JP6042248B2 - 射撃訓練装置 - Google Patents
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また、訓練装置は、レーザ光を受光すると、レーザ光に含まれる情報を解析し、発射者情報や、発射した火器を示す器材情報や、弾種情報や、被弾位置を示す損耗部位情報や、損耗度を示す損耗区分情報などを、ホスト局へ無線送信する。
模擬弾を使用して射撃訓練を行うための射撃訓練装置であって、
模擬弾として使用される第1の無線信号を受信する受信部と、
当該射撃訓練装置の損耗度を現示する現示部と、
当該射撃訓練装置の位置を測定し位置情報を出力する位置測定部と、
当該射撃訓練装置の損耗度を示す第1の損耗区分と、当該射撃訓練装置の移動距離の閾値を示す第1の閾値とを対応付けて記憶する記憶部と、
前記受信部で前記第1の無線信号を受信すると当該射撃訓練装置の損耗度を判定し、損耗度が前記第1の損耗区分である場合に、当該射撃訓練装置が前記第1の損耗区分の状態にあることを前記現示部に現示させる第1の損耗区分現示処理を行い、その後、前記位置測定部で測定した位置情報と前記記憶部に記憶した前記第1の閾値とに基づき、当該射撃訓練装置が第1の期間内に移動した距離Lが前記第1の閾値以上であるか否かを判定する移動距離判定処理を行い、前記距離Lが前記第1の閾値以上である場合に、当該射撃訓練装置の損耗度を、前記第1の損耗区分よりも損耗度の高い第2の損耗区分に変更する損耗区分変更処理と、該射撃訓練装置が前記第2の損耗区分の状態にあることを前記現示部に現示させる第2の損耗区分現示処理とを行う制御部と、
を備えることを特徴とする射撃訓練装置。
図1に示す本実施形態の射撃訓練システムは、ホスト局1と、模擬弾であるレーザ光を発射する訓練装置2Sと、レーザ光を受光する訓練装置2Rとを備える。訓練装置2Sと訓練装置2Rは、人員が装着する訓練装置である。さらに、レーザ光を発射する訓練装置3Sと、レーザ光を受光する訓練装置3Rとを備えることもある。訓練装置3Sと訓練装置3Rは、戦車等の車両が装着する訓練装置である
訓練装置2Sは、レーザ光2Lを発射した後、発射した弾の数(発射数)や弾種や残弾数や発射者情報などを、発射情報2SWとしてホスト局1へ無線送信するとともに、自身の備える現示部に表示する。
このように、複数の訓練装置2が、模擬弾としての無線信号であるレーザ光2Lを互いに送受信する。
訓練装置3Sは、レーザ光3Lを発射した後、発射した弾の数(発射数)や弾種や残弾数や発射車両情報などを、ホスト局1へ無線信号3SWにより送信するとともに、自身の備える現示部に表示する。
このように、複数の訓練装置3が、模擬弾としての無線信号であるレーザ光3Lを互いに送受信する。
図2に示すように、訓練装置2は、訓練装置2の各構成部及び全体を制御する制御部11と、記憶部12と、受光部21と、発光部22と、電池部23と、現示部24と、位置測定部25と、火器無線部26と、データ入力部27と、通信部28とを備える。制御部11と記憶部12とで制御装置10を構成する場合もある。
発光部22は、受光部21のそれぞれに対応するように複数設けられ、当該訓練装置2の装着者の、例えば、頭部、胴部、左右腕部、左右脚部に、それぞれ装着される。そして、制御部11からの指示に基づき、レーザ光を受光した部位、つまり被弾した部位の発光部22が発光するように構成される。これにより、訓練装置2の装着者等の参加者は、被弾部位を容易に知ることができる。発光部22は、後述する現示部24の一部として考えてもよい。
電池部23は、制御部11を含む当該訓練装置2の各構成部に対し、電源を供給する電源部である。
例えば、現示部24には、人体の外形と、受光部21の装着位置(例えば、頭部、胴部、左右腕部、左右脚部)つまり損耗部位とを示す図や、損耗区分(例えば、死亡、重傷、軽傷)を示す図が表示されており、被弾情報を受信すると、該当する損耗部位と損耗区分が点灯又は点滅するとともに、損耗区分に応じた音を発するようになっている。また、現示部24には、音を含む警告表示を消すための警告停止ボタンが備えられ、警告停止ボタンを押すたびに、警告表示状態と警告表示消去状態とを切り換えるようになっている。
上述したように、発光部22を、現示部24の一部として考えてもよい。この場合、例えば、各損耗部位に配置された発光部22において、損耗区分に応じた点灯又は点滅等の表示を行うことにより、装着者の胸部付近に装着する現示部24の表示内容を省略することもできる。例えば、発光部22において、死亡時は点滅、重傷時は赤色で発光、軽傷時は橙色で発光する。
なお、位置測定部25を訓練装置2とは別に設け、位置測定部25で測定した位置情報を、例えば通信部28を介して、制御部11が取得するように構成することも可能である。
制御部11が、装着者からの指示に基づき、例えばレーザ銃に対し、火器無線部26を介して模擬弾発射指示を行うと、模擬弾発射指示されたレーザ銃は、他の訓練装置2等に対し、弾を模擬したレーザ光を発射する。なお、レーザ光の代わりにレーザ光以外の無線信号を用いることもでき、レーザ銃等の装具は、レーザ光を含む無線信号を送信する送信部として機能する。
また、例えば、訓練装置2の装着者が被弾し死亡と判定された場合、制御部11は、火器無線部26を介して、当該装着者が携行している装具に対し、訓練機能停止を指示する。例えば、レーザ銃に対し、引き金が引けない状態又はレーザ光が発射できない状態にする。あるいは、火器無線部26は、制御部11から訓練機能停止指示を受信すると、自身が機能停止して、レーザ銃等の装具に対し、制御部11からの模擬弾発射指示を伝送しないようにしてもよい。
また、動作制限テーブル12aには、動作制限有りの場合の損耗部位、損耗区分、閾値Lt、閾値Ttのみを記憶するようにし、動作制限なしの場合は記憶しないように構成することも可能である。
このように、移動距離の監視と、所定の距離以上の移動を行った累積時間の監視とを行うことにより、実戦に近い状態を模擬することができる。
本実施形態では、事前準備として、動作制限テーブル12aと、損耗判定テーブル12bと、当該訓練装置2の装着者の個別番号や使用火器種などの訓練情報とを、データ登録装置30からデータ入力部27を介して記憶部12に登録しておく。
例えば、1番目の所定期間t1(1)内における移動距離L1が閾値Lt以上でない場合は、ステップS4へ戻り、2番目の所定期間t1(2)における移動距離L2の測定を行う。
例えば、1番目の所定期間t1(1)内において累積時間T1が閾値Ttになっていない場合は、ステップS4へ戻り、2番目の所定期間t1(2)における移動距離L2の測定を行う。
例えば、損耗区分が軽傷であった場合は重傷に変更し、損耗区分が重傷であった場合は死亡に変更する。
例えば、1番目の所定期間t1(1)内において損耗区分を変更した結果、損耗区分が死亡とならなかった場合は、ステップS4へ戻り、2番目の所定期間t1(2)における移動距離L2の測定を行う。
(1)射撃訓練装置が第1の期間t1内に移動した距離Lが第1の閾値Lt以上であった場合に、当該射撃訓練装置を第1の損耗区分からより損耗度の高い第2の損耗区分に変更するようにしたので、受光した訓練装置が所定の損耗区分を超える動作(例えば、訓練装置の装着者が走行する)を行ったときに、より実戦に近い訓練状態とする(例えば、無理な走行をすると死亡する。)ことができる。
(2)射撃訓練装置が第1の期間t1内に移動した距離Lが第1の閾値Lt以上であることが複数回行われ、該複数回の第1の期間t1の累積時間T1が第2の閾値Tt以上であった場合に、当該射撃訓練装置を第1の損耗区分からより損耗度の高い第2の損耗区分に変更するようにしたので、さらに実戦に近い訓練状態とする(例えば、無理な走行を繰り返すと死亡する。)ことができる。
(3)損耗区分と対応付けて動作制限フラグを記憶しておき、動作制限フラグ有りを示す場合に、第1の期間t1内に移動した距離Lが第1の閾値Lt以上であるか否かや、複数回の第1の期間t1の累積時間T1が第2の閾値Tt以上であるか否かの判定を行うようにしたので、例えば、軽傷の場合は動作制限フラグなし、重傷の場合は動作制限フラグ有りとすることにより、実戦に近い訓練状態とすることができる。
(4)例えば第2の損耗区分が死亡の場合は、第2の損耗区分となった射撃訓練装置からのレーザ光の発射を停止するようにしたので、実戦に近い訓練状態とすることができる。
上記実施形態では、訓練装置は模擬弾となる無線信号としてレーザ光を用いたが、レーザ光以外の無線信号を用いる構成とすることもできる。
また、上記実施形態では、訓練装置は発射側と受光側の両者の機能を備える構成としたが、発射側専用の訓練装置又は受光側専用の訓練装置とすることもできる。
また、上記実施形態では、人員用の訓練装置について説明したが、本発明は、車両用や航空機用等の訓練装置についても適用することができる。
また、本発明は、CPUがメモリに格納された制御プログラムを実行することにより制御する構成としてもよく、また、ハードウエア回路として構成してもよい。
第1の構成は、
模擬弾を使用して射撃訓練を行うための射撃訓練装置であって、
模擬弾として使用される第1の無線信号を受信する受信部と、
当該射撃訓練装置の損耗度を現示する現示部と、
当該射撃訓練装置の位置を測定し位置情報を出力する位置測定部と、
当該射撃訓練装置の損耗度を示す第1の損耗区分と、当該射撃訓練装置の移動距離の閾値を示す第1の閾値とを対応付けて記憶する記憶部と、
前記受信部で前記第1の無線信号を受信すると当該射撃訓練装置の損耗度を判定し、損耗度が前記第1の損耗区分である場合に、当該射撃訓練装置が前記第1の損耗区分の状態にあることを前記現示部に現示させる第1の損耗区分現示処理を行い、その後、前記位置測定部で測定した位置情報と前記記憶部に記憶した前記第1の閾値とに基づき、当該射撃訓練装置が第1の期間内に移動した距離Lが前記第1の閾値以上であるか否かを判定する移動距離判定処理を行い、前記距離Lが前記第1の閾値以上である場合に、当該射撃訓練装置の損耗度を、前記第1の損耗区分よりも損耗度の高い第2の損耗区分に変更する損耗区分変更処理と、該射撃訓練装置が前記第2の損耗区分の状態にあることを前記現示部に現示させる第2の損耗区分現示処理とを行う制御部と、
を備えることを特徴とする射撃訓練装置。
ここで、第1の無線信号は、レーザ光であってもよいし、レーザ光以外であってもよい。
前記記憶部は、前記第1の損耗区分と対応付けて、前記第1の期間の累積時間の閾値を示す第2の閾値を記憶し、
前記制御部は、前記第1の損耗区分現示処理を行った後、複数の前記第1の期間において前記移動距離判定処理を行い、前記距離Lが前記第1の閾値以上であると判定された前記第1の期間を累積し、該累積した累積時間が前記第2の閾値以上であるか否かを判定する累積時間判定処理を行い、前記累積時間が前記第2の閾値以上である場合に、前記第2の損耗区分に変更する前記損耗区分変更処理と、前記第2の損耗区分現示処理とを行うことを特徴とする射撃訓練装置。
前記記憶部は、前記第1の損耗区分と対応付けて動作制限の有無を示す動作制限フラグを記憶し、
前記制御部は、前記動作制限フラグが動作制限有りを示す場合に、前記移動距離判定処理と、前記累積時間判定処理と、前記損耗区分変更処理と、前記第2の損耗区分現示処理とを行い、前記動作制限フラグが動作制限なしを示す場合には、前記移動距離判定処理と、前記累積時間判定処理と、前記損耗区分変更処理と、前記第2の損耗区分現示処理とを行わないことを特徴とする射撃訓練装置。
前記記憶部は、前記第1の損耗区分と対応付けて動作制限の有無を示す動作制限フラグを記憶し、
前記制御部は、前記動作制限フラグが動作制限有りを示す場合に、前記移動距離判定処理と、前記損耗区分変更処理と、前記第2の損耗区分現示処理とを行い、前記動作制限フラグが動作制限なしを示す場合には、前記移動距離判定処理と、前記損耗区分変更処理と、前記第2の損耗区分現示処理とを行わないことを特徴とする射撃訓練装置。
模擬弾として使用される第2の無線信号を送信する送信部を備え、
前記制御部は、当該射撃訓練装置の損耗度を前記第2の損耗区分に変更した後、前記送信部からの前記第2の無線信号の送信を停止させることを特徴とする射撃訓練装置。
模擬弾として使用される第1の無線信号を受信する受信部と、現示部と、位置を測定し位置情報を出力する位置測定部とを備える射撃訓練装置を制御する制御装置であって、
当該射撃訓練装置の損耗度を示す第1の損耗区分と、当該射撃訓練装置の移動距離の閾値を示す第1の閾値とを対応付けて記憶する記憶部と、
前記受信部で前記第1の無線信号を受信すると当該射撃訓練装置の損耗度を判定し、損耗度が前記第1の損耗区分である場合に、当該射撃訓練装置が前記第1の損耗区分の状態にあることを前記現示部に現示させる第1の損耗区分現示処理を行い、その後、前記位置測定部で測定した位置情報と前記記憶部に記憶した前記第1の閾値とに基づき、当該射撃訓練装置が第1の期間内に移動した距離Lが前記第1の閾値以上であるか否かを判定する移動距離判定処理を行い、前記距離Lが前記第1の閾値以上である場合に、当該射撃訓練装置の損耗度を、前記第1の損耗区分よりも損耗度の高い第2の損耗区分に変更する損耗区分変更処理と、該射撃訓練装置が前記第2の損耗区分の状態にあることを前記現示部に現示させる第2の損耗区分現示処理とを行う制御部と、
を備えることを特徴とする制御装置。
Claims (3)
- 模擬弾を使用して射撃訓練を行うための射撃訓練装置であって、
模擬弾として使用される第1の無線信号を受信する受信部と、
当該射撃訓練装置の損耗度を現示する現示部と、
当該射撃訓練装置の位置を測定し位置情報を出力する位置測定部と、
当該射撃訓練装置の損耗度を示す第1の損耗区分と、当該射撃訓練装置の移動距離の閾値を示す第1の閾値とを対応付けて記憶する記憶部と、
前記受信部で前記第1の無線信号を受信すると当該射撃訓練装置の損耗度を判定し、損耗度が前記第1の損耗区分である場合に、当該射撃訓練装置が前記第1の損耗区分の状態にあることを前記現示部に現示させる第1の損耗区分現示処理を行い、その後、前記位置測定部で測定した位置情報と前記記憶部に記憶した前記第1の閾値とに基づき、当該射撃訓練装置が第1の期間内に移動した距離Lが前記第1の閾値以上であるか否かを判定する移動距離判定処理を行い、前記距離Lが前記第1の閾値以上である場合に、当該射撃訓練装置の損耗度を、前記第1の損耗区分よりも損耗度の高い第2の損耗区分に変更する損耗区分変更処理と、該射撃訓練装置が前記第2の損耗区分の状態にあることを前記現示部に現示させる第2の損耗区分現示処理とを行う制御部と、
を備えることを特徴とする射撃訓練装置。 - 請求項1に記載された射撃訓練装置であって、
前記記憶部は、前記第1の損耗区分と対応付けて、前記第1の期間の累積時間の閾値を示す第2の閾値を記憶し、
前記制御部は、前記第1の損耗区分現示処理を行った後、複数の前記第1の期間において前記移動距離判定処理を行い、前記距離Lが前記第1の閾値以上であると判定された前記第1の期間を累積し、該累積した累積時間が前記第2の閾値以上であるか否かを判定する累積時間判定処理を行い、前記累積時間が前記第2の閾値以上である場合に、前記第2の損耗区分に変更する前記損耗区分変更処理と、前記第2の損耗区分現示処理とを行うことを特徴とする射撃訓練装置。 - 請求項2に記載された射撃訓練装置であって、
前記記憶部は、前記第1の損耗区分と対応付けて動作制限の有無を示す動作制限フラグを記憶し、
前記制御部は、前記動作制限フラグが動作制限有りを示す場合に、前記移動距離判定処理と、前記累積時間判定処理と、前記損耗区分変更処理と、前記第2の損耗区分現示処理とを行い、前記動作制限フラグが動作制限なしを示す場合には、前記移動距離判定処理と、前記累積時間判定処理と、前記損耗区分変更処理と、前記第2の損耗区分現示処理とを行わないことを特徴とする射撃訓練装置。
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