JP6051834B2 - 映像出力装置、映像出力方法、及びプログラム - Google Patents
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Description
また、非特許文献2や非特許文献3では、撮影されたパノラマ画像を再生時に繋ぎ合せることによって、ユーザが視線方向を自由に変えながら移動しているような映像を閲覧することができる。
上述の非特許文献2では、表示される画像は動画像であるが双方向の移動はできない。また、ユーザが移動できる範囲は予め設定されたルート上のみであり、経路上に分岐が存在しない。
上述の非特許文献3では、表示される画像は動画像であるが双方向に移動はできない。また、経路上の分岐点では、次に移動可能な分岐先の動画像がリンク付けされているだけで、分岐前後で表示される映像間に連続性が無い。
第1の発明によれば、所定の経路に沿って連続的に移動するユーザが、経路上の分岐点の手前にいる場合において、ユーザの視点位置(空間内の位置情報)と視線方向(進行中の経路に対する視線のずれ)とに基づいて、ユーザが移動する分岐先の経路を自動で選択して、ユーザの視線方向に対応するパノラマ画像を出力することが可能となる。従って、ユーザは、経路上の分岐において移動を一旦停止して分岐先の経路を選択する必要がなく、分岐点においても連続性のある映像を閲覧することができる。これにより、ユーザは実際にその景色の中にいて移動しているような臨場感を味わうことができる。
これにより、分岐先となる各ブランチから、ユーザの視線方向に近いブランチを選択することができる。
第2の発明によれば、所定の経路に沿って連続的に移動するユーザが、経路上の分岐点の手前にいる場合において、ユーザの視点位置(空間内の位置情報)と視線方向(進行中の経路に対する視線のずれ)とに基づいて、ユーザが移動する分岐先の経路を自動で選択して、ユーザの視線方向に対応するパノラマ画像を出力することが可能となる。従って、ユーザは、経路上の分岐において移動を一旦停止して分岐先の経路を選択する必要がなく、分岐点においても連続性のある映像を閲覧することができる。これにより、ユーザは実際にその景色の中にいて移動しているような臨場感を味わうことができる。
第3の発明によれば、所定の経路に沿って連続的に移動するユーザが、経路上の分岐点の手前にいる場合において、ユーザの視点位置(空間内の位置情報)と視線方向(進行中の経路に対する視線のずれ)とに基づいて、ユーザが移動する分岐先の経路を自動で選択して、ユーザの視線方向に対応するパノラマ画像を出力することが可能となる。従って、ユーザは、経路上の分岐において移動を一旦停止して分岐先の経路を選択する必要がなく、分岐点においても連続性のある映像を閲覧することができる。これにより、ユーザは実際にその景色の中にいて移動しているような臨場感を味わうことができる。
CPUは、記憶部12、ROM、記憶媒体等に格納されるプログラムをRAM上のワークメモリ領域に呼び出して実行し、バス18を介して接続された各装置を駆動制御し、映像出力装置1が行う後述する処理を実現する。ROMは、不揮発性メモリであり、コンピュータのブートプログラムやBIOS等のプログラム、データ等を恒久的に保持する。RAMは、揮発性メモリであり、ロードしたプログラムや、データ等を一時的に保持すると共に、制御部11が各処理を行うために使用するワークエリアを備える。
通信制御部14は、通信制御装置、通信ポート等を有し、コンピュータとネットワーク間の通信を媒介する通信インターフェースであり、ネットワークを介して、他の装置間との通信制御を行う。
表示部16は、例えば、CRTモニタ、液晶パネル等のディスプレイ装置と、ディスプレイ装置と連携して表示処理を実行するための論理回路(ビデオアダプタ等)で構成され、制御部11の制御により入力された表示情報をディスプレイ装置上に表示させる。
尚、入力部15と表示部16は、それらの機能が一体化した、例えば、タッチパネル付ディスプレイであっても良い。
周辺機器I/F部(インターフェース)17は、コンピュータに周辺機器を接続させるためのポートであり、周辺機器I/F部17を介してコンピュータは周辺機器とのデータの送受信を行う。周辺機器I/F部17は、USBやIEEE1394やRS−232C等で構成されており、通常複数の周辺機器I/Fを有する。周辺機器との接続形態は、有線、無線を問わない。
バス18は、各装置間の制御信号、データ信号等の授受を媒介する経路である。
「位置情報X」及び「位置情報Y」とは、ノード21の位置情報であり、ノード21をXY二次元座標上に表した際の「X座標値」と「Y座標値」をそれぞれ格納する。ノード21間の距離は、座標を距離単位に変換することで、実寸値で算出することができる。
「起点ノード」には、ブランチ22の端点のうち撮影開始側のノードIDを格納し、「終点ノード」には、ブランチ22の端点のうち撮影終了側のノードIDを格納する。起点ノード21aから終点ノード21bに向かう方向を、ブランチ22の向きと定義する。「映像ID」には、ブランチ22に対応する映像IDを格納する。
「画像データ」には、全方位映像シーケンスが格納される。全方位画像シーケンスとは、全方位映像を構成する全方位画像を1フレームとした、連続した複数フレームからなる画像データ群である。全方位映像とは、ブランチ22に沿って一定速度で移動しながら、全方位カメラを用いて撮影した映像である。一定速度で移動しながら撮影されるため、ブランチ22上に定義された個々の地点について、それぞれの全方位画像フレームが対応付けられる。「フレーム数」には、全方位画像シーケンスを構成するフレーム数の値が格納される。
各ノードN1〜N4の符号に括弧書きで示した一対の座標は、当該ノードのX座標値とY座標値である。図示されるように、X軸に対してブランチB2がなす角度は反時計回りに60°であり、X軸に対してブランチB3がなす角度は時計回りに60°である。
図5(a)に示すように、ノードN1の位置座標Xにはx1格納され、位置座標Yにはy1が格納され、属性にはノードN1から派生するブランチ22の本数である3が格納される。ノードN2の位置座標Xにはx2格納され、位置座標Yにはy1が格納され、属性にはノードN2から派生するブランチ22の本数である3が格納される。ノードN3の位置座標Xにはx3格納され、位置座標Yにはy3が格納され、属性にはノードN3から派生するブランチ22の本数である1が格納される。ノードN4の位置座標Xにはx4格納され、位置座標Yにはy4が格納され、属性にはノードN4から派生するブランチ22の本数である1が格納される。
対象ブランチのブランチID30とは、視点位置60が位置するブランチ22(以下、対象ブランチ22aと表記する)のブランチIDである。対象ブランチのブランチID30は、視点位置60が次のブランチ22に移行する(図6のステップS13)場合のみ更新される。初期状態として、経路を構成するいずれかのブランチ22のブランチIDが、対象ブランチのブランチID30として、予め映像出力装置1に記憶されている。
視線角度θL32とは、対象ブランチ22aの向きに対する視線方向61のずれを示す角度である。詳細は後述する。初期状態として、視線角度θL32として、例えば「0」などの値が、予め映像出力装置1に記憶されている。
図4に示す経路において、分岐経路選択処理が実行される前の初期状態として例えば、対象ブランチのブランチID30が「B1」であり、進行率P31が「0」であり、視線角度θL32が「0」であれば、視点位置60はブランチB1の起点ノード22aであるノードN1に存在し、視線方向61はブランチB1の向きと一致することとなる。
対象ブランチのブランチ角度θE35とは、対象ブランチ22aの進行方向手前にある端点(起点ノード21aまたは終点ノード21b)を起点として、進行方向にある端点(起点ノード21aまたは終点ノード21b)とX軸とがなす角度である。詳細は後述する。
グローバルな視線角度θE36とは、X軸に対する視線方向61のずれを示す角度である。詳細は後述する。
分岐先ブランチの分岐先ノード38とは、分岐先ブランチ22bの端点のうち分岐点ノード21cではない端点(以下、分岐先ノード21dと表記)のノードIDである。詳細は後述する。
分岐先ブランチのブランチ角度θE39とは、分岐点ノード21cを起点として、分岐先ノード21dとX軸とがなす角度である。詳細は後述する。
分岐先ブランチのブランチID37と、分岐先ブランチの分岐先ノード38と、分岐先ブランチのブランチ角度θE39は、複数の組で存在し、組の数は分岐先ブランチ22bの数と一致する。
移動先ブランチのブランチID40とは、分岐先ブランチ22bの中から選択された視点位置60が移動する移動先のブランチ22(以下、移動先ブランチ22cと表記)のブランチIDである。詳細は後述する。
ユーザの視点位置60が移動可能な経路とは、ノード情報25に格納されるノード21と、ブランチ情報26に格納されるブランチ22とによって構成される経路である。
従って、ステップS1にて前進ボタン45a(図8参照)が押下され、視点位置60の前進が指示された場合には、映像出力装置1は、後述するステップS5にて進行率P31を所定量増加させた値に更新し、後退ボタン45b(図8参照)が押下され、視点位置60の後退が指示された場合には、映像出力装置1は、後述するステップS5にて進行率P31を所定量減少させて値を更新する。
図16に示す例では、グローバルな視線角度θG36は50°であり、ブランチB2のブランチ角度θEは60°で、ブランチB3のブランチ角度θEは300°であるため、移動先ブランチ22cとしてブランチB2が選択される。
視点位置60が到達したノード21の属性の値が「1」であれば、映像出力装置1は、ステップS14に進むこととなる。また、視点位置60が到達したノード21の属性の値が「2」であれば、映像出力装置1は、当該ノード21を起点ノード21aまたは終点ノード21bにもつブランチ22を検索し、移動先ブランチ22cとする。
11………制御部
12………記憶部
13………メディア入出力部
14………通信制御部
15………入力部
16………表示部
17………周辺機器I/F部
20………間取り図
21………ノード
21a………起点ノード
21b………終点ノード
21c………分岐点ノード
21d………分岐先ノード
22………ブランチ
22a………対象ブランチ
22b………分岐先ブランチ
22c………移動先ブランチ
25………ノード情報
26………ブランチ情報
27………映像情報
30………対象ブランチのブランチID
31………進行率
32………視線角度
33………進行方向にあるノードID
34………判定用進行率
35………対象ブランチのブランチ角度
36………グローバルな視線角度
37………分岐先ブランチのブランチID
38………分岐先ブランチの分岐先ノード
39………分岐先ブランチのブランチ角度
40………移動先ブランチのブランチID
41………ユーザ入力画面
42………経路表示領域
43………視野画像領域
44………入力受付領域
45a………前進ボタン
45b………後退ボタン
46b………右向きボタン
46d………左向きボタン
60………視点位置
61………視線方向
70………全方位画像
Claims (4)
- 座標空間上に配置された経路内を連続的に移動する視点位置における視線方向の映像を出力する映像出力装置であって、
全方位画像のフレームからなるシーケンスを、前記経路に対応付けて記憶する記憶手段と、
前記視点位置及び前記視線方向を、連続的に移動させる入力手段と、
前記視点位置と前記視線方向とに基づいて、前記経路上の分岐点の手前にいる前記視点位置が移動する分岐先の前記経路を選択する選択手段と、
前記視点位置が前記経路上の前記分岐点に到達した際に、選択された分岐先の前記経路に前記視点位置を移動させる更新手段と、
前記視点位置の前記視線方向の映像を、前記全方位画像から切り出して出力する出力手段と、
を具備し、
前記経路は、ノードと有向なブランチとから構成され、
前記全方位画像のフレームからなるシーケンスは、前記有向なブランチごとに対応付けられ、
前記視点位置が位置する前記ブランチにおける前記視点位置の前記分岐点からの距離を実寸値に換算した値を算出し、算出した前記値が分岐の手前を示す所定の実寸値以下の場合に、前記視点位置が前記分岐点の手前に位置すると判定する判定手段、を更に具備する
ことを特徴とする映像出力装置。 - 前記選択手段は、分岐点にあたる前記ノードを起点にして分岐先となる各前記ブランチの終点と基準軸とがなす角度を算出し、算出された角度が前記視線方向と前記基準軸とがなす角度に近い前記ブランチを選択する
ことを特徴とする請求項1に記載の映像出力装置。 - 座標空間上に配置された経路内を連続的に移動する視点位置における視線方向の映像を出力するコンピュータであって、全方位画像のフレームからなるシーケンスを、前記経路に対応付けて記憶する記憶手段、を備える前記コンピュータが、
前記視点位置及び前記視線方向を、連続的に移動させる入力ステップと、
前記視点位置と前記視線方向とに基づいて、前記経路上の分岐点の手前にいる前記視点位置が移動する分岐先の前記経路を選択する選択ステップと、
前記視点位置が前記経路上の前記分岐点に到達した際に、選択された分岐先の前記経路に前記視点位置を移動させる更新ステップと、
前記視点位置の前記視線方向の映像を、前記全方位画像から切り出して出力する出力ステップと、
を実行し、
前記経路は、ノードと有向なブランチとから構成され、
前記全方位画像のフレームからなるシーケンスは、前記有向なブランチごとに対応付けられ、
前記視点位置が位置する前記ブランチにおける前記視点位置の前記分岐点からの距離を実寸値に換算した値を算出し、算出した前記値が分岐の手前を示す所定の実寸値以下の場合に、前記視点位置が前記分岐点の手前に位置すると判定する判定ステップを、更に実行する
ことを特徴とする映像出力方法。 - コンピュータを、座標空間上に配置された経路内を連続的に移動する視点位置における視線方向の映像を出力する映像出力装置として機能させるためのプログラムであって、
コンピュータを、
全方位画像のフレームからなるシーケンスを、前記経路に対応付けて記憶する記憶手段、
前記視点位置及び前記視線方向を、連続的に移動させる入力手段、
前記視点位置と前記視線方向とに基づいて、前記経路上の分岐点の手前にいる前記視点位置が移動する分岐先の前記経路を選択する選択手段、
前記視点位置が前記経路上の前記分岐点に到達した際に、選択された分岐先の前記経路に前記視点位置を移動させる更新手段、
前記視点位置の前記視線方向の映像を、前記全方位画像から切り出して出力する出力手段、
として機能させ、
前記経路は、ノードと有向なブランチとから構成され、
前記全方位画像のフレームからなるシーケンスは、前記有向なブランチごとに対応付けられ、
前記視点位置が位置する前記ブランチにおける前記視点位置の前記分岐点からの距離を実寸値に換算した値を算出し、算出した前記値が分岐の手前を示す所定の実寸値以下の場合に、前記視点位置が前記分岐点の手前に位置すると判定する判定手段として、更に機能させる
ことを特徴とするプログラム。
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JP2012275628A JP6051834B2 (ja) | 2012-12-18 | 2012-12-18 | 映像出力装置、映像出力方法、及びプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (2)
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JP2014120042A JP2014120042A (ja) | 2014-06-30 |
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-
2012
- 2012-12-18 JP JP2012275628A patent/JP6051834B2/ja active Active
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