JP6024574B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、1または複数の周辺機器が装着可能になった画像形成装置に関する。
画像形成装置には、その周辺機器として例えば、プリントアウトされた記録シートに対して、整合、穴あけ(パンチング)、ステープル、折り畳み等の各種処理(後処理)を実行する後処理装置が装着される場合がある。画像形成装置に後処理装置が装着されると、画像形成装置と後処理装置とは通信が可能になる。
画像形成装置は、後処理装置が装着されていると、プリントジョブの実行に際し、後処理の要否、後処理の条件等をユーザーが設定できるように、操作パネルに所定の画面を表示する。しかし、後処理装置は、例えば故障等によって画像形成装置から取り外される場合がある。このために、画像形成装置は、電源が投入されるごとに、後処理装置が装着されているのか装着されていないのかを、例えば後処理装置との通信に基づいて判定する初期通信処理を実行する。
画像形成装置は、後処理装置が装着状態であると判定されると、装着された後処理装置の種類に対応した操作パネルの画面の初期設定処理を実行する。
画面の初期設定処理とは、具体的には、装着された後処理装置が例えばステープル綴じが可能な種類のものであれば、通常のプリント機能による枚数や濃度などのユーザーからの指定を受け付けるための表示画面とは別に、ステープル綴じの実行や機能選択などを受け付けるための表示画面を生成して操作パネルに表示させる処理である。ユーザーは、この表示画面からステープル綴じの実行指示などを行うことができる。
一方、後処理装置が装着されていない非装着状態と判定されると、後処理装置に関する操作パネルの画面の初期設定は不要になる。
初期通信処理では、画像形成装置は、発信した初期通信信号に対する応答信号の受信の有無に基づいて、後処理装置の装着および非装着を判定する。画像形成装置に後処理装置が装着されている場合には、当該後処理装置が初期通信信号を受信すると、応答信号を画像形成装置に送信する。
画像形成装置は、初期通信信号の発信から基準時間内に応答信号を受信すると、後処理装置が装着状態であると判定する。しかし、基準時間が経過しても応答信号を受信しない場合には、通信エラーや応答遅れなどが発生している可能性を考慮して、初期通信信号を再発信するリトライ通信が実行される。
リトライ通信は、通常、2回以上にわたって実行される。リトライ通信によっても、所定の基準時間内に応答信号を受信しない場合には、後処理装置が非装着状態であると判定する。リトライ通信については、特許文献1および2に開示されている。
画像形成装置は、初期通信信号の発信に対する応答信号を受信できれば、装着されている後処理装置の種類を特定して、後処理装置の種類に基づいて後処理に関する操作パネルの画面を初期設定する。初期設定が終了すると、ユーザーは、操作パネルの画面上で後処理機能の選択や実行指示などの入力操作を行えるようになり、その後、プリント動作の開始を指示することができる。
画像形成装置に装着される後処理装置は、1台に限られず、種類の異なる複数の後処理装置が装着される場合もある。
例えば、穴機能を有する第1後処理装置でパンチ穴を開けられた記録シートを、ステープル綴じ機能を有する第2後処理装置に搬送し、パンチ穴を開けられた複数枚の記録シートの束を第2後処理装置でステープル綴じして出力する構成などである。
このように2台以上の後処理装置が装着される場合には、画像形成装置と第1後処理装置間で通信が可能になり、第1後処理装置と第2後処理装置間で通信が可能になるというように、画像形成装置、第1後処理装置、第2後処理装置・・・第n後処理装置が連続的に接続される構成(連続装着)とされることがある。
連続装着の場合、第1後処理装置が第2後処理装置の装着判定を行い、第2後処理装置が第3後処理装置の装着判定を行うようになるので、画像形成装置は、第1後処理装置を介して第2後処理装置などの他の後処理装置の判定結果を取得することができる。従って、1台の後処理装置が装着されている場合よりも連続装着の場合の方が、その判定に要する時間が長くかかることになる。
特開2011−49852号公報 特開2001−273220号公報
上記のような初期通信処理では、画像形成装置に後処理装置が装着されていると、通信エラーや応答遅れなどが発生しなければ、通常は、最初の初期通信信号の発信から所定の基準時間内に、後処理装置が発信した応答信号を受信することができる。従って、後処理装置が装着状態であることを、比較的短時間で判定することができる。
これに対して、画像形成装置に後処理装置が装着されていない場合には、最初に初期通信信号を発信してから所定の基準時間が経過しても応答信号を受信しないために、リトライ通信が複数回にわたって実行される。そして、リトライ通信によっても応答信号を受信しない場合に、後処理装置が非装着状態であると判定される。
このことから後処理装置が非装着状態の場合には、装着されている場合よりもその判定に要する時間が長くなる。これにより、その後に実行される操作パネルの画面の初期設定処理の開始が遅れることになる。この初期設定処理の開始の遅れは、複数の後処理装置が連続装着されている場合に装着台数が増えるに従って、さらに顕著になる。
操作パネルの初期設定処理の開始が遅れると、それだけユーザーは、電源が投入されてから操作パネルの画面上における後処理機能の選択などの入力操作を比較的長い時間にわたって待たされることになる。また、ユーザーは、後処理機能の選択などの自己の入力操作を終えていなければプリントジョブの実行指示も行えないので、それだけジョブ開始も遅れることになり、ユーザーの利便性が損なわれるおそれがある。
上記のような問題は、後処理装置に限られず、画像形成装置に装着可能な周辺機器、例えば自動原稿搬送装置や原稿読取装置の装着と非装着を判定する場合に同様に生じ得る。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、後処理装置などの周辺機器が画像形成装置に装着される可能性を有する構成において、非装着状態であることを判定する時間を短縮して、ユーザーの利便性が損なわれることを抑制できる画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る画像形成装置は、1または複数の周辺機器の装着が可能であり、装着された周辺機器との間で通信が可能になる画像形成装置であって、不揮発性の記憶手段と、電源が投入されると、初期通信信号を発信して、設定される判定時間内に周辺機器からの応答信号を受信した場合には周辺機器が装着状態であると判定し、前記判定時間内に応答信号を受信しない場合には周辺機器が非装着状態であると判定して、その判定結果を前記記憶手段に記憶させる初期通信処理を実行する制御手段と、を備え、前記制御手段は、初期通信処理の実行に際して、前回の初期通信処理による判定結果として前記記憶手段に非装着状態が記憶されている場合には、前記判定時間を、前記記憶手段に装着状態が記憶されている場合よりも短く設定することを特徴とする。
また、前記制御手段は、前記判定時間内に、前記初期通信信号を複数回、時間間隔をあけて発信し、発信された初期通信信号に対する前記周辺機器からの応答信号が受信されるのを待つとしても良い。
ここで、前記制御手段は、前記判定時間を、最初の初期通信信号の発信から、最後の初期通信信号に対する応答信号の受信を確認するための所定時間が経過したときまでの時間とし、前記時間間隔および前記発信回数のいずれか一方または両方を変更することにより、当該判定時間を可変設定するとしても良い。
また、前記制御手段は、前回の初期通信処理による判定結果として前記記憶手段に非装着状態が記憶されている場合には、前記時間間隔および前記発信回数のいずれか一方または両方を、前記記憶手段に装着状態が記憶されている場合よりも減少させるとしても良い。
さらに、n(但し、nは2以上の整数)個の周辺機器が装着可能であり、自装置に装着された周辺機器を第1番目の周辺機器とすると、自装置と第1番目の周辺機器との間で相互に通信が可能になると共に、第m番目(但し、mは1以上の整数かつ(n−1)以下の整数)の周辺機器に、第(m+1)番目の周辺機器が装着されている場合には、第m番目の周辺機器と第(m+1)番目の周辺機器との間で相互に通信が可能であり、第m番目の周辺機器が第(m+1)番目の周辺機器の装着確認を行い、その確認結果が通信可能な周辺機器同士間を通じて第1番目の周辺機器に通知される構成であり、前記制御手段は、初期通信処理において、第1番目の周辺機器から受信した応答信号に基づいて1個以上の周辺機器が装着状態であると判定すると、その判定結果を前記記憶手段に記憶させ、前回の初期通信処理による判定結果として前記記憶手段にp(但し、pは1以上の整数)個の周辺機器の装着状態が記憶されている場合には、q(但し、pよりも大きい整数)個の周辺機器の装着状態が記憶されている場合よりも、前記時間間隔および前記発信回数のいずれか一方または両方を減少させるとしても良い。
また、前記判定時間は、前記初期通信信号の発信回数に前記時間間隔を乗じた時間であるとしても良い。
さらに、前記周辺機器は、当該画像形成装置からプリントアウトされるシートに対して所定の後処理を実行する後処理装置であるとしても良い。
本発明に係る画像形成装置では、前回の初期通信処理によって周辺機器の非装着状態が判定された場合には、今回の初期通信処理の実行時においても当該周辺機器が非装着状態である蓋然性が高いことから、初期通信処理を実行する際に、当該周辺機器が非装着状態と判定するために要する判定時間を、前回、装着状態が判定されていた場合に設定される時間よりも短く設定している。これにより、周辺機器が実際に非装着状態である場合には、比較的短い時間で非装着状態と判定することが可能になる。その結果、画像形成装置の電源が投入されてからプリントを実行可能になるまでの時間を短縮することができ、ユーザーにとっての利便性が向上する。
本発明の実施形態1に係るMFPの正面側から見た構成を示す模式図である。 MFPの制御系を説明するためのブロック図である。 MFPのメインCPUが実行する初期通信処理の信号の流れを説明するためのシーケンス図である。 メインCPUにおいて実行される制御のメインルーチンを示すフローチャートである。 メインCPUが図4のステップS11で実行する初期通信処理の処理手順を示すフローチャート(サブルーチン)である。 実施形態1において実行される初期通信処理の具体例における信号の流れを説明するためのシーケンス図である。 実施形態1において実行される初期通信処理の他の具体例における信号の流れを説明するためのシーケンス図である。 実施形態2における初期通信処理の処理手順(サブルーチン)を示すフローチャートである。 実施形態2において実行される初期通信処理の他の具体例における信号の流れを説明するためのシーケンス図である。 実施形態2において実行される初期通信処理の他の具体例における信号の流れを説明するためのシーケンス図である。 実施形態3における初期通信処理の処理手順(サブルーチン)を示すフローチャートである。 実施形態3において実行される初期通信処理の具体例における信号の流れを説明するためのシーケンス図である。 実施形態3において実行される初期通信処理の他の具体例における信号の流れを説明するためのシーケンス図である。
[実施形態1]
以下に、本発明に係る画像形成装置の実施形態について、MFP(Multiple Function Peripheral)に基づいて説明する。
<MFP>
図1は、本実施形態のMFP10の正面側から見た構成を示す模式図である。
図1では、MFP10に、周辺機器としての第1後処理装置21が装着され、第1後処理装置21に第2後処理装置22が装着され、第2後処理装置22に第3後処理装置23が装着される連続装着状態を示している。
図1に示すように、MFP10は、記録シート上に画像を形成するプリント部11と、プリント部11上に設けられた画像読取部15とを備えている。MFP10の正面側部分には、各種データの入力および表示を行う操作パネル14が設けられている。
画像読取部15は、自動原稿搬送装置(ADF)によって画像読取部15上に搬送される原稿、あるいは、画像読取部15上にセットされた原稿の画像を読み取る。
プリント部11は、画像読取部15において読み取られた原稿の画像データ、ネットワーク(例えばLAN)を介して外部の端末装置から入力される画像データ等に基づいて、モノクロの画像を、記録用紙、OHPシート等の記録シートに形成する。
プリント部11の中央部には、周知の電子写真方式によってトナー画像を形成する画像形成処理部11Aが設けられている。画像形成処理部11Aは、感光体ドラム11aと、感光体ドラム11aの周囲にそれぞれ配置された帯電装置11b、露光装置11c、現像装置11d、転写ローラー11eとを有している。
感光体ドラム11aは、図1に矢印Aで示す方向に回転駆動される。帯電装置11bは、感光体ドラム11aの上部に対して左側(正面から奥側に向って左側。以下において、単に「左側」と称し、反対側を「右側」と称する)に設けられている。帯電装置11bに対して感光体ドラム11aの回転方向の下流側には、露光装置11c、現像装置11d、転写ローラー11eが順番に設けられている。
帯電装置11bは、回転状態になった感光体ドラム11aの表面を一様に帯電する。
帯電された感光体ドラム11aの表面は、露光装置11cから照射されるレーザ光Lによって露光される。
露光装置11cは、画像データに対応したレーザ光Lを感光体ドラム11aの表面に照射する。これにより、感光体ドラム11aの表面上に静電潜像が形成される。
現像装置11dは、感光体ドラム11aの表面に形成された静電潜像をトナーによって現像する。これにより、感光体ドラム11aの表面上の静電潜像はトナー画像として可視化される。
転写ローラー11eは、感光体ドラム11aの右側において、感光体ドラム11aに接触した状態で設けられており、感光体ドラム11aの回転に追従して矢印Bで示す方向に回転する。転写ローラー11eと感光体ドラム11aとの間には転写ニップTが形成されている。
現像装置11dの下方には、記録用紙、OHPシート等の記録シートSを複数枚収容できるカセット11fが設けられている。カセット11fの右側の端部の上側には、カセット11f内の記録シートSを1枚ずつ繰り出す給紙ローラー11gが設けられている。給紙ローラー11gによって繰り出される記録シートSは、給紙センサー11sによって検出された後に、感光体ドラム11aの下方に設けられたタイミングローラ対11hに向って上方へ搬送される。
記録シートSは、タイミングローラ対11hによって、感光体ドラム11aのトナー画像が転写ニップTへ到達するタイミングに合わせて転写ニップTへ搬送されて、転写ニップTを通過する。
感光体ドラム11a上に形成されたトナー画像は、転写ニップTを通過する記録シートSに、転写ローラー11eに印加された転写電圧によって発生する転写電界の作用によって転写される。トナー画像が転写された記録シートSは、感光体ドラム11aから剥離されて定着部11kへ搬送される。
定着部11kは、記録シートS上の未定着のトナー画像を加熱して記録シートSに加圧する。これにより、トナー画像が記録シートS上に定着される。トナー画像が定着された記録シートSは、定着部11kの上側に設けられた排紙経路11mへ供給される。
排紙経路11mは、定着部11kを通過した記録シートSを、左側の側方に向けて搬送する。排紙経路11mを搬送される記録シートSは、排出センサー11tによって検出された後に、排出ローラー11nによって、プリント部11から左側に向って排出(プリントアウト)される。
<後処理装置>
図1に示すように、第1後処理装置21は、排出ローラー11nによって、プリント部11から排出される記録シートSを受け取ることができるように、画像読取部15の下側に配置されている。この第1後処理装置21は、本実施形態では、プリント部11からプリントアウトされた記録シートを、右側から左側方向へ水平状態で搬送する水平搬送ユニットになっている。第1後処理装置21には、記録シートSを搬送するための各種処理を実行させる第1後処理CPU21aが設けられている。
第2後処理装置22は、第1後処理装置21にて搬送される記録シートを受け取るように、MFP10の左側に配置されている。第2後処理装置22は、本実施形態では、第1後処理装置21にて搬送される複数枚の記録シートを揃えて、一括して「Z」状態に折り畳む紙折りユニットになっている。第2後処理装置22には、記録シートの折り畳み処理に必要とされる各種処理を実行させる第2後処理CPU22aが設けられている。
第3後処理装置23は、第2後処理装置22の左側に配置されている。第3後処理装置23は、プリント部11からプリントアウトされて、第2後処理装置22において紙折り処理されることなく通過した記録シート、または、紙折りされた後の記録シートに対して穴開け処理を実行するパンチユニットになっている。
第3後処理装置23には、記録シートに対して穴開け処理に必要とされる各種処理を実行させる第3後処理CPU23aが設けられている。なお、穴開け処理に限られず、例えばステープル綴じ処理などであっても良い。
<MFPの制御系>
図2は、MFP10の制御系を説明するためのブロック図である。MFP10には、メインCPU12aとサブCPU12bとが設けられている。
メインCPU12aは、記録シートの搬送等を制御する。サブCPU12bは、画像読取部15、プリント部11における画像形成処理部11Aおよび定着部11kのそれぞれを制御する。メインCPU12aは、サブCPU12bを制御する。
メインCPU12aには、プリント部11に設けられた給紙センサー11sの出力、排出センサー11tの出力がそれぞれ与えられている。
また、メインCPU12aはメインモーター駆動回路12dを制御する。メインモーター駆動回路12dは、記録シートSの搬送等のためにプリント部11に設けられたメインモーター11xの駆動回路である。同様に、メインCPU12aは、給紙モーター駆動回路12eを制御する。給紙モーター駆動回路12eは、給紙ローラー11gを駆動する給紙モーター11yの駆動回路である。さらに、メインCPU12aは、排出モーター駆動回路12fを制御する。排出モーター駆動回路12fは、排出ローラー11nを駆動する排出モーター11zの駆動回路である。
メインCPU12aは、揮発性のメモリーであるRAM12gおよび不揮発性のバックアップメモリー12hのそれぞれに対して、データの書き込み(記憶)、読み出しを行う。RAM12gは、プログラム実行時のワークエリアとなる。
バックアップメモリー12hは、画像形成処理の調整等のためのデータ、後述する初期通信処理によって得られるバックアップデータ等を記憶する。なお、バックアップメモリー12hには、例えばフラッシュメモリー、書き換え可能なROM、バックアップ電源に接続されたRAMなどの不揮発性の記憶手段を用いることができる。
メインCPU12aには通信ポートPoが設けられている。この通信ポートPoは、MFP10に第1後処理装置21が装着された場合に、第1後処理装置21の第1後処理CPU21aとの間で第1通信ライン24を形成(確立)する。第1通信ライン24が形成されると、メインCPU12aは第1後処理CPU21aとの間で相互に非同期通信(UART通信)が可能になる。
また、第1後処理装置21に対して第2後処理装置22が装着されると、第1後処理CPU21aと第2後処理CPU22aとの間に第2通信ライン25が形成(確立)される。第2通信ライン25が形成されると、第1後処理CPU21aは第2後処理CPU22aとの間で相互に非同期通信(UART通信)が可能になる。
さらに、第2後処理装置22に対して第3後処理装置23が装着されると、第2後処理CPU22aと第3後処理CPU23aとの間に第3通信ライン26が形成(確立)される。第3通信ライン26が形成されると、第2後処理CPU22aは第3後処理CPU23aとの間で相互に非同期通信(UART通信)が可能になる。
第1後処理CPU21aには、MFP10のメインCPU12aの通信ポートPoと第1通信ライン24を確立するための通信ポートと、第2後処理CPU22aと第2通信ライン25を確立するための通信ポートが設けられている。
また、第2後処理CPU22aには、第1後処理CPU21aと第2通信ライン25を確立するための通信ポートと、第3後処理CPU23aと第3通信ライン26を確立するための通信ポートが設けられている。
さらに、第3後処理CPU23aには、第2後処理CPU22aと第3通信ライン26を確立するための通信ポートと、さらに別の後処理装置と別の通信ラインを確立するための通信ポートが設けられている。
メインCPU12aは、MFP10の電源オン時に、MFP10に、1または複数の後処理装置の装着状態、あるいは、後処理装置の非装着状態を判定するために初期通信処理を実行する。この初期通信処理では、ここでは第1後処理装置のみの装着状態(以下、「第1装着状態」とする)、第1後処理装置21と第2後処理装置22の装着状態(以下、「第2装着状態」とする)、第1後処理装置21と第2後処理装置22と第3後処理装置23の装着状態(以下、「第3装着状態」とする)、第1後処理装置21が装着されていない状態(全ての後処理装置が装着されていない状態、以下、「非装着状態」とする)のいずれであるかが判定される。
<初期通信処理の概要>
次に、メインCPU12aが実行する初期通信処理の概要について説明する。
初期通信処理では、メインCPU12aは、通信ポートPoから初期通信信号(初期通信コマンド)を発信して、所定の判定時間が経過するまでの間に応答信号を受信するかを確認する。判定時間内に応答信号を受信した場合には、後処理装置が装着されているものと判定し、応答信号に含まれる各種データに基づいて、「第1装着状態」、「第2装着状態」、「第3装着状態」のいずれであるかを判定する。また、所定の判定時間が経過するまでの間に応答信号を受信しない場合には、後処理装置が非装着状態であると判定する。
図3は、MFP10に、第1後処理装置21、第2後処理装置22、第3後処理装置23が装着されている「第3装着状態」において、初期通信処理を実行した場合の信号の流れを説明するためのシーケンス図である。図3の実線で示すように、メインCPU12aが最初の初期通信信号FSを発信すると、初期通信信号FSは、第1通信ライン24を介して第1後処理CPU21aに送信される。第1後処理CPU21aは初期通信信号FSを受信すると、第2後処理装置22が装着されていることを確認(装着確認)するために、第1確認信号KSaを第2通信ライン25に発信する。
第1確認信号KSaは、第2通信ライン25を介して第2後処理CPU22aに送信される。第2後処理CPU22aは、第1確認信号KSaを受信すると、第3後処理装置23が装着されていることを確認するために、第2確認信号KSbを第3通信ライン26に発信する。第2確認信号KSbは、第3通信ライン26を介して第3後処理CPU23aに送信される。
第3後処理CPU23aが第2確認信号KSbを受信すると、さらに他の後処理装置の装着確認のために、第3確認信号KScを通信ポートから出力する。この場合、第3後処理CPU23aは、他の後処理装置が装着されていない最終(終端)の後処理装置であるために、予め設定された基準時間が経過しても、応答信号を受信しない。この基準時間は、他の後処理装置が装着されている場合に、他の後処理装置からの応答信号の受信を確認するために設定された時間である。
これにより、第3後処理CPU23aは、応答信号(以下、「第3応答信号RS3」とする)を、第3通信ライン26を介して第2後処理CPU22aに送信する。この場合、第3後処理CPU23aは、第3応答信号RS3に、第3後処理装置23の種類の情報である識別コード(以下、「第3識別コード」とする)を含ませる。本実施形態では、第3後処理装置23がパンチユニットであるために、「第3識別コード」はパンチユニットの情報になる。
第2後処理CPU22aは、所定の基準時間内に第3応答信号RS3を受信すると、応答信号(以下、「第2応答信号RS2」とする)を、第2通信ライン25を介して、第1後処理CPU21aに送信する。この場合、第2後処理CPU22aは、第2応答信号RS2に、第3応答信号RS3に含まれた「第3識別コード」と、第2処理装置22の種類の情報である識別コード(以下、「第2識別コード」とする)とを含ませる。本実施形態では、第2後処理装置22が紙折りユニットであるために、「第2識別コード」は紙折りユニットの情報になる。これにより、第2後処理CPU22aと第3後処理CPU23aによる装着確認の結果が通信可能な後処理装置同士間を通じて第1後処理装置21の第1後処理CPU21aに通知されることになる。
第1後処理CPU21aは、所定の基準時間内に第2応答信号RS2を受信すると、応答信号(以下、「第1応答信号RS1」とする)を、第1通信ライン24を介してメインCPU12aに送信する。この場合、第1後処理CPU21aは、第1応答信号RS1に、第2応答信号RS2に含まれた「第3識別コード」および「第2識別コード」と、第1処理装置21の種類の情報である識別コード(以下、「第1識別コード」とする)とを含ませる。本実施形態では、第1後処理装置21が水平搬送ユニットであるために、「第1識別コード」は水平搬送ユニットの情報になる。
メインCPU12aは、所定の基準時間内に第1応答信号RS1を受信した場合には、第1応答信号RS1に含まれた識別コードを確認する。この場合、第1応答信号RS1には、「第1識別コード」、「第2識別コード」、「第3識別コード」が含まれていることから、「第3装着状態」であると判定する。これにより、メインCPU12aは、「第3装着状態」であることを示す「第3装着情報」と、受信した「第1識別コード」、「第2識別コード」、「第3識別コード」の全てを、バックアップデータとしてバックアップメモリー12hに書き込む。
次に、「第2装着状態」の場合について説明する。この場合には、第3後処理装置23が装着されていないために、第2後処理装置22が終端となり、第3通信ライン26は形成されない。
初期通信処理において、メインCPU12aの通信ポートPoから初期通信信号FSが、第1後処理CPU21aに送信されると、第1後処理CPU21aは、第1確認信号KSaを、第2通信ライン25を介して第2後処理CPU22aに送信する。
第2後処理CPU22aは、第1確認信号KSaを受信すると、第3後処理装置23が装着されていることを確認するために、第2確認信号KSbを発信する。しかし、第3通信ライン26が形成されていないために、所定の基準時間が経過しても、第2後処理CPU22aは応答信号を受信しない。これにより、第2後処理CPU22aは、第3後処理装置23が非装着であると判定し、図3に一点鎖線で示すように、第2応答信号RS2を、第2通信ライン25を介して、第1後処理CPU22aに送信する。この場合、第2後処理CPU22aは、第2応答信号RS2に「第2識別コード」を含ませる。
第1後処理CPU21aは、所定の基準時間内に第2応答信号RS2を受信すると、第1応答信号RS1をメインCPU12aに送信する。この場合、第1後処理CPU21aは、第1応答信号RS1に、第2応答信号RS2に含まれた「第2識別コード」と、「第1識別コード」とを含ませる。
メインCPU12aは、所定の基準時間内に第1応答信号RS1を受信すると、第1応答信号RS1に含まれた「第1識別コード」および「第2識別コード」に基づいて「第2装着状態」であると判定する。これにより、メインCPU12aは、「第2装着状態」であることを示す「第2装着情報」と、受信した「第1識別コード」および「第2識別コード」とを、バックアップデータとしてバックアップメモリー12hに書き込む。
次に、「第1装着状態」になっている場合について説明する。この場合には、第1後処理装置21が終端であり、第2通信ライン25は形成されていない。
初期通信処理において、メインCPU12aが通信ポートPoから初期通信信号FSを発信すると、第1後処理CPU21aは初期通信信号FSを受信する。これにより、第1後処理CPU21aは、第2後処理装置22の装着を確認するために、第1確認信号KSaを発信する。
この場合、第2通信ライン25が確立されていないために、所定の基準時間が経過しても、第1後処理CPU21aは応答信号を受信しない。このため、第1後処理CPU21aは、「第1識別コード」を含む第1応答信号RS1を、図3に破線で示すように、第1通信ライン24を介してMFP10のメインCPU12aに送信する。
メインCPU12aは、第1応答信号RS1を受信すると、第1応答信号RS1に含まれた「第1識別コード」に基づいて「第1装着状態」であると判定する。これにより、メインCPU12aは、「第1装着状態」であることを示す「第1装着情報」と、「第1識別コード」とを、バックアップデータとしてバックアップメモリー12hに書き込む。
初期通信処理による後処理装置の装着状態の判定結果に基づき、非装着または装着されている後処理装置に応じた操作パネル14の初期設定処理(後述)が実行される。
このように複数の後処理装置を連続装着とする場合、後処理装置の個数が多くなるほど、各装置での信号の入出力時の遅延やCPU間の処理速度の差による応答遅れなどの加算により、MFP10のメインCPU12aが初期通信信号FSを発信してから第1後処理装置21からの第1応答信号RS1を受信するまでに要する時間が長くなる。
図3では、第1後処理装置21だけが装着される第1装着状態では、500ms内に第1応答信号RS1が受信され、第1後処理装置21と第2後処理装置22が装着される第2装着状態では、600ms内に第1応答信号RS1が受信され、第1後処理装置21と第2後処理装置22と第3後処理装置23が装着される第3装着状態では、700ms内に第1応答信号RS1が受信される様子の例を示している。
同図のように1回の初期通信信号FSの発信だけで第1応答信号RS1を受信できれば良いが、例えば瞬時の通信エラーが発生すると、MFP10が発信した初期通信信号FSが第1後処理装置21に届かない場合や、第1後処理装置21が発信した第1応答信号RS1がMFP10に届かない場合があり得るため、これを考慮して、リトライ通信が実行されるようになっている。
リトライ通信は、上記のように初期通信信号FSを一定の間隔をあけて再発信するものである。この再発信までの一定の間隔(基準時間)は、1台の後処理装置21が装着されている場合を基準に、装着される後処理装置21の第1後処理CPU21aの機能(処理速度など)を考慮しつつ、通信エラーや第1後処理CPU21aの一時的な処理遅延(他の割り込み処理の実行など)が生じていない通常の状態のときに、MFP10による初期通信信号FSの発信から第1応答信号RS1の受信までの待ち時間として十分な時間、例えば500msが予め決められている。
装着される後処理装置の台数が1台であれば、例えばリトライ(再発信の)回数が2回とされ、2台以上であれば、1台の場合よりもCPU間の処理速度差などによる応答に要する時間が長くかかるので、例えばリトライ回数を3回にすることにより、台数に関係なく、装着されている後処理装置の判定精度を高くすることができる。
一方、後処理装置が装着されていない非装着の場合には、MFP10のメインCPU12aは、初期通信信号FSを発信しても第1応答信号RS1を受信できない。
ところが、この第1応答信号RS1を受信できないことが、本当に後処理装置が非装着であるからなのか、実際には装着されているが上記の通信エラーや応答遅れの発生によるものなのかは、初期通信信号FSを発信した時点でMFP10側では判定できない。
これを判定しようとすれば、上記同様にリトライ通信を何回か行えば良いが、非装着か否かが判らない以上、最大の台数が装着されている可能性を考慮して、その最大の台数に応じたリトライ回数、上記では3回とする必要が生じる。
リトライ通信は、実際に後処理装置が装着されている場合には有効になるが、元々、非装着であれば、リトライ回数を増やすほど、判定に要する時間(判定時間)が長くなり、判定時間が長くなると、それだけ判定後に実行される操作パネル14の初期設定処理の開始が遅れる。その結果、電源オンから操作パネル14の初期設定処理を経てプリント可能になるまでに要する時間が長くかかって、ユーザーのプリント開始までの待ち時間が長くなって不便になる。
そこで、本実施形態1では、電源オンを契機に初期通信処理が実行されるごとに、そのときの判定結果(非装着または装着を示す情報)を記憶しておき、前回の初期通信処理での判定結果が非装着であれば、今回の初期通信処理でも前回と同様にそのまま後処理装置が非装着である蓋然性が高いとして、リトライ回数を後処理装置が装着されている場合よりも少ない回数、例えば1回に設定する。
このようにすれば、前回以降、そのまま後処理装置が非装着である蓋然性が高いという想定の下、非装着の判定に要する時間を短くすることができ、ユーザーの待ち時間を低減して利便性を高めつつ、リトライ通信を1回は実行することにより、最低限の判定精度を確保することができる。
一方で、前回の初期通信処理での判定結果が非装着ではなく装着であれば、今回の初期通信処理では、前回に判定された装着台数に応じたリトライ回数、例えば1台であれば2回、2台以上であれば3回というようにリトライ回数を設定することにより、装着台数の増加による応答遅れが生じても、装着の判定精度をより高めることができる。
また、後処理装置の装着判定を通信処理でソフト的に行うので、仮にMFP10、後処理装置21、22などのそれぞれに接続確認のための回路基板を別途、追加してハード的に判定する構成をとろうとすれば、新たな回路基板を設置するための設計変更やコスト負担が大きくなるが、このような大きなコスト負担などが生じることもない。
なお、リトライ通信における初期通信信号FSの発信間隔(上記の基準時間)は、台数に関係なく、本実施形態1では500msである。
以下、初期通信処理の内容を具体的に説明する。
<メインCPUのメインルーチン>
図4は、メインCPU12aにおいて実行される制御のメインルーチンを示すフローチャートである。
メインCPU12aは、MFP10の電源が投入されると、初期通信処理を実行する(図4のステップS11)。初期通信処理が実行されると、後述のようにその判定結果である「装着情報」または「非装着情報」がバックアップメモリー12hにバックアップデータとして書き込まれる。
次いで、メインCPU12aは、サブCPU12bに対して、操作パネル14、画像読取部15、プリント部11の画像形成処理部11Aおよび定着部11kのそれぞれの初期設定処理の実行を指示する(ステップS12)。この場合、メインCPU12aは、バックアップメモリー12hに書き込まれた「装着情報」または「非装着情報」をサブCPU12bに送信する。また、「識別コード」が書き込まれている場合には「識別コード」もサブCPU12bに送信する。
サブCPU12bは、操作パネル14、画像読取部15、プリント部11の画像形成処理部11Aおよび定着部11kのそれぞれを立ち上げる初期設定処理を実行する。
サブCPU12bは、操作パネル14の初期設定処理に際して、メインCPU12aから「装着情報」および「識別コード」が送信されると、「識別コード」によって識別される後処理装置のそれぞれの種類に応じた表示画面、例えば「識別コード」からステープル綴じ機能を有する後処理装置が装着されていることが判ると、通常のプリント枚数の指定や濃度選択といった基本機能にパンチ穴や紙折りに関する後処理機能を加えた画面を生成して表示させる。複数の「識別コード」が送信された場合には、それぞれの「識別コード」の後処理装置の種類に応じた表示画面が生成、表示される。この画面の生成と表示が、装着された後処理装置に応じた表示画面の初期設定となる。
これに対して、「非装着情報」が送信されると、サブCPU12bは、プリントの指示をユーザーから受け付ける際に、後処理装置に関する情報を画面表示する必要がないために、通常の基本機能だけを含む画面を生成して表示させる。
メインCPU12aは、初期設定処理が終了すると、ユーザーからのプリントジョブの実行指示を受け付けたか否かを判断する(ステップS13)。プリントジョブの実行指示を受け付けていない場合には(ステップS13において「No」)、ステップS14〜S19をスキップして、ステップS20に進む。
プリントジョブの実行指示を受け付けた場合には(ステップS13において「Yes」)、後処理装置が「非装着状態」であるか否かを判断する(ステップS14)。後処理装置が「非装着状態」の場合には(ステップS14において「Yes」)、ステップS15〜S17をスキップして、ステップS18に進む。
後処理装置が「非装着状態」でない場合には(ステップS14において「No」)、後処理装置におけるステープル綴じなどの後処理機能がユーザーにより選択されているか否かを判断する(ステップS15)。この判断は、操作パネル14に表示される初期設定後の表示画面上におけるユーザーによる後処理機能の選択指示や、外部の端末装置からの後処理機能の選択指示の有無により行われる。
ユーザーにより後処理機能が選択されていることを判断すると(ステップS15において「Yes」)、メインCPU12aは、装着されている後処理装置から、後処理装置の状態等のデータ(シリアルデータ)を受信し(ステップS16)、ユーザーにより選択された後処理機能を示す情報を後処理装置に送信して(ステップS17)、後処理装置に後処理機能の実行準備をさせる。
後処理機能が選択されていない(「非装着状態」の場合を含む)ことを判断すると(ステップS15において「No」)、ステップS16およびS17をスキップして、ステップS18に進む。
ステップS18では、プリント部11におけるプリント処理を実行するために、記録シートSの搬送処理を実行する。この場合、メインCPU12aは、サブCPU12bに対して、プリント処理に必要な動作(画像形成、定着処理等)の実行を指示し(ステップS19)、サブCPU12bは、指示されたプリント処理に必要な動作を実行する。
プリントジョブが終了すると、MFP10の電源がオフされなければ(ステップS20において「No」)、ステップS13に戻り、プリント指示があるまで待機状態になる。電源がオフされると(ステップS20において「Yes」)、メインCPU12aによる制御は終了する。
<初期通信処理の処理手順>
図5は、メインCPU12aが図4のステップS11で実行する初期通信処理の処理手順(サブルーチン)を示すフローチャートである。このフローチャートに基づいて、初期通信処理の処理手順について説明する。なお、本実施形態では、前述したように、基準時間を500msの一定時間に設定している。
初期通信処理が開始されると、メインCPU12aは、前回の初期通信処理においてバックアップメモリー12hに書き込まれたバックアップデータを読み出す(図5のステップS21)。
次に、バックアップデータが「装着情報」および「非装着情報」のいずれであるかを確認する(ステップS22)。「非装着情報」の場合には(ステップS22において「Yes」)、初期通信信号FSの最大発信回数(リトライ通信のための発信回数を含む)を2回に設定する(ステップS23)。その後、ステップS31に進む。
これに対して、バックアップデータが「非装着情報」でない場合には(ステップS22において「No」)、「第1装着情報」であるかを確認する(ステップS24)。「第1装着情報」の場合には(ステップS24において「Yes」)、初期通信信号FSの最大発信回数を3回(リトライ通信のための発信回数は2回)に設定し(ステップS25)、ステップS31に進む。
ステップS24において、バックアップデータが「第1装着情報」ではなく、「第2装着情報」または「第3装着情報」であれば(ステップS24において「No」)、初期通信信号FSの最大発信回数を4回(リトライ通信のための発信回数は3回)に設定して(ステップS26)、ステップS31に進む。
ステップS31では、初期通信信号FSを通信ポートPoから発信するとともに、初期通信信号FSの発信回数のカウント値を1回にセットする。その後、500msの基準時間が経過したかを確認する(ステップS32)。この場合、基準時間が経過するまでの間は(ステップS32において「No」)、第1応答信号RS1を受信したかを確認する(ステップS36)。
500msの基準時間が経過するまでの間に第1応答信号RS1を受信した場合には(ステップS36において「Yes」)、受信した第1応答信号RS1に含まれる「識別コード」を確認して(ステップS37)、「装着情報」を設定する(ステップS38)。
次いで、「識別コード」と、設定された「装着情報」とをバックアップデータとしてバックアップメモリー12hに書き込む(ステップS39)。この書き込みは、前回のデータから今回のデータに更新することに行われる。その後、初期通信処理を終了して、図4のメインルーチンにリターンする。
ステップS32において、500msの基準時間が経過するまでの間に第1応答信号RS1を受信しなかった場合には(ステップS36において「No」およびステップS32において「Yes」)、初期通信信号FSの発信回数のカウント値が、設定された最大発信回数に達したかを確認する(ステップS33)。
この場合、最大発信回数は2回以上に設定されるために、初期通信信号FSの発信回数のカウント値が2回未満の場合には(ステップS33において「No」)、リトライ通信のために初期通信信号FSを再発信するとともに、発信回数のカウント値を1回だけ増加する(ステップS34)。その後、ステップS32に戻る。
ステップS32では、再度、500msの基準時間が経過するかを確認する。そして、500msの基準時間が経過するまでの間に(ステップS32において「No」)、応答信号を受信した場合には(ステップS36において「Yes」)、前述したステップS37〜S39の処理を実行する。
本実施形態1では、メインCPU12aと第1後処理CPU21a間、第1後処理CPU21aと第2後処理CPU22a間などCPU同士間が非同期で通信される(UART通信)構成になっている。これにより、リトライ通信のために2回目の初期通信信号FSが発信された後であっても、最初の初期通信信号FSに対する第1応答信号RS1を受信することができる。
例えば、「第2装着状態」または「第3装着状態」であり、最初の初期通信信号FSに対する第1応答信号RS1が遅延した場合、最初の初期通信信号FSの発信から500msの時間が経過するまでの間に、第1応答信号RS1を受信できない可能性がある。この場合、2回目の初期通信信号FSが発信されるが、この発信の後に、メインCPU12aは、遅延した第1応答信号RS1を受信することができる。
このように、最初の初期通信信号FSを発信してから500msが経過した後に、最初の初期通信信号FSに対する第1応答信号RS1を受信した場合にも(ステップS36において「Yes」)、前述したステップS37〜S39の処理が実行される。従って、第1応答信号RS1に含まれる「識別コード」を確認することにより(ステップS37)、「第2装着状態」または「第3装着状態」であることを確認できる(ステップS38)。この場合には、「第2装着情報」または「第3装着情報」と、それぞれに対応する「識別コード」とがバックアップメモリー12hに書き込まれる(ステップS39)。その後、図4のメインルーチンにリターンする。
ステップS32において、500msの基準時間が経過するまでの間に第1応答信号RS1を受信しなかった場合には(ステップS36において「No」およびステップS32において「Yes」)、再度、ステップS33に進み、初期通信信号FSの発信回数のカウント値が、設定された最大発信回数に達しているかを確認する。最大発信回数に達していない場合には(ステップS33において「No」)、ステップS34の処理を実行して、ステップS32に戻る。
第1応答信号RS1を受信することなく、初期通信信号FSの発信回数のカウント値が、設定された最大発信回数(2回、3回、4回のいずれか)に達すると(ステップS33において「Yes」)、「非装着状態」であると判定する。この場合には、「非装着情報」を設定して(ステップS35)、設定された「非装着情報」をバックアップデータとしてバックアップメモリー12hに書き込む(ステップS39)。その後、図4のメインルーチンにリターンする。
なお、MFP10が工場から出荷される際には、バックアップデータとして最大装着台数に対応する装着情報、ここでは第3装着情報が書き込まれている。これは、工場出荷後、MFP10がオフィスなどに設置され、最初に電源が投入される際に、後処理装置が非装着であるか、1台以上装着されているかは、MFP10では不明なため、最大発信回数を最大装着台数に対応する回数、上記では4回に設定することにより、最大の台数が装着されていてもその装着を正確に判定できるようにするためである。
仮に、最初の電源投入時に非装着であれば、最大4回、初期通信信号FSが基準時間をあけて発信されるので非装着の判定にある程度の時間を要するが、2回目の電源投入時以降は、最大発信回数が2回に制限されるので、それだけ非装着の判定時間が短縮される。
なお、上記の工場出荷時にバックアップデータが書き込まれる構成に代えて、例えばMFP10の設置時にサービスマンなどが操作パネル14から非装着または装着情報を入力する操作を行い、入力情報がバックアップデータとして書き込まれる構成としても良い。
<初期通信処理の具体例>
次に、本実施形態において実行される初期通信処理の具体例について説明する。
まず、前回の初期通信処理の実行によって、バックアップメモリー12hに書き込まれたバックアップデータが「非装着情報」の場合について、図6のシーケンス図に基づいて説明する。
(1)バックアップデータが「非装着情報」の場合
バックアップデータが「非装着情報」であると、今回の初期通信処理の実行時においても「非装着状態」である蓋然性が高いことから、初期通信信号FSの最大発信回数を2回(リトライ通信のための発信回数は1回)に設定する(図5のステップS23)。
この場合、今回の初期通信処理を実行する時点において「非装着状態」であれば、メインCPU12aは、1回目の初期通信信号FS1の発信から500msの基準時間が経過するまでの間に、第1応答信号RS1(図6の破線参照)を受信することはない。
メインCPU12aは、500msの基準時間内に第1応答信号RS1を受信しなければ、リトライ通信(1回目)として、2回目となる初期通信信号FS2を発信する。この場合も、メインCPU12aは、初期通信信号FS2の発信から500msの基準時間が経過するまでの間に、第1応答信号RS1(図6の一点鎖線参照)を受信しない。メインCPU12aは、リトライ通信(1回目)による初期通信信号FS2の発信から基準時間である500ms経過時に「非装着状態」であると判定し、バックアップメモリー12hに「非装着情報」を書き込んで、初期通信処理を終了する。
このように、今回の初期通信処理の実行時において、前回の判定結果から今回も「非装着状態」である蓋然性が高い場合には、最初の初期通信信号FS1の発信から2回の基準時間(500ms×2=1000ms)が経過した時点で「非装着状態」と判定される。従って、「非装着状態」の判定に要する時間は、1000msと短くなる。
前回の装着状態の判定結果を記憶していない従来相当の構成をとれば、今回の電源オン時での装着状態が全く不明なので、上記のようにリトライ通信を後処理装置の最大装着可能台数に応じた回数、例えば3回、実行して初めて非装着を判定することができる。
リトライ通信を3回行うということは、1回目の初期通信信号FS1の発信を含めて合計、4回の初期通信信号FSを発信していることになり、2回だけ発信する本実施形態1よりも「非装着状態」の判定に要する時間が2倍かかることになる。
通常、ユーザーがMFP10の電源スイッチをオンしてMFP10を起動させるのは、プリントなどのジョブを実行させたいからであり、ユーザーがジョブの実行を操作パネル14から指示するには、操作パネル14の初期設定処理が終了している必要がある。
操作パネル14の初期設定処理は、上記のように初期通信処理(図4のステップS11)の終了後に行われるので、初期通信処理における後処理装置の非装着状態の判定に要する時間が長くなるほど、操作パネル14の初期設定処理が遅れ、ユーザーが操作パネル14上でジョブ実行のための入力操作をしようとして待っている時間も長くなる。
後処理装置が装着されていないにも関わらず、その判定のためにリトライ通信を何回も行えば、それだけユーザーは入力操作を待たされることになる。後処理装置が元々、非装着であれば、この入力操作を待つことが、MFP10の設置時からライフを通じてMFP10の寿命に至るまでの例えば数年間という長い期間に亘って繰り返されることになり、ユーザーにとって不便である。
これに対して、本実施形態1では、上記のように非装着の判定に要する時間が短くなる分、ユーザーによる入力操作の待ち時間も少なくて済み、ユーザーは、操作パネル14上でジョブ実行のための入力操作を素早く開始することができ、ユーザーにとってMFP10の使い勝手が良くなり、利便性が向上する。
なお、バックアップデータが「非装着情報」であるが、今回の電源オン時に、第1後処理装置21が装着されている「第1装着状態」に変わっている場合には、図6に破線で示すように、メインCPU12aは、最初の初期通信信号FS1の発信から500msの基準時間が経過するまでの間に第1応答信号RS1を受信すれば、「第1装着状態」であることを確認することができる。
また、仮に瞬時の通信エラーにより最初の初期通信信号FS1に対する第1応答信号RS1を受信できなくても、1回目のリトライ通信による初期通信信号FS2に対する第1応答信号RS1を受信することにより、「第1装着状態」を確認できる。
さらに、バックアップデータが「非装着情報」であるが、今回の電源オン時に、「第2装着状態」に変わっている場合には、図7に示すようになる。
すなわち、最初の初期通信信号FS1の発信から500msの基準時間が経過するまでの間に、第1応答信号RS1(実線)を受信すれば、その時点で「第2装着状態」を確認できる。
また、第1後処理CPU21aと第2後処理CPU22a間の処理速度差による応答遅れなどによって、第1応答信号RS1(破線)の到達が遅延し、最初の初期通信信号FS1を発信から500msの基準時間が経過するまでの間に、第1応答信号RS1を受信できなければ、リトライ通信により初期通信信号FS2(一点鎖線)が発信される。
この場合、メインCPU12aは、非同期で後処理装置と通信しているために、初期通信信号FS2を発信した後にも、最初の初期通信信号FS1に対する第1応答信号RS1(破線)を受信でき、この受信により「第2装着状態」を確認することができる。
ここで「第2装着状態」では、上記図3で説明したようにメインCPU12aは、第1後処理CPU21aからの第1応答信号RS1(一点鎖線)を最初の初期通信信号FS1の発信から600msを経過する直前に受信する場合もある。
これに対し、本実施形態1では、図7に示すように最初の初期通信信号FS1の発信から1000msを経過するまでの間、第1応答信号RS1の受信を待つことができるので、600msを経過する直前に第1後処理CPU21aから第1応答信号RS1(破線)が送信されて来ても、これを受信することができる。このことは、「第3装着状態」の場合に、最初の初期通信信号FS1の発信から700ms(図3)を経過する直前に第1応答信号RS1を受信する場合にも同様である。
また、仮に1回目の初期通信信号FS1に対して通信エラーが発生すれば、最初の初期通信信号FS1に対する第1応答信号RS1(図7の実線または破線)を受信することはできない。
この場合でも、2回目である初期通信信号FS2の発信から500msの基準時間が経過するまでの間に、初期通信信号FS2に対する第1応答信号RS1(一点鎖線)を受信できれば、その時点で「第2装着状態」を確認できる。
なお、1回目の初期通信信号FS1に対する通信エラーに加えて、さらに初期通信信号FS2に対する第1応答信号RS1の遅延が何らかの理由により長引くことが重なれば、メインCPU12aは、2回目の基準時間(500ms)が経過するまでの間に第1応答信号RS1(二点鎖線)を受信できなくなる可能性が生じる。
このようになれば、実際には「第2装着状態」であっても、2回目の基準時間が経過した時点で「非装着状態」と誤判定されることになる。しかしながら、「非装着状態」から「第2装着状態」に設置環境が変化することは少なく、かつ、通信エラーと遅延の長引くことの両方が同時に発生することも稀であることから、これらが重なって生じる蓋然性も低いとして、本実施形態1では、最低限である1回のリトライ通信の実行を確保して、「非装着状態」であることの判定に要する時間を短縮させることを優先させている。このことは、「第3装着状態」の場合も同様である。
(2)バックアップデータが「第1装着情報」の場合
バックアップデータが「第1装着情報」である場合には、今回の電源オン時も前回と同様に、1台の後処理装置21だけがそのまま装着状態になっている可能性が高いことから、初期通信信号FSの最大発信回数が「非装着状態」の2回よりも1回多い3回に設定される(図5のステップS25)。
このように初期通信信号FSの発信回数を最大3回とすることにより、仮に最初の初期通信信号FS1に対する第1応答信号RS1を瞬時の通信エラーでメインCPU12aが受信できなかった場合でも、2回目の初期通信信号FS2に対する第1応答信号RS1を受信することにより第1装着状態を確認できる。
また、極めて稀であるが最初と2回目の初期通信信号FS1とFS2の両方に対する第1応答信号RS1を通信エラーなどにより受信できなくても、3回目の初期通信信号FS3に対する第1応答信号RS1を受信できれば、第1装着状態を確認することができる。
もちろん、最初の初期通信信号FS1に対する第1応答信号RS1(図6の破線)を受信すれば、その時点で第1装着状態を確認できるので、装着状態の判定は終了する。
なお、バックアップデータが「第1装着情報」であるが、今回の電源オン時に、後処理装置が「非装着状態」に変わっている場合、具体的には第1後処理装置21の故障などにより一時的に第1後処理装置21がMFP10から取り外されているような場合には、実際には第1後処理装置21が装着されていないので、初期通信信号FSを発信しても第1後処理CPU21aから第1応答信号RS1を受信できない。
この場合、初期通信信号FSが最大3回、発信されて、最初の初期通信信号FS1の発信から1500ms(=500ms×3)後に、「非装着状態」が判定され、バックアップデータが「非装着情報」に更新される(図5のステップS35、S39)。
次回の電源オン時には、この「非装着情報」に基づき、最大発信回数が2回に制限されて(図5のステップS23)、非装着状態の判定がなされる。
(3)バックアップデータが「第2装着情報」または「第3装着情報」の場合
バックアップデータが「第2装着情報」または「第3装着情報」の場合も、上記の「第1装着情報」の場合と同様に、2台または3台の後処理装置が今回の電源オン時にもそのまま装着されている蓋然性が高いことから、初期通信信号FSの最大発信回数が「第1装着状態」の3回よりも1回多い4回に設定される(図5のステップS26)。
これにより、後処理装置側での応答遅れや瞬時の通紙エラーなどが予期せず発生しても、最大3回のリトライ通信により、第1応答信号RS1を受信することにより、「第2装着状態」または「第3装着状態」を確認できる。
また、実際には「非装着状態」であれば、上記(2)同様に、次回以降の電源オン時には、最大発信回数が2回に制限されて、非装着状態の判定がなされる。
このように前回の初期通信処理の実行時における判定結果が「第1装着状態」、「第2装着状態」、「第3装着状態」のいずれかである場合には、それぞれに対応した適切な最大発信回数が、「第3装着状態」、「第2装着状態」、「第1装着状態」の順に減少するように設定される。これにより、判定時間を減少させつつ、「装着状態」ごとにリトライ通信の判定の信頼性が低下することを抑制できる。
[実施形態2]
上記実施形態1では、第1応答信号RS1の基準時間を、初期通信信号FSの発信から500msの一定時間に設定して、初期通信信号FSの最大発信回数を、バックアップデータに基づいて変更することにより、判定時間を可変設定する構成とした。
これに対して、本実施形態2では、初期通信信号FSの最大発信回数を一定値(2回)に設定して、第1応答信号RS1の受信を確認するための基準時間(初期通信信号の発信間隔:時間間隔)を、バックアップデータに基づいて変更することにより、判定時間を可変設定する構成としている。
初期通信信号FSの最大発信回数を2回に固定しているのは、この回数が多くなるほど、通信エラーの発生により第1応答信号RS1を受信できなくなる確率を少なくすることができるが、その一方でメインCPU12aにとってはコマンド発信の処理負担が増えるので、これを低減する方を重視したからである。
本実施形態2では、最大発信回数を2回に固定してメインCPU12aの処理負担を低減しつつ、リトライ通信を1回は実行することにより通信エラーに対応し、かつ基準時間を装着状態に適した時間に変更することで、応答遅れなどが生じても第1応答信号RS1を受信できるようにしている。
図8は、本実施形態2における初期通信処理の処理手順を示すフローチャート(サブルーチン)である。このフローチャートに基づいて、本実施形態2における初期通信処理の処理手順について説明する。
初期通信処理が開始されると、メインCPU12aは、前回の初期通信処理においてバックアップメモリー12hに書き込まれたバックアップデータを読み出す(図8のステップS41)。
次に、バックアップデータが「非装着情報」であるかを確認する(ステップS42)。「非装着情報」の場合には(ステップS42において「Yes」)、基準時間を500msに設定する(ステップS43)。その後、ステップS49に進む。
バックアップデータが「非装着情報」でない場合には(ステップS42において「No」)、バックアップデータが「第1装着情報」であるかを確認する(ステップS44)。「第1装着情報」の場合には(ステップS44において「Yes」)、基準時間を600msに設定し(ステップS45)、ステップS49に進む。
「第1装着状態」の場合の基準時間を600msに設定するのは、最大発信回数を2回とする条件下で、「非装着状態」の場合よりも長い判定時間、ここでは1200ms(=600ms×2)を確保するためである。
「第1装着状態」の場合、第1後処理CPU21aによる第1応答信号RS1の発信遅れが生じるおそれがあり、これが生じない「非装着状態」の場合よりも判定時間を長くすることにより、その第1応答信号RS1をメインCPU12aで受信できる蓋然性が高くなり、誤判定を低減できるようになる。なお、判定時間が実施形態1と異なることは、次に説明する「第2装着状態」と「第3装着状態」の場合についても同様である。
バックアップデータが「第1装着情報」でない場合には(ステップS44において「No」)、ステップS46に進んで、「第2装着情報」であるかを確認する。「第2装着情報」の場合には(ステップS46において「Yes」)、基準時間を700msに設定し(ステップS47)、ステップS49に進む。
このように、前回の初期通信処理の実行によって「第2装着状態」と判定された場合には、現時点でも「第2装着状態」の可能性が高い。このことから、「第2装着状態」において第1応答信号RS1が遅延した場合にも、最大発信回数を2回とする条件下で、第1応答信号RS1の受信を確認できる可能性が高い700msに設定している。この場合、判定時間は、1400msになる。
ステップS46において、バックアップデータが「第2装着情報」でない場合には(ステップS46において「No」)、「第3装着情報」であるために、ステップS48に進んで、基準時間を800msに設定し、ステップS49に進む。
このように、前回の初期通信処理の実行によって「第3装着状態」と判定された場合には、現時点でも「第3装着状態」の可能性が高い。このことから、「第3装着状態」において第1応答信号RS1が遅延した場合にも、最大発信回数を2回とする条件下で、第1応答信号RS1の受信を確認できる可能性が高い800msに設定している。この場合、判定時間は、1600msになる。
ステップS49では、最大発信回数を2回(リトライ通信は1回)に設定して、ステップS31に進み、ステップS31〜S39の処理を実行する。
ステップS31〜S39の処理は、実施形態1における図5のフローチャートのステップS31〜S39の処理と同様である。
すなわち、メインCPU12aから初期通信信号FSが発信されると、基準時間が経過するまでの間に第1応答信号RS1を受信したかを確認し、受信しない場合には、初期通信信号FSを最大発信回数にわたって発信する(ステップS31〜S34)。そして、第1応答信号RS1を受信した場合には、受信した第1応答信号RS1に基づいて得られる「装着情報」および「識別コード」をバックアップメモリー12hに書き込み(ステップS37〜S39)、第1応答信号RS1を受信しない場合には、「非装着情報」をバックアップメモリー12hに書き込む(ステップS35、S39)。以上により、初期通信処理を終了する。
<初期通信処理の具体例>
次に、本実施形態2において実行される初期通信処理の具体例について説明する。
バックアップデータが「非装着情報」の場合には、基準時間が500msに設定され(図8のステップS43)、初期通信信号FSの最大発信回数が2回(リトライ通信の発信回数は1回)なので(図8のステップS49)、実施形態1と同じ条件で非装着状態の判定が実行される。
一方、バックアップデータが「第1装着情報」の場合には、基準時間が600msになり、初期通信信号FSの最大発信回数が2回になるので、「非装着情報」よりも判定時間が200ms長くなり、第1応答信号RS1の遅延に対応することができる。
なお、今回の初期通信処理の実行時に、実際には「非装着状態」に変わっていると、「非装着状態」の判定に要する判定時間は、1200ms(=600ms×2)になり、比較的短時間で「非装着状態」と判定することが可能になる。
次に、バックアップデータが「第2装着情報」の場合について、図9のシーケンス図に基づいて説明する。
この場合には、基準時間が700msに設定される(図8のステップS47)。初期通信信号FSの最大発信回数は2回(リトライ通信は1回)である。
図9に示すように、今回の初期通信処理の実行時に、前回と同様に「第2装着状態」になっていると、通信エラーが発生しなければ、最初の初期通信信号FS1の発信から700msの基準時間が経過するまでの間に第1応答信号RS1(破線)を受信する可能性が高く、「第2装着状態」であることを判定できる。
また、仮に、最初の初期通信信号FS1に対して通信エラーが発生しても、2回目の初期通信信号FS2の発信から700msの基準時間が経過するまでの間に第1応答信号RS1(一点鎖線)を受信できれば、「第2装着状態」を判定できる。
さらに、今回の初期通信処理を実行する際に、実際には「非装着状態」に変わっていれば、「非装着状態」の判定に要する判定時間は、1400msになり、比較的短い時間で「非装着状態」と判定することが可能になる。
次に、バックアップデータが「第3装着情報」の場合について、図10のシーケンス図に基づいて説明する。この場合には、図8のステップS48において、基準時間が800msに設定される。なお、初期通信信号FSの最大発信回数は2回(リトライ通信は1回)である。
図10に示すように、今回の初期通信処理の実行時に、前回と同様に「第3装着状態」になっていると、通信エラーが発生しなければ、最初の初期通信信号FS1の発信から800msの基準時間が経過するまでの間に第1応答信号RS1(破線)を受信する可能性が高く、「第3装着状態」であることを判定できる。
また、仮に、最初の初期通信信号FS1に対して通信エラーが発生しても、2回目の初期通信信号FS2の発信から800msの基準時間が経過するまでの間に第1応答信号RS1(一点鎖線)を受信できれば、「第3装着状態」を判定できる。
さらに、今回の初期通信処理を実行する際に、実際には「非装着状態」に変わっていれば、「非装着状態」の判定に要する判定時間は、1600msになり、比較的短い時間で「非装着状態」と判定することが可能になる。
以上説明したように、本実施形態2でも、今回の初期通信処理の実行時において「非装着状態」である蓋然性が高い場合には、最初の初期通信信号FS1の発信から比較的短い時間で「非装着状態」と判定することができる。従って、この後に実行される操作パネル14の初期設定処理を短時間で終了させることができ、ユーザーは、プリントジョブを迅速に開始することができる。
また、前回の初期通信処理の実行時における判定結果が「第1装着状態」、「第2装着状態」、「第3装着状態」のいずれかである場合には、それぞれに対応した適切な基準時間(発信間隔)が、「第3装着状態」、「第2装着状態」、「第1装着状態」の順に減少するように設定される。これにより、判定時間を減少させつつ、「装着状態」ごとにリトライ通信の判定の信頼性が低下することを抑制できる。
[実施形態3]
上記実施形態2では、初期通信信号FSの最大発信回数を一定(2回)にして、第1応答信号RS1の受信の基準時間を、バックアップデータに基づいて変更する構成とした。
これに対して、本実施形態3では、初期通信信号FSの最大発信回数と、第1応答信号RS1の受信を確認するための基準時間(発信間隔)の両方を、バックアップデータに基づいて変更することにより、判定時間を可変設定する構成としている。
図11は、本実施形態3における初期通信処理の処理手順を示すフローチャート(サブルーチン)である。このフローチャートに基づいて、本実施形態3における初期通信処理の処理手順について説明する。
初期通信処理が開始されると、メインCPU12aは、前回の初期通信処理においてバックアップメモリー12hに書き込まれたバックアップデータを読み出す(図11のステップS51)。
次に、バックアップデータが「非装着情報」であるかを確認する(ステップS52)。「非装着情報」の場合には(ステップS52において「Yes」)、実施形態2におけるバックアップデータが「非装着情報」の場合と同様に、基準時間を500msに設定するとともに、初期通信信号FSの最大発信回数を2回(リトライ通信のための発信回数は1回)に設定する(ステップS53)。その後、ステップS31に進み、ステップS31〜S39の処理を実行する。この場合、実施形態1と同じ条件で「非装着状態」の判定が実行される。
バックアップデータが「非装着情報」でない場合には(ステップS52において「No」)、「第1装着情報」であるかを確認する(ステップS54)。「第1装着情報」の場合には(ステップS54において「Yes」)、実施形態2におけるバックアップデータが「第1装着情報」の場合と同様に、基準時間を600msに設定するとともに、最大発信回数を2回(リトライ通信のための発信回数は1回)に設定する(ステップS55)。その後、ステップS31に進み、ステップS31〜S39の処理を実行する。
一方、バックアップデータが「第1装着情報」でない場合には(ステップS54において「No」)、ステップS56に進み、「第2装着情報」であるかを確認する。「第2装着情報」の場合には(ステップS56において「Yes」)、基準時間を600msに設定するとともに、初期通信信号FSの最大発信回数を3回(リトライ通信のための発信回数は2回)に設定する(ステップS57)。その後、ステップS31に進み、ステップS31〜S39の処理を実行する。
このように、前回の初期通信処理の実行によって「第2装着情報」と判定された場合には、今回の初期通信処理の実行時にも「第2装着情報」になっている蓋然性が高い。
このことを前提にして最大発信回数を3回、基準時間を600msに設定することにより、「非装着状態」の判定時間として最大1800msを確保して、その間に複数のCPU間の処理速度差による遅延や通信エラーが発生しても、第1応答信号RS1を受信できる可能性が高くなるようにしている。
ステップS56において、読み出されたバックアップデータが「第2装着情報」でない場合には(ステップS56において「No」)、「第3装着情報」であるかことから、ステップS58に進み、基準時間を700msに設定するとともに、初期通信信号FSの最大発信回数を4回(3回のリトライ通信)に設定する(ステップS58)。その後、ステップS31に進み、ステップS31〜S39の処理を実行する。
このように、前回の初期通信処理の実行によって「第3装着状態」と判定された場合には、今回の初期通信処理の実行時にも「第3装着状態」である蓋然性が高い。
このことを前提にして最大発信回数を4回、基準時間を700msに設定することにより、「非装着状態」の判定時間として最大2800msを確保して、その間に複数のCPU間の処理速度差による遅延や通信エラーが発生しても、第1応答信号RS1を受信できるようにしている。
ステップS31〜S39の処理は、実施形態1における図5のフローチャートのステップS31〜S39の処理と同様である。
<初期通信処理の具体例>
次に、本実施形態3において実行される初期通信処理の具体例について説明する。
バックアップデータが「非装着情報」および「第1装着情報」の場合は、実施形態2において、バックアップデータが「非装着情報」および「第1装着情報」の場合と、それぞれ同様である。
バックアップデータが「第2装着情報」の場合には、基準時間が600ms、最大発信回数が3回(リトライ通信のための発信回数は2回)にそれぞれ設定される(図11のステップS57参照)。この場合の初期通信処理について、図12のシーケンス図に基づいて説明する。
今回の初期通信処理の実行時に、前回と同様に「第2装着状態」になっていると、通信エラーが発生しなければ、通常、最初の初期通信信号FS1の発信から600msの基準時間が経過するまでの間に第1応答信号RS1(破線)の受信を確認することができる。
また、最初の初期通信信号FS1に対して通信エラーが発生した場合でも、2回目の初期通信信号FS2に対する第1応答信号RS1(一点鎖線)の受信できれば、その時点で「第2装着状態」を判定することができる。
さらに、リトライ通信の回数が最大2回になっており、実施形態2の場合よりもリトライ通信が1回多く実行されるので、通信エラーにより第1応答信号RS1が受信できなくなる蓋然性を低減することができる。
なお、今回の初期通信処理の実行時に、前回から変わって実際には「第1装着状態」になっている場合にも、通信エラーが発生しなければ、通常、最初の初期通信信号FS1の発信から600msの基準時間が経過するまでの間に「第1装着状態」と判定される。
また、実際には「非装着状態」に変わっている場合には、リトライ通信のために2回にわたって初期通信信号FS2、FS3が順次発信される。この場合には、基準時間が600msに設定されており、「非装着状態」の判定時間は1800msになる。
次に、バックアップメモリー12hに「第3装着情報」が書き込まれている場合について、図13のシーケンス図に基づいて説明する。この場合には、基準時間が700ms、初期通信信号FSの最大発信回数は4回(リトライ通信のための発信回数は3回)に設定される(図11のステップS58)。
この場合、今回の初期通信処理の実行時に、前回と同様に「第3装着状態」になっていると、通信エラーが発生しなければ、通常、最初の初期通信信号FS1の発信から700msの基準時間が経過するまでの間に、第1応答信号RS1(破線)を受信できる可能性が高く、これを受信できれば「第3装着状態」を判定することができる。
また、実施形態2の場合よりもリトライ通信の回数が2回多くなるので、装着される後処理装置の台数が増えた分、通信エラーが発生する確率が増えたとしても、第1応答信号RS1(一点鎖線、二点鎖線、最も下の破線)を受信できなくなる蓋然性が低減され、「第3装着状態」の判定精度を向上することができる。
なお、今回の初期通信処理の実行時に、前回から変わって実際には「第1装着状態」または「第2装着状態」になっている場合にも、通信エラーが発生しなければ、通常、最初の初期通信信号FS1の発信から700msの時間が経過するまでの間に、第1応答信号RS1(最も上の破線)を受信できる可能性が高くなる。
また、前回から変わって実際には「非装着状態」になっている場合には、初期通信信号FS2が最大4回発信される。この場合には、基準時間が700msに設定されており、「非装着状態」の判定時間は2800msになる。
以上説明したように、本実施形態3でも、今回の初期通信処理の実行時において「非装着状態」である蓋然性が高い場合には、最初の初期通信信号FS1の発信から比較的短い時間で「非装着状態」と判定することができる。
また、基準時間とリトライ回数の両方を装着台数に応じて変更することにより、0台(非装着)、1台、2台など装着台数ごとに最適な判定時間を設定することができる。
これにより、バックアップデータが非装着情報のときには、そのまま非装着である蓋然性が高いことから、リトライ通信を1回は実行することによる最低限の判定精度を確保しつつ、初期通信処理に要する時間をできるだけ短縮することで、操作パネル14の初期設定処理の開始を早めて、ユーザーの待ち時間の低減を図ることができる。
一方で、バックアップデータが装着情報のときには、その装着台数に適した基準時間とリトライ通信の回数を設定することにより、通信エラーや応答遅れなどが発生しても、第1応答信号RS1を受信できるようになり、第1応答信号RS1の受信を待たずに非装着状態であるとの誤判定を行うことが防止される。
[変形例]
(1)上記の各実施形態では、初期通信信号を複数回、時間間隔(基準時間)をあけて発信し、発信された初期通信信号に対する応答信号が受信されるのを、設定された判定時間だけ待つ構成例を説明したが、発信間隔は、一定に限られない。例えば、初期通信信号の発信回数が増えるに従って発信間隔を可変する、具体的には少しずつ短くすることなどが考えられる。
また、判定時間を基準時間(発信間隔)に発信回数を乗じてなる時間とすることに限られることもない。
例えば、初期通信信号を複数回、一定の時間間隔で発信する構成において、判定時間を、最初の初期通信信号の発信から、最後の初期通信信号の発信後、この初期通信信号に対する応答信号の受信を確認する(待つ)ための所定時間(基準時間よりも短いまたは長い時間)が経過したときまでの時間とすることもできる。
この構成をとる場合、非装着状態に対して基準時間(発信間隔)を500ms、初期通信信号の最大発信回数を2回とすれば、判定時間は1000msになる(実施形態1)。
一方で、基準時間を500msよりも短い時間、例えば400msに設定し、初期通信信号の最大発信回数を2回として、上記の所定時間を200msに設定すれば、判定時間が1000msになり、実施形態1と同様の時間を確保できる。
発信間隔と発信回数を乗じた時間を判定時間とすることに関わらず、装置ごとに、その装置構成に適した判定時間を、非装着状態の場合の方が装着状態の場合よりも判定時間が短くなり、また、装着台数の少ない場合の方が多い場合よりも判定時間が短くなるように発信間隔や発信回数、待ち時間などを適宜調整することにより設定するとしても良い。
さらに、上記実施形態では、初期通信信号を複数回、時間間隔をあけて発信する構成例を説明したが、仮に通信エラーの発生がほとんどなく、後処理装置側のCPUに、電源オン時の割り込み処理などで一時的な応答遅れが生じる可能性があるような装置構成であれば、最初の初期通信信号だけを発信して、設定された判定時間内に応答信号の受信を確認できなければ、非装着状態と判定する構成をとることも可能であろう。
(2)上記の各実施形態では、第1後処理装置21、第2後処理装置22、第3後処理装置23の3つの後処理装置がMFP10に装着されている場合について説明したが、このような例に限らない。例えば、MFP10に1台の後処理装置が装着される可能性がある場合、あるいは2以上の複数台の後処理装置が装着される可能性がある場合に、本発明を適用することができる。
上記実施形態では、画像形成装置の一例であるMFP10に、周辺機器としての後処理装置が装着可能な構成例を説明したが、周辺機器は後処理装置に限られない。画像形成装置に装着された場合に画像形成装置との間で通信が可能になる周辺機器に適用できる。
例えば、MFP10におけるプリント部11を画像形成装置と捉えた場合、画像読取部15を別途、装着可能とすれば、その画像読取部15を周辺機器とすることができる。
また、画像読取部15の読取位置に原稿を搬送する自動原稿搬送装置を装着可能であれば、その自動原稿搬送装置を周辺機器と捉えることもできる。
さらに、記録シートを収容するカセット11fとは別に、大容量の記録シートを収容すると共に画像形成時にその記録シートをMFP10に給送する給送装置を装着可能であれば、その給送装置を周辺機器としても良い。
本発明は、周辺機器の装着が可能であるとともに、装着された周辺機器との間で通信が可能になる画像形成装置において、周辺機器が非装着状態であることを迅速に判定できる技術として有用である。
10 MFP
12a メインCPU
12h バックアップメモリー
14 操作パネル
21 第1後処理装置
21a 第1後処理CPU
22 第2後処理装置
22a 第2後処理CPU
23 第3後処理装置
23a 第3後処理CPU

Claims (7)

  1. 1または複数の周辺機器の装着が可能であり、装着された周辺機器との間で通信が可能になる画像形成装置であって、
    不揮発性の記憶手段と、
    電源が投入されると、初期通信信号を発信して、設定される判定時間内に周辺機器からの応答信号を受信した場合には周辺機器が装着状態であると判定し、前記判定時間内に応答信号を受信しない場合には周辺機器が非装着状態であると判定して、その判定結果を前記記憶手段に記憶させる初期通信処理を実行する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、
    初期通信処理の実行に際して、前回の初期通信処理による判定結果として前記記憶手段に非装着状態が記憶されている場合には、前記判定時間を、前記記憶手段に装着状態が記憶されている場合よりも短く設定することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、
    前記判定時間内に、前記初期通信信号を複数回、時間間隔をあけて発信し、発信された初期通信信号に対する前記周辺機器からの応答信号が受信されるのを待つことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、
    前記判定時間を、最初の初期通信信号の発信から、最後の初期通信信号に対する応答信号の受信を確認するための所定時間が経過したときまでの時間とし、
    前記時間間隔および前記発信回数のいずれか一方または両方を変更することにより、当該判定時間を可変設定することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御手段は、
    前回の初期通信処理による判定結果として前記記憶手段に非装着状態が記憶されている場合には、前記時間間隔および前記発信回数のいずれか一方または両方を、前記記憶手段に装着状態が記憶されている場合よりも減少させることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. n(但し、nは2以上の整数)個の周辺機器が装着可能であり、
    自装置に装着された周辺機器を第1番目の周辺機器とすると、自装置と第1番目の周辺機器との間で相互に通信が可能になると共に、
    第m番目(但し、mは1以上の整数かつ(n−1)以下の整数)の周辺機器に、第(m+1)番目の周辺機器が装着されている場合には、第m番目の周辺機器と第(m+1)番目の周辺機器との間で相互に通信が可能であり、
    第m番目の周辺機器が第(m+1)番目の周辺機器の装着確認を行い、その確認結果が通信可能な周辺機器同士間を通じて第1番目の周辺機器に通知される構成であり、
    前記制御手段は、
    初期通信処理において、第1番目の周辺機器から受信した応答信号に基づいて1個以上の周辺機器が装着状態であると判定すると、その判定結果を前記記憶手段に記憶させ、
    前回の初期通信処理による判定結果として前記記憶手段にp(但し、pは1以上の整数)個の周辺機器の装着状態が記憶されている場合には、q(但し、pよりも大きい整数)個の周辺機器の装着状態が記憶されている場合よりも、前記時間間隔および前記発信回数のいずれか一方または両方を減少させること
    を特徴とする請求項3または4に記載の画像形成装置。
  6. 前記判定時間は、
    前記初期通信信号の発信回数に前記時間間隔を乗じた時間であることを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記周辺機器は、
    当該画像形成装置からプリントアウトされるシートに対して所定の後処理を実行する後処理装置であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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