JP6052126B2 - 複数のリモートコントローラーを初期設定するための方法、および制御システム - Google Patents

複数のリモートコントローラーを初期設定するための方法、および制御システム Download PDF

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Description

本発明は、リモートコントローラーに関する。
従来より、複数の部屋における空気調和(以下、単に「空調」とも呼ぶ)を行うために、熱交換器やファン等を有する単一の空調ユニットから各部屋までダクトを配設して、空調ユニットから排出される空気を各部屋に送る空気調和装置が用いられている。このような空気調和装置として、各部屋に配置されているワイヤレスリモートコントローラー(以下、単に「リモートコントローラー」と呼ぶ)から出力される信号に応じて、各部屋の吹き出し口に設けられているダンパの開度等を制御することにより、各部屋の温度を調整する空調装置が用いられることがある(特許文献1参照)。このような空調装置では、部屋毎の温度調整を可能とするために、各リモートコントローラーと各部屋(各ダンパ)とを予め対応付けておく必要がある。このため、例えば、空調装置の施工時に、空調装置が有する各部屋のダンパを制御する制御装置と、各リモートコントローラーとの間で無線通信を行わせて、制御装置において各ダンパと各リモートコントローラーとを対応付ける方法が採用され得る。
特開2004−3837号公報
上述のように各部屋のダンパを制御する制御装置と複数のリモートコントローラーとの間で無線通信を行わせて、制御装置において各ダンパと各リモートコントローラーとを対応付ける方法では、施工の際に、近隣の建物に配置されたリモートコントローラー(以下、「非対象コントローラー」と呼ぶ)と制御装置とが無線通信を行って、いずれかのダンパと非対象コントローラーとが対応付けられてしまう場合があるという問題があった。このような場合、近隣の建物において非対象コントローラーが操作されることにより、対応付けられたダンパが制御されて、ユーザの意図と関係なく部屋の温度が上昇または下降してしまう。
なお、前述の問題は、空気調和に限らず、任意のサービスを複数の領域にそれぞれ提供する制御対象物を、複数のリモートコントローラーを用いて制御するシステムにおいて、リモートコントローラーを初期設定する際に共通する問題であった。例えば、複数の畑にそれぞれ散水装置が配置されており、その散水量を調整する単一の装置を、複数のリモートコントローラーを用いて制御するシステムにおいても、前述の問題と同様の問題が発生し得る。前述の問題の他、従来における複数のリモートコントローラーを初期設定するための方法、および制御システムでは、小型化や、低コスト化、信頼性の向上、省資源化、製造の容易化、使い勝手の向上等が望まれていた。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、複数のリモートコントローラーを初期設定するための方法が提供される。複数のリモートコントローラーは、複数の領域にそれぞれサービスを提供する制御対象物を制御するための制御信号を出力する。この方法は、(a)前記複数のリモートコントローラーと無線通信が可能であり、前記複数のリモートコントローラーから受信した前記制御信号を前記制御対象物に中継するアクセスポイントと、前記複数のリモートコントローラーとを、所定の距離以下だけ離して配置する工程と、(b)前記アクセスポイントにおいて、前記アクセスポイントから出力された信号の受信強度を示す情報である受信信号強度情報を前記アクセスポイントに送信する旨を要求する送信要求を、無線出力する工程と、(c)前記複数のリモートコントローラーにおいて、それぞれ、前記送信要求を受信すると、前記受信信号強度を特定して、前記受信信号強度情報を前記アクセスポイントに送信する工程と、(d)前記アクセスポイントにおいて、前記受信信号強度情報を受信して、該受信信号強度情報の示す受信信号強度が所定の閾値以下であると、該受信信号強度情報の送信元である送信元リモートコントローラーに対して、前記複数の領域をそれぞれ識別するための複数の領域識別子であって前記制御対象物を制御する際に用いられる複数の領域識別子のうち、割り当て済みでない領域識別子を、割り当てる工程と、(e)前記アクセスポイントにおいて、前記工程(d)において割り当てられた前記領域識別子を、前記送信元リモートコントローラーに送信する工程と、を備える。この形態の方法によれば、アクセスポイントと複数のリモートコントローラーとを所定の距離以下だけ離して配置し、その後、アクセスポイントにおいて、所定の閾値以上である受信信号強度を示す受信信号強度情報の送信元リモートコントローラーに対して、領域識別子を割り当てて送信することができる。したがって、アクセスポイントから所定の距離よりも大きく(遠く)離れて配置されているリモートコントローラーに対して、領域識別子が割り当てられ、また、送信されることを抑制できるので、所定の(初期設定の対象とすべき)複数のリモートコントローラーに対してのみ適切に領域識別子を設定することができる。
(2)上記形態の方法において、さらに、(f)前記複数のリモートコントローラーにおいて、前記領域識別子を受信すると、受信した前記領域識別子に基づき、前記複数の領域のうちの該領域識別子が示す領域を識別可能な情報を、前記リモートコントローラーが有する表示部に表示する工程を備えてもよい。この形態の方法によれば、リモートコントローラーが有する表示部に、割り当てられた領域識別子が表示されるので、ユーザ(施工者)は、複数のリモートコントローラーをそれぞれどの領域に配置すればよいかを容易に理解できる。
(3)上記形態の方法において、前記複数のリモートコントローラーには、前記工程(a)が実行される前において、前記領域識別子として、互いに同一の識別子が設定されていてもよい。この形態の方法によれば、工程(a)が実行される前に、複数のリモートコントローラーには、互いに同一の領域識別子が設定されているので、予め互いに異なる領域識別子を設定しておく方法に比べて、リモートコントローラーの製造コストを抑えることができると共に、出荷後に初期不良が発見された場合や本発明の方法を実行中にリモートコントローラーが損傷した場合等において、容易に代替品を用意できる。
(4)上記形態の方法において、前記サービスは、空気調和であり、前記制御対象物は、空気調和装置であってもよい。この形態によれば、各領域に対して空気調和を提供する空気調和装置を制御するための制御信号を出力する所定の複数のリモートコントローラーに対してのみ、適切に初期設定を行うことができる。
(5)本発明の他の形態によれば、複数の領域にそれぞれサービスを提供する制御対象物を制御するため制御システムが提供される。この制御システムは、前記制御対象物を制御するための制御信号を出力する複数のリモートコントローラーと、;前記制御信号を受信して、前記制御対象物に中継するアクセスポイントと;を備え、前記アクセスポイントは、前記複数のリモートコントローラーと無線通信する無線通信制御部と、前記アクセスポイントから出力された信号の受信信号強度を示す情報である受信信号強度情報を前記アクセスポイントに送信する旨を要求する送信要求を、前記無線通信制御部を介して無線出力する要求送信部と、前記受信信号強度情報を受信して、該受信信号強度情報の示す受信信号強度が所定の閾値以下であると、該受信信号強度情報の送信元である送信元リモートコントローラーに対して、前記複数の領域をそれぞれ識別するための複数の領域識別子であって前記制御対象物を制御する際に用いられる複数の領域識別子のうち、割り当て済みでない領域識別子を、割り当てる割り当て部と、割り当てられた前記領域識別子を、前記送信元リモートコントローラーに送信する領域識別子送信部と、を有し、前記リモートコントローラーは、前記送信要求を受信すると、前記受信信号強度を特定して、前記受信信号強度情報を前記アクセスポイントに送信する応答部を有する。この形態の制御システムによれば、アクセスポイントにおいて、所定の閾値以上である受信信号強度を示す受信信号強度情報の送信元リモートコントローラーに対して、領域識別子を割り当てて送信することができる。したがって、所定の複数のリモートコントローラーのみを所定の距離以下だけアクセスポイントから離して配置することにより、アクセスポイントから所定の距離よりも大きく(遠く)離れて配置されているリモートコントローラーに対して、領域識別子が割り当てられ、また、送信されることを抑制できる。このため、所定の(初期設定の対象とすべき)複数のリモートコントローラーに対してのみ適切に領域識別子を設定することができる。
(6)上記形態の制御システムにおいて、さらに、前記要求送信部による前記送信要求の実行を指示するためのユーザインターフェイスを備えてもよい。この形態の制御システムによれば、ユーザは、所定の複数のリモートコントローラーのみを所定の距離以下だけアクセスポイントから離して配置した後においてのみ、アクセスポイントから送信要求を送信させることができる。したがって、所定の(初期設定の対象とすべき)複数のリモートコントローラーを所定の距離以下だけアクセスポイントから離して配置する前に送信要求が送信されることや、所定の複数のリモートコントローラーとは異なるリモートコントローラーがアクセスポイントから所定の距離以下だけ離れて配置されている状態において、送信要求が送信されることを抑制できる。このため、所定の複数のリモートコントローラーに対してのみ適切に領域識別子を設定することができる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、空調装置や、リモートコントローラーや、アクセスポイントや、領域識別子割り当てシステムや、複数のリモートコントローラーを初期設定するシステムや、領域識別子の割り当て方法や、制御システムの構築方法や、リモートコントローラーを制御するためのコンピュータプログラムや、アクセスポイント制御するためのコンピュータプログラムや、これらコンピュータプログラムを記録した一時的でない記録媒体等の形態で実現することができる。
本発明の一実施形態としての制御システムを適用した空調システムの構成を示す説明図である。 図1に示す第1リモートコントローラー101の構成を示すブロック図である。 図1に示すアクセスポイント10の構成を示すブロック図である。 図3に示す管理テーブル格納部31に記憶されている管理テーブルの設定内容の一例を示す説明図である。 実施形態における初期設定処理の手順を示すシーケンス図である。 本発明の変形例としての制御システムを適用した散水システムの構成を示す説明図である。
A.実施形態:
A1.システム構成:
図1は、本発明の一実施形態としての制御システムを適用した空調システムの構成を示す説明図である。空調システム500は、建物HM1に設置され、建物HM1が有する3つの部屋(第1室601、第2室602、第3室603)における空気調和(以下、単に「空調」とも呼ぶ)を実行する。
空調システム500は、空調ユニット300と、3つの吹き出しユニット(第1吹き出しユニット201、第2吹き出しユニット202、第3吹き出しユニット203)と、3つのダクト(第1ダクト301、第2ダクト302、第3ダクト303)と、主制御装置200と、制御システム100とを備えている。本実施形態では、空調ユニット300と3つの吹き出しユニット201〜203と、3つのダクト301〜303と、主制御装置200とは、制御システム100による制御対象物に該当し、各部屋601〜603に空気調和サービスを提供する。
空調ユニット300は、図示しない熱交換器や、送風機や、圧縮機等を有し、温風または冷風を生成して供給する。本実施形態では、空調ユニット300は建物HM1の外(屋外)に設置されている。
第1吹き出しユニット201は、第1室601に配置されている。また、第2吹き出しユニット202は第2室602に、第3ユニット203は第3室603に、それぞれ配置されている。第1吹き出しユニット201は、第1ダクト301を介して空調ユニット300と接続されている。同様に、第2吹き出しユニット202は第2ダクト302を介して、第3吹き出しユニット203は第3ダクト303を介して、それぞれ空調ユニット300と接続されている。3つの吹き出しユニット201〜203は、各部屋601〜603において、天井や、鉛直方向に沿った壁面や、床等に配置されている。3つの吹き出しユニット201〜203は、互いに同様の構成を有する。具体的には、3つの吹き出しユニット201〜203は、図示しない吹き出し口、ダンパ、およびルーパを供えており、各ダクト301〜303を介して空調ユニット300から供給される温風または冷風の風量や向きを調節して、各部屋601〜603に供給(排出)する。
主制御装置200は、空調ユニット300、3つの吹き出しユニット201〜203、および制御システム100が備える後述のアクセスポイント10に、それぞれ電気的に接続されている。主制御装置200は、制御システム100(アクセスポイント10)から受信する制御信号に基づき、空調ユニット300および3つのユニット201〜203を制御する。具体的には、例えば、主制御装置200は、温度上昇の制御信号を制御システム100から受信すると、より高温の風を排出するように空調ユニット300を制御すると共に、ダンパの開度を大きくするように、指定された部屋の吹き出しユニットを制御する。ここで、制御システム100(アクセスポイント10)から受信する制御信号には、各部屋601〜603を示す領域識別子(以下、単に「領域ID」と呼ぶ)が含まれており、主制御装置200は、かかる領域IDにより、いずれの吹き出しユニット201〜203を制御したらよいかを判別する。また、主制御装置200は、領域IDの含まれてない制御信号を受信した場合には、かかる制御信号に基づく空調ユニット300および3つのユニット201〜203の制御を実行しない。
制御システム100は、3つのリモートコントローラー(第1リモートコントローラー101、第2リモートコントローラー102、第3リモートコントローラー103)と、アクセスポイント10とを備えている。第1リモートコントローラー101は、第1室601において、第1吹き出しユニット201から排出される風の風量、向き、および温度等を制御するために用いられる。同様に、第2リモートコントローラー102は第2室602において第2吹き出しユニット202から排出される風の風量等を、第3リモートコントローラー103は第3室603において第3吹き出しユニット203から排出される風の風量等を、それぞれ制御するために用いられる。3つのリモートコントローラー101〜103は、いずれも同じ構成を有し、アクセスポイント10と無線通信を行うことができる。
図2は、図1に示す第1リモートコントローラー101の構成を示すブロック図である。第1リモートコントローラー101は、表示部130と、操作部140と、温度センサ160と、無線通信制御部150と、CPU(Central Processing Unit)110と、メモリ120とを備えている。これらの各機能部110〜160は、互いに内部バスにより電気的に接続されている。なお、第1リモートコントローラー101には、図示しないバッテリーが搭載されており、かかるバッテリーから各機能部110〜160に電力が供給される。したがって、第1リモートコントローラー101は、任意の位置に持ち運んで使用することができる。
表示部130は、液晶パネルにより構成されており、操作部140から入力された風量や、温度や、風の向き等の各種設定情報や、温度センサ160により検出された温度や、各種メニュー画面等を表示する。なお、液晶パネルに代えて、電子ペーパーを用いて表示部130を構成してもよい。操作部140は、押しボタンを有し、ユーザによる各種設定値の入力や、メニューの選択等を受け付ける。なお、押しボタンに代えて、タッチパネル等により操作部140を構成してもよい。温度センサ160は、温度を検出する。なお、温度センサ160で検出された温度は、第1室601を代表する温度として、主制御装置200等における空調制御に用いられる。無線通信制御部150は、アクセスポイント10と無線通信を行う。かかる無線通信として、本実施形態では、例えば、2.4GHz帯の周波数の無線信号を用いる無線通信が採用される。かかる無線通信の通信方式として、例えば、Bluetooth(登録商標)等の近距離無線の通信方式やIEEE802.11に規定された各種無線LAN(Local Area Network)の通信方式といった標準化された通信方式の他、標準化されていない任意の通信方式を採用することができる。また、2.4GHzに限らず、任意の周波数の無線信号を用いる無線通信方式を採用することができる。
CPU110は、メモリ120に記憶されている制御用プログラムを実行することにより、応答部111および調整指示部112として機能する。応答部111は、後述する初期設定処理を実行する。調整指示部112は、操作部140から入力された各種設定値や温度センサ160により取得された温度値に基づき、制御対象物(空調ユニット300や主制御装置200等)を制御するための制御信号を、無線通信制御部150を介してアクセスポイント10に送信(出力)する。
メモリ120は、本実施形態では、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)により構成されている。メモリ120は、上述した制御プログラムを記憶すると共に、領域ID格納部121を備えている。領域ID格納部121には、領域IDが記憶されている。具体的には、第1リモートコントローラー101の領域ID格納部121には、第1室601の識別子である「1」が記憶されている。なお、図示は省略しているが、第2リモートコントローラー102の領域ID格納部121には、第2室602の識別子である「2」が、第3リモートコントローラー103の領域ID格納部121には、第3室603の識別子である「3」が、それぞれ記憶されている。但し、工場出荷前(後述する初期設定処理が実行される前)には、3つのリモートコントローラー101〜103の領域ID格納部121には、初期値「0」が記憶されている。
後述する初期設定処理が実行された後における第2リモートコントローラー102および第3リモートコントローラー103の構成は、上述した領域ID格納部121に格納される領域IDおよび後述するコントローラー識別子を除き、上述した第1リモートコントローラー101の構成と同じであるので、詳細な説明は、省略する。
なお、上述した3つのリモートコントローラー101〜102には、予め他のリモートコントローラーと識別するための識別子(コントローラー識別子)が設定されている。具体的には、第1リモートコントローラー101には「111111」が、第2リモートコントローラー102には「222222」が、第3リモートコントローラー103には「333333」が、それぞれコントローラー識別子として予め設定されている。コントローラー識別子は、工場出荷前に、図示しない不揮発性メモリに記憶されている。
図1に示すように、アクセスポイント10は、主制御装置200と有線接続されている。また、アクセスポイント10は、各リモートコントローラー101〜103と無線接続されている。アクセスポイント10は、各リモートコントローラー101〜103から出力される制御信号を、主制御装置200に中継する。なお、アクセスポイント10では、無線接続可能なリモートコントローラーの最大数は、予め定められており、本実施形態では、「16」である。
図3は、図1に示すアクセスポイント10の構成を示すブロック図である。図3に示すように、アクセスポイント10は、無線通信制御部40と、有線通信制御部50と、操作部60と、CPU20と、メモリ30とを備えている。
無線通信制御部40は、各リモートコントローラー101〜103と無線通信を行う。有線通信制御部50は、ケーブルCAを介して主制御装置200と通信を行う。主制御装置200との間の通信方式としては、例えば、IEEE802.3に規定された各種LANの通信方式や、USB(Universal Serial Bus)等のシリアスバス通信方式といった標準された通信方式の他、標準化されていない任意の通信方式を採用することができる。操作部60は、押しボタンを有し、アクセスポイント10を制御するためのユーザ入力を受け付ける。なお、操作部60は、請求項におけるユーザインターフェイスに相当する。
CPU20は、メモリ30に記憶されているアクセスポイント制御用のプログラムを実行することにより、要求送信部21、領域ID割り当て部22、領域ID送信部23、および制御信号中継部24として、それぞれ機能する。要求送信部21は、後述する初期設定処理において、各リモートコントローラー101〜103に、RSSI(Received Signal Strength Indication)値送信要求を送信する。RSSI値送信要求の詳細については、後述する。領域ID割り当て部22は、述する初期設定処理において、各リモートコントローラー101〜103に、領域IDを割り当てる。領域ID送信部23は、各リモートコントローラー101〜103に、無線通信制御部150を介して領域IDを送信する。制御信号中継部24は、各リモートコントローラー101〜103から受信した制御信号を、有線通信制御部50を介して主制御装置200に中継する。なお、本実施形態において、前述の「制御信号を中継する」とは、受信した制御信号の示す制御内容を含む信号を送信することを意味する。制御信号中継部24は、後述する管理テーブルを参照して、制御信号の送信元のリモートコントローラーに対応する領域IDを特定し、かかる領域IDを、制御信号に含めて主制御装置200に中継(送信)する。
メモリ30は、本実施形態では、EEPROMにより構成されており、上述したアクセスポイント制御用のプログラムを記憶すると共に、管理テーブル格納部31を備えている。管理テーブル格納部31には、管理テーブルが記憶されている。
図4は、図3に示す管理テーブル格納部31に記憶されている管理テーブルの設定内容の一例を示す説明図である。管理テーブルTbは、各リモートコントローラー101〜103と、領域IDとを対応付けると共に、各リモートコントローラー101の状態を管理するためのテーブルである。
図4に示すように、管理テーブルTbは、リモートコントローラーの名称が設定される「コントローラー名」フィールドと、コントローラー識別子が設定される「コントローラー識別子」フィールドと、領域IDが設定される「領域ID」フィールドと、リモートコントローラーの状態が設定される「状態」フィールドとを有しており、各リモートコントローラーのレコードが格納されている。前述の「リモートコントローラーの名称」とは、アクセスポイント10において各リモートコントローラー101〜103を識別するための情報である。なお、かかる識別情報として、コントローラー識別子を用いることにより、「コントローラー名」フィールドを省略してもよい。前述の「リモートコントローラーの状態」とは、各リモートコントローラー101〜103と、アクセスポイント10との間の無線通信の状態を意味する。具体的には、アクセスポイント10は、リモートコントローラー101〜103との間で定期的にデータのやりとりを行っており、いずれかのリモートコントローラーからデータが所定期間以上届かない場合に、当該リモートコントローラーの状態として「途絶」を設定する。これに対して、リモートコントローラーから所定期間内にデータが届いた場合には、当該リモートコントローラーの状態として「正常」を設定する。なお、図4の管理テーブルTbは、後述する初期設定処理が実行された後の管理テーブルTbを表わしており、初期設定処理の実行前には、管理テーブルTbには、いずれのレコードも格納されていない。また、上述したように、アクセスポイント10において、無線接続可能なリモートコントローラーの最大数は「16」であるため、領域IDとして割り当て可能な最大数も「16」である。したがって、管理テーブルTbには最大16個のレコードが記録され得る。
上述したとおり、アクセスポイント10は、制御信号を主制御装置200に中継する際に、制御信号の送信元のリモートコントローラーが配置されている部屋の領域IDを、制御信号に含めて送信する。このため、アクセスポイント10は、各リモートコントローラー101〜103がどの部屋において用いられるかを、予め知っておく必要がある。本実施形態では、後述する初期設定処理を実行することにより、アクセスポイント10において、各リモートコントローラー101〜103と、各部屋601〜603とを対応付けると共に、図1に示す建物HM1とは異なる建物HM2において用いられるリモートコントローラー900を、いずれの部屋601〜603とも対応付けないようにしている。なお、図1に示すリモートコントローラー900は、3つのリモートコントローラー101〜103と同じ構成を有し、建物HM2に設置されている空調システムであって、空調システム500と同じ構成の空調システムにおいて用いられる。また、リモートコントローラー900とアクセスポイント10とは、互いに無線通信が可能である。
A2.初期設定処理:
図5は、実施形態における初期設定処理の手順を示すシーケンス図である。図5において、最も左は、アクセスポイント10における処理手順を示す。また、図5において、中央は各リモートコントローラー101〜10における処理手順を、最も右は図1に示すリモートコントローラー900における処理手順を、それぞれ示す。
建物HM1において、空調システム500の施工者が、空調システム500の各機能部のうち、3つのリモートコントローラー101〜103を除く他の機能部を設置した後、初期設定処理が開始される。なお、建物HM2においても同様に、空調システムの各機能部の配置が終わり、リモートコントローラー900の初期設定が行われようとしている。初期設定処理が開始される時点において、各リモートコントローラー101〜103は、使用される予定の各部屋601〜603には未だ配置されていない。但し、各リモートコントローラー101〜103は、梱包材から取り出されて電源がオンになっている。以降では、空調システム500において初期設定処理の対象とすべき3つのリモートコントローラー101〜103を、「対象コントローラー」と総称する場合がある。また、以降では、空調システム500において初期設定対象としないリモートコントローラー900を、非対象コントローラーと呼ぶ場合がある。
図5に示すように、まず、施工者により、アクセスポイント10と各リモートコントローラー101〜103とが、所定の距離以下だけ離して配置される(ステップS10)。本実施形態において、前述の「所定の距離」は、例えば、数センチから数メートル程度であり、少なくともアクセスポイント10の設置位置から建物HM2までの距離よりも短い。
アクセスポイント10において、要求送信部21は、操作部60において所定の操作があるまで待機し(ステップS105)、所定の操作があると、RSSI値の送信要求を、無線通信制御部40を介して無線出力する(ステップS110)。ステップS105における「所定の操作」とは、例えば、操作部60が有する押しボタンを所定回数(例えば1回)だけ押すことを意味する。この操作は、前述のステップS110の実行を指示する操作として、予めアクセスポイント10において設定されている。
対象コントローラー(各リモートコントローラー101〜103)において、応答部111は、RSSI値送信要求を受信するまで待機し(ステップS205)、RSSI値送信要求を受信すると(ステップS205:YES)、かかる受信の際のRSSI値を特定し、特定されたRSSI値をアクセスポイント10に応答(送信)する(ステップS210)。かかる応答には、リモートコントローラーの識別子が含まれている。
なお、対象コントローラーにおいて、前述のステップS205およびS210が実行されるのとほぼ同時に、リモートコントローラー900においても、RSSI値送信要求の受信の待機(ステップS905)、RSSI値の特定および応答(ステップS910)が実行される。
アクセスポイント10において、領域ID割り当て部22は、ステップS110が実行された後に、いずれかのリモートコントローラーからRSSI値送信要求に対する応答(以下、単に「応答」と呼ぶ)を受信するまで待機し(ステップS115)、かかる応答を受信すると(ステップS115:YES)、受信した応答に含まれるRSSI値が所定の閾値以上であるか否かを判定する(ステップS120)。なお、複数のリモートコントローラーから応答を受信した場合には、これらの応答をメモリ30に記憶しておく。上述したように、アクセスポイント10とリモートコントローラー900とは無線通信が可能であるため、アクセスポイント10は、対象コントローラーが出力した応答に加えて、非対象コントローラーが出力した応答を受信することができる。このため、領域ID割り当て部22は、各リモートコントローラー101〜103のRSSI値に加えて、リモートコントローラー900のRSSI値も取得することができる。
ここで、アクセスポイント10には、ステップS120における「所定の閾値」として、建物HM1においてアクセスポイント10から最も離れた位置において、アクセスポイント10から信号を受信した場合のRSSI値が、予め設定されている。なお、かかる所定の閾値に相当するRSSI値は、予め実験によって求めることができる。このように所定の閾値値が設定されているため、非対象コントローラーであるリモートコントローラー900から受信したRSSI値については、ステップS120において、所定の閾値以上ではないと判定されることになる。これ対して、対象コントローラーである3つのリモートコントローラー101〜103から受信したRSSI値については、ステップS120において、所定の閾値以上であると判定されることになる。
アクセスポイント10において、領域ID割り当て部22は、前述のステップS120において受信したRSSI値が閾値以上であると判定されると(ステップS120:YESS)、かかるRSSI値の送信元である送信元リモートコントローラーに、領域ID「1」、「2」、「3」のうち、未だ割り当てが済んでいない領域IDを割り当てる(ステップS125)。具体的には、例えば、対象コントローラーと非対象コントローラーの合計4つのリモートコントローラーのうち、第1リモートコントローラー101からの応答を最初に受信した場合、領域ID割り当て部22は、第1リモートコントローラー101に対して領域ID「1」を割り当てて、管理テーブルTbに図4に示す最上段のレコードを記憶させる。なお、前述の応答には、送信元のリモートコントローラーの識別子が含まれているので、領域ID割り当て部22は、かかる識別子を管理テーブルTbの「コントローラー識別子」フィールドに記憶させる。また、RSSI値を含む応答を受信したということは、送信元のリモートコントローラーとアクセスポイント10とは無線通信可能であることを意味するので、領域ID割り当て部22は、「状態」フィールドに「正常」を記憶させる。なお、領域ID割り当て部22は、応答を受信した順序に応じて予め定められている名称を、「コントローラー名」フィールドに記憶させる。
アクセスポイント10において、領域ID送信部23は、ステップS125において割り当てられた領域IDを、受信した応答の送信元であるリモートコントローラーに送信する(ステップS130)。
アクセスポイント10において、領域ID割り当て部22は、前述のステップS130が実行された後、「更に割り当て可能な領域IDの空きが無い」又は「RSSI値送信要求を送信した後に所定期間が経過した」のいずれかの条件が満たされたか否かを判定する(ステップS135)。ステップS135において、いずれかの条件が満たされた場合(ステップS135:YES)、初期設定処理は終了する。これに対して、いずれの条件も満たされていない場合(ステップS135:NO)、前述のステップS115に戻り、ステップS115〜S135の処理が再度実行される。このようにして、複数のリモートコントローラーからそれぞれ応答を受信している場合には、1つの応答ごとに、RSSI値と所定の閾値との比較(ステップS120)、領域IDの割り当て(ステップS125)、および領域IDの送信(ステップS130)が実行されることとなる。なお、前述のステップS120において、受信したRSSI値が所定の閾値よりも小さいと判定された場合(ステップS120:NO)、前述のステップS135が実行される。したがって、この場合、領域IDの割り当て(ステップS125)、および領域IDの送信(ステップS130)は実行されない。
例えば、第1リモートコントローラー101からの応答を受信した後、第2リモートコントローラー102、第3リモートコントローラー103、リモートコントローラー900の順序で応答を受信した場合、アクセスポイント10では、リモートコントローラー900を除く他の2つのリモートコントローラー102、103について、領域IDの割り当ておよび送信が実行される。したがって、第2リモートコントローラー102には領域ID「2」が設定され、第3リモートコントローラー103には領域ID「3」が設定されると共に、図4に示す内容が管理テーブルTbに設定される。
なお、リモートコントローラー900から受信したRSSI値は、上述したように、所定の閾値以上ではないと判定されるので、リモートコントローラー900については、領域IDの割り当ておよび送信は実行されない。
対象コントローラー(各リモートコントローラー101〜103)において、応答部111は、前述のステップS210が実行された後、自分宛の領域IDの通知を受信するまで待機しており(ステップS215)、かかる通知を受信すると(ステップS215:YES)、受信した領域IDを、領域ID格納部121に上書きして記憶させると共に、領域IDを表示部130に表示させる(ステップS220)。上述したように、各リモートコントローラー101〜103には、初期設定処理の開始前において、互いに同一の領域ID「0」が設定されている。しかしながら、各リモートコントローラー101〜103において、ステップS220が実行されると、ステップS125において割り当てられた領域IDが設定される。このため、例えば、上述したように、第1リモートコントローラー101には領域ID「1」が、第2リモートコントローラー102には領域ID「2」が、第3リモートコントローラー103には領域ID「3」が、それぞれ割り当てられると、各リモートコントローラー101〜103に、各領域ID「1」〜「3」が設定(記憶)されると共に、表示部130に表示される。施工者は、各リモートコントローラー101〜103の表示部に表示された領域IDを確認することにより、各リモートコントローラー101〜103をいずれの部屋601〜602に配置すれば良いかを容易に理解できる。
非対象コントローラー(リモートコントローラー900)では、前述のステップS910が実行された後、対象コントローラーにおいて実行されるステップS215と同様に、自分宛の領域IDの通知を受信するまで待機状態となる(ステップS915)。上述したように、リモートコントローラー900については、領域IDの割り当ておよび送信は実行されないので、リモートコントローラー900には、領域IDは設定されないこととなる。
以上説明した空調システム500では、まず、アクセスポイント10と対象コントローラーとを所定の距離以下だけ離して配置し、その後、アクセスポイント10において、RSSI値が所定の閾値以上であるリモートコントローラーに対してのみ領域IDを割り当てるので、対象コントローラーよりもアクセスポイント10から大きく離れて配置されているためにRSSI値が小さい非対象コントローラー(リモートコントローラー900)に、領域IDを割り当てないようにすることができる。加えて、主制御装置200は、領域IDを含まない制御信号に基づき、空調ユニット300および3つのユニット201〜203の制御を行わないので、リモートコントローラー900による空調システム500の誤操作を抑制できる。
また、割り当てられた領域IDは、各リモートコントローラー101〜103に送信されて、表示部130に表示されるので、施工者は、各リモートコントローラー101〜103をいずれの部屋601〜602に配置すれば良いかを容易に理解できる。加えて、割り当てられた領域IDが表示部130に表示されるので、配置すべき部屋を識別可能とするために、各リモートコントローラー101〜103に識別用のタグ(紙片等)を貼付する必要がなく、省資源化できる。
また、初期状態(初期設定処理実行前の状態)において、各リモートコントローラー101〜103には、いずれも領域IDとして「0」が設定されていた。換言すると、初期状態において、各リモートコントローラー101〜103は、互いに同じ構成を有する。このため、工場出荷前に、予め領域IDとして互いに異なるIDを設定しておく方法に比べて、リモートコントローラーの製造コストを抑えることができると共に、出荷後に初期不良が発見された場合や施工中にリモートコントローラーが損傷した場合等に、容易に代替品を用意できる。
また、各リモートコントローラー101〜103の初期設定(領域IDの割り当て)を行うために、ユーザは、各リモートコントローラー101〜103の電源をオンしてアクセスポイント10から所定の距離以下だけ離して配置すると共に、アクセスポイント10の操作部60において所定の操作(例えば、押しボタンの所定回数分の押下)を行うだけで済み、各リモートコントローラー101〜103の初期設定を容易に行うことができる。加えて、ユーザが各リモートコントローラー101〜103に手作業で領域IDを設定する方法に比べて、領域IDの重複割り当てや割り当て漏れの発生を抑制でき、領域IDの割り当てに関する信頼性を向上できる。
B.変形例:
B1.変形例1:
上記実施形態では、制御システムの空調システムへの適用例を示したが、空調システムに限らず、複数の領域にそれぞれサービスを提供する制御対象物を有するシステムに、本発明の制御システム、および初期設定処理(リモートコントローラーを初期設定するための方法)を適用することができる。
図6は、本発明の変形例としての制御システムを適用した散水システムの構成を示す説明図である。散水システム500aは、畑に設置され、連続して配置されている3つの畑(第1畑401、第2畑402、第3畑403)における散水を行う。
散水システム500aは、各畑401〜403にそれぞれ配置されている3つの散水装置701、702、703と、各散水装置701〜703にそれぞれ接続されている3つの管711、712、713と、3つの管711〜713および図示しない水道管に接続されている散水制御装置750と、制御システム100aとを備えている。各散水装置701〜703はいずれも同じ構成を有し、各管711〜713から供給される水を、それぞれの畑401〜403に撒く。散水制御装置750は、各管711〜713に供給する水量を調整可能な電磁弁を備えている。
変形例における制御システム100aは、上記実施形態の制御システム100と同様の構成を有する。但し、各リモートコントローラー101〜103は、散水制御装置750における電磁弁の開度を調整するために用いられる。すなわち、ユーザは、各リモートコントローラー101〜103を用いて電磁弁の開度を調整することにより、各畑401〜403における散水の実行および停止や、散水量を制御することができる。
以上の構成を有する散水システム500aにおいても、上記実施形態の空調システム500と同様の効果を有する。したがって、図6に示すように、3つの畑401〜403から離れた畑920に散水装置911が配置されており、かかる散水装置911による散水の実行および停止や、散水量を制御するためのリモートコントローラー902が、畑920に配置される構成において、かかるリモートコントローラー902に対して、散水システム500aにおいて用いられる領域IDを割り当てることを抑制できる。
なお、上記変形例において、散水は、請求項におけるサービスに相当する。また、3つの散水装置701〜703、3つの管711〜713、および散水制御装置750は、請求項における制御対象物に相当する。
B2.変形例2:
上記実施形態では、ステップS130において、割り当てた領域IDの各リモートコントローラー101〜103への送信を、無線通信により実行していたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、アクセスポイント10と各リモートコントローラー101〜102とが、無線接続に加えて有線接続される構成とし、ステップS130において、かかる有線接続を用いた通信により、割り当てられた領域IDのリモートコントローラー101〜103への送信を実行してもよい。
B3.変形例3:
上記実施形態では、ステップS210において、アクセスポイント10に送信するRSSI値は、RSSI値送信要求を受信する際のRSSI値であったが、かかるRSSI値に代えて、アクセスポイント10から出力される任意の信号を受信する際のRSSI値を用いてもよい。例えば、アクセスポイント10が定期的にビーコンを出力する構成では、かかるビーコンを受信する際のRSSI値を、ステップS210においてアクセスポイント10に送信してもよい。また、上記実施形態において、RSSI値に代えて、アクセスポイント10から出力された信号の受信強度を示す任意の値を、用いてもよい。
B4.変形例4:
上記実施形態では、ステップS220において、各リモートコントローラー101〜103の表示部130に表示される情報は、割り当てられた領域IDであったが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、予め領域IDと各部屋601〜603の名称(例えば、リビングや、子供部屋など)とを対応付けたテーブルを各リモートコントローラー101〜103が備える構成とし、受信した領域IDに対応する部屋の名称を、表示部130に表示してもよい。すなわち、一般には、複数の領域のうち、ステップS220において受信した領域IDが示す領域を識別可能な情報を、表示部130に表示する工程を、本発明の方法に採用することができる。なお、ステップS220において、アクセスポイント10から受信した領域IDを領域ID格納部121に上書きして記憶させるまでとし、表示部130への領域IDの表示を省略してもよい。
B5.変形例5:
上記実施形態において、ステップS220が実行された後に、領域IDを設定した旨を、各リモートコントローラー101〜103から、アクセスポイント10に送信してもよい。このような構成により、アクセスポイント10は、各リモートコントローラー101〜103に領域IDが設定されたことを確実に認識できる。また、上記実施形態において、初期設定処理を実行する前において、各リモートコントローラー101〜103には、同一の領域ID「0」が設定されていたが、互いに異なる領域IDが設定されていてもよい。かかる構成においても、初期設定処理を実行することにより、各リモートコントローラー101〜103に、適切な領域IDが上書きして記憶される。
B6.変形例6:
上記実施形態において、図5に示すステップS135において、「更に割り当て可能な領域IDの空きが無い」および「RSSI値送信要求を送信した後に所定期間が経過した」の両方の条件が満たされていない場合(ステップS135:NO)、ステップS115に戻っていたが、ステップS115に代えて、ステップS110に戻る構成としてもよい。このような構成によれば、RSSI値送信要求が再送されるので、例えば、未だRSSI値を含む応答を送信していない対象コントローラーが存在する場合や、メモリ30における空き容量不足などの原因でアクセスポイント10において応答を受信できなかった場合などにおいて、各対象コントローラーから応答を確実に得ることができる。
本発明は、上述の実施形態や変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
10…アクセスポイント
20…CPU
21…要求送信部
22…領域ID割り当て部
23…領域ID送信部
24…制御信号中継部
30…メモリ
31…管理テーブル格納部
40…無線通信制御部
50…有線通信制御部
60…操作部
100,100a…制御システム
101…第1リモートコントローラー
102…第2リモートコントローラー
103…第3リモートコントローラー
110…CPU
111…応答部
112…調整指示部
120…メモリ
121…領域ID格納部
130…表示部
140…操作部
150…無線通信制御部
160…温度センサ
200…主制御装置
201…第1吹き出しユニット
202…第2吹き出しユニット
203…第3吹き出しユニット
300…空調ユニット
301…第1ダクト
302…第2ダクト
303…第3ダクト
401…第1畑
402…第2畑
403…第3畑
500…空調システム
500a…散水システム
601…第1室
602…第2室
603…第3室
701〜703…散水装置
711〜713…管
750…散水制御装置
900…リモートコントローラー
902…リモートコントローラー
911…散水装置
920…畑
CA…ケーブル
Tb…管理テーブル
HM1…建物
HM2…建物

Claims (6)

  1. 複数の領域にそれぞれサービスを提供する制御対象物を制御するための制御信号を、出力する複数のリモートコントローラーを初期設定するための方法であって、
    (a)前記複数のリモートコントローラーと無線通信が可能であり、前記複数のリモートコントローラーから受信した前記制御信号を前記制御対象物に中継するアクセスポイントと、前記複数のリモートコントローラーとを、所定の距離以下だけ離して配置する工程と、
    (b)前記アクセスポイントにおいて、前記アクセスポイントから出力された信号の受信強度を示す情報である受信信号強度情報を前記アクセスポイントに送信する旨を要求する送信要求を、無線出力する工程と、
    (c)前記複数のリモートコントローラーにおいて、それぞれ、前記送信要求を受信すると、前記受信信号強度を特定して、前記受信信号強度情報を前記アクセスポイントに送信する工程と、
    (d)前記アクセスポイントにおいて、前記受信信号強度情報を受信して、該受信信号強度情報の示す受信信号強度が所定の閾値以上であると、該受信信号強度情報の送信元である送信元リモートコントローラーに対して、前記複数の領域をそれぞれ識別するための複数の領域識別子であって前記制御対象物を制御する際に用いられる複数の領域識別子のうち、割り当て済みでない領域識別子を、割り当てる工程と、
    (e)前記アクセスポイントにおいて、前記工程(d)において割り当てられた前記領域識別子を、前記送信元リモートコントローラーに送信する工程と、
    を備える、方法。
  2. 請求項1に記載の方法において、さらに、
    (f)前記複数のリモートコントローラーにおいて、前記領域識別子を受信すると、受信した前記領域識別子に基づき、前記複数の領域のうちの該領域識別子が示す領域を識別可能な情報を、前記リモートコントローラーが有する表示部に表示する工程を備える、方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載の方法において、
    前記複数のリモートコントローラーには、前記工程(a)が実行される前において、前記領域識別子として、互いに同一の識別子が設定されている、方法。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の方法において、
    前記サービスは、空気調和であり、
    前記制御対象物は、空気調和装置である、方法。
  5. 複数の領域にそれぞれサービスを提供する制御対象物を制御するため制御システムであって、
    前記制御対象物を制御するための制御信号を出力する複数のリモートコントローラーと、
    前記制御信号を受信して、前記制御対象物に中継するアクセスポイントと、
    を備え、
    前記アクセスポイントは、
    前記複数のリモートコントローラーと無線通信する無線通信制御部と、
    前記アクセスポイントから出力された信号の受信信号強度を示す情報である受信信号強度情報を前記アクセスポイントに送信する旨を要求する送信要求を、前記無線通信制御部を介して無線出力する要求送信部と、
    前記受信信号強度情報を受信して、該受信信号強度情報の示す受信信号強度が所定の閾値以上であると、該受信信号強度情報の送信元である送信元リモートコントローラーに対して、前記複数の領域をそれぞれ識別するための複数の領域識別子であって前記制御対象物を制御する際に用いられる複数の領域識別子のうち、割り当て済みでない領域識別子を、割り当てる割り当て部と、
    割り当てられた前記領域識別子を、前記送信元リモートコントローラーに送信する領域識別子送信部と、
    を有し、
    前記リモートコントローラーは、
    前記送信要求を受信すると、前記受信信号強度を特定して、前記受信信号強度情報を前記アクセスポイントに送信する応答部を有する、
    制御システム。
  6. 請求項5に記載の制御システムにおいて、さらに、
    前記要求送信部による前記送信要求の実行を指示するためのユーザインターフェイスを備える、制御システム。
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