JP6041337B2 - 液面計測システム、船舶 - Google Patents
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Description
本発明の請求項1に係る液面計測システムは、一部が液面よりも下に没するように液面に存在する船体に対する前記液面の高さを計測する液面計測システムであって、一部が前記液面の下の液体中に没するように薄膜状に形成されている電極が少なくともそのうちの一方の電極となっている2本の電極からなる電極対と、前記2本の電極の間の電気特性から前記電極対が形成された箇所における前記液面と前記船体との相対的な位置関係を検出する計測部とを具備し、前記一方の電極を用いて前記液面と前記船体との相対的な位置関係が測定される複数の測定点が少なくとも前記船体の左右両舷に配置され、それぞれの前記測定点で測定される前記船体の所定の喫水線を基準とした前記液面と前記船体との相対的な位置関係に基づいて前記船体の喫水と姿勢を計測することを特徴とする。
この発明においては、2本の電極からなる電極対と計測部とを用いて、船体の周囲における液面の高さが左右両舷において計測され、これによって船体と液面との相対的な位置関係が測定され、船体の喫水と姿勢が計測される。
本発明の請求項2に係る液面計測システムにおいて、前記2本の電極における他方の電極として、表面が導電性とされた前記船体が使用されたことを特徴とする。
この発明においては、表面が導電性とされた船体自身が、電極対における他方の電極として使用される。
本発明の請求項3に係る液面計測システムにおいて、前記一方の電極は、前記船体の側面に塗布された導電性塗料で構成されたことを特徴とする。
この発明においては、電極対における一方の電極は、船体の側面に導電性塗料を用いて薄膜状に形成される。
この発明においては、液面と船体との相対的な位置関係は、ブリッジ回路(例えばホイートストンブリッジ回路)における平衡条件のずれに起因して発生する電圧から算出される。
本発明の請求項5に係る液面計測システムにおいて、前記ブリッジ回路には、前記液体中に常時没する補償電極を具備する補償素子が挿入されたことを特徴とする。
この発明においては、液体中に全体が常時没している補償電極を利用した補償素子が、ブリッジ回路中に挿入される。補償素子は、液体の温度等の変化がブリッジ回路のバランスに与える影響を低減する。
本発明の請求項6に係る液面計測システムにおいて、前記計測部は、前記2本の電極間の電気抵抗を計測することによって前記2本の電極間における前記液面と前記船体との相対的な位置関係を検出することを特徴とする。
この発明においては、2本の電極間の電気抵抗から液面と船体との相対的な位置関係が算出される。
本発明の請求項7に係る液面計測システムにおいて、前記計測部は、前記2本の電極間に交流電圧を印加することを特徴とする。
この発明においては、液面の高さを検出するために、2本の電極間に交流電圧が印加される。
この発明においては、複数の測定点における液面と船体との相対的な位置関係が算出される。すなわち、液面と船体との相対的な位置関係の空間分布が計測される。
本発明の請求項9に係る液面計測システムは、前記船体の船首部と、船尾部の左右両舷と、船首部と船尾部の中間の左右両舷と、にそれぞれ前記複数の測定点が配置されたことを特徴とする。
この発明においては、船首部の1箇所、船尾部の左右両舷2箇所、中央部の左右両舷2箇所、の計5箇所に測定点が配置される。
本発明の請求項10に係る液面計測システムにおいて、隣接する前記測定点の間隔は、前記船体の中央部よりも船首部及び/又は船尾部で短いことを特徴とする。
この発明においては、複数の測定点の配列が均一ではなく、船首部や船尾部で密に配列される。
この発明においては、少なくとも一方の電極は、空荷の状態における喫水線の高さと満載時の喫水線の間をカバーするように構成される。
本発明の請求項12に係る液面計測システムは、前記液面と前記船体との相対的な位置関係の検出結果を処理し波浪を認識することを特徴とする。
この発明においては、液面と船体との相対的な位置関係の空間的、時間的変動を認識することによって液面における波浪が認識される。
本発明の請求項13に係る液面計測システムは、前記波浪の時間変化を解析することによって、多方向波を構成する方向波を認識することを特徴とする。
この発明においては、更に、波浪における方向波の解析が行われる。
本発明の請求項14に係る船舶は、前記液面計測システムを搭載したことを特徴とする。
この発明においては、船舶(実船、あるいは模型船)が前記の液面計測システムを搭載する。
また、電極対における一方の電極のみを薄膜状にし、他方の電極として、表面が導電性とされた船体を用いれば、使用する電極の数を減らすことができる。
また、薄膜状の電極を導電性塗料で構成すれば、その形成が特に容易であり、かつ測定されるべき液面(波浪)に電極の存在自身が与える影響を最小限とすることができる。
また、上記の補償素子(補償抵抗等)をブリッジ回路に用いれば、環境の変化(液体の温度の変化等)に際しても安定した計測が可能である。この補償素子の形成も容易である。
また、計測の際に2本の電極間に印加される電圧を交流とすれば、電極の寿命を長くすることができる。これは、海面の水位あるいは波浪を計測する場合に特に有効である。
あるいは、測定点を前記の5箇所に設置した場合には、電極の数を少なくした状態で船体等(構造体)の姿勢を高精度で検出することもできる。
こうした測定点の配列は、どの場合においても、容易に実現することができる。
また、電極対を構成する2つの電極のうちの一方の電極が、空荷の状態における喫水線の高さと満載時の喫水線の高さにおいて延伸した構成とすれば、船体等の姿勢検知や波浪の検出を充分に行うことができる。
また、上記の液面計測システムによって、液面と船体との相対的な位置関係の時間的分布や空間的分布を精密に計測することができるため、波浪を認識する、あるいは波浪の解析も特に精密に行うことが可能である。
また、上記の液面計測システムは、実船、模型船、あるいは他の浮体に容易に搭載することができる。実船に搭載した場合には、船舶の航行にこの液面計測システムにおいて使用される電極等が摩擦抵抗等の面で悪影響を与えることもない。
以下では、実際に上記の船側波計測システムを模型船に設置して計測を行った結果について説明する。
15、18、62 電極
16 導電性塗料層
17 絶縁性塗料層
19、61 共通電極
20 計測部
30 検出制御回路
31〜33 固定抵抗
35 増幅回路
40 算出回路
51〜53 補償抵抗
71、511、512、521、522、531、532 補償電極
80 補償電極ケース
100、110、140 船体
120、151〜155 電極対
171 絶縁性塗料層開口
181 電極開口
200 海水
201 海面
202 喫水線
Claims (14)
- 一部が液面よりも下に没するように液面に存在する船体に対する前記液面の高さを計測する液面計測システムであって、
一部が前記液面の下の液体中に没するように薄膜状に形成されている電極が少なくともそのうちの一方の電極となっている2本の電極からなる電極対と、
前記2本の電極の間の電気特性から前記電極対が形成された箇所における前記液面と前記船体との相対的な位置関係を検出する計測部とを具備し、
前記一方の電極を用いて前記液面と前記船体との相対的な位置関係が測定される複数の測定点が少なくとも前記船体の左右両舷に配置され、それぞれの前記測定点で測定される前記船体の所定の喫水線を基準とした前記液面と前記船体との相対的な位置関係に基づいて前記船体の喫水と姿勢を計測することを特徴とする液面計測システム。 - 前記2本の電極における他方の電極として、表面が導電性とされた前記船体が使用されたことを特徴とする請求項1に記載の液面計測システム。
- 前記一方の電極は、前記船体の側面に塗布された導電性塗料で構成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の液面計測システム。
- 前記計測部は、ブリッジ回路における前記2本の電極間の電気特性の変化に起因する平衡条件のずれから前記液面と前記船体との相対的な位置関係を検出することを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の液面計測システム。
- 前記ブリッジ回路には、
前記液体中に常時没する補償電極を具備する補償素子が挿入されたことを特徴とする請求項4に記載の液面計測システム。 - 前記計測部は、前記2本の電極間の電気抵抗を計測することによって前記2本の電極間における前記液面と前記船体との相対的な位置関係を検出することを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の液面計測システム。
- 前記計測部は、前記2本の電極間に交流電圧を印加することを特徴とする請求項4から請求項6までのいずれか1項に記載の液面計測システム。
- 前記一方の電極を用いて前記液面と前記船体との相対的な位置関係が測定される前記複数の測定点が前記船体の側面における水平方向における複数の箇所にそれぞれ配置されたことを特徴とする請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の液面計測システム。
- 前記船体の船首部と、船尾部の左右両舷と、船首部と船尾部の中間の左右両舷と、にそれぞれ前記複数の測定点が配置されたことを特徴とする請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載の液面計測システム。
- 隣接する前記測定点の間隔は、前記船体の中央部よりも船首部及び/又は船尾部で短いことを特徴とする請求項8又は9に記載の液面計測システム。
- 前記一方の電極は、前記液体の深さ方向において、少なくとも前記船体のバラスト状態における前記喫水線の高さと前記船体の満載時における前記喫水線の高さにおいて延伸した構成とされたことを特徴とする請求項1から請求項10までのいずれか1項に記載の液面計測システム。
- 前記液面と前記船体との相対的な位置関係の検出結果を処理し波浪を認識することを特徴とする請求項1から請求項11までのいずれか1項に記載の液面計測システム。
- 前記波浪の時間変化を解析することによって、多方向波を構成する方向波を認識することを特徴とする請求項12に記載の液面計測システム。
- 請求項1から請求項13までのいずれか1項に記載の液面計測システムを搭載したことを特徴とする船舶。
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