JP6047908B2 - 電磁石装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、コイルを絡げて切断できるコイル端子を備えた電磁石装置に関する。
従来、コイルを絡げて切断するコイル端子として、特許文献1に、コイルの絡げ部が断面円形のコイル端子が開示されている。しかし、このコイル端子では、絡げ部の断面が円形であるので、コイルの引き出し線が切断しにくく、切断性にバラツキがあった。このため、作業性が悪く、不良が起きやすいという問題があった。
特許第3,467,532号公報
そこで、コイル端子としては帯状薄肉金属板からプレス金型で打ち抜いて断面方形としたものが製造され、打ち抜き時に生じたいわゆるカエリを利用し、絡げたコイルの引き出し線を切断することにより、絡げ作業の迅速性を確保していた。
しかし、前述の工法では、打ち抜いたコイル端子以外の材料を廃棄していたので、材料ロスが多い。また、カエリを活用した場合でも、カエリの形状のバラツキにより、前記絡げ部に絡げたコイルの引き出し線の一部がヒゲ状になって残存するという問題があった。
本発明は、前述の問題点に鑑みてなされたもので、歩留まりが良く、切断性の高い絡げ部を有するコイル端子を備えた電磁石装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明の電磁石装置は、
スプールと、
前記スプールに巻回されるコイルと、
一端部に前記コイルの引出線を絡げるための絡げ部を有し、前記スプールに組み付けられる断面略円形のコイル端子と、を備えた電磁石装置であって、
前記絡げ部に少なくとも1つのコイル切断用角部を有する前記コイル端子、前記スプールの外周面に設けた圧入溝に、前記コイル端子の軸心方向に直交する方向に沿って圧入することにより、
前記コイル端子に設けた断面略方形の回り止め部を、前記圧入溝の対向面に設けた抜け止め用突条に、係合している。
コイル切断用角部でコイルを切断して、切断性を確保することにより、コイル巻回の作業性を向上できる。
本発明の実施形態として、前記コイルの絡げ部が断面正方形を有していてもよい。また、他の実施形態としてコイルの絡げ部が、断面長方形であってもよく、断面三角形であってもよい。
本発明の異なる実施形態として、前記絡げ部の下方に扁平な回り止め部を形成しておいてもよい。
これにより、コイル端子の回り止め部をハウジングに組み付ければ、空回りを防止できるコイル端子が得られる。
本発明の異なる実施形態として、前記コイル端子は、略円形断面の線材から形成してもよい。
これにより、従来例のように帯状薄肉金属板を金型で打ち抜いてコイル端子を製造した場合よりも、歩留まりを著しく改善できる。
図1A,1Bは本願発明に係る電磁継電器の第1実施形態を異なる角度から視た斜視図である。 図1Aと同じ視点から視た電磁継電器の分解斜視図である。 図1Bと同じ視点から視た電磁継電器の分解斜視図である。 図4Aは図1Aで示した電磁継電器の正面図、図4Bは図4AのB−B線断面図、図4Cは図4Bの部分拡大図である。 図5Aは図1で示した電磁継電器の左側面断面図、図5Bは図5Aの部分拡大図、図5Cは図1で示した電磁継電器の右側面断面図である。 図6Aは図1Bで示した電磁継電器の斜視図、図6Bは図6Aの部分拡大図である。 図7Aは図1Bで示した電磁継電器の正面図、図7Bは図7AのB−B線部分拡大断面図、図7Cは図7Bの要部拡大図である。 図8A,8Bは図1で示したベースを異なる角度から視た斜視図である。 図9A,9Bおよび9Cは図1で示したベースの正面図、平面図および背面図である。 図10Aは図1で示したベースの変形例を示す斜視図、および、図10Bは図10Aの部分拡大図である。 図11A,11Bは電磁石部の構成要素を異なる角度から視た分解斜視図である。 図12A,12Bは鉄芯に可動鉄片を組み合わせた状態を異なる角度から視た斜視図である。 図13Aないし図13Dは可動鉄片の動作を説明するための斜視図である。 図14A,14Bは図2,3で図示したカードの斜視図である。 図15Aないし図15Dは図2,3で図示した可動接点端子の正面図、左側面図、斜視図、異なる角度から視た斜視図である。 図16Aないし図16Cは図2,3で図示した固定接点端子の正面図、斜視図、異なる角度から視た斜視図である。 図2,3で図示したケースの断面斜視図である。 本発明に係るコイル端子の斜視図である。 図18に示すコイル端子の製造装置の斜視図である。 図19に示す製造装置の平面図である。 図19に示す製造装置の正面図である。 (A)は製造装置の拡大斜視図、(B)は(A)と異なる拡大斜視図である。 図22の製造装置を構成する支持台の(A)は斜視図、(B)は平面図、(C)は側面図である。 図22の製造装置を構成する受け片の(A)は側面図、(B)は斜視図である。 図22の製造装置を構成する形成用パンチの(A)は側面図、(B)は斜視図である。
本願発明に係る電磁継電器の実施形態を図1ないし図25の添付図面に従って説明する。
電磁継電器は、図1ないし図17に図示するように、大略、ベース10と、電磁石部20と、可動鉄片40と、カード50と、接点機構部60と、および、ケース80とで形成されている。
なお、説明の便宜上、図1においてケース80は図示していない。また、本実施形態では、ベース10に電磁石部20を組み付ける側を正面側(図2)とし、前記ベース10に接点機構部60を組み付ける側を背面側(図3)とする。
前記ベース10は、図8および図9に図示するように、その上面外周縁部のうち、隣り合う辺に沿って平面略L字形状の絶縁壁11を一体成形してある。そして、前記絶縁壁11は、その一部を正面側に膨出させることにより、後述する接点機構部60を配置できる凹所12を形成してある。さらに、前記凹所12の略中央部には、後述するカード50の操作突起52を挿入できる方形の操作孔13を設けてある。
また、前記ベース10は、図9Bに示すように、絶縁壁11の正面側の基部近傍に、後述する門型鉄芯30を組み付けるために一対の圧入用凹部14,15を設けてある。前記圧入用凹部14,15は、その内側面の基部に圧壊用突部14a,15aをそれぞれ設けてある。そして、前記圧入用凹部14と隣り合う位置に後述する可動鉄片40を抜け止めする抜け止め孔16aを設けてあるとともに、前記圧入用凹部15と隣り合う位置に可動鉄片40を支持する軸受け部16bを設けてある。さらに、前記圧入用凹部14と絶縁壁11との間に後述するコイル端子37,38を挿通する端子用切り欠き部10aおよび端子用孔10bを設けてある。
一方、前記ベース10は、図9Cに示すように、既述したように絶縁壁11の背面側に設けた凹所12の略中央部に方形の操作孔13を設けてある。また、前記ベース10は、前記操作孔13の周囲に方形環状リブ13aを設けてあるとともに、前記操作孔13と隣り合う位置に支持突部12aを突設してある。さらに、前記ベース10は、その外周縁部のうち、前記凹所12の開口縁部に位置する領域に可動接点端子用切り欠き部18aおよび固定接点端子用切り欠き部18bを設けてある。そして、前記絶縁壁11のうち、前記凹所12の開口縁部に位置する領域に、テーパ面を備えた固定接点端子用位置決め段部17を形成してある。前記固定接点端子用位置決め段部17の奥側隅部には、テーパ面で形成された断面略三角形のシール溜り部17a(図7C)を並設してある。また、前記ベース10は前記凹所12と隣り合う位置に圧入溝19a,19bを設けてあるとともに、前記固定接点端子用切り欠き部18bの両側に圧入溝19c,19cを設けてある。
なお、前記シール溜り部17aには、図10A,10Bに示すように、シール材(図示せず)の注入を容易、かつ、確実にするため、通気溝17bを連通するように設けておいてもよい。
電磁石部20は、図11に示すように、スプール21に門型鉄芯30および一対のコイル端子37,38を組み付けるとともに、コイル39を巻回して構成されている。
前記スプール21は、図11Aに示すように、平行な一対の棒状連結部材22,23で一対の鍔部24,25を連結一体化してある。前記棒状連結部材23の両端には後述する門型鉄芯30を保持するための腕部23a,23bを側方に突設してある。
また、図11Bに示すように、前記鍔部24の背面側には後述するコイル端子37,38を圧入,保持するための圧入溝24a,24bを並設してある。前記圧入溝24a,24bの対向面には、断面略三角形の抜け止め用突条(図示せず)を軸心方向に沿ってそれぞれ設けてある。
さらに、図5Cに示すように、前記鍔部25の天井面には後述する可動鉄片40の軸部41を回動可能に支持するための軸受け部25aを設けてある。
門型鉄芯30は、図11に示すように、板状磁性材を門型に打ち抜いて形成したもので、両側の脚部31,32のうち、一方の脚部32の正面下方側に磁束密度を低減するための浅溝33を形成するとともに、前記脚部32の外側縁部から背面側に突出する突き出し突起34を設けてある。
なお、磁束密度を低減させる手段は、門型鉄芯30の脚部32と後述する可動鉄片40の回動軸部43との対向面のうち、いずれ一方あるいは両方に設けてもよい。特に、可動鉄片40の軸部41と後述するカード50の操作突起52の押圧ポイントPとを結ぶ線の下方側に設けることが好ましい。
コイル端子37,38は、図11および図18に示すように、断面円形のピン形状であり、その上端部にコイル切断用角部37c,38cを有する断面正方形の絡げ部37a,38aを形成してある。また、その中間部にプレス加工を施して断面略方形とし、回り止めできる回り止め部37b,38bを設けてある。更に、コイル端子37,38は、例えば、直径0.4mmのリン青銅など銅系材料の線材からなる。これにより、帯状薄肉金属板を金型で打ち抜いてコイル端子37,38を製造するのに比べて、材料ロスを低減できる。
なお、前記絡げ部37a,38aは断面四角形に限らず、長方形、三角形、楕円形であってもよく、好ましくはコイル39を切断できる角部を有する形状であればよい。
そして、前記スプール21の腕部23a,23bに門型鉄芯30を組み付けるとともに、鍔部24の圧入溝24a,24bにコイル端子37,38をそれぞれ圧入し、圧入溝24a,24b内に設けた抜け止め用突条に係合して固定する。そして、前記コイル端子37,38の絡げ部37a,38aを側方に折り曲げた後、前記棒状連結部材22,23および門型鉄芯30にコイル39を巻回する。さらに、前記コイル39の引き出し線を前記コイル端子37,38の絡げ部37a,38aに絡げ、そのコイル切断用角部37c、38cでコイル39を切断した後、半田付けする。このとき、コイル切断用角部37c、38cでコイル39を切断するので、切断性を確保でき、カット品質を確保できると共に、コイル巻回の作業性が向上する。ついで、前記絡げ部37a,38aを曲げ起こすことにより、電磁石部20が完成する。
なお、前記ベース10に対する電磁石部20の組み付けは、可動鉄片40と同時に行う必要があるので、後述する。
可動鉄片40は、図2,3に示すように、上下端部に軸部41,42を設けた回動軸部43と、前記回動軸部43の下半分から側方に延在し、かつ、先端部44aから上方に延在した延在部47を有するL字形状の回動腕部44と、で構成されている。前記回動腕部44の下辺縁部には抜け止め突起45を突設してあるとともに、その背面側の先端部44aにプレス加工で多数の突条46を並設してある。前記突条46は、アークによって生成した粘着物質を原因とする可動鉄片40と門型鉄芯30との固着を防止するために設けられている。
なお、前記回動腕部44は必ずしもL字形状である必要はなく、前記回動腕部44の先端部が折れ曲がった形状であればよく、また、単なる短冊形状であってもよい。
そして、前記ベース10に、前記電磁石部20および前記可動鉄片40を組み付ける場合には、前記スプール21の鍔部25に設けた軸受け部25aに可動鉄片40の軸部41を位置決めし、門型鉄芯30に可動鉄片40を重ね合わせた状態とする。そして、門型鉄芯30の脚部31,32の先端部を前記ベース10の圧入用凹部14,15に圧入し、前記圧入用凹部14,15内に設けた圧壊用突部14a,15aを押し潰す。これにより、前記脚部31,32の先端部が前記圧入用凹部14,15の内側面にそれぞれ押し付けられ、位置決めされる(図5B参照)。同時に、門型鉄芯30に設けた突き出し突起34が絶縁壁11に設けた位置決め用凹部11a(図2)に嵌合する。また、可動鉄片40の軸部42を前記ベース10の軸受け部16bに回動可能な遊嵌状態とするとともに、抜け止め突起45を前記ベース10の抜け止め孔16aに嵌合して抜け止めする。
なお、ベース10に電磁石部20を組み付けた場合には、図5A,5B,5Cに示すように、スプール21の鍔部24,25はベース10の絶縁壁11に当接しておらず、門型鉄芯30だけがベース10に当接している。このため、ベース10に対する電磁石部20の組立誤差が小さく、位置決め精度が高いので、設計通りの支持強度を確保できるとともに、動作特性の良い電磁継電器が得られるという利点がある。
カード50は、図14に示すように、前記ベース10の凹所12に収納可能な形状であり、その正面中央に設けた絶縁用凹部51の底面から操作突起52を突設してある。前記絶縁用凹部51は、前記ベース10の方形環状リブ13aに嵌合可能な外形寸法を有している(図4C)。一方、前記カード50は、その背面の上下縁部に一対の絶縁用リブ53,53を突設するとともに、前記操作突起52と同一軸心上に後述する可動接触片62に当接する突条54を設けてある。前記絶縁用リブ53は、後述する可動接触片62の上下縁部を仕切ることにより、絶縁距離を長くするためのものである(図4C)。また、前記カード50は、その片側縁部に、前記ベース10に設けた支持突部12aに嵌合する切り欠き部55を設けてある。
したがって、前記ベース10の操作孔13および支持突部12aに、前記カード50の操作突起52および切り欠き部55をそれぞれ組み付けることができる。
接点機構部60は、図2,3に図示するように、可動接点端子61と、固定接点端子70とで構成されている。
前記可動接点端子61は、図15に図示するように、その側面縁部から側方に延在した可動接触片62の自由端部に可動接点63をカシメ固定してある。前記可動接触片62の基部のうち、その上方縁部に圧入用舌片64を切り起こしてある一方、その下方縁部から圧入用舌片65を切り起こしてあるとともに、端子部66を延在してある。前記端子部66はプレス加工で打ち抜いた折り曲げ代を2つ折り重ねるとともに、前記折り曲げ代の上端縁部を曲げ起こしてシール止め部67としてある。なお、前記可動接触片62は、その先端部の角部を切り落とし、後述する固定接点端子70とのベース10の内面を介した絶縁距離を長くすることにより、絶縁特性を高めてある。
そして、前記可動接点端子61の圧入用舌片64,65をベース10の圧入溝19a,19bに圧入するとともに、その端子部66の基部を前記ベース10の可動接点端子用切り欠き部18aに嵌合する。これにより、前記可動接点端子61のシール止め部67が前記可動接点端子用切り欠き部18aを塞ぐ(図6B)一方、可動接触片62がカード50の突条54に当接する。
固定接点端子70は、図16に図示するように、その側面縁部から側方に延在した固定接触片71の先端部に固定接点72をカシメ固定してある一方、その下方縁部から端子部73を延在するとともに、その両側縁部から圧入用リブ74,74を切り起こしてある。また、前記端子部73の基部の奥側にはシール止め部75を突き出し加工で設けてある。そして、前記固定接触片71は、その先端部を前記固定接点72の外周に沿う円弧形状とし、特に、その先端縁部を前記固定接点72と面一となるように切除してある。前記可動接点端子61とのベース10の内面を介した絶縁距離、および、コイル端子37,38との絶縁距離を長くし、絶縁特性を向上させるためである。
そして、前記固定接点端子70の圧入用リブ74,74を前記ベース10の圧入溝19c,19cに圧入し、その上端部76を絶縁壁11に設けた固定接点端子用位置決め段部17に位置決めするとともに、端子部73の基部を前記固定接点端子用切り欠き部18bに嵌合する。ついで、前記固定接点端子用位置決め段部17に設けたシール溜り部17aにシール材(図示せず)を注入して固化させることにより、前記固定接点端子70がベース10に固定され、固定接点72が可動接点63に接離可能に対向する。
なお、通常、接点開閉に伴って発生する接点の磨耗粉がベース10の内面に付着し、溜まることにより、固定接点と可動接点とが電気的に短絡しやすくなり、絶縁劣化する。これに対し、本願発明によれば、可動接触片62の先端部および固定接触片71の先端部を切除してある。このため、固定接点72とベース10(凹所12の内面)との絶縁距離、または、可動接点63とベース10(凹所12の内面)との絶縁距離を長くでき、絶縁劣化を防止できるという利点がある。
ケース80は、図2,3に図示するように、前記ベース10に嵌合可能な箱形状を有し、その上面隅部に孔81を設けてある。また、ケース80は、図17に図示するように、その天井面隅部に、前記スプール21のテーパ部24c(図1)に当接して誤挿入を防止する位置決め用突条82を一体成形してある。さらに、前記ケース80は、その天井面の短辺側隅部に、成形時のゲートによる不具合を回避するための段部83を有している。
そして、内部構成部品を組み付けたベース10にケース80を嵌合した後、前記ベース10の底面に図示しないシール材を注入,固化してシールする。ベース10にケース80を嵌合すると、固定接点端子70のシール止め部75がケース80の内側面近傍に位置する。このため、可動接点端子61に設けたシール止め部67および固定接点端子70に設けたシール止め部75がシール材の侵入を阻止し、動作不良,接触不良の発生を防止できる。
ついで、前記ケース80の孔81を熱封止することにより、組立作業が完了する。
次に、本発明に係る電磁継電器の動作について説明する。
電磁石部20のコイル39に電圧が印加されていない場合には、可動接触片62のバネ力でカード50が絶縁壁11側に付勢されており、可動接点63が固定接点72から開離している一方、可動鉄片40の回動腕部44の先端部44aが門型鉄芯30から離れている(図13A)。
そして、前記電磁石部20のコイル39に電圧を印加して励磁すると、可動鉄片40の回動腕部44の先端部44aが吸引され、軸部41,42を中心として可動鉄片40が回動する。そして、前記回動腕部44が押圧ポイントPでカード50の操作突起52を押し込むと(図13B)、軸部41と押圧ポイントPとを結ぶ線を中心とする捩りモーメントが作用する。このため、軸部42が門型鉄芯30から離れるとともに、可動鉄片40の先端部44aから延在した延在部47の先端縁部が門型鉄芯30に接近する(図13C)。ついで、延在部47の先端縁部が門型鉄芯30に吸着して安定状態となる(図13D)。この結果、カード50が最終位置まで押し込まれ、板厚方向に変位した可動接触片62の可動接点63が固定接点72に接触する。
本実施形態では、門型鉄芯30の脚部32の下方側に磁束密度低減手段である浅溝33を設けてあるので、磁気抵抗が大きくなり、磁束密度が低下する。このため、可動鉄片40に捩りモーメントが作用すると、可動鉄片40の軸部42がストロークの初期段階で門型鉄芯30から離れる。この結果、動作電圧にバラツキがなくなり、安定した動作特性を有する電磁継電器が得られるという利点がある。
なお、磁束密度を低減させる手段としては、浅溝33に限らず、例えば、突起を設けてもよく、あるいは、遮磁板、銅メッキ等の非磁性体で構成してもよい。
また、磁束密度を低減させる手段は、前記門型鉄芯30および前記可動鉄片40の両方、または、いずれか一方に設けてもよい。
さらに、磁束密度を低減させる手段は、前述の浅溝33、突起、遮磁板、非磁性体を組み合わせてもよく、例えば、門型鉄芯30に浅溝33と非磁性体とを設けて構成してもよい。
ついで、前記コイル39の電圧の印加を停止すると、可動接触片62のバネ力により、カード50が押し戻され、カード50の操作突起52が可動鉄片40の回動腕部44を押し戻すことにより、元の状態に復帰する。
次に、本発明に係るコイル端子37(図18参照)の製造装置90を説明する。なお、コイル端子38も同様に製造できるので、コイル端子37の製造のみについて説明する。
製造装置90は、図19ないし図21に示すように、基台131に、コイル端子37となる金属製線材95を挿通して保持する保持部132と、水平面成形ユニット91と、鉛直面成形ユニット92とからなる。鉛直面成形ユニット92は、水平面成形ユニット91が配置された取付溝134の底面と直交する取付壁135に配置されている。製造装置90は金属製線材95を鉛直方向から加工すると共に、水平方向からも加工する。
図22(A)および図22(B)に示すように、水平面成形ユニット91と鉛直面成形ユニット92とはいずれも、支持台102と、支持台102に組み込まれたパンチ受け金具111と、前記パンチ受け金具111とで金属製線材95を成形する成形用パンチ121とを備えている。
支持台102は、図23(A)ないし図23(C)に示すように、加工される金属製線材95を案内する案内用溝103と、案内用溝103に直交し、成形用パンチ121が嵌合する係止用溝104と、係止用溝104の底面に形成され、かつ、パンチ受け金具111を収容して固定できる固定用貫通孔105と、を備えている。また、案内用溝103の固定用貫通孔105の両側には、金属製線材95をガイドするU字形状の溝部106,106が同一直線上に形成されている。
パンチ受け金具111は、図24(A)および図24(B)に示すように、鉛直方向に延在した略長方形断面の本体112からなる。本体112には、その上端部に、幅方向に延在し、かつ、上方に突出する加工面113と、本体112の側面114上縁から前記加工面113まで傾斜して延び、加工面113に関して非対称の傾斜面115a,115bとが形成されている。傾斜面115a,115bが非対称に形成されることで、パンチ受け金具111が支持台102の固定用貫通孔105に誤挿入されるのを防止している。
成形用パンチ121は、図25(A)および図25(B)に示すように、端部がドーム状に形成された円柱形の把持部122と、把持部122に連結し、かつ、略直方体形状のパンチ部123とを備えている。パンチ部123は、前記把持部122と反対側に位置する下端面に、中央に突出し、かつ、幅方向に延びる加工面124と、加工面124の両側に幅方向に延在したスリット125と、が形成されている。
前記製造装置90で金属製線材95を形成するため、図19に示すように、金属製線材95を保持部132で保持し、水平面成形ユニット91で金属製線材95を鉛直方向から加工する。
そして、図19中矢印方向に前記加工部分を鉛直面成形ユニット92のパンチ受け金具111および成形用パンチ121まで搬送して、水平方向から加工する。このため、金属製線材95を回転させる必要が無く、連続して効率よく金属製線材95を製造できる。この後、プレス機(図示せず)でプレスすることにより回り止め部37bを形成し、切断することによりコイル端子37,38が完成する。
なお、前述の製造装置90では直交する方向に配置した水平面成形ユニット91、鉛直面成形ユニット92の順で金属製線材95を形成したが、これに限定されず、鉛直面成形ユニット92、水平面成形ユニット91の順で金属製線材95を形成してもよい。
製造装置90の変形例として、例えば図22(A)に示すように、鉛直方向から金属製線材95を加工する水平面成形ユニット91だけを用いてもよい。このとき、支持台102の案内用溝103に金属製線材95を設置し、支持台102の両側で金属製線材95を保持する。そして、パンチ受け金具111上にある金属製線材95を成形用パンチ121で上方から押圧し、パンチ受け金具111の加工面113と成形用パンチ121の加工面124とで金属製線材95を加工する。
次に、金属製線材95を90度回転させた後に、同様に金属製線材95を押圧する。2方向から金属製線材95を加工することで、端部が正方形断面の金属製線材95が得られる。この後、プレス機(図示せず)でプレス加工することにより回り止め部37bを形成する。
従って、本実施形態によれば、床面積の小さい小型の製造装置90が得られる。
製造装置90の更なる変形例として、例えば図22(B)に示すように、水平方向から金属製線材95を加工する鉛直面成形ユニット92だけを用いて、前述と同様、金属製線材95を90度回しても、同様にコイル端子37が得られる。
本願発明に係るコイル端子は電磁継電器に限らす、コイルを用いた他の電磁石部にも適用できるのは勿論である。
10:ベース
11:絶縁壁
12:凹所
12a:支持突部
13:操作孔
13a:方形環状リブ
14,15:圧入用凹部
14a,15a:圧壊用突部
16a:抜け止め孔
16b:軸受け部
17:固定接点端子用位置決め段部
17a:シール溜り部
17b:通気溝
18a:可動接点端子用切り欠き部
18b:固定接点端子用切り欠き部
20:電磁石部
21:スプール
22,23:棒状連結部材
24,25:鍔部
24a,24b:圧入溝
24c:テーパ部
25a:軸受け部
30:門型鉄芯
31,32:脚部
33:浅溝
34:突き出し突起
37,38:コイル端子
37a,38a:絡げ部
37b,38b:回り止め部
37c,38c:コイル切断用角部
39:コイル
40:可動鉄片
41,42:軸部
43:回動軸部
44:回動腕部
44a:先端部
45:抜け止め突起
46:突条
47:延在部
P:押圧ポイント
50:カード
51:絶縁用凹部
52:操作突起
53:絶縁用リブ
54:突条
55:切り欠き部
60:接点機構部
61:可動接点端子
62:可動接触片
63:可動接点
64,65:圧入用舌片
66:端子部
67:シール止め部
70:固定接点端子
71:固定接触片
72:固定接点
73:端子部
74:圧入用リブ
75:シール止め部
76:上端部
77:補強用突条
80:ケース
81:孔
82:位置決め用突条
83:段部
90:製造装置
91:水平面成形ユニット
92:鉛直面成形ユニット
102:支持台
111:パンチ受け金具
121:成形用パンチ

Claims (6)

  1. スプールと、
    前記スプールに巻回されるコイルと、
    一端部に前記コイルの引出線を絡げるための絡げ部を有し、前記スプールに組み付けられる断面略円形のコイル端子と、を備えた電磁石装置であって、
    前記絡げ部に少なくとも1つのコイル切断用角部を有する前記コイル端子、前記スプールの外周面に設けた圧入溝に、前記コイル端子の軸心方向に直交する方向に沿って圧入することにより、
    前記コイル端子に設けた断面略方形の回り止め部を、前記圧入溝の対向面に設けた抜け止め用突条に、係合していることを特徴とする電磁石装置。
  2. 前記コイルの絡げ部が、断面正方形を有することを特徴とする請求項1に記載の電磁石装置。
  3. 前記コイルの絡げ部が、断面長方形を有することを特徴とする請求項1に記載の電磁石装置。
  4. 前記コイルの絡げ部が、断面三角形を有することを特徴とする請求項1に記載の電磁石装置。
  5. 前記絡げ部の下方に扁平な回り止め部を形成したことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の電磁石装置。
  6. 前記コイル端子が、略円形断面の線材からなることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の電磁石装置。
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