JP6036693B2 - 新規fgfr4変異体の検出法 - Google Patents

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Description

本発明は、FGFR4の新規変異体の検出方法、及び該変異体の存在を指標とする癌の検出方法に関する。
線維芽細胞増殖因子受容体(Fibroblast Growth Factor Receptor;FGFR)は受容体チロシンキナーゼの1種であり、FGFRのリガンドしては、線維芽細胞増殖因子(FGF)が知られている。FGFRファミリーには、4つの受容体型FGFR1、FGFR2、FGFR3及びFGFR4の存在が知られている。これらの受容体は、細胞外ドメイン、膜貫通ドメイン及び細胞質内ドメインを有する膜貫通タンパク質から構成される。細胞外ドメインは2つ又は3つの免疫グロブリン(Ig)ドメインを含む。FGFRは、FGFR二量体、FGF、及びヘパリングリカン又はプロテオグリカンの複合体において細胞表面で起こる二量体化によって活性化される、単量体チロシンキナーゼ受容体である。FGFについては、22種の既知のFGFが存在し、それぞれが1つ又は複数のFGFRと結合する能力を有する。FGFがFGFRに結合することで受容体チロシンキナーゼが活性化され、下流にシグナル伝達が行われる。FGFRの発現部位や時期の差異によって、細胞遊走や細胞増殖などの複雑な生体機能を制御している。
FGFRファミリーのうち、ヒトのFGFR4遺伝子については現在までに3つのスプライシングバリアント(FGFR4遺伝子バリアント1(GenBank登録番号:NM_002011.3)、バリアント2(GenBank登録番号:NM_022963.2)、バリアント3(GenBank登録番号:NM_213647.1))の存在が知られている。このうち、バリアント1及びバリアント3はFGFR4のアイソフォーム1をコードし、バリアント2はFGFR4のアイソフォーム2をコードする。FGFR4アイソフォーム1は全長802アミノ酸、アイソフォーム2は全長762アミノ酸からなり、アイソフォーム1とアイソフォーム2はその膜貫通ドメイン内の領域において異なるものの、細胞外ドメイン及び細胞膜内ドメインにおいて同一のアミノ酸配列を有する。
FGFRのチロシンキナーゼドメインは細胞膜内ドメインに存在し、種々の癌においてFGFRのチロシンキナーゼドメインにおける点変異が癌の活性化に関与していることが確認されている。このうち、FGFR4については、横紋筋腫において、アイソフォーム1における535番目に対応する位置でのアミノ酸変異(N535K、N535D)が見いだされており、これら点突然変異の導入が、FGFR4の恒常的な活性化を引き起こし、細胞内シグナルが異常に活性化され、癌化及び細胞増殖を引き起こしていることが報告されている(非特許文献1)。
しかし、前記N535K及びN535D変異以外で、FGFR4のチロシンキナーゼドメイン内に活性化点変異が存在しているとの報告は無い。
ザ ジャーナル オブ クリニカル インベスティゲーション(The Journal of Clinical Investigation),(英国),2009年,11巻,p.3395−3407
癌の原因である新たな遺伝子変異を解明し、これにより、当該遺伝子変異又は当該変異を有するタンパク質の検出方法、被験者における癌の存在を検出する方法、被験者における癌を診断する方法、当該変異陽性の癌患者を同定する方法、並びにそのためのプライマーセット、プローブ及び検出用キットを提供することを課題とする。
本発明は、チロシンキナーゼドメイン内に変異を有するFGFR4が、胃癌患者から得た検体に存在すること(実施例1〜2)、このFGFR4遺伝子における変異が活性化変異であること(実施例5)、この変異FGFR4遺伝子の感染細胞が腫瘍形成能を有し、該遺伝子が癌の原因遺伝子であることを見出した(実施例7)。本発明者は、これらの知見から、この変異FGFR4遺伝子の癌の検出法を構築し、そのためのプライマーセット、プローブ及び検出用キットを提供し、この変異FGFR4遺伝子を検出することにより、FGFR4阻害剤治療の対象となる癌患者を選別することを可能とした。
すなわち、本発明は、以下の[1]〜[15]に関する。
[1]被験者における線維芽細胞増殖因子受容体4(FGFR4)変異体の検出方法であって、被験者から得た試料中の、FGFR4チロシンキナーゼドメインの183番目のグリシンからシステインへの変異の存在を検出する工程を包含する、方法。
[2]前記変異が下記(1)乃至(2)に記載のFGFR4における変異である、[1]に記載の方法。
(1)FGFR4アイソフォーム1の636番目のグリシンからシステインへの変異;又は
(2)FGFR4アイソフォーム2の596番目のグリシンからシステインへの変異。
[3]前記変異が下記(1)乃至(2)に記載のFGFR4における変異である、[1]又は[2]に記載の方法。
(1)配列番号2に示されるアミノ酸配列からなるFGFR4の636番目のグリシンからシステインへの変異;又は
(2)配列番号4に示されるアミノ酸配列からなるFGFR4の596番目のグリシンからシステインへの変異。
[4]下記(1)乃至(2)に記載のFGFR4遺伝子における変異の存在を検出する工程を包含する、[1]又は[2]に記載の方法。
(1)FGFR4アイソフォーム1遺伝子の1906番目のグアニンからチミンへの変異;又は
(2)FGFR4アイソフォーム2遺伝子の1786番目のグアニンからチミンへの変異。
[5]下記(1)乃至(2)に記載のFGFR4遺伝子における変異の存在を検出する工程を包含する、[1]〜[4]のいずれかに記載の方法。
(1)配列番号1に示される塩基配列からなるFGFR4遺伝子の1906番目のグアニンからチミンへの変異;又は
(2)配列番号3に示される塩基配列からなるFGFR4遺伝子の1786番目のグアニンからチミンへの変異。
[6]前記変異がFGFR4アイソフォーム1の636番目のグリシンからシステインへの変異である、[2]に記載の方法。
[7]前記変異が配列番号2に示されるアミノ酸配列からなるFGFR4の636番目のグリシンからシステインへの変異である、[6]に記載の方法。
[8]FGFR4アイソフォーム1遺伝子の1906番目のグアニンからチミンへの変異の存在を検出する工程を包含する、[6]に記載の方法。
[9]配列番号1に示される塩基配列からなるFGFR4遺伝子の1906番目のグアニンからチミンへの変異の存在を検出する工程を包含する、[6]〜[8]のいずれかに記載の方法。
[10]下記(1)乃至(2)に記載のFGFR4遺伝子における領域を増幅できるように設計したプライマーセットを用いて、前記被験者から得た試料中の核酸を増幅させる工程を包含する、[1]〜[9]のいずれかに記載の方法。
(1)配列番号1に示される塩基配列からなるFGFR4遺伝子における1906番目の塩基を含む領域;又は
(2)配列番号3に示される塩基配列からなるFGFR4遺伝子における1786番目の塩基を含む領域。
[11]前記プライマーセットが、以下の(1)及び(2)からなる群より選択される、[10]に記載の方法。
(1)配列番号1の塩基番号1から1905間の任意の連続する少なくとも16塩基のオリゴヌクレオチドからなるセンスプライマー及び配列番号1の塩基番号1907から2409間の任意の連続する少なくとも16塩基のオリゴヌクレオチドに対して相補的であるオリゴヌクレオチドからなるアンチセンスプライマーのプライマーセット;並びに
(2)配列番号3の塩基番号1から1785間の任意の連続する少なくとも16塩基のオリゴヌクレオチドからなるセンスプライマー及び配列番号3の塩基番号1787から2289間の任意の連続する少なくとも16塩基のオリゴヌクレオチドに対して相補的であるオリゴヌクレオチドからなるアンチセンスプライマーのプライマーセット。
[12]下記(1)乃至(2)に記載のFGFR4遺伝子における変異を含む領域にストリンジェント条件下でハイブリダイズすることができるように設計したプローブを、前記被験者から得た試料中の核酸にハイブリダイズさせる工程を包含する、[1]〜[9]のいずれかに記載の方法。
(1)配列番号1に示される塩基配列からなるFGFR4遺伝子の1906番目のグアニンからチミンへの変異;又は
(2)配列番号3に示される塩基配列からなるFGFR4遺伝子の1786番目のグアニンからチミンへの変異。
[13]前記被験者から試料を得る工程を包含する、[1]〜[12]のいずれかに記載の方法。
[14]前記被験者が癌患者である、[1]〜[13]のいずれかに記載の方法。
[15]前記癌が胃癌である、[14]に記載の方法。
また、本発明は、以下の[16]〜[18]に関する。
[16]被験者における癌の存在を検出する方法であって、前記[1]〜[12]のいずれかに記載の工程を包含する、方法。
[17]前記被験者から試料を得る工程を包含する、[16]に記載の方法。
[18]前記癌が胃癌である、[16]又は[17]に記載の方法。
また、本発明は、以下の[19]〜[23]に関する。
[19]被験者における癌を診断する方法であって、前記[1]〜[12]のいずれかに記載の工程を包含する、方法。
[20]前記被験者から試料を得る工程を包含する、[19]に記載の方法。
[21]前記変異が前記被験者から得た試料から検出された場合に、該被験者が癌に罹患している可能性が高いと判定する工程をさらに包含する、[19]又は[20]に記載の方法。
[22]前記癌が胃癌である、[19]又は[20]に記載の方法。
[23]前記変異が前記被験者から得た試料から検出された場合に、該被験者が胃癌に罹患している可能性が高いと判定する工程をさらに包含する、[22]に記載の方法。
また、本発明は、以下の[24]〜[27]に関する。
[24]FGFR4阻害剤による治療の適応対象となる被験者を同定する方法であって、該被験者は癌患者であり、前記[1]〜[12]のいずれかに記載の工程を包含する、方法。
[25]前記被験者から試料を得る工程を包含する、[24]に記載の方法。
[26]前記変異が前記被験者から得た試料から検出された場合に、該被験者がFGFR4阻害剤による治療の適応対象であると判定する工程をさらに包含する、[24]又は[25]に記載の方法。
[27]前記癌が胃癌である、[24]〜[26]のいずれかに記載の方法。
また、本発明は、以下の[28]〜[31]に関する。
[28]被験者から得た試料中のFGFR4チロシンキナーゼドメインの183番目のグリシンからシステインへの変異の存在を検出するためのプライマーセットであって、下記(1)乃至(2)に記載のFGFR4遺伝子における領域を増幅できるように設計した、プライマーセット。
(1)配列番号1に示される塩基配列からなるFGFR4遺伝子における1906番目の塩基を含む領域;又は
(2)配列番号3に示される塩基配列からなるFGFR4遺伝子における1786番目の塩基を含む領域。
[29]以下の(1)及び(2)からなる群より選択される、[28]に記載のプライマーセット。
(1)配列番号1の塩基番号1から1905間の任意の連続する少なくとも16塩基のオリゴヌクレオチドからなるセンスプライマー及び配列番号1の塩基番号1907から2409間の任意の連続する少なくとも16塩基のオリゴヌクレオチドに対して相補的であるオリゴヌクレオチドからなるアンチセンスプライマーのプライマーセット;並びに
(2)配列番号3の塩基番号1から1785間の任意の連続する少なくとも16塩基のオリゴヌクレオチドからなるセンスプライマー及び配列番号3の塩基番号1787から2289間の任意の連続する少なくとも16塩基のオリゴヌクレオチドに対して相補的であるオリゴヌクレオチドからなるアンチセンスプライマーのプライマーセット。
[30]前記被験者が癌患者である、[28]又は[29]に記載のプライマーセット。
[31]前記癌が胃癌である、[30]に記載のプライマーセット。
また、本発明は、以下の[32]〜[34]に関する。
[32]被験者から得た試料中のFGFR4チロシンキナーゼドメインの183番目のグリシンからシステインへの変異の存在を検出するためのプローブであって、下記(1)乃至(2)に記載のFGFR4遺伝子における変異を含む領域にストリンジェント条件下でハイブリダイズすることができるように設計した、プローブ。
(1)配列番号1に示される塩基配列からなるFGFR4遺伝子の1906番目のグアニンからチミンへの変異;又は
(2)配列番号3に示される塩基配列からなるFGFR4遺伝子の1786番目のグアニンからチミンへの変異。
[33]前記被験者が癌患者である、[32]に記載のプローブ。
[34]前記癌が胃癌である、[33]に記載のプローブ。
また、本発明は、以下の[35]〜[37]に関する。
[35]被験者から得た試料中のFGFR4チロシンキナーゼドメインの183番目のグリシンからシステインへの変異の存在を検出するための検出用キットであって、前記[28]又は[29]に記載のプライマーセット或いは前記[32]に記載のプローブの少なくとも1つを含む、検出用キット。
[36]前記被験者が癌患者である、[35]に記載の検出用キット。
[37]前記癌が胃癌である、[36]に記載の検出用キット。
また、本発明は、以下の[38]〜[45]に関する。
[38]被験者における癌の存在を検出する方法であって、前記[28]又は[29]に記載のプライマーセットを用いて、被験者から得た試料中の核酸を増幅させる工程を包含する、方法。
[39]前記プライマーセットを用いて、下記(1)乃至(2)に記載のFGFR4遺伝子における領域を増幅させる工程を包含する、[38]に記載の方法。
(1)FGFR4アイソフォーム1遺伝子の1906番目の塩基を含む領域;又は
(2)FGFR4アイソフォーム2遺伝子の1786番目の塩基を含む領域。
[40]前記プライマーセットを用いて、下記(1)乃至(2)に記載のFGFR4遺伝子における領域を増幅させる工程を包含する、[38]又は[39]に記載の方法。
(1)配列番号1に示される塩基配列からなるFGFR4遺伝子の1906番目の塩基を含む領域;又は
(2)配列番号3に示される塩基配列からなるFGFR4遺伝子の1786番目の塩基を含む領域。
[41]被験者における癌の存在を検出する方法であって、前記[32]に記載のプローブを、被験者から得た試料中の核酸にハイブリダイズさせる工程を包含する、方法。
[42]前記プローブを、下記(1)乃至(2)に記載のFGFR4遺伝子における変異を含む領域にハイブリダイズさせる工程を包含する、[41]に記載の方法。
(1)FGFR4アイソフォーム1遺伝子の1906番目のグアニンからチミンへの変異;又は
(2)FGFR4アイソフォーム2遺伝子の1786番目のグアニンからチミンへの変異。
[43]前記プローブを、下記(1)乃至(2)に記載のFGFR4遺伝子における変異を含む領域にハイブリダイズさせる工程を包含する、[41]又は[42]に記載の方法。
(1)配列番号1に示される塩基配列からなるFGFR4遺伝子の1906番目のグアニンからチミンへの変異;又は
(2)配列番号3に示される塩基配列からなるFGFR4遺伝子の1786番目のグアニンからチミンへの変異。
[44]前記被験者から試料を得る工程を包含する、[38]〜[43]のいずれかに記載の方法。
[45]前記癌が胃癌である、[38]〜[44]のいずれかに記載の方法。
また、本発明は、以下の[46]〜[50]に関する。
[46]被験者における癌を診断する方法であって、前記[38]〜[43]のいずれかに記載の工程を包含する、方法。
[47]前記被験者から試料を得る工程を包含する、[46]に記載の方法。
[48]前記変異が前記被験者から得た試料から検出された場合に、該被験者が癌に罹患している可能性が高いと判定する工程をさらに包含する、[46]又は[47]に記載の方法。
[49]前記癌が胃癌である、[46]又は[47]に記載の方法。
[50]前記変異が前記被験者から得た試料から検出された場合に、該被験者が胃癌に罹患している可能性が高いと判定する工程をさらに包含する、[49]に記載の方法。
また、本発明は、以下の[51]〜[54]に関する。
[51]FGFR4阻害剤による治療の適応対象となる被験者を同定する方法であって、該被験者は癌患者であり、前記[38]〜[43]のいずれかに記載の工程を包含する、方法。
[52]前記被験者から試料を得る工程を包含する、[51]に記載の方法。
[53]前記変異が前記被験者から得た試料から検出された場合に、該被験者がFGFR4阻害剤による治療の適応対象であると判定する工程をさらに包含する、[51]又は[52]に記載の方法。
[54]前記癌が胃癌である、[51]〜[53]のいずれかに記載の方法。
また、本発明は、以下の[55]〜[56]に関する。
[55]FGFR4阻害剤を患者に投与する工程を包含する癌の治療方法であって、該患者が前記[24]〜[26]及び[51]〜[53]のいずれかに記載の方法によって同定された患者である、に記載の方法。
[56]前記癌が胃癌である、[55]に記載の方法。
また、本発明は、以下の[57]〜[59]に関する。
[57]FGFR4チロシンキナーゼドメインにおける183番目のグリシンからシステインへの変異を有する、FGFR4変異体ポリペプチド又は該ポリペプチドをコードするポリヌクレオチド。
[58]試験物質が前記ポリペプチド又はポリヌクレオチドの活性又は発現を阻害するか否かを評価する工程を包含する、癌治療剤のスクリーニング方法。
[59]前記癌が胃癌である、[58]に記載の方法。
本発明の検出方法は、FGFR4の新規変異体を検出する方法であり、癌患者(特に、胃癌患者)に対してFGFR阻害剤の適用対象者であるか否かを鑑別することができる。また、本方法は、被験者における癌(特に、胃癌)を検出及び診断する方法として利用できる。また、本発明のプライマーセット、プローブ及び検出用キットは、本発明の方法に用いることができる。
《本発明の検出方法》
本発明の検出方法は、被験者における線維芽細胞増殖因子受容体4(FGFR4)変異体の検出方法であって、被験者から得た試料中の、FGFR4チロシンキナーゼドメインの183番目のグリシンからシステインへの変異の存在を検出する工程を含む。
被験者から得た試料としては、被験者からの採取物(生体から分離した試料)、具体的には、任意の採取された細胞組織、体液(血液、口腔粘液、循環腫瘍細胞(Circulating tumor cell)、エキソソーム等)、生検された試料等を用いるが、好適には生検された試料を用いる。採取した試料からゲノムDNAもしくはRNAを抽出して用いることができ、またその転写産物(ゲノムが転写及び翻訳される結果生じる産物;例えば、mRNA、cDNA、蛋白質)を用いることができる。特には、mRNA又はcDNAを調製して用いることが好ましい。
現在まで、FGFR4には2つのアイソフォーム、アイソフォーム1及び2が存在することが知られている。FGFR4アイソフォーム1は全長802アミノ酸からなるFGFR4であり、例えば、野生型のFGFR4アイソフォーム1は、配列番号2に示されるアミノ酸配列からなり、配列番号1に示される塩基配列からなるポリヌクレオチドにコードされる。FGFR4アイソフォーム2は全長762アミノ酸からなるFGFR4であり、例えば、野生型のFGFR4アイソフォーム2は、配列番号4に示されるアミノ酸配列からなり、配列番号3に示される塩基配列からなるポリヌクレオチドにコードされる。FGFR4のアイソフォーム1及び2は、その細胞膜内領域において共通のチロシンキナーゼドメインを有する。本明細書中で使用される場合、FGFR4のチロシンキナーゼドメインとは、FGFR4アイソフォーム1のアミノ酸第454〜764位、アイソフォーム2のアミノ酸第414〜724位にそれぞれ対応する、311アミノ酸からなる領域を意味する。野生型のFGFR4アイソフォーム1及び2のチロシンキナーゼドメインは、配列番号10に示されるアミノ酸配列からなり、配列番号9に示される塩基配列からなるポリヌクレオチドにコードされる。
本発明の方法における検出対象となる変異(「検出対象変異」とも称する)は、FGFR4のチロシンキナーゼドメイン内の変異であり、具体的には、FGFR4のチロシンキナーゼドメインの183番目のグリシンからシステインへの変異である。本検出対象変異の代表的な例としては、配列番号10に示されるアミノ酸配列からなるFGFR4チロシンキナーゼドメインの183番目のグリシンからシステインへの変異が挙げられる。本検出対象変異は、FGFR4遺伝子のチロシンキナーゼドメインコード領域における変異に起因し、従って、本発明の方法において遺伝子変異の存在を検出してもよい。このような遺伝子変異の代表的な例としては、配列番号9に示される塩基配列からなるFGFR4遺伝子のチロシンキナーゼドメインコード領域の547番目のグアニンからチミンへの変異が挙げられる。
前述の検出対象変異は、FGFR4アイソフォーム1においては636番目のグリシンからシステインへの変異に対応し、FGFR4アイソフォーム2においては596番目のグリシンからシステインへの変異に対応する。また、これらの変異にそれぞれ対応するFGFR4遺伝子における変異としては、FGFR4アイソフォーム1遺伝子の1906番目のグアニンからチミンへの変異、FGFR4アイソフォーム2遺伝子の1786番目のグアニンからチミンへの変異が挙げられる。
本発明の方法における検出対象変異のより具体的な例としては、配列番号2に示されるアミノ酸配列からなるFGFR4の636番目のグリシンからシステインへの変異、配列番号4に示されるアミノ酸配列からなるFGFR4の596番目のグリシンからシステインへの変異が挙げられる。また、これらに対応するFGFR4遺伝子における変異の例としては、配列番号1に示される塩基配列からなるFGFR4遺伝子の1906番目のグアニンからチミンへの変異、配列番号3に示される塩基配列からなるFGFR4遺伝子の1786番目のグアニンからチミンへの変異が挙げられる。
本発明の方法においては、検出対象変異を有するタンパク質(「変異型タンパク質」とも称する)又は検出対象変異を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド(「変異型ポリヌクレオチド」とも称する)のいずれを検出対象としてもよい。変異型タンパク質の例としては、配列番号6又は配列番号8に示されるアミノ酸配列からなるタンパク質が挙げられる。また、変異型ポリヌクレオチドの例としては、配列番号5又は配列番号7に示される塩基配列からなるポリヌクレオチドが挙げられる。
本発明の検出方法において変異型ポリヌクレオチドの存在を検出する場合、本検出工程は、被験者から得た試料のゲノムDNA中の変異型ポリヌクレオチドの存在を検出すること、あるいは、被験者から得た試料から抽出したゲノムDNAの転写産物(例えば、mRNA又はcDNA)を調製し、変異型ポリヌクレオチドに対応するmRNA又はcDNAの存在を検出することにより実施できる。ゲノムDNAの抽出、mRNA及びcDNAの調製は当該分野で公知の方法で行うことができ、市販のキットを用いて簡便に行うことができる。
本検出工程は、当該分野で公知の遺伝子変異解析方法を使用することができる。例えば、本検出工程は、被験者から得た試料由来の核酸(例えば、mRNAやcDNA等)に対して公知の核酸増幅方法(PCR法、RT−PCR法、LCR法(Ligase chain Reaction)、SDA法(Strand displacement amplification)、NASBA法(Nucleic acid sequence−based amplification)、ICAN法(Isothermal and chimeric primer−initiated amplification of nucleic acids)、LAMP法(Loop−mediated isothermal amplification)、TMA法(Gen−Probe’s TMA system)等)を用いて、変異型ポリヌクレオチド中の検出対象変異に対応する部分を含む領域(「検出対象変異領域」とも称する)を増幅させる工程を含み、増幅後、この増幅産物について配列決定を行うことによって変異の有無を確認することができる。このような配列決定法としては、ダイレクトシーケンス法等の当該分野で公知の方法を使用することができる。
前述の核酸増幅方法に用いられるプライマーは、変異型ポリヌクレオチド中の検出対象変異領域を増幅できるものであれば、特には限定されず、変異型ポリヌクレオチドの塩基配列に基づいて設計する。プライマー設計は、プライマー設計ソフトウェア(例えば、Primer Express;PE Biosystems)等を利用してできる。また、増幅産物のサイズが大きくなると増幅効率が悪くなるため、センスプライマーとアンチセンスプライマーは、mRNA又はcDNAを対象に増幅したときの増幅産物の大きさが1kb以下になるように設定するのが適切である。
核酸増幅方法を用いる別の公知の遺伝子変異解析方法として、RFLP法(制限酵素断片長多型解析法)、TaqMan法、アレル特異的プライマーPCR(ASP−PCR)法、SSCP法等のPCRに基づく方法も使用可能である。RFLP法は、PCRにより検出対象変異領域を増幅した後、変異に基づき制限酵素認識部位に変化が生じる場合に、その制限酵素処理後の核酸断片の差異を電気泳動により解析する。TaqMan法は、5’末端に蛍光物質(FAM、VIC等)、3’末端にクエンチャー(消光)物質で修飾したプローブ(TaqManプローブ)をPCR反応系に添加する方法である。本方法では、検出対象変異領域に対してTaqManプローブをハイブリダイズさせ、プライマーからのPCR反応を行うと、伸長反応におけるDNAポリメラーゼの5’→3’エキソヌクレアーゼ活性によりTaqManプローブが分解され、それにより蛍光物質がプローブより遊離し、クエンチャーによる抑制が解除されて蛍光物質から蛍光が発し、これにより目的の変異が検出される。ASP−PCR法は、3’末端に検出対象変異部位を有するようにプライマーを設計し、PCRによる核酸増幅の有無を検出する方法である。SSCP法では、検出対象変異領域をPCR増幅した後、一本鎖DNAに分離し、これを非変性ゲルでの電気泳動により分離する。変異によりDNAの高次構造が変化し、これがゲル上の移動度の差異を反映する。
また別の公知の遺伝子変異解析方法として、プローブハイブリダイゼーションに基づく方法も使用可能であり、例えば、DNAチップ法、Invader法、融解曲線解析法等が挙げられる。DNAチップ法では、検出対象変異領域を含むDNAを基板上に配置し、被験者由来の核酸をDNAチップにハイブリダイズさせ、ハイブリダイズの有無を確認する。Invader法では、検出対象変異部位の前後にハイブリダイズする2種の核酸(Invaderオリゴ及びシグナルプローブ)を被験者由来の核酸に反応させた後、形成されるDNAの三重鎖構造を認識するClevase酵素を作用させ、シグナルプローブ中のFlapを遊離させる。次いで、Flapが検出用FRET Probeとハイブリダイズし、これに同酵素が再度作用し、FRET Probeから遊離された蛍光物質の蛍光を検出する。融解曲線解析法は、検出対象変異領域に蛍光標識プローブをハイブリダイズさせた後、徐々に温度を上昇させ、温度上昇に伴う蛍光の変化を測定して融解曲線を作成する。これにより、変異の有無に伴う融解温度の変化を確認する。
また別の公知の遺伝子変異解析方法として、プライマーエクステンションに基づく方法も使用可能であり、例えば、SNaPshot法、Pyrosequencing法が挙げられる。SNaPshot法では、検出対象変異部位に隣接するプライマーと蛍光標識したddNTPを用い、プライマーから一塩基のみを伸長させて取り込まれた塩基を検出する。Pyrosequencing法では、プライマー伸長反応において、1種類ずつdNTPを添加し、ポリメラーゼの反応によりdNTPが取り込まれるとピロリン酸が生じる。生じたピロリン酸をルシフェラーゼによる蛍光反応で検出し、発光ピークパターンから塩基配列を決定する。
当業者であれば、使用する遺伝子変異解析方法に基づいて、使用されるプライマー及びプローブを適宜設計することができ、特に限定されることはないが、例えば、化学合成法によって製造することができる。
本発明の検出方法においては、被験者から得た試料中の変異型タンパク質の存在を検出してもよく、例えば、変異型タンパク質を特異的に認識する抗体を用いて実施できる。このような抗体の作製及び抗体を用いたタンパク質の検出は、当該分野で公知の方法を用いて行うことができる。
本発明の方法において、検出対象変異が被験者から得た試料から検出された場合、当該被験者が癌(特には胃癌)に罹患している可能性が高いと判定できる
また、本発明の方法における検出工程は、被験者における癌(特には胃癌)の存在の検出方法、又は被験者における癌の診断方法に使用することができる。本発明の診断方法は、本発明の検出工程に加えて、当該変異が被験者から得た試料から検出された場合に、被験者が癌(特には胃癌)に罹患している可能性が高いと判定する工程を含んでもよい。また、当該検出工程は、FGFR4阻害剤による治療の適応対象となる被験者(胃癌などの癌患者)を同定する方法にも使用することができる。本発明の同定方法は、当該検出工程に加えて、当該変異が被験者から得た試料から検出された場合に、被験者がFGFR4阻害剤による治療の適応対象であると判定する工程を含んでもよい。
《本発明のプライマーセット、プローブ、検出用キット》
本発明のプライマーセットは、被験者から得た試料中のFGFR4チロシンキナーゼドメインの183番目のグリシンからシステインへの変異の存在を検出するためのプライマーセットであって、本発明の検出工程における変異型ポリヌクレオチド中の検出対象変異領域を増幅できるように設計したセンスプライマー及びアンチセンスプライマーを含む。アンチセンスプライマーは、変異型ポリヌクレオチドにストリンジェントな条件下(好ましくは、よりストリンジェントな条件下)でハイブリダイズする核酸分子(好ましくは、少なくとも16塩基の核酸分子)からなり、センスプライマーは、変異型ポリヌクレオチドの相補鎖にストリンジェントな条件(好ましくは、よりストリンジェントな条件下)でハイブリダイズする核酸分子(好ましくは、少なくとも16塩基の核酸分子)からなる。
好ましくは、本発明のプライマーセットは、配列番号1に示される塩基配列からなるFGFR4遺伝子における1906番目の塩基を含む領域、又は配列番号3に示される塩基配列からなるFGFR4遺伝子における1786番目の塩基を含む領域を増幅できるように設計したセンスプライマー及びアンチセンスプライマーを含む。
本発明のプライマーセットの具体的な態様としては、以下(1)及び(2)からなる群より選択されるプライマーセットが挙げられる:
(1)配列番号1の塩基番号1から1905間の任意の連続する少なくとも16塩基のオリゴヌクレオチドからなるセンスプライマー及び配列番号1の塩基番号1907から2409間の任意の連続する少なくとも16塩基のオリゴヌクレオチドに対して相補的であるオリゴヌクレオチドからなるアンチセンスプライマーのプライマーセット;並びに
(2)配列番号3の塩基番号1から1785間の任意の連続する少なくとも16塩基のオリゴヌクレオチドからなるセンスプライマー及び配列番号3の塩基番号1787から2289間の任意の連続する少なくとも16塩基のオリゴヌクレオチドに対して相補的であるオリゴヌクレオチドからなるアンチセンスプライマーのプライマーセット。
より好ましくは、本発明のプライマーセットは、配列番号9に示される塩基配列からなるFGFR4遺伝子のチロシンキナーゼドメインコード領域における547番目の塩基を含む領域を増幅できるように設計したセンスプライマー及びアンチセンスプライマーを含み、具体的な態様としては、以下に示すプライマーセットが挙げられる:
配列番号9の塩基番号1から546間の任意の連続する少なくとも16塩基のオリゴヌクレオチドからなるセンスプライマー及び配列番号9の塩基番号548から933間の任意の連続する少なくとも16塩基のオリゴヌクレオチドに対して相補的であるオリゴヌクレオチドからなるアンチセンスプライマーのプライマーセット。
本発明のプライマーセットは、本発明の方法において使用することができ、例えば、本発明の方法において、本発明のプライマーセットを用いて、被験者から得た試料中の核酸を増幅させる工程を含んでもよい。
本発明のプローブは、被験者から得た試料中のFGFR4チロシンキナーゼドメインの183番目のグリシンからシステインへの変異の存在を検出するためのプローブであって、本発明の検出工程における変異型ポリヌクレオチド中の検出対象変異領域にハイブリダイズすることができるように設計したプローブである。本発明のプローブは、変異型ポリヌクレオチド又はその相補鎖中の検出対象変異領域にストリンジェントな条件下(好ましくは、よりストリンジェントな条件下)でハイブリダイズする核酸分子(好ましくは、少なくとも16塩基の核酸分子)からなる。
好ましくは、本発明のプローブは、配列番号1に示される塩基配列からなるFGFR4遺伝子の1906番目のグアニンからチミンへの変異、又は配列番号3に示される塩基配列からなるFGFR4遺伝子の1786番目のグアニンからチミンへの変異を含む領域にハイブリダイズするように設計される。
本発明のプローブは、本発明の方法において使用することができ、例えば、本発明の方法において、被験者から得た試料中の核酸に本発明のプローブをハイブリダイズさせる工程を含んでもよい。
前記「ストリンジェントな条件」とは、ハイブリダイゼーションのための条件として、「5×SSPE、5×Denhardt’s液、0.5%SDS、50%ホルムアミド、200μg/mL鮭精子DNA、42℃オーバーナイト」、洗浄のための条件として、「0.5×SSC、0.1%SDS、42℃」の条件である。「よりストリンジェントな条件」とは、ハイブリダイゼーションのための条件として、「5×SSPE、5×Denhardt’s液、0.5%SDS、50%ホルムアミド、200μg/mL鮭精子DNA、42℃オーバーナイト」、洗浄のための条件として、「0.2×SSC、0.1%SDS、65℃」の条件である。
前記プライマーセットにおいては、センスプライマーとアンチセンスセンスプライマーの選択位置の間隔が1kb以下であるか、あるいは、センスプライマーとアンチセンスセンスプライマーにより増幅される増幅産物の大きさが1kb以下であることが好ましい。また、本発明のプライマー及びプローブは、通常、15〜40塩基、好ましくは16〜24塩基、更に好ましくは18〜24塩基、特に好ましくは20〜24塩基の鎖長を有する。
本発明のプライマーセット及びプローブは、例えば、化学合成法によって当業者に容易に製造することができ、また、検出方法に応じて、蛍光標識等で標識化してもよい。
本発明の検出用キットは、被験者から得た試料中のFGFR4チロシンキナーゼドメインの183番目のグリシンからシステインへの変異の存在を検出するためのキットであり、好ましくは、本発明のプライマーセット又は本発明のプローブの少なくとも1つを含む。本発明のプライマーセット、プローブ及び検出用キットは、前述の本発明の方法において使用することもできる。例えば、本発明の方法は、本発明のプライマーセットを用いて検出対象変異領域を増幅する工程を含んでもよく、本発明のプローブを検出対象変異領域にハイブリダイズさせる工程を含んでよい。
《本発明の治療方法》
本発明の治療方法は、本発明のFGFR4変異体の陽性の癌(特には胃癌)患者にFGFR4阻害剤を投与する工程を包含する、癌の治療方法である。本発明の治療方法において、前述の方法を用いて、FGFR4阻害剤による治療の適応対象と同定された患者を治療することができる。FGFR4阻害剤としては、PD173074(例えば、Clin Cancer Res.2005 Feb 1;11(3):1336−41)、抗FGFR4抗体(例えば、MAbs. 2011;3(4):376−86)など当業者に公知の種々のFGFR4阻害剤が使用できる。
《本発明のスクリーニング方法》
本発明者らによって同定されたFGFR4変異体は、胃癌患者においてその存在が検出され、癌の原因遺伝子であることも確認された。従って、本発明のFGFR4変異体の活性又は発現を阻害する物質をスクリーニングする方法は、本発明のFGFR4変異体の陽性の癌(好ましくは胃癌)治療剤をスクリーニングする方法として利用できる。
例えば、本発明のスクリーニング方法は、本発明のFGFR4変異体に試験物質を接触させ、その活性が阻害されるか否かを分析するか、又は本発明のFGFR4変異体を発現する細胞に試験物質を接触させ、その活性又は発現が阻害されるか否かを分析することによって実施することができる。本発明のFGFR4変異体の活性(即ち自己リン酸化活性)が阻害されたか否かは、試験物質を接触させた本発明のFGFR4変異体のチロシンリン酸化レベルの変化を分析することにより判定でき、これは、当該分野で公知のアッセイ方法を用いて実施可能である。また、本発明のFGFR4変異体の発現が阻害されたか否かは、試験物質を接触させた本発明のFGFR4変異体を発現する細胞におけるmRNA又は蛋白質の発現を抑制するか否かにより分析することにより判定でき、これは、定量的PCR法やELISA法などの当該分野で公知の方法を用いて実施可能である。あるいは、後述の実施例のように、本発明のFGFR4変異体を発現する細胞をヌードマウスに接種し、該マウスに試験物質を投与した場合の、腫瘍増殖に対する阻害作用を確認してもよい。
以下、実施例によって本発明を詳述するが、本発明は該実施例によって限定されるものではない。なお、特に断りがない場合は、公知の方法に従って実施可能である。また、市販の試薬やキット等を用いる場合には市販品の指示書に従って実施可能である。
[実施例1] 胃癌臨床検体にけるG636C変異FGFR4(G636C−FGFR4)ポリヌクレオチドの発見
胃癌患者組織由来RNA(米国アステランド社)St041検体RNAに対して、逆転写酵素(SuperScriptIII、ライフテクノロジーズ社)及びオリゴ(dT)プライマー(オリゴ(dT)20プライマー、ライフテクノロジーズ社)を用いて、キットのプロトコールにしたがって逆転写反応を行い、cDNAを合成した。
次に、配列番号11および配列番号12のプライマーを用いて、上記で得たcDNAを鋳型として、DNAポリメラーゼ(KOD−Plus−Ver.2;東洋紡)を用いてPCR(98℃30秒、52℃30秒、68℃30秒を35サイクル)を行った。その後、前述PCR産物をカラム(PCR Purification Kit;キアゲン社)を用いて精製した。その後、配列番号13のプライマーを用いて、上記で得た精製PCR産物を鋳型として、シークエンス反応を実施した(Big Dye Terminator v3.1 Cycle Sequencing Kit;ライフテクノロジーズ社)。
この結果、FGFR4アイソフォーム1(GenBank登録番号:NM_002011.3、GenBank登録番号:NM_213647.1)のコーディング領域(配列番号1)における1906番目、FGFR4アイソフォーム2(GenBank登録番号:NM_022963.2)のコーディング領域(配列番号3)における1786番目にそれぞれ対応する位置での、グアニン(G)からチミン(T)への置換が見いだされた。この変異は、アイソフォーム1のアミノ酸配列(配列番号2)における636番目、アイソフォーム2のアミノ酸配列(配列番号4)における596番目にそれぞれ対応するアミノ酸位置での、グリシン(G)からシステイン(C)への変異に相当する。この変異を有するFGFR4変異体をG636C−FGFR4とも称する。
[実施例2] 胃癌サンプルにおけるG636C−FGFR4の検出
胃癌患者組織由来RNA(米国アステランド社)83サンプルに対して、実施例1と同じ方法を用いて、G636C−FGFR4変異の有無を確認した。
その結果、サンプルSt041で、前述のG636C−FGFR4変異が検出された。このことから、上記方法により、胃癌臨床検体由来の試料中のG636C−FGFR4の存在を検出することができ、G636C−FGFR4の陽性患者を選択できることが示された。
[実施例3] 野生型及び変異体FGFR4のクローニング
G636C−FGFR4のORF全長をタンパク質として発現するため、まず野生型FGFR4(アイソフォーム1)をクローニングした。配列番号14(制限酵素サイトとして、SpeIを含む)及び配列番号15(制限酵素サイトとして、XhoIを含む)のプライマーにて、全長FGFR4(UltimateTM ORFCard for Clone ID IOH13371:ライフテクノロジーズ社)を鋳型として、DNAポリメラーゼ(PrimeSTAR GXL DNA Polymerase;タカラバイオ株式会社)を用いてPCR(98℃10秒、55℃15秒、68℃2分を30サイクル)を行った。本PCR産物をクローニングベクター(TOPO XL PCR Cloning Kit;ライフテクノロジーズ社)にクローニングした(FGFR4/TOPO XL)。
次に、FGFR4/TOPO XLを鋳型に、配列番号16及び配列番号17のプライマーを用いてMutagenesis法(PrimeSTAR(登録商標)Mutagenesis Basal Kit;タカラバイオ株式会社)にて、G636C変異を導入した(G636C−FGFR4/TOPO XL)。作製したG636C−FGFR4の塩基配列及びアミノ酸配列を、配列番号5及び配列番号6にそれぞれ示す。
[実施例4] 野生型及び変異体FGFR4の発現ベクターの作製
FGFR4/TOPO XL及びG636C−FGFR4/TOPO XLを鋳型として、配列番号18および配列番号19のプライマーにて、DNAポリメラーゼ(PrimeSTAR GXL DNA Polymerase;タカラバイオ株式会社)を用いてPCR(98℃10秒、55℃15秒、68℃2分を30サイクル)を行った。増幅されたDNA断片を電気泳動した後、ゲルから切り出し、カラム精製を行った。これらPCR断片を、EcoRVにて切断したpTracerTM−CMV Bsd(ライフテクノロジーズ社)に、In−Fusionクローニングシステム(In-Fusion(登録商標)Advantage PCR Cloning Kit w/Cloning Enhancer;タカラバイオ株式会社)にてクローニングした。これら野生型及び変異体FGFR4について作製したベクターを、FGFR4/pTracer−CMV−Bsd及びG636C−FGFR4/pTracer−CMV−Bsdと称する。
[実施例5] G636C変異が活性化変異であることの確認
HEK293細胞を24ウェルプレートに2×105個播種した後、トランスフェクション試薬(Lipofectamine 2000;ライフテクノロジーズ社)を用いてFGFR4/pTracer−CMV−Bsd又はG636C−FGFR4/pTracer−CMV−Bsdをそれぞれ400ng遺伝子導入した。翌日、細胞をSDSサンプルバッファーにて溶解し、ウエスタンブロッティングを行った。抗リン酸化FGFR4抗体(Cell Signaling Technology)及び抗リン酸化ERK1/2抗体(Cell Signaling Technology)にて検出した結果、FGFR4/pTracer−CMV−Bsdに比べ、G636C−FGFR4/pTracer−CMV−Bsdを導入したHEK293細胞のFGFR4の自己リン酸化の亢進及びERKのリン酸化亢進が認められた。以上より、G636Cが活性化変異であることが示された。
[実施例6] 野生型及び変異体FGFR4のレンチウイルス発現ベクターの作製
FGFR4/TOPO XLをSpeI、XhoIで消化し、核酸断片をSpeI、SalI消化したレンチウイルス発現ベクター(pLenti6.3/V5−TOPO;ライフテクノロジーズ社)のマルチクローニングサイトに存在するSpeI−SalIサイトにクローニングした(FGFR4/pLenti6.3と命名)。同様の手法にて、G636C−FGFR4/TOPO XLから、レンチウイルス発現ベクターG636C−FGFR4/pLenti6.3を構築した。
上記、FGFR4/pLenti6.3又はG636C−FGFR4/pLenti6.3をそれぞれ3μg、パッケージング用プラスミド9μg(ViraPowerTM Packaging Mix;ライフテクノロジーズ社)と共に、トランスフェクション試薬(Lipofectamine 2000;ライフテクノロジーズ社)を用いて、293FT細胞パッケージング細胞(ライフテクノロジーズ社)に導入した。導入3日後の培養上清を、レンチウイルスとして回収し、ポリブレン(polybrene;Sigma社)を6μg/mlの濃度で添加した後、マウスNIH3T3細胞に添加した。2日後にNIH3T3細胞の培養上清をDMEM培地(インビトロジェン社)に10%牛血清(インビトロジェン社)及びBlastcidin(InvivoGen社)5μg/mlを添加したものに交換し、さらに2週間培養を続け、野生型FGFR4及びG636C−FGFR4をそれぞれ安定発現するNIH3T3細胞を2株ずつ(それぞれ、FGFR4/NIH3T3−e7及びFGFR4/NIH3T3−f7、並びにG636C−FGFR4/NIH3T3−c1及びG636C−FGFR4/NIH3T3−c2と命名)を取得した。
[実施例7] G636C−FGFR4の腫瘍形成能の検討
in vivoにおける造腫瘍能を検討するため本細胞株をヌードマウスに移植し腫瘍形成能を検討した。FGFR4/NIH3T3−e7、FGFR4/NIH3T3−f7、G636C−FGFR4/NIH3T3−c1、及びG636C−FGFR4/NIH3T3−c2の各細胞をヌードマウスの皮下に3×106個ずつ接種し22日間観察した。その結果、FGFR4/NIH3T3−e7又はFGFR4/NIH3T3−f7を移植したマウスでは腫瘍形成が確認されなかった。一方、G636C−FGFR4/NIH3T3−c1又はG636C−FGFR4/NIH3T3−c2を移植したマウスにおいては、いずれも腫瘍形成が確認された。以上から、G636C−FGFR4は癌の原因遺伝子であることが示された。
本発明の検出方法は、FGFR4の新規変異体を検出する方法であり、癌患者(特に、胃癌患者)に対してFGFR阻害剤の適用対象者であるか否かを鑑別するのに有用である。また、本方法は、被験者における癌(特に、胃癌)を検出及び診断する方法としても有用である。また、本発明のプライマーセット、プローブ及び検出用キットは、本発明の方法に用いることができる。

Claims (11)

  1. 被験者における線維芽細胞増殖因子受容体4(FGFR4)変異体の検出方法であって、被験者から得た試料中の、FGFR4チロシンキナーゼドメインの183番目のグリシンからシステインへの変異の存在を検出する工程を包含する、方法。
  2. 前記変異が下記(1)乃至(2)に記載のFGFR4における変異である、請求項1に記載の方法。
    (1)FGFR4アイソフォーム1の636番目のグリシンからシステインへの変異;又は
    (2)FGFR4アイソフォーム2の596番目のグリシンからシステインへの変異。
  3. 前記変異が下記(1)乃至(2)に記載のFGFR4における変異である、請求項1に記載の方法。
    (1)配列番号2に示されるアミノ酸配列からなるFGFR4の636番目のグリシンからシステインへの変異;又は
    (2)配列番号4に示されるアミノ酸配列からなるFGFR4の596番目のグリシンからシステインへの変異。
  4. 下記(1)乃至(2)に記載のFGFR4遺伝子における変異の存在を検出する工程を包含する、請求項1に記載の方法。
    (1)FGFR4アイソフォーム1遺伝子の1906番目のグアニンからチミンへの変異;又は
    (2)FGFR4アイソフォーム2遺伝子の1786番目のグアニンからチミンへの変異。
  5. 下記(1)乃至(2)に記載のFGFR4遺伝子における変異の存在を検出する工程を包含する、請求項1に記載の方法。
    (1)配列番号1に示される塩基配列からなるFGFR4遺伝子の1906番目のグアニンからチミンへの変異;又は
    (2)配列番号3に示される塩基配列からなるFGFR4遺伝子の1786番目のグアニンからチミンへの変異。
  6. 下記(1)乃至(2)に記載のFGFR4遺伝子における領域を増幅できるように設計したプライマーセットを用いて、前記被験者から得た試料中の核酸を増幅させる工程を包含する、請求項1に記載の方法。
    (1)配列番号1に示される塩基配列からなるFGFR4遺伝子における1906番目の塩基を含む領域;又は
    (2)配列番号3に示される塩基配列からなるFGFR4遺伝子における1786番目の塩基を含む領域。
  7. 下記(1)乃至(2)に記載のFGFR4遺伝子における変異を含む領域にストリンジェント条件下でハイブリダイズすることができるように設計したプローブを、前記被験者から得た試料中の核酸にハイブリダイズさせる工程を包含する、請求項1に記載の方法。
    (1)配列番号1に示される塩基配列からなるFGFR4遺伝子の1906番目のグアニンからチミンへの変異;又は
    (2)配列番号3に示される塩基配列からなるFGFR4遺伝子の1786番目のグアニンからチミンへの変異。
  8. 前記被験者が癌患者である、請求項1〜7のいずれかに記載の方法。
  9. 前記癌が胃癌である、請求項に記載の方法。
  10. 被験者における癌の存在を検出する方法であって、請求項1〜7のいずれかに記載の工程、及びFGFR4チロシンキナーゼドメインの183番目のグリシンからシステインへの変異が被験者から得た試料から検出された場合に、該被験者が癌に罹患している可能性が高いと判定する工程を包含する、方法。
  11. FGFR4阻害剤による治療の適応対象となる被験者を同定する方法であって、該被験者は癌患者であり、請求項1〜7のいずれかに記載の工程、及びFGFR4チロシンキナーゼドメインの183番目のグリシンからシステインへの変異が被験者から得た試料から検出された場合に、該被験者がFGFR4阻害剤による治療の適応対象であると判定する工程を包含する、方法
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