JP3840113B2 - 画像再生装置及び情報処理方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
仮想空間内においてウォークスルーを行う際の進行方法を決定する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
移動体に搭載された撮影装置によって現実空間を撮影し、撮影された実写画像データをもとに、撮影した現実空間を、計算機を用いて仮想空間として表現する試みが提案されている(例えば遠藤、片山、田村、廣瀬、渡辺、谷川:“移動車輌搭載カメラを用いた都市空間の電脳映像化について”(信学ソサイエティ、PA−3−4、pp.276−277、1997年)、または廣瀬、渡辺、谷川、遠藤、片山、田村:“移動車両搭載カメラを用いた電脳映像都市空間の構築(2)−実写画像を用いた広域仮想空間の生成−”(日本バーチャルリアリティ学会第2回大会論文集、pp.67−70、1997年)などを参照)。
【0003】
移動体に搭載された撮影装置によって撮影された実写画像データをもとに、撮影した現実空間を仮想空間として表現する手法としては、実写画像データをもとに現実空間の幾何形状モデルを再現し、従来のCG技術で表現する手法が挙げられるが、モデルの正確性や精密度、写実性などの点で限界がある。一方、モデルを用いた再現を行わずに、実写画像を用いて仮想空間を表現するImage-Based Rendering(IBR)技術が近年注目を集めている。IBR技術は実写画像に基づいているために、写実的な仮想空間の表現が可能である。
【0004】
このようなIBR技術を用いてウォークスルー可能な仮想空間を構築するためには、体験者の仮想空間内の位置に応じた画像の生成・呈示を行う必要がある。そのため、この種のシステムにおいては、実写画像データの各フレームと仮想空間内の位置とを対応付けて保存しておき、体験者の仮想空間における位置と視線方向に基づいて対応するフレームを取得し、これを再生する。
【0005】
このような仮想空間内のウォークスルーにおいては、体験者が各視点位置で所望の方向を見ることができるようにする。このため、各視点位置の画像を、再生時の画角よりも広い範囲をカバーするパノラマ画像で保存しておき、体験者の仮想空間における視点位置と視線方向とに基づいてパノラマ画像を選択するとともに、再生すべき部分画像を切り出してこれを表示することが考えられる。この場合、実写画像データを再生するので、撮影装置を搭載した車輌が走る道に沿ってパノラマ画像の再生が行われ、観察者はあたかも自分がその車輌に乗って走っているかのような感覚を味わうことができる。また、ウォークスルーによる再生画像が交差点に進入し、観察者が実際の車輌の動きとは異なる方向の道を選択すると、再生されていたパノラマ画像群とは異なるパノラマ画像群に切り替わり、新たな進路でのパノラマ画像の再生が行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
観察者の移動が経路上の前進か後退に限られる場合に、観察者の視線方向に近い方向に進むことを前進とみなし、経路上を移動して交差点に到達した場合には観察者の視線方向に最も近い経路を次に進む進路とする。このような場合、交差点において、移動中の経路の前進方向と90度以上の角度をなす経路を選択する際には、視線方向を前進方向に対して90度以上にしなければならない場合がある。しかし、視線方向を90度以上にすると前進・後退が入れ替わり、交差点から遠ざかる方向へ移動してしまう。そのため、前進方向と90度以上の角度をなす経路を必ずしも選択することができない。
【0007】
また、交差点で経路を選択する際に、単純に視線方向と方向が最も近い経路を選択しようとすると、どの経路を選択しやすい(曲がりやすい)かといった優先度を設定することができない。
【0008】
さらに、交差点で経路を選択する際に、最も視線方向に近い経路であっても、視線方向と角度が著しく離れている場合や、後退しながら交差点に進入する場合などには、観察者が予想していなかった道が選択されることがあり、観察者に不自然な印象を与える。
【0009】
本発明は、複数の経路が選択可能な区分点において、観察者に不自然な印象を与えることなく、所望の経路を簡単に選択することができるようにすることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は以下の構成を有することを特徴とする。
【0011】
請求項1記載の発明は、視点位置、視線方向を操作するためのユーザ指示を入力する操作手段と、前記操作手段の出力に応じて次の視点位置、視線方向を決定する視点位置・視線方向決定手段と、複数の区分点または区分点間を結ぶ経路上の位置に対応付けられた複数の画像からなる画像群から、前記視点位置に応じた画像を取り出し、前記視線方向に対応する部分画像を切り出し、再生する再生手段とを備え、前記視点位置・視線方向決定手段は、前記再生手段によって処理される画像に対応する位置が所定の区分点に到達した場合に、該区分点においてあらかじめ設定されている視線方向と経路との対応関係から、指定された視線方向に対応する経路を次に進む経路に決定し、指定された視線方向に対応する経路がない場合には最も直進方向に近い経路を次に進む経路に決定することを特徴とする。
【0012】
請求項2記載の発明は、視点位置、視線方向を操作するためのユーザ指示を入力する操作手段と、前記操作手段の出力に応じて次の視点位置、視線方向を決定する視点位置・視線方向決定手段と、複数の区分点または区分点間を結ぶ経路上の位置に対応付けられた複数の画像からなる画像群から、前記視点位置に応じた画像を取り出し、前記視線方向に対応する部分画像を切り出し、再生する再生手段とを備え、前記視点位置・視線方向決定手段は、前記再生手段によって処理される画像に対応する位置が所定の区分点に到達した場合に、指定された視線方向に定数を乗じ、定数を乗じた方向に最も近い経路を次に進む経路に決定することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、視点位置、視線方向を操作するためのユーザ指示を入力する操作手段と、前記操作手段の出力に応じて次の視点位置、視線方向を決定する視点位置・視線方向決定手段と、複数の区分点または区分点間を結ぶ経路上の位置に対応付けられた複数の画像からなる画像群から、前記視点位置に応じた画像を取り出し、前記視線方向に対応する部分画像を切り出し、再生する再生手段とを備え、前記視点位置・視線方向決定手段は、前記再生手段によって処理される画像に対応する位置が所定の区分点に到達した場合に、後退しながら区分点に到達した場合には最も直進に近い方向の経路を次に進む経路に決定することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態を説明する。
【0014】
<第1実施形態>
まず、本実施形態による仮想空間のウォークスルーシステムについて説明する。本実施形態では、例えば自動車などの移動体に搭載された複数の撮影装置によって撮影して得られた実写画像データからパノラマ画像データを生成し、このパノラマ画像データを、現実空間の位置に対応する地図上の位置と対応付けて保持する。そして、体験者の仮想空間における視点位置(地図上の位置)と視線方向に応じて、保持されているパノラマ画像データから表示画像を生成することにより、仮想空間内のウォークスルーを実現する。
【0015】
図1は本実施形態によるウォークスルーシステムの機能構成を説明するブロック図である。本ウォークスルーシステムを構成する画像再生装置1は、画像データ保存部10、地図データ保存部20、対応付けデータ保存部30、操作部40、視点位置・視線方向決定部50、対応画像決定部60、画像再生制御部70、表示部80を有する。
【0016】
図2は、本実施形態における画像再生装置1のハード構成を示すブロック図である。図2に示したハード構成は通常のパーソナルコンピュータの構成と同等である。図2において、ディスク105は画像データ保存部10を構成するものである。なお、ディスク105は上述の画像データ保存部10のみならず、図1に示した地図データ保存部20、対応付けデータ保存部30をも構成するものである。
【0017】
CPU101は、ディスク105またはROM106、または外部記憶装置(不図示)に保存されているプログラムを実行することにより、視点位置・視線方向決定部50、対応画像決定部60及び画像再生制御部70として機能する。
【0018】
CPU101が表示コントローラ102に対して各種の表示指示を行うことにより、表示コントローラ102およびフレームバッファ103によって表示器104に所望の表示がなされる。なお、図では表示コントローラ102としてCRTC、表示器104としてCRTを示したが、表示器としては陰極線管に限らず、液晶表示器等を用いてもよいことはもちろんである。なお、CRTC102、フレームバッファ103及びCRT104は、上述の表示部80を構成する。マウス108、キーボード109及びジョイスティック110は、当該画像再生装置1へのユーザの操作入力を行うためのものであり、上述の操作部40を構成する。
【0019】
次に、以上の構成を備えた本実施形態のウォークスルーシステムにおける、画像再生装置1の動作の概要について説明する。
【0020】
画像データ保存部10は、地図上の各位置に対応したパノラマ画像データを格納する。地図データ保存部20は、少なくとも画像データ保存部10に保存されたパノラマ画像データに対応した地図上の位置を包含する地図データを格納する。対応付けデータ保存部30は、画像データ保存部10に保存されているパノラマ画像データと、地図データ保存部20に保存されている地図データとの対応情報を格納する。
【0021】
操作部40は、マウス、キーボード、ジョイスティック等を備える。操作部40は、視点位置の移動パラメータ、視線方向の回転パラメータを生成する。本実施形態では、操作部40でジョイスティックを用いているが、ゲームコントローラなど他の入力装置でも同様の操作を行うことが可能である。図3は、操作部40におけるジョイスティックの操作と移動パラメータ、回転パラメータの関係を示す図である。ジョイスティックは、スティックの傾斜とスティックの回転を独立に制御することができる。本実施例では、ジョイスティックを前後に倒す操作を仮想空間内での視点位置の移動に、ジョイスティックを左右に捻る操作を視線方向の変化に対応させている。
【0022】
図4は、操作部40におけるデータの流れを表す図である。操作部40からは、視点位置・視線方向決定部50に対して、ジョイスティックの前後の倒し角α(α>0、後へ倒した場合は負の値)が移動パラメータとして、左右の捻り角β(β>0、右へ捻った場合は負の値)が回転パラメータとして与えられる。
【0023】
視点位置・視線方向決定部50は、操作部40からの移動パラメータ、回転パラメータをもとに、地図データ保存部20に保存されている地図データ上における観察者の視点位置(地図上の位置)、視線方向を決定する。
【0024】
図5は、本実施形態における観察者の仮想空間内の移動を説明する図である。
本実施形態では、観察者の仮想空間内での移動は経路上の移動(一次元の移動)に限定し、経路上で前進または後退する。図5では、観察者は線分AB、BC、BD上のみを移動することができる。観察者の進む方向は、観察者が静止しているか、移動しているかに依存する。
【0025】
図6は、観察者の仮想空間内の進行方向を説明する図である。図6(a)に示すように、観察者が静止している場合は、観察者の視線方向に近い方向を前進とみなす。線分ABと視線方向のなす角θの絶対値が90°以下の場合には、AからBに向かう方向が前進となる。θの絶対値が90°より大きく、180°以下の場合には、BからAに向かう方向が前進となる。図6(b)に示すように、観察者が移動している場合、進行方向は視線方向によらず同じ方向を保つ。つまり、例えばAからBに前進で動き始める(|θ|<90°でジョイスティックを前に倒す)と、動き続けている間(ジョイスティックを前に倒し続けている間)は、視線方向がどの方向を向いていても、AからBに向けて移動する。
【0026】
図7は、視点位置・視線方向決定部50におけるデータの流れを示す図である。視点位置・視線方向決定部50は、地図データ保存部20から地図データを読み出し、対応画像決定部60に対して、観察者の地図上の視点位置及び視線方向を与える。
【0027】
対応画像決定部60は、観察者の視点位置・視線方向の情報をもとに表示部80で表示する画像に必要な画像のIDを決定する。
【0028】
図8は、対応画像決定部60におけるデータの流れを示す図である。視点位置・視線方向決定部50で決定された体験者の仮想空間内における視点位置、視線方向及び対応付けデータ保存部30に保存されている地図と画像の対応情報データから、表示部80で表示する画像を生成するのに必要な画像データ保存部10に保存されている画像を決定し、画像再生制御部70に決定された画像のIDを渡す。
【0029】
なお、対応付けデータ保存部30において、本実施形態では次のデータ格納形態をとる。すなわち、交差点(分岐点)や曲がり角を区分点とし、区分点と区分点で挟まれた線分を道として、各区分点、道にIDを割り当て、このIDを対応するパノラマ画像に付加する。1つの道に対応するパノラマ画像群には、先頭から順に番号が振られる。 図9はこの様子を説明する図である。図9において、例えばIDがC1である区分点とC2である区分点に挟まれた線分(道)にR1というIDが付与されている。なお、これらIDや地図との対応は、地図データ保存部20に保存されている。
【0030】
GPSデータ等に基づいて区分点C1とC2に対応する画像フレームが特定されると、それらのフレームに挟まれたパノラマ画像群が道R1に対応することとなる。図では、このパノラマ画像群にはn個の画像が存在する。そして、区分点C1とC2に対応する画像フレームにはそれぞれC1、C2のIDが付与され、パノラマ画像群の各画像には、順番にR1−1〜R1−nが付与されている。
【0031】
画像再生制御部70は、表示部80で表示する画像を生成する。図10は、画像再生制御部70におけるデータの流れを示す図である。画像再生制御部70は、対応画像決定部60で決定された画像のIDに対応する画像を画像データ保存部10から読み出し、表示部80に表示する画角および視線方向に応じてパノラマ画像を切り出して、射影変換を行って表示部80に表示する画像を生成する。
【0032】
表示部80は、画像再生制御部70で生成された画像の表示を行う。
【0033】
以下では、画像再生装置1を用いたウォークスルー再生における、交差点での進路の選択とそれに応じた画像再生制御について説明する。なお、図9を用いて説明した区分点で、複数の経路を選択可能な交差点である区分点には、接続される道(道ID)とその接続角度が登録されているものとする。
【0034】
視点位置・視線方向決定部50における、進行方向の決定の処理について、図11のフローチャートを参照して更に詳細に説明する。図11のフローチャートは、図12に示すA地点からB地点の間で移動を行う際の処理の手順である。
【0035】
ステップS101では観察者はA地点とB地点の間の道上で静止している。ステップS102で、ジョイスティックが前後のどちらかに倒されているかを判別する。ジョイスティックが前後に倒れていなければステップS101に戻り、倒れていればステップS103に進む。
【0036】
ステップS103では、観察者の視線方向を判別する。図11のフローチャートでは、AからBに向かう方向に対する視線方向の角度を用いて判別する。AからBに向かう方向に対して、視線方向θの絶対値が90度以内の範囲内であるときは、前進方向をAからBに進む向き(後退方向はBからAに進む向き)として、ステップS104に進む。AからBに向かう方向に対して、視線方向θの絶対値が90度より大きくかつ180°以下のときは、前進方向をBからAに進む向き(後退方向はAからBに進む向き)として、ステップS105に進む。
【0037】
ステップS104、S105では、ジョイスティックが前に傾いているか、後に傾いているかを判別する。ステップS104において、ジョイスティックが前に傾いていればAからBに向かう方向へ前進するものとしてステップS107に進む。後ろに傾いていればBからAに向かう方向へ後退するものとしてステップS106に進む。同様に、ステップS105において、ジョイスティックが前に傾いていればBからAに向かう方向へ前進するものとしてステップS109に進む。後ろに傾いていればAからBに向かう方向へ後退するものとしてステップS108に進む。
【0038】
ステップS106、S107、S108、S109は、それぞれステップS110、S111、S112、S113において、ジョイスティックの傾いている方向が同じであるかを判別し、同じ方向に傾いている限り、前進または後退を続ける。ここでは視線方向が変わっても何も影響しない。
【0039】
ステップS110、S111、S112、S113において、ジョイスティックの傾いている方向が変わっている、または静止している(傾いていない)と判別された場合には、ステップS102に戻る。
【0040】
図13は本実施形態における、交差点における再生制御を説明する図である。交差点1010には、道1001〜1004が接続されており、道1001と1002、及び道1003と1004はそれぞれ180度で接続され、道1002と1003は角度φで接続されているものとする。今、道1001に対応したパノラマ画像が順次用いられて、視線方向θ1に対応する画像が再生されているとする。この場合、θ1の方向を見ながら視点位置を道1001に沿って移動させたウォークスルー画像が観察される。
【0041】
この状態で、図13の(b)に示すごとく、再生するパノラマ画像が交差点1010に到達すると、すなわち視点位置が交差点1010に到達すると、道1001〜1004のうちで、最もそのときの視線方向に近い道が選択される。本例では、道1003と視線方向のなす角度θ2の絶対値(=|φ−θ1|)が最も小さいとする。この場合、道1003が次に進む道に選択されることになる。
【0042】
図14に、進行方向に対して視線方向の絶対値が90°より大きくかつ180°以下の角度をなさなければならない場合の、交差点の状況を説明する図である。道2001〜2005は交差点2010に接続されており、道2001と2003、及び道2002と2004はそれぞれ180度の角度をなしている。このとき、道2002とθ0(90°<θ0≦180°)の角度をなす道2005に、道2001から交差点2010を通って曲がるためには、道2001において、交差点2010に向かって前進しながら、視線方向をθ1以上になるように見回した状態にして、交差点2010に進入すればよい。
【0043】
以上のように、第1実施形態によれば、動き続けている場合に進行方向の情報を保持することで、視線方向が変わっても進行方向が変わらなくなるので、現在進行している道の正面方向から90度以上の角度をなす任意の道に曲がることが可能となる。
【0044】
<第2実施形態>
上記第1実施形態では、動き続けている場合に進行方向の情報を保持することで、現在進行している道の正面方向から90度以上の角度をなす道を選択可能にした。第2実施形態では、道を選択する際に視線方向に最も近い道を選択するのではなく、各道に対応する視線方向の範囲を明示的に指定し、特定の道に曲がりやすい、曲がりにくいといった優先度を設定する。
【0045】
図15は第2実施形態による交差点における道の選択を説明する図である。図15(b)のように、道を選択する際に、道と道との間の角度を等分割してどの道の領域にいるかを判別するのではなく、図15(c)のように各道に割り当てる領域を明示的に決定することで曲がりやすさ(曲がりにくさ)を道に設定する。図15(c)では、図15(b)の場合と比べて、道3002に対応する領域を広げ(−α1≦視線方向≦β1から−α2≦視線方向≦β2に広げる。α1>0、α2>0、α1<α2、β1>0、β2>0、β1<β2)ることで、道3002に曲がりやすくし、道3003、道3004に曲がりにくくしている。
【0046】
図16は第2実施形態による、図15(a)の場合の交差点における道の選択を説明するフローチャートであり、交差点に進入する直前から進入した直後までの処理を説明する。図16において、交差点Cは図15(a)の交差点3010に、θoldは道3001を進む時の道3001に対する視線方向、θnewは交差点Cにおいて選択された道(道3002または3003または3004)を進む時の、進んでいる道に対する視線方向をそれぞれ表す。
【0047】
ステップS202において、視線方向θoldで道3001を進むうちに、交差点Cに対応する画像フレームに到達すると、ステップS203において、視線方向θoldが次に道3002を選択する範囲にあるかどうかを判定する。θoldが道3002を選択する範囲にある場合、ステップS205において次に進む道として道3002を選択する。ステップS203において、θoldが道3002を選択する範囲にない場合、ステップS204において、視線方向θoldが次に道3003を選択する範囲にあるかどうかを判定する。θoldが道3003を選択する範囲にある場合、ステップS206において次に進む道として道3003を選択する。ステップS204において、θoldが道3003を選択する範囲にない場合、ステップS207において次に進む道として道3004を選択する。選択した道と、道の交差点への接続角度をもとに、ステップS208において、次に進む道(道3002または道3003または道3004)を進む場合の、視線方向θoldに一致する視線方向θnewを設定する。
【0048】
ステップS209では、新たに選択した道に対応するパノラマ画像と視線方向θnewを用いてウォークスルー再生を行い、視点位置は新たに選択した道(道3002または道3003または道3004)を進むことになる。
【0049】
以上のように、第2実施形態によれば、道を選択する際に、道と道との間の角度を等分割せず明示的に各道に対応する視線方向の範囲を指定することによって、曲がりやすさを設定することが可能になる。
【0050】
<第3実施形態>
第2実施形態では、交差点において道を選択する場合で、視線方向に合わせて道を選択する場合に、交差点に接続する道と道とがなす角度を等分割しないことによって、曲がりやすさを設定した。第3実施形態では、交差点に接続されている道がカバーする視線方向の範囲に閾値を設けることで、視線方向が閾値の範囲を外れる場合には最も直進に近い道を選択するようにし、視線方向とかけ離れた不自然な方向へ曲がるのを防ぐ。
【0051】
図17は第3実施形態による交差点における道の選択を説明する図である。図17(b)では、交差点に接続されている道で視線方向360度の範囲をすべてカバーしている。第3実施形態においては、図17(c)に示すように、閾値δを設定し、交差点への道の接続角度±δ以外は選択範囲外として、直進に最も近い道(図17の場合は道3002)を選択する。ここで、閾値をδとして共通にしているが、各道で独立に閾値を設定することも可能である。また、視線方向が選択範囲外を向いている場合には直進に最も近い道を選択するとしたが、最も直角に近い道を選択するなど、様々な応用が考えられる。
【0052】
図18は第3実施形態による、図17(a)の場合の交差点における道の選択を説明するフローチャートであり、交差点に進入する直前から進入した直後までの処理を説明する。図18において、交差点Cは図17(a)の交差点3010に、θoldは道3001を進む時の道3001に対する視線方向、θnewは交差点Cにおいて選択された道(道3002または3003または3004)を進む時の、進んでいる道に対する視線方向をそれぞれ表す。
【0053】
ステップS302において、視線方向θoldで道3001を進むうちに、交差点Cに対応する画像フレームに到達すると、ステップS303において、視線方向θoldがどの道の選択範囲(接続方向±δ)にも入っていない(選択範囲外にある)かどうかを判定する。視線方向θoldが選択範囲外にある場合には、ステップS304において、道3001から進むときに最も直進に近い道を決定する(この場合、道3002となる)。ステップS303において、視線方向θoldが選択範囲内にあると判定された場合は、ステップS305において、θoldが道3002を選択する範囲にあるかどうかを判定する。θoldが道3002を選択する範囲にある場合、ステップS307において次に進む道として道3002を選択する。ステップS305において、θoldが道3002を選択する範囲にない場合、ステップS306において、視線方向θoldが次に道3003を選択する範囲にあるかどうかを判定する。θoldが道3003を選択する範囲にある場合、ステップS308において次に進む道として道3003を選択する。ステップS306において、θoldが道3003を選択する範囲にない場合、ステップS309において次に進む道として道3004を選択する。選択した道と、道の交差点への接続角度をもとに、ステップS310において、次に進む道(道3002または道3003または道3004)を進む場合の、視線方向θoldに一致する視線方向θnewを設定する。
【0054】
ステップS311では、新たに選択した道に対応するパノラマ画像と視線方向θnewを用いてウォークスルー再生を行い、視点位置は新たに選択した道(道3002または道3003または道3004)を進むことになる。
【0055】
以上のように、第3実施形態によれば、視線方向に最も近い道を選択する際に、交差点に接続されている道がカバーする視線方向の範囲に閾値を設けることで、視線方向が閾値の範囲を外れる場合には最も直進に近い道を選択するなどして、不自然な方向へ曲がるのを防ぐ。
【0056】
<第4実施形態>
上記第1実施形態では、動き続けている場合に進行方向の情報を保持することで、現在進行している道の正面方向から90度以上の角度をなす道を選択可能にした。第4実施形態では、視線方向360度の範囲を180度以内の範囲に変換し、90度以上視線方向を変えなくてもすべての道を選択できるようにすることで、静止していても前進と後退が逆転せずに、現在進行している道の正面方向から90度以上の角度をなす道を選択可能にする。
【0057】
図19は第4実施形態による、交差点における道の選択を説明する図である。図19(b)のように視線方向に最も近い道を選択するのに視線方向の値そのものを使うのではなく、図19(c)のように現在の道の直進方向から見た視線方向の値をα倍することで、視線方向の絶対値を0度から90度の範囲に抑えて視線方向の絶対値が0度から180度の範囲の道の選択を行う。αの値は道の接続状況による。
【0058】
図20は第4実施形態による、交差点における道の選択を説明するフローチャートであり、交差点に進入する直前から進入した直後までの処理を説明する。図20において、交差点Cは図19(a)の交差点3010に、θoldは道3001を進む時の道3001に対する視線方向、θnewは交差点Cにおいて選択された道(道3002または3003または3004)を進む時の、進んでいる道に対する視線方向をそれぞれ表す。また、Roldは道3001、Rnewは交差点Cで選択される道(道3002または3003または3004)を表す。
【0059】
ステップS402において、視線方向θoldで道Roldを進むうちに、交差点Cに対応する画像フレームに到達すると、ステップS403において、視線方向をα倍した値を計算する。このとき視線方向は、これまで通っていた道Roldを交差点Cに向けて進行するときの進行方向からの相対角度である。ステップS404において、α倍した視線方向α×θoldに最も近い方向の道Rnewが選択される。次にステップS405において、道Rnewを進む場合の、視線方向θoldに一致する視線方向θnewを設定する。
【0060】
ステップS406では、Rnewに対応するパノラマ画像と視線方向θnewを用いてウォークスルー再生を行い、視点位置は道Rnewを進むことになる。
【0061】
以上のように、第4実施形態によれば、90度以上視線方向を変えなくてもすべての道を選択できるようにすることで、静止していても現在進行している道の正面方向から90度以上の角度をなす道を選択可能になる。
【0062】
<第5実施形態>
第5実施形態では、後退しながら交差点に進入した場合、これまで通っていた道と最も直進に近い道を自動的に選択することで、交差点に進入した瞬間予期できない道に曲がってしまうといった違和感を覚えないウォークスルーを行う。
【0063】
図21は、第5実施形態による、交差点に後退しながら進入したときの交差点における道の選択を説明する図である。図21(a)のように視線方向がθ1で交差点3010に到達した場合、視線方向に最も近い道を選択すると道3003が選択されることになる。しかし、後退しながら進むときは、体験者は交差点の様子がわからないため、交差点3010で道3003に曲がると、体験者が意図しない方向に曲がるため、違和感を覚える。そのため、第5実施形態においては、図21(c)に示すように、後ろ向きで交差点3010に到達した場合には、視線方向にかかわらず、最も直進に近い道を選択する(ここでは道3002)。
【0064】
図22は第5実施形態による、交差点における道の選択を説明するフローチャートであり、交差点に進入する直前から進入した直後までの処理を説明する。図22において、交差点Cは図21(a)の交差点3010に、θoldは道3001を進む時の道3001に対する視線方向θ1、θnewは交差点Cにおいて選択された道(道3002)を進む時の、進んでいる道に対する視線方向をそれぞれ表す。また、Roldは道3001、Rnewは交差点Cで選択される道(道3002)を表す。
【0065】
ステップS502において、視線方向θoldで道Rold(図21では道3001)を進むうちに、交差点C(図21では交差点3010)に対応する画像フレームに到達すると、ステップS503において、現在の道Roldから最も直進に近い道Rnew(図21では道3002)を選択する。次にステップS504において、道Rnewを進む場合の、視線方向θoldに一致する視線方向θnewを設定する。
【0066】
ステップS505では、Rnewに対応するパノラマ画像と視線方向θnewを用いてウォークスルー再生を行い、視点位置は道Rnewを進むことになる。
【0067】
以上のように、第5実施形態によれば、後退しながら交差点に進入した場合、これまで通っていた道と最も直進に近い道を自動的に選択することで、交差点に進入した瞬間予期できない道に曲がってしまうといった違和感のないウォークスルーを行うことが可能になる。
【0068】
<第6実施形態>
第6実施形態では、交差点に進入する前に視線方向をもとに次に進む経路を選択し、交差点に進入する際には自由に視線方向を変化させることのできるウォークスルーを行う。
図23は、第6実施形態における、交差点周辺における経路選択を説明する図である。交差点610には道601、602、603、604が接続されており、道601と603、道602と604はそれぞれ180°の角度をなしている。また、道602と道603のなす角度はφ(<90°)である。図23(a)では、観察者は道601を交差点610に向かって進んでおり、視線方向は道601とθ1の角度をなしている。観察者は、道601上の点611において、キーボードの割当てキーまたはジョイスティックの割当てキーを押すことで、視線方向θ1の値を保存する。保存されたθ1の値は、交差点610における経路の選択に利用される。観察者はθ1の値を保存後も、自由に視線方向を変えることが可能である。
【0069】
図23(b)において、観察者が交差点610に到達すると、その時点での視線方向θ2ではなく、保存されているθ1の値を視線方向として、視線方向に最も近い経路を次に進む経路として選択する。ここでは道602の接続角度が最もθ1に近いとする。
【0070】
図23(c)において、交差点610で道602を選択した観察者は、視線方向θ3(=φ+θ2)で道602を進む。
【0071】
保存される視線方向の値は、キーを押すことによって何回でも更新できる。図24はウォークスルー体験の画面を表す図である。ウォークスルー体験の画面には、地図画像がオーバレイして表示されている。地図画像上には、観察者の視点位置・視線方向、選択可能な経路を示す矢印が表示される。視線方向をキーを押すことによって保存すると、その視線方向に対応する経路を示す矢印の色が他の経路を示す矢印と異なる色に変わる。
【0072】
<他の実施形態>
本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0073】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0074】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、複数の経路が選択可能な区分点において、観察者に不自然な印象を与えることなく、所望の経路を簡単に選択することができるようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態におけるウォークスルーシステムの機能構成を説明するブロック図である。
【図2】本実施形態による画像再生装置1のハード構成を示すブロック図である。
【図3】本実施形態のウォークスルーシステムにおける、ジョイスティック操作を説明する図である。
【図4】本実施形態のウォークスルーシステムにおける、操作部40におけるデータ・フローを示す図である。
【図5】本実施形態のウォークスルーシステムにおける、観察者の仮想空間内の移動を説明する図である。
【図6】第1実施形態による、進行方向制御を説明する図である。
【図7】本実施形態のウォークスルーシステムにおける、視点位置・視線方向決定部50におけるデータ・フローを示す図である。
【図8】本実施形態のウォークスルーシステムにおける、対応画像決定部60におけるデータ・フローを示す図である。
【図9】道と区分点を用いたパノラマ画像の地図データへの対応付けを説明する図である。
【図10】本実施形態のウォークスルーシステムにおける、画像再生制御部70におけるデータ・フローを示す図である。
【図11】第1実施形態による、進行方向制御を説明するフローチャートである。
【図12】第1実施形態による、進行方向制御を説明する図である。
【図13】第1実施形態による、交差点における再生制御を説明する図である。
【図14】第1実施形態による、交差点における再生制御を説明する図である。
【図15】第2実施形態による、交差点における再生制御を説明する図である。
【図16】第2実施形態による、交差点における再生制御を説明するフローチャートである。
【図17】第3実施形態による、交差点における再生制御を説明する図である。
【図18】第3実施形態による、交差点における再生制御を説明するフローチャートである。
【図19】第4実施形態による、交差点における再生制御を説明する図である。
【図20】第4実施形態による、交差点における再生制御を説明するフローチャートである。
【図21】第5実施形態による、交差点における再生制御を説明する図である。
【図22】第5実施形態による、交差点における再生制御を説明するフローチャートである。
【図23】第6実施形態による、交差点における再生制御を説明する図である。
【図24】第6実施形態による、ウォークスルー体験画面を説明する図である。
Claims (12)
- 視点位置、視線方向を操作するためのユーザ指示を入力する操作手段と、
前記操作手段の出力に応じて次の視点位置、視線方向を決定する視点位置・視線方向決定手段と、
複数の区分点または区分点間を結ぶ経路上の位置に対応付けられた複数の画像からなる画像群から、前記視点位置に応じた画像を取り出し、前記視線方向に対応する部分画像を切り出し、再生する再生手段とを備え、
前記視点位置・視線方向決定手段は、前記再生手段によって処理される画像に対応する位置が所定の区分点に到達した場合に、該区分点においてあらかじめ設定されている視線方向と経路との対応関係から、指定された視線方向に対応する経路を次に進む経路に決定し、指定された視線方向に対応する経路がない場合には最も直進方向に近い経路を次に進む経路に決定することを特徴とする画像再生装置。 - 視点位置、視線方向を操作するためのユーザ指示を入力する操作手段と、
前記操作手段の出力に応じて次の視点位置、視線方向を決定する視点位置・視線方向決定手段と、
複数の区分点または区分点間を結ぶ経路上の位置に対応付けられた複数の画像からなる画像群から、前記視点位置に応じた画像を取り出し、前記視線方向に対応する部分画像を切り出し、再生する再生手段とを備え、
前記視点位置・視線方向決定手段は、前記再生手段によって処理される画像に対応する位置が所定の区分点に到達した場合に、指定された視線方向に定数を乗じ、定数を乗じた方向に最も近い経路を次に進む経路に決定することを特徴とする画像再生装置。 - 視点位置、視線方向を操作するためのユーザ指示を入力する操作手段と、
前記操作手段の出力に応じて次の視点位置、視線方向を決定する視点位置・視線方向決定手段と、
複数の区分点または区分点間を結ぶ経路上の位置に対応付けられた複数の画像からなる画像群から、前記視点位置に応じた画像を取り出し、前記視線方向に対応する部分画像を切り出し、再生する再生手段とを備え、
前記視点位置・視線方向決定手段は、前記再生手段によって処理される画像に対応する位置が所定の区分点に到達した場合に、後退しながら区分点に到達した場合には最も直進に近い方向の経路を次に進む経路に決定することを特徴とする画像再生装置。 - 前記視点位置・視線方向決定手段は、静止状態から移動状態に移る場合は視線方向に応じて進行方向を決定し、経路上を移動している場合は視線方向によらず同じ進行方向を保つことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像再生装置。
- 前記操作手段は、ジョイスティックであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の画像再生装置。
- 前記画像は、パノラマ画像であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の画像再生装置。
- 前記区分点は、地図上の交差点であり、前記経路は、交差点に接続された道であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の画像再生装置。
- 視点位置、視線方向を制御するための操作情報を操作部から入力する入力工程と、
前記操作情報に応じて次の視点位置、視線方向を決定する視点位置・視線方向決定工程と、
記憶部に予め記憶された画像群であり、複数の区分点または区分点間を結ぶ経路上の位置に対応付けられた複数の画像からなる画像群から、前記視点位置に応じた画像を取り出し、前記視線方向に基づき切り出された部分画像を表示部に表示させる表示工程とを備え、
前記視点位置・視線方向決定工程は、前記表示工程によって処理される画像に対応する位置が所定の区分点に到達した場合に、該区分点においてあらかじめ設定されている視線方向と経路との対応関係から、指定された視線方向に対応する経路を次に進む経路に決定し、指定された視線方向に対応する経路がない場合には最も直進方向に近い経路を次に進む経路に決定することを特徴とする情報処理方法。 - 視点位置、視線方向を制御するための操作情報を操作部から入力する入力工程と、
前記操作情報に応じて次の視点位置、視線方向を決定する視点位置・視線方向決定工程と、
記憶部に予め記憶された画像群であり、複数の区分点または区分点間を結ぶ経路上の位置に対応付けられた複数の画像からなる画像群から、前記視点位置に応じた画像を取り出し、前記視線方向に基づき切り出された部分画像を表示部に表示させる表示工程とを備え、
前記視点位置・視線方向決定工程は、前記表示工程によって処理される画像に対応する位置が所定の区分点に到達した場合に、指定された視線方向に定数を乗じ、定数を乗じた方向に最も近い経路を次に進む経路に決定することを特徴とする情報処理方法。 - 視点位置、視線方向を制御するための操作情報を操作部から入力する入力工程と、
前記入力された操作情報に応じて次の視点位置、視線方向を決定する視点位置・視線方向決定工程と、
記憶部に予め記憶された画像群であり、複数の区分点または区分点間を結ぶ経路上の位置に対応付けられた複数の画像からなる画像群から、前記視点位置に応じた画像を取り出し、前記視線方向に基づき切り出された部分画像を表示部に表示させる表示工程とを備え、
前記視点位置・視線方向決定工程は、前記表示工程によって処理される画像に対応する位置が所定の区分点に到達した場合に、後退しながら区分点に到達した場合には最も直進に近い方向の経路を次に進む経路に決定することを特徴とする情報処理方法。 - 請求項8乃至10のいずれかに記載の情報処理方法をコンピュータによって実現させるための制御プログラムを格納する記憶媒体。
- 請求項8乃至10のいずれかに記載の情報処理方法をコンピュータによって実現させるための制御プログラム。
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