JP6033089B2 - 回転子コア用電磁鋼板及び回転子 - Google Patents

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Description

本発明は、打抜かれた回転子コア用電磁鋼板、及び打抜かれた回転子コア用電磁鋼板を複数枚積層して形成される回転子コアと回転子軸とを有する回転子に関する。
図1は、従来の電動機の固定子及び回転子の一例を示す斜視図である。電動機1001は、ケース1010の内部に複数のケース固定ボルト1011で固定された固定子1020と、固定子1020に囲まれた空間に配置された回転子1030とを有する。固定子1020には、複数の巻線コイル1021が巻回される。回転子1030は、回転子コア1031と、回転子コア1031の中央部に形成される貫通孔に締結される回転子軸1032とを有する。回転子コア1031には、複数の永久磁石1033が埋設されている。回転子コア1031は、貫通孔が打抜かれた電磁鋼板(不図示)を複数枚積層して形成される(例えば、引用文献1〜4参照)。
打抜き加工されたときに形成される不均一面に起因して、回転電機の鉄損が増加することが知られている。このため、従来は鉄損を低減するために、打抜き加工された貫通孔は、打抜き加工後にシェービング加工することにより、不均一面を除去していた(例えば、引用文献5参照)。
特開2011−147310号公報 特開2008−178253号公報 特開昭59−25554号公報 特開2001−300647号公報 特開2011−217565号公報
しかしながら、回転電機の製造工程を最適化するために、鉄損の増加が許容される範囲内でシェービング加工を省略することが求められている。
そこで、本発明は、シェービング加工等の2次的な加工を施すことなく回転子コア用電磁鋼板と回転子軸とを焼嵌めしたときに、始動トルクにより回転子コアと回転子軸との間にすべりが生じない焼嵌め締結力を有する回転子コア用電磁鋼板及び回転子を提供することを目的とする。
本発明に係る回転子は、打抜かれた貫通孔が板面の中央部に形成され、貫通孔が互いに合致するように積層される複数の回転子コア用電磁鋼板を有する回転子コアと、積層された貫通孔に焼嵌めされた、焼嵌め締結応力が90MPa以上95MPa以下の回転子軸を有し、複数の回転子コア用電磁鋼板の貫通孔の端面に対するせん断面の比率の平均値が50%以上であることを特徴とする。
本発明によれば、シェービング加工等の2次的な加工を施すことなく回転子コア用電磁鋼板と回転子軸とを焼嵌めしたときに、始動トルクにより回転子コアと回転子軸との間にすべりが生じない焼嵌め締結力を有する回転子コア用電磁鋼板及び回転子を提供することが可能になった。
従来の電動機の固定子及び回転子の一例を示す斜視図である。 回転子の概略断面図である。 図2に示す回転子の部分拡大図である。 回転子コア用電磁鋼板の貫通孔の端面のSEM画像の一例である。 回転子コア用電磁鋼板の貫通孔の端面のSEM画像の他の例である。 回転子製造方法のフロー図である。 焼嵌め締結応力演算システムの機能ブロック図である。 焼嵌め締結応力演算方法を示すフロー図である。 応力分布表示の一例を示す図である。 変位分布表示の一例を示す図である。 入力される形状データの一例を示す図である。 せん断面の面積の比率と焼嵌め締結応力との関係を示す図である。 回転子コア用電磁鋼板の変位を示す図である。 比較例の回転子の概略断面図である。
以下、図面を利用して、本発明に係る回転子コア用電磁鋼板及び回転子について説明する。図2は、回転子1の概略断面図である。回転子1は、回転子コア2と、円筒形状の磁性鋼材である回転子軸3とを有する。
回転子コア2は、円形状の板面を有する複数の回転子コア用電磁鋼板4を積層し、かしめ部(不図示)により互いに接続することにより形成されている。回転子コア用電磁鋼板4は、板面の中央部に形成される貫通孔が互いに合致するように積層されている。
図3は、回転子1の矢印Aで示される部分の部分拡大図である。回転子コア用電磁鋼板4の貫通孔の端面5は、ダレ面6と、せん断面7と、破断面8と、バリ9とを有する。
ダレ面6は、打抜き加工装置(不図示)の打抜きダイに搭載された回転子コア用電磁鋼板4を打ち抜きポンチが打抜くときに、回転子コア用電磁鋼板4が打抜きポンチにより全体的に押し込まれることにより形成される傾斜面である。
せん断面7は、打抜きポンチと打抜きダイとの間の間隙に回転子コア用電磁鋼板4が引き込まれ局所的に引き伸ばされて形成される。せん断面7は、打抜き方向に平行、すなわち貫通孔の貫通方向に平行な平滑面である。
破断面8は、打抜きポンチと打抜きダイとの間の間隙に引き込まれた回転子コア用電磁鋼板4が破断して形成される。破断面8は、打抜き方向に対して貫通孔が広がるように傾斜する凹凸面である。
バリ9は、回転子コア用電磁鋼板4の裏面に形成され、突起形状を有する。
図4は、図3の矢印Bの方向から、せん断面と破断面との差異が明確に区別できる倍率で走査型電子顕微鏡(Scanning Electron Microscope、SEM)により撮影された貫通孔の端面5の一例を示す図である。回転子コア用電磁鋼板4の貫通孔の端面5は、ダレ面6と、せん断面7と、破断面8と、バリ9とを有する。図4に示す様に、せん断面7は、平滑な面を有し、凹凸が観察される破断面8とは大きく異なる。この様に、回転子コア用電磁鋼板4を、例えば180倍の倍率でSEMにより撮像された画像において視認すれば、せん断面7と破断面8とを明瞭に区別することができる。
なお、「貫通孔の端面の面積に対するせん断面の面積の比率」と言った場合、「回転ココア用電磁鋼板の板厚に対するせん断面の厚さの比率」を指すものとする。回転子コア用電磁鋼板の貫通孔のせん断面の厚さは、回転子コア用電磁鋼板の貫通孔の端面を撮影した端面画像に含まれるせん断面の厚さの平均値である平均せん断面厚さとして決定できる。
図5は、貫通孔のせん断面7の面積の比率を決定するときに使用されるSEM画像である端面画像60の一例を示す図である。端面画像60は、回転子コア2の貫通孔の端面を3mm×3mmの範囲で撮影した画像であり、複数の回転子コア用電磁鋼板4の貫通孔の端面5が撮影されている。せん断面7の厚さは、18〜40倍の倍率でSEMにより撮影された端面画像において、SEMの画像処理機能を使用することにより測定できる。
端面の厚さは、回転子コア用電磁鋼板4の板厚である。したがって、打抜きにより形成されるダレ面6の厚さは板厚に含まれるが、バリ9は板厚には含まれない。回転子コア用電磁鋼板4の板厚は、回転子コア用電磁鋼板4の板面の任意の点での板厚である。回転子コア用電磁鋼板4の板厚は、例えばX線厚み計により測定することができる。
回転子コア用電磁鋼板4は、Cの含有量が0.005質量%以下であり、Siの含有量が0.1質量%以上4.0質量%以下であり、Alの含有量が0.1質量%以上4.0質量%以下であり、Mnの含有量が0.1質量%以上2.0質量%以下であり、さらに残部Fe及び不可避的不純物を含む鋼組成を有することが好ましい。
Cは鉄損を増加させるので、回転子コア用電磁鋼板4のCの含有量を0.005質量%以下とした。
Siは、固有抵抗を増大させて渦電流損失を減少させる。Siの渦電流損失効果を享受するために、回転子コア用電磁鋼板4のSiの含有量を、0.1質量%以上とした。しかしながら、回転子コア用電磁鋼板4中のSiの含有量が大き過ぎると、磁束密度及び冷延性が低下するとともに、製造コストが上昇する。したがって、回転子コア用電磁鋼板4のSiの含有量を、4.0質量%以下とした。
Alは、Siと同様に固有抵抗を増大させて渦電流損失を減少させるので、回転子コア用電磁鋼板4のAlの含有量を、0.1質量%以上とした。また、回転子コア用電磁鋼板4中のAlの含有量が大き過ぎると、磁束密度及び冷延性が低下するとともに、製造コストが上昇するため、回転子コア用電磁鋼板4のAlの含有量を、Siと同様に4.0質量%以下とした。
MnはSiと同様に、固有抵抗を増大させるが、回転子コア用電磁鋼板4のMnの含有量が1質量%を超えると、焼鈍での結晶粒成長が阻害されるので、回転子コア用電磁鋼板4のMnの含有量を、2質量%以下とした。また、Mnは、回転子コア用電磁鋼板4のSをMnS化する効果を有するので、回転子コア用電磁鋼板4のMnの含有量を、0.1質量%以上とした。
図6は、回転子の製造方法を示すフロー図である。
まず、ステップS101において、打抜き加工装置(不図示)を使用して、回転子コア用電磁鋼板を打抜き加工して円形状の板面を形成するとともに、円形状の板面の中央部を打抜いて貫通孔を形成する。
次いで、ステップS102において、ステップS101で貫通孔が形成された回転子コア用電磁鋼板4を貫通孔が合致するように複数積層して回転子コア2を形成する。
そして、ステップS103において、互いに合致するように積層された回転子コア用電磁鋼板4の貫通孔に回転子軸3を焼嵌めすることにより回転子1を形成する。
以下、回転子コア用電磁鋼板4の貫通孔の端面5の面積に対するせん断面7の面積の比率と、焼嵌め締結力及び座屈量の関係を説明する。本願では、後述するように、回転子コア用電磁鋼板の貫通孔の端面の面積に対するせん断面の面積の比率の値を変化させた場合の焼嵌め締結力及び座屈量の値をシミュレーションによって求めている。シミュレーション結果に基づいて、回転子コア用電磁鋼板の貫通孔の端面の面積に対するせん断面の面積の比率を所定の数値範囲とすることによって、良好な焼嵌め締結力及び座屈量を有する回転子を形成できることを見出した。
以下、焼嵌め締結応力演算システムを用いたシミュレーションによって、焼嵌め締結力及び座屈量の値を求める方法について説明する。
図7は、焼嵌め締結応力演算システムの機能ブロック図である。焼嵌め締結応力演算システム100は、焼嵌め締結応力演算装置101と、入力装置110と、表示装置120とを有する。
焼嵌め締結応力演算装置101は、演算部102と、記憶部103とを有する有限要素解析(Finite Element Analysis:FEA)装置である。
演算部102は、CPU(Central Processing Unit: 中央処理ユニット)、DSP(digital signal processor)等を有し、CPU、DSP等は、以下に説明する演算部102の各部の機能を果たす。記憶部103には、演算部102の各部の機能を果たすために使用されるコンピュータプログラム、その実行の際に使用されるデータ、演算部102により生成される解析データ等が格納される。記憶部103は、演算部102の各部の機能を果たすために使用されるコンピュータプログラムを記憶するための不揮発性記憶装置、データを一次的に記憶するための揮発性メモリを含んでいてよい。なお、他の実施例では、有限要素解析処理を行うための、LSI(large scale integration)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programming Gate Array)等の論理回路を備えていてもよい。以下に説明される有限要素解析処理の一部又は全部をハードウェア処理によって実行してもよい。
演算部102は、入力データ処理部104と、プリ解析部105と、解析演算部106と、ポスト解析部107と、出力データ処理部108とを有する。記憶部103は、モデルデータ記憶部131と、プリ解析データ記憶部132と、ポスト解析データ記憶部133と、出力データ記憶部134とを有する。
入力データ処理部104は、入力装置110から入力される形状データ、材料物性データ、境界条件データ及びメッシュサイズデータをモデルデータ記憶部131に記憶するために必要な処理を実行する。形状データは、図示しないCAD(computer aided design)装置等で生成された回転子コア用電磁鋼板及び回転子軸の幾何形状に対応するデータである。材料物性データは、回転子コア用電磁鋼板及び回転子軸のヤング率、ポアソン比及び摩擦系数等の材料物性に対応するデータである。境界条件データは、回転子コア用電磁鋼板及び回転子軸の拘束条件及び荷重条件等の境界条件に対応するデータである。メッシュサイズデータは、回転子コア用電磁鋼板及び回転子軸をそれぞれ複数の要素に分割して有限要素解析をするときの要素の大きさに対応するデータである。
プリ解析部105は、メッシュ生成部151と、解析条件設定部152とを有する。
メッシュ生成部151は、モデルデータ記憶部131に記憶される形状データ及びメッシュサイズデータに基づいて、回転子コア用電磁鋼板及び回転子軸の形状を分割することによりメッシュデータを自動的に生成する。メッシュ生成部151により生成されたメッシュデータは、プリ解析データ記憶部132に出力され、記憶される。
解析条件設定部152は、境界条件データ及び材料物性データを、メッシュ生成部151により生成されたメッシュに関連付ける。解析条件設定部152によりメッシュに関連付けられた境界条件データ及び材料物性データは、プリ解析データ記憶部132に出力され、記憶される。
解析演算部106は、有限要素解析ソフトウェアであり、有限要素法により応力解析処理を実行する。解析演算部106は、ABAQUSであるが、MARC(登録商標)又はNASTRAN等の他の汎用の有限要素解析ソフトウェアを使用してもよい。解析演算部106は、プリ解析データ記憶部132に記憶されるメッシュデータ、境界条件データ及び材料物性データに基づいて、回転子コア用電磁鋼板及び回転子軸の応力分布及び変位分布の解析結果にそれぞれ対応する応力分布データ及び変位分布データを演算する。解析演算部106で演算された応力分布データ及び変位分布データは、ポスト解析データ記憶部133に出力され、解析データとして記憶される。
ポスト解析部107は、表示データ生成部171と、焼嵌め締結応力演算部172と、端面座屈量演算部173とを有する。
表示データ生成部171は、ポスト解析データ記憶部133に記憶される解析データを処理して、回転子コア用電磁鋼板及び回転子軸の応力分布及び変位分布の解析結果を視覚的に容易に把握可能なデータに変換する処理を実行する。表示データ生成部171は、応力分布データを処理して、回転子コア用電磁鋼板及び回転子軸の応力分布を表示するための応力分布表示データを生成する。表示データ生成部171は、変位分布データを処理して、回転子コア用電磁鋼板及び回転子軸の変位分布を表示するための変位分布表示データを生成する。
焼嵌め締結応力演算部172は、解析データに含まれる回転子コア用電磁鋼板及び回転子軸の応力分布に対応する応力分布データを処理して、焼嵌め締結応力に対応する焼嵌め締結応力データを生成する処理を実行する。焼嵌め締結応力演算部172は、回転子軸が回転子コア用電磁鋼板に焼嵌めされたときに貫通孔の端面の少なくとも平滑部の一部と回転子軸とが接触して形成される接触部の応力に対応する接触部応力データを回転子コアの半径方向応力分布データから抽出する。焼嵌め締結応力演算部172は、接触部応力データの平均値を演算することにより焼嵌め締結応力データを生成する。
端面座屈量演算部173は、解析データに含まれる回転子コア用電磁鋼板の変位分布に対応する変位分布データを処理して、貫通孔の端面の座屈量に対応する焼嵌め端面座屈量データを生成する処理を実行する。端面座屈量演算部173は、回転子コア用電磁鋼板の貫通孔の端面の変位に対応する焼嵌め端面変位データを変位分布データから抽出する。そして、端面座屈量演算部173は、抽出された焼嵌め端面変位データから、貫通孔の上端部の中で変位が最も大きいデータを抽出することにより、焼嵌め端面座屈量データを生成する。また、端面座屈量演算部173は、回転子コア用電磁鋼板の貫通孔の端面の座屈量だけでなく、回転子コア用電磁鋼板の貫通孔の板面の所望の場所の座屈量に対応する座屈量データを生成処理も実行する。座屈量データを回転子コア用電磁鋼板の貫通孔の板面から外周方向に向かって複数生成しプロットすることにより、貫通孔からの距離と座屈量との関係を示すグラフが生成される。
ポスト解析部107で生成された分布表示データ、変位分布表示データ、焼嵌め締結応力データ及び焼嵌め端面座屈量データはそれぞれ、出力データ記憶部134に出力され、記憶される。
出力データ処理部108は、出力データ記憶部134に記憶される分布表示データ、変位分布表示データ、焼嵌め締結応力データ焼嵌め端面座屈量データ及び座屈量データをそれぞれ、表示装置120に表示するために必要な出力データを出力する処理を実行する。
入力装置110は、キーボード等のユーザインタフェイス部と、ユーザインタフェイス部を制御するユーザインタフェイス制御部とを有し、ユーザインタフェイス部を介してユーザが入力した情報を、入力データ処理部104が処理可能な電気信号に変換する。
表示装置120は、LCD(Liquid Crystal Display、液晶ディスプレイ)を有し、出力データ処理部108から出力されるデータをユーザが視覚的に認識可能な画像として表示する。
図8は、焼嵌め締結応力演算システムを用いてを使用する焼嵌め締結応力演算方法を示すフロー図である。図8に示すフローは、焼嵌め締結応力演算装置101の記憶部103に記憶されるコンピュータプログラムにより、焼嵌め締結応力演算装置101の演算部102が実行する。
まず、ステップS201において、入力データ処理部104は、入力装置110から入力される形状データ、材料物性データ、境界条件データ及びメッシュサイズデータを読み取って、モデルデータ記憶部131に記憶する。
次いで、ステップS202において、メッシュ生成部151は、モデルデータ記憶部131に記憶される形状データ及びメッシュサイズデータに基づいて、メッシュデータを生成し、プリ解析データ記憶部132に記憶する。
次いで、ステップS203において、解析条件設定部152は、プリ解析データ記憶部132に記憶されるメッシュデータに、モデルデータ記憶部131に記憶される境界条件データ及び材料物性データを関連付ける。
次いで、ステップS204において、解析演算部106は、応力解析処理を実行して、応力分布データ及び変位分布データを生成し、ポスト解析データ記憶部133に記憶する。
次いで、ステップS205において、表示データ生成部171は、ポスト解析データ記憶部133に記憶される応力分布データ及び変位分布データにそれぞれ対応する応力分布表示データ及び変位分布表示データを生成し、出力データ記憶部134に記憶する。
図9は、出力データ記憶部134に記憶される応力分布データに対応する応力分布表示の一例を示す図である。応力分布表示51は、回転子コア用電磁鋼板の応力分布の一例を示す。図10は、出力データ記憶部134に記憶される変位分布表示の一例を示す図である。変位分布表示52は、回転子コア用電磁鋼板の変位分布の一例を示す。応力分布表示51及び変位分布表示52はそれぞれ、貫通孔の端面の面積に対するせん断面の面積の比率が70%である場合の表示である。他のシミュレーション条件は、後述の通りである。
次いで、ステップS206において、焼嵌め締結応力演算部172は、焼嵌め締結応力データを演算する。焼嵌め締結応力データは、回転子コア用電磁鋼板と回転子軸とがそれぞれ接触する接触部における平均応力から演算される。
次いで、ステップS207において、端面座屈量演算部173は、焼嵌め端面座屈量データ、及び貫通孔の壁面から外周方向への座屈量の変位に対応する座屈量変位データを生成する。
そして、ステップS208において、出力データ処理部108は、表示するために必要な出力データを表示装置120に出力する。
以下、前述したシミュレーションによって、回転子コア用電磁鋼板の貫通孔の端面の面積に対するせん断面の面積の比率の値を変化させて求められた焼嵌め締結力及び座屈量の値について説明する。まず、シミュレーションに使用した形状データ、境界条件及びメッシュサイズ等のシミュレーション条件について説明する。
図11(a)は、前述したシミュレーションに利用するモデルの一例である第1〜第3回転子コア用電磁鋼板31a〜31c及び回転子軸32の形状データを示す平面図である。回転子コア用電磁鋼板31は、半径85mmの円形状の板面を有し、板面の中央部に半径25mmの貫通孔が形成される。第1回転子コア用電磁鋼板31aは、他の回転子コア用電磁鋼板31b及び31cと結合するかしめ部34a及び34bが形成される。回転子コア用電磁鋼板31の板厚は、0.35mmである。回転子軸32は、半径25mmの円形状の断面を有する中空円柱であり、中空部の半径は15mmである。ここでは、第1〜第3回転子コア用電磁鋼板31a〜31cと回転子軸32とは、2次元軸対称モデルとしてモデル化される。
図11(b)は、図11(a)のD−D´断面に対応する断面図である。第1回転子コア用電磁鋼板31aの下側板面は、第2回転子コア用電磁鋼板31bの上側板面と接触して配置される。第2回転子コア用電磁鋼板31bの下側板面は、第3回転子コア用電磁鋼板31cの上側板面と接触して配置される。図11(b)において、X方向は第1〜第3回転子コア用電磁鋼板31a〜31cの半径方向に平行な方向であり、Y方向は回転子軸32の軸方向に平行な方向である。回転子軸32の境界条件はY方向拘束であり、第1〜第3回転子コア用電磁鋼板31a〜31cの外周の境界条件はY方向拘束である。かしめ部34a及び34bでは、第1〜第3回転子コア用電磁鋼板31a〜31cが互いに固定されている。
図11(c)は、図11(b)の第1〜第3回転子コア用電磁鋼板31a〜31cの部分断面図である。第1回転子コア用電磁鋼板31aの貫通孔の端面35aは、せん断面37a及び破断面38aとにより形成される。ダレ面及びバリは、貫通孔の端面35aの面積に対する面積の比率が低いため、ダレ面及びバリに対応する構成は、貫通孔の端面35aには含まれていない。貫通孔の端面35aがダレ面及びバリに対応する構成を含まない場合でも、解析演算部106の演算の精度に与える影響が小さく、さらにダレ面及びバリに対応する構成を含まないことにより、解析演算部106の応力解析処理の負荷を軽減できる。第2回転子コア用電磁鋼板31bは、貫通孔の端面にせん断面37b及び破断面38bを有し、第3回転子コア用電磁鋼板31cは、貫通孔の端面にせん断面37c及破断面び38cを有する。図11(c)に示す貫通孔の端面35aの厚さはそれぞれ0.35mmであり、せん断面37a〜37cの厚さはそれぞれ、0.245mmであり、破断面38a〜38cの厚さはそれぞれ、0.105mmである。したがって、貫通孔の端面35a〜35cの面積に対するせん断面37a〜37cの面積の比率は、70%になる。第1〜第3回転子コア用電磁鋼板31a〜31cの破断面38a〜38cの上端と外周との間の長さと、下端と外周との間の長さの差はそれぞれ、0.035mmである。
表1は、材料物性データを示す表である。回転子コア用電磁鋼板31のヤング率は168GPaであり、ポアソン比は0.3である。回転子軸32のヤング率は200GPaであり、ポアソン比は0.3である。回転子コア用電磁鋼板31と回転子軸32との間の接触部及び第1〜第3回転子コア用電磁鋼板31a〜31cの接触する板面間の摩擦係数は、0.1である。また、焼嵌め温度及び熱膨張率は、焼嵌め代が直径基準で120μm、半径基準で60μmになるように設定される。
メッシュサイズは、要素当たり、板面に平行な第1方向を0.035mmとし、回転子軸32の軸方向に平行な第2方向を0.035mmとする。
本シミュレーションにおいて、貫通孔の端面35a〜35cの面積に対するせん断面37a〜37cの面積の比率を40%、50%、60%、70%、80%及び90%とした場合について、焼嵌め締結力を求めた。また、本シミュレーションにおいて、貫通孔の端面35a〜35cの面積に対するせん断面37a〜37cの面積の比率を40%、50%、60%、70%、80%、90%及び100%とした場合について、座屈量を求めた。
次に、回転子コア用電磁鋼板の貫通孔の端面の面積に対するせん断面の面積の比率の値を変化させて求められた焼嵌め締結力について説明する。
図12は、図8に示すフローに従って演算された、貫通孔の端面35a〜35cの面積に対するせん断面37a〜37cの面積の比率と焼嵌め締結応力との関係を示す図である。
焼嵌め締結応力は、貫通孔の端面35a〜35cの面積に対するせん断面37a〜37cの比率が40%のとき80MPaであるが、貫通孔の端面35a〜35cの面積に対するせん断面37a〜37cの比率が50%で、92MPaになる。そして、貫通孔の端面35a〜35cの面積に対するせん断面37a〜37cの比率が60%を超えるとほぼ95MPaで一定となる。これから、焼嵌め代が直径基準で120μmである場合の最大焼嵌め締結応力はほぼ95MPaであることが分かる。
回転子の焼嵌め締結応力は、電動機の始動トルク等による回転子コアと回転子との間のすべりの発生を防止するため、90MPa以上とすることが求められている。貫通孔の端面35a〜35cの面積に対するせん断面37a〜37cの比率が40%である場合では、焼嵌め締結応力は、80MPaとなり、必要な回転子の焼嵌め締結応力を得ることができない。
貫通孔の端面35a〜35cの面積に対するせん断面37a〜37cの比率が50%である場合では、焼嵌め締結応力は、92MPaとなり、必要な回転子の焼嵌め締結応力を得ることができる。さらに、貫通孔の端面35a〜35cの面積に対するせん断面37a〜37cの比率が60%以上90%以下である場合では、焼嵌め締結応力は、ほぼ95MPaになる。この様に、貫通孔の端面5の面積に対するせん断面7の比率が50%以上である回転子コア用電磁鋼板は、90MPa以上の焼嵌め締結応力を示すので、従来のシェービング加工を省略することができる。
貫通孔の端面35a〜35cの面積に対するせん断面37a〜37cの比率が100%である場合は図12に示されていない。これは、シェービング加工なしに、貫通孔の端面5の面積に対するせん断面7の比率が100%にすることは容易ではないためである。
図12に示したシミュレーションの結果に基づいて、回転子コア用電磁鋼板の貫通孔の端面の面積に対するせん断面の面積の比率を50%以上90%以下とすることにより、電動機の始動トルク等による回転子コアと回転子との間のすべりの発生を防止できることを見出せる。
次に、回転子コア用電磁鋼板の貫通孔の端面の面積に対するせん断面の面積の比率の値を変化させて求められた座屈量の値について説明する。
図13(a)は、貫通孔の端面35a〜35cの面積に対するせん断面37a〜37cの面積の比率と貫通孔の端面近傍の第1回転子コア用電磁鋼板31aの座屈量との関係を示す図である。図13(b)は、貫通孔の端面35a〜35cの面積に対するせん断面37a〜37cの面積の比率と第1回転子コア用電磁鋼板31aの焼嵌め端面座屈量との関係を示す図である。図13(b)では、回転子コア用電磁鋼板の貫通孔の端面の面積に対するせん断面の面積の比率を70%以上100%以下にすることにより、良好な座屈量を有する回転子を形成できることが示される。
図13(b)に示すように、座屈量は、貫通孔の端面35a〜35cの面積に対するせん断面37a〜37cの比率が50%のとき、座屈量は0.1mmである。貫通孔の端面35a〜35cの面積に対するせん断面37a〜37cの比率が60%のとき、座屈量は0.025mmである。貫通孔の端面35a〜35cの面積に対するせん断面37a〜37cの比率が70%、80%、90%、100%のとき、座屈量はほぼゼロになる。
貫通孔の端面35a〜35cの面積に対するせん断面37の面積の比率が60%では、座屈量は0.025mmである。このため、貫通孔の端面5の面積に対するせん断面7の比率が60%である回転子コア用電磁鋼板4は、貫通孔の端面5の座屈した部分が疲労破壊して信頼性が低下するおそれがある。
貫通孔の端面5の面積に対するせん断面37の面積の比率が70%以上100%以下では、第1回転子コア用電磁鋼板31aの座屈量はほぼゼロになるので、焼嵌めしたときの回転子コア用電磁鋼板4の座屈量はほぼゼロになる。すなわち、貫通孔の端面5の面積に対するせん断面7の比率が70%以上100%以下である回転子コア用電磁鋼板4は、焼嵌めしたときに貫通孔の端面が座屈することがない。このため、貫通孔の端面5の面積に対するせん断面7の比率が70%以上100%以下である回転子コア用電磁鋼板4は、貫通孔の端面5の座屈した部分が疲労破壊して信頼性が低下するおそれが低い。
図13に示したシミュレーションの結果に基づいて、回転子コア用電磁鋼板の貫通孔の端面の面積に対するせん断面の面積の比率を70%以上100%以下とすることにより、貫通孔の端面の座屈量がゼロになり、貫通孔の端面の座屈した部分が疲労破壊して信頼性が低下することを防止できることを見出した。
図12及び13に示したシミュレーションの結果に基づけば、回転子コア用電磁鋼板の貫通孔の端面の面積に対するせん断面の面積の比率を70%以上90%以下とすることが好ましい。
〔実施例1〕
実施例1として、貫通孔の端面の面積に対するせん断面の面積の比率が50%である複数の回転子コア用電磁鋼板を積層し、回転子軸と焼嵌めした回転子の焼嵌め締結応力及び座屈量を実測した。
回転子コア用電磁鋼板の貫通孔の端面の面積に対するせん断面の面積の比率以外の実施条件を以下に示す。
1.回転子コア用電磁鋼板について
素材:C含有量0.002質量%、Si含有量2.0質量%、Al含有量0.3質量%、Mn含有量0.2質量%を含む鋼板
板面形状:中央部に直径50.0mmの貫通孔を有する直径170mmの円形状
板厚:0.35mm
積層枚数:200枚
2.回転子軸について
素材:S35C
形状:外径50mm、内径30mmの中空円柱形状
3.焼嵌め条件ついて
焼嵌め代:120μm(直径基準)
〔比較例1〕
比較例1として、貫通孔の端面の面積に対するせん断面の面積の比率が40%である回転子コア用電磁鋼板の焼嵌め締結応力及び座屈量を実測した。比較例1の実施条件は、回転子コア用電磁鋼板の貫通孔の端面の面積に対するせん断面の面積の比率が相違する以外は、実施例1と同一である。
図14は、比較例1の回転子の概略断面図である。
図14の矢印Cで示されるように、回転子コア用電磁鋼板1104の貫通孔の端面1105と、回転子軸1102との接触部において、回転子コア用電磁鋼板1104の貫通孔の端面1105が座屈する座屈現象が現れていた。
座屈現象は、貫通孔の端面の面積に対するせん断面の面積の比率が低くなるとともに、貫通孔の端面の面積に対する破断面の比率が高くなることにより生じる現象である。貫通孔の端面に対するせん断面の比率が低くなると、焼嵌め締結応力の重心が端面の中心からせん断面の方向に除々に移動する。さらに回転子コア用電磁鋼板の貫通孔の端面が外周方向に傾斜する凹凸面を有する破断面を有することにより、焼嵌め締結応力は、回転子軸の側面に対して鉛直方向の成分に加えて、回転子軸3の軸方向の成分を有することになる。座屈現象は、焼嵌め締結応力の回転子軸3の軸方向の成分により生じるモーメントに起因して生じると考えられている。
〔比較例2〕
比較例2として、回転子コア用電磁鋼板の貫通孔の端面をシェービングし、貫通孔の端面の面積に対する平滑面の比率が90%以上である回転子コア用電磁鋼板の焼嵌め締結応力及び座屈量を実測した。比較例2の実施条件は、回転子コア用電磁鋼板の貫通孔の端面の面積に対するせん断面の面積の比率が相違する以外は、実施例1と同一である。
実施例1、比較例1及び2の焼嵌め締結応力及び座屈量の測定結果について説明する。焼嵌め締結応力の実測値は、回転子コアを固定した状態で、回転子軸にねじりトルクを作用させることにより測定した。焼嵌め締結応力は、回転子コアと回転子軸との間にすべりが生じたときのねじりトルクから、以下の式(1)及び(2)から算定されている。
F=μ×π×d1×H×P (1)
T=F×d1/2 (2)
ここで、Fはねじりトルクで生じる回転子内周部円周方向の力であり、d1は回転子軸の口径であり、Hは回転子コアの高さであり、Pは焼嵌め締結応力であり、μは回転子軸外周と回転子コア内周の接触面の摩擦係数であり、Tはねじりトルクである。座屈量の実測値は、マイクロメータにより測定した。
まず、実施例1、比較例1及び2の焼嵌め締結応力の測定結果について説明する。実施例1の回転子の焼嵌め締結応力は91MPaであった。一方、貫通孔の端面の面積に対するせん断面の面積の比率が40%である比較例1の回転子の焼嵌め締結応力は86MPaであった。また、貫通孔の端面の面積に対するせん断面の面積の比率が90%以上である比較例2の回転子の焼嵌め締結応力は95MPaになった。実施例1、比較例1及び2の焼嵌め締結応力の測定結果は、図12に示すシミュレーション結果とほぼ一致している。したがって、これらの測定結果により、回転子コア用電磁鋼板の貫通孔の端面の面積に対するせん断面の面積の比率を50%以上90%以下とすることにより、回転子コアと回転子との間のすべりの発生を防止できることが確認された。
次に、実施例1、比較例1及び2の座屈量の測定結果について説明する。実施例1の回転子の座屈量は0.1mmであった。比較例1の回転子の座屈量は0.2mmであった。比較例2の回転子の座屈量はゼロであった。実施例1、比較例1及び2の座屈量の測定結果は、図13に示すシミュレーション結果とほぼ一致している。したがって、これらの測定結果により、回転子コア用電磁鋼板の貫通孔の端面の面積に対するせん断面の面積の比率を70%以上100%以下とすることにより、貫通孔の端面の座屈した部分が疲労破壊して信頼性が低下することを防止できることが確認された。
以下、貫通孔の端面の面積に対するせん断面の比率を所望の値とするための回転子コア用電磁鋼板の製造方法について説明する。
回転子コア用電磁鋼板は、図6のステップS101に示す電磁鋼板打ち抜き時に、貫通孔を形成するときの打抜きポンチと打抜きダイとの間の距離、すなわちクリアランスを規定することによって貫通孔の端面の面積に対するせん断面の比率が変化する。したがって、クリアランスを制御することによって、貫通孔の端面の面積に対するせん断面の比率を所望の値とすることができる。例えば、実施例1で使用される回転子コア用電磁鋼板において、クリアランスを回転子コア用電磁鋼板の板厚の6%にすることにより、貫通孔の端面の面積に対するせん断面の比率を50%にできる。また、実施例1で使用される回転子コア用電磁鋼板において、クリアランスを回転子コア用電磁鋼板の板厚の4%にすることにより、貫通孔の端面の面積に対するせん断面の比率を70%にできる。一方、クリアランスを2%未満にすると、金型の摩耗により金型を交換する頻度を高くなり製造コストが上昇するため、クリアランスは、2%以上にすることが好ましい。
以上、実施形態を説明したが、ここに記載したすべての例や条件は、発明および技術に適用する発明の概念の理解を助ける目的で記載されたものであり、特に記載された例や条件は発明の範囲を制限することを意図するものではなく、明細書のそのような例の構成は発明の利点および欠点を示すものではない。発明の実施形態を詳細に記載したが、各種の変更、置き換え、変形が発明の精神および範囲を逸脱することなく行えることが理解されるべきである。
1 回転子
2 回転子コア
3 回転子軸
4 回転子コア用電磁鋼板
5 回転子コア用電磁鋼板の貫通孔の端面
7 回転子コア用電磁鋼板の貫通孔の端面のせん断面
8 回転子コア用電磁鋼板の貫通孔の端面の破断面

Claims (1)

  1. 打抜かれた貫通孔が板面の中央部に形成され、前記貫通孔が互いに合致するように積層される複数の回転子コア用電磁鋼板を有する回転子コアと、
    前記積層された貫通孔に焼嵌めされた、焼嵌め締結応力が90MPa以上95MPa以下の回転子軸と、を有し、
    前記複数の前記回転子コア用電磁鋼板の貫通孔の端面に対するせん断面の比率の平均値が50%以上90%以下であることを特徴とする回転子。
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