JP6023024B2 - 防犯マップ - Google Patents

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Description

本発明は、防犯マップに関する。
近年、複数の建物が密集する地域、例えば住宅地域における事件や事故の発生が増加傾向にあり、そのような地域においては住民の防犯対策に対する意識が高まっている。
このような状況下においては、様々な防犯対策が採用されているが、特に、近隣住民同士が一体となって不審者を監視し合うことにより犯罪の発生を未然に防止しようとする試みが広く行われている。
このような防犯対策に関する技術としては、例えば、防犯性評価対象となる建物において、当該建物に面する街路の幅や通行量、当該建物が立設されている敷地の形状、当該建物に設けられている窓や柵、植え込みといった様々な情報に基づいて、街路を通行する通行人から当該建物のいずれの部分が視認されやすいかといった情報を導出し、これを出力することができるシステムが提供されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−43278号公報
しかしながら、上記した従来の技術によれば、街路に面する建物毎の防犯性を限定的に評価できるのみであり、複数の建物が面している街路全体、更には当該街路周辺における防犯性を評価することはできない。
そこで、本発明は、複数の建物が面している街路全体における防犯性を視覚的に評価することができる防犯マップを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、例えば図1〜図5に示すように、
複数の建物が密集した地域に対する防犯性評価に用いられる防犯マップ200であって、
街路101〜104を示す街路表示領域201〜204が、前記街路101〜104に面して配置される前記複数の建物のそれぞれの宅地毎に区画され、当該区画された領域毎に防犯性評価値が表示されており、
前記防犯性評価値は、前記複数の建物のうち前記街路101〜104に面して配置される建物の前記街路101〜104に面する開口部の数を、当該建物の宅地の前記街路101〜104に面する間口寸法を示す値で除した値であることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、街路101〜104を示す街路表示領域201〜204が、街路101〜104に面して配置される複数の建物のそれぞれの宅地毎に区画され、当該区画された領域毎に防犯性評価値が表示されているので、街路101〜104の全体に亘って視覚的な防犯性評価を容易に行うことができる。また、街路全体における防犯性評価を容易に行えるので、近隣の宅地と比較して相対的に防犯性が低いと判断される宅地に建てられる建物に対して事前に防犯対策を施すことができ、未然に犯罪の発生を防止することができる。そのような防犯対策として、具体的には、例えば、面格子等による開口部の強化や、防犯カメラの設置等の対策が挙げられる。また、建物を新築する場合には、例えば、当該建物の街路101〜104に面する開口部の数や寸法を調整する等の対策を施すこともできる。
また、請求項に記載の発明によれば、防犯性評価値が、複数の建物のうち街路101〜104に面して配置される建物の街路101〜104に面する開口部の数を、当該建物の宅地の街路101〜104に面する間口寸法を示す値で除した値であるので、防犯性評価値の導出及びその比較が容易であり、街路101〜104の防犯性評価の判断をより容易にすることができる。
請求項に記載の発明は、例えば図2〜図5に示すように、請求項に記載の防犯マップ200において、
前記防犯性評価値は、前記街路表示領域201〜204の長さ方向において、前記街路101〜104の所定の基準寸法に対応する長さ毎に表示されていることを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、防犯性評価値が、街路表示領域201〜204の長さ方向において、街路101〜104の所定の基準寸法に対応する長さ毎に表示されているので、実際の街路101〜104の延在方向における各位置の防犯性評価を容易に行うことができる。
請求項に記載の発明は、例えば図2〜図5に示すように、請求項1又は2に記載の防犯マップ200において、
前記街路表示領域201〜204は、前記防犯性評価値に応じて色分けされていることを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、街路表示領域201〜204が、防犯性評価値に応じて色分けされているので、街路101〜104の視覚的な防犯性評価をより容易に行うことができる。
請求項に記載の発明は、例えば図2〜図5に示すように、請求項1からのいずれか一項に記載の防犯マップ200において、
前記防犯性評価値は、前記複数の建物の階層毎に表示されていることを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、防犯性評価値が、複数の建物の階層毎に表示されているので、建物の高層階部分についての防犯性評価値よりも、建物の低層階部分についての防犯性評価値を重要視して防犯性評価を行うことができ、より正確な防犯性評価を行うことができる。
請求項に記載の発明は、例えば図2〜図5に示すように、請求項1からのいずれか一項に記載の防犯マップ200において、
複数の前記街路101〜104に応じて前記街路表示領域201〜204が複数並列に配置されて表示されていることを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、複数の街路101〜104に応じて街路表示領域201〜204が複数並列に配置されて表示されているので、複数の街路101〜104の防犯性をそれぞれ比較することができるとともに、当該街路101〜104周辺における防犯性評価を行うことができる。また、複数の街路101〜104を比較することができるため、街路101〜104の改善にも用いることができる。
請求項に記載の発明は、例えば図2〜図5に示すように、請求項1からのいずれか一項に記載の防犯マップ200において、
前記防犯性評価値は、前記街路101〜104の幅方向両側に面して配置される前記複数の建物のそれぞれの宅地毎に表示され、
前記街路表示領域201〜204には、当該街路表示領域201〜204の長さ方向において、前記街路101〜104の所定の基準寸法に対応する長さ毎に、前記街路101〜104の幅方向両側の前記防犯性評価値の合計値が表示されていることを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、防犯性評価値は、街路101〜104の幅方向両側に面して配置される複数の建物のそれぞれの宅地毎に表示され、街路表示領域201〜204には、街路表示領域201〜204の長さ方向において、街路101〜104の所定の基準寸法に対応する長さ毎に、街路101〜104の幅方向両側の防犯性評価値の合計値が表示されているので、街路101〜104の幅方向両側に配置される建物を考慮して防犯性評価を行うことができ、街路101〜104の防犯性評価をより正確に行うことができる。
本発明によれば、街路を示す街路表示領域が、当該街路に面する建物のそれぞれの宅地毎に区画され、当該区画された領域毎に防犯性評価値が示されているので、複数の建物が面している街路全体における防犯性を視覚的に評価することができる。
本発明の防犯マップに対応する地図を示す図である。 本発明の防犯マップの左下部分を示す図である。 本発明の防犯マップの右下部分を示す図である。 本発明の防犯マップの左上部分を示す図である。 本発明の防犯マップの右上部分を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。ただし、以下に述べる実施の形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
図1〜図5を参照して本発明の防犯マップ200について説明する。
図1は、本発明の防犯マップ200に対応する地図100を示した図である。図2〜図5は、それぞれ本発明の防犯マップ200を便宜上四分割したうちの1つを示した図であり、図2は防犯マップ200の左下部分、図3は防犯マップ200の右下部分、図4は防犯マップ200の左上部分、図5は防犯マップ200の右上部分を示している。つまり、図2〜図5に示す各防犯マップ200を全て組み合わせることで、1つの防犯マップ200が構成される。
地図100は、従来公知の一般的な地図であって、所定の住宅地域を示した地図である。当該地図100には、略東西方向に延びる4本の街路101〜104が表示されており、それら4本の街路101〜104に対応する位置には、それぞれ矩形の枠線で囲まれた「1」〜「4」の街路番号が付されている。また、地図100において、街路101〜104の両側には各街路101〜104に沿って複数の住宅等の建物が配置され、各建物にはそれぞれ円形の枠線で囲まれた「1」〜「82」の建物番号が付されている。
本発明の防犯マップ200は、上記した地図100に対応して作成されたものである。
防犯マップ200は、図2〜図5に示されているとおり、防犯マップ200上で横方向に延びる帯状の街路表示領域201〜204と、当該街路表示領域201〜204の幅方向両側において当該街路表示領域201〜204の長さ方向に沿って表示されている宅地表示領域211〜214と、から構成されている。
なお、図2〜図5において、防犯マップ200の横方向両端に表示されている矩形の枠線で囲まれた「1」〜「4」の番号は、図1に示す地図100に表示されている街路番号「1」〜「4」に対応している。これにより、ユーザーは、地図100と防犯マップ200を参照して、防犯マップ200に示される各街路表示領域201〜204が、それぞれ、地図100上に示されている街路101〜104に対応していることを認識することができる。
街路表示領域201〜204は、それぞれ地図100に表示されている街路101〜104に対応し、図示例では、各街路101〜104のうちの所定範囲を示している。すなわち、図2〜図5に示す防犯マップ200では、街路表示領域201は、街路101の交差点101Aから交差点101Bまでの範囲を表しており、街路表示領域202は、街路102の交差点102Aから交差点102Bまでの範囲を表しており、街路表示領域203は、街路103の交差点103Aから交差点103Bまでの範囲を表しており、街路表示領域204は、街路104の交差点104Aから交差点104Bまでの範囲を表している。
街路表示領域201〜204の横方向(長さ方向)の長さは、実際の街路101〜104の延在方向における長さに対して所定の縮尺で表されている。街路表示領域201〜204の縦方向両端には、横方向において所定の長さ毎に目盛が付されていることが好ましく、例えば、当該目盛の一つ分の間隔は、基準寸法である1モジュール分を示すものである。なお、基準寸法である1モジュールは、例えば、910mmを示すものである。
また、街路表示領域201〜204の縦方向(幅方向)の長さは、実際の街路101〜104の幅方向の長さに対応しているものではなく、防犯マップ200上で街路表示領域201〜204が見やすいように表示されていればいずれの長さであっても良い。
このように表示されている街路表示領域201〜204には、それぞれ、防犯性評価値としての視線輻射量が表示されている。視線輻射量については後述する。
宅地表示領域211は、街路表示領域201に沿って、当該街路表示領域201の縦方向上側及び下側に表示されている。宅地表示領域211は、街路表示領域201で表される街路101に面して配置される複数の宅地に対応している。つまり、宅地表示領域211のうち街路表示領域201よりも下側の部分は、街路101の南側に面する複数の宅地に対応し、宅地表示領域211のうち街路表示領域201よりも上側の部分は、街路101の北側に面する複数の宅地に対応している。
宅地表示領域211には、当該街路101に面して配置される複数の宅地にそれぞれ建てられる建物の建物番号及び当該建物の開口部の数が表示されている。
宅地表示領域211に表示されている建物番号は、図1に示す地図100に表示されている建物番号に対応している。これにより、ユーザーは、地図100と防犯マップ200を参照して、防犯マップ200の宅地表示領域211に表示されている建物番号が、それぞれ、地図100上において建物番号が付されている各建物に対応していることを認識することができる。
宅地表示領域211に表示されている開口部の数は、建物の街路101に面する窓の数を示している。建物に設けられている窓が、所定の寸法以下の小窓である場合や、すりガラスが嵌め込まれた窓である場合には、図4等に示すように「0.5」としてカウントするものとしても良い。また、宅地表示領域211において、開口部の数が「−」で示されている場合には、その建物が当該階層を有していないことを示すものである。
具体的には、例えば、宅地表示領域211の建物番号「3」の部分から、当該建物番号「3」の建物は、1階部分における街路101に面する開口部の数が「0」であり、2階部分における街路101に面する開口部の数が「2」であり、3階部分を有していないことが分かる。
宅地表示領域211は、街路101に面する複数の建物のそれぞれの宅地毎に区画されているが、当該区画された部分の横方向の長さは、実際の宅地の街路101に面する間口寸法に対応し、街路表示領域201〜204の横方向の長さの縮尺と同じ縮尺で表されたものである。
なお、宅地表示領域212〜214は、宅地表示領域211と同様に表示されているため、説明を省略する。
また、図1に示すように、建物番号「37」の建物と建物番号「38」の建物の間には道路が配置されているため、宅地表示領域212において建物番号「37」と「38」との間には、「−」が表示されている。宅地表示領域213における建物番号「48」と「49」との間についても同様である。更に、図1に示すように、建物番号「76」の建物と建物番号「77」の建物との間には、駐車場や空き地等の建物が建てられていない土地が配置されているため、宅地表示領域214において建物番号「76」と建物番号「77」との間には、「−」が表示されている。
ここで、街路表示領域201〜204に示されている、防犯性評価値としての視線輻射量について説明する。なお、視線輻射量とは、建物の開口部から街路に注がれ得る視線の多少を表す指標であって、街路のうちの所定の地点に対して、当該所定の地点に面している建物の開口部から注がれ得る視線を対象としている。
街路表示領域201〜204は、各街路101〜104に面して配置される複数の宅地毎に区画され、区画された領域毎に防犯性評価値としての視線輻射量が表示されている。この視線輻射量は、各街路101〜104の幅方向両側の建物群に対応してそれぞれ表示されており、街路表示領域201〜204の横方向において、1モジュールに対応する長さ毎に表示されている。街路表示領域201〜204の幅方向中央には、街路101〜104の幅方向両側の建物群に対応する視線輻射量の合計値が示されている。この視線輻射量合計値もまた、街路表示領域201〜204の横方向において、1モジュールに対応する長さ毎に示されている。
視線輻射量は、街路101〜104に面して配置される各建物の当該街路101〜104に面する開口部の数を、当該建物の宅地の街路101〜104に面する間口寸法を示す値で除した値である。以下の説明では、間口寸法を示す値として、モジュール数で表した値を採用している。
具体的には、例えば、宅地表示領域211から、建物番号「3」の建物は、街路101に面する開口部を総数で2つ有していることが分かる。また、街路表示領域201の目盛から、建物番号「3」の建物が建てられている宅地の街路101に面する間口寸法は、8モジュールに相当することが分かる。したがって、街路101のうち当該建物番号「3」の建物の宅地が面している領域の視線輻射量は、街路101に面する開口部の数2を、街路101に面する間口寸法を示す値8モジュールで除した値、すなわち、2/8=0.25と導出される。よって、街路表示領域201のうち建物番号「3」の建物の宅地が面している領域には、「0.25」が表示されている。
同様に、例えば、宅地表示領域211から、建物番号「3」の建物に街路101を挟んで対向する建物番号「16」の建物は、街路101に面する開口部を総数で6つ有していることが分かる。また、街路表示領域201の目盛から、建物番号「16」の建物が建てられている宅地の街路101に面する間口寸法は、7モジュールに相当することが分かる。したがって、街路101のうち当該建物番号「16」の建物の宅地が面している領域の視線輻射量は、街路101に面する開口部の数6を、街路101に面する間口寸法を示す値7モジュールで除した値、すなわち、6/7=0.86と導出される。よって、街路表示領域201のうち建物番号「16」の建物の宅地が面している領域には、「0.86」が表示されている。
また、街路表示領域201において、建物番号「3」の建物と建物番号「16」の建物に挟まれた領域の視線輻射量合計値は、0.25+0.86=1.11である。よって、街路表示領域201において、宅地表示領域211の建物番号「3」の部分と建物番号「16」の部分に挟まれた領域には、「1.11」が表示されている。
このようにして、各街路表示領域201〜204の各領域について導出された視線輻射量が記載されている。
このような視線輻射量が街路表示領域201〜204に示されていることにより、当該街路101〜104の全体に亘って防犯性を視覚的に評価することができる。例えば、視線輻射量の値が小さい場合には、当該街路101〜104に面して配置される建物内の居住者や従業員等から視認される可能性が低く、その位置は防犯性が低いと判断することができる。一方、視線輻射量の値が大きい場合には、当該街路101〜104に面して配置される建物内の居住者や従業員等から視認される可能性が高く、その地点は防犯性が高いと判断することができる。
また、街路表示領域201〜204の幅方向中央部は、街路101〜104の幅方向両側の各視線輻射量を合計した視線輻射量合計値の大小に応じて、色分けされていることが好ましい。例えば、視線輻射量合計値が0.1以下と低い値である場合には、当該視線輻射量合計値が記載されている部分が赤系の色や濃い色等で色分けされ、視線輻射量合計値が1以上と高い値である場合には、当該視線輻射量合計値が記載されている部分が青系の色や淡い色等で色分けされる。これにより、街路101〜104においていずれの位置の防犯性が低いのか又は高いのかを、視覚的に容易に判断することができる。なお、街路表示領域201〜204の色分けは、視線輻射量の数値の大小が識別しやすいように色分けされていればいずれの色で色分けされていても良い。
また、防犯マップ200には、図2〜図5に示すように、基点からの距離が記載されていることが好ましい。基点とは、街路101〜104の延在方向のいずれかの位置であって、任意の位置に設定することができる。図2〜図5に示す例では、基点は、街路101〜104の各交差点101A、102A、103A、104Aにそれぞれ設定されているものである。基点からの距離とは、設定された基点から当該街路101〜104の延在方向に沿って測定される距離である。
防犯マップ200に、基点からの距離が表示されていることにより、各街路101〜104に面して配置される複数の建物や宅地の寸法、当該建物や宅地同士の距離感等を容易に理解することができ、当該地域の防犯性評価を更に精度良く行うことができる。
また、防犯マップ200には、各街路表示領域201〜204の右端部に記載されているように、その街路全体における視線輻射量の合計、及び、単位基準寸法あたりの視線輻射量が更に記載されていることが好ましい。街路全体における視線輻射量の合計とは、各街路101〜104のそれぞれにおいて、1モジュールに対応する長さ毎に表示されている視線輻射量合計値を全て足し合わせたものである。また、単位基準寸法あたりの視線輻射量とは、街路全体における視線輻射量の合計を、当該街路101〜104の距離を表すモジュール数で除したものである。
防犯マップ200に、街路全体における視線輻射量の合計及び単位基準寸法あたりの視線輻射量が表示されていることにより、複数の街路101〜104の全体の防犯性を一目で容易に把握することができ、他の街路101〜104との防犯性の比較をより容易に行うことができる。
このように、本発明の防犯マップ200は、上記した地図100に対応するものであるが、地図100に示される内容に応じてその数値やサイズが適宜変更されることは勿論である。
以上、上記した実施形態によれば、街路101〜104を示す街路表示領域201〜204が、街路101〜104に面して配置される複数の建物のそれぞれの宅地毎に区画され、当該区画された領域毎に防犯性評価値が表示されているので、街路101〜104の全体に亘って視覚的な防犯性評価を容易に行うことができる。また、街路全体における防犯性評価を容易に行えるので、近隣の宅地と比較して相対的に防犯性が低いと判断される宅地に建てられる建物に対して事前に防犯対策を施すことができ、未然に犯罪の発生を防止することができる。そのような防犯対策として、具体的には、例えば、面格子等による開口部の強化や、防犯カメラの設置等の対策が挙げられる。また、建物を新築する場合には、例えば、当該建物の街路101〜104に面する開口部の数や寸法を調整する等の対策を施すこともできる。
また、防犯性評価値は、複数の建物のうち街路101〜104に面して配置される建物の街路101〜104に面する開口部の数を、当該建物の宅地の街路101〜104に面する間口寸法を示す値で除した値であるので、防犯性評価値の導出及びその比較が容易であり、街路101〜104の防犯性評価の判断をより容易にすることができる。
また、防犯性評価値は、街路表示領域201〜204の長さ方向において、街路101〜104の所定の基準寸法に対応する長さ毎に表示されているので、実際の街路101〜104の延在方向における各位置の防犯性評価を容易に行うことができる。
また、街路表示領域201〜204は、防犯性評価値に応じて色分けされているので、街路101〜104の視覚的な防犯性評価をより容易に行うことができる。
また、複数の街路101〜104に応じて街路表示領域201〜204が複数並列に配置されて表示されているので、街路101〜104の防犯性をそれぞれ比較することができるとともに、当該街路101〜104周辺における防犯性評価を行うことができる。また、複数の街路101〜104を比較することができるため、街路101〜104の改善にも用いることができる。
また、防犯性評価値は、街路101〜104の幅方向両側に面して配置される複数の建物のそれぞれの宅地毎に表示され、街路表示領域201〜204には、当該街路表示領域201〜204の長さ方向において、街路101〜104の所定の基準寸法に対応する長さ毎に、街路101〜104の幅方向両側の防犯性評価値の合計値が表示されているので、街路101〜104の幅方向両側に配置される建物を考慮して防犯性評価を行うことができ、街路101〜104の防犯性評価をより正確に行うことができる。
なお、上記した実施形態では、防犯マップ200は、住宅地域に対する防犯性評価に用いられるものとしたが、当該地域内に商店や工場等、住宅以外の建物を多数含む地域に対する防犯性評価に用いられるものとしても良い。
また、上記した実施形態では、建物の街路101〜104に面する開口部は、街路101〜104に面する窓であるものとしたが、建物内から街路側を見通すことが可能に構成された部分、例えば、玄関のドアや、街路101〜104側を向く監視カメラ等を含めるものとしても良い。また、その場合には、開口部の種類を考慮して、防犯性評価値としての視線輻射量を導出するものであっても良い。例えば、窓であれば開口部の数を「1」とカウントし、ドアであれば開口部の数を「0.5」とカウントすること等が挙げられる。
また、上記した実施形態では、建物の街路101〜104に面する開口部の数のみから、視線輻射量を導出するものとしたが、当該開口部の面積等を考慮して視線輻射量を導出するものとしても良い。例えば、建物の街路101〜104に面する開口部の面積の合計値を、開口部の数として視線輻射量を導出すること等が挙げられる。
また、所定の寸法を1単位としたとき、開口部の幅方向(街路101〜104の延在方向)の長さが当該単位寸法の何倍に相当するかを算出し、その値を「開口部の数」としてカウントしても良い。例えば、単位寸法が800mmであって、建物の街路101〜104に面する開口部として幅1700mmの引き違い掃き出しサッシが1つ設けられている場合、当該開口部の幅方向の長さが単位寸法の2倍に相当する長さであるため、「開口部の数」は「2」としてカウントされる。また、例えば、建物の街路101〜104に面する開口部が2つであったとしても、それら2つの開口部の幅方向の長さの合計が単位寸法の3倍に相当する長さであった場合には、「開口部の数」は「3」としてカウントされる。
また、上記した実施形態では、建物の街路101〜104に面する開口部の数を当該建物が有している開口部の総数として、視線輻射量が導出されているものであるが、当該建物の街路101〜104に面する開口部を階層毎にカウントし、階層毎の視線輻射量が導出されるものとしても良い。すなわち、街路表示領域201〜204には、街路101〜104の両側に配置される建物群について、それぞれ階層毎に視線輻射量が示されているものとしても良い。この場合には、建物の3階以上の部分の開口部の数から導出される視線輻射量よりも、建物の1階及び2階部分の開口部の数から導出される視線輻射量を重要視して防犯性評価を行う等、より精度の高い防犯性評価を行うことができる。
また、この場合には、街路表示領域201〜204の幅方向中央に示されている視線輻射量合計値は、街路101〜104に面して配置される各建物の階層毎の各視線輻射量を全て合計したものとしても良い。
また、上記した実施形態では、街路表示領域201〜204の幅方向中央に示されている視線輻射量合計値のみ色分けされているものとしたが、街路表示領域201〜204の幅方向両側に示されている各視線輻射量がその値に応じて色分けされているものとしても良い。また、宅地表示領域211〜214が、建物の開口部の数や、建物の宅地の街路101〜104の面する間口寸法に応じて色分けされているものとしても良い。
また、上記した実施形態では、街路表示領域201〜204に表示されている視線輻射量は、建物の街路101〜104に面する開口部の数を、宅地の当該街路101〜104に面する間口寸法を示す値で除したものとし、当該間口寸法を示す値としては、モジュール数で表した値を採用したが、モジュール数以外の別の単位で表した値を採用するものとしても良い。モジュール数以外の別の単位としては、例えば、メートル、インチ等が挙げられる。
100 地図
101 街路
101A,101B 交差点
102 街路
102A,102B 交差点
103 街路
103A,103B 交差点
104 街路
104A,104B 交差点
200 防犯マップ
201,202,203,204 街路表示領域
211,212,213,214 宅地表示領域

Claims (6)

  1. 複数の建物が密集した地域に対する防犯性評価に用いられる防犯マップであって、
    街路を示す街路表示領域が、前記街路に面して配置される前記複数の建物のそれぞれの宅地毎に区画され、当該区画された領域毎に防犯性評価値が表示されており、
    前記防犯性評価値は、前記複数の建物のうち前記街路に面して配置される建物の前記街路に面する開口部の数を、当該建物の宅地の前記街路に面する間口寸法を示す値で除した値であることを特徴とする防犯マップ。
  2. 請求項に記載の防犯マップにおいて、
    前記防犯性評価値は、前記街路表示領域の長さ方向において、前記街路の所定の基準寸法に対応する長さ毎に表示されていることを特徴とする防犯マップ。
  3. 請求項1又は2に記載の防犯マップにおいて、
    前記街路表示領域は、前記防犯性評価値に応じて色分けされていることを特徴とする防犯マップ。
  4. 請求項1からのいずれか一項に記載の防犯マップにおいて、
    前記防犯性評価値は、前記複数の建物の階層毎に表示されていることを特徴とする防犯マップ。
  5. 請求項1からのいずれか一項に記載の防犯マップにおいて、
    複数の前記街路に応じて前記街路表示領域が複数並列に配置されて表示されていることを特徴とする防犯マップ。
  6. 請求項1からのいずれか一項に記載の防犯マップにおいて、
    前記防犯性評価値は、前記街路の幅方向両側に面して配置される前記複数の建物のそれぞれの宅地毎に表示され、
    前記街路表示領域には、当該街路表示領域の長さ方向において、前記街路の所定の基準寸法に対応する長さ毎に、前記街路の幅方向両側の前記防犯性評価値の合計値が表示されていることを特徴とする防犯マップ。
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