JP6056077B2 - サージ用端子台 - Google Patents

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本発明は、雷撃によるサージ電圧を吸収して電気機器を保護するSPD(Surge Protective Device:サージ防護装置)を含むSPD関連装置が着脱自在に装着され、そのSPD関連装置から導出された刃形接触子に接触する刃受接触子および固定接触子をハウジングに内装したサージ用端子台に関する。
単相または三相交流電路から工場や一般家庭に引き込まれる電源線路において、雷害を防止する目的から、雷撃による過渡的な過電圧であるサージ電圧を吸収してサージ電流を分流することにより電気機器を保護するデバイスとして、SPDが電源線路に設置されている。このSPDに格納される耐雷素子としては、酸化亜鉛形バリスタまたは放電ギャップが一般的に使用されている。通常、SPDは、多数回の過大サージ流入による劣化に対して交換を容易にする目的から、SPDの電源側および接地側の刃形接触子が着脱自在に装着される刃受接触子をハウジングに内装した構造の端子台を用いることが望ましい。
本出願人は、直撃雷などの過大なサージ電流が電源線路に流れても、SPDの刃形接触子と端子台の刃受接触子との溶着を確実に抑止し得るSPD用端子台を先に提案している(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示された端子台は、樹脂製ハウジングに電源側および接地側の端子ネジ部が設けられており、これら端子ネジ部から延びる刃受接触子をハウジングに内装した構造を具備する。一方、SPDは、酸化亜鉛形バリスタを収容した樹脂製ケースから電源側および接地側の刃形接触子を同一方向に導出した構造を具備する。端子台に設けられた刃受接触子は、板ばね等の弾性導体をJ字状に折り曲げ成形したもので構成されている。
このような端子台では、一対のJ字状刃受接触子間にSPDの刃形接触子を挿し込むことにより、刃受接触子の弾性力でもって刃形接触子をその板厚方向両側から挟みこむことにより、SPDの刃形接触子を端子台の刃受接触子に電気的かつ機械的に接続するようにしている。このように端子台の刃受接触子に対してSPDの刃形接触子が着脱自在な構造を具備することにより、過大なサージ等によりSPDが劣化した場合、その劣化したSPDを端子台から取り外し、正常なSPDを新たに端子台に装着してSPDの交換を可能にしている。
特許文献1で開示された端子台では、一対の刃受接触子の対向部位で逆方向に流れる電流が存在することになって電磁反発力が発生する。その結果、直撃雷などの過大なサージ電流が流れたとしても、刃受接触子の対向部位間で発生した電磁反発力でもって刃形接触子に対する刃受接触子の密着力が高まり、刃形接触子と刃受接触子の接触部位でのアーク発生を抑制し、刃形接触子と刃受接触子との接触部分が溶着することを防止するようにしている。
特開2010−199044号公報
ところで、J字状刃受接触子を備えた端子台の場合、直撃雷などの過大なサージ電流が流れた場合、SPDの刃形接触子に流れる電流が、その刃形接触子の両側に接触する一対の刃受接触子に分流することから、サージ電流のほぼ1/2の電流がそれぞれの刃受接触子に流れることになる。そのため、刃受接触子は、サージ電流のほぼ1/2となる電流が流れることを許容できる断面積を持つ必要がある。このことから、刃受接触子の板厚に条件がついてその板厚を薄くすることが困難であることから、刃受接触子の小型化および端子台の低コスト化を図る上で改善の余地があった。
本出願人は、前述の改善点に鑑みて、直撃雷などの過大なサージ電流に対しても、刃形接触子と刃受接触子との溶着を確実に抑止すると共に、刃受接触子の小型化および端子台の低コスト化を容易に図り得るサージ用端子台を先に提案している(特願2012−063426号参照)。
この端子台では、図21および図22に示すように、刃受接触子1を、弾性導体をC字状に折り曲げ成形したもので構成している。その刃受接触子1は、平坦部2と、その平坦部2の両端を同一方向に彎曲させてその先端同士を近接させた折り返し部3とを備えている。端子台は、ハウジング4に設けられた端子金具5の固定接触子6と、SPD7の刃形接触子8とが、刃受接触子1をその平坦部2および折り返し部3の両側から挟み込むように配置した構造を具備する。
このような構造を採用した端子台では、直撃雷などの過大なサージ電流が流れた場合、SPD7の刃形接触子8に流れる電流が、その刃形接触子8の両側に接触する刃受接触子1に分流し、さらに、その刃受接触子1では、平坦部2の両端から延在する一方の折り返し部3に流れる電流と他方の折り返し部3に流れる電流とに分流する。
このように刃形接触子8に流れる電流が分流することから、刃形接触子8に流れる電流の密度が同じであれば、前述の特許文献1で開示された端子台におけるJ字状刃受接触子に流れる電流の半分となるので、C字状刃受接触子1の断面積をJ字状刃受接触子の半分にすることができる。その結果、刃受接触子1の板厚を薄くすることができ、平坦部2の両端から延在させた折り返し部3の彎曲半径を小さくすることができるので、刃受接触子1の小型化が容易となる。
しかしながら、前述のC字状刃受接触子1を備えた端子台の場合、直撃雷によるサージ電流が10×350μs波形で25kA程度であれば、刃受接触子1およびその刃受接触子1を内挿した端子金具5の固定接触子6が強度的に十分耐え得る構造であるが、サージ電流が例えば75kA〜100kA程度と非常に大きくなった場合、端子金具5の固定接触子6が強度的に耐えることが困難である構造となっている。
つまり、図21および図22に示すように、端子金具5は、ねじによる取り付け部から延びるU字状の固定接触子6を有し、挿入された刃形接触子8をその両側に位置する刃受接触子1を介して固定接触子6で挟み込んだ構造となっている。このような構造で、75kA〜100kA程度と非常に大きなサージ電流が刃形接触子8に流れると、一対のC字状刃受接触子1のうち、一方の刃受接触子1に接触する固定接触子6の接触部位に流れる電流の方向と、他方の刃受接触子1に接触する固定接触子6の接触部位に流れる電流の方向とが逆向きとなることから(図22の破線矢印参照)、固定接触子6の両接触部位間で電磁反発力が発生する。
この電磁反発力の発生により、固定接触子6の両接触部位を押し広げる力が作用し、固定接触子6が変形することが本出願人によって確認されている。このような固定接触子6の変形が生じると、固定接触子6がハウジング4から浮き上がったり、ハウジング4を破損する原因となる。このように非常に大きなサージ電流への対策としては、固定接触子6の板厚を大きくしたり、あるいはハウジング4の強度を上げるために形状を大きくする手段、つまり、固定接触子6あるいはハウジング4を補強するような対策が必要である。このような補強対策は、端子台のコストアップや大型化を招くことになる。
そこで、本発明は前述の改善点に鑑みて提案されたもので、その目的とするところは、固定接触子やハウジングの補強対策を不要とし、例えば75kA〜100kA程度と非常に大きなサージ電流に対しても十分に耐え得るサージ用端子台を提供することにある。
前述の目的を達成するための技術的手段として、本発明は、SPD関連装置から導出された平板状の刃形接触子にその板厚方向両側から接触する一対の刃受接触子をハウジングに内装すると共に、ハウジングに設けられた端子金具の一対の固定接触子を刃受接触子の外側に配置し、SPD関連装置の刃形接触子を一対の刃受接触子間に挿入することにより、刃形接触子を刃受接触子を介して固定接触子で挟み込むサージ用端子台であって、端子金具は、一対の固定接触子のうち、一方の固定接触子に流れる電流の方向と他方の固定接触子に流れる電流の方向とが同一となるように、一方の固定接触子と他方の固定接触子とを平行に対向配置し、刃受接触子は、弾性導体をC字状に折り曲げ成形したもので、刃形接触子の幅方向で複数に分割し、その分割された複数の接触片を平坦部の中央部位で連結した構造を有することを特徴とする。
本発明に係るサージ用端子台では、一対の固定接触子のうち、一方の固定接触子に流れる電流の方向と他方の固定接触子に流れる電流の方向とが同一となるように、一方の固定接触子と他方の固定接触子とを平行に対向配置した端子金具を具備することにより、例えば75kA〜100kA程度と非常に大きなサージ電流がSPD関連装置の刃形接触子に流れたとしても、一対の固定接触子に流れる電流が同一方向であるため、一対の固定接触子間に電磁反発力が発生することはない。その結果、固定接触子の変形が生じないので、固定接触子やハウジングの補強対策が不要で、非常に大きなサージ電流に対しても強度的に十分に耐え得る構造を提供でき、固定接触子やハウジングの小型化が容易に図れる。
また、前述したように一対の固定接触子に流れる電流が同一方向であるため、電磁反発力とは逆の吸引力が一対の固定接触子間に作用する。この吸引力の作用により、刃受接触子を介して固定接触子で刃形接触子を挟み込む構造において、刃形接触子と刃受接触子間での密着力、および刃受接触子と固定接触子間での密着力が高まり、相互間で強い接触状態を確保することができ、刃形接触子、刃受接触子および固定接触子の接触部位でのアーク発生を抑制し、その接触部位が溶着することを確実に防止できる。
本発明は、2つの刃形接触子がその板厚方向と直交する方向に沿って一直線上に離間して配置した状態で導出されたSPD関連装置に適用可能である。このSPD関連装置に対して、刃形接触子に対してハウジングに配設された2つの端子金具のそれぞれは、一対の固定接触子が刃形接触子の板厚方向と直交する方向に延びるように一直線上に配置された構造の端子台が有効である。
また、本発明は、2つの刃形接触子がその板厚方向に沿って離間して対向配置した状態で導出されたSPD関連装置にも適用可能である。このSPD関連装置に対して、刃形接触子に対してハウジングに配設された2つの端子金具のそれぞれは、一対の固定接触子が刃形接触子の板厚方向と直交する方向に延びるように離間して対向配置された構造の端子台が有効である。
本発明における刃受接触子は、その内部空間に絶縁性中芯を挿入配置した構造が望ましい。このような構造を採用すれば、絶縁性中芯により刃受接触子の変形を防止することができ、刃形接触子および固定接触子に対して刃受接触子を良好な状態で確実に接触させることができる。
本発明によれば、一対の固定接触子のうち、一方の固定接触子に流れる電流の方向と他方の固定接触子に流れる電流の方向とが同一となるように、一方の固定接触子と他方の固定接触子とを平行に対向配置した端子金具を具備することにより、例えば75kA〜100kA程度と非常に大きなサージ電流がSPD関連装置の刃形接触子に流れたとしても、一対の固定接触子に流れる電流が同一方向であるため、一対の固定接触子間に電磁反発力が発生することはない。その結果、固定接触子の変形が生じないので、固定接触子やハウジングの補強対策が不要で、非常に大きなサージ電流に対しても強度的に十分に耐え得る構造を提供できる。その結果、固定接触子は、非常に大きなサージ電流の通電能力に耐える最小限の板厚でよいことから、端子台の小型化および低コスト化を容易に実現することができる。
本発明の第1の実施形態で、端子台にSPDを装着する前の状態を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態で、端子台にSPDを装着した後の状態を示す斜視図である。 図1の端子金具の固定接触子および刃受接触子を示す組立完了斜視図である。 図1の端子金具の固定接触子および刃受接触子を示す組立分解斜視図である。 刃受接触子の内部空間に絶縁性中芯を挿入する前の状態を示す組立分解斜視図である。 端子金具の刃受接触子間にSPDの刃形接触子を挿入する前の状態を示す断面図である。 端子金具の刃受接触子間にSPDの刃形接触子を挿入した後の状態を示す断面図である。 (A)はC字状の刃受接触子を示す拡大正面図、(B)は(A)の左側面図、(C)は(A)の右側面図である。 本発明の第2の実施形態で、端子台にSPDを装着する前の状態を示す斜視図である。 図9の端子金具の固定接触子および刃受接触子を示す組立完了斜視図である。 図9の端子金具の固定接触子および刃受接触子を示す組立分解斜視図である。 本発明の第3の実施形態で、端子台にSPDを装着する前の状態を示す斜視図である。 図12の端子金具の固定接触子および刃受接触子を示す組立完了斜視図である。 図12の端子金具の固定接触子および刃受接触子を示す組立分解斜視図である。 本発明の第4の実施形態で、端子台にSPDを装着する前の状態を示す斜視図である。 図15の端子金具の固定接触子および刃受接触子を示す組立完了斜視図である。 図15の端子金具の固定接触子および刃受接触子を示す組立分解斜視図である。 本発明の第5の実施形態で、端子台にSPDを装着する前の状態を示す斜視図である。 図18の端子金具の固定接触子および刃受接触子を示す組立完了斜視図である。 図18の端子金具の固定接触子および刃受接触子を示す組立分解斜視図である。 本発明の前提となるサージ用端子台で、端子台にSPDを装着する前の状態を示す断面図である。 本発明の前提となるサージ用端子台で、端子台にSPDを装着した後の状態を示す断面図である。
SPD関連装置を着脱自在に装着できるサージ用端子台(以下、単に端子台と称す)の実施形態について以下に詳述する。なお、この端子台に着脱自在に装着されるSPD関連装置としては、SPDやそれ以外にそのSPDと連動するサージ専用ヒューズ等を含むが、以下の実施形態ではSPDを例示する。
SPD11は、図1および図2に示すように、酸化亜鉛形バリスタまたは放電ギャップ等のサージ吸収素子を樹脂製ケース12内に収容し、そのサージ吸収素子の電源側および接地側電極と電気的に接続された電源側および接地側の平板状刃形接触子13(以下、単に刃形接触子と称す)をケース12から同一方向に導出した構造を具備する。この実施形態では、2つの刃形接触子13がその板厚方向と直交する方向に沿って一直線上に離間して配置した状態で導出されたSPD11を例示する。
このSPD11が着脱自在に装着される端子台は、図1〜図4に示すように、2つの真鍮製端子金具31を樹脂製ハウジング32にSPD11の電源側と接地側で左右対称に配設した構造を具備する。端子金具31は、門形状の取り付け部33と、その取り付け部33に一体的に形成された一対の平板状固定接触子34とで構成され、刃形接触子13の板厚方向と直交する方向(水平方向)に延びるように一直線上に配置されている。端子金具31は、取り付け部33の天板部35に形成された貫通孔36を利用することにより、ねじ37およびナット38の締め付け構造でもってハウジング32に固定される。また、端子金具31は、取り付け部33の天板部35の両側部分を90°屈曲させて側板部39を一体的に形成し、その側板部39を内側へ若干折り曲げた状態で同一方向に延在させることにより一対の固定接触子34を平行に対向配置している。
これら一対の固定接触子34の内側に2つの刃受接触子41が配置されている。各刃受接触子41は、リン青銅などの弾性導体をC字状に折り曲げ成形した同一構造のものである。このC字状刃受接触子41は、その両側に位置する固定接触子34に対して付勢する弾性力でその固定接触子34間に挟み込まれている。なお、刃受接触子41は、図5に示すように、その内部空間に絶縁性中芯42を挿入配置した構造を具備する。
以上のような構造を具備した端子台では、図6および図7に示すように、SPD11の刃形接触子13を一対の刃受接触子41間に挿し込むことにより、刃受接触子41を介して固定接触子34で刃形接触子13を挟み込む。このように、SPD11の刃形接触子13が抜き差し可能な刃受接触子41の構造を具備したことにより、過大なサージ等によりSPD11が劣化した場合、その劣化したSPD11を端子台から取り外し、正常なSPD11を新たに端子台に装着してSPD11の交換を可能にしている。
この端子台では、固定接触子34を取り付け部33の側板部39から水平方向の両側に延在させ、一方の固定接触子34と他方の固定接触子34とを平行に対向配置した構造を有することにより、一方の固定接触子34に流れる電流の方向と他方の固定接触子34に流れる電流の方向とが同一となる(図3の破線矢印参照)。これにより、例えば75kA〜100kA程度と非常に大きなサージ電流がSPD11の刃形接触子13に流れたとしても、両側の固定接触子34に流れる電流が同一方向であるため、固定接触子34間に電磁反発力が発生することはない。その結果、固定接触子34の変形が生じないので、固定接触子34やハウジング32の補強対策が不要で、非常に大きなサージ電流に対しても強度的に十分に耐え得る構造を提供でき、固定接触子34やハウジング32の小型化が容易に図れる。
また、前述したように両側の固定接触子34に流れる電流が同一方向であるため、電磁反発力とは逆の吸引力が固定接触子34間に作用する。この吸引力の作用により、刃受接触子41を介して固定接触子34で刃形接触子13を挟み込む構造において、刃形接触子13と刃受接触子41間での密着力、および刃受接触子41と固定接触子34間での密着力が高まり、相互間で強い接触状態を確保することができ、刃形接触子13、刃受接触子41および固定接触子34の接触部位でのアーク発生を抑制し、その接触部位が溶着することを確実に防止できる。
さらに、刃受接触子41は、刃形接触子13と固定接触子34との間で挟み込まれて刃形接触子13に弾性力を付勢する構造であることから、C字状刃受接触子41に流れる電流は、J字状刃受接触子(例えば、特許文献1参照)に流れる電流の半分となるので、C字状刃受接触子41の断面積をJ字状刃受接触子の半分にすることができる(特願2012−063426号参照)。その結果、刃受接触子41の板厚を薄くすることができ、刃受接触子41の彎曲半径を小さくすることができるので、刃受接触子41の小型化が容易となる。なお、刃受接触子41は、その内部空間に絶縁性中芯42(図5参照)を挿入配置した構造を有することで、その絶縁性中芯42により刃受接触子41の変形を防止することができ、刃形接触子13および固定接触子34に対して刃受接触子41を良好な状態で確実に接触させることができる。
C字状刃受接触子41は、図8(A)に示すように、平坦部43と、その平坦部43の両端を同一方向に彎曲させてその先端同士を近接させた折り返し部44とで構成されている。刃受接触子41は、自然状態で一対の折り返し部44が外側へ若干拡開した形状をなすものであり、その状態で固定接触子34間に内挿される(図6参照)。刃受接触子41は相互に近接する方向に弾性力が付勢されており、一対の刃受接触子41間にSPD11の刃形接触子13が挿し込まれることにより、一対の刃受接触子41間をその弾性力に抗して拡開させることで、一対の刃受接触子41を二つの折り返し部44が一直線状となって刃形接触子13に接触する(図7参照)。
一対の刃受接触子41は、それぞれの平坦部43が対向するように配置され、その平坦部43をSPD11の刃形接触子13に接触させるようにしている。これとは逆に、それぞれの折り返し部44が対向するように配置し、その折り返し部44を刃形接触子13に接触させるようにした場合、刃受接触子41に対して刃形接触子13を抜き差しするに際して、刃形接触子13が刃受接触子41の折り返し部44に引っ掛かるおそれがある。従って、前述したように、それぞれの平坦部43が対向するように配置し、その平坦部43を刃形接触子13に接触させることにより、刃受接触子41に対して刃形接触子13を抜き差しするに際して、刃形接触子13が刃受接触子41に対して引っ掛かることなく、スムーズな抜き差しが可能となる。
刃受接触子41は、図8(B)(C)に示すように、SPD11の刃形接触子13の幅方向で複数(図では4つ)に分割し、その分割された複数の接触片45を平坦部43の中央部位46で連結した構造を具備する。このように刃受接触子41を複数の接触片45に分割した構造とすることにより、刃受接触子41が接触するSPD11の刃形接触子13および端子金具31の固定接触子34になじみ易くなって接触面積の増大が図れて良好な接触状態を確保することができる。
なお、刃受接触子41に対してSPD11の刃形接触子13を挿し込むに際して、その刃形接触子13が刃受接触子41に対して傾いた状態や刃形接触子13が曲がった状態であったとしても、刃受接触子41を複数の接触片45に分割した構造であるため、挿し込まれる刃形接触子13になじみ易く、刃形接触子13および刃受接触子41の部品精度を必要としない。
以上で説明した第1の実施形態では、取り付け部33の側板部39を同一方向に延在させて平行に対向配置された一対の固定接触子34を備えた端子金具31を例示したが、図9〜図11に示すような構造の端子金具51であってもよい。この第2の実施形態の端子金具51は、取り付け部53の天板部55の前方部分を90°屈曲させて前板部59を形成し、その前板部59の両側を90°屈曲させて同一方向に延在させることにより平行に対向配置された一対の固定接触子54を備えている。なお、図9〜図11において、図1〜図8と同一または相当部分には同一参照符号を付して重複説明は省略する。
また、第1および第2の実施形態では、取り付け部33,53に一対の固定接触子34,54を一体的に形成した端子金具31,51を例示したが、図12〜図14に示すように、取り付け部63と固定接触子64とを別体で構成した端子金具61であってもよい。この第3の実施形態における端子金具61は、天板部65の前方部分を90°屈曲させて前板部69を形成した取り付け部63と、基部66の両側部分を90°屈曲させて同一方向に延在させることにより平行に対向配置された一対の固定接触子64とで構成され、その固定接触子64の基部66を取り付け部63の前板部69に溶接などにより連結した構造を具備する。なお、図12〜図14において、図1〜図8と同一または相当部分には同一参照符号を付して重複説明は省略する。
これら第2および第3の実施形態における端子台においても、第1の実施形態と同様、一方の固定接触子54,64に流れる電流の方向と他方の固定接触子54,64に流れる電流の方向とが同一となることにより(図10および図13の破線矢印参照)、例えば75kA〜100kA程度と非常に大きなサージ電流がSPD11の刃形接触子13に流れたとしても、両側の固定接触子54,64間に電磁反発力が発生することはない。その結果、固定接触子54,64の変形が生じないので、固定接触子54,64やハウジング32の補強対策が不要で、非常に大きなサージ電流に対しても強度的に十分に耐え得る構造を提供でき、固定接触子54,64やハウジング32の小型化が容易に図れる。
また、両側の固定接触子54,64に流れる電流が同一方向であるため、両側の固定接触子54,64間に作用する吸引力により、刃形接触子13と刃受接触子41間での密着力、および刃受接触子41と固定接触子54,64間での密着力が高まり、相互間で強い接触状態を確保することができ、刃形接触子13、刃受接触子41および固定接触子54,64の接触部位でのアーク発生を抑制し、その接触部位が溶着することを確実に防止できる。
以上で説明した第1〜第3の実施形態では、2つの刃形接触子13がその板厚方向と直交する方向に沿って一直線上に離間して配置した状態で導出されたSPD11について適用した場合を例示したが、本発明はこれに限定されることなく、刃形接触子13の形態は種々のものを含み、例えば、図15および図18に示すように、2つの刃形接触子23がその板厚方向に沿って離間して対向配置した状態で導出されたSPD21にも適用可能である。
この第4の実施形態における端子台は、図15〜図17に示すように、2つの端子金具71をハウジング32に配設した構造を具備する。端子金具71は、L字状の取り付け部73と、その取り付け部73に一体的に形成された一対の固定接触子74とで構成され、一対の固定接触子74が刃形接触子13の板厚方向と直交する方向に延びるように離間して対向配置されている。この端子金具71は、天板部75の一方の側部分を90°屈曲させて側板部79を一体的に形成し、その側板部79を延在させて90°屈曲させることにより一方の固定接触子74を形成した一方のL字状部材77と、基部76を延在させて90°屈曲させることにより他方の固定接触子74を形成した他方のL字状部材78とで構成され、他方の部材78の基部76を一方の部材77の側板部79に溶接などにより接合一体化している。なお、図15〜図17において、図1〜図8と同一または相当部分には同一参照符号を付して重複説明は省略する。
この第4の実施形態では、2つのL字状部材77,78の先端部分を水平方向に延在させて一対の固定接触子74を形成した端子金具71を例示したが、図18〜図20に示すように、2つのL字状部材87,88の先端部分を垂直方向に延在させて一対の固定接触子84を形成した端子金具81であってもよい。この第5の実施形態における端子金具81は、底板部85の前方部分を90°屈曲させて起立させることにより一方の固定接触子84を形成した一方のL字状部材87と、底板部86の前方部分を90°屈曲させて起立させることにより他方の固定接触子84を形成した他方のL字状部材88とで構成され、2つの底板部85,86に連通する貫通孔36を形成してその底板部85,86を溶接などにより接合一体化することにより取り付け部83を構成している。
これら第4および第5の実施形態における端子台においても、第1〜第3の実施形態と同様、一方の固定接触子74,84に流れる電流の方向と他方の固定接触子74,84に流れる電流の方向とが同一となることにより(図16および図19の破線矢印参照)、例えば75kA〜100kA程度と非常に大きなサージ電流がSPD21の刃形接触子23に流れたとしても、両側の固定接触子74,84間に電磁反発力が発生することはない。その結果、固定接触子74,84の変形が生じないので、固定接触子74,84やハウジング32の補強対策が不要で、非常に大きなサージ電流に対しても強度的に十分に耐え得る構造を提供でき、固定接触子74,84やハウジング32の小型化が容易に図れる。
また、両側の固定接触子74,84に流れる電流が同一方向であるため、両側の固定接触子74,84間に作用する吸引力により、刃形接触子23と刃受接触子41間での密着力、および刃受接触子41と固定接触子74,84間での密着力が高まり、相互間で強い接触状態を確保することができ、刃形接触子23、刃受接触子41および固定接触子74,84の接触部位でのアーク発生を抑制し、その接触部位が溶着することを確実に防止できる。
本発明は前述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
11,21 SPD関連装置(SPD)
13,23 刃形接触子
31,51,61,71,81 端子金具
32 ハウジング
34,54,64,74,84 固定接触子
41 刃受接触子
42 絶縁性中芯

Claims (4)

  1. SPD関連装置から導出された平板状の刃形接触子にその板厚方向両側から接触する一対の刃受接触子をハウジングに内装すると共に、前記ハウジングに設けられた端子金具の一対の固定接触子を前記刃受接触子の外側に配置し、前記SPD関連装置の刃形接触子を一対の刃受接触子間に挿入することにより、前記刃形接触子を刃受接触子を介して固定接触子で挟み込むサージ用端子台であって、
    前記端子金具は、一対の固定接触子のうち、一方の固定接触子に流れる電流の方向と他方の固定接触子に流れる電流の方向とが同一となるように、一方の固定接触子と他方の固定接触子とを平行に対向配置し
    前記刃受接触子は、弾性導体をC字状に折り曲げ成形したもので、前記刃形接触子の幅方向で複数に分割し、その分割された複数の接触片を平坦部の中央部位で連結した構造を有することを特徴とするサージ用端子台。
  2. 前記SPD関連装置は、2つの刃形接触子がその板厚方向と直交する方向に沿って一直線上に離間して配置した状態で導出され、前記刃形接触子に対してハウジングに配設された2つの端子金具のそれぞれは、一対の固定接触子が前記刃形接触子の板厚方向と直交する方向に延びるように一直線上に配置されている請求項1に記載のサージ用端子台。
  3. 前記SPD関連装置は、2つの刃形接触子がその板厚方向に沿って離間して対向配置した状態で導出され、前記刃形接触子に対してハウジングに配設された2つの端子金具のそれぞれは、一対の固定接触子が前記刃形接触子の板厚方向と直交する方向に延びるように離間して対向配置されている請求項1に記載のサージ用端子台。
  4. 前記刃受接触子は、その内部空間に絶縁性中芯を挿入配置した請求項1〜のいずれか一項に記載のサージ用端子台。
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