JP4536737B2 - ミキサ回路それを利用した電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、ミキサ回路に関し、特にシングルバランスミキサに関する。
有線、無線通信において、搬送波を変調信号を利用して変調するアップコンバージョンや、変調された搬送波の周波数を低い周波数帯域に変換するダウンコンバージョンに、ミキサ回路が利用される。ミキサ回路としては、ギルバートセルタイプのシングルバランスミキサが広く利用される。
ギルバートセルミキサは、接地端子と電源電圧端子との間に、定電流回路、第1の信号が入力されるトランジスタ、第2信号が入力されるトランジスタ、インピーダンス回路が縦積み(スタック)されて構成される。
特開2003−318674号公報
近年、半導体プロセスの微細化に伴い、回路の低電圧化が進んでいる。こうした状況において、従来のギルバートセルミキサを用いた場合、多段に積み上げられたトランジスタが飽和することにより、出力信号が歪むという問題がある。
本発明はこうした課題に鑑みてなされたものであり、その包括的な目的は、低電源電圧で動作可能なミキサ回路の提供にある。
本発明のある態様のミキサ回路は、第1入力端子に入力されたシングルエンドの第1信号と、2つの第2入力端子に差動入力される第2信号を受け、第1、第2信号を乗算し、2つの出力端子から差動出力する。このミキサ回路は、第1端子同士、第2端子同士が互いに接続された、Nチャンネルの第1MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)およびPチャンネルの第2MOSFETと、第1端子同士、第2端子同士が互いに接続された、Nチャンネルの第3MOSFETおよびPチャンネルの第4MOSFETと、第1MOSFETのゲートと第2入力端子の一方との間に設けられた第1キャパシタと、第2MOSFETのゲートと第2入力端子の他方との間に設けられた第2キャパシタと、第3MOSFETのゲートと第2入力端子の他方との間に設けられた第3キャパシタと、第4MOSFETのゲートと第2入力端子の一方との間に設けられた第4キャパシタと、一端が第1MOSFETのゲートに接続され、他端に第1電圧を受ける第1インピーダンス素子と、一端が第2MOSFETのゲートに接続され、他端に第2電圧を受ける第2インピーダンス素子と、一端が第3MOSFETのゲートに接続され、他端に第1電圧を受ける第3インピーダンス素子と、一端が第4MOSFETのゲートに接続され、他端に第2電圧を受ける第4インピーダンス素子と、第1、第2、第3、第4MOSFETの第1端子と、第1入力端子の間に設けられた第5キャパシタと、一端が第1、第2MOSFETの第2端子と接続され、他端に第3電圧を受ける第5インピーダンス素子と、一端が第3、第4MOSFETの第2端子と接続され、他端に第3電圧を受ける第6インピーダンス素子と、を備える。第1、第2MOSFETの第2端子を出力端子の一方とし、第3、第4MOSFETの第2端子を出力端子の他方とする。
トランジスタの第1、第2端子とは、チャネルを形成する端子をいい、ドレイン、ソースのいずれかに対応する。この態様によると、第3電圧と第1入力端子の間には、第5インピーダンス素子(または第6インピーダンス素子)と、第1、第2MOSFET(または第3、第4MOSFET)のペアと、第5キャパシタが縦積みされる。したがって、能動素子は1段のみとなるため、第3電圧を従来の電源電圧に比べて低く設定することができ、低電圧状態で動作させることができる。
ある態様のミキサ回路は、出力端子の一方と接地端子の間に設けられた第6キャパシタと、出力端子の他方と接地端子の間に設けられた第7キャパシタと、をさらに備えてもよい。
第6、第7キャパシタを設けることにより、アイソレーションを改善することができ、また、第6インピーダンス素子Z6、第7インピーダンス素子Z7と同様に負荷として機能させることができる。
ある態様のミキサ回路は、2つの出力端子の間に設けられた第8キャパシタをさらに備えてもよい。
第8キャパシタを設けることにより、アイソレーションが向上し、第2入力端子から出力端子への信号の漏洩を抑制することができる。
ミキサ回路は、シリコンCMOSプロセスで形成されてもよい。この場合、製造コストを下げることができる。
本発明のある態様は、電子機器である。電子機器は、第1周波数の第1信号と、第2周波数の第2信号の和周波信号または差周波信号を生成する周波数変換器を備える。周波数変換器は、第1信号と第2信号をミキシングする上述のミキサ回路を含む。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を、方法、装置などの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、低電圧で動作するミキサ回路が提供される。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
本明細書において、「部材Aと部材Bが接続」された状態とは、部材Aと部材Bが物理的に直接的に接続される場合や、部材Aと部材Bが、電気的な接続状態に影響を及ぼさない他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
同様に、「部材Aと部材Bの間に部材Cが設けられた状態」とは、部材Aと部材C、あるいは部材Bと部材Cが直接的に接続される場合のほか、電気的な接続状態に影響を及ぼさない他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
図1は、本発明の実施の形態に係るミキサ回路100の構成を示す回路図である。ミキサ回路100は、第1〜第4トランジスタM1〜M4、第1〜第8キャパシタC1〜C8、第1〜第6インピーダンス素子Z1〜Z6、第1バイアス回路10、第2バイアス回路12、第3バイアス回路14を備える。ミキサ回路100は、シリコンCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)プロセスを利用して構成することができる。
ミキサ回路100は、第1入力端子102に入力されたシングルエンドの第1信号S1と、2つの第2入力端子104n、104pに差動入力される第2信号S2n、S2pを受ける。ミキサ回路100は、第1信号S1、第2信号S2を乗算し、2つの出力端子106n、106pから差動信号OUTp、OUTnを出力する。
第1トランジスタM1、第2トランジスタM2は、それぞれNチャンネルMOSFETおよびPチャンネルMOSFETであり、第1端子同士、第2端子同士が互いに接続されて第1のトランジスタペアを構成する。
同様に、第3トランジスタM3、第4トランジスタM4も、それぞれNチャンネルMOSFETおよびPチャンネルMOSFETであり、第1端子同士、第2端子同士が互いに接続され、第2のトランジスタペアを構成する。
別の観点から見れば、NチャンネルMOSFETである第1トランジスタM1および第3トランジスタM3が、第5インピーダンス素子Z5、第6インピーダンス素子Z6を負荷とする差動対を形成する。同様に、PチャンネルMOSFETである第2トランジスタM2および第4トランジスタM4が、第5インピーダンス素子Z5、第6インピーダンス素子Z6を負荷とする差動対を形成する。差動対を形成する同一導電性を有するトランジスタのゲートには、相補的に変動する第2信号S2n、S2pが入力される。
差動対を構成する第1トランジスタM1、第3トランジスタM3はペアリングし、第2トランジスタM2、第4トランジスタM4も同様にペアリングして形成するのが好ましい。ペアリングによって、後述するフィードスルーをより減少させることができる。また、ミキサ回路100をダイレクトコンバージョン形式の受信ミキサとして使用する場合、ペアのミスマッチに起因する低周波帯域に現れるオフセットを低減できる。
第5インピーダンス素子Z5、第6インピーダンス素子Z6のインピーダンスは等しく設定する。インピーダンスの値は、周波数変換後の出力信号OUTn、OUTpの周波数帯域が、第3バイアス回路14側に漏れない程度に設定する。
第1キャパシタC1〜第4キャパシタC4は、直流防止用のカップリングキャパシタであり、容量値を等しく設定する。
第1キャパシタC1は、第1トランジスタM1のゲートと、第2入力端子の一方104nとの間に設けられる。第2キャパシタC2は、第2トランジスタM2のゲートと、第2入力端子の一方104pとの間に設けられる。
第3キャパシタC3は、第3トランジスタM3のゲートと、第2入力端子の他方104pとの間に設けられる。第4キャパシタC4は、第4トランジスタM4のゲートと、第2入力端子の一方104nとの間に設けられる。
第1バイアス回路10、第2バイアス回路12、第3バイアス回路14は、それぞれ第1バイアス電圧Vb1、第2バイアス電圧Vb2、第3バイアス電圧Vb3を生成する。
第1バイアス電圧Vb1は、NチャンネルMOSFETである第1トランジスタM1、第3トランジスタM3のゲートの直流バイアス点を設定する電圧である。第2バイアス電圧Vb2は、PチャンネルMOSFETである第2トランジスタM2、第4トランジスタM4のゲートの直流バイアス点を設定する電圧である。第3バイアス電圧Vb3は、第1〜第4トランジスタM1〜M4のドレイン、もしくはソースの直流バイアス点を設定する電圧である。
第1バイアス電圧Vb1、第2バイアス電圧Vb2は、第3バイアス電圧Vb3を基準として、
Vb1=Vb3+Vtn
Vb2=Vb3−Vtp
付近の値に設定する。Vt(n)、Vt(p)は、NチャンネルおよびPチャンネルMOSFETのゲートソース間のしきい値電圧である。また、第3バイアス電圧Vb3は、電源電圧Vddの1/2程度に設定してもよい。たとえば、Vdd=1.2V、Vtn=Vtp=0.5Vの場合、Vb1=1.1V、Vb2=0.1V、Vb3=0.6V程度に設定される。
バイアス電圧Vb1〜Vb3は、電源電圧Vddを抵抗分圧して生成してもよいし、またはレギュレータなどの回路を利用して生成してもよい。
第1〜第6インピーダンス素子Z1〜Z6は、抵抗やインダクタンスのいずれか一方、あるいはそれらの組み合わせで構成される。
第1インピーダンス素子Z1は、一端が第1トランジスタM1のゲートに接続され、他端に第1バイアス電圧Vb1が印加される。第2インピーダンス素子Z2は、一端が第2トランジスタM2のゲートに接続され、他端に第2バイアス電圧Vb2が印加される。
第3インピーダンス素子Z3は、一端が第3トランジスタM3のゲートに接続され、他端に第1バイアス電圧Vb1が印加される。第4インピーダンス素子Z4は、一端が第4トランジスタM4のゲートに接続され、他端に第2バイアス電圧Vb2が印加される。
第1インピーダンス素子Z1〜第4インピーダンス素子Z4の値も、互いに等しく設定する。インピーダンスの値は、第1トランジスタM1〜第4トランジスタM4を介して漏洩する第2信号S2n、S2pが、第1バイアス回路10、第2バイアス回路12に混入しないように、高い値に設定する。
第1〜第4トランジスタM1〜M4の第1端子は、共通に接続されている。第5キャパシタC5は、共通接続された第1〜第4トランジスタM1〜M4の第1端子と、第1入力端子102の間に設けられる。
第5インピーダンス素子Z5は、その一端が共通接続された第1トランジスタM1、第2トランジスタM2の第2端子と接続されており、その他端に第3バイアス電圧Vb3が印加される。
第6インピーダンス素子Z6は、その一端が共通接続された第3トランジスタM3、第4トランジスタM4の第2端子と接続されており、その他端に第3バイアス電圧Vb3が印加される。
第1トランジスタM1、第2トランジスタM2の第2端子が出力端子の一方106nと接続され、第3トランジスタM3、第4トランジスタM4の第2端子が出力端子の他方106pと接続される。
回路の特性をより改善するために、第6キャパシタC6〜第8キャパシタC8を任意に追加してもよい。
第6キャパシタC6は、出力端子の一方106nと接地端子の間に設けられ、第7キャパシタC7は、出力端子の他方106pと接地端子の間に設けられる。第6キャパシタC6、第7キャパシタC7の容量値は、出力信号OUTn、OUTpを減衰させず、出力端子106n、106pに漏洩する第2信号を減衰させる値に設定するのが好ましい。
第8キャパシタC8は、2つの出力端子106n、106pの間に設けられる。第8キャパシタC8の容量値も、出力信号OUTn、OUTpを減衰させず、出力端子106n、106pに漏洩する第2信号を減衰させる値に設定するのが好ましい。
第1信号S1の信号レベルは、第1トランジスタM1〜第4トランジスタM4の動作点に影響を与えないように小信号レベルとし、第2信号S2n、S2pとしては、互いに逆相の信号を印加する。第2信号S2n、S2pの信号レベルは、第1トランジスタM1〜第4トランジスタM4がスイッチングする程度の大信号レベルとする。
以上のように構成されたミキサ回路100の利点を説明する。
図2(a)、(b)は、図1のミキサ回路100と比較すべき一般的なミキサ回路の構成を示す回路図である。図2(a)は、ギルバートセルタイプのシングルバランスミキサを、図2(b)は、パッシブタイプのダブルバランスミキサを示す。
図2(a)のミキサ回路では、たとえば、定電流源30で0.3V、トランジスタM12で0.2V、トランジスタM10で0.3V、インピーダンス素子Z10で1Vの電圧降下が発生すると、電源電圧Vddとして1.8V程度の電圧が必要とされる。
これに対して、図1の本実施の形態に係るミキサ回路100では、第3バイアス電圧Vb3と、第1入力端子102との間には、第5インピーダンス素子Z5(第6インピーダンス素子Z6)、第1トランジスタM1〜第4トランジスタM4、第5キャパシタC5が接続されている。したがって、図2(a)のように、電源電圧Vddから接地電圧0Vに至る経路にトランジスタが縦積みされないため、低い電源電圧で動作させることができる。上述したように、ミキサ回路100は、第3バイアス電圧Vb3が1.1V程度でも動作可能であり、トランジスタのしきい値電圧が小さければさらに低電圧で動作させることができる。
また、図2(a)の回路では、定電流源30により生成される直流電流が、トランジスタM10、M11に定常的に流れるため、回路の消費電流が大きくなる。
これに対して、図1のミキサ回路100では、第1トランジスタM1〜第4トランジスタM4には、定常的な直流電流がほとんど流れないため、消費電流を低減することができる。回路の低消費電力化は、特に携帯電話端末などのバッテリ駆動型の機器において重要である。
さらに、図1の回路では、第1トランジスタM1〜第4トランジスタM4のドレインソース間に、直流バイアス電流が流れないため、式(1)で与えられる低周波のフリッカノイズ(1/fノイズ)を低減することができる。特に、ミキサ回路100の出力信号OUTの周波数が低周波数帯域の場合、フリッカノイズの減少によって、S/N比を改善することができる。
(Vn,l/f=K・Ids Af/(Cox)/fEf …(1)
: プロセスに依存した定数
Af、Ef:モデルパラメータ
ds:ドレインソース間電流
ox:ゲート酸化膜容量
L: チャネル長
f: 周波数
また、図2(a)の回路では、トランジスタM10、M11のゲートソース間、ゲートドレイン間の寄生容量によって、第2信号S2が、出力OUTに漏れるフィードスルーが発生し、アイソレーションが確保できないという問題がある。
これに対して、図1のミキサ回路100では、NチャンネルMOSFETとPチャンネルMOSFETを相補的に接続している。NチャンネルMOSFETである第1トランジスタM1によるフィードスルー成分と、PチャンネルMOSFETである第2トランジスタM2によるフィードスルー成分は逆相であるため、互いに相殺させることができる。同様に、第3トランジスタM3によるフィードスルー成分と第4トランジスタM4によるフィードスルー成分を相殺することができる。その結果、第2信号S2n、S2pと、出力信号OUTn、OUTpの間のアイソレーションを改善することができる。
アイソレーションの改善の観点から、PチャンネルMOSFETの第2トランジスタM2、第4トランジスタM4のサイズは、NチャンネルMOSFETの第1トランジスタM1、第4トランジスタM4のフィードスルーが相殺し合うように設定するのが望ましい。また、第2トランジスタM2、第4トランジスタM4に対する第2バイアス電圧Vb2も、フィードスルーが相殺し合うように設定するのが好ましい。
また、図1のミキサ回路100は、図2(b)の回路との比較において以下の利点を有する。
電圧変換利得に着目すると、図1のミキサ回路100は、図2(b)の回路のダブルバランスミキサの2倍の利得を有する。これは、第2信号S2が小さくても、大きな振幅の出力信号OUTを得ることができることを意味するためメリットがある。
また、図2(b)の回路では、NチャンネルのMOSFETのみで構成しているのに対して、図1のミキサ回路100は、NチャンネルとPチャンネルMOSFETを組み合わせて使用する。一般に、NチャンネルMOSFETに比べて、PチャンネルMOSFETの方が雑音が小さいため、ミキサ回路100全体の雑音を抑制することができる。
さらに、フリッカノイズを見積もる式(1)の定数Kfは、PチャンネルMOSFETの方が小さいため、フリッカノイズを低減することができる。
また、ノイズが低減されることにより、シリコンCMOSプロセスで構成した場合でも、十分な特性を得ることができ、ミキサ回路100を含む回路の製造コストを下げることができる。
図1のミキサ回路100は、携帯電話端末、無線LANなどの無線通信機器や、有線通信機器に利用できる。その用途としては、周波数変換器、直交変調器、直交復調器が例示される。特に、図1のミキサ回路100は、低電圧での動作が可能であり、消費電力が低減されるという効果を有するため、電池駆動型の端末に好適に利用することができる。
図3は、図1のミキサ回路100を利用した電子機器(通信機器)の構成を示すブロック図である。図3の電子機器は、W−CDMA(Wideband-Code Division Multiple Access)方式の携帯電話端末である。狭帯域CDMAや、PDC(Personal Digital Cellular)、GSM(Global System for Mobile Communications)などの携帯電話端末など、無線LANの送受信機も、周波数変換器、直交変調器、直交復調器のそれぞれにおいて、同様の構成を有している。
携帯電話端末300は、ベースバンドIC302、直交復調器304、直交変調器306、周波数変換器であるダウンコンバータ308ならびにアップコンバータ310、バンドパスフィルタ(ソーフィルタ)312、バンドパスフィルタ314、ローノイズアンプ(LNA)316、パワーアンプ(PA)318、デュプレクサ320、アンテナ322を含む。
送信側から説明する。ベースバンドIC302は、同相信号I、直交信号Qを生成し、直交変調器306に出力する。同相信号I、直交信号Qは、差動信号として出力される。直交変調器306は、2つのミキサ回路100a、100b、およびオシレータ324を含む。ミキサ回路100a、100bは図1のミキサ回路100である。オシレータ324は、所定の周波数の余弦信号cosおよび正弦信号sinを出力する。ミキサ回路100aは、第1入力端子102に、余弦信号cosを受ける。ミキサ回路100aは、第2入力端子104n、第2入力端子104pに、同相信号Iの相補的な差動成分を受ける。その結果、ミキサ回路100aの出力端子106n、106pから、周波数変換された同相信号Iが出力される。ミキサ回路100bは同様の処理を、直交信号Qに対して行う。加算器325は、ミキサ回路100a、100bの出力信号を加算合成する。直交変調器306からは直交変調された信号が出力される。以上が直交変調器306の構成および動作である。
アップコンバータ310は、オシレータ326、ミキサ回路100cを含む。ミキサ回路100cは、図1のミキサ回路100である。オシレータ326は、2GHz程度の送信周波数の搬送波txを生成する。ミキサ回路100cは、搬送波txを第1入力端子102に受け、直交変調器306からの差動信号を第2入力端子104n、104pに受ける。アップコンバータ310によって送信周波数に変換された信号が生成される。
バンドパスフィルタ314は、アップコンバータ310の不要帯域を除去し、PA318はバンドパスフィルタ314の出力を増幅する。バンドパスフィルタ314の出力はデュプレクサ320を経てアンテナ322から送信される。
次に受信側について説明する。アンテナ322によって受信された信号は、デュプレクサ320を経てLNA316に入力される。LNA316は受信信号を増幅し、バンドパスフィルタ312は不要帯域を除去する。
ダウンコンバータ308は、オシレータ328、ミキサ回路100dを含む。オシレータ328は、受信周波数の差動信号rxを生成する。ミキサ回路100dは、第1入力端子102にバンドパスフィルタ312の出力信号を受け、第2入力端子104n、104pにオシレータからの差動信号rxを受ける。ミキサ回路100dはダイレクトコンバージョンによって、受信信号の周波数をDC成分付近に変換する。
直交復調器304は、ミキサ回路100e、100f、オシレータ330を含む。オシレータ330は、所定の周波数の余弦信号cos、正弦信号sinを生成する。ミキサ回路100eは、第1入力端子102に余弦信号cosを、第2入力端子104n、104pにダウンコンバータ308からの変調された受信信号を受ける。ミキサ回路100eは受信信号と余弦信号cosをミキシングし、同相成分Iのみを抽出してベースバンドIC302に出力する。ミキサ回路100fは、正弦信号sinに対して同様の処理を行う。直交復調器304によって、受信信号がI成分とQ成分に分解される。
このように図1のミキサ回路100は、携帯電話端末300やその他の通信機器に利用することができる。
実施の形態にもとづき、本発明を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用を示しているにすぎず、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を離脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が可能である。
本発明の実施の形態に係るミキサ回路の構成を示す回路図である。 図2(a)、(b)は、図1のミキサ回路と比較すべき一般的なミキサ回路の構成を示す回路図である。 図1のミキサ回路を利用した電子機器(通信機器)の構成を示すブロック図である。
符号の説明
100 ミキサ回路、 10 第1バイアス回路、 12 第2バイアス回路、 14 第3バイアス回路、 102 第1入力端子、 104p 第2入力端子、 104n 第2入力端子、 106p 出力端子、 106n 出力端子、 M1 第1トランジスタ、 M2 第2トランジスタ、 M3 第3トランジスタ、 M4 第4トランジスタ、 C1 第1キャパシタ、 C2 第2キャパシタ、 C3 第3キャパシタ、 C4 第4キャパシタ、 C5 第5キャパシタ、 C6 第6キャパシタ、 C7 第7キャパシタ、 C8 第8キャパシタ、 Z1 第1インピーダンス素子、 Z2 第2インピーダンス素子、 Z3 第3インピーダンス素子、 Z4 第4インピーダンス素子、 Z5 第5インピーダンス素子、 Z6 第6インピーダンス素子。

Claims (4)

  1. 第1入力端子に入力されたシングルエンドの第1信号と、2つの第2入力端子に差動入力される第2信号を受け、前記第1、第2信号を乗算し、2つの出力端子から差動出力するミキサ回路であって、
    第1端子同士、第2端子同士が互いに接続された、Nチャンネルの第1MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)およびPチャンネルの第2MOSFETと、
    第1端子同士、第2端子同士が互いに接続された、Nチャンネルの第3MOSFETおよびPチャンネルの第4MOSFETと、
    前記第1MOSFETのゲートと、前記第2入力端子の一方との間に設けられた第1キャパシタと、
    前記第2MOSFETのゲートと、前記第2入力端子の他方との間に設けられた第2キャパシタと、
    前記第3MOSFETのゲートと、前記第2入力端子の他方との間に設けられた第3キャパシタと、
    前記第4MOSFETのゲートと、前記第2入力端子の一方との間に設けられた第4キャパシタと、
    一端が前記第1MOSFETのゲートに接続され、他端に第1電圧を受ける第1インピーダンス素子と、
    一端が前記第2MOSFETのゲートに接続され、他端に第2電圧を受ける第2インピーダンス素子と、
    一端が前記第3MOSFETのゲートに接続され、他端に第1電圧を受ける第3インピーダンス素子と、
    一端が前記第4MOSFETのゲートに接続され、他端に第2電圧を受ける第4インピーダンス素子と、
    前記第1、第2、第3、第4MOSFETの前記第1端子と、前記第1入力端子の間に設けられた第5キャパシタと、
    一端が前記第1、第2MOSFETの前記第2端子と接続され、他端に第3電圧を受ける第5インピーダンス素子と、
    一端が前記第3、第4MOSFETの前記第2端子と接続され、他端に第3電圧を受ける第6インピーダンス素子と、
    を備え、
    前記第1、第2MOSFETの第2端子を前記出力端子の一方とし、前記第3、第4MOSFETの第2端子を前記出力端子の他方としたことを特徴とするミキサ回路。
  2. 前記出力端子の一方と接地端子の間に設けられた第6キャパシタと、
    前記出力端子の他方と接地端子の間に設けられた第7キャパシタと、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のミキサ回路。
  3. 2つの前記出力端子の間に設けられた第8キャパシタをさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載のミキサ回路。
  4. 第1周波数の第1信号と、第2周波数の第2信号の和周波信号または差周波信号を生成する周波数変換器を備える電子機器であって、
    前記周波数変換器は、前記第1信号と前記第2信号をミキシングする請求項1または2に記載のミキサ回路を含むことを特徴とする電子機器。
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