JP6038194B2 - 薬剤投与装置、薬剤投与システムおよびそれらの作動方法 - Google Patents

薬剤投与装置、薬剤投与システムおよびそれらの作動方法 Download PDF

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Description

本発明は、薬剤を経皮的に投与する薬剤投与装置、薬剤投与システムおよびそれらの制御方法に関する。
一般に、薬剤の投与には経口投与や注射による投与がよく用いられている。経口投与の場合、服用の簡便さ、安全性に優れているものの、水溶性薬剤や高分子薬剤が十分に吸収されないという課題がある。また注射の場合も、速効性という利点はあるが、患者に苦痛を与えてしまうという不都合がある。
現在では、従来から用いられているこれらの方法の課題や不都合を補う目的で、皮膚を通しての薬剤投与システム(以下、経皮的薬剤投与システムと称する)の開発が進められている。経皮的薬剤投与システムには、電気エネルギーを使用する方法、超音波を使用する方法等、いくつかの方法が提案されてきた。
電気エネルギーを使用する方法のうち、古くから研究され、一部実用化されている方法として、イオントフォレシスがある。イオントフォレシスは、皮膚の離れた2点に正負の電極を装着し、正極から、皮膚の角質層を横切った後、角質層より体内側を通過して、負極へとつながる電流が生じることにより、角質層部分において、荷電した薬剤を電気泳動の原理で移動させて吸収させる方法である。原理的には荷電薬剤が吸収促進の対象となるが、電流によって水の流れも生じるため、電荷を持たない薬剤や分子量の大きな薬剤でも皮膚透過性が上昇すると報告されている。
特許文献1には、イオントフォレシスの例として電極に薬剤を備えるパッチに電池駆動であるコントローラを組み合わせ、該コントローラから電極に電力を供給することが開示されている。特許文献1のコントローラは、複雑なプロファイルの設定をすることなく、単純に供給電流を切り換えるだけであることから小型であり、しかも電池駆動であることから、薬剤投与中の患者を拘束することがない。
また、特許文献2には、パッチに組み合わせるコントローラと専用のクレイドルを提供し、パッチに応じて設定すべきプロファイル(電流値設定等)を専用のクレイドルにより無線通信でコントローラに供給する構成が記載されている。特許文献2によれば、装置の形態性を維持しながらより複雑な電流値制御を簡単な操作で行える。
特表平11−506368号公報 特開2010−172475号公報
ところで、特許文献1や特許文献2のような携帯型のイオントフォレシスでは、薬剤投与装置ごとに設定された供給電流やプロファイルに従って指定された投与速度で薬剤の投与が行なわれる。イオントフォレシスは陽極及び陰極が1対となり、その間に電流を生じさせて薬物を移動させるが、薬物の送達速度と電流量が相関する。したがって、電極間への電圧の印加には、インピーダンスの個体差に関わらず電流を所定値に維持するように設計された定電流装置が一般的に用いられる。一般的に、0.2mA/cm2以下の電流密度であれば、刺激等の生体への影響も少なく安全であると考えられている。よって、製剤の貼り付け面積×0.2mA/cm2以下の電流量で薬剤の投与が行なわれることとなる。
一方、定電流量を維持するには、皮膚インピーダンスに応じた電圧を電極間に印加することが必要である。皮膚インピーダンスは水和や通電の時間変化や個体差、部位差が大きく、1kΩから100KΩ近くまでの範囲で変化する。皮膚インピーダンスが100kΩの場合、電極間に0.2mAの電流を流すのに必要な電圧は20Vとなる。一般的に、数十V以上の電圧が人体に影響を与えると言われ、通常の環境条件下では50Vを超える電圧を危険電圧と見なす場合が多い。このことより、イオントフォレシス装置においても痛みや事故を防止するために、電極間に印加することのできる電圧が、たとえば、5V程度以下に制限される。そのため、高い皮膚インピーダンスを持つ患者、特に乾燥肌の高齢者などでは、低い電圧では所定の電流を流せない、つまり所定の薬物量を送達できないという課題が生じる。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、経皮的な薬剤の投与において、一つの薬剤投与装置では不足する投与速度を別の薬剤投与装置で補うことができるようにすることを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明の一態様による薬剤投与装置は以下の構成を備える。すなわち、
電極間に電圧を印加し、経皮的に薬剤を投与する薬剤投与装置であって、
薬剤の投与速度を設定する設定手段と、
前記設定手段により設定された投与速度を前記薬剤投与装置と他の薬剤投与装置で分担して実現するための分担された投与速度を決定する決定手段と、
前記決定手段において決定された、前記他の薬剤投与装置で分担する投与速度を該他の薬剤投与装置へ送信する送信手段と、
前記他の薬剤投与装置から、実行中の投与の投与速度を受信する受信手段と、
前記薬剤投与装置と前記他の薬剤投与装置の一方の装置において前記分担された投与速度を維持できなくなった場合に、投与速度の不足分を補うように他方の装置の投与速度を変更する変更手段と、を備える。
本発明によれば、経皮的な薬剤の投与において、一つの薬剤投与装置による投与速度の不足を別の薬剤投与装置で補うことができ、患者に負担をかけることなく所望の投与速度で薬剤の投与を行なうことができる。
本発明のその他の特徴及び利点は、添付図面を参照とした以下の説明により明らかになるであろう。
添付図面は明細書に含まれ、その一部を構成し、本発明の実施の形態を示し、その記述と共に本発明の原理を説明するために用いられる。
第1の実施の形態に係る経皮的薬剤投与システムを示す全体斜視図である。 2aはパッチの概略下面図、2bはパッチの上方向からの全体斜視図である。 コントローラの下方向からの全体斜視図である。 コントローラの概略ブロック図である。 薬剤投与の実施を説明する図である。 マスタ側のコントローラによる薬剤投与処理を説明するフローチャートである。 マスタ側のコントローラによる薬剤投与処理を説明するフローチャートである。 マスタ側のコントローラによる薬剤投与処理を説明するフローチャートである。 マスタ側のコントローラによる薬剤投与処理を説明するフローチャートである。 マスタ側のコントローラによる薬剤投与処理を説明するフローチャートである。 スレーブ側のコントローラによる薬剤投与処理を説明するフローチャートである。 スレーブ側のコントローラによる薬剤投与処理を説明するフローチャートである。 マスタ側のコントローラの「単独モード」における表示例を示す図である。 マスタ側のコントローラの「連動モード」における表示例を示す図である。 複数台の薬剤投与装置による投与スケジュールを表す電流プロファイルの一例を示す図である。 複数台の薬剤投与装置による投与スケジュールを表す電流プロファイルによる薬剤の投与を実現する処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の好適な実施形態について添付の図面を参照して説明する。
図1に示すように、第1の実施の形態に係る経皮的薬剤投与システム10は、基本構成としてパッチ200と、コントローラ100と、クレイドル300とによって構成されている。コントローラ100とパッチ200は着脱可能であり、後述するように組み合わされて、薬剤投与装置を構成する。コントローラ100は別の薬剤投与装置を構成するコントローラ100’と通信可能であり、マスタ側コントローラとして機能する。コントローラ100’には、後述する表示器101や各種スイッチが設けられておらず、コントローラ100のスレーブ(スレーブ側コントローラ)として機能する。コントローラ100’とパッチ200は着脱可能であり、コントローラ100と同様に組み合わされて、コントローラ100により構成される薬剤投与装置と通信可能な他の薬剤投与装置を構成する。
本実施形態の経皮的薬剤投与システム10では、パッチ200とコントローラ100が一体化した薬剤投与装置と、パッチ200とコントローラ100’が一体化した他の薬剤投与装置の2つの薬剤投与装置が患者の皮膚に貼られる。そして、コントローラ100,100’からそれぞれに一体化されたパッチ200へ電流を流して、パッチ200に設けられた薬剤211(図2)を経皮的に投与するイオントフォレシスを実現する。この際、コントローラ100とコントローラ100’は相互に通信を行なって、設定された投与速度を実現するべく、後述するような協調動作を実行する。
イオントフォレシスは電気エネルギーを利用して主にイオン性薬物の生体膜透過を促進させる方法で、薬物の経皮吸収の促進を目的に利用される。パッチ200は、後述するように電極を含む2つのリザーバーを有し、たとえばアニオン性薬物なら陰極槽に、カチオン性薬物なら陽極槽に薬剤が封入される。パッチ200を皮膚に貼付し、電極間に数百μAが流れるように数Vの電圧を与えることで薬物が皮膚に移行し、同時に、薬物と対をなす内因性イオンが皮膚からリザーバー中に抽出される。もう一方のリザーバーでもイオン交換が引き起こされ、電気回路が成立する。さらに、皮膚に電圧を負荷すると陽極から陰極に向かって水が移動し、これに乗って解離しない薬物も経皮送達される。
図2の2a、2bに示すように、パッチ200は、ドナーリザーバー201、リターンリザーバー202、一対の接続用ピン203、204、及びRFタグチップ205を有する。図2の2bに示されるように、パッチ200は、薄い板状であり、このパッチ200の上面には、上方向を指向して一対の接続用ピン203、204が凸設している。ここで、経皮的薬剤投与システム10における上下方向とは、説明の便宜上、図1に示したパッチ200とクレイドル300の接触面に対し垂直方向を指し、コントローラ100側を上方向、クレイドル300側を下方向とするが、実際の使用時の向きがこれに限定されることはない。また、平面視長方形の一方の短辺における両隅は、面取りがなされており、丸みを帯びている。これによって、パッチ200をコントローラ100と接続する際に、その向きを間違えることが防止される。
RFタグチップ205は、パッチ200の上面における略中央に設置されている。RFタグチップ205は、電池等の外部電源を必要としないパッシブ型RFタグであり、ICチップ206及びアンテナ207を有する。アンテナ207は、パッチ200の上面にアルミ、銅、銀のエッチングや印刷方式で形成され、コントローラ100からの信号を受信し、反射する機能を有している。なお、ICチップ206及びアンテナ207は、図示しないフィルム等で覆われている。
ICチップ206は、800MHz〜2.54GHzで動作する高周波回路、電源再生回路、メモリ制御回路、メモリ等によって構成されている(いずれも図示せず)。パッシブ型RFタグであるRFタグチップ205の電源は、電源再生回路を用いて外部からの信号を、アンテナ207で受信し、電力に変換することによって直流電源を再生する。このようなパッシブ型RFタグを用いることによって、電池等の電源が不要となり、パッチ200の小型化が可能となる。また、電源を有さないことで、RFタグチップ205の動作期間に制約がなくなり、パッチ200の管理が簡便となる。なお、RFタグチップ205は、パッシブ型RFタグに限定されず、例えば、アクティブ型RFタグであってもよい。ICチップ206には、たとえば、収容されている薬剤の種類を示す識別情報(薬剤名)や、収容されている薬剤の投与量と電流値との関係を示すパラメータ(以下、投与速度パラメータ)が記録されている。
パッチ200の下面(患者の皮膚と接触する面)には、略中心から対称の位置にドナーリザーバー201及びリターンリザーバー202が設けられている。ドナーリザーバー201は、薬剤211を充填すると共に、正極の電極板としての機能をも有する。すなわち、本実施形態においてドナーリザーバー201は陽極槽であり、薬剤211はカチオン性薬物などの陽イオンを有した薬剤である。リターンリザーバー202は、ドナーリザーバー201と同一の構造を有しているが、負極の電極板としての機能を有しており、陰極槽を形成する。リターンリザーバー202には、薬剤211の代わりに生理食塩水212が充填されている。なお、生理食塩水212は、陰イオンを有している。なお、アニオン性薬物など、陰イオンを有する薬物を投与するパッチ200では、陰極槽がドナーリザーバーとなる。
上述のように接続用ピン203、204はパッチ200の上面に凸設し、且つパッチ200の内部において、ドナーリザーバー201及びリターンリザーバー202と接続している。また、接続用ピン203、204は、コントローラ100における凹型の接続用ホック191、192(図3)に挿入されることで、コントローラ100からドナーリザーバー201及びリターンリザーバー202へ電気を供給する機能を提供する。また、一対の接続用ピン203、204及び接続用ホック191、192は、それぞれの設置面の中心から非対称位置に設けてもよい。或いは、接続用ピン203、204の径及び接続用ホック191、192の径を異ならせてもよい。これによって、パッチ200とコントローラ100を接続する場合に、その向きを間違えることがなくなる。
図1、図3及び図4に示すように、本実施形態のコントローラ100は、平面視でパッチ200と同一の形状としている。但し、コントローラ100等の形状がこれに限られるものではないことは言うまでもない。コントローラ100は、LCDなどの表示器101、一対の接続用ホック191、192、電源スイッチ102、投与制御スイッチ103、赤色灯106、緑色灯107、投与速度ダイヤル104、総投与量ダイヤル105を有する。また、コントローラ100は、その内部に、コントローラ100の制御回路であるコントローラ制御部111、コントローラ電源112、ドライバ113、電圧/電流検出部114を具備する。
接続用ホック191、192は、図3に示されるようにコントローラ100における下面に、接続用ピン203、204と係合できる大きさ及び位置に配設された穴である。接続用ホック191、192は、接続用ピン203、204と係合することにより、コントローラ100とパッチ200間を通電する機能を有する。なお、接続用ホック191が接続用ピン203に、接続用ホック192が接続用ピン204に接続されるものとする。
電源スイッチ102がオンの状態でコントローラ電源112からコントローラ制御部111へ通電され、コントローラ100とパッチ200(RFタグチップ205)との通信や薬剤211の投与等が可能となる。また、電源スイッチ102がオフの状態では、コントローラ電源112からコントローラ制御部111へ通電は遮断される。電源スイッチ102の種類としては、オルタネイト動作型、モーメンタリ動作型等、様々な種類が考えられるが、いずれにも限定されない。以下に説明する各スイッチも同様である。
投与制御スイッチ103がオンの状態になると、コントローラ制御部111は患者の体内へ薬剤211の投与を行う。投与制御スイッチ103がオフの状態では、コントローラ制御部111は薬剤211の投与を中断、終了させる。なお、投与制御スイッチ103をオンにした後、総投与量ダイヤル105により設定された投与量の薬剤が投与されると、コントローラ制御部111が、投与が終了したものと判断して薬剤211の投与を終了し、投与制御スイッチ103をオフの状態とするように構成してもよい。
赤色灯106及び緑色灯107は、例えばLED(Light Emitting Diode)を用いた表示灯である。赤色灯106は、速い点滅をすることでコントローラ100の異常動作を患者や医師や看護師等といった有資格の使用者に通知する機能を有する。また、赤色灯106は、遅い点滅をすることで、患者や使用者にコントローラ電源112の残量が少ないことを通知する機能を有する。緑色灯107は、点滅することで、患者や使用者に薬剤投与が正常に行われていることを通知する機能を有する。ただし、赤色灯106及び緑色灯107の用途がこれらに限定されることはない。また、赤色灯106や緑色灯107の通知機能を表示器101により実現し、赤色灯106や緑色灯107を省略した構成としてもよい。
コントローラ電源112は、充電機能を有する二次電池であり、コントローラ100が携帯可能となるような形態、大きさであればよい。なお、乾電池やボタン型電池等の蓄電機能を有した電源をコントローラ電源112として用いてもよい。その場合、充電を行なうためのクレイドル300は不要となる。
コントローラ制御部111は、主たる制御部としてのCPU(Central Processing Unit)121、RF通信部122、タイマ123、内部メモリ124を有し、ドライバ113、及び電圧/電流検出部114等が接続される。なお、上記の各機能部は、CPU121がプログラムを読み込み、RF通信部122、内部メモリ124、及びドライバ113等と協働しながらソフトウェア処理を実行することにより実現される。コントローラ制御部111は、投与速度ダイヤル104や総投与量ダイヤル105により設定された投与速度及び投与時間で薬剤211の投与を実行する。また、薬剤211の投与の際に、患者の体内抵抗が大きくなる、電源電圧が変動する等の理由で投与速度が変動した場合にも設定された投与状態を維持するように、コントローラ制御部111は、例えばPID(Proportional Integral Differential)制御やPI(Proportional Integral)制御等を実行する。
RF通信部122は、パッチ200のRFタグチップ205と通信を行い、本実施形態体では薬剤211の種類(薬剤名)や投与速度パラメータをパッチ200から取得し、CPU121へ送信する機能を有する。内部メモリ124は、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリを含み、RF通信部122及びCPU121を介してパッチ200から受信した薬剤名や投与速度パラメータなどが書き込まれる。
ドライバ113は、コントローラ制御部111からもたらされる制御情報に基づいて、接続用ホック191、192へ電流を供給する機能を有する。ドライバ113は、例えばPWM(Pulse Width Modulation)方式によって供給電流を時間的に自由に変換させることができ、電流供給パターンに回路上の制限はない。電圧/電流検出部114は、接続用ホック191,192を介して印加される電圧および電流を検出し、その検出結果をCPU121に提供する。これにより、CPU121は、電極間の電流値、電圧値を測定することができる。なお、RF通信部122、内部メモリ124、ドライバ113及び電圧/電流検出部114は、CPU121に集積されてもよい。通信部131は、別のコントローラと通信を確立し通信を行なう。なお、通信部131は、無線による通信であってもよいし、有線による通信であってもよい。本実施形態では、無線による通信(たとえば、Bluetooth(登録商標)など)を用いるものとする。
図1に示すように、クレイドル300は、略直方体であるクレイドル本体301とクレイドル壁部302を有した形状を有している。平面視長方形のクレイドル壁部302に対向する辺における両隅は、面取りがなされており、丸みを帯びている。これは前述したパッチ200及びコントローラ100と同様であり、これによって図1に示すように、パッチ200及びコントローラ100を一体として、クレイドル本体301上にセットするとき、使用者にとって、その方向の目安となる。
以上説明したコントローラ100は、本実施形態においてマスタ側コントローラとして動作する。他方、スレーブ側コントローラとして動作するコントローラ100’は投与速度や投与開始、終了の指示等をコントローラ100から受信して動作する。そのため、図1に示すように、マスタ側のコントローラ100から、表示器101、投与制御スイッチ103、投与速度ダイヤル104、総投与量ダイヤル105を省略した構成となっている。
また、クレイドル300は、電源コード303、電源スイッチ304、動作表示部305を具備する。クレイドル300は、背面より延出した電源コード303によって、壁電源から駆動電力が供給され、例えばAC(Alternating Current、交流)の100V又は200Vを電源としている。ここでは一般商用の壁電源を使用した例を示しているが、電池駆動であってもよい。電源スイッチ304は、クレイドル本体301の側面に設けられ、オンの状態で通電して、図1のようにクレイドル300に装着されたコントローラ100(100’)のコントローラ電源112を充電する。なお、充電方式は接点を介さない非接触充電であってもよいし、電極を介して充電であってもよい。動作表示部305は、充電中、充電完了などを使用者に知らせる。
本実施形態の経皮的薬剤投与システム10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次に、この経皮的薬剤投与システム10を用いて患者に行われる薬剤211の投与について説明する。
まず、図5の5aに示すように、使用者501の手元に、パッチ200、コントローラ100、コントローラ100’及びクレイドル300を準備する。パッチ200のドナーリザーバー201には薬剤211が、リターンリザーバー202には生理食塩水212が製造段階で、予め充填されている。パッチ200のICチップ206には、製造段階で上述した識別情報や、投与速度と電流値との関係を示すパラメータ等が予め記録されている。
使用者501は、図5の5aに示すように、複数のパッチから適切なパッチ200を選択した後、パッチ200及びコントローラ100を一対の接続用ピン203,204と接続用ホック191,192を係合させることで一体化させる。同様に、上記パッチと同じ薬剤が収容されているパッチ200及びコントローラ100’を一対の接続用ピン203,204と接続用ホック191,192を係合させることで一体化させる。使用者501又は患者502は、パッチ200から所定の保護フィルムを取り外し、患者502にパッチ200及びコントローラ100を貼着する(図5の5bを参照)。パッチ200の下面、すなわち患者502との接触面は、適度の粘着力を有しているため、パッチ200及びコントローラ100が、患者502から脱落することはない。なお、2つの薬剤投与装置は、なるべく離れた位置に装着することが好ましく、たとえば、それぞれを左右の腕に装着するようすることが好ましい。
使用者501又は患者502は、コントローラ100の投与制御スイッチ103をオンにする。これにより、コントローラ100のCPU121は、内部メモリ124から投与量と電流量の関係を示すパラメータを読み込み、設定された投与スピードを満足するように印加電流量を決定し、ドライバ113から接続用ホック191、192へ通電する。これによって、電気泳動の原理で、正極であるドナーリザーバー201から、患者502の皮膚の角質層を横切った後、該角質層より体内側を通過し、負極であるリターンリザーバー202へ流れる電流が生じる。よって、正の電荷を帯びた薬剤211は、前述の電流と同様に移動するが、角質層の部分にて、患者502の体内に吸収される。なお、生理食塩水212の有する、例えば塩化物イオンといった陰イオンは、前述の電流とは逆に、リターンリザーバー202から、患者502の角質層を横切った後、該角質層より体内側を通過して、ドナーリザーバー201へ移動する。また、薬剤211は、設定された投与速度にて、設定された投与時間の間、患者502に投与される。また、コントローラ100’は、後述するようにコントローラ100から通信部131を介して受信される指示に従って印加電流量を決定し、薬剤の投与を実行する。
以下、図6A〜図9Bのフローチャートを参照して、本実施形態による薬剤投与システム10の動作について説明する。まず、図6A〜図8により、マスタ側コントローラであるコントローラ100の動作を説明する。以下で説明する処理は、コントローラ100の電源スイッチ102がオンされ、コントローラ制御部111に電源が供給され、CPU121が内部メモリ124に格納されている所定のプログラムを実行することにより実現される。
CPU121は、まずパッチ200のRFタグチップ205からRF通信部122を介して薬剤の種別(薬剤名)、投与速度と電流値との関係を表すパラメータ(たとえば、1μAあたりの投与速度:x(μg/s)/μA、以下、速度パラメータという)を取得する(ステップS601)。ここで取得された薬剤名は、たとえば表示器101に図10の10aに示されるように、薬剤名表示1001として表示される。使用者501または患者502(以下、単に使用者)は、コントローラ100に装着されているパッチ200により投与される薬剤を知ることができる。
次に、CPU121は、スレーブ側コントローラ100’との間で、通信部131による通信が確立されているかを判断する(ステップS602)。通信が確立していれば処理はステップS701(図7A)へ進む。なお、コントローラ100に、他の薬剤投与装置と連動して投与を実行する「連動モード」と、コントローラ100が単独で薬剤投与を実行する「単独モード」を切り換えるスイッチを設け、「連動モード」で且つ通信が確立している場合に処理をステップS701へ進めるようにしてもよい。
S603〜S615は、コントローラ100による単独モードでの動作であり、この場合の表示器101による表示例を図10に示す。CPU121は、投与速度ダイヤル104の設定状態を検出して、投与速度ダイヤル104により指示されている投与速度を投与速度表示1002として表示する(ステップS603)。使用者が投与速度ダイヤル104を操作すると、これに従って投与速度表示が更新される。電流値に対する投与速度は薬剤の種類ごとに異なるので、CPU121は、ステップS601においてパッチ200から取得した投与速度パラメータを用いて、指定された投与速度を実現するための電極間に流すべき電流値を算出する。
次に、CPU121は、総投与量ダイヤル105による設定状態を検出して、操作者により指示されている総投与量を取得する(ステップS604)。取得された総投与量は、総投与量表示1003として表示される。その後、CPU121は、投与制御スイッチ103がオンされるのを待つ(ステップS605)。投与制御スイッチ103がオフの間は、処理はステップS601からステップS605を繰り返す。投与制御スイッチ103がオンになると処理はステップS605からステップS606へ進み、薬剤の投与が実行される。投与速度と総投与量は、処理がステップS606へ進んだ時点で設定されていた値が採用されることになる。
なお、ステップS601〜ステップS605を繰り返す間、CPU121は、緑色灯107を点滅させて、投与速度や総投与量の設定中であることを示す。そして、投与制御スイッチ103がオンになり処理がステップS606以降へ進むと、CPU121は緑色灯107を連続点灯とし、薬剤投与中であることを報知する。また、投与速度や総投与量の設定中では、図10の10aに示されるように、『単独モード設定中』であることを表示し、薬剤投与中になると10bに示されるように『単独モードで投与中』であることを表示する。
投与制御スイッチ103のオンによりCPU121はパッチ200に保持されている薬剤の投与を開始する。まず、CPU121は、タイマ123を起動し、投与開始からの時間の計測を開始する(ステップS606)。そして、CPU121は、ステップS603で設定された投与速度に対応した電流値を流すべくドライバ113に指示する。ドライバ113は、指示された電流値に従った電流を流す定電流源を含み、接続用ホック191,192に必要な電圧を印加する。また、CPU121は、このタイミングで表示器101の表示内容を、図10の10bに示すような投与中の表示画面に切り替え、ステップS606へ進んだ時点で取得されていた薬剤名を薬剤名表示1011として表示する。
CPU121は、薬剤の投与終了かどうかを判断する(ステップS608)。薬剤の投与終了は、たとえば、後述する薬量の推定(ステップS613)で推定された投与量がステップS604で指定された総投与量に到達したか否かで判断することができる。或いは、ステップS604で設定された総投与量をステップS603で設定された投与速度で割り算することにより必要な投与時間を算出し、これに基づいて設定された時間が経過した場合に投与終了と判定するようにしてもよい。薬剤の投与が終了したと判断されると、処理はステップS610へ進み、薬剤の投与のための電流の印加を停止して本処理を終了する。
他方、投与終了でない場合、処理はステップS609へ進み、サンプリングのタイミングか否かを判定する。サンプリングのタイミングでなければ、処理はステップS608へ戻る。他方、サンプリングのタイミングであれば、処理はステップS611へ進む。なお、サンプリングのタイミングは所定の時間間隔、たとえば、1秒毎に発生するものとする。
サンプリングタイミングであると判断されると、CPU121は、電圧/電流検出部114から接続用ホック191,192の間の、すなわち電極間の、電圧値、電流値を取得する(ステップS611)。そして、CPU121は、ステップS601で取得したパラメータとステップS611で取得した電流値を用いて、推定投与速度を算出する(ステップS612)。更に、CPU121は、投与開始から現時点までの投与速度に基づいて、現時点における投与済みの薬量を推定する(ステップS613)。
なお、CPU121は、ステップS612で算出された投与速度(推定投与速度)を、推定投与速度表示1013として表示器101に表示する。また、CPU121は、ステップS613で推定された投与済みの薬量を、推定薬量表示1014として表示器101に表示する。また、CPU121は、投与開始からの経過時間をタイマ123から取得し、経過時間表示1012として表示器101に表示する。
次に、CPU121は、ステップS611で検出された電圧値が最大の限度値に到達したか否かを判定し、到達している場合に赤色灯106を点滅させて使用者の注意を喚起する(ステップS614、S615)。
図7A〜図8に示される処理は、コントローラ100による連動モードでの動作であり、この場合の表示器101による表示例を図11に示す。なお、薬剤名の表示(薬剤名表示1101)はステップS601において取得された薬剤名の表示である。ステップS602で通信の確立が確認されると、CPU121は、スレーブ側コントローラから、スレーブ側の薬剤投与装置に装着されているパッチの薬剤名を取得する(ステップS701)。CPU121は、コントローラ100とコントローラ100’に装着されているパッチが収容している薬剤が一致するか否かを判定し(ステップS702)、不一致の場合は、その旨を表示器101に表示し、処理をステップS601へ戻す(ステップS720)。
薬剤が一致すると、CPU121は、CPU121は投与速度ダイヤル104の設定状態を検出して、投与速度ダイヤル104により指示されている投与速度を総合投与速度として取得する。そして、マスタ側コントローラとスレーブ側コントローラによる投与速度の分担比率に従って、マスタ側とスレーブ側の分担された投与速度を決定する(ステップS703)。本実施形態では、50%ずつ分担するものとするが、これに限られるものではない。また、この分担比率をユーザが指定可能にしてもよい。分担比率50%の場合、総合投与速度を2μg/sと設定した場合には、それぞれのコントローラで1μg/sを受け持つことになる。CPU121は、この分担比率を投与分担表示1104として表示器101に表示する。
次に、CPU121は、ステップS704で決定されたスレーブ側の投与速度をコントローラ100’に通知する(ステップS704)。上述のように総合投与速度が2μg/s、分担比率50%の場合は、投与速度1μg/sがスレーブ側のコントローラ100’に通知される。また、使用者が投与速度ダイヤル104を操作すると、総合投与速度が更新され、これに従ってスレーブ側のコントローラ100’へ更新後の分担された投与速度が通知されるとともに、総合投与速度表示1102が更新される。次に、CPU121は、分担された投与速度とステップS601においてパッチ200から取得した投与速度パラメータを用いて、分担された投与速度を実現するための電流値を決定する(ステップS705)。
次に、CPU121は、総投与量ダイヤル105による設定状態を検出して、操作者により指示されている総投与量を取得する(ステップS706)。取得された総投与量は、総投与量表示1103として表示される。その後、CPU121は、投与制御スイッチ103がオンされるのを待つ(ステップS707)。投与制御スイッチ103がオフの間は、処理はステップS601から処理が繰り返される。投与制御スイッチ103がオンになると処理はステップS707からステップS708へ進む。投与速度と総投与量は、処理がステップS708へ進んだ時点で設定されていた値が採用されることになる。
なお、ステップS601、S602〜ステップS707を繰り返す間、CPU121は、緑色灯107を点滅させて、投与速度や総投与量の設定中であることを示す。そして、投与制御スイッチ103がオンになり処理がステップS606以降へ進むと、CPU121は緑色灯107を連続点灯とし、薬剤投与中であることを報知する。また、投与速度や総投与量の設定中では、図11の11aに示されるように、『連動モード設定中』を表示し、薬剤投与中になると図11の11bに示されるように『連動モードで投与中』を表示する。
投与制御スイッチ103のオンによりCPU121はパッチ200に保持されている薬剤の投与を開始する(ステップS707)。まず、CPU121は、タイマ123を起動し、投与開始からの時間の計測を開始する(ステップS708)。そして、CPU121は、ステップS705で設定された、分担された投与速度を実現するための電流値を流すべくドライバ113に指示する(ステップS709)。ドライバ113は、指示された電流値に従った電流を流す定電流源を含み、接続用ホック191,192に必要な電圧を印加する。また、CPU121は、このタイミングで表示器101の表示内容を、図11の11bに示すような投与表示画面に切り替え、ステップS708へ進んだ時点で取得されていた薬剤名を薬剤名表示1111として表示する。
CPU121は、薬剤の投与終了かどうかを判断する(ステップS710)。薬剤の投与終了は、たとえば、後述する合計の薬量の推定(ステップS804)で推定された投与量がステップS706で設定された総投与量に到達したか否かで判断することができる。或いは、ステップS706で設定された総投与量をステップS704で設定された総合投与速度で割り算することにより必要な投与時間を算出し、これに基づいて設定された時間が経過した場合に投与終了と判定するようにしてもよい。薬剤の投与が終了したと判断されると、処理はステップS712へ進み、薬剤の投与のための電流の印加を停止するとともにスレーブ側のコントローラ100’に対して投与終了を指示して本処理を終了する。
他方、投与終了でない場合、処理はステップS711へ進み、サンプリングのタイミングか否かを判定する。サンプリングのタイミングでなければ、処理はステップS710へ戻る。他方、サンプリングのタイミングであれば、処理はステップS801へ進む。なお、サンプリングのタイミングは所定の時間間隔、たとえば、1秒毎に発生するものとする。
サンプリングタイミングであると判断されると、CPU121は、電圧/電流検出部114から接続用ホック191,192の間の、すなわち電極間の、電圧値、電流値を取得する(ステップS801)。そして、CPU121は、ステップS601で取得したパラメータとステップS801で取得した電流値を用いて、推定投与速度を算出する(ステップS802)。また、CPU121は、スレーブ側のコントローラ100’から、コントローラ100’における投与速度を受信する(ステップS803)。そして、ステップS802で算出された投与速度とあわせて、総合の投与速度を算出するとともに、現時点までの総合投与速度に基づいて、現時点における投与済みの薬量を推定する(ステップS804)。CPU121は、タイマ123から得られる経過時間、算出された総合の投与速度、推定された投与済みの薬量を、それぞれ、経過時間表示1112、推定総合投与速度表示1113、推定合計約量表示1114として表示器101に表示する(図11の11b)。
次に、CPU121は、ステップS801で検出された電圧値が最大の限度値に到達したか否かを判定し、到達している場合に赤色灯106を点滅させて使用者の注意を喚起する(ステップS805、S806)。また、電圧が限度値に達してしまったことにより不足している投与速度を補うように、スレーブ側のコントローラ100’における投与速度を更新するよう指示する(ステップS807、S808)。たとえば、上記設定において、投与速度が0.8μsで電圧値が上限に達してしまった場合は、スレーブ側のコントローラ100’に対して、投与速度を1.2μsとするように指示する。
また、CPU121は、スレーブ側のコントローラ100’から電圧値が上限値に達していることの通知を受けたか否かを判定する(ステップS809)。スレーブ側のコントローラ100’から、電圧値が上限値に達していることが通知されている場合は、ステップS803でスレーブ側から受信した投与速度に不足が有れば、その不足分を補うように、自身の投与速度を変更する。
次に、スレーブ側のコントローラ100’におけるCPU121の動作を図9A、図9Bのフローチャートを参照して説明する。CPU121は、マスタ側のコントローラ100との通信が確立されるのを待つ(ステップS901)。通信が確立されると、CPU121は、パッチ200から薬剤名と速度パラメータを取得し、薬剤名をマスタ側のコントローラ100へ通知する(ステップS902、S903)。
次に、CPU121は、マスタ側のコントローラ100からの投与速度の通知(ステップS704)を確立されている通信を介して受信するのを待つ(ステップS904)。CPU121は、投与速度を受信すると、受信した投与速度と、ステップS902においてパッチ200から取得した速度パラメータを用いて、受信した投与速度に対応した電流値を算出する(ステップS904、S905)。その後、CPU121は、マスタ側のコントローラ100から投与開始の指示が通信を介して受信されるのを待つ(ステップS906)。
なお、ステップS901〜ステップS906を繰り返す間、CPU121は、緑色灯107を点滅させて、通信により投与速度を設定中であることを示す。そして、CPU121は、投与開始の指示を受信してステップS907以降へ進むと、緑色灯107を連続点灯とし、薬剤投与中であることを報知する。
投与開始の指示の受信によりCPU121はパッチ200に保持されている薬剤の投与を開始する。まず、CPU121は、タイマ123を起動し、投与開始からの時間を計測する(ステップS907)。そして、CPU121は、ステップS906で設定された投与速度に対応した電流値を流すべくドライバ113に指示する(ステップS908)。ドライバ113は、指示された電流値に従った電流を流す定電流源を含み、接続用ホック191,192に必要な電圧を印加する。
CPU121は、薬剤の投与終了指示(S712)をマスタ側のコントローラ100から受信したかどうかを判断する(ステップS909)。薬剤の投与終了指示を受信したと判断されると、処理はステップS910へ進み、薬剤の投与のための電流の印加を停止して本処理を終了する。他方、投与終了指示を受信していない場合、処理はステップS911へ進み、マスタ側のコントローラ100から投与速度の変更指示(ステップS807)を受信したかどうかを判定する。投与速度の変更指示を受信した場合、CPU121は、変更された投与速度に応じた電流値をステップS902で取得した速度パラメータを用いて算出し、設定する。
次に、CPU121は、サンプリングのタイミングか否かを判定する(ステップS913)。サンプリングのタイミングでなければ、処理はステップS910へ戻る。他方、サンプリングのタイミングであれば、処理はステップS614へ進む。なお、サンプリングのタイミングは所定の時間間隔、たとえば、1秒毎に発生するものとする。
サンプリングタイミングであると判断されると、CPU121は、電圧/電流検出部114から接続用ホック191,192の間の、すなわち電極間の、電圧値、電流値を取得する(ステップS914)。そして、CPU121は、ステップS902で取得したパラメータとステップS14で取得した電流値を用いて、推定投与速度を算出し(ステップS915)、これをマスタ側のコントローラ100に送信する(ステップS916)。
次に、CPU121は、ステップS914で検出された電圧値が最大の限度値に到達したか否かを判定し、到達している場合に赤色灯106を点滅させて使用者の注意を喚起する(ステップS917、S918)。また、このとき、コントローラ100’のCPU121は、電極間の電圧値が上限値に到達していることをマスタ側のコントローラ100に送信する。この上限値に到達したことの通知は、上述したステップS809、S810において、総合投与速度を維持するために使用される。
以上のような制御により、マスタ側のコントローラ100とスレーブ側のコントローラ100’が協調して動作することにより、患者の皮膚抵抗が高い場合にも、指示通りの投与速度で安定した薬剤の投与が行える。
なお、上記実施形態において、分担をマスタ側にて100%とすれば、スレーブ側による薬剤の投与は、マスタ側で100%の投与速度を維持できなくなった場合に実行されるようになる。
なお、薬剤の投与速度や総投与量をマニュアル設定する構成を示したが、特許文献2に記載されているようにクレイドル300から電流プロファイル等を取得し、これに従って印加電圧を制御するようにしてもよい。
また、投与速度と電流値の関係を示すパラメータをパッチ200との間のRF通信によりコントローラ100,100’が取得するようにしたが、これに限られるものではない。たとえば、「薬剤の種類」と「投与速度と電流値の関係を示すパラメータ」を対応付けたテーブルをコントローラの内部メモリ124に保持しておき、このテーブルを参照してパラメータを取得するようにしてもよい。この場合、パッチ200とのRF通信により薬剤の種別(薬剤名)を取得してもよいし、たとえば、薬剤指定ダイヤルを設けて操作者がマニュアルで指定するようにしてもよい。さらに、パッチ200のピン配置などをコントローラ100,100’が読み取って薬剤の種別を検出するようにしてもよい。
さらに、マスタ側と少なくとも1つのスレーブ側コントローラを所定時間間隔で交互に(3個以上の場合には、設定に従って)通電し、所定の投与量を投与するように電流プロファイルを設定してもよい。この場合、マスタ側のコントローラ100が、スレーブ側のコントローラに対して、電流プロファイルに従って投薬の開始指示と投与速度を通知する。
たとえば、図12に示すようなプロファイルをマスタ側のコントローラ100が受信したとする。このプロファイルには、実線で示されるマスタ側の装置が行う投薬のパターンと、破線で示されるスレーブ側の装置が行う投薬のパターンが記載されている。マスタ側のコントローラ100は、時刻t0において投薬を開始すると、投与速度がv1に対応する電流出力が得られるように徐々に電圧を印加し、時刻t1において一旦電圧の印加を終了する。そして、この時刻t1において、マスタ側のコントローラ100はスレーブ側のコントローラ100’に対して、投与速度v2で投与を実行するよう指示する。スレーブ側のコントローラ100’はこの指示に従って、投与速度v2での投与を実行する。マスタ側のコントローラ100は時刻がt2になるとスレーブ側のコントローラ100’に対して投与終了を指示し、引き続き自身が投与速度v2で投与を開始する。その後、時刻がt3になると、マスタ側のコントローラ100は自身の投与速度をv3に変更するとともに、スレーブ側のコントローラ100’に対して投与速度v2で投与を実行するように指示する。また、時刻t4になると、マスタ側のコントローラ100は電極管電流値をゼロにし、投与を停止する。
図13は、以上のような複数台の薬剤投与装置による投与スケジュールを記述した電流プロファイルに従った投与を実現するためのマスタ側のコントローラ100が実行する処理を示すフローチャートである。なお、スレーブ側のコントローラ100’は、マスタ側のコントローラ100から送信される駆動指示に従って電流を印加するものとする。
ステップS1301においてコントローラ制御部111は電流プロファイルを取得し、内部メモリ124に保持する。電流プロファイルは、たとえば特許文献2に記載されているような構成によりクレイドル300から取得するようにしてもよいし、PC(コンピュータ)により所定の通信インタフェース(USBなど)を介して設定できるようにしてもよい。
ステップS1302において、コントローラ制御部111は、ステップS1301で取得した電流プロファイルが、単独の薬剤投与装置により行われる投与スケジュールであるか、複数の薬剤投与装置による連動が必要な投与スケジュール化を判定する。単独で行われる投与であれば、処理はステップS1303へ進み、コントローラ制御部111は、電流プロファイルに従った投与を実行するべくドライバ113を制御する。
他方、図12に示したような電流プロファイルが連動を必要とする投与スケジュールであった場合には、処理はステップS1304へ進む。ステップS1304において、コントローラ制御部111は、連動する薬剤投与装置(スレーブ側のコントローラ100’)との通信を確立する。通信の確立に成功した場合または既に成功している場合、処理はステップS1304からステップS1306へ進む。他方、通信が確立していない場合はステップS1305へ進み、赤色灯106の点灯などにより通信エラーを通知して処理をステップS1301へ戻す。ステップS1306では、投与開始が指示されたか否か(投与制御スイッチ103がオンされたか否か)を判定し、投与開始が指示されていれば処理はステップS1307へ進む。投与開始が指示されていなければ、処理はステップS1301へ戻る。
ステップS1307以降は、電流プロファイルに従った連動による投与処理を実行する処理である。ステップS1307においてコントローラ制御部111はタイマ123を起動する。ステップS1308において、コントローラ制御部111は、タイマ123のタイマ値と電流プロファイルのうちの自装置に割り当てられたプロファイルに従ってドライバ113を駆動し、出力電流を制御する。また、ステップS1309において、コントローラ制御部111は、タイマ123のタイマ値と電流プロファイルのうちの他装置に割り当てられたプロファイルに従って該他の装置へ電流値を指示する。
たとえば、図12に示した電流プロファイルの場合、コントローラ制御部111は、タイマ123のt0のタイミングで所定の傾きで投与速度がv1に到達するようにドライバ113を制御し、t1のタイミングで投与を停止する。そして、t1のタイミングでコントローラ制御部111は、通信部131を介してスレーブ側のコントローラ100’へ、プロファイルが示す傾きで投与速度v2に到達するように指示する。
以上のような処理により、電流プロファイルにより記述された全ての投与を完了すると、本処理を終了する(ステップS1310)。なお、上記ではスレーブ側のコントローラ100’が1台の場合を説明したが、スレーブ側のコントローラ100’が2台以上であってもかまわない。この場合、電流プロファイルにマスタ側コントローラ、スレーブ側コントローラA,スレーブ側コントローラBといった識別を設けるとともに、ステップS1309における電流値制御の指示では、どのスレーブ側コントローラへの指示であるかを特定する必要があるが、これらの処理は当業者には自明である。
マスタ側のコントローラ100は、以上のような動作を取得した電流プロファイルに従って実行していくことにより、複数台の投与装置を用いた複雑な投薬スケジュールを容易に実施することができる。
本発明は上記実施の形態に制限されるものではなく、本発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、本発明の範囲を公にするために、以下の請求項を添付する。

Claims (9)

  1. 電極間に電圧を印加し、経皮的に薬剤を投与する薬剤投与装置であって、
    薬剤の投与速度を設定する設定手段と、
    前記設定手段により設定された投与速度を前記薬剤投与装置と他の薬剤投与装置で分担して実現するための分担された投与速度を決定する決定手段と、
    前記決定手段において決定された、前記他の薬剤投与装置で分担する投与速度を該他の薬剤投与装置へ送信する送信手段と、
    前記他の薬剤投与装置から、実行中の投与の投与速度を受信する受信手段と、
    前記薬剤投与装置と前記他の薬剤投与装置の一方の装置において前記分担された投与速度を維持できなくなった場合に、投与速度の不足分を補うように他方の装置の投与速度を変更する変更手段と、を備えることを特徴とする薬剤投与装置。
  2. 前記薬剤投与装置と前記他の薬剤投与装置においてセットされている薬剤を確認する確認手段を更に備え、
    前記確認手段により異なる薬剤がセットされていると判断された場合は、前記分担の実行を禁止することを特徴とする請求項1に記載の薬剤投与装置。
  3. 前記変更手段は、前記電極間における電圧値が上限値に達した場合に、前記薬剤投与装置における投与速度の不足分を補うように、前記他の薬剤投与装置における投与速度を変更することを特徴とする請求項1または2に記載の薬剤投与装置。
  4. 前記変更手段は、前記電極間における電圧値が上限値に達していることを前記他の薬剤投与装置から受信した場合に、前記他の薬剤投与装置における投与速度の不足分を補うように、前記薬剤投与装置における投与速度を変更することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の薬剤投与装置。
  5. 電極間に電圧を印加し、経皮的に薬剤を投与する、第1および第2の薬剤投与装置を有する薬剤投与システムであって、
    薬剤の投与速度を設定する設定手段と、
    前記設定手段により設定された投与速度を前記第1および第2の薬剤投与装置で分担して実現するように、それぞれの分担された投与速度を決定する決定手段と、
    前記決定手段で決定された投与速度でもって、前記第1および第2の薬剤投与装置に薬剤の投与を実行させる実行手段と、
    前記第1および第2の薬剤投与装置の一方の装置において前記決定手段により決定された分担された投与速度を維持できなくなった場合に、投与速度の不足分を補うように他方の装置の投与速度を変更する変更手段と、を備えることを特徴とする薬剤投与システム。
  6. 電極間に電圧を印加し、経皮的に薬剤を投与する薬剤投与装置であって、
    複数の薬剤投与装置による薬剤の投与パターンが記述されたプロファイルを取得する取得手段と、前記投与パターンは、薬剤の投与速度と投与時刻を示し、
    前記プロファイルに記述されている、前記薬剤投与装置が実行するべき投与パターンに従って投与を実行する実行手段と、
    前記プロファイルに記述されている、他の薬剤投与装置による投与パターンに従って、他の薬剤投与装置に対して投与速度と投与開始、および投与の停止を指示する指示手段と、を備えることを特徴とする薬剤投与装置。
  7. 電極間に電圧を印加し、経皮的に薬剤を投与する薬剤投与装置の作動方法であって、
    設定手段が、薬剤の投与速度を設定する設定工程と、
    決定手段が、前記設定工程で設定された投与速度を前記薬剤投与装置と他の薬剤投与装置で分担して実現するための分担された投与速度を決定する決定工程と、
    前記決定工程で決定された、前記他の薬剤投与装置で分担する投与速度を該他の薬剤投与装置へ送信する送信工程と、
    受信手段が、前記他の薬剤投与装置から、実行中の投与の投与速度を受信する受信工程と、
    変更手段が、前記薬剤投与装置と前記他の薬剤投与装置の一方の装置において前記分担された投与速度を維持できなくなった場合に、投与速度の不足分を補うように他方の装置の投与速度を変更する変更工程と、を有することを特徴とする薬剤投与装置の制御方法。
  8. 電極間に電圧を印加し、経皮的に薬剤を投与する、第1および第2の薬剤投与装置を有する薬剤投与システムの作動方法であって、
    取得手段が、薬剤の投与速度を取得する取得工程と、
    決定手段が、前記取得工程で取得された投与速度を前記第1および第2の薬剤投与装置で分担して実現するように、それぞれの分担された投与速度を決定する決定工程と、
    設定手段が、前記決定工程で決定された投与速度、前記第1および第2の薬剤投与装置に設定する設定工程と、
    変更手段が、前記第1および第2の薬剤投与装置の一方の装置において前記決定工程で決定された分担された投与速度を維持できなくなった場合に、投与速度の不足分を補うように他方の装置に設定された投与速度を変更する変更工程と、を有することを特徴とする薬剤投与システムの作動方法。
  9. 電極間に電圧を印加し、経皮的に薬剤を投与する薬剤投与装置の作動方法であって、
    取得手段が、複数の薬剤投与装置による薬剤の投与パターンが記述されたプロファイルを取得する取得工程と、前記投与パターンは、薬剤の投与速度と投与時刻を示し、
    決定手段が、前記取得工程で取得された前記プロファイルに記述されている、前記薬剤投与装置が実行するべき投与パターンに従って、前記薬剤投与装置における薬剤の投与速度と投与時刻を決定する決定工程と、
    指示手段が、前記プロファイルに記述されている、他の薬剤投与装置による投与パターンに従って、他の薬剤投与装置に対して投与速度と投与開始、および投与の停止を指示する指示工程と、を有することを特徴とする薬剤投与装置の作動方法。
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