JP6045726B2 - オーディオ装置 - Google Patents
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Description
このように構成することで、中央スピーカをBTL接続するための中央のBTLアンプを設けることなく、中央スピーカからモノラル音声を出力することが可能となる。
一方、従来のオーディオ装置において、200ms程度のパルス波(直流信号、パルス信号)もしくは任意の交流波(交流信号)をアンプ側からスピーカ側に出力し、そのときに流れる電流を検出することによって、スピーカの接続有無を検出する方法が提案されている。
しかし、この検出方法は、同一チャンネルのアンプにおける同相出力端子(+)と逆相出力端子(−)との間に接続された負荷のインピーダンスを測定するものであり、同一チャンネルのアンプにおける同相出力端子(+)と逆相出力端子(−)との間に接続されたスピーカのみを検出可能である。このため、左右のBTLアンプの出力端子に接続された中央スピーカを検出することはできなかった。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係るオーディオ装置の構成を示すブロック図である。図1に示すオーディオ装置は、車載用のオーディオ装置であって、スピーカ1,2、サブウーファー3、アンプ4、位相調整器5a,5b、信号発生器6および制御部7を備えて構成される。ここで、スピーカ1は、左側音声を出力する第1のスピーカであり、アンプ4の左側のアンプ回路4aにBTL接続されている。スピーカ2は、右側音声を出力する第2のスピーカであり、アンプ4における右側のアンプ回路4bにBTL接続されている。また、サブウーファー3は、専用のアンプ回路を有さず、スピーカ1,2がBTL接続されたアンプ回路4a,4bの出力端子Lch(+)、Rch(−)にそれぞれ接続される第3のスピーカである。
アンプ回路4aは左ステレオ信号を増幅する第1の増幅器であって、電流検出回路4a−1および増幅回路4a−2を備える。またアンプ回路4bは右ステレオ信号を増幅する第2の増幅器であり、電流検出回路4b−1および増幅回路4b−2を備えている。
増幅回路4a−2は、左ステレオ信号の同相出力信号を増幅して同相出力端子Lch(+)に出力し、左ステレオ信号の逆相出力信号を増幅して逆相出力端子Lch(−)に出力する。また増幅回路4b−2は、右ステレオ信号の同相出力信号を増幅して同相出力端子Rch(+)に出力し、右ステレオ信号の逆相出力信号を増幅して逆相出力端子Rch(−)に出力する。
信号発生器6は、制御部7の指示に従って、スピーカ接続状態を検出するための検出用信号を発生する。検出用信号としては、例えば200ms程度のパルス波(直流信号、パルス信号)もしくは任意の交流波(交流信号)が挙げられる。
スピーカ接続判定部71は、電流比較部70から入力した上記比較の結果に基づいて、サブウーファー3の接続状態を判定する判定部である。また、スピーカ接続判定部71には、同位相および逆位相の検出用信号をアンプ4にそれぞれ出力したときにアンプ4の出力端子に流れる各電流値の大小関係を、アンプ4の出力端子に対するサブウーファー3の接続状態に対応付けた判定用データが登録されている。
スピーカ接続判定部71は、電流比較部70から入力した上記比較の結果に基づいて、上記判定用データを参照することで、サブウーファー3の接続状態を判定する。
図2は、実施の形態1に係るオーディオ装置によるスピーカ接続状態の検出処理を示すフローチャートである。この図2に沿ってサブウーファー3の接続有無を検出する処理について述べる。まず、制御部7は、検出用信号を出力させるコマンドを信号発生器6に送信する。信号発生器6は、上記コマンドに従って検出用信号を発生し位相調整器5aおよび位相調整器5bにそれぞれ出力する(ステップST1)。
ここで、アンプ4の左側チャンネルLchおよび右側チャンネルRchに逆位相の検出用信号をそれぞれ出力したときに、電流検出回路4a−1が検出した電流値をILp2とし、電流検出回路4b−1が検出した電流値をIRp2とする。
スピーカ接続判定部71は、電流比較部70による上記比較の結果に基づいて、同位相および逆位相の上記検出用信号をアンプ回路4a,4bにそれぞれ出力したときにアンプ回路4a,4bの同相出力端子Lch(+),Rch(+)に流れる各電流値の大小関係がサブウーファー3の接続有無に対応付けられた判定用データを参照する。このとき、同相出力端子Lch(+)に流れる電流値ILp1と電流値ILp2が等しく、かつ同相出力端子Rch(+)に流れる電流値IRp1と電流値IRp2が等しい場合(ステップST6;YES)、スピーカ接続判定部71は、サブウーファー3がオープン状態であると判定する(ステップST7)。また、電流値ILp1が電流値ILp2,IRp2よりも大きい場合(ステップST6;NO)、サブウーファー3が正常に接続している状態であると判定する(ステップST8)。
一方、アンプ4の左側チャンネルLchと右側チャンネルRchに逆位相の信号を出力した場合、図3(b)に示すようにアンプ回路4aの同相出力端子Lch(+)とアンプ回路4bの逆相出力端子Rch(−)の電位差がなくなるため、サブウーファー3からは音が出力されず、電流も流れない。
一方、サブウーファー3が正常に接続しておらず、オープン状態である場合には、上記検出用信号が同位相であるか、逆位相であるかによらず、Lch(+)とRch(−)で電位差が発生しないことから、電流値ILp1と電流値ILp2が等しく、かつ、電流値IRp1と電流値IRp2が等しくなる。スピーカ接続判定部71には、このような対応関係を示す判定用データが予め設定されており、電流比較部70による比較の結果に基づいて上記判定用データを参照することで、サブウーファー3の接続有無を判定することができる。
特に、判定用データが、同位相および逆位相の検出用信号をアンプ回路4a,4bにそれぞれ出力したときにアンプ回路4a,4bの同相の出力端子Lch(+),Rch(+)同士に流れる各電流値の大小関係がアンプ回路4a,4bの出力端子に対するサブウーファー3の接続有無に対応付けられたデータであり、スピーカ接続判定部71が、電流比較部70による比較の結果に基づいて判定用データを参照することで、アンプ回路4a,4bの出力端子とサブウーファー3との接続の有無を判定する。
このように構成することで、アンプ回路4a,4bの出力端子に対するサブウーファー3の接続有無を的確に検出することができる。
例えば、スピーカ接続判定部71が、アンプ回路4a,4bの逆相出力端子Lch(−),Rch(−)に流れる各電流値の大小関係を、アンプ回路4a,4bの出力端子に対するサブウーファー3の接続有無に対応付けた判定用データを参照することで、サブウーファー3の接続有無を判定してもよい。
実施の形態2におけるスピーカ接続判定部71には、同位相および逆位相の検出用信号をアンプ回路4a,4bにそれぞれ出力したときにアンプ回路4a,4bの同相出力端子Lch(+),Rch(+)に流れる各電流値の大小関係が、アンプ回路4a,4bの出力端子に対するサブウーファー3の接続関係に対応付けられた判定用データが設定されている。これにより、スピーカ接続判定部71は、上述した判定用データを電流比較部70による比較の結果に基づいて参照することで、サブウーファー3がアンプ4のいずれの出力端子に接続しているかを判定することができる。
サブウーファー3が正常に接続している場合において、電流比較部70による比較の結果がさらにILp1>IRp1=ILp2=IRp2であれば(ステップST2a;YES)、スピーカ接続判定部71は、上記判定用データを参照して、サブウーファー3が左側のアンプ回路4aの同相出力端子Lch(+)と右側のアンプ回路4bの逆相出力端子Rch(−)に接続していると判定する(ステップST3a)。
スピーカ接続判定部71は、電流比較部70による比較の結果に基づいて上記判定用データを参照することで、サブウーファー3がアンプ回路4a,4bのいずれの出力端子に接続しているかを判定する。
このように、アンプ回路4a,4bへ出力する検出用信号の位相を変えた場合におけるアンプ回路4a,4bの同相出力端子Lch(+),Rch(+)に流れる各電流値の大小関係がサブウーファー3の接続関係によって変化することを利用すれば、上述のように限定的ではあるが、サブウーファー3がアンプ回路4a,4bのどの出力端子(ポート)に接続しているかを判定することができる。これにより、サブウーファー3が接続されているか否かだけでなく、どのポートに誤接続されているのかを大まかに判断することができる。
例えば、スピーカ接続判定部71が、アンプ回路4a,4bの逆相出力端子Lch(−),Rch(−)に流れる各電流値の大小関係を、アンプ回路4a,4bの出力端子に対するサブウーファー3の接続関係に対応付けた判定用データを参照することで、サブウーファー3の接続関係を判定してもよい。
実施の形態3におけるスピーカ接続判定部71には、同位相および逆位相の検出用信号をアンプ回路4a,4bにそれぞれ出力したときにアンプ回路4a,4bの同相出力端子Lch(+),Rch(+)および逆相出力端子Lch(−),Rch(−)の双方に流れる各電流値の大小関係が、アンプ回路4a,4bの出力端子に対するサブウーファー3の接続関係に対応付けられた判定用データが設定されている。これにより、スピーカ接続判定部71は、上述した判定用データを電流比較部70による比較の結果に基づいて参照することで、サブウーファー3がアンプ4のいずれの出力端子に接続しているかを正確に判定することができる。
このようにアンプ回路4a,4bへ出力する検出用信号の位相を変えた場合におけるアンプ回路4a,4bの同相出力端子同士および逆相出力端子同士の出力電流の大小関係がサブウーファー3の接続関係によって変化することを利用すれば、サブウーファー3がアンプ回路4a,4bのどの出力端子(ポート)に接続しているかを正確に判定することができる。これにより、サブウーファー3が接続されているか否かだけでなく、どのポートに誤接続されているのかを正確に検出可能である。
Claims (3)
- 左側の音声を出力する第1のスピーカと、前記第1のスピーカがBTL接続されて前記第1のスピーカに出力する信号を増幅する第1の増幅器と、右側の音声を出力する第2のスピーカと、前記第2のスピーカがBTL接続されて前記第2のスピーカに出力する信号を増幅する第2の増幅器と、前記第1および前記第2の増幅器の出力端子に対する第3のスピーカの接続状態を検出するオーディオ装置であって、
検出用信号を発生する信号発生器と、
前記第1の増幅器に出力する信号の位相を調整する第1の位相調整器と、
前記第2の増幅器に出力する信号の位相を調整する第2の位相調整器と、
前記第1の増幅器の出力端子に流れる電流を検出する第1の電流検出部と、
前記第2の増幅器の出力端子に流れる電流を検出する第2の電流検出部と、
前記第1および前記第2の位相調整器が同位相および逆位相の前記検出用信号を前記第1および前記第2の増幅器にそれぞれ出力したときに前記第1および前記第2の電流検出部が検出した各電流値を比較する電流比較部と、
前記電流比較部による比較の結果に基づいて、同位相および逆位相の前記検出用信号を前記第1および前記第2の増幅器にそれぞれ出力したときに前記第1および前記第2の増幅器の出力端子に流れる各電流値の大小関係を、前記第1および前記第2の増幅器の出力端子に対する前記第3のスピーカの接続状態に対応付けた判定用データから、前記第3のスピーカの接続状態を判定する判定部とを備えるオーディオ装置。 - 前記判定用データは、同位相および逆位相の前記検出用信号を前記第1および前記第2の増幅器にそれぞれ出力したときに前記第1および前記第2の増幅器の同相の出力端子同士および逆相の出力端子同士のいずれか一方に流れる各電流値の大小関係が前記第1および前記第2の増幅器の前記出力端子に対する前記第3のスピーカの接続有無に対応付けられたデータであり、
前記判定部は、前記電流比較部による比較の結果に基づいて前記判定用データを参照することで、前記第1および前記第2の増幅器の出力端子と前記第3のスピーカとの接続の有無を判定することを特徴とする請求項1記載のオーディオ装置。 - 前記判定用データは、同位相および逆位相の前記検出用信号を前記第1および前記第2の増幅器にそれぞれ出力したときに前記第1および前記第2の増幅器の同相の出力端子同士および逆相の出力端子同士のいずれか一方または双方に流れる各電流値の大小関係が前記第1および前記第2の増幅器の出力端子に対する前記第3のスピーカの接続関係に対応付けられたデータであり、
前記判定部は、前記電流比較部による比較の結果に基づいて前記判定用データを参照することで、前記第3のスピーカが前記第1および前記第2の増幅器のいずれの出力端子に接続しているかを判定することを特徴とする請求項1記載のオーディオ装置。
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