JP6027863B2 - グロープラグおよびグロープラグの製造方法 - Google Patents

グロープラグおよびグロープラグの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6027863B2
JP6027863B2 JP2012255887A JP2012255887A JP6027863B2 JP 6027863 B2 JP6027863 B2 JP 6027863B2 JP 2012255887 A JP2012255887 A JP 2012255887A JP 2012255887 A JP2012255887 A JP 2012255887A JP 6027863 B2 JP6027863 B2 JP 6027863B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glow plug
axis
cross
shaft
middle shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012255887A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014102057A (ja
Inventor
聡 新野
聡 新野
勝照 伊藤
勝照 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Spark Plug Co Ltd filed Critical NGK Spark Plug Co Ltd
Priority to JP2012255887A priority Critical patent/JP6027863B2/ja
Publication of JP2014102057A publication Critical patent/JP2014102057A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6027863B2 publication Critical patent/JP6027863B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Resistance Heating (AREA)

Description

本発明は、グロープラグおよびグロープラグの製造方法に関する。
従来、グロープラグに関する技術としては、例えば、特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1に記載されたグロープラグでは、セラミックヒータと中軸とが環状の部材によって接続されている。そして、セラミックヒータがエンジンからの燃焼圧を受けると、セラミックヒータと中軸に応力が生じる。この応力を緩和するために、特許文献1に記載されたグロープラグでは、中軸の一部に、他の部分よりも径が小さい径小部が形成されている。
特開2006−207988号公報 特開平11−281059号公報 特開平6−229551号公報 特開2007−32877号公報 特開2008−151455号公報 特開2007−198618号公報 特開2008−209102号公報 特開平11−72229号公報
しかし、特許文献1に記載されたグロープラグでは、中軸の断面が円形であるため、応力を緩和するために径小部を長くすると、エンジンの振動によって中軸が共振し、中軸やセラミックヒータが破損してしまうおそれがあるといった課題があった。なお、中軸の共振は、径小部を有する中軸に限らず、径小部を有さない中軸にも共通する課題であった。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、グロープラグが提供される。このグロープラグは、軸線に沿って延び、通電によって発熱するヒータ部と;前記軸線に沿って延び、直接または他の部材を介して前記ヒータ部の後端側に接続された中軸とを備え;前記中軸の少なくとも一部における前記軸線に垂直な断面には、凹部が形成されている。この形態のグロープラグによれば、中軸に凹部が形成されているので、中軸の固有振動数がエンジンの振動数と一致しにくくなる。したがって、中軸がエンジンの振動によって共振するのを抑制することができる。
(2)上記形態のグロープラグにおいて、前記中軸の少なくとも一部における前記断面は、線対称であってもよい。この形態のグロープラグによっても、中軸がエンジンの振動によって共振するのを抑制することができる。
(3)上記形態のグロープラグの前記断面において、前記線対称の対称軸は、1本のみであってもよい。この形態のグロープラグによっても、中軸がエンジンの振動によって共振するのを抑制することができる。
(4)上記形態のグロープラグにおいて、前記中軸の少なくとも一部における前記断面の輪郭線は、直線と曲線とによって構成されており、前記凹部は、2本の前記直線によって形成されているとともに、前記曲線に対向する位置に形成されていてもよい。この形態のグロープラグによっても、中軸がエンジンの振動によって共振するのを抑制することができる。
(5)上記形態のグロープラグにおいて、前記中軸の少なくとも一部における前記断面には、さらに、凸部が形成されており;前記断面における前記凹部と前記凸部の数は、同じであってもよい。この形態のグロープラグによっても、中軸がエンジンの振動によって共振するのを抑制することができる。
(6)本発明の他の態様によれば、グロープラグが提供される。このグロープラグは、軸線に沿って延び、通電によって発熱するヒータ部と;前記軸線に沿って延び、直接または他の部材を介して前記ヒータ部の後端側に接続された中軸とを備え;前記中軸の少なくとも一部における前記軸線に垂直な断面は、前記軸線に沿った方向に連続的に変化しており;前記連続的な変化は、相似形ではない形状に変化することである。この形態のグロープラグによれば、中軸の固有振動数が、エンジンの振動数と一致しにくくなるので、中軸がエンジンの振動によって共振するのを抑制することができる。
(7)上記形態のグロープラグにおいて、前記中軸の少なくとも一部における前記断面は、楕円形であり、前記連続的な変化は、前記楕円形における長径と短径の長さの比が連続的に変化することであってもよい。この形態のグロープラグによっても、中軸がエンジンの振動によって共振するのを抑制することができる。
(8)上記形態のグロープラグにおいて、前記中軸の少なくとも一部における前記断面は、多角形であり、前記連続的な変化は、前記多角形における少なくとも2辺の長さの比が連続的に変化することであってもよい。この形態のグロープラグによっても、中軸がエンジンの振動によって共振するのを抑制することができる。
(9)本発明の他の態様によれば、グロープラグが提供される。このグロープラグは、軸線に沿って延び、通電によって発熱するヒータ部と;前記軸線に沿って延び、直接または他の部材を介して前記ヒータ部の後端側に接続された中軸とを備え;前記中軸の少なくとも一部は、捩れた形状である。この形態のグロープラグによれば、中軸の固有振動数が、エンジンの振動数と一致しにくくなるので、中軸がエンジンの振動によって共振するのを抑制することができる。
(10)上記形態のグロープラグにおいて;前記中軸の先端部と後端部の少なくとも一方は、柱状の部材が折り畳まれることによって形成されていてもよい。この形態のグロープラグによれば、中軸の先端部と後端部との間は、先端部および後端部よりも細い径小部となる。この中軸の径小部は、中軸の先端部および後端部よりも剛性が低く曲がりやすい。したがって、この形態のグロープラグによれば、中軸の径小部によって、中軸およびヒータ部に生じた応力を緩和することができる。また、この形態のグロープラグによれば、径小部を形成するための切削加工を省略することができる。この結果、切削によって削られる部分の材料の無駄を低減することができる。さらに、切削加工によって中軸が要求寸法を満たさなくなることを抑制することができる。
(11)上記形態のグロープラグにおいて;前記ヒータ部は、セラミックヒータであってもよい。
(12)本発明の他の態様によれば、グロープラグの製造方法が提供される。このグロープラグの製造方法は、軸線に沿って延び、通電によって発熱するヒータ部と、前記軸線に沿って延び、直接または他の部材を介して前記ヒータ部の後端側に接続された中軸とを備えるグロープラグの製造方法であって;(a)柱状の部材を準備する工程と;(b)前記部材の少なくとも一部に対して凹部を形成することによって前記中軸を作製する工程とを備える。この形態のグロープラグの製造方法によれば、中軸の固有振動数が、エンジンの振動数と一致しにくいグロープラグを容易に製造することができる。
(13)上記形態のグロープラグの製造方法は、さらに;(c)前記部材の先端部と後端部の少なくとも一方を折り畳むことによって、前記中軸を作製する工程を備えてもよい。この形態のグロープラグの製造方法によれば、中軸およびヒータ部に生じた応力を緩和することのできる径小部を中軸に形成することができる。また、この形態のグロープラグの製造方法によれば、径小部を形成するための切削加工を省略することができる。この結果、切削によって削られる部分の材料の無駄を低減することができる。さらに、切削加工によって中軸が要求寸法を満たさなくなることを抑制することができる。
本発明は、グロープラグ以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、グロープラグの製造方法やグロープラグの設計方法等の形態で実現することができる。
本発明の一実施形態としてのグロープラグの断面の構成を示す説明図である。 中軸の詳細を示す説明図である。 第1実施形態の変形例における中軸の断面の複数の例を示す説明図である。 第1実施形態の変形例における中軸の断面の複数の例を示す説明図である。 第2実施形態としての中軸の断面の複数の例を示す説明図である。 第3実施形態における中軸の一部を示す説明図である。 第4実施形態における中軸の一部を示す説明図である。 第5実施形態における中軸の一部を示す説明図である。 第5実施形態の変形例における中軸の一部を示す説明図である。
次に、本発明の実施の形態を実施形態に基づいて以下の順序で説明する。
A.第1実施形態:
B.第2実施形態:
C.第3実施形態:
D.第4実施形態:
E.第5実施形態:
F.変形例:
A.第1実施形態:
図1は、本発明の一実施形態としてのグロープラグ100の断面の構成を示す説明図である。以下では、図1におけるグロープラグ100の下方をグロープラグ100の先端側とし、上方を後端側として説明する。
グロープラグ100は、自動車用のディーゼルエンジン等の内燃機関において、燃焼の補助を行なう発熱体としての機能を有している。グロープラグ100は、主な構成要素として、主体金具10と、外筒20と、セラミックヒータ30と、中軸40と、連結筒50と、封止部材60と、絶縁部材70と、接続端子80とを備えている。
主体金具10は、軸線Oに沿って延びる略円筒状の部材であり、本実施形態では、炭素鋼によって形成されている。主体金具10の後端側の外周面には、グロープラグ100を内燃機関のシリンダヘッドに固定するためのネジ溝部11が形成されており、このネジ溝部11がシリンダヘッド(図示せず)のプラグ取り付け孔に螺合することによって、グロープラグ100が内燃機関に固定される。主体金具10の先端には、外筒20が設けられている。
外筒20は、軸線Oに沿って延びる略円筒状の金属部材であり、内部の軸孔21内にセラミックヒータ30を保持する。外筒20には、テーパ状のテーパ部23が設けられており、このテーパ部23がプラグ取り付け孔に設けられたシート面(図示せず)に接する。これにより、エンジンの燃焼室の気密が確保される。
セラミックヒータ30は、軸線Oに沿って延びる略円柱状の部材であり、基体31と、抵抗発熱体32とを備えている。セラミックヒータ30の先端は、外筒20の外部に露出しており、セラミックヒータ30の後端は、主体金具10の軸孔12内に収容されている。セラミックヒータ30は、電力が供給されることによって発熱するヒータ部として機能する。
基体31は、軸線Oに沿って延びる柱状の部材であり、絶縁性のセラミックによって形成されている。本実施形態では、基体31は、窒化珪素によって形成されている。ただし、基体31は、窒化珪素に限らず、例えば、アルミナやサイアロン等の他の絶縁性のセラミックによって形成されていてもよい。
抵抗発熱体32は、基体31の内部に埋設されたU字状の部材であり、通電によって抵抗発熱する導電性のセラミックによって形成されている。本実施形態では、抵抗発熱体32は、タングステンカーバイドによって形成されている。ただし、抵抗発熱体32は、タングステンカーバイドに限らず、例えば、二珪化モリブデンや二珪化タングステン等の他の導電性のセラミックによって形成されていてもよい。抵抗発熱体32の後端側には、電極取出部32a、32bが形成されている。
電極取出部32aは、セラミックヒータ30の外表面に露出すると共に、連結筒50に電気的に接続され、抵抗発熱体32の正電位側端子として機能する。
電極取出部32bは、電極取出部32aよりも先端側に形成されており、外筒20と電気的に接続され、抵抗発熱体32の接地側端子として機能する。本実施形態では、電極取出部32a、32bは、抵抗発熱体32と同じ材料で形成されており、抵抗発熱体32と一体となって形成されている。ただし、電極取出部32a、32bは、抵抗発熱体32と別体であってもよい。
中軸40は、軸線Oに沿って延びる金属製の棒状の部材であり、主体金具10の軸孔12内のうち、セラミックヒータ30の後端側に配置されている。セラミックヒータ30と中軸40とは、金属製の連結筒50によって接続されている。中軸40の詳細については、後述する。
連結筒50は、導電性を有する筒状の部材であり、圧入によって中軸40およびセラミックヒータ30の外側から嵌められている。連結筒50は、内周側において電極取出部32aと電気的に接続されている。すなわち、連結筒50は、中軸40と抵抗発熱体32とを電気的に接続している。
封止部材60は、主体金具10の軸孔12の内周面と中軸40の後端部における外周面との間に配置された円筒状の部材であり、絶縁性および弾性を有する材料によって形成されている。本実施形態では、封止部材60は、フッ素ゴムによって形成されている。ただし、封止部材60は、シリコーンゴムなどの一般的な封止材によって形成されていてもよい。封止部材60は、主体金具10の軸孔12内において中軸40の後端部を支持することによって、中軸40の揺れを抑制するとともに、主体金具10と中軸40との間の気密を確保する。
絶縁部材70は、封止部材60よりも後端側に配置された円筒状の部材であり、耐熱性および絶縁性を有する材料によって形成されている。本実施形態では、絶縁部材70は、ナイロン(登録商標)によって形成されている。ただし、絶縁部材70は、PPS樹脂(ポリフェニレンサルファイド樹脂)等の他の絶縁材料によって形成されていてもよい。絶縁部材70は、主体金具10と、中軸40及び接続端子80とを離間することによって、これらの部材の短絡を抑制する。
接続端子80は、中軸40の後端部に加締めによって固定された金属製の部材である。
以上の構成により、接続端子80から電力が供給されると、中軸40、連結筒50および電極取出部32aを通じて抵抗発熱体32に電力が供給され、セラミックヒータ30が発熱する。そして、抵抗発熱体32の電極取出部32bは、外筒20、主体金具10(テーパ部23)、エンジン(シート面)を通じて接地されている。
図2は、中軸40の詳細を示す説明図である。図2(A)には、中軸40の正面図が示されており、図2(B)には、中軸40の側面図が示されている。また、図2(C)には、軸線Oに垂直な平面によって中軸40を切断した場合における断面が示されている。
図2(C)に示すように、中軸40の少なくとも一部には、凹部45が形成されている。中軸40に凹部45が形成されていると、中軸40の固有振動数がエンジンの振動数と一致しにくくなる。したがって、本実施形態によれば、中軸40がエンジンの振動によって共振するのを抑制することができる。なお、中軸40の凹部45は、例えば、柱状の部材の少なくとも一部に対してプレス加工を施すことによって形成される。
本実施形態では、中軸の少なくとも一部における断面は、線対称である。そして、断面における線対称の対称軸は、1本のみである。さらに、中軸の少なくとも一部における断面の輪郭線は、直線と曲線とによって構成されており、凹部45は、2本の直線によって形成されているとともに、曲線Cに対向する位置に形成されている。このような断面形状は、加工性が優れている上に、中軸40の共振を効果的に抑制することができる。
さらに、中軸40の先端部41と後端部42は、柱状の部材が折り畳まれることによって形成されている。このため、中軸40の先端部41と後端部42との間は、先端部41および後端部42よりも細い径小部44となる。この中軸40の径小部44は、中軸40の先端部41および後端部42よりも剛性が低く曲がりやすい。したがって、本実施形態によれば、中軸40の径小部44によって、中軸40およびセラミックヒータ30に生じた応力を緩和することができる。
また、本実施形態のように、柱状の部材の先端部および後端部を折り畳むことによって、中軸40を作製すれば、径小部44を形成するための切削加工を省略することができる。この結果、切削によって削られる部分の材料の無駄を低減することができる。さらに、切削加工によって中軸40が要求寸法を満たさなくなることを抑制することができる。
また、本実施形態では、柱状の部材の先端部および後端部を折り畳んだ後に、プレス加工を施すことによって、中軸40の先端部41及び後端部42の断面が円形となっている。このようにすることによって、連結筒50や接続端子80の中軸40への固定が容易となる。なお、断面が半月状の柱状の部材を折り畳むことによって、断面が円形の先端部41及び後端部42を形成してもよい。
このように、本実施形態では、中軸40に凹部45が形成されているので、中軸40の固有振動数がエンジンの振動数と一致しにくくなる。したがって、中軸40がエンジンの振動によって共振するのを抑制することができる。また、本実施形態では、共振を抑制することができるので、径小部44を長くすることができ、中軸40を軽量化することが可能となる。なお、セラミックヒータ30は、本発明の「ヒータ部」に相当する。
図3及び図4は、第1実施形態の変形例における中軸40の断面の複数の例を示す説明図である。この図3に示すように、中軸40の凹部45は、任意の形状であってもよい。例えば、凹部45の形状は、三角形や四角形等の多角形であってもよく、円弧形状であってもよく、また、U字形状であってもよい。また、中軸40には、複数の凹部45が形成されていてもよい。これらの凹部45は、柱状の部材に対してプレス加工や曲げ加工等を施すことによって形成される。また、図4に示すように、中軸40の断面における線対称の対称軸は、2本以上であってもよい。また、中軸40の断面の輪郭線は、直線のみや曲線のみによって形成されていてもよい。また、中軸40の断面は、線対称でなくてもよい。
B.第2実施形態:
図5は、第2実施形態としての中軸40bの断面の複数の例を示す説明図である。図1から図4に示した第1実施形態との違いは、中軸40bの断面において、さらに、凸部46が形成されている点と、凹部45と凸部46の数が同じであるという点だけであり、他の構成は第1実施形態と同じである。中軸40bの断面がこのような形状であっても、中軸40bの固有振動数がエンジンの振動数と一致しにくくなるので、中軸40bがエンジンの振動によって共振するのを抑制することができる。なお、これらの凹部45や凸部46は、柱状の部材に対してプレス加工や曲げ加工等を施すことによって形成される。
C.第3実施形態:
図6は、第3実施形態における中軸40cの一部を示す説明図である。図6(A)は、中軸40cの側面を示しており、図6(B)は、中軸40cの軸線Oに垂直な断面を示している。図1から図4に示した第1実施形態との違いは、中軸40に凹部45が形成されていない代わりに、中軸40cの断面が軸線Oに沿った方向に連続的に変化しているという点だけであり、他の構成は第1実施形態と同じである。
具体的には、中軸40cの断面は、軸線Oに沿った方向に相似形ではない形状に変化している。本実施形態では、中軸40cの断面は、楕円形における長径と短径の長さの比が連続的に変化することによって、円形から楕円形に変化している。中軸40cがこのような形状であっても、中軸40cの固有振動数がエンジンの振動数と一致しにくくなるので、中軸40cがエンジンの振動によって共振するのを抑制することができる。なお、中軸40cのこのような形状は、絞り加工や鍛造等によって形成される。
D.第4実施形態:
図7は、第4実施形態における中軸40dの一部を示す説明図である。図7(A)は、中軸40dの側面を示しており、図7(B)は、中軸40dの軸線Oに垂直な断面を示している。図6に示した第3実施形態との違いは、楕円形における長径と短径の長さの比が連続的に変化することに代えて、四角形における少なくとも2辺の長さの比が連続的に変化しているという点だけであり、他の構成は第3実施形態と同じである。中軸40dがこのような形状であっても、中軸40dの固有振動数がエンジンの振動数と一致しにくくなるので、中軸40cがエンジンの振動によって共振するのを抑制することができる。
E.第5実施形態:
図8は、第5実施形態における中軸40eの一部を示す説明図である。図1から図4に示した第1実施形態との違いは、中軸40eに凹部45が形成されていない代わりに、中軸40eの少なくとも一部が90度だけ捩れた形状であるという点だけであり、他の構成は第1実施形態と同じである。中軸40eがこのような形状であっても、中軸40eの固有振動数がエンジンの振動数と一致しにくくなるので、中軸40eがエンジンの振動によって共振するのを抑制することができる。
図9は、第5実施形態の変形例における中軸40e1の一部を示す説明図である。この図9に示すように、中軸40e1の一部は、連続して捩れた形状であってもよい。中軸40e1がこのような形状であっても、中軸40e1の固有振動数がエンジンの振動数と一致しにくくなるので、中軸40e1がエンジンの振動によって共振するのを抑制することができる。
F.変形例:
なお、この発明は上記の実施形態や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
F1.変形例1:
上記実施形態では、セラミックヒータ30と中軸40は、連結筒50によって接続されている。これに対して、変形例では、セラミックヒータ30と中軸40とが連結筒50を介さずに直接接続されていてもよい。
F2.変形例2:
上記実施形態では、ヒータ部として、セラミックヒータ30が中軸40に接続されている。これに対して、変形例では、ヒータ部として、金属製のシース管内に発熱コイルが配置されたメタルヒータが、中軸40に接続されていてもよい。
F3.変形例3:
上記実施形態では、中軸40の先端部41と後端部42の両方が、柱状の部材が折り畳まれることによって形成されている。これに対して、変形例では、中軸40の先端部41または後端部42の一方のみが、柱状の部材が折り畳まれることによって形成されていてもよい。
F4.変形例4:
上記実施形態では、中軸40dの断面において、四角形における辺の長さの比が連続的に変化している。これに対して、変形例では、三角形や五角形等における少なくとも2辺の長さの比が連続的に変化していてもよい。すなわち、中軸の断面において、多角形における少なくとも2辺の長さの比が連続的に変化していればよい。
F5.変形例5:
上記第5実施形態では、中軸40eの少なくとも一部が90度だけ捩れた形状である。これに対して、変形例では、中軸40の少なくとも一部が45度だけ捩れた形状であってもよい。すなわち、中軸40の少なくとも一部は、捩れた形状であればよい。また、変形例では、中軸40は、複数の棒状の部材が束ねられた状態で捩れた形状であってもよく、螺旋状に捩れた形状であってもよい。
本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
10…主体金具
11…ネジ溝部
12…軸孔
20…外筒
21…軸孔
23…テーパ部
30…セラミックヒータ
31…基体
32…抵抗発熱体
32a…電極取出部
32b…電極取出部
40…中軸
40b…中軸
40c…中軸
40d…中軸
40e…中軸
40e1…中軸
41…先端部
42…後端部
44…径小部
45…凹部
46…凸部
50…連結筒
60…封止部材
70…絶縁部材
80…接続端子
100…グロープラグ

Claims (13)

  1. 軸線に沿って延び、通電によって発熱するヒータ部と、
    前記軸線に沿って延び、直接または他の部材を介して前記ヒータ部の後端側に接続された中軸と
    を備えるグロープラグであって、
    前記中軸の少なくとも一部における前記軸線に垂直な断面には、凹部が形成されていることを特徴とする、
    グロープラグ。
  2. 請求項1に記載のグロープラグであって、
    前記中軸の少なくとも一部における前記断面は、線対称であることを特徴とする、
    グロープラグ。
  3. 請求項2に記載のグロープラグであって、
    前記断面において、前記線対称の対称軸は、1本のみであることを特徴とする、
    グロープラグ。
  4. 請求項3に記載のグロープラグであって、
    前記中軸の少なくとも一部における前記断面の輪郭線は、直線と曲線とによって構成されており、
    前記凹部は、2本の前記直線によって形成されているとともに、前記曲線に対向する位置に形成されていることを特徴とする、
    グロープラグ。
  5. 請求項1から請求項3に記載のグロープラグであって、
    前記中軸の少なくとも一部における前記断面には、さらに、凸部が形成されており、
    前記断面における前記凹部と前記凸部の数は、同じであることを特徴とする、
    グロープラグ。
  6. 軸線に沿って延び、通電によって発熱するヒータ部と、
    前記軸線に沿って延び、直接または他の部材を介して前記ヒータ部の後端側に接続された中軸と
    を備えるグロープラグであって、
    前記中軸の少なくとも一部における前記軸線に垂直な断面は、前記軸線に沿った方向に連続的に変化しており、
    前記連続的な変化は、相似形ではない形状に変化することであることを特徴とする、
    グロープラグ。
  7. 請求項6に記載のグロープラグであって、
    前記中軸の少なくとも一部における前記断面は、楕円形であり、
    前記連続的な変化は、前記楕円形における長径と短径の長さの比が連続的に変化することであることを特徴とする、
    グロープラグ。
  8. 請求項6に記載のグロープラグであって、
    前記中軸の少なくとも一部における前記断面は、多角形であり、
    前記連続的な変化は、前記多角形における少なくとも2辺の長さの比が連続的に変化することであることを特徴とする、
    グロープラグ。
  9. 軸線に沿って延び、通電によって発熱するヒータ部と、
    前記軸線に沿って延び、直接または他の部材を介して前記ヒータ部の後端側に接続された中軸と
    を備えるグロープラグであって、
    前記中軸の少なくとも一部は、捩れた形状であることを特徴とする、
    グロープラグ。
  10. 請求項1から請求項9のいずれか一項に記載のグロープラグであって、
    前記中軸の先端部と後端部の少なくとも一方は、柱状の部材が折り畳まれることによって形成されていることを特徴とする、
    グロープラグ。
  11. 請求項1から請求項10のいずれか一項に記載のグロープラグであって、
    前記ヒータ部は、セラミックヒータであることを特徴とする、
    グロープラグ。
  12. 軸線に沿って延び、通電によって発熱するヒータ部と、前記軸線に沿って延び、直接または他の部材を介して前記ヒータ部の後端側に接続された中軸とを備えるグロープラグの製造方法であって、
    (a)柱状の部材を準備する工程と、
    (b)前記部材の少なくとも一部に対して凹部を形成することによって前記中軸を作製する工程と
    を備えることを特徴とする、
    グロープラグの製造方法。
  13. 請求項12に記載のグロープラグの製造方法であって、さらに、
    (c)前記部材の先端部と後端部の少なくとも一方を折り畳むことによって、前記中軸を作製する工程を備えることを特徴とする、
    グロープラグの製造方法。
JP2012255887A 2012-11-22 2012-11-22 グロープラグおよびグロープラグの製造方法 Expired - Fee Related JP6027863B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012255887A JP6027863B2 (ja) 2012-11-22 2012-11-22 グロープラグおよびグロープラグの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012255887A JP6027863B2 (ja) 2012-11-22 2012-11-22 グロープラグおよびグロープラグの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014102057A JP2014102057A (ja) 2014-06-05
JP6027863B2 true JP6027863B2 (ja) 2016-11-16

Family

ID=51024702

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012255887A Expired - Fee Related JP6027863B2 (ja) 2012-11-22 2012-11-22 グロープラグおよびグロープラグの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6027863B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6739312B2 (ja) * 2016-07-04 2020-08-12 日本特殊陶業株式会社 グロープラグ
JP6739313B2 (ja) * 2016-07-04 2020-08-12 日本特殊陶業株式会社 グロープラグ

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5459968U (ja) * 1977-09-26 1979-04-25
JP3638420B2 (ja) * 1997-12-10 2005-04-13 京セラ株式会社 セラミックヒータ
CN101061352B (zh) * 2004-10-28 2010-10-13 圣戈本陶瓷及塑料股份有限公司 陶瓷点火器
JP4865375B2 (ja) * 2005-07-22 2012-02-01 日本特殊陶業株式会社 グロープラグ
JP4897467B2 (ja) * 2006-12-19 2012-03-14 日本特殊陶業株式会社 グロープラグおよびその製造方法
JP5001029B2 (ja) * 2007-01-31 2012-08-15 日本特殊陶業株式会社 燃焼圧力センサ付きグロープラグ
US20100288747A1 (en) * 2007-10-29 2010-11-18 Kyocera Corporation Ceramic heater and glow plug provided therewith
JP5279447B2 (ja) * 2008-10-28 2013-09-04 京セラ株式会社 セラミックヒータ
KR101598014B1 (ko) * 2009-10-27 2016-02-26 쿄세라 코포레이션 세라믹 히터
JP5436687B2 (ja) * 2010-09-27 2014-03-05 京セラ株式会社 ヒータおよびこれを備えたグロープラグ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014102057A (ja) 2014-06-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8550048B2 (en) Corona ignition device
KR101515314B1 (ko) 스파크 플러그
KR101679942B1 (ko) 세라믹 글로 플러그
JP6027863B2 (ja) グロープラグおよびグロープラグの製造方法
JP4865375B2 (ja) グロープラグ
JP5988484B2 (ja) グロープラグ
JP6786412B2 (ja) セラミックヒータ及びグロープラグ
WO2013035429A1 (ja) セラミックスヒータ型グロープラグ
JP5557488B2 (ja) セラミックグロープラグ
JP2013228123A (ja) グロープラグ
JP2019534977A (ja) 点火プラグの電気接続のためのバネを有する点火装置
JP5740002B2 (ja) グロープラグ
JP6251578B2 (ja) グロープラグ
JP6490025B2 (ja) スパークプラグ
WO2019004286A1 (ja) ヒータ
JP7076353B2 (ja) グロープラグ
JP6951126B2 (ja) セラミックヒータ及びグロープラグ
JP6849559B2 (ja) ヒータ
JP2016154134A5 (ja)
JP5335974B2 (ja) グロープラグ
JP6094346B2 (ja) 内燃機関用のスパークプラグ
JP6739313B2 (ja) グロープラグ
JP2015004506A (ja) シース形グロープラグ
JP6739312B2 (ja) グロープラグ
JP6088897B2 (ja) グロープラグ

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20140611

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150820

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160531

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160531

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161004

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161017

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6027863

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees