JP6037174B2 - スクロール型圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明は、スクロール型圧縮機に係り、詳しくは車両の空調に使用されるスクロール型圧縮機に関するものである。
従来、スクロール型圧縮機には、冷媒の吸入、圧縮及び吐出の一連のプロセスを実施するスクロールユニットが容器内に備えられている。このユニットは、互いに噛み合う固定スクロール及び可動スクロールを備えており、可動スクロールが固定スクロールの軸心周りに公転旋回運動することにより、潤滑油を含む冷媒の吸入、圧縮及び吐出の一連のプロセスを実施している。
詳しくは、可動及び固定スクロールの鏡板面には、それぞれ渦巻き状のラップが立設され、これらラップが協働して圧縮室を形成し、この圧縮室の容積を減少することにより上記一連のプロセスを実施している。
このようなスクロール型圧縮機において、可動スクロールに旋回運動を付与するために、図45に示すように、駆動軸70の軸心から偏心した位置にクランク機構のクランクピン72が設けられており、偏心ブッシュ74は偏心ブッシュ74に設けられたクランクピン孔76にクランクピン72が挿入されて嵌合され、可動スクロール78と偏心ブッシュ74とを軸受80を介して係合する構成が知られている。しかしながら、このような構成では偏心ブッシュ74に形成されたクランクピン孔76とクランクピン72との嵌合部に潤滑油が十分に供給されず、当該嵌合部に磨耗が生じるおそれがある。
そこで、偏心ブッシュ74内に、偏心ブッシュ74の外周面とクランクピン孔76とを連通する連通孔を穿設し、偏心ブッシュ74のクランクピン孔76とクランクピン72との嵌合部に十分な量の潤滑油を供給する構成が開示されている(特許文献1参照)。
特開平9−4577号公報
しかしながら、上記特許文献に開示された構成では、クランクピン基端部77がクランクピン72より大径なため、この基端部77によりクランクピン孔が閉塞されて袋小路構造となることがある。このような状態になると、連通孔から供給される潤滑油がクランクピン孔の外部へ流れにくくなるため潤滑性が悪くなり、クランクピン孔内をクランクピンが摺動することにより発生する磨耗粉をクランクピン孔の外部へ排出できず、さらなる磨耗を引き起こすおそれがある。
本発明は、上述した課題を解決すべくなされたものであり、その目的とするところは、偏心ブッシュに設けられたクランクピン孔とクランクピンとの嵌合部の潤滑性をより向上させることのできるスクロール型圧縮機を提供することにある。
上記の目的を達成するべく、本発明のスクロール型圧縮機は、ハウジング内を延び、該ハウジングに回転自在に支持される回転軸と、前記ハウジングに対して固定され、固定渦巻体を有する固定スクロールと、該固定スクロールの固定渦巻体と噛み合う可動渦巻体を有するとともに、前記回転軸により駆動されて前記固定スクロールの軸心周りに公転旋回運動される可動スクロールと、該回転軸の上端側に偏心して一体形成されたクランクピンと、前記クランクピンに嵌合され、前記回転軸の回転に伴い前記可動スクロールに外接して該可動スクロールに旋回運動を付与する偏心ブッシュとを備え、前記偏心ブッシュは、前記クランクピンが挿入して嵌合されるクランクピン孔と、前記回転軸側となる端面に、前記クランクピン孔を挟んで対向する位置にそれぞれ個別に設けられ、潤滑油を前記クランクピンと前記クランクピン孔とが嵌合する嵌合部へ導入する導入通路とを有することを特徴とする(請求項1)。
好ましくは、前記導入通路は、前記クランクピン孔を挟んで少なくとも一方の部分が、前記偏心ブッシュにおける前記回転軸の軸心に相当する位置から前記クランクピン孔の中心を通るように延びる直線と垂直に交わる直線上に形成されるのがよい(請求項2)。
好ましくは、前記クランクピンは、外周にわたって形成された前記偏心ブッシュを支持する突き当て部を有し、前記導入通路の端部は、前記突き当て部の端部より径方向外側に所定長さ離れて形成されるのがよい(請求項3)。
好ましくは、前記導入通路は、前記クランクピン孔から前記偏心ブッシュの前記回転軸側となる端面の外周縁部まで延びる溝部であるのがよい(請求項4)。
好ましくは、前記クランクピン孔は、内周面に沿って、前記回転軸に向かって形成された縦溝部を有するのがよい(請求項5)。
好ましくは、前記偏心ブッシュには、前記回転軸側となる端面の外周縁部に位置して面取り部が形成されているのがよい(請求項6)。
また、本発明のスクロール型圧縮機は、ハウジング内を延び、該ハウジングに回転自在に支持される回転軸と、前記ハウジングに対して固定され、固定渦巻体を有する固定スクロールと、該固定スクロールの固定渦巻体と噛み合う可動渦巻体を有するとともに、前記回転軸により駆動されて前記固定スクロールの軸心周りに公転旋回運動される可動スクロールと、前記回転軸の回転に伴い前記可動スクロールに旋回運動を付与する偏心ブッシュと、該回転軸の上端側に偏心して一体形成され、前記偏心ブッシュと嵌合するクランクピンとを備え、前記偏心ブッシュは、前記クランクピンと嵌合するクランクピン孔を有し、前記クランクピンは、外周にわたって形成された前記偏心ブッシュを支持する突き当て部と、前記突き当て部の一部を切り欠き、前記クランクピン孔との嵌合部に潤滑油を導入する導入通路とを備えることを特徴とする(請求項7)。
好ましくは、前記導入通路は、前記突き当て部の一部を前記回転軸方向に所定長さ切り欠いて形成されるのがよい(請求項8)。
好ましくは、前記クランクピンは、さらに、外周に沿い周方向に環状に形成される溝部を有するのがよい(請求項9)。
好ましくは、前記導入通路は、さらに、前記クランクピンの外周面の一部を切り欠いて形成されるのがよい(請求項10)。
本発明のスクロール型圧縮機によれば、回転軸側に面する偏心ブッシュの底面には、クランクピン孔を挟んで対向する位置にそれぞれ個別に、クランクピンとクランクピン孔とが嵌合する嵌合部に潤滑油を導入する導入通路を有している。これにより、導入通路は閉塞されることなく開通路構造となり、導入通路から嵌合部に潤滑油が供給されてクランクピンの潤滑性が向上するので、回転軸が駆動して偏心ブッシュが回転してもクランクピンの磨耗量が低減され、クランクピンの耐久性を向上させることができる。
さらに、クランクピンが磨耗して磨耗粉が発生しても、導入通路から磨耗粉を排出することができるので、クランクピンとクランクピン孔との嵌合部での磨耗粉の滞留が防止され、嵌合部に磨耗粉が滞留することによる更なるクランクピンの磨耗も防止され、クランクピンの耐久性を向上させることができる(請求項1)。
また、導入通路のクランクピン孔を挟んで少なくとも一方の部分が、偏心ブッシュにおいて回転軸の軸心に対応する位置からクランクピン孔の中心に向かって延びる直線と垂直に交わる直線上に形成され、即ち導入通路は偏心ブッシュの回転方向に形成されるので、回転軸が駆動して偏心ブッシュが回転すると溝部の端部から容易に潤滑油が導入されてクランクピンとクランクピン孔との嵌合部に潤滑油が供給され、クランクピンの潤滑性をより向上させることができる(請求項2)。
また、クランクピンに形成される突き当て部の端部から所定の長さ離れて導入通路の端部が形成されるので、導入通路の端部と突き当て部の端部との間に隙間が形成され、当該隙間から潤滑油がクランクピンとクランクピン孔との嵌合部に供給される。従って、導入通路は閉塞されることなく開通路構造となり、嵌合部に潤滑油が供給され、クランクピンの潤滑性が向上するとともに耐久性を向上させることができる(請求項3)。
また、導入通路はクランクピン孔から偏心ブッシュの回転軸側となる端面の外周縁部まで延びる溝部であるので、溝部の一方の開口端は偏心ブッシュの端面の外周縁部に形成され、回転軸の駆動に伴い偏心ブッシュが回転すると、潤滑油が溝部の開口端から容易に導入されることとなり、クランクピンの潤滑性が向上するとともに耐久性を向上させることができる(請求項4)。
また、クランクピン孔内に、クランクピン孔の内周面に沿って縦溝部が形成されているので、クランクピン孔にクランクピンを嵌合すると縦溝部が潤滑油通路として形成される。従って、潤滑油通路に潤滑油を容易に流通させることができ、クランクピンの潤滑性をより向上させるとともに耐久性を向上させることができる。また、クランクピンの磨耗粉が発生しても、より容易に磨耗粉が排出され、クランクピンの耐久性をより向上させることができる(請求項5)。
また、偏心ブッシュには回転軸側となる端面の外周縁部に位置して面取り部が形成されているので、導入通路がクランクピン孔から偏心ブッシュの回転軸側となる端面の外周縁部まで延びる溝部であっても、該溝部の開口端が面取り部に位置することで該溝部の端部周縁が可動スクロールに当接することがなくなり、溝部を加工する際に溝部の端部周縁に微小な凹凸が生じても、可動スクロールに外接する偏心ブッシュの外周面部分については真円度が確保され、偏心ブッシュの寿命の低下を防止することができる(請求項6)。
また、クランクピンに形成された突き当て部の一部を、クランクピンの外周面に沿って切り欠いて導入通路を設けることにより、切り欠かれた突き当て部から潤滑油を導入させることができる。従って、クランクピンとクランクピン孔との嵌合部に潤滑油が供給されてクランクピンの潤滑性が向上し、回転軸が駆動して偏心ブッシュが回転してもクランクピンの磨耗量が低減され、クランクピンの耐久性を向上させることができる。
さらに、クランクピンが磨耗して磨耗粉が発生しても、導入通路から磨耗粉が排出されるので、前記嵌合部に磨耗粉が滞留することを防止するとともに磨耗粉が滞留することによるクランクピンの更なる磨耗を防止することができ、クランクピンの耐久性を向上させることができる(請求項7)。
また、導入通路は突き当て部の一部を回転軸方向に所定長さ切り欠いて形成されるので、クランクピンとクランクピン孔との嵌合部に潤滑油を十分に供給することができる(請求項8)。
また、クランクピンの外周に沿い周方向に環状に溝部が形成されるので、導入通路から供給された潤滑油が該溝部に流入すると、クランクピンの潤滑性がより向上し、クランクピンの耐久性をより向上させることができる(請求項9)。
また、さらにクランクピンの外周面の一部を切り欠いて導入通路が形成されるので、クランクピンをクランクピン孔に嵌合させると、クランクピンの切欠部とクランクピン孔とに形成される隙間が潤滑油通路として形成されることになり、潤滑油通路に潤滑油を容易に流通させることができ、クランクピンの潤滑性をより向上させることができる(請求項10)。
本発明の第1実施例に係るスクロール型圧縮機の断面図である。 図1に示したスクロール型圧縮機の回転軸機構を含む構成の縦断面図である。 図1に示した第1実施例における偏心ブッシュの平面図である。 図3AのI−I線に沿う断面図である。 図1に示した第1実施例における偏心ブッシュ近傍の概略図である。 第1実施例でのクランクピンの磨耗量を示すグラフである。 第1実施例の第1変形例における偏心ブッシュの平面図である。 図6AのII−II線に沿う断面図である。 第1実施例の第2変形例における偏心ブッシュの平面図である。 図7AのIII−III線に沿う断面図である。 第2実施例における偏心ブッシュの平面図である。 図8AのIV−IV線に沿う断面図である。 第2実施例の第1変形例における偏心ブッシュの平面図である。 図9AのV−V線に沿う断面図である。 第2実施例の第2変形例における偏心ブッシュの平面図である。 図10AのVI−VI線に沿う断面図である。 第3実施例における偏心ブッシュの平面図である。 図11AのVII−VII線に沿う断面図である。 第3実施例の第1変形例における偏心ブッシュの平面図である。 図12AのVIII−VIII線に沿う断面図である。 第3実施例の第2変形例における偏心ブッシュの平面図である。 図13AのIX−IX線に沿う断面図である。 第4実施例における偏心ブッシュの平面図である。 図14AのX−X線に沿う断面図である。 第4実施例の第1変形例における偏心ブッシュの平面図である。 図15AのXI−XI線に沿う断面図である。 第4実施例の第2変形例における偏心ブッシュの平面図である。 図16AのXII−XII線に沿う断面図である。 第5実施例における偏心ブッシュの平面図である。 図17AのXIII−XIII線に沿う断面図である。 第5実施例の第1変形例における偏心ブッシュの平面図である。 図18AのXIV−XIV線に沿う断面図である。 第5実施例の第2変形例における偏心ブッシュの平面図である。 図19AのXV−XV線に沿う断面図である。 第6実施例における偏心ブッシュの平面図である。 図20AのXVI−XVI線に沿う断面図である。 第6実施例における偏心ブッシュ近傍の概略図である。 第6実施例の第1変形例における偏心ブッシュの平面図である。 図22AのXVII−XVII線に沿う断面図である。 第6実施例の第2変形例における偏心ブッシュの平面図である。 図23AのXVIII−XVIII線に沿う断面図である。 第7実施例における偏心ブッシュの平面図である。 図24AのXIX−XIX線に沿う断面図である。 第7実施例の第1変形例における偏心ブッシュの平面図である。 図25AのXX−XX線に沿う断面図である。 第7実施例の第2変形例における偏心ブッシュの平面図である。 図26AのXXI−XXI線に沿う断面図である。 第8実施例における偏心ブッシュの平面図である。 図27AのXXII−XXII線に沿う断面図である。 第8実施例における偏心ブッシュ近傍の概略図である。 第8実施例の第1変形例における偏心ブッシュの平面図である。 図29AのXXIII−XXIII線に沿う断面図である。 第8実施例の第2変形例における偏心ブッシュの平面図である。 図30AのXXIV−XXIV線に沿う断面図である。 第9実施例における偏心ブッシュの平面図である。 図31AのXXV−XXV線に沿う断面図である。 第9実施例の第1変形例における偏心ブッシュの平面図である。 図32AのXXVI−XXVI線に沿う断面図である。 第10実施例に係るスクロール型圧縮機を構成する偏心ブッシュの拡大図である。 図33Aに示した回転軸をクランクピン側から見た平面図である。 第11実施例に係るスクロール型圧縮機を構成する偏心ブッシュの拡大図である。 図34Aに示した回転軸をクランクピン側から見た平面図である。 第12実施例に係るスクロール型圧縮機を構成する偏心ブッシュの拡大図である。 図35Aに示した回転軸をクランクピン側から見た平面図である。 第13実施例に係るスクロール型圧縮機を構成する偏心ブッシュの拡大図である。 図36Aに示した回転軸をクランクピン側から見た平面図である。 第14実施例に係るスクロール型圧縮機を構成する偏心ブッシュの拡大図である。 図37Aに示した回転軸をクランクピン側から見た平面図である。 第15実施例に係るスクロール型圧縮機を構成する偏心ブッシュの拡大図である。 図38Aに示した回転軸をクランクピン側から見た平面図である。 第16実施例に係るスクロール型圧縮機を構成する偏心ブッシュの拡大図である。 図39Aに示した回転軸をクランクピン側から見た平面図である。 第17実施例に係るスクロール型圧縮機を構成する偏心ブッシュの拡大図である。 図40Aに示した回転軸をクランクピン側から見た平面図である。 第18実施例に係るスクロール型圧縮機を構成する偏心ブッシュの拡大図である。 図41Aに示した回転軸をクランクピン側から見た平面図である。 第19実施例に係るスクロール型圧縮機を構成する偏心ブッシュの拡大図である。 図42Aに示した回転軸をクランクピン側から見た平面図である。 第20実施例に係るスクロール型圧縮機を構成する偏心ブッシュの拡大図である。 図43Aに示した回転軸をクランクピン側から見た平面図である。 第21実施例に係るスクロール型圧縮機を構成する偏心ブッシュの拡大図である。 従来のスクロール型圧縮機の偏心ブッシュ近傍を示す概略構成図である。
以下、本発明の実施形態について、いくつかの実施例に基づいて図面を参照しながら詳細に説明する。
[第1実施例]
図1は、本発明の第1実施例に係るスクロール型圧縮機(以下、圧縮機という)1の断面図を示している。このようなスクロール型圧縮機1は車両の空調のための冷凍回路に組み込まれ、冷凍回路を循環する冷媒の圧縮に使用される。
圧縮機1はリアハウジング2及びフロントハウジング4を備え、リアハウジング2とフロントハウジング4との間にはスクロールユニット6が挟持されている。スクロールユニット6は、リアハウジング2及びフロントハウジング4に固定された固定スクロール8、及びこの固定スクロール8に対して噛み合うように組み付けられた可動スクロール10からなる。
リアハウジング2内にはリアハウジング2の端板と固定スクロール8との間に吐出室12が形成される。この吐出室12は、固定スクロール8の端板8aに形成された吐出孔14にリードバルブタイプの吐出弁16を介して、固定スクロール8と可動スクロール10との間に形成される圧縮室18に接続可能である。また、吐出室12は、図示しないが、リアハウジング2に形成された吐出ポートを介して冷凍回路の冷媒循環経路に接続されている。
フロントハウジング4の外周壁4aまたはリアハウジング2には冷媒の吸入ポート(図示せず)が設けられており、冷媒の循環経路から吸入ポートを経て導入された冷媒はスクロールユニット6内に吸入される。
一方、フロントハウジング4内には回転軸20が配置され、この回転軸20は大径軸部22及び小径軸部24を有する。大径軸部22はドライブベアリング26を介してフロントハウジング4に対して回転自在に支持され、小径軸部24はボール軸受28を介してフロントハウジング4に回転自在に支持されている。また、小径軸部24とフロントハウジング4との間にはリップシール30が配置され、リップシール30はフロントハウジング4内を気密に区画している。
回転軸20の小径軸部24はフロントハウジング4から突出し、この突出端が電磁クラッチを内蔵した駆動プーリ32に連結される。駆動プーリ32は、軸受を介してフロントハウジング4に回転自在に支持されている。駆動プーリ32はベルトを介して車両のエンジン側の出力プーリに接続され、エンジンの動力を受けて回転される。
一方、回転軸20の大径軸部22からは可動スクロール10に向けてクランクピン34が突出されている。クランクピン34は、回転軸20の軸心から偏心した位置に設けられており、偏心ブッシュ36に穿設されたクランクピン孔38に挿入されて嵌合されている。そして、クランクピン34は所定の位置に突き当て部35(即ち、基端部)を有しており、突き当て部35により偏心ブッシュ36を支持している。偏心ブッシュ36は、ドライブベアリング40を介して可動スクロール10のボス42を支持している。
図2に、回転軸20にカウンタウェイト46及び偏心ブッシュ36を組み立てた回転軸機構を含む構成の縦断面図を示す。図2に示すように、大径軸部22には凹部64が設けられており、偏心ブッシュ36の大径軸部22に対向する面には、凹部64に嵌合するように形成された凸部66が設けられている。大径軸部22に設けられている凹部64の中心位置は、回転軸20の中心位置と略等しくなるように形成される。従って、カウンタウェイト46に穿設された貫通孔68を介して凹部64に嵌合される凸部66の中心位置も、回転軸20の中心位置と略等しくなる。
図3Aに、回転軸方向から見た偏心ブッシュ36の平面図を示す。偏心ブッシュ36には、バランス孔44が穿設されている。また、偏心ブッシュ36にはカウンタウエイト46を固着するためのリベット孔48、48が穿設されており、カウンタウエイト46にもリベット孔48、48と対向する位置にリベット孔50、50が穿設されている。そして、図1に示すように、リベット52がリベット孔48、48及びリベット孔50、50に挿入されることによってカウンタウエイト46が偏心ブッシュ36に固着されている。このカウンタウエイト46によって、可動スクロール10の旋回に伴い回転軸20に作用する遠心力が打ち消される。
図3Bに図3AのI−I線に沿う断面図を示すように、偏心ブッシュ36の底面(端面)36aには、クランクピン孔38を挟んで対向する位置に溝部(導入通路)54、55が形成されている。図3Aに示すように、溝部54、55は、回転軸中心Pからクランクピン孔38の軸線を通るように延びる直線と溝部54、55のそれぞれ側壁54a、55aに沿う直線との交わる角度が略直角となるように形成されている。また、潤滑油を略均等にクランクピン孔38内に供給するために、対向する溝部54、55はクランクピン孔38の軸心を挟むようにして、それぞれ偏心ブッシュ36の外周縁部まで延びて形成されている。即ち、溝部54、55は偏心ブッシュ36の回転方向に形成されているので、回転軸20が駆動して偏心ブッシュ36が回転すると、溝部54の端部から潤滑油を容易に導入することができる。
可動スクロール10は端板10aを備え、端板10aには固定スクロール8の端板8aに向けて延びた可動渦巻体58が一体形成されている。これに対し、固定スクロール8の端板8aにも可動スクロール10の端板10aに向けて延びる固定渦巻体56が一体形成されている。
以下、このように構成された本実施例に係るスクロール型圧縮機の作用について、図4に示す偏心ブッシュ36近傍の概略図に基づき詳しく説明する。
このように構成された圧縮機1において、例えば、エンジンの駆動中、駆動プーリ32内の電磁クラッチがオン作動されて、回転軸20が駆動プーリ32とともに回転されると、クランクピン34が嵌合される偏心ブッシュ36が回転する。これに伴い、自転阻止機構であるスラストボール60によって自転が阻止された可動スクロール10に旋回運動が付与される。
これにより、固定スクロール8に対して可動スクロール10が旋回運動すると、上述した吸入ポートから導入された冷媒がスクロールユニット6内に導入され、固定スクロール8及び可動スクロール10が協働することにより、固定渦巻体56及び可動渦巻体58間に潤滑油を含む冷媒の圧縮室18が区画して形成される。圧縮室18では、固定スクロール8に対する可動スクロール10の旋回運動により、固定渦巻体56の中心に向けて可動渦巻体58が移動しながらその容積が減少され、冷媒の圧縮が行われる。
ここで、偏心ブッシュ36は、回転軸20の回転に伴い図3Aに示す矢印の向きに回転する。この回転に伴い、吸入ポートから導入された冷媒の一部が偏心ブッシュ36の溝部54に導入される。溝部54に導入された潤滑油を含む冷媒は、図4の矢印に示すようにクランクピン34とクランクピン孔38との嵌合部に入り、クランクピン34に潤滑油が供給される。一方、クランクピン34がクランクピン孔38と摺接することにより磨耗粉が発生しても、図4に破線矢印で示すように溝部55を介して外部へ排出される。
このように、本実施例によれば、偏心ブッシュ36の回転軸20側にある底面に溝部54を形成することにより、潤滑油がクランクピン34とクランクピン孔38との嵌合部に供給されるので、クランクピン34の潤滑性を向上させることができるとともに、クランクピン34の磨耗量を大幅に低減することができる。また、磨耗粉が生じることがあっても溝部55から磨耗粉が排出されるので、嵌合部における磨耗粉の滞留が防止され、滞留した磨耗粉によるクランクピンのさらなる磨耗も防止されるので、クランクピン34の耐久性を向上させることができる。
また、回転軸中心Pからクランクピン孔38の中心に向かって延びる直線に対し、溝部54、55のそれぞれ側壁54a、55aに沿う直線が垂直となるように溝部54、55を形成することにより、溝部54、55は偏心ブッシュ36の回転方向に形成され、回転軸20が駆動して偏心ブッシュ36が回転することにより、潤滑油を溝部54へより容易に導入させることができるので、クランクピン34の耐久性をより向上させることができる。
図5に、従来の偏心ブッシュ36にクランクピン34を嵌合させた場合のクランクピン34の磨耗量と、本実施例でのクランクピン34の磨耗量とをグラフに示した。図5に示すように、本実施例で述べた構成にすることにより、クランクピン34の磨耗量が従来のクランクピン34の磨耗量の1/30に低減されている。
次に、上記第1実施例の第1変形例について以下に説明する。
第1実施例の第1変形例では、図6Aに回転軸方向から見た偏心ブッシュ36’の平面図を示し、図6Bに図6AのII−II線に沿う断面図を示すように、溝部54については、上記同様に、回転軸中心Pからクランクピン孔38の軸線を通るように延びる直線と溝部54の側壁54aに沿う直線との交わる角度が略直角となるように形成されている一方、クランクピン孔38からバランス孔44を避けるように延びて溝部55bが形成されている。
この第1実施例の第1変形例の場合であっても、溝部54は偏心ブッシュ36’の回転方向に形成されているので、回転軸20が駆動して偏心ブッシュ36’が回転すると、溝部54の端部から潤滑油を容易に導入することができる。
さらに、上記第1実施例の第2変形例について以下に説明する。
第1実施例の第2変形例では、図7Aに回転軸方向から見た偏心ブッシュ36”の平面図を示し、図7Bに図7AのIII−III線に沿う断面図を示すように、溝部54については、上記同様に、回転軸中心Pからクランクピン孔38の軸線を通るように延びる直線と溝部54の側壁54aに沿う直線との交わる角度が略直角となるように形成されている一方、クランクピン孔38とバランス孔44を連通させるように溝部55cが形成されている。
この第1実施例の第2変形例の場合であっても、溝部54は偏心ブッシュ36”の回転方向に形成されているので、回転軸20が駆動して偏心ブッシュ36”が回転すると、溝部54の端部から潤滑油を容易に導入することができる。
[第2実施例]
第2実施例では、図8Aに回転軸方向から見た偏心ブッシュ136の平面図を示し、図8Bに図8AのIV−IV線に沿う断面図を示すように、偏心ブッシュ136の底面36aには、クランクピン孔38を挟んで対向する位置に溝部(導入通路)154、155が形成されている。図8Aに示すように、溝部154、155は、回転軸中心Pからクランクピン孔38の軸線を通るように延びる直線と溝部154、155のそれぞれ側壁154a、155aに沿う直線との交わる角度が略直角となるように形成され、対向する溝部154、155は、クランクピン孔38の軸心を挟むようにして、それぞれ偏心ブッシュ136の外周縁部まで延びて形成されている。そして、溝部154、155の底は、それぞれクランクピン孔38に向けて深くなるようなテーパー状をなしている。
このように、溝部154、155が偏心ブッシュ136の回転方向に形成されていると、回転軸20が駆動して偏心ブッシュ136が回転することにより、潤滑油を溝部154へより容易に導入させることができるとともに、溝部154、155がテーパー状に形成されていることで、潤滑油をクランクピン34とクランクピン孔38との嵌合部に供給し易くなり、クランクピン34の潤滑性をさらに向上させ、クランクピン34の耐久性をより一層向上させることができる。
次に、上記第2実施例の第1変形例について以下に説明する。
第2実施例の第1変形例では、図9Aに回転軸方向から見た偏心ブッシュ136’の平面図を示し、図9Bに図9AのV−V線に沿う断面図を示すように、溝部154については、上記同様に、回転軸中心Pからクランクピン孔38の軸線を通るように延びる直線と溝部154の側壁154aに沿う直線との交わる角度が略直角となるように形成されている一方、クランクピン孔38からバランス孔44を避けるように延びて溝部155bが形成されている。
この第2実施例の第1変形例の場合であっても、溝部154は偏心ブッシュ136’の回転方向に形成されているので、回転軸20が駆動して偏心ブッシュ136’が回転すると、溝部154の端部から潤滑油を容易に導入することができる。
さらに、上記第2実施例の第2変形例について以下に説明する。
第2実施例の第2変形例では、図10Aに回転軸方向から見た偏心ブッシュ136”の平面図を示し、図10Bに図10AのVI−VI線に沿う断面図を示すように、溝部154については、上記同様に、回転軸中心Pからクランクピン孔38の軸線を通るように延びる直線と溝部154の側壁154aに沿う直線との交わる角度が略直角となるように形成されている一方、クランクピン孔38とバランス孔44を連通させるように溝部155cが形成されている。
この第2実施例の第2変形例の場合であっても、溝部154は偏心ブッシュ136”の回転方向に形成されているので、回転軸20が駆動して偏心ブッシュ136”が回転すると、溝部154の端部から潤滑油を容易に導入することができる。
[第3実施例]
第3実施例では、図11Aに回転軸方向から見た偏心ブッシュ236の平面図を示し、図11Bに図11AのVII−VII線に沿う断面図を示すように、第1実施例と同様、偏心ブッシュ236の底面36aには、クランクピン孔38を挟んで対向する位置に溝部(導入通路)54、55が形成されている。そして、第3実施例では、偏心ブッシュ236の底面36a外周縁部には、溝部54、55の各端部周縁を含んで面取りされて面取り部37が形成されている。
偏心ブッシュ236は、ドライブベアリング40を介して可動スクロール10のボス42を支持しており、外周面がドライブベアリング40と当接しているのであるが、溝部54、55を加工する際に溝部54、55の各端部周縁に微小な凹凸が生じ易く、この凹凸によって偏心ブッシュ236の外周面が粗くなり真円度が悪化するおそれがあるが、このように、偏心ブッシュ236の底面36aの外周縁部に面取り部37が形成されていることで、偏心ブッシュ236の底面36aの外周縁部とドライブベアリング40との当接が回避される。即ち、偏心ブッシュ236の外周面のうちドライブベアリング40と当接する外周面部分39については真円度が確保される。
これにより、クランクピン34の潤滑性を向上させ、クランクピン34の耐久性を向上させながら、偏心ブッシュ236の寿命の低下をも防止することができる。
次に、上記第3実施例の第1変形例について以下に説明する。
第3実施例の第1変形例では、図12Aに回転軸方向から見た偏心ブッシュ236’の平面図を示し、図12Bに図12AのVIII−VIII線に沿う断面図を示すように、第1実施例の第1変形例と同様、溝部54については、回転軸中心Pからクランクピン孔38の軸線を通るように延びる直線と溝部54の側壁54aに沿う直線との交わる角度が略直角となるように形成されている一方、クランクピン孔38からバランス孔44を避けるように延びて溝部55bが形成されている。
この第3実施例の第1変形例の場合であっても、偏心ブッシュ236’の外周面のうちドライブベアリング40と当接する外周面部分39について真円度を確保しつつ、溝部54は偏心ブッシュ236’の回転方向に形成されているので、回転軸20が駆動して偏心ブッシュ236’が回転すると、溝部54の端部から潤滑油を容易に導入することができる。
さらに、上記第3実施例の第2変形例について以下に説明する。
第2実施例の第2変形例では、図13Aに回転軸方向から見た偏心ブッシュ236”の平面図を示し、図13Bに図13AのIX−IX線に沿う断面図を示すように、第1実施例の第2変形例と同様、溝部54については、回転軸中心Pからクランクピン孔38の軸線を通るように延びる直線と溝部54の側壁54aに沿う直線との交わる角度が略直角となるように形成されている一方、クランクピン孔38とバランス孔44を連通させるように溝部55cが形成されている。
この第3実施例の第2変形例の場合であっても、偏心ブッシュ236”の外周面のうちドライブベアリング40と当接する外周面部分39について真円度を確保しつつ、溝部54は偏心ブッシュ236”の回転方向に形成されているので、回転軸20が駆動して偏心ブッシュ236”が回転すると、溝部54の端部から潤滑油を容易に導入することができる。
[第4実施例]
第4実施例では、図14Aに回転軸方向から見た偏心ブッシュ336の平面図を示し、図14Bに図14AのX−X線に沿う断面図を示すように、第2実施例と同様、偏心ブッシュ336の底面36aには、クランクピン孔38を挟んで対向する位置に溝部(導入通路)154、155が形成されている。そして、第4実施例では、偏心ブッシュ336の底面36aの外周縁部には、溝部154、155の各端部周縁を含んで面取りされて面取り部37が形成されている。
上記同様、偏心ブッシュ336の底面36aの外周縁部に面取り部37が形成されていることで、偏心ブッシュ336の底面36aの外周縁部とドライブベアリング40との当接が回避される。即ち、偏心ブッシュ336の外周面のうちドライブベアリング40と当接する外周面部分39については真円度が確保される。
これにより、クランクピン34の潤滑性を向上させ、クランクピン34の耐久性を向上させながら、偏心ブッシュ336の寿命の低下をも防止することができる。
次に、上記第4実施例の第1変形例について以下に説明する。
第4実施例の第1変形例では、図15Aに回転軸方向から見た偏心ブッシュ336’の平面図を示し、図15Bに図15AのXI−XI 線に沿う断面図を示すように、第2実施例の第1変形例と同様、溝部154については、回転軸中心Pからクランクピン孔38の軸線を通るように延びる直線と溝部154の側壁154aに沿う直線との交わる角度が略直角となるように形成されている一方、クランクピン孔38からバランス孔44を避けるように延びて溝部155bが形成されている。
この第4実施例の第1変形例の場合であっても、偏心ブッシュ336’の外周面のうちドライブベアリング40と当接する外周面部分39について真円度を確保しつつ、溝部154は偏心ブッシュ336’の回転方向に形成されているので、回転軸20が駆動して偏心ブッシュ336’が回転すると、溝部154の端部から潤滑油を容易に導入することができる。
さらに、上記第4実施例の第2変形例について以下に説明する。
第4実施例の第2変形例では、図16Aに回転軸方向から見た偏心ブッシュ336”の平面図を示し、図16Bに図16AのXII−XII線に沿う断面図を示すように、第2実施例の第2変形例と同様、溝部154については、回転軸中心Pからクランクピン孔38の軸線を通るように延びる直線と溝部154の側壁154aに沿う直線との交わる角度が略直角となるように形成されている一方、クランクピン孔38とバランス孔44を連通させるように溝部155cが形成されている。
この第4実施例の第2変形例の場合であっても、偏心ブッシュ336”の外周面のうちドライブベアリング40と当接する外周面部分39について真円度を確保しつつ、溝部154は偏心ブッシュ336”の回転方向に形成されているので、回転軸20が駆動して偏心ブッシュ336”が回転すると、溝部154の端部から潤滑油を容易に導入することができる。
[第5実施例]
第5実施例では、図17Aに回転軸方向から見た偏心ブッシュ436の平面図を示し、図17Bに図17AのXIII−XIII線に沿う断面図を示すように、偏心ブッシュ436の底面36aには、クランクピン孔38を挟んで対向する位置に溝部(導入通路)254、255が形成されている。図17Aに示すように、溝部254、255は、回転軸中心Pからクランクピン孔38の軸線を通るように延びる直線と溝部254、255のそれぞれ側壁254a、255aに沿う直線との交わる角度が略直角となるように形成され、対向する溝部254、255は、クランクピン孔38の軸心を挟むようにして、それぞれ偏心ブッシュ436の外周縁部まで延びて形成されている。
そして、溝部254、255の底は、クランクピン孔38側では上記第1実施例の溝部54、55よりも深く平らに形成されており、溝部254、255の端部近傍ではそれぞれ該端部に向けて浅くなるようなテーパー状をなしている。また、偏心ブッシュ436の底面36aの外周縁部には、第3実施例及び第4実施例と同様、溝部254、255の各端部周縁を含んで面取りされて面取り部37が形成されている。
この第5実施例の場合であっても、偏心ブッシュ436の外周面のうちドライブベアリング40と当接する外周面部分39について真円度を確保しつつ、溝部254は偏心ブッシュ436の回転方向に形成され、溝部254、255が上記第1実施例の溝部54、55よりも深く平らに形成されているので、回転軸20が駆動して偏心ブッシュ436が回転すると、溝部254の端部から潤滑油を容易に導入することができるとともに、潤滑油をクランクピン34とクランクピン孔38との嵌合部に供給し易くなり、クランクピン34の潤滑性をさらに向上させ、クランクピン34の耐久性をより一層向上させることができる。
次に、上記第5実施例の第1変形例について以下に説明する。
第5実施例の第1変形例では、図18Aに回転軸方向から見た偏心ブッシュ436’の平面図を示し、図18Bに図18AのXIV−XIV 線に沿う断面図を示すように、溝部254については、回転軸中心Pからクランクピン孔38の軸線を通るように延びる直線と溝部254の側壁254aに沿う直線との交わる角度が略直角となるように形成されている一方、クランクピン孔38からバランス孔44を避けるように延びて溝部255bが形成されている。
この第5実施例の第1変形例の場合であっても、偏心ブッシュ436’の外周面のうちドライブベアリング40と当接する外周面部分39について真円度を確保しつつ、溝部254は偏心ブッシュ436’の回転方向に形成されているので、回転軸20が駆動して偏心ブッシュ436’が回転すると、溝部254の端部から潤滑油を容易に導入することができる。
さらに、上記第5実施例の第2変形例について以下に説明する。
第5実施例の第2変形例では、図19Aに回転軸方向から見た偏心ブッシュ436”の平面図を示し、図19Bに図19AのXV−XV線に沿う断面図を示すように、溝部254については、回転軸中心Pからクランクピン孔38の軸線を通るように延びる直線と溝部254の側壁254aに沿う直線との交わる角度が略直角となるように形成されている一方、クランクピン孔38とバランス孔44を連通させるように溝部255cが形成されている。
この第5実施例の第2変形例の場合であっても、偏心ブッシュ436”の外周面のうちドライブベアリング40と当接する外周面部分39について真円度を確保しつつ、溝部254は偏心ブッシュ436”の回転方向に形成されているので、回転軸20が駆動して偏心ブッシュ436”が回転すると、溝部254の端部から潤滑油を容易に導入することができる。
[第6実施例]
第6実施例では、図20Aに回転軸方向から見た偏心ブッシュ536の平面図を示し、図20Bに図20AのXVI−XVI線に沿う断面図を示すように、偏心ブッシュ536の底面36aには、偏心ブッシュ536の底面36aの所定位置からクランクピン孔38を挟んで対向する位置に、クランクピン孔38に向かって斜めに切り欠いた切欠部(導入通路)354、355がそれぞれ形成されている。切欠部354、355は、上記第1実施例と同様に、回転軸中心Pからクランクピン孔38の軸線を通るように延びる直線と切欠部354、355のそれぞれ側壁354a、355aに沿う直線との交わる角度が略直角となるように形成され、対向する切欠部354、355は、クランクピン孔38の軸心を挟むように形成されている。
図21に偏心ブッシュ536近傍の概略図を示すように、クランクピン34に偏心ブッシュ536を嵌合する場合に、切欠部354、355の開口端は、クランクピン34の突き当て部35の端部と所定長さの隙間が形成されるように、突き当て部35の端部から所定長さ離れるように形成される。
このような構成により、クランクピン34とクランクピン孔38との嵌合部及びクランクピン34の突き当て部35から潤滑油が通る通路が形成され、突き当て部35が潤滑油が通る通路を閉塞することなく開通路構造とすることができる。従って、切欠部354に導入された潤滑油を含む冷媒は、図21の矢印に示すように、クランクピン34とクランクピン孔38との間の隙間に入り、クランクピン34とクランクピン孔38との嵌合部に潤滑油が供給される。一方、クランクピン34がクランクピン孔38と摺接することにより磨耗粉が発生しても、図21に破線矢印で示すように切欠部355を介して外部へ排出される。
このようにクランクピン孔38を挟んで対向する切欠部354、355を形成することにより、上記第1実施例と同様の効果を得ることができる。
次に、上記第6実施例の第1変形例について以下に説明する。
第6実施例の第1変形例では、図22Aに回転軸方向から見た偏心ブッシュ536’の平面図を示し、図22Bに図22AのXVII−XVII線に沿う断面図を示すように、切欠部354については、上記同様に、回転軸中心Pからクランクピン孔38の軸線を通るように延びる直線と切欠部354の側壁354aに沿う直線との交わる角度が略直角となるように形成されている一方、クランクピン孔38からバランス孔44を避けるように延びて切欠部355bが形成されている。
この第6実施例の第1変形例の場合であっても、切欠部354は偏心ブッシュ536’の回転方向に形成されているので、回転軸20が駆動して偏心ブッシュ536’が回転すると、切欠部354の端部から潤滑油を容易に導入することができる。
さらに、上記第6実施例の第2変形例について以下に説明する。
第6実施例の第2変形例では、図23Aに回転軸方向から見た偏心ブッシュ536”の平面図を示し、図23Bに図23AのXVIII−XVIII線に沿う断面図を示すように、切欠部354については、上記同様に、回転軸中心Pからクランクピン孔38の軸線を通るように延びる直線と切欠部354の側壁354aに沿う直線との交わる角度が略直角となるように形成されている一方、クランクピン孔38とバランス孔44を連通させるように切欠部355cが形成されている。
この第6実施例の第2変形例の場合であっても、切欠部354は偏心ブッシュ536”の回転方向に形成されているので、回転軸20が駆動して偏心ブッシュ536”が回転すると、切欠部354の端部から潤滑油を容易に導入することができる。
[第7実施例]
第7実施例では、図24Aに回転軸方向から見た偏心ブッシュ636の平面図を示し、図24Bに図24AのXIX−XIX線に沿う断面図を示すように、偏心ブッシュ636の底面36aには、偏心ブッシュ636のクランクピン孔38を挟んで対向する位置に、底面36aの外周縁部からクランクピン孔38に向かって斜めに切り欠いた切欠部(導入通路)454、455がそれぞれ形成されている。切欠部454、455は、上記第1実施例と同様に、回転軸中心Pからクランクピン孔38の軸線を通るように延びる直線と切欠部454、455のそれぞれ側壁454a、455aに沿う直線との交わる角度が略直角となるように形成され、対向する切欠部454、455は、クランクピン孔38の軸心を挟むように形成されている。
このようにクランクピン孔38を挟んで対向する切欠部454、455を形成することにより、上記第1実施例や第6実施例と同様の効果を得ることができる。
次に、上記第7実施例の第1変形例について以下に説明する。
第7実施例の第1変形例では、図25Aに回転軸方向から見た偏心ブッシュ636’の平面図を示し、図25Bに図25AのXX−XX線に沿う断面図を示すように、切欠部454については、上記同様に、回転軸中心Pからクランクピン孔38の軸線を通るように延びる直線と切欠部454の側壁454aに沿う直線との交わる角度が略直角となるように形成されている一方、クランクピン孔38からバランス孔44を避けるように延びて切欠部455bが形成されている。
この第7実施例の第1変形例の場合であっても、切欠部454は偏心ブッシュ636’の回転方向に形成されているので、回転軸20が駆動して偏心ブッシュ636’が回転すると、切欠部454の端部から潤滑油を容易に導入することができる。
さらに、上記第7実施例の第2変形例について以下に説明する。
第7実施例の第2変形例では、図26Aに回転軸方向から見た偏心ブッシュ636”の平面図を示し、図26Bに図26AのXXI−XXI線に沿う断面図を示すように、切欠部454については、上記同様に、回転軸中心Pからクランクピン孔38の軸線を通るように延びる直線と切欠部454の側壁454aに沿う直線との交わる角度が略直角となるように形成されている一方、クランクピン孔38とバランス孔44を連通させるように切欠部455cが形成されている。
この第7実施例の第2変形例の場合であっても、切欠部454は偏心ブッシュ636”の回転方向に形成されているので、回転軸20が駆動して偏心ブッシュ636”が回転すると、切欠部454の端部から潤滑油を容易に導入することができる。
[第8実施例]
第8実施例では、図27Aに回転軸方向から見た偏心ブッシュ736の平面図を示し、図27Bに図27AのXXII−XXII線に沿う断面図を示すように、偏心ブッシュ736の底面36aには、偏心ブッシュ536の底面36aの所定位置からクランクピン孔38を挟んで対向する位置に、クランクピン孔38に向かって真っ直ぐに切り欠いた切欠部(導入通路)554、555がそれぞれ形成されている。切欠部554、555は、回転軸中心Pからクランクピン孔38の軸線を通るように延びる直線と切欠部554、555のそれぞれ側壁554a、555aに沿う直線との交わる角度が略直角となるように形成され、対向する切欠部554、555は、クランクピン孔38の軸心を挟むように形成されている。
図28に偏心ブッシュ736近傍の概略図を示すように、クランクピン34に偏心ブッシュ736を嵌合する場合に、切欠部554、555の開口端は、クランクピン34の突き当て部35の端部と所定幅の隙間を形成するように、突き当て部35の端部から所定長さ離れて形成されている。
このような構成により、切欠部554に導入された潤滑油を含む冷媒は、図28の矢印に示すように、クランクピン34とクランクピン孔38との間の隙間に入り、クランクピン34とクランクピン孔38との嵌合部に潤滑油が供給される。一方、クランクピン34がクランクピン孔38と摺接することにより磨耗粉が発生しても、図28に破線矢印で示すように切欠部555を介して外部へ排出される。
このようにクランクピン孔38を挟んで対向する切欠部554、555を形成することにより、上記第1実施例や第6実施例と同様の効果を得ることができる。
次に、上記第8実施例の第1変形例について以下に説明する。
第8実施例の第1変形例では、図29Aに回転軸方向から見た偏心ブッシュ736’の平面図を示し、図29Bに図29AのXXIII−XXIII線に沿う断面図を示すように、切欠部554については、上記同様に、回転軸中心Pからクランクピン孔38の軸線を通るように延びる直線と切欠部554の側壁554aに沿う直線との交わる角度が略直角となるように形成されている一方、クランクピン孔38からバランス孔44を避けるように延びて切欠部555bが形成されている。
この第8実施例の第1変形例の場合であっても、切欠部554は偏心ブッシュ736’の回転方向に形成されているので、回転軸20が駆動して偏心ブッシュ736’が回転すると、切欠部554の端部から潤滑油を容易に導入することができる。
さらに、上記第8実施例の第2変形例について以下に説明する。
第8実施例の第2変形例では、図30Aに回転軸方向から見た偏心ブッシュ736”の平面図を示し、図30Bに図30AのXXIV−XXIV線に沿う断面図を示すように、切欠部554については、上記同様に、回転軸中心Pからクランクピン孔38の軸線を通るように延びる直線と切欠部554の側壁554aに沿う直線との交わる角度が略直角となるように形成されている一方、クランクピン孔38とバランス孔44を連通させるように切欠部555cが形成されている。
この第8実施例の第2変形例の場合であっても、切欠部554は偏心ブッシュ736”の回転方向に形成されているので、回転軸20が駆動して偏心ブッシュ736”が回転すると、切欠部554の端部から潤滑油を容易に導入することができる。
[第9実施例]
図31Aに回転軸方向から見た偏心ブッシュ836の平面図を示し、図31Bに図31AのXXV−XXV線に沿う断面図を示すように、第9実施例に係るスクロール型圧縮機1では、第1実施例の構成に加え、クランクピン孔38には、偏心ブッシュ36の底面36aに形成された溝部54からクランクピン孔38の内面に沿って延びる縦溝部62が形成されている。
このような構成とすることにより、クランクピン34とクランクピン孔38とを嵌合すると、クランクピン孔38と縦溝部62とで潤滑油通路が形成され、溝部54から導入された潤滑油が当該潤滑油通路に容易に供給されて流通し、クランクピン34及びクランクピン孔38の嵌合部に供給されることになり、上記第1実施例と同様の効果を得ることができる。
次に、上記第9実施例の変形例について以下に説明する。
第9実施例の変形例では、図32Aに回転軸方向から見た偏心ブッシュ836’の平面図を示し、図32Bに図32AのXXVI−XXVI線に沿う断面図を示すように、クランクピン孔38には、偏心ブッシュ36の底面36aに形成された溝部54からクランクピン孔38の内面に沿って延びる複数(例えば、2本)の縦溝部63が形成されている。
このような構成とすることにより、クランクピン34とクランクピン孔38とを嵌合すると、クランクピン孔38と複数の縦溝部63とで潤滑油通路が形成され、溝部54から導入された潤滑油が当該潤滑油通路により一層容易に供給されて流通し、クランクピン34及びクランクピン孔38の嵌合部に供給されることになり、上記第8実施例と同様の効果を得ることができる。
[第10実施例]
図33Aにスクロール型圧縮機1を構成する偏心ブッシュ36の拡大図を示し、図33Bに図33Aの回転軸20をクランクピン34側から見た平面図を示すように、第10実施例に係るスクロール型圧縮機1では、クランクピン134の突き当て部135は、回転軸20の大径軸部22の端部側が回転軸20方向に切り欠かれて形成されている。即ち、突き当て部135は、大径軸部22の外周縁側に対応する部分が一部切り欠かれた切欠部135aを有しており、クランクピン134側から見た突き当て部135は略D形状をなしている。このクランクピン134をクランクピン孔38に嵌合させると、突き当て部135とクランクピン134及びクランクピン孔38の嵌合部とは切欠部135aによって閉塞されずに開通路構造となり(導入通路)、潤滑油が当該嵌合部に導入されて供給される。
このような構成とすることにより、突き当て部135の切欠部135aからクランクピン134及びクランクピン孔38の嵌合部へ潤滑油が供給されるので、上記第1実施例と同様の効果を得ることができる。また、クランクピン134から磨耗粉が発生しても、突き当て部135を略D形状とすることにより潤滑油の導入通路が確保されることになり、上記第1実施例と同様の効果を得ることができる。
[第11実施例]
図34Aに偏心ブッシュ36近傍の概略図を示し、図34Bに図34Aの回転軸20をクランクピン134a側から見た平面図を示すように、第11実施例に係るスクロール型圧縮機1では、クランクピン134aは、突き当て部135の切欠部135bとともに回転軸20方向に外周面を切り欠いて形成されている。このように形成されたクランクピン134a及び切欠部35bは、クランクピン134a側から見ると略D形状をなしている。このクランクピン134aをクランクピン孔38に嵌合させると、クランクピン134aとクランクピン孔38とで潤滑油通路(導入通路)が形成される。
このような構成とすることにより、クランクピン134aとクランクピン孔38との嵌合部及び切欠部135bで形成される通路は、突き当て部135の切欠部135b側が閉塞されることなく開通路構造となる。これにより、上記第10実施例と同様の効果を得ることができる。
[第12実施例]
図35Aに偏心ブッシュ36近傍の概略図を示し、図35Bに図35Aの回転軸20をクランクピン134b側から見た平面図を示すように、第12実施例に係るスクロール型圧縮機1では、クランクピン134bは、回転軸20方向に外周面を切り欠いて形成されており、突き当て部135の偏心ブッシュ36側の面には、クランクピン134bの切り欠かれた外周面から径方向外側に向かう面を他の面よりも所定長さ切り欠いて低くした切欠部135cが形成されている。
このような構成とすることにより、クランクピン134bを偏心ブッシュ36に形成されたクランクピン孔38に嵌合すると、クランクピン孔38内に潤滑油通路(導入通路)が形成され、さらに偏心ブッシュ36の底面36aと切欠部135cとの間には上述した潤滑油通路に連結する導入通路が形成されることになり、突き当て部135によって潤滑油通路が閉塞されることなく開通路構造となる。これにより、導入通路から潤滑油が十分に導入され、潤滑油通路へ供給されることになり、上記第1実施例と同様の効果を得ることができる。
[第13実施例]
図36Aにスクロール型圧縮機1を構成する偏心ブッシュ36の拡大図を示し、図36Bに図36Aの回転軸20をクランクピン34側から見た平面図を示すように、第13実施例に係るスクロール型圧縮機1では、クランクピン234の突き当て部235には、回転軸20方向に平行に切り欠かれて対向する二面が形成されている。即ち、突き当て部235は、一部切り欠かれた一対の切欠部235a、235aを有している。このクランクピン234をクランクピン孔38に嵌合させると、突き当て部235とクランクピン234及びクランクピン孔38の嵌合部とは切欠部235a、235aによって閉塞されずに開通路構造となり(導入通路)、潤滑油が当該嵌合部に導入されて供給される。
このような構成とすることにより、突き当て部235の切欠部235aからクランクピン234及びクランクピン孔38の嵌合部へ潤滑油が供給されるので、上記第10実施例と同様の効果を得ることができる。また、クランクピン234から磨耗粉が発生しても、磨耗粉は切欠部235aから排出されることになり、上記第10実施例と同様の効果を得ることができる。
[第14実施例]
図37Aにスクロール型圧縮機1を構成する偏心ブッシュ36の拡大図を示し、図37Bに図37Aの回転軸20をクランクピン34側から見た平面図を示すように、第14実施例に係るスクロール型圧縮機1では、クランクピン234aには、突き当て部235の一対の切欠部235b、235bとともに回転軸20方向に平行に切り欠かれて対向する二面が形成されている。このクランクピン234aをクランクピン孔38に嵌合させると、クランクピン234aとクランクピン孔38とで潤滑油通路(導入通路)が形成される。
このような構成とすることにより、クランクピン234aとクランクピン孔38との嵌合部及び切欠部235bで形成される通路は、突き当て部235の切欠部235b側が閉塞されることなく開通路構造となる。これにより、上記第11実施例と同様の効果を得ることができる。
[第15実施例]
図38Aにスクロール型圧縮機1を構成する偏心ブッシュ36の拡大図を示し、図38Bに図38Aの回転軸20をクランクピン34側から見た平面図を示すように、第15実施例に係るスクロール型圧縮機1では、クランクピン234bには、突き当て部235の偏心ブッシュ36側の面に、他の面よりも所定長さ切り欠いて低くした一対の切欠部235c、235cが形成されている。
このような構成とすることにより、クランクピン234bを偏心ブッシュ36に形成されたクランクピン孔38に嵌合すると、クランクピン孔38内に潤滑油通路(導入通路)が形成され、さらに偏心ブッシュ36の底面36aと切欠部235cとの間には上述した潤滑油通路に連結する導入通路が形成されることになり、突き当て部235によって潤滑油通路が閉塞されることなく開通路構造となる。これにより、導入通路から潤滑油が十分に導入され、潤滑油通路へ供給されることになり、上記第10実施例と同様の効果を得ることができる。
[第16実施例]
図39Aに偏心ブッシュ36近傍の概略図を示し、図39Bに図39Aの回転軸20をクランクピン234c側から見た平面図を示すように、第16実施例に係るスクロール型圧縮機1では、クランクピン234cには、回転軸20方向に平行に切り欠かれて対向する二面が形成され、突き当て部235の偏心ブッシュ36側の面には、クランクピン234cの切り欠かれた各外周面から径方向外側に向かう面を他の面よりも所定長さ切り欠いて低くした切欠部235dがそれぞれ形成されている。
このような構成とすることにより、クランクピン234cを偏心ブッシュ36に形成されたクランクピン孔38に嵌合すると、クランクピン孔38内に潤滑油通路(導入通路)が形成され、さらに偏心ブッシュ36の底面36aと切欠部235dとの間には上述した潤滑油通路に連結する導入通路が形成されることになり、突き当て部235によって潤滑油通路が閉塞されることなく開通路構造となる。これにより、導入通路から潤滑油が十分に導入され、潤滑油通路へ供給されることになり、上記第12実施例と同様の効果を得ることができる。
[第17実施例]
図40Aにスクロール型圧縮機1を構成する偏心ブッシュ36の拡大図を示し、図40Bに図40Aの回転軸20をクランクピン34側から見た平面図を示すように、第17実施例に係るスクロール型圧縮機1では、クランクピン234dの突き当て部235には、回転軸20方向に延びる一対の縦溝部235e、235eが形成されている。
このような構成とすることにより、クランクピン234dを偏心ブッシュ36に形成されたクランクピン孔38に嵌合すると、クランクピン孔38内に潤滑油通路(導入通路)が形成され、さらに偏心ブッシュ36の底面36aと縦溝部235eとの間には上述した潤滑油通路に連結する導入通路が形成されることになり、突き当て部235によって潤滑油通路が閉塞されることなく開通路構造となる。これにより、導入通路から潤滑油が十分に導入され、潤滑油通路へ供給されることになり、上記第10実施例と同様の効果を得ることができる。
[第18実施例]
図41Aにスクロール型圧縮機1を構成する偏心ブッシュ36の拡大図を示し、図41Bに図41Aの回転軸20をクランクピン34側から見た平面図を示すように、第18実施例に係るスクロール型圧縮機1では、クランクピン234eの突き当て部235には、偏心ブッシュ36から回転軸20方向に所定長さ切り欠いて延びる一対の縦溝部235f、235fが形成されている。
このような構成とすることにより、クランクピン234eを偏心ブッシュ36に形成されたクランクピン孔38に嵌合すると、クランクピン孔38内に潤滑油通路(導入通路)が形成され、さらに偏心ブッシュ36の底面36aと縦溝部235fとの間には上述した潤滑油通路に連結する導入通路が形成されることになり、突き当て部235によって潤滑油通路が閉塞されることなく開通路構造となる。これにより、導入通路から潤滑油が十分に導入され、潤滑油通路へ供給されることになり、上記第17実施例と同様の効果を得ることができる。
[第19実施例]
図42Aに偏心ブッシュ36近傍の概略図を示し、図42Bに図42Aの回転軸20をクランクピン234f側から見た平面図を示すように、第19実施例に係るスクロール型圧縮機1では、クランクピン234fには、回転軸20方向に平行に切り欠かれて対向する二面が形成され、突き当て部235には、クランクピン234fの切り欠かれた各外周面から回転軸20方向に延びる一対の縦溝部235g、235gが形成されている。
このような構成とすることにより、クランクピン234fを偏心ブッシュ36に形成されたクランクピン孔38に嵌合すると、クランクピン孔38内に潤滑油通路(導入通路)が形成され、さらに偏心ブッシュ36の底面36aと縦溝部235gとの間には上述した潤滑油通路に連結する導入通路が形成されることになり、突き当て部235によって潤滑油通路が閉塞されることなく開通路構造となる。これにより、導入通路から潤滑油が十分に導入され、潤滑油通路へ供給されることになり、上記第16実施例と同様の効果を得ることができる。
[第20実施例]
図43Aに偏心ブッシュ36近傍の概略図を示し、図43Bに図43Aの回転軸20をクランクピン234g側から見た平面図を示すように、第20実施例に係るスクロール型圧縮機1では、クランクピン234gには、回転軸20方向に平行に切り欠かれて対向する二面が形成され、突き当て部235には、クランクピン234fの切り欠かれた各外周面から回転軸20方向に所定長さ切り欠いて延びる一対の縦溝部235h、235hが形成されている。
このような構成とすることにより、クランクピン234gを偏心ブッシュ36に形成されたクランクピン孔38に嵌合すると、クランクピン孔38内に潤滑油通路(導入通路)が形成され、さらに偏心ブッシュ36の底面36aと縦溝部235hとの間には上述した潤滑油通路に連結する導入通路が形成されることになり、突き当て部235によって潤滑油通路が閉塞されることなく開通路構造となる。これにより、導入通路から潤滑油が十分に導入され、潤滑油通路へ供給されることになり、上記第19実施例と同様の効果を得ることができる。
[第21実施例]
図44に偏心ブッシュ36近傍の概略図を示すように、第21実施例に係るスクロール型圧縮機1では、上記第10実施例、第13実施例、第15実施例、第17実施例、第18実施例に加え、クランクピン134の所定位置に、クランクピン134の外周に沿って周方向に環状の溝部61、61が形成されている。なお、溝部61の数は変更可能である。
このような構成とすることにより、突き当て部135の切欠部135aからクランクピン134及びクランクピン孔38の嵌合部へ潤滑油が容易に導入されるとともに、当該嵌合部へ導入された潤滑油がクランクピン134に形成された溝部61に流入することにより、クランクピン134の潤滑性をより一層向上させることができるとともに、クランクピン134の磨耗量をより大幅に低減することができる。
以上で実施形態の説明を終えるが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。
例えば、上記第1実施例〜第21実施例により、潤滑油をクランクピン及びクランクピン孔の嵌合部に導入する導入通路について種々説明したが、導入通路が形成されるのであれば、形状はこれらに限られない。
また、上記各実施例で示した圧縮機1は、縦置き型に限られるものではなく、横置き型としてもよい。
1 スクロール型圧縮機
20 回転軸
34 クランクピン
35 突き当て部
36、36’、36” 偏心ブッシュ
36a 底面(端面)
37 面取り部
38 クランクピン孔
54 溝部(導入通路)
55、55b、55c 溝部(導入通路)
61 溝部
62 縦溝部
134、134a、134b、234、234a〜234g クランクピン
135、235 突き当て部
135a〜135c、235a〜235d 切欠部
136〜836、136’〜836’、136”〜836” 偏心ブッシュ
235e〜235h 縦溝部
154〜554 溝部(導入通路)
155、155b、155c 溝部(導入通路)
255、255b、255c 溝部(導入通路)
355、355b、355c 溝部(導入通路)
455、455b、455c 溝部(導入通路)
555、555b、555c 溝部(導入通路)

Claims (10)

  1. ハウジング内を延び、該ハウジングに回転自在に支持される回転軸と、
    前記ハウジングに対して固定され、固定渦巻体を有する固定スクロールと、
    該固定スクロールの固定渦巻体と噛み合う可動渦巻体を有するとともに、前記回転軸により駆動されて前記固定スクロールの軸心周りに公転旋回運動される可動スクロールと、
    該回転軸の上端側に偏心して一体形成されたクランクピンと、
    前記クランクピンに嵌合され、前記回転軸の回転に伴い前記可動スクロールに外接して該可動スクロールに旋回運動を付与する偏心ブッシュとを備え、
    前記偏心ブッシュは、
    前記クランクピンが挿入して嵌合されるクランクピン孔と、
    前記回転軸側となる端面に、前記クランクピン孔を挟んで対向する位置にそれぞれ個別に設けられ、潤滑油を前記クランクピンと前記クランクピン孔とが嵌合する嵌合部へ導入する導入通路と、
    を有することを特徴とするスクロール型圧縮機。
  2. 請求項1に記載のスクロール型圧縮機であって、
    前記導入通路は、前記クランクピン孔を挟んで少なくとも一方の部分が、前記偏心ブッシュにおける前記回転軸の軸心に相当する位置から前記クランクピン孔の中心を通るように延びる直線と垂直に交わる直線上に形成されることを特徴とする。
  3. 請求項1または2に記載のスクロール型圧縮機であって、
    前記クランクピンは、外周にわたって形成された前記偏心ブッシュを支持する突き当て部を有し、
    前記導入通路の端部は、前記突き当て部の端部より径方向外側に所定長さ離れて形成されることを特徴とする。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載のスクロール型圧縮機であって、
    前記導入通路は、前記クランクピン孔から前記偏心ブッシュの前記回転軸側となる端面の外周縁部まで延びる溝部であることを特徴とする。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載のスクロール型圧縮機であって、
    前記クランクピン孔は、内周面に沿って、前記回転軸に向かって形成された縦溝部を有することを特徴とする。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載のスクロール型圧縮機であって、
    前記偏心ブッシュには、前記回転軸側となる端面の外周縁部に位置して面取り部が形成されていることを特徴とする。
  7. ハウジング内を延び、該ハウジングに回転自在に支持される回転軸と、
    前記ハウジングに対して固定され、固定渦巻体を有する固定スクロールと、
    該固定スクロールの固定渦巻体と噛み合う可動渦巻体を有するとともに、前記回転軸により駆動されて前記固定スクロールの軸心周りに公転旋回運動される可動スクロールと、
    前記回転軸の回転に伴い前記可動スクロールに旋回運動を付与する偏心ブッシュと、
    該回転軸の上端側に偏心して一体形成され、前記偏心ブッシュと嵌合するクランクピンとを備え、
    前記偏心ブッシュは、前記クランクピンと嵌合するクランクピン孔を有し、
    前記クランクピンは、
    外周にわたって形成された前記偏心ブッシュを支持する突き当て部と、
    前記突き当て部の一部を切り欠き、前記クランクピン孔との嵌合部に潤滑油を導入する導入通路と、
    を備えることを特徴とするスクロール型圧縮機。
  8. 請求項7に記載のスクロール型圧縮機であって、
    前記導入通路は、前記突き当て部の一部を前記回転軸方向に所定長さ切り欠いて形成されることを特徴とする。
  9. 請求項7または8に記載のスクロール型圧縮機であって、
    前記クランクピンは、さらに、外周に沿い周方向に環状に形成される溝部を有することを特徴とする。
  10. 請求項7または8に記載のスクロール型圧縮機であって、
    前記導入通路は、さらに、前記クランクピンの外周面の一部を切り欠いて形成されることを特徴とする。
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