JP6055616B2 - 建物の養生装置及び養生方法 - Google Patents

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Description

本発明は、建物の養生装置及び養生方法に関し、特に、建物の建築や解体の工事を行う際に、粉塵等が周囲に飛散するのを防止するのに好適な養生装置及び養生方法に関する。
一般に、建物の建築や解体の工事を行う場合には、建物の周囲を覆うように養生装置(養生足場及び養生シート)を設置し、建物の建築、解体の際に発生する粉塵等が周囲に飛散するのを防止するとともに、作業者の安全を確保している。
例えば、建物が中・低層の場合には、地上から建物の施工階までの全周を覆うように固定式の養生装置を設置し、建物が高層の場合には、建物の最上階から下方の数階までの周囲を覆うように昇降式の養生装置を設置している。
ところで、固定式の養生装置は、地上から建物の施工階までの全周を覆うように養生装置を設置する必要があるために、養生足場及び養生シートの使用量が多くなり、設備費が高くつく。また、建物の建築、解体の進捗に追従して、養生装置を盛り替える場合に、作業者が手作業で養生装置の解体、組み立てを行う必要があるため、養生装置の盛り替えに時間と手間がかかる。さらに、地上から建物の施工階までの全周を養生装置で覆うため、建物の建築、解体が完了して、養生装置を撤去するまでの間、建物の下部の工事や、建物の下部のスペースを利用した各種の作業を行うことができない。
一方、昇降式の養生装置は、建物の下部の周囲を覆うことがないので、養生装置を設置したままの状態で建物の下部の工事や、建物の下部のスペースを利用した各種の作業を行うことができる。また、養生装置を盛り替える場合には、養生装置を機械的に昇降させることができるので、作業者が手作業で養生装置を解体、組み立てして盛り替える必要はなく、養生装置の盛り替えに要する時間と手間を削減することができる。
昇降式の養生装置の一例が特許文献1に記載されている。この養生装置(スライド上昇吊り足場)は、H型鋼フレームと、H型鋼フレームの下端部の水平なブラケットの上部に設置されたボックス型のトラス構造体と、トラス構造体の上部に複数段に組み立てられた枠組み足場と、構造物躯体の外面に予め取り付けられた先行受け金物とからなるものであって、H型鋼フレームのフランジ部分が先行受け金物によって上昇スライド可能に案内され、かつ上昇位置に位置決め固定されるように構成したものである。
特開平11−343729号公報
しかし、特許文献1に記載の養生装置(スライド上昇吊り足場)は、躯体工事の進捗に追従して現場に設置されたクレーン等を用いて吊り上げることにより、順次盛り替えるようになっているため、スライド上昇吊り足場の盛り替えが完了するまでの間、クレーン等を他の工事に使用することができない。
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みなされたものであって、クレーン等を使用することなく、盛り替えることができるとともに、盛り替えに要する時間と手間を大幅に削減することができる養生装置及び養生方法を提供することを目的とする。
上記のような課題を解決するために、本発明は、以下のような手段を採用している。
すなわち、本発明は、建物の養生装置であって、前記建物の所定階層の外周を覆うように設置される養生支持部材と、該養生支持部材の外面を覆うように設けられる養生シートとを備え、前記養生支持部材は、横方向に並ぶように分割された複数のユニットを連結して構成されるとともに、各ユニットが独立して前記建物の外面に沿って下降又は上昇の少なくとも一方が可能に構成され、かつ、各ユニットが前記建物の外面に固定可能に構成され、前記養生支持部材は、中央に設けられる従動トラス構造体と、該従動トラス構造体の両外側にそれぞれ設けられるとともに、該従動トラス構造体に対して相対的に下降又は上昇の少なくとも一方が可能な駆動トラス構造体と、各駆動トラス構造体の外側にそれぞれ設けられるとともに、各駆動トラス構造体に対して相対的に下降又は上昇の少なくとも一方が可能な端部トラス構造体の5つのユニットに分割されていることを特徴とする。
本発明の養生装置によれば、建物の所定階層の外周を覆うように養生支持部材を設置し、養生支持部材の外面を覆うように養生シートを設置することにより、建物の所定階層の外周を覆うように養生装置を設置することができる。従って、地上から建物の施工階までの全周を覆う必要がなくなるので、養生支持部材及び養生シートの使用量を少なくすることができ、設備費を削減することができる。
また、建物の地上の部分にスペースを確保することができるので、建物の地上の部分の工事を行うことができるとともに、地上の部分のスペースを利用して各種の工事を行うことができる。
さらに、養生支持部材の各ユニットを独立して下降又は上昇の少なくとも何れか一方をさせることができるので、養生装置の盛り替えにクレーンを使用する必要がなく、クレーンを建物の他の工事に使用することができる。
さらに、養生装置の盛り替えの際に、養生支持部材を解体、組み立てる必要がないので、養生装置の盛り替えに要する時間と手間を大幅に削減することができる。
また、養生支持部材の従動トラス構造体に対して駆動トラス構造体を相対的に下降又は上昇の少なくとも何れか一方をさせることができ、駆動トラス構造体に対して端部トラス構造体を相対的に下降又は上昇の少なくとも何れか一方をさせることができる。
また、本発明において、前記従動トラス構造体、前記駆動トラス構造体、及び前記端部トラス構造体は、直方体状をなし、前記従動トラス構造体の両側面と前記各駆動トラス構造体の側面との間、各駆動トラス構造体の側面と前記各端部トラス構造体の側面との間に、各トラス構造体を下降又は上昇の少なくとも一方をさせる駆動機構と、各トラス構造体を下降又は上昇の少なくとも一方を可能に支持する支持機構が設けられていることとしてもよい。
本発明の養生装置によれば、駆動機構により各トラス構造体を下降又は上昇の少なくとも何れか一方をさせることができるとともに、各トラス構造体を下降又は上昇の少なくとも何れか一方をさせる際に、支持機構によって各トラス構造体を支持することができる。
また、駆動機構及び支持機構は、各トラス構造体の側面側に設けられているので、養生支持部材と建物との間の間隔を狭くすることができ、養生装置を利用して建物の各種の工事を効率よく行うことができる。
また、本発明において、前記駆動機構は、隣接する2つの前記トラス構造体の何れか一方の側面に設けられる駆動源と、隣接する2つの前記トラス構造体の側面間に設けられて、前記駆動源の駆動力を相手方トラス構造体に伝達させる動力伝達手段とから構成されていることとしてもよい。
本発明の養生装置によれば、駆動源を作動させることにより、駆動源の駆動力が動力伝達手段を介して相手方トラス構造体に伝達され、隣接する2つのトラス構造体の一方を他方に対して相対的に下降又は上昇の少なくとも一方をさせることができる。
また、本発明において、前記動力伝達手段は、前記駆動源の駆動軸に取り付けられるピニオンギアと、隣接する2つの前記トラス構造体の何れか他方の側面に、該トラス構造体の全高に沿うように設けられるとともに、前記ピニオンギアと相互に噛合するラックギアとから構成されていることとしてもよい。
本発明の養生装置によれば、駆動源を作動させて、駆動源のピニオンギアをラックギアに沿って走行させることにより、各トラス構造体を下降又は上昇の少なくとも何れか一方させることができる。
また、本発明において、前記支持機構は、隣接する2つの前記トラス構造体の何れか一方の側面に、該トラス構造体の全高に沿うように設けられるガイドレールと、隣接する2つの前記トラス構造体の何れか他方の側面に回転可能に設けられるとともに、前記ガイドレールに沿って転動可能なガイドローラとから構成されていることとしてもよい。
本発明の養生装置によれば、支持機構のガイドレールとガイドローラとにより、各トラス構造体を下降又は上昇の少なくとも何れか一方を可能に支持することができる。
また、本発明は、請求項1〜の何れか1項に記載の養生装置を用いた養生方法であって、前記建物の所定階層の外周を覆うように前記養生支持部材を設置して、前記養生支持部材の各ユニットを前記建物の外面に固定するとともに、前記養生支持部材の外面を覆うように前記養生シートを設置し、この状態で前記建物の所定階層の工事を行い、前記建物の所定階層の工事の完了後に、前記養生支持部材の何れか一のユニットを前記建物の外面から切り離して、該ユニットを所定階層分下降又は上昇の何れか一方をさせて、該ユニットを前記建物の外面に固定することを、各ユニットに対して順次行い、このようなことを、前記建物の工事に進捗に追従して順次繰り返し行うことを特徴とする。
以上、説明したように、本発明の養生装置及び養生方法によれば、クレーンを用いることなく盛り替えることができる。また、盛り替えの際に解体、組み立てする必要がないので、盛り替えに要する時間と手間を削減することができる。
本発明による養生装置の一実施の形態を示した正面図である。 図1の右側面図である。 図1の養生装置の駆動機構、動力伝達手段、支持機構を示した正面図である。 図3の平面図である。 図3の右側面図である。 図3の左側面図である。 本発明による養生方法の一実施の形態を示した説明図であって、養生装置を建物の所定階層に設置した状態を示した説明図である。 第1の駆動トラス構造体を下降させた状態を示した説明図である。 第1の端部トラス構造体を下降させた状態を示した説明図である。 第2の駆動トラス構造体を下降させた状態を示した説明図である。 第2の端部トラス構造体を下降させた状態を示した説明図である。 従動トラス構造体を下降させた状態を示した説明図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
図1〜図6には、本発明による養生装置の一実施の形態が示されている。本実施の形態の養生装置1及び養生方法は、建物30の建築又は解体の際に発生する粉塵等が建物30の周囲に飛散するのを防止するためのものであって、本実施の形態においては建物30の解体に適用している。
本実施の形態の養生装置1は、図1及び図2に示すように、建物30の外周を覆うように設けられるとともに、建物30の外面31に固定可能、かつ、建物30の外面31に沿って下降又は上昇の少なくとも一方(本実施の形態では下降)が可能な養生支持部材としての養生足場2と、養生足場2を建物30の外面31に沿って下降又は上昇の少なくとも一方(本実施の形態では下降)をさせる駆動機構10と、養生足場2を下降又は上昇の少なくとも一方(本実施の形態では下降)を可能に支持する支持機構25と、養生足場2の外面及び下面を覆うように設けられる養生シート9とから構成されている。
養生足場2は、横方向に並ぶように分割された複数の直方体状のユニット3を連結して構成したものであって、例えば、建物30が直方体状の場合には、建物30の外面31(前面、後面、及び両側面)に対向するように養生足場2を設置することにより、建物30の所定階層の外周を覆うことができる。
本実施の形態においては、図2に示すように、養生足場2は、横方向に5つのユニット3に分割され、中央に設けられる直方体状の従動トラス構造体4と、従動トラス構造体4の両外側にそれぞれ設けられる2つの直方体状の駆動トラス構造体5、6と、各駆動トラス構造体5、6の外側にそれぞれ設けられる2つの直方体状の端部トラス構造体7、8とを連結して構成されている。
各トラス構造体4〜8は、独立して建物30の外面31に固定可能、かつ、建物30の外面31に沿って下降又は上昇の少なくとも一方(本実施の形態では下降)が可能に構成されている。各トラス構造体4〜8は、建枠、交叉筋違、布板等を組み合わせることにより、所定の大きさの略直方体状に形成されている。
本実施の形態においては、駆動トラス構造体5、6と従動トラス構造体4とは同一大きさの直方体状に形成され、端部トラス構造体7、8は駆動トラス構造体5、6及び従動トラス構造体4よりも小さい直方体状に形成されている。なお、本実施の形態においては、建物30の3階層の外周を覆うように、各トラス構造体4〜8の高さを設定している。
なお、養生足場2は、5つのユニット3に限らず、4つ以下のユニット、又は6つ以上のユニットに分割して構成してもよい。
駆動機構10は、図1に示すように、駆動トラス構造体5、6の両側面5a、5b、6a、6bにそれぞれ設けられる駆動源11と、駆動源11の駆動力を従動トラス構造体4及び端部トラス構造体7、8に伝達させる動力伝達手段16と、駆動トラス構造体5、6、従動トラス構造体4、及び端部トラス構造体7、8を下降又は上昇の少なくとも一方(本実施の形態では下降)が可能に支持する支持機構25と、駆動源11の駆動を制御する制御手段(図示せず)とから構成されている。
駆動源11は、ブレーキ付モータ(以下、モータ11という。)であって、駆動トラス構造体5、6の両側面の奥行方向の中央部の下寄りの部分に支持フレーム13を介してそれぞれ取り付けられている。
支持フレーム13は、図3〜図6に示すように、複数の鋼材を組み合わせて構成したものであって、駆動トラス構造体5、6の側面5a、5b、6a、6b側に固定される鉛直方向を向く縦パネル14と、縦パネル14の裏面側に一体に設けられる水平方向を向く横パネル15とから構成されている。
モータ11は、支持フレーム13の横パネル15の下面と縦パネル14の裏面との間に取り付けられ、回転軸12が縦パネル14の表面から外方に所定の長さ突出するように、支持フレーム13への取り付け位置が調整されている。
なお、モータ11を、駆動トラス構造体5、6の両側面5a、5b、6a、6bの奥行方向の中央部の上寄りの部分にもそれぞれ設け、各駆動トラス構造体5、6にそれぞれ4つのモータ11を設けるように構成してもよい。
動力伝達手段16は、図1、図4及び図5に示すように、モータ11の回転軸12に取り付けられるモータピニオンギア17と、従動トラス構造体4の両側面、4a、4b及び端部トラス構造体7、8の一方の側面7a、8aの奥行方向の中央部に、鉛直方向を向くように、かつ、従動トラス構造体4及び端部トラス構造体7、8の全高に沿うように設けられるとともに、モータピニオンギア17と相互に噛合するラックギア18とから構成されている。
モータ11を作動させて、回転軸12と一体にモータピニオンギア17を回転させることにより、モータピニオンギア17をラックギア18に沿って走行させることができ、駆動トラス構造体5、6を従動トラス構造体4及び端部トラス構造体7、8に対して相対的に下降又は上昇の少なくとも一方(本実施の形態では下降)をさせることができる。
図3、図5、及び図6に示すように、支持フレーム13の縦パネル14の裏面側の横パネル15よりも上方の部分には、ガバナー装置20が取り付けられ、このガバナー装置20によって駆動トラス構造体5、6の従動トラス構造体4及び端部トラス構造体7、8に対する相対的な下降速度を調整するようになっている。
ガバナー装置20は、縦パネル14の裏面側に固定されるガバナー本体21と、ガバナー本体21の回転軸22に取り付けられるガバナーピニオンギア23とから構成され、ガバナーピニオンギア23がラックギア18と相互に噛合するように構成されている。
モータ11及びガバナー装置20は、制御手段によって駆動が制御されるようになっている。制御手段によってモータ11及びガバナー装置20の駆動を制御することにより、駆動トラス構造体5、6、従動トラス構造体4、及び端部トラス構造体7、8を昇降させることができるとともに、それらを建物30の上下方向の所定の位置に停止させることができる。
図4、及び図5に示すように、支持フレーム13の縦パネル14には、モータ11のモータピニオンギア17及びガバナー装置20のガバナーピニオンギア23と対向するようにアジャストローラ24が回転可能にそれぞれ設けられ、このアジャストローラ24とモータピニオンギア17及びガバナーピニオンギア23との間でラックギア18を挟持することにより、モータピニオンギア17及びガバナーピニオンギア23がラックギア18から脱落するのが防止される。
アジャストローラ24は、水平方向へアジャスト可能に構成され、アジャストローラ24を水平方向へアジャストさせることにより、モータピニオンギア17及びガバナーピニオンギア23とラックギア18との噛合強さを調整することができる。
支持機構25は、図1〜図5に示すように、従動トラス構造体4の両側面4a、4b、及び端部トラス構造体7、8の一方の側面7a、8aの奥行方向の両端部に、従動トラス構造体4及び端部トラス構造体7、8の全高に沿うように設けられる溝型鋼からなる2本のガイドレール26、26と、各支持フレーム13の縦パネル14の表面側の上下の四隅に回転可能にそれぞれ設けられる4つのガイドローラ27と、各支持フレーム13の縦パネル14の表面側の上下の四隅(ガイドローラ27よりも内側の部分)に回転可能にそれぞれ設けられる4つのサイドローラ28とから構成されている。
支持機構25の各ガイドローラ27を従動トラス構造体4の両側面4a、4bのガイドレール26の溝26a内、又は端部トラス構造体7、8の一方の側面7a、8aのガイドレール26の溝26a内(内面側)に転動可能に装着し、各サイドローラ28を上記のガイドレール26の外面26b側に転動可能に装着することにより、駆動トラス構造体5、6を従動トラス構造4体及び端部トラス構造体7、8に対して相対的に下降又は上昇の少なくとも一方(本実施の形態では下降)が可能に支持することができる。
上記のように構成した本実施の形態の養生装置1は、養生足場2の端部トラス構造体7、8及び従動トラス構造体4を建物30の外面31に固定し、駆動トラス構造体5、6を建物30の外面31から切り離した状態とし、この状態で駆動トラス構造体5、6の各モータ11を回転させて、各モータ11のモータピニオンギア17をラックギア18に沿って走行させることにより、駆動トラス構造体5、6を下降又は上昇の少なくとも一方(本実施の形態では下降)をさせることができる。
また、養生足場2の駆動トラス構造体5、6を建物30の外面31に固定し、端部トラス構造体7、8及び従動トラス構造体4を建物30の外面31から切り離した状態とし、この状態で駆動トラス構造体5、6の各モータ11を回転させて、各モータ11のモータピニオンギア17をラックギア18に沿って走行させることにより、端部トラス構造体7、8及び従動トラス構造体4を下降又は上昇の少なくとも一方(本実施の形態では下降)をさせることができる。
次に、上記のように構成した養生装置1を用いた養生方法の一実施の形態を図7〜図12を参照しながら説明する。
例えば、建物30の解体作業を行う場合、地上において、建物30の外面31(前面、後面、及び両側面)に対応するように養生足場2を配置し、建物30の屋上階に設置したクローラクレーン等のクレーンを用いて養生足場2を吊り上げ、図7に示すように、養生足場2の各トラス構造体4〜8をH型鋼等からなる支持部材29を介して建物30の外面31の柱、梁等に固定し、建物30の最上階から下方の数階層までの外周を覆うように養生足場2を設置し、養生足場2の外面及び下面を覆うように養生シート9を張り付ける。
なお、図1においては、建物30の前面のみを示している。また、建物30、及び支持部材29については図2を参照し、図示を省略するものとする。
そして、圧砕機等の解体用重機を用いて、建物30の屋上階から下層階に向けて順次解体作業を行い、最上階の解体作業が完了した後に、図8に示すように、養生足場2の第1の駆動トラス構造体5の支持部材39を建物30から切り離して、第1の駆動トラス構造体5を下降可能な状態とする。そして、この状態で第1の駆動トラス構造体5の各モータ11を作動させて、各モータ11のモータピニオンギア17を第1の端部トラス構造体7のラックギア18、及び従動トラス構造体4の左側のラックギア18に沿って走行させることにより、第1の駆動トラス構造体5を1階層分だけ下降させ、第1の駆動トラス構造体5を支持部材29によって建物30に固定する。
次に、図9に示すように、第1の端部トラス構造体7の支持部材29を建物30から切り離して、第1の端部トラス構造体7を下降可能な状態とする。そして、この状態で第1の駆動トラス構造体5の各モータ11を作動させて、各モータ11のモータピニオンギア17を第1の端部トラス構造体7のラックギア18、及び従動トラス構造体4の左側のラックギア18に沿って走行させることにより、第1の端部トラス構造体7を第1の駆動トラス構造体5の位置まで下降させ、第1の端部トラス構造体7を支持部材29によって建物30に固定する。
次に、図10に示すように、第2の駆動トラス構造体6の支持部材29を建物30から切り離して、第2の駆動トラス構造体6を下降可能な状態とする。そして、この状態で第2の駆動トラス構造体6の各モータ11を作動させて、各モータ11のモータピニオンギア17を第2の端部トラス構造体8のラックギア18、及び従動トラス構造体4の右側のラックギア18に沿って走行させることにより、第2の駆動トラス構造体6を第1の駆動トラス構造体5の位置まで下降させ、第2の駆動トラス構造体6を支持部材29によって建物30に固定する。
次に、図11に示すように、第2の端部トラス構造体8の支持部材29を建物30から切り離して、第2の端部トラス構造体8を下降可能な状態とする。そして、この状態で第2の駆動トラス構造体8の右側のモータ11を作動させて、モータ11のモータピニオンギア17を第2の端部トラス構造体8のラックギア18に沿って走行させることにより、第2の端部トラス構造体8を第2の駆動トラス構造体6の位置まで下降させ、第2の端部トラス構造体8を支持部材29によって建物30に固定する。
次に、図12に示すように、従動トラス構造体4の支持部材29を建物30から切り離して、従動トラス構造体4を下降可能な状態とする。そして、この状態で第1の駆動トラス構造体5の右側のモータ11及び第2の駆動トラス構造体6の左側のモータ22を作動させて、両モータ22のモータピニオンギア27を第1の駆動トラス構造体5の右側のラックギア28、及び第2の駆動トラス構造体6の左側のラックギア28に沿って走行させることにより、従動トラス構造体4を第1の駆動トラス構造体5及び第2の駆動トラス構造体6の位置まで下降させ、従動トラス構造体4を支持部材29によって建物30に固定する。
このようにして、建物30の屋上階から下方に向けて1階層分の解体作業が終了した毎に、養生足場2の各トラス構造体4〜8を1階層分ずつ順次下降させることを繰り返し行うことにより、建物30の全ての階層の解体作業を養生装置1の養生足場2及び養生シート9で覆った状態で行うことができる。
上記のように構成した本実施の形態の養生装置1及び養生方法にあっては、養生足場2の各ユニット3を下降可能に構成したので、固定式の養生装置のように、地上から建物30の施工階までの全周を覆うように養生装置1を設置する必要はなく、養生が必要な階層のみの外周を覆うように養生装置1を設置すればよいことになる。
従って、養生装置1の養生足場2及び養生シート9の使用量を削減することができ、設備費を安く抑えることができる。
また、地上から建物30の施工階までの全周を覆うように養生装置1を設置する必要がないので、建物30の下部の工事や、建物30の下部のスペースを利用した各種の作業を行うことができる。
また、建物30の解体作業の進捗に追従して、養生足場2の各トラス構造体4〜8をモータ11の作動によって機械的に下降させることにより、養生足場2を建物30の下層階に順次盛り替えすることができるので、養生足場2を作業者が解体、組み立てして盛り替える必要はなく、養生足場2の盛り替えに要する時間と手間を大幅に削減することができる。
また、養生足場2を下層階に盛り替えする際に、クローラクレーン等のクレーンを用いる必要がないので、クローラクレーン等のクレーンを建物30の他の工事に使用することができるので、建物30の解体作業を効率よく行うことができる。
また、養生足場2の盛り替えにクローラクレーン等のクレーンを用いる必要がないので、養生足場2の足場ユニット3の形状、重量を建物30の形状等に応じて自由に設定することができる。
また、養生足場2の足場ユニット3の各トラス構造体4〜8を下降させる駆動源11、駆動源11の駆動力を伝達させる動力伝達手段16、各トラス構造体4〜8を昇降可能に支持する支持機構25は、各トラス構造体4〜8の側面4a、4b、5a、5b、6a、6b、7a、8aに設けられているので、養生足場2の各足場ユニット3と建物30の外面31との間隔を狭く設定することができ、養生足場2を建物30の解体の作業足場としても有効に利用することができる。
なお、上記の説明においては、駆動トラス構造体5、6の両側面5a、5b、6a、6bにモータ11を設け、モータ11に対向する従動トラス構造体4の側面4a、4b、及び端部トラス構造体7、8の側面7a、8aにラックギア18を設けたが、従動トラス構造体4の側面4a、4b、及び端部トラス構造体7、8の側面7a、8aにモータ11を設け、モータ11に対向する駆動トラス構造体5、6の側面5a、5b、6a、6bにラックギア18を設けてもよい。
また、上記の説明においては、従動トラス構造体4の側面4a、4b、及び端部トラス構造体7、8の側面7a、8aにガイドレール26を設け、駆動トラス構造体5、6の側面5a、5b、6a、6bにガイドローラ27を設けたが、駆動トラス構造体5、6の側面5a、5b、6a、6bにガイドレール26を設け、従動トラス構造体4の側面4a、4b、及び端部トラス構造体7、8の側面7a、8aにガイドローラ27を設けてもよい。
また、上記の説明においては、養生足場2の各トラス構造体4〜8を下降させるように構成したが、建物30の工事の種類に応じて、養生足2の各トラス構造体4〜8を上昇させてもよいし、下降と上昇の両方をさせてもよい。
1 養生装置
2 養生支持部材(養生足場)
3 ユニット
4 従動トラス構造体
4a、4b 側面
5 第1の駆動トラス構造体
5a、5b 側面
6 第2の駆動トラス構造体
6a、6b 側面
7 第1の端部トラス構造体
7a 一方の側面
8 第2の端部トラス構造体
8a 一方の側面
9 養生シート
10 駆動機構
11 駆動源(モータ)
12 回転軸
13 支持フレーム
14 縦パネル
15 横パネル
16 動力伝達手段
17 モータピニオンギア
18 ラックギア
20 ガバナー装置
21 ガバナー本体
22 回転軸
23 ガバナーピニオンギア
24 アジャストローラ
25 支持機構
26 ガイドレール
26a 溝
26b 外面
27 ガイドローラ
28 サイドローラ
29 支持部材
30 建物
31 外面

Claims (6)

  1. 建物の養生装置であって、
    前記建物の所定階層の外周を覆うように設置される養生支持部材と、該養生支持部材の外面を覆うように設けられる養生シートとを備え、
    前記養生支持部材は、横方向に並ぶように分割された複数のユニットを連結して構成されるとともに、各ユニットが独立して前記建物の外面に沿って下降又は上昇の少なくとも一方が可能に構成され、かつ、各ユニットが前記建物の外面に固定可能に構成され
    前記養生支持部材は、中央に設けられる従動トラス構造体と、該従動トラス構造体の両外側にそれぞれ設けられるとともに、該従動トラス構造体に対して相対的に下降又は上昇の少なくとも一方が可能な駆動トラス構造体と、各駆動トラス構造体の外側にそれぞれ設けられるとともに、各駆動トラス構造体に対して相対的に下降又は上昇の少なくとも一方が可能な端部トラス構造体の5つのユニットに分割されていることを特徴とする養生装置。
  2. 前記従動トラス構造体、前記駆動トラス構造体、及び前記端部トラス構造体は、直方体状をなし、前記従動トラス構造体の両側面と前記各駆動トラス構造体の側面との間、各駆動トラス構造体の側面と前記各端部トラス構造体の側面との間に、各トラス構造体を下降又は上昇の少なくとも一方をさせる駆動機構と、各トラス構造体を下降又は上昇の少なくとも一方を可能に支持する支持機構が設けられていることを特徴とする請求項に記載の養生装置。
  3. 前記駆動機構は、隣接する2つの前記トラス構造体の何れか一方の側面に設けられる駆動源と、隣接する2つの前記トラス構造体の側面間に設けられて、前記駆動源の駆動力を相手方トラス構造体に伝達させる動力伝達手段とから構成されていることを特徴とする請求項に記載の養生装置。
  4. 前記動力伝達手段は、前記駆動源の駆動軸に取り付けられるピニオンギアと、隣接する2つの前記トラス構造体の何れか他方の側面に、該トラス構造体の全高に沿うように設けられるとともに、前記ピニオンギアと相互に噛合するラックギアとから構成されていることを特徴とする請求項に記載の養生装置。
  5. 前記支持機構は、隣接する2つの前記トラス構造体の何れか一方の側面に、該トラス構造体の全高に沿うように設けられるガイドレールと、隣接する2つの前記トラス構造体の何れか他方の側面に回転可能に設けられるとともに、前記ガイドレールに沿って転動可能なガイドローラとから構成されていることを特徴とする請求項の何れか1項に記載の養生装置。
  6. 請求項1〜の何れか1項に記載の養生装置を用いた養生方法であって、
    前記建物の所定階層の外周を覆うように前記養生支持部材を設置して、前記養生支持部材の各ユニットを前記建物の外面に固定するとともに、前記養生支持部材の外面を覆うように前記養生シートを設置し、この状態で前記建物の所定階層の工事を行い、
    前記建物の所定階層の工事の完了後に、前記養生支持部材の何れか一のユニットを前記建物の外面から切り離して、該ユニットを所定階層分下降又は上昇の何れか一方をさせて、該ユニットを前記建物の外面に固定することを、各ユニットに対して順次行い、このようなことを、前記建物の工事に進捗に追従して順次繰り返し行うことを特徴とする養生方法。
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