JP6022165B2 - 高密度リポタンパク質3中のコレステロールの定量方法 - Google Patents

高密度リポタンパク質3中のコレステロールの定量方法 Download PDF

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Description

本発明は、高密度リポタンパク質3(以下、「HDL3」と呼ぶことがある)中のコレステロール(HDL3中のコレステロールを以下、「HDL3コレステロール」または「HDL3−C」と呼ぶことがある)の定量方法に関する。
高密度リポ蛋白(HDL)コレステロールは動脈硬化壁を含めた各組織からコレステロールを受け取るため細胞内に蓄積したコレステロールの除去作用に関係し、そのためコレステロール逆転送系ともいわれている。冠動脈硬化などの動脈硬化疾患と負の相関があることが知られており、HDLが低値であることは脂質異常症の一つとして低値限界が設けられており、動脈硬化の指標として有用であることが知られている。
HDLはアポタンパク質とリン脂質、コレステロール、中性脂肪から構成されている。HDLは比重がd=1.063〜1.210g/mLであり、さらにd=1.063〜1.125g/mLであるHDL2とd=1.125〜1.210g/mLであるHDL3の2つの分画に分類される。リポ蛋白の分布曲線によりd=1.125部分にノッチが認められ、ここから比重の重い部分をHDL3とされる。また、HDL中のアポタンパク質のうちアポリポ蛋白E含有量差から、アポEの含有量の多いHDLをアポE−rich HDLとする亜分画の分け方も存在する。
従来までのHDL蛋白全体だけではなく、HDL2およびHDL3それぞれの亜分画において異なった働きを示すことが知られている。臨床において、CETP欠損によりHDLがLDLやIDLに代謝されず、HDLコレステロール量が増加することが知られている。CETP欠損により増加したHDLはHDL2である。HDL2には抗動脈硬化作用があると言われている。また、CETP欠損によりアポE−rich HDLが上昇するとも言われており、アポE−rich HDLはコレステロール引き抜き能が強く抗血小板作用があり、HDLの中でもより善玉であるとも言われている。また、肝性リパーゼ活性の低下によりHDL3がHDL2に変化せず、HDL3が増加する。HDL3の増加による冠動脈疾患の発症率の増加が示唆されている。これらの傾向からHDL亜分画それぞれを測定することは、動脈硬化疾患の有無や原因を判断する助けとなることが予想される。また、現在、これらHDL亜分画の働きを踏まえ、CETPの働きを阻害し、LDLコレステロール量を減少させ、HDLコレステロール量を増加させる治療薬の開発が各メーカーで進められている。
HDL亜分画の簡便な測定方法を確立することは詳細な働きの解明や、これらの治療の効果へと繋がる可能性がある。
現在までにHDL亜分画の測定法として知られているものとしては、超遠心法、高速液体クロマトグラフィ(HPLC)法、HDL3沈殿法(特許文献1)、NMR法、などが知られている。
超遠心は遠心によりリポ蛋白の比重の差を利用して画分する方法であり、作業に熟練が必要なこと、日数がかかること、また費用も高額となる欠点がある。岡崎らによるHPLCを用いたHDL2とHDL3とを分ける方法では、作業に時間を要し、特別な機器が必要である。HDL3沈殿法は2価金属イオンおよびデキストラン硫酸を含む試薬によりHDL3以外を凝集させ、遠心により上清部分のHDL3を回収し自動分析装置で測定する方法である。やはり、作業に熟練が必要であること、また用手法であり検体の前処理操作が必要であることもあり、測定までにある程度の時間がかかるといった欠点があり、汎用的ではなかった。また、NMR法は磁気共鳴によりリポ蛋白の粒子数を計測する方法であるが、特殊な機械が必要であり、一般的ではない。
なお、HDL亜画分の分析方法(特許文献2)が存在する。汎用自動分析装置により測定が可能であるが、界面活性剤を使用することによりHDL3以外のリポ蛋白を酵素の作用から阻害する方法を用いており、HDL3反応中において、目的以外のリポ蛋白質が存在していることなり、測定への影響、もしくは、阻害しきれなかった場合は、HDL3以外のリポ蛋白を測りこむ恐れがある。
このような方法に変わり、簡便でかつコレステロール量をより選択的に定量できる試薬の発明が必要とされている。
特開2009−207463号公報 特開2001−346598号公報
本発明の目的は、煩雑な操作を必要とすることなく、被検試料中のHDL3を定量する方法を提供することである。
本願発明者らは、鋭意研究の結果、HDL3と特異的に反応する界面活性剤を見出した。そして、被検試料にこのような界面活性剤を反応させ、コレステロールを定量することにより被検試料中のHDL3コレステロールが定量可能であることに想到し、これが可能であることを実験的に確認して本発明を完成した。
すなわち、本発明は、被検試料に高密度リポタンパク質3と特異的に反応する界面活性剤を反応させ、コレステロールを定量することを含み、前記界面活性剤が、ポリオキシエチレン多環フェニルエーテル及びポリオキシエチレンスチレン化フェニルエーテルから成る群より選ばれる少なくとも一種である、高密度リポタンパク質3中のコレステロールの定量方法(ただし、被検試料にホスフォリパーゼC及び/又はスフィンゴミエリナーゼを作用させ、コレステロールエステラーゼ及びコレステロールオキシダーゼを含む消去系によりコレステロールを消去する第1工程と、反応系内に残存するコレステロールを定量する第2工程を含む、高密度リポタンパク質3中のコレステロールの定量方法であって、前記第2工程を、少なくとも高密度リポタンパク質3と反応する界面活性剤の存在下で行い、第2工程で用いられる界面活性剤が、ポリオキシエチレンジスチレン化フェニルエーテル、ポリオキシエチレントリベンジルフェニルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン多環フェニルエーテル及びポリオキシエチレンクミルフェニルエーテルから成る群より選ばれる少なくとも1種の、HLBが11〜14の間の非イオン界面活性剤である方法を除く)を提供する。
本発明により、被検試料中のHDL3コレステロールを、超遠心や前処理といった煩雑な作業を必要とせずに自動分析装置で特異的に定量することが可能となった。また、従来技術である被検体中HDL総コレステロール定量法により得られた総HDLコレステロール量よりHDL3コレステロール量の差を算出することによりHDL2コレステロール量を定量することも可能となった。
本発明の実施例3において行った、本発明で求めたHDL3コレステロールと沈殿法で求めたHDL3コレステロールの相関関係を示す図である。 本発明の実施例3において行った、本発明で求めたHDL3コレステロールと総HDLコレステロールから計算で求めたHDL2コレステロールと、沈殿法で求めたHDL3コレステロールと総コレステロールから計算で求めたHDL2コレステロールの相関関係を示す図である。 本発明の実施例4において行った、本発明で求めたHDL3コレステロールと超遠心法で求めたHDL3コレステロールの相関関係を示す図である。 本発明の実施例4において行った、本発明で求めたHDL3コレステロールと総HDLコレステロールから計算で求めたHDL2コレステロールと、超遠心法で求めたHDL2コレステロールの相関関係を示す図である。
本発明の方法に供される被検試料としては、その試料中のHDL3コレステロールを定量しようとするものであれば特に限定されないが、好ましくは、血清若しくは血漿又はこれらの希釈物であり、特に血清又はその希釈物が好ましい。
本発明の方法では、被検試料にHDL3と特異的に反応する(HDL3以外のリポタンパク質とはほとんど反応しない)界面活性剤を反応させる。HDL3と特異的に反応する界面活性剤としては、ポリオキシエチレンスチレン化フェニルエーテル及びポリオキシエチレン多環フェニルエーテルから成る少なくとも1種である。
より具体的には、ポリオキシエチレン多環フェニルエーテルとしてはNewcol−610(商品名、日本乳化剤社製、以下、会社名は製造会社であり、会社名が併記されているものは全て商品名である)、Newcol−710(日本乳化剤)、ポリオキシエチレンスチレン化フェニルエーテルとしてはアデカトールPC−10(アデカ)、ブラウノンDSP−12.5(青木油脂)、ブラウノンTSP−16(青木油脂)、ノイゲンEA−137(第一工業製薬)、ノイゲンEA−157(第一工業製薬)が挙げられる。これらの界面活性剤は、単独で用いることもできるし、2種以上を組み合わせて用いることもできる。
本発明中において界面活性剤に対して「反応する」という言葉を用いる場合は、界面活性剤がリポ蛋白質に対して、反応系外に導くために酵素が作用しやすくする、もしくはリポ蛋白に対して酵素が作用できないよう保護することを意味する。
界面活性剤の濃度は0.01〜5.0%(w/v)が好ましく、さらには0.05〜3.0%(w/v)が好ましい。
本発明の方法においては、上記界面活性剤の反応によりコレステロールを定量する。コレステロールの定量方法自体は周知であり、周知のいずれの方法をも採用することができ、下記実施例にも具体的に記載されている。例えば、リポ蛋白中のエステル型コレステロールにコレステロールエステラーゼを用いて加水分解し、遊離型コレステロールと脂肪酸が生じ、生じた遊離型コレステロールと元来リポ蛋白中に存在する遊離コレステロールとをコレステロールオキシダーゼを用いてコレステノンと過酸化水素を発生させ、これをペルオキシダーゼの存在下でキノン色素を形成させ定量する。キノン色素を発生させる化合物として、例えばHDAOS(N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)−3,5−ジメトキシアニリン)、DAOS(N−エチル−N−(−2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)−3,5−ジメトキシアニリンナトリウム)又はTOOS(N−エチル−N(−2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)−3−メチルアニリンナトリウム二水和物)と4−アミノアンチピリンが挙げられるが、キノン色素を発生させることができる組み合わせであればこれらに限定されるものではない。後述する前工程でコレステロールエステラーゼ及びコレステロールオキシダーゼを用いる場合には、本発明の工程(HDL3特異的界面活性剤を反応させる工程)では、前工程で用いたコレステロールエステラーゼ及びコレステロールオキシダーゼをそのまま用いることができ、新たに添加する必要はない。
キノン色素を発生させる化合物の濃度は、例えば、TOOSであれば濃度は0.5〜3.0mmol/L程度が好ましく、4−アミノアンチピリンであれば0.1〜2.0mmol/Lが好ましく、また、ペルオキシダーゼの濃度は0.4〜5.0U/mLが好ましい。
反応液には通常の生化学反応に用いられる各種の緩衝液を使用することができ、pHが5〜8の間であるのが好ましい。溶液としては、グッド、トリス、リン酸、グリシンの緩衝溶液が好ましく、グッド緩衝液であるビス(2−ヒドロキシエチル)イミノトリス(ヒドロキシエチル)メタン(Bis−Tris)、ピペラジン−1、4−ビス(2−エタンスルフォン酸)(PIPES)、ピペラジン−1、4−ビス(2−エタンスルフォン酸)、1.5ナトリウム塩、一水和物(PIPES1.5Na)、2−ヒドロキシ−3−モルホリノプロパンスルホン酸(MOPSO)、N、N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−2−アミノエタンスルフォン酸(BES)、2−[4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジニル]エタンスルフォン酸(HEPES)およびピペラジン−1、4−ビス(2−ヒドロキシー3−プロパンスルフォン酸)(POPSO)が好ましい。
反応温度は25〜40℃程度が好ましく、さらに35〜38℃が好ましく、37℃が最も好ましい。反応時間は特に限定されず、通常、2〜10分程度である。
本発明の方法は、被検試料に上記界面活性剤をそのまま反応させて行うことも可能であるが、HDL又はHDL3中のコレステロール以外のコレステロールを反応系外に移行させる前工程を先に行い、この前工程後の試料に対して上記した本発明の方法を行うとHDL3コレステロールをより正確に定量することができるので好ましい。
前記前工程は、HDL以外のリポタンパク質と反応する界面活性剤又はHDL3以外のリポタンパク質と反応する界面活性剤の存在下で行うことが好ましい。
HDL以外又はHDL3以外のリポタンパク質に反応する界面活性剤としては、ポリオキシエチレンソルビタン誘導体、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン縮合物、ポリオキシエチレンステアリルアミン等の非イオン界面活性剤;アミドエーテルサルフェート、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム等の陰イオン界面活性剤;ヤシ油脂肪酸−アミドプロピルジメチル−アミノ酢酸ベタイン、アルキルジメチル−アミノ酢酸ベタイン、ラウリルベタイン等の両性界面活性剤;並びにラウリルトリメチルアンモニウムクロライドのような陽イオン界面活性剤を挙げることができるがこれらに限定されるものではない。
より具体的には、HDL以外又はHDL3以外のリポタンパク質に反応する界面活性剤の例として、非イオン界面活性剤としては、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレートであるノニオンOT−221(日油)、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン縮合物であるプルロニックF68(アデカ)、プルロニックF88(アデカ)、プルロニックF127(アデカ)、プルロニックP103(アデカ)、プルロニックP123(アデカ)、ポリオキシエチレンステアリルアミンであるナイミーンS210(日油)、エマルゲンA500(花王);陰イオンとしてはアミドエーテルサルフェートであるサンアミドCF−10(日油)、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウムであるレベノールWX(花王);両性界面活性剤としてはヤシ油脂肪酸−アミドプロピルジメチル−アミノ酢酸ベタインであるニッサンアノンBDF−SF(日油)、アルキルジメチル−アミノ酢酸ベタインであるニッサンアノンBF(日油)、ラウリルベタインであるアンヒトール24B(花王);陽イオン界面活性剤としては、ラウリルトリメチルアンモニウムクロライドであるコータミン24P(花王)、が挙げられる。これらの界面活性剤は単独で用いることもできるし、2種以上のものを組み合わせて用いることもできる。
前工程で用いる界面活性剤の濃度は、0.01〜5.0%(w/v)が好ましく、0.03〜3.0%(w/v)程度がより好ましい。
前工程では、界面活性剤の反応を受けてコレステロールを反応系外に移行させる。ここで、「反応系外に移行させる」とは、コレステロール及びそのエステルを消去又は保護することにより、その後の工程において、コレステロール及びそのエステルが関与しないようにすることを意味する。
ここで、「消去」とは、被検試料中のリポ蛋白のコレステロールを分解し、その後の工程において、コレステロール測定の反応に作用させないようにすることである。リポ蛋白コレステロールを消去するための方法としては、コレステロールエステラーゼ及びコレステロールオキシダーゼを作用させ発生した過酸化水素を、カタラーゼを用いて水と酸素に分解する方法が挙げられる。また、ペルオキシダーゼを用いて水素供与体と発生した過酸化水素を反応させ無色キノンに転化してもよいが、これらに限定されるものではない。コレステロールの消去の方法自体はこの分野において周知であり、下記実施例にも具体的に記載されている。
「保護」とは、被検試料中のリポ蛋白をその後の工程においてコレステロール測定に反応しないように、保護を行うことである。リポ蛋白を保護するのには、各リポ蛋白をコレステロールエステラーゼ及びコレステロールオキシダーゼが作用しないように特異的に保護する界面活性剤を用いる方法が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
前工程で発生した過酸化水素をカタラーゼで分解する前工程を用いる場合は、カタラーゼの阻害剤であるアジ化ナトリウムを使用し、第2工程の反応液中へ添加する。この場合のアジ化ナトリウムの濃度は、通常、0.1g/L〜1.0g/L程度である。
本願発明者らは、さらに、ホスフォリパーゼ及び/又はスフィンゴミエリナーゼがリポタンパク質に作用するが、HDL3にはほとんど作用しないことを見出した。従って、上記した界面活性剤に加え、ホスフォリパーゼ及び/又はスフィンゴミエリナーゼ(以下、両者を総称して「ホスフォリパーゼ等」と呼ぶことがある)を共存させることにより、HDL3コレステロールをさらに正確に定量できるので好ましい。
ホスフォリパーゼとしては、少なくともホスファチジルコリンに作用するものであればよく、ホスフォリパーゼA、ホスフォリパーゼC及びホスフォリパーゼDが好ましく、特にホスフォリパーゼC及びホスフォリパーゼDが好ましい。スフィンゴミエリナーゼとしては、少なくともスフィンゴミエリンに作用するものであればよい。ホスフォリパーゼ等は市販されているので、市販品を好ましく用いることができる。ホスフォリパーゼ等は単独で用いることもできるし、2種以上のものを組み合わせて用いることもできる。
ホスフォリパーゼ等の終濃度(2種類以上のものが用いられる場合にはその合計濃度、以下同じ)は0.1〜100U/mL程度が好ましく、0.2〜50U/mL程度がより好ましい。
なお、前工程に界面活性剤を共存させる場合でも、反応条件(反応温度、時間、緩衝液等)は上記の通りである。
前工程は、コレステロールを反応系外に移行させるための酵素系や界面活性剤を同時に添加しておくことにより、酵素による反応工程及び界面活性剤による反応工程を単一の工程として同時に行うこともできる。なお、第1工程と第2工程では異なる界面活性剤を用いる。
前工程において、コレステロールエステラーゼ及びコレステロールオキシダーゼを用いる場合、コレステロールエステラーゼの濃度は0.1〜10.0U/mL程度が好ましく、0.2〜3.0U/mL程度がより好ましい。コレステロールオキシダーゼの濃度は0.05〜10.0U/mL程度が好ましく、0.1〜1.0U/mL程度がより好ましい。なお、コレステロールエステラーゼは、エステル型コレステロールに作用するものであれば、特に制限されるものではなく、例えば、旭化成社製のコレステロールエステラーゼ(CEBP)や東洋紡社製のコレステロールエステラーゼ(COE−311、COE−312)などの市販品を用いることができる。また、コレステロールオキシダーゼは、遊離型コレステロールに作用するものであれば、特に制限されるものではなく、例えば、旭化成社製のコレステロールオキシダーゼ(CONII)や東洋紡社製のコレステロールオキシダーゼ(COO−311、COO−321、COO−331)などの市販品を用いることができる。
前工程において、ペルオキシダーゼを用いる場合、ペルオキシダーゼの濃度は2.0〜5.0U/mL程度が好ましく、さらに3.0〜4.0U/mL程度が好ましい。また、無色キノンに転化する化合物を用いる場合、その濃度は0.4〜0.8mmol/L程度が好ましい。
前工程の他の条件(反応温度、反応時間、緩衝液等)は、上記した本発明の方法と同様であってよい。
以下、本発明を実施例に基づきより具体的に説明する。もっとも、本発明は下記実施例に限定されるものではない。
実施例1
HDL2分画とHDL3分画は、以下の様にして画分した。HDLを含む被検試料、すなわち、血清に塩化ナトリウム及び臭化ナトリウムを用いた溶液を用いて、超遠心によりHDL2とHDL3との境目の比重(1.125)で別れるように画分し、それぞれの画分を回収した。
超遠心を用いてCM〜VLDL分画、LDL分画、HDL2分画、HDL3分画を画分し、下記試薬Aを反応させ、さらに、下記試薬Bを添加し、測定を行った。測定は、各分画2μLに試薬Aを150μL添加し、5分加温反応の後、試薬Bを50μL添加しさらに5分加温反応させ、主波長600nm、副波長700nmの吸光度を測定した。
試薬A
BES緩衝液 (pH6.6) 100mmol/L
TOOS 1.5mmol/L
プルロニックF88 0.05w/v%
カタラーゼ 600U/mL
コレステロールオキシダーゼ 0.8U/mL
コレステロールエステラーゼ 2.0U/mL
スフィンゴミエリナーゼ 0.5U/mL
試薬B
BES緩衝液 (pH7.0) 100mmol/L
アジ化ナトリウム 0.1%
各種界面活性剤※ 2.0w/v%
4−アミノアンチピリン 4.0mmol/L
ペルオキシダーゼ 3.5U/mL
※2種類以上を組み合わせている場合は合わせて2.0w/v%
試薬Bが添加されてから、単位時間経過後の各分画における吸光度変化量を表1に示す。HDL3に対して特異的に反応することが確認できる。
Figure 0006022165
(単位:mAbs)
実施例2
超遠心を用いてCM〜VLDL分画、LDL分画、HDL2分画、HDL3分画を画分し、下記試薬Cを反応させ、さらに、下記試薬Dを添加し、測定を行った。測定は、各分画2μLに試薬Cを150μL添加し、5分加温反応の後、試薬Dを50μL添加しさらに5分加温反応させ、主波長600nm、副波長700nmの吸光度を測定した。
試薬C
BES緩衝液 (pH6.6) 100mmol/L
HDAOS 0.56mmol/L
ノニオンOT−221 0.01w/v%
カタラーゼ 600U/mL
コレステロールオキシダーゼ 0.8U/mL
コレステロールエステラーゼ 2.8U/mL
試薬D
BES緩衝液 (pH7.0) 100mmol/L
アジ化ナトリウム 0.1%
Newcol−610 2.0w/v%
4−アミノアンチピリン 4.0mmol/L
ペルオキシダーゼ 3.5U/mL
試薬Dが添加されてから、単位時間経過後の各分画における吸光度変化量を表2に示す。HDL3に対して特異的に反応することが確認できる。
Figure 0006022165
(単位:mAbs)
実施例3
ヒト血清試料に、上記試薬Aを反応させ、さらに、下記試薬Eを添加し、測定を行った。測定は、血清2μLに試薬Aを150μL添加し、5分加温反応の後、試薬Eを50μL添加しさらに単位時間加温反応させ、主波長600nm、副波長700nmの吸光度を測定してHDL3コレステロールとし、また、別に測定した総HDLコレステロールをもとに計算によりHDL2コレステロールを求めた。
試薬E
BES緩衝液 (pH7.0) 100mmol/L
アジ化ナトリウム 0.1%
Newcol−710 2.0w/v%
4−アミノアンチピリン 4.0mmol/L
ペルオキシダーゼ 3.5U/mL
試薬Aと試薬Eで求めたHDL3コレステロールと、沈殿法(特許文献1)で求めたHDL3コレステロールとの相関を図1に、試薬Aと試薬Eで求めたHDL3コレステロールと総HDLコレステロールから計算により求めたHDL2コレステロールと、沈殿法で求めたHDL3コレステロールと総HDLコレステロールから計算により求めたHDL2コレステロールとの相関を図2に示す。HDL3でも、HDL2でも、本発明と沈殿法に強い相関関係があることが確認できる。
実施例4
ヒト血清試料に、下記試薬Fを反応させ、さらに、上記試薬Eを添加し、測定を行った。測定は、血清2μLに試薬Fを150μL添加し、5分加温反応の後、試薬Eを50μL添加しさらに単位時間加温反応させ、主波長600nm、副波長700nmの吸光度を測定してHDL3コレステロールとし、また、別に測定した総HDLコレステロールをもとに計算によりHDL2コレステロールを求めた。
試薬F
BES緩衝液 (pH6.6) 100mmol/L
HDAOS 0.56mmol/L
ノニオンOT−221 0.01w/v%
カタラーゼ 600U/mL
コレステロールオキシダーゼ 0.8U/mL
コレステロールエステラーゼ 2.0U/mL
スフィンゴミエリナーゼ 0.5U/mL
試薬Fと試薬Eで求めたHDL3コレステロールと、超遠心法で求めたHDL3コレステロールとの相関を図3に、試薬Fと試薬Eで求めたHDL3コレステロールと総HDLコレステロールから計算により求めたHDL2コレステロールと、超遠心法で求めたHDL2コレステロールとの相関を図4に示す。HDL3でも、HDL2でも、本発明と超遠心法に強い相関関係があることが確認できる。

Claims (1)

  1. 被検試料に高密度リポタンパク質3と特異的に反応する界面活性剤を反応させ、コレステロールを定量することを含み、前記界面活性剤が、ポリオキシエチレン多環フェニルエーテル及びポリオキシエチレンスチレン化フェニルエーテルから成る群より選ばれる少なくとも一種である、高密度リポタンパク質3中のコレステロールの定量方法(ただし、被検試料にホスフォリパーゼC及び/又はスフィンゴミエリナーゼを作用させ、コレステロールエステラーゼ及びコレステロールオキシダーゼを含む消去系によりコレステロールを消去する第1工程と、反応系内に残存するコレステロールを定量する第2工程を含む、高密度リポタンパク質3中のコレステロールの定量方法であって、前記第2工程を、少なくとも高密度リポタンパク質3と反応する界面活性剤の存在下で行い、第2工程で用いられる界面活性剤が、ポリオキシエチレンジスチレン化フェニルエーテル、ポリオキシエチレントリベンジルフェニルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン多環フェニルエーテル及びポリオキシエチレンクミルフェニルエーテルから成る群より選ばれる少なくとも1種の、HLBが11〜14の間の非イオン界面活性剤である方法を除く)
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