JP6026033B1 - 植物育成棚、植物育成装置、及び植物育成方法 - Google Patents

植物育成棚、植物育成装置、及び植物育成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】植物育成棚の植物に対して風を効率よくかつムラなく当てるとともに、トレイの凹部においてかん水用液体が滞りなく流すことが可能な植物育成棚及び植物育成装置、並びにこのような植物育成装置を用いた植物育成方法を提供する。【解決手段】遮光性を備える中空構造体の内部の閉鎖断熱された植物育成空間に設置され、植物Pが載置される多段式の植物育成棚10であって、植物Pが配置され水や養液などのかん水用液体Lが貯留可能な凹部を上面に備えるトレイ13と、複数のトレイ13を多段状に支持する複数の支柱11と、を有し、少なくとも、幅方向の両側部10A及び幅方向に直交する奥行き方向の両側部はいずれも開放されて、幅方向及び奥行き方向のいずれの方向にも通気可能に形成され、凹部の底面は、水平面に対して傾斜しかん水用液体Lを排液口13bに向けて流動させる傾斜面である。【選択図】図1

Description

本発明は、植物育成棚、植物育成装置、及び植物育成方法に関する。
中空構造体の内部に設けられた人工的な植物育成空間を有し、天候などの外部環境を遮断して最適な環境下で植物育成を可能とする植物育成装置が提案されている。このような植物育成装置としては、植物育成空間内に配置されかつ植物が載置される多段式の植物育成棚と、植物育成棚に載置された植物に風を当てるためのファンや空調装置などの送風装置と、を備える構成が知られている(例えば特許文献1参照)。
この植物育成棚は、水や養液などのかん水用液体が貯留可能な凹部を備え、この凹部の上側に植物が載置される。また、植物育成棚の側面部分には、植物の光合成の促進を図る目的で植物育成空間内に設置される人工光源を光反射する板状の側壁が設けられることが多い。
特開2003−52253号
ところで、植物を良好に生育させるには、植物に対して適度な風を付与することが重要である。しかしながら、上記した植物育成装置の構成では、送風装置から植物育成棚に向けて送風しても、側壁が送風の障壁となって植物に当たる風量が低減されてしまうとともに、側壁により植物に当てることができる風の方向が規制されるので植物に対して常に所定の方向の風しか当てることができない。このため、植物に対する送風量が不足するとともに植物の生育にムラが生じるといった問題がある。また、植物育成棚に載置された植物は凹部を流れるかん水用液体を根から吸収することにより水分や養分を補給するが、凹部においてかん水用液体の流れが滞ると植物の根腐れが生じやすくなるといった問題がある。
以上のような事情に鑑み、本発明は、植物育成棚の植物に対して風を効率よくかつムラなく当てるとともに、トレイの凹部においてかん水用液体が滞りなく流すことが可能な植物育成棚及び植物育成装置、並びにこのような植物育成装置を用いた植物育成方法を提供することを目的とする。
本発明では、遮光性を備える中空構造体の内部の閉鎖断熱された植物育成空間に設置され、植物が載置される多段式の植物育成棚であって、植物が配置され水や養液などのかん水用液体が貯留可能な凹部を上面に備えるトレイと、複数のトレイを多段状に支持する複数の支柱と、を有し、少なくとも、幅方向の両側部及び幅方向に直交する奥行き方向の両側部はいずれも開放されて、幅方向及び奥行き方向のいずれの方向にも通気可能に形成され、凹部の底面は、かん水用液体を排液口に向けて流動させる傾斜面であって排液口側が給液口側よりも低くなるように水平面に対して傾斜し、傾斜面は、平面状に形成されかつ水平面に対する勾配が1%〜5%に設定され、底面の上方には、底面に対して平行に設置されかつ植物が配置される植物育成容器が設けられ、トレイの上方には、トレイから所定間隔を空けて設置されかつ植物育成容器に配置された植物に向けて光を照射する照明部を有し、照明部は、排液口側が給液口側よりも低くなるように傾斜面と同一勾配で水平面に対して傾斜して設置されることを特徴とする
また、本発明では、上記の植物育成棚と、植物育成空間全体の空気を流動させる風を発生する送風装置と、を有する植物育成装置であって、植物育成棚は、送風装置の風放出部から離間して設置され、かつ植物育成空間内において中空構造体の内側の側壁部から離間して設置されることを特徴とする。この際、側壁部は矩形平面状に形成された平面部を有し、植物育成空間内の空気と密度及び粘性係数が同一に設定された空気が植物育成空間内の空気の平均流速で平面部の幅及び高さのうちいずれか長い方の長さと同一の長さの平板に沿って流れる際において当該平板の表面に形成される層流境界層の厚さをσとし、植物育成棚と当該植物育成棚に最も近接した平面部との間隔をDとした際に、植物育成棚は、植物育成空間内にσ<Dを満たすように設置されてもよい。また、植物育成棚は、植物育成空間内に1.5σ<D<2.5σを満たすように設置されてもよい。
また、本発明では、上記したいずれかの植物育成装置を使用する植物育成方法であって、植物育成空間全体の空気を流動させて、植物育成棚に載置された植物に対して複数方向から風を同時に付与し、かん水用液体を傾斜面に沿って流動させ、鉛直方向に対して傾斜面の水平面に対する角度と同一角度傾斜した方向から、植物に対して光を当てることを特徴とする。
また、本発明では、植物が配置され水や養液などのかん水用液体が貯留可能な凹部を上面に備えるトレイと、複数のトレイを多段状に支持する複数の支柱と、を有し、少なくとも、幅方向の両側部及び幅方向に直交する奥行き方向の両側部はいずれも開放されて、幅方向及び奥行き方向のいずれの方向にも通気可能に形成され、凹部の底面は、水平面に対して傾斜しかん水用液体を排液口に向けて流動させる傾斜面であり、遮光性を備える中空構造体の内部の閉鎖断熱された植物育成空間に設置されかつ植物が載置される多段式の植物育成棚と、植物育成空間全体の空気を流動させる風を発生する送風装置と、を有し、植物育成棚は、送風装置の風放出部から離間して設置され、かつ植物育成空間内において中空構造体の内側の側壁部から離間して設置され、側壁部は矩形平面状に形成された平面部を有し、植物育成空間内の空気と密度及び粘性係数が同一に設定された空気が植物育成空間内の空気の平均流速で平面部の幅及び高さのうちいずれか長い方の長さと同一の長さの平板に沿って流れる際において当該平板の表面に形成される層流境界層の厚さをσとし、植物育成棚と当該植物育成棚に最も近接した平面部との間隔をDとした際に、植物育成棚は、植物育成空間内に1.5σ<D<2.5σを満たすように配置されることを特徴とする。
また、本発明では、植物が配置され水や養液などのかん水用液体が貯留可能な凹部を上面に備えるトレイと、複数のトレイを多段状に支持する複数の支柱と、を有し、少なくとも、幅方向の両側部及び幅方向に直交する奥行き方向の両側部はいずれも開放されて、幅方向及び奥行き方向のいずれの方向にも通気可能に形成され、凹部の底面は、水平面に対して傾斜しかん水用液体を排液口に向けて流動させる傾斜面であり、遮光性を備える中空構造体の内部の閉鎖断熱された植物育成空間に設置されかつ植物が載置される多段式の植物育成棚と、植物育成空間全体の空気を流動させる風を発生する送風装置と、を有する植物育成装置を使用する植物育成方法であって、植物育成空間全体の空気を流動させて、植物育成棚に載置された植物に対して複数方向から風を同時に付与し、かん水用液体を傾斜面に沿って流動させ、植物育成棚を、送風装置の風放出部から離間して設置するとともに、植物育成空間内において、矩形平面状に形成された平面部を有する、中空構造体の内側の側壁部から離間して設置し、植物育成空間内の空気と密度及び粘性係数が同一に設定された空気が植物育成空間内の空気の平均流速で平面部の幅及び高さのうちいずれか長い方の長さと同一の長さの平板に沿って流れる際において当該平板の表面に形成される層流境界層の厚さをσとし、植物育成棚と当該植物育成棚に最も近接した平面部との間隔をDとした際に、植物育成棚を、植物育成空間内において1.5σ<D<2.5σを満たすように配置し、少なくとも植物育成棚と側壁部との間に風を通すことを特徴とする。
さらに、本発明では、上記したいずれかの植物育成方法であって、植物育成空間は無換気状態に設定され、送風装置の風放出部から中空構造体の上面又は底面へ向けて風を送り、植物育成空間全体の空気を流動させて植物に風を当てることを特徴とする。
本発明によれば、植物育成棚は幅方向及び奥行き方向のいずれの方向にも通気可能に形成されるので、植物育成棚に載置された植物に向けて風を効率よくかつムラなく当てることができる。これにより、良好かつ均一な品質を有する植物を容易に育成することができる。また、トレイのかん液用液体は、傾斜面となっている底面に沿ってよどみなく流れるので、植物育成棚に載置された植物の根腐れを防止し、品質の良い植物を育成することができる。
第1実施形態に係る植物育成棚の一例を示す概略正面図である。 図1の植物育成棚を示す概略左側面図である。 図1の植物育成棚を示す概略右側面図である。 図1の植物育成棚の要部を示し、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は(a)のA−A線に沿った断面図である。 第2実施形態に係る植物育成装置の一例を示す概略平面図である。 図5の植物育成装置を示し、図5のB−B線に沿った概略断面図である。 第3実施形態に係る植物育成装置の一例を示す概略平面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。ただし、本発明はこれに限定されるものではない。また、図面においては実施形態を説明するため、一部分を大きくまたは強調して記載するなど適宜縮尺を変更して表現している。特に、図1及び図4(b)(c)はトレイ13の傾斜勾配を大きくして表わしている。
<第1実施形態>
第1実施形態に係る植物育成棚10について、図1〜図4を参照して説明する。図1は、第1実施形態に係る植物育成棚10の一例を示す概略正面図である。図2は、図1の植物育成棚10を示す概略左側面図である。図3は、図1の植物育成棚10を示す概略右側面図である。なお、図1〜図3は、植物Pが植物育成棚10に載置された状態を示している。植物育成棚10は、遮光性を備える中空構造体1の内部の閉鎖断熱された植物育成空間Sに設置される(図5及び図6参照)。
植物育成棚10は、外形が例えば図1〜図3に示すように6面体の箱型に形成された多段式の棚である。植物育成棚10には、例えばレタスやホウレンソウなどの葉物野菜や苗などの植物Pが多数載置可能となっている。植物育成棚10は、支柱11と横架材12とトレイ13と照明部14とかん水装置15とを有する。
支柱11は、植物育成棚10の骨格を構成する部材である。支柱11は、植物育成棚10において中空構造体1の例えば水平の床面1a(あるいは地面)から上方に延びるように設置され、複数のトレイ13を多段状に支持する。支柱11は、植物育成棚10における側部の4つの角部のそれぞれに配置されている。支柱11は、植物育成棚10に載置された植物P、トレイ13、照明部14、かん水装置15、及び、トレイ13上を流れるかん水用液体L(図4(c)参照)を鉛直方向において保持可能な強度を備えている。
支柱11のうち床面1aから最下段のトレイ13までの部位である脚部11Lには、それぞれ脚部11Lの長さを変更可能な長さ調整機構Aが設けられており、脚部11Lの長さが適宜変更可能となっている。長さ調整機構Aは、例えば、アジャスタであり脚部11Lの下端部に設けられている。長さ調整機構Aを用いて脚部11Lの長さを変更して支柱11の長さ(高さ)を変えることにより、植物育成棚10及びトレイ13を水平面に対する所望の傾きに調整可能となっている。植物育成棚10の4本の支柱11のうち、植物育成棚10を正面側から見た場合(図1)において植物育成棚10の左側に配置された2本の支柱11a,11aの脚部11A,11Aは、右側に配置された2本の支柱11b,11bの脚部11B,11Bよりも若干長くなるように長さ調整機構Aにより長さが調節される。これにより、後述する排液口13bの側に配置された支柱11の脚部11Bは、後述する給液口15aの側に配置された支柱11の脚部11Aに比べて長さが短くなっている。また、支柱11は、鉛直方向に対して若干傾斜している。
横架材12は、支柱11どうしを水平方向において固定支持する棒状の部材である。横架材12は、支柱11の側面から他の支柱11の側面まで略水平方向に延びるように設置されている。横架材12は、支柱11とともに植物育成棚10の6面体の箱型の骨格であるフレーム10aを構成している。支柱11及び横架材12としては、例えば、アルミニウム又はアルミニウム合金製の中空筒状を有する形状のものが採用される。
図4は、図1の植物育成棚10の要部を示し、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は(a)のA−A線に沿った断面図である。トレイ13は、植物育成棚10において4つ設けられている。トレイ13の平面視(上方から見た場合)における外形は、図4(a)に示す上下方向を短辺かつ左右方向を長辺とする矩形状に形成され、短辺方向の幅の寸法は0.7m、長辺方向の幅の寸法は1.2mにそれぞれ設定されている。トレイ13は、高さ方向にそれぞれ0.3mのピッチ(間隔)で4段配置された状態で、垂直方向において支柱11に支持されている。トレイ13の外形形状などが上記のとおりに設定されることにより、各トレイ13に対して人の手で植物Pの出し入れなどの作業を容易に行うことができる。
植物育成棚10に設置されている4つのトレイ13は、プラスチック成形によりそれぞれ同一の形状及び大きさに形成されている。トレイ13は、上面に凹部13Aを有している。凹部13Aは、水や養液などのかん水用液体Lが貯留可能に形成される。
凹部13Aは、例えば図4(a)に示すように、トレイ13の上面において奥行き方向(図4(a)の上下方向)を短辺かつ幅方向(図4(a)の左右方向)を長辺とする矩形状の領域に形成されている。図4に示すように凹部13Aの底面13aの左側端部付近には、その上方に給液口15aが設置されている。また、底面13aの右側端部付近には排液口13bが設けられている。凹部13Aには給液口15aを介してかん水用液体Lが供給され、凹部13Aのかん水用液体Lは排液口13bを介して排出される。
トレイ13は、支柱11に対して直交する方向に配置されている。また、トレイ13は、排液口13b側が給液口15a側よりも低くなるように水平面に対して傾斜して設置されている。すなわち、図4(b)に示すように、トレイ13は、排液口13b側(同図の右側部分)が給液口15a側(同図の左側部分)よりも低くなるように水平面Hに対して若干傾斜している。このようなトレイ13の傾斜は、上述したとおり排液口13b側の支柱11bの脚部11Bが給液口15a側の支柱11aの脚部11Aよりも長さが若干短く設定されることで、トレイ13の排液口13b側の高さが給液口15a側よりも低くなることによって形成されている。
凹部13Aの底面13aは、かん水用液体Lを排液口13bに向けて流動させる傾斜面となっており、水平面に対して傾斜する平面状に形成されている。すなわち、図4(c)に示すように、凹部13Aの底面13aは、排液口13b側(同図の底面13aの右側部分)が給液口15a側(同図の底面13aの左側部分)よりも低くなるように水平面Hに対して傾斜した平面となっており、底面13aに生じた高低差を利用して凹部13Aのかん水用液体Lが底面13aに沿って排液口13bに向けて重力の作用により自然に流れるように形成されている。底面13aの傾斜勾配は、トレイ13自体を所定の勾配で傾斜させることによって形成している。
底面13aの上方には、植物育成容器16が設置されている(図1参照)。植物育成容器16としては、セルトレイであるが、これに代えて育苗用ポットなどの植物用容器であってもよい。図示しないが、植物育成容器16に設けられた各ポット部分には、それぞれ植物Pが配置される。植物Pは、根の部位が植物育成容器16の下方先端部分から突出するように露出した状態で植物育成容器16に載置される。植物育成容器16は、トレイ13の凹部13Aの上方に配置され、下方先端部分から露出した植物Pの根の部位が凹部13A上を流れるかん水用液体Lに浸るように底面13aから所定間隔空けて設置されている。
底面13aの水平面に対する勾配は1%〜5%の範囲に設定されている。ここでいう勾配の定義は、いわゆる道路勾配と同義であり、例えば5%の勾配とは水平1mに対して垂直に5cm上がる程度の傾きである。ところで、植物育成容器16は、底面13aと所定の間隔を空けた状態で底面13aの面方向と平行に設置されている。このため、底面13aが所定の勾配に設定されると、植物育成容器16についても底面13aとほぼ同一の勾配で水平面に対して傾斜した状態となり、植物育成容器16に設置されている植物Pが所定角度傾いた状態となる。
底面13aの勾配が1%未満に設定される場合、凹部13Aにおいてかん水用液体Lの流れが滞りやすくなり、特に底面13aにおいてゴミや植物残渣がある場合にはより一層流れが滞りやすくなる。このため、植物Pの根腐れが発生しやすくなる。また、凹部13Aから不要なかん水用液体Lを排出させる際にも、排液口13bを介してかん水用液体Lを円滑かつ確実に排出することができない。一方、底面13aの勾配が1%以上に設定される場合であれば、凹部13Aのかん水用液体Lは底面13aに沿って淀みなく円滑に流れるので、植物Pの根腐れの発生を抑制することができる。また、凹部13Aに貯留する不要なかん水用液体Lを排液口13bから円滑かつ確実に排出させることができる。
また、底面13aの勾配が5%を超える値に設定される場合、植物育成容器16に設置される植物Pの鉛直方向に対する傾斜角度が比較的大きくなる。このため、鉛直方向に対してこのように大きく傾斜して載置された植物Pは、該傾斜した方向にそのまま成長するのではなく重力屈性により鉛直上方に向けて成長するため植物Pが曲がった形状となるおそれがある。特に、植物Pが茎を有するものでは、茎が重力屈性により屈曲することで植物Pが折れ曲がった形状となるおそれがある。一方、底面13aの勾配が5%以下に設定される場合であれば、植物Pの鉛直方向に対する傾斜角度は比較的小さいので、植物Pの茎や葉が重力屈性により鉛直上方に向けて伸びても、植物Pが曲がった状態となることが抑制される。
このように、底面13aの水平面に対する勾配が1%〜5%の範囲に設定されることで、植物Pの根腐れの発生が抑制され、かつ植物Pが曲がった形状となることも抑制されるので、植物Pの良好な品質を確保することができる。
図1〜図3に戻り、照明部14は、各トレイ13のそれぞれの上方に設けられ、トレイ13から所定間隔を空けて設置されている。照明部14は、直管型LEDランプであり、植物育成棚10の幅方向の長手方向(図1の左右方向)に沿って延びるように設置されかつ複数本が短手方向(図2の左右方向)に所定間隔を空けて並んで配置されている。照明部14は、対応する下方のトレイ13に配置された植物Pに向けて光を照射し、植物Pの光合成を促進させる。なお、照明部14は、上記構成に限定されず、各トレイ13に対応して設置される本数や配置は任意に設定可能であり、照明部14としては、直管型LEDランプに代えて、リング状や電球状のものでもよいし、蛍光ランプや、白熱灯、HIDなどでもよい。
照明部14は、フレーム10aに固定支持されており、上述したトレイ13と同様に、排液口13b側が給液口15a側よりも低くなるように水平面に対して若干傾斜して設置されている。このような照明部14の傾斜は、上述したトレイ13の傾斜と同様に、排液口13b側の脚部11Bの長さが給液口15a側の脚部11Aの長さよりも短く設定されることで、照明部14の排液口13b側の高さが給液口15a側よりも低くなることによって形成されている。このため、照明部14の傾斜勾配は、上述したトレイ13の傾斜勾配とほぼ同一となっている。
このように、照明部14は、トレイ13に対して所定間隔を保った状態でかつトレイ13と同勾配で傾斜している。このため、植物Pには、照明部14から所定光量かつ植物Pと同勾配で鉛直方向に対して傾斜した方向の光が照射される。これにより、植物Pは、光屈性により該傾斜した方向に成長しようとする。したがって、トレイ13に傾斜した状態で載置された植物Pが重力屈性により鉛直上方に成長することを抑制し、植物Pを該傾斜した方向にそのまま伸びるように成長させることができる。
かん水装置15は、植物Pの根に対してかん水用液体Lを供給する。かん水装置15は、給液配管15bとかん水用液体循環用タンク15cと排液配管15dとを備えている。給液配管15bは、かん水用液体Lを流す配管であり、各トレイ13に対応して設けられた給液口15aとかん水用液体循環用タンク15cとを接続する。給液配管15bには、かん水用液体Lを送液するための給液ポンプPOが取り付けられている。かん水用液体循環用タンク15cは、かん水用液体Lを貯留する。かん水用液体循環用タンク15cには、不図示の配管介して原水や肥料濃厚液などのかん水用液体Lを構成する液体が適宜補給される。排液配管15dは、かん水用液体Lを流す配管であり、各トレイ13に対応して設けられた排液口13b及びオーバーフロー管15eとかん水用液体循環用タンク15cとを接続する。排液配管15dには、かん水用液体Lの流量を調整可能な排液量調整電磁弁Vが取り付けられている。
植物育成棚10には、板状の側壁は設置されていない。このため、植物育成棚10の幅方向(図1の左右方向)の両側部10A,10Aはいずれも開放された状態となっている。また、植物育成棚10の奥行き方向(幅方向に直交する方向であって、図2及び図3における左右方向)の両側部10B,10Bはいずれも開放された状態となっている。このように、植物育成棚10の側部10A,10A,10B,10Bの4面はすべて開放された状態となっている。これにより、植物育成棚10は、幅方向及び奥行き方向のいずれの方向にも通気可能となっており、トレイ13と照明部14とに挟まれた空間を介して上記のいずれの方向にも風の通り抜け可能となっている。
以上、第1実施形態に係る植物育成棚10の構成について説明したが、植物育成棚10は上記構成に限定されず、種々の変更が可能である。例えば、支柱11及び横架材12の植物育成棚10における設置数、形状、長さ、材質、及び配置については、支柱11及び横架材12のそれぞれの機能を有する限度において適宜変更可能である。ただし、支柱11及び横架材12は、植物育成棚10の内部への通気を確保するため、設置数は少なくかつ外形が小さく設定されることが好ましい。
また、フレーム10aには、構造強度向上のために筋交い部材を付加してもよい。また、植物育成棚10において横架材12は設けられなくてもよい。この場合、横架材12に代えてトレイ13を用いて支柱11を略水平方向に固定支持する構成としてもよい。また、支柱11は、鉛直方向に伸びるように設置されてもよく、この場合、トレイ13は、支柱11と直交する方向に対して傾斜する方向に配置され、水平面に対して所定の勾配で傾斜するように設置される。
また、長さ調整機構Aは、全ての支柱11に設けられることに限定されず、一部の支柱11のみに設けられてもよい。また、支柱11において長さ調整機構Aは設けられなくてもよく、この場合、脚部11Lの長さが給液口15a側に比べて排液口13b側が短くなるように形成された複数の固定長さの支柱が採用されてもよい。
また、植物育成棚10に設置される複数のトレイ13の一部又は全ては、形状又は外形寸法が異なるように形成されてもよい。また、これらの複数のトレイ13は、2段、3段、又は5段以外の段数で配置されてもよい。また、これらの複数のトレイ13の一部又は全ては、隣接するトレイ13の上下方向のピッチ(間隔)がそれぞれ異なるように設置されてもよい。
また、凹部13Aを含むトレイ13の外形形状及び寸法、並びに隣接する他のトレイ13とのピッチは、上記した構成に限定されず、任意に設定可能である。また、トレイ13の凹部13Aにおける底面13aは、水平面に対する勾配が1%未満又は5%を超える値に設定されてもよいし、平面に代えて曲面を有する構成であってもよい。
また、植物育成棚10には、上記した照明部14に代えてあるいは照明部14とともに、植物育成棚10から離間した位置に植物Pに対して光を照射する照明装置を設けてもよい。この場合の照明装置は、植物Pの光屈性を利用するため、植物Pを伸ばしたい所望の方向から光を植物Pに向けて照射するように配置されてもよい。
次に、本実施形態に係る植物育成棚10の使用状態の一例について説明する。
植物育成棚10は、閉鎖断熱された植物育成空間S(図5参照)に設置される。植物育成空間Sは、中空構造体1(図5参照)の内部に設けられる。中空構造体1、遮光性を備える閉鎖型の構造物である。中空構造体1としては、骨材と、断熱材と、遮光性を備える板材とを組み合わせたプレハブ状の建築物が用いられるが、これに限定されず、コンクリート製の建築物などであってもよい。また、中空構造体1は、植物育成空間Sの上部及び側部のみを被覆する構成であってもよく、この場合、植物育成棚10は、中空構造体1の床面1aではなく地面に設置される。植物育成空間Sの空気は、外気や天候などの外部環境の影響が低減されているとともに、例えば気温、湿度、風量、光量、二酸化炭素(CO)濃度などが所定の数値に設定され、植物Pの生育に好適な条件に調整かつ維持されている。
植物育成棚10は、設置後において側部10A,10Bが中空構造体1の側壁部1b(図5参照)により閉塞されて奥行き方向の通気が確保できなくなること、及び、特に植物育成空間Sの角部に設置された場合において幅方向の一方の側部10Aが側壁部1bにより閉塞されて幅方向の通気が確保できなくなることを防止するため、側壁部1bから所定距離を空けて離間して配置される。このため、植物育成空間S全体の空気を流動させることにより、植物育成棚10に載置された植物Pに対して複数方向の風が同時にかつムラなく均一に付与される。
また、かん水用液体循環用タンク15cに貯留されたかん水用液体Lは、給液配管15bを介して給液ポンプPOにより吸い上げられ、給液配管15bの先端に設けられた給液口15aを介して各トレイ13に給液される。各トレイ13へ給液されたかん水用液体Lは、高低差による重力の作用で底面13a上を図4(a)(c)に示す矢印Fに沿って排液口13bの方向へ自然に流れる。なお、この際、かん水用液体Lの一部は植物Pの根に吸収される。このように、植物育成棚10では、トレイ13の凹部13Aの底面13aにおける傾斜面を利用してトレイ13のかん水用液体Lを該傾斜面に沿って排液口13bへ向けて円滑に流動させる。底面13aの傾斜勾配は、例えば長さ調整機構Aを用いて、適宜変更してもよい。
トレイ13のかん水用液体Lは、排液口13bを介して排液配管15dに流れ込む。その際、トレイ13内においてかん水用液体Lが所定の水位(底面13aからの高さ)まで貯留するように、かん水用液体Lの排液口13bからの排出量が規制される。このかん水用液体Lの排出量の規制は、排液量調整電磁弁Vの開閉により排液配管15dの流量を変化させることで行われる。一方、トレイ13に貯留するかん水用液体Lが所定の水位を超えた場合には、超えた量のかん水用液体Lは、オーバーフロー管15eを介して排液配管15dに流れることによりトレイ13から排出される。これにより、かん水用液体Lはトレイ13に所定の水位で貯留される。
このように、第1実施形態に係る植物育成棚10によれば、植物育成棚10の側部10A,10Bに側壁は設けられず側部10A,10Bの4面すべてが開放されており、植物育成棚10の幅方向及び奥行き方向のいずれの方向にも通気可能となっているので、植物育成棚10に載置された植物Pに向けた風の流れが阻止されたり風の方向が規制されたりすることが回避され、さらに風の流れに対する抵抗が低減されるので、植物Pに対して効率よくかつムラなく均一に風を当てることができる。したがって、このような風を利用することで、良好かつ均一な品質の植物Pを育成することができる。また、トレイ13のかん液用液体Lは、傾斜面となっている底面13aに沿ってよどみなく流れるので、植物Pの根腐れを防止し、品質の良い植物Pを育成することができる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態に係る植物育成装置100の一例について、図5及び図6を用いて説明する。以下の説明において、第1実施形態と同一または同等の構成部分については同一符号を付けて説明を省略または簡略化する。図5は、本実施形態に係る植物育成装置100の一例を示す概略平面図である。なお、図5では、中空構造体1の天板部分は透過して表している。図6は、図5の植物育成装置100を示し、図5のB−B線に沿った概略断面図である。植物育成装置100は、図5に示すように、植物育成棚10と中空構造体1と送風装置20と二酸化炭素供給装置(不図示)とを有している。
中空構造体1は、上述したとおり、遮光性を備える閉鎖型の構造物であり、内部には植物育成空間Sが形成される。中空構造体1は、植物育成空間Sに植物育成棚10及び送風装置20が設置可能に形成される。中空構造体1は、例えば平面視で(上方から見て)略矩形状の箱型に形成される。中空構造体1の内側の側壁部1bは、表面が矩形平面状に形成された4つの平面部1A,1B,1Cを有している。これら4つの平面部1A等のうち、図5を符号の向きに見て上下側の平面部1A,1Bは、幅方向(図5を符号の向きに見て左右方向)を長辺かつ高さ方向(図6を符号の向きに見て上下方向)を短辺とする矩形状に形成されている。また、図5を符号の向きに見て左右側の平面部1C,1Cは、幅方向(図5を符号の向きに見て上下方向)を長辺かつ高さ方向(図6を符号の向きに見て上下方向)を短辺とする矩形状に形成されている。
植物育成棚10は、植物育成空間Sにおいて中空構造体1の床面1a上に10個設置されている。これら10個の植物育成棚10は、図5を符号の方向に見た場合に上下方向に2列かつ左右方向に5列に並んで配置されている。この上下方向の1列目と2列目との間には、例えば作業者が通行可能となるように所定の間隔が設けられている。これらの植物育成棚10の形状及び外形寸法はすべて同一となっている。また、植物育成棚10は、後述する送風装置20の風放出部21から離間して配置されている。
植物育成棚10は、植物育成棚10に対して最も近接する平面部1A等から所定の間隔Dを空けて設置されている。即ち、本実施形態では、図5を符号の向きに見た場合において、10個の植物育成棚10のうち、上側に配置された5つの植物育成棚10のそれぞれは最も近接する平面部1Aから間隔Dを空けて設置され、下側に配置された5つの植物育成棚10のそれぞれは、最も近接する平面部1Bから間隔Dを空けて設置されている。ここで、植物育成空間S内の空気と密度及び粘性係数が同一に設定された空気が、平面部1A,1Bの幅(図5を符号の向きに見て左右方向の長さ)w及び高さ(図6を符号の向きに見て上下方向の長さ)hのうちいずれか長い方の長さと同一の長さ(以下、「代表長さ」という。)の平板に沿って植物育成空間S内の空気の平均流速で流れる際において当該平板の表面に形成される層流境界層の厚さ(以下、単に「平面部境界層厚さ」という。)をσとする。この場合において、上記した間隔Dは、平面部境界層厚さσよりも長い長さ(σ<D)に設定されている。
植物育成棚10と当該植物育成棚10に最も近接する平面部1A,1Bとの間隔Dは、例えば、次の計算により算出される平面部境界層厚さσに基づいて設定される。
平面部1A,1Bは、例えば、幅wは10m、高さhは2.5mにそれぞれ設定されている。幅wは高さhよりも長いので、代表長さとしては幅wの長さが採用され、代表長さは10mとなる。なお、平面部1A,1Bの高さhがその幅wよりも長い場合には、上記した代表長さとしては高さhの長さが適用される。
そして、植物育成空間Sの空気が、標準大気圧20℃の空気の場合に相当する密度(ρ)1.21kg/m、粘性係数(μ)17.9kg/m・s×10−6であり、かつ代表長さ(x)が10m、植物育成空間S内の空気の平均流速(U)0.4m/sの場合、レイノルズ数(Re=ρUx/μ)は、概算で2.7×10となる。また、平面部境界層厚さ(σ=4.65x/(Re)1/2)は、概算で0.0894×10mとなる。
したがって、上記の場合、間隔Dは、89.4mmを超える長さに設定される。
このように、間隔Dが平面部境界層厚さσよりも長い長さ(σ<D)に設定されることにより、風が平面部1A,1Bの一方の辺部から他方の辺部まで面方向に層流の状態でかつ上記した平均流速で流れる場合であっても、平面部1A,1B表面近傍に生じる境界層の影響を低減し、平面部1A,1Bと植物育成棚10との間において十分な風量を確保できると考えられる。即ち、送風装置20から送風された風が平面部1A,1Bに沿って面方向に流れることにより、乱流境界層と比較して平面部1A,1Bの表面付近で緩やかに減少する速度分布を示し極低速部分が多い層流境界層が形成される場合であっても、平面部1A,1Bと植物育成棚10との間を通過する風の流速低下を抑制し、植物Pに付与される風の所定流速を確保することができる。また、併せて、境界層抵抗による伝熱抑制も低減することができる。
さらに、間隔Dは、平面部境界層厚さσの1.5倍〜2.5倍の長さ(1.5σ<D<2.5σ)に設定されてもよい。ところで、間隔Dが平面部境界層厚さσより大きくかつ平面部境界層厚さσの1.5倍以下の長さ(σ<D≦1.5σ)に設定される場合、上記した壁部境界層や植物育成棚10の側面付近に生じる境界層によって平面部1A,1Bと植物育成棚10との間を通過する風が抑制されるおそれがある。一方、間隔Dが平面部境界層厚さσの1.5倍の長さよりも長く設定される(1.5σ<D)場合であれば、平面部1A,1Bと植物育成棚10との間において上記した境界層に起因する風の流速の低減を回避して十分な風通しを確保することができる。また、間隔Dが平面部境界層厚さσの2.5倍以上の長さに設定される(D≧2.5σ)場合、植物育成棚10の幅に対する植物育成空間Sの幅の比率が高く設定されるので、広い幅の植物育成空間Sを備える中空構造体1を採用せざるを得ない。一方、間隔Dが平面部境界層厚さσの2.5倍未満の長さに設定される(D<2.5σ)場合であれば、中空構造体1としてよりコンパクトな外形のものを採用することができる。このように、1.5σ<D<2.5σ に設定される場合には、平面部1A,1Bと植物育成棚10との間において十分な風通しを確保しつつ、よりコンパクトな外形の中空構造体1を採用することができる。
送風装置20は、植物育成空間S全体の空気を流動させる風を発生させる装置である。送風装置20は、先端に設けられ所定方向に向けて風が放出される風放出部21を有している。また、送風装置20は、例えば電気式の熱交換ヒートポンプを備える空調部(不図示)を有している。これにより送風装置20から所定の温度及び湿度に設定かつ調整された空気が風放出部21から放出される。送風装置20は、植物育成棚10とは分離した状態でかつ植物育成棚10から離間して設置されている。植物育成棚10は、図5に示すように、植物育成空間Sにおいて5つ設置されている。これら送風装置20は、図5に示すようにそれぞれ幅方向(図5を符号の向きに見た場合の左右方向)に等間隔で配置され、図6に示すように中空構造体1内部の側壁面の上方に固定設置されている。
送風装置20の送風風速は、植物Pに対して付与される風の平均風速が0.3m/s〜0.5m/sとなる風速に設定されている。ところで、平均風速が0.3m/s未満に設定される場合、極めて微風となるため植物Pに対して生育に要する風を十分付与することが難しい。一方、上記した平均風速が0.3m/s以上に設定される場合、植物Pに対して十分風を付与することができ、これにより植物Pを効率よくかつ品質よく生育させることができる。また、上記した平均風速が0.5m/sを超える速度に設定される場合、植物Pの葉の気孔が閉塞して光合成が抑制されるおそれがあり、ひいては、却って植物Pの生育が抑制されてしまう場合がある。特に、平均風速が3.0m/s以上に設定されると、植物Pの葉や茎が風圧を受けて変形し曲がった状態となるおそれがある。一方、上記平均風速が0.5m/s以下に設定される場合、植物Pに対してこのような微風が付与されても植物Pの葉や茎が風圧により曲がることが抑制される。このため、植物Pに対して付与される風の平均風速が0.3m/s〜0.5m/sに設定されることにより、より一層品質のよい植物Pを生育させることができる。
二酸化炭素供給装置は、例えば、いずれも図示しないが、植物育成空間S内部に設置され植物育成空間S内の空気の二酸化炭素濃度を測定するための二酸化炭素測定器と、植物育成空間S内部へ供給する二酸化炭素が高圧液化された状態で充填された高圧二酸化炭素ガスボンベと、高圧二酸化炭素ガスボンベに接続されかつ高圧二酸化炭素ガスボンベから放出される高圧二酸化炭素ガスを所定圧力まで減圧させる減圧装置と、所定圧力に減圧された二酸化炭素ガスを植物育成空間Sへ所定量供給するための供給配管と、供給配管に設けられ二酸化炭素測定器による測定値に基づいて供給配管の開放及び閉遮を行う電磁弁とを有している。植物育成空間Sの空気の二酸化炭素は植物Pの光合成によって消費されるが、上記した二酸化炭素供給装置によって植物育成空間Sに向けて二酸化炭素ガスが適宜補給される。植物育成空間Sの空気の二酸化炭素濃度は、例えば大気濃度の3倍に設定される。
以上、第2実施形態に係る植物育成装置100の構成について説明したが、植物育成装置100は上記構成に限定されず、種々の変更が可能である。即ち、例えば、植物育成空間Sに設置される植物育成棚10の設置数及び配置は上記構成とは異なってもよく、適宜変更可能である。即ち、例えば、植物育成空間Sにおいて、植物育成棚10は、複数設けられず1つ設けられてもよいし、中空構造体1内部の床面1aの中央部分の領域のみに配置されてもよい。また、植物育成空間Sにおいて植物育成棚10が複数設けられる場合、これら複数の植物育成棚10の一部又は全ては、形状又は外形寸法がそれぞれ異なってもよい。また、植物育成棚10は、植物育成空間内にD≦σとなるように配置されてもよい。
また、植物育成空間Sに設置される送風装置20についても、植物育成棚10と同様に、設置数及び配置は上記構成とは異なってもよく、適宜変更可能である。即ち、例えば、送風装置20は、植物育成空間Sの中央部分に設置されてもよいし、植物育成空間Sを構成する中空構造体1内部の床面1aや天井面に設置されてもよい。また、植物育成空間Sにおける送風装置20の設置数は任意であり、複数設けられず1つ設けられてもよい。送風装置20が植物育成空間S内に1つのみ設けられる場合であっても、特に、換気せず密閉閉鎖された植物育成空間Sでは、当該送風装置20から植物育成空間Sへ送風して植物育成空間Sの空気の一部を流動させることにより、これに連動するように植物育成空間S全体の空気を流動させることが可能となる。
また、送風装置20としては、上記した空調部を備える構成に代えて空調部を有しないファン(風放出部21)のみの構成であってもよく、このようなファンのみの構成の送風装置20としては、首振り機能を有するものが採用されることが好ましい。送風装置20としてファンのみの構成のものが採用される場合、植物育成装置100は、送風装置20とは別途、植物育成空間Sの空気の温度や湿度などを調整可能な空調部が設けられてもよい。また、送風装置20の送風風速は、植物Pに対して付与される風の平均風速が0.3m/s未満又は0.5m/sを超える風速となるように設定されてもよい。なお、上記した第2実施形態に係る変形例に関する事項については、後述する第3実施形態においても同様に適用可能である。
続いて、第2実施形態に係る植物育成装置100の使用状態の一例について説明する。
植物育成装置100は、外部と植物育成空間Sとの通気を遮断して使用される。即ち、植物育成装置100において植物育成空間Sの換気用として換気扇や開閉可能な窓が設けられている場合、植物育成装置100の使用時には、換気扇の運転は停止されかつ窓は閉鎖され、植物育成空間Sは無換気状態に設定される。
植物育成装置100に設置された植物育成棚10の使用状態については、上記第1実施形態において説明した使用状態と同様である。
植物育成装置100に設置された5つの送風装置20のうち中央に配置された送風装置20Cは、例えば図5及び図6の矢印fに示す方向に風を送る。即ち、この送風装置20Cは、図5に示すように、送風装置20aに対向してかつ中央に配置された植物育成棚10C,10Cの植物Pに対して奥行き方向(図5を符号の向きに見た場合の上下方向)に送風する。さらに、この送風装置20Cは、上記植物育成棚10C,10Cに隣接して配置された植物育成棚10Dの植物Pに対して幅方向(図5を符号の向きに見た場合の左右方向)あるいは幅方向に対して傾斜した方向に送風する。また、送風装置20Cは、例えば図6の矢印fに示す方向(2段目あるいは3段目のトレイ13の方向)の植物Pに向けて風を送る。送風装置20Cと異なる他の送風装置20からも、上記した送風装置20Cと同様に植物育成棚10の植物Pに対してそれぞれ風が送られる。
このため、植物育成棚10C,10Cの植物Pに対して、開放された側部10A,10Bを介して、送風装置20Cから奥行き方向に風が付与されると同時に、該送風装置20Cに隣接する送風装置20から幅方向あるいは幅方向に対して傾斜した方向に風が付与される。また、上記中段以外の上段及び下段に配置されたトレイ13の植物Pに対しては、上記送風により植物育成空間Sの空気の一部が流動してこれに連動するように植物育成空間S全体の空気が流動することにより風が付与される。このように、上段及び下段に配置されたトレイ13の植物Pに対しては、送風装置20から直接送風はされないが間接的に風が付与される。
なお、送風装置20から送風される風の方向は、常時一定としてもよいし、時間とともに変化させてもよい。
また、送風装置20は、植物育成棚10の方向とは異なる方向(例えば、中空構造体1の上面方向や、床面1a方向)に送風してもよい。即ち、送風装置20は、植物育成空間のうちの植物育成棚10以外の部分に向けて風を送ってもよい。この場合、植物育成棚10の植物Pには送風装置20から直接風を当てられることはない。しかし、送風装置20から植物育成空間Sの一部に向けて風が放出されて当該部分の空気が流動するとこれに連動するように他の部分の空気も間接的に流動する。このような空気の間接的流動は、植物育成空間Sが無換気状態に設定されることにより更に顕著に生じる。このため、このような間接的な空気流動によって植物Pに対して風が付与される。この際、植物Pに付与される風は送風装置20から直接送られる風に比べて微弱かつ不特定方向の風であるが、植物育成棚10の側部10A等は開放されており流体抵抗が低減されているので、このような微弱な風であっても側部10A等を介して植物Pに当てられる。
このように、上述した第2実施形態に係る植物育成装置100によれば、第1実施形態に係る植物育成棚10を有することの効果に加えて、植物育成空間Sの一部に対して風を送るだけで、植物育成空間S全体の空気を流動させて植物Pに風を当てることができる。これにより、品質の良い植物Pを育成することができるとともに、送風装置20から全ての植物Pに対して直接風を当てる構成の植物育成装置と比較して送風装置20の設置数が低減されるので省エネルギー化及び省スペース化が実現できる。
以上、植物育成装置100の使用状態の一例について説明したが、植物育成装置100は上記状態での使用に限定されない。例えば、送風装置20から送風される風の方向は、上記方向に限定されず任意に設定可能である。また、送風装置20から全ての植物Pに対して直接風を当てるようにしてもよい。また、送風装置20は、植物Pに対して0.3m/s未満又は0.5m/sを超える平均風速の風を付与してもよい。また、植物育成装置100は、無換気状態で使用されることに限定されず、植物育成空間Sの空気を換気しながら使用されてもよい。なお、これらの変形事項については、後述する第3実施形態においても同様である。
<第3実施形態>
続いて、第3実施形態に係る植物育成装置200の一例について、図7を用いて説明する。以下の説明において、第1及び第2実施形態と同一または同等の構成部分については同一符号を付けて説明を省略または簡略化する。図7は、本実施形態に係る植物育成装置200の一例を示す概略平面図である。なお、図7は、図5と同様に、中空構造体1の天板部分は透過して表している。
図7に示すように、植物育成装置200において、送風装置20は、植物育成空間S内に植物育成空間Sの側壁部1bの平面部1A,1Bの幅方向(図7を符号の向き見た場合の左右方向)に沿ってそれぞれ5個ずつ設置され、風放出部21が互いに対向するように配置されている。
このように、第3実施形態に係る植物育成装置200によれば、上述した第2実施形態に係る植物育成装置100と同様の効果を奏することに加えて、風放出部21が互いに対向しているので、風放出部21から送られた風が互いに衝突することにより、風の流れがより一層乱されて植物育成空間Sの空気が撹拌される。このため、植物育成空間Sにおいて不特定方向の風が更に生じ易くなり、植物Pに対して種々の方向の風を当てることができる。これにより、植物Pをより一層均一に生育させることができる。また、送風装置20の空調部により所定の温度等に設定された空気は、風放出部21から放出されると植物育成空間Sに素早く拡散されるので、植物育成空間Sの空気の温度等の制御をより確実に行うことができる。
以上、本発明の植物育成棚10、植物育成装置100,200及び植物育成方法について説明したが、本発明は、上記した説明に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。例えば、上記した実施形態の構成の一部は、省略されてもよい。また、上記した実施形態の構成を組み合わせたものでもよい。また、本発明の植物育成棚10には、上記した植物育成棚10の効果を奏する範囲で、光を反射する反射板が設けられてもよい。この際、反射板は、照明部14からの光を植物Pに向けて反射させるように設置されてもよいし、植物Pにより反射された光を植物Pに向けて再反射するように設置されてもよい。また、このような反射板は、植物育成棚10において、照明部14の上側に設置されてもよいし、側部10A,10Bの一部を覆うように設置されてもよいし、圧さ方向に貫通する通気口を備える構成であってもよい。
1…中空構造体
1A,1B,1C…平面部
1b…側壁部
10…植物育成棚
10A,10B…側部
11…支柱
13…トレイ
13A…凹部
13a…底面
13b…排液口
14…照明部
15a…給液口
20…送風装置
21…風放出部
D…間隔
L…植物かん水用液体
P…植物
S…植物育成空間
h…平面部の高さ
w…平面部の幅

Claims (8)

  1. 遮光性を備える中空構造体の内部の閉鎖断熱された植物育成空間に設置され、植物が載置される多段式の植物育成棚であって、
    植物が配置され水や養液などのかん水用液体が貯留可能な凹部を上面に備えるトレイと、複数の前記トレイを多段状に支持する複数の支柱と、を有し、
    少なくとも、幅方向の両側部及び幅方向に直交する奥行き方向の両側部はいずれも開放されて、幅方向及び奥行き方向のいずれの方向にも通気可能に形成され、
    前記凹部の底面は、前記かん水用液体を排液口に向けて流動させる傾斜面であって排液口側が給液口側よりも低くなるように水平面に対して傾斜し
    前記傾斜面は、平面状に形成されかつ水平面に対する勾配が1%〜5%に設定され、
    前記底面の上方には、前記底面に対して平行に設置されかつ前記植物が配置される植物育成容器が設けられ、
    前記トレイの上方には、前記トレイから所定間隔を空けて設置されかつ前記植物育成容器に配置された前記植物に向けて光を照射する照明部を有し、
    前記照明部は、排液口側が給液口側よりも低くなるように前記傾斜面と同一勾配で水平面に対して傾斜して設置されることを特徴とする植物育成棚。
  2. 請求項記載の植物育成棚と、前記植物育成空間全体の空気を流動させる風を発生する送風装置と、を有し、
    前記植物育成棚は、前記送風装置の風放出部から離間して設置され、かつ前記植物育成空間内において前記中空構造体の内側の側壁部から離間して設置されることを特徴とする植物育成装置。
  3. 前記側壁部は矩形平面状に形成された平面部を有し、
    前記植物育成空間内の空気と密度及び粘性係数が同一に設定された空気が前記植物育成空間内の空気の平均流速で前記平面部の幅及び高さのうちいずれか長い方の長さと同一の長さの平板に沿って流れる際において当該平板の表面に形成される層流境界層の厚さをσとし、前記植物育成棚と当該植物育成棚に最も近接した平面部との間隔をDとした際に、
    前記植物育成棚は、前記植物育成空間内にσ<Dを満たすように設置されることを特徴とする請求項記載の植物育成装置。
  4. 前記植物育成棚は、前記植物育成空間内に1.5σ<D<2.5σを満たすように配置されることを特徴とする請求項記載の植物育成装置。
  5. 植物が配置され水や養液などのかん水用液体が貯留可能な凹部を上面に備えるトレイと、複数の前記トレイを多段状に支持する複数の支柱と、を有し、少なくとも、幅方向の両側部及び幅方向に直交する奥行き方向の両側部はいずれも開放されて、幅方向及び奥行き方向のいずれの方向にも通気可能に形成され、前記凹部の底面は、水平面に対して傾斜し前記かん水用液体を排液口に向けて流動させる傾斜面であり、遮光性を備える中空構造体の内部の閉鎖断熱された植物育成空間に設置されかつ植物が載置される多段式の植物育成棚と、
    前記植物育成空間全体の空気を流動させる風を発生する送風装置と、を有し、
    前記植物育成棚は、前記送風装置の風放出部から離間して設置され、かつ前記植物育成空間内において前記中空構造体の内側の側壁部から離間して設置され、
    前記側壁部は矩形平面状に形成された平面部を有し、
    前記植物育成空間内の空気と密度及び粘性係数が同一に設定された空気が前記植物育成空間内の空気の平均流速で前記平面部の幅及び高さのうちいずれか長い方の長さと同一の長さの平板に沿って流れる際において当該平板の表面に形成される層流境界層の厚さをσとし、前記植物育成棚と当該植物育成棚に最も近接した平面部との間隔をDとした際に、
    前記植物育成棚は、前記植物育成空間内に1.5σ<D<2.5σを満たすように配置されることを特徴とする植物育成装置。
  6. 請求項〜請求項のいずれか1項に記載の植物育成装置を使用する植物育成方法であって、
    前記植物育成空間全体の空気を流動させて、前記植物育成棚に載置された植物に対して複数方向から風を同時に付与し、
    前記かん水用液体を前記傾斜面に沿って流動させ
    鉛直方向に対して前記傾斜面の水平面に対する角度と同一角度傾斜した方向から、前記植物に対して光を当てることを特徴とする植物育成方法。
  7. 植物が配置され水や養液などのかん水用液体が貯留可能な凹部を上面に備えるトレイと、複数の前記トレイを多段状に支持する複数の支柱と、を有し、少なくとも、幅方向の両側部及び幅方向に直交する奥行き方向の両側部はいずれも開放されて、幅方向及び奥行き方向のいずれの方向にも通気可能に形成され、前記凹部の底面は、水平面に対して傾斜し前記かん水用液体を排液口に向けて流動させる傾斜面であり、遮光性を備える中空構造体の内部の閉鎖断熱された植物育成空間に設置されかつ植物が載置される多段式の植物育成棚と、
    前記植物育成空間全体の空気を流動させる風を発生する送風装置と、を有する植物育成装置を使用する植物育成方法であって、
    前記植物育成空間全体の空気を流動させて、前記植物育成棚に載置された植物に対して複数方向から風を同時に付与し、前記かん水用液体を前記傾斜面に沿って流動させ
    前記植物育成棚を、前記送風装置の風放出部から離間して設置するとともに、前記植物育成空間内において、矩形平面状に形成された平面部を有する、前記中空構造体の内側の側壁部から離間して設置し、
    前記植物育成空間内の空気と密度及び粘性係数が同一に設定された空気が前記植物育成空間内の空気の平均流速で前記平面部の幅及び高さのうちいずれか長い方の長さと同一の長さの平板に沿って流れる際において当該平板の表面に形成される層流境界層の厚さをσとし、前記植物育成棚と当該植物育成棚に最も近接した平面部との間隔をDとした際に、前記植物育成棚を、前記植物育成空間内において1.5σ<D<2.5σを満たすように配置し、
    少なくとも前記植物育成棚と前記側壁部との間に風を通すことを特徴とする植物育成方法。
  8. 前記植物育成空間は無換気状態に設定され、
    前記送風装置の前記風放出部から前記中空構造体の上面又は底面へ向けて風を送り、前記植物育成空間全体の空気を流動させて前記植物に風を当てることを特徴とする請求項又は請求項記載の植物育成方法。
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