JP6056695B2 - 車両用センターエアバッグ装置及び車両用乗員保護装置 - Google Patents

車両用センターエアバッグ装置及び車両用乗員保護装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6056695B2
JP6056695B2 JP2013148769A JP2013148769A JP6056695B2 JP 6056695 B2 JP6056695 B2 JP 6056695B2 JP 2013148769 A JP2013148769 A JP 2013148769A JP 2013148769 A JP2013148769 A JP 2013148769A JP 6056695 B2 JP6056695 B2 JP 6056695B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
center
airbag
width direction
center airbag
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013148769A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015020509A (ja
Inventor
修 深渡瀬
修 深渡瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2013148769A priority Critical patent/JP6056695B2/ja
Publication of JP2015020509A publication Critical patent/JP2015020509A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6056695B2 publication Critical patent/JP6056695B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、車室の天井の車幅方向中央部に設けられる車両用センターエアバッグ装置、及び該車両用センターエアバッグ装置を備えた車両用乗員保護装置に関する。
下記特許文献1に記載されたセンターエアバッグ装置では、車室の天井内にエアバッグ袋体が格納されている。このエアバッグ袋体は、車室内に横に並んで配置された二つのシートの間の領域付近に設けられており、このエアバッグ袋体を側突時に展開させて乗員の横方向への移動を抑制するようにしている。
特開2008−114713号公報
ところで、車室の天井にサンルーフが設けられる車両では、エアバッグ袋体を含むセンターエアバッグモジュールの配設位置である天井の車幅方向中央部に、サンルーフユニットが配設されるため、センターエアバッグモジュールを天井に固定することができない。
本発明は上記事実を考慮し、車室の天井にサンルーフユニットが設けられる場合でも、センターエアバッグモジュールを天井に良好に固定することができる車両用センターエアバッグ装置及び該車両用センターエアバッグ装置を備えた車両用乗員保護装置を得ることを目的とする。
請求項1に記載の発明に係る車両用センターエアバッグ装置は、車室の天井に設けられたサンルーフユニットと前記天井を覆うトリム材との間で車幅方向に延在し、前記サンルーフユニットに対する車幅方向両側で前記天井に固定されたブラケットと、前記ブラケットの車幅方向中央部に固定され、インフレータが発生させるガスの圧力でセンターエアバッグを車両下方側へ膨張展開させるセンターエアバッグモジュールと、を備え、前記天井は、左右のルーフサイドレールと、当該左右のルーフサイドレール間に掛け渡されたルーフクロスメンバとを有しており、前記ブラケットは、前記ルーフクロスメンバに固定されている。
請求項1に記載の発明では、センターエアバッグモジュールがブラケットを介して車室の天井に固定されている。このセンターエアバッグモジュールは、ブラケットの車幅方向中央部に固定されており、インフレータが発生させるガスの圧力でセンターエアバッグを車両下方側へ膨張展開させる。このセンターエアバッグが固定された上記のブラケットは、車室の天井に設けられたサンルーフユニットと車室の天井を覆うトリム材との間で車幅方向に延在しており、サンルーフユニットに対する車幅方向両側で天井に固定されている。これにより、センターエアバッグを車室の天井に良好に固定することができる。
しかも、この発明では、ブラケットがルーフクロスメンバに固定されているため、ブラケット及び該ブラケットに固定されるセンターエアバッグモジュールの固定強度を向上させることができる。
請求項2に記載の発明に係る車両用センターエアバッグ装置は、請求項1において、前記ブラケットは、車両の左右のピラー間に配設されている。
請求項2に記載の発明では、上記のように構成されているため、ブラケットの車幅方向両端部を左右のピラーの付近で車室の天井に固定することができる。これにより、ブラケット及び該ブラケットに固定されるセンターエアバッグモジュールの固定強度を向上させることができる。
請求項に記載の発明に係る車両用センターエアバッグ装置は、請求項1又は請求項2において、前記センターエアバッグモジュールは、折り畳まれた前記センターエアバッグと前記インフレータとがそれぞれの長手方向を車両前後方向に沿わせた状態で配設されている。
請求項に記載の発明では、車室の車幅方向中央部に設けられるセンターエアバッグモジュールが、上記のように配設されるので、センターエアバッグモジュールの配設スペースが左右の座席の上方側へ張り出さないようにすることができる。それにより、センターエアバッグモジュールの配設スペースの確保を容易なものにすることができる。
請求項に記載の発明に係る車両用センターエアバッグ装置は、請求項1〜請求項の何れか1項において、車室内に設けられた左右の前席が前後位置調整範囲の前端及び後端の何れに位置する状態でも、前記各前席及び前記各前席に着座した乗員と、膨張展開した前記センターエアバッグとが車幅方向から見て重なるように前記センターエアバッグの大きさが設定されている。
請求項に記載の発明では、上記のように構成されているため、左右の前席のうちの一方に着座した乗員が、膨張展開したセンターエアバッグによって拘束される際に、他方の前席によって上記乗員とは反対側からセンターエアバッグを支持することができる。これにより、センターエアバッグによる乗員拘束性能を向上させることができる。
請求項5に記載の発明に係る車両用センターエアバッグ装置は、請求項1〜請求項4の何れか1項において、前記天井は、車幅方向両端部が前記左右のルーフサイドレールに結合されたルーフパネルを有しており、前記ルーフクロスメンバは、車幅方向から見て上方側が開口した断面ハット状に形成され、前後のフランジが前記ルーフパネルの下面に接合されている。
請求項6に記載の発明に係る車両用センターエアバッグ装置は、請求項1〜請求項5の何れか1項において、前記ブラケットの車幅方向両端部には、それぞれ車両上方側へ延びる上延部が設けられ、各前記上延部の上端部には、それぞれ車幅方向外側へ延びる固定部が設けられ、各前記固定部が前記ルーフクロスメンバの下面に接合されている。
請求項に記載の発明に係る車両用乗員保護装置は、車室内の車幅方向一側に設けられた前席の車両前方に設けられ、インフレータが発生させるガスの圧力で前席用エアバッグを前記前席側へ膨張展開させる前席用エアバッグ装置と、膨張展開状態の前記センターエアバッグの前部が膨張展開状態の前記前席用エアバッグの後部に対して車幅方向から見て重なるように前記センターエアバッグの大きさが設定された請求項1〜請求項の何れか1項に記載のセンターエアバッグ装置と、を備えている。
請求項に記載の発明では、請求項1〜請求項の何れか1項に記載のセンターエアバッグ装置を備えているため、前述した如き作用効果を奏する。しかも、この発明では、例えば車両が斜め衝突をした際に前席用エアバッグ装置及びセンターエアバッグ装置の各インフレータが作動される。すると、車室内の車幅方向一側(右側又は左側)に設けられた前席側へ向けて前席用エアバッグが膨張展開すると共に、車室の天井の車幅方向中央部から車両下方側へ向けてセンターエアバッグが膨張展開する。このように前席用エアバッグとセンターエアバッグとが膨張展開した状態では、センターエアバッグの前部と前席用エアバッグの後部とが車幅方向から見て重なる。これにより、センターエアバッグの前部を前席用エアバッグによって車幅方向一側から支持することができるので、センターエアバッグが乗員拘束時に不用意に車幅方向一側へ変位することを抑制できる。
以上説明したように、本発明に係る車両用センターエアバッグ装置及び車両用乗員保護装置では、車室の天井にサンルーフユニットが設けられる場合でも、センターエアバッグモジュールを天井に良好に固定することができる。
本発明の第1実施形態に係る車両用乗員保護装置が適用されて構成された自動車の車室前部の構成を車幅方向から見た縦断面図である。 同自動車の車室前部の概略的な構成を車両上方から見た横断面図である。 同自動車の車室天井の部分的な構成を示す斜視図である。 図3のF4−F4線に沿った切断面を拡大して示す拡大断面図である。 膨張展開したセンターエアバッグと前席の前後位置調整との関係を説明するための図である。 同自動車が斜め衝突をした際の状況を説明するための図2に対応した横断面図である。 同自動車が側面衝突をした際の状況を説明するための図2に対応した横断面図である。
以下、図1〜図7を用いて、本発明の実施形態に係る車両用センターエアバッグ装置10及び車両用乗員保護装置12について説明する。なお、各図に適宜記す矢印FR、矢印UP、矢印OUTは、車両の前方向(進行方向)、上方向、車幅方向の外側をそれぞれ示している。以下、単に前後、上下、左右の方向を用いて説明する場合は、特に断りのない限り、車両前後方向の前後、車両上下方向の上下、進行方向を向いた場合の左右を示すものとする。
(構成)
図1〜図4に示されるように、本実施形態に係る車両用乗員保護装置12が適用された自動車(車両)14は、例えばセダンタイプとされている。この自動車14の車室16の天井18は、図3及び図4に示されるように、左右一対のルーフサイドレール20と、ルーフパネル22と、センタールーフクロスメンバ24とを含んで構成されている。左右のルーフサイドレール20は、天井18の車幅方向両端部に車両前後方向を長手として配置されており、車両前後方向から見て略矩形状の閉断面を形成している。ルーフパネル22は、板厚方向が車両上下方向に沿った金属板によって構成されており、車幅方向両端部が左右のルーフサイドレール20に結合されている。
センタールーフクロスメンバ24は、左右のセンターピラー26(Bピラー:図1及び図2では図示省略)の間において、車幅方向を長手として配置されている。このセンタールーフクロスメンバ24の車幅方向両端部は、左右のルーフサイドレール20に結合されており、左右のルーフサイドレール20間にセンタールーフクロスメンバ24が掛け渡されている。このセンタールーフクロスメンバ24は、車幅方向から見て上方側が開口した断面ハット状に形成されており、前後のフランジがルーフパネル22の下面に接合されている。なお、ルーフパネル22の前端部及び後端部の下面には、センタールーフクロスメンバ24と基本的に同様の構成とされたフロントルーフクロスメンバ及びリヤルーフクロスメンバ(何れも図示省略)が接合されている。
上記天井18の下面は、ルーフヘッドライニング28(トリム材)によって車室16側から覆われており、上記センターピラー26の車幅方向内側面は、Bピラーガーニッシュ29によって覆われている。また、ルーフヘッドライニング28と天井18との間には、サンルーフユニット30(ここではムーンルーフユニット)が配設されている。このサンルーフユニット30は、従来周知のものであり、上下方向寸法が薄い箱状に形成されたハウジング32を備えている。このハウジング32は、図示しない固定ブラケットを介して左右のルーフサイドレール20に固定されている。このハウジング32の内部には、ガラス板から成るサンルーフ本体34を駆動する駆動機構が設けられている。このサンルーフユニット30では、天井18に形成されたサンルーフ用の開口36を上記サンルーフ本体34によって開閉する構成になっている。この開口36は、センタールーフクロスメンバ24と図示しないフロントルーフクロスメンバとの間に形成されている。
一方、図1及び図2に示されるように、上記開口36の下方側で車室16内の前部には、運転席38及び助手席40(何れも前席)が設けられている。運転席38(ここでは左ハンドル車の運転席)は、乗員Dが着座するシートクッション42と、シートクッション42の後端部に連結されて乗員Dの背凭れとなるシートバック46と、シートバック46の上端部に連結されて乗員Dの頭部を支持するヘッドレスト48と、を備えている。なお、図2、6、7では、シートクッション42及び乗員D、Pの下半身の図示を省略している。
シートクッション42は、シートスライド機構50(前後位置調整機構)を介して車体床部52に連結されている。このシートスライド機構50は、車体床部52に対してシートクッション42を車両前後方向にスライド可能に連結した左右一対のスライドレール54と、シートクッション42の上記スライドをロックするロック機構(図示省略)とを備えており、ロック機構によるロックを解除することにより、車体床部52に対する運転席38の前後位置調整が可能な状態になる。なお、助手席40も運転席38と基本的に同様の構成とされている。
一方、上述の如き自動車14に適用された車両用乗員保護装置12は、図2に示されるように、運転席用エアバッグ装置56及び助手席用エアバッグ装置58(何れも前席用エアバッグ装置)と、左右のカーテンエアバッグ装置60と、左右のサイドエアバッグ装置62と、車両用センターエアバッグ装置10(車両用ルーフエアバッグ装置:車両用ファーサイドエアバッグ装置)とによって構成されている。なお、図1では、カーテンエアバッグ装置60及びサイドエアバッグ装置62の図示を省略している。また、図3及び図4では、カーテンエアバッグ装置60の図示を省略している。
運転席用エアバッグ装置56は、ステアリングホイール64の中央部に格納された運転席用エアバッグ68を、図示しないインフレータが発生するガスの圧力で運転席38の乗員Dの上半身側へ膨張展開させる。同様に、助手席用エアバッグ装置58は、助手席40の前方でインストルメントパネル70内に格納された助手席用エアバッグ72を、図示しないインフレータが発生するガスの圧力で助手席40の乗員Pの上半身側へ膨張展開させる。
一方、左右のカーテンエアバッグ装置60は、車室16の天井18の車幅方向両端部に格納されたカーテンエアバッグ74を、図示しないインフレータが発生するガスの圧力で車両下方側へ膨張展開させる。また、左右のサイドエアバッグ装置62は、運転席38及び助手席40の各シートバック46における車幅方向外側の側部内に格納されたサイドエアバッグ76を、図示しないインフレータが発生するガスの圧力で車両前方側へ膨張展開させる。
上記の運転席用エアバッグ装置56、助手席用エアバッグ装置58、カーテンエアバッグ装置60、及びサイドエアバッグ装置62は、従来周知のものであるため、詳細な説明は省略する。以下、本実施形態の要部である車両用センターエアバッグ装置10について説明する。
(本実施形態の要部)
センターエアバッグ装置10は、図1〜図4に示されるように、センターエアバッグモジュール78と、当該センターエアバッグモジュール78を天井18に固定するためのブラケット80とを主要部として構成されている。ブラケット80は、例えば板金材料によって長尺状に形成されており、長手方向が車幅方向に沿い且つ板厚方向が上下方向に沿う状態でサンルーフユニット30とルーフヘッドライニング28との間に配置されている。このブラケット80は、センタールーフクロスメンバ24の下方において車幅方向に延在しており、左右のセンターピラー26間に配置されている。
上記のブラケット80は、サンルーフユニット30よりも車幅方向の寸法が大きく設定されており、サンルーフユニット30を左右に跨いで配設されている。このブラケット80の車幅方向両端部には、それぞれ車両上方側へ延びる上延部80Aが設けられている。これらの上延部80Aの上端部には、それぞれ車幅方向外側へ延びる固定部80Bが設けられており、各固定部80Bがセンタールーフクロスメンバ24の下面に接合されている。これにより、ブラケット80がサンルーフユニット30に対する車幅方向両側で天井18に固定されている。
一方、センターエアバッグモジュール78は、モジュールケース84と、該モジュールケース84内に折り畳み状態で収納されたセンターエアバッグ86と、センターエアバッグ86内に設けられたインフレータ90(ガス発生装置)とによって構成されている。
モジュールケース84は、車両前後方向を長手とする長尺な箱状に形成されており、ルーフヘッドライニング28の下面側に設けられている。このモジュールケース84は、車室16の車幅方向中央部においてブラケット80の下方に配置されており、ボルト締結等の手段によってブラケット80に固定されている。このモジュールケース84の下壁には、後述するセンターエアバッグ86の膨張圧を受けて破断されるティアライン(薄肉な破断予定部)が形成されている。なお、モジュールケース84がルーフヘッドライニング28の上面側(ブラケット80とルーフヘッドライニング28との間)に設けられた構成にしてもよい。その場合、ルーフヘッドライニング28に上述の如きティアラインを設定する必要がある。
上記のモジュールケース84内には、折り畳まれたセンターエアバッグ86とインフレータ90とがそれぞれの長手方向を車両前後方向に沿わせた状態で配設されている。センターエアバッグ86は、例えばナイロン系又はポリエステル系の布材を切り出して形成された1枚の基布が二つ折りにされて外周縁部を縫製されることにより袋状に形成されている。なお、センターエアバッグ86が1枚の基布によって縫製される構成に限らず、2枚の基布が重ね合わされて外周縁部を縫製されることにより袋状のセンターエアバッグ86が形成される構成にしてもよい。また、センターエアバッグ86の製造方法は縫製に限らず、例えば自動織機による袋織り工法(所謂OPW工法)によってセンターエアバッグ86を製造してもよい。
インフレータ90は、例えば所謂シリンダータイプのインフレータであり、軸線方向を車両前後方向に沿わせた状態でセンターエアバッグ86の内部に収容されている。このインフレータ90は、例えばセンターエアバッグ86の基布及びモジュールケース84の上壁を貫通したスタッドボルトがナットに螺合することにより、モジュールケース84に締結固定されている。なお、モジュールケース84がインフレータ90のスタッドボルトを用いてブラケット80に締結固定される構成にしてもよい。
インフレータ90が作動すると、インフレータ90に設けられた図示しないガス噴出口から噴出されるガスが、センターエアバッグ86内に供給され、センターエアバッグ86が下方側へ膨張する。このセンターエアバッグ86の膨張圧によってモジュールケース84の下壁のティアラインが破断すると、モジュールケース84の下壁に開口が形成され、当該開口からセンターエアバッグ86が下方側へ膨張展開するようになっている。なお、インフレータ90から噴出されるガスを、ディフューザ等の整流部材によって整流する構成にしてもよい。その場合、インフレータ90の車両前方斜め下方(乗員Dと乗員Pの間の領域)へ向けてガスを案内することが好ましい。
膨張展開したセンターエアバッグ86は、図2に示されるように、運転席38の乗員Dと助手席40の乗員Pとの間に介在される。このセンターエアバッグ86は、図1に示されるように、膨張展開状態を車幅方向から見た場合に、車両前後方向に沿って長尺な略矩形状(略長円形状)を成すように形成されている。本実施形態では、センターエアバッグ86及び運転席用エアバッグ68が膨張展開した状態では、図1に示されるように、センターエアバッグ86の前部が運転席用エアバッグ68の後部に対して車幅方向から見て重なるようにセンターエアバッグ86の大きさが設定されている。
また、このセンターエアバッグ86の大きさは、運転席38及び助手席40の前後位置調整との関係に基づいて設定されている。具体的には、運転席38及び助手席40が車体床部52に対する前後位置調整範囲の前端(フロントモースト位置)及び後端(リヤモースト位置)の何れに位置する状態でも、左右のシートバック46及び乗員D、Pの上半身が、膨張展開したセンターエアバッグ86に対して、車幅方向から見て重なるように、センターエアバッグ86の車両前後方向の長さ寸法が設定されている。なお、図5に点線で示される乗員P及びシートバック46は、助手席40がリヤモースト位置に位置する状態に対応しており、図5に一点鎖線で示される乗員Pは、助手席40がフロントモースト位置に位置する状態に対応しており、図5に二点鎖線で示される乗員Pは、助手席40がリヤモースト位置とフロントモースト位置との間のニュートラル位置に位置する状態に対応している。また、図5において符号88が付された部材は、センターコンソール(他図では図示省略)である。
上記のインフレータ90には、図1に示されるように、車両に搭載されたECU92(制御装置)が電気的に接続されている。このECU92には、運転席用エアバッグ装置56、助手席用エアバッグ装置58、カーテンエアバッグ装置60及びサイドエアバッグ装置62の各インフレータが電気的に接続されている。また、このECU92には、自動車14の前後方向の加速度を検出する前後加速度センサ94と、自動車14の左右方向の加速度を検出する左右加速度センサ96とが電気的に接続されている。ECU92は、前後加速度センサ94及び左右加速度センサ96からの信号に基づいて、上記各インフレータすなわち上記各エアバッグ装置の作動を制御する構成になっている。
詳細には、ECU92は、前後加速度センサ94からの信号に基づいて自動車14のフルラップ前面衝突(対称衝突)を検知した際には、運転席用エアバッグ装置56及び助手席用エアバッグ装置58を作動させる。
また、ECU92は、前後加速度センサ94及び左右加速度センサ96の信号に基づいて自動車14の斜め衝突又は微小ラップ衝突(何れも非対称衝突)を検知した際には、運転席用エアバッグ装置56、助手席用エアバッグ装置58、衝突側(左又は右)のカーテンエアバッグ装置60、衝突側(左又は右)のサイドエアバッグ装置62、及びセンターエアバッグ装置10を作動させる。なお、図6には、自動車14が衝突物B(ここではバリア)に対して斜め衝突をした状態が図示されている。この図6に示されるように、斜め衝突時には乗員D、Pが上半身を若干回転させつつ斜め前方(衝突側)へ慣性移動する(矢印T参照)。この点は、微小ラップ衝突時においても同様である。微小ラップ衝突とは、自動車14のフロントサイドメンバよりも車幅方向外側の部分が対向車等の衝突物と衝突する衝突形態をいう。
さらに、ECU92は、左右加速度センサ96からの信号に基づいて自動車14の側面衝突を検知した際には、衝突側のカーテンエアバッグ装置60及びサイドエアバッグ装置62を作動させると共に、センターエアバッグ装置10を作動させる。なお、この際には、衝突側よりも若干遅れたタイミングで反衝突側のカーテンエアバッグ装置60及びサイドエアバッグ装置62を作動させる構成にしてもよい。それにより、衝突側のエアバッグによって拘束された後の揺り戻し等によって乗員が反衝突側へ移動した際に、当該乗員を反衝突側のカーテンエアバッグ74及びサイドエアバッグ76によって拘束することができる。図7には、衝突物Bが自動車14(自車両)に対して側面衝突すると共に、衝突側でカーテンエアバッグ74とサイドエアバッグ76とが膨張展開した状態が図示されている。この図7に示されるように、側面衝突時には、乗員D、Pが衝突側である車幅方向一側へ慣性移動する(矢印S参照)。
なお、ECU92に前面衝突又は側面衝突を予知(予測)するプリクラッシュセンサが電気的に接続されている場合には、プリクラッシュセンサからの信号に基づいてECU92が前面衝突又は側面衝突を予知した際に前記各エアバッグ装置が適宜作動される構成にしてもよい。さらに、左右のフロントサイドメンバ等に取り付けられた左右一対の前後加速度センサを用いて非対称衝突を検出する構成にしてもよい。その場合、ECU92が、左右の前後加速度センサからの信号の入力タイミングのズレと、各前後加速度センサの出力信号の大きさとを比較することにより、対称衝突と非対称衝突とを判別する構成になる。
(作用及び効果)
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
本実施形態では、センターエアバッグモジュール78がブラケット80を介して車室16の天井18に固定されている。このセンターエアバッグモジュール78は、車室16の車幅方向中央部に設けられており、インフレータ90が発生させるガスの圧力でセンターエアバッグ86を車両下方側へ膨張展開させる。このセンターエアバッグ86が固定されたブラケット80は、車室16の天井18に設けられたサンルーフユニット30とルーフヘッドライニング28との間で車幅方向に延在しており、サンルーフユニット30に対する車幅方向両側で天井18に固定されている。これにより、センターエアバッグ86を簡単な構成で車室16の天井18に良好に(強固に)固定することができる。
また、本実施形態では、ブラケット80が左右のセンターピラー26間に配設されているため、ブラケット80の車幅方向両端部を左右のセンターピラー26の付近で車室16の天井18に固定することができる。これにより、ブラケット80及び該ブラケット80に固定されるセンターエアバッグモジュール78の固定強度を向上させることができる。
しかも、本実施形態では、ブラケット80がセンタールーフクロスメンバ24に固定されているため、ブラケット80及びセンターエアバッグモジュール78の固定強度を効果的に向上させることができる。
さらに、本実施形態に係るセンターエアバッグモジュール78では、折り畳まれた前記センターエアバッグ86とインフレータ90とがそれぞれの長手方向を車両前後方向に沿わせた状態で配設されているため、センターエアバッグモジュール78の配設スペースが運転席38及び助手席40の上方側へ張り出さないようにすることができる。それにより、センターエアバッグモジュール78の配設スペースの確保を容易なものにすることができる。
また、本実施形態では、運転席38及び助手席40が前後位置調整範囲の前端及び後端の何れに位置する状態でも、左右のシートバック46及び乗員D、Pの上半身が、膨張展開したセンターエアバッグ86に対して車幅方向から見て重なるように、センターエアバッグ86の大きさが設定されている。これにより、運転席38及び助手席40のうちの一方に着座した乗員(例えば、乗員D)が、膨張展開したセンターエアバッグ86によって拘束される際に、他方の席(例えば、助手席40)のシートバック46によって乗員Dとは反対側からセンターエアバッグ86を支持することができる。これにより、センターエアバッグ86による乗員拘束性能を向上させることができる。
また、本実施形態では、膨張展開状態のセンターエアバッグ86の前部が、膨張展開状態の運転席用エアバッグ68及び助手席用エアバッグ72(何れも前席用エアバッグ)の後部に対して車幅方向から見て重なるように、センターエアバッグ86の大きさが設定されている。これにより、センターエアバッグ86の前部を、運転席用エアバッグ68によって車幅方向一側から支持することができると共に、助手席用エアバッグ72によって車幅方向他側から支持することができる。その結果、センターエアバッグ86が乗員拘束時に不用意に車幅方向に変位することを抑制できる。
さらに、本実施形態では、自動車14が斜め衝突や微小ラップ衝突をした際には、運転席用エアバッグ装置56、助手席用エアバッグ装置58、衝突側(左又は右)のカーテンエアバッグ装置60、衝突側(左又は右)のサイドエアバッグ装置62、及びセンターエアバッグ装置10が作動される。これにより、運転席用エアバッグ68、助手席用エアバッグ72、衝突側のカーテンエアバッグ74、衝突側のサイドエアバッグ76、及びセンターエアバッグ86によって乗員D、Pを取り囲むことができる。その結果、斜め衝突や微小ラップ衝突の衝撃によって斜め前方に慣性移動しようとする乗員D、Pを、上記各エアバッグによって効果的に拘束することができるので、乗員保護性能を効果的に向上させることができる。
(実施形態の補足説明)
上記実施形態では、折り畳まれたセンターエアバッグ86とインフレータ90とがそれぞれの長手方向を車両前後方向に沿わせた状態でセンターエアバッグモジュール78が配設された構成にしたが、本発明はこれに限らず、折り畳まれたセンターエアバッグ86とインフレータ90とがそれぞれの長手方向を車幅方向に沿わせた状態でセンターエアバッグモジュール78が配設される構成にしてもよい。
さらに、上記実施形態では、ブラケット80が左右のセンターピラー26(Bピラー)間に配設された構成にしたが、本発明はこれに限らず、ブラケット80が左右のセンターピラー26に対して車両前後方向にズレた位置に配設された構成にしてもよい。また、本発明の車両用センターエアバッグ装置をミニバン等に搭載する場合には、左右のCピラー間にブラケットが配設される構成にしてもよい。
その他、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲が上記実施形態に限定されないことは勿論である。
10 車両用センターエアバッグ装置
12 車両用乗員保護装置
14 自動車(車両)
16 車室
18 天井
20 ルーフサイドレール
24 センタールーフクロスメンバ(ルーフクロスメンバ)
26 センターピラー(ピラー)
28 ルーフヘッドライニング(トリム材)
30 サンルーフユニット
38 運転席(前席)
40 助手席(前席)
56 運転席用エアバッグ装置(前席用エアバッグ装置)
58 助手席用エアバッグ装置(前席用エアバッグ装置)
68 運転席用エアバッグ(前席用エアバッグ)
72 助手席用エアバッグ(前席用エアバッグ)
78 センターエアバッグモジュール
80 ブラケット
86 センターエアバッグ
90 インフレータ

Claims (7)

  1. 車室の天井に設けられたサンルーフユニットと前記天井を覆うトリム材との間で車幅方向に延在し、前記サンルーフユニットに対する車幅方向両側で前記天井に固定されたブラケットと、
    前記ブラケットの車幅方向中央部に固定され、インフレータが発生させるガスの圧力でセンターエアバッグを車両下方側へ膨張展開させるセンターエアバッグモジュールと、
    を備え
    前記天井は、左右のルーフサイドレールと、当該左右のルーフサイドレール間に掛け渡されたルーフクロスメンバとを有しており、前記ブラケットは、前記ルーフクロスメンバに固定されている車両用センターエアバッグ装置。
  2. 前記ブラケットは、車両の左右のピラー間に配設されている請求項1に記載の車両用センターエアバッグ装置。
  3. 前記センターエアバッグモジュールは、折り畳まれた前記センターエアバッグと前記インフレータとがそれぞれの長手方向を車両前後方向に沿わせた状態で配設されている請求項1又は請求項2に記載の車両用センターエアバッグ装置。
  4. 車室内に設けられた左右の前席が前後位置調整範囲の前端及び後端の何れに位置する状態でも、前記各前席及び前記各前席に着座した乗員と、膨張展開した前記センターエアバッグとが車幅方向から見て重なるように前記センターエアバッグの大きさが設定されている請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の車両用センターエアバッグ装置。
  5. 前記天井は、車幅方向両端部が前記左右のルーフサイドレールに結合されたルーフパネルを有しており、
    前記ルーフクロスメンバは、車幅方向から見て上方側が開口した断面ハット状に形成され、前後のフランジが前記ルーフパネルの下面に接合されている請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の車両用センターエアバッグ装置。
  6. 前記ブラケットの車幅方向両端部には、それぞれ車両上方側へ延びる上延部が設けられ、各前記上延部の上端部には、それぞれ車幅方向外側へ延びる固定部が設けられ、各前記固定部が前記ルーフクロスメンバの下面に接合されている請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の車両用センターエアバッグ装置。
  7. 車室内の車幅方向一側に設けられた前席の車両前方に設けられ、インフレータが発生させるガスの圧力で前席用エアバッグを前記前席側へ膨張展開させる前席用エアバッグ装置と、
    膨張展開状態の前記センターエアバッグの前部が膨張展開状態の前記前席用エアバッグの後部に対して車幅方向から見て重なるように前記センターエアバッグの大きさが設定された請求項1〜請求項6の何れか1項に記載のセンターエアバッグ装置と、
    を備えた車両用乗員保護装置。
JP2013148769A 2013-07-17 2013-07-17 車両用センターエアバッグ装置及び車両用乗員保護装置 Expired - Fee Related JP6056695B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013148769A JP6056695B2 (ja) 2013-07-17 2013-07-17 車両用センターエアバッグ装置及び車両用乗員保護装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013148769A JP6056695B2 (ja) 2013-07-17 2013-07-17 車両用センターエアバッグ装置及び車両用乗員保護装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015020509A JP2015020509A (ja) 2015-02-02
JP6056695B2 true JP6056695B2 (ja) 2017-01-11

Family

ID=52485366

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013148769A Expired - Fee Related JP6056695B2 (ja) 2013-07-17 2013-07-17 車両用センターエアバッグ装置及び車両用乗員保護装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6056695B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10703324B2 (en) 2018-08-30 2020-07-07 Ford Global Technologies, Llc Vehicle airbag

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102288752B1 (ko) 2015-07-13 2021-08-11 현대모비스 주식회사 파노라마 루프용 에어백 장치
KR20210064618A (ko) * 2019-11-26 2021-06-03 현대모비스 주식회사 루프 에어백 장치
US11420583B1 (en) * 2021-02-04 2022-08-23 Ford Global Technologies, Llc Airbag assembly supported by roof mounted pivotable base
WO2024057972A1 (ja) * 2022-09-12 2024-03-21 オートリブ ディベロップメント エービー エアバッグシステム

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19803164A1 (de) * 1998-01-28 1999-07-29 Bayerische Motoren Werke Ag Airbaganordnung an einem Fahrzeug mit einem bewegbaren Dach
US7971901B2 (en) * 2007-09-14 2011-07-05 Kanto Auto Works, Ltd. Airbag apparatus
JP2009154709A (ja) * 2007-12-26 2009-07-16 Toyoda Gosei Co Ltd 乗員保護装置
JP2011051513A (ja) * 2009-09-03 2011-03-17 Mazda Motor Corp 車両のエアバッグ配設構造
JP5545124B2 (ja) * 2010-08-20 2014-07-09 三菱自動車工業株式会社 車両のルーフ骨格構造

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10703324B2 (en) 2018-08-30 2020-07-07 Ford Global Technologies, Llc Vehicle airbag

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015020509A (ja) 2015-02-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6848762B2 (ja) サイドエアバッグ装置
JP6561942B2 (ja) サイドエアバッグ装置を搭載した車両用シート
JP5679075B2 (ja) 自動車用エアバッグシステム
JP6394657B2 (ja) 車両用乗員拘束装置
JP6565776B2 (ja) 乗員保護装置
JP6299477B2 (ja) 車両用エアバッグ装置
JP5387609B2 (ja) カーテンエアバッグ装置
US11865996B2 (en) Seat-mounted occupant restraint system
JP4894803B2 (ja) 乗員保護装置
JP6414157B2 (ja) 車両用乗員拘束装置
JP2014076702A (ja) 車両用乗員保護装置
JP2008290529A (ja) 車両用エアバッグ装置
JP6056695B2 (ja) 車両用センターエアバッグ装置及び車両用乗員保護装置
CN110893831B (zh) 车辆用气囊装置
JP2018058552A (ja) 車両用カーテンエアバッグ装置
US10787145B2 (en) Airbag device for a motor vehicle, and airbag cushion for an airbag device
JP4518468B2 (ja) ボディ構造と側面衝突保護装置とを備えた自動車
JP2016043820A (ja) 車両用カーテンエアバッグ装置
US10017145B2 (en) Side airbag apparatus
JP5954273B2 (ja) 車両用ルーフ付けエアバッグ装置
CN107826072B (zh) 车辆窗帘气囊装置
US11718259B2 (en) Side airbag apparatus
JP2022547086A (ja) カーテンエアバッグアセンブリ
JP2017185953A (ja) 乗員保護装置
US11192512B2 (en) Airbag arrangement

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150805

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160517

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160519

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160624

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161121

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6056695

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees