JP6050154B2 - 吹付け施工方法 - Google Patents

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Description

本発明は、放射性廃棄物の余裕深度処分施設における吹付け層を吹付け工法で構築するための吹付け施工方法に関するものである。
特許文献1には、プラスチック吹付耐火物のリバウンド材を回収する方法が記載されている。この方法では、プラスチック吹付耐火物が吹付けノズルから吹付施工され、施工体を形成する。そして、吹付施工時に発生したリバウンド材は、人力又は機力にて切り出しエジェクタに投入される。切り出しエジェクタに投入されたリバウンド材は、エジェクタノズルからの気流により搬送配管を通して吹付装置まで圧送される。
特開2009−243868号公報
特許文献1のリバウンド材の回収方法では、リバウンド材がエジェクタノズルからの気流で圧送されるため、圧送中にリバウンド材に含まれた水分が発散する。従って、リバウンド材に含まれた含水比が低下して、回収後のリバウンド材を再利用することができなくなるおそれがあった。
そこで、本発明は回収したリバウンド材を再利用することが可能な吹付け施工方法を提供することを目的とする。
本発明の吹付け施工方法は、放射性廃棄物の余裕深度処分施設において、ベントナイトを含む締固め土からなる吹付け層を吹付け装置から施工面に向けて吹付け材を噴射する吹付け工法で構築するための吹付け施工方法であって、材料供給機から供給された吹付け材を吹付け装置から噴射しつつ、吹付け装置を下方から上方に向かって移動させて、施工面に吹付け層を形成する吹付け工程と、吹付け工程と並行して同時に実施され、吹付け装置の下方に設置された回収装置を用いて、施工面に吹付けられた吹付け材のうち施工面に付着しなかったリバウンド材を回収する回収工程と、回収装置を用いて、リバウンド材を材料供給機に移送する移送工程とを有し、回収装置は、吹付け装置の下方に設置されたベルトコンベアと、ベルトコンベアで回収されたリバウンド材を収容して材料供給機へ移送するためのコンテナを含むバッチ処理装置と、を有し、材料供給機へ移送されたリバウンド材は、吹付け装置に供給されて吹付け材の一部として用いられる。
この吹付け施工方法では、リバウンド材をベルトコンベアで回収し、回収したリバウンド材をコンテナに収容して吹付け供給器へ移送する。この方法によれば、気流を利用した搬送方法のようにリバウンド材が空気に揉まれることなく、回収及び吹付け供給器まで搬送されるので、リバウンド材からの水分の発散が低減される。従って、リバウンド材の含水比の低下が抑制されるので、リバウンド材を再利用することができる。
本発明の移送工程では、吹付け材に含まれた水分量を調整する水分量調整工程と、水分量調整工程の後に、吹付け材を材料供給機に投入する投入工程とを含む。この工程によれば、回収したリバウンド材の性質が再利用に適した状態に調整される。従って、回収したリバウンド材を好適に再利用することができる。
本発明の吹付け施工方法によれば、回収したリバウンド材を再利用することができる。
本発明の吹付け方法及び緩衝体の形成方法が用いられる構造物の一例を示す断面図である。 図1に示す構造物の一部を破った斜視図である。 吹付け施工方法が実行される充填予定領域を示す側面図である。 吹付け装置の正面図である。 吹付け施工方法の変形例を説明するための図である。 吹付け施工方法の変形例を説明するための図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の吹付け施工方法の実施形態について説明する。同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。吹付け施工方法を用いて施工される構造物の一例として、低レベル放射性廃棄物の余裕深度処分施設101について説明する。
図1及び図2に示す放射性廃棄物の余裕深度処分施設101は、低レベル放射性廃棄物のうち放射能レベルが比較的高い放射性廃棄物の処分を行うための施設である。施設101で処理される廃棄体103は、放射性廃棄物が鉄鋼製の容器に封入されて形成されており、トンネル105内に収容される。廃棄体103同士の隙間に充填材107が充填され、さらにその周囲を多層に囲むように順に、コンクリートピット109、低拡散層111、緩衝層113が形成されている。緩衝層113とトンネル105の壁面との間の空間には、上部埋め戻し層115U及び側部埋め戻し層115Sを含む埋め戻し層115が設けられている。また、トンネル105の底面と緩衝層113との間には、床部材116が設けられている。
以下では、トンネル105の幅方向にX軸、トンネル105の長手方向(図1の紙面に直交する方向)にY軸、鉛直方向にZ軸を取ったXYZ座標系を設定し、各構成要素の位置関係の説明にX,Y,Zを用いるものとする。また、「前方」、「後方」といったような「前後」の概念をもつ文言を用いる場合には、+Y方向を「前」、−Y方向を「後」とする。また、「上方」、「下方」といったような「上下」の概念をもつ文言を用いる場合には、+Z方向を「上」、−Z方向を「下」とする。
施設101の緩衝層113は、吹付け材で形成され遮水層として機能する壁体である。吹付け材は、ベントナイトを含む締固め土である。緩衝層113は、YZ平面に平行な側壁部分である側部緩衝層113aと、XY平面に平行であり廃棄体103に対して上側に設けられた上部緩衝層113bと、XY平面に平行であり廃棄体103に対して下側に設けられた下部緩衝層113cと、を有している。例えば、緩衝層113の側部緩衝層113aは、本実施形態の吹付け施工方法により施工される。一例として、側部緩衝層113aの寸法は、X方向に1m、Y方向に130m、Z方向に8mである。側部緩衝層113aの施工時には、既に、低拡散層111及び側部埋め戻し層115Sが完成済みであるので、側部緩衝層113aの施工においては、低拡散層111と側部埋め戻し層115Sとの間の狭隘な空間での作業を強いられ、重機等を用いることができない。さらに、側部緩衝層113aの施工は、吹付け材を高密度に締固めする必要があるので、吹付け施工工法が好適に採用される。以下、側部緩衝層113aとして吹付け材が充填される予定の上記空間(幅1m、長さ130m、高さ8mの空間)を、「充填予定領域」と称し、符号「R」を付して表すものとする。
図2及び図3に示すように、側部緩衝層113aは、トンネル105の妻面11(図3参照)からトンネル105の出口に向けて積層された第1の吹付け層50及び複数の第2の吹付け層60を有している(図3参照)。第1の吹付け層50は、妻面11上に形成され、低拡散層111の外側の側壁111aと、側部埋め戻し層115Sの内側の側壁115aとの間に設けられている。第2の吹付け層60は、第1の吹付け層50の上に複数積層され(図3参照)、充填予定領域Rの互いに対面する側壁111a,115aの間に水平方向に延在している。
吹付け装置1について説明する。図3及び図4に示すように、吹付け装置1は、ホイスト5と、吹付け本体部3と、吹付け材供給部17と、を備えている。吹付け本体部3は、ホイスト5によりワイヤ7を介して充填予定領域R内に吊り下げられる。充填予定領域Rの上方には、Y方向に延在しホイスト5を支持するレール9が設けられており、ホイスト5はレール9に案内されてY方向に移動可能である。さらにホイスト5がワイヤ7を巻き上げ/巻き出しすることにより、吹付け本体部3が上下移動する。以上の構成により、吹付け本体部3は、充填予定領域R内においてY,Z方向に平行移動可能である。
吹付け材供給部17は、チューブ15を通じて吹付け材(ベントナイトを含む締固め土)を吹付け本体部3に供給する。吹付け材供給部17は、通常の吹付け工法で用いられる公知の吹付け材供給機17a、コンプレッサ17b及び材料供給機17cで構成されている。
この吹付け材供給部17には、材料タンク18から吹付け材が供給される。この吹付け材の含水比は、例えば19%〜23%である。ここで、含水比とは、吹付け材に含まれる水の重量を固体(土粒子)の重量で除したものであり、物質(土全体)に含まれる水分の割合をいう。材料タンク18はチューブ18aを介して吹付け材を材料供給機17cに供給する。
吹付け本体部3は、前方の施工面Cに対して吹付け材を噴射する部分である。なお、施工面Cは、緩衝層113のうち側部緩衝層113aの前方に設けられたXZ平面に平行な壁の壁面である。施工面Cの上に吹付け材を繰り返し吹付け、130mの厚さまで積み重ねていくことにより、最終的には、Y方向に130mの長さをもつ側部緩衝層113aが完成する。
吹付け本体部3は、ワイヤ7が掛けられる吊り下げ治具21と、吊り下げ治具21の下面に取り付けられたロボットアーム23と、ロボットアーム23のアーム先端に取り付けられたノズルユニット25と、を備えている。ロボットアーム23の基部側が吊り下げ治具21の下面に固定されており、多関節をもつロボットアーム23が下方に延びている。ノズルユニット25は、吹付け材を噴射するノズル31を備えている。また、吊り下げ治具21の上面には、ロボットアーム23を制御するための制御コンピュータ27が搭載されている。ロボットアーム23は、制御コンピュータ27からの制御信号に基づいて動作し、ノズルユニット25の姿勢及び位置を自在に変更することができる。すなわち、ロボットアーム23は、ノズルユニット25を駆動しノズルユニット25の姿勢及び位置を決めるアクチュエータとして機能する。ロボットアーム23によるノズルユニット25の可動範囲の上下方向(Z方向)の幅は、例えば0.9mである。
ロボットアーム23は、あらかじめ一連のノズルワークをプログラムとして制御コンピュータ27に記憶させ、当該プログラムに従う同じノズルワークを繰り返し再生することができる。また、ロボットアーム23は、制御コンピュータ27に接続された手動コントローラを操作することにより、作業者が手動でノズル31の位置及び姿勢を操作することもできる。
吊り下げ治具21には、X方向の両側に張り出すガイドローラ29が取り付けられている(図4参照)。一対のガイドローラ29がそれぞれ側壁111a,115aに押し当てられることで、吹付け圧等に起因する吹付け本体部3の揺動が抑制される。また、吊り下げ治具21の前端面には、前方の画像を撮像するカメラ30が取り付けられている。カメラ30は、撮像した画像を画像信号として制御コンピュータ27に送信する。制御コンピュータ27は、カメラ30で撮像された上記画像をロボットアーム23の動作制御に利用してもよい。
以上説明した吹付け装置1では、ロボットアーム23を用いてノズルユニット25の動きを制御するので、常に適切に制御された噴射方向及び噴射距離で吹付け材の噴射を行い、リバウンド材の発生を低減することができる。
しかしながら、ある程度のリバウンド材は発生するため、このリバウンド材を回収し吹付け材として再利用することが望まれる。以下、上記吹付け装置1による吹付け時に発生したリバウンド材の再利用を図るためのリバウンド材回収装置40(以下、単に「回収装置」ともいう。)について説明する。
図3に示すように、回収装置40は、ベルトコンベア41と、バッチ処理装置42とを備えている。ベルトコンベア41は、リバウンド材を回収し、バッチ処理装置42に搬送する。ここで、リバウンド材とは、施工面Cに吹付けられた吹付け材のうち施工面Cに付着しなかった吹付け材をいう。このベルトコンベア41には、公知の構成を有するものを用いることができる。ベルトコンベア41は、ベルト43とベルト43を駆動する駆動部44とを有している。ベルト43は、回収したリバウンド材を後方側(−Y方向)の斜め上方向に搬送する。充填予定領域Rの奥側、すなわち施工面Cの近傍に配置されたベルト43の一端部には、リバウンド材を回収する回収部41aが設定されている。また、充填予定領域Rの手前側、すなわちトンネル105の出口側に配置されたベルト43の他端部には、リバウンド材を排出する排出部41bが設定されている。なお、ベルトコンベア41の幅(X方向)は、充填予定領域Rの幅(X方向)と略同じ、より詳細には、充填予定領域Rの幅より若干小さいことが好ましい。このような幅のベルトコンベア41によれば、リバウンド材が落下し得る範囲に回収部41aが配置されるので、リバウンド材を効率よく回収することができる。
回収部41aは、施工面Cに付着しなかったリバウンド材を回収する。回収部41aは、吹付け装置1の下方、より詳細には、施工面Cの近傍やノズル31と施工面Cとの間の下方領域に設置されている。排出部41bは、回収部41aに対して斜め上方に設定されている。この排出部41bから、ベルト43により搬送されたリバウンド材が排出される。
バッチ処理装置42は、ベルトコンベア41から排出されたリバウンド材を材料供給機17cに搬送する。バッチ処理装置42は、リバウンド材を収容する箱型のコンテナ46と、コンテナ46を床面RF上で移動させる台車47と、コンテナ46を吊り上げるホイスト48とを備えている。
コンテナ46は、台車47及びホイスト48により、リバウンド材を受け取る位置P1から、リバウンド材を排出する位置P2まで移動される。ここで、リバウンド材を受け取る位置P1とは、ベルトコンベア41の排出部41bの下方の位置をいう。また、リバウンド材を排出する位置P2とは、材料供給機17cの上方の位置をいう。台車47は、リバウンド材を受け取る位置P1から、ホイスト48によりコンテナ46を吊り上げるための位置P3までコンテナ46を移動させる。台車47は、作業者が移動させてもよいし、モータ等を作業者が操作して移動させるものであってもよい。
ホイスト48は、レール9に設けられている。ホイスト48からは、鉛直方向(Z方向)にワイヤ48aが吊り下げられている。ワイヤ48aの先端には、コンテナ46を取り付けることができる。このホイスト48によれば、リバウンド材が収容されたコンテナ46を床面RFから吹付け装置1が配置された作業床WFの上方まで吊り上げることができる。さらに、レール9に沿って、吊り上げたコンテナ46を材料供給機17cまで+Y方向に移動させることができる。
なお、バッチ処理装置42は、必要に応じてリバウンド材処理装置49を備えていてもよい。リバウンド材処理装置49は、材料供給機17cの上方に配置され、リバウンド材に対して所望の処理を実施して再利用に適した状態にする。例えば、リバウンド材の含水量を測定し、必要に応じて水を追加して含水量を調整する。例えば、リバウンド材の含水量は、例えば19%〜23%に調整される。
続いて、上述した吹付け装置1およびリバウンド材回収装置40を用いた吹付け施工方法について説明する。本実施形態の吹付け施工方法では、以下に説明する吹付け工程及び回収工程を同時並行で行う。
(吹付け工程)
吹付け工程は、吹付け装置1を用いて実施される。図3に示すように、吹付け装置1のロボットアーム23を制御しながら、施工面C(妻面11又は妻面11上に積層されたベントナイト層)上にベントナイトを吹付けていく。このとき、ある程度のリバウンド材が発生し、施工面Cの手前側の下方に落下する。
(回収工程)
回収工程は、上記吹付け工程と並行して実施される。回収工程は、回収装置40のベルトコンベア41を用いて実施される。吹付け工程を実施している間、施工面Cに付着しなかった吹付け材であるリバウンド材が施工面C近傍の下方に落下する。施工面Cの近傍にはベルトコンベア41の回収部41aが配置されているため、リバウンド材は回収部41a上に落下する。回収部41aにおけるベルト43上に落下したリバウンド材は、斜め上後方に移動するベルト43により排出部41bまで搬送され、排出部41bの下方に配置されたコンテナ46に排出される。
(移送工程)
移送工程は、回収装置40のバッチ処理装置42を用いて実施される。移送工程では、ベルトコンベア41の排出部41bの下方の位置P1に配置されたコンテナ46を、材料供給機17cの上方の位置P2まで移動させる。まず、リバウンド材を収容したコンテナ46を、台車47を用いて吊り上げ位置Pまで移動させる。吊り上げ位置Pにおいて、ワイヤ48aの先端をコンテナ46に連結する。そして、ホイスト48を操作して作業床WF上の材料供給機17cよりも上方にコンテナ46を移動させた後に、Y方向に沿ってリバウンド材処理装置49上にコンテナ46を移動させる。リバウンド材処理装置49上までコンテナ46を移動させた後に、コンテナ46の底板46aを開放して、リバウンド材をリバウンド材処理装置49に供給する。リバウンド材処理装置49において所定の処理がなされ(水分量調整工程)、処理後のリバウンド材は材料供給機17cに投入される(投入工程)。
この移送工程は、コンテナ46内に収容されたリバウンド材の量に応じて、所定のタイミングで実施される。例えば、ノズル31から吹付け材を吹付けていない期間、例えば、第1の工程において、吹付け装置1を上方から下方へ移動させる間に実施される。この期間によれば、施工面Cに吹付け材が吹付けられていないため、リバウンド材が発生しない。従って、排出部41bからリバウンド材が排出されないので、回収したリバウンド材の取りこぼしを抑制することができる。
続いて、以上説明した吹付け施工方法による作用効果を説明する。この吹付け施工方法では、リバウンド材をベルトコンベア41で回収し、回収したリバウンド材をコンテナ46に収容して材料供給機17cへ移送する。この方法によれば、気流を利用した搬送方法のようにリバウンド材が空気に揉まれることなく材料供給機17cまで搬送されるので、リバウンド材からの水分の発散が低減される。従って、リバウンド材の含水比の低下が抑制されるので、リバウンド材を再利用することができる。
本実施形態の吹付け施工方法は、吹付け材に含まれた水分量を調整する水分量調整工程と、水分量調整工程の後に、吹付け材を材料供給機17cに投入する投入工程とを含んでいる。これら工程によれば、回収したリバウンド材の含水比が、吹付け材として再利用に適した状態に調整されるため、回収したリバウンド材を好適に再利用することができる。
本実施形態の吹付け施工方法では、施工面Cに付着しなかった吹付け材を回収して、再び吹付け材の一部として用いるので、リバウンド材の発生により緩衝層113の形成に必要な吹付け材の量が増加することを抑制できる。
ところで、緩衝層113の施工においてリバウンド材を回収する場合には、所定の量のリバウンド材が床面RF上に堆積した状態で吹付け作業を中断する。そして、作業者、吹付けノズル31やチューブ15といった装置を撤収させた後にリバウンド材を回収する作業を行っていた。このため、緩衝層113を施工する場合において、例えば1時間のうち、吹付け作業を実施する時間が30分であり、リバウンド材を回収する時間が20分であり、その他の準備作業に要する時間が10分程度となるため、施工の歩掛りが悪化していた。
本実施形態の吹付け施工方法では、吹付け工程と、リバウンド材を回収する回収工程とが並行して実施される。緩衝層113を施工している間に堆積するリバウンド材は、吹付け工程の間に随時回収されるため、吹付け工程と回収工程とを別々に実施する必要がない。従って、緩衝層113を形成する場合の施工の歩掛りを飛躍的に向上することができる。
側部緩衝層113aの施工は、放射性の廃棄体103の近傍で行われるものであるので、作業者の放射線被曝が問題になり易い。これに対し、本実施形態の吹付け施工方法では、吹付け作業をロボットアーム23によって自動的に無人で行うことができる。よって、作業者の放射線被曝を低減させることができ、ひいては、人件費を低減することができる。
以上、本発明の吹付け方法及び緩衝材の形成方法について説明したが、本発明は、上記実施形態に限られるものではない。例えば、上記実施形態で例示した構成要素の具体的な寸法、距離等の数値は、説明の理解を容易にするための一例であり、本発明を限定するものではない。
本実施形態の吹付け施工方法は、複数台の吹付け装置1及び複数台の回収装置40を用いて実施してもよい。図5は、複数台の吹付け装置1A,1B及び複数台の回収装置40(不図示)を用いて吹付け施工方法を実施する場合を説明するための図である。図5に示すように、トンネル105のY方向に沿って複数の作業領域を設定し、それぞれの作業領域に1台の吹付け装置1及び1台の回収装置40を配置して、側部緩衝層113aを形成しつつリバウンド材を回収してもよい。
複数台の吹付け装置1及び複数台の回収装置40を用いて吹付け施工方法を実施する場合には、まず、土留め部材73を形成する。土留め部材73は、充填予定領域RのXZ平面に沿って形成され、例えばH鋼を組み合わせることにより形成する。なお、土留め部材73は、側部緩衝層113aの形成が終了した後に取り除いてもよい。そして、吹付け工程を実施する。ここで、最も奥側の領域Sに配置された吹付け装置1Aは、妻面11上に、吹付け材を水平方向に吹付けて側部緩衝層113aを形成する。吹付け装置1Aによる吹付け工程の実施と同時に、出口側の領域Sに配置された吹付け装置1Bは、土留め部材73に吹付け材を水平方向に吹付けて側部緩衝層113aを形成する吹付け工程を実施する。吹付け装置1Aによる吹付け工程及び吹付け装置1Bによる吹付け工程と並行して、回収装置40による回収工程が同時に実施される。
複数台の吹付け装置1A,1B及び複数台の回収装置40を用いて吹付け施工方法を実施することにより、1台の吹付け装置1及び1台の回収装置40を用いて側部緩衝層113aを形成する場合よりも、短時間で妻面11からトンネル105の出口に至る側部緩衝層113aを形成することができる。
ところで、吹付け装置1Aが所定の吹付け距離(例えばノズル31から施工面Cまでの距離が1m)を保って水平吹付けを実施するためには、領域SのY方向の長さLが少なくとも2m必要である。従って、吹付け装置1Aを用いて側部緩衝層113aを施工した場合には、水平吹付けにより側部緩衝層113aを形成できない領域Sが生じる。
そこで、図6に示すように、領域Sに埋め込み施工部75を形成するための鉛直吹付け工程を実施する。まず、ノズル31が床面RFを向くように吹付け装置1の姿勢を変更する。鉛直吹付けによる吹付け工程が実施される領域Sには、第1の領域71と第2の領域72が設定される。ここで、説明の便宜上、領域SをY方向に沿って等間隔に2分割し、トンネル105の奥側を第1の領域71とし、トンネル105の出口側を第2の領域72とする。
まず、第1の鉛直吹付け工程を実施する。この工程では、第1の領域71に吹付けによる施工部72aを形成するため、第1の領域71を施工エリアとし、第2の領域72を回収エリアとする。ホイスト48(図3参照)を操作して吹付け装置1Aを第1の領域71に配置する。そして、第2の領域72にはリバウンド材回収装置40Bを配置する。この回収装置40Bは、箱状の形状を有し、一の側面が開閉可能とされている。第2の領域72に配置された回収装置40Bは、第1の領域71に向かう側面が開放状態とされる。
吹付け装置1A及び回収装置40Bを配置した後に、ノズル31をY方向に往復動させつつ、X方向に平行移動させることにより施工部72aを形成する。この工程により、厚さが例えば4cmの施工部72aが形成される。このとき、施工面Cに付着しなかった吹付け材はリバウンド材となる。リバウンド材はノズル31から噴出される気流により第2の領域72に配置された回収装置40Bに移送される。施工部72aの形成が終了した後に、回収装置40Bを吊り上げて回収装置40B内のリバウンド材を回収する。以上の作業により、第1の鉛直吹付け工程が終了する。
続いて、第2の鉛直吹付け工程を実施する。この工程では、第2の領域72に吹付けによる施工部72bを形成するため、第2の領域72を施工エリアとし、第1の領域71を回収エリアとする。ホイスト48を操作して吹付け装置1Aを第2の領域72に配置し、回収装置40Bを第1の領域71に配置する。そして、第1の鉛直吹付け工程と同様に、ノズル31から吹付け材を吹付けつつ、ノズル31を移動させて施工部72bを形成すると共に、回収装置40B内に前記同様の方法でリバウンド材を回収する。厚さが4cmである施工部72bが形成されると、吹付けを停止し、回収装置40Bのリバウンド材を回収する。以上の作業により、第2の吹付け工程が終了する。
再び第1の鉛直吹付け工程を実施する。この場合には、ノズル31の位置を、先の第1の工程におけるノズル31の高さよりも施工部72aの高さ(例えば4cm)だけ上方(+Z方向)に配置する。
上記第1の鉛直吹付け工程及び第2の鉛直吹付け工程を繰り返し実施することにより、領域Sに埋め込み施工部75が形成され、領域Sに吹付け材が充填される。
また、吹付け装置1は、ロボットアームを用いたファクトリーオートメーション(FA)ロボットに限定されない。例えば、油圧式ロボットやバックホウ形態のアタッチメントを用いたロボットであってもよい。
また、バッチ処理装置42はコンテナ46を複数有していてもよい。この場合には、移送工程を実施するタイミングに自由度を持たせることができる。1つのコンテナ46を排出部41bの下方に配置し、リバウンド材を回収している間に、別のコンテナ46をリバウンド材処理装置49まで移動させる。このように、ベルトコンベア41からのリバウンド材の回収と、リバウンド材処理装置49までの搬送を並行して実施することができる。
1,1A,1B…吹付け装置、3…本体部、5…ホイスト、7…ワイヤ、9…レール、11…妻面、15…チューブ、17…吹付け材供給部、17a…吹付け材供給機、17b…コンプレッサ、17c…材料供給機、18…材料タンク、18a…チューブ、21…治具、23…ロボットアーム、25…ノズルユニット、27…制御コンピュータ、29…ガイドローラ、30…カメラ、31…ノズル、40,40B…リバウンド材回収装置(回収装置)、41…ベルトコンベア、41a…回収部、41b…排出部、42…バッチ処理装置、43…ベルト、44…駆動部、46…コンテナ、46a…底板、47…台車、48…ホイスト、48a…ワイヤ、49…リバウンド材処理装置、50…第1の吹付け層、60…第2の吹付け層、71…第1の領域、72…第2の領域、72a,72b…施工部、73…土留め部材、75…埋め込み施工部、101…余裕深度処分施設、103…廃棄体、105…トンネル、107…充填材、109…コンクリートピット、111…低拡散層、111a,115a…側壁、113…緩衝層、113a…側部緩衝層、113b…上部緩衝層、113c…下部緩衝層、115S…側部埋め戻し層、115U…上部埋め戻し層、116…床部材、P1,P2,P3…位置、R…充填予定領域、RF…床面、S…領域、WF…作業床。

Claims (2)

  1. 放射性廃棄物の余裕深度処分施設において、ベントナイトを含む締固め土からなる吹付け層を吹付け装置から施工面に向けて吹付け材を噴射する吹付け工法で構築するための吹付け施工方法であって、
    材料供給機から供給された前記吹付け材を前記吹付け装置から噴射しつつ、前記吹付け装置を下方から上方に向かって移動させて、前記施工面に前記吹付け層を形成する吹付け工程と、
    前記吹付け工程と並行して同時に実施され、前記吹付け装置の下方に設置された回収装置を用いて、前記施工面に吹付けられた前記吹付け材のうち前記施工面に付着しなかったリバウンド材を回収する回収工程と、
    前記回収装置を用いて、前記リバウンド材を前記材料供給機に移送する移送工程と、
    を有し、
    前記回収装置は、
    前記吹付け装置の下方に設置されたベルトコンベアと、
    前記ベルトコンベアで回収された前記リバウンド材を収容して前記材料供給機へ移送するためのコンテナを含むバッチ処理装置と、を有し、
    前記材料供給機へ移送された前記リバウンド材は、前記吹付け装置に供給されて前記吹付け材の一部として用いられることを特徴とする吹付け施工方法。
  2. 前記移送工程は、
    前記吹付け材に含まれた水分量を調整する水分量調整工程と、
    前記水分量調整工程の後に、前記吹付け材を前記材料供給機に投入する投入工程と、を含むことを特徴とする請求項1に記載の吹付け施工方法。
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