JP6053803B2 - 情報入力装置及びその制御方法 - Google Patents

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Description

本開示は、情報入力装置及びその制御方法に関し、特に、コンピュータおよび家電製品用のユーザインターフェースにおけるポインティングシステム及びその制御方法に関する。より詳細には、ディスプレイ上のカーソルまたはポインタの位置および外観を制御するために、多数の入力ソースに同時にかつ連携して応答するポインティング装置およびその制御方法に関する。
ポインティング操作は、コンピュータおよび多くの家電製品によって使用されるGUI(Graphical User Interface)システムに見られる基本的な操作である。一般的には、ユーザが、マウスのようなコントローラを操作し、ディスプレイ上に表示されたカーソルを移動させる操作がある。ユーザは、カーソルを移動させて、興味のあるアイテムを選択し、多くの画面を移動し、内容などを調査する。ポインティング操作では、マウスを使用することが一般的である一方で、いくつかのアプリケーションでは、肘、手、指のような体の部位を同時にかつ連携的に動かして対象物をポインティングするようなジェスチャ(身振り)による操作が適用されている。例えば、ユーザがリモート入力デバイスを持ち、その保持したコントローラを使って、空間でジェスチャ操作を行うことにより、当該ジェスチャが表示画面上のカーソル移動として変換されるリモートポインティング方法が挙げられる(例えば特許文献1)。
米国特許第7696980号明細書
しかしながら、前述のリモートポインティング方法は、動作範囲とポインティング精度との間でトレードオフの関係がある。具体的に説明すると、ディスプレイの全範囲を十分に操作可能な領域とするリモートポインティングデバイスの場合には、ユーザが所望のカーソル位置に一旦到達してもユーザ自身の手の位置を安定保持させるのが困難であるため、正確なコントロールが難しい傾向がある。
反対に、ディスプレイの予め定められた領域内において正確なコントロールを提供するリモートポインティングデバイスの場合には、ディスプレイ上の他の領域を容易に操作できない。例えば、タッチ型のコントローラの場合では、限られた範囲内において正確なポインティング操作が可能であるが、ディスプレイ上の異なる領域への移動には指を滑らすスワイプ操作を何度も繰り返す必要があり、その結果ユーザを疲れさせてしまう。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、ディスプレイの全範囲において高精度かつ安定したリモートポインティングが可能な情報入力装置及びその制御方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の情報入力装置は、ディスプレイ上に表示されるグラフィックカーソルをユーザが制御するための情報入力装置であって、ユーザの身体の一部の動きである第1種のユーザ動作に反応して第1センサデータを生成する第1センサと、前記第1種のユーザ動作よりも細かいユーザの身体の一部の動きである第2種のユーザ動作に反応して第2センサデータを生成する第2センサと、前記第1種のユーザ動作に対応した広範囲移動成分と前記第2種のユーザ動作に対応し、前記広範囲移動成分よりも高精度な移動を表す高精度範囲移動成分とを有し、前記グラフィックカーソルを移動させる信号であるハイブリッドカーソル移動信号を算出する、少なくとも1つのプロセッサとを備え、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記第1センサデータに前記第2センサデータを加味して決定される、前記第1種のユーザ動作に対する前記第1センサの感度を表す第1感度パラメータに基づいて前記広範囲移動成分を算出し、前記第2センサデータに前記第1センサデータを加味して決定される、前記第2種のユーザ動作に対する前記第2センサの感度を表す第2感度パラメータに基づいて前記高精度範囲移動成分を算出することを特徴とする。
本発明によれば、ユーザの動作に対するセンサ感度を表す感度パラメータにより、第1種のユーザ動作と第2種のユーザ動作とが、相互作用し連携的に結合されて、各ユーザ動作に対応した移動成分が算出されるので、ディスプレイ上のグラフィックカーソルが高精度かつ安定的なポインティング操作を実現できる。
適用範囲は、ここでの記載に限定されない。本実施の形態での記載及び具体例は、実例のみの目的のために意図され、本開示の範囲を制限するものとして意図されない。
なお、これらの包括的または具体的な態様は、方法により実現されてもよい。
また、開示された実施の形態が提供する更なる利益や利点は、明細書および図面から明らかになる。それらの利益や利点は、さまざまな実施の形態や明細書および図面の特徴によって個々にもたらされる場合があり、1つ以上の利益や利点を得るために、全てが必ずしも提供される必要はない。
ここに記載された図面は、選択された実施例のみを説明する目的のためにあり、本開示の範囲を制限するようには意図されない。
図1は、本発明の実施の形態に係る携帯型コントローラ及びディスプレイ上のカーソルを表す概略図である。 図2は、本発明の実施の形態に係る携帯型コントローラの機能ブロック図である。 図3Aは、本発明の実施の形態の第2の変形例に係る携帯型コントローラの外観図である。 図3Bは、本発明の実施の形態の第3の変形例に係る携帯型コントローラの外観図である。 図3Cは、本発明の実施の形態の第3の変形例に係る携帯型コントローラと非接触動作との位置関係を表す図である。 図4は、本発明の実施の形態の第4の変形例に係る携帯型コントローラ及びディスプレイ上のカーソルを表す概略図である。 図5Aは、本発明の実施の形態の第5の変形例に係る携帯型コントローラの外観図である。 図5Bは、本発明の実施の形態の第6の変形例に係る携帯型コントローラの外観図である。 図6は、本発明の実施の形態に係る情報入力装置の制御方法を説明する概念図である。 図7は、本発明の情報入力装置のカスケード制御を説明する図である。 図8は、本発明の情報入力装置の制御方法を説明する動作フローチャートである。 図9は、本発明の実施の形態に係る情報入力装置の制御方法を具体的に説明する動作フローチャートである。 図10は、情報入力装置のプロセッサがハイブリッドポインティング制御を実行する場合のメモリのデータ構造を表す図である。 図11は、特定のセンサについてのハイブリッドポインティング制御を示す動作フローチャートである。 図12Aは、ユーザ動作に対する感度パラメータαhandの変化を表すグラフである。 図12Bは、ユーザ動作に対する感度パラメータαfingerの変化を表すグラフである。 図13は、カーソルサイズの動的な変化を表す第1の図である。 図14は、カーソル表示の動的な変化を表す第2の図である。 図15は、カーソル表示のバリエーションを表す図である。 図16は、本発明の実施の形態の第1の変形例に係る携帯型コントローラ及びディスプレイ上のカーソルを表す概略図である。
以下、図面を参照して、実施の形態を詳細に説明する。なお、同一の参照符号が複数の図面にわたって付された構成要素は、同一の構成要素であることを示す。
本発明の一態様に係る情報入力装置は、ディスプレイ上に表示されるグラフィックカーソルをユーザが操作するための情報入力装置であって、ユーザの身体の一部の動きである第1種のユーザ動作に反応して第1センサデータを生成する第1センサと、前記第1種のユーザ動作よりも細かいユーザの身体の一部の動きである第2種のユーザ動作に反応して第2センサデータを生成する第2センサと、前記第1種のユーザ動作に対応した広範囲移動成分と前記第2種のユーザ動作に対応し、前記広範囲移動成分よりも高精度な移動を表す高精度範囲移動成分とを有し、前記グラフィックカーソルを移動させる信号であるハイブリッドカーソル移動信号を算出する、少なくとも1つのプロセッサとを備え、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記第1センサデータに前記第2センサデータを加味して決定される、前記第1種のユーザ動作に対する前記第1センサの感度を表す第1感度パラメータに基づいて前記広範囲移動成分を算出し、前記第2センサデータに前記第1センサデータを加味して決定される、前記第2種のユーザ動作に対する前記第2センサの感度を表す第2感度パラメータに基づいて前記高精度範囲移動成分を算出することを特徴とする。
上記構成によれば、ユーザの動作に対するセンサ感度を表す感度パラメータにより、第1種のユーザ動作と第2種のユーザ動作とが、相互作用し連携的に結合されて、各ユーザ動作に対応した移動成分が算出されるので、ディスプレイ上のグラフィックカーソルが高精度かつ安定的なリモートポインティング操作を実現できる。
また、本発明の一態様に係る情報入力装置において、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記第1種のユーザ動作及び前記第2種のユーザ動作の双方が実行されている場合、前記第2種のユーザ動作が激しいほど前記第1感度パラメータを小さく設定して前記広範囲移動成分を抑制し、前記第1種のユーザ動作が激しいほど前記第2感度パラメータを小さく設定して前記高精度範囲移動成分を抑制する。
これにより、ユーザが優先したい第1種のユーザ動作または第2種のユーザ動作に従って、カーソルの移動を決定する移動成分に重み付けが施されるので、カーソルを移動させるためのユーザの操作性及び安定度が向上する。
また、本発明の一態様に係る情報入力装置において、前記グラフィックカーソルは、少なくとも第1カーソルと、前記第1カーソル内に位置し前記第1カーソルよりも小さい第2カーソルとで構成され、前記少なくとも1つのプロセッサは、さらに、前記第1感度パラメータが大きいほど、または、前記第2感度パラメータが小さいほど、前記第1カーソルのサイズを小さく設定する。
これにより、ユーザは、第2カーソルの位置を詳細に決定したい場合には、第1カーソルのサイズを大きくするので、第2カーソルの位置を決定する際の操作性が向上する。
また、本発明の一態様に係る情報入力装置において、前記グラフィックカーソルは、少なくとも第1カーソルと、前記第1カーソル内に位置し前記第1カーソルよりも小さい第2カーソルとで構成され、前記広範囲移動成分は、前記第1カーソル及び前記第2カーソルを移動させるための信号成分であり、前記高精度範囲移動成分は、前記第2カーソルを移動させるための信号成分である。
これにより、ユーザは、まず、ディスプレイ上の第1カーソルを広範囲で設定した後、当該第1カーソル内において第2カーソルを高精度に設定できる。よって、ユーザの操作性が向上する。
また、本発明の一態様に係る情報入力装置において、前記第1センサは、手または腕の動きを検知するセンサである。
また、本発明の一態様に係る情報入力装置において、前記第2センサは、指の動きを検知するセンサである。
これらにより、ユーザは、まず、ユーザの体の一部である手により広範囲に移動範囲を設定し、その後、指により高精度に移動範囲を設定できる。また、手及び指の動きを相互に連動させながら、広範囲移動成分及び高精度範囲移動成分が算出されるので、手及び指によるカーソル制御の操作性が向上する。
また、本発明の一態様に係る情報入力装置において、さらに、前記少なくとも1つのプロセッサと、前記ディスプレイ上に前記グラフィックカーソルを表示させる表示ドライバとの間で無線通信するための送信機を備える。
これにより、カーソルのリモートポインティングが可能となる。
また、本発明の一態様に係る情報入力装置において、前記情報入力装置は、ユーザの身体の一部の動きである第k種のユーザ動作に反応して第kセンサデータを生成する第k(1≦k<n)センサ及び前記第k種のユーザ動作よりも細かいユーザの身体の一部の動きである第(k+1)種のユーザ動作に反応して第(k+1)センサデータを生成する第(k+1)センサを含むn個のセンサを有し、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記第k種のユーザ動作に対応した移動成分と前記第(k+1)種のユーザ動作に対応した移動成分とを有し、前記グラフィックカーソルを移動させる信号であるハイブリッドカーソル移動信号を算出し、前記第kセンサデータと他のセンサデータとが結合されたデータにより前記第kセンサデータに対応した第kカーソルの領域を設定し、前記第(k+1)センサデータと他のセンサデータとが結合されたデータにより前記第(k+1)センサデータに対応した第(k+1)カーソルの領域を、前記第kカーソルの領域内において設定する。
これにより、ユーザは、例えば体の様々な部位を利用し、複数の動きを相互作用させ結合させることにより、ディスプレイ上のグラフィックカーソルを、大きな移動から高精度な移動へと段階的かつ安定に移動させることが可能となる。よって、高精度かつ安定したリモートポインティングが実現される。
また、本発明は、このような特徴的な手段を備える携帯型コントローラとして実現することができる。
また、本発明は、このような特徴的な手段を備える情報入力装置として実現することができるだけでなく、情報入力装置に含まれる特徴的な手段をステップとする情報入力装置の制御方法として実現することができる。
図1を参照して、本実施の形態に係る情報入力装置について説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る携帯型コントローラ及びディスプレイ上のカーソルを表す概略図である。本実施の形態では、情報入力装置である携帯型コントローラ10が、ディスプレイ14上のカーソル12の位置、移動および外観を制御するハイブリッドポインティングシステムを構成する。ここで、ハイブリッドポインティングシステムとは、空間での手または腕の動きやタッチパッド上での指の動きに例示される多数の入力ソースを連携的に結合して機能させることにより、スクリーンまたはディスプレイ上のカーソルを制御するシステムである。ディスプレイ14は、例えば、ワイドスクリーンテレビのような娯楽家電機器の表示画面である。携帯型コントローラ10は、例えば、無線WiFi、ブルートゥースあるいはその他同種のものを用いてRF信号により無線通信する。なお、ハイブリッドポインティングシステムを実行するプロセッサおよび関連電子機器は、携帯型コントローラ10内に一体配置されてもよいし、あるいは、携帯型コントローラ10及び娯楽家電機器に分散配置されてもよい。なお、電子機器が携帯型コントローラ10及び受信デバイスに分散配置されている構成は、図16を用いて後述する。
本実施の形態に係る携帯型コントローラ10は、少なくとも1つのタッチパッド16を含み、また、携帯型コントローラ10の空間移動を検出する動き検出回路(後述する)を内蔵している。携帯型コントローラ10は、このように2つのセンサデータソースを供給する。2つのセンサデータソースとは、空間における動きデータ及びタッチパッドデータであり、これらのデータは、カーソル12をディスプレイ14上にどのように表示するか、また、カーソル12をどのように移動させるか、を制御するためにハイブリッド方式で結合されている。
上記の動き検出回路は、第1種のユーザ動作に反応して第1センサデータを生成する第1センサである。第1種のユーザ動作とは、例えば、携帯型コントローラ10を把持するユーザの手の動きである。なお、第1種のユーザ動作は、腕の動きであってもよく、この場合には、第1センサは、腕の動きに反応して第1センサデータを生成する。
また、タッチパッド16は、第2種のユーザ動作に反応して第2センサデータを生成する第2センサである。第2種のユーザ動作とは、第1種のユーザ動作よりも動作範囲が狭く、第1種のユーザ動作よりも精度の高い動作であり、例えば、タッチパッド16上のユーザの指の動きである。
また、カーソル12はディスプレイ14上に表示されたグラフィックカーソルであり、第1カーソルである粗モードポインタ領域18と、粗モードポインタ領域18内に配置され粗モードポインタ領域18よりも小さい、第2カーソルである細モードポインタ22と、中心点20とで定義される。
携帯型コントローラ10の空間内の移動、例えば、ディスプレイ14の端から端まで移動させる場合、携帯型コントローラ10を空間内でユーザが振る操作に追随して、粗モードポインタ領域18(およびその中の細モードポインタ22)は、ディスプレイ14上を移動する。よって、カーソル12および特にカーソル12の粗モードポインタ領域18は、ディスプレイ14上を大きく移動することができる。さらに、粗モードポインタ領域18の大きさは、ユーザがどのように携帯型コントローラ10を操作するかに依存して変化する。
また、指でタッチパッド16を触ることにより、ユーザは粗モードポインタ領域18内の細モードポインタ22を制御する。これにより、カーソル12及び特にカーソル12の細モードポインタ22は、粗モードポインタ領域18内において高精度に移動することが可能となる。
図2は、本発明の実施の形態に係る携帯型コントローラの機能ブロック図である。同図に示されるように、携帯型コントローラ10は、タッチパッド16と、プロセッサ24と、メモリ26と、入出力インターフェース回路(I/O)28と、無線トランシーバ30と、ボタンアレイ32と、タッチパッドドライバ34と、加速度計36と、磁力計37と、ジャイロスコープ38とを備える。
加速度計36、磁力計37及びジャイロスコープ38は、上述した動き検出回路を構成し、第1センサに相当する。タッチパッド16及びタッチパッドドライバ34は、第2センサに相当する。なお、タッチパッド16は複数あってもよく、複数のタッチパッド16同士は、タッチパッドドライバ34を介して接続される。
プロセッサ24は、第1種のユーザ動作に対応した広範囲移動成分と第2種のユーザ動作に対応した高精度範囲移動成分とを有する、カーソル12を移動させる信号であるハイブリッドカーソル移動信号を算出する。
メモリ26は、後述する機能を実行するためにプロセッサ24により操作されるプログラム命令を格納するための非一時的なコンピュータ読み出し可能の媒体として機能する。メモリ26は、また、第1及び第2センサからのデータ値、内部パラメータ値、プロセッサ24よって計算された中間値、およびカーソル12の位置、移動及び外観を制御するために使用される出力データ値を格納する。プロセッサ24は、図示されたような様々なセンサおよびデバイスと通信するI/O28に接続されている。
無線周波数によってディスプレイ14の表示制御に関連した電子回路と通信するための無線トランシーバ30が、I/O28に接続されている。
さらに、携帯型コントローラ10は、複数の押しボタンで構成されたボタンアレイ32を有している。ユーザは、チャンネル変更または音量調整のような頻繁に行われる操作としてこれらのボタンを選択的に押すことができる。
また、携帯型コントローラ10は、第1種のユーザ動作および第2種のユーザ動作に対応してカーソル12が移動する時の操作音を出力するスピーカを備えていてもよい。
空間での動きを検出するために、携帯型コントローラ10は、加速度計36、磁力計37及びジャイロスコープ38のような1つ以上の慣性センサ(第1センサ)を含む。加速度計36は、線形運動の二次微分信号を生成する。なお、加速度計36は、3次元空間の基準座標系における線形運動の二次微分を測定する3軸加速度計であることが好ましい。ジャイロスコープ38は、回転についての信号を生成し、特定軸についての回転速度を測定する能力を有する。磁力計37は、方向を指示する磁針方向についての信号を生成する。
なお、携帯型コントローラ10は、第1センサとして、ジャイロスコープ38のみを備える態様であってもよい。この場合には、低価格という利点を有する。反面、ジャイロスコープ38のみを用いた手法は、特性変動が生じる欠点がある。
この特性変動現象を低減させるため、携帯型コントローラ10は、ジャイロスコープ38と共に加速度計36を備える態様であってもよい。
さらに、図2に示されたように、携帯型コントローラ10は、加速度計36及びジャイロスコープ38に磁力計37が加えられた態様であってもよい。磁力計37の追加により、特性変動をさらに低減でき、地理的な基準座標に応じたポインティング方向を携帯型コントローラ10に情報として与えることが可能となる。上記ポインティング方向とは、単に相対的な動き情報ではなく、例えば、東西南北の方位である。
また、上記慣性センサの選択またはこれへの付加として、光学的トラッキングシステムが使用されてもよい。光学的トラッキングシステムは、リモートコントロールにより赤外線カメラを使用する。具体的には、ディスプレイ14の上部または下部に沿って配置されたダイオードから発光された赤外光を追跡する。
上述したように、携帯型コントローラ10及びディスプレイ14を含むハイブリッドポインティングシステム及びその制御方法を実行するプロセッサおよび電子機器は、携帯型コントローラ10単独に配置されるか、または、受信機、ブルーレイディスクプレーヤ、テレビ受信機、AVプロセッサなどのような他の電子機器にも分散配置されてもよい。例えば、図16を参照されたい。
図16は、本発明の実施の形態の第1の変形例に係る携帯型コントローラ及びディスプレイ上のカーソルを表す概略図である。同図に示されるように、携帯型コントローラ10は、タッチパッド16と、プロセッサ26cと、メモリ24cと、I/O28と、無線トランシーバ30cと、ボタンアレイ32と、タッチパッドドライバ34と、加速度計36と、磁力計37と、ジャイロスコープ38と、スピーカ48とを備える。また、家電製品15は、プロセッサ24と、メモリ26と、無線トランシーバ30と、I/Oと、ディスプレイドライバとを備える。
ディスプレイ14は、受信機、ブルーレイディスクプレーヤ、テレビ受信機、AVプロセッサなどの家電製品15に接続される。ハイブリッドポインティングシステムを実行する情報入力装置が有するプロセッサおよび電子機器は、携帯型コントローラ10および家電製品15に分散配置される。言い換えれば、情報入力装置を構築するいくつかの電子機器は携帯型コントローラ10内に配置され、その他の電子機器は家電製品15内に配置される。図16に記載された構成は、その分散配置の一例である。つまり、本発明の情報入力装置は、携帯型コントローラ10及び家電製品15を含み、第2センサであるタッチパッド16、第1センサである加速度計36、磁力計37およびジャイロスコープ38が携帯型コントローラ10内に配置され、ハイブリッドカーソル移動信号を算出するプロセッサ24が携帯型コントローラ10内ではなく家電製品15内に配置される。また、ハイブリッドポインティングシステムを実行するのに使用されるプロセッサ(複数可)は、カーソル生成表示システムと共有されてもよいし、あるいは、カーソル生成表示システムの一部とされてもよい。
携帯型コントローラ10は、プロセッサ26cを含む。プロセッサ26cは、メモリ24cと関連しており、I/O28を介し、無線トランシーバ30cおよび家電製品15の無線トランシーバ30で構成される無線トランシーバペアを経由して、家電製品15へ第1センサ及び第2センサからのセンサデータを与える。
その後、家電製品15内のプロセッサ24は、ハイブリッドカーソル移動信号を算出するために、上記センサデータを使用する。
また、本変形例では、携帯型コントローラ10から操作音を出力するための、スピーカ48が配置されている。これにより、本発明の情報入力装置は、例えば、第1種のユーザ移動および第2種のユーザ移動に対応してカーソル12が移動する時の操作音を変更して出力することが可能となる。これにより、ユーザが携帯型コントローラ10を用いてディスプレイ14上のカーソルを移動させる際に、ユーザの視覚だけを頼りに操作するのではなく、聴覚によっても操作することが可能となり、情報入力装置の操作性が向上する。なお、スピーカ48は、家電製品15に配置されていてもよい。
また、本発明の情報入力装置は、いかなる複数のセンサを有していてもよく、また、当該情報入力装置の制御方法は、これらの複数のセンサを用いて実行することが可能である。本実施の形態では、携帯型コントローラ10は、空間の動きセンサ(第1センサ)及びタッチパッドセンサ(第2センサ)という2つのセンサを備えている。この態様は、n個のセンサが用いられる一般的態様のうちの特殊なケースに相当する。よって、本発明の情報入力装置及びその制御方法は、例えば、特殊なアプリケーションにおいて3つ以上のセンサからの出力を結合してもよい。さらに、複数のセンサは各々、本来(空間動きセンサは、タッチパッドセンサによって提供されるデータとは異種のデータを提供する)異種であるので、図2に記載された構成例に、多くのオプションを加えることが可能である。
図3Aは、本発明の実施の形態の第2の変形例に係る携帯型コントローラの外観図であり、図3Bは、本発明の実施の形態の第3の変形例に係る携帯型コントローラの外観図である。また、図3Cは、本発明の実施の形態の第3の変形例に係る携帯型コントローラと非接触動作との位置関係を表す図である。図3A及び図3Bの例のように、タッチパッド16を、非接触動作に反応するデバイス40に組み入れることが可能である。デバイス40は、図3Cに示されるように、携帯型コントローラ10に近いフィールド領域44内においてユーザの手の空間動作を検出するセンサである。つまり、本実施の形態の第2及び第3の変形例では、携帯型コントローラ10自体がユーザと共に動かなくとも、非接触で手の動きを検知するデバイス40からの第1センサデータとタッチパッド16からの第2センサデータとにより、プロセッサ24がハイブリッドカーソル移動信号を生成することが可能である。
上記のように、本発明の情報入力装置のハードウェア構成はバリエーションを有する。
図4は、本発明の実施の形態の第4の変形例に係る携帯型コントローラ及びディスプレイ上のカーソルを表す概略図である。同図は、別の実施変形例を示しており、携帯型コントローラ10がコンピュータ46と無線通信し、ディスプレイ14はコンピュータに接続されている。
上述した本実施の形態及びその変形例に係る情報入力装置及びその制御方法は、異種のセンサから信号を取得し、ユニークで連携的な方法でそれらを結合する。図1及び図2に記載された構成例では、2つのセンサからの動きデータおよびタッチパッドデータが結合されている。
また、第2センサとして、以下のような変形例が挙げられる。
図5Aは、本発明の実施の形態の第5の変形例に係る携帯型コントローラの外観図であり、図5Bは、本発明の実施の形態の第6の変形例に係る携帯型コントローラの外観図である。図5Aに示された携帯型コントローラは、図1及び図2に記載された携帯型コントローラと比較して、第2センサの構成のみが異なり、タッチパッド16の代わりに、ジョイスティック91が配置されている。この構成によれば、プロセッサ24は、ジョイスティック91の傾動情報を加味して手の動きに対応した広範囲移動成分を算出し、また、手の動きを加味してジョイスティック91の傾動情報に対応した高精度範囲移動成分を算出する。
また、図5Bに示された携帯型コントローラは、図1及び図2に記載された携帯型コントローラと比較して、第2センサの構成のみが異なり、タッチパッド16の代わりに、トラックボール92が配置されている。この構成によれば、プロセッサ24は、トラックボール92の回動情報を加味して手の動きに対応した広範囲移動成分を算出し、また、手の動きを加味してトラックボール92の回動情報に対応した高精度範囲移動成分を算出する。
図6は、本発明の実施の形態に係る情報入力装置の制御方法を説明する概念図である。第1センサから得られた動きデータ50(第1センサデータ)、及び、第2センサから得られたタッチパッドデータ52(第2センサデータ)は、連携的な方法で当該各データを結合させるハイブリッドポインティング制御方法54を実行するプロセッサ24へ供給される。動きデータ50は、図1に記載された第1カーソルである粗モードポインタ領域18を制御するために主として用いられる。一方、タッチパッドデータ52は、図1に記載された第2カーソルである細モードポインタ22を制御するために主として用いられる。しかしながら、プロセッサ24は、動きデータ50とタッチパッドデータ52とを相互作用させる。これにより、粗モードポインタ領域18の移動はタッチパッドデータ52の影響を受け、細モードポインタ22の移動は動きデータ50の影響を受ける。
そして、プロセッサ24が実行するハイブリッドポインティング制御方法54により、実際のディスプレイ14上のカーソル生成を扱うアプリケーション56にハイブリッドカーソル移動信号が供給される。言い換えれば、アプリケーション56は、カーソル12のグラフィックな外観を生成し、ハイブリッドポインティング制御方法54の結果に基づいてディスプレイ14上のある位置にカーソル12を表示する。
なお、アプリケーション56は、ディスプレイ14上のカーソル12を生成することに限定されない。付加的なアプリケーション機能も実行可能である。例えば、ハイブリッドポインティング制御方法54は、アプリケーション56の目的を達成するために使われるカーソル位置およびカーソルサイズ情報の生データを提供する。これにより、ビデオゲームアプリケーションでは、例えば、ハイブリッドポインティング制御方法54から上記カーソル位置およびカーソルサイズ情報を用いてキャラクタやプレーヤの移動が制御される。例えば、粗モードポインタ領域18の移動はキャラクタの体の位置を制御し、細モードポインタ22の移動はキャラクタの腕を制御するのに使用される。
本発明の情報入力装置の制御方法であるハイブリッドポインティング制御方法54は、いくつかの長所を有する。具体的には、異種のセンサごとに異なる精度のポインティング領域を規定するカスケード制御が可能であることである。これについて、図7を用いて説明する。
図7は、本発明の情報入力装置のカスケード制御を説明する図である。同図には、3つのセンサを利用した制御態様が記載されている。第1センサは、第1の位置範囲60に応答する。ユーザ入力が第1のセンサにより取り込まれ、第1の選択範囲62が識別またはハイライトされる。その後、第1の選択範囲62は、第2の位置範囲64として拡大され示される。この拡大された視界では、ユーザの選択は第2センサに反応する。その結果、ユーザは、より正確にハイライト、あるいは第2の選択範囲66を選択することができる。その後、第2の選択範囲66は、第3の位置範囲68として拡大され、ユーザの選択は第3センサに反応し、第3の選択範囲72内において非常に高精度なポイント70を最後にハイライトすることが可能となる。
上述のように、各センサからのセンサデータが結合することにより、1つの段階の出力が他の段階のセンサ信号と関連づけられる。各センサの範囲は、第1の段階の出力が次段階の探索空間を限定するために使用されるというカスケード方式として使用される。言い換えれば、どのセンサレベルの信号処理においても、他のセンサからの信号に依存する。これにより、カーソル位置およびサイズが正確、安定、および敏感でかつユーザ動き強度にダイナミックに適合するものとなる。
以下、本発明の情報入力装置の制御方法であるハイブリッドポインティング制御方法54について詳細に説明する。
図8は、本発明の情報入力装置の制御方法を説明する動作フローチャートである。また、図9は、本発明の実施の形態に係る情報入力装置の制御方法を具体的に説明する動作フローチャートである。
なお、本発明の情報入力装置の制御方法であるハイブリッドポインティング制御方法54は、メモリ26に格納されたプログラム命令を使用して、プロセッサ24が当該プログラムを実行することが好ましい。
まず、プロセッサ24は、第1種のユーザ動作に反応する第1センサにより第1センサデータを生成させる(S11)。
また、第1種のユーザ動作よりも動作範囲が狭く、第1種のユーザ動作よりも高精細な動作である第2種のユーザ動作に反応する第2センサにより第2センサデータを生成させる(S21)。
上記ステップS11及びステップS21について、具体的には、図9に示されるように、第1種のユーザ動作に相当する空間における手の動きに反応する第1センサにより第1センサデータである動きデータ50(P hand)がプロセッサ24に供給される。一方、第2種のユーザ動作に相当するタッチパッド16上の指の動きに反応する第2センサにより第2センサデータであるタッチパッドデータ52(P finger)がプロセッサ24に供給される。
次に、プロセッサ24は、第1センサデータに第2センサデータを加味して決定される、第1種のユーザ動作に対する第1センサの感度を表す第1感度パラメータに基づいて、第1種のユーザ動作に対応した広範囲移動成分を算出する(S12)。
また、プロセッサ24は、第2センサデータに第1センサデータを加味して決定される、第2種のユーザ動作に対する第2センサの感度を表す第2感度パラメータに基づいて、第2種のユーザ動作に対応した高精度範囲移動成分を算出する(S22)。
上記ステップS12及びステップS22について、具体的には、図9に示されるように、動きデータ50は、プロセッサ24の一部である手の動き強度計算プロセッサ73に供給され、手の動き強度が抽出される。また、動きデータ50は、指の動き強度計算プロセッサ74に供給され、ユーザによる手の動きが、タッチパッドデータ52から得られた指の動きと関連づけられて手の動き強度が抽出される。
同様の方法で、タッチパッドデータ52は、プロセッサ24の一部である指の動き強度計算プロセッサ74及び手の動き強度計算プロセッサ73に供給される。よって、手の動き強度計算結果は、空間における手の動きがなされている一方で、タッチパッドでの指の動きに多少依存する。
手の動き強度計算プロセッサ73及び指の動き強度計算プロセッサ74は、αで表わされた動き感度パラメータを生成する。具体的には、手の動き強度計算プロセッサ73は、手の動きに対する感度パラメータαhandを以下の式1のように計算する。
ここで、Aは定数(例えば10)である。また、ΔP finger(t)はタッチパッドセンサから出力される、時刻tにおける生のセンサデータ(ベクトル変化量)である。
同様に、指の動き強度計算プロセッサ74は、指の動きに対する感度パラメータαfingerを以下の式2のように計算する。
ここで、Bは定数(例えば10)である。また、ΔP hand(t)は動きセンサから出力される、時刻tにおける生のセンサデータ(ベクトル変化量)である。
例えば、上記式2より、ユーザが空間内で手を動かしていない場合には、時刻tにおける指の動きに対する感度パラメータαfinger(t)は大きく設定され、ユーザが空間において激しく手を動かしている場合には、感度パラメータαfinger(t)は小さく設定される。
つまり、第1種のユーザ動作である手の動き及び第2種のユーザ動作である指の動きの双方が実行されている場合、第2種のユーザ動作が激しいほど第1感度パラメータαhand(t)を小さく設定して広範囲移動成分を抑制する。一方、第1種のユーザ動作が激しいほど第2感度パラメータαfinger(t)を小さく設定して高精度範囲移動成分を抑制する。
プロセッサ24の一部である粗モードポインタ移動プロセッサ76は、手の動き強度計算プロセッサ73で算出された感度パラメータαhand(t)を用いて、粗モードポインタ移動変数ΔPhand(t)を以下の式3のように計算する。
ここで、ΔPhand(t)は、時間関数として変化する粗モードポインタ領域18のベクトル量である。また、P hand(t)及びP hand(t−1)は、それぞれ、時刻t及び時刻(t−1)における動きセンサからの生の入力値である。
上記のように算出された粗モードポインタ移動変数ΔPhand(t)は、第1種のユーザ動作(手の動き)に対する第1センサ(動きセンサ)の感度を表す第1感度パラメータ(αhand(t))に基づいた、第1種のユーザ動作に対応した広範囲移動成分に相当する。
同様に、プロセッサ24の一部である細モードポインタ移動プロセッサ78は、指の動き強度計算プロセッサ74で算出された感度パラメータαfinger(t)を用いて、細モードポインタ移動変数ΔPfinger(t)を以下の式4ように計算する。
ここで、ΔPfinger(t)は、時間関数として変化する細モードポインタ22のベクトル量である。また、P finger(t)及びP finger(t−1)は、それぞれ、時刻t及び時刻(t−1)におけるタッチパッドセンサからの生の入力値である。
上記のように算出された細モードポインタ移動変数ΔPfinger(t)は、第2種のユーザ動作(指の動き)に対する第2センサ(タッチパッドセンサ)の感度を表す第2感度パラメータ(αfinger(t))に基づいた、第2種のユーザ動作に対応した高精度範囲移動成分に相当する。
なお、センサの時間差分値に相当する粗モードポインタ移動変数ΔPhand(t)及び細モードポインタ移動変数ΔPfinger(t)が非常に小さい場合には、ユーザが意図していない動きぶれと判断し、以下の式5及び式6により、ポインタ/カーソルの移動値を0としてもよい。
ここで、Phandth及びPfingerthは、ユーザの意図する動きと意図しない動きとの境界を表す閾値である。上記処理により、ユーザの動きのわずかなぶれ(ノイズ)をキャンセルすることが可能となる。
最後に、上記広範囲移動成分及び上記高精度範囲移動成分を結合することにより、グラフィックカーソルを移動させる信号であるハイブリッドカーソル移動信号を算出する(S33)。具体的には、算出された粗モードポインタ移動変数ΔPhand(t)及び細モードポインタ移動変数ΔPfinger(t)は、プロセッサ24の一部であるプロセッサ80により結合され、ベクトルDを生成する。ベクトルDは、以下の式7のように表わされる。
ここで、Sは、センサnの重み付け係数であり、ΔP(t)はセンサnに対応するポインタの移動変数である。つまり、式7は、カーソル移動が、全てのセンサからの移動データの結合であることを表している。これを、本実施の形態に対応させて記載すると以下の式8のようになる。
本実施の形態では、例えば、Shand=1、Sfinger<1とする(=0.2)。 つまり、この設定値によれば、空間における手の動きは全範囲のディスプレイ空間をカバーし、指の動きは小さな領域をカバーする。
以上のように、本発明の実施の形態に係る情報入力装置の制御方法によれば、第1種のユーザ動作に反応する第1センサにより生成された第1センサデータに、第1種のユーザ動作よりも動作範囲が狭く、当該第1種のユーザ動作よりも精度の高い動作である第2種のユーザ動作に反応する第2センサより生成された第2センサデータを加味して決定される感度パラメータ(αhand)に基づいて広範囲移動成分を算出し、第2センサデータに第1センサデータを加味して決定される感度パラメータ(αfinger)に基づいて高精度範囲移動成分を算出する。上記広範囲移動成分及び上記高精度範囲移動成分により、ディスプレイ上のグラフィックカーソルを移動させる信号であるハイブリッドカーソル移動信号(D)が生成される。
また、本発明の実施の形態に係る携帯型コントローラ10は、第1基準座標に応じて、携帯型コントローラ10の移動を示す第1信号(第1センサデータ)を生成する空間動きセンサと、ユーザの指が接触する動きに反応し、当該指が接触する表面領域と関連付けられた第2基準座標に応じて、指の移動を示す第2信号(第2センサデータ)を生成するタッチセンサと、グラフィックカーソルのカーソルサイズと位置データとを算出する少なくとも1つのプロセッサとを備え、当該少なくとも1つのプロセッサは、上記第1信号及び上記第2信号の強度により当該第1信号及び当該第2信号を重みづけして結合することにより、携帯型コントローラ10の移動に対応した第1カーソルである粗モードポインタ領域18の大きさ及び位置データと、ユーザの指が接触する動きに対応した、第1カーソル内であって第1カーソルよりも小さい第2カーソルである細モードポインタ22の位置データとを算出する。
これにより、ユーザは、例えば体の様々な部位を利用し、複数の動きを相互作用させ結合させることにより、ディスプレイ上のグラフィックカーソルを、大きな移動から高精度な移動へと段階的かつ安定に移動させることが可能となる。よって、高精度かつ安定したリモートポインティングが実現される。
なお、ハイブリッドポインティング制御方法54によれば、カーソル位置の制御に加えて、図1に記載された粗モードポインタ領域18の外観を制御することも可能である。ハイブリッドポインティング制御方法54は、以下の式9で表される粗モードポインタ領域18のカーソルサイズCdiameterを生成するためのパラメータαhand及びαfingerを用いる粗モードポインタ領域外観プロセッサ82を含む。粗モードポインタ領域外観プロセッサ82は、以下の式9のようにカーソルサイズを算出する。
ここで、カーソルサイズCdiameterは、指の動きの重み付け係数Sfingerにより定義され、αfinger(t)が小さい場合、より小さいサイズへと縮小される。例えば、ユーザが空間において手を激しく動かす場合には、カーソルサイズCdiameterは小さく、ユーザの手が空間において動かない場合、より大きくなる。
次に、図10及び図11を用いて、プロセッサ24をプログラムする方法を説明する。
図10は、情報入力装置のプロセッサがハイブリッドポインティング制御を実行する場合のメモリのデータ構造を表す図である。また、図11は、特定のセンサについてのハイブリッドポインティング制御を示す動作フローチャートである。図2に示されたプロセッサ24は、図9に記載されたプロセッサの各々を実行するようにプログラムされる。本実施の形態では、携帯型コントローラ10内に配置されたマイクロプロセッサのようなシングルプロセッサを用いてこれらの処理機能はすべて実行される。なお、多数のプロセッサが、携帯型コントローラ10および携帯型コントローラ10または他の適切な機器によって制御される家電製品15のような複数の機器に分散配置されていてもよい。具体的には、図10には、メモリ26のデータ構造が記載され、プロセッサ24は、図11に記載されたステップおよび計算を実行するようプログラムされる。ここで、図11に記載されたステップは、多数のセンサ及び多次元のベクトル量ごとに実行されることが好ましい。例えば、図1に示されるように、2つのセンサが用いられ、水平位置x及び垂直位置yの両方を有するベクトル位置で実行される。したがって、図11に記載されたステップは、各センサ、およびベクトルにおける各次元について実行されることを意味している。つまり、図11は、ベクトル内における単一のセンサについてのシーケンスを表しており、あるセンサに対して各次元で同じ処理が繰り返され、次に、別のセンサについて(全ての次元について)繰り返される。
まず、ステップS100において、プロセッサ24は、時刻(t−1)における生のセンサデータを取得する。言い換えれば、指定のスタート時刻(t−1)において、生のセンサデータが取得され、図10に記載された格納エリア102に格納される(S102)。次に、ステップS104において、プロセッサ24は、その後の時刻tにおける生のセンサデータを取得し、図10に記載された格納エリア106において当該センサデータを格納する(S106)。
異なる時刻(t−1)および時刻tについての2つの生のセンサデータが一旦取得されると、ステップS108にてそれぞれ異なる計算がなされ、そして、その結果は、図10に記載された格納エリア110に一時的に格納される。その後、この中間的な計算は、ステップS112において感度パラメータα(t)を計算するために用いられる。前述した式1及び式2は、図1に記載された手及び指についての感度パラメータαhand(t)及びαfinger(t)の計算の一例を表している。計算された感度パラメータα(t)は、その後、図10に記載された格納エリア114に格納される。
次に、ステップS114において、センサ移動値ΔPが計算される。本ステップを実行するにあたり、2つの方法が挙げられる。第1の方法は、異なる計算により格納エリア110に格納された感度パラメータα(t)を乗算することにより、以下の式10のように、相対的なセンサ移動を計算する。また、第2の方法は、相対的な移動値に、予め格納された、時刻(t−1)における絶対位置を加算することにより位置を算出し、当該位置の値を図10に記載された格納エリア116に格納する。
その後、ステップS118において、カーソル座標値D(t)は上記式7により計算され、図10に記載された格納エリア118に格納される。上記計算には、図10に記載された格納エリア120に格納された定数Sが使用される。
その間に、ステップS122において、ステップS112で計算された感度パラメータα(t)と定数Sとを用いて、カーソルサイズCdiameterの計算が実行される。本実施の形態では、カーソルは、直径が動的に変化する円として表される。なお、円以外の形および配置のカーソルであってもよく、この場合には、ステップS122における計算値は、直径でないパラメータを表わす。
その後、ステップS124において、計算された位置D(t)及びカーソルサイズCdiameterが出力される。そして、この出力はアプリケーション56(図6)に供給される。
上記処理は、現行処理における時刻tの値が、次処理における時刻(t−1)の値となるようにして、実質的に繰り返される。図10に示されたデータ構造図に関して、格納エリア204に格納された値が表示空間(つまり表示画面上の座標)内の算出位置を表すのに対して、格納エリア200に格納された値がセンサ空間内で測定された生データに対応している。ここで、格納エリア202に格納された値は中間の計算を表わし、格納エリア206の値は定数を表わす。
ここで、感度パラメータα(t)が、ユーザの動きに依存していかに変化するか、および、感度パラメータα(t)の変化がディスプレイ14上のカーソル動きにいかに影響するかを説明する。
図12Aは、ユーザ動作に対する感度パラメータαhandの変化を表すグラフであり、図12Bは、ユーザ動作に対する感度パラメータαfingerの変化を表すグラフである。図12Aでは、まず、空間内で激しい手の動きがあり、その後、タッチパッド上に置かれたユーザの指の動きが表され、そして最後に激しい指の動きがあるという時間経過が表されている。また、図12Bでは、まず、タッチパッド上での激しい指の動きが表され、その後、空間における手の動作が表され、そして最後に空間における激しい手の動きがあるという時間経過が表されている。ユーザの手が空間における動きのみを実行している場合、手の感度パラメータαhandは高く、ユーザが激しい指の動きを実行している場合には手の感度パラメータαhandは低い。反対に、ユーザの手が空間における動きを実行していない場合、指の感度パラメータαfingerは高く、ユーザの手が空間における激しい動きを行っている場合には指の感度パラメータαfingerは低い。このように、感度パラメータα(t)により、第1種のユーザ動作と第2種のユーザ動作とは、相互作用し連携的に結合することにより、ディスプレイ上のグラフィックカーソルとして高精度かつ安定的な移動として表現される。
ここで、カーソルサイズCdiameterが、ユーザの動きに依存していかに変化するかを説明する。
図13は、カーソルサイズの動的な変化を表す第1の図である。概略ポインタ領域の振る舞いを表す図である。粗モードポインタ領域の大きさが動きに基づいてどのように変化するかを示している。例えば、ユーザの手が空間において激しい動きを行っている場合、つまり第1種のユーザ動作が大きい場合には、粗モードポインタ領域18は小さく設定し、ユーザの手が空間で動かない場合、つまり第1種のユーザ動作が小さい場合には、粗モードポインタ領域18を大きく設定する。つまり、感度パラメータαhandが大きいほど、または、感度パラメータαfingerが小さいほど、第1カーソルである粗モードポインタ領域18を小さく設定する。これにより、各移動モードにおいて適確なカーソル表示が実現される。
図14は、カーソルサイズの動的な変化を表す第2の図である。同図に示されるように、例えば、ユーザの手が空間において激しい動きを行っており、タッチパッドを触っていない場合には、細モードポインタ22を表示しない。当該処理は、以下の式12及び式13のように表される。
ここで、Cthは、粗モードポインタ領域18のカーソルサイズに対する閾値であり、図13で説明した粗モードポインタ領域18の振る舞いと連携している。これにより、ユーザの手が空間において激しい動きを行なっている場合には、細モードポインタが消えて、ユーザは粗モードポインタだけに意識を集中させることができる。つまり、各移動モードにおいて適確なカーソル表示が実現されるので、ユーザのカーソルに対する認知負荷を軽減することができ、操作性を向上させることができる。
なお、ユーザの空間における手の動き、または、タッチパッド上での指の動きに基づいて、粗モードポインタ領域18を示すカーソルのサイズだけでなく、例えば、粗モードポインタ領域18及び細モードポインタ22の色や形を変更してもよい。例えば、粗モードポインタ領域18の移動量または移動速度を表す閾値を設定し、当該閾値以上の場合には、粗モードポインタ領域18の形状を三角及び黒色表示とし、当該閾値未満の場合には、粗モードポインタ領域18の形状を円形及び赤色表示とする。
図15は、カーソル表示のバリエーションを表す図である。本実施の形態では、同図のTypeAのように、粗モードポインタ領域18を円形表示、及び、細モードポインタ22をドット表示したが、アプリケーションに応じて、TypeB及びTypeCのような表示としてもよい。TypeBでは、手の大きさが粗モードポインタ領域18のサイズを表し、人指し指の先端が細モードポインタ22の位置を表す。また、TypeCでは、円形の大きさが粗モードポインタ領域18のサイズを表し、三角の先端が細モードポインタ22の位置を表す。このような表示により、アプリケーションに応じた適確なカーソル表示が実現されるので、ユーザのカーソルに対する認知負荷を軽減することができ、操作性を向上させることができる。
上述した実施の形態及びその変形例の記述は、実例と記載の目的のために提供されたものであって、本発明の開示との完全一致および開示の限定を意図するものではない。特定の実施の形態またはその変形例に記載された要素および特徴は、一般に、当該実施の形態及びその変形例の要素および特徴に制限されず、特に記載されていないとしても、任意の実施の形態及びその変形例に適用または置換可能である。同様に、あらゆる態様において上記要素および特徴は変化してもよい。当該変化は開示からの逸脱と見なされず、また、そのような修正はすべて、開示の範囲内で含まれることを意図する。
本発明の情報入力装置及びその制御方法は、コンピュータおよび多くの家電製品によって使用されるGUIシステムに有用である。
10 携帯型コントローラ
12 カーソル
14 ディスプレイ
15 家電製品
16 タッチパッド
18 粗モードポインタ領域
20 中心点
22 細モードポインタ
24、26c、80 プロセッサ
24c、26 メモリ
28 入出力インターフェース回路(I/O)
30、30c 無線トランシーバ
32 ボタンアレイ
34 タッチパッドドライバ
36 加速度計
37 磁力計
38 ジャイロスコープ
40 デバイス
44 フィールド領域
46 コンピュータ
48 スピーカ
50 動きデータ
52 タッチパッドデータ
54 ハイブリッドポインティング制御方法
56 アプリケーション
60 第1の位置範囲
62 第1の選択範囲
64 第2の位置範囲
66 第2の選択範囲
68 第3の位置範囲
70 ポイント
72 第3の選択範囲
73 手の動き強度計算プロセッサ
74 指の動き強度計算プロセッサ
76 粗モードポインタ移動プロセッサ
78 細モードポインタ移動プロセッサ
82 粗モードポインタ領域外観プロセッサ
91 ジョイスティック
92 トラックボール
102、106、110、114、116、118、120、200、202、204、206 格納エリア

Claims (12)

  1. ディスプレイ上に表示されるグラフィックカーソルをユーザが制御するための情報入力装置であって、
    ユーザの身体の一部の動きである第1種のユーザ動作に反応して第1センサデータを生成する第1センサと、
    前記第1種のユーザ動作よりも細かいユーザの身体の一部の動きである第2種のユーザ動作に反応して第2センサデータを生成する第2センサと、
    前記第1種のユーザ動作に対応した広範囲移動成分と前記第2種のユーザ動作に対応し、前記広範囲移動成分よりも高精度な移動を表す高精度範囲移動成分とを有し、前記グラフィックカーソルを移動させる信号であるハイブリッドカーソル移動信号を算出する、少なくとも1つのプロセッサとを備え、
    前記グラフィックカーソルは、少なくとも第1カーソルと、前記第1カーソル内に位置し前記第1カーソルよりも小さい第2カーソルとで構成され、
    前記少なくとも1つのプロセッサは、前記第2センサデータに基づいて決定される、前記第1種のユーザ動作に対する前記第1センサの感度を表す第1感度パラメータに基づいて前記広範囲移動成分を算出し、前記第1センサデータ基づいて決定される、前記第2種のユーザ動作に対する前記第2センサの感度を表す第2感度パラメータに基づいて前記高精度範囲移動成分を算出し、
    また、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記第1感度パラメータ及び前記第2感度パラメータの増加及び減少をモニタし、前記第2感度パラメータが減少するほど、前記第1カーソルのサイズを小さく設定する
    情報入力装置。
  2. 前記少なくとも1つのプロセッサは、
    前記第1種のユーザ動作及び前記第2種のユーザ動作の双方が実行されている場合、前記第2種のユーザ動作が激しいほど前記第1感度パラメータを小さく設定して前記広範囲移動成分を抑制し、前記第1種のユーザ動作が激しいほど前記第2感度パラメータを小さく設定して前記高精度範囲移動成分を抑制する
    請求項1に記載の情報入力装置。
  3. 前記グラフィックカーソルは、少なくとも第1カーソルと、前記第1カーソル内に位置し前記第1カーソルよりも小さい第2カーソルとで構成され、
    前記広範囲移動成分は、前記第1カーソル及び前記第2カーソルを移動させるための信号成分であり、前記高精度範囲移動成分は、前記第2カーソルを移動させるための信号成分である
    請求項2に記載の情報入力装置。
  4. 前記第1センサは、手または腕の動きを検知するセンサである
    請求項1に記載の情報入力装置。
  5. 前記第2センサは、指の動きを検知するセンサである
    請求項1に記載の情報入力装置。
  6. さらに、前記少なくとも1つのプロセッサと、前記ディスプレイ上に前記グラフィックカーソルを表示させる表示ドライバとの間で無線通信するための送信機を備える
    請求項1に記載の情報入力装置。
  7. 前記情報入力装置は、
    ユーザの身体の一部の動きである第k種のユーザ動作に反応して第kセンサデータを生成する第k(1≦k<n)センサ及び前記第k種のユーザ動作よりも細かいユーザの身体の一部の動きである第(k+1)種のユーザ動作に反応して第(k+1)センサデータを生成する第(k+1)センサを含むn個のセンサを有し、
    前記少なくとも1つのプロセッサは、前記第k種のユーザ動作に対応した移動成分と前記第(k+1)種のユーザ動作に対応した移動成分とを有し、前記グラフィックカーソルを移動させる信号であるハイブリッドカーソル移動信号を算出し、前記第kセンサデータと他のセンサデータとが結合されたデータにより前記第kセンサデータに対応した第kカーソルの領域を設定し、前記第(k+1)センサデータと他のセンサデータとが結合されたデータにより前記第(k+1)センサデータに対応した第(k+1)カーソルの領域を、前記第kカーソルの領域内において設定する
    請求項1に記載の情報入力装置。
  8. ディスプレイ上に表示される、少なくとも第1カーソルと、前記第1カーソル内に位置し前記第1カーソルよりも小さい第2カーソルとで構成されるグラフィックカーソルをユーザが制御するための携帯型コントローラであって、
    第1基準座標に応じて、前記携帯型コントローラの移動を示す第1信号を生成する空間動きセンサと、
    前記ユーザの指が接触する動きに反応し、当該指が接触する表面領域と関連付けられた第2基準座標に応じて、前記指の移動を示す第2信号を生成するタッチセンサと、
    前記グラフィックカーソルのカーソルサイズと位置データとを算出する少なくとも1つのプロセッサとを備え、
    前記少なくとも1つのプロセッサは、前記第1信号及び前記第2信号の強度により、前記携帯型コントローラの移動に対応した前記第1カーソルの位置データと、前記ユーザの指が接触する動きに対応した、前記第2カーソルの位置データとを算出し、
    また、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記第1信号及び前記第2信号の強度をモニタし、前記第2信号の強度が減少するほど、前記第1カーソルのサイズを小さく設定する
    携帯型コントローラ。
  9. 前記空間動きセンサは、手または腕の動きを検知するセンサである
    請求項8に記載の携帯型コントローラ。
  10. 前記タッチセンサは、指の動きを検知するセンサである
    請求項8に記載の携帯型コントローラ。
  11. ディスプレイ上に表示されるグラフィックカーソルをユーザが制御するための情報入力装置の制御方法であって、
    ユーザの一部の動きである第1種のユーザ動作に反応する第1センサにより第1センサデータを生成し、
    前記第1種のユーザ動作よりも細かいユーザの一部の動きである第2種のユーザ動作に反応する第2センサにより第2センサデータを生成し、
    前記第2センサデータに基づいて決定される、前記第1種のユーザ動作に対する前記第1センサの感度を表す第1感度パラメータに基づいて、前記第1種のユーザ動作に対応した広範囲移動成分を算出し、
    前記第1センサデータに基づいて決定される、前記第2種のユーザ動作に対する前記第2センサの感度を表す第2感度パラメータに基づいて、前記第2種のユーザ動作に対応し前記広範囲移動成分よりも高精度な移動を表す高精度範囲移動成分を算出し、
    前記広範囲移動成分及び前記高精度範囲移動成分を結合することにより、前記グラフィックカーソルを移動させる信号であるハイブリッドカーソル移動信号を算出し、
    前記グラフィックカーソルは、少なくとも第1カーソルと、前記第1カーソル内に位置し前記第1カーソルよりも小さい第2カーソルとを含み、
    前記第1感度パラメータ及び前記第2感度パラメータの増加及び減少をモニタし、前記第2感度パラメータが減少するほど、前記第1カーソルのサイズを小さく設定する
    情報入力装置の制御方法。
  12. 前記広範囲移動成分及び前記高精度範囲移動成分の算出において、
    前記第1種のユーザ動作及び前記第2種のユーザ動作の双方が実行されている場合、前記第2種のユーザ動作が激しいほど前記第1感度パラメータを小さく設定して前記広範囲移動成分を抑制し、前記第1種のユーザ動作が激しいほど前記第2感度パラメータを小さく設定して前記高精度範囲移動成分を抑制する
    請求項11に記載の情報入力装置の制御方法。
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