JP6025192B2 - 無線lan通信装置、無線lan通信装置制御プログラム、及び無線lan通信装置制御方法 - Google Patents

無線lan通信装置、無線lan通信装置制御プログラム、及び無線lan通信装置制御方法 Download PDF

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本発明は、無線LAN通信装置、無線LAN通信装置制御プログラム、及び無線LAN通信装置制御方法に関する。
MIMO(Multi Input Multi Output)方式無線LAN通信における無線LAN通信速度を向上するためには、変調多値数の増大、アンテナ送信電力の増大、無線周波数帯の拡張などの方法がある。
しかし、無線LANにおける通信時の送信電力には規定があり、無線通信速度を向上するために、従来以上にアンテナ送信電力を増大する事は難しい。また、変調多値数を増大させる方法は、各シンボル間での振幅差がより小さくなるため、送信電力を増大しなければ実現が難しい。また、無線LAN通信装置における無線周波数帯は、IEEE802.11nで40MHzに拡張されており、これ以上の帯域拡張は難しい。よって、上記以外の方法で、無線LANにおける通信速度を向上する技術が必要である。
特許文献1記載の装置は、無線通信システムで利用される再構成可能なアンテナ装置である。上記装置は、複数のアンテナで構成されるアンテナアレイを有し、チャネル状態の変化に応じて、上記複数のアンテナのうち、選択したアンテナ同士を接続してアンテナを再構成する。
特許文献2記載の技術は、複数のアンテナを持つ基地局と、複数のクライアント装置との間でデータを送受信するための技術である。複数の各クライアント装置と基地局との間でトレーニング信号を用いた解析を行うことで、各アンテナと各クライアントとの間で送受信する信号間の干渉を事前に相殺するための重みを計算する。そして、各アンテナと各クライアントは、上記重みを使ってプリコーディングしたデータ信号を送受信する。
特表2008−527950号公報 特表2010−537577号公報
本発明者は、複数の無線LAN通信装置でデータを分担して送信するために、無線LAN通信装置を増設可能にすることを考えた。特許文献1は、伝送路の状態などに合わせてアンテナのアーキテクチャを再構成する技術であり、無線LAN通信装置を増設する技術は開示していない。また、特許文献2記載の技術において、各クライアント装置は独立しており、個別に基地局とやりとりを行う。そのため、特許文献2記載の技術を用いて、無線LAN通信装置の増設を行うことはできない。
本発明の目的は、データを分担して送信するために増設可能である無線LAN通信装置、及び当該無線LAN通信装置を制御するプログラム及び制御方法を提供することである。
本発明が提供する第1の無線LAN通信装置は、第1の送信データを分割して、複数の第1部分送信データを生成する送信データ分割手段と、前記複数の第1部分送信データの一部を、他の送信用の無線LAN通信装置へ分配する送信データ分配手段と、前記複数の第1部分送信データを送信するタイミングを示す送信同期信号を、前記他の送信用の無線LAN通信装置へ送信する送信タイミング送信手段と、前記送信同期信号を送信したタイミングに基づいて、前記複数の第1部分送信データのうち、前記他の送信用の無線LAN通信装置へ分配しなかった第1部分送信データを、無線で送信する無線送信手段と、第2の送信データを分割して生成された複数の第2部分受信データの一部を含む無線信号を受信する無線受信手段と、前記複数の第2部分受信データを分担して受信する他の受信用の無線LAN通信装置に対し、前記第2部分受信データを処理するタイミングを示す受信同期信号を送信する受信タイミング送信手段と、前記他の受信用の無線LAN通信装置との間で、前記無線信号が伝送される伝送路の特性を表すチャネル推定情報を送受信するチャネル推定情報送受信手段と、前記受信同期信号を送信したタイミングに基づき、前記チャネル推定情報を用いて、前記無線信号から、前記第2部分受信データを抽出する信号処理手段と、前記他の受信用の無線LAN通信装置から、前記第2部分受信データを収集する受信データ収集手段と、前記信号処理手段が抽出した前記第2部分受信データと、前記受信データ収集手段が収集した前記第2部分受信データとを結合し、前記第2の送信データを復元するデータ結合手段と、を有する。
本発明が提供する無線LAN通信装置制御プログラムは、コンピュータに、上記第1の無線LAN通信装置が有する各機能構成部の機能を持たせるプログラムである。
本発明が提供する無線LAN通信装置制御方法は、コンピュータが、無線LAN通信装置を制御する無線LAN通信装置制御方法である。当該制御方法は、前記コンピュータが、第1の送信データを分割して、複数の第1部分送信データを生成する送信データ分割ステップと、前記コンピュータが、前記複数の第1部分送信データの一部を、他の送信用の無線LAN通信装置へ分配する送信データ分配ステップと、前記コンピュータが、前記複数の第1部分送信データを送信するタイミング示す送信同期信号を、前記他の送信用の無線LAN通信装置へ送信する送信タイミング送信ステップと、前記コンピュータが、前記送信同期信号を送信したタイミングに基づいて、前記複数の第1部分送信データのうち、前記他の送信用の無線LAN通信装置へ分配しなかった第1部分送信データを、無線で送信する無線送信ステップと、前記コンピュータが、第2の送信データを分割して生成された複数の第2部分受信データの一部を含む無線信号を受信する無線受信ステップと、前記コンピュータが、前記複数の第2部分受信データを分担して受信する他の受信用の無線LAN通信装置に対し、前記第2部分受信データを処理するタイミングを示す受信同期信号を送信する受信タイミング送信ステップと、前記コンピュータが、前記他の受信用の無線LAN通信装置との間で、前記無線信号が伝送される伝送路の特性を表すチャネル推定情報を送受信するチャネル推定情報送受信ステップと、前記コンピュータが、前記受信同期信号を送信したタイミングに基づき、前記チャネル推定情報を用いて、前記無線信号から、前記第2部分受信データを抽出する信号処理ステップと、前記コンピュータが、前記他の受信用の無線LAN通信装置から、前記第2部分受信データを収集する受信データ収集ステップと、前記コンピュータが、前記信号処理ステップにおいて抽出した前記第2部分受信データと、前記受信データ収集ステップにおいて収集した前記第2部分受信データとを結合し、前記第2の送信データを復元するデータ結合ステップと、を有する。
本発明が提供する第2の無線LAN通信装置は、第1の送信データを分割することによって生成した複数の第1部分送信データの一部を、他の無線LAN通信装置から受信する部分送信データ受信手段と、前記第1部分送信データを送信するタイミングを示す送信同期信号を受信する送信タイミング受信手段と、前記送信同期信号を受信したタイミングに基づいて、前記部分送信データ受信手段が受信した前記第1部分送信データを送信する無線送信手段と、第2の送信データを分割して生成された複数の第2部分受信データの一部を含む無線信号を受信する無線受信手段と、前記複数の第2部分受信データを分担して受信する他の受信用の無線LAN通信装置に対し、前記第2部分受信データを処理するタイミングを示す受信同期信号を送信する受信タイミング送信手段と、前記他の受信用の無線LAN通信装置との間で、前記無線信号が伝送される伝送路の特性を表すチャネル推定情報を送受信するチャネル推定情報送受信手段と、前記受信同期信号を送信したタイミングに基づき、前記チャネル推定情報を用いて、前記無線信号から、前記第2部分受信データを抽出する信号処理手段と、前記他の受信用の無線LAN通信装置から、前記第2部分受信データを収集する受信データ収集手段と、前記信号処理手段が抽出した前記第2部分受信データと、前記受信データ収集手段が収集した前記第2部分受信データとを結合し、前記第2の送信データを復元するデータ結合手段と、を有する。
本発明が提供する第3の無線LAN通信装置は、第1の送信データを分割して生成された複数の第1部分受信データの一部を含む無線信号を受信する無線受信手段と、前記複数の第1部分受信データを分担して受信する他の受信用の無線LAN通信装置に対し、前記第1部分受信データを処理するタイミングを示す受信同期信号を送信する受信タイミング送信手段と、前記他の受信用の無線LAN通信装置との間で、前記無線信号が伝送される伝送路の特性を表すチャネル推定情報を送受信するチャネル推定情報送受信手段と、前記受信同期信号を送信したタイミングに基づき、前記チャネル推定情報を用いて、前記無線信号から、前記第1部分受信データを抽出する信号処理手段と、前記他の受信用の無線LAN通信装置から、前記第1部分受信データを収集する受信データ収集手段と、前記信号処理手段が抽出した前記第1部分受信データと、前記受信データ収集手段が収集した前記第1部分受信データを結合し、前記第1の送信データを復元するデータ結合手段とを有する。
本発明が提供する第4の無線LAN通信装置は、第1の送信データを分割して生成された複数の第1部分受信データの一部を含む無線信号を受信する無線受信手段と、複数の前記第1部分受信データを分担して受信する他の受信用の無線LAN通信装置から、前記第1部分受信データを処理するタイミングを示す受信同期信号を受信する受信タイミング受信手段と、前記他の受信用の無線LAN通信装置との間で、前記無線信号が伝送される伝送路の特性を表すチャネル推定情報を送受信するチャネル推定情報送受信手段と、前記受信同期信号を受信したタイミングに基づき、前記チャネル推定情報を用いて、前記無線信号から、前記第1部分受信データを抽出する信号処理手段と、前記信号処理手段が抽出した前記第1部分受信データを、前記他の受信用の無線LAN通信装置へ送信する部分受信データ送信手段とを有する。
本発明が提供する第5の無線LAN通信装置は、当該無線LAN通信装置に接続されている他の無線LAN通信装置を検出する検出手段と、前記検出された他の無線LAN通信装置の数に応じたサイズに第1の送信データを分割して、複数の第1部分送信データを生成する送信データ分割手段と、前記複数の第1部分送信データの一部を、前記他の送信用の無線LAN通信装置へ分配する送信データ分配手段と、前記複数の第1部分送信データを送信するタイミングを示す送信同期信号を、前記他の送信用の無線LAN通信装置へ送信する送信タイミング送信手段と、前記送信同期信号を送信したタイミングに基づいて、前記複数の第1部分送信データのうち、前記他の送信用の無線LAN通信装置へ分配しなかった第1部分送信データを、無線で送信する無線送信手段と、を有する。
本発明によれば、データを分担して送信するために増設可能である無線LAN通信装置、及び当該無線LAN通信装置を制御するプログラム及び制御方法を提供することができる。
実施形態1に係るマスタ無線LAN通信装置とスレーブ無線LAN通信装置を表すブロック図である。 実施形態1に係るマスタ無線LAN通信装置の構成の具体例を示すブロック図である。 実施形態1に係るマスタ無線LAN通信装置とスレーブ無線LAN通信装置の処理の流れを示すフローチャートである。 実施形態1の変形例1に係るマスタ無線LAN通信装置とスレーブ無線LAN通信装置を表すブロック図である。 実施形態1の変形例2に係るマスタ無線LAN通信装置とスレーブ無線LAN通信装置を表すブロック図である。 実施形態2に係るマスタ無線LAN通信装置とスレーブ無線LAN通信装置を表すブロック図である。 実施形態2の信号処理部4080の構成の具体例を示すブロック図である。 実施形態2に係るマスタ無線LAN通信装置とスレーブ無線LAN通信装置の処理の流れを示すフローチャートである。 実施形態2の変形例1に係るマスタ無線LAN通信装置とスレーブ無線LAN通信装置を表すブロック図である。 実施形態2の変形例2に係るマスタ無線LAN通信装置とスレーブ無線LAN通信装置を表すブロック図である。 実施形態2の変形例3に係るマスタ無線LAN通信装置の一つを表すブロック図である。 実施形態2の変形例3に係るマスタ無線LAN通信装置の一つを表すブロック図である。 実施形態2の変形例3に係るマスタ無線LAN通信装置の一つを表すブロック図である。 実施形態2の変形例3に係るマスタ無線LAN通信装置の一つを表すブロック図である。 実施形態2の変形例3に係るマスタ無線LAN通信装置の一つを表すブロック図である。 実施形態2の変形例3に係るマスタ無線LAN通信装置の一つを表すブロック図である。 実施形態2の変形例4に係るスレーブ無線LAN通信装置の一つを表すブロック図である。 実施形態2の変形例4に係るスレーブ無線LAN通信装置の一つを表すブロック図である。 実施形態2の変形例4に係るスレーブ無線LAN通信装置の一つを表すブロック図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
なお、以下に示す説明において、各装置の各構成要素は、ハードウエア単位の構成ではなく、機能単位のブロックを示している。各装置の各構成要素は、任意のコンピュータのCPU、メモリ、メモリにロードされた本図の構成要素を実現するプログラム、そのプログラムを格納するハードディスクなどの記憶メディア、ネットワーク接続用インタフェースを中心にハードウエアとソフトウエアの任意の組合せによって実現される。そして、その実現方法、装置には様々な変形例がある。
[実施形態1]
図1は、本実施形態に係るマスタ無線LAN通信装置2000及びスレーブ無線LAN通信装置3000を表すブロック図である。マスタ無線LAN通信装置2000とスレーブ無線LAN通信装置3000において、同符号の機能構成部は、同じ機能を有するとする。図1において、矢印の流れは情報の流れを表している。
マスタ無線LAN通信装置2000は、送信データ分割部2020、送信データ分配部2040、送信タイミング送信部2060、無線送信部2080を有する。スレーブ無線LAN通信装置3000は、部分送信データ受信部3020、送信タイミング受信部3040、及び無線送信部2080を有する。
送信データ分割部2020は、送信データを分割して、複数の部分送信データを生成する。
送信データ分配部2040は、生成した複数の部分送信データを、マスタ無線LAN通信装置2000の無線送信部2080と、スレーブ無線LAN通信装置3000の無線送信部2080へ分配する。
送信タイミング送信部2060は、送信同期信号をスレーブ無線LAN通信装置3000へ送信する。送信同期信号は、マスタ無線LAN通信装置2000の無線送信部2080とスレーブ無線LAN通信装置3000の無線送信部2080において、部分送信データを送信するタイミングを同期するための信号である。同期方法の詳細は、後述する。
マスタ無線LAN通信装置2000の無線送信部2080は、送信タイミング送信部2060が送信同期信号を送信したタイミングに基づいて、スレーブ無線LAN通信装置3000へ分配しなかった残りの部分送信データを無線で送信する。
部分送信データ受信部3020は、送信データ分配部2040によって分配された上記部分送信データを受信する。
送信タイミング受信部3040は、送信同期信号を受信する。
スレーブ無線LAN通信装置3000の無線送信部2080は、送信タイミング受信部3040が送信同期信号を受信したタイミングに基づいて、部分送信データ受信部3020が受信した部分送信データを無線で送信する。
以上により、本実施形態のマスタ無線LAN通信装置2000とスレーブ無線LAN通信装置3000は、部分送信データと送信同期信号をやりとりすることで、タイミングを合わせて部分送信データを無線で送信する。したがって、マスタ無線LAN通信装置2000は、スレーブ無線LAN通信装置3000を増設し、増設したスレーブ無線LAN通信装置3000と分担して部分送信データを送信することができる。
以下、本実施形態の詳細を述べる。
<全体の構成の詳細>
マスタ無線LAN通信装置2000は、複数のスレーブ無線LAN通信装置3000と接続されていてもよい。この場合、マスタ無線LAN通信装置2000は、1つの送信データを分割した複数の部分送信データを、複数のスレーブ無線LAN通信装置3000と分担して送信する。
<マスタ無線LAN通信装置2000とスレーブ無線LAN通信装置3000の接続>
マスタ無線LAN通信装置2000及びスレーブ無線LAN通信装置3000は、送信同期信号と部分送信データをやりとりするために、互いに通信可能に接続される。マスタ無線LAN通信装置2000とスレーブ無線LAN通信装置3000の間は、有線で接続されても、無線で接続されても、又はそれらを混在した方法で接続されてもよい。
マスタ無線LAN通信装置2000及びスレーブ無線LAN通信装置3000は、例えば互いを通信可能に接続するインタフェース部を有する。マスタ無線LAN通信装置2000とスレーブ無線LAN通信装置3000が有線で接続される場合、上記インタフェース部は、例えばケーブルを接続するコネクタである。マスタ無線LAN通信装置2000とスレーブ無線LAN通信装置3000が無線で接続される場合、上記インタフェース部は、例えば無線信号を送受信するインタフェースである。
上記インタフェース部は、部分送信データをやりとりするためのインタフェースと、送信同期信号をやりとりするためのインタフェースを有する。これら2つのインタフェースは、同一であっても、異なっていてもよい。例えば、部分送信データをやりとりするインタフェースと、送信同期信号をやりとりするインタフェースが異なるとする。この場合、部分送信データのやりとりと、送信同期信号のやりとりは、異なる方法で行ってもよい。例えばインタフェース部は、部分送信データのやりとりを有線回線で行い、送信同期信号のやりとりを無線回線で行う。
また、マスタ無線LAN通信装置2000と複数のスレーブ無線LAN通信装置3000を接続する場合、各装置が有するインタフェース部を互いに接続する方法は様々である。例えば、各スレーブ無線LAN通信装置3000のインタフェース部を、マスタ無線LAN通信装置2000のインタフェース部と接続する。その他にも例えば、マスタ無線LAN通信装置2000と複数のスレーブ無線LAN通信装置3000を、デージーチェーン形式で接続してもよい。例えば、マスタ無線LAN通信装置2000と2つのスレーブ無線LAN通信装置3000を接続する場合、マスタ無線LAN通信装置2000のインタフェース部と第1のスレーブ無線LAN通信装置3000のインタフェース部を接続し、第1のスレーブ無線LAN通信装置3000のインタフェース部と第2のスレーブ無線LAN通信装置3000のインタフェース部を接続する。マスタ無線LAN通信装置2000は、第1のスレーブ無線LAN通信装置3000のインタフェース部を介して、第2のスレーブ無線LAN通信装置3000と通信する。
<スレーブ無線LAN通信装置3000の検出方法>
マスタ無線LAN通信装置2000は、通信可能に接続されているスレーブ無線LAN通信装置3000を検出する。その方法は様々である。例えば、マスタ無線LAN通信装置2000は、マスタ無線LAN通信装置2000と新たに通信可能に接続されたスレーブ無線LAN通信装置3000を検出する装置検出部を有する。
その他にも例えば、マスタ無線LAN通信装置2000は、スレーブ無線LAN通信装置3000との間で検出用の信号をやりとりしてもよい。この場合、マスタ無線LAN通信装置2000は、接続されている全てのスレーブ無線LAN通信装置3000へ、パルス信号等の検出用信号を送信する。検出用信号を受信したスレーブ無線LAN通信装置3000は、検出用信号に対する応答信号を、マスタ無線LAN通信装置2000へ送信する。マスタ無線LAN通信装置2000は、応答信号の数を検出することで、自身と通信可能に接続されているスレーブ無線LAN通信装置3000の数を検出する。この検出信号のやりとりは、定期的に行われてもよいし、不定期に行われてもよい。
<送信データ分割部2020の詳細>
送信データ分割部2020は、送信データを分割して、部分送信データを生成する。送信データ分割部2020が生成する部分送信データのデータ長は、固定であっても、可変であってもよい。データ長が可変の場合、例えば送信データ分割部2020は、マスタ無線LAN通信装置2000と接続されているスレーブ無線LAN通信装置3000の数に応じて、データ長を変更する。
<送信タイミング送信部2060の詳細>
送信タイミング送信部2060が、送信タイミング受信部3040に対して送信する送信同期信号は様々である。例えば送信タイミング送信部2060は、送信同期信号として、パルス信号を送信タイミング受信部3040へ送信する。
<同期の方法>
上記送信同期信号を利用して、マスタ無線LAN通信装置2000の無線送信部2080とスレーブ無線LAN通信装置3000の無線送信部2080との間で、送信タイミングを同期する方法は様々である。例えば送信タイミング送信部2060は、マスタ無線LAN通信装置2000の無線送信部2080が部分送信データを送信するタイミングで、送信タイミング受信部3040へ送信同期信号を送信する。送信同期信号を受信した送信タイミング受信部3040は、上記送信同期信号を受信したタイミングで、スレーブ無線LAN通信装置3000の無線送信部2080へ通知を行う。送信タイミング受信部3040から通知を受けたスレーブ無線LAN通信装置3000の無線送信部2080は、上記通知を受けたタイミングで、部分送信データの送信を行う。このように、スレーブ無線LAN通信装置3000は、マスタ無線LAN通信装置2000から送信同期信号を受信したタイミングに基づいて部分送信データの送信を行うことで、マスタ無線LAN通信装置2000との間で、部分送信データを送信するタイミングを合わせる。
その他の同期方法として、例えば次の方法がある。送信タイミング送信部2060は、マスタ無線LAN通信装置2000の無線送信部2080が部分送信データを送信する前に、送信タイミング受信部3040へ送信同期信号を送信する。送信同期信号を受信した送信タイミング受信部3040は、送信同期信号を受信したタイミングで、送信タイミング送信部2060へ応答信号を送信する。また、送信タイミング受信部3040は、応答信号を送信するのと同時に、スレーブ無線LAN通信装置3000の無線送信部2080へ通知を行う。送信タイミング受信部3040から通知を受けたスレーブ無線LAN通信装置3000の無線送信部2080は、上記通知を受けたタイミングで、部分送信データの送信を行う。
また、送信タイミング受信部3040から応答信号を受信した送信タイミング送信部2060は、上記応答信号を受けたタイミングで、マスタ無線LAN通信装置2000の無線送信部2080へ通知を行う。送信タイミング送信部2060から通知を受けたマスタ無線LAN通信装置2000の無線送信部2080は、上記通知を受けたタイミングで、部分送信データの送信を行う。
その他にも例えば、次のような同期方法がある。一般の無線LAN通信装置は、例えば図2に示すマスタ無線LAN通信装置2000とスレーブ無線LAN通信装置3000のように、送信データに対して処理を行う符号化部2120、変調部2140、ガードインターバル挿入部2160、及びRF処理部2180などを有する。符号化部2120は、
送信データに誤り訂正情報を付加しながら、送信データの符号化を行う。変調部2140は、符号化したデータで搬送波を変調する。ガードインターバル挿入部2160は、変調した搬送波にガードインターバルを挿入する。ガードインターバル挿入部2160は、ガードインターバルが挿入された搬送波を高周波に変換する。ここで、これらの機能構成部が有する機能は、既知の機能であるため、詳細な説明は省略する。
マスタ無線LAN通信装置2000とスレーブ無線LAN通信装置3000がこれらの機能構成部を有する場合、マスタ無線LAN通信装置2000とスレーブ無線LAN通信装置3000は、例えばこれらの機能構成部それぞれが部分送信データを処理するタイミングを同期することで、部分送信データの送信タイミングを同期する。
例えば、マスタ無線LAN通信装置2000の送信タイミング送信部2060は、マスタ無線LAN通信装置2000の符号化部2120が部分送信データの符号化処理を開始したタイミングで、送信タイミング受信部3040に対して同期信号を送信する。この場合、送信タイミング受信部3040は、送信同期信号を受信したタイミングで、送信タイミング送信部2060へ応答信号を送信する。また、送信タイミング受信部3040は、応答信号を受信するのと同時に、スレーブ無線LAN通信装置3000の符号化部2120へ通知を行う。スレーブ無線LAN通信装置3000の符号化部2120は、上記通知を受けたタイミングで、部分送信データの符号化を行う。
また、送信タイミング受信部3040から応答信号を受信したマスタ無線LAN通信装置2000の送信タイミング送信部2060は、マスタ無線LAN通信装置2000の符号化部2120へ通知を行う。上記通知を受けたマスタ無線LAN通信装置2000の符号化部2120は、上記通知を受けたタイミングで、部分送信データの符号化を行う。
このように、送信同期信号を利用し、マスタ無線LAN通信装置2000とスレーブ無線LAN通信装置3000において、同じ機能を有する機能構成部が部分送信データを処理するタイミングを同期する。こうすることで、最終的にマスタ無線LAN通信装置2000の無線送信部2080とスレーブ無線LAN通信装置3000の無線送信部2080が部分送信データを送信するタイミングが同期される。
<処理の流れ>
図3は、マスタ無線LAN通信装置2000とスレーブ無線LAN通信装置3000が、タイミングを合わせて部分送信データを無線で送信する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
ステップS102において、マスタ無線LAN通信装置2000の送信データ分割部2020は、送信データを複数の部分送信データに分割する。
ステップS104において、マスタ無線LAN通信装置2000の送信データ分配部2040は、スレーブ無線LAN通信装置3000へ、複数の部分送信データの一部を送信する。
ステップS106において、スレーブ無線LAN通信装置3000の部分送信データ受信部3020は、マスタ無線LAN通信装置2000の送信データ分配部2040が送信した部分送信データを受信する。そして、ステップS108において、スレーブ無線LAN通信装置3000は、マスタ無線LAN通信装置2000から送信同期信号を受信するまで待機する。
ステップS110において、マスタ無線LAN通信装置2000の送信タイミング送信部2060は、スレーブ無線LAN通信装置3000に対し、送信同期信号を送信する。そして、ステップS112において、マスタ無線LAN通信装置2000は、スレーブ無線LAN通信装置3000から応答信号を受信するまで待機する。
ステップS108で待機していたスレーブ無線LAN通信装置3000は、ステップS110においてマスタ無線LAN通信装置2000の送信タイミング送信部2060が送信した送信同期信号を受信することで、ステップS114に進む。
ステップS114において、スレーブ無線LAN通信装置3000の送信タイミング受信部3040は、マスタ無線LAN通信装置2000に対して応答信号を送信する。
ステップS112で待機していたマスタ無線LAN通信装置2000は、ステップS114においてスレーブ無線LAN通信装置3000の送信タイミング受信部3040が送信した応答信号を受信することで、ステップS116に進む。
ステップS116において、マスタ無線LAN通信装置2000とスレーブ無線LAN通信装置3000はそれぞれ、部分送信データを無線で送信する。
<変形例1>
図4に示すように、マスタ無線LAN通信装置2000は、スレーブ無線LAN通信装置3000が有する機能構成部を有してもよい。こうすることで、マスタ無線LAN通信装置2000は、スレーブ無線LAN通信装置3000としても機能することができる。図4において、実線の矢印は、マスタ無線LAN通信装置2000がマスタ無線LAN通信装置2000として動作する場合の情報の流れを表している。また、図4において、点線の矢印は、マスタ無線LAN通信装置2000がスレーブ無線LAN通信装置3000として動作する場合の情報の流れを表している。
同様に、スレーブ無線LAN通信装置3000は、マスタ無線LAN通信装置2000が有する機能構成部を有してもよい。こうすることで、スレーブ無線LAN通信装置3000は、マスタ無線LAN通信装置2000としても機能することができる。この場合のスレーブ無線LAN通信装置3000の構成は、図4に示すマスタ無線LAN通信装置2000の構成と同様である。
<変形例2>
図5に示すように、マスタ無線LAN通信装置2000及びスレーブ無線LAN通信装置3000は、無線送信部2080を複数有していてもよい。例えば、マスタ無線LAN通信装置2000とスレーブ無線LAN通信装置3000が2つずつ無線送信部2080を有する場合、送信データ分割部2020は、4つの無線送信部2080で分担して部分送信データを送信する。
この場合、スレーブ無線LAN通信装置3000の部分送信データ受信部3020は、送信データ分配部2040から複数の部分送信データを受信する。そして、部分送信データ受信部3020は、受信した複数の部分送信データを各無線送信部2080へ分配する。
変形例2における送信タイミングの同期方法は、例えば次のようになる。送信タイミング送信部2060は、マスタ無線LAN通信装置2000の全ての無線送信部2080が部分送信データを送信する前に、送信タイミング受信部3040へ送信同期信号を送信する。スレーブ無線LAN通信装置3000からの送信同期信号を受信した送信タイミング受信部3040は、送信同期信号を受信したタイミングで、送信タイミング送信部2060へ応答信号を送信する。また、送信タイミング受信部3040は、応答信号を送信するのと同時に、スレーブ無線LAN通信装置3000の各無線送信部2080へ通知を行う。送信タイミング受信部3040から通知を受けたスレーブ無線LAN通信装置3000の各無線送信部2080は、上記通知を受けたタイミングで、部分送信データの送信を行う。
また、送信タイミング受信部3040から応答信号を受信した送信タイミング送信部2060は、上記応答信号を受けたタイミングで、マスタ無線LAN通信装置2000の各無線送信部2080へ通知を行う。送信タイミング送信部2060から通知を受けたマスタ無線LAN通信装置2000の各無線送信部2080は、上記通知を受けたタイミングで、部分送信データの送信を行う。
マスタ無線LAN通信装置2000及びスレーブ無線LAN通信装置3000は、符号化部2120等、部分送信データを処理する機能構成部を、無線送信部2080と同じ数有する。
<変形例3>
マスタ無線LAN通信装置2000とスレーブ無線LAN通信装置3000は、ダイバーシティを行うことを目的に利用することも可能である。この場合、マスタ無線LAN通信装置2000とスレーブ無線LAN通信装置3000は、同じ部分送信データを無線で送信する。こうすることで、マスタ無線LAN通信装置2000とスレーブ無線LAN通信装置3000が送信した部分送信データを受信する受信装置において、受信データの品質及び信頼性を高めることができる。ここで、ダイバーシティ技術は既知の技術であるため、詳細は省略する。
<作用・効果>
以上により、本実施形態によれば、マスタ無線LAN通信装置2000は、スレーブ無線LAN通信装置3000に対して部分送信データと送信同期信号を送信する。そして、マスタ無線LAN通信装置2000とスレーブ無線LAN通信装置3000は、1つの送信データを分割した部分送信データを、タイミングを合わせて無線で送信する。したがって、マスタ無線LAN通信装置2000は、部分送信データを分担して送信するために、スレーブ無線LAN通信装置3000を増設することができる。マスタ無線LAN通信装置2000は、スレーブ無線LAN通信装置3000を増設することで、データ送信速度の増加や、同時接続可能のユーザ数の増加を行うことができる。
[実施形態2]
図6は、本実施形態におけるマスタ無線LAN通信装置4000及びスレーブ無線LAN通信装置5000を表すブロック図である。マスタ無線LAN通信装置4000とスレーブ無線LAN通信装置5000において、同符号の機能構成部は、同じ機能を有する。また、図6において、矢印の流れは情報の流れを示している。
マスタ無線LAN通信装置4000及びスレーブ無線LAN通信装置5000は、データを含む無線信号を受信する。上記無線信号は、1つの送信データを複数の部分データに分割し、各部分データを複数のアンテナから無線信号で送信する送信装置から送信される。以下、各無線信号に含まれる部分データを、部分受信データと表記する。
マスタ無線LAN通信装置4000は、無線受信部4020、受信タイミング送信部4040、チャネル推定情報送受信部4060、信号処理部4080、受信データ収集部4100、及び受信データ結合部4120を有する。スレーブ無線LAN通信装置5000は、無線受信部4020、チャネル推定情報送受信部4060、信号処理部4080、受信タイミング受信部5020、及び部分受信データ送信部5040を有する。
無線受信部4020は、部分受信データを含む無線信号を受信する。
受信タイミング送信部4040は、スレーブ無線LAN通信装置5000に対して、無線受信部4020が部分受信データを処理するタイミングを示す受信同期信号を送信する。
マスタ無線LAN通信装置4000のチャネル推定情報送受信部4060と、スレーブ無線LAN通信装置5000のチャネル推定情報送受信部4060は、部分受信データを含む無線信号が伝送される各伝送路の特性を示すチャネル推定情報を互いに送受信する。
信号処理部4080は、チャネル推定情報に基づいて、無線受信部4020が受信した無線信号を処理し、無線信号から部分受信データを抽出する。マスタ無線LAN通信装置4000の信号処理部4080は、受信タイミング送信部4040が受信同期信号を送信したタイミングに基づいて、上記無線信号を処理する。スレーブ無線LAN通信装置5000の信号処理部4080は、受信タイミング受信部5020が受信同期信号を受信したタイミングに基づいて、上記無線信号を処理する。
受信データ収集部4100は、スレーブ無線LAN通信装置5000が受信した部分受信データを収集する。
受信データ結合部4120は、受信データ収集部4100がスレーブ無線LAN通信装置5000から収集した部分受信データと、マスタ無線LAN通信装置4000の信号処理部4080が抽出した部分受信データを結合し、元の送信データを復元する。
受信タイミング受信部5020は、マスタ無線LAN通信装置4000の受信タイミング送信部4040から、受信同期信号を受信する。
部分受信データ送信部5040は、スレーブ無線LAN通信装置5000が受信した部分受信データを受信データ収集部4100へ送信する。
以上により、本実施形態のマスタ無線LAN通信装置4000とスレーブ無線LAN通信装置5000は、1つの送信データを分割して生成した複数の部分受信データと、受信同期信号をやりとりすることで、複数の部分受信データを分担して受信し、元の送信データを復元することができる。したがって、マスタ無線LAN通信装置4000は、部分受信データを分担して受信するスレーブ無線LAN通信装置5000を増設することが可能である。
以下、本実施形態の詳細を述べる。
<全体の構成>
マスタ無線LAN通信装置4000は、複数のスレーブ無線LAN通信装置5000と接続されてもよい。この場合、マスタ無線LAN通信装置4000は、1つの送信データを分割して生成された複数の部分受信データを、複数のスレーブ無線LAN通信装置5000と分担して受信する。
<マスタ無線LAN通信装置4000とスレーブ無線LAN通信装置5000の接続>
マスタ無線LAN通信装置4000及びスレーブ無線LAN通信装置5000は、例えば互いを通信可能に接続するインタフェース部を有する。マスタ無線LAN通信装置4000とスレーブ無線LAN通信装置5000は、有線で接続されても、無線で接続されても、またはそれらを混在させて接続されてもよい。マスタ無線LAN通信装置4000とスレーブ無線LAN通信装置5000が有線で接続される場合、上記インタフェース部は、例えばケーブルを接続するコネクタである。マスタ無線LAN通信装置4000とスレーブ無線LAN通信装置5000が無線で接続される場合、上記インタフェース部は、例えば無線信号を送受信するインタフェースである。
上記インタフェース部は、部分受信データをやりとりするためのインタフェースと、受信同期信号をやりとりするためのインタフェースを有する。これら2つのインタフェースは、同一であっても、異なっていてもよい。例えば、部分受信データをやりとりするインタフェースと、受信同期信号をやりとりするインタフェースが異なるとする。この場合、部分受信データのやりとりと、受信同期信号のやりとりは、異なる方法で行ってもよい。例えばインタフェース部は、部分受信データのやりとりを有線回線で行い、受信同期信号のやりとりを無線回線で行う。
また、マスタ無線LAN通信装置4000と複数のスレーブ無線LAN通信装置5000を接続する場合、各装置が有するインタフェース部を互いに接続する方法は様々である。例えば、各スレーブ無線LAN通信装置5000のインタフェース部を、マスタ無線LAN通信装置4000のインタフェース部と接続する。その他にも例えば、マスタ無線LAN通信装置4000と複数のスレーブ無線LAN通信装置5000を、デージーチェーン形式で接続してもよい。例えば、マスタ無線LAN通信装置4000と2つのスレーブ無線LAN通信装置5000を接続する場合、マスタ無線LAN通信装置4000のインタフェース部と第1のスレーブ無線LAN通信装置5000のインタフェース部を接続し、第1のスレーブ無線LAN通信装置5000のインタフェース部と第2のスレーブ無線LAN通信装置5000のインタフェース部を接続する。マスタ無線LAN通信装置4000は、第1のスレーブ無線LAN通信装置5000のインタフェース部を介して、第2のスレーブ無線LAN通信装置5000と通信する。
<スレーブ無線LAN通信装置5000の検出方法>
マスタ無線LAN通信装置4000は、通信可能に接続されているスレーブ無線LAN通信装置5000を検出する。その方法は様々である。例えば、マスタ無線LAN通信装置4000は、マスタ無線LAN通信装置4000と新たに通信可能に接続されたスレーブ無線LAN通信装置5000を検出する装置検出部を有する。
その他にも例えば、マスタ無線LAN通信装置4000は、スレーブ無線LAN通信装置5000との間で検出用の信号をやりとりしてもよい。この場合、マスタ無線LAN通信装置4000は、接続されている全てのスレーブ無線LAN通信装置5000へ、パルス信号等の検出用信号を送信する。検出用信号を受信したスレーブ無線LAN通信装置5000は、検出用信号に対する応答信号を、マスタ無線LAN通信装置4000へ送信する。マスタ無線LAN通信装置4000は、応答信号の数を検出することで、自身と通信可能に接続されているスレーブ無線LAN通信装置5000の数を検出する。この検出信号のやりとりは、定期的に行われてもよいし、不定期に行われてもよい。
<信号処理部4080の詳細>
信号処理部4080は、例えば図7に示すように、RF処理部4081、ガードインターバル除去部4082、信号分離部4083、復調部4084、及び復号部4085を有する。RF処理部4081は、受信信号の周波数を変換する。ガードインターバル除去部4082は、受信信号からガードインターバルを除去する。信号分離部4083は、受信信号に含まれる複数の信号を分離する。そして、信号分離部4083は、分離した複数の信号のうち、マスタ無線LAN通信装置4000が受信すべき受信信号を、復調部4084へ出力する。復調部4084は、信号分離部4083が出力した受信信号を復調し、受信データに誤り情報が付加された符号系列を抽出する。そして、復号部4085は、誤り情報が付加された符号系列から、部分受信データを抽出する。なお、上記各機能構成部の機能は既知であるため、詳細な説明は省略する。
<チャネル推定情報送受信部4060の詳細>
マスタ無線LAN通信装置4000は、複数のアンテナから送信された各信号を、混信状態で受信する。そのため、マスタ無線LAN通信装置4000は、様々な方法を用いて、受信した混信状態の信号を、各アンテナが送信した複数の信号に分離する処理を行う必要がある。以下、上記処理を信号分離処理と呼ぶ。この信号分離処理は、信号処理部4080が行う。具体的には、例えば上述したように信号処理部4080が図7の構成で表される場合、信号分離部4083が信号分離処理を行う。ここで、信号分離処理の具体例としては、MMSE法、SIC法、及びQRM−MLD法などがある。これらの方法は既知であるため、詳細な説明は省略する。
信号分離処理には、サブキャリア信号毎の、無線伝送路で生じた位相や振幅に対する歪みを推定した情報が必要である。この、サブキャリア信号毎の、無線伝送路で生じた位相や振幅に対する歪みを推定した情報がチャネル推定情報である。チャネル推定情報は、マスタ無線LAN通信装置4000とスレーブ無線LAN通信装置5000との間で共有する必要がある。そこで、マスタ無線LAN通信装置4000のチャネル推定情報送受信部4060は、スレーブ無線LAN通信装置5000のチャネル推定情報送受信部4060との間でそれぞれが生成したチャネル推定情報を送受信する。これにより、マスタ無線LAN通信装置4000とスレーブ無線LAN通信装置5000との間でチャネル推定情報を共有する。信号処理部4080は、自身が生成したチャネル推定情報、またはチャネル推定情報送受信部4060が他の無線LAN通信装置から取得したチャネル推定情報を用いて、信号分離処理を行う。
<受信タイミング送信部4040の詳細>
受信タイミング送信部4040が、受信タイミング受信部5020に対して送信する受信同期信号は様々である。例えば受信タイミング受信部5020は、受信同期信号として、パルス信号を受信タイミング受信部5020へ送信する。
<同期の方法>
受信同期信号を利用して、マスタ無線LAN通信装置4000とスレーブ無線LAN通信装置5000が同期を取る方法は様々である。例えば、マスタ無線LAN通信装置4000の受信タイミング送信部4040は、マスタ無線LAN通信装置4000の信号処理部4080が、部分受信データを含む無線信号の処理を開始する前に、受信同期信号を送信する。受信タイミング受信部5020は、受信同期信号を受信する。そして、受信タイミング受信部5020は、受信同期信号を受信したタイミングで、マスタ無線LAN通信装置4000に対して応答信号を送信すると共に、スレーブ無線LAN通信装置5000の信号処理部4080に対して通知を行う。上記通知を受けたスレーブ無線LAN通信装置5000の信号処理部4080は、上記通知を受けたタイミングで、スレーブ無線LAN通信装置5000の無線受信部4020が受信した無線信号の処理を開始する。
応答信号を受信したマスタ無線LAN通信装置4000の受信タイミング送信部4040は、応答信号を受信したタイミングで、マスタ無線LAN通信装置4000の信号処理部4080へ通知を行う。上記通知を受けたマスタ無線LAN通信装置4000の信号処理部4080は、上記通知を受けたタイミングで、マスタ無線LAN通信装置4000の無線受信部4020が受信した無線信号の処理を開始する。
このように、マスタ無線LAN通信装置4000とスレーブ無線LAN通信装置5000それぞれの信号処理部4080が、無線受信部4020が受信した無線信号を処理するタイミングを同期する。こうすることで、マスタ無線LAN通信装置4000の信号処理部4080と、スレーブ無線LAN通信装置5000の信号処理部4080から、同じタイミングで出力される部分受信データを、1つの送信データを分割して生成された複数の部分受信データとみなす。
その他にも例えば、次の同期方法がある。マスタ無線LAN通信装置4000は、上記信号処理部4080が有する各機能構成部それぞれが受信信号の処理を開始するタイミングで、受信タイミング送信部4040から受信同期信号を送信する。そして、スレーブ無線LAN通信装置5000の信号処理部4080が有する各機能構成部は、受信タイミング受信部5020が受信同期信号を受信したタイミングで処理を開始する。
このように、マスタ無線LAN通信装置4000の信号処理部4080が有する各機能構成部と、スレーブ無線LAN通信装置5000の信号処理部4080が有する各機能構成部との間で、無線受信部4020が受信した無線信号を処理するタイミングを同期する。そして、マスタ無線LAN通信装置4000の信号処理部4080と、スレーブ無線LAN通信装置5000の信号処理部4080から、同じタイミングで出力される部分受信データを、1つの送信データを分割して生成された部分受信データとみなす。
<処理方法の流れ>
図8は、マスタ無線LAN通信装置4000が、スレーブ無線LAN通信装置5000と分担して部分受信データを受信し、1つの送信データを復元する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
ステップS102において、マスタ無線LAN通信装置4000の無線受信部4020と、スレーブ無線LAN通信装置5000の無線受信部4020は、部分受信データを含む無線信号を受信する。スレーブ無線LAN通信装置5000はその後、ステップS104において、マスタ無線LAN通信装置4000から受信同期信号を受信するまで待機する。
ステップS106において、マスタ無線LAN通信装置4000の受信タイミング送信部4040は、スレーブ無線LAN通信装置5000に対し、受信同期信号を送信する。そして、マスタ無線LAN通信装置4000は、ステップS108において、スレーブ無線LAN通信装置5000から応答信号を受信するまで待機する。
ステップS104で待機していたスレーブ無線LAN通信装置5000は、マスタ無線LAN通信装置4000から受信同期信号を受信して、ステップS110に進む。
ステップS110において、スレーブ無線LAN通信装置5000は、マスタ無線LAN通信装置4000に対して応答信号を送信する。そして、ステップS112に進む。
ステップS108で待機していたマスタ無線LAN通信装置4000は、スレーブ無線LAN通信装置5000から応答信号を受信して、ステップS112に進む。
このように、ステップS110までの処理によって、マスタ無線LAN通信装置4000とスレーブ無線LAN通信装置5000がステップS112の処理を行うタイミングを揃える。
ステップS112において、マスタ無線LAN通信装置4000の信号処理部4080と、スレーブ無線LAN通信装置5000の信号処理部4080はそれぞれ、無線信号から部分受信データを抽出する。
ステップS114において、スレーブ無線LAN通信装置5000は、信号処理部4080が抽出した部分受信データを、マスタ無線LAN通信装置4000へ送信する。
ステップS116において、マスタ無線LAN通信装置4000の受信データ収集部4100は、スレーブ無線LAN通信装置5000から、部分受信データを受信する。
ステップS118において、マスタ無線LAN通信装置4000の受信データ結合部4120は、マスタ無線LAN通信装置4000が抽出した部分受信データと、スレーブ無線LAN通信装置5000が抽出した部分受信データを結合して、1つの送信データを復元する。
<変形例1>
図9に示すように、マスタ無線LAN通信装置4000は、スレーブ無線LAN通信装置5000が有する機能構成部を有していてもよい。こうすることで、マスタ無線LAN通信装置4000は、スレーブ無線LAN通信装置5000としても機能することができる。図9において、実線の矢印は、マスタ無線LAN通信装置4000がマスタ無線LAN通信装置4000として動作する場合の情報の流れを示している。また、図9において、点線の矢印は、マスタ無線LAN通信装置4000がスレーブ無線LAN通信装置5000として動作する場合の情報の流れを表している。
同様に、スレーブ無線LAN通信装置5000は、マスタ無線LAN通信装置4000が有する機能構成部を有していてもよい。この場合、スレーブ無線LAN通信装置5000は、マスタ無線LAN通信装置4000としても機能することができる。また、この場合のスレーブ無線LAN通信装置5000の構成は、図9に示すマスタ無線LAN通信装置4000の構成と同様である。
<変形例2>
図10に示すように、マスタ無線LAN通信装置4000及びスレーブ無線LAN通信装置5000は、無線受信部4020及び信号処理部4080を複数有していてもよい。例えば、マスタ無線LAN通信装置4000とスレーブ無線LAN通信装置5000は、無線受信部4020と信号処理部4080をそれぞれ2つずつ有するとする。この場合、マスタ無線LAN通信装置4000は、4つの無線受信部4020がそれぞれ受信した無線信号のそれぞれに含まれる部分受信データを収集し、1つの送信データを復元する。各無線受信部4020が受信した無線信号はそれぞれ、各信号処理部4080で処理される。
変形例2において、部分受信データ送信部5040は、例えばスレーブ無線LAN通信装置5000の全ての信号処理部4080から部分送信データを収集し、受信データ収集部4100へ送信する。
また、変形例2において、マスタ無線LAN通信装置4000とスレーブ無線LAN通信装置5000は、例えば次の方法で同期を行う。マスタ無線LAN通信装置4000の受信タイミング送信部4040は、マスタ無線LAN通信装置4000の全ての信号処理部4080が部分受信データを含む無線信号の処理を開始する前に、受信同期信号を送信する。受信タイミング受信部5020は、受信同期信号を受信する。そして、受信タイミング受信部5020は、受信同期信号を受信したタイミングで、マスタ無線LAN通信装置4000に対して応答信号を送信すると共に、スレーブ無線LAN通信装置5000の各信号処理部4080に対して通知を行う。上記通知を受けたスレーブ無線LAN通信装置5000の各信号処理部4080は、対応する無線受信部4020が受信した無線信号の処理を開始する。
応答信号を受信したマスタ無線LAN通信装置4000の受信タイミング送信部4040は、応答信号を受信したタイミングで、マスタ無線LAN通信装置4000の各信号処理部4080へ通知を行う。上記通知を受けたマスタ無線LAN通信装置4000の各信号処理部4080は、上記通知を受けたタイミングで、対応する無線受信部4020が受信した無線信号の処理を開始する。
<変形例3>
マスタ無線LAN通信装置4000は、実施形態1で示したマスタ無線LAN通信装置2000、又はスレーブ無線LAN通信装置3000が有する機能構成部をさらに有していてもよい。また、それに加え、マスタ無線LAN通信装置4000は、さらにスレーブ無線LAN通信装置5000が有する機能構成部をさらに有していてもよい。これらの場合、マスタ無線LAN通信装置4000は、送信装置としても、受信装置としても動作する。
図11は、マスタ無線LAN通信装置2000が有する機能構成部をさらに有するマスタ無線LAN通信装置4000を表すブロック図である。図11における実線の矢印は、マスタ無線LAN通信装置4000がマスタ無線LAN通信装置2000として動作する場合の情報の流れを示している。また、図11における点線の矢印は、マスタ無線LAN通信装置4000がマスタ無線LAN通信装置4000として動作する場合の情報の流れを示している。
図12は、スレーブ無線LAN通信装置3000が有する機能構成部をさらに有するマスタ無線LAN通信装置4000を表すブロック図である。図12における実線の矢印は、マスタ無線LAN通信装置4000が、スレーブ無線LAN通信装置3000として動作する場合の情報の流れを示している。また、図12における点線の矢印の意味は、図11と同様である。
図13は、マスタ無線LAN通信装置2000が有する機能構成部、及びスレーブ無線LAN通信装置3000が有する機能構成部をさらに有するマスタ無線LAN通信装置4000を表すブロック図である。矢印の意味は、図11と同様である。なお、図が煩雑になるのを避けるため、マスタ無線LAN通信装置4000がスレーブ無線LAN通信装置3000として動作する場合の情報の流れは省略する。
図14は、マスタ無線LAN通信装置2000が有する機能構成部、及びスレーブ無線LAN通信装置5000が有する機能構成部をさらに有するマスタ無線LAN通信装置4000を表すブロック図である。矢印の意味は、図11と同様である。なお、図が煩雑になるのを避けるため、マスタ無線LAN通信装置4000がスレーブ無線LAN通信装置5000として動作する場合の情報の流れは省略する。
図15は、スレーブ無線LAN通信装置3000が有する機能構成部、及びスレーブ無線LAN通信装置5000が有する機能構成部をさらに有するマスタ無線LAN通信装置4000を表すブロック図である。図15における実線の矢印は、マスタ無線LAN通信装置4000がスレーブ無線LAN通信装置3000として動作する場合の情報の流れを示している。図15における点線の矢印の意味は、図11と同様である。なお、図が煩雑になるのを避けるため、マスタ無線LAN通信装置4000がスレーブ無線LAN通信装置5000として動作する場合の情報の流れは省略する。
図16は、マスタ無線LAN通信装置2000が有する機能構成部、スレーブ無線LAN通信装置3000が有する機能構成部、及びスレーブ無線LAN通信装置5000が有する機能構成部をさらに有するマスタ無線LAN通信装置4000を表すブロック図である。図16における矢印の意味は、図11と同様である。なお、図が煩雑になるのを避けるため、マスタ無線LAN通信装置4000がスレーブ無線LAN通信装置3000として動作する場合の情報の流れと、マスタ無線LAN通信装置4000がスレーブ無線LAN通信装置5000として動作する場合の情報の流れは省略する。
<変形例4>
スレーブ無線LAN通信装置5000は、実施形態1で示したマスタ無線LAN通信装置2000、又はスレーブ無線LAN通信装置3000が有する機能構成部をさらに有していてもよい。これらの場合、スレーブ無線LAN通信装置5000は、送信装置としても、受信装置としても動作する。
図17は、マスタ無線LAN通信装置2000が有する機能構成部をさらに有するスレーブ無線LAN通信装置5000を表すブロック図である。図17における実線の矢印は、スレーブ無線LAN通信装置5000がマスタ無線LAN通信装置2000として動作する場合の情報の流れを示している。また、図17における点線の矢印は、スレーブ無線LAN通信装置5000がスレーブ無線LAN通信装置5000として動作する場合の情報の流れを示している。
図18は、スレーブ無線LAN通信装置3000が有する機能構成部が有する機能構成部をさらに有するスレーブ無線LAN通信装置5000を表すブロック図である。図18における実線の矢印は、スレーブ無線LAN通信装置5000が、スレーブ無線LAN通信装置3000として動作する場合の情報の流れを示している。また、図18における点線の矢印の意味は図17と同様である。
図19は、マスタ無線LAN通信装置2000が有する機能構成部、及びスレーブ無線LAN通信装置3000が有する機能構成部をさらに有するスレーブ無線LAN通信装置5000を表すブロック図である。矢印の意味は、図17と同様である。なお、図が煩雑になるのを避けるため、スレーブ無線LAN通信装置5000がスレーブ無線LAN通信装置3000として動作する場合の情報の流れは省略する。
<変形例5>
マスタ無線LAN通信装置4000とスレーブ無線LAN通信装置5000は、ダイバーシティを行うことを目的に利用することも可能である。この場合、マスタ無線LAN通信装置4000とスレーブ無線LAN通信装置5000は、同じ送信データを含む無線信号を受信する。このように、複数の無線受信部4020で同じ送信データを含む無線信号を受信することで、受信データの品質及び信頼性を向上することができる。なお、ダイバーシティ技術は既知の技術であるため、詳細な説明は省略する。
<変形例6>
マスタ無線LAN通信装置4000とスレーブ無線LAN通信装置5000は、協調動作させることによって張り出し局として機能させることも可能である。この場合、受信データ収集部4100は、例えば信号処理部4080が抽出したデータと、スレーブ無線LAN通信装置5000から収集したデータのうち、受信状態が良い無線受信部4020が受信したデータを、受信データとして扱う。このように、例えばマスタ無線LAN通信装置4000とスレーブ無線LAN通信装置5000が有する無線受信部4020の受信状態の変化に応じて受信データを選択することで、受信データの品質を向上することができる。
<作用・効果>
以上の構成により、本実施形態によれば、マスタ無線LAN通信装置4000は、スレーブ無線LAN通信装置5000へ受信同期信号を送信する。また、マスタ無線LAN通信装置4000は、スレーブ無線LAN通信装置5000が受信した部分受信データを収集する。そして、マスタ無線LAN通信装置4000は、マスタ無線LAN通信装置4000が受信した部分受信データと、スレーブ無線LAN通信装置5000から収集した部分受信データを結合して、1つの送信データを復元する。このようにマスタ無線LAN通信装置4000は、スレーブ無線LAN通信装置5000と分担して部分受信データを受信できるため、スレーブ無線LAN通信装置5000を増設することができる。マスタ無線LAN通信装置4000は、スレーブ無線LAN通信装置5000を増設可能とすることで、通信速度の向上や、同時接続可能なユーザ数の増加を行うことができる。また、信号処理部4080が受信指向性を利用した信号分離を行う場合、マスタ無線LAN通信装置4000は、スレーブ無線LAN通信装置5000を増設することで、信号分離に利用する受信指向性の設定数を増やすことができる。これにより、送信データを送信するアンテナの数を増やし、送信装置の通信速度を向上可能にすることができる。
以上、図面を参照して本発明の実施形態及び実施例について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
<付記>
(付記1)
第1の送信データを分割して、複数の第1部分送信データを生成する送信データ分割手段と、
前記複数の第1部分送信データの一部を、他の送信用の無線LAN通信装置へ分配する送信データ分配手段と、
前記複数の第1部分送信データを送信するタイミングを示す送信同期信号を、前記他の送信用の無線LAN通信装置へ送信する送信タイミング送信手段と、
前記送信同期信号を送信したタイミングに基づいて、前記複数の第1部分送信データのうち、前記他の送信用の無線LAN通信装置へ分配しなかった第1部分送信データを、無線で送信する無線送信手段と、
を有する無線LAN通信装置。
(付記2)
第2の送信データを分割することによって生成した複数の第2部分送信データの一部を、他の送信用の無線LAN通信装置から受信する部分送信データ受信手段と、
前記複数の第2部分送信データを送信するタイミングを示す前記送信同期信号を受信する送信タイミング受信手段と、
をさらに有し、
前記無線送信手段は、前記送信タイミング受信手段が前記送信同期信号を受信した場合は、前記送信同期信号を受信したタイミングに基づいて、前記部分送信データ受信手段が受信した前記第2部分送信データを無線で送信すること、
を特徴とする付記1記載の無線LAN通信装置。
(付記3)
第1の送信データを分割することによって生成した複数の第1部分送信データの一部を、他の無線LAN通信装置から受信する部分送信データ受信手段と、
前記第1部分送信データを送信するタイミングを示す送信同期信号を受信する送信タイミング受信手段と、
前記送信同期信号を受信したタイミングに基づいて、前記部分送信データ受信手段が受信した前記第1部分送信データを送信する無線送信手段と、
を有する無線LAN通信装置。
(付記4)
第3の送信データを分割して生成された複数の第3部分受信データの一部を含む無線信号を受信する無線受信手段と、
前記複数の第3部分受信データを分担して受信する他の受信用の無線LAN通信装置に対し、前記第3部分受信データを処理するタイミングを示す受信同期信号を送信する受信タイミング送信手段と、
前記他の受信用の無線LAN通信装置との間で、前記無線信号が伝送される伝送路の特性を表すチャネル推定情報を送受信するチャネル推定情報送受信手段と、
前記受信同期信号を送信したタイミングに基づき、前記チャネル推定情報を用いて、前記無線信号から、前記第3部分受信データを抽出する信号処理手段と、
前記他の受信用の無線LAN通信装置から、前記第3部分受信データを収集する受信データ収集手段と、
前記信号処理手段が抽出した前記第3部分受信データと、前記受信データ収集手段が収集した前記第3部分受信データとを結合し、前記第3の送信データを復元するデータ結合手段と、
をさらに有する付記1乃至3記載の無線LAN通信装置。
(付記5)
第4の送信データから生成された複数の第4部分受信データを分担して受信する他の受信用の無線LAN通信装置から、前記第4部分受信データを処理するタイミングを示す受信同期信号を受信する受信タイミング受信手段と、
前記信号処理手段が抽出した前記第4部分受信データを、前記他の受信用の無線LAN通信装置へ送信する部分受信データ送信手段と、
をさらに有し、
前記信号処理手段は、前記受信タイミング受信手段が前記受信同期信号を受信した場合は、前記受信同期信号を受信したタイミングに基づいて、前記無線信号を処理すること、
を特徴とする付記4記載の無線LAN通信装置。
(付記6)
第1の送信データを分割して生成された複数の第1部分受信データの一部を含む無線信号を受信する無線受信手段と、
前記複数の第1部分受信データを分担して受信する他の受信用の無線LAN通信装置に対し、前記第1部分受信データを処理するタイミングを示す受信同期信号を送信する受信タイミング送信手段と、
前記他の受信用の無線LAN通信装置との間で、前記無線信号が伝送される伝送路の特性を表すチャネル推定情報を送受信するチャネル推定情報送受信手段と、
前記受信同期信号を送信したタイミングに基づき、前記チャネル推定情報を用いて、前記無線信号から、前記第1部分受信データを抽出する信号処理手段と、
前記他の受信用の無線LAN通信装置から、前記第1部分受信データを収集する受信データ収集手段と、
前記信号処理手段が抽出した前記第1部分受信データと、前記受信データ収集手段が収集した前記第1部分受信データを結合し、前記第1の送信データを復元するデータ結合手段と、
を有する無線LAN通信装置。
(付記7)
第2の送信データから生成された複数の第2部分受信データを分担して受信する他の受信用の無線LAN通信装置から、前記第2部分受信データを処理するタイミングを示す前記受信同期信号を受信する受信タイミング受信手段と、
前記信号処理手段が抽出した前記第2部分受信データを、前記他の受信用の無線LAN通信装置へ送信する部分受信データ送信手段と、
をさらに有し、
前記信号処理手段は、前記受信タイミング受信手段が前記受信同期信号を受信した場合は、前記受信同期信号を受信したタイミングに基づいて、前記無線信号を処理すること、
を特徴とする付記6記載の無線LAN通信装置。
(付記8)
第1の送信データを分割して生成された複数の第1部分受信データの一部を含む無線信号を受信する無線受信手段と、
前記複数の第1部分受信データを分担して受信する他の受信用の無線LAN通信装置から、前記第1部分受信データを処理するタイミングを示す受信同期信号を受信する受信タイミング受信手段と、
前記他の受信用の無線LAN通信装置との間で、前記無線信号が伝送される伝送路の特性を表すチャネル推定情報を送受信するチャネル推定情報送受信手段と、
前記受信同期信号を受信したタイミングに基づき、前記チャネル推定情報を用いて、前記無線信号から、前記第1部分受信データを抽出する信号処理手段と、
前記信号処理手段が抽出した前記第1部分受信データを、前記他の受信用の無線LAN通信装置へ送信する部分受信データ送信手段と、
を有する無線LAN通信装置。
(付記9)
コンピュータを、無線LAN通信装置として機能させる無線LAN通信装置制御プログラムであって、
前記コンピュータに、
第1の送信データを分割して、複数の第1部分送信データを生成する送信データ分割機能と、
前記複数の第1部分送信データの一部を、他の送信用の無線LAN通信装置へ分配する送信データ分配機能と、
前記複数の第1部分送信データを送信するタイミング示す送信同期信号を、前記他の送信用の無線LAN通信装置へ送信する送信タイミング送信機能と、
前記送信同期信号を送信したタイミングに基づいて、前記複数の第1部分送信データのうち、前記他の送信用の無線LAN通信装置へ分配しなかった第1部分送信データを、無線で送信する無線送信機能と、
を持たせる無線LAN通信装置制御プログラム。
(付記10)
付記9記載の無線LAN通信装置制御プログラムであって、
前記コンピュータに、
第2の送信データを分割することによって生成した複数の第2部分送信データの一部を、他の送信用の無線LAN通信装置から受信する部分送信データ受信機能と、
前記第2部分送信データを送信するタイミングを示す送信同期信号を受信する送信タイミング受信機能と、
をさらに持たせ、
前記無線送信機能は、前記送信タイミング受信機能が前記送信同期信号を受信した場合は、前記送信同期信号を受信したタイミングに基づいて、前記部分送信データ受信機能 が受信した前記第2部分送信データを無線で送信すること、
を特徴とする無線LAN通信装置制御プログラム。
(付記11)
コンピュータを、無線LAN通信装置として機能させる無線LAN通信装置制御プログラムであって、
前記コンピュータに、
第1の送信データを分割することによって生成した複数の第1部分送信データの一部を、他の無線LAN通信装置から受信する部分送信データ受信機能と、
前記第1部分送信データを送信するタイミングを示す送信同期信号を受信する送信タイミング受信機能と、
前記送信同期信号を受信したタイミングに基づいて、前記部分送信データ受信機能が受信した前記第1部分送信データを送信する無線送信機能と、
を持たせる無線LAN通信装置制御プログラム。
(付記12)
前記コンピュータに、
第3の送信データを分割して生成された複数の第3部分受信データの一部を含む無線信号を受信する無線受信機能と、
前記複数の第3部分受信データを分担して受信する他の受信用の無線LAN通信装置に対し、前記第3部分受信データを処理するタイミングを示す前記受信同期信号を送信する受信タイミング送信機能と、
前記他の受信用の無線LAN通信装置との間で、前記無線信号が伝送される伝送路の特性を表すチャネル推定情報を送受信するチャネル推定情報送受信機能と、
前記受信同期信号を送信したタイミングに基づき、前記チャネル推定情報を用いて、前記無線信号から、前記第3部分受信データを抽出する信号処理機能と、
前記他の受信用の無線LAN通信装置から、前記第3部分受信データを収集する受信データ収集機能と、
前記信号処理機能が抽出した前記第3部分受信データと、前記受信データ収集機能が収集した前記第3部分受信データとを結合し、前記第3の送信データを復元するデータ結合機能と、
をさらに持たせる付記9乃至11いずれか一つに記載の無線LAN通信装置制御プログラム。
(付記13)
付記12に記載の無線LAN通信装置制御プログラムであって、
前記コンピュータに、
第4の送信データから生成された複数の第4部分受信データを分担して受信する他の受信用の無線LAN通信装置から、前記第4部分受信データを処理するタイミングを示す前記受信同期信号を受信する受信タイミング受信機能と、
前記信号処理機能が抽出した前記第4部分受信データを、前記他の受信用の無線LAN通信装置へ送信する部分受信データ送信機能と、
をさらに持たせ、
前記信号処理機能は、前記受信タイミング受信機能が前記受信同期信号を受信した場合は、前記受信同期信号を受信したタイミングに基づいて、前記無線信号を処理すること、
を特徴とする無線LAN通信装置制御プログラム。
(付記14)
コンピュータを、無線LAN通信装置として機能させる無線LAN通信装置制御プログラムであって、
前記コンピュータに、
第1の送信データを分割して生成された複数の第1部分受信データの一部を含む無線信号を受信する無線受信機能と、
前記複数の第1部分受信データを分担して受信する他の受信用の無線LAN通信装置に対し、前記第1部分受信データを処理するタイミングを示す受信同期信号を送信する受信タイミング送信機能と、
前記他の受信用の無線LAN通信装置との間で、前記無線信号が伝送される伝送路の特性を表すチャネル推定情報を送受信するチャネル推定情報送受信機能と、
前記受信同期信号を送信したタイミングに基づき、前記チャネル推定情報を用いて、前記無線信号から、前記第1部分受信データを抽出する信号処理機能と、
前記他の受信用の無線LAN通信装置から、前記第1部分受信データを収集する受信データ収集機能と、
前記信号処理機能が抽出した前記第1部分受信データと、前記受信データ収集機能が収集した前記第1部分受信データを結合し、前記第1の送信データを復元するデータ結合機能と、
を持たせる無線LAN通信装置制御プログラム。
(付記15)
付記14記載の無線LAN通信装置制御プログラムであって、
前記コンピュータに、
第2の送信データから生成された複数の第2部分受信データを分担して受信する他の受信用の無線LAN通信装置から、前記第2部分受信データを処理するタイミングを示す前記受信同期信号を受信する受信タイミング受信機能と、
前記信号処理機能が抽出した前記第2部分受信データを、前記他の受信用の無線LAN通信装置へ送信する部分受信データ送信機能と、
をさらに持たせ、
前記信号処理機能は、前記受信タイミング受信機能が前記受信同期信号を受信した場合は、前記受信同期信号を受信したタイミングに基づいて、前記無線信号を処理すること、
を特徴とする無線LAN通信装置制御プログラム。
(付記16)
コンピュータを、無線LAN通信装置として機能させる無線LAN通信装置制御プログラムであって、
前記コンピュータに、
第1の送信データから生成された複数の第1部分受信データを分担して受信する他の受信用の無線LAN通信装置から、前記第1部分受信データを処理するタイミングを示す受信同期信号を受信する受信タイミング受信機能と、
前記他の受信用の無線LAN通信装置との間で、前記無線信号が伝送される伝送路の特性を表すチャネル推定情報を送受信するチャネル推定情報送受信機能と、
前記受信同期信号を受信したタイミングに基づき、前記チャネル推定情報を用いて、前記無線信号から、前記第1部分受信データを抽出する信号処理機能と、
前記信号処理機能が抽出した前記第1部分受信データを、前記他の受信用の無線LAN通信装置へ送信する部分受信データ送信機能と、
を持たせる無線LAN通信装置制御プログラム。
(付記17)
コンピュータが、無線LAN通信装置を制御する無線LAN通信装置制御方法であって、
前記コンピュータが、第1の送信データを分割して、複数の第1部分送信データを生成する送信データ分割ステップと、
前記コンピュータが、前記複数の第1部分送信データの一部を、他の送信用の無線LAN通信装置へ分配する送信データ分配ステップと、
前記コンピュータが、前記複数の第1部分送信データを送信するタイミング示す送信同期信号を、前記他の送信用の無線LAN通信装置へ送信する送信タイミング送信ステップと、
前記コンピュータが、前記送信同期信号を送信したタイミングに基づいて、前記複数の第1部分送信データのうち、前記他の送信用の無線LAN通信装置へ分配しなかった第1部分送信データを、無線で送信する無線送信ステップと、
を有する無線LAN通信装置制御方法。
(付記18)
付記17記載の無線LAN通信装置制御方法であって、
前記コンピュータが、第2の送信データを分割することによって生成した複数の第2部分送信データの一部を、他の送信用の無線LAN通信装置から受信する部分送信データ受信ステップと、
前記コンピュータが、前記第2部分送信データを送信するタイミングを示す前記送信同期信号を受信する送信タイミング受信ステップと、
をさらに有し、
前記無線送信ステップは、前記送信タイミング受信ステップにおいて前記送信同期信号を受信した場合は、前記コンピュータが、前記送信同期信号を受信したタイミングに基づいて、前記部分送信データ受信手段が受信した前記第2部分送信データを無線で送信すること、
を特徴とする無線LAN通信装置制御方法。
(付記19)
コンピュータが無線LAN通信装置を制御する無線LAN通信装置制御方法であって、
前記コンピュータが、第1の送信データを分割することによって生成した複数の第1部分送信データの一部を、他の無線LAN通信装置から受信する部分送信データ受信ステップと、
前記コンピュータが、前記第1部分送信データを送信するタイミングを示す送信同期信号を受信する送信タイミング受信ステップと、
前記コンピュータが、前記送信同期信号を受信したタイミングに基づいて、前記部分送信データ受信ステップにおいて受信した前記第1部分送信データを送信する無線送信ステップと、
を有する無線LAN通信装置制御方法。
(付記20)
前記コンピュータが、第3の送信データを分割して生成された複数の第3部分受信データの一部を含む無線信号を受信する無線受信ステップと、
前記コンピュータが、前記複数の第3部分受信データを分担して受信する他の受信用の無線LAN通信装置に対し、前記第3部分受信データを処理するタイミングを示す前記受信同期信号を送信する受信タイミング送信ステップと、
前記コンピュータが、前記他の受信用の無線LAN通信装置との間で、前記無線信号が伝送される伝送路の特性を表すチャネル推定情報を送受信するチャネル推定情報送受信ステップと、
前記コンピュータが、前記受信同期信号を送信したタイミングに基づき、前記チャネル推定情報を用いて、前記無線信号から、前記第3部分受信データを抽出する信号処理ステップと、
前記コンピュータが、前記他の受信用の無線LAN通信装置から、前記第3部分受信データを収集する受信データ収集ステップと、
前記コンピュータが、前記信号処理ステップにおいて抽出した前記第3部分受信データと、前記受信データ収集ステップにおいて収集した前記第3部分受信データとを結合し、前記第3の送信データを復元するデータ結合ステップと、
をさらに有する付記17乃至19いずれか一つに記載の無線LAN通信装置制御方法。
(付記21)
付記20に記載の無線LAN通信装置制御方法であって、
前記コンピュータが、第4の送信データから生成された複数の第4部分受信データを分担して受信する他の受信用の無線LAN通信装置から、前記第4部分受信データを処理するタイミングを示す前記受信同期信号を受信する受信タイミング受信ステップと、
前記コンピュータが、前記信号処理ステップにおいて抽出した前記第4部分受信データを、前記他の受信用の無線LAN通信装置へ送信する部分受信データ送信ステップと、
をさらに有し、
前記信号処理ステップは、前記受信タイミング受信ステップにおいて前記コンピュータが、前記受信同期信号を受信した場合は、前記受信同期信号を受信したタイミングに基づいて、前記無線信号を処理すること、
を特徴とする無線LAN通信装置制御方法。
(付記22)
コンピュータが、無線LAN通信装置を制御する無線LAN通信装置制御方法であって、
前記コンピュータが、第1の送信データを分割して生成された複数の第1部分受信データの一部を含む無線信号を受信する無線受信ステップと、
前記コンピュータが、前記複数の第1部分受信データを分担して受信する他の受信用の無線LAN通信装置に対し、前記第1部分受信データを処理するタイミングを示す受信同期信号を送信する受信タイミング送信ステップと、
前記コンピュータが、前記他の受信用の無線LAN通信装置との間で、前記無線信号が伝送される伝送路の特性を表すチャネル推定情報を送受信するチャネル推定情報送受信ステップと、
前記コンピュータが、前記受信同期信号を送信したタイミングに基づき、前記チャネル推定情報を用いて、前記無線信号から、前記第1部分受信データを抽出する信号処理ステップと、
前記コンピュータが、前記他の受信用の無線LAN通信装置から、前記第1部分受信データを収集する受信データ収集ステップと、
前記コンピュータが、前記信号処理ステップにおいて抽出した前記第1部分受信データと、前記受信データ収集ステップにおいて収集した前記第1部分受信データを結合し、前記第1の送信データを復元するデータ結合ステップと、
を有する無線LAN通信装置制御方法。
(付記23)
付記22記載の無線LAN通信装置制御方法であって、
前記コンピュータが、第2の送信データから生成された複数の第2部分受信データを分担して受信する他の受信用の無線LAN通信装置から、前記第2部分受信データを処理するタイミングを示す前記受信同期信号を受信する受信タイミング受信ステップと、
前記コンピュータが、前記信号処理ステップにおいて抽出した前記第2部分受信データを、前記他の受信用の無線LAN通信装置へ送信する部分受信データ送信ステップと、
をさらに有し、
前記信号処理ステップは、前記受信タイミング受信ステップにおいて前記受信同期信号を受信した場合は、前記受信同期信号を受信したタイミングに基づいて、前記無線信号を処理すること、
を特徴とする無線LAN通信装置制御方法。
(付記24)
コンピュータが、無線LAN通信装置を制御する無線LAN通信装置制御方法であって、
前記コンピュータが、第1の送信データから生成された複数の第1部分受信データを分担して受信する他の受信用の無線LAN通信装置から、前記第1部分受信データを処理するタイミングを示す受信同期信号を受信する受信タイミング受信ステップと、
前記コンピュータが、前記他の受信用の無線LAN通信装置との間で、前記無線信号が伝送される伝送路の特性を表すチャネル推定情報を送受信するチャネル推定情報送受信ステップと、
前記コンピュータが、前記受信同期信号を受信したタイミングに基づき、前記チャネル推定情報を用いて、前記無線信号から、前記第1部分受信データを抽出する信号処理ステップと、
前記コンピュータが、前記信号処理ステップにおいて抽出した前記第1部分受信データを、前記他の受信用の無線LAN通信装置へ送信する部分受信データ送信ステップと、
を有する無線LAN通信装置制御方法。
2000 マスタ無線LAN通信装置
2020 送信データ分割部
2040 送信データ分配部
2060 送信タイミング送信部
2080 無線送信部
2120 符号化部
2140 変調部
2160 ガードインターバル挿入部
2180 RF処理部
3000 スレーブ無線LAN通信装置
3020 部分送信データ受信部
3040 送信タイミング受信部
4000 マスタ無線LAN通信装置
4020 無線受信部
4040 受信タイミング送信部
4060 チャネル推定情報送受信部
4080 信号処理部
4081 RF処理部
4082 ガードインターバル除去部
4083 信号分離部
4084 復調部
4085 復号部
4100 受信データ収集部
4120 受信データ結合部
5000 スレーブ無線LAN通信装置
5020 受信タイミング受信部
5040 部分受信データ送信部

Claims (10)

  1. 第1の送信データを分割して、複数の第1部分送信データを生成する送信データ分割手段と、
    前記複数の第1部分送信データの一部を、他の送信用の無線LAN通信装置へ分配する送信データ分配手段と、
    前記複数の第1部分送信データを送信するタイミングを示す送信同期信号を、前記他の送信用の無線LAN通信装置へ送信する送信タイミング送信手段と、
    前記送信同期信号を送信したタイミングに基づいて、前記複数の第1部分送信データのうち、前記他の送信用の無線LAN通信装置へ分配しなかった第1部分送信データを、無線で送信する無線送信手段と、
    第2の送信データを分割して生成された複数の第2部分受信データの一部を含む無線信号を受信する無線受信手段と、
    前記複数の第2部分受信データを分担して受信する他の受信用の無線LAN通信装置に対し、前記第2部分受信データを処理するタイミングを示す受信同期信号を送信する受信タイミング送信手段と、
    前記他の受信用の無線LAN通信装置との間で、前記無線信号が伝送される伝送路の特性を表すチャネル推定情報を送受信するチャネル推定情報送受信手段と、
    前記受信同期信号を送信したタイミングに基づき、前記チャネル推定情報を用いて、前記無線信号から、前記第2部分受信データを抽出する信号処理手段と、
    前記他の受信用の無線LAN通信装置から、前記第2部分受信データを収集する受信データ収集手段と、
    前記信号処理手段が抽出した前記第2部分受信データと、前記受信データ収集手段が収集した前記第2部分受信データとを結合し、前記第2の送信データを復元するデータ結合手段と、
    を有する無線LAN通信装置。
  2. の送信データを分割することによって生成した複数の第部分送信データの一部を、前記他の送信用の無線LAN通信装置から受信する部分送信データ受信手段と、
    前記複数の第部分送信データを送信するタイミングを示す前記送信同期信号を受信する送信タイミング受信手段と、
    をさらに有し、
    前記無線送信手段は、前記送信タイミング受信手段が前記送信同期信号を受信した場合は、前記送信同期信号を受信したタイミングに基づいて、前記部分送信データ受信手段が受信した前記第部分送信データを無線で送信すること、
    を特徴とする請求項1記載の無線LAN通信装置。
  3. 第1の送信データを分割することによって生成した複数の第1部分送信データの一部を、他の無線LAN通信装置から受信する部分送信データ受信手段と、
    前記第1部分送信データを送信するタイミングを示す送信同期信号を受信する送信タイミング受信手段と、
    前記送信同期信号を受信したタイミングに基づいて、前記部分送信データ受信手段が受信した前記第1部分送信データを送信する無線送信手段と、
    第2の送信データを分割して生成された複数の第2部分受信データの一部を含む無線信号を受信する無線受信手段と、
    前記複数の第2部分受信データを分担して受信する他の受信用の無線LAN通信装置に対し、前記第2部分受信データを処理するタイミングを示す受信同期信号を送信する受信タイミング送信手段と、
    前記他の受信用の無線LAN通信装置との間で、前記無線信号が伝送される伝送路の特性を表すチャネル推定情報を送受信するチャネル推定情報送受信手段と、
    前記受信同期信号を送信したタイミングに基づき、前記チャネル推定情報を用いて、前記無線信号から、前記第2部分受信データを抽出する信号処理手段と、
    前記他の受信用の無線LAN通信装置から、前記第2部分受信データを収集する受信データ収集手段と、
    前記信号処理手段が抽出した前記第2部分受信データと、前記受信データ収集手段が収集した前記第2部分受信データとを結合し、前記第2の送信データを復元するデータ結合手段と、
    を有する無線LAN通信装置。
  4. 第4の送信データから生成された複数の第4部分受信データを分担して受信する他の受信用の無線LAN通信装置から、前記第4部分受信データを処理するタイミングを示す受信同期信号を受信する受信タイミング受信手段と、
    前記信号処理手段が抽出した前記第4部分受信データを、前記他の受信用の無線LAN通信装置へ送信する部分受信データ送信手段と、
    をさらに有し、
    前記信号処理手段は、前記受信タイミング受信手段が前記受信同期信号を受信した場合は、前記受信同期信号を受信したタイミングに基づいて、前記無線信号を処理すること、
    を特徴とする請求項1乃至3いずれか一項に記載の無線LAN通信装置。
  5. 第1の送信データを分割して生成された複数の第1部分受信データの一部を含む無線信号を受信する無線受信手段と、
    前記複数の第1部分受信データを分担して受信する他の受信用の無線LAN通信装置に対し、前記第1部分受信データを処理するタイミングを示す受信同期信号を送信する受信タイミング送信手段と、
    前記他の受信用の無線LAN通信装置との間で、前記無線信号が伝送される伝送路の特性を表すチャネル推定情報を送受信するチャネル推定情報送受信手段と、
    前記受信同期信号を送信したタイミングに基づき、前記チャネル推定情報を用いて、前記無線信号から、前記第1部分受信データを抽出する信号処理手段と、
    前記他の受信用の無線LAN通信装置から、前記第1部分受信データを収集する受信データ収集手段と、
    前記信号処理手段が抽出した前記第1部分受信データと、前記受信データ収集手段が収集した前記第1部分受信データを結合し、前記第1の送信データを復元するデータ結合手段と、
    を有する無線LAN通信装置。
  6. 第2の送信データから生成された複数の第2部分受信データを分担して受信する他の受信用の無線LAN通信装置から、前記第2部分受信データを処理するタイミングを示す前記受信同期信号を受信する受信タイミング受信手段と、
    前記信号処理手段が抽出した前記第2部分受信データを、前記他の受信用の無線LAN通信装置へ送信する部分受信データ送信手段と、
    をさらに有し、
    前記信号処理手段は、前記受信タイミング受信手段が前記受信同期信号を受信した場合は、前記受信同期信号を受信したタイミングに基づいて、前記無線信号を処理すること、
    を特徴とする請求項記載の無線LAN通信装置。
  7. 第1の送信データを分割して生成された複数の第1部分受信データの一部を含む無線信号を受信する無線受信手段と、
    前記複数の第1部分受信データを分担して受信する他の受信用の無線LAN通信装置から、前記第1部分受信データを処理するタイミングを示す受信同期信号を受信する受信タイミング受信手段と、
    前記他の受信用の無線LAN通信装置との間で、前記無線信号が伝送される伝送路の特性を表すチャネル推定情報を送受信するチャネル推定情報送受信手段と、
    前記受信同期信号を受信したタイミングに基づき、前記チャネル推定情報を用いて、前記無線信号から、前記第1部分受信データを抽出する信号処理手段と、
    前記信号処理手段が抽出した前記第1部分受信データを、前記他の受信用の無線LAN通信装置へ送信する部分受信データ送信手段と、
    を有する無線LAN通信装置。
  8. コンピュータを、無線LAN通信装置として機能させる無線LAN通信装置制御プログラムであって、
    前記コンピュータに、
    第1の送信データを分割して、複数の第1部分送信データを生成する送信データ分割機能と、
    前記複数の第1部分送信データの一部を、他の送信用の無線LAN通信装置へ分配する送信データ分配機能と、
    前記複数の第1部分送信データを送信するタイミング示す送信同期信号を、前記他の送信用の無線LAN通信装置へ送信する送信タイミング送信機能と、
    前記送信同期信号を送信したタイミングに基づいて、前記複数の第1部分送信データのうち、前記他の送信用の無線LAN通信装置へ分配しなかった第1部分送信データを、無線で送信する無線送信機能と、
    第2の送信データを分割して生成された複数の第2部分受信データの一部を含む無線信号を受信する無線受信機能と、
    前記複数の第2部分受信データを分担して受信する他の受信用の無線LAN通信装置に対し、前記第2部分受信データを処理するタイミングを示す受信同期信号を送信する受信タイミング送信機能と、
    前記他の受信用の無線LAN通信装置との間で、前記無線信号が伝送される伝送路の特性を表すチャネル推定情報を送受信するチャネル推定情報送受信機能と、
    前記受信同期信号を送信したタイミングに基づき、前記チャネル推定情報を用いて、前記無線信号から、前記第2部分受信データを抽出する信号処理機能と、
    前記他の受信用の無線LAN通信装置から、前記第2部分受信データを収集する受信データ収集機能と、
    前記信号処理機能によって抽出した前記第2部分受信データと、前記受信データ収集機能によって収集した前記第2部分受信データとを結合し、前記第2の送信データを復元するデータ結合機能と、
    を持たせる無線LAN通信装置制御プログラム。
  9. コンピュータが、無線LAN通信装置を制御する無線LAN通信装置制御方法であって、
    前記コンピュータが、第1の送信データを分割して、複数の第1部分送信データを生成する送信データ分割ステップと、
    前記コンピュータが、前記複数の第1部分送信データの一部を、他の送信用の無線LAN通信装置へ分配する送信データ分配ステップと、
    前記コンピュータが、前記複数の第1部分送信データを送信するタイミング示す送信同期信号を、前記他の送信用の無線LAN通信装置へ送信する送信タイミング送信ステップと、
    前記コンピュータが、前記送信同期信号を送信したタイミングに基づいて、前記複数の第1部分送信データのうち、前記他の送信用の無線LAN通信装置へ分配しなかった第1部分送信データを、無線で送信する無線送信ステップと、
    前記コンピュータが、第2の送信データを分割して生成された複数の第2部分受信データの一部を含む無線信号を受信する無線受信ステップと、
    前記コンピュータが、前記複数の第2部分受信データを分担して受信する他の受信用の無線LAN通信装置に対し、前記第2部分受信データを処理するタイミングを示す受信同期信号を送信する受信タイミング送信ステップと、
    前記コンピュータが、前記他の受信用の無線LAN通信装置との間で、前記無線信号が伝送される伝送路の特性を表すチャネル推定情報を送受信するチャネル推定情報送受信ステップと、
    前記コンピュータが、前記受信同期信号を送信したタイミングに基づき、前記チャネル推定情報を用いて、前記無線信号から、前記第2部分受信データを抽出する信号処理ステップと、
    前記コンピュータが、前記他の受信用の無線LAN通信装置から、前記第2部分受信データを収集する受信データ収集ステップと、
    前記コンピュータが、前記信号処理ステップにおいて抽出した前記第2部分受信データと、前記受信データ収集ステップにおいて収集した前記第2部分受信データとを結合し、前記第2の送信データを復元するデータ結合ステップと、
    を有する無線LAN通信装置制御方法。
  10. 無線LAN通信装置であって、
    当該無線LAN通信装置に接続されている他の送信用の無線LAN通信装置を検出する検出手段と、
    前記検出された他の送信用の無線LAN通信装置の数に応じたサイズに第1の送信データを分割して、複数の第1部分送信データを生成する送信データ分割手段と、
    前記複数の第1部分送信データの一部を、前記他の送信用の無線LAN通信装置へ分配する送信データ分配手段と、
    前記複数の第1部分送信データを送信するタイミングを示す送信同期信号を、前記他の送信用の無線LAN通信装置へ送信する送信タイミング送信手段と、
    前記送信同期信号を送信したタイミングに基づいて、前記複数の第1部分送信データのうち、前記他の送信用の無線LAN通信装置へ分配しなかった第1部分送信データを、無線で送信する無線送信手段と、
    を有する無線LAN通信装置。
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