JP6017870B2 - 車載電子機器の取り付け構造 - Google Patents
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Description
また筐体のボデー側の面と、ボデーの筐体側の面が、複雑な3次元形状を備えていることがある。この場合、導電性弾性材と筐体間、あるいは、導電性弾性材とボデー間に間隙が残り、導電性弾性材の密着面積が意図したものよりも小さくなってしまうこともある。
さらに導電性ゴムを用いた場合、材料自体のインピーダンスが十分に低いとはいえず、筐体とボデー間のインピーダンスを必要なレベルにまで低下させることができないことがある。
上記の構造では、筐体とボデー間の間隙の周囲が包囲壁で包囲されている。その包囲壁で包囲される空間に粒子群が充填されていることから、筐体と粒子、粒子同士、粒子とボデーが密着している。その粒子の表面が導電性であることから、筐体とボデー間の電気的導通が確保され、筐体とボデー間のインピーダンスを必要に応じて低下させることができる。しかも、粒子は様々な形状の空間に充填することができる。導電性弾性材を利用する場合には、筐体とボデー間の間隙の形状に適合した導電性弾性材を用意しておく必要があるのに対し、本構造によると、筐体とボデー間の間隙の形状が変化しても、同じ粒子を使用することができる。多品種生産に適した取り付け構造となっている。
圧縮度の調整によって、筐体とボデー間のインピーダンスを必要に応じて低下させることができる。
(特徴1)包囲壁で包囲される空間と大気の間に、粒子の流入を許容するサイズの充填口と、粒子の流出を許容しないサイズの気体放出口が形成されている。
(特徴2)包囲壁が網目状の材質で形成されており、各々の網目のサイズが粒子よりも小さい。
(特徴3)包囲壁は、樹脂製または金属製である。
(特徴4)ブラケットは、樹脂製、ゴム製、または金属製である。
(特徴5)ブラケットは、筐体とボデーに嵌めることで、筐体とボデーを位置決めする。
(特徴6)粒子自体は、樹脂製である。
(特徴7)粒子の表面に導電性塗料が付着している。
(特徴8)粒子の表面に金属メッキ膜が付着している。
(特徴9)粒子の表面に導電性ゲルまたは導電性液体が付着している。
(特徴8)粒子の表面に形成されている導電性物質が繊維質である。
(特徴9)粒子は、中空、多孔質または中実である。
(特徴10)粒子自体が、金属または導電性高分子である。
(特徴11)粒子は、加圧されると弾性変形する。
(特徴12)粒子の直径は、9mm以下であり、好ましくは5mm以下である。
(特徴13)電子機器は、インバータである。
参照番号10は、包囲壁6によって取り囲まれている空間に充填されている粒子群を示している。
包囲壁6によって取り囲まれている空間に充填されている粒子群10は、加圧状態にあり、個々の粒子が自然形状から変形しており、個々の粒子に自然形状に復帰しようとする復帰力が作用している。その復帰力によって、粒子群10は筐体2とボデー12の双方に密着しており、粒子どうしが密着している。粒子表面に形成されている導電性の膜によって、筐体2とボデー12間のインピーダンスが非常に小さなレベルに抑えられている。そのために、配線14に3相交流を通電したときに放射される電磁ノイズの強度が低く抑えられる。
図5に示すように、ボデー12に充填口12bを設けてもよい。充填口は、包囲壁とボデーのどちらに設けてもよい。同様に、気体放出口も、包囲壁とボデーのどちらに設けてもよい。
包囲壁6の内側には粒子群10が加圧充填されており、粒子群10は包囲壁6を内側から押し、筐体2を下方から押し上げている。加圧充填されている粒子群10によって、ボデ−12に対して包囲壁6が固定され、包囲壁6に対して筐体2が固定されている。すなわち、加圧充填されている粒子群10によって、筐体2がボデー12に固定されている。包囲壁6は、粒子群10を包囲する機能と、筐体2とボデー12の位置関係を固定する機能を兼用している。粒子群10は、筐体2とボデー12の位置関係を固定する機能と、両者間のインピーダンスを低減する機能を兼用している。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
4:電子機器
6:包囲壁
8:ブラケット
10:粒子群
12:ボデー
30:導電性の膜
36:粒子
Claims (2)
- 電子機器を収容している筐体をボデーに取り付ける構造であり、
筐体とボデーの近接箇所を取り囲む包囲壁と、
その包囲壁で包囲されている空間に充填されている粒子群を備えており、
個々の粒子の表面が導電性であり、
個々の粒子が自然形状よりも圧縮されており、粒子が自然形状に復帰しようとする復帰力によって、前記空間に充填されている粒子が筐体とボデーの双方に密着しており、粒子どうしが密着していることを特徴とする取り付け構造。 - 前記空間内に、ボデーと筐体を固定するブラケットが収容されていることを特徴とする請求項1に記載の取り付け構造。
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JP2012160609A JP6017870B2 (ja) | 2012-07-19 | 2012-07-19 | 車載電子機器の取り付け構造 |
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