JP6026693B1 - 救命具 - Google Patents

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Abstract

【課題】救助作業の迅速性、効率性に優れ、装着者をへリコプター等で吊上げ、収容する際の装着者の姿勢の安定性、救助の作業性に優れ、装着者が手で姿勢を修正でき恐さを感じ難く、特に子供や妊婦等の女性の装着者及び救助者の負担を大幅に軽減でき、装着性、安全性、省力性に優れると共に、レジャー中の川や海等への落下を防ぐことや水害時に装着者(被災者)の身体が流されないように周囲の固定構造物に繋ぎ止めることもできる安全性、使用性に優れた救命具の提供する。【解決手段】浮力体が内装され装着者の上半身に装着されるジャケット本体2と、ジャケット本体の下部に連設され装着者の下半身に装着される下半身保持部7と、ジャケット本体の胸部乃至肩部に配設固定された左右2箇所の上部連結具6aと、下半身保持部の前面側に配設固定された左右2箇所の下部連結具16aと、を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、津波、高潮、豪雨被災等による堤防の決壊等が発生した際に、ヘリコプター等から吊り下げられたロープや周辺から投げ込まれたロープ等に簡単かつ確実に連結して装着者を安定した姿勢で吊上げることができ、吊上げ時の装着者の負担を大幅に低減して、装着者の落下を確実に防止することができると共に、漂流中の装着者の身体を固定し、漂流物による頭部への衝撃を軽減できる安全性に優れた救命具に関する。
従来、川や海等で船やボート等の乗り物に乗る人や魚釣り等をする人は、川や海等に落下した際に、身体が水に浮くように、浮力体を備えたライフジャケットや救命胴衣を着用している。
例えば、(特許文献1)には、ライフジャケット本体を構成する後身頃、左前身頃及び右前身頃に浮力体が内装されたライフジャケットにおいて、左前身頃と右前身頃の少なくとも一方の表地に、物品を収納可能な前ポケット部が、その上端縁を接合して起伏自在に設置されて構成されたことを特徴とするライフジャケットが開示されている。
また、(特許文献2)には、海上レジャーで使用される救命胴衣,釣り用ベスト,ジャケットに安全帯を添設し、その安全帯に繋留ロープを連結した救命胴衣付安全帯が開示されている。
さらに、(特許文献3)には、ライフジャケット本体の外面若しくは内面に沿って使用者の体に回らせる吊上げ用ベルトを固着し、該ベルトの所定部分にフックの掛止部を設けたライフジャケットが開示されている。
特開2013−71475号公報 実用新案登録第3062646号公報 実開昭62−200095号公報
しかし、上記従来の技術では、以下のような課題を有していた。
(1)(特許文献1)のライフジャケットは、水難時に前ポケット部を上端縁を中心にして水面に浮上させることにより、前ポケット部内の収納物品の取出しを容易にしようとするものであり、ライフジャケットの装着者(被災者)をヘリコプター等で吊上げて救助するための工夫については検討されていない。
(2)また、(特許文献1)には、ライフジャケット本体同士を連結する連結バンドについて記載されているが、これはライフジャケットを装着した複数の装着者が水面で離散することを防止するためのものであり、装着者が水で流されないように周囲の構造物等に繋ぎ止めることについては考慮されていない。
(3)(特許文献2)の救命胴衣付安全帯には繋留ロープが連結されているが、これは海上レジャー中の災害を防止することを目的としており、磯釣り時にアンカーを岩場の隙間に差し、そのアンカーにロープ先端に設けたフックを掛けることにより、波にさらわれることを未然に防いだり、ヨット等の船上で、船の回りに張設されたワイヤロープにフックを掛けることにより、船上からの転落を未然に防いだりするためのものであって、水害時に装着者の身体が流されないように安定した姿勢で繋ぎ止めることや装着者を吊上げたり、牽引したりして水上から安全に救助することについては考慮されていない。
(4)また、(特許文献2)の安全帯は装着者の胴回りに装着されているので、フックを周囲の構造物に引っ掛けて繋ぎ止めていても、装着者が海や川等に落下した場合や身体が水に流された場合の衝撃によって腹部が圧迫され易く、流れが激しい場合に、下流側に体がくの字になり呼吸が困難になったり、ベルト側の金具が背中側に回り込んだりして、装着者自身では体勢を復元することが不可能になることがあり、救助を待つ時間が長くなると、装着者の負担が大きくなり、安全性、信頼性に欠ける。
(5)(特許文献3)のライフジャケットは、水面に浮遊している遭難者を吊上げることを目的としたものであり、ライフジャケット本体の下端部に連結された座面シートとベルトを使用者(遭難者)の股下に通すことにより、引上げ中に吊上げ用ベルトが使用者の体から抜けて外れることを防止している。しかし、使用者の体の前面と背面を通る吊上げ用ベルトにより、使用者の体が挟まれており、前後のベルトの上端の折返し部分に救助ロープのフックを掛止する掛止リングが取付けられている。よって、吊上げ時に全ての荷重が掛止リングに加わり、変形や破損が発生し易く、耐久性に欠ける。また、座面シートで支持された使用者の股間部に体重の全てが集中し、前後のベルトで使用者の頭部、首、胸部が圧迫され、使用者の負担が増大し易く、使用者自身による装着性に欠けると共に、掛止リングが固定されていないため、吊上げ時に偏芯してさらに使用者の首や胸部が圧迫され易く、快適性に欠ける。
(6)また、使用者の体の中央上方(頭上)に配設される掛止リングによって吊上げられることにより、使用者が直立姿勢となり、体重が座面シートで支持されるため、空中での姿勢の維持やバランスを崩した際の修正が困難で、太腿や股間等の痛みを軽減することができず、特に子供や女性(妊婦)に対しての使用性に欠ける。
(7)さらに、使用者を吊上げるための掛止リングがライフジャケット本体の後襟部分に配設されているので、吊上げ時に掛止リングや救助ロープが使用者の後頭部と接触しないように、使用者が頭部を前傾させなければならず、姿勢が窮屈になり、使用者の負担が増大し、装着性に欠ける。掛止リングや救助ロープが使用者の後頭部と接触しない位置まで吊上げ用ベルトを上方に伸ばしたとしても、掛止リングに引張られた吊上げ用ベルトが使用者の体の中央に集まり、使用者の頭部に接触したり、首を圧迫したりするおそれがあり、使用性に欠ける。また、吊上げ用ベルトが長くなると、使用者の姿勢が不安定になり易くなると共に、吊上げ可能高さが低くなり、使用者が直立(立位)姿勢であるため、機体内の救助者が使用者の腕を引張ったり、上半身を抱き上げたりして収容しなければならず、収容の作業性、省力性に欠ける。
本発明は上記課題を解決するもので、救助用に投げ入れられたロープ等を簡単かつ確実に連結することができ、手早く短時間で装着者の救助を行うことが可能で、救助作業の迅速性、効率性に優れ、装着者を座位姿勢でへリコプター等で吊上げることができ、装着者の姿勢の安定性に優れ、装着者が吊上げロープを手で掴むことができ、恐さを感じ難く、装着者を足からでも機体内に収容することが可能で、装着者及び救助者の負担を大幅に軽減することができ、装着性、安全性、救助の作業性、省力性に優れると共に、安全帯等を利用してレジャー中の川や海等への落下を防ぐことや水害時に装着者(被災者)の身体が流されないように周囲の固定構造物に繋ぎ止めることもでき、頭部に働く浮力により頭部を確実に水面から突出させて装着者が水を飲むことを防止し、頭部を上流側に向けて安定した姿勢で救助を待つことができ、漂流物による頭部への衝撃を軽減することができる安全性、使用性に優れた救命具の提供を目的とする。
課題を解決するための手段及びそれによって得られる作用、効果
上記課題を解決するために本発明の救命具は、以下の構成を有している。
本発明の請求項1に記載の救命具は、浮力体が内装され装着者の上半身に装着されるジャケット本体と、前記ジャケット本体の下部に連設され前記装着者の下半身に装着される下半身保持部と、前記ジャケット本体の胸部乃至肩部に配設固定され救助用のロープと着脱自在に連結される左右2箇所の上部連結具と、前記下半身保持部の前面側に配設固定され救助用のロープと着脱自在に連結される左右2箇所の下部連結具と、を備えた構成を有している。
この構成により、以下のような作用、効果を有する。
(1)浮力体が内装され装着者の上半身に装着されるジャケット本体と、ジャケット本体の下部に連設され装着者の下半身に装着される下半身保持部と、ジャケット本体の胸部乃至肩部に配設固定され救助用のロープと着脱自在に連結される左右2箇所の上部連結具と、下半身保持部の前面側に配設固定され救助用のロープと着脱自在に連結される左右2箇所の下部連結具を備えていることにより、上部連結具及び下部連結具を介して救助用のロープ等をジャケット本体及び下半身保持部に簡単かつ確実に連結することができ、救助の作業性、迅速性、省力性に優れると共に、ヘリコプター等で装着者を吊上げて救助する際に、装着者の身体を4箇所で支持することができるので、装着者の姿勢を安定させることができ、ヘリコプターの機体内への装着者の収容が容易になり、安全性、装着性、使用性に優れ、装着者及び救助者の負担を大幅に軽減することができる。
(2)装着者の下半身に装着される下半身保持部が、ジャケット本体の下部に連設されているので、上部連結具や下部連結具に救助用のロープ等を連結して装着者の身体を牽引したり、吊上げたりした際に、ジャケット本体や下半身保持部が装着者の身体から脱げることがなく、確実に装着者を救助することができ、安全性、救命の信頼性に優れる。
(3)ジャケット本体の胸部乃至肩部に配設固定され救助用のロープと着脱自在に連結される左右2箇所の上部連結具を有することにより、上部連結具を介して救助用のロープ等をジャケット本体に簡単かつ確実に連結することができると共に、陸上や船上等から装着者を引上げたり、ヘリコプター等で装着者を吊上げたりする際に、水上で胸部が上向きになるように装着者の姿勢を保持することができ、身体の傾きが発生し難く、姿勢を安定化させて装着者の顔が水に漬かることを防止でき、装着者への負担が少なく、救命の信頼性、安全性に優れる。
(4)ジャケット本体の胸部乃至肩部に配設固定され救助用のロープと着脱自在に連結される左右2箇所の上部連結具と、下半身保持部の前面側に配設固定され救助用のロープと着脱自在に連結される左右2箇所の下部連結具を有するので、上部連結具及び下部連結具に救助用のロープ等を連結して装着者の身体を吊上げた時に、装着者の背中や臀部をジャケット本体及び下半身保持部で確実に支持することができ、装着者への負担が少なく、下部連結具に連結された救助用のロープ等を装着者が手で掴むことができ、吊上げ時に揺りかごのように安心感があり、救助作業の効率性、安全性に優れる。
(5)上部連結具がジャケット本体の胸部乃至肩部に配設固定され、下部連結具が下半身保持部の前面側に配設固定されることにより、自衛隊員等の救助者が装着作業を手伝ったり、使用方法を説明したりしなくても、装着者が一人で簡単に救助用のロープ等を連結することができるので、救助者は救助用のロープ等を投げ込んだり、上空から垂らしたりするだけで、救助活動を行うことができ、少ない人員で多数の遭難者を救助することが可能となり、特にヘリコプター等で救助を行う場合には、救助者の人数を減らして、一度に多くの遭難者を救助することができ、救助作業の省力性、効率性、迅速性に優れる。
(6)ジャケット本体の胸部乃至肩部に配設固定され救助用のロープと着脱自在に連結される上部連結具や下半身保持部の前面側に配設固定され救助用のロープと着脱自在に連結される下部連結具を備えているので、必要に応じて安全帯等を連結することができ、レジャー中に安全帯のフックを周囲の柵、手摺、柱等に繋ぎ止めておくことにより、川や海等への落下を防ぐことができるだけでなく、水害時に逃げ遅れた場合などに浸水によって身体が流されないようにフックを周囲の電柱や大木等に繋ぎ止めて救助を待つことができ、救助の確実性、安全性に優れる。
(7)上部連結具がジャケット本体の胸部乃至肩部に配設固定されているので、上部連結具に連結した安全帯のフックを周囲の構造物に繋ぎ止めていた装着者が、川や海等へ落下したり、水に流されたりして安全帯の紐体が引張られた場合でも、装着者の身体を圧迫することがなく、救助を待つ間の装着者の負担を軽減することができ、安全性、使用性に優れる。
ここで、ジャケット本体は従来のライフジャケットや救命胴衣と同様にポリアミド、ポリエステル等の生地で形成され、前身頃及び後身頃に発泡ポリエチレン、発泡スチロール等の浮力体が内装されたものが好適に用いられる。また、前身頃は左前身頃と右前身頃に分割され、ファスナーなどの止着部材により開閉自在に止着されるものが装着性に優れ、好ましい。ジャケット本体の左右両側の上部に設けられた開口部に装着者の左右の腕を挿通して装着することができる。
尚、ジャケット本体の要所には必要に応じて反射材、蛍光テープ、蓄光テープ等を貼付けてもよい。海上での捜索や夜間の捜索、救助活動に役立ち、機能性に優れる。また、装着者が自分の位置を知らせるための笛や点滅ライト、発煙筒等を取付けてもよい。
上部連結具及び下部連結具は装着者を救助するためのロープ等の端部に形成又は配設された環状部或いは端部に配設されたフック等の連結部材や安全帯の連結部等と着脱自在に連結できるものであればよく、その形状は連結相手の形状に応じて、環状やフック状等に形成することができる。尚、開閉機構を有するものは連結相手の形状に関わらず容易に着脱することができ、汎用性、着脱作業性に優れると共に、連結後の固定安定性に優れ、好ましい。
上部連結具及び下部連結具の他に、必要に応じて、ジャケット本体の所望の位置に安全帯等を連結するための連結具を取付けることができる。
安全帯は紐体の一端側に配設された連結部を上部連結具やその他の連結具に着脱自在に連結し、紐体の他端側に配設されたフックを利用して周囲の固定構造物に装着者の身体を繋ぎ止めることができる。特に、上部連結具に連結した安全帯で装着者の身体を固定構造物に繋ぎ止めた場合、装着者の頭部が常に上流側となり、装着者が溺れることを効果的に防ぐことができる。紐体の材質や長さ等は適宜、選択することができ、その形状はロープ状でも帯状でもよい。尚、不使用時に紐体が邪魔にならないように紐体を巻取って収納する巻取り部を備えるものが好適に用いられる。また、ヘリコプター等にフック付きの吊上げロープ等が装備されていない場合、左右の上部連結具と下部連結具の間にそれぞれ安全帯を連結する等して吊上げに利用することもできる。
下半身保持部は装着者の下半身に装着されるが、装着者の臀部や太腿部を包み込むように装着されるものが好適に用いられる。特に装着者の左右の脚がそれぞれ挿通される脚部挿通部を有するものは、装着性及び下半身保持の安定性に優れ好ましい。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の救命具であって、前記下半身保持部の下端側に延設された左右2箇所の延設部と、前記延設部の各々の下端部に配設された差込具と、前記ジャケット本体の前面側の左右2箇所に配設され前記差込具が着脱自在に連結される差込口と、を備えた構成を有している。
この構成により、請求項1の作用、効果に加え、以下のような作用、効果を有する。
(1)下半身保持部の下端側に延設された左右2箇所の延設部と、延設部の各々の下端部に配設された差込具と、ジャケット本体の前面側の左右2箇所に配設され差込具が着脱自在に連結される差込口を備えているので、延設部を装着者の身体の前面側に折返し、各々の差込具を差込口に差込んで連結することができ、ジャケット本体と延設部で装着者の上半身を前後から挟み込むように保持して、下半身保持部で装着者の下半身を支持することができ、ジャケット本体や下半身保持部が装着者の身体から脱げることを確実に防止することができ、安全性、救助の確実性に優れる。
(2)延設部の下端部に配設された差込具をジャケット本体の前面側の差込口に差込んで連結することにより、下半身保持部で装着者の下半身を確実に支持できると共に、左右の上部連結具及び下部連結具の4点に体重を分散させて装着者を安全に吊上げることができるので、装着者の体重が重い場合や装着者が妊娠している場合に、負担を大幅に軽減することができ、安全性、機能性に優れる。
ここで、延設部の長さはジャケット本体の寸法や差込口の位置に応じて、適宜、選択することができる。差込具と差込口は着脱自在に連結できるものであればよいが、シートベルト等の差込具及び差込口と同様に形成されたものが好適に用いられる。特に、差込口が下向きになるように配置することにより、延設部の差込具をスムーズに差込口に差込むことができ、装着作業性に優れると共に、差込口や装着者に不必要な負荷が加わることがなく、取扱い性に優れる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の救命具であって、前記上部連結具と前記差込具を連結し前記ジャケット本体及び前記延設部に縫着された補強帯を備えた構成を有している。
この構成により、請求項1又は2の作用、効果に加え、以下のような作用、効果を有する。
(1)上部連結具と差込具を連結しジャケット本体及び延設部に縫着された補強帯を備えることにより、補強帯でジャケット本体及び延設部を補強することができ、耐久性、長寿命性に優れる。
(2)上部連結具と差込具が補強帯で連結されていることにより、補強帯をジャケット本体及び延設部に縫着するだけで上部連結具と差込具を容易に取付けることができ、量産性に優れる。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載の救命具であって、前記下部連結具が、前記延設部の高さ方向に位置調整自在に配設された構成を有している。
この構成により、請求項2又は3の作用、効果に加え、以下のような作用、効果を有する。
(1)下部連結具が、延設部の高さ方向に位置調整自在に配設されることにより、装着者の体型等に応じて下部連結具の位置を調整することができ、上部連結具及び下部連結具に救助用のロープ等を連結して装着者の身体を吊上げる際に、装着者を楽な姿勢で吊上げ、装着者の負担を軽減することができ、汎用性、使用性に優れる。
下部連結具は延設部の高さ方向に位置調整自在に取付けられていればよいが、延設部の高さ方向に沿って摺動させて位置調整できるものが好適に用いられる。特に、上部連結具と差込具が補強帯で連結されている場合、下部連結具を補強帯に沿って摺動自在に配設することにより、位置調整が容易で、取扱い性に優れる。また、上部連結具と差込具を連結する補強帯に下部連結具を取付けた場合、吊上げ時に上部連結具及び下部連結具に加わる荷重を補強帯全体で支持することができ、耐久性、支持安定性に優れる。
尚、延設部の高さ方向に複数の下部連結具を取付けておき、適宜、選択して使用することもできる。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4の内いずれか1項に記載の救命具であって、前記下半身保持部が、前記装着者の脚が挿通される脚部挿通部を備えた構成を有している。
この構成により、請求項1乃至4の内いずれか1項の作用、効果に加え、以下のような作用、効果を有する。
(1)下半身保持部が、装着者の脚が挿通される脚部挿通部を有することにより、上部連結具及び下部連結具に連結された救助用のロープ等で装着者の身体を牽引したり、吊上げたりした際に、ジャケット本体及び下半身保持部が装着者の身体から脱げることを確実に防止することができ、安全性、救助の確実性、信頼性に優れる。
ここで、脚部挿通部は装着者の左右の脚がそれぞれ独立して挿通されるものが好適に用いられる。装着者の左右の脚がそれぞれ独立して脚部挿通部に挿通されることにより、装着者の臀部や太腿部を下半身保持部で確実に保持することができ、装着時の安定性、下半身の支持安定性に優れ、装着者の負担を軽減できるためである。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5の内いずれか1項に記載の救命具であって、前記ジャケット本体の襟部に沿って上方に延設され前記装着者の両側頭部及び後頭部を囲繞する頭部保護部を備えた構成を有している。
この構成により、請求項1乃至5の内いずれか1項の作用、効果に加え、以下のような作用、効果を有する。
(1)ジャケット本体の襟部に沿って上方に延設され装着者の両側頭部及び後頭部を囲繞する頭部保護部を有することにより、装着者が陸地や船上等から海や川等に落下した際や漂流中に周囲の障害物や漂流物と接触したり、衝突したりした際に受ける衝撃から装着者の頭部を保護することができ、安全性、救命の信頼性に優れる。
(2)装着者の両側頭部及び後頭部を囲繞する頭部保護部がジャケット本体の襟部に沿って上方に延設されているので、避難時や遭難時に装着者の視界を遮ることがなく、装着者が漂流物により意識を失っても水面に頭部が沈むことなく呼吸の確保が可能で安全に行動することができ、使用性に優れる。
ここで、頭部保護部は装着者の両側頭部及び後頭部を囲繞することができればよく、その形状や大きさは適宜、選択することができる。外部からの衝撃から装着者の頭部を保護できるだけのクッション性、衝撃吸収性を備えていればよく、発泡ウレタン、EVA樹脂発泡体等を内装したものが好適に用いられる。特に、単独(独立)気泡を有する材質を用いた場合、頭部保護部に水浮揚性を与えることができるので、漂流中に装着者の頭部が水中に沈むことを防止して呼吸を確保することができ、救命の信頼性に優れる。
実施の形態1の救命具を示す正面側模式斜視図 実施の形態1の救命具を示す背面側模式斜視図 実施の形態1の救命具の使用状態を示す模式斜視図 実施の形態1の救命具の使用状態を示す模式側面図
本発明の救命具について、以下図面を参照しながら説明する。なお、本発明は以下に説明する実施の形態に限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は実施の形態1の救命具を示す正面側模式斜視図であり、図2は実施の形態1の救命具を示す背面側模式斜視図である。
図1中、1は実施の形態1の救命具、2はポリアミド、ポリエステル等で形成された生地に発泡ポリエチレン、発泡スチロール等の浮力体が内装され装着者の上半身に装着される救命具1のジャケット本体、3aはジャケット本体2の左前身頃、3bはジャケット本体2の右前身頃、4はジャケット本体2の後身頃、5はジャケット本体2の左前身頃3aと右前身頃3bを開閉自在に止着するファスナーなどの止着部材、6a,6bはジャケット本体2の胸部乃至肩部に配設固定された左右2箇所の上部連結具、7はジャケット本体2の後身頃4の下部に連設され装着者の下半身に装着される救命具1の下半身保持部、7a,7bは下半身保持部7に形成され装着者の左右の脚がそれぞれ挿通される脚部挿通部、8a,8bは下半身保持部7の下端側に延設された左右2箇所の延設部、9a,9bは延設部8a,8bの各々の下端部に配設された差込具、10a,10bはジャケット本体2の前面側の左右2箇所に配設され差込具9a,9bが着脱自在に連結される差込口、11はジャケット本体2の襟部に沿って上方に延設され装着者の両側頭部及び後頭部を囲繞する頭部保護部、12は頭部保護部11の左右両側に配設された固定紐、13は頭部保護部11の両外側部等に貼着された反射材である。
図2中、14a,14bは上部連結具6a,6bと差込具9a,9bをそれぞれ連結しジャケット本体2の後身頃4及び延設部8a,8bの背面に縫着された補強帯、15a,15bは延設部8a,8bの下端部で補強帯14a,14bを折り返し、先端部を延設部8a,8bの上端側に縫着した補強帯14a,14bの折返し部、16a,16bは補強帯14a,14bの折返し部15a,15bに挿通され延設部8a,8bの高さ方向に位置調整自在に配設された左右2箇所の下部連結具、17a,17bは補強帯14a,14bの折返し部15a,15bに摺動自在に保持され下部連結具16a,16bを所定の位置に保持する高さ調整具である。
以上のように構成された実施の形態1の救命具の使用方法について説明する。
図3は実施の形態1の救命具の使用状態を示す模式斜視図であり、図4は実施の形態1の救命具の使用状態を示す模式側面図である。
図3中、20は救命具1の装着者、21は装着者20の頭部、22a,22bは装着者20の左右の腕、23a,23bは装着者20の左右の脚、31は救助用のロープ、32はロープ31の先端に配設された吊上げフック、32aは吊上げフック32に連結された吊上げ環、34a,34bは吊上げ環32aの孔部より大きく形成され吊上げ環32aに挿通された吊上げロープ33の両端に配設されて救命具1の左右の上部連結具6a,6bに連結された連結フック、35は吊上げ環32aに挿通され両端に配設された連結フック36a,36bで救命具1の左右の下部連結具16a,16bに連結された吊上げロープである。
図4中、24は救命具1の装着者20の手である。
図1及び図2において、装着者20は延設部8a,8bを前にして下半身保持部7の脚部挿通部7a,7bに左右の脚23a,23bを挿通した後、ジャケット本体2に左右の腕を22a,22bを通し、止着部材5で左前身頃3aと右前身頃3bを止着する。
次に、延設部8a,8bを装着者20の身体の前面側に折返し、各々の差込具9a,9bを差込口に差込んで連結することにより、救命具1の装着が完了する。
頭部保護部11は装着者20の両側頭部及び後頭部を囲繞することができればよく、その形状や大きさは適宜、選択することができるが、外部からの衝撃から装着者20の頭部21を保護できるだけのクッション性、衝撃吸収性を備えていることが好ましく、独立気泡の発泡ウレタン、EVA樹脂発泡体等を内装したものが好適に用いられる。独立気泡を有する材質を用いていることにより、頭部保護部11に水浮揚性を与えることができるので、漂流中に装着者20の頭部21が水中に沈むことを防止して呼吸を確保することが可能で、救命の信頼性に優れる。
救命具1の装着者20は遭難中や漂流中に救助を受ける際は、図3に示すように、吊上げロープ33,35の両端に配設された連結フック34a,34b,36a,36bを上部連結具6a,6b、下部連結具16a,16bにそれぞれ連結することができる。
救助用のロープ31で装着者20の身体を牽引したり、吊上げたりする際に、図4に示すように、装着者20の背中から臀部及び太腿部にかけてジャケット本体2と下半身保持部7で下方から支持することができ、左右の手24で吊上げロープ35を掴むことができるので、安定した姿勢で救助を受けることができ、姿勢の維持やバランスの調整も容易で、恐さを感じ難く、装着者20の負担を軽減することができる。特に、ヘリコプター等で装着者20を吊上げる場合、座位姿勢の装着者20を機体内へ足から収容することができるので、収容作業が容易で救助者の負担も大幅に軽減できる。
尚、下部連結具16a,16bは高さ調整具17a,17bで位置決めされており、吊上げロープ35及び連結フック36a,36bを介してロープ31で引張られても移動することはない。また、装着者20の体格等に応じて、高さ調整具17a,17bと共に下部連結具16a,16bを移動させることができるが、多数の下部連結具を取付け、使い分けてもよい。
また、救命具1の装着者20は、救助を待つ間、上部連結具6a,6bや下部連結具16a,16bに安全帯等を連結し、身体を周囲の柵、手摺、柱等の固定構造物に繋ぎ止めておくことができるが、必要に応じて、ジャケット本体2の所望の位置に安全帯等を連結するための連結具を取付けてもよい。特に、上部連結具6a,6bの少なくともいずれか一方に連結した安全帯で装着者20の身体を固定構造物に繋ぎ止めた場合、装着者20の頭部が常に上流側となり、装着者20が溺れることを効果的に防ぐことができる。
反射材13の数や配置は、適宜、選択することができる。また、蛍光テープや蓄光テープ等を適宜、組合せて使用してもよい。これらを取付けることにより、海上での捜索や夜間の捜索、救助活動に役立ち、機能性に優れる。また、装着者20が自分の位置を知らせるための笛や点滅ライト、発煙筒等を取付けてもよい。
尚、救助用のロープ31は上部連結具6a,6b及び下部連結具16a,16bに連結することができればよく、その連結方法は本実施の形態に限定されるものではなく、吊上げフック32,吊上げ環32a,吊上げロープ33,35、連結フック34a,34b,36a,36b等の構成や形状等は連結方法に応じて、適宜、選択、変更することができる。ヘリコプター等に連結フック34a,34b,36a,36b等を備えた吊上げロープ33,35が装備されていない場合、左右の上部連結具6a,6bと下部連結具16a,16bの間にそれぞれ安全帯を連結する等して吊上げに利用することもできる。
実施の形態1の救命具は、以下の作用を有する。
(1)浮力体が内装され装着者の上半身に装着されるジャケット本体と、ジャケット本体の下部に連設され装着者の下半身に装着される下半身保持部と、ジャケット本体の胸部乃至肩部に配設固定され救助用のロープと着脱自在に連結される左右2箇所の上部連結具と、下半身保持部の前面側に配設固定され救助用のロープと着脱自在に連結される左右2箇所の下部連結具を備えていることにより、上部連結具及び下部連結具を介して救助用のロープ等をジャケット本体及び下半身保持部に簡単かつ確実に連結することができ、救助の作業性、迅速性、省力性に優れると共に、ヘリコプター等で装着者を吊上げて救助する際に、装着者の身体を4箇所で支持することができるので、装着者の姿勢を安定させることができ、ヘリコプターの機体内への装着者の収容が容易になり、安全性、装着性、使用性に優れ、装着者及び救助者の負担を大幅に軽減することができる。
(2)装着者の下半身に装着される下半身保持部が、ジャケット本体の下部に連設されているので、上部連結具や下部連結具に救助用のロープ等を連結して装着者の身体を牽引したり、吊上げたりした際に、ジャケット本体や下半身保持部が装着者の身体から脱げることがなく、確実に装着者を救助することができ、安全性、救命の信頼性に優れる。
(3)ジャケット本体の胸部乃至肩部に配設固定され救助用のロープと着脱自在に連結される左右2箇所の上部連結具を有することにより、上部連結具を介して救助用のロープ等をジャケット本体に簡単かつ確実に連結することができると共に、陸上や船上等から装着者を引上げたり、ヘリコプター等で装着者を吊上げたりする際に、水上で胸部が上向きになるように装着者の姿勢を保持することができ、身体の傾きが発生し難く、姿勢を安定化させて装着者の顔が水に漬かることを防止でき、装着者への負担が少なく、救命の信頼性、安全性に優れる。
(4)ジャケット本体の胸部乃至肩部に配設固定され救助用のロープと着脱自在に連結される左右2箇所の上部連結具と、下半身保持部の前面側に配設固定され救助用のロープと着脱自在に連結される左右2箇所の下部連結具を有するので、上部連結具及び下部連結具に救助用のロープ等を連結して装着者の身体を吊上げた時に、装着者の背中や臀部をジャケット本体及び下半身保持部で確実に支持することができ、装着者への負担が少なく、下部連結具に連結された救助用のロープ等を装着者が手で掴むことができ、吊上げ時に安心感があり、救助作業の効率性、安全性に優れる。
(5)上部連結具がジャケット本体の胸部乃至肩部に配設固定され、下部連結具が下半身保持部の前面側に配設固定されることにより、自衛隊員等の救助者が装着作業を手伝ったり、使用方法を説明したりしなくても、装着者が一人で簡単に救助用のロープ等を連結することができるので、救助者は救助用のロープ等を投げ込んだり、上空から垂らしたりするだけで、救助活動を行うことができ、少ない人員で多数の遭難者を救助することが可能となり、特にヘリコプター等で救助を行う場合には、救助者の人数を減らして、一度に多くの遭難者を救助することができ、救助作業の省力性、効率性、迅速性に優れる。
(6)ジャケット本体の胸部乃至肩部に配設固定され救助用のロープと着脱自在に連結される上部連結具や下半身保持部の前面側に配設固定され救助用のロープと着脱自在に連結される下部連結具を備えているので、必要に応じて安全帯等を連結することができ、レジャー中に安全帯のフックを周囲の柵、手摺、柱等に繋ぎ止めておくことにより、川や海等への落下を防ぐことができるだけでなく、水害時に逃げ遅れた場合などに浸水によって身体が流されないようにフックを周囲の電柱や大木等に繋ぎ止めて救助を待つことができ、救助の確実性、安全性に優れる。
(7)上部連結具がジャケット本体の胸部乃至肩部に配設固定されているので、上部連結具に連結した安全帯のフックを周囲の構造物に繋ぎ止めていた装着者が、川や海等へ落下したり、水に流されたりして安全帯の紐体が引張られた場合でも、装着者の身体を圧迫することがなく、救助を待つ間の装着者の負担を軽減することができ、安全性、使用性に優れる。
(8)下半身保持部の下端側に延設された左右2箇所の延設部と、延設部の各々の下端部に配設された差込具と、ジャケット本体の前面側の左右2箇所に配設され差込具が着脱自在に連結される差込口を備えているので、延設部を装着者の身体の前面側に折返し、各々の差込具を差込口に差込んで連結することができ、ジャケット本体と延設部で装着者の上半身を前後から挟み込むように保持して、下半身保持部で装着者の下半身を支持することができ、ジャケット本体や下半身保持部が装着者の身体から脱げることを確実に防止することができ、安全性、救助の確実性に優れる。
(9)延設部の下端部に配設された差込具をジャケット本体の前面側の差込口に差込んで連結することにより、下半身保持部で装着者の下半身を確実に支持できると共に、左右の上部連結具及び下部連結具の4点で装着者を安全に吊上げることができるので、装着者の体重が重い場合や装着者が妊娠している場合に、負担を大幅に軽減することができ、安全性、機能性に優れる。
(10)上部連結具と差込具を連結しジャケット本体及び延設部に縫着された補強帯を備えることにより、補強帯でジャケット本体及び延設部を補強することができ、耐久性、長寿命性に優れる。
(11)上部連結具と差込具が補強帯で連結されていることにより、補強帯をジャケット本体及び延設部に縫着するだけで上部連結具と差込具を容易に取付けることができ、量産性に優れる。
(12)下部連結具が、延設部の高さ方向に位置調整自在に配設されることにより、装着者の体型等に応じて下部連結具の位置を調整することができ、上部連結具及び下部連結具に救助用のロープ等を連結して装着者の身体を吊上げる際に、装着者を楽な姿勢で吊上げ、装着者の負担を軽減することができ、汎用性、使用性に優れる。
(13)下半身保持部が、装着者の脚が挿通される脚部挿通部を有することにより、上部連結具及び下部連結具に連結された救助用のロープ等で装着者の身体を牽引したり、吊上げたりした際に、ジャケット本体及び下半身保持部が装着者の身体から脱げることを確実に防止することができ、安全性、救助の確実性、信頼性に優れる。
(14)ジャケット本体の襟部に沿って上方に延設され装着者の両側頭部及び後頭部を囲繞する頭部保護部を有することにより、装着者が陸地や船上等から海や川等に落下した際や漂流中に周囲の障害物や漂流物と接触したり、衝突したりした際に受ける衝撃から装着者の頭部を保護することができ、安全性、救命の信頼性に優れる。
(15)装着者の両側頭部及び後頭部を囲繞する頭部保護部がジャケット本体の襟部に沿って上方に延設されているので、避難時や遭難時に装着者の視界を遮ることがなく、装着者が漂流物により意識を失っても水面に頭部が沈むことなく呼吸の確保が可能で安全に行動することができ、使用性に優れる。
本発明は、救助用に投げ入れられたロープ等を簡単かつ確実に連結することができ、手早く短時間で装着者の救助を行うことが可能で、救助作業の迅速性、効率性に優れ、装着者を座位姿勢でへリコプター等で吊上げることができ、装着者の姿勢の安定性に優れ、装着者が吊上げロープを手で掴むことができ、恐さを感じ難く、装着者を足からでも機体内に収容することが可能で、装着者及び救助者の負担を大幅に軽減することができ、装着性、安全性、救助の作業性、省力性に優れると共に、安全帯等を利用してレジャー中の川や海等への落下を防ぐことや水害時に装着者(被災者)の身体が流されないように周囲の固定構造物に繋ぎ止めることもでき、頭部に働く浮力により頭部を確実に水面から突出させて装着者が水を飲むことを防止し、頭部を上流側に向けて安定した姿勢で救助を待つことができ、漂流物による頭部への衝撃を軽減することができる安全性、使用性に優れた救命具の提供を行うことができ、各家庭や施設或いは消防庁、自衛隊等に備えることにより、水害時の救命作業に大きく貢献することができる。
1 救命具
2 ジャケット本体
3a 左前身頃
3b 右前身頃
4 後身頃
5 止着部材
6a,6b 上部連結具
7 下半身保持部
7a,7b 脚部挿通部
8a,8b 延設部
9a,9b 差込具
10a,10b 差込口
11 頭部保護部
12 固定紐
13 反射材
14a,14b 補強帯
15a,15b 折返し部
16a,16b 下部連結具
17a,17b 高さ調整具
20 装着者
21 頭部
22a,22b 腕
23a,23b 脚
24 手
31 ロープ
32 吊上げフック
32a 吊上げ環
33,35 吊上げロープ
34a,34b,36a,36b 連結フック

Claims (6)

  1. 浮力体が内装され装着者の上半身に装着されるジャケット本体と、前記ジャケット本体の下部に連設され前記装着者の下半身に装着される下半身保持部と、前記ジャケット本体の胸部乃至肩部に配設固定され救助用のロープと着脱自在に連結される左右2箇所の上部連結具と、前記下半身保持部の前面側に配設固定され救助用のロープと着脱自在に連結される左右2箇所の下部連結具と、を備えていることを特徴とする救命具。
  2. 前記下半身保持部の下端側に延設された左右2箇所の延設部と、前記延設部の各々の下端部に配設された差込具と、前記ジャケット本体の前面側の左右2箇所に配設され前記差込具が着脱自在に連結される差込口と、を備えていることを特徴とする請求項1に記載の救命具。
  3. 前記上部連結具と前記差込具を連結し前記ジャケット本体及び前記延設部に縫着された補強帯を備えていることを特徴とする請求項2に記載の救命具。
  4. 前記下部連結具が、前記延設部の高さ方向に位置調整自在に配設されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の救命具。
  5. 前記下半身保持部が、前記装着者の脚が挿通される脚部挿通部を備えていることを特徴とする請求項1乃至4の内いずれか1項に記載の救命具。
  6. 前記ジャケット本体の襟部に沿って上方に延設され前記装着者の両側頭部及び後頭部を囲繞する頭部保護部を備えていることを特徴とする請求項1乃至5の内いずれか1項に記載の救命具。
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