JP6051022B2 - 送風装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばヘアドライヤなどの送風装置に関する。
送風装置の一例であるヘアドライヤでは、髪ケア関連商品特有の要望として、毛髪の乾燥時間の短縮が望まれている。
上記乾燥時間を短縮する方法としては、濡れた毛髪はまとまって塊になる傾向にあるため、毛髪をばらして接触表面積を増加させて、乾燥効率を上げる方法がある。
従来、ヘアドライヤとしては、特許第4420059号公報(特許文献1)に記載されているように、本体ハウジングと、この本体ハウジング内に形成された空気流路と、この空気流路内に配置された送風用のファンと、空気流路の下流端部に連通する空気吐出用のノズルとを備えたものがある。
上記ノズル内には複雑な形状の仕切り壁を設けて、ノズル内を複数の分割流路に分割している。これにより、上記分割流路から直接的に風を吐出されることのない中央の弱風領域と、この弱風領域を挟む両側にあって分割流路から直接的に風を吐出される強風領域とを形成している。
特許第4420059号公報
しかしながら、上記従来の送風装置では、ノズル内に複雑な形状の仕切り壁を設けるため、構造が複雑化してしまうことにより、設計が困難になると共に、生産工程が増えるという問題があった。
また、上記従来の送風装置では、ノズル内を複数の分割流路に分割するために、ノズルの上下方向に端から端までに渡るついたて(棒)を設けていたが、このついたてを含む構造では圧損が高まり風量は減少し、騒音は増大するという問題があった。
そこで、本発明は、例えば濡れた毛髪の束を効果的にばらして乾燥時間を短縮でき、その上、構造の複雑化を防ぐことができ、なおかつ圧損の上昇を抑えることができる送風装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の送風装置は、
吸入口および吐出口を有する本体部と、
上記本体部内に配置され、上記吸入口から上記吐出口に向けて送風する送風部と、
上記吐出口に装着されたノズルと
を備え、
上記ノズルは、上記吐出口に連結されるノズル入口を一端に有すると共に、開口するノズル出口を他端に有する筒体で構成され、
上記ノズルの内壁には、内側に向かって突出する突起部が、単数、または、上記ノズルの軸方向に垂直な方向において互いに対向するように複数設けられ、
上記突起部は、
0.1≦h/H≦0.6
h:上記ノズルの軸方向に垂直な方向、かつ、上記突起部が突出する突出方向において、上記ノズル入口の内縁と上記ノズル出口の内縁とを通る仮想平滑面に対する上記突起部の最大高さ、または、上記最大高さの合計値
H:上記突起部の最大高さの点を通って上記ノズルの軸方向に垂直な方向に延在する直線上において、上記仮想平滑面同士間の距離
を満たすことを特徴としている。
一実施形態の送風装置では、
上記突起部は、上記ノズルの軸方向の略中央で上記最大高さを有する。
一実施形態の送風装置では、
上記ノズルの軸方向に垂直な方向、かつ、上記突出方向に平行な方向において、上記仮想平滑面に対する上記突起部の高さは、上記ノズル出口に近づくにしたがって減少する。
一実施形態の送風装置では、
上記ノズルの軸方向において、上記突起部の表面は上記ノズルの内壁に滑らかに接続されている。
一実施形態の送風装置では、
上記ノズルの上記ノズル入口近傍の内壁において、上記ノズルの軸方向に垂直な縦方向の長さは、上記ノズルの軸方向に垂直な横方向の長さと略同じであり、
上記縦方向の長さは、上記ノズル入口側から上記ノズル出口側に近づくにしたがって減少する一方、上記横方向の長さは、上記ノズル入口側から上記ノズル出口側に近づくにしたがって増加し、
上記ノズルは、
1≦a/A≦2.4
a:上記ノズル出口の開口面積
A:上記ノズル入口の開口面積
を満たす。
ここで、上記横方向は、上記縦方向に垂直な方向を指す。
一実施形態の送風装置では、
上記ノズルを上記ノズルの軸方向に垂直な面で切ったとき、上記ノズルの内壁は、円弧と直線のうち少なくとも円弧を含む形状を呈する。
一実施形態の送風装置では、
上記突起部の数は複数であり、
上記突起部は、上記ノズルを上記ノズルの軸方向に垂直な面で切ったとき、四角形の対角に位置するように設けられている。
一実施形態の送風装置では、
上記ノズルの内壁には、上記突起部に隣接する溝部が設けられている。
一実施形態の送風装置では、
上記突起部の表面は湾曲面を含む。
本発明の送風装置は、吸入口および吐出口を有する本体部と、この本体部内に配置され、吸入口から吐出口に向けて送風する送風部と、吐出口に装着されたノズルとを備え、ノズルの内壁には、内側に向かって突出する突起部が単数または複数設けられ、突起部は、0.1≦h/H≦0.6を満たすので、ノズル出口から吹き出る風の風速を位置によって効果的に異ならせることができる。したがって、上記ノズル出口から吹き出る風を、濡れて束になっている毛髪に当てた場合、毛髪の束を効果的にばらして乾燥時間を短縮できる。
また、上記突起部によって、ノズル出口から吹き出る風の風速を位置によって効果的に異ならせることができるので、特許第4420059号公報の複雑な形状の仕切り壁をノズル内に設けなくてもよい。したがって、上記ノズルの構造の複雑化を防ぐことができ、なおかつ圧損の上昇を抑えることができる。
図1は本発明の実施形態1のヘアドライヤの概略縦断面図である。 図2の上記ヘアドライヤのノズルの構造を説明するための模式図である。 図3は上記ヘアドライヤで測定された風量とh/Hとの関係のグラフである。 図4は上記ヘアドライヤで測定された騒音とh/Hとの関係のグラフである。 図5は無次元偏流度指標とh/Hとの関係のグラフである。 図6は風速のばらつきと風量の効率とh/Hとの関係を示すグラフである。 図7は上記実施形態1の変形例のノズルを装着したドライヤで測定された風量とa/Aとの関係のグラフである。 図8は上記実施形態1の変形例のノズルを装着したドライヤで測定された風量とノズルの広がり角度との関係のグラフである。 図9は本発明の実施形態2のヘアドライヤのノズルの模式断面図である。 図10は上記ノズルの概略側面図である。 図11は上記ノズルの概略平面図である。 図12は本発明の他の実施形態のノズルの模式断面図である。 図13は本発明の他の実施形態のノズルの模式断面図である。 図14は本発明の他の実施形態のノズルの模式断面図である。 図15は本発明の他の実施形態のノズルの模式断面図である。 図16は本発明の他の実施形態のノズルの模式断面図である。 図17は本発明の他の実施形態のノズルの模式断面図である。 図18は本発明の他の実施形態のノズルの模式断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
[実施形態1]
図1は本発明の実施形態1のヘアドライヤ1の概略縦断面図である。
上記ヘアドライヤ1は、使用者が手で握る部分としての把持部2と、この把持部2の根元部2aに連結部5を介して回動可能に連結された本体部3と、この本体部3内に配置されたファン6とを備えており、使用時には把持部2と本体部3とで略T字状または略L字状の外観を呈するものである。なお、ファン6は送風部の一例である。
上記把持部2の先端部2bからは、電源コード7が引き出されている。また、把持部2は、連結部5を中心に回動させて、本体部3に沿うように折り畳むことができるようになっている。
また、上記本体部3の内部には、吸入口3a側から吐出口3bに向かって延在する風流路4が形成されている。この風流路4内に収容されたファン6が回転すると、外部からの空気が、吸入口3aを介して風流路4内に流入して、この風流路4内を通ってノズル13側へ流れる。すなわち、ファン6は、吸入口3a側から吐出口3bに向かって送風する。
上記ファン6の下流側にはモータ10が配置されている。このモータ10は、ファン6に連結された出力軸10aを有している。この出力軸10aがファン6と共に回転する。
また、上記モータ10の下流側にはヒータ11が配置されている。このヒータ11は、本体部3の連結部5近傍に設けられたスイッチ9により動作モードを切り換えることができるようになっている。より詳しくは、スイッチ9の操作によって、ヒータ11を作動させて、ノズル13から温風が吹き出るようになったり、ヒータ11を作動させないで、ノズル13から冷風が吹き出るようになったりする。
また、上記ファン6の上流側にはイオン発生器15が配置されている。このイオン発生器15は、特許第3680121号に記載されているように、プラスイオン電極と、マイナスイオン電極と、高電圧発生部とを有し、プラズマ放電に基づいて、著名な正負のPCI(プラズマクラスターイオン:登録商標)を放出する。
一方、上記ファン6の下流側には、モータ10を支持する整流翼14が設けられている。より詳しくは、整流翼14は、モータ10を支持する略円筒状の筒状部14aと、この筒状部14aから外方に向かって延びる翼部14bとを有している。この翼部14bを通過した空気は、一部がヒータ11側へ流れ、他の一部がイオン流路12側へ流れる。
上記イオン流路12は、本体部3内の把持部2側に設けられている。このイオン流路12はヒータ11と隣り合っており、ヒータ11とイオン流路12の間には仕切壁16が設けられている。
上記ノズル13は、吐出口3bに連結されるノズル入口13aを一端に有すると共に、開口するノズル出口13bを他端に有する筒体で構成されている。また、ノズル13は本体部3に着脱可能になっている。
図2において、左図はノズル13の模式正面図であり、中央図は左図のC−C線矢視の模式断面図であり、右図は中央図のR−R線矢視の模式断面図である。
上記ノズル13の内壁には、内側に向かって突出する2個の突起部17,18が設けられている。この突起部17,18は、
0.1≦h/H≦0.6
h:ノズル13の軸方向に垂直な方向、かつ、突起部17,18が突出する突出方向(図2の上下方向)に平行な方向において、ノズル入口13aの内縁とノズル出口13bの内縁とを通る仮想平滑面Fに対する突起部17,18の最大高さh17,h18の合計値
H:突起部17,18の最大高さの点を通ってノズル13の軸方向に垂直な方向に延在する直線上において、仮想平滑面F同士間の距離
を満たす。
仮に、上記突起部17,18の形状が点線で示すような形状であれば、h’17とh’18の合計値がhとなる。
また、上記突起部17,18は、ノズル13の軸方向の中央で最大高さh17,h18を有している。
また、上記突起部17,18は、ノズル13の断面の外縁を成す短軸方向(図2の上下方向)において互いに対向している。ここで、上記ノズル13の断面とは、突起部17,18の最大高さの点を含んでノズル13の軸方向に垂直な面でノズル13を切った断面を指す。
また、上記ノズル13の軸方向に垂直な方向、かつ、上記突出方向に平行な方向において、仮想平滑面Fに対する突起部17,18の高さは、ノズル出口13bに近づくにしたがって減少する。
また、上記ノズル13の軸方向において、突起部17,18の表面はノズル13の内壁に滑らかに接続されている。すなわち、ノズル13の本体部3側の端から本体部3とは反対側に向かってL/4進んだ地点では、地点では、仮想平滑面Fに対する突起部17,18の高さは0mmとなっている。また、ノズル13の本体部3側の端から本体部3とは反対側に向かって3L/4進んだ地点でも、仮想平滑面Fに対する突起部17,18の高さは0mmとなっている。すなわち、ノズル13の本体部3側の端から本体部3とは反対側に向かってL/4進んだ地点と、ノズル13の本体部3側の端から本体部3とは反対側に向かって3L/4進んだ地点とは、それぞれ、突起部17,18と仮想平滑面Fとの接続点になっている。
また、上記ノズル13は、ノズル入口13a側の肉厚が、ノズル出口13b側の肉厚よりも厚くなっている。
また、上記ノズル入口13aの内縁は略円形である一方、ノズル出口13bは略楕円形である。
また、上記ノズル13のノズル入口13a近傍の内壁において、ノズル13の軸方向に垂直な縦方向(図2の全図における上下方向)の長さは、ノズル13の軸方向に垂直な横方向(図2の左図,右図における左右方向)の長さと略同じである。なお、上記横方向は上記縦方向に垂直な方向である。
また、上記縦方向の長さは、ノズル入口13a側からノズル出口13b側に近づくにしたがって減少する一方、上記横方向の長さは、ノズル入口13a側からノズル出口13b側に近づくしたがって増加している。
また、上記突起部17,18のそれぞれの表面は湾曲面を含んでいる。
以下、上記ノズル13を用いた実験1について説明する。
上記実験1では、ノズル13の軸方向の長さLを50mm、突起部h17,h18の根元の幅W17,W18を8mm、ノズル出口13bの開口面積aを2035mm、ノズル入口13aの開口面積Aを1885mm、上記Hを28mm、ファン回転数を10000rpmに固定する一方、h17,h18を0から20.5まで変化させて、ノズル出口13bのP1〜P11の風速を計測すると共に、JIS Z 8731に準じて、ヘアドライヤ1の騒音を測定した。
図3は、上記ヘアドライヤ1で測定された風量の無次元値と、h/Hとの関係を示すグラフである。この風量の無次元値とは凸部のない場合の風量を1として無次元化した値である。
図4は、上記ヘアドライヤ1で測定された騒音と、h/Hとの関係を示すグラフである。なお、上記騒音は1m/min時のものにしている。なお、上記騒音の測定はJIS Z 8731に準じて行った。
図5は、凸部のない場合の偏流度指標を1として無次元化した無次元偏流度指標Sと、h/Hとの関係を示すグラフである。この無次元偏流度指標Sは、
S=(Vmax−Vmin)/Vave
max:ノズル出口13bのP1〜P11の風速うちの最大風速
min:ノズル出口13bのP1〜P11の風速うちの最小風速
ave:ノズル出口13bのP1〜P11の風速の平均値
で求めた指標である。
図6は、風速のばらつきと風量の効率Eと、h/Hとの関係を示すグラフである。この効率Eは、上記ヘアドライヤ1で測定された風量を、凸部の無い場合を1として無次元化した無次元風量と、無次元偏流度指標Sとの積である。また、上記効率Eは、突起部17,18が無いときには1となる。
図6に示すように、h/Hを0.10以上0.60以下にしたとき、上記効率Eを5%向上させることができる。その上、そのとき、図4に示すように、騒音を60dB未満に抑えることができる。
また、図4,図6に示すように、上記h/Hが0.80を越えると、上記効率Eを上げることができるが、風切り音による騒音が非常に大きくなってしまう。
すなわち、上記ヘアドライヤ1において、ファン6の回転駆動により、ファン6からの風がノズル入口13aからノズル出口13bに向かって流れるとき、ノズル13内の風の一部が、0.1≦h/H≦0.6を満たす突起部17,18に衝突するので、ノズル13内の風の流れに不均一性を確実に生じさせることができる。その結果、ノズル出口13bから吹き出る風の風速を位置によって効果的に異ならせることができる。したがって、ノズル出口13bから吹き出る風を、濡れて束になっている毛髪に当てた場合、毛髪の束を効果的にばらし、毛髪と風の接触面積を増やして、乾燥時間を短縮できる。
仮に、上記ノズル13の内壁に、内側に向かって突出する突起部17,18を設けていなければ、ノズル13内で風は均一に流れる。こうなると、濡れて束になったままの毛髪に風が当たるため、毛髪と風の接触面積は最小となって、毛髪を乾燥させるのに要する時間は長くなってしまう。
また、上記突起部17,18によって、ノズル出口13bから吹き出る風の風速を位置によって異ならせることができるので、特許第4420059号公報の複雑な形状の仕切り壁をノズル13内に設けなくてもよい。したがって、上記ノズル13の構造の複雑化を防ぐことができ、なおかつ圧損の上昇を抑えることができる。
また、上記突起部17,18は、ノズル13の軸方向の中央で最大高さh17,h18を有しているので、ノズル入口13a近傍で最大高さを有するときよりも、ノズル出口13bから吹き出る風の風速を位置によって異ならせる効果を高くすることができる。
また、上記突起部17,18は、ノズル出口13の軸方向の略中央で最大高さを有するので、ノズル出口13bからノズル13を見たときの美観が低下するのを防ぐことができる。
また、上記ノズル13の軸方向に垂直な方向、かつ、突出方向に平行な方向において、仮想平滑面Fに対する突起部の高さは、ノズル出口13bに近づくにしたがって減少するので、ノズル出口13b内の風の圧力損失を低く抑えつつ、その風の流れに不均一性を生じさせることができる。
また、上記ノズル13の軸方向において、突起部17,18の表面はノズル出口13bの内壁に滑らかに接続されているので、ノズル入口13aからノズル出口13bへ流れる風の圧力損失を抑制しつつ、その風の流れに不均一性を生じさせることができる。
仮に、上記ノズル入口13aがノズル出口13bと同形状であれば、ノズル出口13bから吹き出された風は、吹き出された瞬間から、ノズル出口13bの上下左右の周囲流体(風速0の流体)との間に働くせん断力により広げられる。これにより、上記風は、風速が著しく低下する結果、到達距離が短くなる。このとき、ノズル入口13aおよびノズル出口13bの内壁において、ノズル13の軸方向に垂直な縦方向の長さが上記軸方向に垂直な横方向の長さと略同じであると、風の到達距離はさらに短くなる。
また、上記ノズル13のノズル入口13a近傍の内壁において、ノズル13の軸方向に垂直な縦方向(図2の全図における上下方向)の長さは、ノズル13の軸方向に垂直な横方向(図2の左図,右図における左右方向)の長さと略同じである。
また、上記ノズル出口13bは略楕円形状であるので、ノズル出口13bにおいて横方向の両端部以外の部分から吹き出る風の風速が低下するのを防ぐことができる。
また、上記ノズル13の軸方向に垂直な縦方向の長さは、ノズル入口13a側からノズル出口13b側に近づくにしたがって減少するので、ノズル出口13bから吹き出た直後の風の風向を上下方向の内側に向けることができる。これにより、上記風は、ノズル出口13bの上下方向の周囲流体(風速0の流体)に引っ張られ難く、上下方向の外側に広がり難い。したがって、上記風の風速を抑制できるので、その風の到達距離が短くなるのを防ぐことができる。
また、上記ノズル出口13bの開口面積aを2035mm、ノズル入口13aの開口面積Aを1885mmにしているので、ノズル13から風を押し出す力が強くなる。したがって、ファン16の負荷を軽くして、消費電力を低減することができる。その結果、ファン16による送風の効率を向上させることができる。
また、上記突起部17,18のそれぞれの表面は湾曲面を含むので、ノズル13内の風の圧力損失を低く抑えつつ、ノズル13内の風の流れに不均一性をより確実に生じさせることができる。
また、上記ヘアドライヤ1はイオン発生器15を本体部3内に有しているので、ノズル出口13bから吹き出るべき風にPCIをのせて、毛髪および頭皮に潤いやツヤなどを与えることが可能である。
また、上記ノズル出口13bから吹き出るべき風にPCIをのせた場合、PCIによって静電気を抑え、髪のダメージを低減することも可能である。
上記実施形態1では、ノズル13の内壁に、内側に向かって突出する突起部17,18を設けていたが、突起部17,18の一方だけを設けるようにしてもよい。このようにする場合、ノズル13の軸方向に垂直な方向、かつ、突起部17,18の一方が突出する突出方向に平行な方向において、吐出口3bの内縁とノズル13吹出口の内縁とを通る仮想平滑面Fに対する突起部17,18の一方の最大高さが、「0.1≦h/H≦0.6」のhとなる。この場合、「0.1≦h/H≦0.6」のHは、上記実施形態1と同じである。
また、上記ノズル13の内壁に、内側に向かって突出する突起部17,18を設ける場合、仮想平滑面Fに対する突起部17,18の高さを0.5H以上にすることはできない。
これに対して、上記ノズル13の内壁に、内側に向かって突出する突起部17,18の一方を設ける場合、仮想平滑面Fに対する突起部17,18の一方の高さを0.5H以上にすることはできる。ただし、上記仮想平滑面Fに対する突起部17,18の一方の高さは1.0H以上にはできない。
上記実施形態1において、スイッチ9の操作によって、ズル13から温風と冷風とが自動的に交互に吹き出るようにしてもよい。このようにすると、温度の異なる風により温められた頭皮を冷風で引き締めることや、温められて乾燥し広がった毛髪を引き締め、キューティクルを整えることが可能である。
上記実施形態1では、ノズル出口13bの開口面積aとノズル入口13aの開口面積Aとは、
1.0≦a/A≦2.4
を満たすように設定してもよい。このように設定すれば、図7に示すように、ノズル13から風を押し出す力が強くなるようにして、ファン16の負荷を軽くして、消費電力を低減することができる効果が得られる。なお、図7の風量は、ファン回転数を10000rpmにして測定したものである。
また、上記ノズル13内の風流路は、ノズル入口13aからノズル出口13bにむかって連続的に滑らかに広がるようにすると共に、上記横方向の広がり角度を10度以内としてもよい。このようにすれば、図8に示すように、ノズル出口13bの風量の低下を防ぐことができる。
上記実施形態1において、ノズル13のノズル出口13b近傍の内壁において、ノズル13の軸方向に垂直な縦方向の長さに対する、ノズル13の軸方向に垂直な横方向の長さの比は、2以上にしてもよい。
上記実施形態1では、ノズル出口13bを、略楕円形状にしていたが、例えば、陸上のトラック形状、つまり、長方形の全ての角部を円弧にした形状、別の言い方をすれば、角丸長方形状にしてもよい。
上記実施形態1では、突起部17,18は、ノズル13の軸方向の中央で最大高さh17,h18を有していたが、ノズル13の軸方向の略中央で最大高さh17,h18を有してもよい。
上記実施形態1では、本体部3が、ヒータ11およびイオン発生器15を搭載していたが、ヒータ11およびイオン発生器15を搭載しなくてもよい。
上記実施形態1において、把持部2または本体部3内の空洞内に、LED(発光ダイオード)等の光源と、この光源の光を導光するアクリル等の透光性を有する合成樹脂材料で形成された導光部材とを配置してもよい。
上記空洞内に光源を配置した場合、この光源はヘアドライヤ1の動作モードの表示手段として利用することができる。例えば、ヒータ11を使用していて温風が吹き出されている状態では赤色、ヒータ11を使用せず冷風が吹き出されている状態では緑色、イオン発生器15が稼動していてPCIが放出されている状態では青色といったように、動作状態に応じて色を変化させるようにすることができる。この場合、複数の色に対応する複数の光源が実装され、制御回路が複数の光源の発光を制御することになる。なお、上記制御回路によって光源を点滅させたり、その点滅間隔を制御したり、発光強度を変化させたりすることもできるし、これら発光形態を種々の動作モードに対応づけて設定することもできる。
[実施形態2]
図9は、本発明の実施形態2のヘアドライヤのノズル213を、ノズル213の軸方向に垂直な面で切った断面を模式的に示す図である。なお、上記ノズル213の軸方向に垂直な面は、ノズル213の軸方向の略中央を通っている。
上記ヘアドライヤのノズル213以外の構成は上記実施形態1と同様にしている。このノズル213の内壁には、内側に向かって突出する4個の突起部217,218,219,220が設けられている。
また、上記突起部217,218,219,220は、ノズル213の軸方向に垂直な面でノズル213を切ったとき、四角形の対角に位置するように設けられている。
また、上記突起部217,218は、上記断面の外縁をなす略楕円の短軸方向(図9の上下方向)において互いに対向し、上記実施形態1と同様に、
0.1≦h/H≦0.6
を満たす。ここで、上記hは、突起部217の最大高さと、突起部218の最大高さの合計値である。また、上記Hは、突起部217,218の最大高さの点を通ってノズル213の軸方向に垂直な方向に延在する直線上において、仮想平滑面同士間の距離である。この仮想平面は、上記実施形態1と同様に、ノズル213のノズル入口の内縁とノズルのノズル出口の内縁とを通る仮想平滑面である。また、突起部217,218の最大高さの求め方も、上記実施形態1と同様である。
また、上記突起部219,220も、上記断面の外縁をなす略楕円の短軸方向において互いに対向し、上記実施形態1と同様に、
0.1≦h/H≦0.6
を満たす。ここで、上記hは、突起部219の最大高さと、突起部220の最大高さの合計値である。また、上記Hは、突起部219,220の最大高さの点を含んでノズル213の軸方向に垂直な方向に延在する直線上において、仮想平滑面同士間の距離である。この仮想平面は、上記実施形態1と同様に、ノズル213のノズル入口の内縁とノズルのノズル出口の内縁とを通る仮想平滑面である。また、突起部219,220の最大高さの求め方も、上記実施形態1と同様である。
なお、図9において、ノズル213内の数値は、この数値が記載されている領域の風速を示している。
図10は、上記ノズル213を側方から見た概略図である。また、図11は、上記ノズル213を上方から見た概略図である。また、図10,図11において、ノズル出口213bから吹き出る風速と風向を矢印で示している。例えば、長い矢印の領域は、短い矢印の領域よりも、風速が強い領域である。
図9〜図11から明らかなように、突起部217,218,219,220を、四角形の対角に位置するように設けることにより、ノズル13内を流れる風の流れに生じさせる不均一性を高めることができる。
また、上記ノズル213に換えて、図12〜図18に示すノズル313,413,513,613,713,813,913のいずか一つを用いてもよい。
図12〜図18は、図9と同様に、ノズル313,413,513,613,713,813,913を、ノズル313,413,513,613,713,813,913の軸方向に垂直な面で切った断面を模式的に示す図である。
上記ノズル313の内壁には、図12に示すように、内側に向かって突出する11個の突起部317,318,…,327と、断面略円弧形状の溝部351,352,…,361とが設けられている。
上記ノズル413の内壁には、図13に示すように、内側に向かって突出する8個の突起部417,418,…,424と、断面略V字形状の溝部451,452,…,458とが設けられている。
上記ノズル513の内壁には、図14に示すように、内側に向かって突出すると共に、四角形の対角に位置するように、2個の突起部517,518が設けられている。
上記ノズル613の内壁には、図15に示すように、内側に向かって突出する3個の突起部617,618,619が設けられている。また、突起部617,618は四角形の対角に位置するようになっている。
上記ノズル713の内壁には、図16に示すように、内側に向かって突出する4個の突起部717,718,719,720と、断面略コ字状の溝部751,752と、断面略V字状の溝部753,754とが設けられている。
上記ノズル813の内壁には、図17に示すように、内側に向かって突出する4個の突起部817,818,819,820と、断面略コ字状の溝部851,852,853,854とが設けられている。
上記ノズル913の内壁には、図18に示すように、内側に向かって突出する4個の突起部917,918,919,920と、断面略コ字状の溝部951,952,953,954とが設けられている。
このようなノズル313,413,513,613,713,813,913から吹き出した風を髪に当てることより、毛髪の束を効果的にばらし、毛髪と風の接触面積を増やして、乾燥時間を短縮できる。
また、上記ノズル313,413,513,613,713,813,913内を風が流れることにより、その風の流れに不均一性をより確実に生じさせることができる。
本発明の送風装置1は、
吸入口3aおよび吐出口3bを有する本体部3と、
上記本体部3内に配置され、上記吸入口3aから上記吐出口3bに向けて送風するファン6と、
上記吐出口3bに装着されたノズル13,213,313,413,513,613,713,813,913と
を備え、
上記ノズル13,213,313,413,513,613,713,813,913は、上記吐出口3bに連結されるノズル入口13a,213aを一端に有すると共に、開口するノズル出口13b,213bを他端に有する筒体で構成され、
上記ノズル13,213,313,413,513,613,713,813,913の内壁には、内側に向かって突出する突起部17,18,217〜220,317〜327,417〜424,517,518,617〜619,717〜720,817〜820,917〜920が、単数、または、上記ノズルの軸方向に垂直な方向において互いに対向するように複数設けられ、
上記突起部17,18,217〜220,317〜327,417〜424,517,518,617〜619,717〜720,817〜820,917〜920は、
0.1≦h/H≦0.6
h:上記突起部17,18,217〜220,317〜327,417〜424,517,518,617〜619,717〜720,817〜820,917〜920の軸方向に垂直な方向、かつ、上記突起部17,18,217〜220,317〜327,417〜424,517,518,617〜619,717〜720,817〜820,917〜920が突出する突出方向において、上記ノズル入口13a,213aの内縁と上記ノズル出口13b,213bの内縁とを通る仮想平滑面Fに対する上記突起部17,18,217〜220,317〜327,417〜424,517,518,617〜619,717〜720,817〜820,917〜920の最大高さ、または、上記最大高さの合計値
H:上記突起部17,18,217〜220,317〜327,417〜424,517,518,617〜619,717〜720,817〜820,917〜920の最大高さの点を通って上記ノズル13,213,313,413,513,613,713,813,913の軸方向に垂直な方向に延在する直線上において、上記仮想平滑面F同士間の距離
を満たすことを特徴としている。
上記構成によれば、上記ファン6が吸入口3aから吐出口3bに向けて送風すると、ファン6からの風がノズル入口13a,213aからノズル出口13b,213bに向かって流れる。このとき、上記ノズル13,213,313,413,513,613,713,813,913内の風の一部が、0.1≦h/H≦0.6を満たす突起部17,18,217〜220,317〜327,417〜424,517,518,617〜619,717〜720,817〜820,917〜920に衝突するので、ノズル13,213,313,413,513,613,713,813,913内の風の流れに不均一性を確実に生じさせることができる。その結果、上記ノズル出口13b,213bから吹き出る風の風速を位置によって効果的に異ならせることができる。したがって、上記ノズル出口13b,213bから吹き出る風を、濡れて束になっている毛髪に当てた場合、毛髪の束を効果的にばらして乾燥時間を短縮できる。
また、上記突起部17,18,217〜220,317〜327,417〜424,517,518,617〜619,717〜720,817〜820,917〜920によって、ノズル出口13b,213bから吹き出る風の風速を位置によって異ならせることができるので、特許第4420059号公報の複雑な形状の仕切り壁をノズル13,213,313,413,513,613,713,813,913内に設けなくてもよい。したがって、構造の複雑化を防ぐことができ、なおかつ圧損の上昇を抑えることができる。
一実施形態の送風装置1では、
上記突起部17,18は、上記ノズル13の軸方向の略中央で上記最大高さを有する。
上記実施形態によれば、上記突起部17,18は、ノズル13の軸方向の略中央で最大高さを有するので、ノズル入口13a近傍で最大高さを有するときよりも、ノズル出口13bから吹き出る風の風速を位置によって異ならせる効果を高くすることができる。
また、上記突起部17,18は、ノズル13の軸方向の略中央で最大高さを有するので、ノズル出口13bからノズル13を見たときの美観が低下するのを防ぐことができる。
一実施形態の送風装置1では、
上記ノズル13の軸方向に垂直な方向、かつ、上記突出方向に平行な方向において、上記仮想平滑面Fに対する上記突起部17,18の高さは、上記ノズル出口13bに近づくにしたがって減少する。
上記実施形態によれば、上記ノズル13の軸方向に垂直な方向、かつ、突出方向に平行な方向において、仮想平滑面Fに対する突起部17,18の高さは、ノズル出口13bに近づくにしたがって減少するので、ノズル13内の風の圧力損失を低く抑えつつ、その風の流れに不均一性を生じさせることができる。
一実施形態の送風装置1では、
上記ノズル13の軸方向において、上記突起部17,18の表面は上記ノズル13の内壁に滑らかに接続されている。
上記実施形態によれば、上記ノズル13の軸方向において、突起部17,18の表面は上記ノズル13の内壁に滑らかに接続されているので、ノズル入口13aからノズル出口13bへ流れる風の圧力損失を抑制しつつ、その風の流れに不均一性を生じさせることができる。
仮に、上記ノズル入口13aがノズル出口13bと同形状であれば、ノズル出口13bから吹き出された風は、吹き出された瞬間から、ノズル出口13bの上下左右の周囲流体(風速0の流体)との間に働くせん断力により広げられる。これにより、上記風は、風速が著しく低下する結果、到達距離が短くなる。このとき、上記ノズル入口13aおよびノズル出口13bの内壁において、軸方向に垂直な縦方向の長さが軸方向に垂直な横方向の長さと略同じであると、風の到達距離はさらに短くなる。
そこで、一実施形態の送風装置1では、
上記ノズル13の上記ノズル入口13a近傍の内壁において、上記ノズル13の軸方向に垂直な縦方向の長さは、上記ノズル13の軸方向に垂直な横方向の長さと略同じであり、
上記縦方向の長さは、上記ノズル入口13a側から上記ノズル出口13b側に近づくにしたがって減少する一方、上記横方向の長さは、上記ノズル入口13a側から上記ノズル出口13b側に近づくしたがって増加し、
上記ノズル13は、
1≦a/A≦2.4
a:上記ノズル出口13bの開口面積
A:上記ノズル入口13aの開口面積
を満たす。
ここで、上記横方向は、上記縦方向に垂直な方向を指す。
上記実施形態によれば、上記縦方向の長さは、ノズル入口13a側からノズル出口13b側に近づくにしたがって減少する一方、横方向の長さは、ノズル入口13a側からノズル出口13b側に近づくしたがって増加するので、ノズル13のノズル出口13b近傍の内壁において、ノズル13の軸方向に垂直な縦方向の長さに比べて、ノズル13の軸方向に垂直な横方向の長さを長くすることができる。すなわち、上記ノズル出口13bの空間を横長にすることができる。この場合、上記ノズル出口13bの横方向の両端部から吹き出る風の風速は低下するが、ノズル出口13bの他の部分から吹き出る風の風速が低下するのを防ぐことができる。

また、上記縦方向の長さは、ノズル入口13a側からノズル出口13b側に近づくにしたがって減少するので、ノズル出口13bから吹き出た直後の風の風向を上下方向の内側に向けることができる。これにより、上記風は、ノズル出口13bの上下方向の周囲流体(風速0の流体)に引っ張られ難く、上下方向の外側に広がり難い。したがって、上記風の風速を抑制できるので、その風の到達距離が短くなるのを防ぐことができる。
また、上記ノズル13が1≦a/A≦2.4を満たすので、ノズル出口13bでの風速が低下する。このとき、運動エネルギー保存則により、風の静圧が上昇するため、風を押し出す力が強くなる。したがって、上記ファン6の負荷を軽くして、消費電力を低減することができる。その結果、上記ファン6による送風の効率を向上させることができる。
なお、上記ノズル13のノズル出口13b近傍の内壁において、ノズル13の軸方向に垂直な縦方向の長さに対する、ノズル13の軸方向に垂直な横方向の長さの比は、2以上にしてもよい。
また、上記ノズル13内の風流路は、ノズル入口13aからノズル出口13bにむかって連続的に滑らかに広がるようにすると共に、広がり角度を10度以内としてもよい。
一実施形態の送風装置1では、
上記ノズル13,213,313,413,513,613,713,813,913を上記ノズル13,213,313,413,513,613,713,813,913の軸方向に垂直な面で切ったとき、上記ノズル13,213,313,413,513,613,713,813,913の内壁は、円弧と直線のうち少なくとも円弧を含む形状を呈する。
上記実施形態によれば、上記ノズル13,213,313,413,513,613,713,813,913をノズル13,213,313,413,513,613,713,813,913の軸方向に垂直な面で切ったとき、ノズル13,213,313,413,513,613,713,813,913の内壁は、円弧と直線のうち少なくとも円弧を含む形状を呈するので、ノズル13,213,313,413,513,613,713,813,913の内壁に沿って流れる風の流れに不均一性をより確実に生じさせることができる。
一実施形態の送風装置1では、
上記突起部217,218,219,220の数は複数であり、
上記突起部217,218,219,220は、上記ノズル213を上記ノズル213の軸方向に垂直な面で切ったとき、四角形の対角に位置するように設けられている。
上記実施形態によれば、上記突起部217,218,219,220は、ノズル213をノズル213の軸方向に垂直な面で切ったとき、四角形の対角に位置するように設けられているので、ノズル213内を流れる風の流れに生じさせる不均一性を高めることができる。
一実施形態の送風装置1では、
上記ノズル313,413,713,813,913の内壁には、上記突起部317〜327,417〜424,717〜720,817〜820,917〜920に隣接する溝部351〜361,451〜458,751〜754,851〜854,951〜954が設けられている。
上記実施形態によれば、上記ノズル313,413,713,813,913の内壁には、突起部317〜327,417〜424,517,518,617〜619,717〜720,817〜820,917〜920に隣接する溝部351〜361,451〜458,751〜754,851〜854,951〜954が設けられていることによって、ノズル313,413,713,813,913内の風が溝部351〜361,451〜458,751〜754,851〜854,951〜954に衝突するので、ノズル313,413,713,813,913内の風の流れに不均一性をより確実に生じさせることができる。
一実施形態の送風装置1では、
上記突起部17,18,217〜220,417〜424,517,518,617〜619,717〜720の表面は湾曲面を含む。
上記実施形態によれば、上記突起部17,18,217〜220,417〜424,517,518,617〜619,717〜720の表面が湾曲面を含むので、ノズル13,213,413,513,613,713内の風の圧力損失を低く抑えつつ、ノズル13,213,413,513,613,713内の風の流れに不均一性をより確実に生じさせることができる。
また、上記実施形態1,2と上述の変形例とを適宜組み合わせたものを、本発明の一実施形態としてもよい。
また、本発明は、空気を加熱する機能がなくても、風を送る機能を有する送風装置であれば、適用できる。
1 ヘアドライヤ
3 本体部
3a 吸入口
3b 吐出口
6 ファン
13,213,313,413,513,613,713,813,913 ノズル
13a,213a ノズル入口
13b,213b ノズル出口
17,18,217〜220,317〜327,417〜424,517,518,617〜619,717〜720,817〜820,917〜920 突起部
351〜361,451〜458,751〜754,851〜854,951〜954 溝部
17,h18 最大高さ
H 仮想平滑面同士間の距離
F 仮想平滑面

Claims (8)

  1. 吸入口および吐出口を有する本体部と、
    上記本体部内に配置され、上記吸入口から上記吐出口に向けて送風する送風部と、
    上記吐出口に装着されたノズルと
    を備え、
    上記ノズルは、上記吐出口に連結されるノズル入口を一端に有すると共に、開口するノズル出口を他端に有する筒体で構成され、
    上記ノズルの内壁には、内側に向かって突出する突起部が、単数、または、上記ノズルの軸方向に垂直な方向において互いに対向するように複数設けられ、
    上記突起部は、
    0.1≦h/H≦0.6
    h:上記ノズルの軸方向に垂直な方向、かつ、上記突起部が突出する突出方向において、上記ノズル入口の内縁と上記ノズル出口の内縁とを通る仮想平滑面に対する上記突起部の最大高さ、または、上記最大高さの合計値
    H:上記突起部の最大高さの点を通って上記ノズルの軸方向に垂直な方向に延在する直線上において、上記仮想平滑面同士間の距離
    を満たし、
    上記ノズルの軸方向に垂直な方向、かつ、上記突出方向に平行な方向において、上記仮想平滑面に対する上記突起部の高さは、上記ノズル出口に近づくにしたがって減少することを特徴とする送風装置。
  2. 吸入口および吐出口を有する本体部と、
    上記本体部内に配置され、上記吸入口から上記吐出口に向けて送風する送風部と、
    上記吐出口に装着されたノズルと
    を備え、
    上記ノズルは、上記吐出口に連結されるノズル入口を一端に有すると共に、開口するノズル出口を他端に有する筒体で構成され、
    上記ノズルの内壁には、内側に向かって突出する突起部が、単数、または、上記ノズルの軸方向に垂直な方向において互いに対向するように複数設けられ、
    上記突起部は、
    0.1≦h/H≦0.6
    h:上記ノズルの軸方向に垂直な方向、かつ、上記突起部が突出する突出方向において、上記ノズル入口の内縁と上記ノズル出口の内縁とを通る仮想平滑面に対する上記突起部の最大高さ、または、上記最大高さの合計値
    H:上記突起部の最大高さの点を通って上記ノズルの軸方向に垂直な方向に延在する直線上において、上記仮想平滑面同士間の距離
    を満たし、
    上記ノズルの軸方向において、上記突起部の表面は上記ノズルの内壁に滑らかに接続されていることを特徴とする送風装置。
  3. 吸入口および吐出口を有する本体部と、
    上記本体部内に配置され、上記吸入口から上記吐出口に向けて送風する送風部と、
    上記吐出口に装着されたノズルと
    を備え、
    上記ノズルは、上記吐出口に連結されるノズル入口を一端に有すると共に、開口するノズル出口を他端に有する筒体で構成され、
    上記ノズルの内壁には、内側に向かって突出する突起部が、単数、または、上記ノズルの軸方向に垂直な方向において互いに対向するように複数設けられ、
    上記突起部は、
    0.1≦h/H≦0.6
    h:上記ノズルの軸方向に垂直な方向、かつ、上記突起部が突出する突出方向において、上記ノズル入口の内縁と上記ノズル出口の内縁とを通る仮想平滑面に対する上記突起部の最大高さ、または、上記最大高さの合計値
    H:上記突起部の最大高さの点を通って上記ノズルの軸方向に垂直な方向に延在する直線上において、上記仮想平滑面同士間の距離
    を満たし、
    上記ノズルの上記ノズル入口近傍の内壁において、上記ノズルの軸方向に垂直な縦方向の長さは、上記ノズルの軸方向に垂直な横方向の長さと略同じであり、
    上記縦方向の長さは、上記ノズル入口側から上記ノズル出口側に近づくにしたがって減少する一方、上記横方向の長さは、上記ノズル入口側から上記ノズル出口側に近づくにしたがって増加し、
    上記ノズルは、
    1≦a/A≦2.4
    a:上記ノズル出口の開口面積
    A:上記ノズル入口の開口面積
    を満たすことを特徴とする送風装置。
  4. 請求項1から3までのいずれか一項に記載の送風装置において、
    上記突起部は、上記ノズルの軸方向の略中央で上記最大高さを有することを特徴とする送風装置。
  5. 請求項1からまでのいずれか一項に記載の送風装置において、
    上記ノズルを上記ノズルの軸方向に垂直な面で切ったとき、上記ノズルの内壁は、円弧と直線のうち少なくとも円弧を含む形状を呈することを特徴とする送風装置。
  6. 請求項1からまでのいずれか一項に記載の送風装置において、
    上記突起部の数は複数であり、
    上記ノズルを上記ノズルの軸方向に垂直な面で切ったとき、上記突起部が、四角形の対角に位置するように設けられていることを特徴とする送風装置。
  7. 請求項1からまでのいずれか一項に記載の送風装置において、
    上記ノズルの内壁には、上記突起部に隣接する溝部が設けられていることを特徴とする送風装置。
  8. 請求項1からまでのいずれか一項に記載の送風装置において、
    上記突起部の表面は湾曲面を含むことを特徴とする送風装置。
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