JP6045188B2 - 撮像装置 - Google Patents

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本発明は撮像装置に関し、特に、撮像装置に対して攻撃が加えられたときの合焦制御に関する。
従来、監視カメラ等の撮像装置の合焦制御に関して、以下の技術が提案されている。第1の例では、フォーカスレンズの移動領域を、移動可能領域と移動禁止領域とに分割する。そして、フォーカスレンズが移動禁止領域内にある状態で焦点検出動作を行ったときにフォーカスレンズの駆動目標位置が検出できなかった場合、フォーカスレンズを移動可能領域と移動禁止領域との切換点まではサーチ駆動を行わずに高速で駆動する。その後、フォーカスレンズを移動可能領域内の所定位置までサーチ駆動する(特許文献1参照)。
また、夜景や霞みのかかった遠景或いは飛行機からの地景等の低コントラスト被写体では、特に、駆動目標位置の検出(ピント合わせ)が難しく、そのため、ぼけのない映像や画像を得るためのズーム動作を行うことが難しい。そこで、第2の例として、変倍動作開始時に所定の被写体距離を選択し、選択した被写体距離に対して合焦状態が維持されるようにフォーカスレンズを駆動制御する技術が提案されている(特許文献2参照)。
特開2007−47468号公報 特開平6−205264号公報
しかしながら、従来の撮像装置では、撮像装置に対して衝撃が与えられたり塗料が吹き付けられたりする等の攻撃がなされたときのレンズ制御について対策が施されておらず、レンズの駆動制御について無限遠側でピント動作を行うことに対する技術的思想がない。そのため、撮像装置が衝撃を受けてレンズが脱調してしまった場合や、レンズやドームに傷や汚れが付いて至近側にピントが引っ張られてしまった場合等には、撮影したい被写体に対してピントが合わせられないときがある。
本発明は、攻撃を受けた場合にも良好にピント合わせ(合焦)を行うことができる撮像装置を提供することを目的とする。
本発明に係る撮像装置は、撮像レンズと絞りとを有する撮像光学系と、前記撮像光学系を通して結像した被写体像を電気的な映像信号に変換する撮像手段と、を備える撮像装置であって、該撮像装置に与えられた衝撃に起因する振動を検出する振動検出手段と該撮像装置になされたイベントを検出するイベント検出手段の一方または両方を有する検出手段と、前記振動検出手段が振動を検出したとき或いは前記イベント検出手段がイベントを検出したときに、前記振動或いはイベントが攻撃によるものかを判定する判定手段と、前記判定手段が前記振動或いはイベントが攻撃によるものであると判定した場合に前記絞りを絞り込む制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、攻撃を受けた場合にも良好にピント合わせを行うことができる。これにより、鮮明な映像・画像を得ることができる。
本発明の第1実施形態に係る撮像装置の概略構成を示すブロック図である。 図1に示す撮像レンズ及びその近傍の詳細な構成を示す図である。 撮像装置が外部から攻撃を受けたときに実行される処理のフローチャートである。 撮像装置に対する攻撃の一例である、塗料吹き付けを模式的に示す図である。 撮像装置に対する攻撃の一例である、殴打を模式的に示す図である。 撮像装置に対して塗料が吹き付けられた場合に得られる映像を模式的に示す図である。 ズームレンズにおける画角とF値との対応の一例を示す図である。 ズームレンズを用いたときに撮影可能な撮影範囲を模式的に示す図である。 本発明の第2実施形態に係る撮像装置の概略構成を示すブロック図である。 撮像装置が外部から攻撃を受けたときに実行される合焦制御処理のフローチャートである。 特定の被写体距離に対応した位置にフォーカスレンズを制御したときの近点と遠点の関係の一例を示す図である。 フォーカスレンズとズームレンズのトラッキングカーブを示す図である。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。本実施形態では、撮像装置として、所謂、監視カメラを取り上げることとするが、本発明はこれに限定されるものではない。
<第1実施形態>
[撮像装置の概略構成]
図1は、本発明の第1実施形態に係る撮像装置の概略構成を示すブロック図である。図2は、図1に示す撮像レンズ1及びその近傍の詳細な構成を示す図である。
撮像装置の撮像光学系は、撮像レンズ1と絞り103とを備える。撮像レンズ1は、変倍を行うズームレンズ101と、ピント位置を調整するフォーカスレンズ102とを含む複数のレンズで構成されている。ズームレンズ101とフォーカスレンズ102はそれぞれ光軸方向において移動可能に構成されており、その駆動は後述のレンズ駆動部5によって行われる。ズームレンズ101の基準位置は、基準位置検出手段としてのリセットセンサ106により検出され、フォーカスレンズ102の基準位置はリセットセンサ107により検出される。撮像装置の電源投入時等には、撮像前にリセットセンサ106,107によってレンズ位置を検出した後に撮像レンズ1の制御を行う。
ズームレンズ101とフォーカスレンズ102との間には、撮像レンズ1を透過する光量を調節する絞り103が配置されている。撮像レンズ1を通して入射した光は、撮像素子2の受光面上において被写体像として結像する。撮像素子2は、例えば、CCDやCMOS等の光電変換デバイスであり、被写体像を電気的な映像信号に変換する。本実施形態では、撮像レンズ1と撮像素子2との間にフィルタ104を配置しており、フィルタ104は、赤外カットフィルタ105a(以下「IRCF105a」と記す)と、ダミーガラス105bとを有する。
一般的な撮像素子は赤外成分まで感度を持っているため、赤外成分を受光すると色再現が正確に行えなくなる。そこで、本実施形態でも、被写体が十分明るい場合には、IRCF105aを挿入して、撮像光学系を通る光から赤外成分を除去して撮影を行うものとする。一方、被写体が暗い場合(光量が少ない場合)には、被写体の輝度の低下やノイズの増加によって被写体の認識性が低下する。そこで、感度を優先するために赤外成分を取り込むこととし、そのためにIRCF105aを撮像光学系の光路から抜いて撮影を行うものとする。但し、赤外成分の影響で色の再現性が低下するため、撮像モードを、モノクロ映像を取得する後述のナイトモードとし、フィルタ104の位置を制御してダミーガラス105a(又はスペース)を通して撮影を行う。
撮像装置が備える画像処理部3は、撮像素子2からの信号に色変換や自動露出(AE)処理、ホワイトバランス(WB)処理、階調変換を行うγ処理、画像を任意に拡大する電子ズーム、画像を任意に切り出す電子切り出し等の画像処理を行う。ここで、撮像装置は、通常モード(カラーモード)とナイトモード(白黒モード)の撮像モードで動作可能となっている。撮像装置は、被写体が明るいときにはカラー映像を撮影する通常モードで動作するが、被写体が暗い低照度時にはモノクロ映像(白黒映像)を撮影するナイトモードで動作する。画像処理部3は、通常モードとナイトモードの切り換えにしたがって、カラー映像/白黒映像の映像出力を切り換える。また、画像処理部3は、振動センサ4からの出力を受けて、各種フィルタ処理や画像切り出しを行い、イメージスタビライザ処理(以下「IS処理」と記す)を行う。
画像処理部3は被写体輝度算出部301を有し、被写体輝度算出部301は、撮影モード算出部7で使用される被写体輝度情報Yを算出する。被写体輝度情報Yは、シャッタスピード、アイリス(IRIS)、オートゲインコントロール(AGC)、画面輝度から算出される。また、被写体輝度算出部301は、被写体輝度情報Yからオートフォーカス(AF)で使用する被写体の高周波情報の算出を行う。
撮像装置が備える振動センサ4は、具体的にはジャイロ等であり、IS処理のために或いは撮像装置に対する外部からの攻撃に起因する衝撃を検出するために、撮像装置の振動を検出する。撮像レンズ1を構成するズームレンズ101及びフォーカスレンズ102、絞り103、フィルタ104は、レンズ駆動部5により、撮影モード算出部7からの指示に基づいて駆動される。
撮像装置に対する外部からの攻撃を検出する攻撃検出部6は、振動検出部601と、イベント検出部602とを有する。振動検出部601は、撮像レンズ1に取り付けられた振動センサ4又は画像処理部3から受信した画像の差分から、振動を検出する。イベント検出部602は、例えば、持ち去り検出や置き引き検出等に代表されるような、画像処理部3から取得した画像から被写体の変化を検出する。また、イベント検出部602は、撮像レンズ1或いはレンズカバー(不図示)に対して、後述する塗料等の吹き付け(以下「塗料吹き付け」という)等がなされた場合に、そのような攻撃(いたずら)がなされたことを検知する。本実施形態では、イベント検出部602が検出する被写体の変化や塗料吹き付け等による撮像範囲の変化を“イベント”と称する。
撮像装置が備える撮影モード算出部7は、被写体輝度情報Yに基づいて撮影モードを検出すると共に、攻撃検出部6からの出力に基づいて、撮像レンズ1の駆動制御をはじめとした撮像光学系の駆動制御を行う。撮像装置は照明9を備えており、照明9の点灯/消灯の駆動は照明駆動部8により行われる。なお、照明9は、外付けであるか内蔵であるかを問わない。
[撮像装置の制御]
図3は、撮像装置が外部から攻撃を受けたときに実行される処理のフローチャートである。図4は、撮像装置に対する攻撃の一例である、塗料吹き付けを模式的に示す図である。図5は、撮像装置に対する攻撃の一例である、殴打を模式的に示す図である。図6は、撮像装置に対して塗料が吹き付けられた場合に得られる映像を模式的に示す図である。
攻撃検出部6は、振動或いはイベントを検出すると(ステップS301)、振動或いはイベントが攻撃によるものか否かを判定する(ステップS302)。例えば、図5に示すように撮像装置が殴打されて撮像装置に衝撃が与えられると、レンズが脱調する或いはレンズ表面又はレンズカバー(レンズドーム)に傷が付く等の損傷が生じることがある。このような衝撃は、通常のIS処理で補正する振動と異なり、振幅が大きく、周波数が高くなる。そのため、振動検出部601は、周波数F、振幅Ampが所定の閾値FTh、AmpThより大きいか否かを判定する下記の[式1],[式2]の論理積又は論理和を用いて、衝撃が攻撃によるものであるか否かを判定する。
F>FTh ・・・ [式1]
Amp>AmpTh ・・・ [式2]
本実施形態では、[式1]と[式2]の両方が成立するときに、ステップS301で検出した振動は攻撃によるものであると判定するものとする。但し、これに限定されず、[式1]と[式2]のいずれか一方が成立するときに、ステップS301で検出した振動は攻撃によるものであると判定するようにしてもよい。
一方、塗料が吹き付けられた場合、図6に示すように、撮影範囲内において、所定の割合で変化領域が広がり、所定時間以上変化したままか否かで判定することができる。本実施形態では、撮影範囲内において所定の割合で変化領域が広がり、所定時間以上変化したままであるとき、ステップS301で検出したイベントは攻撃によるものであると判定するものとする。
攻撃検出部6は、攻撃ではない判定した場合(S302でNO)、処理を終了させる。一方、攻撃検出部6が攻撃を受けたと判定した場合(S302でYES)、撮影モード算出部7がレンズ駆動部5と照明駆動部8を制御し、アイリスを絞って撮影可能な輝度が得られるか否かを判定する(ステップS303)。
前述したように、撮像装置に衝撃が与えられレンズが脱調してしまうとフォーカスの可動範囲がずれてしまい、撮影したい被写体にピントが合わせられなくなってしまうことがある。また、レンズ表面又はレンズカバー(レンズドーム)に傷が付くと、AF動作時は近距離にコントラストのある状態になってしまい、ピントが至近側に引っ張られてしまう可能性がある。このような場合、焦点深度を深くすることにより撮影したい被写体にピントが合った状態にすることができるため、アイリスを絞って撮影可能な輝度が得られるか否かを判定する。
アイリスを絞ることで撮影可能な輝度が得られると判定された場合(S305でYES)、撮影モード算出部7はレンズ駆動部5に対して絞り103を絞るように指示を行う(ステップS305)。絞り103を絞ることによって焦点深度は深くなるが、感度は低下してしまうため、アイリスを絞ると撮影可能な輝度が得られなくなるときには(S303でNO)、感度を上げる(ステップS304)。撮影モード算出部7は、被写体輝度算出部301が算出した被写体輝度が所定の閾値よりも大きい場合には、撮影可能な輝度が得られると判定する。
被写体が十分明るい場合には、AGCで感度を上げる制御(感度調整)を行うことができる。一方、低照度時にAGCで感度を上げると、撮像素子2が飽和して輝度低下が起こり、被写体を認識することができなくなることある。このような場合、撮像装置をナイトモードに設定することで、被写体を認識することができるようにする。以下に、ナイトモードの設定について説明する。
撮像素子2として、1枚のCCDセンサ又はCMOSセンサを有する単板式センサを用いて構成された撮像装置では、色分解を行う色フィルタがセンサ上に設けられている。赤(R),緑(G),青(B)の色信号を得るには、R,G,Bに対応する光の帯域を透過させるR,G、Bの原色フィルタを用いる場合と、マゼンタ(Mg),シアン(Cy),イエロー(Ye),Gの補色フィルタを用いる場合とがある。
上記のいずれの色フィルタも、染料或いは顔料を用いて目的の色を透過させるように分光透過特性が設計されているが、近赤外領域でも一定の透過率を有する。また、撮像素子2の光電変換部は、主にシリコン(Si)等の半導体で構成されているため、光電変換部の分光感度特性は、波長の長い近赤外光に及ぶ。よって、色フィルタを備える撮像素子2から得られた信号は、実際には、近赤外領域の光線にも反応している。
これに対して、人間の色に対する感度特性である色覚特性及び明るさに対する感度特性である比視感度特性は、可視域である波長が380nmから780nmまでの波長域にあり、700nmより長波長域では殆ど感度を有さない。そこで、撮像装置の色再現性を人間の色覚特性に合わせるために、通常の使用状態では、撮像素子2の前面に近赤外領域の光線を通過させない視感度補正用のIRCF105aを配置しており、この状態が通常モード(カラーモード)である。
被写体が十分明るい場合には、人間の視覚特性に合わせたカラーモードが好ましいが、被写体輝度が低下した場合には、感度が足りずにノイズが増加して被写体を判別することができなくなってしまう。そのため、IRCF105aを撮像光学系の光路から抜いて、近赤外領域の光線を通過させ、これにより感度を上げる。ここで、近赤外領域の光線を通過させると色バランスが崩れるため、カラー映像から白黒映像に撮影モードの切換えを行う。こうして、撮像素子2が近赤外領域の光線を受光するようにすると共に、白黒映像を得る撮影モードに設定したモードがナイトモード(白黒モード)である。
ナイトモードを用いる方法以外に、ステップS304において感度を上げる方法としては、次の方法を用いることができる。すなわち、1つの方法として、本実施形態に係る撮像装置のように照明9を備える場合、撮影モード算出部7からの指示に従って照明駆動部8が照明9を点灯させて被写体に対して光を照射することにより感度を上げる方法を用いることができる。
また、別の方法として、ズームレンズ101を広角端に移動させ、電子ズームと電子切り出しで撮影範囲を合わせる方法を用いることもできる。すなわち、レンズの明るさを表わすものとして“Fno(F値)”があり、通常のレンズでは、ズームレンズにおける画角とF値との対応の一例を示す図7の通り、望遠側よりも広角側の方が集光を多く行えるため、広角側の方が明るくなる。よって、ズームレンズ101を広角端にし、電子ズームと電子切り出しで撮影範囲を合わせることに感度を上げることができる。具体的には、ズームレンズ101を用いたときに撮影可能な撮影範囲を模式的に示す図8の通り、撮影範囲を広角端に設定し、電子ズームと電子切り出しで撮影範囲を限定する。
なお、感度を上げるための方法として上述した3つの方法を組み合わせることによって、更に感度を上げることも可能である。
ステップS304及びステップS305の後、攻撃検出部6は、ステップS302で攻撃があったと判断した場合に、攻撃が、図4に示した塗料吹き付け等による撮影範囲の変化か、図5に示した殴打による衝撃かを判定する(ステップS306)。撮像装置が衝撃を受けた場合には撮像レンズ1の脱調が生じ得る。そのため、攻撃検出部6は、検出した振動が攻撃によると判定した場合(S306でYES)、リセットセンサ106,107の検出結果に基づいて撮影モード算出部7を介してレンズ駆動部5を駆動し、撮像レンズ1の位置をリセットする(ステップS307)。これにより、脱調によってピントが合わない状態を改善することができる。一方、塗料吹き付けのような攻撃の場合(S306でNO)、撮像レンズ1が脱調することはないため、撮像レンズ1の位置調節は行わずに制御を終了する。
<第2実施形態>
図9は、本発明の第2実施形態に係る撮像装置の概略構成を示すブロック図である。第2実施形態に係る撮像装置は、第1実施形態に係る撮像装置と比較すると、撮影モード算出部7、照明駆動部8及び照明9を備えず、フォーカス制御部10を備える点で相違する。以下の説明では、相違点に絞って説明を行うこととする。
フォーカス制御部10は、画像処理部3からの被写体の高周波情報に基づいて、レンズ駆動部5を介して撮像レンズ1のAF処理を行う。図10は、撮像装置が外部から攻撃を受けたときに実行される合焦制御処理のフローチャートである。攻撃検出部6は、振動或いはイベントを検出すると(ステップS1001)、イベントが攻撃によるものか否かを判定する(ステップS1002)。ステップS1001,S1002の処理は、第1実施形態について図3を参照して説明したステップS301,S302の処理と同じであるので、ここでの詳細な説明を省略する。
攻撃検出部6は、攻撃ではないと判定した場合(S1002でNO)、処理を終了させる。一方、攻撃検出部6が攻撃を受けたと判定した場合(S1002でYES)、フォーカス制御部10がレンズ駆動部5を介して撮像レンズ1のフォーカス制御を行う(ステップS1003)。以下、ステップS1003のフォーカス制御について詳細に説明する。
第1実施形態で図4や図5を参照して説明した通り、撮像装置に衝撃が与えられレンズが脱調してしまうとフォーカスの可動範囲がずれてしまい、撮影したい被写体にピントが合わせられなくなってしまうことがある。また、衝撃によってレンズ表面又はレンズカバーに傷が付くと、AF動作時は近距離にコントラストのある状態になってしまい、ピントが至近側に引っ張られてしまう可能性がある。このとき、第1実施形態では、アイリスを絞って撮影可能な輝度が得られるか否かを判定したが、第2実施形態では、撮像レンズ1の位置を調節することによって、被写体にピントが合うようにフォーカス制御を行う。
図11は、特定の被写体距離に対応した位置にフォーカスレンズ102を制御したときの近点と遠点の関係の一例を示す図である。「近点」とは、特定の被写体距離に合わせた場合、近側のどの距離までの被写体にピントが合って見えるか示したものである。「遠点」とは、遠側のどの距離までの被写体にピントが合って見えるか示したものである。例えば、フォーカスレンズ102を被写体距離1800[mm]に合わせたとすると、1200[mm]から無限遠の被写体までピントが合っているということである。
監視カメラで被写体を撮影する場合、3[m]以上離れた被写体を撮影することが多いため、至近側よりも無限遠側にピントを合わせた方が、撮影したい被写体に対してピントが合う可能性が高くなる。そこで、フォーカスレンズ102による合焦動作を無限遠側付近で行う。
図12は、フォーカスレンズ102とズームレンズ101のトラッキングカーブを示す図である。フォーカスレンズ102の駆動では、トラッキングカーブに追従するようにフォーカスの可動範囲を設けなければ、フォーカスレンズ102を必要以上に動かすことになってしまう。そこで、至近側の被写体距離と無限遠側の被写体距離に余裕を持たせて、フォーカスレンズ102の可動範囲を設け、可動範囲内でピント合わせ動作を行う。このとき、ズームレンズ101の位置によって、特定の被写体距離に対するフォーカスレンズ102の位置が変わるため、フォーカスレンズ102の可動範囲も変わる。
そのため、ステップS1003の第1の方法では、図12に示すように、フォーカスレンズ102の可動範囲を無限遠側に設定し、AFやマニュアル合焦でのフォーカス指定位置の範囲を無限遠側に限定する。これにより、撮影したい被写体に対してピントを合う可能性を高めることができる。このとき、コントラストの小さい被写体の撮影中にAFで合焦動作を行うと、ピントが巧く合わないことがある。その場合には、フォーカスレンズ102を無限遠位置とするか、又は、絞り値から焦点深度を算出して無限遠を焦点深度内とするフォーカス位置にフォーカスレンズ102を移動させるようにするとよい。
ステップS1003の第2の方法では、図12に示すように、フォーカスレンズ102の可動範囲を広げ、無限遠側から合焦動作を行わせる。通常の合焦動作において、被写体にピントが合った位置を何度かサーチしたり、合焦動作前の位置に応じて無限遠側からサーチしたりするとは限らない。また、撮像装置が殴打される等して衝撃が加えられて撮像レンズ1が大きく脱調してしまうと、ピント位置がフォーカスレンズ102の可動範囲から外れてしまうことがある。その場合、いくらピントを合わせようとしても、フォーカスレンズ102の可動範囲の端にぶつかってしまい、ピントを合わせることができなくなる。このような問題に関して、フォーカスレンズ102の可動範囲を広げ、無限遠側から合焦動作を行うことにより無限遠側の被写体にピントを合わせることができるようになる。
ステップS1003のフォーカス制御が終了すると、攻撃検出部6は、ステップS1002で攻撃があったと判断した場合に、攻撃が、図4に示した塗料吹き付け等による撮影範囲の変化か図5に示した殴打による衝撃かを判定する(ステップS1004)。撮像装置が衝撃を受けた場合(S1004でYES)、撮像レンズ1の位置がリセットされ(ステップS1005)、塗料吹き付けのような攻撃の場合(S1004でNO)、制御を終了する。ステップS1004〜S1005の処理は、第1実施形態のステップS306〜S307と同じ処理であるので、ここでの詳細な説明を省略する。
以上の説明の通り、第1実施形態及び第2実施形態のいずれにおいても、撮像装置に衝撃が加えられたり、塗料が吹き付けられたりした場合であっても、被写体にピントを合わせた撮像が可能になる。
<その他の実施形態>
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。例えば、上記説明では、攻撃検出部6が振動検出部601とイベント検出部602の両方を備えるとしたが、これらのうちいずれか一方を備える構成であってもよい。また、上記説明では、検出された振動或いはイベントが攻撃によるものか否かを攻撃検出部6が判定する構成としたが、この判定を別途設けた判定手段(判定回路)により行う構成としてもよいし、撮像装置の全体制御を行うCPUにこの機能を担わせてもよい。上述した各実施形態は本発明の一実施形態を示すものにすぎず、各実施形態を適宜組み合わせることも可能である。
1 撮像レンズ
2 撮像素子
3 画像処理部
4 振動センサ
5 レンズ駆動部
6 攻撃検出部
7 撮影モード算出部
8 照明駆動部
9 照明
10 フォーカス制御部
301 被写体輝度算出部
601 振動検出部
602 イベント検出部

Claims (7)

  1. 撮像レンズと絞りとを有する撮像光学系と、
    前記撮像光学系を通して結像した被写体像を電気的な映像信号に変換する撮像手段と、を備える撮像装置であって、
    該撮像装置に与えられた衝撃に起因する振動を検出する振動検出手段と該撮像装置になされたイベントを検出するイベント検出手段の一方または両方を有する検出手段と、
    前記振動検出手段が振動を検出したとき或いは前記イベント検出手段がイベントを検出したときに、前記振動或いはイベントが攻撃によるものかを判定する判定手段と、
    前記判定手段が前記振動或いはイベントが攻撃によるものであると判定した場合に前記絞りを絞り込む制御手段と、を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記判定手段は、
    前記振動検出手段が検出した振動の周波数が所定の閾値より大きく、且つ、前記振動の振幅が所定の閾値よりも大きいときに、前記振動は攻撃によるものであると判定し、撮影範囲内において所定の割合で変化領域が広がり、所定時間以上変化したままのときには、前記イベント検出手段が検出したイベントは攻撃によるものであると判定することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 前記撮像手段の感度を調節する感度調整手段を備え、
    前記制御手段は、前記絞りを絞ると共に、前記感度調整手段によって前記撮像手段の感度を上げることを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
  4. 前記撮像光学系を通る光から赤外成分を除去する赤外カットフィルタと、
    被写体輝度を算出する被写体輝度算出手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記被写体輝度算出手段が算出した被写体輝度が所定の閾値よりも大きいか否かを判定し、前記絞りを絞ることによっては前記被写体輝度が前記所定の閾値より大きくならない場合、前記撮像光学系の光路から前記赤外カットフィルタを抜くと共に、前記撮像手段の撮像モードを白黒モードとすることを特徴とする請求項3記載の撮像装置。
  5. 被写体に光を照射する照明手段と、
    被写体輝度を算出する被写体輝度算出手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記被写体輝度算出手段が算出した被写体輝度が所定の閾値よりも大きいか否かを判定し、前記絞りを絞ることによっては前記被写体輝度が前記所定の閾値より大きくならない場合、前記照明手段により前記被写体に対して光を照射することを特徴とする請求項3記載の撮像装置。
  6. 撮影した画像を任意に拡大する電子ズーム手段と、
    撮影した画像を任意に切り出す電子切り出し手段と、
    被写体輝度を算出する被写体輝度算出手段と、を備え、
    前記撮像レンズは、光軸方向に移動可能なズームレンズを有し、
    前記制御手段は、前記被写体輝度算出手段が算出した被写体輝度が所定の閾値よりも大きいか否かを判定し、前記絞りを絞ることによっては前記被写体輝度が前記所定の閾値より大きくならない場合、前記ズームレンズを広角端に移動させると共に、前記電子ズーム手段と前記電子切り出し手段により撮影範囲を限定することを特徴とする請求項3記載の撮像装置。
  7. 前記撮像レンズは前記撮像光学系の光軸方向において移動可能であり、
    前記撮像レンズの前記光軸方向における基準位置を検出する基準位置検出手段を備え、 前記検出手段は、少なくとも前記振動検出手段を備え、
    前記制御手段は、前記振動検出手段が検出した振動が攻撃によるものであると前記判定手段が判定した場合、前記基準位置検出手段による検出結果にしたがって前記撮像レンズを前記基準位置へ移動させることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の撮像装置。
JP2012112376A 2012-05-16 2012-05-16 撮像装置 Active JP6045188B2 (ja)

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