JP6037898B2 - 排気ダクト - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、圧縮した高温・高圧の空気に対して燃料を供給して燃焼し、発生した燃焼ガスをタービンに供給して回転動力を得るガスタービンにおいて、このガスタービンで燃焼した排ガスを排出するための排気ダクトに関するものである。
ガスタービンは、圧縮機と燃焼器とタービンにより構成されており、空気取入口から取り込まれた空気が圧縮機によって圧縮されることで高温・高圧の圧縮空気となり、燃焼器にて、この圧縮空気に対して燃料を供給して燃焼させ、高温・高圧の燃焼ガスがタービンを駆動し、このタービンに連結された発電機を駆動する。この場合、タービンは、車室内に複数の静翼及び動翼が交互に配設されて構成されており、燃焼ガスにより動翼を駆動することで発電機が連結される出力軸を回転駆動している。そして、タービンを駆動した燃焼ガスは、排気ガスとなって排気ダクトを通って大気に放出される。
上述したガスタービンにて、排気ダクトは、排ガスの高温化に対応するため、内面側に保温材が配置されている。即ち、従来の排気ダクトは、筒形状をなすダクトの内面に所定間隔をあけて複数のスタッドボルトが固定されると共に、保温材が一様に付設され、スタッドボルトの先端部と保温パネルとがナットにより固定されて構成されている。
このような従来の排気ダクトとして、例えば、下記特許文献1−3に記載されたものがある。
特許第3659819号公報 特開平09−014576号公報 特開平11−117768号公報
上述した従来の排気ダクトは、内部に高温の排ガスが高速で流れることから、常時励振力を受けることとなり、保温パネル、スタッドボルト、ダクトプレートが振動しやすい構成となっている。従来の排気ダクトにて、スタッドボルトは、基端部がダクトプレートの内面に溶接により固定され、先端部が保温パネルにナットで固定されている。そのため、スタッドボルトは、保温パネルの振動により、その基端部の溶接箇所に応力が作用し、損傷してしまうおそれがある。
本発明は上述した課題を解決するものであり、ダクトプレートと保温パネルとの連結部材の損傷を防止して耐久性の向上を図る排気ダクトを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明の排気ダクトは、筒形状をなすダクトプレートと、前記ダクトプレートの内面側に所定間隔をあけて配置される保温パネルと、前記ダクトプレートと前記保温パネルとの間に配置される保温材と、前記ダクトプレートと前記保温パネルとを連結すると共に長手方向に交差する2方向の応力を吸収可能な応力吸収部を有する連結部材と、を有することを特徴とするものである。
従って、排ガスの流動により保温パネルが振動し、保温パネルとダクトプレートとが相対移動することで連結部材に応力が作用すると、応力吸収部は、長手方向に交差する2方向の応力を吸収することから、連結部材への応力集中を抑制することができ、ダクトプレートと保温パネルとの連結部材の損傷を防止して耐久性の向上を図ることができる。
本発明の排気ダクトでは、前記連結部材は、前記応力吸収部として機能する第1平板部及び第2平板部が交差して連結されることで構成されることを特徴としている。
従って、第1平板部と第2平板部が交差して連結されることで応力吸収部が構成されるため、第1平板部と第2平板部が板厚方向に撓むことで、連結部材への応力を抑制することができ、2個の平板部だけで応力吸収部を構成することができることから、構造の簡素化を可能とすることができる。
本発明の排気ダクトでは、前記第1平板部と前記第2平板部は、互いの溝部同士が嵌合し、且つ、溶接されて連結されることを特徴としている。
従って、第1平板部と第2平板部の溝部同士を嵌合して溶接することで、応力吸収部を構成することができることから、構造の簡素化及び低コスト化を可能とすることができる。
本発明の排気ダクトでは、前記第1平板部と前記第2平板部は、プレート部材の中間部が捻られることで形成されることを特徴としている。
従って、プレート部材の中間部が捻られることで第1平板部と前記第2平板部を形成することで、連結部材を容易に構成することができることから、構造の簡素化及び低コスト化を可能とすることができる。
本発明の排気ダクトでは、前記連結部材は、円柱形状をなし、中間部に前記応力吸収部として機能する細径部が設けられることを特徴としている。
従って、円柱形状の中間部に細径部を形成して応力吸収部として機能させることから、構造の簡素化を可能とすることができる。
本発明の排気ダクトでは、前記第1平板部は、前記ダクトプレートに固定される第1連結ロッドが固定され、前記第2平板部は、先端部に前記保温パネルに連結されるねじ部を有する第2連結ロッドが固定されることを特徴としている。
従って、連結部材により容易にダクトプレートと保温パネルを連結することができる。
本発明の排気ダクトでは、前記保温パネルは、複数の分割パネルから構成され、前記複数の分割パネルの端部同士が重合し、その厚さ方向の両側から一対の支持プレートにより挟持されて構成されることを特徴としている。
従って、分割パネルの端部同士が一対の支持プレートにより挟持されることから、排ガスの流動により保温パネルが振動すると、分割パネル同士が接触状態で相対移動することで摩擦が発生するため、ここで減衰効果により連結部材へ作用する応力を抑制することができる。
本発明の排気ダクトでは、前記支持プレートは、端部同士が重合した前記複数の分割パネルの外縁に沿って配置され、所定距離だけ離間した位置に前記第2連結ロッドがそれぞれ貫通し、前記ねじ部にナットが螺合することを特徴としている。
従って、分割パネルの端部同士が一対の支持プレートにより挟持されることから、排ガスの流動により保温パネルが振動すると、分割パネルと支持プレートが接触状態で相対移動することで摩擦が発生するため、ここで減衰効果により連結部材へ作用する応力を抑制することができる。
本発明の排気ダクトによれば、ダクトプレートと保温パネルとを連結する連結部材に長手方向に交差する2方向の応力を吸収可能な応力吸収部を設けるので、ダクトプレートと保温パネルとの連結部材の損傷を防止して耐久性の向上を図ることができる。
図1は、本発明の実施例1に係る排気ダクトを表す断面図である。 図2は、実施例1の連結部材を表す斜視図である。 図3は、連結部材の分解斜視図である。 図4は、実施例1の排気ダクトを有するガスタービンの概略図である。 図5は、排気ダクトの断面図である。 図6は、本発明の実施例2に係る排気ダクトにおける保温パネルを表す概略図である。 図7は、本発明の実施例3に係る排気ダクトにおける連結部材を表す斜視図である。 図8は、本発明の実施例4に係る排気ダクトにおける連結部材を表す斜視図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る排気ダクトの好適な実施例を詳細に説明する。なお、この実施例により本発明が限定されるものではなく、また、実施例が複数ある場合には、各実施例を組み合わせて構成するものも含むものである。
図1は、本発明の実施例1に係る排気ダクトを表す断面図、図2は、実施例1の連結部材を表す斜視図、図3は、連結部材の分解斜視図、図4は、実施例1の排気ダクトを有するガスタービンの概略図、図5は、排気ダクトの断面図である。
実施例1のガスタービンは、図4に示すように、空気を圧縮する圧縮機11と、この圧縮機11で圧縮された空気を燃焼する燃焼器12と、この燃焼器12で燃料と圧縮空気の混合ガスが燃焼することで生じた燃焼ガス(排ガス)により回転可能なタービン13とを有しており、圧縮機11の回転軸に発電機14が連結されている。
また、ガスタービンは、タービン13にこのタービン13から排出される排ガスを案内する排気ダクト15が連結され、この排気ダクト15に煙突16が連結されている。なお、ガスタービンは、排気ダクト15に煙突16が連結されずに、排熱回収ボイラ(HRSG)が連結される構成もある。
排気ダクト15は、図5に示すように、矩形の筒形状をなすダクトプレート21の内側に保温材22が所定厚さにわたって配置され、その内側に保温パネル23が配置されて構成されており、内側に排ガス通路Gを形成している。この保温パネル23は、後述するが、複数の分割パネルから構成されている。複数の連結部材24は、基端部がダクトプレート21の内面に固定され、先端部が保温パネル23(分割パネル)を貫通し、固定部材としてのナット25が螺合している。この連結部材24は、排気ダクト15の周方向及び軸方向(排ガスの流れ方向)に所定間隔で複数配置されており、ダクトプレート21の内側に所定間隔で保温パネル23(分割パネル)を支持することで、ダクトプレート21と保温パネル23との間に保温材22を保持している。
この連結部材24は、図1から図3に示すように、ダクトプレート21と保温パネル23とを連結するものであり、長手方向(排気ダクトの径方向)に交差する2方向の応力を吸収可能な応力吸収部を有している。
連結部材24は、応力吸収部として機能する第1平板部31と第2平板部32が交差して連結されることで構成されている。第1平板部31は、所定厚さを有した長方形状をなす板材であって、長手方向における一方側に第1溝部31aが形成されている。この第1溝部31aは、第1平板部31における幅方向の中央部に位置して一端部側に開口している。第2平板部32は、所定厚さを有した長方形状をなす板材であって、長手方向における一方側に第2溝部32aが形成されている。この第2溝部32aは、第2平板部32における幅方向の中央部に位置して一端部側に開口している。
この場合、第1平板部31の第1溝部31aは、第2平板部32の厚さより若干広く設定され、第2平板部32の第2溝部32aは、第1平板部31の厚さより若干広く設定されている。ここで、第1平板部31と第2平板部32は、同形状で同寸法のものとしているが、異なる形状、寸法のものとしてもよい。
この第1平板部31と第2平板部32は、互いの溝部31a,32a同士が嵌合することで、90度の角度をもって交差するように組み付けられている。そして、第1平板部31と第2平板部32の嵌合部、つまり、組み合わされた溝部31a,32aの周辺部が溶接部W1により接合されている。
また、第1平板部31は、長手方向における他方側にダクトプレート21に固定される第1連結ロッド33が固定されている。この場合、第1連結ロッド33は、一端部側が第1溝部31aとほぼ一直線状をなすように第1平板部31の平面部に接触し、溶接部W2により接合されている。第2平板部32は、長手方向における他方側に保温パネル23に固定される第2連結ロッド34が固定されている。この場合、第2連結ロッド34は、一端部側が第2溝部32aとほぼ一直線状をなすように第2平板部32の平面部に接触し、溶接部W3により接合されている。
そして、第1連結ロッド33は、他端部がダクトプレート21の内面に直交するように接触し、溶接部W4により接合されている。また、第2連結ロッド34は、他端部にねじ部34aが形成されており、保温パネル23を貫通してナット25が螺合することで、保温パネル23に締結されている。
なお、保温パネル23は、複数の分割パネル35から構成され、この複数の分割パネル35の端部35a同士が厚さ方向に重合して連結されている。即ち、保温パネル23は、複数の分割パネル35の端部35aが重なり、各貫通孔35bの位置が適合した状態で、第2連結ロッド34の他端部が貫通している。そして、各分割パネル35の端部35aは、保温材22側から第2連結ロッド34に固定された支持リング(支持プレート)36が接触し、排ガス通路G側からワッシャ(支持プレート)37が接触した状態で、第2連結ロッド34のねじ部34aにナット25が螺合することで支持されている。この分割パネル35は、各貫通孔35bの内径が、第2連結ロッド34の外径より大きく設定されることで、第2連結ロッド34に対して分割パネル35が移動可能となっている。
つまり、複数の分割パネル35は、重なりあった端部35a同士が支持リング36とワッシャ37によりその厚さ方向から挟持され、第2連結ロッド34のねじ部34aへのナット25の螺合により面接触状態で支持される。この場合、ナット25の螺合度合(締結度合)は、端部35aが重なり合った各分割パネル35が所定の摩擦力を持って摺動できる度合に設定されている。
そのため、排気ダクト15は、図1に示すように、内部に高温の排ガスが高速で流れると、保温パネル23が励振力を受けて振動し、この保温パネル23はダクトプレート21に対して相対移動する。ダクトプレート21と保温パネル23は、連結部材24により連結されていることから、ダクトプレート21に対して保温パネル23が振動すると、連結部材24に応力が作用する。ところが、本実施例にて、連結部材24は、応力吸収部として第1平板部31と第2平板部32が交差して連結される。そのため、連結部材24は、第1平板部31と第2平板部32がそれぞれ板厚方向に変形することで、長手方向に交差する2方向の応力を吸収することができる。
即ち、図1にて、ダクトプレート21に対して保温パネル23が左右方向に相対移動すると、第1平板部31が板厚方向に撓むことで、同方向の応力が吸収される。また、図1にて、ダクトプレート21に対して保温パネル23が紙面直交方向に相対移動すると、第2平板部32が板厚方向に撓むことで、同方向の応力が吸収される。なお、図1にて、ダクトプレート21に対して保温パネル23が左右方向または紙面直交方向以外の方向に相対移動すると、第1平板部31と第2平板部32の両方が板厚方向に撓むことで、同方向の応力が吸収される。
また、保温パネル23は、複数の分割パネル35の端部35a同士が面接触状態で挟持されている。そのため、保温パネル23が励振力を受けて振動するとき、各分割パネル35の端部35a同士が摺動して摩擦が発生するため、ここで保温パネル23の振動が減衰され、連結部材24へ作用する応力が抑制される。
このように実施例1の排気ダクトにあっては、筒形状をなすダクトプレート21と、このダクトプレート21の内面側に所定間隔をあけて配置される保温パネル23と、ダクトプレート21と保温パネル23との間に配置される保温材22と、ダクトプレート21と保温パネル23とを連結すると共に長手方向に交差する2方向の応力を吸収可能な応力吸収部(第1平板部31、第2平板部32)を有する連結部材24とを設けている。
従って、排ガスの流動により保温パネル23が振動し、保温パネル23とダクトプレート21とが相対移動することで連結部材24に応力が作用すると、応力吸収部は、連結部材24の長手方向に交差する2方向の応力を吸収することから、連結部材24への応力集中を抑制することができ、ダクトプレート21と保温パネル23との連結部材24の損傷を防止して耐久性の向上を図ることができる。
即ち、連結部材24は、一端部がダクトプレート21の内面に溶接部W4により固定され、他端部が保温パネル23にねじ部34aとナット25により固定されている。保温パネル23が振動し、保温パネル23がダクトプレート21に対して相対移動すると、連結部材24に曲げ応力が作用する。この曲げ応力は、連結部材24の一端部とダクトプレート21の内面とを接合する溶接部W4に作用し、この溶接部W4が破損してしまうおそれがある。しかし、本実施例では、連結部材24が応力吸収部(第1平板部31、第2平板部32)を有していることから、連結部材24に曲げ応力が作用しても、この曲げ応力が応力吸収部により吸収されることとなり、溶接部W4に作用する応力を低減し、溶接部W4の破損を防止することができる。
実施例1の排気ダクトでは、第1平板部31と第2平板部32を交差して連結することで応力吸収部を構成している。従って、保温パネル23がダクトプレート21に対して相対移動して連結部材24に応力が作用すると、第1平板部31と第2平板部32が板厚方向に撓むことで、連結部材24への応力を抑制することができ、2個の平板部31,32だけで応力吸収部を構成することができることから、構造の簡素化を可能とすることができる。
実施例1の排気ダクトでは、第1平板部31と第2平板部32の溝部31a,32a同士を嵌合し、且つ、溶接部W1により連結している。従って、2つの平板部31,32に溝部31a,32aを形成し、嵌合して溶接することで応力吸収部を構成することができることから、構造の簡素化及び低コスト化を可能とすることができる。
実施例1の排気ダクトでは、第1平板部31にダクトプレート21へ固定される第1連結ロッド33を固定し、第2平板部32に保温パネル23へ連結されるねじ部34aを有する第2連結ロッド34を固定している。従って、各連結ロッド33,34を用いることで、連結部材24により容易にダクトプレート21と保温パネル23を連結することができる。
実施例1の排気ダクトでは、保温パネル23を複数の分割パネル35から構成し、複数の分割パネル35の端部35a同士を重合し、その厚さ方向の両側から支持リング36及びワッシャ37により挟持し、連結部材24のねじ部34aにナット25により締結して支持している。従って、分割パネル35の端部35a同士が挟持されることから、排ガスの流動により保温パネル23が振動すると、分割パネル35同士が接触状態で相対移動することで摩擦が発生するため、ここで減衰効果により連結部材24へ作用する応力を抑制することができる。
図6は、本発明の実施例2に係る排気ダクトにおける保温パネルを表す概略図である。なお、上述した実施例と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
実施例2において、図6に示すように、排気ダクト15は、ダクトプレート21の内側に保温材22が配置され、その内側に保温パネル23が配置されて構成され、ダクトプレート21と保温パネル23とは、複数の連結部材24により連結されている。この連結部材24は、応力吸収部として機能する第1平板部31と第2平板部32が交差して溶接部W1により連結されて構成されている。
第1平板部31は、第1連結ロッド33が固定され、この第1連結ロッド33は、他端部がダクトプレート21の内面に溶接部W4により接合されている。第2平板部32は、第2連結ロッド34が固定され、この第2連結ロッド34は、他端部にねじ部34aが形成され、保温パネル23を貫通してナット25が螺合することで、保温パネル23に締結されている。
この保温パネル23は、複数の分割パネル35から構成され、この複数の分割パネル35の端部35a同士が厚さ方向に重合して連結されている。即ち、保温パネル23は、複数の分割パネル35の端部35aが重なり、各貫通孔35bの位置が適合した状態で、第2連結ロッド34の他端部が貫通している。そして、各分割パネル35の端部35aは、保温材22側から第2連結ロッド34に固定された支持リング(支持プレート)36が接触し、排ガス通路G側から支持プレート41が接触した状態で、第2連結ロッド34のねじ部34aにナット25が螺合することで支持されている。
つまり、支持プレート41は、端部35a同士が重合した分割パネル35の外縁に沿って配置され、端部に第2連結ロッド34が貫通可能となっている。そのため、分割パネル35は、重なりあった端部35a同士が支持リング36と支持プレート41によりその厚さ方向から挟持され、第2連結ロッド34のねじ部34aへのナット25の螺合により面接触状態で支持される。この場合、ナット25の螺合度合(締結度合)は、端部35aが重なり合った各分割パネル35が所定の摩擦力を持って摺動できる度合に設定されている。
そのため、排気ダクト15は、内部に高温の排ガスが高速で流れると、保温パネル23が励振力を受けて振動し、この保温パネル23はダクトプレート21に対して相対移動する。ダクトプレート21と保温パネル23は、連結部材24により連結されていることから、ダクトプレート21に対して保温パネル23が振動すると、連結部材24に応力が作用する。このとき、連結部材24は、第1平板部31と第2平板部32がそれぞれ板厚方向に変形することで、長手方向に交差する2方向の応力を吸収することができる。
また、保温パネル23は、複数の分割パネル35の端部35a同士が面接触状態で挟持されると共に、分割パネル35の端部35aと支持プレート41とが面接触状態で挟持されている。そのため、保温パネル23が励振力を受けて振動するとき、各分割パネル35の端部35a同士と支持プレート41とが摺動して摩擦が発生するため、ここで保温パネル23の振動が減衰され、連結部材24へ作用する応力が抑制される。
このように実施例2の排気ダクトにあっては、保温パネル23を複数の分割パネル35から構成し、複数の分割パネル35の端部35a同士を重合し、その厚さ方向の両側から支持リング36と支持プレート41により挟持し、連結部材24のねじ部34aにナット25を螺合することにより締結して支持している。従って、分割パネル35の端部35a同士と支持プレート41が面接触状態で挟持されることから、排ガスの流動により保温パネル23が振動すると、分割パネル35同士と支持プレート41とが接触状態で相対移動することで摩擦が発生するため、ここで減衰効果により連結部材24へ作用する応力を抑制することができる。
図7は、本発明の実施例3に係る排気ダクトにおける連結部材を表す斜視図である。なお、上述した実施例と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
実施例3において、図7に示すように、排気ダクトは、ダクトプレートの内側に保温材が配置され、その内側に保温パネルが配置されて構成され、ダクトプレートと保温パネルとは、複数の連結部材51により連結されている。この連結部材51は、長手方向(排気ダクトの径方向)に交差する2方向の応力を吸収可能な応力吸収部を有している。
連結部材51は、応力吸収部として機能する第1平板部52と第2平板部53を有し、プレート部材の中間部がほぼ90度捻られることで形成されている。プレート部材は、所定厚さを有した長方形状をなす板材であって、中間部がほぼ90度捻られることで捩じり部54が形成され、一端部が第1平板部52となり、他端部が第2平板部53となっている。この場合、捩じり部54の捩じり角度は、90度に限定されるものではなく、30度でも、60度でも、120度であってもよく、180度の倍数でなければよい。
また、第1平板部52は、第1連結ロッド55が溶接部W11により固定され、第2平板部53は、第2連結ロッド56が溶接部W12により固定され、第2連結ロッド56は、端部にねじ部56aが形成されている。
そのため、排気ダクトは、内部に高温の排ガスが高速で流れると、保温パネルが励振力を受けて振動し、この保温パネルはダクトプレートに対して相対移動する。ダクトプレートと保温パネルは、連結部材51により連結されていることから、ダクトプレートに対して保温パネルが振動すると、連結部材51に応力が作用する。このとき、連結部材51は、第1平板部52と第2平板部53がそれぞれ板厚方向に変形することで、長手方向に交差する2方向の応力を吸収することができる。
このように実施例3の排気ダクトにあっては、プレート部材の中間部を捻ることで、捩じり部54の各端部側に第1平板部52と第2平板部53を設けて連結部材51を構成している。
従って、プレート部材の中間部を捻るだけで、互いに交差する第1平板部52と第2平板部53を形成することで、連結部材51を容易に構成することができることから、構造の簡素化及び低コスト化を可能とすることができる。
図8は、本発明の実施例4に係る排気ダクトにおける連結部材を表す斜視図である。なお、上述した実施例と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
実施例4において、図8に示すように、排気ダクトは、ダクトプレートの内側に保温材が配置され、その内側に保温パネルが配置されて構成され、ダクトプレートと保温パネルとは、複数の連結部材61により連結されている。この連結部材61は、長手方向(排気ダクトの径方向)に交差する2方向の応力を吸収可能な応力吸収部を有している。
連結部材61は、第1円錐部62と第2円錐部63の間に応力吸収部として機能する細径部64を設けている。円柱部材は、所定の外径を有した円柱形状をなす棒材であって、中間部が細くなるように加工されることで細径部64が形成され、一端部が第1円錐部62となり、他端部が第2円錐部63となっている。また、第2円錐部63は、連結ロッド65が固定され、連結ロッド65は、端部にねじ部65aが形成されている。
そのため、排気ダクトは、内部に高温の排ガスが高速で流れると、保温パネルが励振力を受けて振動し、この保温パネルはダクトプレートに対して相対移動する。ダクトプレートと保温パネルは、連結部材61により連結されていることから、ダクトプレートに対して保温パネルが振動すると、連結部材61に応力が作用する。このとき、連結部材61は、細径部64が変形することで、長手方向に交差する2方向の応力を吸収することができる。
このように実施例4の排気ダクトにあっては、円柱部材の中間部が細くなるように加工することで細径部64を形成し、一端部が第1円錐部62となり、他端部が第2円錐部63となる連結部材61を構成している。
従って、円柱部材の中間部を細く加工するだけで、応力吸収部としての細径部64を形成することができ、構造の簡素化及び低コスト化を可能とすることができる。
なお、上述した実施例では、排気ダクト15を矩形断面形状としたが、この形状に限定されるものではなく、円形断面形状であってもよい。
また、上述した実施例では、本発明の排気ダクトをガスタービンの排気系に適用して説明したが、蒸気タービンの排気系にも適用することができ、この場合、排気ガスは、使用済の蒸気である。
11 圧縮機
12 燃焼器
13 タービン
14 発電機
15 排気ダクト
16 煙突
21 ダクトプレート
22 保温材
23 保温パネル
24,51,61 連結部材
25 ナット
31,52 第1平板部(応力吸収部)
32,53 第2平板部(応力吸収部)
33,55 第1連結ロッド
34,56 第2連結ロッド
35 分割パネル
36 支持リング(支持プレート)
37 ワッシャ(支持プレート)
41 支持プレート
54 捩じり部
62 第1円錐部
63 第2円錐部
64 細径部(応力吸収部)

Claims (7)

  1. 筒形状をなすダクトプレートと、
    前記ダクトプレートの内面側に所定間隔をあけて配置される保温パネルと、
    前記ダクトプレートと前記保温パネルとの間に配置される保温材と、
    前記ダクトプレートと前記保温パネルとを連結すると共に長手方向に交差する2方向の応力を吸収可能な応力吸収部を有する連結部材と、
    を有し、
    前記連結部材は、前記応力吸収部として機能する第1平板部及び第2平板部が交差して連結される、
    ことを特徴とする排気ダクト。
  2. 前記第1平板部と前記第2平板部は、互いの溝部同士が嵌合し、且つ、溶接されて連結されることを特徴とする請求項1に記載の排気ダクト。
  3. 前記第1平板部と前記第2平板部は、プレート部材の中間部が捻られることで形成されることを特徴とする請求項1に記載の排気ダクト。
  4. 筒形状をなすダクトプレートと、
    前記ダクトプレートの内面側に所定間隔をあけて配置される保温パネルと、
    前記ダクトプレートと前記保温パネルとの間に配置される保温材と、
    前記ダクトプレートと前記保温パネルとを連結すると共に長手方向に交差する2方向の応力を吸収可能な応力吸収部を有する連結部材と、
    を有し、
    前記連結部材は、円柱形状をなし、中間部に前記応力吸収部として機能する細径部が設けられる、
    ことを特徴とする排気ダクト。
  5. 前記第1平板部は、前記ダクトプレートに固定される第1連結ロッドが固定され、前記第2平板部は、先端部に前記保温パネルに連結されるねじ部を有する第2連結ロッドが固定されることを特徴とする請求項1から請求項4に記載の排気ダクト。
  6. 前記保温パネルは、複数の分割パネルから構成され、前記複数の分割パネルの端部同士が重合し、その厚さ方向の両側から一対の支持プレートにより挟持されて構成されることを特徴とする請求項5に記載の排気ダクト。
  7. 前記支持プレートは、端部同士が重合した前記複数の分割パネルの外縁に沿って配置され、所定距離だけ離間した位置に前記第2連結ロッドがそれぞれ貫通し、前記ねじ部にナットが螺合することを特徴とする請求項6に記載の排気ダクト。
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