JP6036120B2 - コントローラケースおよびこれを備えた温水装置 - Google Patents

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Description

本発明は、温水装置などの所望の機器を制御するための制御基板を収容するとともに、漏電ブレーカなどの電気部品を取り付けるのに利用されるコントローラケース、およびこれを備えた温水装置に関する。
本出願人は、制御基板を収容するコントローラケースに漏電ブレーカを取り付けるための手段として、特許文献1に記載された手段を先に提案している。
同文献に記載された手段においては、漏電ブレーカとして、切欠き状の孔部を備えた一対の突出片部を左右両側面に突設した構造のものが用いられる。一方、コントローラケースの背板部には、この背板部の前面側に空間部を形成する受け部を設けており、漏電ブレーカを背板部の前面に沿わせて所定のスライド方向にスライドさせることにより、漏電ブレーカの一対の突出片部を前記空間部に進入させて、漏電ブレーカを保持できるように構成されている。さらに、コントローラケースには、漏電ブレーカを前記受け部に保持させた際に、この漏電ブレーカが前記スライド方向とは反対方向に移動することを規制するための弾性変形可能な係止用爪も設けられている。
このような構成によれば、漏電ブレーカをコントローラケースの所定箇所に配置させてからスライドさせるだけの簡単な操作により、漏電ブレーカをコントローラケースに取り付けることが可能である。漏電ブレーカをコントローラケースにビス止めする必要はないため、漏電ブレーカの取り付け作業性に優れる。
しかしながら、前記従来技術においては、次に述べるように、未だ改善すべき余地があった。
すなわち、漏電ブレーカを受け部に保持させた際に、漏電ブレーカが所定のスライド方向とは反対方向に移動することを規制するための手段として、係止用爪を用いている。ところが、この係止用爪は、漏電ブレーカの配置箇所の近傍に配されて、漏電ブレーカの外面に当接させるためのものであるため、漏電ブレーカと係止用爪との間には、微小ながらも隙間を生じてしまう可能性が高い。係止用爪は、漏電ブレーカとの干渉を回避するための手段として、背板部の厚み方向に弾性変形可能に設けられるが、このような方向の弾性変形を生じたとしても、係止用爪を漏電ブレーカの外面に対して積極的に接触させるといった作用は得られない。このようなことから、前記従来技術においては、漏電ブレーカを受け部に保持させた際に、所定のスライド方向に若干量の遊びを生じ、運搬時などにおいて漏電ブレーカにがたつきを生じ、ユーザなどに違和感を与える虞があった。
特許第4452072号公報
本発明は、前記したような事情のもとで考え出されたものであり、漏電ブレーカなどの電気部品の位置決め固定を的確に図り、がたつきなどの発生を適切に抑制することが可能なコントローラケース、およびこれを備えた温水装置を提供することを、その課題としている。
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
本発明の第1の側面により提供されるコントローラケースは、所望の機器を制御するための制御基板を収容する用途に用いられ、かつ前記機器に関連する電気部品を取り付けるための背板部を有する電気部品用取付部を有しており、この電気部品用取付部には、前記電気部品を前記背板部の前面に沿わせて所定のスライド方向にスライドさせた際に、前記電気部品の少なくとも一部を進入可能とする空間部を形成する前壁部を有し、かつ前記電気部品の保持が可能とされた受け部が設けられている、コントローラケースであって、前記受け部の前壁部には、前記空間部内に向けて突出するボス部が設けられ、前記電気部品を前記受け部に保持させた際には、前記電気部品に予め設けられている孔部または凹部に前記ボス部が係入することにより、前記電気部品が少なくとも前記スライド方向とは反対方向に移動することを規制可能な構成とされており、前記ボス部は、前記スライド方向の前方側に進むほど前記前壁部からの突出寸法が大きくなるようにその先端面が傾斜しているとともに、前記電気部品の前記孔部または前記凹部よりも前記スライド方向における幅が大きい構成とされていることにより、前記ボス部の先端面の一部分は、前記孔部または前記凹部の周縁部の一部に当接してこの当接箇所を前記背板部側に押圧可能な構成とされていることを特徴としている。
このような構成によれば、次のような効果が得られる。
すなわち、電気部品を受け部に保持させた際にその電気部品が所定のスライド方向とは反対方向に移動することを規制するための手段として、受け部の前壁部に設けられたボス部を、電気部品の孔部または凹部に係入させる手段が用いられている。このような係入手段によれば、電気部品の所定方向への遊びがゼロ、または殆どゼロとなるように電気部品の位置決め固定を的確に図ることが可能である。その結果、運搬時などにおいて、電気部品にがたつきを生じる現象を適切に抑制することができる。
一方、受け部の前壁部にボス部を設けた構成は、簡素であり、コントローラケースを樹脂成形する場合には、前記ボス部を容易に形成することが可能である。また、ボス部は、比較的小さなサイズでよい。したがって、コントローラケースの製造コストの上昇や大型化なども適切に抑制することができる。
さらに、前記構成によれば、空間部に電気部品をスライド進入させる際に、この電気部品とボス部とが強く干渉し合うことを抑制し、前記スライド進入動作の円滑化を図ることができる。一方、ボス部のうち、突出寸法が大きい部分については、電気部品の孔部または凹部に対して深く係入させることができる。
本発明において、好ましくは、前記ボス部の先端面のうち、前記スライド方向の後部寄りの部分は、前記前壁部の後面との境界部分に段差を生じないように、前記後面に対して傾斜した角度で繋がっている。
このような構成によれば、空間部に電気部品をスライド進入させる際に、電気部品がボス部への引っ掛かりを生じないようにし、電気部品のスライド進入操作をより円滑に行なうことが可能となる。
本発明において、好ましくは、前記受け部から離間した位置に設けられ、かつ前記電気部品が前記受け部に保持された際に、前記電気部品が前記スライド方向とは反対方向に移動することを規制するように、前記電気部品の外面に係止する係止用爪を、さらに備えている。
このような構成によれば、係止用爪を利用した電気部品の位置規制をも図られる。したがって、仮に、ボス部を利用した位置決め状態が解除されるような荷重が発生した場合であっても、電気部品の取り付け状態を適切に維持することができ、電気部品の取り付けの信頼性を高めることが可能である。
本発明の第2の側面により提供される温水装置は、本発明の第1の側面により提供されるコントローラケースを備えていることを特徴としている。
このような構成によれば、本発明の第1の側面により提供されるコントローラケースについて述べたのと同様な効果が得られる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行なう発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
コントローラケースが組み込まれた温水装置の一例を模式的に示す概略説明図である。 図1に示すコントローラケースの具体的な構成を示す斜視図である。 図2の分解斜視図である。 (a)は、図2の要部正面図であり、(b)は、(a)の要部拡大図であり、(c)は、(b)のIVc−IVc断面図である。 (a)〜(c)は、コントローラケースに漏電ブレーカを取り付ける状態の一例を示す断面図である。 (a)は、図5(c)の要部拡大断面図であり、(b)は、(a)の矢視VIb要部正面図である。 (a),(b)は、コントローラケースにサイズが異なる他の漏電ブレーカを取り付ける状態を示す断面図である。 コントローラケースの他の例を示す要部斜視図である。 本発明に係るコントローラケースの一例を示す要部断面図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
図1に示す温水装置5は、外装ケース50内に組み込まれたコントローラケースCを備えている。コントローラケースCには、制御基板2、電源回路基板3、および漏電ブレーカ4が組み付けられている。
温水装置5は、ファン51から燃焼用空気の供給を受けるバーナ52により発生させた燃焼ガスから熱交換器53を利用して熱回収を行なうことにより、給湯用の湯水加熱を行なうものである。制御基板2は、温水装置5の各部の動作制御を行なうための制御回路を構成するものである。電源回路基板3は、商用電源から漏電ブレーカ4を介して供給されてくる電力の電圧および電流を前記制御回路や温水装置5の各部の動作に適合するように変換する電源回路を構成するものである。
漏電ブレーカ4は、本発明でいう電気部品の具体例に相当し、漏電検出回路や漏電検出時の電力遮断回路などが樹脂製ケース内に組み込まれた構成を有している。本実施形態においては、取り付け対象となる漏電ブレーカ4として、図2および図3に示すように、サイズが異なるたとえば2種類の漏電ブレーカ4(4A,4B)がある。
漏電ブレーカ4の左右幅方向の両側面部には、一対の突出片部40が設けられており、各突出片部40には、切欠き状の孔部40aが形成されている。2種類の漏電ブレーカ4A,4Bは、孔部40aから上端までの寸法La,Lbが、La<Lbの関係であるものの、樹脂製ケースの横幅や厚みなどの他の部分のサイズは同一である。漏電ブレーカ4の前面部には、漏電表示ランプ42や操作ボタン43が設けられている他、開閉カバー44aによって覆われた配線用端子部44も設けられている。操作ボタン43は、たとえばリセットボタンや動作試験用ボタンである。図面においては、配線用端子部44にアース線としての1本の電装線45が接続された状態を示しているが、開閉カバー44aを開いて
配線用端子部44を露出させることにより、この配線用端子部44には他の電装線(図示略)を接続することが可能である。他の電装線としては、漏電ブレーカ4を外部の商用電源に接続するためのもの、および電源回路基板3の電源回路に接続するためのものがある。
コントローラケースCは、樹脂成形品であり、正面視略矩形の背板部10と、この背板部10から前方に突出して上下高さ方向に延びる複数のリブ12a〜12cが形成された構成を有している。リブ12a,12b間の凹部には、制御基板2が収容して取り付けられ、リブ12b,12c間の凹部には、電源回路基板3が収容して取り付けられる。
コントローラケースCのうち、リブ12cの一側方には、漏電ブレーカ4を取り付けるための背板部10aが一体的に繋がって設けられ、この背板部10aを利用して電気部品用取付部Eが構成されている。この電気部品用取付部Eは、一対の受け部6と、第1および第2の係止用爪7A,7Bとを備えている。
受け部6は、漏電ブレーカ4の突出片部40を支持するための部位であり、図5および図6によく表われているように、下壁部60、前壁部61、およびボス部63を有している。下壁部60は、背板部10aの前面から前方に突出した部分であり、前壁部61は、下壁部60の先端部から上向きに起立した壁部である。前壁部61の後方側には、上部および背板部10aの中央寄りの一側部が開口した空間部62(隙間)が形成されている。空間部62は、突出片部40をスライド進入させるための部分であり、本実施形態では、背板部10aのうち、前壁部61および空間部62に対向する部分には、孔部14が形成されている。
図5(a),(b)に示すように、漏電ブレーカ4を背板部10aの前面に接触させてから下方(本発明でいう所定のスライド方向の一例に相当)にスライドさせることにより、同図(c)に示すように、突出片部40を空間部62に進入させることが可能である。空間部62の下側には下壁部60が存在するために、漏電ブレーカ4が一定以上下降することもない。このことにより、漏電ブレーカ4を背板部10aに沿わせて保持させることができる。
ボス部63は、前壁部61の後面61aから空間部62側に向けて突出しており、前壁部61に一体的に形成されている。図6によく表われているように、ボス部63は、突出片部40を空間部62に進入させた際に、突出片部40の孔部40aに係入させるための部分である。なお、前壁部61は、前後方向に撓み変形可能であり、突出片部40を空間部62に進入させる際に、この突出片部40とボス部63とが当接する際には、前壁部61は前方に撓み変形を生じる。
ボス部63は、たとえば背面視円形状の突起であるが、好ましくは、下側に進むほど前壁部61からの突出寸法が大きくなるように、その先端面63aは傾斜している。より好ましくは、ボス部63の先端面63aの上側部分は、前壁部61の後面61aとの境界部分に段差を生じないように、後面61aに対して傾斜した角度で繋がっている。ボス部63の上側部分は、孔部40aの上部内面47aに対しては殆ど係合していないものの、ボス部63の下側部分は、孔部40aの下部内面47b上に位置して、この下部内面47bに対して的確に係合している。
孔部40aは、水平方向に延びた長孔状であり、ボス部63は、この孔部40aの長手方向のいずれの位置に係入していてもよい。なお、ボス部63を孔部40aの端部(図6(b)の符号n1で示す部分)に係入させれば、ボス部63を利用して漏電ブレーカ4の左右幅方向の位置決めをも図ることが可能である。ただし、本実施形態では、漏電ブレー
カ4の左右幅方向の位置決めは、左右一対の受け部6間に漏電ブレーカ4を挟み込むことにより図られている。
第1および第2の係止用爪7A,7Bは、受け部6に漏電ブレーカ4を保持させた際に、漏電ブレーカ4が上方に移動することを規制するためのものである。第1および第2の係止用爪7A,7Bは、これらの下端先端部に、背板部10aよりも前方に突出する突起部70a,70bを有しており、図4(b)によく表われているように、背板部10aに、サイズが異なる正面視略逆Π字状の2つのスリット18a,18bを形成することにより設けられている。
第1の係止用爪7Aは、漏電ブレーカ4Aの移動規制用であるのに対し、第2の係止用爪7Bは、漏電ブレーカ4Bの移動規制用である。そのための手段として、第1および第2の係止用爪7A,7Bの下端の高さは相違しており、図4(a)に示すように、ボス部63からそれらまでの高さL1,L2は、L1<L2の関係にある。L1,L2は、図3に示した漏電ブレーカ4A,4Bの上側部分の高さLa,Lbに対応した寸法である。
第1および第2の係止用爪7A,7Bの各下端先端部側は、背板部10aの前後厚み方向に弾性変形可能である。このことにより、たとえば図5(b)に示すように、第1および第2の係止用爪7A,7Bが漏電ブレーカ4に押圧されて後方に撓み変形しても、その後に同図(c)に示すように、漏電ブレーカ4による押圧が解除された際には、元の状態に復帰する。このような作用により、漏電ブレーカ4Aの取り付け時においては、漏電ブレーカ4Aの上面に第1の係止用爪7Aが係止し、漏電ブレーカ4Aの上方への移動が規制される。
一方、図7に示す漏電ブレーカ4Bの取り付け時においては、第2の係止用爪7Bが元の状態に復帰して、漏電ブレーカ4Bの上面に係止する。第1の係止用爪7Aは、漏電ブレーカ4Bによって後方に押圧されたままとなる。したがって、このような状態においては、漏電ブレーカ4Bは、第1の係止用爪7Aの弾発力F1によって前方に付勢され、突出片部40は受け部6の前壁部61に押し付けられることとなる。
図4(c)に示すように、第1および第2の係止用爪7A,7Bが弾性変形を生じていない自然状態においては、背板部10aの前方への突起部70a,70bの突出寸法L11,L12は、相違している。L11<L12の関係である。具体例を挙げると、たとえばL11は1.45mmであるのに対し、L12は2.00mmである。このような構成に基づく作用については後述する。
背板部10aのうち、第1および第2の係止用爪7A,7Bの基端部(上端部)が繋がっている部分は、前方に向けて突出した凸部17aが設けられた厚肉部17とされており、その周辺部分よりも肉厚が部分的に大きくされている。厚肉部17と第1および第2の係止用爪7A,7Bとの接続部分は、曲率半径Ra,Rbの曲面とされており、厚肉部17から第1および第2の係止用爪7A,7Bの基端部に進むにしたがってこれらの部分の厚みが徐々に小さくなるように形成されている。厚肉部17が設けられていることにより、曲率半径Ra,Rbを大きくすることが可能である。このような構成によれば、第1および第2の係止用爪7A,7Bを撓み変形させた際に、それらの基端部に損傷などを生じ難くすることが可能となる。
第1および第2の係止用爪7A,7Bのうち、突起部70a,70bよりも上側の部分は、撓み変形を生じ易いように比較的薄肉に形成されている。ただし、好ましくは、第1および第2の係止用爪7A,7Bのそれぞれの厚みt1,t2は、t1>t2の関係とされている。第2の係止用爪7Bは、第1の係止用爪7Aと比較して寸法が短いために、本来的には撓み変形させ難いが、その厚みt2を小さくすれば、第1の係止用爪7Aと同様に撓み変形させ易くなる。
次に、前記したコントローラケースCの作用について説明する。
まず、本実施形態においては、後に詳述するように、2種類の漏電ブレーカ4(4A,4B)のいずれであっても、コントローラケースCに適切に取り付けることが可能であるが、2種類の漏電ブレーカ4のいずれが取り付けられる場合であっても、図6に示したように、ボス部63が突出片部40の孔部40aに係入する。より具体的には、ボス部63が孔部40aの下部内面47bに係止する。この作用により、漏電ブレーカ4Aは精度良く位置決めされることとなり、漏電ブレーカ4Aが上方に移動することは適切に規制される。
第1および第2の係止用爪7A,7Bは、ボス部63と同様に、漏電ブレーカ4の上昇を規制する役割を果たすものであるが、ボス部63は、第1および第2の係止用爪7A,7Bよりも高精度な位置決めが可能である。したがって、第1および第2の係止用爪7A,7Bでは抑制することが難しい漏電ブレーカ4のがたつきを適切に防止または抑制することができることとなる。第1および第2の係止用爪7A,7Bは、たとえば漏電ブレーカ4に大きな荷重が作用するなどして、孔部40aへのボス部63の係入状態が解除されるような事態が仮に生じた場合であっても、漏電ブレーカ4が上方に浮き上がることを確実に防止する役割をもつこととなる。
ボス部63の先端面63aは、図6を参照して説明したとおり、所定の傾斜面とされていることに加え、先端面63aと前壁部61の後面61aとの境界部分には段差が生じないように設けられているために、空間部62に突出片部40を進入させる際に、突出片部40がボス部63に強く引っ掛かってしまうようなこともない。したがって、漏電ブレーカ4Aの取り付け作業性が悪化するといった不具合も適切に回避される。
漏電ブレーカ4Aについては、図5を参照して説明した手順により、背板部10aの前面側に容易に取り付けることができ、漏電ブレーカ4Aの上面には、第1の係止用爪7Aを係止させることが可能である。一方、漏電ブレーカ4Bについても、図7に示したように、漏電ブレーカ4Aの場合と同様な操作を行なうことにより、容易に取り付けることができる。この場合には、第2の係止用爪7Bを漏電ブレーカ4Bの上面に係止させることが可能である。
このように、1つのコントローラケースCに、2種類の漏電ブレーカ4A,4Bを取り付け可能とすれば、漏電ブレーカ4A,4Bのそれぞれに対応させて2種類のコントローラケースを準備する必要はなく、コスト削減を図ることが可能である。また、2種類のコントローラケースを準備した場合には、漏電ブレーカ4A,4Bのいずれを用いるかによって、コントローラケースを使い分ける必要があるが、本実施形態によれば、そのような煩わしさもない。
図7(b)に示す状態においては、漏電ブレーカ4Bが第1の係止用爪7Aの弾発力F1によって前方に押圧され、突出片部40が受け部6の前壁部61に押し付けられているために、このことにより漏電ブレーカ4Bの前後方向のがたつきが防止される効果も得られる。なお、漏電ブレーカ4Bが弾発力F1を受けた際には、この漏電ブレーカ4Bが背板部10aから離反するように前方に変位する虞がある(ただし、図面においては、そのような状態には示されていない)。これに対し、第2の係止用爪7Bの突起部70bは、図4(c)を参照して説明したように、その突出高さL12が高くされているために、漏電ブレーカ4Bが前方に多少変位したとしても、この突起部70bを漏電ブレーカ4Bの上面に対して大きな寸法量で適切に係止させることが可能である。漏電ブレーカ4Bが前方に変位することに起因して、第2の係止用爪7Bと漏電ブレーカ4Bとの接触寸法が過少となる不具合は適切に回避される。
図8および図9において、前記実施形態と同一または類似の要素には、前記実施形態と同一の符号を付している。
図8に示す実施形態においては、ケース46に回路基板47を収容させた電気部品4C(4)が、電気部品用取付部Eへの取り付け対象とされている。回路基板47は、図1に示した制御基板2が構成する制御回路に対して、補助的なデータ処理または動作制御を実行するための電気回路を構成したものであり、複数の操作スイッチ47aやディスプレイ47bなども適宜有している。ケース46は、回路基板47を収容するための凹部を形成したものであるが、その外形およびサイズは、前記した漏電ブレーカ4A,4Bのいずれか一方と同様とされ、孔部40aを有する一対の突出片部40を有している。各突出片部40からケース47の上面までの高さLc、およびケース47の横幅なども、漏電ブレーカ4A,4Bのいずれか一方と同様とされている。
前記したような電気部品4Cについても、漏電ブレーカ4A,4Bと同様な態様で電気部品用取付部Eに適切に取り付けることが可能である。本実施形態から理解されるように、本発明でいう電気部品は、漏電ブレーカに限定されず、その他の回路基板を収容したケースであってもよく、さらにはこれら以外の電気部品であってもよい。
図9に示す実施形態においては、ボス部63の上下幅L22が、突出片部40の孔部40aの上下幅L21よりも大きくされており、空間部62に突出片部40を進入させた際に、ボス部63の上部側の一部は、孔部40a内に進入しないようになっている。ボス部63の傾斜状の先端面63aの上側部分には、孔部40aの上部周縁部47cが当接(圧接)するように構成されている。
本実施形態によれば、ボス部63の先端面63aが適度な力F2で突出片部40を後方に押圧する作用が得られる。したがって、漏電ブレーカ4などの電気部品のがたつきを防止するのに一層好ましいものとなる。
本実施形態から理解されるように、本発明では、ボス部の少なくとも一部が突出片部の孔部に係入していればよく、必ずしもボス部の全体が孔部内に進入していなくてもよい。
本発明は、上述した実施形態の内容に限定されない。本発明に係るコントローラケース、および温水装置の各部の具体的な構成は、本発明の意図する範囲内において種々に設計変更自在である。
ボス部は、背面視円形状のものに代えて、たとえば矩形などの他の形状とすることも可能である。ボス部の係入対象となる部分は、前記した孔部40aのような切欠き状の孔部に代えて、非切欠き状の孔部、あるいは凹部とすることも可能である。孔部および凹部は、所定方向に延びた長孔状またはこれに類する形状ではなく、たとえば単なる円形状でもよく、その具体的な形状も問わない。
本発明でいう受け部は、取り付け対象となる電気部品の少なくとも一部をスライド進入させることが可能な空間部を形成する前壁部を有し、電気部品を保持可能な構成であればよい。電気部品のスライド方向は、下方向でなくてもよい。たとえば、上述した実施形態の電気部品用取付部Eを上下反転させて、電気部品を上方向にスライドさせて取り付ける構成としてもよい、あるいは、電気部品用取付部Eを横倒し状態として、電気部品を略水平方向にスライドさせて取り付ける構成にするといったことも可能である。
本発明においては、ボス部を利用して電気部品が所定のスライド方向とは反対方向に移動することを規制することができるために、係止用爪(上述の実施形態では、第1および
第2の係止用爪7A,7B)を設けない構成とすることも可能である。
本発明でいうコントローラケースは、制御基板を収容するケースの意であり、制御基板や本発明が意図する電気機器とは異なる機器が別途収容されているか否かといったことは問わない。制御基板を用いて制御される機器は、給湯装置などの温水装置に限定されない。したがって、本発明に係るコントローラケースは、温水装置以外の装置に組み込んで使用するものとすることができる。
C コントローラケース
E 電気部品用取付部
2 制御基板
4(4A,4B) 漏電ブレーカ(電気部品)
4(4C) 電気部品(回路基板とケースとの組み合わせ)
5 温水装置
6 受け部
7A,7B 第1および第2の係止用爪(係止用爪)
10a 背板部(電気部品用取付部の)
40 突出片部(漏電ブレーカの)
40a 孔部(突出片部の)
61 前壁部(受け部の)
62 空間部(受け部の)
63 ボス部
63a 先端面(ボス部の)

Claims (4)

  1. 所望の機器を制御するための制御基板を収容する用途に用いられ、かつ前記機器に関連する電気部品を取り付けるための背板部を有する電気部品用取付部を有しており、
    この電気部品用取付部には、前記電気部品を前記背板部の前面に沿わせて所定のスライド方向にスライドさせた際に、前記電気部品の少なくとも一部を進入可能とする空間部を形成する前壁部を有し、かつ前記電気部品の保持が可能とされた受け部が設けられている、コントローラケースであって、
    前記受け部の前壁部には、前記空間部内に向けて突出するボス部が設けられ、前記電気部品を前記受け部に保持させた際には、前記電気部品に予め設けられている孔部または凹部に前記ボス部が係入することにより、前記電気部品が少なくとも前記スライド方向とは反対方向に移動することを規制可能な構成とされており、
    前記ボス部は、前記スライド方向の前方側に進むほど前記前壁部からの突出寸法が大きくなるようにその先端面が傾斜しているとともに、前記電気部品の前記孔部または前記凹部よりも前記スライド方向における幅が大きい構成とされていることにより、前記ボス部の先端面の一部分は、前記孔部または前記凹部の周縁部の一部に当接してこの当接箇所を前記背板部側に押圧可能な構成とされていることを特徴とする、コントローラケース。
  2. 請求項1に記載のコントローラケースであって、
    前記ボス部の先端面のうち、前記スライド方向の後部寄りの部分は、前記前壁部の後面との境界部分に段差を生じないように、前記後面に対して傾斜した角度で繋がっている、コントローラケース。
  3. 請求項1または2に記載のコントローラケースであって、
    前記受け部から離間した位置に設けられ、かつ前記電気部品が前記受け部に保持された際に、前記電気部品が前記スライド方向とは反対方向に移動することを規制するように、前記電気部品の外面に係止する係止用爪を、さらに備えている、コントローラケース。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載のコントローラケースを備えていることを特徴とする、温水装置。
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