JP6022045B2 - 荷電粒子ビームをパケット化する方法及び装置 - Google Patents

荷電粒子ビームをパケット化する方法及び装置 Download PDF

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Description

本発明は、請求項1の上位概念記載の荷電粒子ビームをパケット化する方法、請求項7の上位概念記載の荷電粒子ビームをパケット化する装置、及び、請求項8記載の粒子ビーム治療装置に関する。
加速される荷電粒子、例えば電子もしくはプロトンは、技術及び経済及び医療に関する多様な目的のために利用される。こうした粒子を粒子源で形成し、粒子加速器によって加速することが知られている。
粒子源は、連続する荷電粒子ビームを形成することが多い。ただし、粒子加速器のなかには、例えばRFリニア加速器のように、連続する粒子ビームの加速には適さないものも存在する。したがって、パケット化装置(バンチャー)により、粒子ビームをパケット化する(バンチングする)、つまり、離散的な複数の粒子束へ分割する必要がある。
従来技術、例えばUS5719478からは、連続する粒子ビームをパケット化する種々のパケット化装置が公知である。ただし、公知のパケット化装置は、ビーム流が小さく空間分布によってパケット化過程を制御できないため、理想的なパケット化を行えないという欠点を有する。
したがって、本発明の課題は、荷電粒子ビームをパケット化する方法を改善することである。この課題は請求項1記載の特徴を有する方法により解決される。また、本発明の課題は、荷電粒子ビームをパケット化する装置を改善することである。この課題は請求項7記載の特徴を有する装置により解決される。さらに、本発明の課題は、粒子ビーム治療装置を提供することである。この課題は、請求項8記載の特徴を有する粒子ビーム治療装置により解決される。本発明の有利な実施形態は従属請求項から得られる。
本発明の荷電粒子ビームをパケット化する方法では、粒子は装置の電界を通過する。本発明の装置は、第1の外側電極と、第2の外側電極と、ビーム方向で見て第1の外側電極と第2の外側電極との間に配置されたリング状の中央電極とを有する。中央電極には時間依存性の電圧信号が印加される。ここで、電圧信号の電気的特性は、装置内に存在する粒子が位置依存性の速度変化を有し、この速度変化の特性がビーム方向で見て近似的に鋸歯波状となるように選定される。ビーム方向で見て鋸歯波状に粒子が速度変化することにより、部分的なパケット化の際にも完全なパケット化の際にも、良好な粒子束特性を有する高品質のパケット化が達成されるので有利である。
本発明の方法の有利な実施形態では、電圧信号は近似的に三角波状の時間特性を有する。これは、ビーム方向で見て近似的に鋸歯波状の特性を有する速度変化を得るのに適切な手段であるので有利である。
本発明の別の実施形態では、第1の外側電極と中央電極との間に第1の空隙が形成され、中央電極と第2の外側電極との間に第2の空隙が形成される。ここで、第1の空隙の中心と第2の空隙との中心との相互間には固定の空隙距離が形成される。また、電圧信号は所定の励起周波数を有し、粒子は装置を通過する前に設定速度を有する。ここで、当該励起周波数と当該設定速度との商として粒子束距離が生じる。励起周波数は、位置依存性の速度変化の複数のフーリエ成分のうち小さい方から少なくとも3つのフーリエ成分がゼロとは異なるように選定される。このようにすれば、速度変化の特性がビーム方向で見て鋸歯波状に良好に近似するので有利である。
本発明の方法の別の実施形態では、粒子束距離が空隙距離の4倍の大きさとなるように、励起周波数が選定される。これにより、小さい方から少なくとも3つのフーリエ成分がゼロとは異なる値を取るので有利である。
本発明の方法の別の実施形態では、粒子は非相対的速度を有する。
本発明の方法の別の実施形態では、外側電極はアースされる。このようにすると、外側電極と中央電極との間の電位差が得られるので有利である。
また、本発明の荷電粒子ビームをパケット化する装置は、第1の外側電極と、第2の外側電極と、ビーム方向で見て第1の外側電極と第2の外側電極との間に配置されたリング状の中央電極とを有している。ここで、第1の外側電極と中央電極との間には第1の空隙が形成されており、中央電極と第2の外側電極との間には第2の空隙が形成されている。第1の空隙の中心と第2の空隙の中心との相互間には固定の空隙距離が存在する。さらに、本発明の装置は、上述した方法にしたがって作動されるように構成されている。有利には、本発明の装置は、粒子ビームを、良好な粒子束特性を有する複数の粒子束に分割することができる。
本発明は、さらに、上述した装置を備えた粒子ビーム治療装置に関する。これにより有利には、荷電粒子束を利用した粒子ビーム治療を行うことができる。
上述した本発明の特性乃至特徴及び利点、並びに、これらを達成するための種々の態様をいっそう理解しやすくするために、以下に、図示の実施例に則して詳細に説明する。
粒子ビーム治療装置の概略的なブロック図である。 パケット化のスキーマを示す概略図である。 パケット化装置の概略図である。 パケット化装置内の軸方向の電界分布を示す概略図である。 理想的な電界分布でのケースを示す概略図である。 実際の電界分布でのケースを示す概略図である。 第1のフーリエ分解を示す図である。 第2のフーリエ分解を示す図である。 最適化された電界分布でのケースを示す図である。
図1には、粒子ビーム治療装置100の概略的なブロック図が示されている。ただし、粒子ビーム治療装置100は、本発明のパケット化装置を利用可能な機器の一例である。本発明のパケット化装置は種々の別の機器においても利用可能である。
粒子ビーム治療装置100は患者に対する粒子ビーム治療を行うために用いられる。粒子ビーム治療では、患者の患部位置に荷電粒子が照射される。荷電粒子は例えばプロトンである。
粒子ビーム治療装置100は、荷電粒子の粒子ビーム115をビーム方向101へ出力するイオン源110を含む。イオン源110は例えばプロトン源であってよい。イオン源110は例えば10keVから20keVまでのエネルギを有する粒子を形成できる。粒子はイオン源110からビーム方向101で連続する粒子ビーム115として出力される。
粒子ビーム治療装置100は、ビーム方向101で見てイオン源110の後方に、パケット化装置120を有する。パケット化装置120は、連続する粒子ビーム115を一連の離散的な粒子束125へ分割するように構成されている。パケット化装置120はバンチャーとも称される。また、粒子ビーム115を複数の粒子束125へ分割するパケット化はバンチングとも称される。各粒子束125はパケット化装置120からそれぞれ同じビーム方向101へ出力される。
また、粒子ビーム治療装置100は、ビーム方向101で見てパケット化装置120の後方に、偏向装置130を有する。偏向装置130は、ビーム方向101に対して個々の粒子束125を偏向するために用いられる。ビーム方向101で見て偏向装置130の後方には絞り140が配置されている。偏向装置130によって各粒子束125がビーム方向101から偏向される強さに応じて、粒子束125は絞り140を完全に通過するか又は部分的にのみ通過するか又は全く通過しない。このように、偏向装置130と絞り140とが組み合わされて、個々の粒子束125の選択的なフィルタリング及び/又は希薄化を行うことができる。
さらに、粒子ビーム治療装置100は、ビーム方向101で見て絞り140の後方に、粒子加速器150を有する。粒子加速器150は、例えばリニア加速器、有利にはRFリニア加速器である。粒子加速器150は、粒子束125を、例えば80MeVから250MeVまでのより高い力学的エネルギへ加速するために用いられる。
図2にはパケット化のスキーマ200が概略図として示されており、これに則してパケット化装置120によって行われるパケット化を説明する。
連続する粒子ビーム115は、ビーム方向101でパケット化装置120へ入射する。粒子ビーム115はパケット化装置120によって複数の粒子束125へ分割される。各粒子束の中心どうしは、ビーム方向101で見て、所定の粒子束距離210だけ離れている。この場合、粒子束距離210は、ビーム方向101で見たパケット化装置120の長さに対応していなくてもよい。
パケット化はパケット化装置120の内部で有効な電界によって行われ、これにより、ビーム方向101で見た粒子ビーム115の粒子速度が制御される。各粒子束125の前方(先頭付近)の粒子はその相対速度230が低くなるように減速され、各粒子束125の後方の粒子はその相対速度220が高くなるように加速される。粒子の相対速度220,230の減速又は加速の度合が大きくなるにつれ、各粒子束125の中心間の距離も増大する。
粒子がビーム方向101へさらに移動する間、各粒子束125のビーム方向101後方に存在する粒子は、相対速度220が増大されるため、前方の粒子に徐々に追いついていく。逆に、各粒子束125の前方の粒子は、ビーム方向101での移動中、相対速度230が低減されるため、他の粒子に追いつかれる。こうして、粒子束125のビーム方向101で見たパケット化度が増大し、ビーム方向101の所定の点で最大値に達する。当該所定点を過ぎた後も、粒子束125はビーム方向101でさらに移動するが、再び分散していく。粒子ビーム治療装置100では、粒子束125のパケット化度が最大値を有する点は、例えば、絞り140の位置又は粒子加速器150の入力部の位置に一致するように定められる。
図3には、パケット化装置120の概略断面図が示されている。パケット化装置120は、第1の外側電極310及び中央電極330及び第2の外側電極320を、ビーム方向101で見て相前後するように有する。各電極310,330,320はそれぞれ中空円筒状又はチューブ状に構成されている。中央電極330は、ビーム方向101で見て、外側電極310,320より短い。また、中央電極330はリング状電極とも称される。粒子ビーム115はチューブ状の各電極310,330,320の長手軸線に沿ってこれらの内部を走行する。
第1の外側電極310と中央電極330との間には第1の空隙315が形成されており、中央電極330と第2の外側電極320との間には第2の空隙325が形成されている。空隙315,325は各電極310,330,320を相互に電気的に分離している。空隙315,325の中心相互間には、ビーム方向101で見て所定の空隙距離340が存在している。なお、中央電極330のビーム方向101の中心は、パケット化装置120のセンタ335となっている。
パケット化装置120の動作中、時間依存性の電圧が中央電極330と外側電極310,320との間に印加される。外側電極310,320は有利には共通の電位に置かれる。外側電極310,320は例えばアースされる。中央電極330と外側電極310,320との間の電位差により、所定の電界が形成される。当該電界の等電位線350が図3に概略的に示されている。
パケット化装置120の電極310,320,330の中心軸線(長手軸線)に沿って、ビーム方向101での電界分布がガウス関数により近似的に記述される。これは、軸方向の電界分布400として図4に概略的に示されている。図4のグラフの横軸にはパケット化装置120のセンタ335を中心としたビーム方向101の範囲が記されており、図4のグラフの縦軸にはビーム方向101での電界強度401が記されている。ガウス近似410は、ビーム方向101の電界強度の特性に近似する。電界強度の分布特性は各空隙315,325でガウス状となっている。したがって、2つのガウス関数はそれぞれ空隙距離340を有する。
時間依存性の電圧がパケット化装置120の中央電極330に印加される場合、図4に概略的に示されているビーム方向101(z)での電界分布E(z)は、中央電極330に印加される電圧から生じる時間依存性の電界S(t)によって変調されている。つまり、ビーム方向101での瞬時電界Eは、軸方向の電界成分E(z)と時間依存性の電界S(t)との積として生じるので、
(z,t)=E(z)S(t)
となる。
ビーム方向101でパケット化装置120へ入射する粒子ビーム115の粒子は、瞬時電界Eとその電荷量qとに比例するビーム方向101の力を受ける。ここから、速度変化
Figure 0006022045
が得られ、これは、軸方向の電界分布E(z)及びS(t)の畳み込みに比例する。ここで、ビーム方向101でのz位置と、粒子ビーム115の粒子速度vと、時間tとは、粒子束位置w=z−vtの関係を有する。mは粒子の質量を表している。
最も有利なのは、畳み込み、ひいては、粒子ビーム115の粒子のビーム方向101での速度変化が鋸歯波状となることである。この場合、速度変化が大きくなるにつれて、或る粒子が各粒子束125の中心からより遠ざかっていく。図5には、相応の電界分布500で得られる粒子ビーム115の粒子の速度変化が概略的なグラフとして示されている。グラフの横軸にはビーム方向101での粒子束位置wが記されており、縦軸501には粒子ビーム115の粒子の相対速度変化が記されている。近似的な鋸歯波関数510は、最適な粒子束特性でのパケット化を達成するために粒子ビーム115の粒子が有するべき、ほぼ理想的な相対速度変化を表している。
ただし、実際には、図5の鋸歯波関数を達成するのは困難である。図6には、実際の電界分布600で得られる種々の特性が概略的なグラフとして示されている。グラフの横軸にはビーム方向101でのz位置及びビーム方向101での粒子束位置w及び粒子ビーム115の粒子が時間vtで走行するビーム方向101の距離601が記されている。図示されているのは、軸方向の電界特性E(z)のガウス近似410である。また、パケット化装置120の中央電極330に印加される電圧信号610の時間特性も示されている。電圧信号610は三角波状の時間特性を有する。さらに、図6には、粒子ビーム115の粒子に生じる速度変化620も示されている。ここでは、電圧信号610の時間特性が三角波状であるにもかかわらず、速度変化620は正弦波状の特性を有することがわかる。つまり、速度変化620は近似的に鋸歯波状の特性を示さない。
このことは、フーリエ係数を考察することにより説明できる。
Figure 0006022045
ここで、t2は空隙距離340であり、t1はガウス近似410のガウスパルスの幅であり、nはフーリエ係数の次数であり、λは粒子速度vと電圧信号S(t)の励起周波数fとの商として得られる粒子束距離210である。
図7には、第1のフーリエ分解700として、空隙距離340が一定すなわちt2=4.6である場合の、粒子束距離210に依存する最初の5つのフーリエ係数が示されている。図7のグラフの横軸には粒子束距離210(λ)が記されており、縦軸701にはそれぞれのフーリエ係数の振幅が記されている。図示の各曲線は、第1のフーリエ係数710の特性、第2のフーリエ係数720の特性、第3のフーリエ係数730の特性、第4のフーリエ係数740の特性、及び、第5のフーリエ係数750の特性を表している。
図7では、第1の粒子束距離760すなわちλ=9.2=2t2がマークされている。これは、図6のグラフで使用されているパラメータである。ここでは、第1の粒子束距離760において、全ての整数のフーリエ係数720,740すなわち全ての高調波がフィルタリング除去されることが示されている。これは、図6の速度変化620の正弦特性の理由である。
図8には、第2のフーリエ分解800が示されている。図の横軸には、空隙距離340(t2)が記されている。粒子束距離210はλ=9.2である。図の縦軸801にはフーリエ係数の振幅が記されている。図の各曲線は、第1のフーリエ係数810の特性、第2のフーリエ係数820の特性、第3のフーリエ係数830の特性、第4のフーリエ係数840の特性、及び、第5のフーリエ係数850の特性を表している。また、この図では、第1の空隙距離860の値t2=2.3と、図7のグラフで用いられている第2の空隙距離870の値t2=4.6=1/2λとがマークされている。第2の空隙距離870では、図7に関連して説明したように、第2のフーリエ係数820と第4のフーリエ係数840とがフィルタリング除去される。対して、第1の空隙距離860が低減されており値t2=2.3=1/4λである場合、最初の3つのフーリエ係数810,820,830がゼロとは異なる振幅を有する。粒子束距離210が空隙距離340の4倍の大きさに選定される場合、少なくとも最初の3つのフーリエ係数810,820,830がゼロとは異なる振幅を有する。
図9には、最適化された電界分布900に対する粒子ビーム115の粒子の相対速度変化のグラフが示されている。グラフの横軸にはビーム方向101が記されており、縦軸901には粒子ビーム115の粒子の相対速度変化が記されている。鋸歯波関数の第1の近似910は、上述した通り、少なくとも最初の3つのフーリエ係数がゼロとは異なる振幅を有するように空隙距離340及び粒子束距離210が選定される場合に得られる。個々のフーリエ係数の振幅が付加的に最適化される場合、鋸歯波関数にいっそう強く近似する第2の近似920が得られる。
本発明を有利な実施例に則して詳細に説明したが、本発明は上述した実施例に限定されない。当業者であれば、本発明の範囲から離れることなく、他の実施態様を導出することも可能である。

Claims (11)

  1. 荷電粒子ビーム(115)をパケット化する方法であって、
    第1の外側電極(310)と、第2の外側電極(320)と、ビーム方向(101)で見て前記第1の外側電極(310)と前記第2の外側電極(320)との間に配置されたリング状の中央電極(330)とを有する装置(120)が設けられており、
    前記粒子が前記装置(120)の電界を通過する、方法において、
    時間依存性の電圧信号(610)が前記中央電極(330)に印加され、
    前記装置(120)内に存在する粒子が位置依存性の速度変化(510,910,920)を有し、前記速度変化(510,910,920)の特性が前記ビーム方向(101)で見て近似的に鋸歯波状となるように、前記電圧信号(610)の時間特性が選定される、方法において
    前記第1の外側電極(310)と前記中央電極(330)との間に第1の空隙(315)が形成されており、前記中央電極(330)と前記第2の外側電極(320)との間に第2の空隙(325)が形成されており、
    前記第1の空隙(315)の中心と前記第2の空隙(325)の中心との相互間に所定の空隙距離(340,860,870)が存在しており、
    前記電圧信号(610)は所定の励起周波数を有しており、
    前記粒子は前記装置(120)を通過する前に設定速度を有しており、
    粒子束距離(210,760)が前記励起周波数と前記設定速度との商として定められ、
    前記位置依存性の速度変化(510,910,920)の複数のフーリエ成分のうち小さい方から少なくとも3つのフーリエ成分(810,820,830)がゼロとは異なるように、前記励起周波数が選定される
    ことを特徴とする方法。
  2. 前記電圧信号(610)は近似的に三角波状の時間特性を有する、
    請求項1記載の方法。
  3. 前記粒子束距離(210,760)が前記空隙距離(340,860)の4倍の大きさとなるように、前記励起周波数が選定される、
    請求項記載の方法。
  4. 前記粒子は非相対的速度を有する、
    請求項1からまでのいずれか1項記載の方法。
  5. 前記外側電極(310,320)の双方ともアースされる、
    請求項1からまでのいずれか1項記載の方法。
  6. 荷電粒子ビーム(115)をパケット化する装置(120)であって、
    前記装置(120)は、第1の外側電極(310)と、第2の外側電極(320)と、ビーム方向(101)で見て前記第1の外側電極(310)と前記第2の外側電極(320)との間に配置されたリング状の中央電極(330)とを有しており、
    前記第1の外側電極(310)と前記中央電極(330)との間に第1の空隙(315)が形成されており、前記中央電極(330)と前記第2の外側電極(320)との間に第2の空隙(325)が形成されており、
    前記第1の空隙(315)の中心と前記第2の空隙(325)の中心との相互間に固定の空隙距離(340,860,870)が存在する、装置(120)において、
    前記粒子が前記装置(120)の電界を通過する時に、時間依存性の電圧信号(610)が前記中央電極(330)に印加され、
    前記装置(120)内に存在する粒子が位置依存性の速度変化(510,910,920)を有し、前記速度変化(510,910,920)の特性が前記ビーム方向(101)で見て近似的に鋸歯波状となるように、前記電圧信号(610)の時間特性が選定される、装置(120)において
    前記電圧信号(610)は所定の励起周波数を有しており、
    前記粒子は前記装置(120)を通過する前に設定速度を有しており、
    粒子束距離(210,760)が前記励起周波数と前記設定速度との商として定められ、
    前記位置依存性の速度変化(510,910,920)の複数のフーリエ成分のうち小さい方から少なくとも3つのフーリエ成分(810,820,830)がゼロとは異なるように、前記励起周波数が選定される
    ことを特徴とする装置(120)。
  7. 前記電圧信号(610)は近似的に三角波状の時間特性を有する、
    請求項記載の装置。
  8. 前記粒子束距離(210,760)が前記空隙距離(340,860)の4倍の大きさとなるように、前記励起周波数が選定される、
    請求項記載の装置。
  9. 前記粒子は非相対的速度を有する、
    請求項からまでのいずれか1項記載の装置。
  10. 前記外側電極(310,320)の双方ともアースされている、
    請求項からまでのいずれか1項記載の装置。
  11. 請求項から10までのいずれか1項記載の装置(120)を備えた粒子ビーム治療装置(100)。
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