JP6056606B2 - デスクランブル回路及びデスクランブル方法 - Google Patents

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Description

本件は、デスクランブル回路及びデスクランブル方法に関する。
デジタル信号の「1」及び「0」の値の比率の調整により、送信装置が送信するデータの電磁波の輻射を抑えるため、スクランブル技術が用いられる。スクランブラは、LFSR(Linear Feedback Shift Register)によりビット列を、スクランブルコードとして生成し、ハードウェアの場合、ビット列分のFF(Flip Flop)及び1以上のXOR(排他的論理和)ゲートから構成される。スクランブラは、送信対象のデータと、スクランブルコードとを、ビット単位で順次にXOR演算することによりスクランブルする。
一方、デスクランブラは、データの受信装置において、データのスクランブルを解除して、元のデータを再生する。デスクランブラは、送信側のスクランブラと同様に、受信したデータと、送信側と同一のスクランブルコードとを、ビット単位で順次にXOR演算することにより行われる。
スクランブラに関し、例えば特許文献1には、受信装置において、送信装置で使用されたスクランブルコード(拡散コード)を、複数種類の中から、受信データとの相関係数に基づいて特定する技術が開示されている。
特開2002−9666号公報
デスクランブラは、データに対してスクランブルコードをXOR演算させるタイミングを、送信側のスクランブルコードと同期させなければ、正常な元のデータを再生できない。スクランブラの同期処理は、少なくともスクランブルコードのビット数分の同期データを連続で受信して、その同期データからスクランブルコードの同期タイミングを検出することにより行われる。例えば、1000BASE−Tの場合、デスクランブラは、通信装置間のリンク確立のネゴシエーション中に、十分なビット数を有する同期データ(アイドル信号)を受信することにより、スクランブラの同期を確立する。
しかし、通信装置間の通信路からデータを分岐させて受信する監視装置(例えばTAP)のように、既にリンクが確立された後でデータの受信を開始する場合、連続する同期データのビット数が不足する。例えば、1000BASE−Tの場合、スクランブルコードが33ビットであるのに対し、連続する同期データのビット数は、フルレートでの通信時、フレーム間に8ビットしかないので、スクランブラの同期処理に必要なビット数が不足する。
そこで本件は上記の課題に鑑みてなされたものであり、少ない同期データによりスクランブラ同期を確立するデスクランブル回路及びデスクランブル方法を提供することを目的とする。
本明細書に記載のデスクランブル回路は、送信側スクランブラによりスクランブルされた信号から同期データを検出する第1検出部と、シフトレジスタのシフト方向が、前記送信側スクランブラの逆方向であり、前記第1検出部により前記同期データが検出されるたびにそれぞれ第1スクランブルコードを出力し始める複数の第1スクランブラと、前記複数の第1スクランブラからそれぞれ出力された前記第1スクランブルコードの一部が、当該出力の開始タイミングに応じて検出された前記同期データと、同時に一致する同期タイミングを検出する第2検出部と、前記同期タイミングに応じて、前記信号をデスクランブルするための第2スクランブルコードを出力し始める第2スクランブラとを有する。
本明細書に記載のデスクランブル方法は、送信側スクランブラによりスクランブルされた信号から同期データを検出し、シフトレジスタのシフト方向が、前記送信側スクランブラの逆方向である複数の第1スクランブラから、前記同期データが検出されるたびにそれぞれ第1スクランブルコードを出力し始め、前記複数の第1スクランブラからそれぞれ出力された前記第1スクランブルコードの一部が、当該出力の開始タイミングに応じて検出された前記同期データと、同時に一致する同期タイミングを検出し、前記同期タイミングに応じて、前記信号をデスクランブルするための第2スクランブルコードを出力し始める。
本明細書に記載のデスクランブル回路及びデスクランブル方法は、少ない同期データによりスクランブラ同期を確立するという効果を奏する。
通信装置間のデータを監視する監視装置の構成図である。 1000BASE−Tの信号の構成図である。 第1受信部及び第2受信部の構成図である。 マスタモードにおける送信側スクランブラの構成図である。 スレーブモードにおける送信側スクランブラの構成図である。 同期処理部の構成図である。 通信装置及び同期パタン抽出部の構成図である。 シンボルマッピング部における信号値の割り当てを示す表である。 タイミング検出部の構成図である。 マスタモードにおける逆方向シフトスクランブラの構成図である。 スレーブモードにおける逆方向シフトスクランブラの構成図である。 デスクランブラ回路の信号のタイムチャートである。 他の実施例における通信装置及び同期パタン抽出部の構成図である。 IDLEの数に対する補完後の最大ビット数の関係を示す表である。 他の実施例におけるタイミング検出部の構成図である。
図1は、通信装置間のデータを監視する監視装置の構成図である。監視装置は、監視対象となる信号Sa,Sbを、通信装置91a,91bを接続するLAN(Local Area Network)ケーブルLa,Lbから取り出すTAP90と、TAP90により取り出された信号Sa,Sbを解析するトラフィック解析装置92とを含む。
通信装置91a,91bは、例えばルータなどのイーサネット(登録商標)機器であり、例えば1000BASE−Tに基づいて、LANケーブルLa,Lbを介して信号Sa,Sbを送受信する。信号Saは、通信装置91aからLANケーブルLaを介して通信装置91bに送信され、信号Sbは、通信装置91bからLANケーブルLbを介して通信装置91aに送信される。
TAP90は、信号抽出部900、コネクタ901、及び通信処理部902を有する。信号抽出部900は、各LANケーブルLa,Lbの間に設けられ、通信装置91a,91b間の通信に影響を与えることなく、LANケーブルLa,Lbから信号Sa,Sbをそれぞれ分岐させる。分岐した信号Sa,Sbは、コネクタ901を介して通信処理部902に出力される。信号抽出部900は、例えばコンデンサやコイルなどの受動素子を含む回路である。
コネクタ901は、LANケーブルLa,Lbに従って信号が割り当てられた複数の電気配線を有し、信号抽出部900及び通信処理部902を接続する。LANケーブルLa,Lbは、8本の配線を有し、その2本ずつが1つの信号を伝送する。つまり、信号Sa,Sbは、それぞれ、4つの電気信号を含む。
通信処理部902は、第1受信部7aと、第2受信部7bと、第1送信部8aと、第2送信部8bとを含む。第1受信部7a及び第2受信部7bは、例えば、ネットワークの物理層(PHY(Physical) Layer)の受信機能を有し、信号抽出部900からコネクタ901を介して入力された信号Sa,Sbの受信処理をそれぞれ行う。第1送信部8a及び第2送信部8bは、ネットワークの物理層の送信機能を有し、第1受信部7a及び第2受信部7bからそれぞれ入力された信号Sa,Sbの送信処理をそれぞれ行う。
第1送信部8aと、第2送信部8bからそれぞれ送信された信号Sa,Sbは、トラフィック解析装置92に入力される。トラフィック解析装置92は、信号Sa,Sbのスループットなどを解析する。
通信処理部902は、コネクタ901により、信号抽出部900に対して着脱自在である。通信装置91a,91bは、信号抽出部900の電気的な特性のため、通信処理部902が信号抽出部900に接続された場合、及び、通信処理部902が信号抽出部900から取り外された場合であっても、影響を受けずに通信することが可能である。
通信装置91a,91bの通信中に、通信処理部902が信号抽出部900に接続された場合、第1受信部7a及び第2受信部7bは、リンク確立済みの通信装置91a,91bからの信号Sa,Sbをそれぞれ受信する。このとき、信号Sa,Sbは、通信装置91a,91bによりスクランブルされているので、第1受信部7a及び第2受信部7bは、信号Sa,Sbに含まれる断続的な同期データを用いて通信装置91a,91bとの間においてスクランブラの同期を行う。つまり、第1受信部7a及び第2受信部7bは、連続するビット数が少ない同期データを用いてスクランブラの同期を行う。
図2は、1000BASE−Tの信号Sa,Sbの構成図である。なお、図2は、通信装置91a,91bがフルレートで通信している場合の信号Sa,Sbを示す。
信号Sa,Sbは、フレームの先頭を示すSSD(Start-of-Stream delimiter)と、フレームの最後部を示すESD(End-of-Stream delimiter)と、SSD及びESDの間に挿入された同期データとを含む。同期データは、最少で8つの固定パタンIDLE1〜8から構成される。このため、第1受信部7a及び第2受信部7bは、限定された個数の固定パタンIDLE1〜8(連続する8ビット)を用いてスクランブラの同期を行う。
一方、仮に、信号抽出部900が、リレーなどの物理的なスイッチにより信号Sa,Sbを分岐させるとすると、リレーの切り替えにより、通信装置91a,91bのリンクがいったん切断される。したがって、この場合、通信装置91a,91b及び受信部7a,7bの間でオートネゴシエーションが行われ、連続するビット数が十分な同期データによりスクランブラの同期が確立する。
つまり、この場合の第1受信部7a及び第2受信部7bは、図2のような限定された個数の固定パタンではなく、スクランブラのシフトレジスタ数以上の固定パタンにより
スクランブラの同期を行う。本実施例において、第1受信部7a及び第2受信部7bは、これとは異なり、連続するビット数が少ない同期データによりスクランブラの同期を行う。
図3は、第1受信部7a及び第2受信部7bの構成図である。第1受信部7a及び第2受信部7bは、共通の構成を有するため、以降の説明では、第1受信部7aについて説明する。
第1受信部7aは、PGA(Programmable Gain Amplifier)70と、A/D変換部71と、FFE(Feed Forward Equalizer)72と、ノイズキャンセラ73とを有する。第1受信部7aは、さらに、5値化処理部74と、クロック生成部76と、シンボルデコーダ75と、デスクランブル回路1とを有する。PGA70は、外部から設定可変な増幅率で、受信した4つのアナログ信号(上記の信号Sa,Sb)を増幅する。
A/D変換部71は、PGA70により増幅された4つのアナログ信号を、デジタル信号にそれぞれ変換する。FFE72は、A/D変換部71から入力されたデジタル信号を補正する。ノイズキャンセラ73は、FFE72から入力されたデジタル信号のノイズを除去する。
5値化処理部74は、ノイズキャンセラ73から入力された4つのデジタル信号をそれぞれ5値化する。これにより、4つのデジタル信号の各信号値は、±1,±2,0の5値に変換される。
シンボルデコーダ75は、5値化されたデジタル信号の符号データを復号化する。これにより、5値化されたデジタル信号は、9ビットの2値化データに復号化される。
クロック生成部76は、5値化されたデジタル信号からクロックを生成して、A/D変換部71に供給する。デスクランブル回路1は、シンボルデコーダ75から入力された信号Sa,Sbをデスクランブルする。つまり、デスクランブル回路1は、送信側の通信装置91a,91bにより信号Sa,Sbに施されたスクランブルを解除する。
デスクランブル回路1は、同期データ検出部(第1検出部)10と、マスタ側同期処理部11aと、スレーブ側同期処理部11bと、セレクタ12と、判定部13と、XORゲート14とを有する。同期データ検出部10は、信号Sa,Sbから、図2に示された同期データ(IDLE1〜8)を検出する。
マスタ側同期処理部11a及びスレーブ側同期処理部11bは、クロックのマスタモード及びスレーブモードに対応し、同期データ検出部10からの検出信号に基づいて、スクランブラの同期を確立する。図1において、通信装置91aがマスタモードで動作する場合、通信装置91bがスレーブモードで動作し、自己の動作クロックを通信装置91aのクロックから再生する。
マスタモード及びスレーブモードでは、使用されるスクランブラの線形帰還シフトレジスタの構成が相違する。図4及び図5は、それぞれ、マスタモード及びスレーブモードにおける送信側スクランブラの構成図である。なお、図4及び図5において、符号Tは、フリップフロップを表す。
マスタモードでは、スクランブルコードScr[0]〜[32]のうち、最下位のScr[0]は、Scr[12]及びScr[32]のXOR演算により生成される。これに対して、スレーブモードでは、最下位のScr[0]は、Scr[19]及びScr[32]のXOR演算により生成される。つまり、マスタモード及びスレーブモードは、スクランブラの原始多項式が相違する。
上記の場合、第1受信部7aは、マスタモードの通信装置91aのスクランブラ回路(図4)によりスクランブルされた信号Saをデスクランブルする。また、第2受信部7bは、スレーブモードの通信装置91bのスクランブラ回路(図5)によりスクランブルされた信号Sbをデスクランブルする。マスタ側同期処理部11a及びスレーブ側同期処理部11bは、図4及び図5に示されたスクランブラ回路をそれぞれ備える。このため、マスタ側同期処理部11a及びスレーブ側同期処理部11bの何れか一方のみが、スクランブラ同期を確立して、同期確立信号SYNCを判定部13に出力する。
判定部13は、マスタ側同期処理部11a及びスレーブ側同期処理部11bのうち、同期確立信号SYNCを出力した方を、通知信号によりセレクタ12に通知する。セレクタ12は、マスタ側同期処理部11a及びスレーブ側同期処理部11bから入力されるスクランブルコードから、通知信号が示す方(図3中の入力端子MまたはS)を選択して、XORゲート14に出力する。XORゲート14は、シンボルデコーダ75から入力された信号Sa,Sbと、セレクタ12から入力されたスクランブルコードとを、XOR演算することにより、信号Sa,Sbをデスクランブルする。
図6は、同期処理部11a,11bの構成図である。マスタ側同期処理部11a及びスレーブ側同期処理部11bは、上述したシフトレジスタの構成を除き、共通の構成を有するので、以降の説明では、マスタ側同期処理部11aについて述べる。なお、図6には、同期データ検出部10も示されている。
同期処理部11aは、同期パタン抽出部110と、タイミング検出部111と、保護処理部112とを有する。同期データ検出部10は、5値変換された信号Sa,Sbに含まれる4つのシンボル信号An,Bn,Cn,Dnから、同期データ(IDLE1〜8)を検出する。
同期パタン抽出部110は、4つのシンボル信号An,Bn,Cn,Dnのうち、シンボル信号Anを、33ビットのスクランブルコードの最下位ビットとして、シフトレジスタに蓄積し、同期用スクランブルコードL_SCR[0]〜[32]を抽出する。シンボル信号Anの信号値は、後述するように、送信側スクランブラのスクランブルコードScr[0]〜[32]のうち、最下位のScr[0]の値と一致する。同期用スクランブルコードL_SCR[0]〜[32]は、保護処理部112及びタイミング検出部111に入力される。
タイミング検出部111は、同期パタン抽出部110により抽出された同期用スクランブルコードL_SCR[0]〜[32]から、送信側スクランブラに同期するタイミングを検出し、検出信号DETを保護処理部112に出力する。また、タイミング検出部111は、当該タイミングに応じて、保護処理部112及びセレクタ12に対し、信号Sa,Sbをデスクランブルするための受信側スクランブルコード(第2スクランブルコード)RX_SCRの出力を始める。
保護処理部112は、スクランブラ同期の保護処理を行う。保護処理部112は、タイミング検出部111から検出信号DETが入力されると、同期用スクランブルコードL_SCR[0]〜[32]及び受信側スクランブルコードRX_SCRを比較する。保護処理部112は、比較の結果、n(自然数)回連続して一致した場合、スクランブラ同期が確立したものとして同期確立信号SYNCを判定部13に出力する。
一方、比較の結果、m(自然数)回連続して不一致だった場合、保護処理部112は、初めから同期処理を行うために、リセット信号RSTをタイミング検出部111に出力する。タイミング検出部111は、リセット信号RSTが入力されると、リセットされる。これにより、誤った同期データに基づいて同期確立することが防止される。
また、保護処理部112は、スクランブラ同期の確立後も同様の比較処理を行い、m(自然数)回連続して不一致だった場合、リセット信号RSTをタイミング検出部111に出力する。これにより、一時的なノイズの発生によるデータエラーのためにスクランブラ同期が外れることが防止される。
図7は、通信装置91a及び同期パタン抽出部110の構成図である。図7の紙面下部には、シンボル信号Anの信号値の遷移が、機能ブロックに合わせて記載されている。なお、図7に示された通信装置91aの構成は、同期データの生成に関する構成であり、他方の通信装置91bと共通である。
通信装置91aは、送信側スクランブラ910、Syn生成部911、SDn生成部912、トグル信号生成部913、Sgn生成部914、シンボルマッピング部915、及び符号反転部916とを有する。送信側スクランブラ910は、図4または図5に示された構成を有し、信号Saをスクランブルする。送信側スクランブラ910は、Syn生成部911及びSgn生成部914に送信側スクランブルコードScr[0]〜[32]を出力する。
Syn生成部911は、以下の式(1)〜(4)に従って符号信号Sy[0]〜[3]をそれぞれ生成する。符号信号Sy[0]〜[3]は、SDn生成部912に入力される。
Sy[0]=Scr[0] 式(1)
Sy[1]=Scr[3] XOR Scr[8] 式(2)
Sy[2]=Scr[6] XOR Scr[16] 式(3)
Sy[3]=Scr[9] XOR Scr[14] XOR Scr[19] XOR
Scr[24] 式(4)
Sgn生成部914は、以下の式(5)〜(8)に従って符号信号Sgn[0]〜[3]をそれぞれ生成する。符号信号Sgn[0]〜[3]は、符号反転部916に入力される。
Sg[0]=Scr[1] XOR Scr[5] 式(5)
Sg[1]=Scr[4] XOR Scr[8] XOR Scr[9] XOR
Scr[13] 式(6)
Sg[2]=Scr[7] XOR Scr[11] XOR Scr[17] XOR
Scr[21] 式(7)
Sg[3]=Scr[10] XOR Scr[14] XOR Scr[15] XOR
Scr[19] XOR Scr[20] XOR Scr[24] XOR Scr[25]
XOR Scr[29] 式(8)
トグル信号生成部913は、リセットされた後、「0」及び「1」の値を交互に出力するトグル動作を行う。トグル信号生成部913から出力されたトグル信号TGは、SDn生成部912に入力される。
SDn生成部912は、以下の式(9)〜(15)に従い、トグル信号TGに応じて、符号信号Sdn[0]〜[3]をそれぞれ生成する。符号信号Sdn[0]〜[3]は、符号反転部916に入力される。なお、「mod 2」は、2で除算したときの剰余を示す。また、「n-1」は、前回の算出時の値であることを示す。
Sd[0]=Sy[0] 式(9)
Sd[1]=Sy[1] (TG= 0 (mod 2)の場合) 式(10)
Sd[1]=Syn−1[1] XOR 1 (上記以外の場合) 式(11)
Sd[2]=Sy[2] XOR 1 (TG= 0 (mod 2)の場合) 式(12)
Sd[2]=Syn−1[2] (上記以外の場合) 式(13)
Sd[3]=Sy[3] (TG= 0 (mod 2)の場合) 式(14)
Sd[3]=Syn−1[3] XOR 1 (上記以外の場合) 式(15)
シンボルマッピング部915は、図8に示される信号値の割り当てに従って、符号信号Sdn[0]〜[3]から、5値のシンボル信号TAn〜TDnを生成する。シンボル信号TAn〜TDnは、符号反転部916に入力される。なお、図8に示された割り当ては、同期データに適用され、通常のユーザデータには適用されない。
符号反転部916は、以下の式(16)〜(23)に従い、符号信号Sgn[0]〜[3]に応じて、シンボル信号TAn〜TDnの符号を反転し、シンボル信号An〜Dnそれぞれ生成する。
An=+TAn (Sg[0]=0の場合) 式(16)
An=−TAn (上記以外の場合) 式(17)
Bn=+TBn (Sg[1]=0の場合) 式(18)
Bn=−TBn (上記以外の場合) 式(19)
Cn=+TCn (Sg[2]=0の場合) 式(20)
Cn=−TCn (上記以外の場合) 式(21)
Dn=+TDn (Sg[3]=0の場合) 式(22)
Dn=−TDn (上記以外の場合) 式(23)
一方、受信部7aの同期パタン抽出部110は、2値変換部110aと、抽出部110bと、パラレルラッチ部110cとを有する。2値変換部110aは、以下の式(24)〜(31)に従い、受信したシンボル信号An〜Dnを2値変換して、符号信号SDn[0]〜[3]をそれぞれ生成する。符号信号SDn[0]〜[3]は、抽出部110bに入力される。
SD[0]=1 (An=+2またはAn=−2の場合) 式(24)
SD[0]=0 (上記以外の場合) 式(25)
SD[1]=1 (Bn=+2またはBn=−2の場合) 式(26)
SD[1]=0 (上記以外の場合) 式(27)
SD[2]=1 (Cn=+2またはCn=−2の場合) 式(28)
SD[2]=0 (上記以外の場合) 式(29)
SD[3]=1 (Dn=+2またはDn=−2の場合) 式(30)
SD[3]=0 (上記以外の場合) 式(31)
図7の紙面下方に示されているように、送信側スクランブルコードの最下位ビットScr[0]は、信号値が「0」の場合、他形式の信号Sd[0]、TAn、An、SD[0]に変換されても、信号値が「0」のままである。一方、信号値が「1」の場合、信号TAnに変換されたときに「−2」となり、信号TAn、Anに変換されたときに「+2」または「−2」になるが、最終的に、信号SD[0]に変換されたときに、元の「1」となる。つまり、同期データは、送信側スクランブラ910から出力される送信側スクランブルコードScr[0]〜[32]の一部を含む。なお、このことは、上記の式(1)、(9)、(16)、(17)、(24)、(25)、図8から理解される。
したがって、符号信号SD[0](つまりAn)は、送信側のスクランブルコードの最下位ビットScr[0]と同じ信号値を有する。
抽出部110bは、第1シフトレジスタ22及び第2シフトレジスタ20を有する。第1シフトレジスタ22は、同期用スクランブルコードSCR[0]〜[32]を生成する。第2シフトレジスタ20は、同期用スクランブルコードSCR[0]〜[32]のうち、同期確立に利用できる有効なビット(つまり、何ビット目が有効か)を示す有効ビット信号VALID[0]〜[32]を生成する。
抽出部110bは、信号SD[0]の信号値を第1シフトレジスタ22の最下位ビットにセットする。抽出部110bは、これと同時に、第2シフトレジスタ20の最下位ビットに値「1」をセットする。なお、第1シフトレジスタ22及び第2シフトレジスタ20は、互いに同期してシフト動作を行う。
したがって、有効ビット信号VALID[0]〜[32]のうち、「1」を示す有効ビット信号VALID[0]〜[32]に対応する同期用スクランブルコードSCR[0]〜[32]が有効であり、スクランブラの同期確立に用いられる。
第1シフトレジスタ22及び第2シフトレジスタ20は、同期データ検出部10から入力されるフレーム検出信号FRMと、同期データの検出を示す同期データ検出信号IDLに基づいて制御される。同期データ検出部10は、図2に示されたSSD及びESDを検出することにより、フレーム検出信号FRMを生成する。また、同期データ検出部10は、図2に示された固定パタンIDLE1〜8を検出することにより、同期データ検出信号IDLを生成する。
抽出部110bは、同期用スクランブルコードSCR[0]〜[32]、有効ビット信号VALID[0]〜[32]、及びロード信号FLを、パラレルラッチ部110cに出力する。パラレルラッチ部110cは、同期用スクランブルコードSCR[0]〜[32]及び有効ビット信号VALID[0]〜[32]をパラレル変換する。パラレルラッチ部110cは、パラレル変換により得た同期用スクランブルコードL_SCR[0]〜[32]及び有効ビット信号L_VALID[0]〜[32]を、タイミング検出部111に出力する。
また、ロード信号FLは、有効ビット信号VALID[0]〜[32]が全て「1」である場合に出力される。より具体的には、抽出部110bは、同期データに含まれる送信側スクランブルコードのビット数が、送信側スクランブルコードの全ビット数(33ビット)以上である場合に、ロード信号FLをタイミング検出部111に出力する。
通信装置91a,91bは、ユーザデータを送信しないとき、アイドルデータを連続して送信するので、このような場合、同期データに含まれる送信側スクランブルコードのビット数が、送信側スクランブルコードの全ビット数以上となる。この場合、同期データに含まれる送信側スクランブルコードに合わせてデスクランブルすることにより、スクランブラ同期が確立される。
一方、通信装置91a,91bがフルレートで通信している場合、同期データに含まれる送信側スクランブルコードのビット数は8ビットであり(図2参照)、送信側スクランブルコードの全ビット数より少ない。この場合、スクランブラ同期は、以下に述べるように、送信側スクランブルコードの逆方向のスクランブルコードを用いて確立される。
また、図9は、タイミング検出部111の構成図である。タイミング検出部111は、引き込み制御部30と、5組の同期データ保持部31a〜31e及び逆方向シフトスクランブラ(第1スクランブラ)32a〜32eと、一致検出部5と、受信側スクランブラ36とを有する。一致検出部5は、5組のマスク処理部33及び比較器34と、ANDゲート35とを有する。
引き込み制御部30は、同期データ検出部10からストローブ信号STBが入力される。
同期データ検出部10は、同期データを検出したタイミングに応じてストローブ信号STBを出力する。引き込み制御部30は、ストローブ信号STBが入力されたタイミングに従って、各同期データ保持部31a〜31e及び逆方向シフトスクランブラ32a〜32eにラッチ信号LT1〜LT5を1つずつ順次に出力する。
同期データ保持部31a〜31eは、ラッチ信号LT1〜LT5が入力されると、入力タイミングに従い、有効ビット信号L_VALID[0]〜[32]及び同期用スクランブルコードL_SCR[0]〜[32]を保持する。同期データ保持部31a〜31eは、有効ビット信号L_VALID[0]〜[32]及び同期用スクランブルコードL_SCR[0]〜[32]を、有効ビット信号B1〜B5及び同期用スクランブルコードLR1〜R5として、マスク処理部33にそれぞれ出力する。
また、逆方向シフトスクランブラ32a〜32eは、シフトレジスタのシフト方向が、送信側スクランブラ910の逆方向である。図10及び図11は、それぞれ、マスタモード及びスレーブモードにおける逆方向シフトスクランブラ32a〜32eの構成図である。図10及び図11を図4及び図5とそれぞれ比べれば理解されるように、逆方向シフトスクランブラ32a〜32e及び送信側スクランブラ910は、シフトレジスタのシフト方向が、互いに逆方向である。なお、逆方向シフトスクランブラ32a〜32e及び送信側スクランブラ910の原始多項式は、共通である。
逆方向シフトスクランブラ32a〜32eは、同期データ検出部10により同期データが検出されるたびに逆スクランブルコード(1)〜(5)(第1スクランブルコード)REV_SCR_1〜REV_SCR_5をそれぞれ出力し始める。より具体的には、逆方向シフトスクランブラ32a〜32eは、引き込み制御部30からラッチ信号LT1〜LT5が入力されると、入力タイミングに従い、逆スクランブルコードREV_SCR_1〜REV_SCR_5をそれぞれ出力し始める。逆スクランブルコードREV_SCR_1〜REV_SCR_5は、マスク処理部33に入力される。
マスク処理部33は、同期用スクランブルコードR1〜R5及び逆スクランブルコードREV_SCR_1〜REV_SCR_5に含まれる33ビットのうち、有効ビット信号B1〜B5が示す有効ビットだけを比較器34に出力する。言い換えれば、マスク処理部33は、入力された信号の有効ビット以外のビットをマスクする。
比較器34は、逆スクランブルコードREV_SCR_1〜REV_SCR_5の一部と、その出力の開始タイミングに応じて検出された同期データの同期用スクランブルコードR1〜R5との一致をそれぞれ検出する。比較器34は、マスク処理部33から入力された同期用スクランブルコードR1〜R5及び逆スクランブルコードREV_SCR_1〜REV_SCR_5を比較し、一致した場合、ANDゲート35に信号値「1」を出力する。
ANDゲート35は、各比較器34において同時に一致が検出されるタイミングを検出する。より具体的には、ANDゲート35は、全ての比較器34から信号値「1」が入力されたとき、検出信号DET(信号値「1」)を受信側スクランブラ36及び保護処理部112に出力する。
受信側スクランブラ36は、図4または図5に示された送信側スクランブラ910と同様の構成を有する。受信側スクランブラ36は、検出信号DETの入力タイミングに応じて、信号Sa,Sbをデスクランブルするための受信側スクランブルコードRX_SCRを出力し始める。つまり、受信側スクランブラ36は、同期データの送信側スクランブルコードのビット数が、送信側スクランブルコードの全ビット数より少ない場合、検出信号DETの入力タイミングに応じて、受信側スクランブルコードRX_SCRを出力し始める。
また、受信側スクランブラ36は、同期データ検出部10からロード信号FLが入力された場合、ロード信号FLの入力タイミングに従って、受信側スクランブルコードRX_SCRを出力し始める。つまり、受信側スクランブラ36は、同期データの送信側スクランブルコードのビット数が、送信側スクランブルコードの全ビット数以上である場合、同期データの送信側スクランブルコードに合わせて、受信側スクランブルコードRX_SCRを出力し始める。このため、受信側スクランブラ36は、送信側スクランブラ910と速やかに同期を確立できる。
図12は、デスクランブル回路1の信号のタイムチャートである。通信装置91a,91bがフルレートで通信を行っている場合、シンボル信号TAn〜TDnは、同期データIDLE(1)〜(5)及びユーザデータ(「DATA」)が交互に並ぶように形成される。同期データIDLE(1)〜(5)の最後部の位置は、1周期Tの送信側スクランブルコードScr[1]〜[32]の先頭から時間T1〜T2だけ離れているものとする(符号Pt1〜Pt5参照)。なお、同期データIDLE(1)〜(5)は、それぞれ、図2に示された固定パタンIDLE1〜8を含む。
抽出部110bは、同期データ検出部10により同期データIDLE(1)〜(5)が検出されるたびに、第1シフトレジスタ22により同期用スクランブルコードSCR[0]〜[32]を抽出する。同期用スクランブルコードSCR[0]〜[32]の出力タイミングは、各種の処理によって、送信側スクランブルコードScr[1]〜[32]の先頭に対して、遅延時間DLYだけ遅延する。
パラレルラッチ部110cは、シフトレジスタ22から出力された同期用スクランブルコードSCR[0]〜[32]を、同期データIDLE(1)〜(5)ごとに、同期用スクランブルコードL_SCR[0]〜[32]にパラレル変換する。
同期データ保持部31a〜31eは、ラッチ信号LT1〜LT5の入力タイミングに従って保持した同期用スクランブルコードL_SCR[0]〜[32]を、同期用スクランブルコードとして、マスク処理部33を介して比較器34に出力する。ラッチ信号LT1〜LT5は、引き込み制御部30から、同期データ検出部10からストローブ信号STBが入力されるごとに1つずつ出力される。つまり、引き込み制御部30は、例えば、1周期Tにおいて、ストローブ信号STBが最初に入力されたとき、ラッチ信号LT1を出力し、2回目に入力されたとき、ラッチ信号LT2を出力し、3回目に入力されたとき、ラッチ信号LT3を出力する。
このため、同期データ保持部31a〜31eは、同期データIDLE(1)〜(5)ごとの検出タイミングに従って、順次に、同期用スクランブルコードR1〜R5をそれぞれ保持する。同期用スクランブルコードR1〜R5は、比較器34において、同期用スクランブルコードR1〜R5が保持されたタイミングと同時に出力が開始された逆スクランブルコードREV_SCR_1〜REV_SCR_5とそれぞれ比較される。ここで、同期用スクランブルコードR1〜R5が保持されるタイミングは、それぞれ、遅延時間DLYに、上記の時間T1〜T5をそれぞれ加えたタイミングとなる。
逆方向シフトスクランブラ32a〜32eは、上述したように、送信側スクランブラ910とはシフトレジスタのシフト方向が逆である。このため、逆スクランブルコードREV_SCR_1〜REV_SCR_5は、送信側スクランブルコードScr[0]〜[32]とは、値の並び順が正反対である。つまり、逆方向シフトスクランブラ32a〜32e及び送信側スクランブラ910は、スクランブルコードの出力順序が互いに逆である。
したがって、同期用スクランブルコードR1は、比較器34において、逆スクランブルコードREV_SCR_1の最後部から時間T1だけ前の位置(符号Pr1参照)で一致が検出される。同期用スクランブルコードR2は、比較器34において、逆スクランブルコードREV_SCR_2の最後部から時間T2だけ前の位置(符号Pr2参照)で一致が検出される。同期用スクランブルコードR3は、比較器34において、逆スクランブルコードREV_SCR_3の最後部から時間T3だけ前の位置(符号Pr3参照)で一致が検出される。同期用スクランブルコードR4は、比較器34において、逆スクランブルコードREV_SCR_4の最後部から時間T4だけ前の位置(符号Pr4参照)で一致が検出される。同期用スクランブルコードR5は、比較器34において、逆スクランブルコードREV_SCR_5の最後部から時間T5だけ前の位置(符号Pr5参照)で一致が検出される。
各同期用スクランブルコードR1〜R5のデータ量(8ビット)は、送信側スクランブルコードのビット数(33ビット)より少ない。このため、各同期用スクランブルコードR1〜R5は、逆スクランブルコードREV_SCR_1〜REV_SCR_5と複数の位置において一致が検出される(△印参照)。
そこで、一致検出部5は、各比較器34において同時に一致が検出されるタイミング(○印参照)を、ANDゲート35により同期タイミングPとして検出する。同期タイミングPは、次の周期Tにおける送信側スクランブルコードScr[0]〜[32]の先頭の位置Xとして特定される。
ANDゲート35は、同期タイミングPを通知するため、検出信号DETを受信側スクランブラ36に出力する。受信側スクランブラ36は、検出信号DETに応じて、受信側スクランブルコードRX_SCRを出力し始める。これにより、送信側スクランブラ910及び受信側スクランブラ36の同期が確立される。なお、受信側スクランブルコードRX_SCRの出力開始タイミングは、上記の遅延時間DLY分だけ補正される。
このように、一致検出部5は、逆方向シフトスクランブラ32a〜32eからそれぞれ出力された逆スクランブルコードの一部が、同期データ検出部10により検出された同期データIDLE(1)〜(5)と同時に一致する同期タイミングPを検出する。受信側スクランブラ36は、一致検出部5により検出された同期タイミングPに応じて、信号Sa,Sbをデスクランブルするための受信側スクランブルコードRX_SCRを出力し始める。
このため、一致検出部5は、同期タイミングPの検出により、送信側スクランブルコードScr[0]〜[32]の先頭の位置を特定できる。さらに、受信側スクランブラ36は、同期タイミングPに応じて、受信側スクランブルコードRX_SCRを出力し始めることにより、送信側スクランブラ910と同期することができる。
上述した実施例において、5組の同期データ保持部31a〜31e及び逆方向シフトスクランブラ32a〜32eが用いられる。これは、同期データに含まれる送信側スクランブルコードの最少ビット数が8ビットであり、送信側スクランブラ910のレジスタ数が33ビットであるため、33÷8(=4.125)の剰余の小数点以下を繰り上げることにより5組と算出されるからである。
したがって、同期データのビット数を増加することにより、同期データ保持部31a〜31e及び逆方向シフトスクランブラ32a〜32eの組数を低減することが可能である。図13は、この場合の通信装置91a及び同期パタン抽出部110の構成図である。なお、図13において、図7と共通する構成については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
同期パタン抽出部110は、2値変換部110aと、抽出部110bと、パラレルラッチ部110cとを有する。抽出部110bは、シフトレジスタ20,22と、補完データ生成部21とを有する。
補完データ生成部21は、同期データ内の送信側スクランブルコードScr[0]とともに、一致検出部5において、逆方向シフトスクランブラのスクランブルコードの一部との一致が検出される補完データを、同期データから生成する。より具体的には、補完データ生成部21は、送信側スクランブルコードの最下位ビットScr[0]に一致するAnを除くシンボル信号Bn,Cn,Dnから、送信側スクランブルコードの他の上位ビットを生成する。
図14には、IDLEデータの数に対する補完後の最大ビット数の関係を示されている。IDLEデータが8個である場合、補完データ生成部21により最大5ビットが生成され、有効なビット数は合計13ビット(8ビット+5ビット)なる。
補完データ生成部21は、一例として、以下の式(32)〜(39)により、IDLEの符号反転情報を含むコード信号Sg[0]〜[3]を生成する。IDLEの信号値は、図8に示されるように、0または−2だけにマッピングされるが、符号反転により、0または+2の値となる。
Sg[0]=1 (An=+2の場合) 式(32)
Sg[0]=0 (上記以外の場合) 式(33)
Sg[1]=1 (Bn=+2の場合) 式(34)
Sg[1]=0 (上記以外の場合) 式(35)
Sg[2]=1 (Cn=+2の場合) 式(36)
Sg[2]=0 (上記以外の場合) 式(37)
Sg[3]=1 (Dn=+2の場合) 式(38)
Sg[3]=0 (上記以外の場合) 式(39)
また、補完データ生成部21は、送信側のトグル信号生成部913から出力されたトグル信号TGを、以下の式(40)〜(42)により再現する。
EVEN=SDn−1[1] XOR SCRn−1[3] XOR SCRn−1[8] XOR 1
(SCRn−1[3] XOR SCRn−1[4] XOR SCRn−1[8] XOR
SCRn−1[9]=0の場合) 式(40)
EVEN=EVENn−1 (上記以外の場合) 式(41)
TG=EVENn−1 式(42)
さらに、補完データ生成部21は、以下の式(43)〜(54)により補完データを生成する。生成された補完データは、第1シフトレジスタ22の該当ビットに入力される。
SCR[6]=SCRn−1[1] XOR Sgn−1[0]
(SDn−1[0]=1の場合) 式(43)
SCR[6]=SCR[5] (上記以外の場合) 式(44)
SCR[14]=SCRn−1[4] XOR SCRn−1[8] XOR SCRn−1[9] XOR Sgn−1[1] (SDn−1[1]=1の場合) 式(45)
SCR[14]=SCR[13] (上記以外の場合) 式(46)
SCR[17]=SCRn−1[6] XOR SDn−1[2] XOR 1
(TG=0の場合) 式(47)
SCR[17]=SCR[16] (上記以外の場合) 式(48)
SCR[22]=SCRn−1[7] XOR SCRn−1[11] XOR SCRn−1[17]XOR Sgn−1[2] (SDn−1[2]=0の場合) 式(49)
SCR[22]=SCR[21] (上記以外の場合) 式(50)
SCR[25]=SCRn−1[9] XOR SCRn−1[14] XOR SCRn−1[19] XOR SDn−1[3] (TG=1の場合) 式(51)
SCR[25]=SCR[24] (上記以外の場合) 式(52)
SCR[30]=SCRn−1[10] XOR SCRn−1[14] XOR
SCRn−1[15] XOR SCRn−1[19] XOR SCRn−1[20] XOR
SCRn−1[24] XOR SCRn−1[25] XOR Sgn−1[3]
(SDn−1[3]=0の場合) 式(53)
SCR[30]=SCR[29] (上記以外の場合) 式(54)
また、図15は、本実施例におけるタイミング検出部111の構成図である。図15において、図9と共通する構成については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
タイミング検出部111は、引き込み制御部30aと、3組の同期データ保持部31a〜31c及び逆方向シフトスクランブラ32a〜32cと、一致検出部5と、受信側スクランブラ36とを有する。一致検出部5は、3組のマスク処理部33及び比較器34と、ANDゲート35とを有する。
引き込み制御部30aは、有効ビット信号L_VALID[0]〜[32]に基づき、有効ビット数11ビット以上であると判断した場合のみ、ストローブ信号STBが入力されたとき、ラッチ信号LT1〜LT3を出力する。つまり、引き込み制御部30aは、補完データ生成部21により3ビット以上の補完データが生成された場合(8ビット+3ビット=11ビット)のみ、ラッチ信号LT1〜LT3を出力する。
有効ビット数が11ビットである場合、33÷11=3であるので、3組の同期データ保持部31a〜31c及び逆方向シフトスクランブラ32a〜32cが用いられる。したがって、本実施例によると、先の実施例と比較して、同期データ保持部31a〜31c及び逆方向シフトスクランブラ32a〜32cの数が削減されるので、回路規模の縮小が可能となる。さらに、これに伴い、マスク処理部33及び比較器34の数も削減される。
これまで述べたように、実施例に係るデスクランブル回路1は、同期データ検出部10と、複数の逆方向シフトスクランブラ32a〜32eと、一致検出部5と、受信側スクランブラ36とを有する。同期データ検出部10は、送信側スクランブラ910によりスクランブルされた信号Sa,Sbから同期データを検出する。
逆方向シフトスクランブラ32a〜32eは、シフトレジスタのシフト方向が、送信側スクランブラ910の逆方向である。逆方向シフトスクランブラ32a〜32eは、同期データ検出部10により同期データが検出されるたびにそれぞれ逆スクランブルコードREV_SCR_1〜REV_SCR_5を出力し始める。
一致検出部5は、逆方向シフトスクランブラ32a〜32eからそれぞれ出力された逆スクランブルコードREV_SCR_1〜REV_SCR_5の一部が、当該出力の開始タイミングに応じて検出された同期データと同時に一致する同期タイミングPを検出する。受信側スクランブラ36は、同期タイミングPに応じて、信号Sa,Sbをデスクランブルするための受信側スクランブルコードRX_SCRを出力し始める。
逆方向シフトスクランブラ32a〜32eは、シフトレジスタのシフト方向が、信号Sa,Sbをスクランブルした送信側スクランブラ910の逆方向であるので、逆スクランブルコードの出力順序も送信側スクランブルコードの逆である。逆スクランブルコードREV_SCR_1〜REV_SCR_5は、同期データの検出ごとに出力が開始される。このため、各逆スクランブルコードREV_SCR_1〜REV_SCR_5の一部が、その出力開始タイミングに応じて検出された各同期データと一致するタイミングは、送信側スクランブルコードScr[0]〜[32]の1周期Tの先頭に一致する。
ただし、同期データ内の連続するビット数は、送信側スクランブルコードのビット数(33ビット)より少ない場合、逆スクランブルコードREV_SCR_1〜REV_SCR_5と複数の位置において一致が検出される。しかし、一致検出部5は、逆スクランブルコーREV_SCR_1〜REV_SCR_5の一部が、同期データの各々と同時に一致する同期タイミングPを検出するので、次の周期Tにおける送信側スクランブルコードScr[0]〜[32]の先頭の位置が特定される。
受信側スクランブラ36は、同期タイミングPに応じて、受信側スクランブルコードRX_SCRを出力し始めるので、送信側スクランブラ910に同期して、信号Sa,Sbをデスクランブルすることができる。したがって、実施例に係るデスクランブル回路1は、少ない同期データによりスクランブラ同期を確立することができる。
また、実施例に係るデスクランブル方法は、以下の工程(1)〜(4)を含む。
(1)送信側スクランブラ910によりスクランブルされた信号Sa,Sbから同期データを検出する。
(2)シフトレジスタのシフト方向が、送信側スクランブラ910の逆方向である複数の逆方向シフトスクランブラ32a〜32eから、同期データが検出されるたびにそれぞれ逆スクランブルコードREV_SCR_1〜REV_SCR_5を出力し始める。
(3)複数の逆方向シフトスクランブラ32a〜32eからそれぞれ出力された逆スクランブルコードREV_SCR_1〜REV_SCR_5の一部が、当該出力の開始タイミングに応じて検出された同期データと、同時に一致する同期タイミングPを検出する。
(4)同期タイミングPに応じて、信号Sa,Sbをデスクランブルするための受信側スクランブルコードRX_SCRを出力し始める。
したがって、実施例に係るデスクランブル方法によると、実施例に係るデスクランブル回路1と同様の作用効果が得られる。
以上、好ましい実施例を参照して本発明の内容を具体的に説明したが、本発明の基本的技術思想及び教示に基づいて、当業者であれば、種々の変形態様を採り得ることは自明である。
なお、以上の説明に関して更に以下の付記を開示する。
(付記1) 送信側スクランブラによりスクランブルされた信号から同期データを検出する第1検出部と、
シフトレジスタのシフト方向が、前記送信側スクランブラの逆方向であり、前記第1検出部により前記同期データが検出されるたびにそれぞれ第1スクランブルコードを出力し始める複数の第1スクランブラと、
前記複数の第1スクランブラからそれぞれ出力された前記第1スクランブルコードの一部が、当該出力の開始タイミングに応じて検出された前記同期データと、同時に一致する同期タイミングを検出する第2検出部と、
前記同期タイミングに応じて、前記信号をデスクランブルするための第2スクランブルコードを出力し始める第2スクランブラとを有することを特徴とするデスクランブル回路。
(付記2) 前記第2検出部において、前記同期データとともに前記第1スクランブルコードの一部との一致が検出される他のデータを、前記同期データから生成する生成部を、さらに有することを特徴とする付記1に記載のデスクランブル回路。
(付記3) 前記同期データは、前記送信側スクランブラから出力される送信側スクランブルコードを含み、
第2スクランブラは、
前記同期データに含まれる前記送信側スクランブルコードのビット数が、前記送信側スクランブルコードの全ビット数以上である場合、前記同期データに含まれる前記送信側スクランブルコードに合わせて、前記第2スクランブルコードを出力し始め、
前記同期データに含まれる前記送信側スクランブルコードのビット数が、前記送信側スクランブルコードの全ビット数より少ない場合、前記同期タイミングに応じて、前記第2スクランブルコードを出力し始めることを特徴とする付記1または2に記載のデスクランブル回路。
(付記4) 送信側スクランブラによりスクランブルされた信号から同期データを検出し、
シフトレジスタのシフト方向が、前記送信側スクランブラの逆方向である複数の第1スクランブラから、前記同期データが検出されるたびにそれぞれ第1スクランブルコードを出力し始め、
前記複数の第1スクランブラからそれぞれ出力された前記第1スクランブルコードの一部が、当該出力の開始タイミングに応じて検出された前記同期データと、同時に一致する同期タイミングを検出し、
前記同期タイミングに応じて、前記信号をデスクランブルするための第2スクランブルコードを出力し始めることを特徴とするデスクランブル方法。
(付記5) 前記同期データとともに前記スクランブルコードの一部との一致が検出される他のデータを、前記同期データから生成することを特徴とする付記4に記載のデスクランブル方法。
(付記6) 前記同期データは、前記送信側スクランブラから出力される送信側スクランブルコードを含み、
前記同期データに含まれる前記送信側スクランブルコードのビット数が、前記送信側スクランブルコードの全ビット数以上である場合、前記同期データに含まれる前記送信側スクランブルコードに合わせて、前記第2スクランブルコードを出力し始め、
前記同期データに含まれる前記送信側スクランブルコードのビット数が、前記送信側スクランブルコードの全ビット数より少ない場合、前記同期タイミングに応じて、前記第2スクランブルコードを出力し始めることを特徴とする付記5または6に記載のデスクランブル方法。
1 デスクランブル回路
10 同期データ検出部(第1検出部)
21 補完データ生成部(生成部)
32a〜32e 逆方向シフトスクランブラ(第1スクランブラ)
36 受信側スクランブラ(第2スクランブラ)
5 一致検出部(第2検出部)
910 送信側スクランブラ
Sa,Sb 信号

Claims (4)

  1. 送信側スクランブラによりスクランブルされた信号から同期データを検出する第1検出部と、
    シフトレジスタのシフト方向が、前記送信側スクランブラの逆方向であり、前記第1検出部により前記同期データが検出されるたびにそれぞれ第1スクランブルコードを出力し始める複数の第1スクランブラと、
    前記複数の第1スクランブラからそれぞれ出力された前記第1スクランブルコードの一部が、当該出力の開始タイミングに応じて検出された前記同期データと、同時に一致する同期タイミングを検出する第2検出部と、
    前記同期タイミングに応じて、前記信号をデスクランブルするための第2スクランブルコードを出力し始める第2スクランブラとを有することを特徴とするデスクランブル回路。
  2. 前記第2検出部において、前記同期データとともに前記第1スクランブルコードの一部との一致が検出される他のデータを、前記同期データから生成する生成部を、さらに有することを特徴とする請求項1に記載のデスクランブル回路。
  3. 前記同期データは、前記送信側スクランブラから出力される送信側スクランブルコードを含み、
    第2スクランブラは、
    前記同期データに含まれる前記送信側スクランブルコードのビット数が、前記送信側スクランブルコードの全ビット数以上である場合、前記同期データに含まれる前記送信側スクランブルコードに合わせて、前記第2スクランブルコードを出力し始め、
    前記同期データに含まれる前記送信側スクランブルコードのビット数が、前記送信側スクランブルコードの全ビット数より少ない場合、前記同期タイミングに応じて、前記第2スクランブルコードを出力し始めることを特徴とする請求項1または2に記載のデスクランブル回路。
  4. 送信側スクランブラによりスクランブルされた信号から同期データを検出し、
    シフトレジスタのシフト方向が、前記送信側スクランブラの逆方向である複数の第1スクランブラから、前記同期データが検出されるたびにそれぞれ第1スクランブルコードを出力し始め、
    前記複数の第1スクランブラからそれぞれ出力された前記第1スクランブルコードの一部が、当該出力の開始タイミングに応じて検出された前記同期データと、同時に一致する同期タイミングを検出し、
    前記同期タイミングに応じて、前記信号をデスクランブルするための第2スクランブルコードを出力し始めることを特徴とするデスクランブル方法。
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