JP6024563B2 - 車両用電源制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用電源を制御する車両用電源制御装置に関するものである。
電気自動車用モータインバータ等の車両用負荷に電力を供給する車両用電源として、従来から、パワー電池やエネルギー電池が知られている。パワー電池は、出力密度がエネルギー電池よりも大きく、エネルギー電池は、エネルギー密度がパワー電池よりも大きい。
ところで、車両用電源をパワー電池又はエネルギー電池のいずれか単独で構成し、このような電源によって車両用負荷の要求パワー(負荷がモータである場合、要求出力)と要求エネルギー(負荷がモータである場合、要求走行距離)の両方を満足させようとすると、車両用電源が大型化する等、冗長設計となる問題がある。
この問題を解決するため、従来の車両用電源には、パワー電池とエネルギー電池とが並列接続された電源がある(例えば、特許文献1)。これによれば、車両用負荷の要求パワーと要求エネルギーの両方を満たしながら、車両用電源が冗長設計となることを抑制することができる。
特開2011−250686号公報
しかしながら、パワー電池とエネルギー電池とが並列接続された電源においては、パワー電池のSOC(充電率)とエネルギー電池のSOCとが均等に減少することは殆ど無い。そのため、車両用電源全体として見れば十分なSOCであっても、何れか一方側の電池のSOCが他方側の電池のSOCよりも低い状態で継続的に放電が行われると、SOCの低い電池が過放電となってその機能が著しく劣化することが考えられる。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、パワー電池とエネルギー電池とが並列接続された電源において、各電池の過放電による劣化を抑制することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の車両用電源制御装置は、パワー電池とエネルギー電池とが並列接続された電源と、前記電源に接続され、当該電源から電力が供給される負荷と、前記パワー電池及び前記エネルギー電池の電圧を検出する電圧検出手段と、前記パワー電池及び前記エネルギー電池から前記負荷への通電電流値を検出する電流検出手段と、前記パワー電池及び前記エネルギー電池の電圧と通電電流値とから各電池の充電率を算出する充電率算出手段と、前記パワー電池及び前記エネルギー電池と前記負荷との接続状態を切り替え可能な切替手段と、この切替手段を制御する制御手段と、を備えており、前記制御手段は、前記充電率算出手段により算出される各電池の充電率のうち、一方の電池の充電率が予め設定された充電率以上で、かつ他方の電池の充電率が当該設定充電率未満になるという条件が充足されると、当該設定充電率未満の電池を対象電池として、当該対象電池と前記負荷とを切断状態にし、また、前記制御手段は、前記電流検出手段による検出電流値をサンプリングし、前記条件が充足され、かつ前記対象電池の前記通電電流値が予め設定された値であって前記切替手段においてアーク放電が発生することを抑制可能な電流値として予め設定された設定電流値以下になると、前記対象電池と前記負荷とを切断状態にし、さらに、前記負荷は、前記電源から電力供給を受けて駆動する走行用のモータであって、前記制御手段は、アクセルオンからオフへの切り替り時点で、前記対象電池から前記モータへの通電電流値が前記設定電流値以下になるまでの時間を推定し、この推定時間内の前記通電電流値のサンプリング時間をそれ以前のサンプリング時間よりも短くするものである。
この車両用電源制御装置によれば、パワー電池及びエネルギー電池のうち、何れか一方の充電率(SOC)が上記設定充電率未満になると、その電池(対象電池)は自動的に負荷から切断される。そのため、充電率が低い電池が過放電となってその機能が劣化することを未然に防止することが可能となる。
また、前記制御手段は、前記電流検出手段による検出電流値をサンプリングし、前記条件が充足され、かつ前記対象電池の前記通電電流値が予め設定された値であって前記切替手段においてアーク放電が発生することを抑制可能な電流値として予め設定された設定電流値以下になると、前記対象電池と前記負荷とを切断状態にする。
この構成によれば、対象電池を負荷から切断する際に、切替手段においてアーク放電が発生して切替手段が損傷することを回避することが可能となる。
さらに、前記負荷が前記電源から電力供給を受けて駆動する走行用のモータであって、前記制御手段は、アクセルのオンからオフへの切り替り時点で、前記対象電池から前記モータへの通電電流値が前記設定電流値以下になるまでの時間を推定し、この推定時間内の前記通電電流値のサンプリング時間をそれ以前のサンプリング時間よりも短くする。
アクセルがオンからオフへ切り替わると、対象電池から前記モータへの通電電流値が前記設定電流値以下になる可能性が高くなるため、上記のように推定時間を定めた上でその時間内のサンプリング時間を短くすることで、通電電流値のサンプリングによる制御装置の制御負担を軽減しつつ、より確実に前記通電電流値が設定電流値以下になる時点を検知して対象電池と負荷とを切断状態にすることが可能となる。
この場合、前記モータが発生する回生電力を前記電源に蓄電するためのインバータを備えているものでは、前記制御装置は、前記電源への前記回生電力の蓄電が、前記対象電池と前記モータとが切断状態とされた後に開始されるように前記インバータを制御する。
この構成によれば、対象電池とモータとを切断状態に切り替える最中に、モータで発生した回生電力が対象電池に蓄電されることにより、切替手段において上記アーク放電が発生することが回避される。
なお、この構成の場合には、前記制御手段は、アクセルオンからオフへの切り替り時点で、前記回生電力の蓄電を開始するまでの時間として前記推定時間よりも長い時間を設定し、当該設定時間経過後に前記モータにおいて回生電力が発生するように前記インバータを制御するのが好適である。
この構成によれば、対象電池とモータとが切断状態になる前にモータの回生電力が対象電池に蓄電されるという不都合を好適に防止すること可能となる。
本発明によれば、パワー電池及びエネルギー電池のうち、何れか一方の充電率(SOC)が設定充電率未満になると、その電池(対象電池)と負荷とが自動的に切断状態となる。そのため、充電率が低い電池の放電が継続的に行われることに起因する各電池の劣化を抑制することができる。
本発明の実施形態に係る車両用電源制御装置を示すブロック図である。 モータへの放電時のVCMによるパワーコントローラおよびインバータの制御を示すフローチャート図である。 モータへの放電時のVCMによるパワーコントローラおよびインバータの制御を示すフローチャート図である。 (a)は車両の走行状態の一例を示すグラフであり、(b)は、(a)に示す走行状態におけるパワー電池の出入力電流値を示すグラフである。 電源の充電率(SOC)およびパワーコントローラの制御状態の一例を示す模式図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の好ましい実施の一形態について詳述する。
本実施形態に係る車両用電源制御装置が搭載された車両は電気自動車である。車両用電源制御装置1は、図1に示すように、電源10、電動モータ11(負荷)、インバータ12(負荷)、パワーコントローラ13(本発明の切替手段に相当する。図1では「P/C」)およびVCM(Vehicle Control Module)16等を備えている。
電源10は、パワー電池14(図1等ではP電池)とエネルギー電池15(図1等ではE電池)とを有している。パワー電池14とエネルギー電池15とは、並列接続されている。パワー電池14は、出力密度がエネルギー電池15よりも大きい二次電池である。エネルギー電池15は、エネルギー密度がパワー電池14よりも大きい二次電池である。エネルギー電池15の容量は、パワー電池14の容量よりも大きい。当例では、パワー電池14およびエネルギー電池15の何れもリチウムイオン電池である。
電源10は、電動モータ11(並列回路11a)にパワーコントローラ13およびインバータ12を介して電気的に接続されている。電動モータ11は、走行用のトルクを出力する機能と、車両減速時に発電する機能とを有する、いわゆるモータジェネレータである。図示を省略するが、電動モータ11は、その出力軸と連動して回転するロータと、ロータの周囲に配置されるステータとを有しており(いずれも図示省略)、前記ロータにフィールドコイルが、前記ステータにステータコイルが各々巻装されている。そして、車両減速時には、インバータ12により前記フィールドコイルに電圧が印加され(発電モード)、それによって生成される磁界中をロータが回転することにより誘導電流が発生する、つまり電力が生成される。他方、車両加速時などには、インバータ12により前記フィールドコイル及び前記ステータコイルに電圧が印加され(トルク発生モード)、これにより当該電圧に応じた回転力が前記ロータに生じる、つまり走行用のトルクが生成され、この出力トルクが車輪に与えられる。そして、インバータ12から各コイルへの印加電圧が増減されることで、電動モータ11の発電電力および発生トルクが調節される。
インバータ12は、上記の通り、前記電動モータ11の駆動を制御する。つまり、インバータ12は、車両加速時などには、電源10の直流電力を交流電力に変換して前記電動モータ11に供給することで当該電動モータ11に走行用のトルクを発生させる一方、車両減速時には、当該電動モータ11が発生する交流電力(回生電力)を直流電力に変換して電源10に蓄電する。
パワーコントローラ13は、パワー電池14及びエネルギー電池15とインバータ12との間(並列回路10aとインバータ12が設けられた並列回路11aとの接続部)に設けられている。パワーコントローラ13は、パワー電池14及びエネルギー電池15と、負荷である電動モータ11(インバータ12)との接続状態を切替可能なリレーである。概略的には、パワーコントローラ13は、図5に示すように、パワー電池14とインバータ12との接続状態を切り替えるスイッチ素子13aと、エネルギー電池15とインバータ12との接続状態を切り替えるスイッチ素子13bとを含み、これらスイッチ素子13a、13b(第1スイッチ素子13a、第2スイッチ素子13bと称す)の切り替えによりパワー電池14及びエネルギー電池15と電動モータ11(インバータ12)との接続状態を切り替える。
VCM16(本発明の制御手段に相当する)は、周知のマイクロコンピュータをベースとするコントローラであって、プログラムを実行する中央演算処理装置(CPU)と、例えばRAMやROMにより構成されてプログラム及びデータを格納するメモリと、電気信号の入出力をする入出力(I/O)バスと、を備えている。このVCM16には、車両に設けられたセンサから種々の情報が入力されている。本発明の説明に必要な範囲で説明すると、車両には、パワー電池14の電圧を検出するパワー電池電圧センサ17と、エネルギー電池15の電圧を検出するエネルギー電池電圧センサ18と、電動モータ11とパワー電池14との間の通電電流を検出するパワー電池電流センサ19と、電動モータ11とエネルギー電池15との間の通電電流を検出するエネルギー電池電流センサ20と、アクセル開度を検出するアクセル開度センサ23と、が設けられており、これらセンサ17〜23からの信号がVCM16に入力されている。VCM16は、各センサ17〜23からの入力信号(入力情報)に基づいて、電源10の電力の入出力を適正に行うべく、前記インバータ12およびパワーコントローラ13を制御する。例えばVCM16は、後述するように、各電池電圧センサ17、18からの入力情報(電圧値)及び各電池電流センサ19、20からの入力情報(通電電流値)に基づきパワー電池14及びエネルギー電池15の各充電率を算出し、この算出結果に基づき前記パワーコントローラ13を制御する。なお、当例では、VCM16が本発明の充電率算出手段および制御手段に相当する。
次に、VCM16によるインバータ12およびパワーコントローラ13の制御について、図2及び図3を参照しながら説明する。なお、この制御スタート時には、パワー電池14及びエネルギー電池15は、何れもパワーコントローラ13により電動モータ11(インバータ12)と接続状態とされている。具体的には、パワーコントローラ13の各スイッチ素子13a、13bは閉じられている。
この制御がスタートすると、VCM16は、予め定められたサンプリング時間に基づき各センサ17〜23から入力される情報のサンプリングを開始する。そして、各電圧センサ17、18からパワー電池14及びエネルギー電池15の電圧情報を取得し(ステップS1)、パワー電池14の電圧がエネルギー電池15の電圧よりも大きいか否かを判定する(ステップS3)。ここでの判定結果がYESの場合には、VCM16は、パワーコントローラ13を制御し、パワー電池14のみをインバータ12と接続状態とする(ステップS5)。具体的には、第2スイッチ素子13bを開く。一方、ステップS3での判定結果がNOである場合には、VCM16は、パワー電池14の電圧とエネルギー電池15の電圧とが同じ大きさであるとして、パワー電池14及びエネルギー電池15とインバータ12との接続状態を維持する。なお、エネルギー電池15の電圧がパワー電池14の電圧よりも大きい場合は殆どない。
次に、VCM16は、電動モータ11を駆動すべくインバータ12を制御する。つまり、電源10からの放電を開始させる(ステップS7)。この際、ステップS5を経由した場合には、パワー電池14のみから電動モータ11(インバータ12)に放電が開始され、ステップS4を経由した場合には、パワー電池14及びエネルギー電池15の双方から放電が開始される。この放電により、電動モータ11が駆動される。
電源10からの放電が開始されると、VCM16は、各電圧センサ17,18からパワー電池14及びエネルギー電池15の電圧情報を取得し(ステップS9)、パワー電池14とエネルギー電池15との電圧差が所定値D以下であるか否かを判定する(ステップS11)。所定値Dは、比較的小さい値に予め設定されている。ここでの判定結果がYESである場合は、VCM16は、パワーコントローラ13を制御することにより、パワー電池14及びエネルギー電池15の双方をインバータ12と接続状態とする(ステップS13)。つまり、パワー電池14のみがインバータ12に接続されている場合(ステップS5を経由した場合)には、パワー電池14の電圧とエネルギー電池15の電圧とが略同じ大きさになったとして、パワー電池14に加えて、エネルギー電池15もインバータ12と接続状態とする。他方、パワー電池14及びエネルギー電池15の双方が既にインバータ12に接続されている場合(ステップS4を経由した場合)には、当該接続状態を維持する。これにより、パワー電池14及びエネルギー電池15からインバータ12へ放電される。一方、ステップS11での判定結果がNOの場合には、パワー電池14から電動モータ11(インバータ12)への放電のみを継続する。
VCM16は、次に、各電池電圧センサ17、18からの入力情報(電圧値)及び各電池電流センサ19、20からの入力情報(通電電流値)に基づきパワー電池14及びエネルギー電池15の各充電率を算出(充電率情報を取得)し(ステップS15)、パワー電池14及びエネルギー電池15の充電率が所定の下限充電率S(本発明の設定充電率に相当する)以上か否かを判定する(ステップS17)。ここで、所定の下限充電率Sは、放電しても各電池14、15の機能が劣化しない範囲で可及的に低い充電率に設定されており、当例では、例えば20%程度に設定されている。尚、上限充電率は、例えば80%程度である。
ステップS17での判定結果がYESの場合、すなわち、何れの電池14、15の充電率も下限充電率S以上の場合には、VCM16は、パワー電池14及びエネルギー電池15からの放電を継続する。
一方、ステップS17の判定結果がNOの場合、すなわち、電池14、15のうち少なくとも一方の充電率が下限充電率S未満である場合には、VCM16は、パワー電池14の充電率が下限充電率S以上か否かを判定する(ステップS19)。ここでの判定結果がYESの場合には、エネルギー電池15の充電率が下限充電率S未満であり、従って、VCM16は、エネルギー電池15を使い切ったとして、パワーコントローラ13を制御し、エネルギー電池15とインバータ12とを切断状態とする(ステップS20)。詳しくは、パワーコントローラ13の第2スイッチ素子13bを開く。これにより、パワー電池14のみがインバータ12と接続状態となる。よって、パワー電池14から電動モータ11への放電のみが継続される。なお、一般には、パワー電池14が先に使い切られるため、ステップS20に進む場合は殆どなく、従って、ステップS20後の制御の説明は省略する。
一方、ステップS19での判定結果がNOの場合、すなわち、パワー電池14の充電率が下限充電率S未満である場合には、VCM16は、アクセル開度センサ23からアクセル開度情報を取得し(ステップS21)、アクセルがオンからオフへ切り替えられ、かつそのアクセル開度の変化量が所定値ΔC以上か否かを判定する(ステップS23)。ここで、前記所定値ΔCは、電動モータ11がトルク発生モードから発電モードに切り替えられる可能性が高いアクセル開度の変化量であって、ある程度低い値に設定されている。
ステップS23での判定結果がYESの場合には、VCM16は、パワー電池電流センサ19から電流情報を取得し、電動モータ11がトルク発生モードから発電モードに切り替えられるまでの時間、つまりパワー電池14と電動モータ11との通電電流値が0になるまでの時間T0を推定するとともに、この推定時間T0に基づき、電動モータ11の発電(減速回生)を遅延させるための遅延時間T1を設定し、この遅延時間T1を示す信号をインバータ12に出力する(ステップS25)。なお、前記遅延時間T1は、パワー電池14から電動モータ11への通電電流値が0になった後、一定時間経過後に発電が開始されるように、前記推定時間T0よりも大きい値に設定される。
一方、ステップS23で判定結果がNOの場合には、アクセル開度センサ23からのアクセル開度情報の取得を継続する(ステップS21)。
次に、VCM16は、パワー電池電流センサ19からの電流情報のサンプリング時間を切り替える(ステップS29)。具体的には、当該切り替え前(ステップS29の前)よりもサンプリング時間を短くし、これにより、単位時間当たりの上記情報の取得回数を増大させる。
そして、VCM16は、パワー電池14と電動モータ11との間の通電電流値(図3中ではP電流値)が0か否かを判定し(ステップS31)、ここでの判定結果がYESの場合には、VCM16は、パワーコントローラ13を制御し、パワー電池14と電動モータ11(インバータ12)とを切断状態とする(ステップS33)。具体的には、パワーコントローラ13の第1スイッチ素子13aを開く(図5参照)。これにより、エネルギー電池15のみが電動モータ11(インバータ12)と接続状態となる。よって、エネルギー電池15から電動モータ11への放電のみが継続される。
パワー電池14と電動モータ11とを切断状態とすると、VCM16は、エネルギー電池電圧センサ18からの入力情報(電圧値)とエネルギー電池電流センサ20からの入力情報(通電電流値)とに基づきエネルギー電池15の充電率を算出(充電率情報を取得)し(ステップS35)、エネルギー電池15の充電率が所定の下限充電率Sよりも大きいか否かを判定する(ステップS37)。ここでの判定結果がYESの場合には、ステップS35に戻る。一方、ステップS37でその判定結果がNOである場合には、いずれの電池14,15も使い切ったとして、VCM16は、電源10を充電すべき旨を警報する。このとき、VCM16は、パワーコントローラ13を制御することにより、パワー電池14及びエネルギー電池15とインバータ12とを接続状態とし、その後、このフローチャートを終了する。
図4は、車両の走行状態(車速)と、上述したVCM16の制御に基づく、電源10(パワー電池14)の電力の入出力状態とを示している。VCM16の上記制御によれば、例えば同図(a)のt1時点でアクセルがオンからオフへ切り替えられ、そのアクセル開度の変化量が所定値ΔC以上であると(ステップS23でYES)、同図(b)に示すように、パワー電池14から電動モータ11(インバータ12)への通電電流値が0になるまでの推定時間T0と、減速回生の遅延時間T1(>T0)とが求められる(ステップS25)。そして、パワー電池電流センサ19からの電流情報のサンプリング時間が切り替えられることにより、この推定時間T0の間、パワー電池14から電動モータ11への通電電流値の情報が密に取得される(ステップS29)。そして、当該通電電流値が実際に0になると、パワー電池14とインバータ12とが切断状態とされ(ステップS31、S33)、さらに遅延時間T1が経過すると、電動モータ11の発電(減速回生)が開始されることとなる。具体的には、遅延時間T1の経過後、インバータ12により電動モータ11の前記フィールドコイルに電圧が印加されることにより、当該電動モータ11の発電が開始され、その発電電力がパワー電池14に蓄電される。
以上説明した車両用電源制御装置1によれば、次のような作用効果を奏する。
上記のようにパワー電池14とエネルギー電池15とが並列接続された電源10から電動モータ11(インバータ12)へ連続放電する場合、両電池14、15の充電率が均等に減少することは無く、充電率の小さい電池が過放電となってその機能が著しく劣化することが考えられる。しかし、上記の車両用電源制御装置1によれば、電源10から電動モータ11(インバータ12)への連続放電の開始後、パワー電池14及びエネルギー電池15のうち何れかの充電率が所定の下限充電率S未満になったときには、その電池(対象電池)とインバータ12とが自動的に切断状態とされる。そのため、各電池14、15の過放電による劣化が効果的に抑制される。なお、パワー電池14とエネルギー電池15とが並列接続された電源10では、実際には、パワー電池14がエネルギー電池15よりも放電し易いことからパワー電池の蓄電率が先に低くなる。そのため、上記電源10全体の充電率が下限充電率Sになるまで電源10から連続放電が行われると、パワー電池14が劣化してその寿命が著しく低下することとなるが、この車両用電源制御装置1によれば、上記の通り、パワー電池14が下限充電率S未満になると、当該パワー電池14が自動的に電動モータ11(インバータ12)から切り離されるため、当該パワー電池14が劣化してその寿命が低下することが効果的に抑制される。
特に、この車両用電源制御装置1によれば、パワー電池14と電動モータ11(インバータ12)との切断状態への切り替えは、パワー電池14と電動モータ11との通電電流値が実際に0になるタイミングで実施されるため(図3のステップS31、S33)、当該切り替え時にパワーコントローラ13においてアーク放電が発生することが抑制される。つまり、通電状態にあるパワー電池14と電動モータ11(インバータ12)とを切断状態に切り替えると、スイッチ素子13aの端子間にアーク放電が発生して当該スイッチ素子13aが損傷することが考えられるが、この車両用電源制御装置1によれば、パワー電池14と電動モータ11との通電電流値が0になるタイミングで、パワー電池14と電動モータ11とが切断状態に切り替えられるため、上記不都合が発生することが効果的に抑制される。従って、パワーコントローラ13を保護しながら、パワー電池14と電動モータ11(インバータ12)とを切断状態に切り替えることができるという利点がある。
しかも、この車両用電源制御装置1によれば、パワー電池14と電動モータ11(インバータ12)とが切断状態へ切り替えられる際には、図4(b)に示すように、電動モータ11の発電(減速回生)を遅延させるための遅延時間T1が設定され、この遅延時間T1だけ電動モータ11による発電の開始が遅延される。そのため、パワー電池14と電動モータ11とが切断状態に切り替えられている最中に電源10(パワー電池14)に対して回生電力の蓄電が開始され、これによりパワーコントローラ13(第1スイッチ素子13a)に上記アーク放電が生じることが回避される。従って、この点でも、パワーコントローラ13を保護することができるという利点がある。
さらに、この車両用電源制御装置1によれば、パワー電池14と電動モータ11(インバータ12)とが切断状態に切り替えられる際には、電動モータ11がトルク発生モードから発電モードに切り替えられるまでの推定時間T0が設定され、この推定時間T0の間だけ、パワー電池14から電動モータ11への通電電流値のサンプリングがそれ以前よりも密に実施される。そのため、当該通電電流値の情報をサンプリングするVCM16の制御負担を軽減しながら、当該通電電流値が0になる時点を適切に検知して、パワー電池14とインバータ12とを切断状態にすることができるという利点もある。
ところで、以上説明した車両用電源制御装置1は、本発明にかかる車両用電源制御装置の好ましい実施形態の例示であって、この車両用電源制御装置1の具体的な構成は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、当実施形態では、パワー電池14が先に使い切られ、エネルギー電池15が先に使い切られることが殆どないため、当該エネルギー電池15と電動モータ11(パワー電池14)とを切断状態にする際の具体的な制御や、当該エネルギー電池15を切断状態とした後の具体的な制御については言及していない。しかし、エネルギー電池15と電動モータ11とを切断状態にする際に、図3のステップS21〜S31に準ずる処理を実行し、また、エネルギー電池15と電動モータ11とを切断状態にした後は、図3のステップS33〜S39に準ずる処理を実行するようにしてもよい。この構成によれば、エネルギー電池15と電動モータ11とを切断状態にする場合についても、上述したパワー電池14と電動モータ11とを切断状態にする場合と同様の作用効果を奏することができる。
また、上記実施形態では、パワー電池14及びエネルギー電池15をリチウムイオン電池で構成したが、これに限らず、例えば、パワー電池14を鉛蓄電池、エネルギー電池15をリチウムイオン電池で構成しても良い。勿論、その他の二次電池で構成してもよい。
また、上記実施形態では、本発明に係る負荷を電動モータ11(インバータ12)で構成したが、これ以外の車両用負荷で構成しても良い。
また、上記実施形態では、本発明に係る切替手段をパワーコントローラ13で構成したが、上述の如く切り替えを行うことができる限り、その構成・配置はこれに限定されず、例えば、機械式リレーで構成しても良いし、複数の切替手段で構成しても良いし、パワー電池14とエネルギー電池15とインバータ12との間以外の位置に設けても良い。
また、上記実施形態では、本発明に係る車両用電源装置を電気自動車に適用した例について説明したが、本発明は、ハイブリッド車両等の自動車にも適用可能である。
1 車両用電源制御装置
10 電源
11 電動モータ
12 インバータ
13 パワーコントローラ(切替手段)
14 パワー電池
15 エネルギー電池
16 VCM
17 パワー電池電圧センサ(電圧検出手段)
18 エネルギー電池電圧センサ(電圧検出手段)
19 パワー電池電流センサ(電流検出手段)
20 エネルギー電池電流センサ(電流検出手段)
23 アクセル開度センサ

Claims (1)

  1. パワー電池とエネルギー電池とが並列接続された電源と、
    前記電源に接続され、当該電源から電力が供給される負荷と、
    前記パワー電池及び前記エネルギー電池の電圧を検出する電圧検出手段と、
    前記パワー電池及び前記エネルギー電池から前記負荷への通電電流値を検出する電流検出手段と、
    前記パワー電池及び前記エネルギー電池の電圧と通電電流値とから各電池の充電率を算出する充電率算出手段と、
    前記パワー電池及び前記エネルギー電池と前記負荷との接続状態を切り替え可能な切替手段と、
    この切替手段を制御する制御手段と、を備えており、
    前記制御手段は、前記充電率算出手段により算出される各電池の充電率のうち、一方の電池の充電率が予め設定された充電率以上で、かつ他方の電池の充電率が当該設定充電率未満になるという条件が充足されると、当該設定充電率未満の電池を対象電池として、当該対象電池と前記負荷とを切断状態にし、また、
    前記制御手段は、前記電流検出手段による検出電流値をサンプリングし、前記条件が充足され、かつ前記対象電池の前記通電電流値が予め設定された値であって前記切替手段においてアーク放電が発生することを抑制可能な電流値として予め設定された設定電流値以下になると、前記対象電池と前記負荷とを切断状態にし、さらに、
    前記負荷は、前記電源から電力供給を受けて駆動する走行用のモータであって、
    前記制御手段は、アクセルオンからオフへの切り替り時点で、前記対象電池から前記モータへの通電電流値が前記設定電流値以下になるまでの時間を推定し、この推定時間内の前記通電電流値のサンプリング時間をそれ以前のサンプリング時間よりも短くする、
    ことを特徴とする車両用電源制御装置。
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