JP6056151B2 - フィールド機器およびフィールド機器のパルス出力方法 - Google Patents

フィールド機器およびフィールド機器のパルス出力方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6056151B2
JP6056151B2 JP2012027220A JP2012027220A JP6056151B2 JP 6056151 B2 JP6056151 B2 JP 6056151B2 JP 2012027220 A JP2012027220 A JP 2012027220A JP 2012027220 A JP2012027220 A JP 2012027220A JP 6056151 B2 JP6056151 B2 JP 6056151B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pulse
correction
pulses
width
time
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012027220A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013164322A (ja
Inventor
高村 聡
聡 高村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokogawa Electric Corp
Original Assignee
Yokogawa Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yokogawa Electric Corp filed Critical Yokogawa Electric Corp
Priority to JP2012027220A priority Critical patent/JP6056151B2/ja
Publication of JP2013164322A publication Critical patent/JP2013164322A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6056151B2 publication Critical patent/JP6056151B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Measuring Volume Flow (AREA)

Description

本発明は、測定対象の物理量を測定するフィールド機器およびフィールド機器からパルスを出力するフィールド機器のパルス出力方法に関するものである。
流量や圧力、温度等の物理量を測定するためにフィールド機器が用いられる。フィールド機器は物理量を検出して演算を行うことで測定を行う。測定した物理量はパルス信号として、フィールド機器の外部に設けられる制御装置に出力される。これにより、制御装置は物理量を認識する。この制御装置は、フィールド機器の制御を行う上位装置である。フィールド機器の一例として流量計が特許文献1に開示されている。
図4は、特許文献1に示されている流量計を簡略的に示している。流量計101は配管103を流れる流量を測定するフィールド機器であり、この流量計101の外部に設けられる制御装置102に接続される。流量計101は、流量センサ104と流量演算器105とパルス発生器106とを備えて構成している。
流量センサ104は配管103を流れる流体の流量を検出する。流量センサ104が検出した流量は流量信号Dとして流量演算器105に出力される。流量演算器105は、流量信号Dを入力して、流体の流量の演算を行う。流量演算器105は演算した流量に応じたパルス数が出力されるようにパルス発生器106に設定値Sを出力する。
例えば、流量測定を行う周期(単に周期とする)が1,000msに設定されているとする。流量演算器105は流量信号Dに基づいて流量を演算し、この流量に対応するパルス数が1周期の間に15,000であるとする。パルス発生器106はパルスを発生させるときの所定の分解能を有しており、ここでは分解能が1μsであるとする。
1,000msは1,000,000μsであり、流量を示すパルス数15,000で除算すると、「1,000,000÷15,000=66.666・・・μs」となる。前述したようにパルス発生器106の分解能は1μsである。よって、小数点以下は分解能よりも小さい値になり、パルス発生器106では処理不能な値になる。よって、小数点以下は切り捨てを行って、演算を行う。この場合、小数点以下が切り捨てられるため、前記の演算結果は「66μs」となる。
この演算結果は、1周期の間に出力されるパルスPのパルス幅になる。つまり、66μsのパルス幅のパルスPが1周期の間に15,000回出力されることになる。制御装置102はこのパルスPを入力する。そして、1周期の間に15,000回のパルスを入力することにより、配管103を流れる流体の流量を認識する。
特開2011−169776号公報
ところで、配管103を流れる流体の流量は変化する。そして、流量演算器105は流量信号Dに基づいてパルスPの設定を行う。従って、流量が変化すれば、1周期のパルス数も変化し、前述したように15,000の場合もあれば、10,000の場合もある。
パルス数が15,000の場合には、パルス幅を設定するときに行われる除算により小数点以下の値が発生する。分解能が1μsの場合には、小数点以下は処理不能な値になるため、切り捨ての対象になる。従って、パルス幅は「66μs」に設定されている。
従って、1周期の間にパルス幅66μsのパルスPが15,000回出力される。このため、1周期の間にパルスPを出力するパルス出力期間は1周期の時間と一致しない。図5はその状態を示しており、1周期(=1,000ms)の間にパルス停止期間10msを生じる。
つまり、「66μs×15,000=990,000μs=990ms」であり、これがパルス出力期間となる。このパルス出力期間(=990ms)は1周期(=1,000ms)とは一致しない。つまり、10msの間はパルスPが出力されていない期間を生じる。これがパルス停止期間となる。
制御装置102はパルスPに基づいて、配管103の流量を認識している。パルス停止期間を生じると、実際には流体が正常に流れているにもかかわらず、パルス停止期間により、流体が停止していると誤認識をする。つまり、制御装置102は、実際の流体の状態とは異なる認識を行なうことになる。これにより、流量計101は流体の状態を正確に通知することができなくなる。
これは、1周期の間に出力するパルスPのパルス幅を演算するときに、演算したパルス幅がパルス発生器106の分解能よりも小さい値(前述の場合は小数点以下)を切り捨てることが原因となる。配管103を流れる流体の流量は変化するため、流量に応じたパルス数に基づいて演算を行うと、パルス数と周期との関係によっては、パルス停止期間を生じる。
そこで、本発明は、フィールド機器からパルスを出力するときに、1周期の間にパルスが出力されていないパルス停止期間をなくして、正確な流量の状態を通知することを目的とする。
以上の課題を解決するため、本発明のフィールド機器は、物理量を測定して、この物理量を示す物理量信号を出力する検出部と、前記物理量信号に基づいて前記物理量を演算する演算部と、前記物理量に応じたパルス数のパルスを発生するパルス発生部と、前記物理量の演算を行う1周期の間に前記物理量に応じた前記パルスを発生するときに、前記パルスを発生していないパルス停止期間が生じないように前記パルスのうち一部のパルスのパルス幅の補正を行うパルス補正部と、を備え、前記パルス補正部は、補正を行ったパルスである補正パルスのパルス幅に前記補正パルスのパルス数を乗算した補正時間と、補正を行っていないパルスである非補正パルスのパルス幅に前記非補正パルスのパルス数とを乗算した非補正時間との合計が前記1周期の時間となるように補正を行い、前記1周期の時間は、一定の前記補正時間と一定の前記非補正時間とを連続させて得られる単位時間を複数回繰り返して構成されることを特徴とする。
また、本発明のフィールド機器は、物理量を測定して、この物理量を示す物理量信号を出力する検出部と、前記物理量信号に基づいて前記物理量を演算する演算部と、前記物理量に応じたパルス数のパルスを発生するパルス発生部と、前記物理量の演算を行う1周期の間に前記物理量に応じた前記パルスを発生するときに、前記パルスを発生していないパルス停止期間が生じないように前記パルスのうち一部のパルスのパルス幅の補正を行うパルス補正部と、を備え、前記パルス補正部は、補正を行ったパルスである補正パルスのパルス幅に前記補正パルスのパルス数を乗算した補正時間と、補正を行っていないパルスである非補正パルスのパルス幅に前記非補正パルスのパルス数とを乗算した非補正時間との合計が前記1周期の時間となるように補正を行い、前記補正パルスのパルス幅は、当該補正パルスの値がハイとなっている時間幅、または当該補正パルスの値がローとなっている時間幅を大きくすることにより補正されることを特徴とする。
このフィールド機器によれば、パルス補正部がパルス停止期間を生じないように、1周期の間のパルスのうち一部のパルスにパルス幅の補正を行っている。この補正を行うことで、パルス停止期間を生じなくすることができる。これにより、正確な流量の状態を通知することができる。
また、前記パルス補正部は、補正を行ったパルスである補正パルスのパルス幅に前記補正パルスのパルス数を乗算した補正時間と、補正を行っていないパルスである非補正パルスのパルス幅に前記非補正パルスのパルス数とを乗算した非補正時間との合計が前記1周期の時間となるように補正を行うことを特徴とする。
パルス幅の補正を行った補正時間と補正を行っていない非補正時間との合計が1周期の時間となるように補正することで、パルス停止期間が生じなくなる。これにより、正確な流量の状態を通知することができる。
また、前記パルス補正部は、前記1周期の時間から前記物理量に応じたパルス数を除算した値に対して前記パルス発生部の分解能よりも小さい値を切り捨てた値を前記非補正パルスのパルス幅とし、前記1周期の時間から前記物理量に応じたパルス数と前記非補正パルスのパルス幅とを乗算した値を減算して、この減算した時間をパルス停止期間とし、このパルス停止期間を前記パルス発生部のN(Nは自然数)分解能で除算した値を前記補正パルスのパルス数として、前記補正パルスのパルス幅は前記非補正パルスのパルス幅にNを加算した値とし、前記非補正パルスのパルス数は前記物理量に応じたパルス数から前記補正パルスのパルス数を減算した値として計算することを特徴とする。
パルス停止期間は、パルス幅がパルス発生部の分解能よりも小さい値を含むときに生じるものである。そこで、パルス発生部の分解能に基づいて前記の補正を行うことで、パルス停止期間を生じないように補正を行うことができる。これにより、正確な流量通知を行うことができる。
また、前記パルス補正部は、前記Nの値を1として計算することを特徴とする。
補正パルスのパルス幅を補正することにより、パルス停止期間をなくすことができるが、補正パルスのパルス幅と非補正パルスのパルス幅との差異をできる限り小さくすることで、パルス形状が最も近い状態で、パルス停止期間をなくすことができる。これにより、パルスを良好に認識することができる。
前記パルス補正部は、前記補正期間のパルスの値ハイになっている時間とローになっている時間とを前記パルス幅として個別的に補正可能なことを特徴とする。
1パルスのパルス幅をHighになっている時間とLowになっている時間との合計にするのではなく、Highになっている時間とLowになっている時間とを別個のパルス幅とすることができる。そして、Highになっているパルス幅またはLowになっているパルス幅を補正することで、パルス停止期間をなくすことができる。
また、本発明のフィールド機器のパルス出力方法は、物理量を測定して得られる物理量信号に基づいて前記物理量を演算し、この物理量に応じたパルスを発生するフィールド機器から前記パルスを出力するときに、前記物理量の演算を行う1周期の間に前記パルスを出力していないパルス停止期間が生じないように前記1周期の中の前記パルスの一部のパルスにパルス幅の補正を行い、前記パルス幅の補正では、補正を行ったパルスである補正パルスのパルス幅に前記補正パルスのパルス数を乗算した補正時間と、補正を行っていないパルスである非補正パルスのパルス幅に前記非補正パルスのパルス数とを乗算した非補正時間との合計が前記1周期の時間となるように補正を行い、前記1周期の時間は、一定の前記補正時間と一定の前記非補正時間とを連続させて得られる単位時間を複数回繰り返して構成されることを特徴とする。
本発明は、1周期とパルス数との関係によってパルス停止期間を生じるときには、パルス補正部がパルス停止期間を生じないように補正を行っている。これにより、1周期の間にパルス停止期間が生じなくなるため、正確な流量の状態を通知することができる。
実施形態の流量計を示す構成図である。 1周期の中の補正パルスと非補正パルスとを示した図である。 1周期の中の補正パルスと非補正パルスとを示した他の例の図である。 従来の流量計を示す構成図である。 パルス停止期間を説明するための図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。本実施形態では、フィールド機器として流量計を説明する。つまり、測定対象の物理量が流体の流量である流量計について説明しているが、測定対象の物理量が温度である温度計や圧力である圧力計等のフィールド機器に本実施形態を適用することができる。
図1に示すように、フィールド機器としての流量計1は制御装置2に接続されている。制御装置2は上位の制御装置であり、流量計1が測定した流量をパルスPに基づいて認識する。また、制御装置2から流量計1に任意の制御を行うことができる。制御装置2はフィールド機器としての流量計1の外部に設けられる外部装置となる。
配管3は流体が流れる流路である。この配管3を流れる流体の流量が測定対象の物理量となる。配管3を流れる流体の流量を測定するための流量計1は、流量センサ4と流量演算器5とパルス幅補正計算器6とパルス発生器7とを備えて構成している。
配管3には流量センサ4が設けられる。流量センサ4は配管3を流れる流体の流量を検出するセンサである。流量センサ4が検出する流体の流量は流量信号Dとして流量演算器5に出力される。この流量センサ4は検出部として機能する。
流量演算器5は流量信号Dに基づいて、配管3を流れる流体の流量を演算する。流量の演算は一定周期(演算周期:以下、単に周期とする)ごとに行われる。1周期の間の流量を演算して、これを流量値Vとしてパルス幅補正計算器6に出力する。この流量演算器5は演算部として機能する。
パルス幅補正計算器6はパルス補正部であり、流量値Vを入力する。そして、パルス幅補正計算器6は、流量値Vに基づいて演算を行って、設定値Sをパルス発生器7に設定する。設定値Sは制御装置2に流量を通知するためのパルスPを出力するために設定される値であり、1周期の間にパルスPを出力していないパルス停止期間を生じないように補正を行う。なお、図1では、パルス幅補正計算器6を流量計1の内部に備えた構成を例示したが、パルス幅補正計算器6は流量計1の外部に備えた構成としてもよい。
パルス発生器7は設定値Sに基づいて、パルスPを出力するパルス発生部である。この設定値Sが示すパルス数およびパルス幅のパルスPを出力する。パルスPの出力は周期ごとに行われる。
以上が構成である。次に、動作について説明する。配管3には流体が流れており、流量センサ4が流体の流量を検出する。流量センサ4が検出した流量は流量信号Dとして流量演算器5に入力される。流量演算器5は流量信号Dに基づいて流量を演算して、その結果を流量値Vとしてパルス幅補正計算器6に出力する。
パルス幅補正計算器6は流量値Vに応じて設定値Sをパルス発生器7に出力する。流量値Vは1周期の間のパルス数と比例しており、流量値Vが高ければパルス数は多くなり、低ければパルス数は少なくなる。このパルス数に基づいて、流量を認識することができる。パルス数は1周期の間のパルスPの数であり、これを設定値Sとしてパルス発生器7に出力することで、流量値Vに応じたパルス数のパルスPを制御装置2に出力することができる。
1周期の時間(T)は予め設定されており、この1周期の時間Tを流量値Vに応じたパルス数(PN)で除算することにより、1パルスのパルス幅(PW)が決定される。ここで、パルス発生器7は所定の分解能を有している。このとき、パルス幅PWの値(時間)はパルス発生器7の分解能よりも小さい値を含んでいる場合がある。
ここでは、1周期の時間TをT=1,000ms=1,000,000μsとして、流量値Vに応じたパルス数PNがPN=15,000であるものとする。従って、パルスPのパルス幅PWは「PW=1,000,000÷15,000=66.666・・・μs」となる。
このとき、パルス発生器7の分解能が1μsであるとすると、1μsよりも小さい値(時間)はパルス発生器7では認識されない。従って、小数点以下の値は切り捨てが行われる。つまり、パルス幅PWは66μsとなる。このため、パルス幅PWとパルス数PNとを乗算した結果は990msとなり、1周期の時間T(=1,000ms)に対して10msが不足する。
図5でも説明したが、この10msはパルスPを出力していないパルス停止期間となる。従って、このパルス停止期間の間はパルスPが出力されていない状態になるため、配管3に流れる流体の流量がゼロであると誤認識される。これにより、流体の流量を正確に流量計1の外部に通知することはできない。
そこで、パルス幅補正計算器6は、前記の演算を行って、パルス停止期間を生じることを認識したときには、パルスPのうち一部のパルスのパルス幅の補正を行う。なお、パルス停止期間を生じないときにはパルス幅の補正を行う必要はない。または、パルス幅の補正量をゼロとしてもよい。
パルス幅補正計算器6は、パルス停止期間の時間(ST)を生じることを認識したときには、パルス停止期間STをパルス発生器7の分解能で除算する。ここでは、パルス発生器7の分解能は1μsであり、パルス停止期間STは10ms=10,000μsである。よって、除算結果は10,000となる。
この除算結果はパルス幅PWの補正を行う対象となるパルス(補正パルス)のパルス数を示している。前述したように、流量値Vに応じたパルス数PNは15,000である。このうち補正パルスのパルス数は10,000になる。よって、パルス数PNから補正パルスのパルス数を減算した、残りの5,000のパルスは補正対象とはならないパルス(非補正パルス)になる。
パルス幅補正計算器6は、補正パルスのパルス幅をパルス幅の分解能の分だけ大きくする補正を行う。つまり、10,000個の補正パルスについてはパルス幅PW(=66μs)に対して分解能(1μs)を加算する。よって、補正パルスのパルス幅PWはPW=67μsとなる。一方、非補正パルスのパルス幅PWは66μsである。
図2は、パルスPのうち最初の10,000個のパルスは補正パルスとして、そのパルス幅を67μsとする。そして、残りの5,000個のパルスは非補正パルスとしてパルス幅を66μsとしている。つまり、1周期の中のパルスPの一部とそれ以外とでパルス幅を変化させている。
従って、1周期の中の全てのパルス数PNは15,000であるが、パルス幅PWが67μsである補正パルスが10,000、パルス幅が66μsである非補正パルスが5,000であることを示す設定値Sがパルス発生器7に出力する。パルス発生器7はこの設定値Sに基づいてパルスPを出力する。
図2に示すように、最初の10,000個の補正パルスのパルス幅は67μsに補正されている。従って、補正パルスが出力されている間の補正期間T1は当該パルス幅に10,000を乗算した670,000μs=670msになる。一方、残りの5,000個の非補正パルスのパルス幅は66μsに補正されている。従って、非補正パルスが出力されている間の非補正期間T2は当該パルス幅に5,000を乗算した330,000=330msになる。
従って、670ms+330ms=1,000msとなる。これは、1周期の時間T(=1,000ms)と同じになる。つまり、図2に示すように、1周期の間にパルスPを出力していないパルス停止期間を生じなくなる。これは、1周期の全てのパルス数PNのうち一部の補正パルスのパルス幅を非補正パルスのパルス幅よりも大きくする補正を行っているためである。
これにより、パルス停止期間がなくなり、連続的にパルスPを出力することができる。当該パルスPは制御装置2に入力される。制御装置2に入力されるパルスPにはパルス停止期間は生じていない。これにより、流量値Vを示す15,000個のパルスPが連続的に制御装置2に入力されることで、制御装置2に正確な流量の状態を通知することができる。
従って、流量値Vに応じたパルス数PNと1周期の時間Tとに基づいて、パルス幅PWを演算してパルスPを出力するときに、パルス発生器7の分解能によりパルス停止期間を生じるとしても、パルス幅補正計算器6がパルス幅の補正を行うことで、パルス停止期間をなくすことができ、正確な流量の状態を通知することができる。
以上において、パルス発生器7の分解能は1μsとしたが、1μsでなくてもよい。例えば、2μsでもよいし、0.5μsでもよい。この分解能はパルス発生器7の回路の性能に依存する。前述した補正パルスのパルス数は、パルス停止期間STをパルス発生器7の分解能で除算して得られるため、当該分解能により補正パルスのパルス数は変化する。
また、補正パルスのパルス幅を計算するときに、パルス停止期間STをパルス発生器7の分解能で除算しているが、パルス発生器7の分解能の2倍以上で除算してもよい。つまり、補正パルスのパルス幅は、パルス停止期間STはN(Nは自然数)分解能で除算してもよい。このN分解能は、パルス発生器7の分解能のN倍になる。そして、パルス停止期間STをN倍の分解能で除算したときには、補正パルスのパルス幅は非補正パルスのパルス幅にNを加算した値になる。
例えば、前述の場合において、パルス停止期間STを分解能の2倍で除算するときには、補正パルスは5,000個になる。そして、非補正パルスのパルス幅66μsに2を加算した68μsが補正パルスのパルス幅になる。この場合においても、補正時間T1=68μs×5,000=340,000μs=340msとなり、非補正時間T2=66μs×10,000=660,000μs=660msとなる。よって、補正時間T1と非補正時間T2との合計は1,000msとなり、パルス停止期間を生じない。
従って、補正パルスのパルス幅を補正するときに除算するNの値は2以上であってもよいが、N=1が最も好ましい。N=1としたときには、補正パルスのパルス幅(=67μs)と非補正パルスのパルス幅(=66μs)との差が1μsとなる。従って、補正パルスと非補正パルスとのパルス幅の差は非常に小さくなる。
パルス発生器7からパルスPを制御装置2に対して出力することで、パルスPに基づいて制御装置2は配管3を流れる流量を認識することができる。且つ、パルス停止期間を生じることがないため、正確な流量通知ができる。ただし、補正パルスと非補正パルスとのパルス幅の差が大きくなると、制御装置2において正確に認識をすることができなくなるおそれがある。
このため、補正パルスのパルス幅と非補正パルスのパルス幅との差はできる限り小さくして、好ましくは分解能の1倍にすることで、補正パルスと非補正パルスのパルス幅との差を最小にする。これにより、補正パルスと非補正パルスとのパルス形状が殆ど同じになり、制御装置2は良好に流量の認識を行なうことができる。
また、図2では、1周期のうち前半部分に補正パルスを出力し、後半部分に非補正パルスを出力した場合を示したが、前半部分に非補正パルスを出力し、後半部分に補正パルスを出力してもよい。この場合には、1周期のうち最初にパルス幅が66μsの非補正パルスが5,000個出力され、次にパルス幅が67μsの補正パルスが10,000個出力される。
また、本実施形態では、パルスデューティーが1:1、つまり1パルスのうちHighになっている時間とLowになっている時間とが等しい場合について説明したが、パルスデューティーは任意の値としてもよい。
また、図2に示すように、1つのパルス幅はHighになっている時間とLowになっている時間との合計としているが、パルス幅をHighになっている時間とLowになっている時間とに分けてもよい。つまり、Highになっている時間をパルス幅として設定し、Lowになっている時間をパルス幅として設定する。
そして、パルス幅補正計算器6はHighになっているパルス幅またはLowになっているパルス幅を大きくすることにより、パルス停止期間をなくす補正を行ってもよい。これによっても、パルス停止期間をなくす補正を行うことは可能であり、正確な流量通知を行うことは可能になる。
また、補正パルスおよび非補正パルスは連続して出力しているが、これを1周期の中に分散させてもよい。図3はその一例を示しており、補正パルスを2回連続出力した次に非補正パルスを1回出力する。これを繰り返すことにより、1周期の中にパルス停止期間をなくすことができる。
ただし、1周期の中の補正パルスの個数の合計は10,000であり、非補正パルスの個数の合計は5,000であるとする。なお、この場合は、補正パルスと非補正パルスとの個数の比率は2:1となるため、補正パルスを2回連続出力した次に非補正パルスを1回出力する場合を説明したが、補正パルスと非補正パルスとの出力の仕方は任意である。
要は、前述の場合、1周期の中の補正パルスの個数の合計は10,000であり、非補正パルスの個数の合計は5,000であれば、補正パルスと非補正パルスとは任意の順番でランダムに出力してもよい。
1 流量計
2 制御装置
3 配管
4 流量センサ
5 流量演算器
6 パルス幅補正計算器
7 パルス発生器

Claims (4)

  1. 物理量を測定して、この物理量を示す物理量信号を出力する検出部と、
    前記物理量信号に基づいて前記物理量を演算する演算部と、
    前記物理量に応じたパルス数のパルスを発生するパルス発生部と、
    前記物理量の演算を行う1周期の間に前記物理量に応じた前記パルスを発生するときに、前記パルスを発生していないパルス停止期間が生じないように前記パルスのうち一部のパルスのパルス幅の補正を行うパルス補正部と、
    を備え、
    前記パルス補正部は、前記一部のパルスの値がハイになっている時間幅とローになっている時間幅とを前記パルス幅として個別に補正可能であり、
    前記パルス補正部は、補正を行ったパルスである補正パルスのパルス幅に前記補正パルスのパルス数を乗算した補正時間と、補正を行っていないパルスである非補正パルスのパルス幅に前記非補正パルスのパルス数とを乗算した非補正時間との合計が前記1周期の時間となるように補正を行い、
    前記補正パルスのパルス幅は、当該補正パルスの値がハイとなっている時間幅、または当該補正パルスの値がローとなっている時間幅を大きくすることにより補正されること
    を特徴とするフィールド機器。
  2. 前記パルス補正部は、前記1周期の時間から前記物理量に応じたパルス数を除算した値に対して前記パルス発生部の分解能よりも小さい値を切り捨てた値を前記非補正パルスのパルス幅とし、
    前記1周期の時間から前記物理量に応じたパルス数と前記非補正パルスのパルス幅とを乗算した値を減算して、この減算した時間をパルス停止期間とし、
    このパルス停止期間を前記パルス発生部のN(Nは自然数)分解能で除算した値を前記補正パルスのパルス数として、前記補正パルスのパルス幅は前記非補正パルスのパルス幅にNを加算した値とし、
    前記非補正パルスのパルス数は前記物理量に応じたパルス数から前記補正パルスのパルス数を減算した値として計算すること
    を特徴とする請求項1記載のフィールド機器。
  3. 前記パルス補正部は、前記Nの値を1として計算すること
    を特徴とする請求項2記載のフィールド機器。
  4. 物理量を測定して得られる物理量信号に基づいて前記物理量を演算し、この物理量に応じたパルスを発生するフィールド機器から前記パルスを出力するときに、
    前記物理量の演算を行う1周期の間に前記パルスを出力していないパルス停止期間が生じないように前記1周期の中の前記パルスの一部のパルスの値がハイになっている時間幅とローになっている時間幅との少なくとも一方の補正をパルス幅の補正として個別に行い、
    前記パルス幅の補正では、補正を行ったパルスである補正パルスのパルス幅に前記補正パルスのパルス数を乗算した補正時間と、補正を行っていないパルスである非補正パルスのパルス幅に前記非補正パルスのパルス数とを乗算した非補正時間との合計が前記1周期の時間となるように補正を行い、
    前記補正パルスのパルス幅は、当該補正パルスの値がハイとなっている時間幅、または当該補正パルスの値がローとなっている時間幅を大きくすることにより補正されること
    を特徴とするフィールド機器のパルス出力方法。
JP2012027220A 2012-02-10 2012-02-10 フィールド機器およびフィールド機器のパルス出力方法 Active JP6056151B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012027220A JP6056151B2 (ja) 2012-02-10 2012-02-10 フィールド機器およびフィールド機器のパルス出力方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012027220A JP6056151B2 (ja) 2012-02-10 2012-02-10 フィールド機器およびフィールド機器のパルス出力方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013164322A JP2013164322A (ja) 2013-08-22
JP6056151B2 true JP6056151B2 (ja) 2017-01-11

Family

ID=49175751

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012027220A Active JP6056151B2 (ja) 2012-02-10 2012-02-10 フィールド機器およびフィールド機器のパルス出力方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6056151B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3636398B2 (ja) * 1996-05-24 2005-04-06 東洋計器株式会社 リードスイッチを備えた流量計
JP3800498B2 (ja) * 2000-10-19 2006-07-26 株式会社オーバル パルス周波数信号出力方法及び装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013164322A (ja) 2013-08-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR20150113871A (ko) 질량 유량계 및 당해 질량 유량계를 사용하는 질량 유량 제어 장치
EP3396331B1 (en) Flow rate measurement device
JP2015194421A5 (ja)
JP2014059191A (ja) 熱式流量計
JP5850016B2 (ja) フィールド機器
KR20130075675A (ko) 시료 액체 기화 시스템, 진단 시스템 및 진단 프로그램
JP6056151B2 (ja) フィールド機器およびフィールド機器のパルス出力方法
JP2015197324A (ja) 異常判断装置及び異常判断方法
JP4929975B2 (ja) 流量計測装置
EP3130895B1 (en) Flow sensor device and method related thereto
KR101666470B1 (ko) X선 두께계
JP5584634B2 (ja) 角速度検出装置及び角速度のエラー検出方法
JP7248455B2 (ja) 熱式流量計および流量補正方法
JP6485407B2 (ja) 電磁流量計および誤配線検出方法
JP2011033491A (ja) 電磁流量計
JP4955159B2 (ja) 流量測定方法および装置
JP6917558B2 (ja) ガス器具管理装置及びその運転方法
JP5310001B2 (ja) 超音波ガスメータ
JP7022892B2 (ja) ガス器具判別装置
JP2015197325A (ja) 熱式流量計および流量補正方法
JP5814884B2 (ja) 熱式流量測定装置及びこれを用いた制御装置
JP6180623B2 (ja) 車速センサ故障検出装置及びその制御方法
JP2019045343A (ja) パルス出力装置、電磁流量計、及びパルス出力方法
JP6719088B2 (ja) 流量計測装置
JP6546869B2 (ja) 流量測定装置およびその運転方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150107

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151203

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151209

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160201

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20160705

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160928

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20161005

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161121

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6056151

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150