JP6043568B2 - 質量分析装置、質量分析方法、及びイオン源 - Google Patents
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Description
特許文献1には、絶縁性材料を加工して形成した流路の一部分にその断面積に比して著しく小さい断面積を有する狭小部を設けたチップと、狭小部を通過するように電界を発生する一対の電極とを有するプラズマ発光分析装置が記載されている。また、このプラズマ発光分析装置は、流路及び狭小部に導電性液体を満たした状態で狭小部の両側に電界を印加することにより、狭小部にプラズマを発生させ、発生したプラズマのスペクトルを分光器で分析する。
また原子吸光光度計も燃焼ガスを使用するため、上記同様の問題が生じている。
[装置構成]
図1に、本実施例に係る質量分析装置100の主要部を示す。質量分析装置100は、イオン源(容器101、電極111及び112)、高圧電源110、分析部122、検出部123、コンピュータ130を有している。
続いて、本実施例に係るイオン源は、ガスを使用することなく、測定試料のイオンを効率的に分析部122に供給できることを説明する。以下では、図2A〜図2Dを用い、イオンの発生動作を説明する。なお、図2A〜図2Dは、容器101と電極111及び112の周辺のみを表している。
図2Aは、測定試料溶液140を容器101に導入した状態を模式的に表している。測定試料溶液140は、開放端102の付近を除き、容器101の内部を満たしている。測定試料溶液140は、気泡等が容器101内に存在しないように充填されることが望ましい。特に、閉端103側に気泡等が存在しないことが望ましい。また、充填の完了時点で、測定試料溶液140は電極111と電極112に接している必要がある。
電極111と電極112の間に高電圧を印加すると、測定試料溶液140が電導路となり、電極111と電極112の間に電流が流れる。この際、測定試料溶液140は、ジュール熱により温度上昇し、一部が気泡141となる。図2Bに、発生した気泡141の初期状態を示す。気泡141は、電極111と電極112の間に発生する。
図2Cに示すように、気泡の膨張が続いて気泡141の内部に電極111と電極112が取り込まれる状態になると、電極111と電極112の間には測定試料溶液140を介する場合よりも多くの電流が流れる状態になる。この結果、気泡141の温度は一段と上昇し、気泡141の膨張は加速される。また、測定試料溶液140に含まれる成分のイオン化も一段と促進される。
さらに電圧の印加を続けると、気泡141の膨張が継続し、やがて気泡141が開放端102から容器101の外部に向けて爆発的に放出される。この状態を、図2Dに示す。この際、気泡141の内部で生成された測定試料溶液140に含まれる成分のイオン化物143も容器101の外側に放出される。この際、イオン化物143はガス化している。
以上のように、本実施例に係る質量分析装置100によれば、アルゴンガス等を用いることなく小さいプラズマを容器101内に発生することができ、かつ、当該プラズマにより生成されたイオン化物143を分析部122の方向に効率良く取り出すことができる。
[装置構成]
続いて、前述した原理を使用する質量分析装置の他の実施例を示す。図3に、本実施例に係る質量分析装置200の主要部を示す。図3には、図1との対応部分に同一符号を付して示す。
図4に、本実施例に係る質量分析装置200で使用する制御タイミングを示す。上から順に、送液ポンプ203による送液タイミング、高圧電源110によるパルス電圧の印加タイミング、分析部122による分析タイミング(イオントラップタイミング)、検出部123によるイオン検出タイミング(スイープタイミング)である。
本実施例に係る質量分析装置200の場合にも、実施例1の同様の効果を実現することができる。すなわち、アルゴンガス等を用いることなく、プラズマにより生成されたイオン化物143を分析部122の方向に効率良く取り出し、測定試料を質量分析することができる。
前述の2つの実施例においては、容器101の内径が、閉端103から開放端102まで全て同一である場合を想定した。しかしながら、図5に示すように、いわゆる砂時計のように内空間の一部分に絞り部(狭小部)302を有する容器301を用いても良い。勿論、容器301の一方側は開放端102であり、他方側は閉端103である。また、容器301の内部には測定試料溶液140を充填し、不図示の電極111及び電極112に印加する高電圧により気泡140(プラズマ)を発生させる点は、前述の実施例と同様である。なお、不図示の電極111及び電極112は、絞り部(狭小部)302を挟むように絞り部(狭小部)302の両側に配置する。
本発明は、上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
102…開放端
103…閉端
110…高圧電源
111、112…電極
113、114…配線
121…イオン取り込み口
122…分析部
123…検出部
130…コンピュータ
131、132、133、134…信号線
140…測定試料溶液
141…気泡
142…液滴
143…イオン化物
201…小孔
202…配管
203…送液ポンプ
204…溶液よけ
302…絞り部(狭小部)
Claims (11)
- 開放端と閉端を有する筒形状の容器であり、測定試料溶液が導入される容器と、前記容器の内空間に電圧を印加する一対の電極とを有するイオン源と、
前記一対の電極に電圧を印加する電圧源と、
前記開放端に向けてイオン取り込み口を配置した分析部と、
前記分析部で選択されたイオンを検出する検出部と、
前記一対の電極に対する電圧の印加タイミングを制御して前記容器内の測定試料溶液に気泡を発生させ、前記開放端の方向に成長する気泡と共に放出されるイオンを前記分析部及び前記検出部を通じて計測する制御部と
を有する質量分析装置。 - 請求項1に記載の質量分析装置において、
前記容器の一部に形成され、測定試料溶液の導入に使用される小孔と、
測定試料溶液を送液する送液ポンプと、
前記送液ポンプと前記小孔を接続する配管と
を有することを特徴とする質量分析装置。 - 請求項2に記載の質量分析装置において、
前記小孔は、筒形状の前記容器のうち閉じられている側の端面に形成される
ことを特徴とする質量分析装置。 - 請求項3に記載の質量分析装置において、
前記小孔の内径は前記容器の内径の1/3以下、又は、前記小孔の断面積は前記容器の断面積の1/10以下に形成される
ことを特徴とする質量分析装置。 - 請求項2に記載の質量分析装置において、
前記電圧源はパルス電源であり、
前記制御部は少なくとも前記電圧源による電圧の印加が停止されている間は、前記送液ポンプによる測定試料溶液の送液を停止制御する
ことを特徴とする質量分析装置。 - 請求項1に記載の質量分析装置において、
前記容器はその内空間の一部に絞り部を有する
ことを特徴とする質量分析装置。 - 請求項1に記載の質量分析装置において、
前記イオン取り込み口の前方に液よけを有する
ことを特徴とする質量分析装置。 - 請求項1に記載の質量分析装置において、
前記イオン取り出し口の軸方向が、前記容器の開放端における軸方向に対して下方を向くように配置される
ことを特徴とする質量分析装置。 - 開放端と閉端を有する筒形状の容器であり、測定試料溶液が導入される容器と、
前記容器の内空間に電圧を印加する一対の電極と、を有し、
前記容器の一部に、測定試料溶液が送液ポンプから配管を通じて導入される小孔が形成されており、
前記小孔は、筒形状の前記容器のうち閉じられている側の端面に形成され、
前記小孔の内径は前記容器の内径の1/3以下、又は、前記小孔の断面積は前記容器の断面積の1/10以下に形成される
ことを特徴とするイオン源。 - 開放端と閉端を有する筒形状の容器であり、測定試料溶液が導入される容器と、前記容器の内空間に電圧を印加する一対の電極とを有するイオン源と、前記一対の電極に電圧を印加する電圧源と、前記開放端に向けてイオン取り込み口を配置した分析部と、前記分析部で選択されたイオンを検出する検出部とを有する質量分析装置における質量分析方法であって、
前記一対の電極に対する電圧の印加タイミングを制御して前記容器内の測定試料溶液に気泡を発生させる処理と、
前記開放端の方向に成長する気泡と共に放出されるイオンを前記分析部及び前記検出部を通じて計測する処理と
を有する質量分析方法。 - 請求項10に記載の質量分析方法において、
少なくとも前記一対の電極に対する電圧の印加が停止されている間、前記容器内への送液ポンプによる測定試料溶液の送液を停止制御する
ことを特徴とする質量分析方法。
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