JP6044684B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技機に関するものである。
遊技機の一種として、パチンコ遊技機やスロットマシン等が知られている。これらの遊技機は、CPU(中央演算装置)や遊技に関わる制御プログラムが記憶されたROM等の電子部品が実装された制御基板を備えており、その制御基板によって一連の遊技が制御されている。なお、近年においては、CPUやROMが1チップ化されて制御基板に実装されたものもある。
この種の遊技機においては、不正な利益を得ることを目的として、制御基板を不正に取り外して当該基板内のROM(CPUやROMが1チップ化されている場合は当該チップ)を交換して遊技内容を変更したり、リード線等により外部から不正な電気信号を制御基板に入力させたりする等、制御基板に対しての不正行為が数多く報告されており、従来より各種の不正対策が検討されている。
例えば、基板ボックスを構成する複数のボックス構成体を相互に固定するとともに、その固定箇所における固定状態の解除を不可又は困難なものとするための固定構造(いわゆる、カシメ構造)を持たせたものが知られている(例えば特許文献1参照)。当該固定構造は、その固定の解除に際して破壊を要するように構成されている。これにより、基板ボックスの開放時にはその破壊による開放履歴を残すことができ、不正に基板ボックスが開放された場合にはそれを発見することが可能となる。
特開2003−180917号公報
しかしながら、上記固定構造を備えた基板ボックスであっても、未だに不正行為が行われることが考えられる
なお、以上の課題は、基板ボックスに限定されることはなく、カシメ構造を用いて複数の部材を固定する構成であれば同様に考えられる。また、本課題は、パチンコ遊技機に限定されることはなく、カシメ構造を用いる他の遊技機においても同様である。
本発明は、上記例示した事情等に鑑みてなされたものであり、不正対策を好適に講じた遊技機を提供することを目的とするものである。
本発明は、
少なくとも遊技に関する制御を実行する制御基板を収容可能な内部空間を形成する第1構成体及び第2構成体を有し、両構成体を相対的にスライドさせることにより開放及び閉鎖が可能となる基板ボックスと、
前記スライドする方向と交差する前記両構成体の並び方向から前記両構成体が固定されることにより、前記閉鎖状態における前記スライドを規制するとともに、当該固定が解除された場合には所定の痕跡を残存させる固定手段と、
当該固定手段の固定箇所を覆うカバー部材と、
を備え、
前記カバー部材は前記固定手段を覆う箱形状とされていて、箱形状をなす各壁部の隣接する端部同士は一体化されているとともに、前記カバー部材の1の面側だけが開口されており、該開口を前記基板ボックスに向けた状態で前記スライドする方向に移動することで前記固定手段を覆う状態とすることを可能とし、前記基板ボックスに対して前記スライドする方向に交差する方向から固定されることを特徴とする。
本発明によれば、不正対策を好適に講じることが可能となる。
一実施の形態におけるパチンコ機の構成を示す前方から見た斜視図。 遊技機本体の主要な構成を分解して示す分解斜視図。 内枠の構成を示す正面図。 遊技盤の構成を示す正面図。 内枠の構成を示す背面図。 裏パックユニットの構成を示す正面図。 払出制御装置の構成を示す斜視図。 払出制御装置の構成を示す正面図。 払出制御装置の構成を示す分解斜視図。 払出制御装置の一部を拡大して示す側面図。 (a)〜(c)表側構成体と裏側構成体との組み付け作業を説明するための説明図。 (a)第1固定部及び第2固定部の周辺構成を拡大して示す平面図、(b)第1固定部及び第2固定部の周辺構成を拡大して示す底面図。 (a)第1固定部の構成を示す断面図、(b)第2固定部の構成を示す断面図。 (a)〜(c)表側構成体と裏側構成体とを固定する場合の作業の流れを説明するための説明図。 (a)〜(c)表側構成体と裏側構成体との固定を解除する場合の作業の流れを説明するための説明図。 カバー部材を取り付けた状態における払出制御装置を示す斜視図。 (a)カバー部材の構成を示す斜視図、(b)カバー部材の構成を示す平面図、(c)カバー部材の構成を示す断面図。 (a)カバー部材が取り付けられた払出制御装置の周辺構成を示す平面図、(b)カバー部材が取り付けられた払出制御装置の周辺構成を示す底面図。 (a)第1固定部の構成を示す断面図、(b)第2固定部の構成を示す断面図。 カバー部材と基板ボックスとの固定を説明するための断面図。 (a)〜(c)カバー部材を基板ボックスに取り付ける場合の作業の流れを説明するための説明図。 パチンコ機の電気的構成を示すブロック図。 別の払出制御装置の構成を説明するための説明図。 別のカバー部材の構成を説明するための説明図。 別のカバー部材の構成を説明するための説明図。
以下、遊技機の一種であるパチンコ遊技機(以下、「パチンコ機」という)の一実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。図1はパチンコ機10を前方から見た斜視図、図2はパチンコ機10における遊技機本体12の分解斜視図である。なお、図2では便宜上パチンコ機10の遊技領域内の構成を省略している。
パチンコ機10は、当該パチンコ機10の外殻を形成する外枠11と、この外枠11に対して前方に回動可能(開閉可能)に取り付けられた遊技機本体12とを有している。なお、パチンコ機10において外枠11は必須の構成ではなく、遊技場の島設備に外枠11が備え付けられた構成としてもよい。
外枠11は、矩形枠状をなしており、上下の枠が木製であり、左右の枠がアルミニウム等の金属によって形成されている。パチンコ機10は、外枠11を島設備に取り付け固定することにより、遊技場に設置される。なお、外枠11を形成する材料は上記のものに限定されることはなく任意である。
外枠11の一側部に遊技機本体12が回動可能に支持されている。具体的には、図1に示すように、外枠11における上枠部と左枠部との連結部分に上側支持用金具21が固定されており、さらに外枠11における下枠部と左枠部との連結部分に下側支持用金具22が設けられている。これら上側支持用金具21及び下側支持用金具22により支持機構が構成され、当該支持機構によって外枠11に対して遊技機本体12が回動可能に支持されている。
また、遊技機本体12には、図2に示すように、その回動先端部に施錠装置23が設けられており、遊技機本体12を外枠11に対して閉鎖状態とした場合には施錠装置23の鉤部材24が外枠11の右枠部の内側面に設けられた鉤受け部にて受けられ、遊技機本体12の開放が抑制される。一方、パチンコ機10前面にて露出させて設けられたシリンダ錠25に対して解錠キーを用いて解錠操作を行うことにより、外枠11の鉤受け部にて鉤部材24が受けられた状態が解除され、遊技機本体12の外枠11からの開放が可能となる。なお、施錠装置23は、後述する内枠13と前扉枠14との施錠を行う機能も有している。
遊技機本体12は、ベース体としての内枠13と、その内枠13の前方に配置される前扉枠14と、内枠13の後方に配置される裏パックユニット15とを備えている。遊技機本体12のうち内枠13が外枠11に対して回動可能(開閉可能)に支持されている。詳細には、正面視で左側を回動基端側(開閉基端側)とし右側を回動先端側(開閉先端側)として内枠13が前方へ回動可能とされている。
内枠13には、前扉枠14が回動可能(開閉可能)に支持されており、正面視で左側を回動基端側(開閉基端側)とし右側を回動先端側(開閉先端側)として前方へ回動可能とされている。また、内枠13には、裏パックユニット15が回動可能(開閉可能)に支持されており、正面視で左側を回動基端側(開閉基端側)とし右側を回動先端側(開閉先端側)として後方へ回動可能とされている。
次に、遊技機本体12の前面側の構成について説明する。図3は内枠13の正面図である。
内枠13は、外形が外枠11とほぼ同一形状をなす樹脂ベース31を主体に構成されている。樹脂ベース31の中央部には略楕円形状の窓孔32が形成されている。樹脂ベース31には遊技盤33が着脱可能に取り付けられている。遊技盤33は合板よりなり、遊技盤33の前面に形成された遊技領域が樹脂ベース31の窓孔32を通じて内枠13の前面側に露出した状態となっている。
ここで、遊技盤33の構成を図4に基づいて説明する。遊技盤33には、ルータ加工が施されることによって前後方向に貫通する大小複数の開口部が形成されている。各開口部には一般入賞口34,可変入賞装置35,作動口36,スルーゲート37及び可変表示ユニット38等がそれぞれ設けられている。一般入賞口34は、左右にそれぞれ2個ずつ合計4個設けられている。一般入賞口34、可変入賞装置35及び作動口36に遊技球が入ると、それが後述する検知スイッチにより検知され、その検知結果に基づいて所定数の賞球の払い出しが実行される。その他に、遊技盤33の最下部にはアウト口39が設けられており、各種入賞口等に入らなかった遊技球はアウト口39を通って遊技領域から排出される。また、遊技盤33には、遊技球の落下方向を適宜分散、調整等するために多数の釘40が植設されていると共に、風車等の各種部材(役物)が配設されている。
可変表示ユニット38には、作動口36への入賞をトリガとして図柄を可変表示する図柄表示装置41が設けられている。また、可変表示ユニット38には、図柄表示装置41を囲むようにしてセンターフレーム42が配設されている。センターフレーム42の上部には、第1特定ランプ部43及び第2特定ランプ部44が設けられている。また、センターフレーム42の下部及び上部にはそれぞれ保留ランプ部45,46が設けられている。下側の保留ランプ部45は図柄表示装置41及び第1特定ランプ部43に対応しており、遊技球が作動口36を通過した回数は最大4回まで保留され保留ランプ部45の点灯によってその保留個数が表示されるようになっている。上側の保留ランプ部46は第2特定ランプ部44に対応しており、遊技球がスルーゲート37を通過した回数は最大4回まで保留され保留ランプ部46の点灯によってその保留個数が表示されるようになっている。
図柄表示装置41は、液晶ディスプレイを備えた液晶表示装置として構成されており、表示制御装置により表示内容が制御される。図柄表示装置41には、例えば左、中及び右に並べて図柄が表示され、これらの図柄が上下方向にスクロールされるようにして変動表示されるようになっている。そして、予め設定されている有効ライン上に所定の組合せの図柄が停止表示された場合には、特別遊技状態(以下、大当たりという)が発生することとなる。
第1特定ランプ部43では、作動口36への入賞をトリガとして所定の順序で発光色の切り替えが行われ、予め定められた色で停止表示された場合には大当たりが発生する。また、第2特定ランプ部44では、遊技球のスルーゲート37の通過をトリガとして所定の順序で発光色の切り替えが行われ、予め定められた色で停止表示された場合には作動口36に付随する電動役物が所定時間だけ開放状態となる。なお、これら第1特定ランプ部43及び第2特定ランプ部44の制御は、後述する主制御装置により行われる。
可変入賞装置35は、通常は遊技球が入賞できない又は入賞し難い閉状態になっており、大当たりの際に遊技球が入賞しやすい所定の開放状態に切り換えられるようになっている。可変入賞装置35の開放態様としては、所定時間(例えば30秒間)の経過又は所定個数(例えば10個)の入賞を1ラウンドとして、複数ラウンド(例えば15ラウンド)を上限として可変入賞装置35が繰り返し開放されるものが一般的である。なお、可変入賞装置35の駆動制御は、後述する主制御装置により行われる。
遊技盤33には、内レール部47と外レール部48とが取り付けられており、これら内レール部47と外レール部48とにより誘導レールが構成され、遊技球発射機構50から発射された遊技球が遊技領域の上部に案内されるようになっている。
遊技球発射機構50は、図3に示すように、樹脂ベース31における窓孔32の下方に取り付けられている。遊技球発射機構50は、電磁式のソレノイド51と、発射レール52と、球送り機構53とからなり、ソレノイド51への電気的な信号の入力により当該ソレノイド51の出力軸が伸縮方向に移動し、球送り機構53によって発射レール52上に置かれた遊技球を遊技領域に向けて打ち出す。
内枠13の前面側全体を覆うようにして前扉枠14が設けられている。前扉枠14には、図1等に示すように、遊技領域のほぼ全域を前方から視認することができるようにした窓部55が形成されている。窓部55は、略楕円形状をなし、透明性を有するガラス56が嵌め込まれている。窓部55の周囲には、各種ランプ等の発光手段が設けられている。また、左上及び右上の位置には、遊技状態に応じた効果音などが出力されるスピーカ部が設けられている。
前扉枠14における窓部55の下方には、手前側へ膨出した上側膨出部57と下側膨出部58とが上下に並設されている。上側膨出部57内側には上方に開口した上皿57aが設けられており、下側膨出部58内側には同じく上方に開口した下皿58aが設けられている。上皿57aは、後述する払出装置より払い出された遊技球を一旦貯留し、一列に整列させながら後述する遊技球発射機構側へ導くための機能を有する。また、下皿58aは、上皿57a内にて余剰となった遊技球を貯留する機能を有する。
下側膨出部58の右方には、手前側へ突出するようにしてハンドル装置59が設けられている。ハンドル装置59が操作されることにより、遊技球発射機構から遊技球が発射される。
次に、遊技機本体12の背面側の構成について説明する。図5は内枠13の背面図、図6は裏パックユニット15の正面図である。
図5に示すように、内枠13(遊技盤33)の背面には、主制御装置ユニット61及び音声ランプ制御装置ユニット65が搭載されている。
主制御装置ユニット61は、合成樹脂製の取付台を有し、取付台に主制御装置63が搭載されている。主制御装置63は、遊技の主たる制御を司る機能(主制御回路)と、電源を監視する機能(停電監視回路)とを有する主制御基板を具備している。
音声ランプ制御装置ユニット65は、音声ランプ制御装置66と、取付台とを具備する構成となっており、取付台上に音声ランプ制御装置66が装着されている。音声ランプ制御装置66は、主制御装置63からの指示に従い音声やランプ表示、及び図示しない表示制御装置の制御を司る音声ランプ制御基板を具備しており、音声ランプ制御基板が透明樹脂材料等よりなる基板ボックス68に収容されて構成されている。
裏パックユニット15は、図6に示すように、裏パック71を備えており、当該裏パック71に対して、払出機構部72及び制御装置集合ユニット73が取り付けられている。裏パック71は透明性を有する合成樹脂により形成されており、払出機構部72などが取り付けられるベース部74と、パチンコ機10後方に突出し略直方体形状をなす保護カバー部75とを有する。
ベース部74には、その右上部に外部端子板76が設けられている。外部端子板76には各種の出力端子が設けられており、これらの出力端子を通じて遊技場側の管理制御装置に対して各種信号が出力される。ベース部74には、保護カバー部75を迂回するようにして払出機構部72が配設されている。すなわち、裏パック71の最上部には上方に開口したタンク77が設けられており、タンク77には遊技場の島設備から供給される遊技球が逐次補給される。タンク77の下方には、下流側に向けて緩やかに傾斜するタンクレールが連結され、タンクレールの下流側には上下方向に延びるケースレールが連結されている。ケースレールの最下流部には払出装置78が設けられている。払出装置78より払い出された遊技球は、当該払出装置78の下流側に設けられた図示しない払出通路を通じて、上皿57a又は下皿58aに排出される。
払出機構部72には、裏パック基板79が設置されている。裏パック基板79には、例えば交流24ボルトの主電源が供給され、電源スイッチの切替操作により電源ON又は電源OFFとされるようになっている。
ベース部74の下端部には、制御装置集合ユニット73が取り付けられている。制御装置集合ユニット73は、横長形状をなす取付台81を有し、取付台81に払出制御装置82と電源及び発射制御装置83とが搭載されている。これら払出制御装置82と電源及び発射制御装置83とは、払出制御装置82がパチンコ機10後方となるように前後に重ねて配置されている。払出制御装置82の具体的な構成については、後に説明する。
電源及び発射制御装置83は、基板ボックス84内に電源及び発射制御基板が収容されて構成されており、当該基板により、各種制御装置等で要する所定の電力が生成されて出力され、さらに遊技者によるハンドル装置59の操作に伴う遊技球の打ち出しの制御が行われる。本パチンコ機10は各種データの記憶保持機能を有しており、万一停電が発生した際でも停電時の状態を保持し、停電からの復帰の際には停電時の状態に復帰できるようになっている。
次に、払出制御装置82の構成を図7〜図9に基づいて詳細に説明する。図7は払出制御装置82の斜視図、図8は払出制御装置82の正面図、図9は払出制御装置82の分解斜視図である。
払出制御装置82は、図9に示すように、払出制御基板91と基板ボックス92とを備えており、当該基板ボックス92の内部空間に払出制御基板91が収容されてなる。
払出制御基板91は、払出装置78を制御するCPU、そのCPUにより実行される制御プログラムや固定値データ等を記憶したROM、ワークメモリとして使用されるRAM等を備えている。本実施の形態では、CPU、ROM及びRAMがCPUチップ93に1チップ化されている。また、詳細な説明は省略するが、入出力ドライバ用ICチップ94及びラッチ用ICチップ95が搭載されている。また、図示は省略するが、払出制御基板91には、コンデンサや抵抗などの各種素子や、複数のコネクタが搭載されている。
払出制御基板91においてCPUチップ93などの各種素子は全て同一の板面上に搭載されており、その逆側の板面にて半田付けされている。つまり、払出制御基板91は、一方の板面が素子搭載面96となっており、他方の板面が半田面となっている。なお、半田面とは、素子搭載面96に搭載される各種素子の半田付け部分が設けられる面であるが、当該半田面に対して回路パターンが形成されていてもよい。
基板ボックス92は、複数のボックス構成体として、表側構成体(ボックスカバー)101と裏側構成体(ボックスベース)102とを備えている。これら表側構成体101及び裏側構成体102は、基板ボックス92内に収容された払出制御基板91の素子搭載面96及び半田面を基板ボックス92外から視認可能なように透明性を有する材料により形成されている。具体的には、無色透明のポリカーボネート樹脂により形成されているが、形成材料はこれに限定されることなく、アクリル樹脂等であってもよい。
表側構成体101及び裏側構成体102が組み合わされることにより、図7及び図8に示すように、基板ボックス92は四角箱状(略直方体形状)に形成されており、所定の内部空間を有している。詳細には、表側構成体101は、図9に示すように、当該表側構成体101の周縁を規定する表側周縁部103と、当該表側周縁部103から一方に膨出するようにして形成された膨出部104とが一体形成されてなる。これら表側周縁部103と膨出部104とにより、表側構成体101は膨出部104の膨出側とは反対側に開放された略直方体形状をなしている。
表側構成体101にはその背面側から払出制御基板91がネジ固定されている(着脱可能な状態で固定されている)。なお、表側構成体101への払出制御基板91のネジ固定は、払出制御基板91の半田面側から行われており、払出制御基板91の素子搭載面96に搭載された各種素子は、払出制御基板91と表側構成体101との間の領域内に収容されている。
払出制御基板91が一体化された表側構成体101に対して、裏側構成体102が固定されている。裏側構成体102は、図9に示すように、正面視で四角形状、具体的には長方形状をなす略板状に形成されており、平面状に形成された平面部105と、当該平面部105の周縁を囲むようにして形成された裏側周縁部106とが一体形成されてなる。
表側構成体101に対してその裏面側から裏側構成体102を固定することにより、表側構成体101の表側周縁部103と裏側構成体102の裏側周縁部106とが重なり、膨出部104の裏面側への開放部分が裏側構成体102の平面部105により閉塞される。この場合、払出制御基板91の半田面は、裏側構成体102により覆われている。つまり、払出制御基板91の素子搭載面96はその全体が表側構成体101と対向しており、払出制御基板91の半田面はその全体が裏側構成体102と対向している。上記構成の払出制御装置82は、図6に示すように、表側構成体101の表面がパチンコ機10後方を向くようにして搭載されている。
次に、表側構成体101と裏側構成体102との固定に関する構成について詳細に説明する。両構成体101,102の固定に関する構成としては、両構成体101,102の相互の位置ずれを特定の方向のみに規制する規制手段を備えている。
先ず、規制手段について詳細に説明する。なお、以下の規制手段の説明では、図9だけでなく図10も適宜参照する。図10は払出制御装置82の一部を拡大して示す側面図である。
図9に示すように、規制手段として、裏側構成体102には、フック部(係止部)111が一体形成されている。フック部111は複数設けられており、これらフック部111は裏側周縁部106の対向する各長辺部(具体的には、上縁部及び下縁部)において当該長辺部の延びる方向に沿って等間隔で形成されている。この場合、フック部111は、上下にそれぞれ4個ずつ形成されているが、複数であればその数は任意である。各フック部111は、全て同一形状となるように形成されているとともに、全て同一のサイズに形成されている。
フック部111の形状について詳細に説明する。裏側構成体102の裏側周縁部106における長辺部には、棒状に形成された凸部112を備えている。凸部112は長辺部に沿って形成されており、裏側周縁部106から表側構成体101側に起立させて形成されている。この場合、凸部112における裏側周縁部106からの突出寸法(高さ寸法)は、払出制御基板91の厚み寸法と同一となっている。なお、凸部112における裏側周縁部106からの突出寸法を、払出制御基板91の厚み寸法よりも大きくしてもよい。
凸部112には、複数のフック部111が形成されている。フック部111は凸部112を基端として形成されており、自由端側が裏側構成体102の一方の短辺部側、具体的には、右縁に向けて延びるように途中位置で折り曲げて形成されている。つまり、フック部111は凸部112から表側構成体101に向けて起立した起立部113と、起立部113から裏側構成体102の側縁に向けて延びる延出部114とが一体形成されてなる。
延出部114は起立部113の高さ寸法分、凸部112から離間されており、延出部114と凸部112との間には係止用溝115が形成されている。当該係止用溝115は延出部114に沿って形成されており、延出部114の自由端側において開放されている。
フック部111に対応させて表側構成体101には、係止受け121が一体形成されている。係止受け121の形状について詳細に説明する。表側構成体101の表側周縁部103には、裏側構成体102の凸部112と対応する辺部に当該辺部の全体に沿って凹部122が一体形成されている。凹部122は、裏側構成体102の凸部112に対応して凹んでいる。凹部122には、フック部111と1対1で対応させて係止受け121が形成されている。つまり、係止受け121は、上下にそれぞれ4個ずつ形成されている。但し、フック部111と1対1で対応しているのであれば、その具体的な数は任意である。各係止受け121は全て同一の形状及び大きさを有している。係止受け121は、裏側構成体102の厚み方向に貫通するスリットとして構成されている。係止受け121の幅寸法、すなわち係止受け121の表側周縁部103の短辺部に沿った方向の寸法は、フック部111の厚み寸法と同一又はそれよりも若干大きく設定されている。また、係止受け121の長さ寸法、すなわち係止受け121の表側周縁部103の長辺部に沿った方向の寸法は、延出部114の長さ寸法よりも大きく設定されている。
係止受け121の一端部には、図10に示すように、スリット状の当該係止受け121を閉塞する受け部123が設けられている。この受け部123が形成された側の端部は、フック部111の自由端側に対応している。
受け部123は、係止受け121において裏側構成体102側の端部に形成されている。また、受け部123は、スリット状の係止受け121の全体を閉塞しているのではなく、一部のみを閉塞している。そして、係止受け121において受け部123が形成されていない側の端部から受け部123までの距離は、フック部111の延出部114が延びる方向の長さ寸法よりも大きくなっている。これにより、上記のように受け部123が形成された構成において、表側構成体101の裏側からフック部111を係止受け121内に挿入可能となっている。受け部123は、上記フック部111の係止用溝115内に入り込み可能な厚み寸法に設定されている。
表側構成体101と裏側構成体102とが一体化された状態では、図10に示すように、係止受け121内にフック部111が挿入されおてり、フック部111の係止用溝115内に係止受け121の受け部123が入り込んでいる。そして、受け部123は、凸部112に当接しているとともに、フック部111の延出部114に当接している。
この場合、表側構成体101と裏側構成体102とを、係止用溝115に対する受け部123の入り込み方向に移動させて分離させようとしても、裏側構成体102の起立部113に受け部123が当接することで規制される。また、表側構成体101と裏側構成体102とを基板ボックス92の厚み方向に分離させようとしても、フック部111と受け部123との当接により規制される。また、凸部112は、凹部122に対して嵌め込まれている。そして、フック部111は係止受け121に嵌め込まれた状態となっている。したがって、表側構成体101と裏側構成体102とを上下方向に移動させて分離させようとしても、凸部112及びフック部111が凹部122及び係止受け121に当接することで、当該移動が規制される。つまり、フック部111及び係止受け121により、表側構成体101と裏側構成体とを分離させる際の方向が、係止用溝115から受け部123を抜き取る方向、すなわち基板ボックス92の一方の短辺側に規制されている。
特に、フック部111と係止受け121との組み合わせは、基板ボックス92の両長辺部においてそれぞれ複数組設けられており、さらにはこれらの組み合わせは、各長辺部においてその長さ方向の略全体に亘って分散させた位置にて行われている。したがって、上記規制は強固に行われている。
次に、上記規制手段による表側構成体101と裏側構成体102との組み付け作業について図11を用いて説明する。図11(a)〜(c)は表側構成体101と裏側構成体102との組み付け作業を説明するための説明図である。
表側構成体101と裏側構成体102とを相互に固定する場合、図11(a)の状態から図11(b)の状態となるように、先ず表側構成体101の裏側からフック部111を係止受け121内に挿入する。この場合、フック部111の自由端が、挿入された係止受け121内の受け部123側を向いている。また、この状態では、表側構成体101と裏側構成体102とは完全に重なり合っておらず、左右方向にずれた状態となっている。
その後、表側構成体101又は裏側構成体102の少なくとも一方を、両構成体101,102が完全に重なり合う方向にスライド移動させることにより、図11(c)に示すように、フック部111の係止用溝115内に係止受け121の受け部123が入り込む。これにより、係止用溝115に対する受け部123の抜け方向にのみ移動可能なように表側構成体101及び裏側構成体102の移動方向が規制される。そして、当該状態において、表側構成体101及び裏側構成体102を相互に固定する第1固定部131、第2固定部132及び第3固定部133が設けられている。
各固定部131、132、133及びその周辺構造について、図7〜図9、図12及び図13を用いて説明する。図12(a)は各固定部131、132の周辺の構成を表側から見た拡大図であり、図12(b)は各固定部131、132の周辺の構成を裏側から見た拡大図であり、図13(a)はA−A線断面図、図13(b)はB−B線断面図である。
第1固定部131、第2固定部132及び第3固定部133は、それぞれ種類の異なる固定具を用いて表側構成体101及び裏側構成体102を固定するものである。
第1固定部131は、図9に示すように、表側構成体101に設けられた第1表側結合部141と、裏側構成体102に設けられた第1裏側結合部142とを備えている。第1表側結合部141は表側構成体101の周縁に配置されており、第1裏側結合部142は裏側構成体102の周縁に配置されている。第1表側結合部141及び第1裏側結合部142は表裏方向に配置されており、図13(a)に示すように、表側構成体101と裏側構成体102とが重なり合った状態において、第1表側結合部141と第1裏側結合部142とは重なり合っている。第1表側結合部141は第1裏側結合部142の反対側に開口した有底円筒形状をなしており、第1裏側結合部142側に底部143を有している。底部143には、第1裏側結合部142側に貫通した貫通孔144が設けられている。貫通孔144の孔径は、第1表側結合部141の内径よりも小さく形成されている。当該貫通孔144に対応して、第1裏側結合部142には、ネジ穴145が形成されている。第1表側結合部141及び第1裏側結合部142が重なり合った状態において、ネジ穴145は貫通孔144の同一軸線上に配置されている。これら貫通孔144及びネジ穴145に対して第1表側結合部141の開口側から破断ネジ146が螺着されている。
破断ネジ146は、ネジ溝が形成された軸部147と、軸部147の基端部に形成され、軸部147の外径よりも拡径させて形成されている頭部148と、を備えている。破断ネジ146がネジ穴145に螺着された場合、頭部148と貫通孔144の周縁とが当接している。これにより、第1表側結合部141が頭部148と第1裏側結合部142とによって挟持されている。よって、第1表側結合部141と第1裏側結合部142とが固定されるため、表側構成体101及び裏側構成体102の固定が実現されている。
次に、第2固定部132について、図9及び図13(b)を用いて説明する。第2固定部132は、図9に示すように、表側構成体101に設けられた第2表側結合部151と、裏側構成体102に設けられた第2裏側結合部152とを備えている。第2表側結合部151は第1表側結合部141と同様に表側構成体101の周縁に配置されており、第2裏側結合部152は第1裏側結合部142と同様に裏側構成体102の周縁に配置されている。図13(b)に示すように、第2表側結合部151及び第2裏側結合部152は表裏方向に配置されており、表側構成体101と裏側構成体102とが重なり合った状態において、第2表側結合部151と第2裏側結合部152とは重なり合っている。第2表側結合部151は第2裏側結合部152側に貫通した貫通孔153を備えており、全体として円筒形状をなしている。貫通孔153に対応して、第2裏側結合部152には凹部154が形成されている。凹部154は第2表側結合部151側に開口しており、第2表側結合部151及び第2裏側結合部152とが重なり合った状態において、貫通孔153と連通するように同一軸線上に配置されている。そして、これら貫通孔153及び凹部154に対して、第2表側結合部151の第2裏側結合部152とは反対側から固定具としての結合ピン155が挿入されている。
結合ピン155について詳細に説明すると、結合ピン155は、図9に示すように、全体として円筒形状をなしている。結合ピン155は、円筒形状のピン本体156と、ピン本体156の基端部に設けられた頭部157と、を有している。ピン本体156は、貫通孔153及び凹部154の大きさとほぼ同一又はそれよりも若干小さく設定されている。これにより、図13(b)に示すようにピン本体156を貫通孔153及び凹部154の組み合わせに対して挿入することができる。結合ピン155が挿入された状態において、表側構成体101又は裏側構成体102の少なくとも一方を係止用溝115に対する受け部123の抜け方向にスライド移動させようとした場合、表側構成体101及び裏側構成体102が結合ピン155と当接するため、当該移動が規制されている。よって、表側構成体101及び裏側構成体102の固定が実現されている。
ピン本体156には、弾性変形可能な係止爪部158が設けられている。係止爪部158は、ピン本体156の外周面よりも外側に突出している。係止爪部158は頭部157側に向けてピン本体156の外周面からの突出量が大きくなるように形成されている。係止爪部158に対応して、凹部154の第2表側結合部151側、すなわち凹部154の開口側には、凹部154の内周面の一部を拡径させて形成された係止受け空間部159が設けられている。係止受け空間部159は、係止爪部158がピン本体156の外周から突出している寸法分だけ、凹部154の内周面を拡径させて形成されている。これにより、結合ピン155が挿入された状態において、係止爪部158が係止受け空間部159にて起き上がっているため、当該係止爪部158の頭部157側の面が第2表側結合部151の第2裏側結合部152側の面に係止されている。これにより、結合ピン155の抜け落ちが抑制されている。なお、係止爪部158は少なくとも1つ設けられていればよく、その数は任意である。
係止爪部158が貫通孔153を通過できるように、係止爪部158の周囲には、切欠部160が形成されている。切欠部160は、係止爪部158の周囲のうち、ピン本体156の基端側の端部を残すように形成されている。つまり、係止爪部158は、頭部157側の端部を固定端として、頭部157側の端部とは反対側の端部を自由端として形成されている。つまり、係止爪部158は圧力を印加することによって撓む。これにより、係止爪部158は、何ら外部からの圧力が印加されていない自然状態では、ピン本体156の外周よりも外側に突出している一方、係止爪部158を内側に押圧することによって、係止爪部158がピン本体156内に没入することができる構造となっている。
結合ピン155のピン本体156が貫通孔153及び凹部154の組み合わせに対して挿入された場合、ピン本体156の外径と貫通孔153の孔径とは略同一となっているため、ピン本体156の外周よりも外側に突出している係止爪部158は第2表側結合部151の内周面によって押圧される。これにより、係止爪部158は弾性変形を伴いながらピン本体156の内側に没入する。そして、係止爪部158が係止受け空間部159に到達した場合、係止爪部158が起き上がり、当該係止爪部158の頭部157側の面が第2表側結合部151の第2裏側結合部152側の面に係止されている。これにより、結合ピン155の抜け落ちの抑制が実現されている。
結合ピン155と第2表側結合部151との係止状態下では、図13(b)に示すように、頭部157は第2表側結合部151と当接している。具体的には、頭部157はピン本体156の外径よりも拡径させて形成されているため、頭部157とピン本体156との間には段差面161が形成されている。当該段差面161が貫通孔153の周縁と当接している。ここで、段差面161と当接している貫通孔153の周縁の面を当接面162という。第2表側結合部151において当接面162から第2裏側結合部152側の面までの距離は、結合ピン155において段差面161から係止爪部158の頭部157側の端面までの距離と同一になるように設定されている。これにより、頭部157と第2表側結合部151との間に隙間が形成されないため、隙間から不正行為を抑制することができる。
当接面162は、第2表側結合部151の第2裏側結合部152側と反対側の端面から第2裏側結合部152側にオフセットさせて形成されている。具体的には、第2表側結合部151の貫通孔153における結合ピン155の差込口側には、貫通孔153に対して段差状に拡径された頭収容部163が形成されており、当該頭収容部163と貫通孔153との間に形成された段差面が当接面162となっている。頭収容部163は貫通孔153と同一軸線上に設けられている。頭収容部163の高さ寸法は、頭部157の軸線方向の寸法と略同一又はそれよりも若干大きく設定されているとともに、頭収容部163の内径は頭部157の外径と同一又はそれよりも若干大きく設定されている。これにより、当接面162は、頭部157の軸線方向の寸法分だけ第2裏側結合部152側にオフセットした位置に配置されている。かかる場合、頭部157は頭収容部163に隙間なく収容されるため、頭部157を掴むことが困難になっている。よって、頭部157を掴んで引き抜くといった不正行為を抑制することができる。
これら各固定部131、132は、図12に示すように、基板ボックス92の1の短辺部に沿って並設されている。当該短辺部の中間部に第1固定部131が設けられており、その両側にそれぞれ2つの第2固定部132が配置されている。換言すれば、第1固定部131は第2固定部132に挟まれるように配置されている。これにより、第1固定部131によって裏側構成体102に対する表側構成体101の浮き上がりが抑制されているため、各構成体101、102の両端における隙間の発生を好適に抑制することができる。
また、第2固定部132は複数設けられているため、一度使用した第2固定部132に代えて他の第2固定部132を使用することによって再度の固定をすることができる。なお、第2固定部132における結合ピン155の取付作業に関して、特に工具等を使用する必要がない。よって、再度の固定を容易に行うことができるようになっている。
第3固定部133は、図8等に示すように、第1固定部131及び第2固定部132が設けられている基板ボックス92の1の短辺部とは異なる他の短辺部に設けられている。第3固定部133は、表側構成体101に設けられた貫通孔と、裏側構成体102に設けられ、当該貫通孔と連通するネジ穴とから形成されており、これら貫通孔及びネジ穴に対してネジを挿通させることによって固定されている。これにより、裏側構成体102に対して表側構成体101の浮き上がりが抑制されている。つまり、基板ボックス92の長辺部に関しては各長辺部に設けられているフック部111等によって、短辺部に関しては第1固定部131及び第3固定部133によって、裏側構成体102に対する表側構成体101の浮き上がりが抑制されている。換言すれば、基板ボックス92における周縁部の全周において、表側構成体101及び裏側構成体102の間に隙間が形成されにくくなっている。
次に、基板ボックス92に対する第1固定部131及び第2固定部132の取り付け状態について説明する。基板ボックス92の1の短辺部には、図7及び図9に示すように、表側周縁部103において基板ボックス92の内部空間を規定する表側規定壁部171と、裏側周縁部106において基板ボックス92の内部空間を規定する裏側規定壁部172とが設けられている。表側規定壁部171及び裏側規定壁部172が重なり合うことによって、基板ボックス92の1の短辺部が規定されている。裏側規定壁部172に各裏側結合部142、152が一体形成されているとともに、表側規定壁部171設けられた取付壁部173に各表側結合部141、151が取り付けられていることによって、第1固定部131及び第2固定部132は表側構成体101及び裏側構成体102に取り付けられている。
取付壁部173は、各表側結合部141、151を取り付けるための壁部である。取付壁部173は、図7及び図13に示すように、表側規定壁部171を表裏方向に延出させて形成されている。第1固定部131には、図12(a)に示すように、取付壁部173に第1表側結合部141を連結する第1連結部174が設けられており、第2固定部132には、取付壁部173に第2表側結合部151を連結する第2連結部175が設けられている。第1表側結合部141は第1連結部174及び取付壁部173を介して表側構成体101と一体形成されており、第2表側結合部151は第2連結部175及び取付壁部173を介して表側構成体101と一体形成されている。
第1連結部174は、表裏方向に延びた薄い板状をなしている。第1連結部174は、互いに離間して2つ設けられており、両者の間には、ニッパやカッタなどの工具を差込可能な空間が形成されている。これにより、第1連結部174は、ニッパやカッタなどによって容易に切断することができるようになっている。よって、遊技場などにおいて払出制御基板91の検査を行うために基板ボックス92を開放する場合には第1連結部174を切断することで、第1表側結合部141を表側構成体101から分離させることができる。
第2連結部175は、それぞれ第1連結部174と同様に、表裏方向に延びた板状をなしており、ニッパやカッタなどの工具により容易に切断しやすいように幅寸法が小さく設定されている。これにより、第2連結部175を切断することによって、第2表側結合部151は表側構成体101から分離されるため、スライド移動が可能となる。
また、取付壁部173と膨出部104との間には、取付壁部173と膨出部104とを連結する第3連結部176が設けられている。第3連結部176は、第2連結部175と同様に、表側構成体101から表裏方向に起立した板状をなしている。第3連結部176は各固定部131、132に対応して複数設けられており、等間隔に配置されている。取付壁部173は膨出部104に対して支持されている。よって、取付壁部173を撓ませて、不正治具を挿入する等の不正行為を好適に抑制することができる。特に、各連結部174、175の切断作業の際、取付壁部173には負荷がかかる。これにより、取付壁部173が撓んだ場合、不正行為が行い易くなるとともに、当該撓みが不正行為によって発生したものなのか、切断作業の際に発生したものなのかの判断が難しい場合がある。すると、不正行為の発見が遅れる可能性がある。これに対して、各固定部131、132毎に第3連結部176を設け、取付壁部173が第3連結部176によって支持される構成とすることにより、切断作業の際に撓みが発生しにくいため、取付壁部173を撓ませることによる不正行為を抑制するとともに、当該不正行為を容易に発見することができる。
基板ボックス92の1の短辺部には、図7及び図8に示すように、各固定部131、132を囲む囲み部179が設けられている。囲み部179は表裏方向に開口した略直方体形状をなしている。囲み部179によって形成された領域内に各固定部131、132が収容されている。
囲み部179は、底部としてのベース部180と、当該ベース部180の周縁に立設された囲み壁部181とを有している。ベース部180は、図12(b)に示すように、裏側規定壁部172から側方に延出させて形成されており、略板状をなしている。当該ベース部180に、各裏側結合部142、152が一体形成されている。これにより、各裏側結合部142、152はベース部180を介して裏側構成体102に一体形成されている。
囲み壁部181は、ベース部180を底部としてその周縁に立設された壁部であり、基板ボックス92の1の短辺部から側方に突出させて形成されている。囲み壁部181は、裏側構成体102に設けられ、ベース部180の周縁に立設された裏側囲み壁部182と、表側構成体101に設けられた表側囲み壁部183と、を備えている。
裏側囲み壁部182は、ベース部180の周縁を囲むように形成されている。裏側囲み壁部182は、図9に示すように、裏側規定壁部172の両端の近傍からそれぞれ基板ボックス92の側方に延出させて形成された対向する2つの裏側第1側壁部182aと、裏側第1側壁部182aと略直交するように形成された裏側第2側壁部182bと、から形成されている。裏側第2側壁部182bは、裏側規定壁部172から離間された位置に配置されている。各裏側結合部142、152は、裏側規定壁部172及び裏側第2側壁部182bの間、かつ2つの裏側第1側壁部182aの間に配置されている。ベース部180、裏側規定壁部172、裏側第1側壁部182a及び裏側第2側壁部182bによって囲まれた裏側結合領域184内に、第1裏側結合部142及び第2裏側結合部152が収容されている。
次に、表側囲み壁部183の形状について図9及び図12(a)を用いて説明する。膨出部104には、膨出部104の周縁を規定する膨出規定壁部185が設けられている。表側囲み壁部183は膨出規定壁部185から膨出部104の側方に突出させて形成されている。表側囲み壁部183は、膨出規定壁部185から、それぞれ表側構成体101の長辺方向に延びて形成されている対向する2つの表側第1側壁部183aと、膨出規定壁部185から離間された位置に形成された表側第2側壁部183bと、から形成されている。取付壁部173は、表側囲み壁部183と膨出規定壁部185とによって囲まれた領域を区画するように配置されている。詳細には、取付壁部173の両端は2つの表側第1側壁部183aに配置されており、取付壁部173は2つの表側第1側壁部183aを連結するように形成されている。表側規定壁部171及び取付壁部173と表側第2側壁部183bとの間、かつ2つの表側第1側壁部183aの間に、第1表側結合部141及び第2表側結合部151が配置されている。各表側結合部141、151、取付壁部173及び表側囲み壁部183における表側の一端、すなわち囲み壁部181の上端は、同一平面にある。当該平面は、表裏方向に直交する平坦な水平面である。表側規定壁部171、2つの表側第1側壁部183a及び表側第2側壁部183bによって囲まれた表側結合領域186内に、第1表側結合部141及び第2表側結合部151が収容されている。
表側囲み壁部183の裏側囲み壁部182側の端部と裏側囲み壁部182の表側囲み壁部183側の端部とは、図13に示すように、当接している。これにより、表側囲み壁部183及び裏側囲み壁部182によって面一の壁部が形成されている。つまり、表側結合領域186及び裏側結合領域184は、表裏方向に対して重なり合っており、当該重なり合った領域内に、各固定部131、132が収容されている。換言すれば、表側規定壁部171、裏側規定壁部172、取付壁部173、ベース部180、囲み壁部181によって基板ボックス92の表側以外が閉じられた領域が形成されており、当該領域内に各固定部131、132が収容されている。さらに換言すれば、基板ボックス92の短辺部には、基板ボックス92の短辺部を一部として各固定部131、132を収容する領域を区画形成するものであって、所定の方向に開口した囲み部179が設けられており、当該囲み部179によって形成された領域内に各固定部131、132が収容されている。そして、各固定部131、132のそれぞれに対して開口側から固定具としての破断ネジ146及び結合ピン155が挿入されることによって表側構成体101及び裏側構成体102が相互に固定されるとともに、第1連結部174、第2連結部175、第4連結部188、壁連結部189及び切断部190を切断することによって当該固定状態が解除される。これにより、各固定部131、132に対して開口側以外の外部から不正行為を施す場合、当該行為は囲み部179によって抑制される。よって、各固定部131、132に対する不正行為を抑制することができる。
裏側囲み壁部182の表側囲み壁部183側には、図9及び図13に示すように、表側囲み壁部183の外側の面と当接する返し壁部187が設けられている。返し壁部187は、裏側囲み壁部182から表側囲み壁部183側へ起立して設けられている。返し壁部187は、裏側囲み壁部182から外側に突出しており、返し壁部187と裏側囲み壁部182とは段差状になっている。返し壁部187は、返し壁部187の内側の面と、表側囲み壁部183の外側の面とが当接するように形成されている。これにより、裏側構成体102に対する表側構成体101の位置が規定されている。よって、容易に表側構成体101を所定の位置に配置することができる。
また、返し壁部187が表側囲み壁部183側に起立しているため、表側囲み壁部183と裏側囲み壁部182との境界が返し壁部187によって覆われている。これにより、当該境界に対して不正行為を行うことが困難になっているため、当該不正行為を抑制することができる。
第2表側結合部151と表側囲み壁部183との間には、図12(a)に示すように、第2表側結合部151及び表側囲み壁部183を連結する第4連結部188が設けられている。表側囲み壁部183は、第4連結部188を介して第2表側結合部151と一体形成されている。つまり、表側囲み壁部183は第4連結部188によって第2表側結合部151に対して支持されている。よって、表側囲み壁部183は撓みにくくなっているため、表側囲み壁部183を撓ませることによって、表側囲み壁部183及び裏側囲み壁部182の間、及び表側囲み壁部183及び返し壁部187の間に隙間を形成させ、当該隙間から不正治具を挿入させる不正行為を抑制することができる。
第4連結部188は、第1連結部174及び第2連結部175と同様に表裏方向に延びた板状をなしており、ニッパやカッタなどの工具により容易に切断しやすいように幅寸法が小さく設定されている。第2表側結合部151は、第2連結部175及び第4連結部188を切断することによって、結合ピン155ごと表側構成体101から取り外される。これにより、裏側構成体102に対して表側構成体101をスライド移動させることができる。よって、基板ボックス92を開放することができるとともに、第2連結部175及び第4連結部188の切断箇所が開放履歴として残存することとなる。
基板ボックス92の1の短辺部には、表側囲み壁部183及び取付壁部173を連結する壁連結部189が設けられている。壁連結部189は、表裏方向に対して直交する方向に延びた板状をなしている。壁連結部189は第1表側結合部141及び第1連結部174の周囲に形成されている。具体的には、壁連結部189は第1表側結合部141及び第1連結部174によって囲まれた領域を切り抜いた形状をなしている。これにより、第1連結部174が設けられている取付壁部173側の壁連結部189は2つに分離しているとともに、表側囲み壁部183側よりも細くなっている。よって、壁連結部189における取付壁部173側の箇所は切断し易くなっている。
壁連結部189は取付壁部173及び表側囲み壁部183を連結しているため、表側囲み壁部183は壁連結部189によって取付壁部173に対して支持されている。これにより、表側囲み壁部183の撓み変形を抑制している。よって、撓み変形による隙間の発生を抑制することができる。
表側囲み壁部183には、図7及び図12(a)に示すように、表側囲み壁部183の領域を区画するように切断部190が設けられている。切断部190は、壁連結部189と表側囲み壁部183との連結箇所の両側に形成されている。切断部190は、表側囲み壁部183を内外に貫通する多数(又は複数)の貫通孔を表裏方向に並設することにより形成されている。これにより、表側囲み壁部183において、切断部190は他の箇所に比べて切断し易くなっている。
第1連結部174を切断した場合、第1固定部131の固定は維持された状態で、第1固定部131と表側構成体101との連結は解除される。かかる場合、裏側構成体102に対して表側構成体101をスライド移動させようとすると、第1表側結合部141と壁連結部189とが当接する。これにより、当該スライド移動が規制されている。つまり、第1連結部174を切断した場合であっても、壁連結部189によって当該スライド移動が規制されている。かかる規制状態は、壁連結部189の取付壁部173側を切断するとともに、切断部190を切断することによって解除される。これにより、基板ボックス92の開放には多数の切断を要するとともに、切断箇所が多数残存することになる。したがって、基板ボックス92の開放を手間取らせるとともに、開放履歴としての切断箇所が多数形成されることとなる。よって、基板ボックス92の不正開放を抑制するとともに、その開放を容易に発見することができる。
なお、第1固定部131によって裏側構成体102に対する表側構成体101の浮き上がりが抑制されているため、第1固定部131は不正行為の対象になり易い。これに対して、当該壁連結部189が第1表側結合部141の周囲を覆うように形成されているため、第1裏側結合部142及び第1表側結合部141と第1裏側結合部142との境界に対して不正治具などを挿入しづらくなっている。これにより、第1裏側結合部142、及び第1表側結合部141と第1裏側結合部142との境界に対する不正行為を抑制することができる。
次に、表側構成体101と裏側構成体102とを固定する作業の流れを、図14を用いて説明する。図14は、表側構成体101と裏側構成体102とを固定する作業の流れを説明するための説明図である。
表側構成体101と裏側構成体102とは、互いに重ね合わせるとともに、第1固定部131に対して破断ネジ146を挿入し、第2固定部132に対して結合ピン155を挿入することによって固定される。
まず、図14(a)に示すように、上述したようにフック部111を係止受け121内に挿入し、表側構成体101又は裏側構成体102の少なくとも一方を、両構成体101,102が完全に重なり合う方向にスライド移動させる。すると、図14(b)に示すように、表側囲み壁部183の外側の面と、返し壁部187の内側の面とが当接する。かかる状態において、第1表側結合部141に設けられている貫通孔144と第1裏側結合部142に設けられているネジ穴145とが連通するとともに、第2表側結合部151に設けられている貫通孔153と第2裏側結合部152に設けられている凹部154とが連通する。
かかる状態において、貫通孔144及びネジ穴145の組み合わせに対して破断ネジ146を挿入するとともに、貫通孔153及び凹部154の組み合わせに対して結合ピン155を挿入する。そして、破断ネジ146を螺着するとともに、結合ピン155を第2表側結合部151と係止状態となる位置まで差し込む。これにより、図14(c)に示すように表側構成体101と裏側構成体102とが固定状態となる。
次に、表側構成体101と裏側構成体102との固定状態の解除について図15を用いて説明する。図15は、表側構成体101と裏側構成体102との固定を解除する場合の作業の流れを説明するための説明図である。
表側構成体101と裏側構成体102との固定状態の解除に際しては、第1表側結合部141を表側構成体101から分離させるとともに、第2表側結合部151を表側構成体101から分離させる。
まず、第1固定部131に関しては、図15(a)に示すように、第1連結部174を切断するとともに、壁連結部189の取付壁部173側の箇所及び切断部190をニッパやカッタ等の工具により切断する。これにより、表側構成体101又は裏側構成体102のスライド移動が、第1固定部131により阻害されなくなるとともに、その切断箇所が開放履歴として残存する。
この場合に、表側結合領域186に、切断作業を行う対象である第1連結部174、壁連結部189及び切断部190を設けたことにより、裏側結合領域184にまで工具を差し込む必要がない。よって、容易に切断作業をすることができる。
次に、第2固定部132に関しては、結合ピン155が挿入されている第2表側結合部151における第2連結部175及び第4連結部188をニッパやカッタ等の工具により切断する。第2裏側結合部152には結合ピン155のピン本体156の先端部が挿入されているだけであり、これらは何ら係止状態にないため、図15(b)に示すように、第2連結部175及び第4連結部188の切断により第2表側結合部151と結合ピン155とが表側構成体101から容易に引き抜かれる。これにより、表側構成体101又は裏側構成体102のスライド移動が、第2固定部132により阻害されなくなる。引き抜かれた第2表側結合部151と結合ピン155とは、結合ピン155の係止爪部158を指又は工具等で押さえて内側に没入させることによって容易に分離することができる。分離された結合ピン155は何ら変形や破壊を伴っていることはなく、同一の結合ピン155が次回の結合に用いられる。
その後、フック部111及び係止受け121により規制された方向に表側構成体101又は裏側構成体102の少なくとも一方をスライド移動させる。これにより、フック部111と係止受け121との係止状態が解除される。その後、図15(c)に示すように、表側構成体101と裏側構成体102とを表裏方向に分離させることで、これら構成体101、102が完全に分離された状態となる。この場合、上記各連結部174、175、188、189及び切断部190が切断されているため、当該各連結部174、175、188、189及び切断部190の切断箇所を確認することで表側構成体101と裏側構成体102とが分離されたか否かを確認することが可能となる。
ここで、不正な利益を得ることを目的として、基板ボックス92の固定状態を解除するために、結合箇所又はその近傍に対して不正行為が行われるおそれがある。また、当該不正行為の痕跡を目立たなくして当該不正行為の早期発見を免れるといった巧みな不正行為が行われている場合がある。これに対して、結合箇所を覆うカバー部材191が基板ボックス92に対して取り付けられている。
<カバー部材191について>
カバー部材191が取り付けられた基板ボックス92の構成について図16〜図19を用いて説明する。図16は、カバー部材191を取り付けた基板ボックス92の斜視図であり、図17(a)は、カバー部材191の斜視図であり、図17(b)は、カバー部材191の平面図であり、図17(c)は、C−C線断面図であり、図18(a)は、カバー部材191の周辺構成を示す平面図であり、図18(b)は、カバー部材191の周辺構成を示す底面図であり、図19(a)はD−D線断面図であり、図19(b)はE−E線断面図であり、図20はF−F線断面図である。
図16に示すように、基板ボックス92の1の短辺部には、カバー部材191が取り付けられている。カバー部材191は、無色透明のポリカーボネート樹脂で形成されており、内部を視認することができる。なお、カバー部材191の形成材料はこれに限定されることは無く、アクリル樹脂等であってもよく、要は透明部材で形成されていればよい。
カバー部材191は、図17に示すように、略直方体形状をなしている。カバー部材191には、図17(c)に示すように、所定の方向に開口した開口部192が設けられている。開口部192は、囲み部179が挿通可能な大きさに形成されており、所定の方向にカバー部材191をスライド移動させることによって基板ボックス92に取り付けられている。開口部192は、基板ボックス92に取り付けられた状態において、基板ボックス92の内部空間を規定する側壁部(具体的には表側規定壁部171、裏側規定壁部172、及び膨出規定壁部185)によって塞がれるように形成されている。
カバー部材191は、表側結合領域186の表側を覆う表面カバー部193と、表面カバー部193と略平行であって、ベース部180を外側から覆う裏面カバー部194と、表面カバー部193及び裏面カバー部194に対して略直交しているものであって、表側囲み壁部183及び裏側囲み壁部182を覆う側面カバー部195と、を有している。これにより、これら各カバー部193、194、195によって形成されている領域内に囲み部179が収容されている。つまり、カバー部材191は囲み部179の全周を囲むように形成されている。よって、囲み部179に収容されている各固定部131、132及び切断箇所がカバー部材191によって覆われている。
各カバー部193、194、195について詳細に説明する。先ず、表面カバー部193について説明すると、表面カバー部193は板状に形成されており、図18(a)に示すように、表側結合領域186の表側を覆っている。そして、図19に示すように、表面カバー部193と表側囲み壁部183とが当接しているとともに、表面カバー部193と取付壁部173とが当接している。これにより、各固定部131、132が、表側規定壁部171、裏側規定壁部172、取付壁部173、囲み部179及び表面カバー部193によって形成される閉空間に収容されることとなる。よって、結合箇所に対する不正行為を抑制することができるとともに、当該結合箇所に対して不正行為を施す場合には、これら表面カバー部193又は囲み部179に何らかの痕跡が形成されるため、当該不正行為を容易に発見することができる。
特に、表側結合領域186に関しては、破断ネジ146並びに結合ピン155の挿入及び切断作業等のために、表側結合領域186を規定する壁部は基板ボックス92の表側には設けられていない。換言すれば、第1固定部131及び第2固定部132を収容する領域を区画形成する囲み部179は表側に開口している。これにより、当該作業を容易に行うことができる反面、当該結合箇所等に対して不正行為を行い易い。これに対して、表側結合領域186の表側がカバー部材191によって覆われ、カバー部材191と表側結合領域186を区画形成する取付壁部173並びに表側囲み壁部183とが当接することによって、閉空間が形成されている。換言すれば、囲み部179の開口が塞がれており、囲み部179とカバー部材191とによって閉空間が形成されている。当該閉空間内に各固定部131、132が収容されている。これにより、結合箇所(各固定部131、132)に対する不正行為が行いにくくなるため、当該不正行為を抑制することができる。また、仮に結合箇所に対して不正行為が行われた場合であっても、カバー部材191に痕跡が残存するため、当該行為を容易に発見することができる。
さらに、図19等に示すように、表面カバー部193の裏側の面、すなわち表面カバー部193の内側面196は平坦に形成されている。また、囲み壁部181(具体的には表側囲み壁部183)の上端は同一水平面上にある。これにより、表面カバー部193と囲み壁部181との間に隙間が形成されにくい。よって、これらの隙間からの不正治具の挿入を好適に抑制することができる。
特に、図19(a)に示すように、第1表側結合部141の開口がカバー部材191によって塞がれている。これにより、破断ネジ146に対して不正行為が行いにくい。よって、当該不正行為を抑制することができる。
また、図19(b)に示すように、第2表側結合部151についても第1表側結合部141と同様に、第2表側結合部151の開口がカバー部材191によって塞がれている。これにより、頭部157に対して不正行為が行いにくい。よって、頭部157に対する不正行為を抑制することができる。
表面カバー部193は、図18(a)に示すように、取付壁部173から膨出部104の膨出規定壁部185までを余分に覆っている。つまり、表面カバー部193は表側結合領域186よりもスライド方向にオーバーラップして覆っている。これにより、表面カバー部193と取付壁部173との境界に対するアクセスが困難になっている。よって、取付壁部173と表面カバー部193との境界に対する不正行為をより好適に抑制している。また、表面カバー部193は表側結合領域186よりもスライド方向にオーバーラップして覆っているため、カバー部材191を撓ませても、取付壁部173と表面カバー部193との間に隙間が形成されにくい。よって、カバー部材191を撓ませることにより隙間を形成させ、当該隙間から不正治具を挿入する不正行為を抑制することができる。
さらに、表面カバー部193は、膨出規定壁部185と当接するように形成されているため、表面カバー部193と膨出部104との間に隙間が形成されにくくなっている。これにより、当該隙間からの不正治具の侵入を抑制することができる。
裏面カバー部194は、図18(b)に示すように、表面カバー部193と略平行の板状をなしており、ベース部180の外側を覆うように形成されている。具体的には、裏面カバー部194の表側構成体101側の面、すなわち裏面カバー部194の内側面がベース部180の外側面に当接するように裏面カバー部194は設けられている。つまり、裏面カバー部194は、表面カバー部193に対して、囲み壁部181の表裏方向の寸法だけ離間した位置に配置されており、囲み壁部181は表面カバー部193及び裏面カバー部194によって挟まれた領域に配置されている。また、表側囲み壁部183は表側構成体101に対して一体形成されているとともに、裏側囲み壁部182は裏側構成体102に対して一体形成されている。これにより、表側構成体101又は裏側構成体102の少なくとも一方を表裏方向へ移動させようとしても、当該移動は、表側囲み壁部183と表面カバー部193との当接又は裏側囲み壁部182と裏面カバー部194との当接によって規制される。よって、基板ボックス92を開放する際には、カバー部材191の取り外しを要することになるため、基板ボックス92の開放行為が複雑になっている。したがって、基板ボックス92の不正開放行為を手間取らせることができるため、当該不正行為を好適に抑制することができる。また、基板ボックス92の不正開放が行われたとしても、その際には基板ボックス92又はカバー部材191の少なくとも一方には、破壊された箇所が存在することとなるため、不正な開放行為を容易に発見することができる。
ここで、第1固定部131から分離された状態では、表側構成体101及び裏側構成体102が浮き上がり易く、表側構成体101と裏側構成体102との間の隙間が形成されやすい状態となっている。これに対して、表側構成体101及び裏側構成体102が表面カバー部193と裏面カバー部194とによって挟持されているため、表側構成体101及び裏側構成体102において、一方に対して他方の浮き上がりが抑制されている。これにより、表側構成体101及び裏側構成体102の間に隙間が形成されにくい。よって、当該隙間からの不正行為を抑制することができる。
裏面カバー部194は、図18(b)に示すように、各裏側結合部142、152の形状に応じた形状になっている。具体的には、各裏側結合部142、152はベース部180から各表側結合部141、151とは反対方向に突出しており、裏面カバー部194は、ベース部180から突出している各裏側結合部142、152の外周に沿って形成されている。これにより、カバー部材191を基板ボックス92の長辺方向及び短辺方向に移動させようとした場合に、裏面カバー部194において、各裏側結合部142、152と当接する面積が大きくなる。これにより、当該移動をより好適に規制することができる。
側面カバー部195は、図19に示すように、裏側囲み壁部182の一部である返し壁部187を含めて、裏側囲み壁部182及び表側囲み壁部183の外側を覆うように、かつ各壁部182、183に沿って形成されている。側面カバー部195は、各壁部182、183の外側の面と、側面カバー部195の内側の面とが当接するように形成されている。これにより、各壁部182、183は、側面カバー部195によって、隙間を形成することなく外側から覆われている。よって、隙間からの不正治具の挿入を抑制することができる。
特に、返し壁部187及び表側囲み壁部183の隙間が側面カバー部195によって覆われている。これにより、当該隙間からの不正治具の挿入が困難になっているため、当該不正行為を好適に抑制することができる。
側面カバー部195は、図16に示すように、裏側規定壁部172に当接するように形成されている。これにより、カバー部材191とこれらの壁部との間に隙間が発生しにくいため、当該隙間からの不正治具の侵入を抑制することができる。
次に、基板ボックス92へのカバー部材191の固定について説明する。
上述の通りカバー部材191は囲み部179の全周を囲むように形成されている。そして、カバー部材191には、フック部111と係止受け121との係止状態を解除する方向に囲み部179が挿通可能な開口部192が形成されている。これにより、カバー部材191は、開口部192を介して基板ボックス92に取り付けられるため、カバー部材191の取り付け方向及び取り外し方向は一方向に規定されている。そして、かかる状態において、固定具としての取付ピン202が挿入されることによって取り外し方向への移動が規制される。これにより、基板ボックス92に対するカバー部材191の固定が実現されている。
取付ピン202の挿入について説明する。表面カバー部193には、図17(b)等に示すように、2つの貫通孔201が形成されている。貫通孔201は、第2表側結合部151の貫通孔153の孔径と略同一であり、表裏方向に貫通している。カバー部材191が基板ボックス92に対して装着されている状態では、図20に示すように、貫通孔201と貫通孔153とが連通している。これら貫通孔153、201に対して取付ピン202が挿入されている。
取付ピン202は、結合ピン155と同様にピン本体203、頭部204、係止爪部205及び段差面206を有している。ピン本体203は、カバー部材191の貫通孔201に対して挿入できる程度の大きさを有している。ピン本体203が連通された貫通孔201、153及び凹部154に対して挿入されている状態下では、カバー部材191を取り外し方向に移動させようとしても、カバー部材191と取付ピン202とが当接することによって当該移動が規制されている。具体的には、貫通孔201の内周面とピン本体203とが当接する。これにより、カバー部材191の取り外し方向の移動は規制されている。よって、カバー部材191は、基板ボックス92に対して離脱不可又は離脱困難な状態で取り付けられている。かかる状態では、表側構成体101及び裏側構成体102のスライド移動も取付ピン202によって規制されている。つまり、取付ピン202が挿入されることによって、カバー部材191が基板ボックス92に対して取り付けられているとともに、表側構成体101及び裏側構成体102が相互に結合されている。換言すれば、第2固定部132がカバー部材191を基板ボックス92に取り付ける取付部として兼用されている。これにより、構成の簡素化を図るとともに、表側構成体101及び裏側構成体102をより強固に結合することができる。
かかる状態において、係止爪部205が第2表側結合部151に対して係止されている。具体的には、係止爪部205は、ピン本体203の外周面から外側に突出して形成されており、さらに頭部204側に向けて突出量が大きくなるように形成されている。そして、係止爪部205の頭部204側の面が第2表側結合部151に係止されている。これにより、係止爪部205は取付ピン202を引き抜くことが抑制されている。
なお、係止爪部205が貫通孔201等を通過できるように、係止爪部205の周囲には、頭部204に対して反対側の端部を除いて切欠が形成されているため、係止爪部205において頭部204に対して反対側の端部が固定端となり、頭部204側の端部が自由端となっている。これにより、係止爪部205を押圧することにより、係止爪部205をピン本体203の内側に没入させることができるようになっている。
取付ピン202は、頭部204がカバー部材191と当接するように形成されている。具体的には、頭部204は、貫通孔201を通過できないように貫通孔201の外径よりも大きく形成されている。これにより、頭部204と貫通孔201との間には、環状の段差面206が形成されている。そして、結合ピン155における段差面161から係止爪部158の頭部157側の端部までの長さ寸法Ya1(図19(b)参照)に対して、取付ピン202における段差面206から係止爪部205の頭部204側の端部までの長さ寸法Yb1は、表面カバー部193の厚さ寸法及び第2表側結合部151の頭収容部163の高さ寸法を合わせた寸法Yc分だけ大きく設定されている。そして、結合ピン155におけるピン本体156の軸線方向の長さ寸法Ya2(図19(b)参照)に対して、取付ピン202におけるピン本体203の軸線方向の長さ寸法Yb2は、表面カバー部193の厚さ寸法及び第2表側結合部151の頭収容部163の高さ寸法を合わせた寸法Yc分だけ大きく設定されている。これにより、係止爪部205が第2表側結合部151に対して係止されている状態において、段差面206と貫通孔201の周縁に設けられている環状のピン受け面207とが当接している。これにより、カバー部材191及び表側構成体101は、頭部204と係止爪部205とによって挟持されている。よって、基板ボックス92に対するカバー部材191の浮き上がりが抑制されている。
ピン受け面207の周縁には、図18(a)及び図20に示すように、頭部204を収容する頭収容部208が設けられている。頭収容部208は円筒形状であり、貫通孔201と同一軸線上に形成されている。頭収容部208は取付ピン202の頭部204の形状に対応させて形成されている。具体的には、頭収容部208の内径は頭部204の外径に合わせて設定されているとともに、取付ピン202の頭部204を収容できるように頭部204の高さ分だけ表面カバー部193から突出して形成されている。これにより、ピン受け面207と、取付ピン202の段差面206とが当接している状態において、頭部204は頭収容部208に収容されている。これにより、頭部204が掴まれにくいため、頭部204を掴んで引き抜く不正行為を抑制することができる。
取付ピン202の頭部204には、図18(a)に示すように、取付ピン202の係止爪部205の向きを所定の方向に規定する位置決め部として切欠部211が設けられており、切欠部211に対応して、表面カバー部193の頭収容部208の内周側には突起部212が設けられている。突起部212は、切欠部211の形状に合わせて頭収容部208の内周面から内側に突出している。これにより、取付ピン202を頭収容部208に対して挿入する場合には、切欠部211を突起部212に合わせて挿入するため、第2表側結合部151に対する取付ピン202の向きが一意的に定まる。よって、取付ピン202に設けられている係止爪部205の向きが所定の方向に定まる。かかる場合、2つの係止爪部205のうち、一方の係止爪部205が膨出部104側に配置されるようになっている。したがって、仮に表側囲み壁部183側から不正治具を用いて侵入された場合であっても、膨出部104側に配置されている係止爪部205の係止状態は解除されにくいため、係止状態の不正解除を抑制することができる。
なお、突起部212及び切欠部211の形状は、一意的に取付ピン202の位置が定まればよく、その形状は任意である。また、頭部204に突起部を設け、頭収容部208に切欠部を設ける構成としてもよい。また、係止爪部205が複数設けられている場合には、複数の係止爪部205のうち少なくとも一方が膨出部104側に配置されるようにするとよい。
次に、基板ボックス92にカバー部材191を固定する作業の流れを、図21を用いて説明する。図21は、基板ボックス92にカバー部材191を固定する作業の流れを説明するための説明図である。
基板ボックス92にカバー部材191を固定する作業では、複数の第2固定部132のうち、最初の固定の際に使用していない第2固定部132を使用し、表側構成体101と裏側構成体102とを再度固定状態とするとともに、カバー部材191を基板ボックス92に対して離脱不可又は離脱困難な状態で固定する。
まず、図21(a)に示すように、破断ネジ146が螺着され、さらに結合ピン155が挿入されている基板ボックス92に対してカバー部材191を取り付ける。具体的には、カバー部材191を囲み部179に嵌め込む。詳細には、カバー部材191の開口部192を囲み部179に合わせながら、カバー部材191を取り付け方向に移動させる。かかる場合、側面カバー部195のスライド方向に延びた部位と囲み壁部181のスライド方向に延びた部位との当接によって所定の位置に誘導され、表側規定壁部171及び裏側規定壁部172に対して当接することによって所定の位置に規定される。これにより、基板ボックス92に対するカバー部材191の取り付け位置が一意的に決まっている。つまり、カバー部材191は、自身を基板ボックス92の所定の位置に誘導するためのガイド部を有している。
そして、カバー部材191が基板ボックス92に対して装着された状態では、カバー部材191の貫通孔201と、第2表側結合部151の貫通孔153とが連通している。そして、取付ピン202の切欠部211を、突起部212に合わせながら、これら貫通孔153、201に対して取付ピン202を差し込む。すると、取付ピン202が第2表側結合部151に対して係止される。これにより、第2表側結合部151と表面カバー部193とが取付ピン202の頭部204と係止爪部205によって挟持されているとともに、カバー部材191のスライド移動が取付ピン202によって規制されているため、カバー部材191が基板ボックス92に対して離脱不可又は離脱困難な状態で固定される。
次に、パチンコ機10の電気的構成について、図21のブロック図に基づいて説明する。図21では、電力の供給ラインを二重線矢印で示し、信号ラインを実線矢印で示す。
主制御装置63に設けられた主制御基板231には、主制御回路232と停電監視回路233とが内蔵されている。主制御回路232には、CPUチップ234が搭載されている。CPUチップ234には、当該CPUチップ234により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM235と、そのROM235内に記憶される制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM236と、割込回路やタイマ回路、データ入出力回路などの各種回路が内蔵されている。
CPUチップ234には、入力ポート及び出力ポートがそれぞれ設けられている。CPUチップ234の入力側には、主制御基板231に設けられた停電監視回路233、払出制御装置82の払出制御基板91及びその他図示しないスイッチ群などが接続されている。この場合に、停電監視回路233には電源及び発射制御装置83に設けられた電源及び発射制御基板237が接続されており、CPUチップ234には停電監視回路233を介して電力が供給される。
一方、CPUチップ234の出力側には、停電監視回路233、払出制御基板91及び中継端子板238が接続されている。払出制御基板91には、賞球コマンドなどといった各種コマンドが出力される。中継端子板238を介して主制御回路232から音声ランプ制御装置66に設けられた音声ランプ制御基板239に対して各種コマンドなどが出力される。
停電監視回路233は、主制御回路232と電源及び発射制御基板237とを中継し、また電源及び発射制御基板237から出力される最大電圧である直流安定24ボルトの電圧を監視する。
払出制御基板91は、払出装置78により賞球や貸し球の払出制御を行うものである。演算装置であるCPUチップ93は、そのCPUチップ93により実行される制御プログラムや固定値データ等を記憶したROM241と、ワークメモリ等として使用されるRAM242とを備えている。
払出制御基板91のCPUチップ93には、入出力ポートが設けられている。CPUチップ93の入力側には、主制御回路232、電源及び発射制御基板237、及び裏パック基板79が接続されている。また、CPUチップ93の出力側には、主制御回路232及び裏パック基板79が接続されている。
電源及び発射制御基板237は、電源部243と発射制御部244とを備えている。電源部243は、例えば、遊技場等における商用電源(外部電源)に接続されている。そして、その商用電源から供給される外部電力に基づいて主制御回路232や払出制御基板91等に対して各々に必要な動作電力を生成するとともに、その生成した動作電力を二重線矢印で示す経路を通じて主制御回路232や払出制御基板91等に対して供給する。発射制御部244は、遊技球発射機構50の発射制御を担うものであり、遊技球発射機構50は所定の発射条件が整っている場合に駆動される。
音声ランプ制御基板239は、表示制御装置248を制御するものである。演算装置であるCPUチップ245は、そのCPUチップ245により実行される制御プログラムや固定値データ等を記憶したROM246と、ワークメモリ等として使用されるRAM247とを備えている。
音声ランプ制御基板239のCPUチップ245には入出力ポートが設けられている。CPUチップ245の入力側には中継端子板238に中継されて主制御回路232が接続されており、主制御回路232から出力される各種コマンドに基づいて、表示制御装置248を制御する。表示制御装置248は、音声ランプ制御基板239から入力する表示コマンドに基づいて図柄表示装置41を制御する。
以上、詳述した本実施の形態によれば、以下の優れた効果を奏する。
カバー部材191が基板ボックス92に取り付けられている。かかる状態において、結合箇所が、カバー部材191によって覆われている。これにより、結合箇所に対して不正行為を施す行為が行いにくくなっているとともに、当該行為の際には、カバー部材191に痕跡が残存する。これにより、結合箇所に対する不正行為を抑制するとともに、当該不正行為を容易に発見することができる。
並設された各固定部131、132を収容する領域を形成する囲み部179を設けた。そして、カバー部材191は当該囲み部179を覆う構成とした。これにより、結合箇所に対して不正行為を行う場合には、囲み部179及びカバー部材191が邪魔になるため、当該不正行為が複雑なものになる。よって、当該不正行為を手間取らせることができる。そして、かかる不正行為の痕跡がカバー部材191に残存することになるため、当該不正行為を容易に発見することができる。
囲み部179は、固定具としての破断ネジ146及び結合ピン155の装着方向に開放している。これにより、固定具を各固定部131、132に対して装着することができる。そして、カバー部材191は囲み部179の開口を塞ぎ、カバー部材191と囲み部179とによって閉空間が形成される構成とした。閉空間内に結合箇所が収容されるため、結合箇所に対する不正行為を抑制することができる。
具体的には、表面カバー部193の内側面196が囲み壁部181の上端と当接する構成とした。ここで、囲み壁部181の上端は同一平面上にあり、さらに内側面196は平坦面に形成されているため、カバー部材191と囲み壁部181との間に隙間が形成されにくいため、不正治具の挿入などの不正行為を抑制することができる。
カバー部材191には、囲み部179が挿通可能な大きさの開口部192が設けられており、当該開口部192は、カバー部材191が基板ボックス92に対して取り付けられている状態において、表側規定壁部171、裏側規定壁部172、及び膨出規定壁部185によって塞がれるように形成されている。これにより、カバー部材191と基板ボックス92の内部空間を規定する壁部とによって閉空間が形成されており、当該閉空間内に囲み部179が収容されている。よって、囲み部179及び当該囲み部179に収容されている各固定部131等に対する不正行為を好適に抑制することができる。
カバー部材191は、取付壁部173からスライド方向にオーバーラップして覆う構成とした。これにより、カバー部材191と取付壁部173との境界からの不正治具の挿入をより困難になっている。したがって、カバー部材191と取付壁部173との間の隙間から不正治具を挿入する不正行為をより好適に抑制することができる。
カバー部材191は膨出規定壁部185に対して当接するように形成されている。これにより、カバー部材191と膨出規定壁部185との間の隙間から不正治具を挿入しづらくさせている。よって、当該不正行為をより好適に抑制することができる。
表側囲み壁部183及び裏側囲み壁部182を表裏方向に挟むようにカバー部材191が配置されている。これにより、裏側囲み壁部182に対する表側囲み壁部183の浮き上がりが抑制されている。よって、裏側構成体102に対する表側構成体101の浮き上がりが抑制されている。
また、複数の固定部131、132を収容する囲み部179を設け、カバー部材191が当該囲み部179を覆う構成としたことにより、各固定部131、132をそれぞれ覆う構成に比べて、構成の簡素化を図ることができる。なお、各固定部131、132は基板ボックス92の1の短辺部に並設されているため、それを囲む囲み部179及びカバー部材191を小型にすることができる。
また、カバー部材191には、自身を基板ボックス92の所定の位置に規定するガイド部が設けられている。具体的には、カバー部材191は、側面カバー部195の内側面が囲み壁部181の外側面に当接するように、かつ所定の位置にて側面カバー部195と裏側規定壁部172と当接するように形成されている。これにより、容易にカバー部材191を所定の位置に配置することができる。よって、作業性の向上を図ることができる。
第2固定部132及び表面カバー部193に設けられている貫通孔201に対して取付ピン202を挿通することによって、カバー部材191の取り外し方向への移動が規制される。これにより、表側構成体101及び裏側構成体102の分離が抑制されるとともに、基板ボックス92に対してカバー部材191の取り外しが抑制される。つまり、表側構成体101及び裏側構成体102を固定する第2固定部132がカバー部材191を基板ボックス92に対して取り付けるための固定部として兼用されている。これにより、構成の簡素化を図るとともに、基板ボックス92をより強固に固定することができる。
なお、上述した実施の形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。ちなみに、以下の別形態の構成を、上記実施の形態における構成に対して、個別に適用してもよく、相互に組み合わせて適用してもよい。
(1)上記実施の形態における払出制御装置及びカバー部材の変形例を図23〜図25に示す。図23は、別の払出制御装置の斜視図であり、図24は、図23の払出制御装置にカバー部材を取り付けた斜視図であり、図25は、別の払出制御装置とカバー部材との分解斜視図である。
図23に示す払出制御装置401は、基板ボックス402を備えており、当該基板ボックス402内に払出制御基板91が収容されている。
基板ボックス402は、複数のボックス構成体として、表側構成体(ボックスカバー)403と裏側構成体(ボックスベース)404とを備えている。表側構成体403は、払出制御基板91において各種素子が搭載される素子搭載面96と対向する表側壁部405及び表側壁部405における外周縁全域に設けられ、払出制御基板91側に起立した表側周縁部406を備えている。また、裏側構成体404は、裏側構成体102と同様に、払出制御基板91の半田面と対向する平面部及び平面部における外周縁全域に設けられ、払出制御基板91側に起立した裏側周縁部407を備えている。表側周縁部406と裏側周縁部407とは、一部が重なり合うように形成されており、当該重なり合う部位に接着剤が塗布されている。これにより、両構成体が相互に固定されている。
なお、接着剤としては、表側構成体403と裏側構成体404とを固定することができるのであれば周知の接着剤を用いることができ、例えば、アクリル樹脂系接着剤、ウレタン樹脂系接着剤、エチレン―酢酸ビニル樹脂系接着剤、エポキシ樹脂系接着剤、シリコーン系接着剤などを用いてもよく、それら接着剤は、反応系、溶液系、水分散系、固形系のいずれであってもよい。また、重なり合う部位を溶接によって固定してもよい。
ここで、基板ボックス402には、基板ボックス402の開放を容易に行うための開放容易化構造が設けられている。具体的には、表側構成体403の表側壁部405には、当該表側壁部405の所定の領域を区画するようにしてボックス側切断部(ボックス側の脆弱部)408が形成されている。ボックス側切断部408は、表側壁部405を基板ボックス402の内外に貫通するようにして形成された多数(又は複数)の貫通孔409により構成されている。
詳細には、多数の貫通孔409は表側壁部405の周縁に沿って等間隔で形成されており、当該多数の貫通孔409は表側壁部405の所定の領域を囲むようにして並んでいる。
隣り合う貫通孔409間の間隔は、ニッパやカッタなどによる工具により、隣り合う貫通孔409間の領域を容易に切断可能なように設定されている。具体的には貫通孔409間の間隔寸法は、貫通孔409の長手方向における長さ寸法よりも小さく設定されている。これにより、ボックス側切断部408は表側壁部405において他の部位に比べ脆弱な領域となっている。
ボックス側切断部408を全周に亘って切断することにより、ボックス側切断部408により区画されていた領域(以下、ボックス側除去領域410ともいう)を表側構成体403から除去することが可能となり、除去することで基板ボックス402の内部空間を開放させることが可能となる。この場合、ボックス側除去領域410はその全体が表側構成体403から分離され、当該表側構成体403には矩形状、具体的には長方形状の開口が形成される。これにより、CPUチップ93の検査を行うことができる。
当該基板ボックス402には、図24に示すように、当該基板ボックス402における表側周縁部406と裏側周縁部407との重なり合う部位及びボックス側切断部408を覆うカバー部材412が取り付けられている。カバー部材412は、表側構成体403と同様に、裏側構成体404に向けて開口した略箱状をなしており、表側構成体403の周縁を覆う大きさを有している。具体的には、表側周縁部406の外周面に合わせてカバー部材412の内周面が形成されている。これにより、カバー部材412を基板ボックス402に取り付けた状態では、上記重なり合う部位及びボックス側切断部408はカバー部材412により覆われている。よって、固定箇所(接着箇所)及びボックス側切断部408に対する不正行為を抑制することができる。
かかる状態で、カバー部材412は、基板ボックス402に対して固定されている。具体的には、カバー部材412には複数の取付部413が設けられている。取付部413は有底円筒形状をなしており、底部には貫通孔が設けられている。当該貫通孔に対応して、基板ボックス402には、ボス414が設けられている。カバー部材412が基板ボックス402に取り付けられた場合に、ボス414と取付部413とは表裏方向に重なり合っている。そのボス414に対して破断ネジ415がねじ込まれ、螺着されることによって、カバー部材412が基板ボックス402に対して固定される。したがって、カバー部材412を不正に取り外す不正行為を抑制することができる。
このように、固定箇所が広範囲に亘って形成される基板ボックスに対しては、カバー部材は固定箇所に対応して大きく形成される。要は、カバー部材は、固定箇所を覆うことができるように形成されていればよく、対象となる固定手段の形状、位置、大きさ等は任意である。また、カバー部材は、少なくとも固定箇所を覆えばよく、表側構成体全体を覆う構成としてもよい。さらに、固定部を分散して配置し、それぞれの固定部の固定箇所に対応して、それぞれカバー部材を取り付ける構成としてもよい。但し、カバー部材の部材点数の削減、カバー部材の小型化及びスペース確保の観点から切断箇所は一部に集中している方が好ましい。
また、基板ボックス402を容易に開放可能とし、さらには開放の際には痕跡が残存する切断部に関しても、上記固定箇所と同様にその位置、大きさ、範囲等は任意であり、当該切断箇所に応じてカバー部材を形成するとよい。
なお、ボックス側除去領域410と表側構成体403とがボックス側切断部408を介して固定されている点に着目すれば、ボックス側除去領域410に対応する部分を1つの「部材」とみなすことができるとともに、ボックス側切断部408を「固定手段」又は「固定箇所」と称することも可能である。この場合、固定手段であるボックス側切断部408を破壊(切断)することによって当該固定状態が解除されて、ボックス側除去領域410が表側構成体403から分離され、その痕跡が残存することとなる。
(2)上記実施の形態では、一度も開放していない基板ボックス92、すなわち開放履歴としての痕跡が形成されていない基板ボックス92に対してカバー部材191が取り付けられていたが、これに限られない。例えば既に一度開放され、開放履歴としての痕跡が残存している基板ボックス92に対してカバー部材191を取り付ける構成としてもよい。かかる場合、カバー部材191は少なくとも結合箇所と切断箇所とを覆うように形成されているとよい。これにより、痕跡箇所に対して重ねて不正を施すことにより、当該行為の痕跡を目立たなくする巧みな不正を抑制することができる。
(3)上記実施の形態では、カバー部材191は、透明性の樹脂で形成される構成としたが、これに限られない。例えば、結合箇所に封印シールを、当該封印シールを剥がすことが困難な状態で貼り付ける構成としてもよい。かかる場合、使用する封印シールは、例えばポリエステル系フィルムなどの可撓性樹脂フィルムであって、適度な脆弱性を有し、さらに溶剤や熱に対して反応性を有するものとすると好ましい。これにより、封印シールを不正に剥がそうとして溶剤がかけられたり、熱が加えられたりした場合、封印シールが変色することで当該不正行為の痕跡を残すことができる。
(4)上記実施の形態では、カバー部材191は第2固定部132によって、基板ボックス92に対して固定される構成としたが、これに代えて、カバー部材191を基板ボックス92に対して固定する専用の固定部を設けてもよい。また、接着剤を用いてカバー部材191を基板ボックス92に対して固定する構成としてもよい。但し、構成の簡素化、作業の容易性の観点から上記実施の形態のほうが優れている。
また、カバー部材191の固定を取付ピン202によって行う構成としたが、これに限定されず、破断ネジによって行われる構成としてもよい。かかる場合、カバー部材191を基板ボックス92に取り付けるために、第2固定部132に代えて、第1固定部131を複数設ける。また、これらに限られず、接着剤等を用いた固定でもよい。
なお、各固定部131、132を固定する構成としては、接着剤の他に、超音波や熱を用いて対応する各結合部を固着して一体化する構成としてもよい。これらの場合、各連結部174、175の強度を、接着剤による接着強度や、固着の強度よりも低くするとよい。
(5)上記実施の形態では、囲み壁部181の上端が規定する平面が平坦であるとともに、表面カバー部193の内側面196が平坦に形成されている構成としたが、これに限られず、一方の面が凹凸面であってもよい。かかる場合、当該凹凸に対応させてもう一方も凹凸にするとよい。要は、一方の面の形状に合わせて他方の面の形状を形成すればよい。
(6)上記実施の形態では、裏面カバー部194は、ベース部180と当接するように、かつベース部180から一部突出している各裏側結合部142、152の形状に合わせて形成する構成としたが、これに限られず、例えばベース部180の端部のみと当接する構成としてもよい。要は、ベース部180の少なくとも一部と当接するように形成されていれば良い。但し、本実施の形態のように、ベース部180と当接する面積を多く取るようにした方が、表側構成体101及び裏側構成体102の相対移動を規制する観点から優れている。
また、ベース部180に当接する構成に代えて、各裏側結合部142、152の底部を覆う構成としても良い。但し、ベース部180と裏面カバー部194とが当接する構成の方が、ベース部180と裏面カバー部194との間に隙間が形成されにくいため、不正治具が挿入されにくい。よって、ベース部180と裏面カバー部194とが当接する構成の方が防犯性の観点から優れている。
(7)上記実施の形態では、表側囲み壁部183及び取付壁部173に対して第2表側結合部151を連結する連結部を設ける構成としたが、これに限られない。例えば、表側囲み壁部183に、当該表側囲み壁部183を複数の領域に区画するようにして切断部を形成する構成としてもよい。
また、切断部190は、複数の貫通孔を並設することにより形成される構成としたが、これに限られず、周囲に比べ肉薄な部分に形成してもよく、周囲に比べ弱い材料により形成してもよい。
(8)上記実施の形態では、カバー部材191は、表面カバー部193、裏面カバー部194及び側面カバー部195を備える構成としたが、これに限られない。例えば、カバー部材191は表面カバー部193のみを有する構成としてもよい。かかる構成によれば、取付作業が容易である一方、表面カバー部193と囲み部179とによって閉空間が形成され、当該閉空間内に結合箇所が収容されるため、結合箇所に対する不正行為を抑制することができる。但し、カバー部材191が囲み壁部181における所定の方向以外の方向を覆う構成の方が、表面カバー部193のみの場合と比較して、防犯性の観点において優れている。
(9)上記実施の形態では、カバー部材191の頭収容部208は、表面カバー部193から突出させて形成したが、これに限られず、表面カバー部193から凹ませることによって形成してもよい。
(10)上記実施の形態では、各固定部131、132を収容する領域を区画形成する囲み部179を設け、当該囲み部179内に各固定部131、132が収容されており、カバー部材191は囲み部179を収容する構成としたが、これに限られない。例えば、囲み部179に代えて、各固定部131、132それぞれに対応したカバー部材をそれぞれ設ける構成としてもよい。但し、部材点数の削減、構成の簡素化、作業効率の観点から上記実施の形態のほうが優れている。
(11)上記実施の形態では、基板ボックス92を形成するボックス構成体の数は複数であれば任意であり、4個以上のボックス構成体を組み合わせることにより、基板ボックス92が形成される構成としてもよい。この場合に、払出制御基板91と表側構成体101との間に両者の空間を遮るように別のボックス構成体が設けられていてもよく、払出制御基板91と裏側構成体102との間に両者の空間を遮るように別のボックス構成体が設けられていてもよい。
(12)上記実施の形態において、払出制御装置82の基板ボックス92に適用した構成を、主制御装置63、音声ランプ制御装置66、電源及び発射制御装置83といった他の制御装置に対して適用してもよい。また、基板ボックス以外、例えば基板ボックスと当該基板ボックスが搭載される台座装置との固定に、固定状態を解除する際には痕跡が残存する固定構造を用い、当該固定構造に本発明を適用してもよい。要は、いわゆるカシメ構造全てに対して本発明を適用することができる。
(13)上記実施の形態とは異なる他のタイプのパチンコ機等、例えば特別装置の特定領域に遊技球が入ると電動役物が所定回数開放するパチンコ機や、特別装置の特定領域に遊技球が入ると権利が発生して大当たりとなるパチンコ機、他の役物を備えたパチンコ機、アレンジボール機、雀球等の遊技機にも本発明を適用できる。
また、弾球式でない遊技機、例えば、複数種の図柄が周方向に付された複数のリールを備え、メダルの投入及びスタートレバーの操作によりリールの回転を開始し、ストップスイッチが操作されるか所定時間が経過することでリールが停止した後に、表示窓から視認できる有効ライン上に特定図柄又は特定図柄の組み合わせが成立していた場合にはメダルの払い出し等といった特典を遊技者に付与するスロットマシンにも本発明を適用できる。
また、外枠に開閉可能に支持された遊技機本体に貯留部及び取込装置を備え、貯留部に貯留されている所定数の遊技球が取込装置により取り込まれた後にスタートレバーが操作されることによりリールの回転を開始する、パチンコ機とスロットマシンとが融合された遊技機にも本発明を適用できる。
<上記実施形態から抽出される発明群について>
以下、上述した実施形態から抽出される発明群の特徴について、必要に応じて効果等を示しつつ説明する。なお以下においては、理解の容易のため、上記実施形態において対応する構成を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。また、以下の特徴群は、「遊技機の一種として、パチンコ遊技機やスロットマシン等が知られている。これらの遊技機は、CPU(中央演算装置)や遊技に関わる制御プログラムが記憶されたROM等の電子部品が実装された制御基板を備えており、その制御基板によって一連の遊技が制御されている。なお、近年においては、CPUやROMが1チップ化されて制御基板に実装されたものもある。この種の遊技機においては、不正な利益を得ることを目的として、制御基板を不正に取り外して当該基板内のROM(CPUやROMが1チップ化されている場合は当該チップ)を交換して遊技内容を変更したり、リード線等により外部から不正な電気信号を制御基板に入力させたりする等、制御基板に対しての不正行為が数多く報告されており、従来より各種の不正対策が検討されている。例えば、基板ボックスを構成する複数のボックス構成体を相互に固定するとともに、その固定箇所における固定状態の解除を不可又は困難なものとするための固定構造(いわゆる、カシメ構造)を持たせたものが知られている(例えば特許文献1参照)。当該固定構造は、その固定の解除に際して破壊を要するように構成されている。これにより、基板ボックスの開放時にはその破壊による開放履歴を残すことができ、不正に基板ボックスが開放された場合にはそれを発見することが可能となる。」という背景技術を前提とし、「しかしながら、上記固定構造を備えた基板ボックスであっても、未だに不正行為が行われることが考えられる。例えば固定構造の破壊を目立たないようにして行うことが考えられ、そうすると基板ボックスが不正に開放されたことを容易に発見できないおそれがある。なお、以上の課題は、基板ボックスに限定されることはなく、カシメ構造を用いて複数の部材を固定する構成であれば同様に考えられる。また、本課題は、パチンコ遊技機に限定されることはなく、カシメ構造を用いる他の遊技機においても同様である。本発明は、上記例示した事情等に鑑みてなされたものであり、複数の部材を相互に固定する固定構造を備えた遊技機に対して、当該固定構造の固定状態の不正解除を好適に抑制すること又は当該不正解除が行われた場合にそれを好適に発見することが可能な遊技機を提供することを目的とするものである。」という課題を解決するためになされたものである。
特徴1.複数の部材(表側構成体101、裏側構成体102)を互いに固定するとともに、当該固定状態が解除された場合には所定の痕跡を残存させる固定手段と、
当該固定手段の固定箇所を覆うカバー部材(カバー部材191)と、
を備えていることを特徴とする遊技機。
特徴1によれば、固定手段によって複数の部材が固定状態となっているため、複数の部材における相互の分離が抑制されている。また、当該固定状態が解除された場合には所定の痕跡が残存するため、不正行為等による固定状態の解除を容易に確認をすることができる。
上記構成において、固定箇所がカバー部材によって覆われている。これにより、不正行為者は、固定箇所に対して不正行為を行う前段階としてカバー部材の破壊又は除去を行う必要がある。よって、不正行為者にとっては固定状態を解除させる行為が複雑となり、固定手段の固定状態を不正に解除する行為を手間取らせることができる。また、仮に不正行為を行った場合には、カバー部材に当該行為の痕跡が残存するため、当該不正行為を容易に確認することができる。よって、固定箇所に対する不正行為を抑制することができる。
特徴2.特徴1において、前記固定手段には、前記固定手段と前記複数の部材とを連結する連結部(第1連結部174、第2連結部175等)が設けられており、
前記固定手段は、前記連結部が破壊された場合には、前記複数の部材の固定が解除されるものであり、
前記固定手段は複数設けられており、
前記カバー部材は、前記連結部を含む前記複数の固定手段を覆うものであることを特徴とする遊技機。
特徴2によれば、固定手段と複数の部材とが連結部を介して連結されている。当該連結部を破壊した場合に、複数の部材の固定が解除される。これにより、例えば連結部を破壊しやすく形成させておくことによって、検査などのために複数の部材を開放する際の開放作業が容易になるとともに、破壊箇所が開放履歴として残存する。これにより、開放履歴を残しつつ、複数の部材の開放作業を容易に行うことができる。また、固定手段は複数設けられているため、連結部が破壊された固定手段以外の固定手段を用いて再度複数の部材を相互に固定することができる。
かかる構成において、連結部がカバー部材によって覆われている。これにより、不正行為者は、連結部に対して不正行為を行う前段階としてカバー部材の破壊又は除去を行う必要がある。よって、不正行為者にとっては固定状態を解除させる行為が複雑となり、固定手段の固定状態を不正に解除する行為を手間取らせることができる。したがって、複数の部材の不正開放を抑制することができる。
特徴3.特徴1又は特徴2において、前記複数の部材は、前記複数の固定手段を収容する固定手段収容領域(表側結合領域186、裏側結合領域184)を備え、前記固定手段収容領域内に前記複数の固定手段が収容されており、
前記カバー部材は、前記固定手段収容領域を覆うものであることを特徴とする遊技機。
特徴3によれば、固定手段収容領域内に複数の固定手段が収容されている。そして、当該固定手段収容領域がカバー部材によって覆われている。これにより、複数の固定手段に対する不正行為はカバー部材によって抑制される。また、仮に当該不正行為が行われた場合にはカバー部材には痕跡が残存するため、当該不正行為を容易に発見することができる。
特徴4.特徴1又は特徴2において、前記固定手段は、固定具が前記複数の部材に対して装着されることによって前記複数の部材を固定するものであり、
前記複数の部材は、前記複数の固定手段を収容する固定手段収容領域を形成し、さらに前記固定具の装着方向に開放された囲み部(囲み部179)を備え、
前記カバー部材は、前記囲み部の開放部位を覆うものであることを特徴とする遊技機。
特徴4によれば、囲み部が固定具の装着方向に開放されているため、当該方向から固定具を固定手段に装着することができる一方、装着方向から不正治具等を挿入する不正行為が想定される。これに対して、本特徴によれば、カバー部材によって囲み部の開放部位がカバー部材によって覆われる。これにより、上記不正行為を抑制することができる。よって、固定具の装着を可能にしつつ、複数の固定手段に対する不正行為を抑制することができる。また、仮に不正行為が行われた場合には、カバー部材に当該不正行為の痕跡が残存することとなるため、当該不正行為が行われたことを容易に発見することができる。
特徴5.特徴4において、前記カバー部材は、前記囲み部を収容する囲み部収容領域を備えていることを特徴とする遊技機。
特徴5によれば、囲み部は囲み部収容領域に収容される。これにより、開放部位とともに開放部位及びカバー部材の境界がカバー部材によって連続的に覆われる。よって、当該境界に対する不正行為を抑制することができる。
特徴6.特徴5において、前記カバー部材は、前記囲み部収容領域を区画する区画壁部を備え、
前記区画壁部は、前記囲み部が挿通可能な開口部(開口部192)を備え、
前記開口部は、前記複数の部材との協働によって塞がれるように形成されていることを特徴とする遊技機。
特徴6によれば、区画壁部には、囲み部が挿通可能な大きさの開口部が設けられているため、当該開口部を介してカバー部材を囲み部に対して取り付けることができる。ここで、開口部は複数の部材によって塞がれるため、区画壁部と複数の部材とによって閉空間が形成され、当該閉空間内に複数の固定手段が収容されることとなる。これにより、外部からの複数の固定手段に対する不正行為を抑制することができる。
なお、「前記複数の部材との協働によって前記開口部が塞がれるように形成されている」の具体的な構成としては、「前記複数の部材はそれぞれ側壁を備え、前記開口部は前記側壁に突き合わされて塞がれるように形成されている」が考えられる。
特徴7.特徴4乃至6のいずれか1において、前記複数の部材として第1部材(表側構成体101)と第2部材(裏側構成体102)とを備え、
前記囲み部は、前記第1部材に設けられた第1囲み壁部(表側囲み壁部183)と、前記第2部材に設けられた第2囲み壁部(裏側囲み壁部182)とを備え、
前記固定手段収容領域は、前記第1囲み壁部及び前記第2囲み壁部によって囲まれた領域であり、
前記区画壁部は、前記第1囲み壁部及び前記第2囲み壁部の分離を規制する規制部(表面カバー部193、裏面カバー部194)を備えていることを特徴とする遊技機。
特徴7によれば、第1部材に設けられた第1囲み壁部と、第2部材に設けられた第2囲み壁部とによって固定手段収容領域が形成されている。これにより、複数の部材を開放する場合、すなわち第1部材及び第2部材を分離させる場合に、囲み部を破壊する必要がない。よって、複数の部材を開放した後に、再度第1部材及び第2部材の固定を行った場合であっても、複数の固定手段は囲み部によって覆われているため、外部からの不正行為を抑制することができる。
かかる構成において、第1囲み壁部及び第2囲み壁部の分離が規制部によって規制されている。これにより、第1囲み壁部を備えている第1部材と、第2囲み壁部を備えている第2部材との分離が規制されている。よって、第1部材及び第2部材を分離させるには、カバー部材の破壊又は除去と、固定手段の破壊とを要することになる。よって、複数の部材の開放作業に手間取るため、複数の部材の不正開放行為を抑制することができる。また、仮に複数の部材の不正な開放が行われた場合には、当該行為の痕跡が規制部にも残存することとなる。よって、複数の部材が不正に開放された事実を容易に発見することができる。
特徴8.特徴7において、前記複数の部材は、前記第1部材及び前記第2部材が組み合わされた場合に、周縁において境界が生じるように形成されており、
前記区画壁部は、前記規制部として前記境界を広げる方向に離間した位置に第1規制壁部(表面カバー部193)及び第2規制壁部(裏面カバー部194)を備えており、
前記第1囲み壁部及び前記第2囲み壁部は、前記第1規制壁部と前記第2規制壁部とによって挟まれた領域に配置されていることを特徴とする遊技機。
特徴8によれば、第1規制壁部及び第2規制壁部は、第1部材及び第2部材の境界を広げる方向に対して離間して配置されている。そして、第1囲み壁部及び第2囲み壁部は第1規制壁部及び第2規制壁部によって挟まれている。これにより、第1部材及び第2部材の境界を広げる方向へ第1部材及び第2部材を相対移動させると、両囲み壁部と、第1規制壁部及び第2規制壁部とが当接する。これにより、当該移動が規制されている。よって、両部材の分離が抑制されている。
特徴9.特徴6乃至8のいずれか1において、前記区画壁部は、前記カバー部材を前記複数の部材に対する所定の設置箇所に誘導するガイド部(側面カバー部195)を備えていることを特徴とする遊技機。
特徴9によれば、カバー部材を複数の部材における所定の設置箇所に取り付ける際、カバー部材がガイド部によって所定の設置箇所に誘導される。これにより、カバー部材の取付作業が容易になる。よって、作業性の向上を図ることができる。
特徴10.特徴9において、前記区画壁部は、前記ガイド部として第1壁部を備え、
前記第1壁部の内側の面は、前記第1囲み壁部及び前記第2囲み壁部の外周面と当接するように形成されていることを特徴とする遊技機。
特徴10によれば、第1壁部の内側の面が各囲み壁部の外周面と当接するように形成されているため、第1壁部の内側の面が各囲み壁部の外周面と当接するように、かつ各囲み壁部の外周面に沿って移動させることによって、カバー部材が複数の部材における所定の設置箇所に誘導される。これにより、カバー部材を複数の部材に容易に取り付けることができる。
また、第1囲み壁部又は第2囲み壁部の一方を移動させようとしても、第1囲み壁部又は第2囲み壁部は第1壁部に当接するため、当該移動が規制される。これにより、第1壁部が規制部として兼用されている。よって、第1壁部の多機能化を図ることができる。
特徴11.特徴1乃至10のいずれか1において、前記複数の固定手段のそれぞれには、前記第1部材に設けられた第1結合部(第2表側結合部151)と、前記第1結合部に対応して前記第2部材に設けられた第2結合部(第2裏側結合部152)と、からなる結合体(第2固定部132)が設けられており、
前記複数の部材は、前記複数の固定手段のうち少なくとも1つの固定手段の結合体に対して固定具が挿通され、固定されることにより前記第1部材及び前記第2部材が固定されるものであり、
前記カバー部材は、前記複数の部材に対して取り付けられた場合に、前記複数の固定手段のうち少なくとも1つの固定手段における結合体に対応した位置に取付部(貫通孔201)を備え、前記取付部及び前記結合体の組み合わせに対して固定具(取付ピン202)が挿通され固定されることによって、離脱不可又は離脱困難な状態で前記複数の部材における所定の設置箇所に取り付けられる構成であることを特徴とする遊技機。
特徴11によれば、第1部材に設けられた第1結合部及び第1結合部に対応して第2部材に設けられた第2結合部からなる結合体がそれぞれの固定手段に設けられている。複数の固定手段のうち少なくとも1の固定手段の結合体に固定具が挿通され、固定されることによって、第1部材及び第2部材は固定される。
ここで、カバー部材が複数の部材に取り付けられた場合、複数の固定手段のうち少なくとも1つの固定手段の結合体に対応した位置に取付部が配置されている。そして、取付部及びそれに対応している結合体の組み合わせに対して固定具を挿通させ、固定させることによりカバー部材が所定の設置箇所に固定される。つまり、第1部材及び第2部材を固定するために用いられる結合体が、カバー部材の固定に用いられている。したがって、カバー部材の固定に関して、構成の簡素化を図ることができる。また、カバー部材を複数の部材に取り付けるために、複数の部材に対して加工を施す必要がない。
特徴12.特徴11において、前記固定具は弾性変形可能な係止部(係止爪部205)を備え、
前記結合体には、前記係止部と係止する係止受け部(係止受け空間部159)が設けられ、
前記複数の部材は、前記固定具が前記取付部及びそれに対応する前記結合体の組み合わせに対して挿通され、当該固定具の前記係止部と前記係止受け部とが係止状態となることにより、前記固定具が前記結合体に対して固定されるものであり、
前記固定具が前記結合体に対して固定された状況における前記係止部を所定の向きに規定する規定部(切欠部211、突起部212)が設けられていることを特徴とする遊技機。
特徴12によれば、係止部は規定部によって所定の向きに規定される。これにより、係止部の向きによって、係止部に対するアクセスの容易性が変化する場合、係止部をアクセスしにくい向きに規定することによって、係止部に対する不正なアクセスを抑制することができる。
特徴13.特徴1乃至12のいずれか1において、前記カバー部材は透明性を有することを特徴とする遊技機。
特徴13によれば、カバー部材が透明性を有しているため、カバー部材によって覆われている固定手段を目視にて確認することが可能となる。これにより、仮に固定手段に不正行為が行われた場合であっても、カバー部材材を取り外すことなく容易に確認することができる。よって、カバー部材を取り付けることによって生じるおそれのある不都合を回避することができ、実用上好ましい構成を実現できる。
特徴14.少なくとも遊技に関する制御を司る制御基板を収容可能な内部空間を形成する第1構成体(表側構成体101)及び第2構成体(裏側構成体102)を有する基板ボックス(基板ボックス92)と、
前記第1構成体及び前記第2構成体を固定するとともに、破壊又は除去により当該固定状態が解除された場合には所定の痕跡を残存させる固定手段と、
当該固定手段の固定箇所を覆うカバー部材(カバー部材191)と、
を備えていることを特徴とする遊技機。
特徴14によれば、基板ボックスに対して特徴1と同様の効果を得ることができる。すなわち、固定手段によって、基板ボックスを構成する第1構成体と第2構成体とが固定される。固定箇所はカバー部材によって覆われているため、固定箇所に対する不正行為を抑制することができる。
なお、本特徴に上記特徴2乃至13のいずれかを適用してもよい。この場合、「複数の部材」は「基板ボックス」、「第1部材」は「第1構成体」、「第2部材」は「第2構成体」、「側壁」は「前記内部空間を規定する側壁」と置き換える。
特徴15.少なくとも遊技に関する制御を司る制御基板が収容された基板ボックスと、
当該基板ボックスが搭載される遊技機構成体と、
それら基板ボックス及び遊技機構成体を固定するとともに、破壊又は除去により当該固定状態が解除された場合には所定の痕跡を残存させる固定手段と、
当該固定手段の固定箇所を覆うカバー部材(カバー部材191)と、
を備えていることを特徴とする遊技機。
特徴15によれば、基板ボックスと遊技機構成体との固定に関して特徴1と同様の効果を得ることができる。すなわち、固定手段によって、基板ボックスと遊技機構成体とが固定される。固定箇所はカバー部材によって覆われているため、固定箇所に対する不正行為を抑制することができる。
なお、本特徴に上記特徴2乃至13のいずれかを適用してもよい。この場合、「複数の部材」は「基板ボックス及び遊技機構成体」、「第1部材」は「基板ボックス」、「第2部材」は「遊技機構成体」、と置き換える。
以下に、以上の各手段を適用し得る各種遊技機の基本構成を示す。
パチンコ遊技機:遊技者が操作する操作手段と、その操作手段の操作に基づいて遊技球を発射する遊技球発射手段と、その発射された遊技球を所定の遊技領域に導く球通路と、遊技領域内に配置された各遊技部品とを備え、それら各遊技部品のうち所定の通過部を遊技球が通過した場合に遊技者に特典を付与する遊技機。
スロットマシン等の回胴式遊技機:複数の絵柄を可変表示させる絵柄表示装置を備え、始動操作手段の操作に起因して前記複数の絵柄の可変表示が開始され、停止操作手段の操作に起因して又は所定時間経過することにより前記複数の絵柄の可変表示が停止され、その停止後の絵柄に応じて遊技者に特典を付与する遊技機。
10…パチンコ機、82…払出制御装置、91…払出制御基板、92…基板ボックス、101…表側構成体、102…裏側構成体、103…表側周縁部、104…膨出部、105…平面部、106…裏側周縁部、111…フック部、112…凸部、121…係止受け、122…凹部、123…受け部、131…第1固定部、132…第2固定部、175…第1連結部、176…第2連結部、179…囲み部、180…ベース部、181…囲み壁部、182…裏側囲み壁部、183…表側囲み壁部、191…カバー部材、193…表面カバー部、194…裏面カバー部、195…側面カバー部、202…取付ピン。

Claims (1)

  1. 少なくとも遊技に関する制御を実行する制御基板を収容可能な内部空間を形成する第1構成体及び第2構成体を有し、両構成体を相対的にスライドさせることにより開放及び閉鎖が可能となる基板ボックスと、
    前記スライドする方向と交差する前記両構成体の並び方向から前記両構成体が固定されることにより、前記閉鎖状態における前記スライドを規制するとともに、当該固定が解除された場合には所定の痕跡を残存させる固定手段と、
    当該固定手段の固定箇所を覆うカバー部材と、
    を備え、
    前記カバー部材は前記固定手段を覆う箱形状とされていて、箱形状をなす各壁部の隣接する端部同士は一体化されているとともに、前記カバー部材の1の面側だけが開口されており、該開口を前記基板ボックスに向けた状態で前記スライドする方向に移動することで前記固定手段を覆う状態とすることを可能とし、前記基板ボックスに対して前記スライドする方向に交差する方向から固定されることを特徴とする遊技機。
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