JP6049910B2 - 映像処理装置及び映像表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の映像データに基づく複数個の映像を1つの画面に表示させる映像信号を生成する映像処理装置及びこの映像処理装置を含む映像表示装置に関するものである。
一般に、監視システムは、Motion JPEG(Motion Joint Photographic Experts Group:MJPEG)形式又はMPEG(Moving Picture Experts Group)形式などの圧縮形式で圧縮映像データを生成する監視カメラと、監視カメラで生成された圧縮映像データを記録及び再生する監視レコーダと、映像信号に基づく映像を表示する映像表示部とを備えている。また、一般に、監視レコーダは、記録されている複数の圧縮映像データを同時にデコードし、デコードされた複数の映像データに基づく複数個(例えば、4個、9個、又は16個)の映像からなる合成映像を映像表示部の画面に表示させる機能を備えている。1つの画面に複数個の映像を並べて表示するために利用できる技術が、例えば、特許文献1及び2に説明されている。
また、監視レコーダは、圧縮形式の異なる複数種類の映像データを記録するだけでなく、NTSC(National Television System Committee)方式の映像データとハイビジョン(High Definition)方式の映像データのように解像度の異なるカメラで生成された解像度の異なる複数種類の映像データを記録する場合がある。
特開2001−285714号公報(段落0031〜0113、図1〜図11) 特開2000−305543号公報
一般に、解像度の異なる複数種類の映像データを同時に再生する処理、又は、圧縮形式の異なる複数種類の映像データを同時にデコードする処理を、1個のIC(集積回路)素子で実現することは困難であるため、これらの処理は複数個のIC素子で分担して実現されることが多い。例えば、第1のIC素子がMPEG方式で圧縮された複数の圧縮映像データを伸張及び再生し、第2のIC素子がMJPEG方式で圧縮された複数の圧縮映像データを伸張及び再生する。
しかしながら、従来の監視システムにおいて、圧縮形式の異なる複数種類の映像データに基づく複数個の映像を1つの画面に表示させながら、複数個の映像の1つを徐々に拡大する場合には、拡大される映像の位置を拡大倍率に応じた好適な位置に自動的に移動させることが難しいという問題がある。これは、複数種類の映像データの映像処理を複数個のIC素子で分担して行う従来のシステムにおいて、複数個のIC素子の内の一方のIC素子のデコードによって生成された映像データに基づく映像の位置を、他方のIC素子が把握していないからである。
そこで、本発明は、上記従来技術の課題を解決するためになされたものであり、複数の映像データに基づく複数個の映像(分割領域映像)を1つの画面に表示させながら複数個の映像のいずれかを拡大する場合に、拡大される映像の位置を拡大倍率に応じた好適な位置に自動的に移動させることができる映像処理装置及び映像表示装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る映像処理装置は、複数の第1の映像データから、第1の映像信号を生成する第1の映像信号生成部と、複数の第2の映像データ及び前記第1の映像信号から、表示用映像信号を生成する第2の映像信号生成部と、前記第1の映像信号生成部及び前記第2の映像信号生成部の動作を制御する制御部とを有し、前記第1の映像信号生成部は、前記複数の第1の映像データのそれぞれに対する縮小又は拡大処理としての第1の変倍処理を施すための複数の第1の変倍処理部と、前記複数の第1の変倍処理部が行う前記第1の変倍処理の変倍率を含む変倍情報を送信する変倍情報送信部と、前記複数の第1の変倍処理部によって処理された前記複数の第1の映像データから前記第1の映像信号を生成する第1の映像加工処理部とを含み、前記第2の映像信号生成部は、前記変倍情報送信部から送信された前記変倍情報を受信する変倍情報受信部と、前記変倍情報受信部が受信した前記変倍情報に応じた複数の映像加工情報を予め記憶する映像加工情報記憶部と、前記複数の第2の映像データのそれぞれに対する縮小又は拡大処理としての第2の変倍処理を施すための複数の第2の変倍処理部と、前記複数の第2の変倍処理部によって処理された前記複数の第2の映像データに、前記映像加工情報記憶部が記憶する前記複数の映像加工情報の内の前記変倍情報受信部が受信した前記変倍情報に対応する映像加工情報を用いて、前記複数の第2の変倍処理部によって処理された前記複数の第2の映像データに加工処理を施して、第2の映像信号を生成する第2の映像加工処理部と、前記第1の映像信号と前記第2の映像信号とから前記表示用映像信号を生成する映像合成部とを含み、前記複数の第1の変倍処理部が行う前記第1の変倍処理は、前記複数の第1の映像データから選択された第1の映像データの拡大処理を含み、前記変倍情報送信部が送信する前記変倍情報は、前記選択された第1の映像データを特定する特定情報と、前記選択された第1の映像データの拡大処理の拡大倍率を示す拡大情報とを含むことを特徴とする。
本発明によれば、複数の映像データに基づく複数個の分割領域映像を1つの画面に表示させながら複数個の分割領域映像のいずれかを拡大する場合であっても、拡大される分割領域映像の位置を拡大倍率に応じた好適な位置に自動的に移動させることができる。
本発明の実施の形態1に係る映像処理装置及び映像表示装置の構成を概略的に示すブロック図である。 実施の形態1に係る映像処理装置の第1の映像生成部が生成する16個の第1の分割領域映像からなる映像が表示されている画面を示す図である。 実施の形態1に係る映像処理装置の第1の映像生成部が生成する映像の上に、第2の映像生成部が生成する4個の第2の分割領域映像が重ねて表示されている画面を示す図である。 (a)から(c)は、実施の形態1に係る映像処理装置の第1の映像生成部の変倍情報送信部の動作を示すタイミング図である。 実施の形態1に係る映像処理装置の第2の映像生成部が生成する4個の第2の分割領域映像が表示されている画面を示す図である。 (a)から(d)は、実施の形態1に係る映像処理装置の第1の映像生成部の変倍情報送信部の動作を示すタイミング図である。 (a)から(d)は、実施の形態1に係る映像処理装置が第1の分割領域映像の1つを拡大する場合における拡大対象の映像の大きさと位置を示す図である。 実施の形態1に係る映像処理装置が第1の分割領域映像の1つを拡大する場合における拡大対象の映像の拡大方向と移動方向を示す図である。 実施の形態1に係る映像処理装置が映像を表示する画面における座標を示す図である。 実施の形態1に係る映像処理装置の第1の映像加工情報記憶部が記憶する拡大情報と第1の分割領域映像の中心位置の座標との対応関係の一部を表形式(対応テーブル)で示す図である。 (a)及び(b)は、実施の形態1に係る映像処理装置の映像合成部の動作を示す図である。 (a)及び(b)は、実施の形態1に係る映像処理装置の第2の映像生成部で加工された映像を示す図である。 実施の形態1に係る映像処理装置の第2の映像生成部が生成する第2の分割領域映像の配列を示す図である。 実施の形態1に係る映像処理装置の第2の映像加工情報記憶部が記憶する拡大情報と第2の分割領域映像の中心位置と削除領域との対応関係の一部を表形式(対応テーブル)で示す図である。 本発明の実施の形態2に係る映像処理装置及び映像表示装置の構成を概略的に示すブロック図である。 本発明の実施の形態3に係る映像処理装置及び映像表示装置の構成を概略的に示すブロック図である。 実施の形態3に係る映像処理装置の第2の分割領域映像の並び替えを示す図である。
《1》実施の形態1.
《1−1》実施の形態1の構成.
図1は、本発明の実施の形態1に係る映像処理装置1及び映像表示装置1aの構成を概略的に示すブロック図である。映像表示装置1aは、映像処理装置1と、映像処理装置1から出力される表示用映像信号I3に基づく映像を表示する映像表示部としてのモニタ60とを有する。映像処理装置1には、映像データが格納されるハードディスクドライブなどのような情報記憶部である映像データ記憶部50が接続されている。映像データ記憶部50に格納されている映像データは、例えば、複数の監視カメラによって撮影された圧縮映像データである。圧縮映像データは、例えば、MPEG映像データ及びMJPEG映像データを含む。映像処理装置1は、映像データ記憶部50を、映像処理装置1の一部として内蔵してもよい。また、映像処理装置1には、ユーザ指示を入力するための入力操作部30が接続される。入力操作部30は、例えば、マウス、キーボード、タッチパネル、リモコン装置、又は映像処理装置1の本体に備えられた操作部などである。
図1に示されるように、映像処理装置1は、映像データ記憶部50に記憶されている複数の第1の映像データとしての複数のMPEG映像データから、第1の映像信号I1を生成する第1の映像信号生成部10を有する。また、映像処理装置1は、映像データ記憶部50に記憶されている複数の第2の映像データとしての複数のMJPEG映像データ及び第1の映像信号I1から、表示用映像信号I3を生成する第2の映像信号生成部20を有する。さらに、映像処理装置1は、第1の映像信号生成部10及び第2の映像信号生成部20の動作を制御する制御部(表示制御部)40を有する。第1の映像信号生成部10と第2の映像信号生成部20とは、例えば、互いに異なる種類の映像データを処理するように構成されている。第1の映像信号生成部10と第2の映像信号生成部20とはそれぞれ、別個のIC素子によって構成することができる。なお、第1の映像信号生成部10及び第2の映像信号生成部20が扱う映像データの種類は、MPEG映像データ及びMJPEG映像データに限定されない。
第1の映像信号生成部10は、映像データ記憶部50から読み出された複数のMPEG映像データのそれぞれをデコードするための複数のMPEGデコーダ101〜116と、デコードされた複数の映像データ(第1の映像データ)のそれぞれに対する縮小及び拡大処理である変倍処理を施すための複数の第1の変倍処理部121〜136とを有する。また、第1の映像信号生成部10は、複数の第1の変倍処理部121〜136が行ういずれかの変倍処理の変倍率(例えば、拡大処理の拡大倍率)を含む変倍情報を送信する変倍情報送信部142と、複数の第1の変倍処理部121〜136によって処理された複数の映像データから第1の映像信号I1を生成する第1の映像加工処理部141とを有する。また、第1の映像信号生成部10は、第1の映像加工処理部141が使用する第1の映像加工情報を予め記憶する第1の映像加工情報記憶部143を備えてもよい。変倍情報送信部142による変倍情報の送信は、第1の映像信号I1に含まれる垂直同期信号に同期したタイミングで行われることが望ましい。第1の映像信号I1は、例えば、複数の第1の変倍処理部121〜136が行う縮小処理によって生成された複数個の映像(以下「分割領域映像」又は「第1の分割領域映像」とも言う。)を複数行又は複数列又は複数行複数列(マトリクス状)に配列して1つの画面61に表示させる映像信号である。また、変倍情報送信部142が送信する変倍情報は、例えば、制御部40からの制御信号によって選択された分割領域映像を特定する情報と、この分割領域映像の最初のサイズを基準とする拡大倍率とを含む情報である。複数個の第1の分割領域映像の内から、1又は複数の第1の分割領域映像を選択することを指示するための制御部40からの制御信号は、例えば、入力操作部30から入力されたユーザ指示にしたがって、又は、制御部40が予め保持する情報若しくはプログラムにしたがって、生成される。なお、第1の映像信号生成部10が非圧縮形式で記録されている映像データを処理する構成である場合には、第1の映像信号生成部10は、複数のMPEGデコーダ101〜116を備える必要はない。また、図1には、複数のMPEGデコーダ101〜116の数が16台であり、複数の第1の変倍処理部121〜136の数が16台である場合を例示したが、これらの数は16台に限定されず、2台、4台、9台、25台、36台、またはそれ以外でもよい。
第2の映像信号生成部20は、変倍情報送信部142から送信された変倍情報を受信する変倍情報受信部222と、受信した変倍情報に応じた複数の第2の映像加工情報を予め記憶する第2の映像加工情報記憶部223とを有する。また、第2の映像信号生成部20は、映像データ記憶部50から読み出された複数のMJPEG映像データのそれぞれをデコードするための複数のMJPEGデコーダ201〜204と、デコードされた複数の映像データ(第2の映像データ)のそれぞれに対する縮小及び拡大処理である変倍処理を施すための複数の第2の変倍処理部211〜214とを有する。また、第2の映像信号生成部20は、複数の第2の変倍処理部211〜214によって処理された複数の第2の映像データに、第2の映像加工情報記憶部223が記憶する複数の映像加工情報の内の変倍情報受信部222が受信した変倍情報に対応する映像加工情報を用いて、複数の第2の変倍処理部211〜214によって処理された複数の映像データに加工処理を施して、第2の映像信号I2を生成する第2の映像加工処理部221を有する。さらに、第2の映像信号生成部20は、第1の映像信号I1を一時記憶するバッファメモリ231と、バッファメモリ231から読み出された第1の映像信号I1と第2の映像信号I2とから表示用映像信号を生成する映像合成部232とを有する。第2の映像信号I2は、例えば、複数の第2の変倍処理部211〜214が行う縮小処理によって生成された複数個の映像(以下「分割領域映像」又は「第2の分割領域映像」とも言う。)を複数行又は複数列又は複数行複数列(マトリクス状)に配列して1つの画面61に表示させる映像信号である。なお、第2の映像信号生成部20が非圧縮形式で記録されている映像データを処理する構成である場合には、第2の映像信号生成部20は、複数のMJPEGデコーダ201〜204を備える必要はない。また、図1には、複数のMJPEGデコーダ201〜204の数が4台であり、複数の第2の変倍処理部211〜214の数が4台である場合を例示したが、これらの数は4台に限定されず、2台、4台、9台、25台、36台、またはそれ以外でもよい。
実施の形態1では、モニタ60の画面61に、ユーザがMPEG形式の圧縮映像データに基づく16個の第1の分割領域映像を並べて表示し、さらに、MJPEG形式の圧縮映像データに基づく4個の第2の分割領域映像を第1の分割領域映像のいずれかの上に上書き表示される(すなわち、第2の分割領域映像が表示される領域内においては第1の分割領域映像は表示されず第2の分割領域映像のみが表示される)ように指示した例を説明する。例えば、制御部40は、入力操作部30から入力されたユーザ指示にしたがって、第1の映像信号生成部10が16個の第1の分割領域映像を生成し、第2の映像信号生成部20が4個の第2の分割領域映像を生成し、4個の第2の分割領域映像が第1の映像信号生成部10で生成した16個の第1の分割領域映像の内の4つの分割領域映像の上に上書き表示するように、第1の映像信号生成部10及び第2の映像信号生成部20を制御する。
図2は、第1の映像信号生成部10から供給される第1の映像信号I1に基づいて1つの画面61に表示される16個の第1の分割領域映像A11〜A14,A21〜A24,A31〜A34,A41〜A44を示す図である。図2においては、第1の分割領域映像A11〜A14,A21〜A24,A31〜A34,A41〜A44が、4行4列に並んで表示される場合を示しているが、第1の分割領域映像の数及び配列は、図2の例に限定されない。第1の分割領域映像の配列は、例えば、2行2列、3行3列、3行4列、4行5列などのような他の配列であってもよい。
図3は、第1の映像信号生成部10から供給される第1の映像信号I1に基づく12個の第1の分割領域映像A13,A14,A23,A24,A31〜A34,A41〜A44と第2の映像信号生成部20から供給される第2の映像信号I2に基づく4個の第2の分割領域映像B11,B12,B21,B22とが複数行複数列に並んで表示されている画面61を示す図である。図3においては、図2に示される16個の第1の分割領域映像A11〜A14,A21〜A24,A31〜A34,A41〜A44の内の第1の分割領域映像A11,A12,A21,A22の部分が、第2の分割領域映像B11,B12,B21,B22で上書き表示された(すなわち、置き換えられた)映像を画面61に表示した例である。なお、第1の分割領域映像A11,A12,A21,A22は、第2の分割領域映像B11,B12,B21,B22によって上書き表示されている間は、画面61に表示されない。
また、実施の形態1においては、画面61が、フルハイビジョンサイズ(Full High Definition Size)、すなわち、横方向(水平走査方向)に1920ドット、縦方向(垂直走査方向)に1080ドットの画素で映像を表示する場合を説明する。したがって、1つの画面61に同じサイズの16個の分割領域映像を4行4列に表示する場合には、各分割領域映像が表示される1つの領域のサイズは、横480ドット×縦270ドットである。
《1−2》実施の形態1の動作.
次に、第1の映像信号生成部10及び第2の映像信号生成部20の動作を説明する。制御部40は、入力操作部30で入力されたユーザ操作に基づいて、第1の映像信号生成部10及び第2の映像信号生成部20の各々に制御信号を送り、第1の映像信号生成部10及び第2の映像信号生成部20の各々に映像データ記憶部50から圧縮映像データを読み出しモニタ60に表示させるための動作を実行させる。
第1の映像信号生成部10は、制御部40から受け取った制御信号にしたがって、映像データ記憶部50から複数の第1の映像データとして複数のMPEG形式の圧縮映像データを読み出す。複数のMPEGデコーダ101〜116は、映像データ記憶部50に記憶されている複数のMPEG形式の圧縮映像データの各々を伸張して16個の映像データを生成する。
複数のMPEGデコーダ101〜116で生成される複数の映像データはそれぞれ、複数の第1の変倍処理部121〜136に入力される。複数の第1の変倍処理部121〜136は、複数のMPEGデコーダ101〜116が生成した映像データを縮小又は拡大処理し、図2に示されるような、16個の分割領域映像(第1の分割領域映像)A11〜A14,A21〜A24,A31〜A34,A41〜A44を生成する。なお、映像データ記憶部50に記憶されている圧縮映像データが、例えば、横1920ドット×縦1080ドットのフルハイビジョンサイズの解像度で撮影された映像をもとに生成されている場合には、複数のMPEGデコーダ101〜116で生成される映像のサイズはフルハイビジョンサイズである。
一方、第1の映像信号生成部10が出力する映像信号のサイズがフルハイビジョンサイズの場合、分割領域映像のサイズ(例えば、図2における分割領域映像A11のサイズ)は、横1920ドット×縦1080ドットの面積の1/16の面積であり、横480ドット×縦270ドットである。したがって、複数の第1の変倍処理部121〜136では、通常は、最初の変倍処理として縮小処理が行われる。ただし、複数の第1の変倍処理部121〜136で、最初に行う拡大処理は、入力される映像データのサイズ、画面61のサイズ、分割領域映像のサイズなどに応じて決定されるので、拡大処理又は等倍処理の場合もある。また、このときの拡大倍率、すなわち、縮小倍率又は拡大倍率は、通常は、複数の映像データの各々について同じ値であるが、複数の映像データの各々について異なる値とすることも可能である。
複数の第1の変倍処理部121〜136で変倍処理、すなわち、縮小又は拡大処理された第1の分割領域映像は、第1の映像加工処理部141に入力される。また、複数の第1の変倍処理部121〜136で生成した第1の分割領域映像のサイズである基準サイズに対してどの程度変倍したかを示す変倍情報を、第1の映像加工処理部141及び変倍情報送信部142に供給する。この基準サイズとは、例えば、16個(4行4列)の分割領域に合致した映像サイズである横480ドット×縦270ドットである。
実施の形態1における変倍情報(拡大情報)は、例えば、水平方向16ドット及び垂直方向9ドットを1単位とする情報である。基準サイズである横480ドット×縦270ドットから、1単位拡大した場合には、映像サイズは、横496×縦279ドットである。このときの、拡大情報が示す値は“1”単位である。また、例えば、基準サイズである横480ドット×縦270ドットから“10”単位拡大した場合には、映像サイズは、横640ドット×縦360ドットである。このときの、拡大情報が示す値は“10”単位である。
1EHを拡大された第1の分割領域映像の水平ドット数(拡大水平サイズ)とし、
1EVを拡大された第1の分割領域映像の垂直ドット数(拡大垂直サイズ)とし、
1SHを拡大前の第1の分割領域映像の水平ドット数(基準水平サイズ)とし、
1SVを拡大前の第1の分割領域映像の垂直ドット数(基準垂直サイズ)とし、
を拡大情報が示す値(Mは、0以上90以下の整数)とすると、
拡大情報が示す値と拡大された第1の分割領域映像のサイズとの関係は、以下の式1及び2のようになる。
1EH=N1SH+16×M 式1
1EV=N1SV+9×M 式2
なお、実施の形態1においては、第1の分割領域映像の最大サイズはフルハイビジョンサイズであるので、拡大情報が示す値の範囲は、0以上90以下の整数である。
複数の第1の変倍処理部121〜136で生成される複数の第1の分割領域映像と拡大情報が示す値(0以上90以下の整数)が入力された第1の映像加工処理部141では、入力された複数の第1の分割領域映像を1つの画面61上において並び替えて合成映像を生成し、これを第1の映像信号I1として出力する。このとき、拡大情報が示す値がすべて“0”の場合は、すべての第1の分割領域映像が基準サイズであるため、16個の第1の分割領域映像を、図2のように1つの画面61内に並べることが可能である。また、第1の映像加工処理部141は、各第1の分割領域映像の拡大情報が示す値(0以上90以下の整数)と中心位置の座標の関係を示す第1の映像加工情報を記憶した第1の映像加工情報記憶部143の情報を元に分割領域映像の生成を行う。
以下の説明では、例えば、複数の第1の変倍処理部121〜136から出力された第1の分割領域映像を、図2の第1の分割領域映像A11〜A14,A21〜A24,A31〜A34,A41〜A44とする。なお、複数の第1の変倍処理部121〜136の出力を、図2の第1の分割領域映像A11〜A14,A21〜A24,A31〜A34,A41〜A44の配置とは異なる配置とすることも可能である。
変倍情報送信部142は、複数の第1の変倍処理部121〜136で生成される拡大情報を受け取り、変倍情報(拡大情報)とそれに対応する拡大対象の第1の分割領域映像の特定情報、又は、拡大対象の第1の分割領域映像の位置情報(図2の第1の分割領域映像A11〜A14,A21〜A24,A31〜A34,A41〜A44の情報)を垂直同期信号とクロック信号に同期して送信する。なお、拡大情報が示す値(実施の形態1においては、0以上90以下の整数)が“0”以外となっている第1の分割領域映像は、16個の分割領域映像A11〜A14,A21〜A24,A31〜A34,A41〜A44の内の1つである場合を説明するが、これは1つに限定されない。
図4(a)から(c)は、実施の形態1に係る映像処理装置1の第1の映像信号生成部10の変倍情報送信部142の動作を示すタイミング図である。図4(c)において、垂直同期信号301は、アクティブ時にローレベル(L)である。変倍情報送信部142は、図4(b)のクロック信号302を生成し、図4(a)のデータ303を送信する。
図4(a)のデータ303は、例えば、4ビットで構成され、クロック信号302の立下りでデータを変化させ、3回に分けてデータを送信する。最初に送信する4ビット(データ310)のデータで、拡大対象の第1の分割領域映像の位置を示す情報を送信し、2回目に送信する4ビット(データ311)のデータで、拡大情報が示す値(0以上90以下の整数)の下位4ビットを送信し、3回目の4ビット(データ312)で、拡大情報が示す値の上位4ビットを送信する。第1の分割領域映像の位置を示す情報は、図2における第1の分割領域映像A11〜A14,A21〜A24,A31〜A34,A41〜A44を示す情報であり、それぞれ、「0x0」〜「0xF」(16進数表記)で割り付けることで、4ビットで表現することができる。なお、図4(a)の例では、拡大情報の下位4ビット(データ311)が「0x5」で上位4ビット(データ312)が「0x0」であるので、分割領域映像A23の位置で、拡大情報が示す値(0以上90以下の整数)は、「0x05」(16進数表記)である。拡大情報が示す値については、0以上90以下の整数であることから、8ビットで表現することができ、例えば、下位4ビット及び上位4ビットをこの順で送信することで、すべての拡大情報を送信することができる。
次に、図1における第2の映像信号生成部20の動作について説明する。第2の映像信号生成部20では、制御部40からの制御信号にしたがって、映像データ記憶部50からMJPEG形式の圧縮映像データを読み出す。複数のMJPEGデコーダ201〜204で生成される映像データは、その映像データを変倍処理、すなわち、縮小又は拡大処理する複数の第2の変倍処理部211〜214に入力される。複数の第2の変倍処理部211〜214は、複数のMJPEGデコーダ201〜204が生成した映像データを縮小又は拡大処理し、例えば、図3の網掛け領域内の4個の第2の分割領域映像B11,B12,B21,B22のような、16分割表示に合致するサイズの映像を生成する。なお、例えば、映像データ記憶部50に記憶されている圧縮映像データが、横1920ドット×縦1080ドットの解像度を持つフルハイビジョンサイズで撮影された映像をもとに生成されている場合、複数のMJPEGデコーダ201〜204で生成される映像のサイズはフルハイビジョンサイズである。
図3に示される16個の分割領域映像のサイズ(例えば、図3における第2の分割領域映像B11の映像サイズ)は、横1920ドット×縦1080ドットの面積の1/16の面積であり、横480ドット×縦270ドットである。したがって、複数の第2の変倍処理部211〜214は、最初に縮小処理を行う。
複数の第2の変倍処理部211〜214で縮小又は拡大処理された分割領域映像は、第2の映像加工処理部221に入力され、また、複数の第2の変倍処理部211〜214で生成された第2の分割領域映像の最初のサイズである基準サイズに対してどの程度拡大されるかを示す変倍情報(拡大情報)を、第2の映像加工処理部221に送信する。
このときの基準サイズとは、例えば、16個の分割領域映像を表示した場合における1個の分割領域映像のサイズである横480ドット×縦270ドットとし、この基準サイズからの変倍情報を、第2の映像加工処理部221に送信する。変倍情報(例えば、拡大情報)については、第1の映像加工処理部141の場合と同様であり、拡大情報と、拡大された映像サイズの関係は、例えば、以下のようになる。
2EHを拡大された第2の分割領域映像の水平ドット数(拡大水平サイズ)とし、
2EVを拡大された第2の分割領域映像の垂直ドット数(拡大垂直サイズ)とし、
2SHを拡大前の第2の分割領域映像の水平ドット数(基準水平サイズ)とし、
2SVを拡大前の第2の分割領域映像の垂直ドット数(基準垂直サイズ)とし、
を変倍情報が示す値(Mは、0以上90以下の整数)とすると、変倍情報が示す値と拡大された第2の分割領域映像のサイズとの関係は、以下の式3及び式4のようになる。
2EH=N2SH+16×M 式3
2EV=N2SV+9×M 式4
なお、実施の形態1においては、分割領域映像の最大サイズはフルハイビジョンサイズであるので、変倍情報が示す値の範囲は、0以上90以下の整数である。
変倍情報受信部222は、第1の映像信号生成部10の変倍情報送信部142から送信される拡大された分割領域映像の位置を示す情報及び変倍情報を受信する。図4(c)に示される垂直同期信号301がハイになった後の、図4(b)のクロック信号302の1回目の立ち上がりで、図4(a)に示される拡大された第1の分割領域映像の位置を示す情報(データ310)を取得し、2回目の立ち上がりで、拡大情報が示す値の下位4ビット(データ311)、3回目の立ち上がりで拡大情報が示す値の上位4ビット(データ312)を取得する。変倍情報受信部222は、この拡大された第1の分割領域映像の位置を示す情報及び拡大情報を、第2の映像加工処理部221に送信する。
第2の映像加工処理部221は、複数の第2の変倍処理部211〜214から送信される映像データと、変倍情報受信部222から供給された拡大情報とを受信し、図5に示される4個の第2の分割領域映像B11,B12,B21,B22を生成する。この4個の第2の分割領域映像は、16個の第2の分割領域映像のうちの4個の分割領域映像に相当し、図5では、左上の4個の第2の分割領域映像B11,B12,B21,B22を第2の映像信号生成部20で生成していることを示す。
また、第2の映像加工処理部221では、変倍情報受信部222で受信した拡大された分割領域映像の位置を示す情報、変倍情報も参照して4個の第2の分割領域映像を生成する。変倍情報が示す値が0の場合は、第1の映像信号生成部10で拡大された分割領域映像はないので、4個の第2の分割領域映像を生成し出力する。
また、第2の映像加工処理部221は、各映像の変倍情報と中心位置の座標に基づいて映像の一部を加工(削除を含む)する必要があり、その加工する領域の情報を記憶した第2の映像加工情報記憶部223の情報を元に、合成映像信号の生成を行う。
第2の映像信号生成部20におけるバッファメモリ231は、第1の映像信号生成部10の第1の映像加工処理部141が出力する第1の映像信号I1を受信し、1フレーム分記憶する一時記憶部である。バッファメモリ231は、変倍情報送信部142で送信された拡大された分割領域映像の位置を示す情報と変倍情報を変倍情報受信部222が受信し、第2の映像加工処理部221が、それに基づいた映像を生成するために必要な時間を得るための一時記憶部である。
図6(a)から(d)において、図6(c)は垂直同期信号301、図6(b)はクロック信号302、図6(a)は4ビットのデータ303を示している。図6(a)から(d)に示されるように、拡大された分割領域映像の位置を示す情報321は1つ目の拡大情報“1”であり、情報322は2つ目の拡大情報“2”であり、情報323は3つ目の拡大情報“3”である。このように拡大された分割領域映像の位置を示す情報及び拡大情報は、垂直同期信号の直後に送信されるが、垂直同期信号がハイになっているので、映像の表示が既に始まっている。そのため、情報321の拡大された分割領域映像の位置を示す情報及び拡大情報に対応した分割領域映像は、図6(d)に示されるように、次の垂直同期信号で反映されることになる。
映像の生成タイミング330は、第2の映像加工処理部221で生成される分割領域映像の生成タイミングを示す。タイミング331では、拡大された分割領域映像の位置を示す情報及び拡大情報321を反映した分割領域映像が表示される。したがって、第1の映像信号生成部10で生成された第1の映像信号I1と、第2の映像信号生成部20の第2の映像加工処理部221で生成される第2の映像信号I2には、1フレームのずれが生じる。このずれを解消するために、バッファメモリ231を用いる。
次に、映像合成部232は、第1の映像信号生成部10で生成されバッファメモリ231を介して入力された映像と、第2の映像加工処理部221で生成された映像とを重ね合わせて合成し、合成映像をモニタ60に供給する。例えば、映像合成部232は、第1の映像信号生成部10で生成されバッファメモリ231を介して入力された映像に、第2の映像加工処理部221で生成された映像を上書き表示して合成し、モニタ60は、例えば、図3に示されるような映像を表示する。
図7(a)から(d)は、ユーザが入力操作部30を操作して、図2における第1の分割領域映像A23を画面61の全域に拡大表示するように指示したときの動作を示す図である。図7(a)は、第1の分割領域映像A23が少し拡大した領域251に表示された時点を示し、図7(b)は、第1の分割領域映像A23が画面61全体の1/4程度に拡大した領域252に表示された時点を示し、図7(c)は、第1の分割領域映像A23が最初の第1の分割領域映像A23の映像サイズである基準サイズの縦横3倍程度に拡大され領域253に表示された時点を示し、図7(d)は、第1の分割領域映像A23が画面61全域254に表示(全画面表示)された時点を示す。図7(a)から(d)の順に、第1の分割領域映像A23が徐々に拡大される場合に、第1の分割領域映像A23は拡大倍率に応じてその中心位置の座標を移動させる。
図8は、実施の形態1に係る映像処理装置1が第1の分割領域映像の1つを拡大する場合における拡大対象の映像の拡大方向(矢印401,402,403,404)と移動方向(矢印405)を示す図である。図8において、矢印401,402,403,404は、第1の分割領域映像A23を拡大する動きを示す。拡大された映像は、水平方向16ドット単位、垂直方向9ドット単位で拡大する。また、矢印405は、第1の分割領域映像A23の中心位置の動きを示している。第1の分割領域映像A23の中心位置の座標は、画面61全域に拡大されたときの中心位置の座標と、水平で240ドット、垂直で135ドットずれており、直線では、約275ドットずれている。第1の分割領域映像A23が拡大するにつれて、この中心位置の座標を画面61中央に向けて移動することで、より自然な拡大表示を行うことができる。
第1の分割領域映像A23の拡大情報が示す値については、0以上90以下の整数で拡大されるため、中心位置の座標の移動位置についても、0以上90以下の整数の拡大情報が示す値に連動することで、第1の分割領域映像A23を徐々に且つ滑らかに拡大させることができる。具体的には、拡大情報が示す値に対して、中心位置の座標を3〜4ドット、画面61の中心に向けて移動させることで、拡大開始から拡大終了までの期間において、より自然に見える拡大処理を行うことができる。
なお、この拡大情報が示す値と拡大対象の分割領域映像の中心位置の座標については、以下の式5から8で計算することができる。図9に示されるように、横1920ドット×縦1080ドットの画面61の左上を座標始点(0,0)とし、右下を座標(1920,1080)とした場合、画面61の中央は、座標(960,540)であり、16個の分割領域映像の中心位置の座標は、それぞれ一意に決まり、第1の分割領域映像A23の中心位置の座標は(1200,405)である。ここで、拡大情報が示す値は0以上90以下の整数で拡大されるため、中心位置の座標も、0以上90以下の整数で変化させ、拡大情報が示す値が“0”のときは、はじめの中心位置の座標(各映像の中心位置の座標)、拡大情報が示す値が“90”のときに、画面61の中心位置の座標(960,540)になるように変化させる。
を拡大対象の分割領域映像の中心位置の水平方向座標とし、
を拡大対象の分割領域映像の中心位置の垂直方向座標とし、
を拡大対象の分割領域映像の中心位置の拡大処理開始時における水平方向座標とし、
を拡大対象の分割領域映像の中心位置の拡大処理開始時における垂直方向座標とし、
を拡大対象の分割領域映像の中心位置の拡大処理終了時における水平方向座標とし、
を拡大対象の分割領域映像の中心位置の拡大処理終了時における垂直方向座標とし、
Mを拡大情報が示す値としたときに、拡大対象の分割領域映像の中心位置の座標(X,Y)は、式5〜8によって求めることができる。
≧960の場合: X=X−{(X−X)/90}×M 式5
<960の場合: X=X+{(X−X)/90}×M 式6
≧540の場合: Y=Y−{(Y−Y)/90}×M 式7
<540の場合: Y=Y+{(Y−Y)/90}×M 式8
図10は、第1の映像加工情報記憶部143に第1の分割領域映像A11〜A14,A21〜A24,A31〜A34,A41〜A44の各々における、拡大情報と第1の分割領域映像の中心位置の座標との関係を表形式(対応テーブル)で示す図である。図10の対応テーブルは、式5〜8に基づいて、各第1の分割領域映像(例えば、図2の第1の分割領域映像A11〜A14,A21〜A24,A31〜A34,A41〜A44)について予め作成し格納しておく。図10の対応テーブルにおいては、例として、分割領域映像A11,A23,A44の拡大情報と中心位置の座標の対応を示している。なお、図10において、中心位置の座標の小数点以下は四捨五入としている。第1の分割領域映像A11の中心位置の座標は図10の対応テーブルの列451に示されており、第1の分割領域映像A23の中心位置の座標は図10の対応テーブルの列452に示されており、第1の分割領域映像A44の中心位置の座標は図10の対応テーブルの列453に示されている。
図10の対応テーブルを、図1に示される第1の映像加工情報記憶部143に予め記憶させ、第1の映像加工処理部141は、この対応テーブルを参照して、拡大対象の分割領域映像、すなわち、拡大情報が示す値が“0”以外の分割領域映像に対して、合成処理を行う。このとき、第1の映像加工処理部141においては、拡大対象の分割領域映像を最後に描画することによって、図7(a)〜(d)に示されるような映像を生成することができる。
次に、図7(a)〜(d)に示される第1の分割領域映像に対して、第2の映像信号生成部20が第2の分割領域映像を追加合成する場合の動作について説明する。図7(a)〜(d)における第1の分割領域映像A23の拡大表示において、第1の分割領域映像A11,A12,A21,A22を、第2の映像信号生成部20の複数の第2の変倍処理部211〜214が生成する映像である第2の分割領域映像B11,B12,B21,B22に置き換えた場合の第1の分割領域映像A23の拡大表示を、図11(a)及び(b)に示す。
図11(a)は、第1の分割領域映像A23が少し拡大された状態(映像505)を示し、図11(b)は、第1の分割領域映像A23のサイズが最初のサイズ(基準サイズ)の縦横3倍以上拡大された状態(映像506)を示す。ここで、図11(a)の部分501は、拡大した第1の分割領域映像A23が第2の分割領域映像B12,B22の領域を部分的に覆っている。また、図11(b)の部分502は、第2の分割領域映像B22をすべて覆い、第2の分割領域映像B11,B12,B21の領域の一部を覆っている。
図11(a)のように第1の分割領域映像A23が拡大されたときには、第1の分割領域映像A11〜A14,A21〜A24,A31〜A34,A41〜A44は、第1の映像信号生成部10で生成されるため、図12(a)に示されるような映像である。この第1の分割領域映像A11〜A14,A21〜A24,A31〜A34,A41〜A44に、第2の映像信号生成部20の複数の第2の変倍処理部211〜214が生成した映像を重ねるためには、図12(b)の部分510に示され斜線領域のように、第2の分割領域映像B12,B22の一部の映像を削除するように加工した合成映像を生成する必要がある。
そのような合成映像を生成するために、第2の映像信号生成部20は、第1の映像信号生成部10内の変倍情報送信部142から送信される拡大された分割領域映像の位置を示す情報、拡大情報を使用する。これらの情報は、変倍情報受信部222で受信され、第2の映像加工処理部221は、その受信した情報を元に、一部の映像を加工した合成映像を生成する。
この一部の映像を加工した合成映像の生成手順を説明する。図13は、第2の映像加工処理部221で生成する16個の第2の分割領域映像B11〜B14,B21〜B24,B31〜B34,B41〜B44を示す図である。第2の映像信号生成部20は、式9から12によって、分割領域映像の各々の中心位置の座標、拡大情報に基づいて、拡大表示したときの領域の4角の座標を求めることができる。
を分割領域映像の左端位置の水平座標とし、
を分割領域映像の右端位置の水平座標とし、
を分割領域映像の上端位置の垂直座標とし、
を分割領域映像の下端位置の垂直座標とし、
を分割領域映像の中心位置の水平座標とし、
を分割領域映像の中心位置の垂直座標とし、
を水平方向の拡大単位(16ドット)とし、
を垂直方向の拡大単位(9ドット)とし、
を分割領域映像の水平方向の映像サイズ(480ドット)とし、
を分割領域映像の垂直方向の映像サイズ(270ドット)としたときに、
式9から12の関係がある。
=X−(S/2+M×U/2) 式9
=X+(S/2+M×U/2) 式10
=Y−(S/2+M×U/2) 式11
=Y+(S/2+M×U/2) 式12
これらの式9〜12に基づいて、図13の第2の分割領域映像の映像位置の中心位置の座標、及び、4角の座標を示す。図14の対応テーブルの列601が第1の分割領域映像A23の中心位置の座標であり、列602が第1の分割領域映像A23の4つの角の座標である。4つの角の座標が、第2の分割領域映像と重なっている場合に、その映像は削除するように加工する必要があるため、その座標について、削除領域として、予め図14の対応テーブルに記載する。この削除領域については、拡大対象の映像(例えば、第1の分割領域映像A23)に接する辺から拡大されるので、削除する領域は、四角形の領域である。
削除する映像の座標については、拡大した映像の座標Xa、Xb、Ya、Ybとその映像の座標を比較して求める。例えば、図13における第2の分割領域映像B23(又は第1の分割領域映像A23)を拡大したときの第2の分割領域映像B12の削除領域は、座標(960,270)よりも、第2の分割領域映像B12の内側に入ったときであり、拡大情報“1”が示す値のときであり、既に第2の分割領域映像B23の領域は、第2の分割領域映像B12の内側に入っていることから、削除領域(Xda,Yda,Xdb,Ydb)は、(949,267,960,270)である(図14の対応テーブルの欄610)。第2の分割領域映像B23(又は第1の分割領域映像A23)を拡大したときの、第2の分割領域映像B12の削除領域の座標情報は、図14の対応テーブルの列604に示される。
また、第2の分割領域映像B11については、座標(480,270)よりも小さい座標となるまで、第2の分割領域映像B23(又は第1の分割領域映像A23)が拡大したときに、削除するように加工する必要がある。そのときの拡大情報“45”を境界値としている。拡大情報が“46”であると、第2の分割領域映像B23(又は第1の分割領域映像A23)は、第2の分割領域映像B11に重なるようになるので、そのときの第2の分割領域映像B11の削除領域は(469,132,480,270)である(図14の対応テーブルの欄611)。第2の分割領域映像B11の削除領域の座標情報を、図14の対応テーブルの列603に示す。
図14の対応テーブルに示されるような各領域の拡大情報と中心位置の座標及び削除領域の座標情報を、第2の映像信号生成部20の第2の映像加工情報記憶部223に記憶しておき、第2の映像加工処理部221は、この各領域の拡大情報と中心位置の座標及び削除領域の座標情報に基づいて、拡大された領域を含む第1の分割領域映像に対応した第1の合成映像を生成する。
なお、第2の映像信号生成部20内の複数の第2の変倍処理部211〜214で、基準サイズより拡大することも可能である。この場合の動作は、第1の映像信号生成部10の第1の変倍処理部121〜136の動作と同じである。
《1−3》実施の形態1の効果.
以上に説明したように、実施の形態1に係る映像処理装置1及び映像表示装置1aによれば、複数種類の映像データに基づく複数個の分割領域映像(例えば、複数個の分割領域映像A11〜A14,A21〜A24,A31〜A34,A41〜A44,B11〜B14,B21〜B24,B31〜B34,B41〜B44の内の16個の分割領域映像)を1つの画面61に表示させながら複数個の分割領域映像の一部(例えば、複数個の分割領域映像A11〜A14,A21〜A24,A31〜A34,A41〜A44,B11〜B14,B21〜B24,B31〜B34,B41〜B44の内の1個の分割領域映像)を変倍する場合であっても、変倍される分割領域映像の位置を変倍率(例えば、拡大倍率)に応じた好適な位置に自動的に且つ徐々に移動させることができる。
また、分割領域映像の一部(例えば、複数個の分割領域映像A11〜A14,A21〜A24,A31〜A34,A41〜A44,B11〜B14,B21〜B24,B31〜B34,B41〜B44の内の1個の分割領域映像)を拡大する方法としては、第2の映像信号生成部20で、第1の映像信号生成部10から送信される第1の分割領域映像の一部を拡大する方法を用いることもできるが、実施の形態1に係る映像処理装置1及び映像表示装置1aでは、第1の映像信号生成部10で映像の一部を拡大した場合、MPEGデコーダ101〜116で生成された映像データの縮小倍率を変更することで基準サイズよりも拡大された映像を生成することができる。この場合には、第2の映像信号生成部20で拡大映像を生成する方法を採用する場合よりも、拡大された分割領域映像を表示ドット数の多い高画質な映像として生成することが可能である。
また、実施の形態1に係る映像処理装置1及び映像表示装置1aにおいては、変倍情報送信部142から送信される拡大情報は、第1の映像加工処理部141で生成される垂直同期信号に同期して送信され、垂直同期信号に同期して拡大情報を更新することができる。このため、例えば、第1の分割領域映像の一部の領域が垂直同期信号に同期して、連続的に拡大するように制御すれば、拡大情報も垂直同期信号に同期して第2の映像加工処理部221に送信され、第2の映像加工処理部221でも垂直同期信号に同期して第1の合成映像を生成し、最終的に、映像合成部232も垂直同期信号に同期して出力するように構成できる。したがって、実施の形態1に係る映像処理装置1及び映像表示装置1aによれば、選択された分割領域映像を徐々に拡大させる処理において、ユーザに違和感を与えずに、拡大倍率の増加に伴う拡大表示を滑らかな映像変化によって実現することができる。
また、実施の形態1に係る映像処理装置によれば、拡大情報に基づいて拡大される分割領域映像を、拡大情報が示す拡大倍率の増加に応じて画面61の中央に向けて移動するように構成しているため、分割領域映像の拡大処理を滑らか且つユーザに違和感を与えないように行うことができる。
《2》実施の形態2.
図15は、本発明の実施の形態2に係る映像処理装置2及び映像表示装置2aの構成を概略的に示すブロック図である。図15において、図1に示される構成要素と同一又は対応する構成要素には、図1における符号と同じ符号を付す。図15に示されるように、実施の形態2に係る映像処理装置2は、実施の形態1におけるバッファメモリ231を備えていない点が、実施の形態1に係る映像処理装置1と相違する。この点以外の点について、実施の形態2は、実施の形態1と同じである。
実施の形態1においては、第1の映像信号生成部10で生成された映像を、第2の映像信号生成部20のバッファメモリ231で一時記憶してから、映像合成部232で合成する構成を示した。しかし、複数の第1の変倍処理部121〜136で拡大処理するときに、拡大対象の分割領域映像の位置を示す情報及び拡大情報を、変倍情報送信部142に送信し、その後の垂直同期信号(例えば、1垂直同期期間だけ後の垂直同期信号)に同期して、拡大対象の分割領域映像を出力するように構成してもよい。このような方法によって、バッファメモリを用いずに、映像合成部232に入力される第1の映像信号I1と第2の映像信号I2とを同期させることができる。
以上に説明したように、実施の形態2に係る映像処理装置2及び映像表示装置2aによれば、複数種類の映像データに基づく複数個の分割領域映像(例えば、複数個の分割領域映像A11〜A14,A21〜A24,A31〜A34,A41〜A44,B11〜B14,B21〜B24,B31〜B34,B41〜B44の内の16個の分割領域映像)を1つの画面61に表示させながら複数個の分割領域映像の一部(例えば、複数個の分割領域映像A11〜A14,A21〜A24,A31〜A34,A41〜A44,B11〜B14,B21〜B24,B31〜B34,B41〜B44の内の1個の分割領域映像)を変倍する場合であっても、変倍される分割領域映像の位置を変倍率(例えば、拡大倍率)に応じた好適な位置に自動的に且つ徐々に移動させることができる。
また、実施の形態2に係る映像処理装置2及び映像表示装置2aによれば、実施の形態1に係る映像処理装置1及び映像表示装置1aに比べ、バッファメモリを減らすことができ、構成の簡素化を実現できる。
《3》実施の形態3.
図16は、本発明の実施の形態3に係る映像処理装置3及び映像表示装置3aの構成を概略的に示すブロック図である。図16において、図1に示される構成要素と同一又は対応する構成要素には、図1における符号と同じ符号を付す。図16に示されるように、実施の形態3に係る映像処理装置3は、映像合成部232の出力段に、映像操作部241と映像データを一時的に記憶するメモリ242と、映像操作部241で分割領域映像を並び替えた結果を、第1の映像加工処理部141及び第2の映像加工処理部221に伝える並び情報送信部243とを備えている点において、実施の形態1に係る映像処理装置1と相違する。
図17は、実施の形態3に係る映像処理装置3の第2の分割領域映像B1〜B4の並び替えを示す図である。実施の形態1においては、16個の分割領域映像は、図17の上側(及び図3)に示される分割領域映像の並び(配列)で説明したが、この並びを、ユーザの要求に応じて、並び替えたい場合がある。例えば、図17の上側(及び図3)に示される分割領域映像の並び(配列)を、図17の下側に示すような分割領域映像の並び(配列)に変更した場合がある。実施の形態3に係る映像処理装置3においては、映像操作部241を用いたユーザ操作にしたがって、分割領域映像B3,B4の並べ替えを行う。映像操作部241の入力情報は、入力操作部30としてのマウスからの並べ替え入力情報であってもよい。映像操作部241は、映像合成部232から入力される映像データを一旦メモリ242に記憶し、メモリ242で各分割領域映像の表示位置を並び替える。
ユーザが並び替えを確定したあと、並び情報送信部243は、映像操作部241から並び情報を取得し、この並び情報を第1の映像加工処理部141及び第2の映像加工処理部221に送信する。第1の映像加工処理部141及び第2の映像加工処理部221は、並び情報送信部243から並び情報を取得すると、取得した並び情報が示す並び方を満たすように、分割領域映像の並びを変更する。さらに、並び情報送信部243は、垂直同期信号と同期して、映像操作部241、第1の映像加工処理部141、及び第2の映像加工処理部221に、並び替えた後の分割領域映像を表示するように指示し、映像操作部241で並び替えた分割領域映像を、第1の映像加工処理部141及び第2の映像加工処理部221で生成するように構成する。
以上に説明したように、実施の形態3に係る映像処理装置3及び映像表示装置3aによれば、複数種類の映像データに基づく複数個の分割領域映像(例えば、複数個の分割領域映像A11〜A14,A21〜A24,A31〜A34,A41〜A44,B11〜B14,B21〜B24,B31〜B34,B41〜B44の内の16個の分割領域映像)を1つの画面61に表示させながら複数個の分割領域映像の一部(例えば、複数個の分割領域映像A11〜A14,A21〜A24,A31〜A34,A41〜A44,B11〜B14,B21〜B24,B31〜B34,B41〜B44の内の1個の分割領域映像)を変倍する場合であっても、変倍される分割領域映像の位置を変倍率(例えば、拡大倍率)に応じた好適な位置に自動的に且つ徐々に移動させることができる。
また、実施の形態3に係る映像処理装置3及び映像表示装置3aによれば、並び替えに伴う煩雑な処理を、メモリ242を使用した映像操作部241でまとめて行うことができ、並べ替えの結果を第1の映像加工処理部141及び第2の映像加工処理部221に反映させることができる。このため、分割領域映像を画面61に表示させた後の操作で、分割領域映像の一部を拡大させることができる。この場合にも、複数種類の映像データに基づく複数個の分割領域映像を1つの画面61に表示させながら複数個の分割領域映像の一部を拡大する場合であっても、拡大される分割領域映像の位置を拡大倍率に応じた好適な位置に自動的に移動させることができる。
本発明は、複数の監視カメラを備えた監視システムにおける制御装置、又は、監視システムにおける監視用映像レコーダとしての映像記録再生装置、又は、監視システムにおける監視用モニタとしての映像表示装置に適用可能である。また、本発明は、1つの画面に複数の分割領域映像を並べて表示し、いずれかの分割領域映像を選択して変倍表示する装置であれば、多チャンネルの映像を1画面内に同時に表示する機能を備えた家庭用又は放送用の映像記録再生装置又は放送受信装置などにも適用可能である。
1,2,3 映像処理装置、 1a,2a,3a 映像表示装置、 10 第1の映像信号生成部、 20,20a,20b 第2の映像信号生成部、 30 入力操作部、 40 制御部(表示制御部)、 50 映像データ記憶部、 60 モニタ(映像表示部)、 61 画面、 101〜116 MPEGデコーダ、 121〜136 第1の変倍処理部、 141 第1の映像加工処理部、 142 変倍情報送信部、 143 第1の映像加工情報記憶部(他の像加工情報記憶部)、 201〜204 MJPEGデコーダ、 211〜214 第2の変倍処理部、 221 第2の映像加工処理部、 222 変倍情報受信部、 223 第2の映像加工情報記憶部(映像加工情報記憶部)、 231 バッファメモリ、 232 映像合成部、 241 映像操作部、 242 メモリ、 243 並び情報送信部、 A11〜A14,A21〜A24,A31〜A34,A41〜A44 第1の分割領域映像、 B11〜B14,B21〜B24,B31〜B34,B41〜B44 第2の分割領域映像。

Claims (15)

  1. 複数の第1の映像データから、第1の映像信号を生成する第1の映像信号生成部と、
    複数の第2の映像データ及び前記第1の映像信号から、表示用映像信号を生成する第2の映像信号生成部と、
    前記第1の映像信号生成部及び前記第2の映像信号生成部の動作を制御する制御部と
    を有し、
    前記第1の映像信号生成部は、
    前記複数の第1の映像データのそれぞれに対する縮小又は拡大処理としての第1の変倍処理を施すための複数の第1の変倍処理部と、
    前記複数の第1の変倍処理部が行う前記第1の変倍処理の変倍率を含む変倍情報を送信する変倍情報送信部と、
    前記複数の第1の変倍処理部によって処理された前記複数の第1の映像データから前記第1の映像信号を生成する第1の映像加工処理部と
    を含み、
    前記第2の映像信号生成部は、
    前記変倍情報送信部から送信された前記変倍情報を受信する変倍情報受信部と、
    前記変倍情報受信部が受信した前記変倍情報に応じた複数の映像加工情報を予め記憶する映像加工情報記憶部と、
    前記複数の第2の映像データのそれぞれに対する縮小又は拡大処理としての第2の変倍処理を施すための複数の第2の変倍処理部と、
    前記複数の第2の変倍処理部によって処理された前記複数の第2の映像データに、前記映像加工情報記憶部が記憶する前記複数の映像加工情報の内の前記変倍情報受信部が受信した前記変倍情報に対応する映像加工情報を用いて、前記複数の第2の変倍処理部によって処理された前記複数の第2の映像データに加工処理を施して、第2の映像信号を生成する第2の映像加工処理部と、
    前記第1の映像信号と前記第2の映像信号とから前記表示用映像信号を生成する映像合成部と
    を含み、
    前記複数の第1の変倍処理部が行う前記第1の変倍処理は、前記複数の第1の映像データから選択された第1の映像データの拡大処理を含み、
    前記変倍情報送信部が送信する前記変倍情報は、前記選択された第1の映像データを特定する特定情報と、前記選択された第1の映像データの拡大処理の拡大倍率を示す拡大情報とを含む
    ことを特徴とする映像処理装置。
  2. 前記変倍情報送信部による前記変倍情報の送信は、前記第1の映像信号に含まれる垂直同期信号に同期したタイミングで行われることを特徴とする請求項1に記載の映像処理装置。
  3. 前記第1の映像加工処理部が生成する前記第1の映像信号は、映像表示部の画面に、前記複数の第1の映像データに基づく複数個の第1の分割領域映像を並べて、また、前記複数個の第1の分割領域映像のいずれかを拡大して表示させる映像信号であることを特徴とする請求項1又は2に記載の映像処理装置。
  4. 前記複数個の第1の分割領域映像は、前記複数の第1の変倍処理部が前記複数の第1の映像データに対し、前記第1の変倍処理としての縮小処理を施すことによって生成された映像信号であることを特徴とする請求項3に記載の映像処理装置。
  5. 前記第2の映像加工処理部が生成する前記第2の映像信号は、前記画面に、前記複数の第2の映像データに基づく複数個の第2の分割領域映像を並べて、また、前記複数個の第2の分割領域映像のいずれかを拡大して表示させる映像信号であることを特徴とする請求項3又は4に記載の映像処理装置。
  6. 前記複数個の第2の分割領域映像を並べて表示させる映像信号は、前記複数の第2の変倍処理部が前記複数の第2の映像データに対し、前記第2の変倍処理としての第2の縮小処理を施すことによって生成された映像信号であることを特徴とする請求項5に記載の映像処理装置。
  7. 前記映像合成部が生成する前記表示用映像信号は、前記画面に表示される前記複数個の第1の分割領域映像のいずれかの上に、前記複数個の第2の分割領域映像を上書きした合成映像を表示させる映像信号である
    ことを特徴とする請求項5又は6に記載の映像処理装置。
  8. 前記第1の映像信号生成部は、前記第1の映像加工処理部が前記複数の第1の映像データのいずれかを加工するときに使用する映像加工情報を記憶する他の映像加工情報記憶部をさらに含み、
    前記他の映像加工情報記憶部が記憶する前記映像加工情報は、前記第1の映像加工処理部による加工対象の第1の映像データの拡大倍率と前記加工対象の第1の映像データに基づく第1の分割領域映像の表示位置情報との対応関係を示すテーブルを含む
    ことを特徴とする請求項3から7のいずれか1項に記載の映像処理装置。
  9. 前記第2の映像信号生成部は、前記第1の映像信号を一時的に記憶するバッファメモリをさらに含み、
    前記映像合成部は、前記バッファメモリに一時的に記憶された前記第1の映像信号と前記第2の映像加工処理部で生成された前記第2の映像信号とから前記表示用映像信号を生成し、
    前記第1の映像信号生成部が、前記制御部から前記複数個の第1の分割領域映像の内のいずれかの第1の分割領域映像拡大対象とする指示を受け取ったときに、前記変倍情報送信部は、前記拡大対象の第1の分割領域映像の特定情報と拡大情報とを前記変倍情報として、垂直同期信号に同期して送信し、
    前記第1の映像加工処理部は、前記変倍情報の送信より遅い時点で前記拡大対象の第1の分割領域映像を含む前記第1の映像信号を前記バッファメモリに供給する
    ことを特徴とする請求項3から8のいずれか1項に記載の映像処理装置。
  10. 前記映像加工情報記憶部が予め記憶する前記映像加工情報は、前記複数個の第2の分割領域映像の内の加工対象の第2の分割領域映像の特定情報と拡大倍率とに応じて変化する前記加工対象の第2の分割領域映像の中心位置の座標と角の位置の座標とを含むことを特徴とする請求項5から7のいずれか1項に記載の映像処理装置。
  11. 前記映像加工情報記憶部が予め記憶する前記映像加工情報は、前記加工対象の第2の分割領域映像以外の分割領域映像についての映像加工情報を含むことを特徴とする請求項10に記載の映像処理装置。
  12. 前記第2の映像信号生成部は、
    前記映像合成部から出力される表示用映像信号が入力され、ユーザ操作に基づいて前記複数個の第1の分割領域映像及び前記複数個の第2の分割領域映像の並び替え指示情報の入力のためのユーザ操作を行う映像操作部と、
    前記映像操作部から入力された前記並び替え指示情報を前記第1の映像加工処理部及び前記第2の映像加工処理部に供給する並び替え情報送信部と
    をさらに含み、
    前記第1の映像加工処理部及び前記第2の映像加工処理部は、供給された前記並び替え指示情報にしたがって前記複数個の第1の分割領域映像及び前記複数個の第2の分割領域映像の並び変えを行う
    ことを特徴とする請求項5から7のいずれか1項に記載の映像処理装置。
  13. 前記第1の映像データと前記第2の映像データとは、互いに圧縮形式の異なる映像データであることを特徴とする請求項1から12のいずれか1項に記載の映像処理装置。
  14. 前記第1の映像データと前記第2の映像データとは、互いに解像度の異なる映像データであることを特徴とする請求項1から12のいずれか1項に記載の映像処理装置。
  15. 表示用映像信号を生成する映像処理装置と、前記表示用映像信号に基づく映像を表示する映像表示部とを有する映像表示装置であって、
    前記映像処理装置は、
    複数の第1の映像データから、第1の映像信号を生成する第1の映像信号生成部と、
    複数の第2の映像データ及び前記第1の映像信号から、前記表示用映像信号を生成する第2の映像信号生成部と、
    前記第1の映像信号生成部及び前記第2の映像信号生成部の動作を制御する制御部と
    を有し、
    前記第1の映像信号生成部は、
    前記複数の第1の映像データのそれぞれに対する縮小又は拡大処理としての第1の変倍処理を施すための複数の第1の変倍処理部と、
    前記複数の第1の変倍処理部が行う前記第1の変倍処理の変倍率を含む変倍情報を送信する変倍情報送信部と、
    前記複数の第1の変倍処理部によって処理された前記複数の第1の映像データから前記第1の映像信号を生成する第1の映像加工処理部と
    を含み、
    前記第2の映像信号生成部は、
    前記変倍情報送信部から送信された前記変倍情報を受信する変倍情報受信部と、
    前記変倍情報受信部が受信した前記変倍情報に応じた複数の映像加工情報を予め記憶する映像加工情報記憶部と、
    前記複数の第2の映像データのそれぞれに対する縮小又は拡大処理としての第2の変倍処理を施すための複数の第2の変倍処理部と、
    前記複数の第2の変倍処理部によって処理された前記複数の第2の映像データに、前記映像加工情報記憶部が記憶する前記複数の映像加工情報の内の前記変倍情報受信部が受信した前記変倍情報に対応する映像加工情報を用いて、前記複数の第2の変倍処理部によって処理された前記複数の第2の映像データに加工処理を施して、第2の映像信号を生成する第2の映像加工処理部と、
    前記第1の映像信号と前記第2の映像信号とから前記表示用映像信号を生成する映像合成部と
    を含み、
    前記複数の第1の変倍処理部が行う前記第1の変倍処理は、前記複数の第1の映像データから選択された第1の映像データの拡大処理を含み、
    前記変倍情報送信部が送信する前記変倍情報は、前記選択された第1の映像データを特定する特定情報と、前記選択された第1の映像データの拡大処理の拡大倍率を示す拡大情報とを含む
    ことを特徴とする映像表示装置。
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