JP6036535B2 - 信号機制御システム - Google Patents

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Description

本発明は、車輌との通信を行って信号機の点灯状態を制御する信号機制御システムに関する。
特許文献1においては、交差点の手前に設けた進入受信機が、交差点に近づいた緊急車輌の送信機からの信号を捕らえて信号制御部に割込信号を送り、これに応じて信号制御部が、緊急車輌の車線が青色、その他の車線が赤色となるように信号機を切り替えるシステムが記載されている。
特開2002−312889号公報
特許文献1に記載のシステムにて、例えば緊急車輌に搭載される送信機が送信する信号が解析され、同じ信号を送信する装置を悪意の者が作成する可能性がある。このような場合、緊急車輌の送信機が送信する信号を、緊急車輌ではない車輌が送信することが可能となり、不正な車輌による信号機の切り替えが行われるという問題がある。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、不正な車輌による信号機の切り替えを防止する信号機制御システムを提供することにある。
本発明に係る信号機制御システムは、車輌に搭載され、車外の装置との間で無線通信を行う車載通信装置と、道路に設置された一又は複数の路側通信器を介して前記車載通信装置との通信を行い、道路に設置された一又は複数の信号機の制御を行う信号機制御装置とを備え、前記車載通信装置との通信に応じて前記信号機制御装置が信号機の制御を行う信号機制御システムにおいて、車外に設置され、前記車載通信装置及び前記信号機制御装置との通信を行うサーバ装置を更に備え、前記車載通信装置は、前記車輌に搭載された複数の車載機器の間で送受信される車内情報を取得する車内情報取得手段と、該車内情報取得手段が取得した車内情報を前記信号機制御装置又は前記サーバ装置へ送信する車内情報送信手段と、前記車輌の状態を判定する車輌状態判定手段と、該車輌状態判定手段が判定した状態に応じて、前記車輌情報送信手段が送信する車内情報を切り替える送信情報切替手段とを有し、前記サーバ装置は、前記車載通信装置から送信された車内情報を受信する車内情報受信手段と、該車内情報受信手段が受信した車内情報の正当性を判定する車内情報判定手段と、該車内情報判定手段が正当であると判定した車内情報に応じて、前記信号機制御装置への情報送信を行うか否かを決定する情報送信決定手段と、該情報送信決定手段が情報送信を行うと決定した場合に、前記車内情報の送信元の前記車載通信装置が搭載された車輌に係る車輌情報を前記信号機制御装置へ送信する車輌情報送信手段とを有し、前記信号機制御装置は、前記車載通信装置から送信された車内情報を受信する車内情報受信手段と、前記サーバ装置から送信された車輌情報を受信する車輌情報受信手段と、前記車内情報受信手段が受信した車内情報及び前記車輌情報受信手段が受信した車輌情報に基づいて、信号機の点灯状態の切り替えに係る制御処理を行う制御処理手段とを有し、前記サーバ装置の車輌情報送信手段が送信する車輌情報には、前記信号機制御装置が前記車載通信装置との認証処理を行うために必要な認証情報を含むことを特徴とする。
また、本発明に係る信号機制御システムは、前記信号機制御装置が、信号機の点灯状態に係る状態情報を前記車載通信装置へ送信する状態情報送信手段を有し、前記車載通信装置は、前記信号機制御装置から送信された状態情報を受信する状態情報受信手段を有し、該状態情報受信手段が受信した状態情報を、前記車輌に搭載された一又は複数の車載機器へ送信するようにしてあることを特徴とする。
また、本発明に係る信号機制御システムは、前記車載通信装置の車内情報送信手段が、送信する車内情報に前記車輌の位置情報を含み、前記車内情報を定期的に前記サーバ装置へ送信するようにしてあり、前記サーバ装置は、前記車内情報受信手段が受信した位置情報に基づいて、該位置情報に係る車輌の走行履歴を管理する走行履歴管理手段を有し、前記サーバ装置の車内情報判定手段は、前記車内情報受信手段が受信した車内情報に含まれる位置情報と、前記走行履歴管理手段が管理する走行履歴とを比較し、前記走行履歴に対する前記位置情報の連続性に基づいて、前記車内情報の正当性を判定するようにしてあることを特徴とする。
また、本発明に係る信号機制御システムは、前記車内情報取得手段が取得する車内情報には、前記車輌の車速情報、前記車輌の位置情報、前記車輌に搭載されたカーナビゲーション装置に設定された目的地情報、又は、前記カーナビゲーション装置が算出した目的地までの走行経路情報を含むことを特徴とする。
また、本発明に係る信号機制御システムは、前記車載通信装置が、緊急車輌に搭載され、前記車載通信装置の車輌状態判定手段は、前記緊急車輌が緊急走行中であるか否かを判定するようにしてあることを特徴とする。
また、本発明に係る信号機制御システムは、前記車両状態判定手段が、前記緊急車輌に搭載された警報装置の動作状態に応じて、前記緊急車輌が緊急走行中であるか否かを判定するようにしてあることを特徴とする。
また、本発明に係る信号機制御システムは、前記サーバ装置の情報送信決定手段が、緊急走行中の緊急車輌が送信する車内情報を前記車内情報受信手段が受信した場合に、前記信号機制御装置への情報送信を行うと決定するようにしてあることを特徴とする。
また、本発明に係る信号機制御システムは、前記信号機制御装置の制御処理手段が、緊急走行中の緊急車輌による交差点の通過を他の車輌が妨げないように、該交差点に設置された信号機の点灯状態を切り替えるようにしてあることを特徴とする。
また、本発明に係る信号機制御システムは、前記車載通信装置が、公共のバスに搭載され、前記車載通信装置の車輌状態判定手段は、前記バスが運行中であるか否かを判定するようにしてあることを特徴とする。
また、本発明に係る信号機制御システムは、前記サーバ装置が、運行中のバスが送信する車内情報に基づいて、前記バスの運行に遅延が発生しているか否かを判定する運行遅延判定手段を有し、前記情報送信決定手段は、運行遅延判定手段が運行に遅延が発生していると判定した場合に、前記信号機制御装置への情報送信を行うと決定するようにしてあることを特徴とする。
また、本発明に係る信号機制御システムは、前記信号機制御装置の制御処理手段が、運行中のバスによる交差点の通過を他の車輌より優先するように、該交差点に設置された信号機の点灯状態を切り替えるようにしてあることを特徴とする。
また、本発明に係る信号機制御システムは、車輌に搭載され、車外の装置との間で無線通信を行う車載通信装置と、道路に設置された一又は複数の路側通信器を介して前記車載通信装置との通信を行い、道路に設置された一又は複数の信号機の制御を行う信号機制御装置とを備え、前記車載通信装置との通信に応じて前記信号機制御装置が信号機の制御を行う信号機制御システムにおいて、車外に設置され、前記車載通信装置及び前記信号機制御装置との通信を行うサーバ装置を更に備え、前記車載通信装置は、前記車輌に搭載された複数の車載機器の間で送受信される車内情報を取得する車内情報取得手段と、該車内情報取得手段が取得した車内情報を前記信号機制御装置又は前記サーバ装置へ送信する車内情報送信手段と、前記車輌の状態を判定する車輌状態判定手段と、該車輌状態判定手段が判定した状態に応じて、前記車輌情報送信手段が送信する車内情報を切り替える送信情報切替手段とを有し、前記サーバ装置は、前記車載通信装置から送信された車内情報を受信する車内情報受信手段と、該車内情報受信手段が受信した車内情報の正当性を判定する車内情報判定手段と、該車内情報判定手段が正当であると判定した車内情報に応じて、前記信号機制御装置への情報送信を行うか否かを決定する情報送信決定手段と、該情報送信決定手段が情報送信を行うと決定した場合に、前記車内情報の送信元の前記車載通信装置が搭載された車輌に係る車輌情報を前記信号機制御装置へ送信する車輌情報送信手段とを有し、前記信号機制御装置は、前記車載通信装置から送信された車内情報を受信する車内情報受信手段と、前記サーバ装置から送信された車輌情報を受信する車輌情報受信手段と、前記車内情報受信手段が受信した車内情報及び前記車輌情報受信手段が受信した車輌情報に基づいて、信号機の点灯状態の切り替えに係る制御処理を行う制御処理手段とを有し、前記車載通信装置の車内情報送信手段は、送信する車内情報に前記車輌の位置情報を含み、前記車内情報を定期的に前記サーバ装置へ送信するようにしてあり、前記サーバ装置は、前記車内情報受信手段が受信した位置情報に基づいて、該位置情報に係る車輌の走行履歴を管理する走行履歴管理手段を有し、前記サーバ装置の車内情報判定手段は、前記車内情報受信手段が受信した車内情報に含まれる位置情報と、前記走行履歴管理手段が管理する走行履歴とを比較し、前記走行履歴に対する前記位置情報の連続性に基づいて、前記車内情報の正当性を判定するようにしてあることを特徴とする。
本発明においては、車載通信装置、信号機制御装置及びサーバ装置の協働によって信号機の制御を行う。これらの装置は、相互に情報の送受信が可能である。
車載通信装置は、車輌に搭載された複数の車載機器による車内ネットワークに接続され、車内ネットワークを介して車載機器間で送受信される情報を取得し、取得した車内情報をサーバ装置及び信号機制御装置へ送信する。また車載通信装置は、車輌の状態を判定し、車輌の状態に応じて送信する車内情報を切り替える。
車外に設置されるサーバ装置は、インターネット又は携帯電話網等を介して車載通信装置及び信号機制御装置との通信を行う。サーバ装置は、車載通信装置からの車内情報を受信し、受信した車内情報の正当性を判定する。サーバ装置は、正当であると判断した車内情報に応じて、信号機制御装置への情報送信を行うか否かを決定し、情報送信を行う場合には、受信した車内情報の送信元の車輌に係る情報(例えば車輌を特定するための情報など)を信号機制御装置へ送信する。
信号機制御装置は、例えば道路に設置された複数の路側通信器などを介して車載通信装置との通信を行い、車載通信装置からの車内情報を受信する。また信号機制御装置は、サーバ装置からの車輌情報を受信する。信号機制御装置は、車載通信装置からの車内情報及びサーバ装置からの車輌情報に基づいて、信号機の点灯状態の切り替えに係る制御処理を行う。
このように、信号機の制御を車載通信装置、信号機制御装置及びサーバ装置の協働により行うことで、車載通信装置が送信する車内情報の正当性の判定及び車内情報に応じた信号機の制御を行うか否かの判定等をサーバ装置が行うことが可能となり、システムのセキュリティ性能を向上することができる。
また、本発明においては、信号機制御装置が信号機の点灯状態に係る状態情報を車載通信装置へ送信する。車載通信装置は、この状態情報を受信し、車内ネットワークなどを介して状態情報を一又は複数の車載機器へ送信する。
これにより、車載機器が車輌の運転者などへ信号機の点灯状態を通知するなどの処理を行うことができ、利便性が向上する。例えばカーナビゲーション装置などの車載機器が、車輌の走行経路上の信号機の点灯状態を表示部に表示するなどの処理が実現され得る。
また、本発明においては、車載通信装置が車輌の位置情報を取得して定期的にサーバ装置へ送信する。サーバ装置は、定期的に受信する位置情報に基づいて、車輌の位置情報の変化、即ち車輌の走行履歴を算出することができ、これを記憶して管理する。車載通信装置から新たな車内情報を受信した場合、サーバ装置は、受信した車内情報に含まれる位置情報と、記憶している走行履歴とを比較する。例えば前回の位置情報と今回の位置情報との時間差に基づいて、前回の位置から車輌が移動し得る距離範囲を推定することができ、今回の車輌の位置がこの距離範囲内であるか否かに応じて、今回受信した車内情報が正当なものであるか否かを判定することができる。今回の車輌の位置が推定される距離範囲外である場合、今回の車内情報は偽装されたものなどである可能性があり、正当なものではないと判定する。
また、本発明においては、サーバ装置から信号機制御装置へ送信する車輌情報に、信号機制御装置が車載通信装置との認証処理を行うために必要な認証情報を含む。これにより信号機制御装置は、サーバ装置からの車輌情報を受信しなければ車載通信装置との認証処理を行うことができないため、システムのセキュリティ性能を向上できる。
また、本発明においては、車載通信装置が取得する車内情報に、車輌の車速情報、位置情報、カーナビゲーション装置に設定された目的地情報、又は、目的地までの走行経路情報等を含む。これらの情報を車載通信装置が取得し、適宜にサーバ装置及び信号機制御装置へ送信することによって、サーバ装置及び信号機制御装置は車載通信装置が搭載された車輌の位置などを把握し、信号機の制御を適切に行うことができる。
また、本発明においては、救急車、消防車又はパトカー等の緊急車輌に車載通信装置を搭載する。車載通信装置は、緊急車輌が緊急走行中であるか否かを判定し、送信する車内情報の切り替えを行う。緊急走行中であるか否かは、例えば緊急車輌が備えるサイレン又は赤色灯等の警報装置の動作状態に応じて判定することができる。
サーバ装置は、緊急走行中の車輌が送信する車内情報を受信した場合に、信号機制御装置への情報送信を行う。これに応じて信号機制御装置は、車載通信装置との通信を行い、緊急走行中の車輌による交差点の通過を他の車輌が妨げないように、この交差点に設置された信号機の点灯状態を切り替える。
これにより、緊急走行中の緊急車輌が確実に交差点を通過することができる。また緊急車輌であっても緊急走行中でない場合には、信号機制御装置による信号機の切り替えは行われない。
また、本発明においては、公共のバスに車載通信装置を搭載する。車載通信装置は、バスが運行中であるか否かを判定し、送信する車内情報の切り替えを行う。運行中であるか否かは、例えばバスの運転席近傍に設けられたスイッチの切替状態などに応じて判定することができる。
サーバ装置は、運行中の車輌が送信する車内情報を受信した場合に、この車内情報に基づいて運行に遅延が発生しているか否かを判定する。遅延が発生している場合、サーバ装置は信号機制御装置への情報送信を行う。これに応じて信号機制御装置は、車載通信装置との通信を行い、運行中の車輌による交差点の通過を優先するように、この交差点に設置された信号機の点灯状態を切り替える。
これにより、運行中のバスの遅延を解消する、又は、更なる遅延の拡大を抑制することができる。また公共のバスであっても回送など運行中でない場合には、信号機制御装置による信号機の切り替えは行われない。
本発明による場合は、信号機の制御を車載通信装置、信号機制御装置及びサーバ装置の協働により行うことで、車載通信装置が送信する車内情報の正当性の判定及び車内情報に応じた信号機の制御を行うか否かの判定等をサーバ装置が行うことができ、システムのセキュリティ性能を向上することができるため、不正な車輌による信号機の切り替えを防止することができる。
本実施の形態に係る信号機制御システムの構成を示す模式図である。 緊急車輌の車内ネットワークの構成を示す模式図である。 緊急車輌に搭載されるセキュリティコントローラの構成を示すブロック図である。 サーバ装置の構成を示すブロック図である。 信号機制御装置の構成を示すブロック図である。 制御権限レベルテーブルの一例を示す模式図である。 制御内容テーブルの一例を示す模式図である。 セキュリティコントローラからサーバ装置へ送信する情報の一例を示す模式図である。 セキュリティコントローラから信号機制御装置へ送信する情報の一例を示す模式図である。 緊急車輌が緊急走行状態の場合に、セキュリティコントローラ、サーバ装置及び信号機制御装置が送受信する情報の一例を示す模式図である。 緊急車輌が通常走行状態の場合に、セキュリティコントローラ、サーバ装置及び信号機制御装置が送受信する情報の一例を示す模式図である。 セキュリティコントローラが行うサーバ装置との通信処理の手順を示すフローチャートである。 サーバ装置が行う通信処理の手順を示すフローチャートである。 信号機制御装置が行う通信処理及び信号機制御処理の手順を示すフローチャートである。 信号機制御装置が行う通信処理及び信号機制御処理の手順を示すフローチャートである。 セキュリティコントローラが行う信号機制御装置との通信処理の手順を示すフローチャートである。 セキュリティコントローラが行う信号機制御装置との通信処理の手順を示すフローチャートである。 変形例に係る信号機制御システムの構成を示す模式図である。 実施の形態2に係る信号機制御システムの構成を示す模式図である。 実施の形態2に係るセキュリティコントローラ、サーバ装置及び信号機制御装置が、バス201が運行中の場合に送受信する情報の一例を示す模式図である。 実施の形態2に係るセキュリティコントローラ、サーバ装置及び信号機制御装置が、バス201が回送中の場合に送受信する情報の一例を示す模式図である。
(実施の形態1)
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づき具体的に説明する。図1は、本実施の形態に係る信号機制御システムの構成を示す模式図である。実施の形態1に係る信号機制御システムは、緊急車輌1の走行に応じて信号機9の点灯状態を切り替える制御を行うものである。図示の例では、緊急車輌1を救急車としているが、消防車又はパトカー等の他の緊急車輌であってもよい。実施の形態1に係る信号機制御システムは、緊急車輌1に搭載されたセキュリティコントローラ10と、消防センターなどに設置されたサーバ装置5と、交通管理センターなどに設置された信号機制御装置7とを備えて構成されている。
セキュリティコントローラ10及びサーバ装置5は、例えば携帯電話網又は無線LAN(Local Area Network)等を利用したネットワークNW1を介して通信を行うことができる。サーバ装置5及び信号機制御装置7は、例えばインターネットなどのネットワークNW2を介して通信を行うことができる。また道路の交差点近傍などには、緊急車輌1を含む種々の車輌との無線通信を行う路側通信器8が設置されている。セキュリティコントローラ10は、路側通信器8との間で無線通信を行うことができる。信号機制御装置7は、路側通信器8との間で情報の授受を行うことができる。これによりセキュリティコントローラ10及び信号機制御装置7は、路側通信器8を介して通信を行うことができる。また信号機制御装置7は、信号機9に対して制御信号を与えることにより、信号機9の点灯状態を制御することができる。
図2は、緊急車輌1の車内ネットワークの構成を示す模式図である。緊急車輌1には、緊急走行時に動作させるサイレン及び赤色灯(図示は省略する)を駆動するサイレン駆動装置31及び赤色灯駆動装置32が搭載されている。サイレン駆動装置31は、例えばユーザの操作に応じてサイレンを駆動すると共に、サイレンの駆動状態を示す信号をセキュリティコントローラ10へ出力する。同様に、赤色灯駆動装置32は、例えばユーザの操作に応じて赤色灯を駆動すると共に、赤色灯の駆動状態を示す信号をセキュリティコントローラ10へ出力する。
また緊急車輌1には、ABS(Anti-lock Brake System)制御装置33、カーナビゲーション装置34、及び、その他の種々の車載機器36が搭載されている。これら複数の装置がゲートウェイ30を介して又は通信線を介して直接的に接続されて車内ネットワークが構成されており、複数の装置は相互に情報の送受信を行うことができる。ABS制御装置33は、緊急車輌1のABSの制御を行う装置であり、この制御には車速情報が必要である。このためABS制御装置33は、車速センサ(図示は省略する)による車速の検知を行っており、検知した車速情報を車内ネットワークへ送信している。
カーナビゲーション装置34は、緊急車輌1の現在位置の表示、及び、現在位置からユーザが入力した目的地までの経路案内等を行う装置である。カーナビゲーション装置34は、GPS(Global Positioning System)の人工衛星からの無線信号をGPS受信部35にて受信し、受信信号に基づいて緊急車輌1の現在位置を算出する。このときにカーナビゲーション装置34は、車速センサ又はジャイロセンサ等のセンサの検知結果を加味して現在位置の算出を行ってもよい。カーナビゲーション装置34は、緊急車輌1の運転席近傍に配された操作部により目的地の入力を受け付け、記憶した地図情報などに基づいて、現在位置から目的地までの経路を算出する。またカーナビゲーション装置34は、緊急車輌1の運転席近傍に配された表示部に、地図画像、目的地までの経路情報及び各種のメッセージ等を表示することで、目的地までの経路案内を行う。カーナビゲーション装置34は、緊急車輌1の位置情報、入力された目的地情報、及び、目的地までの走行経路情報等を車内ネットワークへ送信している。
その他の車載機器36は、例えばエンジン制御装置又はボディECU(Electronic Control Unit)等の種々の装置であってよい。各車載機器36は、車内ネットワークを介して他の装置が送信した情報を受信して自らの処理を行い、処理結果などの情報を車内ネットワークへ送信する。ゲートウェイ30は、車内ネットワークを構成する複数の通信線が接続されており、一の通信線にて受信した情報を他の通信線へ送信する処理、即ち情報の中継処理を行う。
セキュリティコントローラ10は、車外に設置された装置との間で無線通信を行う車載通信装置である。セキュリティコントローラ10は、ゲートウェイ30に接続されており、車内ネットワークに接続された装置と、車外の装置との間の通信を中継する処理を行う。またセキュリティコントローラ10は、車内から車外へ、及び、車外から車内へ送受信される情報を制限することによって、情報漏洩及び不正な情報の侵入等を防止する。
図3は、緊急車輌1に搭載されるセキュリティコントローラ10の構成を示すブロック図である。セキュリティコントローラ10は、CPU(Central Processing Unit)11、RAM(Random Access Memory)12、第1無線通信部13、第2無線通信部14、車内通信部15、I/F(インタフェース)部16及び記憶部17等を備えて構成されている。CPU11は、記憶部17のプログラム記憶部17aに記憶された一又は複数のプログラムをRAM12に読み出して実行することにより、種々の処理を行う演算処理装置である。図示の例では、CPU11が信号制御用プログラムを実行している。CPU11は、例えば時分割などで複数のプログラムを切り替えて実行することにより、複数のプログラムを並列的に実行することができる。RAM12は、SRAM(Static RAM)又はDRAM(Dynamic RAM)等のメモリ素子で構成され、CPU11が実行するプログラム及び実行に必要なデータ等が一時的に記憶される。
第1無線通信部13は、電波又は光等の無線信号を利用して、緊急車輌1の外部に設置された路側通信器8との間で無線通信を行う。第1無線通信部13は、CPU11から与えられた情報を路側通信器8へ送信すると共に、路側通信器8から受信した情報をCPU11へ与える。第2無線通信部14は、携帯電話網又は公衆の無線LAN等を利用したネットワークNW1を介して、消防センターに設置されたサーバ装置5を含む種々の外部装置との通信を行う。第2無線通信部14は、CPU11から与えられた情報を、ネットワークNW1を介して外部装置へ送信すると共に、外部装置から受信した情報をCPU11へ与える。
車内通信部15は、緊急車輌1に搭載されたゲートウェイ30に通信線を介して接続されている。車内通信部15は、例えばCAN(Controller Area Network)又はLIN(Local Interconnect Network)等の規格に応じて、ゲートウェイ30との通信を行う。車内通信部15は、CPU11から与えられた情報をゲートウェイ30へ送信すると共に、ゲートウェイ30から受信した情報をCPU11へ与える。
I/F部16は、サイレン駆動装置31及び赤色灯駆動装置32とそれぞれ信号線を介して接続されている。I/F部16は、サイレン駆動装置31が出力する信号及び赤色灯駆動装置32が出力する信号を取得し、CPU11へ与える。本実施の形態において、サイレン駆動装置31は、サイレンが動作している場合にハイレベルとなり、動作していない場合にローレベルとなる2値のサイレン駆動信号をセキュリティコントローラ10へ出力する。同様に赤色灯駆動装置32は、赤色灯が点灯している場合にハイレベルとなり、点灯していない場合にローレベルとなる2値の赤色灯駆動信号をセキュリティコントローラ10へ出力する。I/F部16は、サイレンの動作状態及び赤色灯の点灯状態を、それぞれハイレベル/ローレベルの2値の情報としてCPU11へ与える。
記憶部17は、フラッシュメモリ若しくはEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等の不揮発性のメモリ素子、又は、ハードディスクなどの磁気記憶装置等を用いて構成されている。記憶部17は、CPU11が実行するプログラム及び実行に必要なデータ等を記憶するプログラム記憶部17aを有する。また記憶部17は、車輌固有ID17b、認証情報17c及び制御権限レベルテーブル17d等を記憶する。
車輌固有ID17bは、車輌に対して一意的に付される情報である。異なる車輌には車輌固有ID17bとして異なる情報が付され、同一の情報を有する車輌は存在しない。なお車輌固有ID17bは、必ずしもセキュリティコントローラ10の記憶部17に記憶されていなくてもよい。例えば車輌固有ID17bは、ゲートウェイ30又はその他の車載機器36等が記憶していてもよく、セキュリティコントローラ10が車内ネットワークを介してこれらの装置から車輌固有ID17bを取得してもよい。
認証情報17cは、セキュリティコントローラ10がサーバ装置5又は信号機制御装置7との通信を行うに先立って、これらの装置との間で行う認証処理に必要な情報である。認証情報17cは、認証処理の方式に適した情報であればどのような形式であってもよい。本実施の形態において、認証情報17cはいわゆるパスワードとする。例えばセキュリティコントローラ10とサーバ装置5とが通信を行う場合、通信開始に先立ってセキュリティコントローラ10は車輌固有ID17b及び認証情報17cをサーバ装置5へ送信する。サーバ装置5は、車輌固有ID17bに対応付けて認証情報17cを記憶しており、受信した車輌固有ID17b及び認証情報17cが記憶したものに一致する場合に認証成功と判定し、セキュリティコントローラ10との通信を開始する。セキュリティコントローラ10及び信号機制御装置7との通信を行う場合にも同様の認証処理を行うが、信号制御装置7は車輌固有ID17及び認証情報17cの対応を記憶しておらず、これらをサーバ装置5から取得する。
制御権限レベルテーブル17dは、本実施の形態に係る信号機制御システムにおいて、各緊急車輌1に対して与えられた信号機9の制御権限の高低に関する情報である。制御権限レベルテーブル17dについては後述する。
図4は、サーバ装置5の構成を示すブロック図である。サーバ装置5は、CPU50、RAM51、記憶部52、表示部53、操作部54及び通信部55等を備えて構成されている。CPU50は、記憶部52などに記憶されたプログラムを実行することによって、緊急車輌1などの車輌情報を管理する処理などを行う。RAM51は、SRAM又はDRAM等のメモリ素子で構成され、CPU50が実行するプログラム及び実行に必要なデータ等が一時的に記憶される。記憶部52は、ハードディスクなどの記憶装置を用いて構成され、CPU50が実行するプログラム及び実行に必要なデータ等が記憶されている。また本実施の形態において記憶部52は、緊急車輌1との認証処理に用いる認証処理用情報52aを記憶している。
表示部53は、液晶ディスプレイなどの表示装置を用いたものであり、サーバ装置5とは別体であってもよい。表示部53は、CPU50の制御に基づいて種々の情報を表示する。操作部54は、キーボード及びマウス等の入力装置を用いたものであり、サーバ装置5を操作するユーザの操作を受け付ける。操作部54は、受け付けた操作内容をCPU50へ通知する。通信部55は、インターネットなどのネットワークを介して他の装置との通信を行い、他の装置から受信した情報をCPU50へ与えると共に、CPU50から与えられた情報を他の装置へ送信する。本実施の形態において通信部55は、ネットワークNW1を介して緊急車輌1との通信を行うと共に、ネットワークNW2を介して信号機制御装置7との通信を行う。なお本実施の形態においては、ネットワークNW1及びNW2をそれぞれ個別に図示してあるが、これらは実質的に同じネットワークであってもよい。
図5は、信号機制御装置7の構成を示すブロック図である。信号機制御装置7は、CPU70、RAM71、記憶部72、表示部73、操作部74、第1通信部75、第2通信部76及び第3通信部77を備えて構成されている。CPU70は、記憶部72に記憶されたプログラムを実行することによって、緊急車輌1の走行位置を判定する処理、及び、緊急車輌1の走行に応じて信号機9の点灯状態を切り替える処理等を行う。RAM71は、SRAM又はDRAM等のメモリ素子で構成され、CPU70が実行するプログラム及び実行に必要なデータ等が一時的に記憶される。記憶部72は、ハードディスクなどの記憶装置を用いて構成され、CPU70が実行するプログラム及び実行に必要なデータ等が記憶されている。また本実施の形態において記憶部72は、信号機9に対して行う制御内容を決定するための制御内容テーブル72aと、路側通信器8及び信号機9の設置位置に関する設置位置情報72bとを記憶している。
表示部73は、液晶ディスプレイなどの表示装置を用いたものである。表示部73は、CPU70の制御に基づいて種々の情報を表示する。操作部74は、キーボード及びマウス等の入力装置を用いたものであり、信号機制御装置7を操作するユーザの操作を受け付ける。操作部74は、受け付けた操作内容をCPU70へ通知する。
第1通信部75は、インターネットなどのネットワークNW2を介してサーバ装置5などの他の装置との通信を行う。第2通信部76は、道路に設置された複数の路側通信器8との間で情報の送受信を行う。これにより信号機制御装置7は、路側通信器8を介した緊急車輌1との通信を行うことができる。第3通信部77は、道路に設置された複数の信号機9との間で情報の送受信を行う。これにより信号機制御装置7は、信号機9の点灯状態を個別に切替制御することができる。第1通信部75〜第3通信部77は、受信した情報をCPU70へ与えると共に、CPU70から与えられた情報を送信する。
本実施の形態においては、緊急車輌1がサイレン及び赤色灯を動作させて走行している場合を緊急走行といい、これ以外の場合を通常走行という。本実施の形態に係る信号機制御システムでは、緊急車輌1が通常走行を行っている場合、緊急車輌1のセキュリティコントローラ10が消防センターのサーバ装置5へ位置情報などの情報を送信する。サーバ装置5は、受信した情報に基づいて緊急車輌1の出動状況の管理などを行っている。またセキュリティコントローラ10は、交通管理センターの信号機制御装置7へ位置情報などの情報を送信する。信号機制御装置7は、受信した情報に基づいて道路の渋滞状況を把握する処理などを行っている。
これに対して緊急車輌1が緊急走行を行っている場合、セキュリティコントローラ10は、緊急走行を行っていることを通知するための情報をサーバ装置5へ送信する。サーバ装置5はセキュリティコントローラ10からの情報に基づいて信号機制御装置7との通信を行い、これに応じて信号機制御装置7は、緊急車輌1の走行を優先した信号機9の点灯制御を開始する。このときセキュリティコントローラ10は通常走行時よりも多くの情報を信号機制御装置7へ送信し、信号機制御装置7はこれらの情報に基づいて、いずれの信号機9をどのような点灯状態とするかを判断する。
本実施の形態に係る信号機制御システムでは、緊急車輌1の種別に応じて信号機9の制御権限レベルが設定されており、セキュリティコントローラ10の記憶部17に制御権限レベルテーブル17dとして制御権限レベルが記憶されている。図6は、制御権限レベルテーブル17dの一例を示す模式図である。本実施の形態において制御権限レベルはレベル1〜5の5段階で設定され、数値が大きいほど高い権限が与えられているものとする。また制御権限レベルは、緊急車輌1の種別に応じて定められており、図6においては救急車、消防車及びパトカーの3種の制御権限レベルを図示してある。なお緊急車輌1は、図示の制御権限レベルテーブルのうち、自らの種別に関する情報を記憶していればよく、他の種別に関する情報は記憶しておく必要はない(ただし、記憶していてもよい)。
また制御権限レベルは、緊急車輌1の車輌状態、即ち緊急走行状態であるか又は通常走行状態であるかに応じて変化する。サイレン駆動装置31が出力するサイレン駆動信号がハイレベル(H)であり、且つ、赤色灯駆動装置32が出力する赤色灯駆動信号がハイレベルである場合、緊急車輌1は緊急走行状態である。これ以外の場合、即ち何れかの駆動信号がローレベル(L)である場合、緊急車輌1は通常走行状態である。本実施の形態において救急車の制御権限レベルは、緊急走行状態でレベル5が設定され、通常走行状態でレベル1が設定されている。消防車の制御権限レベルは、緊急走行状態でレベル4が設定され、通常走行状態でレベル1が設定されている。パトカーの制御権限レベルは、緊急走行状態でレベル3が設定され、通常走行状態でレベル1が設定されている。なお、例えば制御権限レベル1は通常の車輌に対して付し、制御権限レベル2はバスなどの公共車輌に対して付すことができる。
上記の制御権限レベルに対して、信号機制御装置7は、信号機9の優先的な制御を許可する制御権限レベルに関する情報を、制御内容テーブル72aとして記憶部72に記憶している。図7は、制御内容テーブル72aの一例を示す模式図である。制御内容テーブル72aには、緊急車輌1に対して設定される制御権限レベルと、このレベルに対する信号機9の制御内容とが対応付けて記載されている。なお実際には、制御内容テーブル72aの制御内容は、このレベルに対する制御を行うプログラムの名称又はこのプログラムが記憶されたメモリアドレス等の情報が記憶される。
図示の制御内容テーブル72aに従い、信号機制御装置7は、制御権限レベルがレベル3〜5の車輌(緊急走行状態の緊急車輌1)に対して、最優先の信号切替制御を行う。即ち信号機制御装置7は、制御権限レベル3〜5の車輌が交差点を確実に通過できるよう、その交差点に設置された信号機9の点灯状態を強制的に変更する。このとき信号機制御装置7は、例えば交差点に設置された信号機9の点灯状態を全て赤色に変更することができ、また例えば緊急車輌1の進行方向の信号機9の点灯状態を青色に変更すると共に、他の方向の信号機9の点灯状態を赤色に変更することができる。なお1つの交差点を複数の緊急車輌1が通過しようとした場合には、信号機制御装置7は、制御権限レベルが高い緊急車輌1を優先して、信号機9の点灯状態を切り替える。
信号機制御装置7は、制御権限レベルがレベル2の車輌(例えばバスなどの公共車輌)に対して、優先的な信号切替制御を行う。即ち信号機制御装置7は、制御権限レベル2の車輌が交差点を優先的に通過できるよう、信号機9の点灯状態が変更されるまでの時間を調整する。このとき信号機制御装置7は、例えば制御権限レベル2の車輌の進行方向に設置された信号機9について点灯状態を赤色から青色に変更するまでの時間を短くすると共に、それ以外の信号機9について点灯状態を青色から赤色に変更するまでの時間を短くすることができる。また信号機制御装置7は、制御権限レベルがレベル1の車輌(例えば通常の車輌又は通常走行状態の緊急車輌1等)に対して、通常の信号切替制御を行う。即ち信号機制御装置7は、予め定められたタイミングで信号機9の点灯状態を切り替える。
このような信号機9の切替制御を行うために、緊急車輌1のセキュリティコントローラ10から信号機制御装置7に対して、制御権限レベル及び信号機9の切替制御に必要な情報を送信する必要がある。本実施の形態に係る信号機制御システムでは、セキュリティコントローラ10及び信号機制御装置7にサーバ装置5を加えた情報の送受信を行うことによって、セキュリティコントローラ10から信号制御装置7に対する情報送信の信頼性及びセキュリティ性能等、並びに、信号機9の切替制御の安全性等を向上している。以下、本実施の形態に係る信号機制御システムにおける情報の送受信について説明する。
図8は、セキュリティコントローラ10からサーバ装置5へ送信する情報の一例を示す模式図である。セキュリティコントローラ10は、CPU11にて信号制御用プログラムを実行することにより、緊急車輌1の車内ネットワークにて送受信される情報から、例えば位置情報などを取得する。位置情報は、例えば緊急車輌1に搭載されたカーナビゲーション装置34が送信する情報から取得することができる。またセキュリティコントローラ10は、記憶部17から車輌固有ID17bを読み出して取得すると共に、I/F部16に入力されたサイレン駆動信号及び赤色灯駆動信号に応じて判定を行うことにより、緊急車輌1が緊急走行状態又は通常走行状態のいずれであるかを示す車輌状態情報を取得する。なお緊急車輌1のネットワーク構成によっては、セキュリティコントローラ10が車輌固有ID17b及び車輌状態情報を、車内ネットワークを介して取得してもよい。セキュリティコントローラ10は、取得した車輌固有ID17b、位置情報及び車輌状態情報等をサーバ装置5へ送信する。
ただし、本実施の形態に係るセキュリティコントローラ10は、緊急車輌1の車輌状態に応じて、サーバ装置5へ送信する情報を制限している。図示の例では、緊急車輌1が緊急走行状態の場合、セキュリティコントローラ10は、車輌固有ID17b、位置情報及び車輌状態情報等のサーバ装置5への送信を許可する。これに対して緊急車輌1が通常走行状態の場合、セキュリティコントローラ10は、車輌固有ID17b及び位置情報の送信を許可するが、車輌状態情報などの送信は許可しない。
図9は、セキュリティコントローラ10から信号機制御装置7へ送信する情報の一例を示す模式図である。セキュリティコントローラ10は、CPU11にて信号制御用プログラムを実行することにより、緊急車輌1の車内ネットワークにて送受信される情報から、例えば位置情報、走行経路情報及び車速情報等を取得する。走行経路情報は、例えばカーナビゲーション装置34が送信する情報から取得することができる。車速情報は、ABS制御装置33が送信する情報から取得することができる。またセキュリティコントローラ10は、記憶部17から車輌固有ID17b及び認証情報17cを読み出して取得すると共に、記憶部17に記憶された制御権限レベルテーブル17d及び緊急車輌1の車輌状態に基づく制御権限レベルの判定を行うことにより、緊急車輌1の制御権限レベルがレベル1〜5のいずれであるかを示す制御権限レベル情報を取得する。セキュリティコントローラ10は、取得した制御権限レベル情報、車輌固有ID17b、位置情報、走行経路情報、車速情報及び認証情報17c等を信号機制御装置7へ送信する。
ただし、本実施の形態に係るセキュリティコントローラ10は、緊急車輌1の車輌状態に応じて、信号機制御装置7へ送信する情報を制限している。図示の例では、緊急車輌1が緊急走行状態の場合、セキュリティコントローラ10は、制御権限レベル情報、車輌固有ID17b、位置情報、走行経路情報、車速情報及び認証情報17c等の信号機制御装置7への送信を許可する。これに対して緊急車輌1が通常走行状態の場合、セキュリティコントローラ10は、制御権限レベル情報、車輌固有ID17b及び位置情報の送信を許可するが、走行経路情報、車速情報及び認証情報17c等の送信は許可しない。
図10は、緊急車輌1が緊急走行状態の場合に、セキュリティコントローラ10、サーバ装置5及び信号機制御装置7が送受信する情報の一例を示す模式図である。図11は、緊急車輌1が通常走行状態の場合に、セキュリティコントローラ10、サーバ装置5及び信号機制御装置7が送受信する情報の一例を示す模式図である。緊急車輌1が通常走行状態の場合、緊急車輌1に搭載されたセキュリティコントローラ10は、車輌固有ID17b及び位置情報等をサーバ装置5へ送信する。なおセキュリティコントローラ10は情報を暗号化してサーバ装置5へ送信し、これを受信したサーバ装置5は暗号化された情報を復号する。暗号化及び復号のための鍵情報は、セキュリティコントローラ10の記憶部17及びサーバ装置5の記憶部52等に予め記憶されている。
消防センターに設置されたサーバ装置5は、通常走行状態の緊急車輌1のセキュリティコントローラ10から受信した車輌固有ID17b及び位置情報等を基に、緊急車輌1の出動状況及び現在の走行位置等を判断し、管理する。またサーバ装置5は、セキュリティコントローラ10から受信した情報の正当性を判定する処理を行う。上述のようにセキュリティコントローラ10及びサーバ装置5の間で送受信される情報は暗号化されているため、サーバ装置5は、受信した情報が正しく暗号化されているか否かを判定することで、受信した情報の正当性を判定することができる。
またセキュリティコントローラ10及びサーバ装置5は、通信開始に先立って認証処理を行い、認証処理に成功した場合に通信を行う。認証処理においては、例えばセキュリティコントローラ10が記憶部17に記憶した車輌固有ID17b及び認証情報17cをサーバ装置5へ送信する。サーバ装置5は、記憶部52の認証処理用情報52aに車輌固有ID17b及び認証情報17cの対応を記憶しており、受信した車輌固有ID17b及び認証情報17cが認証処理用情報52aに記憶されたものであるか否かを判定する。受信した車輌固有ID17b及び認証情報17cが認証処理用情報52aに記憶されたものである場合、サーバ装置5は、認証処理に成功したと判断する。
またサーバ装置5は、緊急車輌1の走行位置を管理しているため、管理している走行位置と新たに受信した緊急車輌1の位置情報とを比較し、緊急車輌1の走行位置の連続性に基づいて、新たに受信した情報の正当性を判定することができる。例えばサーバ装置5は、前回の受信情報の受信時刻と今回の受信情報の受信時刻との時間差を算出し、この時間内に前回の走行位置から緊急車輌1が移動し得る位置範囲内に今回の走行位置が存在する場合に、今回の受信情報が正当であると判定することができる。今回の走行位置が移動し得る位置範囲外である場合、サーバ装置5は、今回の受信情報が偽装などされたものである可能性があり、正当なものではないと判定する。
サーバ装置5は、受信した情報が正当なものであると判定した場合、受信情報に基づいて緊急車輌1の出動情報及び走行位置等を管理する処理を行う。これに対して受信した情報が正当なものでないと判定した場合、サーバ装置5は、例えばこの受信情報に含まれる車輌固有ID17bの緊急車輌1との以後の通信処理を禁止する。
また、緊急車輌1が通常走行状態の場合、セキュリティコントローラ10は、制御権限レベル情報、車輌固有ID17b及び位置情報等を信号機制御装置7へ送信する。なおセキュリティコントローラ10は、これらの情報を暗号化して信号機制御装置7へ送信し、これを受信した信号機制御装置7は暗号化された情報を復号する。暗号化及び復号のための鍵情報は、セキュリティコントローラ10の記憶部17及び信号機制御装置7の記憶部72等に予め記憶されている。
交通管理センターに設置された信号機制御装置7は、緊急車輌1以外の通常の車輌とも路側通信器8を介した通信を行っている。本実施の形態においては、通常の車輌からも制御権限レベル情報、車輌固有ID17b及び位置情報が信号機制御装置7へ送信され、通常の車輌の制御権限レベルはレベル1に設定されているものとする。信号機制御装置7は、複数の路側通信器8にて受信した情報と、記憶部72の設置位置情報72bに記憶した各路側通信器8の設置位置とに基づいて、道路の渋滞状況などを把握することができる。信号機制御装置7は、道路の渋滞状況などに応じた信号機9の制御を行ってもよい。
緊急車輌1が緊急走行状態の場合、セキュリティコントローラ10は、車輌固有ID17b及び位置情報に加えて、車輌状態情報をサーバ装置5へ送信する。このときの車輌状態情報は、緊急車輌1が緊急走行状態であることを示す。サーバ装置5は、セキュリティコントローラ10からの受信情報の正当性を判定した後、正当な受信情報に車輌状態情報が含まれている場合には、信号機制御装置7へ緊急走行状態の緊急車輌1が存在することを通知する。このときサーバ装置5は、緊急車輌1からの受信情報に含まれる車輌固有ID17bと、この車輌固有ID17bに対応付けて認証処理用情報52bに記憶された認証情報とを信号機制御装置7へ送信する。なお本実施の形態においては、サーバ装置5が信号機制御装置7へ送信する認証情報を、セキュリティコントローラ10との認証処理に用いた認証情報と同じものとするが、これに限るものではない。サーバ装置5は異なる認証情報を信号機制御装置7へ送信してもよく、この場合にはセキュリティコントローラ10が信号機制御装置7との認証処理を行うための認証情報を別に記憶していればよい。
サーバ装置5から車輌固有ID17b及び認証情報を受信した信号機制御装置7は、この車輌固有ID17bを有する緊急車輌1のセキュリティコントローラ10との間で、サーバ装置5から受信した認証情報を用いた認証処理を行う。認証処理において、例えば信号機制御装置7はセキュリティコントローラ10へ認証情報の送信を要求し、これに応じてセキュリティコントローラ10は記憶部17に記憶された認証情報17cを読み出して信号機制御装置7へ送信する。このときにセキュリティコントローラ10は、緊急車輌1の車輌状態が緊急走行状態であれば、認証情報17cを送信する。セキュリティコントローラ10からの認証情報を受信した信号機制御装置7は、サーバ装置5から受信した認証情報と比較し、両認証情報が一致した場合に認証処理に成功したと判断し、セキュリティコントローラ10へ信号機9の制御許可応答を送信する。その後、信号機制御装置7は、セキュリティコントローラ10との緊急走行時の通信処理及び信号機9の制御処理を開始する。
信号機制御装置7から制御許可応答を受信したセキュリティコントローラ10は、制御権限レベル情報、車輌固有ID17b及び位置情報に加えて、走行経路情報及び車速情報等を信号機制御装置7へ送信する。信号機制御装置7は、セキュリティコントローラ10からの制御権限レベル情報と、記憶部72に記憶した制御内容テーブル72aとに基づいて、信号機9の制御内容を決定する。例えば受信情報に係る緊急車輌1の制御権限レベルがレベル5である場合、信号機制御装置7は、この緊急車輌1が交差点を確実に通過できるよう、この交差点に設置された信号機9の点灯状態を強制的に切り替える制御を行う。信号機制御装置7は、セキュリティコントローラ10から受信した位置情報及び走行経路情報等と、記憶部72の設置位置情報72bに記憶した信号機9の設置位置とに基づいて、点灯状態の切替制御の対象とする信号機9を選択し、緊急車輌1の走行位置に応じて制御対象とした信号機9の点灯状態を適宜に切り替える。
また信号機制御装置7は、緊急走行状態の緊急車輌1に対して信号機状態情報を送信する。信号機制御装置7は、緊急車輌1の走行位置から所定範囲内に存在する信号機9の点灯状態及び点灯状態が切り替わるまでの時間等の情報を信号機状態情報として送信する。信号機状態情報を受信した緊急車輌1のセキュリティコントローラ10は、この情報を例えば車内のカーナビゲーション装置34へ送信する。カーナビゲーション装置34は、受信した信号機状態情報に基づいて、付近の信号機の点灯状態などの情報を表示部に表示することができる。
次に、フローチャートを用いて、セキュリティコントローラ10、サーバ装置5及び信号機制御装置7が行う通信処理を説明する。図12は、セキュリティコントローラ10が行うサーバ装置5との通信処理の手順を示すフローチャートである。セキュリティコントローラ10のCPU11は、I/F部16にてサイレン駆動装置31から入力されるサイレン駆動信号及び赤色灯駆動装置32から入力される赤色灯駆動信号の信号値をそれぞれ取得し、両駆動信号の信号値の組み合わせに応じた緊急車輌1の車輌状態を取得する(ステップS1)。CPU11は、取得した車輌状態が緊急走行状態であるか否かを判定する(ステップS2)。
緊急車輌1が緊急走行状態でない場合(S2:NO)、即ち通常走行状態である場合、CPU11は、記憶部17に記憶した車輌固有ID17bを取得すると共に、車内ネットワークから位置情報を取得し(ステップS3)、ステップS5へ処理を進める。緊急車輌1が緊急走行状態である場合(S2:YES)、CPU11は、記憶部17に記憶した車輌固有ID17bを取得し、車内ネットワークから位置情報を取得し、I/F部16に入力される駆動信号に基づく車輌状態情報を取得して(ステップS4)、ステップS5へ処理を進める。CPU11は、ステップS3又はS4にて取得した情報をサーバ装置5へ送信し(ステップS5)、ステップS1へ処理を戻す。セキュリティコントローラ10のCPU11は、例えば緊急車輌1のイグニッションスイッチがオン状態である間、図示の処理を繰り返し行う。
図13は、サーバ装置5が行う通信処理の手順を示すフローチャートである。サーバ装置5のCPU50は、緊急車輌1に搭載されたセキュリティコントローラ10からの情報を受信したか否かを判定する(ステップS11)。情報を受信していない場合(S11:NO)、CPU50は、情報を受信するまで待機する。情報を受信した場合(S11:YES)、CPU50は、受信した情報が正当な情報であるか否かを判定する(ステップS12)。正当な情報でないと判定した場合(S12:NO)、CPU50は、この受信情報に含まれる車輌固有ID17bに係る緊急車輌1との通信を禁止し(ステップS13)、ステップS11へ処理を戻す。その後、CPU50は、何らかの通信禁止解除条件(詳細な説明は省略する)が成立するまで、この緊急車輌1との通信は行わない。
受信情報が正当な情報であると判定した場合(S12:YES)、CPU50は、受信した情報に基づいて、この緊急車輌1に関する走行履歴情報などを更新する処理を行う(ステップS14)。次いでCPU50は、受信情報に車輌状態情報が含まれているか否かに応じて、受信情報に係る緊急車輌1の車輌状態が緊急走行状態であるか否かを判定する(ステップS15)。緊急車輌1が緊急走行状態でない場合(S15:NO)、即ち通常走行状態である場合、CPU50は、ステップS11へ処理を戻す。
緊急車輌1が緊急走行状態である場合(S15:YES)、CPU50は、記憶部52に記憶した認証処理用情報52aから、受信情報に含まれる車輌固有ID17bに対応する認証情報を取得する(ステップS16)。CPU50は、緊急車輌1からの受信情報に含まれる車輌固有ID17bと、ステップS16にて取得した認証情報とを、信号機制御装置7へ送信し(ステップS17)、ステップS11へ処理を戻す。
図14及び図15は、信号機制御装置7が行う通信処理及び信号機制御処理の手順を示すフローチャートである。信号機制御装置7のCPU70は、サーバ装置5から車輌固有ID17b及び認証情報を受信したか否かを判定する(ステップS21)。サーバ装置5から情報を受信していない場合(S21:NO)、CPU70は、車輌(緊急車輌1又はそれ以外の車輌)のセキュリティコントローラ10から制御権限レベル情報、車輌固有ID17b及び位置情報等の情報を受信したか否かを判定する(ステップS22)。セキュリティコントローラ10からの情報を受信していない場合(S22:NO)、CPU70は、ステップS21へ処理を戻す。セキュリティコントローラ10からの情報を受信した場合(S22:YES)、CPU70は、受信した車輌の位置情報などに基づいて渋滞状況情報を更新するなどの処理を行い(ステップS23)、ステップS21へ処理を戻す。
サーバ装置5からの情報を受信した場合(S21:YES)、CPU70は、受信情報に含まれる車輌固有ID17bを有する緊急車輌1のセキュリティコントローラ10へ認証要求を送信する(ステップS24)。その後、CPU70は、セキュリティコントローラ10からの応答として認証情報17cを受信したか否かを判定する(ステップS25)。セキュリティコントローラ10から認証情報17cを受信していない場合(S25:NO)、CPU70は、認証情報17cを受信するまで待機する。なおCPU70は、所定時間内に認証情報17cを受信しない場合には、処理を中断してよい。
セキュリティコントローラ10から認証情報17cを受信した場合(S25:YES)、CPU70は、このセキュリティコントローラ10が搭載された緊急車輌1が、信号機9の優先的な切替制御を行う正当な車輌であるかを判定する認証処理を行う(ステップS26)。CPU70は、サーバ装置5からの受信情報に含まれる認証情報と、セキュリティコントローラ10から受信した認証情報とが一致するか否かに応じて、認証処理に成功したか否かを判定する(ステップS27)。認証処理に成功していない場合(S27:NO)、CPU70は、ステップS21へ処理を戻す。認証処理に成功した場合(S27:YES)、CPU70は、セキュリティコントローラ10へ制御許可応答を送信する(ステップS28)。
次いでCPU70は、認証処理に成功した緊急車輌1のセキュリティコントローラ10から、制御権限レベル情報、車輌固有ID17b、位置情報、走行経路情報及び車速情報等の情報を受信したか否かを判定する(ステップS29)。セキュリティコントローラ10から情報を受信した場合(S29:YES)、CPU70は、受信した位置情報などに基づいて渋滞状況情報を更新するなどの処理を行う(ステップS30)。またCPU70は、受信した制御権限レベル情報及び記憶部72に記憶した制御内容テーブル72aに基づいて、信号機9の制御内容を決定する(ステップS31)。CPU70は、受信した位置情報、走行経路情報及び車速情報等と、記憶部72に記憶した設置位置情報72bとに基づいて、緊急車輌1を優先すべく点灯状態の切替制御を行う信号機9を選択し(ステップS32)、選択した信号機9の点灯状態の切替制御を行う(ステップS33)。CPU70は、切替制御の結果を反映した信号機9の状態情報をセキュリティコントローラ10へ送信し(ステップS34)、ステップS29へ処理を進める。
ステップS29にて緊急車輌1のセキュリティコントローラ10からの情報を受信していない場合(S29:NO)、CPU70は、緊急車輌1を優先する信号機9の切替制御の終了条件が成立したか否かに基づき、切替制御を終了するか否かを判定する(ステップS35)。切替制御の終了条件は、例えばセキュリティコントローラ10若しくはサーバ装置5から切替制御の終了要求が与えられること、緊急車輌1の車輌状態が変化したこと、又は、所定時間に亘ってセキュリティコントローラ10との通信が行われていないこと、などとすることができる。切替制御を終了しないと判定した場合(S35:NO)、CPU70は、ステップS29へ処理を戻す。切替制御を終了すると判定した場合(S35:YES)、CPU70は、ステップS21へ処理を戻す。
図16及び図17は、セキュリティコントローラ10が行う信号機制御装置7との通信処理の手順を示すフローチャートである。セキュリティコントローラ10のCPU11は、サイレン駆動信号及び赤色灯駆動信号の信号値に基づく緊急車輌1の車輌状態を取得する(ステップS41)。CPU11は、取得した車輌状態が緊急走行状態であるか否かを判定する(ステップS42)。車輌状態が緊急走行状態である場合(S42:YES)、CPU11は、信号機制御装置7からの認証要求の有無を判定する(ステップS43)。
車輌状態が緊急走行状態でない場合(S42:NO)、又は、信号機制御装置7からの認証要求がない場合(S43:NO)、CPU11は、車内ネットワーク及び記憶部17等から制御権限レベル情報、車輌固有ID17b及び位置情報を取得する(ステップS44)。CPU11は、取得した情報を信号機制御装置7へ送信し(ステップS45)、ステップS41へ処理を戻す。
信号機制御装置7からの認証要求を受信した場合(S43:YES)、CPU11は、記憶部17に記憶した認証情報17cを読み出して信号機制御装置7へ送信する(ステップS46)。次いでCPU11は、信号機制御装置7から制御許可応答を受信したか否かを判定する(ステップS47)。制御許可応答を受信していない場合(S47:NO)、CPU11は、認証情報17cの送信から所定時間が経過したか否かによりタイムアウトの判定を行う(ステップS48)。所定時間が経過しておらずタイムアウトしていないと判定した場合(S48:NO)、CPU11は、ステップS47へ処理を戻す。所定時間が経過してタイムアウトしたと判定した場合(S48:YES)、CPU11は、ステップS41へ処理を戻す。信号機制御装置7からの制御許可応答を受信した場合(S47:YES)、CPU11は、ステップS49へ処理を進める。
信号機制御装置7からの制御許可応答を受信した後、CPU11は、緊急走行状態での情報送信の終了条件が成立したか否かに基づき、情報送信を終了するか否かを判定する(ステップS49)。情報送信の終了条件は、例えば緊急車輌1の車輌状態が変化したこと、又は、所定期間に亘って信号機制御装置7との通信が行われていないこと、などとすることができる。情報送信を終了すると判定した場合(S49:YES)、CPU11は、ステップ41へ処理を戻す。
情報送信を終了しないと判定した場合(S49:NO)、CPU11は、信号機制御装置7から信号機状態情報を受信したか否かを判定する(ステップS50)。信号機状態情報を受信した場合(S50:YES)、CPU11は、受信した信号機状態情報を緊急車輌1に搭載されたカーナビゲーション装置34などへ車内ネットワークを介して送信する(ステップS51)。信号機状態情報を受信していない場合(S50:NO)、又は、ステップS51にて信号状態情報を送信した後、CPU11は、車内ネットワーク又は記憶部17等から制御権限レベル情報、車輌固有ID17b、位置情報、走行経路情報及び車速情報等を取得する(ステップS52)。CPU11は、取得した情報を信号機制御装置7へ送信し(ステップS53)、ステップS49へ処理を戻す。
以上の構成の本実施の形態に係る信号機制御システムは、緊急車輌1に搭載されたセキュリティコントローラ10、消防センターに設置されたサーバ装置5及び交通管理センターに設置された信号機制御装置7の協働によって信号機9の制御を行う。
セキュリティコントローラ10は、緊急車輌1に搭載された複数の車載機器により構成される車内ネットワークに接続され、車内ネットワークを介して車載機器間で送受信される情報を取得し、取得した車内情報をサーバ装置5及び信号機制御装置7へ送信する。またセキュリティコントローラ10は、緊急車輌1の車輌状態が緊急走行状態又は通常走行状態のいずれであるかを判定し、車輌状態に応じてサーバ装置5及び信号機制御装置7へ送信する車内情報を切り替える。
サーバ装置5は、ネットワークNW1及びNW2等を介してセキュリティコントローラ10及び信号機制御装置7との通信を行う。サーバ装置5は、セキュリティコントローラ10からの車内情報を受信し、受信した情報の正当性を判定する。サーバ装置5は、正当であると判定した車内情報に応じて、信号機制御装置7への情報送信を行うか否かを決定する。信号機制御装置7への情報送信を行う場合、サーバ装置5は、受信した車内情報の送信元の緊急車輌1に係る情報、例えば車輌固有ID17b及び認証情報等の車輌情報を信号機制御装置7へ送信する。
信号機制御装置7は、複数の路側通信器8を介して緊急車輌1のセキュリティコントローラとの通信を行うと共に、ネットワークNW2を介してサーバ装置5との通信を行う。信号機制御装置7は、セキュリティコントローラ10から受信した車内情報と、サーバ装置5から受信した車輌情報とに基づいて、信号機9の点灯状態の切替制御を行う。
このような構成とすることにより、セキュリティコントローラ10が送信する車内情報の正当性の判定及び車内情報に応じた信号機の制御を行うか否かの判定等をサーバ装置5が行うことが可能となり、信号機制御システムのセキュリティ性能を向上することができる。よって、不正な車輌による信号機9の切り替えを防止することができる。
また、信号機制御装置7が信号機9の点灯状態に係る信号機状態情報をセキュリティコントローラ10へ送信する。セキュリティコントローラ10は、受信した信号機状態情報を、車内ネットワークを介してカーナビゲーション装置34などの車載機器へ送信する。これにより、カーナビゲーション装置34などの車載機器は、緊急車輌1の運転者などへ信号機9の点灯状態を通知するなどの処理を行うことができ、利便性が向上する。
また、セキュリティコントローラ10を救急車、消防車又はパトカー等の緊急車輌1に搭載し、サイレン及び赤色灯の駆動状態に応じて緊急走行状態又は通常走行状態のいずれであるかを判定する。サーバ装置5は、緊急走行状態の緊急車輌1が送信する車内情報を受信した場合に、信号機制御装置7への情報送信を行う。これに応じて信号機制御装置7は、セキュリティコントローラ10との通信を行い、緊急走行状態の緊急車輌1による交差点の通過を他の車輌が妨げないように、この交差点に設置された信号機9の点灯状態を切り替える。
これにより、緊急走行中の緊急車輌1が確実に交差点を通過することができる。また緊急車輌1であっても緊急走行中でない場合には、信号機制御装置7による信号機9の切替制御は行われない。
また、セキュリティコントローラ10は、緊急車輌1の位置情報を取得して定期的にサーバ装置5へ送信する。サーバ装置5は、定期的に受信する位置情報に基づいて、緊急車輌1の位置情報の変化、即ち緊急車輌1の走行履歴を算出し、これを記憶して管理する。セキュリティコントローラ10から新たな車内情報を受信した場合、サーバ装置5は、受信した車内情報に含まれる位置情報と、記憶している走行履歴とを比較する。サーバ装置5は、例えば前回の位置情報と今回の位置情報との時間差に基づいて、前回の位置から緊急車輌1が移動し得る距離範囲を推定し、今回の緊急車輌1の位置がこの距離範囲内であるか否かに応じて、今回受信した車内情報が正当なものであるか否かを判定する。今回の位置が推定される距離範囲外である場合、サーバ装置5は、今回の車内情報は偽装されたものなどである可能性があり、正当なものではないと判定する。
これによりセキュリティコントローラ10から送信される車内情報に基づいたサーバ装置5及び信号機制御装置7の処理の信頼性を向上することができる。
また、サーバ装置5から信号機制御装置7へ送信する車輌情報には、信号機制御装置7及びセキュリティコントローラ10が認証処理を行うために必要な認証情報を含む。これにより信号機制御装置7は、サーバ装置5から認証情報を受信しなければセキュリティコントローラ10との認証処理を行うことができないため、信号機制御システムのセキュリティ性能を向上できる。
また、セキュリティコントローラ10が車内ネットワークから取得する車内情報に、緊急車輌1の車速情報、位置情報、カーナビゲーション装置34に設定された目的地情報、又は、目的地までの走行経路情報等を含む。セキュリティコントローラ10は、これらの車内情報を取得して適宜にサーバ装置5及び信号機制御装置7へ送信する。これによりサーバ装置5及び信号機制御装置7は、セキュリティコントローラ10が搭載された緊急車輌1の位置などを把握し、信号機9の制御を適切に行うことができる。
なお本実施の形態においては、サーバ装置5が消防センターに設置され、信号機制御装置7が交通管理センターに設置されるものとしたが、これら装置の設置場所は一例であって、その他種々の場所に設置してよい。またセキュリティコントローラ10及び信号機制御装置7が路側通信器8を介して通信を行う構成としたが、これに限るものではない。セキュリティコントローラ10及び信号機制御装置7は、例えば携帯電話網などのその他のネットワークを介して通信を行う構成であってよい。また図1に示したシステム構成、及び、図2に示した車内ネットワークの構成は一例であって、これに限るものではない。また、図6に示した車輌状態と制御権限レベルとの対応は一例であって、これに限るものではない。図7に示した信号機9の制御内容は一例であって、これに限るものではない。図8〜図11に示した送受信情報は一例であって、これに限るものではない。
また、緊急車輌1を救急車、消防車又はパトカーとしたが、これら以外の車輌であってもよい。例えば緊急車輌1には、道路交通法及び道路交通法施行令等で定められた車輌が含まれ得る。また緊急車輌1には、道路交通法及び道路交通法施行令等で定められた車輌以外の車輌が含まれてもよく、例えば要人が乗車した車輌などを緊急車輌1としてもよい。緊急車輌1は、サイレン又は赤色灯などの警告灯を必ずしも搭載していなくてもよい。これらが搭載されていない場合、セキュリティコントローラ10は、例えば緊急走行時に用いられる車載機器の動作状態、又は、緊急走行/通常走行の切替スイッチの状態等に基づいて、緊急車輌1が緊急走行状態であるか通常走行状態であるかを判定することができる。また緊急車輌1が通信を行うサーバ装置5は、緊急車輌1の種別などに応じて異なる装置であってよい。例えば救急車及び消防車は消防センターに設置されたサーバ装置5との通信を行い、パトカーは警察などに設置されたサーバ装置との通信を行う構成とすることができる。また、セキュリティコントローラ10は、サイレン駆動装置31及び赤色灯駆動装置32から直接的に駆動信号の入力を受け付ける構成としたが、これに限るものではない。セキュリティコントローラ10は、例えば車内ネットワークを介してサイレン又は赤色灯の駆動状態情報を取得する構成であってよい。
(変形例)
上述の実施の形態においては、道路に設置された複数の信号機9を1つの信号機制御装置7が制御する構成を示したが、信号機制御システムの構成はこれに限らない。図18は、変形例に係る信号機制御システムの構成を示す模式図である。変形例に係る信号機制御システムは、信号機制御装置107を複数備える。信号機制御装置107は、例えば道路の交差点毎に設けられ、この交差点に設置された一又は複数の信号機9の制御を行う。また各交差点には一又は複数の路側通信器8が設置され、信号機制御装置107は、路側通信器8を用いて交差点内又は周辺等に存在する緊急車輌1との通信を行うことができる。また各信号機制御装置107は、ネットワークNW2を介してサーバ装置5との通信を行うことができる。
変形例に係る信号機制御システムでは、セキュリティコントローラ10、サーバ装置5及び信号機制御装置107の間で送受信する情報は、上述の実施の形態1において説明したもの(例えば図10及び図11等参照)と略同じであってよい。ただし信号機制御装置107が複数存在するため、サーバ装置5は、緊急車輌1から受信した位置情報などに基づいて、緊急車輌1の車輌固有ID17b及び認証情報等を送信する信号機制御装置107を適宜に選択する。このため変形例に係るサーバ装置5は、各信号機制御装置107の設置場所などに関する情報を記憶している。
又は、サーバ装置5が各信号機制御装置107の設置場所などに関する情報を記憶していない構成としてもよい。この場合、各信号機制御装置107は、緊急車輌1のセキュリティコントローラ10から受信した制御権限レベル情報がレベル2以上であるか否かを判定する。レベル2以上である場合、信号機制御装置107は、サーバ装置5へこの緊急車輌1に関する車輌固有ID17b及び認証情報等の送信を要求する。サーバ装置5は、信号機制御装置107からの要求に応じて情報を送信すればよい。
このように、信号機制御システムは、複数の信号機制御装置107を備え、各信号機制御装置107が信号機9の制御を個別に行う構成であってよい。なお、変形例に係る信号機制御システムにおいて、複数の信号機制御装置107間で情報を送受信してもよい。例えば、一の信号機制御装置107がサーバ装置5から受信した情報を、周辺に設置された他の信号機制御装置107へ送信する構成とすることができる。
(実施の形態2)
実施の形態2に係る信号機制御システムは、公共のバスの走行に応じて信号機9の点灯状態の切替制御を行う構成である。図19は、実施の形態2に係る信号機制御システムの構成を示す模式図である。実施の形態2に係る信号機制御システムでは、公共のバス201にセキュリティコントローラ210が搭載されている。バス201は、いわゆる路線バスであり、定められた経路を定められた時間で走行し、経路中に存在する停留所にて乗客の乗降を行う。このバス201を所有するバス会社にはサーバ装置205が設置され、セキュリティコントローラ210及びサーバ装置205は、公衆の携帯電話網又は無線LAN等を利用したネットワークNW1を介して通信を行うことができる。サーバ装置205はインターネットなどのネットワークNW2を介して交通管理センターの信号機制御装置7との通信を行うことができ、セキュリティコントローラ210は道路に設置された路側通信器8を介して信号機制御装置7との通信を行うことができる。
実施の形態2に係るバス201の車内ネットワークの構成及びセキュリティコントローラ210の構成は、実施の形態1に係る緊急車輌1の車内ネットワークの構成及びセキュリティコントローラ10の構成と略同じである。ただしバス201にはサイレン駆動装置31及び赤色灯駆動装置32等は搭載されていない。これに代えてバス201には運行状態切替スイッチ(図示は省略する)が運転席近傍に設けられ、バス201が運行中であるか否かに応じて運転手が運行状態切替スイッチの操作を行う。本実施の形態においてバス201が運行中とは、停留所にて乗客を乗降させながら、バス201が定められた路線を走行している状態とする。またバス201が運行中でない状態とは、例えばバス201が車庫へ戻るために乗客を乗せることなく走行している状態などであり、本実施の形態においてこの状態を回送中という。
セキュリティコントローラ210のI/F部16には、運行状態切替スイッチの切替状態を示す信号が入力されている。セキュリティコントローラ210は、I/F部16に入力された信号の値に応じて、バス201の車輌状態が運行中又は回送中のいずれであるかを判定する。セキュリティコントローラ210の記憶部17の制御権限レベルテーブル17dには、バス201の車輌状態に応じた信号機9の制御権限レベルが記憶されている。本実施の形態において制御権限レベルテーブル17dには、バス201の運行中に対して制御権限レベル2が設定され、回送中に対して制御権限レベル1が設定されている。
図20は、実施の形態2に係るセキュリティコントローラ210、サーバ装置205及び信号機制御装置7が、バス201が運行中の場合に送受信する情報の一例を示す模式図である。図21は、実施の形態2に係るセキュリティコントローラ210、サーバ装置205及び信号機制御装置7が、バス201が回送中の場合に送受信する情報の一例を示す模式図である。バス201が回送中の場合、バス201に搭載されたセキュリティコントローラ210は、車輌固有ID17b及び位置情報等をサーバ装置205へ送信する。
バス会社に設置されたサーバ装置205は、セキュリティコントローラ210から受信した車輌固有ID17b及び位置情報等を基に、バス201の運行状況及び現在の走行位置等を判断し、管理する。またサーバ装置205は、セキュリティコントローラ210から受信した情報の正当性を判定する処理を行う。セキュリティコントローラ210及びサーバ装置205の間で送受信される情報は暗号化されており、サーバ装置205は、受信した情報が正しく暗号化されているか否かを判定することで、受信した情報の正当性を判定することができる。またサーバ装置205は、バス201の走行位置を管理しているため、管理している走行位置と新たに受信したバス201の位置情報とを比較し、バス201の走行位置の連続性に基づいて、新たに受信した情報の正当性を判定することができる。
またセキュリティコントローラ210及びサーバ装置205は、通信開始に先立って認証処理を行い、認証処理に成功した場合に通信を行う。認証処理においては、例えばセキュリティコントローラ210が記憶部17に記憶した車輌固有ID17b及び認証情報17cと、サーバ装置205が記憶部52に記憶した認証処理用情報52aとが用いられる。
サーバ装置205は、受信した情報が正当なものであると判定した場合、受信情報に基づいてバス201の運行状況及び走行位置等を管理する処理を行う。これに対して受信した情報が正当なものでないと判定した場合、サーバ装置205は、例えばこの受信情報に含まれる車輌固有ID17bのバス201との以後の通信処理を禁止する。
また、バス201が回送中の場合、セキュリティコントローラ210は、制御権限レベル情報及び位置情報等を信号機制御装置7へ送信する。信号機制御装置7は、バス201及びその他の車輌との間で路側通信器8を介した通信を行い、道路の渋滞状況などを把握する処理を行っている。信号機制御装置7は、道路の渋滞状況などに応じた信号機9の制御を行ってもよい。
バス201が運行中の場合、セキュリティコントローラ210は、車輌固有ID17b及び位置情報に加えて、車輌状態情報をサーバ装置205へ送信する。このときの車輌状態情報は、バス201が運行中であることを示す。サーバ装置205は、セキュリティコントローラ210からの受信情報の正当性を判定した後、正当な受信情報に車輌状態情報が含まれている場合には、バス201の運行に遅れが発生しているか否かを判定する処理を行う。サーバ装置205は、バス201の走行経路、停留所の位置及び停留所への到着時刻等の情報を含むバス運行スケジュールを記憶部52に記憶している。サーバ装置205は、運行中のバス201から受信した位置情報及びこの情報を受信した時刻等に基づいてバス運行スケジュールを参照し、バス201の運行に所定時間以上の遅れが発生しているか否かを判定することができる。遅れが発生していると判定した場合、サーバ装置205は、信号機制御装置7へ信号機9のバス201を優先した制御を要請する。このときサーバ装置205は、バス201からの受信情報に含まれる車輌固有ID17bと、このバス201の走行経路情報とを信号機制御要請と共に信号機制御装置7へ送信する。
またバス201が運行中の場合、セキュリティコントローラ210は、制御権限レベル情報及び位置情報に加えて、車輌固有ID17b及び車速情報等を信号機制御装置7へ送信する。サーバ装置205から信号機制御要請を受信した信号機制御装置7は、この信号機制御要請と共に受信する車輌固有ID17bが付されたバス201に搭載されたセキュリティコントローラ210へ制御許可応答を送信する。また信号機制御装置7は、セキュリティコントローラ210から受信した制御権限レベル情報と、記憶部72に記憶した制御内容テーブル72aとに基づいて、信号機9の制御内容を決定する。運行中のバス201の制御権限レベルはレベル2であるため、図7に示すように、信号機制御装置7は、バス201が交差点を優先的に通過できるよう、信号機9の点灯時間を調整する制御を行う。信号機制御装置7は、サーバ装置205から受信したバス201の走行経路情報と、セキュリティコントローラ210から受信した位置情報及び車速情報等と、記憶部72の設置位置情報72bに記憶した信号機9の設置位置とに基づいて、点灯状態の切替制御の対象とする信号機9を選択し、バス201の走行位置に応じて制御対象とした信号機9の点灯時間を適宜に調整する。例えば信号機制御装置7は、バス201の走行経路上の信号機9について、点灯状態を赤色から青色へ変化させるまでの時間を、通常より20%短縮するなどの処理を行うことができる。
また信号機制御装置7は、運行中のバス201に対して信号機状態情報を送信する。信号機制御装置7は、バス201の走行位置から所定範囲内に存在する信号機9の点灯状態及び点灯状態が切り替わるまでの時間等の情報を信号機状態情報として送信する。信号機状態情報を受信したバス201のセキュリティコントローラ210は、この情報を例えば車内のカーナビゲーション装置34へ送信する。カーナビゲーション装置34は、受信した信号機状態情報に基づいて、付近の信号機の点灯状態などの情報を表示部に表示することができる。
以上の構成の実施の形態2に係る信号機制御システムは、公共のバス201にセキュリティコントローラ210を搭載する。セキュリティコントローラ210は、バス201の車輌状態が運行中又は回送中のいずれであるかを判定し、サーバ装置5及び信号機制御装置7へ送信する車内情報の切り替えを行う。バス201の車輌状態は、例えば運転席近傍に設けた運行状態切替スイッチの切替状態などに応じて判定することができる。
バス会社に設置されたサーバ装置205は、運行中のバス201が送信する車内情報を受信した場合に、受信した車内情報に基づいてバス201の運行に遅延が発生しているか否かを判定する。遅延が発生していると判定した場合、サーバ装置205は信号機制御装置7への情報送信を行う。これに応じて信号機制御装置7は、セキュリティコントローラ210との通信を行って受信した車内情報に基づき、運行中のバス201による交差点の通過を優先するように、この交差点に設置された信号機の点灯状態を切り替える。
これにより、運行中のバス201の遅延を解消する、又は、更なる遅延の拡大を抑制することができる。また公共のバス201であっても回送中など運行中でない場合には、信号機制御装置7による信号機9の切り替えは行われない。
なお本実施の形態においては、バス201の運転席近傍に設けた運行状態切替スイッチの切替状態に応じて車輌状態が運行中又は回送中のいずれであるかを判定する構成としたが、これに限るものではない。例えばバス201に搭載された機器の中で運行中にのみ動作する機器があれば、この機器が動作しているか否かに応じて車輌状態を判定してもよい。これら以外の方法で車輌状態を判定してもよい。また実施の形態2においては、信号機9の切替制御を行うに先立ってバス201及び信号機制御装置7の間で認証処理を行っていないが、認証処理を行う構成としてもよい。この場合には、実施の形態1に係る信号機制御システムと同様の手順で認証処理を行うことができる。
また実施の形態2に係る信号機制御システムのその他の構成は、実施の形態1に係る信号機制御システムの構成と同様であるため、同様の箇所には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
1 緊急車輌
5 サーバ装置
7 信号機制御装置
8 路側通信器
9 信号機
10 セキュリティコントローラ(車載通信装置)
11 CPU(車内情報取得手段、車内情報送信手段、車輌状態判定手段、送信情報切替手段、状態情報受信手段)
12 RAM
13 第1無線通信部
14 第2無線通信部
15 車内通信部
16 I/F部
17 記憶部
17a プログラム記憶部
17b 車輌固有ID
17c 認証情報
17d 制御権限レベルテーブル
30 ゲートウェイ
31 サイレン駆動装置
32 赤色灯駆動装置
33 ABS制御装置
34 カーナビゲーション装置
35 GPS受信器
36 車載機器
50 CPU(車内情報受信手段、車内情報判定手段、情報送信決定手段、車輌情報送信手段、運行遅延判定手段、走行履歴管理手段)
51 RAM
52 記憶部
52a 認証処理用情報
53 表示部
54 操作部
55 通信部
70 CPU(車内情報受信手段、車輌情報受信手段、制御処理手段、状態情報送信手段)
71 RAM
72 記憶部
72a 制御内容テーブル
72b 設置位置情報
73 表示部
74 操作部
75 第1通信部
76 第2通信部
77 第3通信部
107 信号機制御装置
201 バス
205 サーバ装置
210 セキュリティコントローラ

Claims (12)

  1. 車輌に搭載され、車外の装置との間で無線通信を行う車載通信装置と、道路に設置された一又は複数の路側通信器を介して前記車載通信装置との通信を行い、道路に設置された一又は複数の信号機の制御を行う信号機制御装置とを備え、前記車載通信装置との通信に応じて前記信号機制御装置が信号機の制御を行う信号機制御システムにおいて、
    車外に設置され、前記車載通信装置及び前記信号機制御装置との通信を行うサーバ装置を更に備え、
    前記車載通信装置は、
    前記車輌に搭載された複数の車載機器の間で送受信される車内情報を取得する車内情報取得手段と、
    該車内情報取得手段が取得した車内情報を前記信号機制御装置又は前記サーバ装置へ送信する車内情報送信手段と、
    前記車輌の状態を判定する車輌状態判定手段と、
    該車輌状態判定手段が判定した状態に応じて、前記車輌情報送信手段が送信する車内情報を切り替える送信情報切替手段と
    を有し、
    前記サーバ装置は、
    前記車載通信装置から送信された車内情報を受信する車内情報受信手段と、
    該車内情報受信手段が受信した車内情報の正当性を判定する車内情報判定手段と、
    該車内情報判定手段が正当であると判定した車内情報に応じて、前記信号機制御装置への情報送信を行うか否かを決定する情報送信決定手段と、
    該情報送信決定手段が情報送信を行うと決定した場合に、前記車内情報の送信元の前記車載通信装置が搭載された車輌に係る車輌情報を前記信号機制御装置へ送信する車輌情報送信手段と
    を有し、
    前記信号機制御装置は、
    前記車載通信装置から送信された車内情報を受信する車内情報受信手段と、
    前記サーバ装置から送信された車輌情報を受信する車輌情報受信手段と、
    前記車内情報受信手段が受信した車内情報及び前記車輌情報受信手段が受信した車輌情報に基づいて、信号機の点灯状態の切り替えに係る制御処理を行う制御処理手段と
    を有し、
    前記サーバ装置の車輌情報送信手段が送信する車輌情報には、前記信号機制御装置が前記車載通信装置との認証処理を行うために必要な認証情報を含むこと
    を特徴とする信号機制御システム。
  2. 前記信号機制御装置は、信号機の点灯状態に係る状態情報を前記車載通信装置へ送信する状態情報送信手段を有し、
    前記車載通信装置は、
    前記信号機制御装置から送信された状態情報を受信する状態情報受信手段を有し、
    該状態情報受信手段が受信した状態情報を、前記車輌に搭載された一又は複数の車載機器へ送信するようにしてあること
    を特徴とする請求項1に記載の信号機制御システム。
  3. 前記車載通信装置の車内情報送信手段は、送信する車内情報に前記車輌の位置情報を含み、前記車内情報を定期的に前記サーバ装置へ送信するようにしてあり、
    前記サーバ装置は、前記車内情報受信手段が受信した位置情報に基づいて、該位置情報に係る車輌の走行履歴を管理する走行履歴管理手段を有し、
    前記サーバ装置の車内情報判定手段は、前記車内情報受信手段が受信した車内情報に含まれる位置情報と、前記走行履歴管理手段が管理する走行履歴とを比較し、前記走行履歴に対する前記位置情報の連続性に基づいて、前記車内情報の正当性を判定するようにしてあること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の信号機制御システム。
  4. 前記車内情報取得手段が取得する車内情報には、前記車輌の車速情報、前記車輌の位置情報、前記車輌に搭載されたカーナビゲーション装置に設定された目的地情報、又は、前記カーナビゲーション装置が算出した目的地までの走行経路情報を含むこと
    を特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか1つに記載の信号機制御システム。
  5. 前記車載通信装置は、緊急車輌に搭載され、
    前記車載通信装置の車輌状態判定手段は、前記緊急車輌が緊急走行中であるか否かを判定するようにしてあること
    を特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか1つに記載の信号機制御システム。
  6. 前記車両状態判定手段は、前記緊急車輌に搭載された警報装置の動作状態に応じて、前記緊急車輌が緊急走行中であるか否かを判定するようにしてあること
    を特徴とする請求項に記載の信号機制御システム。
  7. 前記サーバ装置の情報送信決定手段は、緊急走行中の緊急車輌が送信する車内情報を前記車内情報受信手段が受信した場合に、前記信号機制御装置への情報送信を行うと決定するようにしてあること
    を特徴とする請求項又は請求項に記載の信号機制御システム。
  8. 前記信号機制御装置の制御処理手段は、緊急走行中の緊急車輌による交差点の通過を他の車輌が妨げないように、該交差点に設置された信号機の点灯状態を切り替えるようにしてあること
    を特徴とする請求項乃至請求項のいずれか1つに記載の信号機制御システム。
  9. 前記車載通信装置は、公共のバスに搭載され、
    前記車載通信装置の車輌状態判定手段は、前記バスが運行中であるか否かを判定するようにしてあること
    を特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか1つに記載の信号機制御システム。
  10. 前記サーバ装置は、
    運行中のバスが送信する車内情報に基づいて、前記バスの運行に遅延が発生しているか否かを判定する運行遅延判定手段を有し、
    前記情報送信決定手段は、運行遅延判定手段が運行に遅延が発生していると判定した場合に、前記信号機制御装置への情報送信を行うと決定するようにしてあること
    を特徴とする請求項に記載の信号機制御システム。
  11. 前記信号機制御装置の制御処理手段は、運行中のバスによる交差点の通過を他の車輌より優先するように、該交差点に設置された信号機の点灯状態を切り替えるようにしてあること
    を特徴とする請求項又は請求項10に記載の信号機制御システム。
  12. 車輌に搭載され、車外の装置との間で無線通信を行う車載通信装置と、道路に設置された一又は複数の路側通信器を介して前記車載通信装置との通信を行い、道路に設置された一又は複数の信号機の制御を行う信号機制御装置とを備え、前記車載通信装置との通信に応じて前記信号機制御装置が信号機の制御を行う信号機制御システムにおいて、
    車外に設置され、前記車載通信装置及び前記信号機制御装置との通信を行うサーバ装置を更に備え、
    前記車載通信装置は、
    前記車輌に搭載された複数の車載機器の間で送受信される車内情報を取得する車内情報取得手段と、
    該車内情報取得手段が取得した車内情報を前記信号機制御装置又は前記サーバ装置へ送信する車内情報送信手段と、
    前記車輌の状態を判定する車輌状態判定手段と、
    該車輌状態判定手段が判定した状態に応じて、前記車輌情報送信手段が送信する車内情報を切り替える送信情報切替手段と
    を有し、
    前記サーバ装置は、
    前記車載通信装置から送信された車内情報を受信する車内情報受信手段と、
    該車内情報受信手段が受信した車内情報の正当性を判定する車内情報判定手段と、
    該車内情報判定手段が正当であると判定した車内情報に応じて、前記信号機制御装置への情報送信を行うか否かを決定する情報送信決定手段と、
    該情報送信決定手段が情報送信を行うと決定した場合に、前記車内情報の送信元の前記車載通信装置が搭載された車輌に係る車輌情報を前記信号機制御装置へ送信する車輌情報送信手段と
    を有し、
    前記信号機制御装置は、
    前記車載通信装置から送信された車内情報を受信する車内情報受信手段と、
    前記サーバ装置から送信された車輌情報を受信する車輌情報受信手段と、
    前記車内情報受信手段が受信した車内情報及び前記車輌情報受信手段が受信した車輌情報に基づいて、信号機の点灯状態の切り替えに係る制御処理を行う制御処理手段と
    を有し、
    前記車載通信装置の車内情報送信手段は、送信する車内情報に前記車輌の位置情報を含み、前記車内情報を定期的に前記サーバ装置へ送信するようにしてあり、
    前記サーバ装置は、前記車内情報受信手段が受信した位置情報に基づいて、該位置情報に係る車輌の走行履歴を管理する走行履歴管理手段を有し、
    前記サーバ装置の車内情報判定手段は、前記車内情報受信手段が受信した車内情報に含まれる位置情報と、前記走行履歴管理手段が管理する走行履歴とを比較し、前記走行履歴に対する前記位置情報の連続性に基づいて、前記車内情報の正当性を判定するようにしてあること
    を特徴とする信号機制御システム。
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