JP5552660B2 - 分離器付spd - Google Patents

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本発明は、直撃雷や誘導雷によるサージ電圧を酸化亜鉛形バリスタで吸収してそれら雷撃から電気機器を保護するもので、酸化亜鉛形バリスタの故障や劣化に対する保護として温度ヒューズ機能を具備した分離器付SPD(Surge Protective Device:サージ防護デバイス)に関する。
例えば直撃雷や誘導雷による雷害を防止する目的から、単相交流電路や三相交流電路において電気機器と大地間に、雷撃による過渡的な過電圧を制限してサージ電流を分流するデバイスとしてSPDが設置されている。このSPDとしては、酸化亜鉛形バリスタを内蔵させた構造のものがある。
この酸化亜鉛形バリスタは、雷サージが繰り返し印加されると、その雷サージの電流レベルによっては経時的に劣化する。酸化亜鉛形バリスタが劣化すると、漏れ電流が増加して発熱し、熱暴走による発煙発火の原因となる。このことから、本出願人は、酸化亜鉛形バリスタの熱暴走による発煙発火を防止する保護として温度ヒューズ機能を具備したSPDを先に提案している(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1で開示されたSPDは、電気機器と大地間に直列に接続され、絶縁性ケース内に並置された二個の酸化亜鉛形バリスタと、それら二個の酸化亜鉛形バリスタ間に接続され、酸化亜鉛形バリスタのうちの少なくとも一方の異常発熱により溶断する低溶融金属からなる温度ヒューズと、酸化亜鉛形バリスタ間に配置され、その酸化亜鉛形バリスタの異常発熱による温度ヒューズの軟化時点でその温度ヒューズを分断するように変位する絶縁性遮断板とを具備する。
このSPDでは、酸化亜鉛形バリスタのうちの少なくとも一方の劣化による異常発熱が発生した場合、二個の酸化亜鉛形バリスタ間に接続された温度ヒューズが溶断するが、その温度ヒューズが溶融する前に軟化した時点で、二個の酸化亜鉛形バリスタ間に配置された絶縁性遮断板が変位して温度ヒューズを分断する。
これにより、二個の酸化亜鉛形バリスタの分離を迅速に行うことができて酸化亜鉛形バリスタの保護が確実となって安全性の確保が図れる。また、絶縁性遮断板による温度ヒューズの分断時、分断された二つの温度ヒューズ片の間に絶縁性遮断板が介在するため、温度ヒューズの溶断箇所での絶縁性を確保することができ、二個の酸化亜鉛形バリスタを確実に分離することができる。
特開2010−211928号公報
ところで、前述した特許文献1に開示された遮断板付SPDでは、酸化亜鉛形バリスタの劣化による異常発熱でもって、温度ヒューズが溶融する前に軟化した時点で、二個の酸化亜鉛形バリスタ間に配置された絶縁性遮断板が変位して温度ヒューズを分断する。これにより、二個の酸化亜鉛形バリスタの分離を迅速に行うことができるようにしている。
しかしながら、このSPDにおける温度ヒューズは、酸化亜鉛形バリスタの外部、つまり、二個の酸化亜鉛形バリスタの電極板間に金具を介して接続された構造となっており、酸化亜鉛形バリスタから離隔した位置に配置されている。このことから、酸化亜鉛形バリスタで発せられた熱が金具を介して温度ヒューズに伝導されるため、酸化亜鉛形バリスタが異常発熱しても温度ヒューズが軟化するまでに至っていない状態が発生する。
このように、酸化亜鉛形バリスタの電極板に金具を介して温度ヒューズを接続することにより、酸化亜鉛形バリスタの外部に温度ヒューズを離隔して配置した構造では、温度ヒューズの応答性改善およびSPDのコンパクト化が困難であるというのが現状であった。
そこで、本発明は前述の改善点に鑑みて提案されたもので、その目的とするところは、温度ヒューズの応答性を向上させると共にコンパクト化を実現容易にし得る分離器付SPDを提供することにある。
前述の目的を達成するための技術的手段として、本発明は、酸化亜鉛形バリスタを絶縁ケースに収容し、その酸化亜鉛形バリスタの課電側および接地側の両電極板を引き出した一対の端子板を絶縁ケースから導出した分離器付SPDであって、酸化亜鉛形バリスタの一方の電極板とその電極板を引き出す端子板とを電気的に接続すると共に、酸化亜鉛形バリスタの発熱時に電極板と端子板とを電気的に遮断する分離器を備え、その分離器は、低溶融半田を介して電極板に離脱可能に取り付けられた切り離し部材と、その切り離し部材と端子板とを連結する変形可能な導電部材と、切り離し部材の離脱方向に弾性力を付勢し、導電部材の変形により切り離し部材を酸化亜鉛形バリスタの電極板から離脱させるばね機構とを具備し、切り離し部材は、ねじ部とそのねじ部の端部に低溶融半田で連結されたフランジ部とで構成され、酸化亜鉛形バリスタの電極板に形成された孔に切り離し部材のねじ部を挿通させ、フランジ部を電極板内側で係止すると共にねじ部を電極板外側に導出し、その導出されたねじ部の端部を導電部材に螺着したことを特徴とする。
本発明に係る分離器付SPDでは、酸化亜鉛形バリスタの劣化による異常発熱が発生した場合、その酸化亜鉛形バリスタの電極板に取り付けられた切り離し部材の低溶融半田が溶融し、切り離し部材が電極板から離脱可能となる。このようにして、温度ヒューズとして機能する切り離し部材は、電極板と端子板との間を変形可能な導電部材で連結させるための締め付け力がかかっており、また、電極板と導電部材と間にはばね機構により離脱方向に弾性力が付勢されている。これにより、ばね機構の弾性力および導電部材の変形により切り離し部材を酸化亜鉛形バリスタの電極板から迅速かつ確実に離脱させることができる。
また、切り離し部材を、ねじ部とそのねじ部の端部に低溶融半田で連結されたフランジ部とで構成することにより、低溶融半田の使用量を最小限に抑えた経済的な温度ヒューズを実現することができる。また、酸化亜鉛形バリスタの電極板の孔に切り離し部材のねじ部を挿通させ、フランジ部を電極板内側で係止すると共にねじ部を電極板外側に導出した構造を採用することにより、温度ヒューズを構成する切り離し部材の低溶融半田が酸化亜鉛形バリスタ内部の発熱体近傍に配置されるので、その酸化亜鉛形バリスタの異常発熱により低溶融半田が速やかに軟化・溶融する。なお、酸化亜鉛形バリスタの電極板外側に導出されたねじ部の端部を導電部材に螺着した構造とすることにより、低溶融半田の軟化・溶融により、ねじ部は導電部材と一体になって酸化亜鉛形バリスタの電極板から速やかに離脱する。
本発明におけるばね機構は、酸化亜鉛形バリスタと、切り離し部材と導電部材との連結部との間に、切り離し部材の離脱方向に沿って張設された圧縮コイルばねを備えている構造が望ましい。
このように、切り離し部材の離脱方向に沿って張設された圧縮コイルばねを備えていることにより、その圧縮コイルばねの弾性力を切り離し部材の離脱方向に作用させることができる。また、酸化亜鉛形バリスタと、切り離し部材と導電部材との連結部との間に、圧縮コイルばねを張設することにより、圧縮コイルばねの弾性力の作用時、切り離し部材を導電部材と共に酸化亜鉛形バリスタから速やかに離脱させることができる。
本発明によれば、酸化亜鉛形バリスタの発熱時に電極板と端子板とを電気的に遮断する分離器を、低溶融半田を介して電極板に離脱可能に取り付けられた切り離し部材と、その切り離し部材と端子板とを連結する変形可能な導電部材と、切り離し部材の離脱方向に弾性力を付勢し、導電部材の変形により切り離し部材を酸化亜鉛形バリスタの電極板から離脱させるばね機構とで構成したこにより、酸化亜鉛形バリスタの劣化による異常発熱が発生した場合、その酸化亜鉛形バリスタの電極板に取り付けられた切り離し部材の低溶融半田が溶融し、切り離し部材が電極板から離脱可能となる。
このようにして、温度ヒューズとして機能する切り離し部材は、電極板と端子板との間を変形可能な導電部材で連結させるための締め付け力がかかっており、また、電極板と導電部材と間にはばね機構により離脱方向に弾性力が付勢されている。これにより、ばね機構の弾性力および導電部材の変形により切り離し部材を酸化亜鉛形バリスタの電極板から迅速かつ確実に離脱させることができる。この切り離し部材の低溶融半田が酸化亜鉛形バリスタ内部の発熱体近傍にあり、熱伝導の途中での放熱が少なく、低溶融半田が溶融する過程の早い段階で切り離しが可能となっている。その結果、温度ヒューズを構成する切り離し部材の低溶融半田の応答性を向上させたコンパクトな分離器付SPDを提供することができる。
本発明に係る分離器付SPDの実施形態で、絶縁ケースの前部カバーを省略した状態を示す正面図である。 図1の分離器付SPDで、絶縁ケースの後部カバーを省略した状態を示す斜視図である。 図2の分離器付SPDの背面側を示す斜視図である。 (A)(B)は切り離し部材を取り付けた酸化亜鉛形バリスタを示す斜視図である。 分離器を構成する切り離し部材で、(A)はねじ部とフランジ部とを低溶融半田で接合した状態を示す断面図、(B)はねじ部とフランジ部とを低溶融半田で接合した状態を示す斜視図、(C)は低溶融半田の溶融によりフランジ部からねじ部が分離した状態を示す斜視図である。 絶縁カバーの後部カバーから前部カバーを取り外した状態の分離器付SPDを示す斜視図である。 図6の分離器付SPDを端子台に取り付ける前の状態を示す組立分解斜視図である。 図6の分離器付SPDを端子台に取り付けた後の状態を示す組立完了斜視図である。 図1の分離器付SPDにおいて、分離器が動作した後の状態を示す正面図である。
本発明に係る分離器付SPDの実施形態を、図1〜図9を参照しながら、以下に詳述する。
この実施形態の分離器付SPDは、図6〜図8に示すように、酸化亜鉛形バリスタ1を含む内部要素を樹脂製の絶縁ケース2に収容し、その酸化亜鉛形バリスタ1の課電側および接地側の両電極板13,14〔図4(A)(B)参照〕を引き出した一対の端子板3,4を絶縁ケース2の下部から導出した構造を具備する。また、絶縁ケース2は、図6に示すように、前部カバー8と後部カバー9との半割構造をなし、その上部隅部には、酸化亜鉛形バリスタ1の劣化情報を外部に出力するマイクロスイッチ10および接点出力端子11と、その劣化情報を表示する劣化表示部12が配設されている。この分離器付SPDは、図7および図8に示すように、絶縁ケース2から導出した端子板3,4を端子台5の開口部6,7から接触子(図示せず)に挿入することにより起立状態で端子台5に装着する。このようにして、単相交流電路や三相交流電路において電源ラインと接地ラインとの間に電気的に接続される。
この分離器付SPDは、図1〜図3に示すように、酸化亜鉛形バリスタ1の一方の電極板14〔図4(A)参照〕とその電極板14を引き出す端子板4とを電気的に接続すると共に、酸化亜鉛形バリスタ1の劣化による異常発熱時に電極板14と端子板4とを電気的に遮断する分離器15を備えている。つまり、酸化亜鉛形バリスタ1の側面に露呈する電極板14と端子板4との間に分離器15が介在している。なお、酸化亜鉛形バリスタ1の他方の電極板13〔図4(B)参照〕については、端子板3がねじ止めにより直接的に接続されている。
この分離器15は、低溶融半田を介して電極板14〔図4(A)参照〕に離脱可能に取り付けられた切り離し部材16と、その切り離し部材16と端子板4とを連結する変形可能な導電部材17と、切り離し部材16の離脱方向(図示横方向)に弾性力を付勢し、導電部材17の変形により切り離し部材16を酸化亜鉛形バリスタ1の電極板14から離脱させるばね機構18とを具備する。この切り離し部材16が温度ヒューズ機能を発揮する。導電部材17は可撓性を有し、例えば0.1mm程度の薄い帯板状銅板を屈曲成形することにより変形可能としている。
切り離し部材16は、図5(A)〜(C)に示すように、雄ねじが形成された棒状のねじ部19と、そのねじ部19の端部に低溶融半田20で連結された矩形状のフランジ部21とで構成されている。この切り離し部材16は、具体的には、フランジ部21の中央に孔22を形成し、その孔22にねじ部19を挿通させて孔22から突出する端部を低溶融半田20でフランジ部21に接合した構造を具備する。
図1に示すように、酸化亜鉛形バリスタ1の電極板14に形成された孔23に切り離し部材16のねじ部19を挿通させ、フランジ部21を電極板内側で係止すると共にねじ部19を電極板外側に導出し、その導出されたねじ部19の端部を導電部材17にナット25で螺着した構造としている。このナット螺着構造が、切り離し部材16と導電部材17との連結部を構成している。切り離し部材16のフランジ部21を電極板内側で係止することにより、そのフランジ部21とねじ部19とを連結する低溶融半田20が酸化亜鉛形バリスタ1の内部側に配置される。このように、端子板4から屈曲して延び、切り離し部材16のねじ部19の端部にナット25で螺着された導電部材17は、樹脂製の取付部材24に固定されている(図1拡大部分参照)。
ばね機構18は、図3に示すように、酸化亜鉛形バリスタ1と、切り離し部材16と導電部材17との連結部との間に、切り離し部材16の離脱方向(図示横方向)に沿って張設された圧縮コイルばね26を備えた構造としている。つまり、二本のシャフト27が酸化亜鉛形バリスタ1の背面側で一対の樹脂製支持部材28,29により横方向に平行して配置され、一方の支持部材28が酸化亜鉛形バリスタ1に固定され、他方の支持部材29が絶縁ケース2(図1および図6参照)で支持されている。シャフト27に取付部材24が移動可能に装着されると共に、そのシャフト27に圧縮コイルばね26が外挿され、その圧縮コイルばね26の一端が、酸化亜鉛形バリスタ1に取り付けられた一方の支持部材28で係止され、圧縮コイルばね26の他端が、導電部材17が固定された取付部材24に係止されることにより、圧縮コイルばね26が支持部材28と取付部材24との間に張設されている。
以上の構成からなる分離器付SPDにおいて、酸化亜鉛形バリスタ1の劣化による異常発熱が発生した場合の分離器15の動作を以下に詳述する。
酸化亜鉛形バリスタ1の劣化による異常発熱が発生すると、その酸化亜鉛形バリスタ1の電極板14に取り付けられた切り離し部材16の低溶融半田20が溶融し、切り離し部材16においてねじ部19がフランジ部21から離脱可能となる〔図5(A)〜(C)参照〕。この切り離し部材16のねじ部19はナット25で取付部材24の導電部材17に連結固定され、その取付部材24が圧縮コイルばね26により離脱方向に弾性力が付勢されていることから、その圧縮コイルばね26の弾性力により導電部材17が座屈変形してねじ部19が酸化亜鉛形バリスタ1の電極板14から離脱する。このように、図1に示す状態から図9に示す状態へ移行することで、酸化亜鉛形バリスタ1の電極板14と端子板4とが電気的に遮断された状態となる。
このようにして、温度ヒューズとして機能する切り離し部材16は、変形可能な導電部材17で端子板4と連結されていると共に、ばね機構18により離脱方向に弾性力が付勢されていることにより、ばね機構18の弾性力および導電部材17の変形により切り離し部材16を酸化亜鉛形バリスタ1の電極板14から迅速かつ確実に離脱させることができる。この場合、切り離し部材16を、ねじ部19とそのねじ部19の端部に低溶融半田20で連結されたフランジ部21とで構成していることから、低溶融半田20の使用量を最小限に抑えた経済的に温度ヒューズを実現することができる。
また、酸化亜鉛形バリスタ1の電極板14に形成された孔23に切り離し部材16のねじ部19を挿通させ、フランジ部21を電極板内側で係止すると共にねじ部19を電極板外側に導出した構造を採用したことにより、温度ヒューズを構成する切り離し部材16の低溶融半田20が酸化亜鉛形バリスタ1の内部の発熱体近傍に配置されることになり、その酸化亜鉛形バリスタ1の異常発熱により低溶融半田20が速やかに軟化・溶融する。なお、酸化亜鉛形バリスタ1の電極板外側に導出されたねじ部19の端部を導電部材17にナット25で螺着した構造としたことにより、低溶融半田20の軟化・溶融により、ねじ部19は導電部材17と一体になって酸化亜鉛形バリスタ1の電極板14から速やかに離脱する。
さらに、切り離し部材16の離脱方向に沿って張設された圧縮コイルばね26を備えていることにより、その圧縮コイルばね26の弾性力を切り離し部材16の離脱方向に作用させることができる。また、酸化亜鉛形バリスタ1に固定された支持部材28と、導電部材17が固定された取付部材24との間に、圧縮コイルばね26を張設したことにより、圧縮コイルばね26の弾性力の作用時、切り離し部材16を導電部材17と共に酸化亜鉛形バリスタ1から速やかに離脱させることができる。
なお、以上で説明した分離器15の上部には、酸化亜鉛形バリスタ1の劣化情報を外部に出力するマイクロスイッチ10および接点出力端子11と、その劣化情報を表示する劣化表示部12が配設されている。
劣化表示部12は、絶縁ケース2との間に張設されたばねにより上方へ向けて弾性力が付勢された表示板30を有し、通常時(図1参照)、その表示板30はばねの弾性力に抗して連結部材24との機械的結合により絶縁ケース2に対して退入した位置にある。これに対して、酸化亜鉛形バリスタ1の劣化による異常発熱の発生時(図9参照)、前述したように連結部材24の移動により表示板30との機械的結合が解除され、その表示板30がばねの弾性力により絶縁ケース2の孔31から突出する。この表示板30の突出により酸化亜鉛形バリスタ1の劣化情報を表示する。
接点出力端子11は、表示板30に近接配置されたマイクロスイッチ10と共に絶縁ケース2に取り付けられている。通常時(図1参照)、表示板30に設けられた押え部32によりマイクロスイッチ10のレバー33が押さえ込まれた状態にある。これに対して、酸化亜鉛形バリスタ1の劣化による異常発熱の発生時(図9参照)、表示板30の突出動作でもって押え部32によりレバー33が押さえ込まれた状態が解除され、マイクロスイッチ10のレバー33が変位する。このマイクロスイッチ10のレバー変位でもって接点出力端子11がONし、酸化亜鉛形バリスタ1の劣化情報を外部に出力する。
本発明は前述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
1 酸化亜鉛形バリスタ
2 絶縁ケース
3,4 端子板
14 電極板
15 分離器
16 切り離し部材
17 導電部材
18 ばね機構
19 ねじ部
20 低溶融半田
21 フランジ部
23 孔
26 圧縮コイルばね

Claims (2)

  1. 酸化亜鉛形バリスタを絶縁ケースに収容し、前記酸化亜鉛形バリスタの課電側および接地側の両電極板を引き出した一対の端子板を前記絶縁ケースから導出した分離器付SPDであって、
    前記酸化亜鉛形バリスタの一方の電極板とその電極板を引き出す端子板とを電気的に接続すると共に、前記酸化亜鉛形バリスタの発熱時に前記電極板と端子板とを電気的に遮断する分離器を備え、
    前記分離器は、低溶融半田を介して前記電極板に離脱可能に取り付けられた切り離し部材と、前記切り離し部材と前記端子板とを連結する変形可能な導電部材と、前記切り離し部材の離脱方向に弾性力を付勢し、前記導電部材の変形により切り離し部材を酸化亜鉛形バリスタの電極板から離脱させるばね機構とを具備し
    前記切り離し部材は、ねじ部と前記ねじ部の端部に低溶融半田で連結されたフランジ部とで構成され、酸化亜鉛形バリスタの電極板に形成された孔に切り離し部材のねじ部を挿通させ、フランジ部を電極板内側で係止すると共に前記ねじ部を電極板外側に導出し、その導出されたねじ部の端部を導電部材に螺着したことを特徴とする分離器付SPD。
  2. 前記ばね機構は、前記酸化亜鉛形バリスタと、前記切り離し部材と導電部材との連結部との間に、前記切り離し部材の離脱方向に沿って張設された圧縮コイルばねを備えている請求項に記載の分離器付SPD。
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