JP6058984B2 - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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本発明は、電動パワーステアリング装置に関する。
近年、車両のステアリング系に電動モータを備え、電動モータの動力にて運転者の操舵力をアシストする電動パワーステアリング装置が提案されている。
この電動パワーステアリング装置の電動モータの駆動は、制御装置にて制御される。制御装置は、電動モータの駆動を制御するために、先ず、操舵トルクや車速などに応じて電動モータに供給する目標電流を設定する。例えば、特許文献1に記載の電動パワーステアリング装置の制御装置においては、目標電流算出部が、予め経験則に基づいて作成しROMに記憶しておいたマップに基づいて、操舵トルクに基づいて算出した目標補助トルクを電動モータが供給するのに必要となる目標電流を算出する。
特開2010−195097号公報
ステアリング装置に、操舵トルクが同じであったとしてもアシスト力が異なる複数のアシストモードを設け、運転者がアシストモードを切り替えられるようにする構成も考えられる。かかる構成である場合、アシストモードが切り替えられた場合にアシスト力をどのように変化させるかが重要となる。例えば、アシストモードが切り替えられた直後にアシスト力を瞬時に切り替えると、アシスト力が急激に変化し、操舵安定性が損なわれるおそれがある。他方、アシストモードが切り替えられた後に早目にアシスト力を切り替えないと、運転者がいつまで経っても所望のアシスト力にならないと感じるおそれがある。つまり、運転者が操舵フィーリングに違和感があると思うおそれがある。
本発明は、アシストモードを選択可能な構成において、操舵安定性を図りつつ、操舵フィーリングの違和感を抑制することができる電動パワーステアリング装置を提供することを目的とする。
かかる目的のもと、本発明は、車両に設けられたステアリングホイールの操作に対するアシスト力を付与する電動モータと、前記電動モータによるアシスト力が互いに異なる複数のアシストモードの切り替えを受け付ける受付手段と、前記電動モータに供給する目標電流を設定する目標電流設定手段と、を備え、前記目標電流設定手段は、仮の目標電流を算出するとともに、算出した当該仮の目標電流に補正係数を乗算することにより最終的な目標電流を算出し、当該仮の目標電流を算出するための制御マップを、前記複数のアシストモードのそれぞれに対応するように複数有し、前記受付手段がアシストモードの切り替えを受け付けた場合には、当該制御マップを、切り替えられる前のアシストモードに対応する制御マップから切り替え後のアシストモードに対応する制御マップに切り替え、前記車両が走行している状態から、当該車両が停止しており、かつ前記ステアリングホイールが操作されていない状態となった場合には、予め定められた移行期間の間に当該補正係数を1から零へ徐々に減少させ、当該車両が停止しており、かつ当該ステアリングホイールが操作されていないときに当該アシストモードが切り替えられた場合には、当該補正係数が零となる前は、予め定められた期間をかけて、切り替えられる前のアシストモードに対応する制御マップに基づく値の割合を100%から零%へと徐々に減少させ、切り替え後のアシストモードに対応する制御マップに基づく値の割合を零%から100%へと徐々に増加するように変化させ、当該補正係数を零とした後には、当該予め定められた期間内であっても、切り替えられる前のアシストモードに対応する制御マップに基づく値の割合を零%、切り替え後のアシストモードに対応する制御マップに基づく値の割合を100%とすることを特徴とする電動パワーステアリング装置である。
ここで、前記目標電流設定手段は、前記車両が走行している場合に前記アシストモードが切り替えられた場合には、予め定められた期間をかけて、切り替えられる前のアシストモードに対応する制御マップに基づく値の割合を徐々に減少させるとともに、切り替え後のアシストモードに対応する制御マップに基づく値の割合を徐々に増加させるとよい。
また、前記目標電流設定手段は、前記車両が停止しており、かつ前記ステアリングホイールが操作されていない場合には、前記目標電流の上限値を徐々に零まで減少させ、当該車両が停止しており、かつ前記ステアリングホイールが操作されていない場合に前記アシストモードが切り替えられた場合には、当該目標電流の上限値を零とする前は、予め定められた期間をかけて、当該目標電流における、切り替えられる前のアシストモードに対応する制御マップに基づく値の割合が100%から零%へと徐々に減少し、切り替え後のアシストモードに対応する制御マップに基づく値の割合が零%から100%へと徐々に増加するように変化させ、当該目標電流の上限値を零とした後には、当該目標電流における、切り替えられる前のアシストモードに対応する制御マップに基づく値の割合を零%、切り替え後のアシストモードに対応する制御マップに基づく値の割合を100%とするとよい。
本発明によれば、アシストモードを選択可能な構成において、操舵安定性を図りつつ、操舵フィーリングの違和感を抑制することができる。
実施の形態に係る電動パワーステアリング装置の概略構成を示す図である。 制御装置の概略構成図である。 補正係数決定部が決定する補正係数の変化を示す図である。 補正係数決定部が行う補正係数決定処理の手順を示すフローチャートである。 自動車が走行中であるときにアシストモードが切り替えられた場合のマップの切り替えを示す図である。 自動車が停止中であって、ステアリングホイールが操作されていないときにアシストモードが切り替えられた場合のマップの切り替えを示す図である。 ベース電流算出部が行うマップ切替処理の手順を示すフローチャートである。 自動車がアイドリングストップ状態であるときにアシストモードが切り替えられた場合のマップの切り替えを示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、実施の形態に係る電動パワーステアリング装置100の概略構成を示す図である。
電動パワーステアリング装置100(以下、単に「ステアリング装置100」と称する場合もある。)は、車両の進行方向を任意に変えるためのかじ取り装置であり、本実施の形態においては車両の一例としての自動車に適用した構成を例示している。
ステアリング装置100は、自動車の進行方向を変えるために運転者が操作する車輪(ホイール)状のステアリングホイール(ハンドル)101と、ステアリングホイール101に一体的に設けられたステアリングシャフト102とを備えている。また、ステアリング装置100は、ステアリングシャフト102と自在継手103aを介して連結された上部連結シャフト103と、この上部連結シャフト103と自在継手103bを介して連結された下部連結シャフト108とを備えている。下部連結シャフト108は、ステアリングホイール101の回転に連動して回転する。
また、ステアリング装置100は、転動輪としての左右の前輪150のそれぞれに連結されたタイロッド104と、タイロッド104に連結されたラック軸105とを備えている。また、ステアリング装置100は、ラック軸105に形成されたラック歯105aとともにラック・ピニオン機構を構成するピニオン106aを備えている。ピニオン106aは、ピニオンシャフト106の下端部に形成されている。
また、ステアリング装置100は、ピニオンシャフト106を収納するステアリングギアボックス107を有している。ピニオンシャフト106は、ステアリングギアボックス107にてトーションバー(不図示)を介して下部連結シャフト108と連結されている。ステアリングギアボックス107の内部には、下部連結シャフト108とピニオンシャフト106との相対角度に基づいてステアリングホイール101の操舵トルクTを検出するトルクセンサ109が設けられている。
また、ステアリング装置100は、ステアリングギアボックス107に支持された電動モータ110と、電動モータ110の駆動力を減速してピニオンシャフト106に伝達する減速機構111とを有している。本実施の形態に係る電動モータ110は、3相ブラシレスモータである。減速機構111は、例えば、ピニオンシャフト106に固定されたウォームホイール(不図示)と、電動モータ110の出力軸に固定されたウォームギヤ(不図示)などから構成される。
このように、本実施の形態に係るステアリング装置100は、いわゆるピニオンアシストタイプの電動パワーステアリング装置である。
また、ステアリング装置100は、自動車の運転席側に設けられ、運転者が後述するアシストモードを切り替えるための切替スイッチ190を備えている。切替スイッチ190は、回転させることでアシストモードを切り替え可能なレバーやつまみ、押すことでアシストモードを切り替え可能なボタンであることを例示することができる。言い換えれば、切替スイッチ190は、電動モータ110によるアシスト力が互いに異なる複数のアシストモードの切り替えを受け付ける受付手段の一例として機能する。
そして、ステアリング装置100は、電動モータ110の作動を制御する制御装置10を備えている。制御装置10には、上述したトルクセンサ109の出力値、自動車の移動速度である車速Vcを検出する車速センサ170の出力値、切替スイッチ190の出力値などが入力される。
以上のように構成されたステアリング装置100は、ステアリングホイール101に加えられた操舵トルクTをトルクセンサ109にて検出し、その検出トルクに応じて電動モータ110を駆動し、電動モータ110の発生トルクをピニオンシャフト106に伝達する。これにより、電動モータ110の発生トルクが、ステアリングホイール101に加える運転者の操舵力をアシストする。
次に、制御装置10について説明する。
図2は、制御装置10の概略構成図である。
制御装置10は、CPU、ROM、RAM、バックアップRAM等からなる算術論理演算回路である。
制御装置10には、上述したトルクセンサ109にて検出された操舵トルクTが出力信号に変換されたトルク信号Tdと、車速センサ170にて検出された車速Vcが出力信号に変換された車速信号vなどが入力される。また、制御装置10には、切替スイッチ190を介して切り替えられたアシストモードが出力信号に変換されたモード信号mが入力される。
そして、制御装置10は、トルク信号Td、車速信号vおよびモード信号mに基づいて目標補助トルクを算出し、この目標補助トルクを電動モータ110が供給するのに必要となる目標電流Itを算出する目標電流設定手段の一例としての目標電流算出部20と、目標電流算出部20が算出した目標電流Itに基づいてフィードバック制御などを行う制御部30とを有している。
次に、目標電流算出部20について詳述する。
目標電流算出部20は、目標電流を設定する上で基準となるベース電流を算出するベース電流算出部21と、電動モータ110の慣性モーメントを打ち消すための電流を算出するイナーシャ補償電流算出部22と、モータの回転を制限する電流を算出するダンパー補償電流算出部23とを備えている。また、目標電流算出部20は、補正係数αを決定する補正係数決定部24と、ベース電流算出部21、イナーシャ補償電流算出部22、ダンパー補償電流算出部23にて算出された値、および補正係数決定部24が決定した補正係数αに基づいて目標電流Itを決定する目標電流決定部25を備えている。
なお、目標電流算出部20には、トルク信号Td、車速信号v、モード信号m、電動モータ110の回転速度Nmが出力信号に変換された回転速度信号Nmsなどが入力される。回転速度信号Nmsは、例えば3相ブラシレスモータである電動モータ110の回転子(ロータ)の回転位置を検出するセンサ(例えば、回転子の回転位置を検出するレゾルバ、ロータリエンコーダ等で構成されるロータ位置検出回路)にて検出された電動モータ110の回転角度が微分されることにより得られた値が出力信号に変換されたものであることを例示することができる。
ベース電流算出部21は、位相補償部26にてトルク信号Tdが位相補償されたトルク信号Tsと、車速センサ170からの車速信号vなどに基づいてベース電流Ibを算出する。つまり、ベース電流算出部21は、位相補償された操舵トルクTと、車速Vcとに応じたベース電流Ibを算出する。なお、ベース電流算出部21は、例えば、予め経験則に基づいて作成しROMに記憶しておいた、位相補償された操舵トルクT(トルク信号Ts)および車速Vc(車速信号v)とベース電流Ibとの対応を示すマップであって、後述するようにモード信号mに基づいて設定されるマップに、操舵トルクT(トルク信号Ts)および車速Vc(車速信号v)を代入することによりベース電流Ibを算出する。
イナーシャ補償電流算出部22は、トルク信号Tdと車速信号vとに基づいて電動モータ110およびシステムの慣性モーメントを打ち消すためのイナーシャ補償電流を算出する。つまり、イナーシャ補償電流算出部22は、操舵トルクT(トルク信号Td)と、車速Vc(車速信号v)とに応じたイナーシャ補償電流Isを算出する。なお、イナーシャ補償電流算出部22は、例えば、予め経験則に基づいて作成しROMに記憶しておいた、操舵トルクT(トルク信号Td)および車速Vc(車速信号v)とイナーシャ補償電流Isとの対応を示すマップであって、後述するようにモード信号mに基づいて設定されるマップに、操舵トルクT(トルク信号Td)および車速Vc(車速信号v)を代入することによりイナーシャ補償電流を算出する。
ダンパー補償電流算出部23は、トルク信号Tdと、車速信号vと、電動モータ110の回転速度信号Nmsとに基づいて、電動モータ110の回転を制限するダンパー補償電流Idを算出する。つまり、ダンパー補償電流算出部23は、操舵トルクT(トルク信号Td)と、車速Vc(車速信号v)と、電動モータ110の回転速度Nm(回転速度信号Nms)に応じたダンパー補償電流Idを算出する。なお、ダンパー補償電流算出部23は、例えば、予め経験則に基づいて作成しROMに記憶しておいた、操舵トルクT(トルク信号Td)、車速Vc(車速信号v)および回転速度Nm(回転速度信号Nms)と、ダンパー補償電流Idとの対応を示すマップであって、後述するようにモード信号mに基づいて設定されるマップに、操舵トルクT(トルク信号Td)、車速Vc(車速信号v)および回転速度Nm(回転速度信号Nms)を代入することによりダンパー補償電流Idを算出する。
次に、補正係数決定部24について説明する。
図3は、補正係数決定部24が決定する補正係数αの変化を示す図である。
補正係数決定部24は、基本的には、ステアリング装置100が搭載された自動車が走行している(車速Vcが零ではない)、またはステアリングホイール101が操作されている(操舵トルクTが零ではない)場合には、補正係数αを1に決定する。他方、自動車が停止し(車速Vcが零)、かつステアリングホイール101が操作されていない(操舵トルクTが零である(操舵トルクTが所定値未満でもよい))場合には、補正係数αを零に決定する。ただし、自動車が走行している状態から、自動車が停止され(車速Vcが零となり)、かつステアリングホイール101が操作されていない(操舵トルクTが零である)状態となった場合には、予め定められた移行期間Tcの間に補正係数αを1から零へ徐々に減少させる。また、自動車が停止しており(車速Vcが零であり)、かつステアリングホイール101が操作されておらず(操舵トルクTが零)、補正係数αが零に決定されている状態から、自動車が走行し始めた(車速Vcが零でなくなった)、またはステアリングホイール101が操作された(操舵トルクTが零でなくなった)場合には、移行期間Tcの間に補正係数αを零から1へ徐々に増加させる。また、自動車が走行している状態から、自動車が停止され(車速Vcが零となり)、かつステアリングホイール101が操作されていない(操舵トルクTが零である)状態となり、補正係数αを1から零へ徐々に減少させている間に、自動車が走行し始めた(車速Vcが零でなくなった)、またはステアリングホイール101が操作された(操舵トルクTが零でなくなった)とき(このときの経過時間を以下では「反転時間Ti」と称す。)には、補正係数αを、反転時間Tiにおける値から1まで徐々に増加させる。
次に、フローチャートを用いて、補正係数決定部24が行う補正係数決定処理の手順について説明する。
図4は、補正係数決定部24が行う補正係数決定処理の手順を示すフローチャートである。補正係数決定部24は、この補正係数決定処理を予め定めた期間毎に繰り返し実行する。
先ず、補正係数決定部24は、自動車が走行している状態から、自動車が停止され(車速Vcが零となり)、かつステアリングホイール101が操作されていない(操舵トルクTが零である)状態となったときからの経過時間を計測するタイマのタイマ値Txが零より大きいか否かを判断する(ステップ(以下、単に「S」と称す。)401)。そして、タイマ値Txが零より大きくない場合(S401でNO)、自動車が停止中であるか否かを判断する(S402)。これは、車速センサ170にて検出された車速Vcが零(所定値未満でもよい)であるか否かにより判断する処理である。そして、自動車が停止中ではない場合(S402でNO)、補正係数αを1に決定する(S403)。他方、自動車が停止中である場合(S402でYES)、ステアリングホイール101が操作されていないか否かを判断する(S404)。これは、トルクセンサ109にて検出された操舵トルクTが零(所定範囲内でもよい)であるか否かにより判断する処理である。
そして、ステアリングホイール101が操作されている場合(S404でNO)、補正係数αを1に決定する(S403)。他方、ステアリングホイール101が操作されていない場合(S404でYES)、タイマ値Txが零であり、自動車が停止し、かつステアリングホイール101が操作されていないので、タイマ値Txをスタートする(S405)。その後、タイマ値Txが移行期間Tc以下であるか否かを判断する(S406)。そして、タイマ値Txが移行期間Tc以下である場合(S406でYES)、補正係数αを、タイマ値(経過時間)Txを移行期間Tcで除算した値を1から減算することにより得た値(α=1−(Tx/Tc))に決定する(S407)。他方、タイマ値Txが移行期間Tcより大きい場合(S406でNO)、移行期間Tcが経過しているので、補正係数αを零に決定する(S408)。
一方、タイマ値Txが0より大きい場合(S401でYES)、自動車が停止中であるか否かを判断し(S409)、自動車が停止中である場合(S409でYES)、ステアリングホイール101が操作されていないか否かを判断する(S410)。そして、ステアリングホイール101が操作されていない場合(S410でYES)、S406以降の処理を実行する。
他方、自動車が停止中ではない場合(S409でNO)、およびステアリングホイール101が操作されている場合(S410でNO)、上述した反転時間TiがRAMに記憶されているか否かを判断する(S411)。反転時間TiがRAMに記憶されていない場合(S411でNO)、S409にて自動車が停止中ではないと判断された経過時間Tx、またはS410にてステアリングホイール101が操作されていると判断された経過時間Txを反転時間TiとしてRAMに記憶する(S412)。他方、反転時間TiがRAMに記憶されている場合(S411でYES)、およびS412にて反転時間TiをRAMに記憶した後に、反転時間Tiが移行期間Tc以上であるか否かを判断する(S413)。
反転時間Tiが移行期間Tc以上である場合(S413でYES)、直前の補正係数αは零であると考えられるので(S408参照)、補正係数αを、タイマ値(経過時間)Txから反転時間Tiを減算した値を移行期間Tcで除算することにより得た値(α=(Tx−Ti)/Tc)に決定する(S414)。他方、反転時間Tiが移行期間Tcより小さい場合(S413でNO)、補正係数αを、1から、反転時間Tiを移行期間Tcで除算するにより得た値を減算した値に、タイマ値(経過時間)Txから反転時間Tiを減算した値を移行期間Tcで除算することにより得た値に加算した値(α=1−Ti/Tc+(Tx−Ti)/Tc)に決定する(S415)。
S414、またはS415にて補正係数αを決定した後、補正係数αが1以上であるか否かを判断する(S416)。そして、補正係数αが1以上である場合(S416でYES)、タイマをストップするとともに反転時間TiをRAMから消去する(S417)。他方、補正係数αが1以上ではない場合(S416でNO)、処理を終了する。
このようにして、補正係数決定部24は、予め定めた期間毎に補正係数αを決定し、目標電流決定部25に出力する。
目標電流決定部25は、先ず、ベース電流算出部21にて算出されたベース電流Ib、イナーシャ補償電流算出部22にて算出されたイナーシャ補償電流Isおよびダンパー補償電流算出部23にて算出されたダンパー補償電流Idに基づいて仮の目標電流Itfを決定する。目標電流決定部25は、例えば、ベース電流Ibに、イナーシャ補償電流Isを加算するとともにダンパー補償電流Idを減算して得た補償電流Icを、予め経験則に基づいて作成しROMに記憶しておいた、補償電流Icと仮の目標電流Itfとの対応を示すマップであって、後述するようにモード信号mに基づいて設定されるマップに代入することにより仮の目標電流Itfを算出する。
そして、目標電流決定部25は、仮の目標電流Itfに補正係数決定部24が決定した補正係数αを乗算することにより最終的な目標電流Itを算出する。これにより、目標電流決定部25は、基本的には、ステアリング装置100が搭載された自動車が走行している、またはステアリングホイール101が操作されている場合には、仮の目標電流Itfを目標電流Itと算出する。他方、自動車が停止し、かつステアリングホイール101が操作されていない場合には、目標電流Itを零と算出する。また、自動車が走行している状態から、自動車が停止され、かつステアリングホイール101が操作されていない状態となった場合には、予め定められた移行期間Tcの間に目標電流Itの上限値を徐々に零まで減少させる。また、自動車が停止しており、かつステアリングホイール101が操作されておらず、目標電流Itを零に決定している状態から、自動車が走行し始めた、またはステアリングホイール101が操作された場合には、移行期間Tcの間に目標電流Itの上限値を徐々に増加させる。
以上が目標電流算出部20を構成する各要素の基本的な処理である。切替スイッチ190を介するアシストモードの切り替えと、各要素の処理との関係については後で詳述する。
次に、制御部30について詳述する。
制御部30は、図2に示すように、電動モータ110の作動を制御するモータ駆動制御部31と、電動モータ110を駆動させるモータ駆動部32と、電動モータ110に実際に流れる実電流Imを検出するモータ電流検出部33とを有している。
モータ駆動制御部31は、目標電流算出部20にて最終的に決定された目標電流ITFと、モータ電流検出部33にて検出された電動モータ110へ供給される実電流Imとの偏差に基づいてフィードバック制御を行うフィードバック(F/B)制御部40と、電動モータ110をPWM駆動するためのPWM(パルス幅変調)信号を生成するPWM信号生成部60とを有している。
フィードバック制御部40は、目標電流算出部20にて最終的に決定された目標電流Itとモータ電流検出部33にて検出された実電流Imとの偏差を求める偏差演算部41と、その偏差がゼロとなるようにフィードバック処理を行うフィードバック(F/B)処理部42とを有している。
フィードバック(F/B)処理部42は、目標電流Itと実電流Imとが一致するようにフィードバック制御を行うものであり、例えば、偏差演算部41にて算出された偏差に対して、比例要素で比例処理し、積分要素で積分処理し、加算演算部でこれらの値を加算する。
PWM信号生成部60は、フィードバック制御部40からの出力値に基づいて電動モータ110をPWM(パルス幅変調)駆動するためのPWM信号を生成し、生成したPWM信号60aを出力する。
モータ駆動部32は、所謂インバータであり、例えば、スイッチング素子として6個の独立したトランジスタ(FET)を備え、6個の内の3個のトランジスタは電源の正極側ラインと各相の電気コイルとの間に接続され、他の3個のトランジスタは各相の電気コイルと電源の負極側(アース)ラインと接続されている。そして、6個の中から選択した2個のトランジスタのゲートを駆動してこれらのトランジスタをスイッチング動作させることにより、電動モータ110の駆動を制御する。
モータ電流検出部33は、モータ駆動部32に接続されたシャント抵抗の両端に生じる電圧から電動モータ110に流れる実電流Imの値を検出する。
次に、目標電流算出部20と、切替スイッチ190を介するアシストモードの切り替えとの関係について説明する。
本実施の形態に係るステアリング装置100においては、複数のアシストモードを有し、運転者が切替スイッチ190を介して複数のアシストモードのうちのどのアシストモードにするかを選択することが可能になっている。複数のアシストモードとは、ノーマルモード、マイナスモード、プラスモードの3タイプのモードである。マイナスモードは、操舵トルクT、車速Vcおよび電動モータ110の回転速度Nmが同じであるとしてもノーマルモードよりも電動モータ110によるアシスト力が大きく、軽快に操舵(ハンドリング操作)を可能とするモードである。プラスモードは、操舵トルクT、車速Vcおよび回転速度Nmが同じであるとしてもノーマルモードよりも電動モータ110によるアシスト力が小さく、しっかりとした手応えを感じることを可能とするモードである。以下では、マイナスモードをMモード、ノーマルモードをNモード、プラスモードをPモードと称す。
そして、目標電流算出部20は、アシストモードに応じた目標電流Itを算出する。つまり、目標電流算出部20は、操舵トルクT、車速Vcおよび回転速度Nmが同じであるとしても、Pモード、Nモード、Mモードの順に大きな目標電流Itを算出する。そのために、目標電流算出部20の、ベース電流算出部21、イナーシャ補償電流算出部22、ダンパー補償電流算出部23および目標電流決定部25は、複数のアシストモードそれぞれに対応するマップを複数有している。より具体的には、ベース電流算出部21、イナーシャ補償電流算出部22、ダンパー補償電流算出部23および目標電流決定部25は、それぞれ、Mモード用のMマップ、Nモード用のNマップ、Pモード用のPマップを有している。
そして、ベース電流算出部21、イナーシャ補償電流算出部22、ダンパー補償電流算出部23および目標電流決定部25は、制御マップの一例としてのMマップ、NマップおよびPマップのうち、切替スイッチ190を介して選択されたアシストモードに対応するマップ(切替スイッチ190からのモード信号mに基づいて設定されるマップ)を選択し、そのマップを用いて、ベース電流Ib、イナーシャ補償電流Is、ダンパー補償電流Id、仮の目標電流Itfを算出する。
ただし、ベース電流算出部21、イナーシャ補償電流算出部22、ダンパー補償電流算出部23および目標電流決定部25は、自動車が走行中であるときに(車速Vcが零ではないときに)、切替スイッチ190を介してアシストモードが切り替えられた場合には、以下のようにしてベース電流Ib、イナーシャ補償電流Is、ダンパー補償電流Id、目標電流Itを算出する。以下では、代表してベース電流算出部21がベース電流Ibを算出する過程を詳しく説明するが、イナーシャ補償電流算出部22、ダンパー補償電流算出部23および目標電流決定部25も同じようにして算出する。
図5は、自動車が走行中であるときにアシストモードが切り替えられた場合のマップの切り替えを示す図である。
切替スイッチ190を介してアシストモードが切り替えられた場合、ベース電流算出部21は、切り替えられる前のアシストモード用のマップにのみ基づいて算出する状態から切り替え後のアシストモード用のマップにのみ基づいて算出する状態へと予め定められた期間Ttで徐々に変化させる。以下では、徐々に変化させる予め定められた期間Ttを、「変遷期間Tt」と称す。つまり、ベース電流算出部21は、切替スイッチ190を介してアシストモードが切り替えられた場合、切り替えられた時点からの経過時間Ty(0≦Ty≦Tt)におけるベース電流Ibを以下の式(1)に基づいて算出する。
ベース電流Ib=(切り替え後のアシストモード用のマップに基づいて算出したベース電流Ib)×Ty/Tt+(切り替えられる前のアシストモード用のマップに基づいて算出したベース電流Ib)×(1−Ty/Tt)・・・(1)
例えば、PモードからMモードへ切り替えられた場合、ベース電流算出部21は、ベース電流IbM×Ty/Tt+ベース電流IbP×(1−Ty/Tt)を変遷期間Tt内におけるベース電流Ibとする。なお、IbM、IbPは、それぞれ、Mモード用のマップに基づいて算出したベース電流Ib、Pモード用のマップに基づいて算出したベース電流Ibである。
このように、目標電流算出部20が、アシストモードが切り替えられた場合に、切り替えられる前のアシストモード用のマップにのみ基づいて算出する状態から切り替え後のアシストモード用のマップにのみ基づいて算出する状態へと徐々に変化させるのは、アシスト力が急激に変化することに起因して自動車の進行方向が急激に変化するなど、操舵安定性が損なわれることを抑制するためである。
一方、ベース電流算出部21、イナーシャ補償電流算出部22、ダンパー補償電流算出部23および目標電流決定部25は、自動車が停止しているとき(車速Vcが零であるとき)であって、ステアリングホイール101が操作されていない(操舵トルクTが零である(操舵トルクTが所定値未満でもよい))ときに、切替スイッチ190を介してアシストモードが切り替えられた場合には、以下のようにしてベース電流Ib、イナーシャ補償電流Is、ダンパー補償電流Id、仮の目標電流Itfを算出する。
図6は、自動車が停止中であって、ステアリングホイール101が操作されていないときにアシストモードが切り替えられた場合のマップの切り替えを示す図である。
ベース電流算出部21、イナーシャ補償電流算出部22、ダンパー補償電流算出部23および目標電流決定部25は、自動車が停止中であって、ステアリングホイール101が操作されていないときにアシストモードが切り替えられた場合、補正係数αを変化させる期間である上述した移行期間Tc内である場合には式(1)に基づいて、ベース電流Ib、イナーシャ補償電流Is、ダンパー補償電流Id、仮の目標電流Itfを算出する。そして、移行期間Tc内ではなくなったら、マップを切り替える。言い換えれば、ベース電流算出部21、イナーシャ補償電流算出部22、ダンパー補償電流算出部23および目標電流決定部25は、アシストモードが切り替えられた時点からの経過時間Tyが変遷期間Tt内であっても、補正係数αが零になったときに、切り替え後のアシストモード用のマップにのみ基づいて、ベース電流Ib、イナーシャ補償電流Is、ダンパー補償電流Id、仮の目標電流Itfを算出する。
このように、目標電流算出部20が、自動車が停止中であって、ステアリングホイール101が操作されていないときにアシストモードが切り替えられた場合には、アシストモードが切り替えられた時点からの経過時間Tyが変遷期間Tt内であっても補正係数αが零になった場合にマップを切り替えるのは、運転者に与える操舵フィーリングの違和感を抑制するためである。すなわち、アシストモードが切り替えられた場合には、運転者の意図に早目に応じるように、できる限り早くマップを切り替え、所望のアシスト力に変更することが好ましい。運転者にとっては、アシストモードを切り替えたにもかかわらずアシスト力がいつまで経っても変わらないと、操舵フィーリングに違和感があると思うおそれがあるからである。一方で、自動車が走行中であるとき、またはステアリングホイール101が操作されているときに急激にアシスト力を変更するのは操舵安定性が損なわれるおそれがある。操舵力が同じであったとしてもアシスト力が異なることから、運転者の思い通りに車両の進行方向が変わらないおそれがあるからである。本実施の形態に係る目標電流算出部20においては、自動車が停止中であって、ステアリングホイール101が操作されておらず、補正係数αが零である場合には、変遷期間Tt内であってもマップを切り替えるので、操舵安定性が損なわれることを回避しつつ、運転者に与える操舵フィーリングの違和感を抑制することができる。
次に、フローチャートを用いて、ベース電流算出部21、イナーシャ補償電流算出部22、ダンパー補償電流算出部23および目標電流決定部25が行う、アシストモードが切り替えられた場合のマップ切替処理の手順について説明する。以下では、代表してベース電流算出部21がベース電流Ibを算出するマップを切り替える処理を例示して説明するが、イナーシャ補償電流算出部22、ダンパー補償電流算出部23および目標電流決定部25も同じようにして算出する。
図7は、ベース電流算出部21が行うマップ切替処理の手順を示すフローチャートである。ベース電流算出部21は、このマップ切替処理を予め定めた期間毎に繰り返し実行する。
先ず、ベース電流算出部21は、マップが切り替えられた時点からの経過時間を計測するタイマのタイマ値Tyが零より大きいか否かを判断する(S701)。そして、タイマ値Tyが零より大きくない場合(S701でNO)、アシストモードが切り替えられたか否かを判断する(S702)。これは、切替スイッチ190からのモード信号mに基づいて判断する処理である。そして、アシストモードが切り替えられていない場合(S702でNO)、現在使用しているマップに基づいてベース電流Ibを算出する(S703)。他方、アシストモードが切り替えられた場合(S702でYES)、タイマ値Tyをスタートする(S704)。そして、自動車が停止中であるか否かを判断する(S705)。
自動車が停止中ではない場合(S705でNO)、タイマ値Tyが変遷期間Tt以上であるか否かを判断する(S706)。タイマ値Tyが変遷期間Tt以上ではない場合(S706でNO)、上述した式(1)に基づいてベース電流Ibを算出する(S707)。他方、自動車が停止中である場合(S705でYES)、ステアリングホイール101が操作されていないか否かを判断する(S708)。そして、ステアリングホイール101が操作されている場合(S708でNO)、タイマ値Tyが変遷期間Tt以上であるか否かを判断し(S706)、タイマ値Tyが変遷期間Tt以上ではない場合(S706でNO)、上述した式(1)に基づいてベース電流Ibを算出する(S707)。
一方、ステアリングホイール101が操作されていない場合(S708でNO)、現在移行期間Tc内であるか否かを判断する(S709)。そして、移行期間Tc内である場合(S709でYES)、S706以降の処理を実行する。他方、移行期間Tcではない場合(S709でNO)、タイマ値Tyの計測をストップし(S710)、切り替え後のアシストモード用のマップにのみ基づいて、ベース電流Ibを算出する(S711)。
一方、タイマ値Tyが0より大きい場合(S701でYES)、アシストモードが切り替えられたか否かを判断する(S712)。そして、アシストモードが切り替えられていない場合(S712でNO)、S705以降の処理を実行する。他方、アシストモードが切り替えられている場合(S712でYES)、再度アシストモードが切り替えられているので、タイマ値Tyをリセットするべく、すでにカウントスタートしているタイマ値Tyをストップするとともに、再度タイマ値Tyを零からカウントスタートする(S713)。その後、S705以降の処理を実行する。
目標電流算出部20がこのマップ切替処理に基づいてマップを切り替えることにより、より精度高く、危険を回避しつつ運転者に与える操舵フィーリングの違和感を抑制することが実現される。
なお、ステアリング装置100を適用した自動車が、例えば信号待ち時など車速Vcが零で、アクセルペダルおよびステアリングホイール101がいずれも操作されないまま所定期間が経過した場合にエンジン(内燃機関)を自動的に停止させる、いわゆるアイドリングストップ機能を有する自動車である場合には、ステアリング装置100の目標電流算出部20を以下のように構成してもよい。
図8は、自動車がアイドリングストップ状態であるときにアシストモードが切り替えられた場合のマップの切り替えを示す図である。
図6および図7を示して説明したマップの切り替えにおいては、目標電流算出部20が式(1)に基づいて、目標電流Itを算出するのは、自動車が停止中であってステアリングホイール101が操作されていないときにアシストモードが切り替えられた場合であって、補正係数αが零ではない場合である。これに対して、自動車がアイドリングストップ状態であるときには、ステアリングホイール101が操作されていないときであることから、目標電流算出部20が式(1)に基づいて、目標電流Itを算出するのは、アイドリングストップ状態であるときにアシストモードが切り替えられた場合であって、補正係数αが零ではない場合とするとよい。
また、図6および図7を示して説明したマップの切り替えにおいては、目標電流算出部20が、切り替え後のマップにのみ基づいて、目標電流Itを算出するのは、自動車が停止中であってステアリングホイール101が操作されていないときにアシストモードが切り替えられた場合であって、補正係数αが零になった場合である。これに対して、目標電流算出部20が切り替え後のマップにのみ基づいて目標電流Itを算出するのは、自動車がアイドリングストップ状態であるときにアシストモードが切り替えられた場合であって、補正係数αが零になった場合とするとよい。
このように目標電流算出部20が目標電流Itを算出しても、アイドリングストップ機能を有する自動車においても、操舵安定性が損なわれることを回避しつつ、運転者に与える操舵フィーリングの違和感を抑制することができる。
なお、上述した実施形態においては、上述した特徴を有する制御装置10を、いわゆるピニオンアシストタイプのステアリング装置100に適用した例を示したが、特に限定されない。ラックアシストタイプなど他の型式の電動パワーステアリング装置に本実施の形態に係る制御装置10を適用した場合でも、操舵安定性が損なわれることを回避しつつ、運転者に与える操舵フィーリングの違和感を抑制することができる。
10…制御装置、20…目標電流算出部、21…ベース電流算出部、22…イナーシャ補償電流算出部、23…ダンパー補償電流算出部、24…補正係数決定部、25…目標電流決定部、30…制御部、100…電動パワーステアリング装置、110…電動モータ、190…切替スイッチ

Claims (3)

  1. 車両に設けられたステアリングホイールの操作に対するアシスト力を付与する電動モータと、
    前記電動モータによるアシスト力が互いに異なる複数のアシストモードの切り替えを受け付ける受付手段と、
    前記電動モータに供給する目標電流を設定する目標電流設定手段と、
    を備え、
    前記目標電流設定手段は、
    仮の目標電流を算出するとともに、算出した当該仮の目標電流に補正係数を乗算することにより最終的な目標電流を算出し、
    当該仮の目標電流を算出するための制御マップを、前記複数のアシストモードのそれぞれに対応するように複数有し、前記受付手段がアシストモードの切り替えを受け付けた場合には、当該制御マップを、切り替えられる前のアシストモードに対応する制御マップから切り替え後のアシストモードに対応する制御マップに切り替え、
    前記車両が走行している状態から、当該車両が停止しており、かつ前記ステアリングホイールが操作されていない状態となった場合には、予め定められた移行期間の間に当該補正係数を1から零へ徐々に減少させ、
    当該車両が停止しており、かつ当該ステアリングホイールが操作されていないときに当該アシストモードが切り替えられた場合には、当該補正係数が零となる前は、予め定められた期間をかけて、切り替えられる前のアシストモードに対応する制御マップに基づく値の割合を100%から零%へと徐々に減少させ、切り替え後のアシストモードに対応する制御マップに基づく値の割合を零%から100%へと徐々に増加するように変化させ、当該補正係数を零とした後には、当該予め定められた期間内であっても、切り替えられる前のアシストモードに対応する制御マップに基づく値の割合を零%、切り替え後のアシストモードに対応する制御マップに基づく値の割合を100%とする
    ことを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 前記目標電流設定手段は、前記車両が走行している場合に前記アシストモードが切り替えられた場合には、予め定められた期間をかけて、切り替えられる前のアシストモードに対応する制御マップに基づく値の割合を徐々に減少させるとともに、切り替え後のアシストモードに対応する制御マップに基づく値の割合を徐々に増加させることを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
  3. 前記目標電流設定手段は、前記車両が停止しており、かつ前記ステアリングホイールが操作されていない場合には、前記目標電流の上限値を徐々に零まで減少させ、当該車両が停止しており、かつ当該ステアリングホイールが操作されていない場合に前記アシストモードが切り替えられた場合には、当該目標電流の上限値を零とする前は、予め定められた期間をかけて、切り替えられる前のアシストモードに対応する制御マップに基づく値の割合が100%から零%へと徐々に減少し、切り替え後のアシストモードに対応する制御マップに基づく値の割合が零%から100%へと徐々に増加するように変化させ、当該目標電流の上限値を零とした後には、切り替えられる前のアシストモードに対応する制御マップに基づく値の割合を零%、切り替え後のアシストモードに対応する制御マップに基づく値の割合を100%とすることを特徴とする請求項1または2に記載の電動パワーステアリング装置。
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