JP6034114B2 - 作用力検出装置 - Google Patents
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して多少の体積変化(例えばセル内の気体の圧縮)を伴う場合はあるが、このような場合も、弾性部材全体として体積が維持されるように(維持される方向に)変形することに変わりはない。つまり、オープンセル型の発泡体は、本発明の弾性部材に含まれないが、クローズドセル型の発泡体は、本発明の弾性部材に含まれる。
[第1実施形態]
図1に示すように、第1実施形態の作用力検出装置1は、検出デバイス10と、弾性部材19と、を備える。図2(A)に示すように、弾性部材19は、検出デバイス10の操
作部12を覆う形で設けられている。
ユーザによって操作部12のX軸プラス方向に作用力が加えられたとする。このとき、加えられた作用力は、軸12bを介して連結体14に伝達され、図3(A)に示すように、X軸プラス方向の作用力Fxとして連結体14に作用する。連結体14に作用力Fxが作用すると、連結体14の左端部にはX軸プラス方向に作用力fx11が作用し、連結体14の右端部にはX軸プラス方向に作用力fx12が作用する。連結体14の左端部に作用力fx11が作用すると、起歪体第4部位13hには作用力fx21がZ軸マイナス方向に作用し、起歪体第3部位13gには作用力fx31がZ軸プラス方向に作用する。同様に、連結体14の右端部に作用力fx12が作用すると、起歪体第1部位13eには作用力fx22がZ軸マイナス方向に作用し、起歪体第2部位13fには作用力fx32がZ軸プラス方向に作用する。このように、作用力Fxは、連結体14によって、起歪体13の表面に対して垂直な作用力fx21及びfx31並びにfx22及びfx32に変換され、起歪体13に作用することになる。ちなみに、作用力fx21及びfx31が作用するため、連結体14の左端部に位置する連結領域Sdの中心点周りにはモーメントmx1が発生し、作用力fx22及びfx32が作用する。このため、連結体14の右端部に位置する連結領域Sdの中心点周りには、モーメントmx2が発生することになる。
起歪体13の表面に対して垂直な作用力fy21及びfy31並びにfy22及びfy32に変換され、起歪体13に作用することになる。
174f、及び起歪体第4部位13hの上面に配置される歪検出素子171h〜174hについても同様である。
「3行目」に示す極性の出力電圧Voutをそれぞれ出力する。詳しくは、起歪体第3部位13g及び起歪体第4部位13hがZ軸プラス方向に弾性変形することから、ブリッジ回路18g及びブリッジ回路18hは正の極性の出力電圧Voutを出力する。一方、起歪体第1部位13e及び起歪体第2部位13fがZ軸マイナス方向に弾性変形することから、ブリッジ回路18e及びブリッジ回路18fは負の極性の出力電圧Voutを出力する。なお、操作部12にY軸マイナス方向への作用力が作用した場合においては、ブリッジ回路18e〜18hは、図7の「4行目」に示す極性の出力電圧Voutをそれぞれ出力する。
(1A)第1実施形態によれば、検出デバイス10の操作部12の微小な変位に基づいて、弾性部材19の変形を検出することができる。このため、例えばユーザによる外部操作を入力する入力装置として(例えば従来のジョイスティックのような用途に)利用することができる。検出デバイス10の操作部12は、微小な変位を検出するものであり、操作部12を直接操作しても操作感が得られにくいが、第1実施形態によれば、弾性部材19の変形により良好な操作感を得ることができる。
図8に示すように、第2実施形態の作用力検出装置2は、検出デバイス20と、弾性部材29と、を備える。第2実施形態は、基本的には第1実施形態と同様の構成であるが、
第2実施形態の弾性部材29は、第1実施形態の弾性部材19と比較して、円柱軸方向に長く形成されている点で、第1実施形態と相違する。また、第2実施形態は、検出デバイス20のハウジング25には、弾性部材29の円柱軸方向における一方の端部(この例では下部)を全周から覆う円筒状のカバー25aが形成されている点でも、第1実施形態と相違する。その他、第1実施形態と共通する構成については、同一符号を用い、説明を省略する。
(2A)第2実施形態によれば、弾性部材29の外周面29aを握る操作などの挟持操作を検出することができる。すなわち、弾性部材29の変形を光を用いて検出する構成の場合、発光部から受光部への光路を遮断するような変形を検出することができないため、挟持操作を検出することが困難である。これに対し、第2実施形態によれば、光路の遮断を考慮する必要が無く、挟持操作の検出を実現することができる。
第2実施形態によれば、挟持操作を精度よく検出することができる。
図10に示すように、第3実施形態の作用力検出装置3は、基本的には第2実施形態と同様の構成であるが、振動子31を備える点で相違する。その他、第2実施形態と共通する構成については、同一符号を用い、説明を省略する。
第3実施形態によれば、振動子31を作動させることで、弾性部材29を振動させることができる。このため、弾性部材29の振動に意味を持たせることで、弾性部材29に手を触れているユーザに対し、触覚的に情報を伝達することができる。例えば、作用力検出装置3の操作によりディスプレイに表示されたポインタを移動させる使用態様において、ポインタが所定の領域(例えばボタン上)に位置した場合に、弾性部材29に振動を与え、触覚的に把握させるといったことが可能となる。なお、弾性部材29の変形を光を用いて検出する構成の場合、発光部から受光部への光路を確保する必要があることから、弾性部材29の内部を加工したり、アクチュエータ等の機器を組み込んだりすることが困難である。これに対し、第2実施形態によれば、光路の確保を考慮する必要がないため、比較的自由度の高い形でアクチュエータ(この例では振動子31)を組み込むことができる。
図11に示すように、第4実施形態の作用力検出装置4は、基本的には第1実施形態と同様の構成であるが、エアバッグ(膨張体)41を備える点で相違する。その他、第1実施形態と共通する構成については、同一符号を用い、説明を省略する。
状態から収縮して元の状態に戻る。なお、エアバッグ41は、空気の供給路となる図示しないチューブを介して外部の空気制御装置と接続されている。
第4実施形態によれば、エアバッグ41に空気を供給して弾性部材19を内部から膨張させることができるため、弾性部材19に手を触れているユーザに対し、触覚的に情報を伝達することができる。なお、本実施形態では弾性部材19を膨張させるために空気を供給する構成を例示したが、これに限定されるものではなく、例えば水などの液体を供給してもよく、また、他の流体を供給してもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
同様、操作部12を片寄っていない位置に配置しているが、これに限定されるものではない。例えば、上記第2実施形態(図8)と同様、挟持操作を検出するために操作部12を片寄った位置(例えば下方位置)に配置しつつ、エアバッグ41を設けてもよい。なお、振動子31及びエアバッグ41の両方を設けてもよい。
a…外周面、31…振動子、41…エアバッグ
Claims (6)
- 操作部(12)の変位を検出する検出デバイス(20)と、
前記操作部を覆う形で設けられ、外力に対して体積が維持されるように変形する弾性部材(29)と、
を備え、
前記弾性部材は、当該弾性部材を両側から挟む挟持操作が可能な押圧面(29a)を有し、
前記操作部は、前記押圧面において想定される押圧位置での前記挟持操作により前記弾性部材に形成されるくびれ部(29c)を避けた位置に設けられ、
前記検出デバイスは、前記挟持操作による前記操作部の変位を検出可能である
ことを特徴とする作用力検出装置(2,3)。 - 請求項1に記載の作用力検出装置であって、
前記押圧面の一部を覆うことにより前記挟持操作が可能な押圧位置を限定するカバー(25a)を更に備え、
前記操作部は、前記カバーに覆われた位置に設けられる
ことを特徴とする作用力検出装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の作用力検出装置であって、
前記弾性部材に作用するアクチュエータ(31,41)を更に備える
ことを特徴とする作用力検出装置。 - 請求項3に記載の作用力検出装置であって、
前記弾性部材を振動させるための振動子(31)を、前記アクチュエータとして備える
ことを特徴とする作用力検出装置。 - 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の作用力検出装置であって、
前記検出デバイスは、前記操作部に作用する作用力として、X軸方向に作用する作用力、Y軸方向に作用する作用力、Z軸方向に作用する作用力、及びZ軸周りに作用するモーメント、の4自由度の作用力を検出する
ことを特徴とする作用力検出装置。 - 請求項5に記載の作用力検出装置であって、
前記操作部には、Z軸に対して直交する第1の平面と、Z軸に対して平行な第2の平面と、が形成されている
ことを特徴とする作用力検出装置。
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