JP6024804B2 - 無線通信システムと方法と無線端末、無線局並びに運用管理サーバ装置 - Google Patents

無線通信システムと方法と無線端末、無線局並びに運用管理サーバ装置 Download PDF

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Description

[関連出願についての記載]
本発明は、日本国特許出願:特願2010−224388号(2010年10月01日出願)の優先権主張に基づくものであり、同出願の全記載内容は引用をもって本書に組み込み記載されているものとする。
本発明は、通信システムに関し、特に、無線端末側で行われる測定に基づき、無線パラメータ等の調整を行うシステムに適用して好適なシステムと方法ならびに装置に関する。
無線カバレッジ情報は、ネットワークのプラニング、ネットワーク最適化、無線資源管理(Radio Resource Management:RRM)パラメータの最適化等に重要であり(非特許文献1)、ネットワーク内でのカバレッジホール(Coverage hole)、パイロットポルーション(Pilot pollution)等のカバレッジ問題を検出するために、オペレータによる走行試験(Drive−test)が行われる。3GPP(3rd Generation Partnership Project)では、オペレータによる走行試験(Drive−test)にかかるオペレーション・コスト(operation expenditure:OPEX)を削減するため、走行試験で収集していた情報、又はそれに類似した情報を、無線端末(UE)(User Equipment:「ユーザ装置」ともいう)に測定させ報告させることが検討されている(非特許文献1)。
<MDT>
上記検討の最終目的は、走行試験の実行を最小化すること(Minimization of Drive−Tests:「MDT」と略記される)である。このMDTの検討においては、
・どのように無線端末に測定させるか、
・無線端末による測定の結果又は過去の測定結果のログをどのように報告させるか、
が議論されている。
ここで、「測定」は、通信路品質の測定のみならず、無線カバレッジ問題等、ある特定の状況を「検出」する動作も含む。
無線端末(UE)が報告を行う無線ネットワークには、(E−)UTRANの基地局((e)Node B)やUTRANの基地局制御局(Radio Network Controller:RNC)などが含まれる。E−UTRANの基地局eNBは、UTRANにおいて無線インタフェースを終端する基地局NodeBと無線資源を管理するRNCの機能の一部を含む。E−UTRANのeNodeB又はUTRANのNodeBとRNCを本明細書では「eNB/RNC」と表記する。
(E−)UTRAN:(Evolved−)UMTS(Universal Mobile Telecommunications system ) Terrestrial Radio Access Network)
eNode B:evolved Node B(eNB)
<Logged MDT>
現在(本願出願時)、非特許文献2の仕様に規定された測定形態の1つに、無線端末(UE)がアイドル状態(IDLE mode)の間に測定させ、アクティブ(Active)状態の間に、無線ネットワークに測定結果を報告させる方式(Logged MDT)がある。以下では、本発明の理解の前提として、非特許文献2等の仕様に基づき、Logged MDTの概略を説明する。
アイドル状態(IDLE mode)は、無線端末(UE)が、待受状態等、電源オン状態であるが、RRC(Radio Resource Control:無線資源制御)接続を確立していない状態をいう(非特許文献8)。LTE(Long Term Evolution)におけるRRC_IDLE(Radio Resource Control IDLE:無線資源制御アイドル)と、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)におけるアイドル(UTRAN IDLE)を指示する。無線端末(UE)がアイドル状態のときは、どのセルに在圏しているかは管理されず、LTEではどのトラッキングエリア(Tracking Area:TA)に滞在するかが管理され(TAは、MME(Mobility Management Entity)等により管理される)、UMTSではどのロケーションエリア(Location Area:LA)又はルーティングエリア(Routing Area:RA)に滞在するかが管理される(LAやRAは、MSC(Mobile Switching Center)/VLR(Visitor Location Register)により管理される)。なお、3gppでは、UMTSにおけるCELL_PCH、URA_PCHの状態においてもLogged MDTの対象と考えられている。以下では、Logged MDTに関する説明はアイドル状態に注目して行うが、CELL_PCH、URA_PCHについても基本的事項は同様である。
(E−)UTRANの無線基地局/基地局制御局(eNB/RNC)は、アクティブ状態の無線端末(UE)に対して、アイドル状態で測定、及び測定結果の記録(ロギング)を実行するように指示する。すなわち、(E−)UTRANの無線基地局/基地局制御局(eNB/RNC)は、アイドル状態(Idle mode)で行われるLogged MDTの設定パラメータをアイドルMDTコンフィギュレーション(Idle MDT Configuration)メッセージにて無線端末(UE)に送信する(非特許文献2)。(これは、UMTS/LTEに対する総称であり、LTEに注目した場合、「IdleLoggingConfigurationメッセージ」とも呼ぶ。)
無線端末(UE)は、アクティブ状態からアイドル状態に遷移した後、 (E−)UTRANからの指示にしたがって、アイドル状態での測定、及びロギングを実行する。ここで、測定の対象となるセルは、通常のアイドル状態のUEと基本的に同じである。すなわち、Logged MDTでの測定は、無線端末(UE)のアイドルモード測定の原理に従う(非特許文献4、5)。
基本的に、測定対象は、
・隣接セルリスト(Neighbour cell list)に含まれるセルと、
・UEが検出した隣接セルリスト以外のセル(detected cell)
である。
測定対象外は、
・ブラックリスト(Black list)のセル、
・CSG(Closed Subscriber Group)のセルとオープンセル(Open cell)を、物理セル特定情報(PCI/PSC)で識別するための「PCI/PSC split」適用時のCSGセル(CSGセルに帰属する機能/権限の無い、非CSGメンバーの無線端末(UE)に適用)。
なお、ブラックリストは、無線端末に特定の隣接セルのメジャメント(品質測定)をさせないようにするリストである。
CSGセルは、例えばフェムト基地局(Femto (e)NB、又はHome (e)NB)の所有者や家族等、特定グループの無線端末(UE)に接続を制限するものである。
従って、オープンセルはオペレータの全てのUEがセルを使用でき、CSGは特定の無線端末(UE)のみが使用でき、ハイブリッドセルはオープンとCSGを混在させたものである。
<カバレッジホール>
無線端末(UE)がカバレッジホールに滞在した場合には、帰属セル(serving cell)や隣接セル(neighbour cell)の測定結果をロギングする代わりに、“Out Of Service”(OOS)(圏外)とロギングする事が検討されている(非特許文献3)。
一方、カバレッジホールに滞在した場合、特定の期間(例えば、端末が“camped normally” stateでいる間)のみMDT measurement、Loggingを継続し、特定の期間が経過後(例えば、端末が“any cell selection”又は“camped on any cell”stateでいる間)も依然としてカバレッジホールに滞在する場合には、MDT measurement、Loggingを中断することも検討されている(非特許文献2)。なお、再び“camped normally”stateに戻り、その時点でIdle MDT Configurationが有効な場合には、MDT measurement、Loggingを再開する。
ここで、カバレッジホールとは、帰属セル(serving cell)や予め定められたサービスを行う為の帰属(接続、無線リンクの確立とも呼ぶ)が許可されている隣接セル(neighbour cell)のSNR(Signal to Noise Ratio:信号対雑音比)又はSINR(Signal to Interference and Noise Ratio:信号対干渉雑音比)が、基本サービス(SRB(Signaling Radio Bearer:シグナリング無線ベアラ)の確立、及びDL common channels(下り共通チャネル)で送られる情報の取得)を維持するために必要な所定値を下回っているエリアをいう。ここで、SRBは、制御メッセージであるRRC(無線資源制御)メッセージを運ぶためのベアラである。
なお、無線端末(UE)がいつの時点でカバレッジホールと判定するかについては、例えば、
・“camped normally” stateの間に予め定められたサービスを行う為の帰属を許可されたセルを選択できなかった(報知情報を取得できなかった)場合、
・“any cell selection” stateの間に帰属を許可されたセルを選択できなかった場合、
・“camped on any cell” stateの間に予め定められたサービスを行う為の帰属を許可されたセルを選択できなかった場合、
等がある。本明細書では、例として、“camped normally” stateの間に予め定められたサービスを行う為の帰属を許可されたセルを選択できなかった場合にカバレッジホールと判定すると仮定する。
<帰属可能なセル/無線基地局>
ある端末が予め定められたサービスを行うために無線リンクの確立が許可されているセル/無線基地局を、本明細書では、「帰属可能なセル/無線基地局」と呼ぶ。反対に、予め定められたサービスを行う為の無線リンクの確立が許可されていないが、限られたサービスを受けるためにのみ帰属を許可されているセル/無線基地局、及び/又は、帰属を禁止されているセル/無線基地局を、本明細書では、「帰属不可能なセル/無線基地局」と呼ぶ。後者は、例えば、Non−member(非会員)に対するCSGセルが相当する。
Logged MDTを設定された無線端末(UE)は、アイドル状態で測定を行い、アクティブ状態となりRRC接続を確立した時点でログを保有していることを(E−)UTRANに通知し、(E−)UTRANから該ログの報告の指示を受けた場合、報告を実行する。
アイドル状態でMDT measurement、loggingを実行するように無線ネットワーク側から設定された無線端末(UE)は、例えば、LTEでRRC_CONNECTED状態に遷移する場合のRRCコネクション確立時に、コネクション完了(RRC_CONNECTION Setup Complete )メッセージ内の1ビットを用いて、MDT測定結果が利用可能(available)であることを指示し、無線ネットワークは、この指示に基づき、測定結果のログを検索(収集)(retrieve)する。例えば、E−UTRANの無線基地局(eNodeB:eNB)は、ログ検索(収集)のため、無線端末(UE)にUE情報要求(UE Information Request)を送信し、無線端末(UE)は、UE情報応答(UE Information Responce)として、測定結果のログを報告する。
これにより、(e)NodeB/RNC、あるいは、上位ネットワークサーバ(Core Network:「CN」、あるいは、Operation Administration and Maintenance:「OAM」と略記する)にて、カバレッジの問題を把握することができる。ネットワークからの無線端末(UE)で保有するログ(測定結果)の検索(収集)、無線端末から保有ログ(測定結果)の報告をすることを、本明細書では、ログの検索(収集)(Log retrieval)という。
以下、LTEのシステムを想定し、図22を用いて、無線端末(UE)の動作を例示する。
LTEのeNodeBより、Logged MDTの周期的な測定の実行指示を受けた無線端末(UE)は、時刻t=t0で、アイドル状態(RRC_IDLE)となる。このとき無線端末(UE)はセル1に滞在(camp)しているものとする。
時刻t=t0で、無線端末(UE)は、帰属セル1(serving cell)、周辺セル2(neighbour cell)の測定結果(RSRP及び/又はRSRQ)をロギングする。
t=t1で、無線端末(UE)は所定期間接続可能なセルを選択できず、カバレッジホール(Coverage hole)であることを検出し、測定を中断する。これ以降で、接続可能なセルを選択できない状態の間では、測定結果の代わりに、“OOS”(圏外)とロギングするようにしてもよい。無線端末(UE)は、再びセル1又は別の接続可能なセルを選択できた場合、MDT measurementを再開する。
無線端末(UE)は、アイドル状態でセル2に移動し、t=t2でセル2(serving cell)、周辺セル1(neighbour cell)の測定結果をロギングする。
t=t3で、無線端末(UE)はアクティブ状態(RRC_CONNECTED)になり、保有ログをセル2の基地局eNodeB2に報告する。
このように、UEがカバレッジホールを検出した場合、カバレッジホールを検出するまでの受信品質、或いは、カバレッジホールであったという事実(OOS)をeNodeBに報告することで、eNodeBあるいはOAM等の上位ネットワークサーバで、該事実を基に、カバレッジの最適化等、必要な対処法を実行することができる。
3GPP TR36.805 v9.0.0 (インターネット<http://www.3gpp.org/ftp/Specs/html−info/36805.htm>) R2−105238 (3GPP TS37.320 v1.0.0 (2010−08))(インターネット<http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_71/Docs/R2−105238.zip>) R2−103942 (インターネット<http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_70bis/Docs/R2−103942.zip> 3GPP TS25.133 v4.0.0 (2001−03)(インターネット<http://www.3gpp.org/ftp/Specs/archive/25_series/25.133/25133−400.zip>) 3GPP TS36.133 V9.4.0 (2010−06)(インターネット<http://www.3gpp.org/ftp/Specs/archive/36_series/36.133/36133−940.zip>) 3GPP TS36.304 v9.3.0(インターネット<http://www.3gpp.org/ftp/Specs/html−info/36304.htm>) 3GPP TS36.300 v9.4.0(インターネット<http://www.3gpp.org/ftp/Specs/html−info/36300.htm>) 3GPP TS21.905 v9.4.0(インターネット<http://www.3gpp.org/ftp/Specs/html−info/21905.htm>)
以下に関連技術の課題の分析結果を与える。
関連技術において、無線端末(UE)によるカバレッジホールであるか否かの判定は、帰属可能なセル/eNodeBのみを対象にしている。従って、カバレッジホールと判定した場合に、無線ネットワーク側で分かる情報は「帰属可能なセルがない」ことである。
しかし、UE側でカバレッジホールと判定した場合でも、必ずしも周辺のすべての無線基地局からの下りパイロット信号の受信品質が、基本サービスを行うために必要な値を下回っている(これにより、SRBの確立やシステム情報の取得ができない)とは限らない。
例えば、「帰属可能なセルは無いが、帰属不可能なセルはある」という状況、つまり、帰属不可能なセルの受信品質は所定値以上であるが、該セルには帰属はできない場合等である。具体的には、例えば以下3つの場合(ケース)において、上記状況が起こることが想定される。
ケース1)
図23(A)に示すように、マクロセル(Macro Cell)とCSGセルとの異種ネットワーク(Heterogeneous Network:HetNet)で、無線端末(UE)が帰属(接続)を許可されていない非会員CSGセル(non−member CSG cell)の内部、又は、マクロセルと非会員CSGセルとの境界にあるとき。なお、マクロセルの代わりに、マイクロセルやピコセルでも同様である。本明細書では、典型的な例として、マクロセルに注目して説明する。
ケース2)
図23(B)に示すように、無線端末(UE)が帰属(接続)を許可されていないブラックリストセル(Black listed cell)との境界(例えば川(river)、ビル高層階の飛び地等)。
ケース3)
無線端末(UE)に対して、帰属(接続)が禁止されているセル(Barred cell)との境界、或いは、当該セルの内部。
このように、カバレッジホールの原因は状況により異なる。
既存の関連技術では、これらを無線ネットワーク側で区別することは出来ない。すなわち、無線端末からカバレッジホール検出時点の測定結果やカバレッジホール検出の報告(OOS)を受けても、無線ネットワーク側で、「帰属可能なセルは無いが、帰属不可能なセルはある」という状況(具体的には、上記ケース1、2等)を把握することはできない。すなわち、カバレッジホールとなった原因を無線ネットワーク側で正しく特定することはできない。
このため、カバレッジホールとなった原因は例えば、一様に、マクロセルのカバレッジ問題であるものと判断し、当該カバレッジホールの対処法を決定して実行してしまう場合がある。その結果、無線ネットワーク側で当該カバレッジホールに対して不適切な対処が行われ、セル間干渉に起因したカバレッジ問題が解決されない、という不都合が発生することになる。
したがって、本発明の目的は、無線ネットワーク側で無線端末(UE)が検出した無線カバレッジの不具合の原因を判別可能とするシステム、方法、装置を提供することにある。
前記課題を解決するため、本発明は概略以下の構成とされる。
本発明によれば、無線局からの測定指示情報を取得した無線端末は、前記測定指示情報に従って測定と記録を行い、前記無線局に報告する無線通信システムであって、前記無線端末が、予め定められたサービスに関して帰属を許可されている第1のセルの選択又は検出に関する第1の条件を満たし、且つ、測定又は記録に関する第2の条件を満たす場合に、前記予め定められたサービスに関して帰属を許可されていない第2のセルに関連する情報を記録する測定実施部を備える、無線通信システムが提供される。
本発明によれば、無線局から送信された測定指示情報を受け、前記測定指示情報に従って測定と記録を行い、予め定められたサービスに関して帰属を許可されている第1のセルの選択又は検出に関する第1の条件を満たし、且つ、測定又は記録に関する第2の条件を満たす場合に、前記予め定められたサービスに関して帰属を許可されていない第2のセルに関連する情報を記録する測定実施部を備えた無線端末無線端末が提供される。
本発明によれば、無線局からの測定指示情報を受け取った無線端末が、前記測定指示情報に従って、測定と記録を行い、予め定められたサービスに関して帰属を許可されている第1のセルの選択又は検出に関する第1の条件を満たし、且つ、測定又は記録に関する第2の条件を満たす場合に、前記予め定められたサービスに関して帰属を許可されていない第2のセルに関連する情報を記録し前記無線局側に報告する無線通信システムの無線局であって、帰属を許可された前記第1のセルの検出が不可能な状況を検出した前記無線端末からの報告が、帰属を許可されていない前記第2のセルが周辺に存在することを示す場合には、前記第1のセルと前記第2のセルとの干渉を低減させる対策として、前記第1のセルと前記第2のセルの少なくとも一方のネットワーク設定の変更を実行し、
前記無線端末からの報告が前記第2のセルが周辺に存在しないことを示す場合には、前記第1のセルのカバレッジに関するネットワーク設定の変更を実行する、無線局が提供される。
本発明によれば、無線局からの測定指示情報を受け取った無線端末が、前記測定指示情報に従って、測定と記録を行い、予め定められたサービスに関して帰属を許可されている第1のセルの選択又は検出に関する第1の条件を満たし、且つ、測定又は記録に関する第2の条件を満たす場合に、前記予め定められたサービスに関して帰属を許可されていない第2のセルに関連する情報を記録し前記無線局側に報告する無線通信システムの運用管理を行うサーバ装置であって、
帰属を許可された第1のセルの検出が不可能な状況を検出した前記無線端末からの報告が、帰属を許可されていない第2のセルが周辺に存在することを示す場合には、前記第1のセルと前記第2のセルとの干渉を低減させる対策として、前記第1のセルと前記第2のセルの少なくとも一方のネットワーク設定を変更し、
前記無線端末からの報告が前記第2のセルが周辺に存在しないことを示す場合には、前記第1のセルのカバレッジに関するネットワーク設定を変更するように制御する運用管理サーバ装置が提供される。
本発明によれば、無線局からの測定指示情報を無線端末が取得し、前記測定指示情報に従って測定と記録を行い前記無線局に報告する無線通信方法であって、
前記無線端末が、予め定められたサービスに関して帰属を許可されている第1のセルの選択又は検出に関する第1の条件を満たし、且つ、測定又は記録に関する第2の条件を満たす場合に、前記予め定められたサービスに関して帰属を許可されていない第2のセルに関連する情報を記録する無線通信方法が提供される。
本発明によれば、無線ネットワーク側でカバレッジホールなどのカバレッジ問題がカバレッジ不足に起因するのか干渉問題に起因するのか等、原因の切り分けを実現することができる。
本発明の第1の実施形態のシステム構成を説明する図である。 本発明の第1の実施形態の測定実施部の構成を説明する図である。 本発明の第1の実施形態のシステムのシーケンス動作を説明する図である。 本発明の第1の実施形態の変形例のシステムのシーケンス動作を説明する図である。 本発明の第2の実施形態の無線端末の動作を説明するフローチャートである。 本発明の第2の実施形態のシステムのシーケンス動作を説明する図である。 本発明の第2の実施形態におけるログの例を説明する図である。 本発明の第2の実施形態の変形例1における無線端末の動作を説明するフローチャートである。 本発明の第2の実施形態の変形例1のシステムのシーケンス動作を説明する図である。 本発明の第2の実施形態の変形例2のシステムのシーケンス動作を説明する図である。 本発明の第3の実施形態の無線端末の動作を説明するフローチャートである。 本発明の第3の実施形態のシステムのシーケンス動作を説明する図である。 本発明の第3の実施形態におけるログの例を説明する図である。 本発明の実施形態3の変形例2のシステムのシーケンス動作を説明する図である。 本発明の第4の実施形態の無線端末の動作の一例を説明するフローチャートである。 本発明の第4の実施形態の無線端末の動作の別の例を説明するフローチャートである。 本発明の第4の実施形態におけるログの例を説明する図である。 本発明の第4の実施形態の変形例1の無線端末の動作を説明するフローチャートである。 本発明の第4の実施形態の変形例2の無線端末の動作を説明するフローチャートである。 本発明の第5の実施形態のシーケンス動作を説明する図である。 本発明の第5の実施形態におけるログの例を説明する図である。 Logged MDTによるカバレッジホール検出時の動作を説明する模式図である。 関連技術の問題点を説明するための図である。
本発明の実施形態について3GPP(3rd Generation Partnership Project)の無線通信システムを例に用いて説明する。本発明の好ましい態様の一つにおいて、無線端末は、アイドル状態で予め定められたサービスに関して帰属を許可されている第1のセルに関する第1の条件を満たした場合に、周辺の予め定められたサービスに関して帰属を許可されていない第2のセルに関連する情報を記録(ロギング)し、後に、アクティブ状態になったときに、無線ネットワークに報告する。ここで、予め定められたサービスとしては、例えば、無線端末及び無線ネットワークがサポートしている通常サービス(Normal service)(発呼、着呼、ユーザデータの送受信、など)がある。従って、この場合、第1のセルは、例えば、通常サービス(Normal service)を受ける(行う)ことを許可されているセルである。以下では、あくまでも一例として、予め定められたサービスとして、通常サービスを例に説明を行うが、これに限定はされるものでないことは勿論である。
また、第2のセルとは、限られたサービス(Limited service)を受ける為にのみ帰属することを許可されているセル、及び/又は、帰属(接続)を禁止されているセルである。3GPPで用いられる定義としては、
第1のセルは、“適切なセル(Suitable cell)”、
第2のセルは“容認可能なセル(Acceptable cell)”、及び/又は、“禁止されているセル(Barred cell)”に相当する(非特許文献6)。
なお、限られたサービスとしては、緊急呼(Emergency call)、地震や津波などの緊急速報(Earthquake and Tsunami Warning System:ETWS)(非特許文献7)などがある。
また、上記の「第1の条件」としては、
・無線端末が第1のセルの選択が不可能な状況を検出した事、
・無線端末が帰属中のサービングセルの受信品質がセル選択基準を満たさなくなった事、
・無線端末が帰属中のサービングセルの受信品質がセル選択基準を満たさなくなってから所定期間経過した事、
・無線端末が第2のセルの検出を行う状態に遷移した事、
の少なくともいずれか1つがある。特に、無線端末が第1のセルの選択が不可能な状況、を無線端末が検出した場合、該無線端末が滞在するエリアを“カバレッジホール(Coverage hole)”と呼ぶ。
さらに、測定又は記録に関する第2の条件を、予め設定しても良い。例えば、
・無線端末が第1の条件を満たす以前(直前)に測定指示(及び、指定された測定動作)が有効であった(実行していた)という条件、
・無線端末が第1の条件を満たす以前(直前)の最後に帰属していたエリアが予め定められた所定のエリアに属するという条件、
・無線端末が第1の条件を満たした時点で有効な位置情報を保有しているという条件、無線端末が第1の条件を満たした時点で下り既知信号(パイロット信号、リファレンス信号)の受信品質が最大であるエリアが所定のエリアに属するという条件、
等がある。
同様に、第2のセルに関連する情報を記録する所定タイミングを、予め設定しても良い。例えば、無線基地局/基地局制御局などの無線ネットワークから無線端末に送られる測定指示情報にて指定される周期、第1の条件を満たした時点、などがある。
なお、3GPPで想定されている、より詳細なカバレッジホールの定義としては、下り信号の受信品質(Signal to Noise power Ratio:SNR、Signal to Interference and Noise power Ratio:SINRなど)が基本サービスを行う為に必要な値(レベル)を下回っている状況を指す。ここで、基本サービスとは、例えば、SRB(Signalling Radio Bearer)の確立、報知されるシステム情報(共通情報)の取得、無線端末と無線基地局との間での制御情報の交換などを指す。受信品質としては、他に、LTEでは、Reference Signal Received Power:RSRP、Reference Signal Received Quality:RSRQ、UMTSではCommon Pilot Channel:CPICHのReceived Signal Code Power:RSCP、Ratio of energy per modulating bit to the noise spectral density:Ec/No等が用いられる。
あるいは、無線端末が、通常サービスを受ける為の帰属を許可されたセルを選択できなかった、つまり、報知されるシステム情報を取得できる通常サービスを受ける為の帰属を許可されたセルを検出できなかった、という状況をカバレッジホールと呼ぶこともできる。
第2のセルに関連する情報としては、例えば、
・第2のセルの測定結果(受信品質、セル識別子、アクセス制限情報、等)、
・第2のセルの有無(周辺に第2のセルが存在するか否か)を、示す情報、
・第2のセルの種類(限られたサービスのみ可能なセルか、帰属(接続)を禁止されているセルか)を示す情報、
・下りパイロット信号(リファレンス信号)の受信品質が所定値以上、及び/又は、システム情報を取得できるが、該セルが第2のセルである情報、
・下りパイロット信号(リファレンス信号)の受信品質が所定値以上だが、システム情報を取得できないセルの有無、
・下りパイロット信号(リファレンス信号)の受信品質が最大であるセルが第1のセルか第2のセルかを示す情報、
等がある。
なお、アクセス制限情報としては、フェムトセル(又は、ホームセルとも呼ぶ)のサービス形態の1つである、通常サービスを受ける為の帰属を許可されている無線端末(会員:member)が制限されているクローズドセル(Closed Subscriber Group(CSG)セル)における会員情報(CSG Identity(ID))や、アクセス禁止(Access Class(AC) Barring)に関する情報などがある。
無線端末による通常サービスを受ける為の帰属を許可されていない第2のセルが周辺に存在するか否かの判定は、
・周辺の特定セルへの通常サービスを受ける為の帰属を許可されていないことを予め認識しており、該セルの下り信号の受信品質が所定値以上(例えば基本サービスを行う為に必要なレベル以上)であるか否かで判定する方法、
・周辺の特定セルへの通常サービスを受ける為の帰属を許可されていないことを予め認識しており、該セルで報知されるシステム情報が取得可能か否かで判定する方法、
・周辺セルの識別子(例えば、Physical Cell ID:PCI/Primary Scrambling Code:PSC)を検出し、該識別子から通常サービスを受ける為の帰属を許可されているか否かを認識し、該セルの下り信号の受信品質が所定値以上(例えば基本サービスを行う為に必要なレベル以上)であるか否かで判定する方法、
・周辺セルの識別子(例えば、Physical Cell ID:PCI/Primary Scrambling Code:PSC)を検出し、該識別子から通常サービスを受ける為の帰属を許可されているか否かを認識し、該セルで報知されるシステム情報が取得可能か否かで判定する方法、
・周辺セルで報知されているシステム情報を取得し、該システム情報を基に通常サービスを受ける為の帰属を許可されているか否かを判定する方法、
等を用いることができる。しかしながら、本発明は、上記に列挙した方法に限定されるものでないことは勿論である。
本明細書では、ある無線端末(UE)が、予め定められたサービス、例えば通常サービスを受ける(行う)ために帰属(接続)、つまり無線リンクの確立が許可されているセル/無線基地局を「帰属可能なセル/無線基地局」と呼ぶ。反対に、予め定められたサービス、例えば通常サービスを受けるための帰属を許可されていない、つまり、限られたサービスを受ける為にのみ無線リンクの確立が許可されているセル/無線基地局、及び/又は、無線リンクの確立を許可されていない(禁止されている)セル/無線基地局を「帰属不可能なセル/無線基地局」と呼ぶ。ここで、帰属可能なセルが上述の第1のセルに、帰属不可能なセルが第2のセルに、それぞれ相当する。
なお、無線端末(UE)がいつの時点でカバレッジホールと判定するかについては、例えば、所定期間に、帰属可能なセルを選択できなかった(報知されるシステム情報を取得できなかった、あるいは、受信品質が所定値未満であった)場合に、カバレッジホールと判定する方法がある。ここで、所定期間とは、
・“camped normally” stateの間、
・“any cell selection” stateの間、
・“camped on any cell” stateの間
等がある。
ここで、3GPPで規定されるシステムにおける無線端末(UE)の通常動作としては、
“適切なセル(Suitable cell)”を選択している間は“camped normally” state、
その後、“適切なセル(Suitable cell)”を選択(検出)できない(できなくなった)場合に“any cell selection” stateに遷移し、
“容認可能なセル(Acceptable cell)”を選択(検出)できた場合に、“camped on any cell” stateに遷移する。
本明細書では、一例として、“camped normally” stateの間(つまり、“any cell selection” stateに遷移する前)に帰属可能なセルを選択できなかった場合に、カバレッジホールと判定するものとする。ただし、本発明において、カバレッジホールの判定は、特にこれに限定されるものでないことは勿論である。
さらに、以下の実施形態の説明では、基本的に、第1のセルの選択又は検出に関する第1の条件として、カバレッジホールの検出、および、サービングセルの受信品質がセル選択基準を満たさなくなった事を想定し、それらの問題検出時の無線端末(UE)の動作として記載しているが、カバレッジホール検出の前段階、例えば上述の所定期間の間の動作にも、適用可能である。
また、アイドル状態の対象としては、3GPP LTE(Long Term Evolution)におけるRRC_IDLE、3GPP UMTS(Uuniversal Mobile Telecommunication System)におけるUTRAN IDLE、CELL_PCH、URA_PCHなどを含むものとする。なお、以下では、Logged MDTに関する説明はLTEのRRC_IDLE、UMTSのUTRAN IDLEに注目して行うが、CELL_PCH、URA_PCHについても、本発明が適用可能であることは勿論である。
本発明におけるカバレッジホール検出時の無線端末(UE)の動作としては、具体的には以下の2つのオプションがある。なお、前述の通り、本発明は、カバレッジホール検出の前段階、例えば、上述の所定期間の間の動作としても、適用可能である。
<オプション1>
周辺に予め定められたサービスに関して例えば通常サービスを受ける事を許可されていない帰属不可能なセルが存在する場合、無線端末は、該予め定められたサービスに関して帰属不可能なセルの測定を実行し、該測定結果をロギングする。なお、下りパイロット信号の受信品質が、所定値以上の場合だけ、該測定結果をロギングしてもよい。また、さらに“OOS(Out Of Service)”(圏外)とロギングしてもよい。一方、周辺に予め定められたサービスに関して帰属不可能なセルが存在しない場合、特に、何もロギングしない、あるいは“OOS”とだけロギングする。なお、“OOS”の代わりに、“Out Of Coverage:OOC”等、カバレッジホール/カバレッジ外/サービス圏外等を示す情報でありさえすればよく、これらに限定されるものでないことは勿論である。ここで、予め定められたサービスに関して帰属不可能なセルの測定結果、“OOS”等が、上述の第2のセルに関連する情報に相当する。
<オプション2>
予め定められたサービスに関して例えば通常サービスを受ける事を許可されていない帰属不可能なセルの周辺情報(Neighbour information)(上述の第2のセルに関連する情報に相当)をロギングする。また、さらに“OOS”(圏外)とロギングしてもよい。周辺情報として、以下が挙げられる。
(A)予め定められたサービスに関して帰属不可能なセルの有無。
予め定められたサービスに関して帰属不可能なセルが存在する場合、該セルの情報(PCI/PSC、及び/又は、ECGI(E−UTRAN Cell Global Identifier)/CGI)も含む。
(B)下りパイロット信号の受信強度(RSRP/RSCP)は、予め定められた所定値以上であるが、報知情報を取得することが不可能であるセルの有無。
該当するセルが存在する(“有”の)場合、該セルの情報(RSRP/RSCP、PCI/PSC、ECGI/CGI、その他)も含む。
(C)下りパイロット信号の受信品質(RSRQ/Ec/No)が最大であるセルが予め定められたサービスに関して帰属可能なセル(又は、直前の帰属セル(serving cell)あるいは隣接セルリスト(NCL)の隣接セルに該当する)か否かの情報、又は、反対に、下りパイロット信号の受信品質(RSRQ/Ec/No)が最大であるセルが帰属不可能なセルか否かの情報を含む。
なお、(A)は予め定められたサービスに関して帰属不可能なセルの有無、(B)は予め定められたサービスに関して帰属可能なセルか帰属不可能なセルか不明だが、所定条件を満たすセルの有無、(C)は予め定められたサービスに関して帰属不可能なセルの存在に関連する情報である。これらの周辺情報は、予め定められたサービスに関して帰属可能なセルに関する情報も含みうるものであり、予め定められたサービスを受ける(行う)為の帰属を許可されていない予め定められたサービスに関して帰属不可能なセルに関連する周辺情報と言うことができる。
ここで、例えば、マクロセルを管理するマクロ基地局(Macro (e)NB)とCSGセルを管理するフェムト基地局(又は、H(e)NB:Home (e)NodeB)が存在するヘテロジーニアス・ネットワーク(Heterogeneous Network:HetNet)において、ある無線端末が帰属可能なセルがマクロセルで、帰属不可能なセルがCSGセルである場合を想定する。
無線ネットワーク側では、予め定められたサービスに関して帰属不可能なセルの存在を示す情報が(“OOS”と共に)無線端末から報告された場合、カバレッジホールの原因が、該無線端末が帰属可能なセル間(例えば、マクロセル間)のカバレッジ問題ではなく、該無線端末が帰属不可能なセル(例えば、CSGセル等)による過干渉が影響していると判定する。この場合、マクロセルとCSGセルの間の干渉回避技術の適用(無線パラメータの調整)等を行う。又は、該CSGセルをオープンセル或いはハイブリッドセルにすることも考えられる。
予め定められたサービスに関して帰属不可能なセルの存在を示す情報が報告されない場合、マクロセル間のカバレッジ問題であると判定し、マクロセルのカバレッジ最適化を適用する。マクロセルのカバレッジ最適化は、公知の任意の最適化(例えば、特定のマクロセルにおけるパイロット信号などの送信電力の増減を行う、又はアンテナチルト角の調整によりカバレッジを拡大縮小する)が用いられる。
その他の例としては、例えば、ある無線端末が帰属不可能なマクロセルと、該無線端末(が属するAccess Class(AC))に対してアクセスを禁止している(Access Class(AC) Barring)帰属不可能なマクロセルが隣接している場合を想定する。
無線ネットワーク側では、帰属不可能なセルの存在を示す情報が(“OOS”と共に)無線端末から報告された場合、カバレッジホールの原因が、該無線端末が帰属可能なセルと帰属不可能なセルとの間の過干渉が影響していると判定する。この場合、帰属可能なマクロセルと帰属不可能なマクロセルの間の干渉回避技術の適用(無線パラメータの調整)を行うか、或いは、当該帰属不可能なセルにおけるアクセス禁止を緩和(中止)し、当該無線端末に対して予め定められたサービス、例えば通常サービスを行う為の帰属を許可する。
帰属不可能なセルの存在を示す情報が報告されない場合、帰属可能なマクロセル間のカバレッジ問題であると判定し、マクロセルのカバレッジ最適化を適用する。マクロセルのカバレッジ最適化は、公知の任意の最適化(例えば、特定のマクロセルにおけるパイロット信号などの送信電力の増減を行う、又はアンテナチルト角の調整によりカバレッジを拡大縮小する)が用いられる。
なお、本実施の形態では予め定められたサービスに関して帰属不可能であるとして記載を行ったが、全てのサービスにおいて帰属不可能である場合にも本発明は適用可能である。
<実施形態1>
図1は、本発明の一実施形態における無線端末(UE)、基地局/基地局制御局、OAM(Operation Administration and Maintenance)/SON(Self Organizing Network)サーバの構成をブロック構成にて示す図である。無線端末10は、基地局20からの無線により送信される測定指示(Logged MDTのコンフィギュレーション・メッセージ)を取得する測定指示取得部11と、測定指示取得部11からの測定指示を受け、下り信号の受信品質等を測定する測定実施部12と、測定結果を基地局20に無線で報告する測定結果報告部13を備えている。無線端末10には図示されない無線部、ベースバンド部を備え、電源オン時の初期セルサーチのほか、通信中、待ち受け中、間欠受信時等において同期信号等に基づき、無線端末にとって受信品質が良好であるセル等、適切なセルのサーチを行うセル検出部14と、制御回路として、無線リンクの接続確立、接続維持、解放等の無線回線制御、さらに、アイドル状態/アクティブ状態の管理、各部の制御を行う制御部15を備えている。
基地局20は、無線端末10に対して測定指示を行う測定指示部21と、測定指示部21からの測定指示を受けた無線端末10からの測定結果を取得する測定結果取得部22と、測定結果をOAM/SONサーバ30に報告する測定結果報告部23と、基地局20の無線パラメータ(送信アンテナのチルト角、送信電力等)の設定変更を行う無線パラメータ設定変更部24を備えている。
OAM/SONサーバ30は、基地局20の測定結果報告部23から測定結果を受け取る測定結果取得部31と、無線パラメータ設定指示部32を備えている。無線パラメータ設定指示部32は、無線パラメータ設定指示を基地局20に対して行う。なお、本実施の形態ではOAM/SONサーバ30が基地局20に対して無線パラメータ設定の指示を行うとして説明するが、基地局が無線パラメータを決定し、他の基地局に対して決定した無線パラメータを通知するという形態でもよい。
図2は、図1の測定実施部12の構成を示す図である。図2を参照すると、測定実施部12は、測定実施判定部121と、カバレッジ問題検出部122と、測定部123と、測定結果保持部(記憶部)124を備えている。測定実施判定部121は、測定指示取得部11からの指示を受け、内蔵する不図示の時計(タイマー)にしたがって周期的に、測定を行うように、測定部123に指示する。そして、測定部123での測定の結果、帰属セルの受信品質が予め定められた所定値以下に劣化し、カバレッジ問題検出部122でカバレッジホール検出と判断した場合、以下、いくつかの例で説明されるように、測定実施判定部121は、カバレッジホール検出に対応して予め定められている測定動作(例えば周辺にある、予め定められたサービス、例えば通常サービスを受ける(行う)為の帰属を許可されていないセルの測定、該セルに関する情報の取得等)を行うように測定部123に指示する。測定部123は、測定結果、あるいは、“OOS”(圏外)情報、周辺情報等を測定結果保持部124に格納する。アイドル(LTEではRRC_IDLE)状態からアクティブ(LTEではRRC_CONNECTED)となると、測定結果報告部13は、Logged MDTの測定結果が利用可能であることを(E−)UTRANに通知し、(E−)UTRANからのログ検索(ログ収集)に対応して、測定結果保持部123に保持されているログ(測定結果)を報告する。
図3は、本発明の第1の実施形態のシステム全体の手順(シーケンス動作)を示す図である。本実施形態では、上述の「第1の条件」として「無線端末が第1のセルの選択が不可能な状況を検出した事」を用いる。なお、「eNB/RNC」は、E−UTRANのネットワークノードeNodeB、又は、UTRANのネットワークノードNodeB+RNCを表している。また、無線端末は、アイドル状態の間に、eNB/RNCから指定された周期で測定、ロギングを行い、同様にeNB/RNCから通知された期間これを継続するものとする。
予め定められたサービス、例えば通常サービスを受ける(行う)為の帰属(接続)を許可されたセル(allowed cell:「帰属可能なセル」ともいう)のeNB/RNCは、アクティブ状態の無線端末(UE)に対して、アイドル状態でのLogged MDTの実行指示(IdleMDTConfiguration)と、カバレッジホールを検出した時の周辺の通常サービスを受ける為の帰属を許可されていないセル(「帰属不可能なセル」ともいう)の情報の取得の要求(not allowed cell information request)を行う(S0:Idle MDT configuration+not allowed cell info request at coverage hole)。すなわち、図3における基地局20の測定指示部21は、無線端末(UE)に送信するコンフォギュレーションメッセージにて、Logged MDTの実行と、カバレッジホール検出時に、帰属不可能なセルに関連する情報の取得を、無線端末10に対して要求する。
ここで、Logged MDTの実行指示(Idle MDT Configuration)に含まれる情報としては、例えば以下に挙げるものがある。
・測定、ロギング対象(Measurement ojbect)、
・測定、ロギング実行のトリガとなるイベント(Triggering of logging events)(周期的な測定、ロギングの場合には周期を指定)、
・測定、ロギング有効期間(Total duration of logging)、
・ネットワーク側で記録した絶対時刻(Network absolute time stamp)、
・測定、ロギング有効エリア(Measurement area)。
アクティブ状態の無線端末(UE)10は、測定指示取得部11でLogged MDTの実行と、カバレッジホールにおける、帰属不可能なセルに関連する情報の取得の要求を受ける。
無線端末(UE)は、アイドル状態になると、測定指示取得部11から出された指示に従い測定実施部12で測定とロギングを制御する(S1)。例えば、測定実施部12では、測定実施判定部121が内蔵する所定周期を計測するタイマー(不図示)のタイムアウト発生により、測定時刻(タイミング)になると、測定を行うように測定部123に指示する。具体的には、所定周期で、予め定められたサービス、例えば通常サービスを受ける(行う)為の帰属を許可されていて滞在(Camp)しているサービングセルの下り信号の受信品質測定を行い、測定結果と時刻(Relative time stamp)と位置情報をロギングする。
無線端末(UE)で測定結果とともにロギングされる位置情報としては、GPS(Global Positioning System)などのGNSS(Global Navigation Satellite System)による有効な位置情報を保有している場合には、該GNSS位置情報をロギングし、それ以外の場合には、「RF fingerprint」と呼ばれる隣接セルの測定結果(RSRP/CPICH RSCP+PCI/PSC)を代わりにロギングする。なお、隣接セルの測定は、オプションであり、無線端末(UE)が必要に応じて行い、Logged MDTの為だけに行わなくてもよい。また、測定対象となる隣接セルは、通常サービスを受ける(行う)為の帰属を許可されている帰属可能なセルだけでなく、帰属を許可されているか否か不明のセルを含んでもよい。一方、無線端末(UE)が既に通常サービスを受ける(行う)為の帰属を許可されていないことを認識しているセルについては、通常は測定を行わない。
次に、無線端末(UE)は、受信品質の測定の結果、カバレッジホールを検出したものとする(S2:Coverage hole detection)。カバレッジホールは、帰属可能なセルの受信品質等がすべて所定の閾値未満である状況(場所)、及び/又は、報知されるシステム情報を取得できる帰属可能なセルを検出できない状況(場所)に相当する。無線端末(UE)において、測定実施部12のカバレッジ問題検出部122でカバレッジホールを検出した場合、周辺に帰属を許可されていない帰属不可能なセルが存在するか否かを判定するように測定部123に指示する。測定部123は、セル検出部14に指示して該当するセルの検出を行わせ、該検出結果を基に判定する。なお、帰属不可能なセルが存在するか否かは、例えば、当該セルの報知されているシステム情報が取得できるか否かで判定する。一方、無線端末(UE)が、既に、当該セルが帰属を許可されていないセルであることを認識している場合には、受信品質が所定値以上か否かで判定してもよい。
図3の例の場合、帰属を許可されていない帰属不可能なセルが検出されたものとする(S3:Not allowed cell detction)。帰属不可能なセルは、例えば、eNB/RNCが管理するブラックリスト化されたセル(Black listed cell)、又は、H(e)NBが管理するCSGセル等がある。
無線端末(UE)は、帰属不可能なセルの情報(PCI/PSC、ECGI/CGI、CSG ID等)をログする(S4:Logging information on not allowed cell)。なお、帰属不可能なセルの情報としては、セルの識別子(PCI/PSC、ECGI/CGI、CSG IDなど)、該セルの受信品質(RSPR/RSCP、RSRQ/Ec/Noなど)等の上述のオプション1、オプション2として記載した項目等が用いられる。さらに、このとき、カバレッジホールであるという情報として“OOS”とロギングしてもよい。すなわち、無線端末(UE)の測定実施部12において、測定部123は、帰属不可能なセルの情報を測定結果保持部124に格納する。
アイドル状態の無線端末(UE)は、カバレッジホールから抜け出した場合、無線端末(UE)のセル検出部14で適切なセル(Suitable cell)、つまり帰属を許可されたセル(Allowed cell)を検出する(S5:Find suitable cell)。
ある時刻において、無線端末(UE)が、アクティブ状態になるトリガがかかったものとする。このとき、無線端末(UE)において、制御部15の回線制御部は、帰属を許可されたセルの基地局と無線リンクを確立する(RRC Connection Setup)。無線端末(UE)は、Logged MDTで取得したログを保有している場合、アクティブ状態となった時点(RRC Connection Setup Complete)でeNB/RNCにログを保有していること(Log availability)を通知する。この通知を受けた場合、eNB/RNCは、ログを検索(収集)する(S6:Log retrieval)。無線端末(UE)は、サービングセルの基地局に対して、保有ログ「測定結果+カバレッジホール検出時の帰属を許可されていないセルの情報」を送信する。サービングセルの基地局の測定結果取得部22は、無線端末(UE)からの該保有ログの報告を受信し、測定結果報告部23が、OAMに該報告されたログ情報を送信する。
OAMの測定結果取得部31は、受け取ったログ情報から、カバレッジホールが帰属を許可されていないセルからの強い干渉によるものだったことを検出する(S7:Detect coverage hole problem due to strong interference)。
OAMの無線パラメータ設定指示部32は、対象となるセル間の干渉の回避を行うように、例えば、カバレッジホールのエリアを主に管理していると思われるeNB/RNCに要求する(S8:Request for performing interference coordination)。
該干渉回避を要求されたeNB/RNCでは、無線パラメータ設定変更部24が、アンテナチルト角、送信電力制御等、セル間干渉の回避対策(干渉緩和対策)を行う(S9:Inter−cell interference coordination)。なお、図3において、セル間干渉の回避対策は、対象となるセルを管理する両方のeNB/RNCにおいて実行される場合、OAMから要求を受けたeNB/RNCのみで実行される場合の両方の可能性がある。
<実施形態1の変形例>
図4は、本発明の実施形態1の変形例におけるシステム全体の別の手順を示す図である。ここでは、「第1の条件」として、「無線端末が帰属中のサービングセルの受信品質がセル選択基準を満たさなくなった事」を用いる。図3の実施形態1との違いは、図4では、カバレッジホール検出後に、予め定められたサービス、例えば通常サービスを受ける(行う)為の帰属を許可されていないセルに関する情報をロギングしていたが、図4の変形例では、サービングセルの受信品質が滞在(Camp)するのに適したセルとしての所定条件(セル選択基準)を満たさなくなったことを検出してから(S10:Serving cell degradation detection)、カバレッジホールと判定する(S2:Coverage hole detection)まで、測定及び測定結果のロギング(S1−2・・・)を継続すると共に、予め定められたサービス、例えば通常サービスを受ける(行う)為の帰属を許可されていないセルを検出し(S3:Not allowed cell detection)、該帰属を許可されていないセル情報をロギングする点(S4:Logging information on not allowed cell)である。該帰属を許可されていないセルの情報をロギング(S4)した後に、カバレッジホールと判定した後(S2)、再び適したセルが検出される(S5:Find suitabel cell)まで、測定及びロギングは中断する。なお、手順S8〜S9は図3と同一である。アイドル状態の無線端末(UE)におけるセルの検出には、公知の手法が用いられる。
なお、無線端末(UE)が測定結果を報告する方法には、
・測定毎に行う方法、
・測定周期とは別の周期で行う方法、
・無線ネットワークから指示されたときに行う方法、
等がある。
イベントトリガの測定では、無線ネットワークが予め測定のトリガとなる条件を無線端末に通知しておき、無線端末は、該条件を満たした場合に測定を行う。トリガ条件としては、例えば
・報知チャネル受信誤り(Broadcast Channel Failure)、
・ページングチャネル受信誤り(Paging Channel Failure)、
・サービングセル(帰属セル)の受信品質が所定閾値よりも劣化(Serving Cell becomes worse than threshold)、
・ランダムアクセスの失敗(Random access failure)、
・無線リンク切断(Radio link failure)
等がある(非特許文献1の6 UE measurements参照)。
なお、報知チャネル(BCH)、ページングチャネル(PCH)は、基地局がセル内の全ての無線端末に対して共通の無線リソースで送信する共通チャネルであり、それぞれ、制御情報の報知と呼び出しに用いられる。
イベントトリガによる測定結果を無線端末から報告する方法には、
・測定毎に行う方法、
・無線ネットワークから指示されたときに行う方法、
がある。
また、アクティブ状態(Active mode)は、LTEにおけるRRC_CONNECTED(Radio Resource Control Conencted)と、UMTSにおけるCELL_DCHを指示する。CELL_DCHは、上り、下りリンクで専用物理チャネルが無線端末(UE)に割当てられたRRC状態であり、無線端末(UE)と基地局が個別チャネルで接続され、送受信を行う。
Logged MDTにおいて、アイドル状態で無線端末(UE)が測定する内容には、
・帰属セル(Serving cell)の下りパイロット信号の受信品質、
・周辺セル(Neighbouring cell)の下りパイロット信号の受信品質、等がある。
すなわち、無線端末(UE)は、上記セルの基地局からの下りリファレンス信号(パイロット信号)の受信品質を測定する。なお、LTEでは、受信品質として、RSRP(Reference Signal Received Power)や、RSRQ(Reference Signal Received Quality)が用いられる。一方、UMTSでは、CPICH RSCP(Common Pilot Channel Received Signal Code Power)や、Ec/No(Ratio of energy per modulating bit to the noise spectral density)が用いられる。
Logged MDTにおいて、無線端末(UE)が無線ネットワーク側に報告する内容には、
・帰属(サービング)セルの下りパイロット信号の受信品質、
・帰属(サービング)セルの識別子(CGI/ECGI:Cell Global Identifier/E−UTRAN Cell Global Identifier)、
・周辺セルの下りパイロット信号の受信品質、
・周辺セルの識別子(PSC/PCI:Primary Scrambling Code/Physical Cell Identifier)、
・測定時刻(無線端末(UE)が測定指示を受けた際に通知された絶対時刻からの相対時刻)、
・位置情報(測定時に保有していた有効なGNSS(Global Navigation Satellite System:全地球航法衛星システム)位置情報や、RF(Radio Frequency) fingerprint)
等がある。
ここで、無線端末での測定時刻が、当該無線端末でのGNSS位置情報の取得時刻から予め定められた所定時間以内である場合に、該GNSS位置情報は「有効」であると、無線端末は判定する。無線端末(UE)が有効なGNSS位置情報を保有していない場合には、その位置情報として、GNSS位置情報の代わりに、
RF fingerprint(PCI/PSC+RSRP/CPICH RSCP:周辺セルの物理セル特定情報+周辺セルの下りパイロット信号の受信品質)を報告する。
周辺セルの物理セル特定情報は、無線端末(UE)が取得した周辺セルの物理セルID(PCI:Physical Cell Identifier)、又は、各セルを識別するためのプライマリ・スクランブル・コード(PSC:Primary Scrambling Code)を含む。周辺セルの下りパイロット信号の受信品質は、RSRP/CPICH RSCPである。
<実施形態2>
図5は、本発明の第2の実施形態のシステムの無線端末(UE)におけるLogged MDT measurementの動作を示す流れ図(フローチャート)である。本実施形態では、無線端末(UE)は、カバレッジホール検出時に、周辺に非会員(non−member)CSGセルなどの予め定められたサービス、例えば通常サービスを受ける(行う)為の帰属を許可されていない帰属不可能なセルを検出した場合、non−member CSGセルの受信品質の測定、ロギングを行うものとする。
無線端末(UE)が、アクティブ状態のとき、eNB/RNCからのLogged MDTのコンフィギュレーションメッセージ(Idle MDT Configuration)を受け、Logged MDTの設定を行う(ステップS101)。
無線端末(UE)がアイドル状態となると(ステップS102のY)、Logged MDTを開始する(ステップS103)。無線端末(UE)は、帰属(サービング)セルの下りパイロット信号の受信品質を測定する。さらに、必要に応じて、隣接セルの下りパイロット信号の受信品質等を測定する。
サービングセルの受信品質測定の結果、サービングセルの受信品質が所定値よりも劣化している場合(ステップS104のY分岐)、無線端末(UE)は、周辺に、滞在(Camp)するのに、より適切なセル(suitable cell)がないかどうか隣接セルサーチ(Neighbour cell search)を行う(ステップS105)。
隣接セルサーチの結果、適切なセルが存在する場合(ステップS106のY)、サービングセルの再選択(Cell reselection)を行う(ステップS107)。その後、Logged MDTの測定時刻(タイミング)となると(ステップS108のY)、無線端末(UE)は、サービングセルの測定を行い、測定結果をロギングする(S109)。このとき、必要に応じて隣接セルの測定を行い、測定結果をロギングしてもよい。なお、測定結果と共に、時刻情報と位置情報もロギングするが、位置情報としては、有効なGNSS位置情報を保有している場合には該GNSS位置情報を、保有していない場合にはRF fingerprintをロギングする。
次に、無線端末(UE)がアイドル状態からアクティブ状態となると(ステップS110のY)、Logged MDT measurementを終了し、無線ネットワークからの指示に従い保有しているログを報告する。一方、アイドル状態を継続する場合(ステップS110のN)、ステップS104に戻る。
ステップS105の隣接セルサーチの結果、所定期間に適切なセルが検出できない場合(ステップS106のN)、カバレッジホールを検出する(ステップS111)。ここで、所定期間としては、無線端末(UE)が、“Camped normally” stateに滞在している間、などが考えられる。しかし、これに限定はされず、“Any cell selection” stateの間でも、“Camped on any cell” stateの間でも良い。
続いて、無線端末(UE)は、測定時刻(タイミング)であるか否か判定し(ステップS112)、測定時刻でなければ(ステップS112のN)、ステップS105に移り、測定時刻であれば(ステップS112のY)、 オプションとして“OOS”(圏外)とロギングする(ステップS113)。そして、帰属不可能な(not allowed cell)が周辺に存在するか否かを判定する為に、該セルを検出できるか試みる(S114)。
帰属不可能なセル(not allowed cell)が検出された場合(ステップS114のY)、該帰属不可能なセル(not allowed cell)の測定とロギングを行う(ステップ115)。そして、再び周辺に適したセルがないかどうか隣接セルサーチを行う(ステップ105)。
図6は、本発明の第2の実施形態のシステムのシーケンスを説明する図である。図6を参照すると、マクロセル(Macro cell)のeNB/RNCは、アクティブ状態の無線端末(UE)に、アイドル状態でのLogged MDTのコンフィギュレーション(Idle MDT Configuration)と、カバレッジホール検出時に、周辺に非メンバー(non−member)CSGセルがあった場合の該CSGセルの測定とロギングの要求(CH measurement and logging configuration)を行う(S11:Idle MDT configuration+CH meas&logging configuration)。前述した要求は、カバレッジホール(Coverage hole:CH)検出時にnon−member CSGセルがもし無線端末(UE)の周辺にあった場合、その測定及びロギングを指示するものである。
無線端末(UE)がアイドル状態になると、該無線端末(UE)は、所定タイミングで帰属(サービング)セルであるマクロセルの測定とロギングを周期的に行う(S12−1、S12−2・・・)。隣接セルについても、必要に応じて測定とロギングを行っても良い。
無線端末(UE)は、サービングセルの受信品質の劣化を検出すると(S13:Serving cell degradation detection)、周辺に、より適したセルがないか否かセル検出を試みる。
図6では、無線端末(UE)が、CSGセル(non−member)(基地局はHeNB/HNB)を検出した場合を示している(S14:CSG cell (non−member)detection)。無線端末(UE)は、サービングマクロセルの品質が劣化し、周辺に、品質の良いCSGセルを検出したが、帰属を許可されていないセルである為に、セル再選択は行わず、他に適したセルがないか確認する。
その後、無線端末(UE)は、カバレッジホール(CH)を検出する(S15)。このとき、カバレッジホールを検出した事を示す情報として“OOS”とロギングしてもよい。
無線端末(UE)はカバレッジホール(CH)を検出後、もし周辺にnon−member CSGセルなどの帰属不可能なセルが存在すれば、該帰属不可能なセルの測定とロギングを行う(S16)。帰属不可能なセルが存在するか否かは、該セルの受信品質が基本サービスを行う為に必要な所定値以上であるか否か、又は、該セルの報知されているシステム情報が取得できるか否か、などで判定する方法がある。
その後、無線端末(UE)は、適切なセル(マクロセル)を検出したものとする(S17:Find suitable cell)。
無線端末(UE)は、再び所定の測定時刻(タイミング)において、該マクロセルの測定及びロギングを行う(S18)。
無線端末(UE)は、マクロセルのeNB/RNCと無線リンクを確立してアクティブ状態となった場合、ログを保有している事(Log availability)をeNB/RNCに通知し、eNB/RNCからの該ログの検索(収集)指示(Log retrieval)に従い、eNB/RNCに該ログを報告する(S19)。
図7は、本発明の第2の実施形態におけるログの例を説明する図である。図7(A)は、図7(B)の各測定タイミングにおけるLogged MDTのログ情報の一例を示している(なお、本例ではLTEを想定する)。無線端末(UE)は、アイドル状態で測定、ロギングを周期的に行う。なお、ECGI#200/PCI#20のセルは、この無線端末(UE)にとっては非会員(non−member)CSGセルであり、帰属不可とする。
また、本実施形態では、無線端末(UE)は、カバレッジホール検出時に、周辺にnon−member CSGセルを検出した場合、non−member CSGセルのRSRPと、そのセルIDをログするものとする。
図7(B)に示すように、Logged MDTの周期的な実行の指示を受けた無線端末(UE)は、アイドル状態となり、セル(ECGI#11/PCI#1)に滞在している。
時刻t=t0で、無線端末(UE)は、帰属(サービング)セル(ECGI#11)と隣接セル(PCI#2)の測定とロギングを行う。測定は、サービングセル(ECGI#11)では、RSRP/RSRQ、隣接セル(PCI#2)ではRSRPを仮定している。しかし、隣接セル(PCI#2)についてもRSRQを測定しても良い。
時刻t=t1で、無線端末(UE)はサービングセルの受信品質が劣化し、周辺に帰属可能なセルを見つけられず、カバレッジホールを検出し、“OOS”とログする。なお、“OOS”はオプション扱いとして、必ずしもログしなくても良い。周辺に検出したnon−member CSGセル(ECGI#200/PCI#20)については、RSRPの測定結果をログしている。
カバレッジホールを抜け出した無線端末(UE)は、時刻t=t2で、サービングセル(ECGI#11)、隣接セル(PCI#2)の測定とロギングを行う。
本実施形態によれば、OAMは、無線端末(UE)がカバレッジホール検出時にロギングした測定結果から、該カバレッジホールがnon−member CSGセルの干渉によるものであると判断することができる。
本実施形態においては、カバレッジホールを検出した無線端末(UE)において、周辺に、
・適切なセル(帰属可能なセル)が存在せず、且つ、
・帰属不可能なセルが存在しない場合、
“OOS”をログする。なお、“OOS”のロギングは必須ではない。
一方、カバレッジホールを検出した無線端末(UE)において、周辺に、
・適切なセル(帰属可能なマクロセル)が存在せず、且つ、
・帰属不可能なセルが存在する場合、
“OOS”と、検出された帰属不可能なセルの情報をログする。帰属不可能なセルの情報は、測定結果(RSRP/RSCP)、PCI/PSC、等が考えられる。また、“OOS”のロギングは必須ではない。
<実施形態2の変形例1>
図8は、本発明の第2の実施形態の変形例1のシステムの無線端末(UE)におけるLogged MDT measurementの動作を示す流れ図(フローチャート)である。図9は、本発明の第2の実施形態の変形例1のシステムのシーケンスを示す図である。図5及び図6を参照して説明した前記第2の実施形態との違いは、図5及び図6では、カバレッジホール検出後に、予め定められたサービス、例えば通常サービスを受ける(行う)為の帰属を許可されていない帰属不可能なセルの測定、ロギングをしていた(図5のステップS115、図6のS16)が、図8及び図9の変形例1では、サービングセルの受信品質が滞在(Camp)するのに適したセルとしての所定条件(セル選択基準)を満たさなくなったことを検出してから、カバレッジホールと判定するまで間(図9のS13からS15の破線矢印の期間)、(旧)サービングセルや隣接セルの測定及び測定結果のロギングを継続する(図8のステップS116)とともに、もし、帰属不可能なセルが検出されれば(図8のステップS114のY、図9のS14:CSG(non−member) detection)、帰属不可能なセル(図9のCSG cell(non−member))の測定及び測定結果のロギングを行う(図8のステップS115、図9のS20)点である。カバレッジホールと判定した後(図8のステップS117のY、図9のS15)は、再び適したセルが検出される(図8のステップS106のY、図9のS17)まで測定、ロギングは中断する。
<実施形態2の変形例2>
図10は、本発明の第2の実施形態の変形例2のシーケンス動作を説明する図である。図7の第2の実施形態との違いは、周辺にある帰属不可能なセルがnon−member CSGセルではなく、ブラックリストセル(Black listed cell)ということである。
図10を参照すると、eNB/RNCは、アクティブ状態の無線端末(UE)に、アイドル状態でのLogged MDTのコンフィギュレーション(Idle MDT Configuration)と、カバレッジホール(CH)検出時に、もしブラックリストセルが周辺にあった場合、その測定とロギングを要求する(CH measurement and logging configuration)(S21:Idle MDT configuration+CH meas&logging configuration)。
無線端末(UE)がアイドル状態になると、無線端末(UE)は所定タイミングで測定とロギングを周期的に行う(S22−1、S22−2・・・)。
ある時点で、無線端末(UE)は、帰属セルの受信品質の劣化を検出したものとする(S23:Serving cell degradation detection)。
無線端末(UE)は、所定期間に周辺に帰属可能なセルを検出できない場合、無線端末(UE)はカバレッジホール(CH)を検出する。(S24:Coverage hole detection)。このとき、“OOS”をログしても良い。
無線端末(UE)は、カバレッジホール検出後、周辺にブラックリストセル(Black listed cell)があるか否か検出を試みる。本実施例では、ブラックリストセルが検出されたものとする(S25:Detect black listed cell)。
カバレッジホール検出時に、周辺にブラックリストセルがあれば、無線端末(UE)は、該ブラックリストセルの測定とロギングを行う(S26)。
その後、無線端末(UE)は、適切なセル(例えば、マクロセル)を検出する(S27:Find suitable cell)。
無線端末(UE)は、当該適切なセル、つまりサービングセルと隣接セルの測定及びロギングを行う(S28)。
無線端末(UE)は、サービングマクロセルのeNB/RNCと無線リンクを確立してアクティブ状態となり、eNB/RNCに測定結果を報告する(Log retrieval)(S29)。
本実施形態によれば、OAMは、無線端末(UE)でカバレッジホール検出時に、該カバレッジホールが、ブラックリストセル(Black listed cell)の干渉によるもの、或いは、ブラックリストの設定不備によるもの(該セルはブラックリストから外すべき)であるか、マクロセルのカバレッジ問題かを判断することができる。
<実施形態3>
図11は、本発明の第3の実施形態のシステムの無線端末(UE)におけるLogged MDT measurementの動作を説明する流れ図である。本実施形態では、無線端末(UE)は、カバレッジホール検出時に、周辺にnon−member CSGセルなどの予め定められたサービス、例えば通常サービスを受ける(行う)為の帰属を許可されていない帰属不可能なセルを検出した場合、帰属不可能なセルに関連する周辺情報のロギングを行うものとする。帰属不可能なセルに関連する周辺情報とは、帰属不可能なセルに関する情報だけを含むものではなく、予め定められたサービス、例えば通常サービスを受ける(行う)為の帰属を許可されている帰属可能なセルに関する情報も含み得るものである。
図11を参照すると、無線端末(UE)がアクティブ状態のとき、eNB/RNCからのLogged MDTのコンフィギュレーションメッセージ(Idle MDT Configuration)を受け、Logged MDTの設定を行う(ステップS101)。
無線端末(UE)はアクティブ状態からアイドル状態となると(ステップS102のY)、Logged MDTを開始する(ステップS103)。
帰属(サービング)セルの受信品質が劣化している場合(ステップS104のY分岐)、無線端末(UE)は、隣接セルサーチを行う(ステップS105)。
隣接セルサーチの結果、より適切なセル(Suitable cell)が存在する場合(ステップS206のY)、無線端末(UE)は、サービングセルの再選択(Cell reselection)を行う(ステップS107)。アイドル状態で、Logged MDTの測定時刻(タイミング)となると(ステップS108のY)、無線端末(UE)は、サービングセルの測定を行い、測定データをログする(S109)。このとき、必要に応じて隣接セルの測定を行い、測定結果をロギングしてもよい。なお、測定結果と共に、時刻情報と位置情報もロギングするが、位置情報としては、有効なGNSS位置情報を保有している場合には該GNSS位置情報を、保有していない場合にはRF fingerprintをロギングする。
無線端末(UE)が、マクロセルのeNB/RNCと無線リンクを確立し、アイドル状態からアクティブ状態となると(ステップS110のY)、Logged MDT measurementを終了し、アイドル状態を継続する場合には(ステップS110のN)、ステップS104に戻る。
無線端末(UE)において、隣接セルサーチ(ステップS105)の結果、所定期間に適切なセルが検出できない場合(ステップS106のN)、カバレッジホールを検出し(ステップS111)、測定時刻でなければ(ステップS112のN)、ステップS105に移る。一方、測定時刻であれば(ステップS112のY)、無線端末(UE)は、“OOS”(圏外)をロギングする(ステップS113)。ここで、“OOS”のロギングは必須ではなく、“OOS”をロギングしなくても良い。
そして、帰属不可能なセル(not allowed cell)が検出できるか試みる(ステップS118:Try to detect not allowed cell)。ステップS118の結果、帰属不可能なセル(not allowed cell)が検出された場合(ステップS114のY)、無線端末(UE)は、該帰属不可能なセルに関する周辺情報のロギングを行う(ステップS119)。
図11のステップS119においてロギングされる帰属不可能なセルに関連する周辺情報としては、例えば以下が挙げられる。
(A)帰属不可能なセルの有無。
帰属不可能なセルが存在する場合、該セルの情報(PCI/PSC、及び/又は、ECGI/CGI、他)も含む。
(B)下りパイロット信号の受信強度(RSRP/RSCP)は、予め定められた所定値以上であるが、報知情報を取得することが不可であるセルの有無。該当するセルが存在する(“有”の)場合、該セルの情報(RSRP/RSCP、PCI/PSC、ECGI/CGI、他)も含む。
(C)下りパイロット信号の受信品質(RSRQ/Ec/No)が最大であるセルが帰属可能なセル(又は、直前の帰属セル(serving cell)あるいは隣接セルリスト(NCL)の隣接セルに該当する)か否かの情報。又は、反対に、下りパイロット信号の受信品質(RSRQ/Ec/No)が最大であるセルが帰属不可能なセルか否かの情報。
図12は、本発明の実施形態3のシステムのシーケンスを説明する図である。
図12を参照すると、マクロセルのeNB/RNCは、アクティブ状態の無線端末(UE)に対して、アイドル状態でのLogged MDTのコンフィギュレーション(Idle MDT Configuration)とカバレッジホール(CH)検出時における、帰属不可能なセルに関連する周辺情報のロギングの要求(CH logging configuration)を行う(S31:Idle MDT configuration+CH logging configuration)。
無線端末(UE)がアイドル状態になると、所定タイミングで帰属(サービング)セルであるマクロセルの測定とロギングを周期的に行う(S32−1、S32−2、・・・)。
無線端末(UE)は、サービングセルの受信品質の劣化を検出すると(S33:Serving cell degradation detection)、周辺に、より適した(つまり受信品質の良い)セルがないか否かを確認する。この結果、もし、non−member CSGセル等の帰属不可能なセルを検出しても(S34:CSG cell (non−member)detection)、該帰属不可能なセルへのセル再選択は行わない。
無線端末(UE)は、カバレッジホール(CH)を検出した場合、周辺情報をロギングする(S35:Coverage hole detection+neighbour info logging)。このとき、“OOS”をログしても良い。周辺情報としては、例えば、カバレッジホール(CH)を検出後、もし周辺に帰属不可能なセル(例えばnon−member CSGセル)等があれば、「帰属不可能なセル有」の情報をログする。
その後、無線端末(UE)は、カバレッジホールから抜けだし、適切なセル(マクロセル)を検出したとする(S36:Find suitable cell)。
無線端末(UE)は、再び所定の測定タイミングにおいて、サービングセルであるマクロセルの測定及びロギングを行う(S37)。
無線端末(UE)はマクロセルのeNB/RNCと無線リンクを確立して、アクティブ状態となり、ログを保有している事(Log availability)をeNB/RNC通知し、eNB/RNCからの該ログの検索(収集)指示(Log retrieval)に従い、eNB/RNCに該ログを報告する(S38)。
本実施形態によれば、OAMは、無線端末(UE)がカバレッジホール検出時、該カバレッジホールの周辺状況、特に帰属不可能なセルの存在の有無などを認識することができる。この情報の活用法としては、例えば、もし帰属不可能なセルの存在が報告された場合、該帰属不可能なセルの干渉が原因であると判定し、カバレッジ最適化ではなく、干渉回避(低減)技術の適用をeNB/RNCに指示することが考えられる。
図13は、本発明の第3の実施形態におけるログの例を説明する図である。図13(A)は、図13(B)の各測定タイミングにおけるLogged MDTのログ情報の一例を示す(なお、LTEを想定する)。無線端末(UE)は、アイドル状態で、測定、ロギングを周期的に行う。なお、ECGI#200/PCI#20のセルは、この無線端末(UE)にとっては非会員(non−member)CSGセルで帰属不可とする。
図13(B)において、Logged MDTの周期的な実行の指示を受けた無線端末(UE)は、アイドル状態となり、セル(ECGI#11/PCI#1)に滞在している。
時刻t=t0で、無線端末(UE)は、帰属(サービング)セル(ECGI#11/PCI#1)、隣接セル(PCI#2)の測定とロギングを行う。測定結果は、サービングセル(ECGI#11)では、RSRP/RSRQ、隣接セル(PCI#2)ではRSRPを仮定している。しかし、隣接セル(PCI#2)についてもRSRQを測定しても良い。
時刻t=t1で、サービングセルの受信品質が劣化し、周辺に帰属可能なセルを見つけられず、カバレッジホールを検出し、“OOS”をロギングする。なお、“OOS”はオプション扱いとして、必ずしもログしなくても良い。このとき、無線端末(UE)は、帰属不可能なセルに関連する周辺情報をロギングする。ロギングされる周辺情報として、例えば、
・周辺の帰属不可能なセルの有無(“有”の場合、non−member CSGセルのID(PCI#20 及び/又は ECGI#200)をロギングする)、
・下りパイロット信号の受信強度(RSRP/RSCP)は、予め定められた所定値以上であるが報知情報を取得することが不可であるセルの有無、
・下りパイロット信号の受信品質(RSRQ/Ec/No)が最大であるセルが帰属可能なセル(又は、直前のサービングセルあるいは隣接セルリスト(NCL)の隣接セルに該当する)か否かの情報(又は、反対に、下りパイロット信号の受信品質(RSRQ/Ec/No)が最大であるセルが帰属不可能なセルか否かの情報)、
等が挙げられる。
無線端末(UE)は、カバレッジホールから移動し、時刻t=t2で、無線端末(UE)は、サービングセル(ECGI#11)、隣接セル(PCI#2)の測定とロギングを行う。
本実施形態によれば、OAMは、無線端末(UE)がカバレッジホール検出時、該カバレッジホールの周辺情報(帰属不可能なセルの存在の有無など)を把握することができ、これを基に(例えばマクロセルの)カバレッジ最適化を行うか、マクロセルとCSGセルの干渉回避(低減)技術を適用するかを判断して、実行する
<実施形態3の変形例1>
図11、図12を参照して説明した前記第3の実施形態では、カバレッジホール検出後に、予め定められたサービス、例えば通常サービスを受ける(行う)為の帰属を許可されていない帰属不可能なセルに関する情報をロギングしていたが、第3の実施形態の変形例1では、サービングセルの受信品質が滞在(Camp)するのに適したセルとしての所定条件(セル選択基準)を満たさなくなったことを検出してから、カバレッジホールと判定するまでの期間、(旧)サービングセルや隣接セルの測定及び測定結果のロギングを継続すると共に、帰属を許可されていない帰属不可能なセルに関連する周辺情報をロギングする点である。
すなわち、この変形例1では、図12のS33(Serving cell degradation detection)と、S35のカバレッジホール検出(Coverage hole detection)の間に、サービングセルや隣接セルの測定及び測定結果のロギング、帰属不可能なセルに関連する周辺情報(例えば図12のCSG cell情報)のロギング(neighbor information logging)が挿入される。なお、この変形例1において、図12のS35の「Coverage hole detection+neighbor infor logging」は、カバレッジホール検出(Coverage hole detection)となる。そして、この変形例1では、カバレッジホールと判定した後(図12のS35以降)は、再び適したセルが検出されるまで測定、ロギングは中断する。
<実施形態3の変形例2>
図14は、本発明の実施形態3の変形例2のシステムのシーケンス動作を説明する図である。図12を参照して説明した前記第3の実施形態との相違点は、周辺にある帰属不可能なセルがnon−member CSGセルではなく、ブラックリストセル(Black listed cell)であるということである。
図14を参照すると、eNB/RNCは、コンフィグレーションメッセージでアクティブ状態の無線端末(UE)に対して、アイドル状態でのLogged MDTのコンフィギュレーション(Idle MDT Configuration)とカバレッジホール(CH)検出時に、ブラックリストセルが周辺に存在した場合、該ブラックリストセルなどの帰属不可能なセルに関連する周辺情報のロギングを要求する(S41:Idle MDT configuration+CH logging configuration)。
無線端末(UE)がアイドル状態になると、所定タイミングで測定とロギングを周期的に行う(S42−1、S42−2、・・・)。
ある時点で、無線端末(UE)は、帰属セルの受信品質の劣化を検出したものとする(S43:Serving cell degradation detection)。
無線端末(UE)は、所定期間に周辺に帰属可能なセル(適切なセル)を検出できない場合、無線端末(UE)はカバレッジホール(CH)を検出する(S44:Coverage hole detection)。このとき、“OOS”をロギングしてもよい。
無線端末(UE)は、周辺にブラックリストセル(black listed cell)があるかを検出する(S45:Detect black listed cell)。
無線端末(UE)は、ブラックリストセルの情報を取得し、周辺情報としてロギングを行う(S46)。
無線端末(UE)は、カバレッジホールから移動し、セル検出部14は適切なセル(マクロセル)を検出する(S47:Find suitable cell)。
無線端末(UE)は、サービングセルであるマクロセルの測定及びロギングを行う(S48)。
無線端末(UE)は、マクロセルのeNB/RNCと無線リンクを確立してアクティブ状態となり、保有ログをeNB/RNCに報告する(S49:Log retrieval)。
本実施形態によれば、OAMは、無線端末(UE)がカバレッジホール検出時、ブラックリストセルの有無、及びその情報を認識することができる。これにより、該カバレッジホールが、ブラックリストセルの干渉によるもの、或いは、ブラックリストの設定不備によるもの(該セルはブラックリストから外すべき)であるか、マクロセルのカバレッジ問題かを判断することができる。
<実施形態4>
次に本発明の第4の実施形態を説明する。3GPPでは、所定のエリアに滞在する場合にのみ、Logged MDTの測定、ロギングを、無線端末(UE)に行わせることが検討されている。ここで、所定のエリアとは、例えば、
・無線端末(UE)が位置登録している公衆陸上移動体ネットワーク(Registered Public Land Mobile Network:RPLMN)、
・セル(cell)(32のグローバルセルIDのリスト(UEはこれらのセルに滞在したときにのみ測定をログする))、
・TA、又は、LA、又はRA(UEはこれらTA/LA/RAに属するセルに滞在したときにのみ測定、ログする)
等がある(非特許文献4)。ここで、
TA:Tracking Areaは、LTEでアイドルモードの無線端末(UE)の位置を管理する単位となるエリア、
LA:Location Areaは、UMTSで無線端末(回線交換(CS:Circuit Switched)ドメイン)が位置登録する場合の単位となるエリア(ページングエリア)、
RA:Routing Areaは、UMTSで無線端末(パケット交換(PS:Packet Switched)ドメイン)が位置登録する場合の単位となるエリア。
カバレッジホール検出時、無線端末(UE)は、自局がどこに(どのエリアに)滞在するのかが明確に分からない状態である。このため、Logged MDTの測定、ログが所定エリアに制限されている場合において、無線端末(UE)でカバレッジホール検出時に、自局の滞在箇所が、不明であることから、該箇所が果たして指定された所定のエリアであるか判別できない。
例えば、無線端末(UE)は、カバレッジホール検出時に、測定と測定結果のロギング、あるいは、“OOS(Out Of Service)”とロギングすることを指示されていた場合、実際に測定と測定結果のロギング、及び/又は、“OOS”とロギングすることがない。又は、無線端末(UE)において、どのような条件なら測定と測定結果のロギング、及び/又は、“OOS”とロギングすればよいのかが不明確である。
この問題は、いつ(どの時点で)カバレッジホールと認識するかにも依存する。例えば、無線端末(UE)が所定期間の間に予め定められたサービス、例えば通常サービスを受ける(行う)為の帰属を許可された帰属可能なセルに選択できなかった(報知されるシステム情報を取得できなかった、あるいは、受信品質が所定値未満であった)場合に、カバレッジホールと認識するものとした場合には、該所定期間において、既に自局の滞在するエリアが不明確であることを意味しており、該所定期間における無線端末(UE)の動作についても、本発明の適用対象となる。ここで、上述の所定期間としては、例えば、
・“Camped normally” stateに滞在している間、
・“Any cell selection” stateに滞在している間、
・“Camped on any cell” stateに滞在している間、
等がある。
そこで、本実施形態において、カバレッジホールを検出した場合に、測定と測定結果のロギング、及び/又は、“OOS”をログする条件は以下のいずれかとする。
(I)カバレッジホールになる直前のエリア(PLMN、 Cell/TA/LA/RA)がLogged MDT対象エリアであった場合、無線端末(UE)の滞在するエリアの更新がない限り、Logged MDTは有効であるとみなし、測定と測定結果のロギング、及び/又は、“OOS”をログする。本実施形態では、カバレッジホールを検出してから、所定時間経過するまでの間、測定と測定結果のロギング、及び/又は、“OOS”をログする。あるいは所定回数の測定と測定結果のロギング、及び/又は、“OOS”のロギングを実行する。
(II)カバレッジホールを検出した場合に、利用可能(available)なGNSS情報がある場合、測定と測定結果のロギング、及び/又は、“OOS”をログする。
(III)カバレッジホールを検出した場合、測定したRSRP/RSCPが最高のセルが、Logged MDTの対象エリア(ECGI/CGI)に属する場合、測定と測定結果のロギング、及び/又は、“OOS”をログする。このとき、対象エリアか否かは、過去にロギングをしたPCI/PSCか否か、或いは、ECGI/CGIとPCI/PSCの関係を保持しておき、該関係を基にRSRP/RSCPが最高のセルのPCI/PSCが対象エリアに含まれるか否かで、Logged MDTの対象エリアであるか否かを判断する。なお、RSRP/RSCPの代わりに、RSRQ/Ec/Noなどでも良い。
図15は、本発明の実施形態4の無線端末(UE)の動作を示す流れ図(フローチャート)である。図15は、上記(I)の場合に対応する。
無線端末(UE)がアクティブ状態のとき、測定指示取得部11がeNB/RNCからLogged MDTのコンフィギュレーションメッセージを受け、Logged MDTの設定を行う(ステップS101)。
無線端末(UE)は、アイドル状態となると(ステップS102のY)、測定実施部12により、Logged MDTを開始する(ステップS103)。
帰属(サービング)セルの受信品質が劣化している場合(ステップS104のY分岐)、無線端末(UE)のセル検出部14で隣接セルサーチを行う(ステップS105)。
隣接セルサーチの結果、適切なセルが存在する場合(ステップS106のY)、無線端末(UE)は、該セルへセル再選択を行う(ステップS107)。
そして、アイドル状態の無線端末(UE)は、測定時刻(タイミング)となると(ステップS108のY)、無線端末(UE)の測定部123でサービングセルの測定を行い、測定結果を測定結果保持部124にログする(S109)。このとき、隣接セルについても必要に応じて測定、ロギングを行っても良い。
無線端末(UE)が、eNB/RNCと無線リンクを確立し、アイドル状態からアクティブ状態となると(ステップS110のY)、処理は終了し、アイドル状態の場合(ステップS110のN)、ステップS104に戻る。
隣接セルサーチ(ステップS105)の結果、適切なセルが存在しない場合(ステップS106のN)、無線端末(UE)は、カバレッジホールに滞在していることを検出し(ステップS111)、測定時刻(タイミング)でなければ(ステップS112のN)、ステップS105に移り、測定時刻(タイミング)であれば(ステップS112のY)、無線端末(UE)が滞在するエリアの更新処理を行ったか否かをチェックし(S120:No Change for camping area)、更新処理を行っていない場合(ステップS120のY分岐)、“OOS”(圏外)をロギングする(ステップS121)。
すなわち、本実施形態では、カバレッジホールになる直前のエリアがLogged MDTの対象として指定されたエリアであり、エリアの更新がない限り、カバレッジホールを検出したエリアにおいて、Logged MDTがそのまま有効であるものとみなし、“OOS”(圏外)をロギングする。
<第4の実施形態の変形例1>
図16は、本発明の第4の実施形態の無線端末(UE)の動作の別の例の流れ図(フローチャート)である。図16が図15と相違する点は、図15では、カバレッジホール検出後に、滞在エリアの更新処理を行ったか否かで(図15のステップS120)、“OOS”をロギング(図15のステップS121)するか否かを決定していたのに対し、図16では、サービングセルの受信品質が滞在(Camp)するのに適したセルとしての所定条件を満たさなくなったことを検出してから(図16のステップS104のY)、カバレッジホールと判定するまで(図16のステップS123)、滞在エリアの更新処理が無い場合には(図16のステップS120のY)、(旧)サービングセルや隣接セルの測定及び測定結果のロギングを継続する点(図16のステップS122)である。カバレッジホールと判定した後は、再び適したセルが検出されるまで測定、ロギングは中断する。
図17は、本発明の実施形態4におけるログの例を説明する図である。図17はLTEの例であり、Logged MDTはトラッキングエリア TA1でのみ有効とし、トラッキングエリア TA2では無効である。測定、ロギングは周期的に実行する。図17(B)は、図17(C)の2つのマクロセル及びカバレッジホールを拡大して示した図である。
図17(B)において、Logged MDTの周期的な実行の指示を受けた無線端末(UE)は、アイドル状態となり、マクロセル(ECGI#11/PCI#1)に帰属(滞在)している。時刻t=t1で帰属(サービング)セル、隣接セル(ECGI#22/PCI#2)の測定とロギングを行う。測定は、サービングセル(ECGI#11)では、RSRP/RSRQ、隣接セル(PCI#2)ではRSRPを対象とする。ただし、これらに限定はされず、隣接セルでもRSRQを測定対象としてもよい。
時刻t=t2で、サービングセルの品質が劣化し、無線端末(UE)はカバレッジホールを検出する。このとき、無線端末(UE)が滞在するトラッキングエリアはTA1であるため、“OOS”をロギングする。無線端末(UE)がTA1に滞在しているか否かは、例えばカバレッジホール検出前からトラッキングエリア更新(Tracking Area Update:TAU)を行ったか否かで判定する方法がある。
時刻t=t3で、無線端末(UE)は、帰属セル(ECGI#22)、周辺セル(PCI#1)の測定とロギングを行う。
時刻t=t4で、セル/トラッキングエリア更新(TAU)が行われる。
図17(C)において、無線端末(UE)はトラッキングエリア TA2に滞在中、t=t5でカバレッジホールを検出するが、トラッキングエリアはTA1以外であるため、“OOS”はロギングしない。
なお、図16において、“OOS”とロギングする代わりに、サービングセルの受信品質が滞在(Camp)するのに適したセルとしての所定条件を満たさなくなったことを検出してから(図16のS104のY)、カバレッジホールと判定するまで(図16のS123)、滞在エリアの更新処理が無い場合には、(旧)サービングセルや隣接セルの測定及び測定結果のロギングを継続してもよい。
<実施形態4の変形例1>
図18は、本発明の第4の実施形態の変形例1における無線端末(UE)の動作を示す流れ図(フローチャート)である。図18において、図15と同一ステップには同一ステップ番号が付されている。この変形例1は、上記(II)の場合に対応する。無線端末(UE)において、カバレッジホールを検出した場合に、利用可能(available)なGNSS情報がある場合、“OOS”をログする。
この変形例1では、無線端末(UE)でカバレッジホール検出時(ステップS111)、測定時間になると(ステップS112のY)、無線端末(UE)の制御部15は、GNSS情報が取得可能であるかチェックし(ステップS124)、GNSS情報が入手可能な場合(ステップS124のY)、“OOS”とGNSS情報をロギングする(ステップS125)。なお、無線端末(UE)は、GNSS情報を取得する受信機を備えているものとする。
<実施形態4の変形例2>
図19は、本発明の実施形態4の変形例2における無線端末(UE)の動作を示す流れ図(フローチャート)である。第4の実施形態の変形例2は、上記(III)の場合に対応する。無線端末(UE)において、カバレッジホールを検出した場合、測定したRSRP/RSCPが最も高いセルが、Logged MDTの対象エリア(ECGI/CGI)に属する場合、OOS”をログする。図19において、図15と同一ステップには同一ステップ番号が付されている。
この変形例2では、無線端末(UE)でカバレッジホール検出時(ステップS111)、測定時間になると(ステップS112のY)、測定実施部12では、測定を行ったセルに関して測定結果RSRP/RSCPを比較し(ステップS126)、該RSRP/RSCPが最も高いベストなセル(best cell)がLogged MDTの有効なエリア(validity area)に所属するか否かチェックし(ステップS127:Best cell belong to validity area)、ベストなセルが有効なエリアに所属する場合(ステップS127のY)、“OOS”と、GNSS情報をロギングする(ステップS125)。なお、RSRP/RSCPの代わりに、RSRQ/Ec/Noでも良い。
前記本実施形態において、カバレッジホールに滞在した無線端末(UE)は、周辺セルをサーチし、予め定められたサービス、例えば通常サービスを受ける(行う)為の帰属を許可されていない帰属不可能なセルが1つも存在しない場合、“OOS”をログし、帰属不可能なセルが1つ又は複数存在する場合、“OOS”と、1つ又は複数の帰属不可能なセルの情報をログする(帰属不可能なセルが存在する場合、ログするセル情報は、該セルのRSRP/RSCP、 PCI/PSC等である)。
<実施形態5>
次に本発明の第5の実施形態を説明する。前記第4の実施形態で説明したように、カバレッジホールに直面(検出)した場合に測定又は記録に関する第2の条件は、以下の(1)〜(4)の条件、又は、それらの組み合わせである。なお、本実施の形態では、第2の条件の一例として“OOS”とログする条件を示す。
(1)カバレッジホールになる直前に、Logged MDTが有効であった(MDT measurementを実行していた)。
(2)カバレッジホールになる直前のエリア(PLMN、Cell/TA/LA/RA)がLogged MDTの対象エリアである。
(3)利用可能なGNSS情報を保有している場合である。
(4)RSRP/RSCP(或いは、RSRQ/Ec/No)の最も大きいセルがLogged MDTの対象エリア(ECGI/CGI)に属する。
なお、これらの条件は、カバレッジホールを検出した場合に、周辺の予め定められたサービス、例えば通常サービスを受ける(行う)為の帰属を許可されていない帰属不可能なセルに関連する情報(周辺情報)を記録する本発明の実施形態についても適用可能である。さらに、カバレッジホールを検出する前段階における動作に対しても適用可能である。
前記第4の実施形態では、上記条件(2)に関して、カバレッジホール検出時、直前のエリア(Logged MDTの対象エリアとして指定されている)から、エリアの更新がない限り、Logged MDTが有効とみなしている。
本実施形態では、カバレッジホール検出してから、所定時間経過するまで、あるいは、所定の測定及びログの回数に達するまで、周辺セル(非会員CSG)の受信品質の測定とログを行う。
上記条件(3)は、利用可能なGNSS情報を保有している場合である。位置情報が無い単なる”OOS”では情報として不足していることも考えられる。
上記条件(4)に関して、システム情報(Master Information Block:MIB/System Information Block:SIB)を取得できなくても、RSRP/RSCPは取得可能である。過去にロギングしたPCI/PSCかどうかで判断する。
本実施形態では、最大のRSRP/RSCPのセルのPCI/PSCもログとして保存し、報告する。
図20は、本発明の第5の実施形態のシステムのシーケンス動作を示す図である。
マクロセル2のeNB/RNCは、コンフィグレーションメッセージにて、アクティブ状態の無線端末(UE)に対して、カバレッジホール(CH)検出時に、周辺にnon−member CSGセルが周辺に存在した場合、non−member CSGセルの測定とロギングすることを指示する(S51::Idle MDT configuration+CH meas&logging configuration)。無線端末(UE)の測定指示取得部11は、このメッセージを受け、上記指示を取得し、測定実施部12を制御する。
無線端末(UE)がアイドル状態になると、測定実施部12で測定とロギングを周期的に行う(S52−1)。
無線端末(UE)は、セルの再選択/更新を行う(S53:Cell reselection/update)。図20では、無線端末(UE)は、マクロセル2からマクロセル1を選択する。
無線端末(UE)は、測定実施部12で測定とロギングを周期的に行う(S52−2)。
無線端末(UE)は、non−member CSGセルが周辺に存在することを検出する(S54:CSG cell(non−member) detection)。
無線端末(UE)は、カバレッジホールを検出すると、測定実施部12で、“OOS”をロギングする(S55:CH detection+“OOS” logging)。
無線端末(UE)は、カバレッジホールを検出した後、測定実施部12で、周辺セル、non−member CSGセルの受信品質の測定を行い、ロギングを行う(S56)。
無線端末(UE)は、セル検出部14で適切なセル(マクロセル1)を検出する(S57:Find suitable cell)。
無線端末(UE)は、測定実施部12でマクロセル1の測定及びロギングを行う(S58)。
無線端末(UE)の制御部15は、マクロセル1のeNB/RNCと無線リンクを確立してアクティブ状態となり、無線端末(UE)の測定結果報告部13は、測定結果の保有ログをマクロセル1のeNB/RNCに報告する(S59:Log retrieval)。
本実施形態によれば、無線端末(UE)がカバレッジホール検出時、所定の測定及びログの回数に達するまで、周辺セル(non−member CSGセル)の受信品質の測定とログを行うことで、カバレッジホール周辺の詳細情報を取得可能としている。
図21は、本発明の第5の実施形態におけるLogged MDTのログを説明する図である。図21(A)は、図21(B)の各タイミングにおけるLogged MDTのログの一例を示している。無線端末は測定・ログを周期的に行う。ECGI#200/PCI#20のセルはnon−member CSGセルで帰属不可である。
図21(B)において、Logged MDTの周期的な実行の指示を受けた無線端末(UE)は、アイドル状態となり、マクロセル2(ECGI#22/PCI#2)に滞在(帰属)している。時刻t=t0で帰属(サービング)セル、隣接セル(ECGI#11/PCI#1)の測定とロギングを行う。測定結果は、サービングセル(ECGI#22)では、RSRP/RSRQ、隣接セル(PCI#1)ではRSRPである。
無線端末(UE)はマクロセル2からマクロセル1に移動し、時刻t=t1でサービングセル(ECGI#11/PCI#1)、隣接セル(ECGI#22/PCI#2)の測定とロギングを行う。測定結果は、サービングセル(ECGI#11)では、RSRP/RSRQ、隣接セル(PCI#2)ではRSRPである。なお、隣接セルで、RSRQ/Ec/Noを測定してもよい。
時刻t=t2で、サービングセルの品質が劣化し、無線端末(UE)はカバレッジホールを検出する。このとき、無線端末(UE)はnon−member CSGセルの受信品質を測定し、サービングセル(ECGI#11)では“OOS”、non−member CSGセルではRSRPとそのID(PCI#20)をロギングする。
時刻t=t3で、無線端末(UE)は、周辺に帰属不可能なセルの存在を検出し、サービングセル(ECGI#22)の測定結果、及び、non−member CSGセルの測定結果RSRP/RSRQ)とセルID(PCI#20)又は、別の隣接セルのマクロセルの測定結果とID(ECGI#200)をロギングする。
上述の実施形態においては、「第1の条件」の1つの「(a)第1のセルの選択が不可能な状況を検出した事」や、「(b)帰属中のサービングセルの受信品質がセル選択基準を満たさなくなった事」を例として説明を行った。しかしながら、その他の第1の条件、「(c)無線端末が帰属中のサービングセルの受信品質がセル選択基準を満たさなくなってから所定期間経過した事」や、「(d)無線端末が第2のセルの検出を行う状態に遷移した事」についても本発明の上述の実施形態が適用可能であることは勿論である。
例えば、(c)を用いる場合、(b)の例において、第1の条件を満たす前に、無線端末が保有するタイマーに用いてセル選択基準を満たさなくなってから所定期間経過したか否かを判定するステップを追加するようにしてもよい。
また、(d)を用いる、該「第2のセルの検出を行う状態に遷移した事」を、「“Any cell selection” stateや“Camped on any cell” stateに遷移した事」として本発明を適用してもよい。
さらに、上述の実施の形態においては、“カバレッジホール”に注目して説明を行ったが、その他のカバレッジ問題に対しても適用は可能である。その一例として、“パイロットポルーション(Pilot Pollution)”がある。
パイロットポルーションは、例えば、隣接セル間のオーバーラップが大きい為に干渉レベルが高く、サービングセルの受信電力も(比較的)高く、セル特定(スループット等)は低い、状況(エリア)において生じる現象である。
パイロットポルーションに相当する「第1の条件」としては、例えば
「帰属中のサービングセルの受信品質が第1のレベル未満であり、且つ、隣接する(少なくとも1つの)セルの受信品質が第2のレベル以上である事」や、
「帰属中のサービングセルの受信品質が第3のレベル未満であり、且つ、隣接する(少なくとも1つの)セルの受信品質がサービングセルの受信品質よりも所定オフセット(正又は負の値)だけ高い事」
等が挙げられる。
そして、これらの第1の条件を満たした場合、予め定められたサービスを受ける(行う)為の帰属を許可されていないセルに関連する情報(周辺情報)を記録(ロギング)する。
なお、当該第1の条件を満たした時点で1度だけ該周辺情報のロギングを行っても良いし、当該第1の条件を満たし続けている間、ずっと該周辺情報(例えば周期的に)をロギングし続けても良い。後者の場合、例えば、後にカバレッジホールを検出した場合には、ロギングを中断しても良い。
無線端末からの該周辺情報の報告を基に、無線ネットワーク側ではカバレッジ問題(この場合はパイロットポルーション)を認識することができ、適切な対処(最適化)を実行することができる。
ここで、位置情報としてGNSS位置情報の他に、LCS(Location Service) sessionにて取得する位置情報を利用しても良い。また、無線端末において無線カバレッジのカバレッジホールを検出した時の追加情報として、端末が折りたたみ時状態であった、バックライトを点滅時であった、などの端末状態を報告させたり、端末の移動速度などの端末状況を報告させたりしても良い。
なお、上記の非特許文献の各開示を、本書に引用をもって繰り込むものとする。本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の請求の範囲の枠内において種々の開示要素(各請求項の各要素、各実施例の各要素、各図面の各要素等を含む)の多様な組み合わせないし選択が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
10 無線端末
11 測定指示取得部
12 測定実施部
13 測定結果報告部
14 セル検出部
15 制御部
20 基地局/基地局制御局
21 測定指示部
22 測定結果取得部
23 測定結果報告部
24 無線パラメータ設定変更部
30 OAM/SONサーバ
31 測定結果取得部
32 無線パラメータ設定指示部
121 測定実施判定部
122 カバレッジ問題検出部
123 測定部
124 測定結果保持部

Claims (13)

  1. 無線局から送信された測定指示情報を受け、前記測定指示情報に従って測定と記録を行う測定実施部と、
    無線端末のアイドル状態又はアクティブ状態を管理する制御部と、
    を備え、
    前記制御部で管理する前記無線端末の状態がアイドル状態であるときに、前記測定実施部は予め定められたサービスに関して帰属を許可されていないセルを検出すると、前記無線端末の最新の帰属エリアが予め定められた所定のエリアであることを条件に、前記予め定められた所定のエリアであれば、前記帰属を許可されていないセルに関する測定と記録を行う、無線端末。
  2. 前記エリアとは、Public Land Mobile Network (PLMN)、セル、Tracking Area (TA)、Location Area(LA)、又はRouting Area(RA)のいずれかである、請求項1に記載の無線端末。
  3. 前記予め定められたサービスに関して帰属を許可されていないセルは、前記無線端末がアクセスを制限されているClosed Subscriber Groupのセル(CSGセル)、である請求項1に記載の無線端末。
  4. 前記予め定められたサービスに関して帰属を許可されていないセルは、前記無線端末がLimited Serviceを受けるために帰属することを許可されているセル、である請求項1又は2に記載の無線端末。
  5. 無線端末と、前記無線端末と無線で通信する無線局を備えた無線通信システムであって、
    前記無線局は、前記無線端末に測定指示情報を送信する測定指示部を備え、
    前記無線端末は、
    前記無線局から送信された前記測定指示情報を受け、前記測定指示情報に従って測定と記録を行う測定実施部と、
    前記無線端末のアイドル状態又はアクティブ状態を管理する制御部と、
    を備え、前記制御部で管理する前記無線端末の状態がアイドル状態であるときに、前記測定実施部は予め定められたサービスに関して帰属を許可されていないセルを検出すると、前記無線端末の最新の帰属エリアが予め定められた所定のエリアであることを条件に、前記予め定められた所定のエリアであれば、前記帰属を許可されていないセルに関する測定と記録を行う、無線通信システム。
  6. 無線端末による無線通信方法であって、
    無線局から送信された測定指示情報を受け、前記測定指示情報に従って測定と記録を行い、
    前記無線端末のアイドル状態又はアクティブ状態を管理し、
    アイドル状態であるときに、予め定められたサービスに関して帰属を許可されていないセルを検出すると、前記無線端末の最新の帰属エリアが予め定められた所定のエリアであることを条件に、前記予め定められた所定のエリアであれば、前記帰属を許可されていないセルに関する測定と記録を行う、無線通信方法。
  7. 前記エリアとは、Public Land Mobile Network (PLMN)、セル、Tracking Area (TA)、Location Area(LA)、又はRouting Area(RA)のいずれかである、請求項に記載の無線通信方法。
  8. 前記予め定められたサービスに関して帰属を許可されていないセルは、前記無線端末がアクセスを制限されているClosed Subscriber Groupのセル(CSGセル)、である請求項に記載の無線通信方法。
  9. 前記予め定められたサービスに関して帰属を許可されていないセルは、前記無線端末がLimited Serviceを受けるために帰属することを許可されているセル、である請求項又はに記載の無線通信方法。
  10. 無線端末を構成するコンピュータに、
    無線局から送信された測定指示情報を受け、前記測定指示情報に従って測定と記録を行う測定実施処理と、
    前記無線端末のアイドル状態又はアクティブ状態を管理する制御処理と、
    を実行させるプログラムであって、
    前記制御処理で管理する前記無線端末の状態がアイドル状態であるときに、前記測定実施処理は、予め定められたサービスに関して帰属を許可されていないセルを検出すると、前記無線端末の最新の帰属エリアが予め定められた所定のエリアであることを条件に、前記予め定められた所定のエリアであれば、前記帰属を許可されていないセルに関する測定と記録を行う、プログラム。
  11. 前記エリアとは、Public Land Mobile Network (PLMN)、セル、Tracking Area (TA)、Location Area(LA)、又はRouting Area(RA)のいずれかである、請求項1に記載のプログラム。
  12. 前記予め定められたサービスに関して帰属を許可されていないセルは、前記無線端末がアクセスを制限されているClosed Subscriber Groupのセル(CSGセル)、である請求項1に記載のプログラム。
  13. 前記予め定められたサービスに関して帰属を許可されていないセルは、前記無線端末がLimited Serviceを受けるために帰属することを許可されているセル、である請求項1又は1に記載のプログラム。
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