JP6022143B2 - メタンハイドレートの処理方法及び処理装置 - Google Patents

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本発明は、プラズマを用いてメタンハイドレートを処理する方法及び装置に関するものである。
近年、エネルギー資源の1つとして、メタンハイドレートが注目されている。特にエネルギー資源に乏しい日本にとって、メタンハイドレートは、石油・天然ガスに代わる次世代資源として重要な研究テーマである。メタンハイドレートは、海底(例えば水深500m程度)のメタンハイドレート層に存在し、日本近海に多く埋蔵している。このメタンハイドレートは、低温高圧環境下で安定に存在するため、海底から地上に運搬するには相当のコストと設備が必要となる。
そこで、現在、メタンハイドレート層からメタンガスを回収する技術としては、例えば加熱法や減圧法などがある。加熱法は、海底のメタンハイドレート層においてメタンハイドレートを加熱し、ハイドレート内のメタンガスを採取する方法である。この技術は、例えば特開2006−52395号公報(特許文献1)に記載されている。
特開2006−52395号公報
しかしながら、メタンハイドレートからメタンガスを採取する場合、回収するまではガスが発生する環境を維持しなければ、再びメタンハイドレートが生成されてしまう。したがって、例えば、海底で加熱した場合、発生したメタンガスを地上に移送する際、移送中、高温状態を維持し又は圧力を制御しなければならない。これはコスト面及びエネルギー効率の面において問題があった。
また、将来、仮にメタンハイドレートの採掘が事業化できたとしても、メタンハイドレートを有効利用するための処理が課題となる。
本発明は、このような事情に鑑みて為されたものであり、メタンハイドレートを有効利用できるメタンハイドレートの処理方法及び処理装置を提供することを目的とする。
本発明のメタンハイドレートの処理方法は、プラズマ用電極に高周波を供給し、前記プラズマ用電極によりメタンハイドレートに電磁波を照射して、メタンハイドレートから高温・高エネルギーのプラズマを発生させるプラズマ発生ステップと、前記高温・高エネルギーのプラズマにりメタンハイドレートを分解して水素を発生させる水素発生ステップと、を備えることを特徴とする。
本方法によれば、プラズマ用電極から照射される電磁波により、メタンハイドレートに対してプラズマを発生させることができる。プラズマは、高温・高エネルギーであるため、固体であるメタンハイドレートを分解することができる。これにより、メタンハイドレートは、主に水素と炭化物に分解する。つまり、本方法によれば、メタンハイドレートから水素を取り出すことができる。水素は、燃料ガスであり、例えば燃料電池に用いられるなど、二酸化炭素を出さないクリーンエネルギーとして活用できる。本方法は、水素生成方法とも言え、メタンハイドレートを有効利用することができる。
ここで、本方法において、プラズマ用電極は、海底のメタンハイドレート層に配置され、メタンハイドレート層中のメタンハイドレートが分解して発生した水素を回収する水素回収ステップをさらに備えることが好ましい。これによれば、海底のメタンハイドレート層においてプラズマが発生し、海底でメタンハイドレートが分解され、水素が発生する。そして、発生した水素を、水素回収ステップにて回収する。水素の回収は、例えば気泡(水素)の上昇を利用するなど、公知の技術を用いることができる
本方法によれば、メタンハイドレートを地上に運搬することなく燃料ガスを採取することができる。また、本方法によれば、加熱法でメタンガスを採取する際の問題である再度のメタンハイドレート生成が起こらない。つまり、回収経路の温度・圧力を調整する必要がなく、設備及びコスト面で有利となる。本方法によれば、海底のメタンハイドレート層に存在するメタンハイドレートをエネルギー資源として有効利用することができる。
具体的に、上記海底での処理方法において、高周波は、導波管を介してプラズマ用電極に供給され、水素回収ステップでは、プラズマ用電極の上方に設けられた案内手段によりメタンハイドレート層で発生した水素を海上まで案内し、案内された水素を水素貯蔵手段に貯蔵するようにしてもよい。高周波は、導波管により確実に海底のプラズマ電極に供給される。また、海底で発生した水素は、案内手段により海上まで案内されて、水素貯蔵手段に貯蔵される。
ここで、導波管は、同軸ケーブルであることが好ましい。これにより、より確実に高周波をプラズマ電極に提供することができる。また、高周波は、マイクロ波であることが好ましい。マイクロ波は、パワーが大きく、例えば電子レンジのマグネトロンなど、低コストで発生させることができる。マイクロ波は、周波数がおよそ0.5GHz〜20GHzの波である。なお、高周波とは、周波数がおよそ100kHz以上の波である。
ここで、マイクロ波は、太陽電池から供給される電力により駆動する高周波発生手段から供給されることが好ましい。マイクロ波は、マグネトロンやクライストロンなどのマイクロ波真空管や、ガン・ダイオードなどの半導体素子により発生させることができる。これらマイクロ波真空管や半導体素子は、直流電圧を印加することでマイクロ波を発生させる。つまり、マイクロ波を発生させる高周波発生手段には、直流電圧を供給すればよい。したがって、電力として太陽電池により発電させた電力(直流電圧)を用いれば、電力変換せずにそのまま高周波発生手段に提供することができる。そして、二酸化炭素を発しない太陽光発電を利用して、クリーンエネルギーである水素を製造することができ、より環境に配慮した処理が可能となる。
ここで、上記方法の実施にあたり以下の装置を用いることができる。すなわち、本発明のメタンハイドレート処理装置は、海底のメタンハイドレート層に配置されるプラズマ用電極と、高周波を発生する高周波発生手段と、前記プラズマ用電極と前記高周波発生手段とを接続する導波管と、水素を貯蔵する水素貯蔵手段と、メタンハイドレートが分解して発生した水素を前記水素貯蔵手段まで案内する案内手段と、を備え、前記プラズマ用電極は、前記導波管から前記高周波を受信することで、メタンハイドレートから高温・高エネルギーのプラズマを発生させるものであり、メタンハイドレートの前記分解は、前記高温・高エネルギーのプラズマによりメタンハイドレートが分解することを特徴とする。この構成によれば、プラズマによりメタンハイドレート層でメタンハイドレートが分解され、発生した水素を回収することができる。つまり、メタンハイドレート層のメタンハイドレートを有効利用することができる。
本発明によれば、メタンハイドレートを有効利用することができる。
第一実施形態のメタンハイドレート処理装置1を示す模式構成図である。 プラズマ用電極3と同軸ケーブル7の先端部を示す模式図である。 第一実施形態おいて実験に用いた装置を示す模式構成図である。 プラズマ用電極30を示す模式図である。 実験の分析結果を示す図である。 実験における発光スペクトルを示す図である。 第二実施形態のメタンハイドレート処理装置10を示す模式構成図である。 第三実施形態の中空導波管及び電極ユニットを示す模式構成図である。 第四実施形態のメタンハイドレート処理装置100を示す模式構成図である。 パイプライン5の変形態様を示す模式図である。
次に、実施形態を挙げ、本発明をより詳しく説明する。
<第一実施形態>
第一実施形態について図1及び図2を参照して説明する。なお、図面は、説明の都合上、一部拡張して示している。第一実施形態では、メタンハイドレート処理装置1を用いて海底のメタンハイドレートを処理する。
図1に示すように、メタンハイドレート処理装置1は、主に、電極ユニット3と、パイプライン5と、ガス回収配管6と、同軸ケーブル7と、高周波発生装置8と、水素貯蔵装置9と、を備えている。
まず、同軸ケーブル7は、図2に示すように、銅等の導体からなる内導体71及び外導体72を有するものである。詳細には、内導体71は同軸ケーブルの中心に位置し、外導体72は内導体71の外周に誘電体73(例えばポリエチレン)を介して同心円状に設けられている。また、外導体72の外周は、ビニールなどの絶縁体74で被覆されている。
同軸ケーブル7は、先端が略凹状(凹部)となっている。つまり、内導体71は、先端が同軸ケーブル7内の奥まった位置にあり、外導体72等よりも短くなっている。同軸ケーブル7の太さは、消費電力に合わせて選択可能であるが、本実施形態では、直径約1cm〜数cmの同軸ケーブルを用いている。同軸ケーブル7の構成は、一般のもの、通常の規格品の構成と同様でよい。同軸ケーブル7は、一端(末端)が高周波発生装置8に接続され、他端(先端)が海底のメタンハイドレート層に配置されている。
電極ユニット3は、図2に示すように、同軸ケーブル7の先端(凹部分)に設けられている。電極ユニット3は、電極ソケット31と、プラズマ用電極32と、を備えている。
電極ソケット31は、同軸ケーブル7の先端の凹部、具体的には内導体71の先端に設けられている。電極ソケット31は、内導体71の先端とプラズマ用電極32とを接続するものである。電極ソケット31は、導電性が高く接触抵抗が小さい金属が適しており、銅や金で形成される。
プラズマ用電極32は、針状の金属からなる電極であって、ここではタングステンからなっている。タングステンは、融点が高く耐久性が高いため、本実施形態の電極材料として適している。プラズマ用電極32は、電極ソケット31に取り付けられている。プラズマ用電極32は、電極ソケット31を介して内導体71と接続されている。つまり、プラズマ用電極32は、同軸ケーブル7の先端であって、メタンハイドレート層に配置されている。プラズマ用電極32の先端は、同軸ケーブル7の先端から突出している。
プラズマ用電極32は、電極ソケット31に対して着脱可能となっている。例えば、プラズマ用電極32が消耗した場合には、プラズマ用電極32のみを交換することができる。プラズマ用電極32は、長さが約20mm〜30mmであり、直径が約1mm〜5mmである。
パイプライン5は、図1に示すように、略有底円筒状の配管であって、配管部51と、固定部52と、蓋部53と、を有している。配管部51は、直径約1m〜数mのパイプであり、一端が海底に位置し、他端が海上に位置するように配置されている。詳細には、配管部51の一端は、メタンハイドレート層内であって、プラズマ用電極32の上方に位置している。
固定部52は、アンカー等の固定手段であって、海底に対して配管部51を固定している。蓋部53は、配管部51の上端の開口を塞いでいる。蓋部53には、貫通孔53a、53bが設けられており、貫通孔53aには後述するガス回収配管6が接続され、貫通孔53bには同軸ケーブル7が配置されている。
パイプライン5としては、海底から石油を運搬するパイプラインを用いることができる。パイプライン5は、水深500m付近まで降下させ、必要であれば地層からメタンハイドレート層まで掘削して配置する。掘削は、石油掘削技術と同様に行うことができる。
ガス回収配管6は、弾性に富んだパイプであって、パイプライン5の蓋部53の貫通孔53aと後述する水素貯蔵装置9とを接続している。詳細には、ガス回収配管6は、貫通孔53aの直径より若干大きく、貫通孔53aを覆うように蓋部53上面に固定されている。つまり、パイプライン5内の気体が外部に漏れないようになっている。これらパイプライン5とガス回収配管6は、海底で発生した水素を水素貯蔵装置に案内する案内手段として機能する。
同軸ケーブル7は、蓋部53の貫通孔53bを介してパイプライン5内に配置されている。同軸ケーブル7は、先端がパイプライン5の下端開口より下方に位置し、末端が高周波発生装置8に接続されている。同軸ケーブル7と貫通孔53bとの隙間は、同軸ケーブル7が位置決めされた後に弾性部材等により埋められる。
高周波発生装置8は、地上に配置され、マグネトロンを有している。高周波発生装置8は、マイクロ波(周波数およそ2.45GHz)を発生させる。高周波発生装置8は、同軸ケーブル7に接続しており、マイクロ波を同軸ケーブル7を介してプラズマ用電極3に供給する。マグネトロンの消費電力は、同軸ケーブル1本あたりおよそ100〜2000Wが好ましく、ここではおよそ700Wとしている。なお、マイクロ波は、0.5GHz〜20GHzが好ましい。
水素貯蔵装置9は、地上に配置され、ガス回収配管6と接続している。水素貯蔵装置9は、ガス回収配管6から排出される混合気体から、水素を分離回収し、貯蔵する装置である。水素の分離回収手法は、公知技術が用いられ、例えばPSA法(Pressure Swing Adsorption法)が用いられる。分離された水素は、ガスタンクに貯蔵される。なお、水素は、圧縮機で高圧状態として高圧タンクに貯蔵するようにしてもよい。また、水素の貯蔵に水素吸蔵合金を用いてもよい。また、水素貯蔵装置9は、海上のパイプライン5内に充填したガスを、ガス回収配管6を介して吸引するようにしてもよい。
ここで、本実施形態のメタンハイドレート処理装置1を用いたメタンハイドレートの処理方法について説明する。まず、高周波発生装置8を駆動させ、メタンハイドレート層に配置されたプラズマ用電極32に対し、同軸ケーブル7を介してマイクロ波を供給する。プラズマ用電極32は、同軸ケーブル7の内導体71及び電極ソケット31を介して伝わるマイクロ波を受信し、電場が最も大きくなる先端付近でプラズマを発生させる(プラズマ発生ステップ)。
メタンハイドレート層のメタンハイドレートは、プラズマ用電極32から発生した高温・高エネルギーのプラズマにより分解される。そして、メタンハイドレートが分解されて発生した水素等は、気泡となって上昇する(水素発生ステップ)。
気泡は、パイプライン5内を上昇し、海上に到達する。水素等が海上に出た際、海上のパイプライン5内は、高圧となる。ここで、パイプライン5内の気体は、ガス回収配管6に流入し、ガス回収配管6を介して水素貯蔵装置9に到達する。このように、海底で発生した水素は、パイプライン5及びガス回収配管6により水素貯蔵装置9まで案内される。水素貯蔵装置9では、流入した混合気体から水素を分離回収し、ガスタンク等に貯蔵する(水素回収ステップ)。
(実験例1)
ここで、本方法について実験をした。メタンハイドレートは入手が容易でないため、実験としては同じ性質を有するシクロペンタンハイドレートを代替使用した。シクロペンタンハイドレートは、常圧下(約1atm)で固体として存在できる。また、両者は、共にCとHの結合を有し、当該結合エネルギーは同程度である。したがって、理論上、シクロペンタンハイドレートが分解されれば、メタンハイドレートも同方法で分解される。
シクロペンタンハイドレートは以下のように作成した。まず、シクロペンタン(C10)と純水(HO)を、界面活性剤(ノイゲン(登録商標))を用いて混合させ、シクロペンタンと水のエマルジョンを生成した。その後、シクロペンタンハイドレート(液体)を冷却し、凝固させた。その際、この冷却中のシクロペンタン系内の温度分布状態を均一化する為、撹拌(混合)器を用いた。冷却が進んでいくと、シクロペンタンハイドレートは徐々に固体状になった。作成されたシクロペンタンハイドレートにおけるシクロペンタン(C10)と純水(HO)とノイゲン(登録商標)の質量比は、およそ32:66:2となった。この質量比は、電子はかり(「ELB3000」島津製作所社製)で求めた。
続いて、プラズマ実験で使用したのが、図3に示すように、主に、電子レンジAと、プラズマ用電極30と、容器4である。電子レンジAは、上部にガスの給排気用の配管a1、a2が設けられており、その他の構成は、市販されている汎用のものと同様である。電子レンジAは、750Wで駆動し、マグネトロンa3からマイクロ波(2.45GHz)を発生させる。
プラズマ用電極30は、台座310と、複数のアンテナ320と、を有し、電子レンジA内に配置されている。台座310は、テフロン(登録商標)からなる円板状の台座本体上面に、銅薄板が配置されて構成されている。アンテナ320は、棒状の導体であって、ここでは銅線からなっている。複数のアンテナ320は、台座310の銅薄板上に、等間隔にほぼ垂直に立たせて配置されている。アンテナ320は、マイクロ波を補足できるものであればよい。なお、実験において、アンテナ320の直径は1.5mmで、アンテナ320の長さ及び配置間隔は、約20mmである。プラズマ用電極30は、本実施形態において、複数の同軸ケーブル7を海底に挿入し、複数のプラズマ用電極32がメタンハードレート層に配置されていることに相当する。
アンテナ320の長さは、マイクロ波が有機溶媒であるn−ドデカン中を伝播する場合のマイクロ波の波長(λ)の1/4に相当している。詳細に、アンテナ320の配置は、図4に示すように、台座310の中心に1本固定され、台座310の中心から等間隔で円周上に6本が等間隔で垂直に固定されている。なお、アンテナ320の長さは、伝播するマイクロ波の波長の1/4又は1/4の整数倍が好ましく、実験例1の場合、空気中を伝播するマイクロ波の波長の1/4(約30mm)が理想である。しかし、アンテナ320は、マイクロ波が捕捉可能であればよく、約20mmから40mmであれば十分プラズマが発生する。本実施形態では、マイクロ波が導波管の1つである同軸ケーブル7内を伝播し、直接プラズマ用電極32に伝わるため、電極の長さはプラズマ発生に対して大きな影響を与えない。
プラズマ用電極30は、アンテナ320が下方となるように、支持部材4bにより蓋4aに支持され、後述する容器4内に配置されている。なお、支持部材4bは、蓋4aの下面に吊り下げられており、長さ調節が可能となっている。これにより、プラズマ電極30の高さ調節が可能になっている。
容器4は、耐熱性がありマイクロ波を透過させるものからなり、液体を収容できるものである。実験において、容器4は、耐熱ガラスからなっている。容器4は、蓋4aにより上部開口を塞がれている。蓋4aは、配管a1、a2が配置される貫通孔を有している。
容器4内には、プラズマ用電極30、及び円板状のシクロペンタンハイドレートCP(直径30mm、厚さ2mm)が配置されている。容器4は、電子レンジA内のプラットホーム上に配置される。
以下の実験を行った。実験開始にあたり、配管a1を介して容器4内に窒素を供給し、配管a2を介して容器4内のガスを排出した。
電子レンジAを作動させて、マグネトロンa3からマイクロ波が容器4に照射した。そして、液中において、プラズマ用電極30のアンテナ320先端部でプラズマが発生した。ガスクロマトグラフ分析装置(「GC−14A」、島津製作所社製)を用いて、実験例1により排出されたガスを分析した。その結果を、図5(上段)に示す。
図5に示すように、排出ガスには水素が38%含まれていた。つまり、シクロペンタンハイドレートがプラズマにより分解され、水素が発生した。その他、CO、O、不活性ガス等が含まれていた。また、特定できないガス(unknown)も含まれていたが、これは、気化したガスの一部がプラズマ内部を通過せずに上昇したものと考えられる。
また、プラズマ発生時の発光に対する分光結果(発光スペクトル)を、分光測光装置(「PMA−11」、浜松ホトニクス社製)により調べた。その結果は、図6に示すように、水から発生するOH、シクロペンタンから発生する水素、及び、CHやCなどの炭化物の発生が確認できた。図6は、横軸が波長であり、縦軸が強さである。
(比較実験例)
比較実験例として、実験例1における容器4内に、シクロペンタンハイドレートCPの代わりに、シクロペンタン(液体)を入れて実験を行った。アンテナ320は、シクロペンタン液面の上方に配置した。比較実験例により排出されたガスの分析結果を、図5(下段)に示す。
図5に示すように、排出ガスには水素が19.7%含まれていた。また、比較実験例では酸素が含まれていないため、COやCOが発生しなかった。
以上の実験結果より、本方法によれば、プラズマによりシクロペンタンハイドレートを分解させ、水素を取り出すことが可能である。つまり、本方法によれば、メタンハイドレートから水素を取り出すことが可能であり、メタンハイドレートを有効利用することができる。
なお、プラズマの発生においては、マイクロ波(周波数およそ0.5〜20GHz)以外の高周波(周波数およそ100kHz以上)であってもよい。ただし、マイクロ波のほうが、パワーが大きく、マグネトロン等により作成が容易であるため、より効率的で効果的である。
また、プラズマ発生及び水素発生原理については、以下のとおりである。アンテナ320がマイクロ波を捕捉すると、アンテナ320の先端部において電場が強くなり、シクロペンタンハイドレートに電磁波が照射される。そして、アンテナ320の先端部においてプラズマが発生する。マイクロ波を連続的に供給すれば、プラズマを継続的に発生させることができる。そして、対向配置されたシクロペンタンハイドレートは、高温・高エネルギーのプラズマにより分解される。
さらに詳細には、まず、マイクロ波を受けたアンテナ320が電磁波を照射すると共に高温となり、シクロペンタンハイドレートが溶解する。その後、アンテナ320の先端でプラズマが発生し、シクロペンタンハイドレートは、液体から気体に気化していく。気化した気体は、プラズマにより分解される。シクロペンタンハイドレートが分解されると、水素及び炭化物等が発生する。上記原理は、対象が海底のメタンハイドレートであっても同様である。
発生した水素は、給排気用の配管a2から排出され貯蔵される。容器4内に残った炭化物は、フラーレン・ナノチューブなどのニューカーボンや活性炭として利用可能である。
以上、本実施形態のメタンハイドレート処理装置1及び処理方法によれば、海底のメタンハイドレート層に存在するメタンハイドレートを分解し、燃料ガスである水素を回収することができる。本実施形態によれば、燃料ガスである水素を地上に運搬する際に温度・圧力調整をする必要がなく、設備・コスト面で有利である。また、メタンハイドレートの分解により生じる炭素成分は、海中で固形化(ハイドレート化)する。この固形化した炭素成分を回収し、ナノテクノロジー材料とすることも可能である。このように、本実施形態によれば、メタンハイドレートを有効利用することができる。
<第二実施形態>
第二実施形態について、図7を参照して説明する。第二実施形態は、第一実施形態と、複数の同軸ケーブル7及び電極ユニット3を用いている部分で異なっている。したがって、第一実施形態と同構成については同符号を付して説明を省略する。
メタンハイドレート処理装置10は、第一実施形態と異なり、図7に示すように、同軸ケーブル集合体70と、複数の電極ユニット3と、を備えている。同軸ケーブル集合体70は、複数の同軸ケーブル7を1本のケーブルに束ねたものである。そして、各同軸ケーブル7の先端には、電極ユニット3が接続されている。
第二実施形態によれば、メタンハイドレート層に複数のプラズマ用電極32を配置させることができ、すべてのプラズマ用電極32からプラズマを発生させることができる。つまり、プラズマによるメタンハイドレートの分解を促進させ、より多くの水素を発生させることができる。なお、同軸ケーブル集合体70は、1本の同軸ケーブルから複数の同軸ケーブルに分岐させる構成であってもよい。
<第三実施形態>
第三実施形態について図8を参照して説明する。第三実施形態では、同軸ケーブル7の代わりに中空導波管700を用い、電極ユニット3の代わりに電極ユニット3Aを用いている。その他の構成は、第一実施形態と同様である。
図8に示すように、中空導波管700は、底面を有する金属製の管であり、内部が空洞(空気)となっている。中空導波管700の先端部(底面側)は、L字型に屈曲している。また、中空導波管700の先端部は、メタンハイドレート層に配置されている。なお、中空導波管700の断面は、円形であっても方形であってもよい。マイクロ波は、高周波発生装置8から中空導波管700内を伝播する。
電極ユニット3Aは、中空導波管700の先端部下面に設置されている。具体的に、電極ユニット3Aは、プラズマ用電極31Aと、誘電体32Aと、外導体33Aと、を有している。
プラズマ用電極31Aは、タングステンからなる棒状の電極であって、先端(下端)が尖った形状となっている。プラズマ用電極31Aは、中空導波管700の先端部底面に、当該底面を貫通して設置されている。
誘電体32Aは、プラズマ用電極31Aの外周に設けられた絶縁体であって、上部が中空導波管700に固定されている。外導体33Aは、誘電体32Aの外周に、プラズマ用電極31Aに対して同軸に設けられた銅等の導体である。外導体33Aは、上部が中空導波管700に固定されている。
第三実施形態によれば、中空導波管700を介してマイクロ波が伝播し、プラズマ用電極31Aが当該マイクロ波を捕捉する。そして、第一実施形態同様、プラズマ用電極31Aの先端にプラズマが発生し、メタンハイドレートを分解する。中空導波管700は、空気を誘電体としているため、電力損失を抑えることができる。なお、中空導波管700の先端に複数の電極ユニット3Aを設けてもよい。
<第四実施形態>
第四実施形態について図9を参照して説明する。第一実施形態と同構成については、同符号を付して説明を省略する。
図9に示すように、第四実施形態のメタンハイドレート処理装置100では、第一実施形態と異なり、高周波発生装置80のマグネトロン81が海底に配置されている。詳細には、高周波発生装置80は、マグネトロン81と、電源ケーブル82と、電力供給装置83と、を有している。マグネトロン81は、メタンハイドレート層近傍(層内を含む)に配置されている。電源ケーブル82は、一端がマグネトロン81に接続され、他端が地上(海上)の電力供給装置83に接続されている。電力供給装置83は、電源ケーブル82を介して、マグネトロン81に直流高電圧電流を供給する。
マグネトロン81には、同軸ケーブル7が接続されており、同軸ケーブル7の先端には、電極ユニット3が接続されている。同軸ケーブル7の先端は、メタンハイドレート層に配置されている。つまり、地上から電力を供給されたマグネトロン81は、海底でマイクロ波を発生させ、同軸ケーブル7を介してマイクロ波をプラズマ用電極32に供給する。これにより、第一実施形態同様、プラズマ用電極32の先端でプラズマが発生し、メタンハイドレートが分解され、水素が発生する。
ここで、電力供給装置83は、地上に太陽電池を備え、太陽電池の発電電力をマグネトロン81に供給してもよい。また、同軸ケーブル7に代えて中空導波管700や同軸ケーブル集合体70等を用いてもよい。
<その他の実施形態>
メタンハイドレート処理装置1は、上記構成に限られない。パイプライン5(配管部51)は、少なくともプラズマ用電極3の上方に延在すればよく、例えばプラズマ用電極3の側方にまで延在していてもよい。また、プラズマ用電極3は、メタンハイドレート層の若干上方に配置されてもよい。また、プラズマ用電極3は、配置位置や向きを制御できる制御手段を備えてもよい。また、同軸ケーブル7は、高周波を伝達可能な導波管であればよい。また、高周波発生装置8及び水素貯蔵装置9の配置は、地上でなくてもよく、例えば船上であってもよい。
また、パイプライン5の側壁に、同軸ケーブル7を通すケーブル専用の配管を設けてもよい。例えば、図10に示すように、配管部51の内側壁に、当該内側壁に沿って円筒状の配管51aを一体的に形成する。この配管内に同軸ケーブル7を配置する。同軸ケーブル7の先端は、配管部51の中心に向かうように配置する。蓋部53には、配管51aに対応する位置に貫通孔53bを設ければよい。これにより、同軸ケーブル7の固定が容易になる上、貫通孔53bと同軸ケーブル7との隙間を塞ぐ必要はない。
また、マイクロ波を発振する場合、高周波発生装置8には、直流電圧で駆動するマグネトロン等が用いられる。この場合、高周波発生装置8の電力源として、太陽電池により発電させた電力(直流電圧)を用いることができる。このように、高周波発生装置8は、電力供給源として太陽電池を備えてもよい。太陽電池で発電した直流電圧を交流に変換することなく使用できるため、エネルギー損失がなく、また複雑な回路等を備えることなく、より環境に配慮したシステムを構築できる。太陽電池としては、マグネトロン1個動作させるために1500W発電できるものが好ましい。
また、本方法は、海底のメタンハイドレートに対する処理に限らず、地上のメタンハイドレートに対しても有効である。例えば、海底から運搬したメタンハイドレートやメタンガスをハイドレート化したものに対しても、プラズマを発生させることで、水素を発生させることができる。例えば、メタンハイドレートが高圧炉内に保管されている場合、高圧炉内にプラズマ用電極及び高周波発生装置(マグネトロン等)をセットし、プラズマを発生させて分解することができる。つまり、本方法によれば、メタンハイドレートから水素を回収でき、メタンハイドレートを有効利用することができる。
1,10,100:メタンハイドレート処理装置、
3:電極ユニット、 31:電極ソケット、 30,32:プラズマ用電極、
4:容器、
5:パイプライン、 6:ガス回収配管、 7:同軸ケーブル、
70:同軸ケーブル集合体、 700:中空導波管、
8,80:高周波発生装置、 81:マグネトロン、 82:電源ケーブル、
83:電力供給装置、 9:水素貯蔵装置、 A:電子レンジ

Claims (12)

  1. プラズマ用電極に高周波を供給し、前記プラズマ用電極によりメタンハイドレートに電磁波を照射して、メタンハイドレートから高温・高エネルギーのプラズマを発生させるプラズマ発生ステップと、
    前記高温・高エネルギーのプラズマにりメタンハイドレートを分解して水素を発生させる水素発生ステップと、
    を備えることを特徴とするメタンハイドレートの処理方法。
  2. 前記プラズマ用電極は、海底のメタンハイドレート層に配置され、
    前記メタンハイドレート層中のメタンハイドレートが分解して発生した水素を回収する水素回収ステップをさらに備える請求項1に記載のメタンハイドレートの処理方法。
  3. 前記高周波は、導波管を介して前記プラズマ用電極に供給され、
    前記水素回収ステップでは、前記プラズマ用電極の上方に設けられた案内手段により前記メタンハイドレート層で発生した水素を海上まで案内し、案内された水素を水素貯蔵手段に貯蔵する請求項2に記載のメタンハイドレートの処理方法。
  4. 前記導波管は、同軸ケーブルである請求項3に記載のメタンハイドレートの処理方法。
  5. 前記高周波は、マイクロ波である請求項1〜4の何れか一項に記載のメタンハイドレートの処理方法。
  6. 前記マイクロ波は、太陽電池から供給される電力により駆動する高周波発生手段から供給される請求項5に記載のメタンハイドレートの処理方法。
  7. 前記高周波は、海中に配置されたマグネトロンにより供給され、
    前記マグネトロンは、電力供給手段から配線を介してマグネトロン用直流高電圧電流を供給される請求項2に記載のメタンハイドレートの処理方法。
  8. 前記電力供給手段は、海上又は地上に配置された太陽電池を備え、前記太陽電池の発電電力を前記マグネトロンに供給する請求項7に記載のメタンハイドレートの処理方法。
  9. 海底のメタンハイドレート層に配置されるプラズマ用電極と、
    高周波を発生する高周波発生手段と、
    前記プラズマ用電極と前記高周波発生手段とを接続する導波管と、
    水素を貯蔵する水素貯蔵手段と、
    メタンハイドレートが分解して発生した水素を前記水素貯蔵手段まで案内する案内手段と、
    を備え、
    前記プラズマ用電極は、前記導波管から前記高周波を受信することで、メタンハイドレートから高温・高エネルギーのプラズマを発生させるものであり、
    メタンハイドレートの前記分解は、前記高温・高エネルギーのプラズマによりメタンハイドレートが分解することを特徴とするメタンハイドレート処理装置。
  10. 前記導波管は、同軸ケーブルである請求項9に記載のメタンハイドレート処理装置。
  11. 前記高周波は、マイクロ波である請求項9又は10の何れか一項に記載のメタンハイドレート処理装置。
  12. 前記高周波発生手段は、電力供給源としての太陽電池を備える請求項11に記載のメタンハイドレート処理装置。
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