JP6028550B2 - 可変位相装置、半導体集積回路及び位相可変方法 - Google Patents

可変位相装置、半導体集積回路及び位相可変方法 Download PDF

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Description

開示する技術は、可変位相装置、半導体集積回路及び位相可変方法に関する。
高周波通信装置などには、信号の位相を可変とする可変位相装置を用いるものがある。また、高周波通信に用いられるフェーズドアレイアンテナの位相を調整する際に、可変位相装置が用いられる。
可変位相装置としては、例えば、結合伝送線路に可変容量が並列接続されたものがある。この可変位相装置では、電圧制御により伝送線路に接続された容量が変化することにより、100°以上の範囲で位相を可変とすることができるが、位相を変化させた信号は、振幅の変化が大きくなる。
振幅の変化を抑えながら位相の可変範囲を0°〜360°とする方法としては、直交位相発生器及びベクトル合成器を用いる方法がある。この方法では、直交位相発生器により直交位相の信号I(0°)、Q(90°)及びI’(180°)、Q’(270°)を生成し、ベクトル合成器により合成する。
また、振幅の変化を抑えながら位相の可変範囲を0°〜360°とする方法としては、直交位相の信号を離散的に出力する離散位相器、及び入力信号の位相を0°〜90°の範囲で可変する反射型移相器を用いる方法がある。この方法では、離散位相器に、0°、90°、180°、270°の各位相の信号を出力する位相分配器が用いられる。位相分配器を用いた可変位相装置は、位相分配器から出力される何れかの位相の信号を反射型位相器に入力し、反射型位相器により0°〜90°の範囲で変化させる。これにより、位相分配器を用いた可変位相装置は、位相の可変範囲が0°〜360°となる。
ところで、直交位相発生器や離散移相器は、0°、90°、180°、270°の各位相の信号を生成する際、例えば、位相が0°及び180°の信号を出力するバランを必要とする。また、直交位相発生器や離散移相器は、バランから出力される信号の各々に対して0°及び90°の位相差の信号を出力する90°ハイブリッドカプラを必要とする。バランやハイブリッドカプラは、可変位相装置の装置面積の大半を占めてしまい、装置面積の縮小の妨げとなる。
一方、振幅の変化を抑えた可変位相装置としては、2つの振幅可変手段を用い、振幅可変手段の各々の振幅特性が相関関係を持つように制御するものがある。この可変位相装置では、電力分配手段により90°の位相差を持たせて分配した信号を振幅可変手段により増幅した後、電力合成手段により合成することで、出力信号の位相を0°〜90°の範囲で変化させる。
特開平09−205301号公報 特開2003−304136号公報
P. Vadievelu, et. al, "Integrated CMOS mm-wave Phase Shifters for Single Chip Portable Radar," IMS2009, pp. 565-568
しかしながら、電力合成手段により合成する信号に90°の位相差を持たせるためには、電力分配手段に加え電力合成手段に90°ハイブリッドカプラ等を用いる必要がある。従って、2つの振幅増幅手段を用いた可変位相装置は、位相を0°〜90°の範囲で可変するために、面積の縮小の妨げとなる90°ハイブリッドカプラ等を2つも用いる必要がある、という問題を有する。
開示の技術は、一つの側面として、90°以上の可変範囲で位相を可変とする際の装置面積の縮小化を図ることを目的とする。
開示の技術は、所定周波数の入力信号に対して一対の出力ポートから直交位相の信号を出力するのに用いられる伝送線路を含む。合成部は、各々寄生容量が前記伝送線路に対する負荷インピーダンスとなるように前記一対の出力ポートの一方にゲートが接続された第1のトランジスタ、及び前記一対の出力ポートの他方にゲートが接続された第2のトランジスタを有する。また、合成部は、前記入力信号が入力されることにより前記伝送線路の前記一対の出力ポートから各々に対する前記負荷インピーダンスに応じた位相で出力される信号を前記第1及び第2のトランジスタにより増幅して合成する。第3のトランジスタは、一対の出力ポートの一方又は他方にドレインが接続され、ソースが接地されている。位相制御部は、前記合成部が合成して出力する出力信号の目標とする位相に基づいて、前記第1及び第2のトランジスタの各々のゲートに印加するバイアス電圧、及び、前記第3のトランジスタのゲート電圧を制御する。
開示の技術は、一つの側面として、一つの伝送線路を用いて位相の可変範囲を90°以上とすることができるので、装置面積の拡大を抑えることができる、という効果を有する。
本実施形態に係る可変位相装置の一例を示す機能ブロック図である。 可変位相装置の結合伝送線路及びベクトル合成部の一例を示すブロック図である。 ハイブリッドに対する負荷インピーダンスを示すブロック図である。 図3に示すベクトル合成部のバイアス状態の一例を示すブロック図である。 ハイブリッドの一般的使用の一例を示す機能ブロック図である。 位相制御部の一例を示す機能ブロック図である。 本実施形態に係るシミュレーションに適用したバイアス状態の組み合わせを示す図表である。 本実施形態のシミュレーション結果を示す線図であり、周波数に対する振幅の変化を示す。 本実施形態のシミュレーション結果を示す線図であり、周波数に対する位相の変化を示す。 バイアス電圧の制御の一例を示す線図である。 可変位相装置のベクトル合成部の他の一例を示すブロック図である。
以下、図面を参照して開示する技術の実施の形態の一例を詳細に説明する。図1には、本実施形態に係る可変位相装置10を示している。可変位相装置10は、開示の技術に係る可変位相装置の一例として機能する。可変位相装置10は、所定の周波数Fの入力信号Sinが入力されることで、周波数Fの出力信号Soutを出力する。このとき、可変位相装置10は、出力信号Soutの位相θを制御する。
本実施形態に係る可変位相装置10は、位相変調を行う高周波送信装置などの送信装置、高周波通信システムにおいて、位相変調器(phase modulator)の一部として用いられる。また、可変位相装置10は、フェーズトアレイレーダなどのフェーズトアレイアンテナ(phased array antenna)を用いた高周波送信装置、高周波通信システムに適用される。可変位相装置10は、フェーズトアレイアンテナを用いた高周波送信装置、高周波通信システムにおいて、送信波のビーム方向を切り替える位相変調器、ベクトル合成位相変調器(vector−synthesized phase modulator)の一部として適用される。また、可変位相装置10は、フェーズトアレイアンテナを用いる高周波通信システムにおいて、フェーズトアレイアンテナの調整を行うための装置の一部として適用される。
可変位相装置10は、入力信号Sinの周波数Fとして、例えば、1.5GHz〜100GHzの周波数が用いられる。すなわち、可変位相装置10は、マイクロ波、ミリ波などの波長の電磁波を用いた高周波通信システムに適用することができる。なお、可変位相装置10に適用される周波数Fは、1.5GHz〜100GHzの範囲に限るものではなく、1.5GHz以下であってもよく、また、100GHz以上であってもよい。
図1に示すように、可変位相装置10は、結合伝送線路12、ベクトル合成部14、及び位相制御部16を含む。本実施形態において、結合伝送線路12は、伝送線路の一例として機能し、ベクトル合成部14は、合成部の一例として機能し、位相制御部16は、位相制御部の一例として機能する。
本実施形態に係る可変位相装置10は、例えば、半導体集積回路18上に形成することができる。また、可変位相装置10は、例えば、ベクトル合成部14及び位相制御部16を設けた半導体集積回路18に、結合伝送線路12を接続して形成することもできる。
図1及び図2に示すように、可変位相装置10は、結合伝送線路12に入力信号Sinが入力される。図2には、可変位相装置10の結合伝送線路12及びベクトル合成部14の一例を示す。
結合伝送線路12は、入力信号Sinの周波数Fに応じた90°ハイブリッドカプラ(hybrid coupler、以下、ハイブリッド20という)を含む。ハイブリッド20は、入力ポートとしてポート22A、ポート22Bが設けられ、出力ポートとしてポート24A、ポート24Bが設けられている。また、ハイブリッド20は、一例として、入力信号Sinの周波数Fの波長λに対して、各々の線路長Lがλ/4となる線路26A、26Bを含み、所定の特性インピーダンスZo(例えば、Zo=50Ω)となるように形成されている。
ハイブリッド20は、線路26Aの一端にポート22Aが接続され、線路26Aの他端にポート22Bが接続されている。また、ハイブリッド20は、線路26Bの一端にポート24Aが接続され、線路26Bの他端にポート24Bが接続されている。
可変位相装置10は、ハイブリッド20のポート22Aに入力信号Sinが入力される。ハイブリッド20は、線路26Aと線路26Bとが直流的に非結合状態となっているが、交流的に結合状態となっている。ハイブリッド20は、線路26A、26Bが交流的に結合状態であることにより、ポート22Aから線路26Aに周波数Fの入力信号Sinが入力されると、入力信号Sinに応じた信号が、線路26Bに発生する。
図5に示すように、ハイブリッド20は、一般に、特性インピーダンスZoに対し、ポート22A、22Bに接続される入力インピーダンスZin,及びポート24A、24Bに接続される出力インピーダンスZoutの各々が整合されて用いられる。これにより、ハイブリッド20は、ポート22A、22Bに周波数Fの入力信号Sinが入力された場合、ポート24A、24Bに出力が現れる。このとき、ハイブリッド20は、線路26Bに反射波が生じ、ポート24Aに現れる出力に対して、ポート24Bに現れる出力の位相が90°ずれる。すなわち、ハイブリッド20は、ポート22A、22Aに入力される信号に対してポート24Aに現れる出力を同相(In−phase)の信号Iとした場合、ポート24Bに現れる出力が直交位相(Quadrature)の信号Qとなる。
このように、ハイブリッド20は、特性インピーダンスZoに整合する出力インピーダンスZoutの負荷がポート24A、24Bに接続された場合、ポート24A、24Bに直交位相の信号I、Qが現れる一般的機能を有する。なお、本実施形態では、一例としてハイブリッド20を用いて説明するが、結合伝送線路12は、負荷が整合されている場合に、直交位相の信号I、Qを出力する任意の伝送線路を適用することができる。
図1及び図2に示すように、可変位相装置10は、ハイブリッド20のポート24A、24Bの各々がベクトル合成部14に接続されている。これにより、可変位相装置10は、ハイブリッド20のポート24Aから出力される信号(以下、信号Siとする)、及びハイブリッド20のポート24Bから出力される信号(以下、信号Sqとする)が、ベクトル合成部14に入力される。
また、可変位相装置10は、ハイブリッド20のポート22Bが開放され、ポート22Aから入力される周波数Fの入力信号Sinに対して、線路26Aのポート22B側の端部で全反射が生じるようにしている。これにより、ハイブリッド20は、線路26Aの入力信号Sinを線路26Bに伝送する際の伝送効率の向上が図られる。なお、可変位相装置10は、ハイブリッド20のポート22Bに、ハイブリッド20の特性インピーダンスZoに応じたインピーダンスの負荷が接続されるなどして整合されていてもよい。
可変位相装置10のベクトル合成部14は、ハイブリッド20から入力される信号Si及び信号Sqを個別に増幅し、増幅した信号を合成して出力信号Soutとして出力する。この時、ハイブリッド20は、ポート24Aから出力する信号Siの位相θ1と、ポート24Bから出力する信号Sqの位相θ2とが異なる。可変位相装置10の位相制御部16は、ベクトル合成部14における位相θ1の信号Si及び位相θ2の信号Sqの増幅を制御することにより、出力信号Soutの位相θを変化させる。
図2に示すように、可変位相装置10に設けたベクトル合成部14は、トランジスタMa、Mbを含む。また、ベクトル合成部14は、トランジスタMcを含む。本実施形態において、トランジスタMaは、第1のトランジスタの一例として機能し、トランジスタMbは、第2のトランジスタの一例として機能し、トランジスタMcは、第3のトランジスタの一例として機能する。また、本実施形態において、トランジスタMcは、スイッチ部材の一例として機能し、また、静電容量素子の一例としても機能する。
トランジスタMa、Mb、Mcとしては、バイポーラトランジスタ(Bipolar Transistor)であってもよく、電界効果トランジスタ(Field effect transistor:FET)であってもよい。本実施形態では、トランジスタMa、Mb、Mcの一例として、半導体集積回路18にFETとして形成されたNMOSトランジスタ(Negative cannel Metal oxide semiconductor transistor)を用いている。
トランジスタMaは、ゲートGが、DCカット用のキャパシタ28Aを介してハイブリッド20の一方のポート24Aに接続されている。トランジスタMbは、ゲートGが、DCカット用のキャパシタ28Bを介してハイブリッド20の他方のポート24Bに接続されている。これにより、ベクトル合成部14は、ハイブリッド20から出力される信号SiがトランジスタMaのゲートGに入力され、ハイブリッド20から出力される信号SqがトランジスタMbのゲートGに入力される。
また、ベクトル合成部14は、トランジスタMaのゲートGに、バイアス抵抗30Aを介してバイアス電圧Vaが入力され、トランジスタMbのゲートGに、バイアス抵抗30Bを介してバイアス電圧Vbが入力される。これにより、ベクトル合成部14は、トランジスタMa、Mbの各々がソース接地増幅回路を形成し、トランジスタMa、Mbがバイアス電圧Va、Vbに応じて信号Si、Sqを増幅して出力する。このとき、キャパシタ28A、28Bは、トランジスタMa、Mbに入力されるバイアス電圧Va、Vbによる直流成分がハイブリッド20に回り込むのを防止している。
ベクトル合成部14は、トランジスタMaのドレインDとトランジスタMbのドレインDとが接続されている。また、トランジスタMa、Mbは、各々のドレインDに、所定のインダクタンスのインダクタ32を介して電源電圧VDDが供給される。
これにより、ベクトル合成部14は、信号SiをトランジスタMaにより増幅し、信号SqをトランジスタMbにより増幅した後、増幅した信号を合成して出力信号Soutとして出力する。このとき、ベクトル合成部14は、トランジスタMa、Mbの出力インピーダンス及びインダクタ32のインダクタンスにより出力インピーダンスが定まる。ここから、可変位相装置10は、インダクタ32のインダクタンスによりベクトル合成部14とベクトル合成部14の後段の機能部品とのインピーダンスの整合が図られるようにしている。
一方、トランジスタMcは、ソースSが接地され、ドレインDがトランジスタMbのゲートGに接続されている。このトランジスタMcは、スイッチング素子として機能し、ゲートGに所定の電圧値のゲート電圧Vgが印加されることによりオンする。ベクトル合成部14は、トランジスタMcがオンすることによりトランジスタMcのドレインD-ソースS間が導通状態とみなされる状態となる。また、ベクトル合成部14は、ゲート電圧Vgが停止されてトランジスタMcがオフすることにより、トランジスタMcのドレインD-ソースS間が非導通状態とみなされる状態となる。
可変位相装置10は、位相制御部16がベクトル合成部14に設けているトランジスタMa、Mbのバイアス電圧Va、Vb、及びトランジスタMcのゲート電圧Vgを制御する。
なお、本実施形態に係るベクトル合成部14は、一例としてキャパシタ28A、28Bとして同等のキャパシタンスを有する静電容量素子を用いている。また、本実施形態に係るベクトル合成部14は、一例としてバイアス抵抗30A、30Bとして同等の抵抗値の抵抗素子を用いている。キャパシタ28A、28Bの容量、及びバイアス抵抗30A、30Bの抵抗値は、本実施形態の構成に限るものではない。また、本実施形態に係るベクトル合成部14は、トランジスタMaとポート24Aとの間にキャパシタ28Aを設け、トランジスタMbとポート24Bとの間にキャパシタ28Bを設けたものに限るものではない。ベクトル合成部14は、DCカット用のキャパシタとして、キャパシタ28A、28Bの少なくとも一方を備えればよい。
ところで、トランジスタMa、Mb、Mcは、P−N接合を含んでいる。トランジスタMa、Mb、Mcなどの半導体素子においては、P−N接合が含まれることにより寄生容量が生じる。トランジスタMa、Mb、Mcは、寄生容量が高周波特性に影響し、寄生容量が小さいほど周波数通過帯域が高くなる。また、寄生容量は、トランジスタサイズにより異なるが、トランジスタサイズが小さい場合、寄生容量が小さくなる。
さらに、マイクロ波、ミリ波の周波数帯域に用いるトランジスタMa、Mb、Mcは、マイクロ波、ミリ波の周波数が周波数通過帯域に含まれる周波数特性を有している。周波数通過帯域の高い周波数特性を有するトランジスタMa、Mb、Mcは、周波数通過帯域の低い周波数特性を有するトランジスタよりも寄生容量が小さくなっている。従って、可変位相装置10は、マイクロ波、ミリ波の帯域の周波数に合わせて、トランジスタMa、Mb、Mcの寄生容量が小さくなっている。また、可変位相装置10は、寄生容量が所望の寄生容量となるように、トランジスタMa、Mb、Mcの各々のトランジスタサイズを設定している。
図3及び図4に示すように、トランジスタMa、Mb、Mcの寄生容量としては、ゲートG−ソースS間の寄生容量(以下、キャパシタ34のキャパシタンスCgsとする)がある。また、トランジスタMa、Mb、Mcの寄生容量としては、ゲートG−ドレインD間の寄生容量(以下、キャパシタ36のキャパシタンスCgdとする)がある。
本実施形態に係るトランジスタMa、Mb及びトランジスタMcは、マイクロ波、ミリ波の周波数帯域の周波数Fの処理に適用されるように形成されている。従って、トランジスタMa、Mb、McのキャパシタンスCgs、Cgdは、低周波数域で用いるトランジスタの寄生容量と比較して極めて小さくなっている。例えば、トランジスタMa、Mb及びトランジスタMcは、キャパシタ34のキャパシタンスCgs、キャパシタ36のキャパシタンスCgdが、例えば数10〜数fF(femto Farad、10−15F)のものが用いられる。
ベクトル合成部14は、トランジスタMa、MbのソースSが接地され、トランジスタMaのゲートGがハイブリッド20のポート24Aに接続されている。また、ベクトル合成部14は、トランジスタMbのゲートGがハイブリッド20のポート24Bに接続されている。
トランジスタMa、Mbは、バイアス電圧Va、Vbが0vとなることにより、ドレインD−ソースS間が遮断状態となり、増幅動作が停止する。トランジスタMa、Mbは、遮断状態である場合、キャパシタ34のキャパシタンスCgsが入力インピーダンスとなる。すなわち、図4に示すように、例えば、トランジスタMbは、バイアス電圧Vbが0vとなることにより、キャパシタ34のキャパシタンスCgsにより入力インピーダンスが定まる。
なお、図3は、トランジスタMa、Mbに所定のバイアス電圧Va、Vbを印加(増幅動作)し、トランジスタMcをオンしている状態を示す。また、図4は、トランジスタMaに所定のバイアス電圧Vaを印加し、トランジスタMbのバイアス電圧Vbを0v(増幅動作停止)、トランジスタMcをオフしている状態を示す。以下では、一例として電気的特性の等しいトランジスタMa、Mb、Mcを用いるものとし、キャパシタンスCgs、Cgdが等しいものとして説明する。また、キャパシタンスCgs、Cgdを含む電気的特性は、少なくともトランジスタMa、Mbの間で等しいことが好ましが、トランジスタMcは、トランジスタMa、Mbと電気的特性が異なっていても良く、トランジスタサイズが異なっていても良い。
トランジスタMa、Mbは、バイアス電圧Va、Vbが、しきい値電圧Vtより大きく、かつドレイン電圧Vdとしきい値電圧Vtの差(Vd−Vt)より小さい範囲の非飽和領域において増幅器として動作する。すなわち、トランジスタMa、Mbは、バイアス電圧Va、Vbが、Vt<Va、Vt<Vbであり、かつ、Va<Vd−Vt、Vb<Vd−Vtである場合に、増幅器として動作する。
図3に示すように、トランジスタMaは、増幅器として動作する場合、入力インピーダンスがキャパシタ34のキャパシタンスCgs、キャパシタ36のキャパシタンスCgd及びバイアス電圧Vaに応じた増幅率A1により変化する。また、トランジスタMbは、増幅器として動作する場合、入力インピーダンスがキャパシタ34のキャパシタンスCgs、キャパシタ36のキャパシタンスCgd及びバイアス電圧Vbに応じた増幅率A2により変化する。すなわち、トランジスタMa、Mbは、線形領域で動作する場合、入力インピーダンスが、バイアス電圧Va、Vb、及びキャパシタンスCgs、Cgdに応じて変化する。
図2に示すように、ベクトル合成部14は、トランジスタMaのゲートGがハイブリッド20のポート24Aに接続され、トランジスタMbのゲートGがハイブリッド20のポート24Bに接続されている。これにより、図3及び図4に示すように、ベクトル合成部14は、トランジスタMaの入力インピーダンスがハイブリッド20のポート24Aに接続された負荷インピーダンスZaとなる。また、ベクトル合成部14は、トランジスタMbの入力インピーダンスがハイブリッド20のポート24Bに接続された負荷インピーダンスZbに含まれる。
トランジスタMcは、ゲート電圧VgがVg>Vd−Vt(飽和領域)とVg=0vとに切り替えられることでスイッチング素子として機能する。図4に示すように、オフ状態(Vg=0v)のトランジスタMcの出力インピーダンスは、キャパシタンスCgd、Cgsの合成キャパシタンスとなる。また、図3に示すように、トランジスタMcには、ドレインD−ソースS間に寄生抵抗30Rが存在し、トランジスタMcがオンすることにより寄生抵抗30Rが現れる。
一般に、キャパシタは、キャパシタンスが周波数に応じたインピーダンスとして機能し、周波数が低くなるほどインピーダンスが高くなるが、周波数が高くなるほどインピーダンスは低下する。また、一般に、寄生抵抗30Rの抵抗値Rdsによるインピーダンスは、キャパシタ34、36のキャパシタンスCgd、Cgsによるインピーダンスより小さい。これにより、トランジスタMcは、オン状態(Vg>Vd−Vt)の出力インピーダンスが、寄生抵抗30Rの抵抗値Rdsとみなされる。
図2に示すように、ベクトル合成部14は、トランジスタMcのドレインDが、ハイブリッド20のポート24Bに接続されている。これにより、図3及び図4に示すように、ベクトル合成部14は、トランジスタMcの出力インピーダンスが、ハイブリッド20のポート24Bに接続される負荷インピーダンスZbに含まれる。従って、ベクトル合成部14は、トランジスタMcがオンした場合に、トランジスタMcがオフした場合より、負荷インピーダンスZbが大きくなる。
ここで、マイクロ波、ミリ波の周波数帯域の周波数Fに適用するトランジスタMa、Mb、Mcは、キャパシタンスCgs、Cgdが数10〜数fFとなっている。これにより、周波数Fが低い場合、トランジスタMa、Mbの入力インピーダンスが高くなる。しかし、マイクロ波、ミリ波の周波数帯域の周波数Fに対して、トランジスタMa、Mbは、入力インピーダンスが低くなり、トランジスタMcは、オン状態の場合の出力インピーダンスが、キャパシタンスCgs、Cgdに応じたインピーダンスとなる。
可変位相装置10は、トランジスタMa、Mb、McのキャパシタンスCgs、Cgd、及びトランジスタMcの寄生抵抗30Rがハイブリッド20の負荷インピーダンスとして機能する。このとき、可変位相装置10は、周波数Fにおいて、ハイブリッド20のポート24Aに接続される負荷インピーダンスZa、及びポート24Bに接続される負荷インピーダンスZbが、ハイブリッド20の特性インピーダンスZoに対して低くなるようにしている。
一般に、周波数Fが通過帯域に含まれるトランジスタにおいて、バイアス電圧Va=0vとした場合、負荷インピーダンス(入力インピーダンス)Zaの大きさ(絶対値)は、Za=1/(2π・F・Cp)となる。なお、キャパシタンスCpは、周波数Fが通過帯域に含まれる一般的サイズのトランジスタに入力インピーダンスを生じさせる寄生容量(例えば、トランジスタがオフしている場合、Cp=Cgs)としている。
この時、例えば、周波数F=77GHz、キャパシタンスCp=100fFであると、負荷インピーダンスZaは、約20Ωとなる。また、例えば、周波数F=77GHz、キャパシタンスCp=50fFであると、負荷インピーダンスZaは、約41Ωとなる。さらに、負荷インーダンスZa=50Ωとなる場合、キャパシタンスCpは、約41fFとなる。
ハイブリッド20は、負荷インピーダンスZa、Zbが特性インピーダンスZoより低くなることにより、信号Siの位相θ1と信号Sqの位相θ2との位相差Δθ(絶対値)が90°より大きくなる。また、ハイブリッド20は、負荷インピーダンスZa、Zbが特性インピーダンスZoより小さくなることにより、信号Si、Sqの位相差Δθが、最大で180°となる。なお、ハイブリッド20は、負荷インピーダンスZa、Zbが特性インピーダンスZoに近い場合、信号Si、Sqの位相差Δθが90°に近くなる。
本実施形態では、周波数Fの信号を処理するのに用いられる一般的サイズのトランジスタより、トランジスタMa、Mbのトランジスタサイズを小さくすることで、一般的サイズのトランジスタよりも、トランジスタMa、Mbの寄生容量を小さくする。本実施形態では、トランジスタMa、Mbのトランジスタサイズを小さくし、寄生容量を小さくすることにより、負荷インピーダンスZa、Zbを、ハイブリッド20の特性インピーダンスZoよりも小さくしている。本実施形態では、一例として、トランジスタMa、Mbを、キャパシタンスCgsが、キャパシタンスCpに対してCgs<(Cp/5)となるトランジスタサイズとする。これにより、本実施形態では、信号Si、Sqの位相差Δθが、180°に近くなるようにしている。なお、トランジスタMa、Mbとしては、Cp<(Cgs/5)に限らず、キャパシタンスCgs、Cgdが、Cpより小さいトランジスタであれば良い。また、トランジスタMcとしては、オフ状態の負荷インピーダンスZbを抑えるために、トランジスタMa、Mbよりさらに小さいトランジスタサイズとすることが好ましい。
図2に示すように、ベクトル合成部14は、トランジスタMaにより位相θ1の信号Siを増幅し、トランジスタMbにより位相θ2の信号Sqを増幅し、増幅した各々の信号を合成する。この時、ベクトル合成部14では、バイアス電圧Va、Vb、及びトランジスタMcのオン/オフに応じて、信号Siの位相θ1、信号Sqの位相θ2、及び信号Siと信号Sqの割合が変化する。これにより、可変位相装置10は、ベクトル合成部14から出力する出力信号Soutの位相θが変化する。
図1に示すように、可変位相装置10は、位相制御部16に、出力信号Soutの位相に対する位相指示信号Sθが入力される。位相制御部16は、位相指示信号Sθにより特定される位相を出力信号Soutの位相θの目標値として、位相指示信号Sθに応じたバイアス電圧Va、Vbを出力し、位相指示信号Sθに応じてゲート電圧Vgをオン/オフする。
図6に示すように、位相制御部16は、バイアス電圧Vaを出力する電圧変換部38、バイアス電圧Vbを出力する電圧変換部40、及びゲート電圧Vgを出力するスイッチ部42を備える。また、位相制御部16は、信号変換部44を備える。本実施形態において、電圧変換部38、40は、電源部の一例として機能し、信号変換部44は、電圧制御部の一例として機能する。
電圧変換部38、40には、半導体集積回路18に設けられる電源回路46から所定電圧の直流電源が供給される。電圧変換部38、40は、電源回路46から供給される直流電圧を予め設定された複数ステップの電圧値に変換し、何れかの電圧値の直流電圧を、バイアス電圧Va、Vbとして出力する。なお、以下では、バイアス電圧Va、Vbの電圧値を、バイアス電圧Va、Vbともいう。
電圧変換部38、40は、例えば、DC−DC変換により生成した複数の電圧値から、信号変換部44から出力される電圧値の指示信号により指定された電圧値のバイアス電圧Va、Vbを出力する。
また、スイッチ部42には、例えば、電圧変換部40で生成された所定の電圧値の直流電圧が入力される。スイッチ部42は、電圧変換部40から入力される直流電圧をゲート電圧Vgとして出力する。このとき、スイッチ部42は、信号変換部44から出力される指示信号に基づき、ゲート電圧Vgの出力及び出力停止を行う。なお、スイッチ部42は、電源回路46から入力される直流電圧を所定電圧に変換して、ゲート電圧Vgとして出力してもよい。
可変位相装置10は、出力信号Soutの位相θを指示する位相指示信号Sθに基づいて出力信号Soutの位相θを制御する。可変位相装置10は、信号変換部44に位相指示信号Sθが入力される。信号変換部44は、位相指示信号Sθに基づき、電圧変換部38から出力するバイアス電圧Va(電圧値)、電圧変換部40から出力するバイアス電圧Vb(電圧値)、及びスイッチ部42によるゲート電圧Vgの出力/停止を制御する。
可変位相装置10では、出力信号Soutの位相θに対するバイアス電圧Va、Vb及びゲート電圧Vgのオン/オフ(トランジスタMcのオン/オフ)の組み合わせが予め設定されている。信号変換部44は、例えば、位相θ又は位相指示信号Sθに対するバイアス電圧Va、Vb及びゲート電圧Vgのオン/オフの組み合わせのテーブルがメモリ48に記憶されている。これにより、信号変換部44は、位相指示信号Sθが入力されることで、この位相指示信号Sθに基づいてバイアス電圧Va、Vb及びゲート電圧Vgのオン/オフを制御する。
バイアス電圧Va、Vb及びゲート電圧Vgに応じて出力信号Soutの位相θを変化させる場合、ベクトル合成部14の出力信号Soutは、バイアス電圧Va、Vbが安定しないと位相θが不安定となる。ここから、位相制御部16は、電圧変換部38、40が、予め設定された電圧間隔でバイアス電圧Va、Vbを出力する。
また、ベクトル合成部14は、段階的に設定されたバイアス電圧Va、Vbの電圧間隔が小さければ、出力信号Soutの位相θの変化間隔が小さくなる。ここから、信号変換部44は、電圧変換部38、40から出力するバイアス電圧Va、Vbに対して時間制御を行う。すなわち、信号変換部44は、予め設定された電圧V1、V2(V1<V2)の間の電圧Vn(V1<Vn<V2)を出力する場合、電圧V1、V2を交互に出力するように電圧変換部38を制御する。また、信号変換部44は、電圧V1の出力時間t1と電圧V2の出力時間t2を制御する。このとき、出力時間t1、t2を、電圧V1、V2、Vnに基づいて設定する。なお、本実施形態において、電圧V1、V2、Vは、各々第1の電圧、第2の電圧、第3の電圧の一例として機能する。
以下に、可変位相装置10における出力信号Soutの位相θの制御を説明する。可変位相装置10は、結合伝送線路12にハイブリッド20を用い、ハイブリッド20のポート24Aからベクトル合成部14へ信号Siを出力し、ポート24Bからベクトル合成部14へ信号Sqを出力する。
可変位相装置10のベクトル合成部14は、トランジスタMa、Mbを備え、信号SiをトランジスタMaにより増幅し、信号SqをトランジスタMbにより増幅する。また、ベクトル合成部14は、トランジスタMa、Mbの各々により増幅した信号を合成して、出力信号Soutとして出力する。
ところで、可変位相装置10は、ベクトル合成部14のトランジスタMa、Mbのバイアス電圧Va、Vb、及びトランジスタMcのゲート電圧Vgにより、ハイブリッド20に対する負荷インピーダンスZa、Zbが変えられる。これにより、ハイブリッド20は、ポート24Aから出力する信号Siの位相θ1、及びポート24Bから出力する信号Sqの位相θ2が変化する。
また、ベクトル合成部14は、トランジスタMa、Mbのバイアス電圧Va、Vbに応じて変えられる増幅率A1、A2により、信号Si、Sqの比率が変えられる。これにより、可変位相装置10は、信号Siの位相θ1から信号Sqの位相θ2の範囲で、出力信号Soutの位相θが変化する。
一方、可変位相装置10は、ハイブリッド20の負荷側を整合状態とせず、ハイブリッド20の特性インピーダンスZoに対して、負荷インピーダンスZa、Zbを低くしている。これにより、ハイブリッド20の伝送効率が低下し、出力信号Soutの位相θによっては、出力信号Soutの振幅Wが大きく変化してしまうことがある。可変位相装置10は、トランジスタMa、Mbによる信号Si、Sqの増幅率A1、A2を変えることで、出力信号Soutの振幅Wの変化を抑える。
ここで、図7乃至図9には、可変位相装置10を用いた出力信号Soutの位相θの変化のシミュレーション結果を示す。図7は、シミュレーションに適用したトランジスタMaのバイアス電圧Va、トランジスタMbのバイアス電圧Vb、及びトランジスタMcのオン/オフの組み合わせ(バイアス条件)を示す。本実施形態では、バイアス条件としてケース1(Case1)〜ケース9(Case9)を設定し、各々におけるバイアス電圧Va、Vb及びゲート電圧Vgついてシミュレーションを行っている。なお、図7では、トランジスタMcのオン/オフを、ゲート電圧VgのHi(トランジスタMcのオン)/Low(トランジスタMcのオフ)として表記している。また、本シミュレーションでは、トランジスタMa、Mbのしきい値電圧Vt=0.4v、ドレイン電圧Vd=0.8vとし、バイアス電圧Va、Vbを0v〜Vdの範囲に設定している。
可変位相装置10では、トランジスタMa、Mbの少なくとも一方が動作しないと、出力信号Soutが得られない。また、可変位相装置10では、バイアス電圧Va、Vbが高くなることで出力信号Soutの振幅Wを大きくすることができる。ここから、本実施形態では、バイアス条件として、トランジスタMcをオンしているケース1〜ケース8において、バイアス電圧Va、Vbの少なくとも一方を、0.8vとし、他方を0v〜0.8vの間で段階的に設定している。
図8は、図7のケース1〜ケース9の各々における周波数Fに対する出力信号Soutの振幅Wの変化を示し、図9は、図7のケース1〜ケース9の各々における周波数Fに対する出力信号Soutの位相θの変化を示す。
図8に示すように、周波数Fにおける出力信号Soutの振幅Wは、ケース8が最大となっており、ケース9が最小となっている。ケース8における出力信号Soutの振幅Wは、−1.89dBであり、ケース9における出力信号Soutの振幅Wは、−3.60dBであり、その差は、1.71dBとなっている。従って、可変位相装置10は、出力信号Soutの振幅Wの変化を1.71dBの範囲に抑えることができる。
一方、図9に示すように、周波数Fにおける出力信号Soutの位相θは、トランジスタMcをオフしているケース9において、θ=172.45°となっている。また、トランジスタMcをオンした場合、周波数Fにおける出力信号Soutの位相θは、ケース8において、θ=−1.14°となっており、ケース1において123.97°となっている。
従って、可変位相装置10は、トランジスタMcをオンした場合、位相θの可変範囲として125°以上の可変範囲が得られる。また、可変位相装置10は、トランジスタMcをオフした場合を含めると、位相θの可変範囲として、約180°の可変範囲が得られる。
すなわち、可変位相装置10は、位相が約180°の出力信号Soutを出力する場合、トランジスタMcをオフすることで、トランジスタMcの出力インピーダンスを低下させる。ベクトル合成部14は、トランジスタMcがオフすることにより、トランジスタMa、Mb、及びトランジスタMcの寄生容量が負荷インピーダンスZa、Zbを生成する。
これにより、ハイブリッド20から位相差Δθが約180°の信号Si、Sqが出力され、ベクトル合成部14は、ハイブリッド20から出力される信号Si、Sqを用いて、効率的に位相差Δθの出力信号Soutを出力することができる。
しかし、位相差Δθが約180°の信号Si、Sqから、180°より小さい位相θの出力信号Soutを得るためには、増幅率A1、A2の大きいトランジスタMa、Mbを用いる必要がある。増幅率A1、A2の大きいトランジスタMa、Mbは、トランジスタサイズが大きくなり、寄生容量も増加してしまう。
ここで、可変位相装置10は、ベクトル合成部14にトランジスタMcを設け、トランジスタMcのドレインD−ソースS間の寄生抵抗30Rを用いて負荷インピーダンスZbを僅かに増加させる。負荷インピーダンスZbが増加することで、ハイブリッド20は、位相差Δθを180°より狭めた信号Si、Sqを出力する。これにより、ベクトル合成部14は、トランジスタサイズの小さいトランジスタMa、Mbを用いて効率的に位相θを変化させた出力信号Soutを出力することができる。
一方、ケース1とケース2との相違は、ケース1のバイアス電圧Vbが0vであるのに対して、ケース2のバイアス電圧Vbが、しきい値電圧Vtより低い0.2vとしている点にある。
ケース1では、振幅Wが−2.85dB、位相θが123.97°となっており、ケース2では、振幅Wが−2.81dB、位相θが122.12°となっている。従って、可変位相装置10は、トランジスタMa、Mbの一方をしきい値電圧Vtより低いバイアス電圧Va、Vbを用いて動作させることができる。
ケース3とケース4との相違は、ケース3のバイアス電圧Vbが0.4vであるのに対して、ケース4のバイアス電圧Vbが0.6vとしている点にある。また、ケース6とケース7との相違は、ケース6のバイアス電圧Vaが0.6vであるのに対して、ケース7のバイアス電圧Vaが0.4vとしている点にある。
ケース3では、振幅Wが−3.61dB、位相θが100.61°となっており、ケース4では、振幅Wが−3.79dB、位相θが62.58°となっている。また、ケース6では、振幅Wが−3.89dB、位相θが47.45°となっており、ケース7では、振幅Wが−3.10dB、位相θが11.72°となっている。
すなわち、可変位相装置10は、バイアス電圧Va=0.8vとしているときに、バイアス電圧Vbを0.4vから0.6vの範囲で変化させることにより、出力信号Soutの位相θを、100°〜62°の範囲で変化させることができる。また、可変位相装置10は、バイアス電圧Vb=0.8vとしているときに、バイアス電圧Vaを0.4vから0.6vの範囲で変化させることにより、出力信号Soutの位相θを、11°〜47°の範囲で変化させることができる。
従って、可変位相装置10は、トランジスタMa、Mb、Mcの寄生容量であるキャパシタンスCgs、Cgd、及びトランジスタMcの寄生抵抗30Rをハイブリッド20の負荷インピーダンスZa、Zbとして用い、出力信号Soutの位相θを0°から約180°の範囲で可変とすることができる。
ここで、バイアス電圧Va、Vbの変化は、連続的(アナログ的)であることが好ましいが、バイアス電圧Va、Vbが不安定であると、出力信号Soutの位相θも不安定となる。すなわち、バイアス電圧Va、Vbの誤差は、出力信号Soutの位相θに誤差を生じさせる。
ここから、図10に示すように、信号変換部44は、電圧変換部38、40に段階的に設定された電圧V1と電圧V2との間の電圧Vnをバイアス電圧Va、Vbとして出力する際、電圧V1、V2を交互に出力する。このとき、信号変換部44は、電圧V1の出力時間t1と電圧V2の出力時間t2を電圧V1、V2に対する電圧Vnに応じて設定する。なお、出力信号Soutの位相θを安定させるためには、電圧V1、V2の切り替えの周期(1周期分の時間Δt、Δt=t1+t2)が短いことが好ましい。この時間Δtとしては、例えば、位相θを検出又は計測する時間Tsmpに対して、(Tsmp/100)<Δt<(Tsmp/10)程度とすれば良い。
信号変換部44は、例えば、電圧Vn=(V1+V2)/2とする場合、電圧V1の出力時間t1と電圧V2の出力時間t2とを同じとする(t1=t2)。また、信号変換部44は、電圧Vnを高くする場合、電圧変化の1周期分の時間Δtの範囲(Δt=t1+t2)で、電圧V2の出力時間t2を電圧V1の出力時間t1より長くする(t1<t2)。これにより、電圧変換部38、40は、電圧Vnを電圧V2へ向けて上昇させる。また、信号変換部44は、電圧Vnを下げる場合、電圧V1の出力時間t1を電圧V2の出力時間t2より長くする(t1>t2)。これにより、電圧変換部38、40は、電圧Vnを電圧V1へ向けて下降させる。
これにより、可変位相装置10は、バイアス電圧Va、Vbの安定化が図られ、出力信号Soutの位相θの制御精度を向上することができる。
以上説明した本実施形態では、出力信号Soutの位相θを、0°〜180°(0°≦θ<180°)の範囲で変更可能な可変位相装置10を例に説明したが、例えば、位相θを0°≦θ<360°の範囲で変化させることもできる。この場合、例えば、可変位相装置10を対で設け、一方に入力信号Sin、他方に入力信号Sinとは逆位相となる入力信号−Sinを入力するようにすれば良い。
また、本実施形態では、トランジスタMcを用いて、ハイブリッド20のポート24Bの負荷インピーダンスZaを変化させるようにしたが、トランジスタMcを、トランジスタMaのゲートGに接続しても良い。また、ハイブリッド20の負荷を可変する方法としては、2つのトランジスタMcを用い、トランジスタMa、Mbの各々にトランジスタMcを接続しても良い。すなわち、位相θの可変範囲を90°以上とする場合は、トランジスタMa、Mbの少なくとも一方にトランジスタMcを接続すれば良い。
また、本実施形態では、トランジスタMcを用いて、ハイブリッド20のポート24Bの負荷インピーダンスZbを変化させるようにしたが、負荷インピーダンスZbを変化させる構成はこれに限るものではない。
図11には、トランジスタMcに替えて、スイッチ50とキャパシタ52を用いた可変位相装置10Aを示す。スイッチ50は、スイッチ部材の一例として機能し、キャパシタ52は、静電容量素子の一例として機能する。なお、静電容量素子は、キャパシタに限らず、抵抗などのインピーダンス素子を用いることもできる。
可変位相装置10Aのベクトル合成部14Aは、スイッチ50の一方の接点が、ハイブリッド20のポート24BとトランジスタMbのゲートGとの間で接続されている。また、ベクトル合成部14Aは、スイッチ50の他方の接点がキャパシタ52を介して接地されている。スイッチ50は、出力信号Soutの位相θの目標値に基づいて、例えば、位相制御部20から入力される操作信号Scに基づいて接点が開閉される。
これにより、ベクトル合成部14Aは、スイッチ50が開かれた場合、負荷インピーダンスZbを、トランジスタMbの入力インピーダンスとする。これにより、ハイブリッド20は、位相差Δθが、約180°となる信号Si、Sqを出力する。
ベクトル合成部14Aは、スイッチ50が閉じられることにより、負荷インピーダンスZbにキャパシタ52のキャパシタンスを加え、負荷インピーダンスZbを増加させる。これにより、ハイブリッド20は、位相差Δθが、180°より狭められた信号Si、Sqを出力する。
従って、可変位相装置10Aは、一つのハイブリッド20を用いて、出力信号Soutの位相θを0°〜180°の範囲で可変として出力することができる。なお、キャパシタ52のキャパシタンスCcは、トランジスタMbの入力インピーダンスを含めた負荷インピーダンスZbが、ハイブリッド20の特性インピーダンスZoに達しない容量であり、かつ、小さい容量であることが好ましい。また、キャパシタ52に替えて、所定の抵抗値の電気抵抗など、負荷インピーダンスを形成する任意のインピーダンス素子を用いることができる。さらに、スイッチ50としては、トランスミッションゲートを用いることができ、これにより、キャパシタ52を省略することも可能となる。
開示の技術は、上記実施の形態に記載に限らず、各部分が目的とする機能を含む形態であれば良い。また、本明細書に記載された全ての特許出願及び特許出願に開示される技術文献は、個々の文献、特許出願及び技術規格が参照により取り込まれることが具体的かつ個々に記された場合と同程度に、本明細書中に、参照により取り込まれる。
開示の技術は、以下の付記を含む。
(付記1)
所定周波数の入力信号に対して一対の出力ポートから直交位相の信号を出力する伝送線路と、
寄生容量が前記伝送線路に対する負荷インピーダンスとなるように、前記一対の出力ポートの一方に接続された第1のトランジスタ、及び前記一対の出力ポートの他方に接続された第2のトランジスタを有し、前記入力信号が入力されることにより前記伝送線路の前記一対の出力ポートから前記第1及び第2のトランジスタの各々による前記負荷インピーダンスに応じた位相で出力される信号を前記第1及び第2のトランジスタにより増幅して合成する合成部と、
前記合成部の前記第1及び第2のトランジスタの各々の増幅動作を制御することで、前記合成部が合成して出力する出力信号の位相を制御する位相制御部と、
を含む可変位相装置。
(付記2)
前記位相制御部が、
前記出力信号の目標とする位相に基づいて、前記一対の出力ポートに接続された前記第1及び第2のトランジスタの各々ゲートに印加するバイアス電圧を制御する、付記1記載の可変位相装置。
(付記3)
前記位相制御部が、
段階的に設定された電圧を出力する電源部と、
前記段階的に設定された電圧から前記目標とする位相に基づいて設定した電圧を前記バイアス電圧として出力するように前記電源部を制御する電圧制御部と、
を含む付記1又は付記2記載の可変位相装置。
(付記4)
前記位相制御部が、前記段階的に設定された電圧のうちの第1の電圧と第2の電圧との間の第3の電圧をバイアス電圧として前記電源部から出力する際に、前記第1の電圧の出力時間及び第2の電圧の出力時間を、前記第1、第2及び第3の電圧に基づいて制御する、付記3記載の可変位相装置。
(付記5)
前記一対の出力ポートの一方又は他方に前記負荷インピーダンスとなるように接続された所定の静電容量の静電容量素子と、
前記静電容量素子を前記静電容量素子が接続される前記出力ポートに対して断続することにより前記負荷インピーダンスを切り替えるスイッチ部材と、
を含み、前記位相制御部が、前記目標とする位相に基づいて前記スイッチ部材による前記負荷インピーダンスの切り替えを制御する、付記1から付記4の何れかに記載の可変位相装置。
(付記6)
前記スイッチ部材が第3のトランジスタであり、前記静電容量素子の前記静電容量を前記第3のトランジスタの寄生容量とする、付記5記載の可変位相装置。
(付記7)
前記一対の出力ポートの一方又は他方に接続され、オン動作することにより寄生容量)が前記負荷インピーダンスとして付加される第3のトランジスタを含み、
前記位相制御部が、前記目標とする位相に基づいて前記第3のトランジスタのスイッチング動作を制御する、付記1から付記4の何れかに記載の半導体集積回路。
(付記8)
所定周波数の入力信号に対して一対の出力ポートから直交位相の信号を出力する伝送線路に対し、寄生容量が前記伝送線路の負荷インピーダンスとなるように、前記一対の出力ポートの一方に接続された第1のトランジスタ、及び前記一対の出力ポートの他方に接続された第2のトランジスタを有し、前記伝送線路に前記入力信号が入力されることにより前記一対の出力ポートから前記第1及び第2のトランジスタの各々による前記負荷インピーダンスに応じた位相で出力される信号を前記第1及び第2のトランジスタにより増幅して合成する合成部と、
前記合成部の前記第1及び第2のトランジスタの各々の増幅動作を制御することで、前記合成部が合成して出力する出力信号の位相を制御する位相制御部と、
を備える可変位相装置を含む半導体集積回路。
(付記9)
前記伝送線路を備える、付記8記載の半導体集積回路。
(付記10)
前記位相制御部が、
段階的に設定された電圧を出力する電源部と、
前記段階的に設定された電圧から前記目標とする位相に対して設定した電圧を前記バイアス電圧として前記第1及び第2のトランジスタに出力するように前記電源部を制御する電圧制御部と、
を含む付記8又は付記9記載の半導体集積回路。
(付記11)
前記一対の出力ポートの一方又は他方に前記負荷インピーダンスとなるように接続された所定の静電容量の静電容量素子と、
前記静電容量素子を前記静電容量素子が接続される前記出力ポートに対して断続することにより前記負荷インピーダンスを切り替えるスイッチ部材と、
を含み、前記位相制御部が、前記目標とする位相に基づいて前記スイッチ部材による前記負荷インピーダンスの切り替えを制御する、付記8から付記10の何れかに記載の半導体集積回路。
(付記12)
前記スイッチ部材が第3のトランジスタであり、前記静電容量素子の静電容量を前記第3のトランジスタの寄生容量とする、付記11記載の半導体集積回路。
(付記13)
前記一対の出力ポートの一方又は他方に接続され、オン動作することにより寄生容量が前記負荷インピーダンスとして付加される第3のトランジスタを含み、
前記位相制御部が、前記目標とする位相に基づいて前記第3のトランジスタのスイッチング動作を制御する、付記8から付記10の何れかに記載の半導体集積回路。
(付記14)
所定周波数の入力信号に対して一対の出力ポートから直交位相の信号を出力する伝送線路に対し、寄生容量が前記伝送線路の負荷インピーダンスとなるように前記一対の出力ポートの一方に第1のトランジスタを接続し、
寄生容量が前記伝送線路の負荷インピーダンスとなるように前記一対の出力ポートの他方に第2のトランジスタを接続し、
前記伝送線路に前記入力信号が入力されることにより前記一対の出力ポートから前記第1及び第2のトランジスタの各々による前記負荷インピーダンスに応じた位相で出力される信号を前記第1及び第2のトランジスタにより増幅して合成する際に、前記第1及び第2のトランジスタの各々の増幅動作を制御することで、前記合成した出力信号の位相を制御する、
ことを含む位相可変方法。
(付記15)
前記一対のポートに接続された前記第1及び第2のトランジスタのゲートに印加するバイアス電圧を制御することで、前記出力信号の位相及び振幅を制御する、
ことを含む付記14記載の位相可変方法。
(付記16)
前記一対の出力ポートの一方又は他方に所定の静電容量の静電容量素子を接続し、
前記静電容量が前記負荷インピーダンスとなるように、前記静電容量素子を前記静電容量素子が接続される前記出力ポートに対して断続するようにスイッチ部材を接続し、
前記目標とする位相に基づいて前記スイッチ部材により前記負荷インピーダンスを切り替える、ことを含む付記14又は付記15記載の位相可変方法。
(付記17)
寄生容量が前記静電容量素子の前記静電容量となるように、前記スイッチ部材として第3のトランジスタを用いる、ことを含む付記16記載の位相可変方法。
(付記18)
前記一対の出力ポートの一方又は他方に、オン動作することにより寄生容量が前記負荷インピーダンスとして付加される第3のトランジスタを接続し、
前記目標とする位相に基づいて前記第3のトランジスタのスイッチング動作を制御する、
ことを含む付記14又は付記15記載の位相可変方法。
10 可変位相装置
12 結合伝送線路
14 ベクトル合成部
16 位相制御部
18 半導体集積回路
20 ハイブリッド
22A、22B ポート
24A、24B ポート
26A、26B 線路
30R 寄生抵抗
34、36 キャパシタ
38、40 電圧変換部
42 スイッチ部
44 信号変換部
46 電源回路
48 メモリ
50 スイッチ
52 キャパシタ
Cgs、Cgd キャパシタンス
Cc キャパシタンス
Ma、Mb トランジスタ
Mc トランジスタ
Rds 抵抗値
Sin 入力信号
Sout 出力信号
Si、Sq 信号
Va、Vb バイアス電圧
Vg ゲート電圧
θ、θ1、θ2 位相
Δθ 位相差

Claims (13)

  1. 所定周波数の入力信号に対して一対の出力ポートから直交位相の信号を出力する伝送線路と、
    各々寄生容量が前記伝送線路に対する負荷インピーダンスとなるように、前記一対の出力ポートの一方にゲートが接続された第1のトランジスタ、及び前記一対の出力ポートの他方にゲートが接続された第2のトランジスタを有し、前記入力信号が入力されることにより前記伝送線路の前記一対の出力ポートから各々による前記負荷インピーダンスに応じた位相で出力される信号を前記第1及び第2のトランジスタにより増幅して合成する合成部と、
    前記一対の出力ポートの一方又は他方にドレインが接続され、ソースが接地された第3のトランジスタと、
    前記合成部が合成して出力する出力信号の目標とする位相に基づいて、前記第1及び第2のトランジスタの各々のゲートに印加するバイアス電圧、及び、前記第3のトランジスタのゲート電圧を制御する位相制御部と、
    を含む可変位相装置。
  2. 前記位相制御部が、
    段階的に設定された複数の電圧を出力する電源部と、
    前記目標とする位相に基づいて設定した電圧に応じて、前記複数の電圧の何れかを前記バイアス電圧として出力する時間を制御する電圧制御部と、
    を含む請求項1記載の可変位相装置。
  3. 前記第3のトランジスタがオンされた際には、前記第3のトランジスタのドレインが接続された前記一対の出力ポートの一方又は他方に、前記第3のトランジスタのドレインとソースとの間の寄生抵抗が負荷インピーダンスとして接続され、前記第3のトランジスタがオフされた際には、前記第3のトランジスタのドレインが接続された前記一対の出力ポートの一方又は他方に、前記第3のトランジスタのドレインとソースとの間の寄生容量が負荷インピーダンスとして接続される請求項1又は請求項2記載の可変位相装置。
  4. 前記伝送線路は、前記所定周波数の波長の1/4の長さで結合状態とされた一対の線路を含む請求項1から請求項3の何れか1項記載の可変位相装置。
  5. 所定周波数の入力信号に対して一対の出力ポートから直交位相の信号を出力する伝送線路に対し、各々寄生容量が前記伝送線路の負荷インピーダンスとなるように、前記一対の出力ポートの一方にゲートが接続された第1のトランジスタ、及び前記一対の出力ポートの他方にゲートが接続された第2のトランジスタを有し、前記伝送線路に前記入力信号が入力されることにより前記一対の出力ポートから各々による前記負荷インピーダンスに応じた位相で出力される信号を前記第1及び第2のトランジスタにより増幅して合成する合成部と、
    前記一対の出力ポートの一方又は他方にドレインが接続され、ソースが接地された第3のトランジスタと、
    前記合成部が合成して出力する出力信号の目標とする位相に基づいて、前記第1及び第2のトランジスタの各々のゲートに印加するバイアス電圧、及び、前記第3のトランジスタのゲート電圧を制御する位相制御部と、
    を備える可変位相装置を含む半導体集積回路。
  6. 前記伝送線路を備える、請求項5記載の半導体集積回路。
  7. 前記伝送線路は、前記所定周波数の波長の1/4の長さで結合状態とされた一対の線路を含む請求項5又は請求項6記載の半導体集積回路。
  8. 前記位相制御部が、
    段階的に設定された複数の電圧を出力する電源部と、
    前記目標とする位相に基づいて設定した電圧に応じて、前記複数の電圧の何れかを前記バイアス電圧として出力する時間を制御する電圧制御部と、
    を含む請求項5から請求項7の何れか1項記載の半導体集積回路。
  9. 前記第3のトランジスタがオンされた際には、前記第3のトランジスタのドレインが接続された前記一対の出力ポートの一方又は他方に、前記第3のトランジスタのドレインとソースとの間の寄生抵抗が負荷インピーダンスとして接続され、前記第3のトランジスタがオフされた際には、前記第3のトランジスタのドレインが接続された前記一対の出力ポートの一方又は他方に、前記第3のトランジスタのドレインとソースとの間の寄生容量が負荷インピーダンスとして接続される請求項5から請求項8の何れか1項記載の半導体集積回路。
  10. 所定周波数の入力信号に対して一対の出力ポートから直交位相の信号を出力する伝送線路に対し、寄生容量が前記伝送線路の負荷インピーダンスとなるように前記一対の出力ポートの一方に第1のトランジスタのゲートを接続し、
    寄生容量が前記伝送線路の負荷インピーダンスとなるように前記一対の出力ポートの他方に第2のトランジスタのゲートを接続し、
    前記一対の出力ポートの一方又は他方に、ソースを接地した第3のトランジスタのドレインを接続し、
    前記伝送線路に前記入力信号が入力されることにより前記一対の出力ポートから各々による前記負荷インピーダンスに応じた位相で出力される信号を前記第1及び第2のトランジスタにより増幅して合成する際に、合成して出力する出力信号の目標とする位相に基づいて、前記第1及び第2のトランジスタの各々のゲートに印加するバイアス電圧、及び、前記第3のトランジスタのゲート電圧を制御する
    ことを含む位相可変方法。
  11. 前記目標とする位相に基づいて設定した電圧に応じて、段階的に設定されて電源部から出力される複数の電圧の何れかを前記バイアス電圧として出力する時間を制御する
    請求項10記載の位相可変方法。
  12. 前記第3のトランジスタがオンするように前記第3のトランジスタのゲート電圧を制御した際には、前記第3のトランジスタのドレインが接続された前記一対の出力ポートの一方又は他方に、前記第3のトランジスタのドレインとソースとの間の寄生抵抗が負荷インピーダンスとして接続され、前記第3のトランジスタがオフするように前記第3のトランジスタのゲート電圧を制御した際には、前記第3のトランジスタのドレインが接続された前記一対の出力ポートの一方又は他方に、前記第3のトランジスタのドレインとソースとの間の寄生容量が負荷インピーダンスとして接続される請求項10又は請求項11記載の位相可変方法。
  13. 前記伝送線路は、前記所定周波数の波長の1/4の長さで結合状態とされた一対の線路を含む請求項10から請求項12の何れか1項記載の位相可変方法。
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