JP6032100B2 - 散気装置および水処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、散気装置、および当該散気装置を備えた水処理装置に関する。
従来、複数の散気孔が形成された散気管を備えた散気装置を、膜モジュールユニットを備えた水処理装置(例えば活性汚泥処理装置、膜洗浄装置、膜分離装置、排水処理装置など)の水槽内に、膜モジュールユニットの下方に位置するように配置して、空気などの散気用気体を水槽内に噴出させ、被処理水を曝気するとともに、散気用気体の気泡の上昇を利用して膜モジュールに付着した汚泥等を剥離させること(膜モジュールの洗浄)が行われている。
散気装置としては、ブロワ等に接続された気体供給管に散気管が直接接続されたものや、例えば特許文献1に示すように気体供給管にヘッダー管等の主配管を介して複数の散気管が接続されたものなどがある。
散気装置は、通常、高風量の条件で運転を行うが、散気風量が高くなるほど電気消費量によるランニングコストや設備費等が高騰するという問題がある。
運転費用高騰という問題を解決するために、低風量かつ均一散気できる散気装置が開発されている。このような散気装置の運転方式は、大気開放式と大気不開放式との大きく2種類に分かれる。
大気不開放式は散気管内汚泥が乾燥して、閉塞を起こりやすいデメリットがある。一方、大気開放式は散気管内汚泥が常に湿潤状態であるため、閉塞が比較的起こりにくいが、散気停止時には管内に水槽内の水が浸入し、特に水面付近の高さにおいて、散気装置内への汚泥付着が多くなる。この汚泥が蓄積すると、管の有効内径を細くして散気が不良になる問題がある。間欠運転(サイクリック運転)の繰り返しによっても、散気管内に付着した汚泥が厚くなり、閉塞する可能性がある。散気が不良になると、膜モジュールに付着した汚泥等を剥離させることができなくなり、汚水の処理機能が低下する。
特開平11−244674号公報
特許文献1に記載の装置では、散気管内に間欠的に水を供給することにより、散気管内に滞留している汚泥を、乾燥して肥大化する前に洗い流すことができるが、散気管に気体を供給する主配管の汚泥付着による閉塞は防止できない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、汚泥による配管の閉塞をより確実に防止することができる散気装置を提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、長期間運転しても安定した散気を行うことができる水処理装置を提供することである。
本発明の第一の態様は、気体供給手段から気体が供給されて散気を行う散気装置であって、散気孔が形成された散気管と、前記散気管と接続されて前記散気管に気体を送る主配管と、前記主配管と前記気体供給手段とを接続するソケットとを備え、前記ソケットは、前記主配管の内径よりも大きい内径を有する大径部を備えている。
前記ソケットは、前記大径部と前記主配管との間に斜面を有してもよい。
前記ソケットは、内部に連通する注水ノズルを有してもよい。
前記主配管は可撓性を有してもよい。
本発明の第二の態様は、被処理水が入れられる水槽と、前記水槽内に配置される膜モジュールユニットと、前記散気管が前記膜モジュールユニットの下部に位置するように前記水槽内に配置される本発明の散気装置とを備える水処理装置である。
前記散気装置は、前記ソケットの大径部が前記水槽内における前記被処理水の水位と同等の高さに位置するように配置されてもよい。
本発明の散気装置によれば、汚泥による配管の閉塞をより確実に防止することができる。
また、本発明の水処理装置によれば、長期間運転しても散気装置の配管が閉塞しにくく、安定した散気を行うことができる。
本発明の一実施形態の水処理装置の構成を示す模式図である。 同水処理装置の膜モジュールを示す斜視図である。 同水処理装置の散気装置を示す模式図である。 同散気装置のソケットの変形例を示す図である。 同ソケットの他の変形例を示す図である。
本発明の一実施形態について、図1から図5を参照して説明する。図1は、本実施形態の水処理装置100の概略構成を示す模式図である。水処理装置100は、活性汚泥等を含む被処理水Wが投入される水槽10と、水槽10内に配置された膜モジュールユニット20と、膜モジュールユニット20の下方に配置された本発明の散気装置30と、散気装置30に気体を供給する気体供給装置40とを備えた、浸漬型膜分離装置である。
水槽10としては公知のものを使用することができる。水槽10の大きさは特に制限されないが、例えば、水深1m以上のものが好ましい。
図2は、膜モジュールユニット20を示す斜視図である。膜モジュールユニット20は、複数の膜モジュール21を備えている。膜モジュール21の構造にも特に制限はないが、本実施形態では中空糸膜などの膜エレメントを備えた構成とされている。各膜モジュール21には、吸引配管22(図1参照)を介して吸引ポンプ(図示略)が接続され、吸引濾過が可能に構成されている。
図3は、散気装置30を示す模式図である。散気装置30は、水槽10の深さ方向に延びる主配管部31と、主配管部31に接続されるヘッダー管32と、ヘッダー管32に接続された複数の散気管33とを備えている。
主配管部31は、気体供給手段としての気体供給装置40から供給される気体をヘッダー管32に送る。ヘッダー管32に送られた気体は、各散気管33に形成された散気孔33aから噴出され、被処理水Wの曝気が行われる。本発明の気体供給手段としては、ポンプやブロワ等の手段を用いることができる。
主配管部31は、可撓性の主配管51と、主配管の上端部に取り付けられたソケット52とを備えている。
主配管51としては、軟質材料で形成されたホース等を好適に用いることができる。例えばポリ塩化ビニル(PVC)、金属網入りの樹脂製ホース等を用いると、水槽10の深さに合わせて長さを調節でき、かつ強度にも優れた構成とすることができる。
主配管51の径は特に限定されないが、JIS規格65A以上のサイズとされるのが好ましい。また、主配管51の断面形状は円形には限られず、楕円形、方形、多角形等であってもよい。断面形状が円形以外の場合は、軸線方向に直交する径方向における寸法の最大値を主配管の径と定義する。
ソケット52は、一方の端部が主配管51に接続され、他方の端部が気体供給装置40に接続されることにより、主配管51と気体供給装置40とを気体供給可能に接続する。
ソケット52は、主配管51に接続される第一部材53と、気体供給装置40に接続される第二部材54とからなる。第一部材53は、主配管に接続される下端部の径が主配管51と略同一であり、上端部に向かうに従って径方向の寸法が徐々に大きくなる形状を有する。第一部材53の上端は開口しており、下側の内面に斜面53aを有する。第二部材54は、第一部材53を上下反転したような形状とされており、径方向の寸法が大きい下端部が第一部材53の上端部と嵌合され、上端部は気体供給装置40と接続される。
第二部材54の外周面には、内部に連通する注水ノズル54aが設けられており、注水ノズル54aにホース等を接続して処理済みの水(処理水)や、水道水等を注入し、ソケット52の内部を洗浄することができる。洗浄に用いる水は、これに限られず、例えば公知の薬剤を溶解した水が用いられてもよい。また、洗浄水は加圧して注入されてもよい。洗浄頻度や洗浄時の流量は適宜設定できるが、少なくとも一週間に一回程度実施されるのが好ましい。
第一部材53と第二部材54とが一体となって構成されたソケット52は、主配管51の内径よりも径方向の寸法が大きい内径を有する大径部52aを有している。
ソケット52と気体供給装置40および主配管51との接続は、気密を保持できていればよく、その具体的方法に特に制限はないが、パッキンを備えたネジ嵌合等により接合すると、ソケット52を取り外して内部に蓄積した汚泥を除去することが容易となり、好ましい。
ソケット52の材質としては、例えばポリカーボネート、ポリスルフォン、ポリエチレン、ポリプロピレン、アクリル樹脂、ABS樹脂、塩化ビニル樹脂等の合成樹脂や、金属などを用いることができる。透明性を有する材料でソケット52を形成すれば、ソケット内部の汚泥蓄積状況を容易に把握することができる。
ソケット52の設置位置は、水処理装置100の使用時における被処理水Wの水位の上下変動を考慮して、平均水位の上下50mmの範囲内に大径部52aが位置するように設定されるのが好ましく、平均水位の位置に大径部52aが位置するように設定されるのがさらに好ましい。この点については、使用時の動作の説明において詳述する。
気体供給装置40としては、公知のブロワ等を用いることができる。供給する気体は、空気が一般的であるが、例えば酸素、窒素、アルゴン等の空気以外の気体が用いられてもよい。
主配管51に供給される気体の量(風量)は、散気管一本あたり50〜100L/minが好ましい。風量が上記範囲内であれば、各散気孔に与える散気圧力を均一化でき、その結果、より均一に散気することができる。また、散気孔の目詰まりも防止でき、膜モジュール21へ悪影響を及ぼしにくい。
主配管51内における気体の流速は、8.0m/s以下とされるのが好ましい。上述のような流速、風量の条件を考慮しつつ、主配管の規格を決め、主配管51およびソケット52の具体的寸法を設計するとよい。
上記のように構成された散気装置30および水処理装置100の使用時の動作について説明する。
本実施形態の散気装置30は、大気開放式の運転方式で運転される。間欠運転等により、散気装置30の動作が停止されると、水槽10内の被処理水Wが散気孔33aから散気管33内に浸入し、ヘッダー管32を通って主配管部31内に入る。運転方式が大気開放式であるため、主配管部31内に入った被処理水Wの水位は、水槽10内の被処理水Wの水位と概ね同等となり、ソケット52内に被処理水Wの水面が位置する。このとき、被処理水Wに含まれる汚泥の濃度は、水面近くで最も高くなるため、汚泥の多くがソケット52内に位置し、散気を再開した際には主配管部31の内面に残留する汚泥の多くがソケット52の内面に付着する。
ソケット52は、主配管51の径よりも大きい大径部52aを有するため、ソケット52の単位長さあたりの容積は主配管51よりも大きい。したがって、ソケット52内を閉塞するためにはより多くの汚泥が必要となるため、主配管部31に被処理水Wが上がってきても主配管部が閉塞しにくい。
さらにソケット52の内面に付着した汚泥の一部は、大径部52aと主配管51との間にある斜面53a上を滑って下方に落下するため、ソケット52内に汚泥が蓄積しにくい。これにより、主配管部の閉塞がさらに抑制される。
必要に応じて、注水ノズル54aから洗浄水を注入し、ソケット52の内面に付着した汚泥を湿潤化したり、除去したりすることで、閉塞をさらに確実に抑制することが可能となる。
以上説明したように、本実施形態の散気装置30および水処理装置100によれば、大気開放式の運転方式で運転して停止時に主配管部31に被処理水Wが進入してきても、被処理水に含まれる汚泥によって主配管部31が閉塞することを好適に抑制し、長期間安定した運転を行うことができる。
本実施形態の散気装置および水処理装置について、実施例及び比較例を用いてさらに説明する。なお、本発明は下記実施例の内容により何ら限定されるものではない。
(実施例1)
主配管51として、JIS規格32AのPVC製ホースを用いた。ソケット52として材質がステンレス、大径部の径方向寸法が55mmのものを用いた。気体供給装置40を、風量100L/minで、3時間あたり停止時間1分(179分運転後1分停止)で間欠運転しながら水処理を行った。主配管51内の気体の流速は、1.5m/s(計算値)であった。ソケット52内の洗浄を行わずに11日間運転したところ、水槽10内の被処理水の水位と同等の高さの位置においてソケット52の内面に汚泥の付着を認めたが、閉塞は発生しなかった。
(実施例2)
主配管51として、JIS規格65AのPVC製ホースを用いた。ソケット52として材質がステンレス、大径部の径方向寸法が89mmのものを用いた。気体供給装置40を、実施例1と同一条件で間欠運転しながら水処理を行った。主配管51内の気体の流速は、0.5m/s(計算値)であった。ソケット52内の洗浄を行わずに11日間運転したところ、水槽10内の被処理水の水位と同等の高さの位置においてソケット52の内面に汚泥の付着を認めたが、閉塞は発生しなかった。
(実施例3)
主配管51として、可撓性を有さないJIS規格65AのPVC製パイプを用いた。ソケット52として材質がステンレス、大径部の径方向寸法が89mmのものを用いた。気体供給装置40を、実施例1と同一条件で間欠運転しながら水処理を行った。主配管51内の気体の流速は、0.5m/s(計算値)であった。ソケット52内の洗浄を行わずに11日間運転したところ、水槽10内の被処理水の水位と同等の高さの位置においてソケット52の内面に汚泥の付着を認めたが、閉塞は発生しなかった。
(実施例4)
主配管51として、JIS規格40AのPVC製パイプを用いた。ソケット52として材質がステンレス、大径部の径方向寸法が48mmのものを用いた。気体供給装置40を、風量200L/minで、1時間あたり停止時間1分(59分運転後1分停止)で間欠運転しながら水処理を行った。主配管51内の気体の流速は、2.7m/s(計算値)であった。ソケット52内の洗浄を行わずに11日間運転したところ、水槽10内の被処理水の水位と同等の高さの位置においてソケット52の内面に汚泥の付着を認めたが、閉塞は発生しなかった。
(実施例5)
主配管51として、JIS規格40AのPVC製パイプを用いた。ソケット52として材質がステンレス、大径部の径方向寸法が48mmのものを用いた。気体供給装置40を、風量400L/minで、1時間あたり停止時間1分(59分運転後1分停止)で間欠運転しながら水処理を行った。主配管51内の気体の流速は、5.5m/s(計算値)であった。ソケット52内の洗浄を行わずに11日間運転したところ、水槽10内の被処理水の水位と同等の高さの位置においてソケット52の内面に汚泥の付着を認めたが、閉塞は発生しなかった。
(実施例6)
主配管51として、JIS規格65AのPVC製ホースを用いた。ソケット52として材質がステンレス、大径部の径方向寸法が89mmのものを用いた。気体供給装置40を、風量200L/minで、3時間あたり停止時間1分(179分運転後1分停止)で間欠運転しながら水処理を行った。主配管51内の気体の流速は、1.1m/s(計算値)であった。ソケット52内の洗浄を行わずに1週間運転したところ、水槽10内の被処理水の水位と同等の高さの位置においてソケット52の内面に汚泥の付着を認めたが、閉塞は発生しなかった。
(実施例7)
主配管51として、JIS規格65Aのステンレス(SUS)製パイプを用いた。ソケット52として材質がステンレス、大径部の径方向寸法が89mmのものを用いた。実施例6と同一の条件で間欠運転しながら水処理を行った。主配管51内の気体の流速は、1.1m/s(計算値)であった。ソケット52内の洗浄を行わずに1週間運転したところ、水槽10内の被処理水の水位と同等の高さの位置においてソケット52の内面に汚泥の付着を認めたが、閉塞は発生しなかった。
(実施例8)
主配管51として、JIS規格65AのPVC製ホースを用いた。ソケット52として材質がステンレス、大径部の径方向寸法が89mmのものを用いた。気体供給装置40を、風量200L/minで、6時間あたり停止時間1分(359分運転後1分停止)で間欠運転しながら水処理を行った。主配管51内の気体の流速は、1.1m/s(計算値)であった。ソケット52内の洗浄を行わずに1週間運転したところ、水槽10内の被処理水の水位と同等の高さの位置においてソケット52の内面に汚泥の付着を認めたが、閉塞は発生しなかった。
(実施例9)
主配管51として、JIS規格65AのSUS製パイプを用いた。ソケット52として材質がステンレス、大径部の径方向寸法が89mmのものを用いた。気体供給装置40を、実施例8と同一条件で間欠運転しながら水処理を行った。主配管51内の気体の流速は、1.1m/s(計算値)であった。ソケット52内の洗浄を行わずに1週間運転したところ、水槽10内の被処理水の水位と同等の高さの位置においてソケット52の内面に汚泥の付着を認めたが、閉塞は発生しなかった。
(実施例10)
主配管51として、JIS規格32AのPVC製ホースを用いた。ソケット52として材質がステンレス、大径部の径方向寸法が55mmのものを用いた。気体供給装置40を、実施例6と同一条件で間欠運転しながら水処理を行った。主配管51内の気体の流速は、4.3m/s(計算値)であった。ソケット52内の洗浄を行わずに1週間運転したところ、水槽10内の被処理水の水位と同等の高さの位置においてソケット52の内面に汚泥の付着を認めたが、閉塞は発生しなかった。
(実施例11)
主配管51として、JIS規格65AのPVC製ホースを用いた。ソケット52として材質がステンレス、大径部の径方向寸法が89mmのものを用いた。気体供給装置40を、実施例6と同一条件で間欠運転しながら水処理を行った。主配管51内の気体の流速は、1.1m/s(計算値)であった。ソケット52内の洗浄を行わずに1週間運転したところ、水槽10内の被処理水の水位と同等の高さの位置においてソケット52の内面に汚泥の付着を認めたが、閉塞は発生しなかった。その後、注水ノズル54aから洗浄水を注入すると、ソケット52の内面に付着した汚泥を剥離除去することができた。
(比較例1)
ソケット52を用いず、主配管51を気体供給装置40に直接接続した点を除き、実施例1と同様の条件で水処理を行った。11日間運転したところ、水槽10内の被処理水の水位と同等の高さの位置において主配管51の内面に汚泥が付着し、主配管部が閉塞した。
(比較例2)
ソケット52を用いず、主配管51を気体供給装置40に直接接続した点を除き、実施例2と同様の条件で水処理を行った。11日間運転したところ、水槽10内の被処理水の水位と同等の高さの位置において主配管51の内面に汚泥が付着し、主配管部が閉塞した。
(比較例3)
ソケット52を用いず、主配管51を気体供給装置40に直接接続した点を除き、実施例3と同様の条件で水処理を行った。11日間運転したところ、水槽10内の被処理水の水位と同等の高さの位置において主配管51の内面に汚泥が付着し、主配管部が閉塞した。
(比較例4)
ソケット52を用いず、主配管51を気体供給装置40に直接接続した点を除き、実施例4と同様の条件で水処理を行った。11日間運転したところ、水槽10内の被処理水の水位と同等の高さの位置において主配管51の内面に汚泥が付着し、主配管部が閉塞した。
(比較例5)
ソケット52を用いず、主配管51を気体供給装置40に直接接続した点を除き、実施例5と同様の条件で水処理を行った。1週間運転したところ、水槽10内の被処理水の水位と同等の高さの位置において主配管51の内面に汚泥が付着し、主配管部が閉塞した。
(比較例6)
ソケット52を用いず、主配管51を気体供給装置40に直接接続した点を除き、実施例6と同様の条件で水処理を行った。1週間運転したところ、水槽10内の被処理水の水位と同等の高さの位置において主配管51の内面に汚泥が付着し、主配管部が閉塞した。
(比較例7)
ソケット52を用いず、主配管51を気体供給装置40に直接接続した点を除き、実施例7と同様の条件で水処理を行った。1週間運転したところ、水槽10内の被処理水の水位と同等の高さの位置において主配管51の内面に汚泥が付着し、主配管部が閉塞した。
(比較例8)
ソケット52を用いず、主配管51を気体供給装置40に直接接続した点を除き、実施例8と同様の条件で水処理を行った。1週間運転したところ、水槽10内の被処理水の水位と同等の高さの位置において主配管51の内面に汚泥が付着し、主配管部が閉塞した。
(比較例9)
ソケット52を用いず、主配管51を気体供給装置40に直接接続した点を除き、実施例9と同様の条件で水処理を行った。1週間運転したところ、水槽10内の被処理水の水位と同等の高さの位置において主配管51の内面に汚泥が付着し、主配管部が閉塞した。
(比較例10)
ソケット52を用いず、主配管51を気体供給装置40に直接接続した点を除き、実施例10と同様の条件で水処理を行った。1週間運転したところ、水槽10内の被処理水の水位と同等の高さの位置において主配管51の内面に汚泥が付着し、主配管部が閉塞した。
(比較例11)
ソケット52を用いず、主配管51を気体供給装置40に直接接続した点を除き、実施例11と同様の条件で水処理を行った。1週間運転したところ、水槽10内の被処理水の水位と同等の高さの位置において主配管51の内面に汚泥が付着し、主配管部が閉塞した。その後、主配管51と気体供給装置40とを切り離し、主配管51の上部開口から洗浄水を注入したが、主配管51の内面に付着した汚泥を剥離除去することはできなかった。
以上、本発明の各実施形態および実施例について説明したが、本発明の技術範囲は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において各構成要素に種々の変更を加えたり、削除したり、各実施形態の構成を組み合わせたりすることが可能である。
例えば、上述の実施例の一部で示したように、本発明の散気装置において、主配管は必ずしも可撓性を有さなくてもよい。ただし、主配管が可撓性を有していると、気体供給等により主配管が振動して汚泥が主配管部の内面から剥離しやすくなる。その結果、汚泥による閉塞をさらに起こしにくくなるため好ましい。
また、ソケットについても様々な変更が加えられてもよい。以下にソケットの変形例のいくつかを示す。
図4に示す変形例のソケット52Aでは、注水ノズル54aが2つ設けられている。このようにすると、洗浄水を当てにくい一方の注水ノズルの接続部付近の内面に他方の注水ノズルから供給した洗浄水を当てることができるため、洗浄水の「死角」を減らしてより効果的に洗浄を行うことができる。死角をさらに減らすために、注水ノズルを3つ以上設けてもよいことは当然である。
図5に示す変形例のソケット52Bでは、注水ノズル54aが水平でなく、斜め上方に延びるように設けられている。このようにすると、洗浄水を斜面53aにあてやすくなり、効果的に洗浄を行うことができる。注水ノズルの傾き角度は、斜面との位置関係等を考慮して適宜決定されてよい。
この他、ソケットは、2つに分かれない単一の部材として形成してもよいし、上側と下側でなく、例えば左右の2部材で形成してもよい。さらには、3つ以上の部材を一体にした構成としてもよい。ただし、分割されるように構成すると、上述のように内部に蓄積した汚泥を除去しやすいという利点がある。
また、ソケットについて、上述の分解掃除や使い捨てによる交換を前提とすれば、注水ノズルは必ずしも設けなくてもよい。
さらに、本発明のソケットは、少なくとも大径部を備えていればよく、他の部位の形状は、装置の他の部位との接続等を考慮して適宜設定されてよい。
10 水槽
20 膜モジュールユニット
30 散気装置
33 散気管
33a 散気孔
40 気体供給装置(気体供給手段)
51 主配管
52、52A、52B ソケット
52a 大径部
53a 斜面
54a 注水ノズル
100 水処理装置
W 被処理水

Claims (6)

  1. 気体供給手段から気体が供給されて散気を行う散気装置であって、
    散気孔が形成された散気管と、
    前記散気管と接続されて前記散気管に気体を送る主配管と、
    前記主配管と前記気体供給手段とを接続するソケットと、
    を備え、
    前記ソケットは前記主配管の内径よりも大きい内径を有する大径部を備える、散気装置。
  2. 前記ソケットは前記大径部と前記主配管との間に斜面を有する、請求項1に記載の散気装置。
  3. 前記ソケットは内部に連通する注水ノズルを有する、請求項1または2に記載の散気装置。
  4. 前記主配管が可撓性を有する、請求項1から3のいずれか一項に記載の散気装置。
  5. 被処理水が入れられる水槽と、
    前記水槽内に配置される膜モジュールユニットと、
    前記散気管が前記膜モジュールユニットの下部に位置するように前記水槽内に配置された請求項1から4のいずれか一項に記載の散気装置と、
    を備える水処理装置。
  6. 前記散気装置は、前記ソケットの大径部が前記水槽内における前記被処理水の水位と同等の高さに位置するように配置される、請求項5に記載の水処理装置。
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