JP6030896B2 - 階調削減装置及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、原画像の階調を削減する階調削減装置及びそのプログラムに関するものである。
n×n画素からなるブロックに分割された画像信号に基づいて、ブロック内の画素平均と偏差を求め、これらを閾値判定して平均値又は偏差信号のいずれか一方を削減して、ブロック内の階調数を減少させることで情報量を削減するような画像符号化装置及び画像復号装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、画像の階調値(輝度値)ごとの度数を示すヒストグラムを調べ、階調削減を行う際に、度数が高い階調値ほど多くの階調を割り当てるようにするLloyd-Max法が知られている(例えば、非特許文献1及び2参照)。
特許第3658096号公報
S.P.Lloyd, "Least squares quantization in PCM", IEEE Trans. Information Theory, vol.IT-28, pp.129-136, March 1982 J.Max, "Quantizing for minimum distortion", IEEE Trans. Information Theory, vol.IT-7, pp.7-12, March 1960
しかし、従来のビット誤差丸め処理などによる単純な階調削減や、特許文献1に記載の階調削減装置は、画像ごとの特徴を考慮した階調削減法ではないため、画像劣化が大きかった。
一方、従来のLloyd-Max法は、度数が高い階調値に多くの階調を割り当てて階調削減を行うため、原画像と階調削減画像との誤差を最小化するという観点からは最適な階調削減方法といえる。しかし、Lloyd-Max法では視覚的かつ信号処理の観点からは最適な階調削減とはいえなかった。なぜなら、Lloyd-Max法では例えば雑音が支配的な階調値においても、その度数が高ければ多くの階調を割り当てて階調削減を行ってしまうからである。
かかる事情に鑑みてなされた本発明の目的は、視覚的かつ信号処理的に優れ、画像ごとに最適化された階調削減を行うことが可能な階調削減装置及びプログラムを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明に係る階調削減装置は、原画像を周波数分解して複数の周波数帯域成分を生成する周波数分解部と、前記周波数帯域成分の全帯域成分に対する空間最高周波数帯域成分のパワーの割合に基づいて複数の雑音閾値を決定する雑音閾値決定部と、前記周波数帯域成分及び前記雑音閾値から原画像の孤立点を検出し、原画像から該孤立点を除去した雑音除去画像を前記雑音閾値ごとに生成する雑音除去画像生成部と、前記雑音除去画像のヒストグラムを訓練データとして生成するとともに、階調を削減するための階調変換テーブルを生成する階調削減初期情報生成部と、前記訓練データ及び前記階調変換テーブルを初期値として用いるLloyd-Max法により前記原画像の階調を削減した階調削減画像を生成するとともに、該階調削減画像を元の階調数に復元するための逆量子化テーブルを生成する階調削減部と、前記階調削減画像に前記逆量子化テーブルをそれぞれ適用し、原画像と同じ階調数である階調復元画像を生成する階調復元画像生成部と、原画像との差分が最小となる階調復元画像に対応する雑音閾値を補助情報として出力するとともに、前記階調削減部により生成された複数の階調削減画像のうち、原画像との差分が最小となる階調復元画像に対応する階調削減画像を選択して出力する階調削減画像決定部と、を備えることを特徴とする。
さらに、本発明に係る階調削減装置において、前記周波数帯域成分の全帯域成分に対する空間最低周波数帯域成分のパワーの割合に基づいて複数のグラデーション閾値を決定するグラデーション閾値決定部と、前記周波数帯域成分及び前記グラデーション閾値から原画像のグラデーション領域を検出し、該グラデーション領域のみからなるグラデーション画像を生成するグラデーション画像生成部と、を更に備え、前記階調削減初期情報生成部は、前記雑音除去画像のヒストグラムに対して、前記グラデーション画像の階調値の度数が高くなるように重み付けしたヒストグラムを前記訓練データとして生成し、前記階調削減画像決定部は、原画像との差分が最小となる階調復元画像に対応する雑音閾値及びグラデーション閾値を補助情報として出力することを特徴とする。
さらに、本発明に係る階調削減装置において、前記雑音除去画像生成部は、前記周波数帯域成分のうちの空間最高周波数帯域成分について、前記雑音閾値を超える要素の階調値を1、前記雑音閾値以下の要素の階調値を0とする2値化画像を生成し、前記2値化画像の階調値が1である要素について、該要素を中心とする所定の判定領域内の階調値の合計値が所定の閾値以下である場合には、当該要素に対応する原画像の画素を孤立点と判定することを特徴とする。
また、本発明に係る階調削減装置は、原画像を周波数分解して複数の周波数帯域成分を生成する周波数分解部と、前記周波数帯域成分の全帯域成分に対する空間最低周波数帯域成分のパワーの割合に基づいて複数のグラデーション閾値を決定するグラデーション閾値決定部と、前記周波数帯域成分及び前記グラデーション閾値から原画像のグラデーション領域を検出し、該グラデーション領域のみからなるグラデーション画像を生成するグラデーション画像生成部と、前記原画像のヒストグラムに対して、前記グラデーション画像の階調値の度数が高くなるように重み付けしたヒストグラムを訓練データとして生成するとともに、階調を削減するための階調変換テーブルを生成する階調削減初期情報生成部と、前記訓練データ及び前記階調変換テーブルを初期値として用いるLloyd-Max法により前記原画像の階調を削減した階調削減画像を生成するとともに、該階調削減画像を元の階調数に復元するための逆量子化テーブルを生成する階調削減部と、前記階調削減画像に前記逆量子化テーブルをそれぞれ適用し、原画像と同じ階調数である階調復元画像を生成する階調復元画像生成部と、原画像との差分が最小となる階調復元画像に対応するグラデーション閾値を補助情報として出力するとともに、前記階調削減部により生成された複数の階調削減画像のうち、原画像との差分が最小となる階調復元画像に対応する階調削減画像を選択して出力する階調削減画像決定部と、を備えることを特徴とする。
さらに、本発明に係る階調削減装置において、前記グラデーション画像生成部は、前記周波数帯域成分の全帯域成分に対する空間低周波数帯域成分のパワーの割合が前記グラデーション閾値を超える領域をグラデーション領域と決定することを特徴とする。
また、上記課題を解決するため、本発明に係るプログラムは、コンピュータを、上記階調削減装置として機能させることを特徴とする。
本発明によれば、視覚的かつ信号処理的に優れ、画像ごとに最適化された階調削減を行うことができるようになる。
本発明の実施例1の階調削減装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の実施例1の階調削減装置における周波数分解部による処理を説明する図である。 本発明の実施例1の階調削減装置における雑音除去画像生成部の構成例を示すブロック図である。 本発明の実施例1の階調削減装置における孤立点検出部による孤立点判定処理を説明する図である。 本発明の実施例1の階調削減装置における階調削減初期情報生成部の構成例を示すブロック図である。 本発明の実施例2の階調削減装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の実施例2の階調削減装置におけるグラデーション画像生成部の構成例を示すブロック図である。 本発明の実施例2の階調削減装置における階調削減初期情報生成部の構成例を示すブロック図である。 本発明の実施例3の階調削減装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の実施例3の階調削減装置における階調削減初期情報生成部の構成例を示すブロック図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
まず、本発明の実施例1の階調削減装置について説明する。実施例1の階調削減装置は、原画像の雑音を考慮して原画像の階調を削減する。図1は、実施例1の階調削減装置の構成例を示すブロック図である。図1に示すように、階調削減装置1は、周波数分解部10と、雑音閾値決定部20と、雑音除去画像生成部30と、階調削減初期情報生成部40と、階調削減部50と、階調復元画像生成部60と、階調削減画像決定部70と、を備える。
周波数分解部10は、原画像を周波数分解(例えば、ウェーブレットパケット分解)して、複数の周波数帯域成分を生成し、雑音閾値決定部20及び雑音除去画像生成部30に出力する。以下では、説明の便宜上、周波数分解成分(周波数帯域成分)のように周波数帯域毎に分解された画像を構成する最小単位を「要素」と称し、原画像のように周波数分解されていない画像を構成する最小単位を「画素」と称して、両者を区別することとする。
図2は、周波数分解部10による空間方向の周波数分解処理を説明する図である。図2では、原画像を空間方向に2階ウェーブレットパケット分解した場合の分解図を示しており、太線は1階ウェーブレットパケット分解の各周波数帯域を示している。図2に示すウェーブレットパケット分解の例では、低周波側、高周波側を空間方向に均等に周波数分解している。この分解図では空間周波数成分を、水平方向においては右側ほど高周波成分とし、垂直方向においては下側ほど高周波成分としている。よって、図2に示すように、左上は空間最低周波数帯域成分(周波数分解部10により生成された複数の周波数分解成分のうち最も周波数が低い帯域成分)となり、右下は空間最高周波数帯域成分(周波数分解部10により生成された複数の周波数分解成分のうち最も周波数が高い帯域成分)となる。なお、空間方向に加えて時間方向に周波数分解を行ってもよい。
図2では説明の便宜上、デシメーション有りでウェーブレットパケット分解を行った場合の分解図を示しているが、後述する孤立点検出部301にて原画像の画素単位で孤立点(雑音)を除去することができるようにするために、周波数分解部10はデシメーション無し(すなわち、周波数帯域成分の画像サイズの縮小無し)で周波数分解を行い、生成される各周波数帯域成分の画像サイズを同一としてもよい。
雑音閾値決定部20は、周波数分解部10により生成された周波数分解成分の全帯域成分に対する空間最高周波数帯域成分のパワーの割合(以下、「空間最高周波数帯域成分の割合」という)を、各要素位置について算出する。そして、雑音閾値決定部20は、空間最高周波数帯域成分の割合の平均値を基準として、複数の空間最高周波数帯域成分の割合を雑音閾値として決定し、雑音除去画像生成部30に出力する。例えば、0%から、空間最高周波数帯域成分の割合の平均値までをn等分した複数の値を雑音閾値として決定する。この場合、空間最高周波数帯域成分の割合の平均値が10%、n=5とすると、2%、4%、6%、8%、10%が雑音閾値となる。
雑音除去画像生成部30は、周波数分解部10により生成された周波数帯域成分、及び雑音閾値決定部20により決定された雑音閾値を用いて原画像の孤立点を検出し、該孤立点を雑音とみなす。そして、原画像から雑音が除去された雑音除去画像を生成し、階調削減初期情報生成部40に出力する。
図3は、雑音除去画像生成部30の構成例を示すブロック図である。図3に示すように、雑音除去画像生成部30は、孤立点検出部301と、再構成部302と、を備える。
孤立点検出部301は、周波数分解部10により生成された周波数帯域成分を解析して原画像の孤立点を検出する。具体的には、孤立点検出部301は、空間最高周波数帯域成分の割合を各要素位置について算出する。そして、孤立点検出部301は、雑音閾値決定部20により決定された複数の雑音閾値のうちの1つを選択し、算出した空間最高周波数帯域成分の割合が選択した雑音閾値Thを超える要素の値を1とし、雑音閾値Th以下の要素の値を0とする2値化画像Bを生成する。
孤立点検出部301は、2値化画像Bの要素値が1である要素について、該要素を中心とする所定の判定領域内の要素値の合計値と、所定の閾値Thとを比較する。2値化画像Bの判定領域内の要素値の合計値が閾値Thを超える場合には、当該要素は孤立点要素ではないと判定し、2値化画像Bの判定領域内の要素値の合計値が閾値Th以下である場合には、当該要素を孤立点要素と判定し、孤立点要素に対応する原画像の画素を孤立点と判定する。
図4は、孤立点検出部301による孤立点判定処理を説明する図である。図4に示す例では、判定領域は3×3要素である。閾値Thを1とすると、2値化画像Bの要素値が1となる要素素の周囲の8要素の要素値が0であるときのみ、2値化画像Bの要素値が1である要素を孤立要素とみなす。よって、閾値Th=1の場合、図中の要素P1は孤立点要素であると判定され、要素P2と要素P3は孤立点要素と判定されない。
そして、孤立点検出部301は、各周波数帯域成分について、孤立点要素であると判定した要素位置の要素値を0とし、再構成部302に出力する。ただし、直流成分に雑音が含まれる場合には孤立点要素として検出されないおそれがあるため、直流成分を有する空間最低周波数帯域成分については階調値を変更しないようにするのが好適である。
再構成部302は、孤立点検出部301から入力される孤立点検出後の周波数帯域成分を用いて再構成処理を行い、雑音除去画像を生成し、階調削減初期情報生成部40に出力する。例えば、周波数分解部10においてn階ウェーブレットパケット分解を行って周波数帯域成分を生成していた場合には、孤立点検出後の周波数帯域成分をn階ウェーブレットパケット再構成する。
階調削減初期情報生成部40は、雑音除去画像生成部30により生成された雑音除去画像のヒストグラムを訓練データとして生成するとともに、階調削減ビット数に基づく階調変換テーブルを生成する。そして、訓練データ及び階調変換テーブルを階調削減部50に出力する。なお、階調削減ビット数はユーザにより指定されるものとする。
図5は、階調削減初期情報生成部40の構成例を示すブロック図である。図5に示すように、階調削減初期情報生成部40は、ヒストグラム生成部401と、階調変換テーブル生成部402と、を備える。
ヒストグラム生成部401は、雑音除去画像生成部30により生成された雑音除去画像について階調値ごとの度数を示すヒストグラムを訓練データとして生成し、階調削減部50に出力する。
階調変換テーブル生成部402は、階調削減ビット数に応じて階調変換テーブルを生成し、階調削減部50に出力する。階調変換テーブルは、原画像の色深度がnビット(階調数2)、階調削減ビット数がmビットの場合、nビットを(n−m)ビットに線形変換する階調変換テーブルである。
階調削減部50は、階調削減初期情報生成部40により生成された訓練データ及び階調変換テーブルを初期値として用いるLloyd-Max法により、原画像の階調を削減した階調削減画像を生成する。階調削減部50は、訓練データの度数に応じて各階調の量子化ステップを決定して階調削減画像を生成した後、階調削減画像を逆階調変換して原画像と同じ階調数の画像を生成する。そして、原画像と逆階調変換した画像との差分値が所定の閾値以下となるまで、訓練データ、及び階調変換テーブルを更新し、階調削減処理を繰り返し行う。Lloyd-Max法によれば、度数の高い階調ほど量子化ステップを小さくするため、原画像と階調削減画像との誤差を小さくすることができる。Lloyd-Max法の詳細については、非特許文献1及び2を参照されたい。
また、階調削減部50は、生成した階調削減部を元の階調数に復元するための逆量子化テーブルを生成し、階調復元画像生成部60に出力する。ここで、逆量子化テーブルとは、階調削減画像を生成した際の階調変換テーブルの入力値を出力値とし、階調変換テーブルの出力値を入力値としたテーブルである。ただし、階調変換テーブルは1つの出力値に対して複数の入力値が対応するため、階調変換テーブルの入力値のうちから選択した1つの値(例えば、入力値の平均値を四捨五入した値、又は入力値の中央値)を逆量子化テーブルの出力値とする。例えば、階調削減部50は、下記の表1の階調変換テーブルから、表2の逆量子化テーブルを生成する。
Figure 0006030896
Figure 0006030896
階調復元画像生成部60は、階調削減部50から入力される階調削減画像に、階調削減部50から入力される逆量子化テーブルを適用し、原画像と同じ階調数である階調復元画像を生成する。そして、階調復元画像を階調削減画像決定部70に出力する。
上述した雑音除去画像生成部30、階調削減初期情報生成部40、階調削減部50、及び階調復元画像生成部60の処理は、雑音閾値決定部20により決定された雑音閾値ごとに行われる。よって、雑音閾値決定部20により決定された雑音閾値がn個の場合には、階調復元画像生成部60によりn種類の階調復元画像が生成される。
階調削減画像決定部70は、原画像と、階調復元画像生成部60から入力されるn種類の階調復元画像との差分を算出する。そして、原画像との差分が最小となる階調復元画像に対応する雑音閾値を、補助情報として外部に出力する。また、階調削減画像決定部70は、階調削減部50により生成された複数の階調削減画像のうち、原画像との差分が最小となる階調復元画像に対応する階調削減画像を選択して外部に出力する。
上述したように、実施例1の階調削減装置1は、周波数分解部10にて、原画像を周波数分解して複数の周波数帯域成分を生成し、雑音閾値決定部20にて、空間最高周波数帯域成分の割合に基づいて複数の雑音閾値を決定し、雑音除去画像生成部30にて、周波数帯域成分及び雑音閾値から原画像の孤立点を検出し、原画像から該孤立点を除去した雑音除去画像を雑音閾値ごとに生成し、階調削減初期情報生成部40にて、雑音除去画像のヒストグラムを訓練データとして生成するとともに、階調を削減するための階調変換テーブルを生成する。そして、階調削減部50にて、訓練データ及び階調変換テーブルを初期値として用いるLloyd-Max法により階調削減画像を生成するとともに、該階調削減画像を元の階調数に復元するための逆量子化テーブルを生成し、階調復元画像生成部60にて、階調削減画像に逆量子化テーブルをそれぞれ適用して階調復元画像を生成し、階調削減画像決定部70にて、原画像との差分が最小となる階調復元画像に対応する雑音閾値を補助情報として出力するとともに、階調削減部50により生成された複数の階調削減画像のうち、原画像との差分が最小となる階調復元画像に対応する階調削減画像を選択して出力する。
このように、実施例1の階調削減装置1によれば、雑音を考慮して階調変換することにより、視覚的かつ信号処理的に優れ、画像ごとに最適化された階調削減を行うことができる。特に、階調削減を行う際に雑音を平滑化することで、雑音成分による主観画質劣化を低減することができる。また、雑音を平滑化することで符号化効率を向上させることができる。さらに、階調削減画像決定部70が階調削減画像に加えて補助情報を出力することにより、該補助情報及び階調削減画像を用いて階調を復元することができるようになる。
なお、上述した階調削減装置1として機能させるためにコンピュータを好適に用いることができる。そのようなコンピュータは、階調削減装置1の各機能を実現する処理内容を記述したプログラムを、当該コンピュータの記憶部に格納しておき、当該コンピュータのCPUによってこのプログラムを読み出して実行させることで実現することができる。
次に、本発明の実施例2の階調削減装置について説明する。実施例2の階調削減装置は、原画像のグラデーションを考慮して原画像の階調を削減する。
図6は、実施例2の階調削減装置の構成例を示すブロック図である。図6に示すように、階調削減装置2は、周波数分解部10と、グラデーション閾値決定部80と、グラデーション画像生成部90と、階調削減初期情報生成部41と、階調削減部50と、階調復元画像生成部60と、階調削減画像決定部70と、を備える。実施例2の階調削減装置2は、実施例1の階調削減装置1と比較して、雑音閾値決定部20及び雑音除去画像生成部30に代えて、グラデーション閾値決定部80及びグラデーション画像生成部90を備え、階調削減初期情報生成部40に代えて階調削減初期情報生成部41を備える点が相違する。
周波数分解部10は、実施例1と同様に、原画像を周波数分解(例えば、ウェーブレットパケット分解)して複数の周波数帯域成分を生成し、グラデーション閾値決定部80、及びグラデーション画像生成部90に出力する。
なお、周波数分解部10は、後述するグラデーション領域検出部901にて原画像の画素単位でグラデーション領域を検出することができるようにするために、デシメーション無しで周波数分解を行い、生成される各周波数帯域成分の画像サイズを同一としてもよい。
グラデーション閾値決定部80は、周波数分解部10により生成された周波数分解成分の全帯域成分に対する空間最低周波数帯域成分のパワーの割合(以下、「空間最低周波数帯域成分の割合」という)を、各要素位置について算出する。そして、グラデーション閾値決定部80は、空間最低周波数帯域成分の割合の平均値を基準として、複数の空間最低周波数帯域成分の割合をグラデーション閾値として決定し、グラデーション画像生成部90に出力する。例えば、空間最低周波数帯域成分の割合の平均値から100%までをn等分した複数の値をグラデーション閾値として決定する。この場合、空間最低周波数帯域成分の割合平均値が90%、n=5とすると、90%、92%、94%、96%、98%がグラデーション閾値となる。
グラデーション画像生成部90は、周波数分解部10により生成された周波数帯域成分、及びグラデーション閾値決定部80により決定されたグラデーション閾値を用いて、原画像のグラデーション領域を検出し、該グラデーション領域のみからなるグラデーション画像を生成する。そして、グラデーション画像を階調削減初期情報生成部41に出力する。
図7は、グラデーション画像生成部90の構成例を示すブロック図である。図7に示すように、グラデーション画像生成部90は、グラデーション領域検出部901と、再構成部902と、を備える。
グラデーション領域検出部901は、周波数分解部10により生成された周波数帯域成分を解析して原画像のグラデーション領域を検出する。具体的には、グラデーション領域検出部901は、空間最低周波数帯域成分の割合を各要素位置について算出する。そして、グラデーション領域検出部901は、グラデーション閾値決定部80により決定された複数のグラデーション閾値のうちの1つを選択し、算出した空間最低周波数帯域成分の割合が選択したグラデーション閾値を超える領域をグラデーション領域と決定する。そして、グラデーション領域のみからなる画像を、再構成部902に出力する。
再構成部902は、グラデーション領域検出部901から入力されるグラデーション領域検出後の周波数帯域成分を用いて再構成処理を行い、グラデーション画像を生成し、階調削減初期情報生成部41に出力する。例えば、周波数分解部10においてn階ウェーブレットパケット分解を行って周波数帯域成分を生成していた場合には、グラデーション領域検出後の周波数帯域成分をn階ウェーブレット再構成する。
階調削減初期情報生成部41は、原画像、及びグラデーション画像生成部90により生成されたグラデーション画像に基づいて訓練データを生成するとともに、削減ビット数に基づく階調変換テーブルを生成する。そして、訓練データ及び階調変換テーブルを階調削減部50に出力する。
図8は、階調削減初期情報生成部41の構成例を示すブロック図である。図8に示すように、階調削減初期情報生成部41は、ヒストグラム生成部411と、重み付け部412と、階調変換テーブル生成部413と、を備える。
ヒストグラム生成部411は、原画像について階調値ごとの度数を示すヒストグラムを生成し、重み付け部412に出力する。
重み付け部412は、グラデーション画像生成部90により生成されたグラデーション画像の階調値を検出し、ヒストグラム生成部411により生成された原画像のヒストグラムに対して、グラデーション画像の度数が高くなるように重み付けする。そして、重み付けしたヒストグラムを訓練データとして階調削減部50に出力する。例えば、グラデーション画像のヒストグラムの度数を、所定の1を超える値(例えば、1.2)を乗じた値に変更する。なお、度数の高い階調値ほど重みを大きくするようにしてもよい。重み付けをしたヒストグラムを訓練データとすることにより、階調削減部50にて階調削減を行う際に、グラデーション領域により多くの階調を割り当てることができる。
階調変換テーブル生成部413は、階調削減ビット数に応じて階調変換テーブルを生成し、階調削減部50に出力する。階調変換テーブルは、原画像の色深度がnビット(階調数2)、階調削減ビット数がmビットの場合、nビットを(n−m)ビットに線形変換する階調変換テーブルである。
階調削減部50は、実施例1と同様に、階調削減初期情報生成部41により生成された訓練データ及び階調変換テーブルを初期値として用いたLloyd−Max法により、原画像の階調を削減した階調削減画像を生成するとともに、逆量子化テーブルを生成する。
階調復元画像生成部60は、階調削減部50から入力される階調削減画像に、階調削減部50から入力される逆量子化テーブルを適用し、原画像と同じ階調数である階調復元画像を生成する。そして、階調復元画像を階調削減画像決定部70に出力する。
上述したグラデーション画像生成部90、階調削減初期情報生成部41、階調削減部50、及び階調復元画像生成部60の処理は、グラデーション閾値決定部80により決定されたグラデーション閾値ごとに行われる。よって、グラデーション閾値決定部80により決定されたグラデーション閾値がm個の場合には、階調復元画像生成部60によりm種類の階調復元画像が生成される。
階調削減画像決定部70は、原画像と、階調復元画像生成部60から入力されるm種類の階調復元画像との差分を算出する。そして、差分が最小となる階調復元画像に対応するグラデーション閾値を、補助情報として外部に出力する。また、階調削減画像決定部70は、階調削減部50により生成された複数の階調削減画像のうち、原画像との差分が最小となる階調復元画像に対応する階調削減画像を選択して外部に出力する。
上述したように、実施例2の階調削減装置2は、周波数分解部10にて、原画像を周波数分解して複数の周波数帯域成分を生成し、グラデーション閾値決定部80にて、空間最低周波数帯域成分の割合に基づいて複数のグラデーション閾値を決定し、グラデーション画像生成部90にて、周波数帯域成分及びグラデーション閾値から原画像のグラデーション領域を検出し、該グラデーション領域のみからなるグラデーション画像を生成し、階調削減初期情報生成部41にて、原画像のヒストグラムに対してグラデーション画像の階調値の度数が高くなるように重み付けしたヒストグラムを訓練データとして生成するとともに、階調を削減するための階調変換テーブルを生成する。そして、階調削減部50にて、訓練データ及び階調変換テーブルを初期値として用いるLloyd-Max法により階調削減画像を生成するとともに、該階調削減画像を元の階調数に復元するための逆量子化テーブルを生成し、階調復元画像生成部60にて、階調削減画像に逆量子化テーブルをそれぞれ適用して階調復元画像を生成し、階調削減画像決定部70にて、原画像との差分が最小となる階調復元画像に対応するグラデーション閾値を補助情報として出力するとともに、階調削減部50により生成された複数の階調削減画像のうち、原画像との差分が最小となる階調復元画像に対応する階調削減画像を選択して出力する。
このように、実施例2の階調削減装置2によれば、グラデーションを考慮して階調変換することにより、視覚的かつ信号処理的に優れ、画像ごとに最適化された階調削減を行うことができる。特に、階調削減を行う際にグラデーション階調に多くの階調を割り当てることで、階調復元時の擬似輪郭の発生を抑制することができる。さらに、階調削減画像決定部70が階調削減画像に加えて補助情報を出力することにより、該補助情報及び階調削減画像を用いて階調を復元することができるようになる。さらに、階調削減画像決定部70が階調削減画像に加えて補助情報を出力することにより、該補助情報及び階調削減画像を用いて階調を復元することができるようになる。
なお、上述した階調削減装置2として機能させるためにコンピュータを好適に用いることができる。そのようなコンピュータは、階調削減装置2の各機能を実現する処理内容を記述したプログラムを、当該コンピュータの記憶部に格納しておき、当該コンピュータのCPUによってこのプログラムを読み出して実行させることで実現することができる。
次に、本発明の実施例3の階調削減装置について説明する。実施例3の階調削減装置は、原画像の雑音及びグラデーションの双方を考慮して原画像の階調を削減する。
図9は、実施例3の階調削減装置の構成例を示すブロック図である。図9に示すように、階調削減装置3は、周波数分解部10と、雑音閾値決定部20と、雑音除去画像生成部30と、グラデーション閾値決定部80と、グラデーション画像生成部90と、階調削減初期情報生成部42と、階調削減部50と、階調復元画像生成部60と、階調削減画像決定部70と、を備える。実施例3の階調削減装置3は、実施例1の階調削減装置1と比較して、グラデーション閾値決定部80、及びグラデーション画像生成部90を更に備え、階調削減初期情報生成部40に代えて階調削減初期情報生成部42を備える点が相違する。
周波数分解部10は、実施例1と同様に、原画像を周波数分解(例えば、ウェーブレットパケット分解)して複数の周波数帯域成分を生成する。そして、周波数帯域成分を雑音閾値決定部20、雑音除去画像生成部30、グラデーション閾値決定部80、及びグラデーション画像生成部90に出力する。周波数帯域成分を雑音閾値決定部20、雑音除去画像生成部30、グラデーション閾値決定部80、及びグラデーション画像生成部90については実施例1又は実施例2で説明した通りであるため、説明を省略する。
階調削減初期情報生成部42は、雑音除去画像生成部30により生成された雑音除去画像、及びグラデーション画像生成部90により生成されたグラデーション画像に基づいて訓練データを生成するとともに、削減ビット数に基づく階調変換テーブルを生成する。そして、訓練データ及び階調変換テーブルを階調削減部50に出力する。
図10は、階調削減初期情報生成部42の構成例を示すブロック図である。図10に示すように、階調削減初期情報生成部42は、ヒストグラム生成部421と、重み付け部422と、階調変換テーブル生成部423と、を備える。
ヒストグラム生成部421は、雑音除去画像生成部30により生成された雑音除去画像について階調値ごとの度数を示すヒストグラムを生成し、重み付け部422に出力する。
重み付け部422は、グラデーション画像生成部90により生成されたグラデーション画像の階調値を検出し、ヒストグラム生成部421により生成された雑音除去画像のヒストグラムに対して、グラデーション画像の階調値の度数が高くなるように重み付けする。そして、重み付けしたヒストグラムを訓練データとして階調削減部50に出力する。例えば、グラデーション画像の階調値の度数を、所定の1を超える値(例えば、1.2)を乗じた値に変更する。なお、度数の高いグラデーション画像の階調値ほど重みを大きくするようにしてもよい。重み付けしたヒストグラムを訓練データとすることにより、階調削減部50にて階調削減を行う際に、グラデーション領域により多くの階調を割り当てることができる。
階調変換テーブル生成部423は、階調削減ビット数に応じて階調変換テーブルを生成し、階調削減部50に出力する。階調変換テーブルは、原画像の色深度がnビット(階調数2)、階調削減ビット数がmビットの場合、nビットを(n−m)ビットに線形変換する階調変換テーブルである。
階調削減部50は、実施例1と同様に、階調削減初期情報生成部41により生成された訓練データ及び階調変換テーブルを初期値として用いたLloyd−Max法により、原画像の階調を削減した階調削減画像を生成するとともに、逆量子化テーブルを生成する。
階調復元画像生成部60は、階調削減部50から入力される階調削減画像に、階調削減部50から入力される逆量子化テーブルを適用し、原画像と同じ階調数である階調復元画像を生成する。そして、階調復元画像を階調削減画像決定部70に出力する。
雑音除去画像生成部30は、雑音閾値決定部20により決定された雑音閾値ごとに雑音除去画像を生成する。また、グラデーション画像生成部90は、グラデーション閾値決定部80により決定されたグラデーション閾値ごとにグラデーション画像を生成する。よって、雑音閾値決定部20により決定された雑音閾値がn個、グラデーション画像生成部90により決定されたグラデーション閾値がm個の場合には、階調削減初期情報生成部42によりn×m種類の訓練データが生成され、階調復元画像生成部60によりn×m種類の階調復元画像が生成される。
階調削減画像決定部70は、原画像と、階調復元画像生成部60から入力されるn×m種類の階調復元画像との差分を算出する。そして、差分が最小となる階調復元画像に対応する雑音閾値及びグラデーション閾値を、補助情報として出力する。また、階調削減画像決定部70は、階調削減部50により生成された複数の階調削減画像のうち、原画像との差分が最小となる階調復元画像に対応する階調削減画像を選択し、出力する。
上述したように、実施例3の階調削減装置3は、周波数分解部10にて、原画像を周波数分解して複数の周波数帯域成分を生成し、雑音閾値決定部20にて、空間最高周波数帯域成分の割合に基づいて複数の雑音閾値を決定し、雑音除去画像生成部30にて、周波数帯域成分を解析して原画像の孤立点を検出し、原画像から孤立点を除去した雑音除去画像を生成する。また、グラデーション閾値決定部80にて、空間最低周波数帯域成分の割合に基づいて複数のグラデーション閾値を決定し、グラデーション画像生成部90にて、周波数帯域成分を解析して原画像のグラデーション領域を検出し、該グラデーション領域のみからなるグラデーション画像を生成する。階調削減初期情報生成部42にて、雑音除去画像のヒストグラムに対し、グラデーション画像の階調値の度数が高くなるように重み付けしたヒストグラムを訓練データとして生成するとともに、階調を削減するための階調変換テーブルを生成する。そして、階調削減部50にて、訓練データ及び階調変換テーブルを初期値として用いるLloyd-Max法により階調削減画像を生成するとともに、該階調削減画像を元の階調数に復元するための逆量子化テーブルを生成し、階調復元画像生成部60にて、階調削減画像に逆量子化テーブルをそれぞれ適用して階調復元画像を生成し、階調削減画像決定部70にて、原画像との差分が最小となる階調復元画像に対応する雑音閾値及びグラデーション閾値を補助情報として出力するとともに、階調削減部50により生成された複数の階調削減画像のうち、原画像との差分が最小となる階調復元画像に対応する階調削減画像を選択して出力する。
このように、実施例3の階調削減装置3によれば、雑音及びグラデーションを考慮して階調変換することにより、視覚的かつ信号処理的に優れ、画像ごとに最適化された階調削減を行うことができる。特に、階調削減を行う際に、雑音を平滑化し、且つグラデーション階調に多くの階調を割り当てることで、雑音成分による主観画質劣化を低減し、且つ階調復元時の擬似輪郭の発生を抑制することができる。さらに、階調削減画像決定部70が階調削減画像に加えて補助情報を出力することにより、該補助情報及び階調削減画像を用いて階調を復元することができるようになる。
なお、上述した階調削減装置3として機能させるためにコンピュータを好適に用いることができ、そのようなコンピュータは、階調削減装置3の各機能を実現する処理内容を記述したプログラムを、当該コンピュータの記憶部に格納しておき、当該コンピュータのCPUによってこのプログラムを読み出して実行させることで実現することができる。
上述の各実施形態は、個々に代表的な例として説明したが、本発明の趣旨及び範囲内で、多くの変更及び置換ができることは当業者に明らかである。したがって、本発明は、上述の実施形態によって制限するものと解するべきではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。例えば、実施例では周波数分解としてウェーブレット分解を用いているが、これに限られるものではない。
このように、本発明は、階調を削減する任意の用途に有用である。例えば、スーパーハイビジョンのように解像度が高いため十分な光量が得られない場合に雑音成分が多くなる画像を階調削減したり、12ビット階調を8ビット階調以下に大きく階調削減したりする用途に特に有用である。
1,2,3 階調削減装置
10 周波数分解部
20 雑音閾値決定部
30 雑音除去画像生成部
40,41,42 階調削減初期情報生成部
50 階調削減部
60 階調復元画像生成部
70 階調削減画像決定部
80 グラデーション閾値決定部
90 グラデーション画像生成部
301 孤立点検出部
302,902 再構成部
401,411,421 ヒストグラム生成部
402,413,423 階調変換テーブル生成部
412,422 重み付け部
901 グラデーション領域検出部

Claims (6)

  1. 原画像を周波数分解して複数の周波数帯域成分を生成する周波数分解部と、
    前記周波数帯域成分の全帯域成分に対する空間最高周波数帯域成分のパワーの割合に基づいて複数の雑音閾値を決定する雑音閾値決定部と、
    前記周波数帯域成分及び前記雑音閾値から原画像の孤立点を検出し、原画像から該孤立点を除去した雑音除去画像を前記雑音閾値ごとに生成する雑音除去画像生成部と、
    前記雑音除去画像のヒストグラムを訓練データとして生成するとともに、階調を削減するための階調変換テーブルを生成する階調削減初期情報生成部と、
    前記訓練データ及び前記階調変換テーブルを初期値として用いるLloyd-Max法により前記原画像の階調を削減した階調削減画像を生成するとともに、該階調削減画像を元の階調数に復元するための逆量子化テーブルを生成する階調削減部と、
    前記階調削減画像に前記逆量子化テーブルをそれぞれ適用し、原画像と同じ階調数である階調復元画像を生成する階調復元画像生成部と、
    原画像との差分が最小となる階調復元画像に対応する雑音閾値を補助情報として出力するとともに、前記階調削減部により生成された複数の階調削減画像のうち、原画像との差分が最小となる階調復元画像に対応する階調削減画像を選択して出力する階調削減画像決定部と、
    を備えることを特徴とする階調削減装置。
  2. 前記周波数帯域成分の全帯域成分に対する空間最低周波数帯域成分のパワーの割合に基づいて複数のグラデーション閾値を決定するグラデーション閾値決定部と、
    前記周波数帯域成分及び前記グラデーション閾値から原画像のグラデーション領域を検出し、該グラデーション領域のみからなるグラデーション画像を生成するグラデーション画像生成部と、を更に備え、
    前記階調削減初期情報生成部は、前記雑音除去画像のヒストグラムに対して、前記グラデーション画像の階調値の度数が高くなるように重み付けしたヒストグラムを前記訓練データとして生成し、
    前記階調削減画像決定部は、原画像との差分が最小となる階調復元画像に対応する雑音閾値及びグラデーション閾値を補助情報として出力することを特徴とする、請求項1に記載の階調削減装置。
  3. 前記雑音除去画像生成部は、前記周波数帯域成分のうちの空間最高周波数帯域成分について、前記雑音閾値を超える要素の階調値を1、前記雑音閾値以下の要素の階調値を0とする2値化画像を生成し、前記2値化画像の階調値が1である要素について、該要素を中心とする所定の判定領域内の階調値の合計値が所定の閾値以下である場合には、当該要素に対応する原画像の画素を孤立点と判定することを特徴とする、請求項1又は2に記載の階調削減装置。
  4. 原画像を周波数分解して複数の周波数帯域成分を生成する周波数分解部と、
    前記周波数帯域成分の全帯域成分に対する空間最低周波数帯域成分のパワーの割合に基づいて複数のグラデーション閾値を決定するグラデーション閾値決定部と、
    前記周波数帯域成分及び前記グラデーション閾値から原画像のグラデーション領域を検出し、該グラデーション領域のみからなるグラデーション画像を生成するグラデーション画像生成部と、
    前記原画像のヒストグラムに対して、前記グラデーション画像の階調値の度数が高くなるように重み付けしたヒストグラムを訓練データとして生成するとともに、階調を削減するための階調変換テーブルを生成する階調削減初期情報生成部と、
    前記訓練データ及び前記階調変換テーブルを初期値として用いるLloyd-Max法により前記原画像の階調を削減した階調削減画像を生成するとともに、該階調削減画像を元の階調数に復元するための逆量子化テーブルを生成する階調削減部と、
    前記階調削減画像に前記逆量子化テーブルをそれぞれ適用し、原画像と同じ階調数である階調復元画像を生成する階調復元画像生成部と、
    原画像との差分が最小となる階調復元画像に対応するグラデーション閾値を補助情報として出力するとともに、前記階調削減部により生成された複数の階調削減画像のうち、原画像との差分が最小となる階調復元画像に対応する階調削減画像を選択して出力する階調削減画像決定部と、
    を備えることを特徴とする階調削減装置。
  5. 前記グラデーション画像生成部は、前記周波数帯域成分の全帯域成分に対する空間低周波数帯域成分のパワーの割合が前記グラデーション閾値を超える領域をグラデーション領域と決定することを特徴とする、請求項2、又は請求項2に従属する請求項3に記載の階調削減装置。
  6. コンピュータを、請求項1から5のいずれか一項に記載の階調削減装置として機能させるためのプログラム。
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