JP6059104B2 - 端子の接続構造、及び、伝送経路 - Google Patents

端子の接続構造、及び、伝送経路 Download PDF

Info

Publication number
JP6059104B2
JP6059104B2 JP2013150886A JP2013150886A JP6059104B2 JP 6059104 B2 JP6059104 B2 JP 6059104B2 JP 2013150886 A JP2013150886 A JP 2013150886A JP 2013150886 A JP2013150886 A JP 2013150886A JP 6059104 B2 JP6059104 B2 JP 6059104B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
terminal
contact
female
male
pair
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013150886A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015022933A (ja
JP2015022933A5 (ja
Inventor
波木井 勇次
勇次 波木井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP2013150886A priority Critical patent/JP6059104B2/ja
Priority to DE112014003346.4T priority patent/DE112014003346T5/de
Priority to PCT/JP2014/067248 priority patent/WO2015008603A1/ja
Publication of JP2015022933A publication Critical patent/JP2015022933A/ja
Priority to US14/974,471 priority patent/US20160104958A1/en
Publication of JP2015022933A5 publication Critical patent/JP2015022933A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6059104B2 publication Critical patent/JP6059104B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/02Contact members
    • H01R13/10Sockets for co-operation with pins or blades
    • H01R13/11Resilient sockets
    • H01R13/112Resilient sockets forked sockets having two legs
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/02Contact members
    • H01R13/10Sockets for co-operation with pins or blades
    • H01R13/11Resilient sockets
    • H01R13/113Resilient sockets co-operating with pins or blades having a rectangular transverse section
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/646Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00 specially adapted for high-frequency, e.g. structures providing an impedance match or phase match
    • H01R13/6473Impedance matching
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R9/00Structural associations of a plurality of mutually-insulated electrical connecting elements, e.g. terminal strips or terminal blocks; Terminals or binding posts mounted upon a base or in a case; Bases therefor
    • H01R9/03Connectors arranged to contact a plurality of the conductors of a multiconductor cable, e.g. tapping connections
    • H01R9/05Connectors arranged to contact a plurality of the conductors of a multiconductor cable, e.g. tapping connections for coaxial cables
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R2201/00Connectors or connections adapted for particular applications
    • H01R2201/26Connectors or connections adapted for particular applications for vehicles
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R24/00Two-part coupling devices, or either of their cooperating parts, characterised by their overall structure
    • H01R24/38Two-part coupling devices, or either of their cooperating parts, characterised by their overall structure having concentrically or coaxially arranged contacts
    • H01R24/40Two-part coupling devices, or either of their cooperating parts, characterised by their overall structure having concentrically or coaxially arranged contacts specially adapted for high frequency
    • H01R24/42Two-part coupling devices, or either of their cooperating parts, characterised by their overall structure having concentrically or coaxially arranged contacts specially adapted for high frequency comprising impedance matching means or electrical components, e.g. filters or switches
    • H01R24/44Two-part coupling devices, or either of their cooperating parts, characterised by their overall structure having concentrically or coaxially arranged contacts specially adapted for high frequency comprising impedance matching means or electrical components, e.g. filters or switches comprising impedance matching means

Landscapes

  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)

Description

本発明は、端子の接続構造及び伝送経路に関する。
一般に、自動車等の車両におけるバックカメラやカーナビ等の電子機器に接続されるワイヤハーネスには、箱型端子や片持ちバネ端子等を備えるコネクタが用いられている。箱型端子は、振動に強いが数Gbpsの高速ディジタル伝送には不向きとされている。また、片持ちバネ端子は、高速ディジタル伝送に向いているが振動に対する瞬断や接触不良の発生が懸念されている。
そこで、片持ちバネ形状よりも振動に強く、箱型端子よりも高速ディジタル伝送に適した音叉型の雌端子と、その雌端子に接続される雄端子とからなる端子の接続構造が検討されている(特許文献1、2参照)。音叉型の雌端子は、プレス加工によって、平面形状の雌端子本体に互いに向かい合う一対の片持ちバネ状の接触端子部を形成して音叉型としたものである。音叉型の雌端子は、この音叉型の雌端子の接触端子部間に、平面形状の雄端子本体に板状のタブ端子部を形成した雄端子のタブ端子部が挿し込まれることで、接触端子部によってタブ端子部が挟持されて互いに導通接続される。
特開2000−40563号公報 特許第3414402号公報
しかし、上記の音叉型の雌端子と、それに嵌合されて接続される雄端子とから構成される端子の接続構造では、以下のような課題があった。
(1)音叉型の雌端子と雄端子が接触する箇所において、雄端子のタブ端子部は、雌端子本体が形成される平面に対して垂直に配置される。このように雌端子の主たる平面を形成する雌端子本体と雄端子の主たる平面を形成するタブ端子部が約90度捻じれてしまうと、高速ディジタル伝送時に良好な電気的特性が得られない場合がある。
(2)音叉型の雌端子と雄端子が接触する箇所において、雌端子の接触端子部及び雄端子のタブ端子部の幅や厚さなどの形状が異なるものであると、インピーダンス特性やそれに起因するSパラメータなどが異なることが懸念される。このため、高速ディジタル伝送時に良好な電気的特性が得られない場合がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、高速ディジタル伝送に対応可能であり且つ良好な電気的特性を得ることが可能な端子の接続構造、及び、そのような伝送経路を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係る端子の接続構造及び伝送経路は、下記(1)〜()を特徴としている。
(1) 雄端子と雌端子とを接続する端子の接続構造であって、
前記雄端子は
平板状に形成された雄端子本体と、前記雄端子本体の先端から前記雄端子本体と同一平面上に前記雌端子との接続方向へ向かって延在するタブ端子部とを有し、
前記雌端子は
平板状に形成された雌端子本体と、該雌端子本体の先端から前記雌端子本体と同一平面上に前記雄端子との接続方向へ向かって延在する一対の接触端子部とを有し、
前記雄端子と前記雌端子とが接続されるとき、
前記タブ端子部は、前記雌端子の前記一対の接触端子部の内側面に挟まれて前記内側面に当接し、且つ該接触端子部が延在する同一平面上位置し、
前記一対の接触端子部は、該接触端子部の外側面と前記雄端子本体の側面とが面一となるような形状を有する、
こと。
(2) 前記雄端子が、
前記タブ端子部を挟むように前記雄端子本体の先端に設けられた一対の係合突起を更に有し、
前記雄端子と前記雌端子とが接続されるとき、
前記一対の係合突起の各々が、前記一対の接触端子部の各々の先端部に当接する、
こと。
) 上記(又は(3)の構成の端子の接続構造であって、
前記接触端子部の前記内側面には、互いに対向する方向へ突出する接触部が形成されている、
こと。
) 上記(又は)の構成の端子の接続構造であって、
前記雄端子と前記雌端子とが接続されるとき、前記タブ端子部と前記一対の接触端子部との当接箇所、及び、前記一対の係合突起と前記一対の接触端子部との当接箇所が、同一平面上に存在する
こと。
) 上記(〜(4)の何れか一つの構成の端子の接続構造であって、
前記係合突起、前記接触端子部の先端部を前記タブ端子部側へ変位させるガイド面部を有する、
こと。
(6) 一対の線路を備えた伝送線路であって、
前記一対の線路の各々は、
雄端子と雌端子との接続点を有し、
前記雄端子は、
平板状に形成された雄端子本体と、前記雄端子本体の先端から前記雄端子本体と同一平面上に前記雌端子との接続方向へ向かって延在するタブ端子部と、を有し、
前記雌端子は、
平板状に形成された雌端子本体と、該雌端子本体の先端から前記雌端子本体と同一平面上に前記雄端子との接続方向へ向かって延在する一対の接触端子部と、を有し、
前記接続点において、
前記タブ端子部は、前記雌端子の前記一対の接触端子部の内側面に挟まれて前記内側面に当接し、且つ、該接触端子部が延在する同一平面上に位置し、
前記一対の接触端子部は、該接触端子部の外側面と前記雄端子本体の側面とが面一となるような形状を有する、
こと。
上記(1)の構成の端子の接続構造では、雄端子と雌端子とが接続されるとき、雄端子のタブ端子部が、雌端子の一対の接触端子部の内側面に挟まれてその内側面に当接し、且つ、接触端子部が延在する同一平面上に位置することになる。更に、一対の接触端子部は、接触端子部の外側面と雄端子本体の側面とが面一となるような形状を有している。そのため、雄端子と雌端子との接触箇所におけるインピーダンス特性、上述した従来の端子の接続構造に比べ、一様により近い状態となる。この結果、上述した従来の端子の接続構造に比べ、雄端子と雌端子との接触箇所における反射損失が小さく、理想的な状態により近い電気的特性が得られる。よって、本発明の端子の接続構造は、高速ディジタル伝送に対応可能であり且つ良好な電気的特性を得ることが可能である。
上記(2)の構成の端子の接続構造では、雄端子と雌端子とが接続されるとき、雌端子の接触端子部が雄端子の係合突起に当接する。これにより、この当接が無い場合(例えば、タブ端子部と一対の端子接触部との当接のみの場合)に比べ、両端子の接触箇所における端子幅の変動が小さくなる。換言すると、両端子の幅が同一に近いことになる。更に、信号を伝送する電流が、雌端子の接触端子部と雄端子の係合突起とを通過して流れる(換言すると、雄端子と雌端子とを結ぶ直線的な経路を流れる)ことになる。その結果、上述した従来の端子の接続構造に比べ、伝送線路の表面及びエッジを流れる高周波の特性に有利な形状となり、より良好な電気的特性を得られる。
上記()の構成の端子の接続構造では、雄端子と雌端子とが接続されるとき、雌端子の接触端子部の内側面に形成された接触部が雄端子のタブ端子部に接触し、良好な導通状態を得ることができる。
上記()の構成の端子の接続構造では、雄端子と雌端子とが接続されるときタブ端子部と一対の接触端子部との当接箇所、及び、一対の係合突起と一対の接触端子部との当接箇所が、同一平面上に存在する。換言すると、両端子の厚さが同一に近いことになる。その結果、上述した従来の端子の接続構造に比べ、伝送線路の表面及びエッジを流れる高周波の特性に有利な形状となり、より良好な電気的特性を得られる。
上記()の構成の端子の接続構造では、雄端子と雌端子とが接続されるとき、係合突起のガイド面部によって雌端子の接触端子部の先端がタブ端子部側へ向けて変位される。これにより、接触端子部がタブ端子部に押し付けられて強く接触することになる。その結果、雄端子と雌端子とがより確実に導通される。
上記(6)の構成の伝送経路では、上記(1)と同様、雄端子と雌端子とが接続されるとき、雄端子のタブ端子部が、雌端子の一対の接触端子部の内側面に挟まれてその内側面に当接し、且つ、接触端子部が延在する同一平面上に位置することになる。更に、一対の接触端子部は、接触端子部の外側面と雄端子本体の側面とが面一となるような形状を有している。そのため、雄端子と雌端子との接触箇所におけるインピーダンス特性が、上述した従来の端子の接続構造に比べ、一様により近い状態となる。この結果、上述した従来の端子の接続構造に比べ、雄端子と雌端子との接触箇所における反射損失が小さく、理想的な状態により近い電気的特性が得られる。別の言い方をすると、本構成の伝送経路では、一対の線路上に端子が存在しない場合と同程度の伝送特性を得られることになる(図13の右側のグラフも参照。)よって、本発明の伝送経路は、高速ディジタル伝送に対応可能であり且つ良好な電気的特性を得られる。
本発明によれば、高速ディジタル伝送に対応可能で、しかも良好な電気的特性を得ることが可能な端子の接続構造を提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本実施形態に係る端子の接続構造を示す嵌合前の状態の斜視図である。 図2(a)及び図2(b)は、本実施形態に係る端子の接続構造を示す図であって、図2(a)は嵌合途中における斜視図、図2(b)は嵌合時における斜視図である。 図3(a)及び図3(b)は、それぞれ高調波の波形を示すグラフ図である。 図4は、一般的な同軸ケーブルの構造を示す概略断面図である。 図5は、一般的なプリント配線基板の構造を示す概略断面図である。 図6は、同軸ケーブルとプリント配線基板との接続箇所における斜視図である。 図7(a)及び図7(b)は、ポートのインピーダンスを示す図であって、図7(a)は同軸ケーブルのインピーダンスを示す模式図、図7(b)はマイクロストリップ線路のインピーダンスを示す模式図である。 図8(a)及び図8(b)は、同軸ケーブル及びマイクロストリップ線路を繋げた場合の接続点でのインピーダンス特性を示したTDR波形であり、図8(a)は同軸ケーブルから見たインピーダンス特性を示したものであり、図8(b)はマイクロストリップ線路から見たインピーダンス特性を示したものである。 図9は、伝送線路の想定モデルを示す概略構成図である。 図10(a)から図10(e)は、雄端子と音叉型の雌端子との嵌合時におけるインピーダンスの検証結果を示す図であって、図10(a)から図10(e)は、それぞれ端子の接続構造の配置や姿勢等を異ならせた状態での雄端子と雌端子との嵌合状態及びインピーダンスを示す図である。 図11は、雄端子と音叉型の雌端子とからなる端子の接続構造のモデル寸法を示す斜視図である。 図12は、差動ストリップラインを説明する概略断面図である。 図13は、本実施形態に係る端子の接続構造の嵌合状態及びインピーダンス特性を示す図である。
以下、本発明に係る実施形態の例を、図面を参照して説明する。
[雌端子及び雄端子の構造]
まず、本発明に係る実施形態の端子の接続構造について説明する。図1は、本実施形態に係る端子の接続構造を示す嵌合前の状態の斜視図である。図2(a)及び図2(b)は、本実施形態に係る端子の接続構造を示す図であって、図2(a)は嵌合途中における斜視図、図2(b)は嵌合時における斜視図である。
図1に示すように、本実施形態に係る端子の接続構造11は、雄端子12と、雌端子13と、によって構成される。雄端子12及び雌端子13は、銅または銅合金等の導電性の金属板にプレス加工を施すことで形成されている。形成された雄端子12及び雌端子13の表面には、錫、金、ニッケル等によってメッキを施してもよい。尚、本発明の雄端子12及び雌端子13は、メッキ等の表面処理の有無によって限定されるものではなく、また、表面処理が施される場合のその表面処理の種類によって限定されない。これらの雄端子12及び雌端子13には、その後端部に、接続部(図示略)が設けられいる。接続部には、ワイヤハーネスの電線が接続される。これらの雄端子12及び雌端子13は、コネクタを構成するハウジングに収容される。そして、コネクタ同士を嵌合させることで、雄端子12と雌端子13とが互いに導通接続する。
雄端子12は、雄端子本体21と、タブ端子部22とを有している。図1に示すように、雄端子本体21は、平板状に形成されている。タブ端子部22は、雄端子本体21の先端部に形成されており、雄端子本体21の先端における中央部分から延在されている。このタブ端子部22は、雄端子本体21よりも幅寸法が小さくされている。このタブ端子部22は、雄端子本体21と同一平面上に形成されている。雄端子12には、雄端子本体21の先端におけるタブ端子部22の両側に、係合突起23が形成されている。この係合突起23には、雄端子12の後端へ向かって次第に幅方向の中央側へ傾斜するガイド面部24が形成されている。
雌端子13は、雌端子本体31と、一対の接触端子部32とを有している。雌端子本体31は、平板状に形成されており、この雌端子本体31の先端側に、一対の接触端子部32が一体に形成されている。それぞれの接触端子部32は、雌端子本体31と同一平面上に形成されている。接触端子部32は、雌端子本体31の先端における両側から先端へ向かって延在されている。これらの接触端子部32は、雌端子本体31から先端へ向かって次第に幅寸法が狭くされている。これらの接触端子部32は、先端へ向かって互いに離間されている。接触端子部32は、その先端部近傍に、接触部33が形成されている。接触部33は、互いに対向する内側へ向かって突出されている。一対の接触端子部32それぞれに設けられた接触部33の間隔は、雄端子12のタブ端子部22の幅寸法よりも僅かに小さくされている。接触部33には、接触端子部32の先端側に、テーパ部34が形成されている。これらのテーパ部34は、接触端子部32の後端側へ向かって互いに近接する方向へ傾斜されている。それぞれの接触端子部32の先端部は、円弧状に形成されている。
次に、上記の雄端子12と雌端子13とを嵌合し、互いに導通接続された状態の構造について説明する。
雄端子12のタブ端子部22を、雌端子13の接触端子部32側に向けた状態で、雄端子12と雌端子13とを近接させる。すると、雄端子12のタブ端子部22の先端部が雌端子13のテーパ部34に接触し、タブ端子部22が一対の接触端子部32の間に案内される。
雄端子12と雌端子13とをさらに近接させると、図2(a)に示すように、雄端子12のタブ端子部22が雌端子13の接触端子部32の間に入り込む。これにより、雄端子12のタブ端子部22には、その側面に、接触端子部32の接触部33が接触する。
雄端子12と雌端子13とをさらに近接させると、図2(b)に示すように、雄端子12のタブ端子部22が雌端子13の接触端子部32の間にさらに入り込む。これにより、雄端子12のタブ端子部22の先端部が、雌端子13の接触端子部32の側面に接触する。また、雌端子13の接触端子部32の先端部が、雄端子12の雄端子本体21の先端側に形成された係合突起23に当接する。これにより、雌端子13の接触端子部32の先端部は、係合突起23のガイド面部24によって、幅方向の中央側へ変位され、よって、接触部33がタブ端子部22の側面に押し付けられて強く接触する。
そして、上記のように雄端子12と雌端子13とを嵌合させて接続することで、これらの雄端子12と雌端子13とは、同一平面上の複数箇所で接触して互いに導通される。
[本発明の作用及び効果]
以下、本発明の作用及び効果を、電磁解析シミュレーションによる解析結果を基に説明する。
<電磁解析シミュレーションによって解析される事項>
まず、電磁解析シミュレーションによって解析の対象となる事項について説明する。数Gbpsの高速ディジタル伝送に用いられるコネクタでは、インピーダンスマッチングや反射損失の低減など、電気的特性の安定性が強く求められる。例えば、インピーダンスが目標値100[Ω]に対して25[Ω]違うと、反射損失は約19[dB]となり、入力信号は約10%損失して伝わる。これが複数個所存在すれば、その分だけ損失は増えていくことになる。このため、コネクタ等の接続部分での減衰は極力少なくしなければならない。
また、高速ディジタル伝送線路ではケーブル部分での誘電体損失(高周波に対する材料固有の抵抗損失)が支配的となり、伝送システム上の殆どの損失は誘電体損失に起因する。つまり、高速ディジタル伝送線路を長くしたい場合、減衰の殆どはケーブルに起因する。
高速ディジタル伝送に用いられるコネクタを対象として電磁解析シミュレーションを行う場合には、インピーダンスの不整合による損失及び誘電体損失を考慮する必要がある。このため、電磁解析シミュレーションではこれらの損失を演算によって算出する。以下では、インピーダンスの不整合によるエネルギー損失の計算式と、誘電体損失による伝送線路での信号減衰量から伝送線路全体で許容されるコネクタ部での許容インピーダンス変動値を求めた計算式と、を示す。これらの計算式が電磁解析シミュレーションに反映される。
<インピーダンスの不整合によるエネルギー損失の計算>
フィルターや増幅等を用いた波形整形を行わず信号の多値化などを行わずに、差動1ペアの金属製の伝送線路で伝送可能な限界ビットレートは、およそ10Gbpsである。これ以上の伝送速度は光通信の領域になるといわれている。そこで、10Gbpsというビットレートを伝送する場合の一般的な定義を以下に示す。
10Gbpsの基本波は5GHzで、基本波に、3次高調波、5次高調波などの奇数次高調波を重ね合わせた波形を10Gbpsの信号波形とする。その信号波形のイメージを図3(a)及び図3(b)に示す。
図3(a)において、線L1で示したのが基本波の波形、線L3で示したものが3次高調波の波形、線L5で示したものが5次高調波の波形、線L7で示したものが7次高調波の波形である。また、線L13で示したものが基本波に3次高調波を合成した波形、線L135で示したものが基本波に3次高調波及び5次高調波を合成した波形、線L1357で示したものが基本波に3次高調波、5次高調波及び7次高調波を合成した波形である。また、図3(a)における線L13,L135,L1357の立ち上がり角度(破線で囲った部分)を拡大したものが図3(b)に示したグラフである。
図3(a)及び図3(b)に示すように、奇数次高調波(3,5,7倍波)の合成数が増える程に立ち上がりの傾斜が急峻となっている。つまり、矩形波信号の立ち上がり時間は、その矩形波が含む高調波の帯域を規定することを意味している。
図3(a)及び図3(b)に示すように、基本波は5GHzであり、その時の奇数倍の高調波成分である3次高調波は15GHz、5次高調波は25GHz、7次高調波は35GHzとなる。これらが「矩形波を規定する場合の最大奇数高調波における必要帯域」となり、この帯域から立ち上がり時間を規定できる。下記の式は、それぞれ3次高調波の場合の立ち上がり時間を規定する式、5次高調波の場合の立ち上がり時間を規定する式及び7次高調波の場合の立ち上がり時間を規定する式である。
つまり、必要とする信号の立ち上がり時間によって、必要帯域が異なってくる。すなわち、3次高調波までを考慮するか、5次高調波までを考慮するか、7次高調波までを考慮するか、が変わってくる。
当然のことながら伝送速度が上がると、1bitの長さは短くなる。bit長が短くなれば、立ち上がりに許容される時間も短くなり、結果としてより急峻な立ち上がり時間が求められる。急峻な立ち上がり時間を実現するためには、考慮すべき奇数次高調波の次数も増える。
また、周波数は高くなるほど伝送線路での減衰は大きくなる。上記で述べたように、高周波信号は基本波である1次高調波と奇数次高調波の合成波によって形成されている。しかし、図3(a)及び図3(b)を見ても分かるように、基本波に比べて3次高調波や5次高調波は振幅が大幅に小さくなっている。つまり、基本波が減衰することで合成波そのものが小さくなってしまう結果、3次高調波、5次高調波が減衰することを意味している。このように、基本波の振幅レベル(減衰量)が信号の形状に大きく関係していることが分かる。
この「信号の減衰」を、図4に示す同軸ケーブル40を参照して、次の式で説明する。図4では、同軸ケーブル40は、内導体41と、内導体41の外周を覆う絶縁体42、絶縁体42の外周を覆う外導体43と、を備える。
上式の「導体損失」と「誘電体損失」の合計が、理想伝送線路(完全にインピーダンス整合された伝送線路)における信号の減衰量となる。上式に基本波の周波数5GHzと、同軸ケーブル40の絶縁体42の比誘電率と誘電正接を代入して計算することで、単位長さ当りの電圧損失量が計算できる。
例えば、一般的な同軸ケーブルの絶縁体にはフッ素樹脂であるポリテトラフルオロエチレン(PTFE)が用いられるので、比誘電率は2.0程度、誘電正接は0.0002程度とされている。また、同軸ケーブル40の内導体41の半径a及び外導体43の半径bを、内導体41の太さをAWG(アメリカン・ワイヤ・ゲージ)に定められる太さと、同軸ケーブル40の特性インピーダンスと、内導体41の導体損失との関係から決定すると、総合損失量は次のようになる。
上記の結果から、伝送線路の絶縁体にPTEFを用いたAWG26の導体径のケーブルで5mの伝送を想定した場合、1.5724[dB/m]の5倍となり、基本波で7.862[dB]減衰することとなる。
ここまでの計算を、必要とする奇数次高調波の周波数にて行うと、3次高調波の15GHzでは2.8866[dB/m]、5次高調波の25GHzでは3.8716[dB/m]、7次高調波の35GHzでは4.7205[dB/m]となる。さらに5mの伝送を想定した場合、3次高調波は14.433[dB]、5次高調波は19.358[dB]、7次高調波は23.603[dB]減衰する。
各奇数次高調波の減衰量を見ると、5次高調波や7次高調波は20[dB]前後減衰する。振幅が1/100になる減衰なので、5mの伝送線路を想定する場合には5次高調波や7次高調波は考慮しなくてもよい高調波であると言える。これに対して基本波と3次高調波は15[dB]以下の減衰となっている。この程度の減衰量だと、ここで想定しているAWG26番線よりも導体が太くなったり、PTFEよりも誘電特性が向上した場合に、より少ない減衰量での伝送可が能になる。
よって、10Gbpsを伝送する矩形波を形成する高調波は、基本波となる5GHz(1次高調波)と15GHzの3次高調波までを考慮すれば良いと言える。
<電磁解析シミュレーションにおける許容インピーダンス変動値の計算>
伝送線路内でのインピーダンスは一定であることが望ましい。しかし、実際の伝送線路ではケーブルやコネクタによる接続部、電子基板上のプリント配線など、様々な形態の伝送線路を経て、送信側から受信側へと信号が伝達されていく。そして、このような伝送線路の形状や様式の変化する部分では、必ずインピーダンスの不連続が伴う。図4に示した同軸ケーブルのインピーダンス設計寸法とマイクロストリップ線路(MSL:Micro Stripe Line)のインピーダンス設計寸法では、その寸法は勿論、3次元形状そのものが異なるため、伝送線路様式が切り替わる部分でインピーダンスを厳密に一定に保つことは難しい。以下では、同軸ケーブルのインピーダンス計算式と、マイクロストリップ線路のインピーダンス計算式とを説明する。
[同軸ケーブルのインピーダンス計算式]
上記の同軸ケーブルのインピーダンス計算式は、先の損失の説明で用いた同軸ケーブルの概念と同じである。同様の寸法や誘電率(a=0.459mm,b=1.5mm,εr=2.0)を代入すると、AWG26番線の同軸ケーブルは50.24[Ω]の特性インピーダンスとなる。
[マイクロストリップ線路のインピーダンス計算式]
上記のマイクロストリップ線路のインピーダンス計算式にて、図5に示すように、最もシンプルなプリント基板配線伝送線路の寸法を、下記の条件を元に計算する。図5のマイクロストリップ線路50では、絶縁体52の上面に信号線51が、下面にGND53がそれぞれ設けられている。
≪計算条件≫
1)特性インピーダンス50[Ω]を目標とする。
2)同軸ケーブル40の内導体41の直径(0.459mm)とマイクロストリップ線路50の信号線51の幅を近似させる。
3)絶縁体52の比誘電率は、一般的なプリント基板材料であるFR4のεr=4.5とする。
この条件で特性インピーダンスが50[Ω]近くとなる絶縁体52の厚さ(h)は、0.275mmと求まる。このときの特性インピーダンスは50.2[Ω]で、同軸ケーブル40の特性インピーダンスとほぼ同じとなる。
ここで求めた寸法と材料特性(比誘電率)にてモデル化したマイクロストリップ線路50(図5参照。)を同軸ケーブル40(図4参照。)に接続し、伝送線路の形状が変化した場合の特性インピーダンスについて、TDR(Time Domain Reflectometry)解析にて確認した。その結果を、図6から図8(b)によって説明する。
図6は、同軸ケーブルとマイクロストリップ線路とを接続した状態を示す斜視図である。図6に示す同軸ケーブル及びマイクロストリップ線路は、ほぼ同じ特性インピーダンス値を持ち、形状が全く異なる伝送線路である。このような伝送線路では、各ポートの特性インピーダンス値は、次のようになる。すなわち、内導体41が露出した付近における同軸ケーブルの一断面では、図7(a)に示すように、特性インピーダンス値が50.27[Ω]となる。他方、内導体41に接触する付近におけるマイクロストリップ線路の一断面では、図7(b)に示すように、50.57[Ω]となる。上述の計算式で算出した値とは、若干の差異が生じた。
また、図8(a)及び図8(b)は、ほぼ同じ特性インピーダンスを持つ同軸ケーブル及びマイクロストリップ線路を繋げた場合の接続点でのインピーダンス特性を示したものTDR波形である。図8(a)に示すように、同軸側の50.27[Ω]からMSL側の50.57[Ω]へと伝送線路の特性インピーダンスが繋がる場合、接続点にて0.3[Ω]上昇するのではなく、49.68[Ω]まで約0.6[Ω]減少し、その後MSL伝送線路のインピーダンスを上回る50.8[Ω]辺りまで上昇している。同様に、図8(b)に示すように、MSL側の50.57[Ω]から同軸側の50.27[Ω]へと伝送線路の特性インピーダンスが繋がる場合、MSL側の50.57[Ω]から同軸側の50.27[Ω]へと0.3[Ω]下降するのではなく、接続部にて49.99[Ω]まで約0.6[Ω]下降し、その後50.27[Ω]よりも高い50.85[Ω]まで上昇している。このように、互いに異なる形状の伝送線路が連結される場合、その連結部では各伝送線路の特性インピーダンスを設計している物理的形状が互いに影響し合うことが原因となって崩れるといえる。
続いて、ここまでで示してきた特性インピーダンスの変化が、伝送線路を伝搬する信号に与える影響について考察する。上記の例では、接続部のMSL側で1.1[Ω]のインピーダンス変動、同軸側で約0.8[Ω]のインピーダンス変動がみてとれる。このインピーダンス変動は下記の式にて反射係数(反射損失)へと置き換えることができる。
上記の計算式に夫々のTDR波形の接続点前後(各伝送線路)の特性インピーダンスと接続点での最小インピーダンスを入力して計算すると、最も大きい反射係数Γは0.012、最も小さい反射係数Γは0.008となった。この反射係数から入力信号の電圧反射損失は、最大で19.21[dB]、最小で20.97[dB]と求まり、比率にすると100分の1程度の電圧が反射して伝わらないことになる。
この数値だけ見ると非常に小さな損失だが、殆ど同じ特性インピーダンスの伝送線路を繋いでも、信号は100%伝送せず何らかの反射損失を伴うことを示している。例えば高速ディジタル信号の伝送規格であるHDMI(登録商標)を例に挙げると、伝送線路の特性インピーダンスが100[Ω]で、伝送線路中のインピーダンス変化が±25[Ω](125[Ω]又は75[Ω])であった場合、125[Ω]なら反射係数Γは0.11で反射損失は約9.59[dB]であり、75[Ω]なら反射係数Γは0.14で反射損失は8.54[dB]となり、約1/10強の電力が伝わらず失われることになる。
このようなインピーダンスの不連続点が伝送線路形状の変化点毎に発生するので、基板から実装コネクタや、雄雌コネクタ嵌合端子部や、コネクタとケーブルの接続部など、伝送線路中に数ヶ所〜十数ヶ所存在する変化点全ての反射を考慮しなければならない。更に、先の「電磁解析シミュレーションによって解析される事項」でも述べた通り、絶縁体による損失も含まれてくるため、夫々の場所でのインピーダンス変化は可能な限り抑えなければならないことが容易に窺い知れる。
<電磁解析シミュレーションモデル>
図9は、電磁解析シミュレーションを行うにあたってモデル化した伝送線路を示している。図9では、2つのマイクロストリップ線路50のそれぞれが、基板接続コネクタ91を介して同軸ケーブル40に接続され、2つの同軸ケーブル40が中継コネクタ92を介して接続されている。また、図9の点aは、マイクロストリップ線路50の信号線51と基板接続コネクタ91の基板側端子との接続点を示し、点bは、基板接続コネクタ91の基板側端子と基板接続コネクタ91のケーブル側端子との接続点を示し、点cは、基板接続コネクタ91のケーブル側端子と同軸ケーブルの内導体41との接続点を示し、点dは、同軸ケーブル40上の任意の点を示す。なお、図9の伝送線路の詳細は以下の通りである。
コネクタ接続部:3箇所(基板接続2箇所,中継1箇所)
ケーブル全長:5m
ケーブル中心導体直径:AWG26番線(絶縁体比誘電率εr:2,誘電正接tanδ:0.0002)
ケーブル種類:差動シールドペア・ケーブル(SATA形状ダブルドレイン)
総合伝送損失:受信端で基本波振幅1/8(電圧損失9.0309dB)以内
伝送線路インピーダンス:100[Ω](差動)
先の「インピーダンスの不整合によるエネルギー損失の計算」の項で示した通り、AWG26番線でPTFEのεr:2,tanδ:0.0002の場合で計算すると、ケーブル単体(d)の損失は約1.5724[dB/m]となり、5mの伝送線路長では7.8620[dB]減衰することになる。上記の総合伝送損失9.0309[dB]からケーブルのみの損失7.8620[dB]を差し引いた1.1689[dB]が、コネクタ部(a×2+b×3+c×4)における許容損失量となる。
これらの点a,b,cの三種類の接続点のうち点aとcは、基板接続コネクタ91と、同軸ケーブル40またはマイクロストリップ線路50との接続点であり、本発明の端子の接続構造が適用されるコネクタの嵌合箇所とは異なる。そこで、点aとcに関しては夫々理想的なインピーダンスによって接続が行われたと想定し、先の反射損失の項で取り扱った最大変動インピーダンス量1.1[Ω]が夫々に存在すると仮定する。
点aは2箇所あり、点cは4箇所ある。したがって、点a,cは合計6箇所あり、その夫々でインピーダンスの上昇と下降による2回の反射が存在すると仮定して信号の振幅(電圧)損失で換算すると、その時の反射損失は下記のようになる。
したがって、コネクタ部に許容される減衰量の1.1689[dB]から0.2868[dB]を差し引いた0.8821[dB]を点bのコネクタ嵌合部三箇所の合計減衰許容値とし、この3分の1となる0.2940[dB]がコネクタ嵌合部許容損失となる。ここで求まったコネクタ嵌合部でのインピーダンス変動による許容減衰量0.2940[dB]から何Ωのインピーダンス変動が許容されるかを逆算すると、反射係数Γは0.0655、インピーダンス範囲は88[Ω]〜114[Ω]の間に収まる変動が1回許容される。なお、複数の変動がある場合は、これよりも低いインピーダンス変動量と、その回数を総合した減衰量で判断すればよい。
<従来の音叉型の雌端子を有する端子の接続構造の解析結果及び考察>
これまで述べてきたように、伝送線路の形状が変化するとインピーダンスが変化し、反射が起こり、伝送信号が損失してしまう。この点を、従来の音叉型の雌端子である両刃形状端子を上記「電磁解析シミュレーションモデル」の点bに適用したモデルによって電磁解析シミュレーションを行った。図10(a)から図10(e)は、電磁解析シミュレーションモデル及びそのモデルによる解析結果を示している。図10(a)から図10(e)は、両刃形状端子(雌端子)と、そこに挟み込まれるもう一方(雄端子)の配置や形状を様々に変更して行った電磁解析シミュレーションの解析結果を示している。
図11は、図10(a)から図10(e)の例における端子の概略寸法を示している。図11における左右が高周波信号を励起するポートとなり、夫々差動100[Ω]の特性インピーダンスで設定した。端子間隔や周囲の絶縁体材料特性等はストリップラインを設計する手法を用いて定めた。尚、ストリップラインの構造については図11を参照して後述する。
図10(a)及び図10(b)は、平板状の雄端子本体に対して垂直に起立して延びるタブ端子部が、平板状の雌端子本体に対して垂直に起立して延びる両刃形状端子間に位置し、且つ該両刃形状端子に接触した状態がモデル化されている。図10(a)では、タブ端子部及び接触端子部は縦(図10(a)中の上方)に起立している。図10(a)と図10(b)とでは、タブ端子部の両刃形状端子への進入深さが異なる。すなわち、図10(a)はタブ端子部の両刃形状端子への進入深さが浅く、図10(a)はタブ端子部の両刃形状端子への進入深さが深い。また、図10(c)及び図10(d)に示すモデルは、図10(b)のモデルにおける2本の平板状の雄端子本体及び雌端子本体を、その長手方向を軸に90度または−90度回転したものである。図10(c)では、雄端子の雄端子本体及び雌端子の雌端子本体が遠ざかるように、雄端子及び雌端子を回転した状態をモデル化している。また、図10(d)では、雄端子の雄端子本体及び雌端子の雌端子本体が近づくように、雄端子及び雌端子を回転した状態をモデル化している。図10(e)に示すモデルは、図10(b)のモデルにおける2本の平板状の雄端子本体及び雌端子本体を同一方向に90度回転したモデルである。
図10(a)から図10(e)の夫々右側に示したTDRグラフの枠Fは、観測領域を示しており、枠Fの外側(左右)は信号励起ポートの設定インピーダンスとなっている。TDRはRiseTime35psで計算を行った。これは、先に示した必要帯域の計算の項で「10GHz」に相当する立ち上がり時間となっている(10Gbpsの基本波である5GHzに対して、十分な解析精度を得るために倍の周波数帯域を設定した)。
図10(a)では、雄端子のタブ端子部及び雌端子の両刃形状端子が接触する箇所の前後の平坦な部分がインピーダンス93[Ω]程度を示している。これが接触する箇所では端子の厚さ方向が0.2mmから1mmへ増すことで、特性インピーダンスが63[Ω]辺りまで30[Ω]低下している。
図10(b)では、雄端子のタブ端子部及び雌端子の両刃形状端子が接触する箇所の前後の平坦な部分の93[Ω]から接触する箇所で63[Ω]へ30[Ω]低下し、その後、雄端子の両刃形状端子が立っている(両刃形状端子間の距離が開いている)ことでインピーダンスが104[Ω]まで上昇している。
図10(c)では、雌端子の平板状の雌端子本体間の距離が非常に大きく開いているため、インピーダンスが130[Ω]辺りまで上昇するが、雄端子のタブ端子及び雌端子の両刃形状端子が接触する箇所では端子が一気に接近するため、上記図10(a)や図10(b)のものと同様に63[Ω]まで約70[Ω]も低下している。
図10(d)では、雌端子の平板状の雌端子本体間の距離が雄端子のタブ端子部及び雌端子の両刃形状端子が接触する箇所と同じ距離と高さ(厚さ)で近接しているため、63[Ω]で推移する領域が非常に長くなっている。
図10(e)では、寸法としては図10(b)の雄端子側と雌端子側とが逆転したような形状となり、TDR結果も反転したような特性となっている。
上記の結果から、雄端子及び雌端子の厚さ(高さ)が変化すると、インピーダンスは大幅に低下することが分かる。また、平板状の雄端子本体と雌端子本体の端子間距離が広がることでインピーダンスが大幅に上昇することも分かる。このインピーダンスの変化は、ストリップライン構造に共通する現象である。ストリップラインとは、上下を導体に挟まれた媒質中における伝送線路のことで、図12及び下記の式で一般的に定義されている。図12に示すストリップライン120は、2つの内導体121、各内導体121を覆う誘電体122、誘電体122を覆う外導体123によって構成される。
上記に示した式から、Cfo(差動信号間の容量性結合)、Cp(信号線と上下のGND間の容量性結合)、あるいはCfom(信号線と壁面の容量性結合)などの総合容量性結合C0,oとインピーダンスは反比例の関係にあることが分かる。つまり、内導体121の間隔Sが狭くなったり内導体121の厚さtが高くなると、線間の容量性結合が増加しインピーダンスを下げることになる。このことから、コネクタ内で一定の距離間隔に配置された雄端子及び雌端子の厚さが変化することは、特性インピーダンスの変動を招くことが分かる。また、雄端子及び雌端子の厚さが厚いと、線間距離に対してインピーダンスはより鋭敏な反応を示すことも分かる。
これらとは別に、内導体121の幅wが変わると、今度は線間容量ではなく上下の外導体123との間の容量(Cp)が変化する。例えば内導体121の幅wが広がればCpは大きくなり、狭くなればCpも小さくなるので、結果として内導体121の幅wとインピーダンスも反比例の関係になる。
以上のことから、コネクタ内における雄端子及び雌端子の厚さ、幅、あるいは線間距離などは、雄端子及び雌端子が接触する接続箇所において、極力変化しない構造が数Gbpsの高速ディジタル伝送には望ましいと言うことが分かった。
<本発明の端子の接続構造の効果>
上記の高速ディジタル伝送の定義や、コネクタ内のインピーダンスの振舞い等で述べたことを踏まえて従来技術の課題を見直してみると、雄端子及び雌端子の嵌合時の形状及び嵌合前後の端子間の距離や形状から、インピーダンスが変動することは避けられない。このため、数Gbpsの高速ディジタル伝送には適さないと考えられる。
そこで、本発明の端子の接続構造では、図1から図2(b)を参照して説明した雄端子12及び雌端子13を用いることで、従来の音叉型の雌端子を含む端子の接続構造では不可能だった優れた電気的特性の実現を可能とした。
図13は、本発明の端子の接続構造での伝送損失の検証結果を示すものである。なお、図13の右側に示したTDRグラフの枠Fは、観測領域を示しており、枠Fの外側(左右)は信号励起ポートの設定インピーダンスとなっている。TDRはRiseTime35psで計算を行った。
前述したように、従来の音叉型の雌端子を模した場合では、図10(a)で示したように、特性インピーダンスが63[Ω]辺りまで30[Ω]低下している。なお、この特性インピーダンスでの反射損失を計算してみると電圧反射損失で6.44[dB]となり、ここだけでも1.1182[dB]の通過損失が発生することになる。つまり、コネクタ部全体での許容損失量として設定した1.1689[dB]と略同じ損失を、一箇所の端子嵌合で失ってしまうことになるので、10Gbpsを想定した高速ディジタル伝送線路に用いることは難しいことが分かる。
これに対して、本発明の端子の接続構造によれば、図13に示すように、雄端子12と雌端子13とが同一平面上で嵌合して接触することで、コネクタ内の特性インピーダンスは略一様となり、略無反射の理想的な特性となる。コネクタ内の伝送線路内におけるインピーダンスの変動幅は96.5Ωを中心に上下1[Ω]程度となり、電圧反射損失で33[dB]、通過電圧損失0.022[dB]となり、同軸ケーブルとMSLを理想的に接続した結果よりも少ない反射損失量となることが分かった。
つまり、本発明に係る端子の接続構造11では、雄端子12及び雌端子13の端子形状は、差動ストリップライン伝送路と同等とみなすことができる。このように差動ストリップライン伝送路として扱うことができる本発明に係る端子の接続構造11は、これら雄端子12及び雌端子13が嵌合した箇所での物理形状の変化が抑えられる。この形状変化の少なさの結果、本発明に係る端子の接続構造11が優れた電気的特性を示すこととなる。
また、従来の音叉型の雌端子を有する端子の接続構造では、信号電流は音叉型の雌端子の端から雄端子の中心へと集まることになる。他方、本発明では、直線的な信号電流の経路を維持でき、電気的特性の劣化抑制に寄与する。
また、本発明の端子の接続構造によれば、雄端子12と雌端子13とを嵌合させることで、雌端子13の接触端子部32に形成された接触部33が雄端子12のタブ端子部22に接触し、良好な導通状態を得ることができる。
また、雄端子12と雌端子13とを嵌合させることで、雌端子13の接触端子部32が雄端子12の係合突起23に当接される。これにより、伝送線路の表面やエッジを流れる高周波の特性に有利な形状となる。
特に、嵌合時に雌端子13の接触端子部32の先端部が雄端子12の雄端子本体21の係合突起23に突き当たり、雌端子13の接触端子部32がガイド面部24によって雄端子12の中央側へ押し込まれる。これにより、接触端子部32の接触部33がタブ端子部22の側面に押し付けられて強く接触し、確実に導通される。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
ここで、上述した本発明に係る端子の接続構造の実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]〜[4]に簡潔に纏めて列記する。
[1] 雄端子(12)と雌端子(13)とを接続する端子の接続構造(11)であって、
前記雄端子(12)は、平板状に形成された雄端子本体(21)と、該雄端子本体(21)の先端から前記雄端子本体(21)と同一平面上に前記雌端子(13)との接続方向へ向かって延在するタブ端子部(22)とを有し、
前記雌端子(13)は、平板状に形成された雌端子本体(31)と、該雌端子本体(31)の先端から前記雌端子本体(31)と同一平面上に前記雄端子(12)との接続方向へ向かって延在する一対の接触端子部(32)とを有し、
前記雌端子(13)の前記一対の接触端子部(32)の間に、且つ該接触端子部(32)が延在する同一平面上に、前記雄端子(12)の前記タブ端子部(22)が位置するとともに、前記タブ端子部(22)が前記一対の接触端子部(32)に当接する、
ことを特徴とする端子の接続構造(11)。
[2] 前記接触端子部(32)には、互いに対向する方向へ突出する接触部(33)が形成されている、
ことを特徴とする[1]に記載の端子の接続構造(11)。
[3] 前記雄端子本体(21)には、前記接触端子部(32)に当接する係合突起(23)が形成されている、
ことを特徴とする[1]または[2]に記載の端子の接続構造(11)。
[4] 前記係合突起(23)は、前記接触端子部(32)の先端部を前記タブ端子部(22)側へ変位させるガイド面部(24)を有する、
ことを特徴とする[3]に記載の端子の接続構造(11)。
11 端子の接続構造
12 雄端子
13 雌端子
21 雄端子本体
22 タブ端子部
23 係合突起
24 ガイド面部
31 雌端子本体
32 接触端子部
33 接触部
40 同軸ケーブル
41 内導体
42 絶縁体
43 外導体
50 マイクロストリップ線路
51 信号線
52 絶縁体
53 GND

Claims (6)

  1. 雄端子と雌端子とを接続する端子の接続構造であって、
    前記雄端子は
    平板状に形成された雄端子本体と、前記雄端子本体の先端から前記雄端子本体と同一平面上に前記雌端子との接続方向へ向かって延在するタブ端子部とを有し、
    前記雌端子は
    平板状に形成された雌端子本体と、該雌端子本体の先端から前記雌端子本体と同一平面上に前記雄端子との接続方向へ向かって延在する一対の接触端子部とを有し、
    前記雄端子と前記雌端子とが接続されるとき、
    前記タブ端子部は、前記雌端子の前記一対の接触端子部の内側面に挟まれて前記内側面に当接し、且つ該接触端子部が延在する同一平面上位置し、
    前記一対の接触端子部は、該接触端子部の外側面と前記雄端子本体の側面とが面一となるような形状を有する、
    ことを特徴とする端子の接続構造。
  2. 前記雄端子が、
    前記タブ端子部を挟むように前記雄端子本体の先端に設けられた一対の係合突起を更に有し、
    前記雄端子と前記雌端子とが接続されるとき、
    前記一対の係合突起の各々が、前記一対の接触端子部の各々の先端部に当接する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の端子の接続構造。
  3. 前記接触端子部の前記内側面には、互いに対向する方向へ突出する接触部が形成されている、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の端子の接続構造。
  4. 前記雄端子と前記雌端子とが接続されるとき、前記タブ端子部と前記一対の接触端子部との当接箇所、及び、前記一対の係合突起と前記一対の接触端子部との当接箇所が、同一平面上に存在する、
    ことを特徴とする請求項2又は請求項に記載の端子の接続構造。
  5. 前記係合突起、前記接触端子部の先端部を前記タブ端子部側へ変位させるガイド面部を有する、
    ことを特徴とする請求項2〜請求項4の何れか一項に記載の端子の接続構造。
  6. 一対の線路を備えた伝送線路であって、
    前記一対の線路の各々は、
    雄端子と雌端子との接続点を有し、
    前記雄端子は、
    平板状に形成された雄端子本体と、前記雄端子本体の先端から前記雄端子本体と同一平面上に前記雌端子との接続方向へ向かって延在するタブ端子部と、を有し、
    前記雌端子は、
    平板状に形成された雌端子本体と、該雌端子本体の先端から前記雌端子本体と同一平面上に前記雄端子との接続方向へ向かって延在する一対の接触端子部と、を有し、
    前記接続点において、
    前記タブ端子部は、前記雌端子の前記一対の接触端子部の内側面に挟まれて前記内側面に当接し、且つ、該接触端子部が延在する同一平面上に位置し、
    前記一対の接触端子部は、該接触端子部の外側面と前記雄端子本体の側面とが面一となるような形状を有する、
    ことを特徴とする伝送線路。
JP2013150886A 2013-07-19 2013-07-19 端子の接続構造、及び、伝送経路 Expired - Fee Related JP6059104B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013150886A JP6059104B2 (ja) 2013-07-19 2013-07-19 端子の接続構造、及び、伝送経路
DE112014003346.4T DE112014003346T5 (de) 2013-07-19 2014-06-27 Anschluss-Verbindungsstruktur
PCT/JP2014/067248 WO2015008603A1 (ja) 2013-07-19 2014-06-27 端子の接続構造
US14/974,471 US20160104958A1 (en) 2013-07-19 2015-12-18 Terminal Connection Structure

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013150886A JP6059104B2 (ja) 2013-07-19 2013-07-19 端子の接続構造、及び、伝送経路

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2015022933A JP2015022933A (ja) 2015-02-02
JP2015022933A5 JP2015022933A5 (ja) 2016-01-28
JP6059104B2 true JP6059104B2 (ja) 2017-01-11

Family

ID=52346074

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013150886A Expired - Fee Related JP6059104B2 (ja) 2013-07-19 2013-07-19 端子の接続構造、及び、伝送経路

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20160104958A1 (ja)
JP (1) JP6059104B2 (ja)
DE (1) DE112014003346T5 (ja)
WO (1) WO2015008603A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019067574A (ja) * 2017-09-29 2019-04-25 矢崎総業株式会社 音叉端子及び電気接続箱

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0548269U (ja) * 1991-11-29 1993-06-25 第一電子工業株式会社 低挿入力形コネクタ
JP2003142213A (ja) * 2001-11-06 2003-05-16 D D K Ltd 電気コネクタ

Also Published As

Publication number Publication date
US20160104958A1 (en) 2016-04-14
WO2015008603A1 (ja) 2015-01-22
DE112014003346T5 (de) 2016-03-31
JP2015022933A (ja) 2015-02-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9306334B2 (en) High speed plug connector having improved high frequency performance
JP4669496B2 (ja) プリント回路ボード組立体
US8440910B2 (en) Differential signal transmission cable
US10367294B1 (en) Electrical device having a ground termination component with strain relief
US10170862B2 (en) Electrical device having a ground bus terminated to a cable drain wire
US20150111402A1 (en) Electrical device having a circuit board and a differential pair of signal conductors terminated thereto
CN104701678A (zh) 屏蔽的电缆组件
US20120064762A1 (en) Terminal structure of coaxial cable, connector, and substrate unit
US9166305B2 (en) Coaxial electric connector
CN104701655A (zh) 电连接系统
CA2945623A1 (en) Device and method for transmitting differential data signals
US9780492B1 (en) Structure of electrical connector
TW201818620A (zh) 連接器
WO2016186136A1 (ja) 同軸マイクロストリップ線路変換回路
JP6059104B2 (ja) 端子の接続構造、及び、伝送経路
US20130017712A1 (en) Signal transmission cable with insulation piercing terminals
JP5727765B2 (ja) コネクタ
US9560752B2 (en) Printed circuit board having improved characteristic impedance
CN104348001A (zh) 线缆连接器组件
CN108963667B (zh) 高频连接器接地结构
US20090145653A1 (en) Substrate pad structure
CN104701675A (zh) 低轮廓的连接件锁定机构
JP5729165B2 (ja) 基板用コネクタ
JP2019192560A (ja) 電気コネクタ
US20160294129A1 (en) Coaxial connector

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20150122

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151204

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160420

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161208

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6059104

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees