JP6030251B2 - 表示システム、表示方法、表示プログラム及び表示装置 - Google Patents

表示システム、表示方法、表示プログラム及び表示装置 Download PDF

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Description

本発明は、移動体に搭載された表示装置における画像の表示を規制する手法に関する。
道路交通法により、車両の運転者は、走行中に画像表示装置に表示された画像を注視することを禁止されている。カーナビゲーション装置などの車載機は、車両の走行中にTVやDVDなどの映像を表示しないように、また、操作入力を受け付けないように構成されている。このように車両の走行中に画像の表示や操作入力を制限することを「走行規制」と呼ぶ。
特許文献1は、携帯端末と車載装置とが無線通信可能に構成されたシステムにおいて、携帯端末が車載装置から走行情報を取得し、走行中においては、実行中の携帯端末側のアプリケーションの特定の操作を規制することを記載している。
一方、カーナビゲーション装置などの車載機と、スマートフォンなどの端末装置とが接続して利用されている。例えば、スマートフォンにインストールされたアプリケーションに専用のモジュールを組み込むことにより、スマートフォンの表示画像を車載機に送信して車載機の表示部に表示し、かつ、車載機の表示部に対するタッチ入力によってスマートフォンのアプリケーションを操作する技術が提案されている(非特許文献1参照)。
特開2010−130670号公報
AppRadio Pioneer Electronics USA http://www.pioneerelectronics.com/PUSA/Car/AppRadio
通常、スマートフォンには多数のアプリケーションが搭載されている。非特許文献1の手法では、アプリケーション毎に専用モジュールが組み込まれるので、専用モジュールが組み込まれたアプリケーションと、組み込まれていないアプリケーションとがスマートフォンに混在することになる。よって、専用モジュールが組み込まれているか否か、あるいは各アプリケーションの属性などに応じて、適切な方法で走行規制を行うことが望まれる。
本発明が解決しようとする課題としては、上記のものが例として挙げられる。本発明は、移動体に搭載され、情報処理端末と接続された表示装置において、情報処理端末側のアプリケーションの属性などに応じて適切な走行規制を行うことを目的とする。
請求項1に記載の発明は、表示装置と情報処理端末とを備える表示システムであって、前記情報処理端末は、アプリケーション画像の基となるアプリケーションが外部から制御可能であるか否かを示す情報である、アプリケーションの属性を前記表示装置に送信する送信手段を備え、前記表示装置は、前記アプリケーション画像を表示する表示手段と、前記アプリケーションの属性に基づき、前記表示装置が移動体の走行状態に応じて前記アプリケーション画像の表示に規制をかけるか否かを決定する制御手段と、を備えることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、表示装置と情報処理端末とを備える表示システムにより実行される表示方法であって、前記情報処理端末により実行され、アプリケーション画像の基となるアプリケーションが外部から制御可能であるか否かを示す情報である、アプリケーションの属性を前記表示装置に送信する送信工程と、前記表示装置により実行され、前記アプリケーション画像を表示する表示工程と、前記表示装置により実行され、前記送信工程により送信された前記アプリケーションの属性に基づき、前記表示装置が移動体の走行状態に応じて前記アプリケーション画像の表示に規制をかけるか否かを決定する制御工程と、を備えることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、表示装置と情報処理端末とを備える表示システムにより実行される表示プログラムであって、前記情報処理端末を、アプリケーション画像の基となるアプリケーションが外部から制御可能であるか否かを示す情報である、アプリケーションの属性を前記表示装置に送信する送信手段、として機能させ、前記表示装置を、前記アプリケーション画像を表示する表示手段、前記送信手段により送信された前記アプリケーションの属性に基づき、前記表示装置が移動体の走行状態に応じて前記アプリケーション画像の表示に規制をかけるか否かを決定する制御手段、として機能させることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、表示装置であって、アプリケーション画像を表示する表示手段と、前記アプリケーション画像の基となるアプリケーションが外部から制御可能であるか否かを示す情報である、アプリケーションの属性に基づき、移動体の走行状態に応じて前記アプリケーション画像の表示に規制をかけるか否かを決定する制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明の実施例の構成を示す。 スマートフォン及び車載機の機能構成を示すブロック図である。 第1実施例において外部制御可能アプリケーションが実行する処理のフローチャートである。 第1実施例において常駐アプリケーションが実行する処理のフローチャートである。 第1実施例において車載機が実行する処理のフローチャートである。 第3実施例において車載機が実行する処理のフローチャートである。 第5実施例の手法を模式的に示す。 第5実施例における表示例を示す。
本発明の好適な実施形態は、移動体に搭載される表示装置と情報処理端末とを有し、前記情報処理端末で実行されるアプリケーションの画像を前記表示装置に表示する表示システムであって、前記情報処理端末は、前記表示装置に表示させるアプリケーション画像を生成しているアプリケーションの属性を取得し前記表示装置に送信する属性送信手段と、前記アプリケーション画像を前記表示装置へ送信する画像送信手段と、を備え、前記表示装置は、前記情報処理端末より取得したアプリケーション画像を表示する表示手段と、前記情報処理端末より取得した前記アプリケーションの属性、及び、前記移動体の走行状態に基づいて、前記アプリ画像の表示に所定の規制をかける制御手段と、を備える。
上記の表示システムの一態様では、前記アプリケーションの属性は、前記表示装置から当該アプリケーションが制御可能であるか否かの情報を含み、前記制御手段は、前記走行状態が走行中の場合、かつ、取得した前記属性が当該表示装置から制御不能であることを示す情報を含む場合、アプリケーション画像の表示に所定の規制をかけることができる。
本発明の他の好適な実施形態では、情報処理端末は、情報処理端末で実行されるアプリケーションが生成するアプリケーション画像を移動体に搭載される表示装置へ送信する画像送信手段と、前記アプリケーション画像の表示に所定の規制をかける判断の基となる前記アプリケーションの属性を取得し、前記表示装置に送信する属性送信手段と、を備える。
情報処理端末は、HDMI(登録商標)などの画像送信手段を用いて表示装置にアプリケーション画像を送信する。情報処理端末は、当該情報処理端末上で実行され、画像送信手段から出力中の画像を生成しているアプリケーションの属性を取得し、表示装置へ送信する。表示装置では、情報処理端末から受信したアプリケーションの属性に基づいて、アプリケーション画像の表示を規制するか否かを判定する。
上記の情報処理端末の一態様では、前記アプリケーションの属性は、前記表示装置から当該アプリケーションが制御可能であるか否かの情報を含む。
好適な例では、前記アプリケーションの属性は、当該アプリケーションの信頼性に関する情報を含む。他の好適な例では、前記アプリケーションの属性は、当該アプリケーションのジャンルに関する情報を含む。さらに他の好適な例では、前記アプリケーションの属性は、描画中のアプリケーションの画像の種類に応じた表示適正に関する情報を含む。
本発明の他の好適な実施形態では、移動体に搭載される表示装置は、情報処理端末より取得したアプリケーション画像を表示する表示手段と、前記情報処理端末より取得した前記アプリケーション画像を生成するアプリケーションの属性、及び、前記移動体の走行状態に基づいて、前記アプリケーション画像の表示に所定の規制をかける制御手段と、を備える。
上記の表示装置は、情報処理端末上で実行されているアプリケーションが生成するアプリケーション画像を取得して表示する。ここで、制御手段は、情報処理端末から、そのアプリケーション画像を生成しているアプリケーションの属性を取得し、その属性と、移動体の走行状態とに基づいて、アプリケーション画像の表示を規制する。
上記の表示装置の一態様では、前記制御手段は、前記走行状態が走行中の場合、かつ、取得した属性が当該表示装置から制御不能であることを示す情報を含む場合、アプリケーション画像の表示を規制する。この態様では、表示装置から制御不能なアプリケーションについては、表示装置側でアプリケーション画像の表示を規制することができる。
好適な例ではユーザの操作を取得し、前記情報処理端末に操作情報を送信する操作送信手段を備え、前記制御手段は、前記走行状態が走行中の場合、かつ、取得した属性が前記アプリケーションの信頼性に関する情報を含む場合には、前記アプリケーション画像の表示及び前記操作情報の送信を、それぞれ前記アプリケーションの信頼性に基づいて規制する。この態様では、信頼性の低いアプリケーションについては、表示装置側でアプリケーション画像の表示及び操作情報の送信を規制することができる。
他の好適な例では、ユーザの操作を取得し、前記情報処理端末に操作情報を送信する操作送信手段を備え、前記制御手段は、前記走行状態が走行中の場合、かつ、取得した属性が前記アプリケーションのジャンルに関する情報を含む場合には、前記アプリケーション画像の表示及び前記操作情報の送信を、それぞれ前記アプリケーションのジャンルに基づいて規制する。この態様では、アプリケーションのジャンルに応じて、アプリケーション画像の表示及び操作情報の送信を制御することができる。
他の好適な例では、ユーザの操作を取得し、前記情報処理端末に操作情報を送信する操作送信手段を備え、前記制御手段は、前記走行状態が走行中の場合、かつ、取得した属性が前記アプリケーション画像の種類に応じた表示適正に関する情報を含む場合には、前記アプリケーション画像の表示及び前記操作情報の送信を、それぞれ前記アプリケーション画像の種類に応じた表示適正に基づいて規制する。この態様では、アプリケーション画像の表示適正に応じて、アプリケーション画像の表示及び操作情報の送信を制御することができる。
本発明の他の好適な実施形態では、情報処理端末により実行される情報処理方法は、情報処理端末で実行されるアプリケーションが生成するアプリケーション画像を移動体に搭載される表示装置へ送信する画像送信工程と、前記アプリケーション画像の表示に所定の規制をかける判断の基となる前記アプリケーションの属性を取得し前記表示装置に送信する属性送信工程と、を有する。
本発明の他の好適な実施形態では、移動体に搭載される表示装置により実行される表示方法は、情報処理端末より取得したアプリケーション画像を表示する表示工程と、前記情報処理端末より取得した前記アプリケーション画像を生成するアプリケーションの属性、及び、前記移動体の走行状態に基づいて、前記アプリケーション画像の表示に所定の規制をかける制御工程と、を有する。
本発明の他の好適な実施形態では、情報処理端末により実行される情報処理プログラムは、前記情報処理方法を情報処理端末に実行させる。
本発明の他の好適な実施形態では、移動体に搭載される表示装置により実行される表示プログラムは、前記表示方法を表示装置に実行させる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例について説明する。
[第1実施例]
図1は、本発明の第1実施例の構成を示す。図示のように、情報処理端末としてのスマートフォン10と、表示装置としての車載機20とが通信可能に接続される。車載機20の典型的な例はナビゲーション装置である。車載機20とスマートフォン10とは、2つのインターフェース、具体的には、Bluetooth(登録商標)のSPP(Serial Port Profile)5と、HDMI6とにより接続されている。SPP5は主として車載機20とスマートフォン10との間における制御信号の通信に利用され、HDMI6は主としてスマートフォン10から車載機20への映像・音声データの送信に利用される。
スマートフォン10には、複数のアプリケーション11a〜11dと、常駐アプリケーション(以下、「常駐アプリ」と呼ぶ。)15とがインストールされている。アプリケーション11a〜11dは、例えば映像再生アプリケーション、音楽再生アプリケーション、ゲームアプリケーションなど様々のものを含む。
なお、以下の説明において、特定のアプリケーションを指す場合には「アプリケーション11b」のように添え字を付し、特定のアプリケーションを指さない場合には単に「アプリケーション11」と表記する。
アプリケーション11a〜11cには、外部制御モジュール12が組み込まれている。外部制御モジュール12は、アプリケーション11毎に組み込まれ、外部装置からスマートフォン10内のアプリケーション11を制御可能とするための専用ソフトウェアである。具体的には、アプリケーション11に組み込まれると、外部制御モジュール12は、常駐アプリ15を介して車載機20と必要な情報を送受信する。これにより、外部制御モジュール12が組み込まれたアプリケーション11は、外部の車載機20から制御が可能となる。但し、外部制御モジュール12が組み込まれていないと、車載機20からアプリケーション11を制御することはできない。
アプリケーション11が出力する画像は、HDMI6を通じて車載機20に送信し、表示することができる。
図1の例では、アプリケーション11a〜11cは外部制御モジュール12が組み込まれているので、車載機20から制御可能である。具体的には、アプリケーション11aが生成した操作入力画像はHDMI6を介して車載機20に送信され、車載機20に表示される。その操作入力画像を見て車載機20に対してユーザが行った操作入力を示す操作情報は、SPP5及び常駐アプリ15を介してアプリケーション11aに送信される。こうして、ユーザは、車載機20に対して操作入力を行うことにより、アプリケーション11aを操作することが可能となる。以下、外部制御モジュール12が組み込まれているアプリケーション11を「外部制御可能アプリ」と呼ぶ。
一方、アプリケーション11dは、外部制御モジュール12が組み込まれていないので、車載機20から制御することはできない。以下、外部制御モジュール12が組み込まれていないアプリケーション11を「外部制御不能アプリ」と呼ぶ。
常駐アプリ15は、スマートフォン10の動作中には常に起動されており、外部制御モジュール12が組み込まれた外部制御可能アプリ11a〜11cについては、その外部制御モジュール12と通信を行うことにより、車載機20からアプリケーション11a〜11cを制御することを可能とする。常駐アプリ15が存在することにより、全てのアプリケーション11が起動されていない状態であっても、スマートフォン10と車載機20との通信接続を確立することが可能となる。また、車載機20からの要求を受けて、常駐アプリ15が他のアプリケーション11を起動することも可能である。即ち、車載機20に対してユーザが入力した指示に基づいて、常駐アプリ15がいずれかのアプリケーション11を起動することも可能となる。
次に、スマートフォン10及び車載機20の機能構成について説明する。図2は、スマートフォン10及び車載機20の機能構成を示すブロック図である。
スマートフォン10は、アプリケーション11と、画像出力部16と、属性取得部17と、通信接続部18とを備える。アプリケーション11は、図1を参照して説明したように、各種のアプリケーションを含む。また、属性取得部17及び通信接続部18は、図1に示す常駐アプリ15により制御される。
画像出力部16は、アプリケーション11が生成した画像データ51を、HDMI6を通じて車載機20へ出力する。属性取得部17は、アプリケーション11の属性52をアプリケーション11から取得して、通信接続部18へ供給する。ここで、本実施例では、「アプリケーションの属性」は、当該アプリケーションが外部の車載機20から制御可能であるか否かを示す情報とする。属性取得部17は、当該アプリケーション11に外部制御モジュール12が組み込まれているか否かに基づいて、当該アプリケーション11が外部の車載機20から制御可能であるか否かを判断することができる。具体的には、属性取得部17は、アプリケーション11と通信することにより、当該アプリケーション11が車載機20から制御可能であるか否かを示す情報を取得することができる。その代わりに、属性取得部17は、アプリケーション11に外部制御モジュール12が組み込まれている場合には、その外部制御モジュール12と直接通信することにより、当該アプリケーション11が外部の車載機20から制御可能であるか否かを示す情報を取得することができる。
通信接続部18は、SPP5を介して車載機20との間でデータの送受信を行うインターフェースである。通信接続部18は、上記のようにして属性取得部17が取得したアプリケーション11の属性52を受信し、SPP5を介して車載機20へ送信する。また、通信接続部18は、車載機20が搭載されている車両が走行中であるか否かの情報(以下、「走行状態情報」と呼ぶ。)53を、SPP5を介して車載機20から受信し、アプリケーション11へ供給する。さらに、通信接続部18は、車載機20に対してユーザが行った操作入力を示す情報(以下、「操作情報」と呼ぶ。)54を、SPP5を介して車載機20から受信し、複数のアプリケーション11のうち、車載機20へ画像を出力しているアプリケーションへ供給する。
一方、車載機20は、表示部21と、規制制御部22と、操作取得部23と、通信接続部24と、を備える。表示部21は、タッチパネル付の液晶パネルなどにより構成される。表示部21は、スマートフォン20からHDMI6を通じて受信した、アプリケーション11の画像データ51(即ち、アプリケーション画像)を表示する。
規制制御部22は、外部から車両の走行状態情報53を取得し、通信接続部24へ供給する。ここで、車両の走行状態情報53としては、例えば車両のパーキング情報を利用することができる。車両の走行中ではパーキング情報はオフであり、車両の停止中ではパーキング情報はオンとなる。なお、車両の走行状態情報53としてパーキング情報以外の信号を使用しても構わない。例えば、図示しない車両の車速パルスを使用したり、カーナビゲーションのGPS情報やGセンサーの情報を使用してもよい。
操作取得部23は、車載機20の表示部21に重ねて設けられたタッチパネルに対するユーザの操作入力を検出し、その操作入力に対応する操作情報54を生成して通信接続部24へ供給する。前述のように、車載機20の表示部21には、スマートフォン10のアプリケーション11が生成した画像データ51が表示される。よって、アプリケーション11の入力モードにおいては、車載機20の表示部21には操作入力用のボタンなどを含む入力画像が表示され、操作取得部23はその入力画像に対してユーザが行った操作入力に対応する操作情報54を取得することになる。
通信接続部24は、SPP5を介してスマートフォン10との間でデータの送受信を行うインターフェースである。通信接続部24は、規制制御部22から供給された走行状態情報53と、操作取得部24から供給された操作情報54とを、SPP5を介してスマートフォン10へ送信する。
上記の構成において、画像出力部16が本発明の画像送信手段として機能し、属性取得部17及び通信接続部18が本発明の属性送信手段として機能する。また、表示部21が本発明の表示手段として機能し、規制制御部22が本発明の制御部として機能し、操作取得部22及び通信接続部24が本発明の操作送信手段として機能する。
次に、第1実施例による走行規制制御について説明する。図1を参照して説明したように、外部制御モジュール12が組み込まれているので、外部制御可能アプリ11a〜11cは外部の車載機20から制御することができる。一方で、外部制御不能アプリ11dは、外部制御モジュール12が組み込まれていないので、車載機20から制御することはできない。
前述の道路交通法の問題により、車載機20を搭載した車両が走行中の場合、スマートフォン10にインストールされたビデオ再生アプリケーションなどが生成する動画を車載機20に表示しないことが好ましい。また、他の種類のアプリケーションであっても、運転者が一定時間にわたって注視するような類の画像を車載機20に表示しないことが好ましい。このため、スマートフォン10内の各種のアプリケーション11が生成する画像が車載機20に表示されることを、必要に応じて規制する必要がある。特に、スマートフォン10内に外部制御可能アプリと外部制御不能アプリとが混在している場合でも適切に走行規制を行う必要がある。
そこで、本実施例では、車載機20に画像を出力しているアプリケーション(以下、「画像表示中アプリ」とも呼ぶ。)11が外部制御可能アプリであるか外部制御不能アプリであるかを、スマートフォン10内の常駐アプリ15が判定し、その結果を車載機20に送信する。
画像表示中アプリが外部制御可能アプリである場合、車載機20はその外部制御可能アプリに対して、車両の走行状態を通知し、走行規制をその外部制御可能アプリに任せる。外部制御可能アプリは、車載機20から走行状態を受け取ると、その走行状態と、自身が現在出力しているアプリケーション画像とに基づいて、必要に応じて走行規制を行う。
一方、画像表示中アプリ11が外部制御不能アプリである場合、車載機20はその外部制御不能アプリを制御して走行規制を実行させることができない。そこで、車載機20自身が走行規制を実行する。具体的には、車載機20の規制制御部22は、スマートフォン10より通信接続部24を介してアプリケーション11の属性52を取得し、画像表示中アプリが外部制御不能アプリであると判断した場合、その外部制御不能アプリから送信された画像に対して走行規制を行うことを表示部21に通知し、表示部21は所定の走行規制をかけた表示を行う。
なお、走行規制の具体的な手法としては、例えばアプリケーション画像が映画などの動画である場合には表示画像を停止させて静止画表示とする方法、黒画像などの単一色の表示に変更するなどの方法がある。また、アプリケーション画像がそのアプリケーションの操作入力画像である場合には、画像の表示は行うが、それに対する入力を受け付けない、無効にするなどの方法がある。
このように、本実施例では、画像表示中アプリが制御可能アプリか制御不能アプリかに基づいて、アプリケーション11側で走行規制を行うのか、車載機20側で走行規制を行うのかを決定する。これにより、外部制御可能アプリと外部制御不能アプリとがスマートフォン10に混在している場合でも、適切に走行規制を実行することができる。
次に、上記の走行規制制御の具体的な処理を説明する。図3は、外部制御可能アプリが実行する処理のフローチャートである。この処理は、図1に示すアプリケーション11a〜11cなどの外部制御可能アプリにより実行される。
まず、外部制御可能アプリは、常駐アプリ15から情報を取得する(ステップS11)。具体的には、外部制御可能アプリは、常駐アプリ15が車載機20と接続しているか否かの情報を常駐アプリ15から取得する。また、常駐アプリ15が車載機20と接続している場合には、車載機20から送信される走行状態情報及び操作情報を取得する。
次に、外部制御可能アプリは、取得した情報に基づいて、常駐アプリ15が車載機20と接続中であるか否かを判定する(ステップS12)。常駐アプリ15が車載機20と接続中である場合(ステップS12;Yes)、外部制御可能アプリは、さらに走行状態が走行中であるか否か、即ち、車載機20を搭載した車両が走行中であるか否かを判定する(ステップS13)。走行状態が走行中である場合(ステップS13;Yes)、外部制御可能アプリは、自身の動作状態、出力している画像の種類などに基づいて、必要に応じて走行規制を実行する(ステップS14)。例えば、外部制御可能アプリが映像再生アプリケーションであり、動画を再生している場合には、その再生を停止する。
一方、ステップS12において常駐アプリ15が車載機20と接続されていないと判定された場合、及び、ステップS13において走行状態が走行中でないと判定された場合、走行規制を行う必要はないので、外部制御可能アプリは走行規制を実行しない(ステップS15)。
このように、画像表示中アプリが外部制御可能アプリである場合には、当該外部制御可能アプリが、車両の走行状態などに基づいて自らの判断で走行規制を実行する。
次に、本実施例の走行規制制御において常駐アプリ15が実行する処理を図4のフローチャートを参照して説明する。まず、常駐アプリ15は、通信接続部18により車載機20との通信を試みる(ステップS21)。車載機20との通信が確立すると(ステップS22;Yes)、常駐アプリ15は、画像表示中アプリの属性を含む情報を当該画像表示中アプリから取得し、車載機20へ送信する(ステップS23)。具体的には、常駐アプリ15は、画像表示中アプリが外部制御可能アプリであるか、外部制御不能アプリであるかを当該アプリケーションと通信することにより判定し、その結果を車載機20へ送信する。
次に、常駐アプリ15は、車載機20から走行状態情報及び操作情報を受信し(ステップS24)、受信した走行状態情報及び操作情報を外部制御可能アプリへ送信する(ステップS25)。
こうして、常駐アプリ15は、車載機20と通信を確立している場合には、アプリケーション11と車載機20との間に入り、アプリケーション11と車載機20との間で必要な情報を送受信する仲介処理を行う。
次に、本実施例の走行規制制御において車載機20が実行する処理を図5のフローチャートを参照して説明する。なお、この処理は、車載機20に搭載されたCPUなどのコンピュータが、予め用意されたプログラムを実行することにより実現される。
まず、車載機20は、通信接続部24によりスマートフォンとの通信を試みる(ステップS31)。通信が確立すると(ステップS32;Yes)、車載機20はスマートフォン10の常駐アプリ15から、画像表示中アプリの属性を含む情報を受信する(ステップS33)。この処理は、図4におけるステップS23に対応するものであり、具体的には車載機20は画像表示中アプリが外部制御可能アプリであるか、外部制御不能アプリであるかを示す情報を常駐アプリ15から受信する。
次に、車載機20は、車両の走行状態が走行中であるか否かを判定し(ステップS34)、走行状態が走行中である場合には、さらにHDMI6が接続中であるか否かを判定する(ステップS35)。HDMI6が接続中である場合(ステップS35;Yes)、車載機20は、当該画像表示中アプリが外部制御可能アプリであるか否かを判定する(ステップS36)。
画像表示中アプリが外部制御可能アプリである場合(ステップS36;Yes)、車載機20はスマートフォン10の常駐アプリ15へ走行状態情報及び操作情報を送信する(ステップS38)。この場合、前述のように外部制御可能アプリが自ら走行規制を実行するので、車載機20が走行規制を実行する必要はない。よって、車載機20は走行規制を実行しない(ステップS39)。
一方、画像表示中アプリが外部制御不能アプリである場合(ステップS36;No)、車載機20はその外部制御不能アプリを制御して走行規制を実行させることはできないので、車載機20は自ら走行規制を実行する(ステップS37)。
なお、走行状態が走行中でない場合(ステップS34;No)には、走行規制を行う必要が無いので、処理はステップS39へ進む。また、HDMI6が接続されていない場合(ステップS35;No)には、画像表示中アプリがどのような種類のアプリケーションであっても、その画像は車載機20には表示されていないので、走行規制を行う必要は無く、処理はステップS39へ進む。
このように、スマートフォン10と接続され、画像表示中アプリが出力するアプリケーション画像を表示している状況において、その画像表示中アプリが外部制御可能アプリである場合には、車載機20は自身で走行規制を実行せず、走行規制の実行をその外部制御可能アプリに委ねる。一方、画像表示中アプリが外部制御不能アプリである場合には、車載機20は自ら走行規制を実行する。これにより、スマートフォン10に外部制御可能アプリと外部制御不能アプリとが混在している場合であっても、走行規制の実行を確保することができる。
[第2実施例]
次に、本発明の第2実施例について説明する。第1実施例では、スマートフォン10の属性取得部17が画像表示中アプリから取得するアプリケーションの属性は、当該アプリケーションが外部の車載機20から制御可能であるか否かを示す情報であった。これに対し、第2実施例では、「アプリケーションの属性」は、アプリケーションの信頼性に関する情報とする。即ち、車載機20は、画像表示中アプリの信頼性に応じて、自らが走行規制を実行するか、走行規制の実行を画像表示中アプリに任せるかを決定する。
具体的には、アプリケーションの信頼性は、アプリケーション11に組み込まれた外部制御モジュール12のバージョンなどに基づいて予め決定され、当該外部制御モジュール12中にその信頼性を示す情報が含められる。即ち、アプリケーションの信頼性は、外部制御可能アプリについて規定され、外部制御不能アプリについては規定されない。
例えばアプリケーションの信頼性を、信頼性が高い信頼性レベル1と、信頼性が低い信頼性レベル2の2段階で規定するものとすると、各外部制御可能アプリは信頼性レベル1又は2のいずれか示す情報を所持する。信頼性が高い信頼性レベル1とされるのは、例えば、アプリケーションの作成元と車載機メーカーが共同で開発したり、動作の検証を行っている場合である。
スマートフォン10の属性取得部17は、画像表示中アプリに組み込まれている外部制御モジュール12の信頼性レベルをアプリケーションの属性として取得し、車載機20へ送信する。車載機20は、アプリケーションの属性としての信頼性レベルに基づいて、走行規制を実行するか否かを決定する。具体的には、信頼性レベル1の外部制御モジュール12が組み込まれた画像表示中アプリについては、信頼性が高いので、車載機20はそのアプリケーション11に走行規制を委ねる。一方、信頼性レベル2の外部制御モジュール12が組み込まれた画像表示中アプリについては、信頼性が低いので、車載機20は自ら走行規制を実行する。これにより、信頼性が低い外部制御可能アプリについては、車載機20が自ら走行規制を実行することができ、適切に走行規制を実行することが可能となる。
アプリケーションの属性がアプリケーションの信頼性に関する情報である点を除けば、第2実施例における走行規制制御において、外部制御可能アプリの処理は図3に示す第1実施例の処理と同じであり、常駐アプリの処理は図4に示す第1実施例の処理と同じである。また、車載機20の処理は、図5のステップS36のみが第1実施例と異なる。即ち、第2実施例ではステップ36において、車載機20は、「画像表示中アプリが外部制御可能であり、かつ、信頼性レベル1であるか?」を判定する。画像表示中アプリが外部制御可能であり、かつ、信頼性レベル1である場合(ステップS36;Yes)、処理はステップS38へ進み、車載機20は当該画像表示中アプリに走行規制の実行を委ねる。一方、画像表示中アプリが外部制御可能でない場合(即ち、外部制御不能アプリである場合)、及び、画像表示中アプリが外部制御可能であるが信頼性レベル2である場合には、処理はステップS37へ進み、車載機20は自ら走行規制を実行する。
このように、第2実施例では、画像表示中アプリが外部制御可能アプリであっても、その信頼性が低い場合には車載機20が自ら走行規制を実行するので、信頼性が低いアプリが実行されている場合でも、走行規制を確実に実行することができる。
(変形例)
なお、上記の例では、アプリケーションの信頼性を外部制御モジュール12の信頼性として規定している。その代わりに、アプリケーションの信頼性を、スマートフォン10にインストールされているアプリケーション11の信頼性としてもよい。その場合には、アプリケーション11が信頼性レベルを示す情報を所持することになる。
[第3実施例]
次に、本発明の第3実施例について説明する。第2実施例では、アプリケーションの属性をアプリケーションの信頼性とし、信頼性を2段階のレベルで規定した。第3実施例では、第2実施例と同様にアプリケーションの属性をアプリケーションの信頼性とするが、信頼性を3段階のレベルで規定する。具体的には、外部制御可能アプリについて、信頼性を高い順にレベル1、レベル2、レベル3と規定する。そして、車載機20は、信頼性のレベルに応じて走行規制に関して異なる処理を行う。具体的には、画像表示中アプリの信頼性がレベル1である場合には、車載機20は画像表示中アプリに全面的に走行規制を委ねる。画像表示アプリの信頼性がレベル2である場合には、車載機20は画像表示中アプリから出力されるアプリケーション画像は表示するが、車載機20に対してユーザにより入力された操作情報をスマートフォン10へ送信しない。具体的には、車載機20の規制制御部22は、画像表示中アプリの信頼性がレベル2であると判断した場合、ユーザの操作に規制を行うことを操作取得部23に通知し、操作取得部23は通信接続部24への操作情報54の供給を止める。これにより、画像表示中アプリが出力する画像は車載機20に表示されるが、車載機20から画像表示中アプリを操作することは禁止される。また、画像表示中アプリの信頼性がレベル3である場合には、車載機20は画像表示中アプリから出力されるアプリケーション画像を表示せず、車載機20に対してユーザにより入力された操作情報もスマートフォン10へ送信しない。これにより、車両の走行中には、ユーザは画像表示中アプリに対して何もできないようにする。
アプリケーションの属性がアプリケーションの信頼性に関する情報である点を除けば、第3実施例における走行規制制御において、外部制御可能アプリの処理は図3に示す第1実施例の処理と同じであり、常駐アプリの処理は図4に示す第1実施例の処理と同じである。
第3実施例における車載機20の処理を図6のフローチャートに示す。図6において、ステップS41〜S45は図5に示す第1実施例のステップS31〜S35と同一であるので説明を省略する。
ステップS46では、車載機20は画像表示中アプリが外部制御可能であり、かつ、信頼性がレベル1であるか否かを判定し、判定結果がYesである場合、ステップS50へ進む。これにより、車載機20は走行規制の実行を画像表示中アプリに委ねる。
ステップS46の判定結果がNoである場合、車載機20は画像表示中アプリが外部制御可能であり、かつ、信頼性がレベル2であるか否かを判定する(ステップS47)。判定結果がYesである場合、車載機20は画像表示中アプリからのアプリケーション画像は表示するが、車載機20に対するユーザの操作情報を画像表示中アプリに送信しない(ステップS51)。
ステップS47の判定結果がNoである場合、車載機20は画像表示中アプリが外部制御可能であり、かつ、信頼性がレベル3であるか否かを判定する(ステップS48)。判定結果がYesである場合、車載機20は画像表示中アプリからのアプリケーション画像を表示せず、かつ、車載機20に対するユーザの操作情報も画像表示中アプリに送信しない(ステップS52)。
ステップS48の判定結果がNoである場合、画像表示中アプリは外部制御不能アプリであるので、車載機20は自ら走行規制を実行する(ステップS49)。
以上のように、第3実施例では、アプリケーションの属性として、外部制御可能アプリの信頼性を3段階に規定し、そのレベルに応じて異なる処理を行うので、画像表示中アプリの信頼性に応じて適切な走行規制を行うことが可能となる。
(変形例)
上記の例では、アプリケーションの信頼性を外部制御モジュール12の信頼性として規定しているが、その代わりに、アプリケーションの信頼性を、スマートフォン10にインストールされているアプリケーション11の信頼性としてもよい。その場合には、アプリケーション11が信頼性レベルを示す情報を所持することになる。
なお、上記の例では、信頼度を3段階に規定して、異なる処理を実行しているが、信頼度を4段階以上に規定してレベルごとに異なる処理を実行するようにしてもよい。
[第4実施例]
次に、本発明の第4実施例について説明する。第2、第3実施例では、アプリケーションの属性をアプリケーションの信頼性に関する情報としている。その代わりに、第4実施例では、アプリケーションの属性をアプリケーションのジャンルに関する情報とする。そして、車載機20は、アプリケーションのジャンルごとに異なる走行規制を実行する。
1つの例として、アプリケーションのジャンルを2つに分類した場合を考える。ジャンル1を静止画のみが表示されるアプリケーションとし、ジャンル2を動画が表示されるアプリケーションとする。この場合、車載機20は、画像表示中アプリの属性として当該アプリケーションのジャンルを取得し、画像表示中アプリがジャンル1であれば走行規制を当該画像表示中アプリに委ね、画像表示中アプリがジャンル2であれば自ら走行規制を実行する。この場合の処理としては、車載機20は図5のフローチャートのステップS36において、「画像表示中アプリが外部制御可能であり、かつ、画像表示中アプリがジャンル1であるか?」の判断を行えばよい。
別の例として、アプリケーションのジャンルを3つに分類した場合を考える。ジャンル1を静止画と音楽のみが再生されるアプリケーションとし、ジャンル2を地図や音楽再生アプリケーションとし、ジャンル3を動画再生やブラウザ向けのアプリケーションとする。この場合、3段階のジャンルに基づいて、第3実施例と同じ処理を行うことができる。即ち、画像表示中アプリがジャンル1である場合、車載機20は走行規制を画像表示中アプリに委ねる。画像表示中アプリがジャンル2である場合、車載機20は画像表示中アプリから出力されるアプリケーション画像は表示するが、車載機20に対してユーザにより入力された操作情報をスマートフォン10へ送信しない。画像表示中アプリがジャンル3である場合、車載機20は画像表示中アプリから出力されるアプリケーション画像を表示せず、車載機20に対してユーザにより入力された操作情報もスマートフォン10へ送信しない。
この場合の具体的な処理としては、図6のフローチャートにおいて、車載機20は、ステップ46で「画像表示中アプリが外部制御可能、かつ、ジャンル1か?」の判定を行い、ステップS47で「画像表示中アプリが外部制御可能、かつ、ジャンル2か?」の判定を行い、ステップS48で「画像表示中アプリが外部制御可能、かつ、ジャンル3か?」の判定を行えばよい。
以上のように、第4実施例では、アプリケーションの属性をアプリケーションのジャンルに関する情報とし、ジャンルに基づいて走行規制の方法を変えるので、アプリケーションのジャンルごとに適切な手法で走行規制を実行することが可能となる。
(変形例)
なお、上記の例では、アプリケーションのジャンルを2つ又は3つに分類して異なる処理を実行しているが、4つ以上のジャンルに分類してジャンルごとに異なる処理を実行するようにしてもよい。
[第5実施例]
次に、本発明の第5実施例について説明する。第5実施例では、アプリケーションの属性を、アプリケーション画像の表示適正に関する情報とする。ここで、「表示適正」とは、車両の走行中に表示することが適当な画像、即ち表示しても問題ない画像か、不適当な画像、即ち表示すべきでない画像かを示す。例えば、静止画などで情報量の少ない画像を走行中に表示しても問題ない画像とし、動画であったり、情報量が多い画像、操作を要求する画像などを不適切な画像としてもよい。
具体的には、画像表示中アプリが出力中の画像の表示適正を判断し、不適当な画像を出力している間は、アプリケーションの属性として表示適正が「不適当」であることを示す情報を属性取得部17へ出力する。
図7(a)は第5実施例の手法を模式的に示す。図7(a)において、画面2は表示適正が「不適当」な画像が表示されており、画面1、3は表示適正が「適当」な画像が表示されている。この場合、図7(b)に示すように、画像表示中アプリは画面2の出力開始時刻t1から出力終了時刻t2の間、表示適正が「不適当」との属性を出力し、これが車載機20へ送信される。画面2の出力が終了し、画面3の出力開始時刻t3には、画像表示中アプリは、表示適正が「不適当」との属性の出力を停止する。
車載機20は、アプリケーションの属性として表示適正が「不適当」との情報を受信している間は、車載機20側で走行規制を行う。具体的には、図8(a)、(b)に例示するように、車載機20は、画像表示中アプリから出力されている画像の表示を停止し、走行中の操作を禁止するメッセージなどを表示する。なお、図8(a)は画像表示中アプリが動画再生アプリである場合の表示例であり、図8(b)は画像表示中アプリがキーボード入力アプリである場合の表示例である。
このように、第5実施例によれば、同じアプリケーションの出力画像を車載機20に表示している場合でも、車両の走行中に表示することが不適当な画像が出力されている間だけ車載機側で走行規制をかけることができるので、走行規制を確保しつつ、そのアプリケーションを有効に実行することが可能となる。
(変形例)
上記の例では、アプリケーション画像の表示適正が「不適当」な場合のみ、それを示す属性を車載機20へ送信している。その代わりに、表示適正が「適当」であることを示す属性も車載機20へ送信し、車載機では表示適正が「不適当」である場合のみ表示規制を行うこととしてもよい。
5 SPP
6 HDMI
10 スマートフォン
11 アプリケーション
12 外部制御モジュール
15 常駐アプリケーション
20 車載機

Claims (9)

  1. 表示装置と情報処理端末とを備える表示システムであって、
    前記情報処理端末は、アプリケーション画像の基となるアプリケーションが外部から制御可能であるか否かを示す情報である、アプリケーションの属性を前記表示装置に送信する送信手段を備え、
    前記表示装置は、
    前記アプリケーション画像を表示する表示手段と、
    前記アプリケーションの属性に基づき、前記表示装置が移動体の走行状態に応じて前記アプリケーション画像の表示に規制をかけるか否かを決定する制御手段と、
    を備えることを特徴とする表示システム。
  2. 前記情報処理端末は、前記情報処理端末で実行される前記アプリケーションに基づく前記アプリケーション画像を、前記表示装置へ出力する画像出力手段をさらに備え、
    前記送信手段は、前記画像出力手段により出力される前記アプリケーション画像の基となる前記アプリケーションが外部から制御可能であるか否かを示す情報である、アプリケーションの属性を前記表示装置に送信することを特徴とする請求項1に記載の表示システム。
  3. 前記表示装置は、前記移動体に搭載されることを特徴とする請求項1または2に記載の表示システム。
  4. 前記制御手段は、前記アプリケーションが前記移動体の走行状態に応じて画像の生成を規制する場合に、前記移動体の走行状態に関する情報を前記情報処理端末に送信することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の表示システム。
  5. 前記制御手段は、前記送信手段により送信された前記アプリケーションの属性が、前記アプリケーションが外部から制御可能であることを示す場合には、前記アプリケーションに前記移動体の走行状態を通知し、前記アプリケーションが外部から制御不能であることを示す場合には、前記表示装置が前記移動体の走行状態に応じて前記アプリケーション画像の表示に規制をかけることを特徴とする請求項4に記載の表示システム。
  6. 表示装置と情報処理端末とを備える表示システムにより実行される表示方法であって、
    前記情報処理端末により実行され、アプリケーション画像の基となるアプリケーションが外部から制御可能であるか否かを示す情報である、アプリケーションの属性を前記表示装置に送信する送信工程と、
    前記表示装置により実行され、前記アプリケーション画像を表示する表示工程と、
    前記表示装置により実行され、前記送信工程により送信された前記アプリケーションの属性に基づき、前記表示装置が移動体の走行状態に応じて前記アプリケーション画像の表示に規制をかけるか否かを決定する制御工程と、
    を備えることを特徴とする表示方法。
  7. 表示装置と情報処理端末とを備える表示システムにより実行される表示プログラムであって、
    前記情報処理端末を、
    アプリケーション画像の基となるアプリケーションが外部から制御可能であるか否かを示す情報である、アプリケーションの属性を前記表示装置に送信する送信手段、として機能させ、
    前記表示装置を、
    前記アプリケーション画像を表示する表示手段、
    前記送信手段により送信された前記アプリケーションの属性に基づき、前記表示装置が移動体の走行状態に応じて前記アプリケーション画像の表示に規制をかけるか否かを決定する制御手段、
    として機能させることを特徴とする表示プログラム。
  8. アプリケーション画像を表示する表示手段と、
    前記アプリケーション画像の基となるアプリケーションが外部から制御可能であるか否かを示す情報である、アプリケーションの属性に基づき、移動体の走行状態に応じて前記アプリケーション画像の表示に規制をかけるか否かを決定する制御手段と、
    を備えることを特徴とする表示装置。
  9. 前記アプリケーションの属性を通信により取得する取得手段をさらに備えることを特徴とする請求項8に記載の表示装置。
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