JP6017159B2 - ラミネート外装電池 - Google Patents

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Description

本発明は、ラミネート外装電池に関し、特に、ラミネート外装体の形態に関する。
ラミネート外装電池は、携帯電話機などのモバイル機器や、電動アシスト自転車やハイブリッド電気自動車などの車両の電源として用いられている。
ラミネート外装電池は、金属ラミネートシートから構成された外装体に、正負極要素から構成された電極体が収納された構成を有する。従来の一般的なラミネート外装電池では、一枚の金属ラミネートシートを準備し、その一部に電極体の外形サイズに相当する凹部を形成しておき、当該凹部に電極体を収納した後、凹部の開口を塞ぐように平板状をした金属ラミネートシートの他の部分を重ね合わせ、外縁のフランジ状をした部分(テラス部)が熱溶着により封止され構成される(シングルカップ構造)。
ところで、電極体の厚みがある程度厚いラミネート外装電池の場合には、凹部の底での金属層および樹脂層の厚みなどの関係で対応できない場合が生じる。このような場合には、所謂、ダブルカップ構造の外装体を採用することになる。
ダブルカップ構造の外装体の形成では、一枚の金属ラミネートシートにおける隣接箇所に2つの凹部を形成する。次に、一方の凹部内に電極体を収納し、金属ラミネートシートにおける2つの凹部間を折線として折り曲げて、電極体を2つの凹部で包み込むように収納する。最後に、テラス部を熱溶着により接合し内部封止を行う。
上記のように、ダブルカップ構造の外装体を採用する場合には、各々の凹部の深さを電極体の厚みの半分程度とすることができるので、金属ラミネートシートのカップ形成時における強度という観点から優れ、厚みの厚い電極体を有するラミネート外装電池を形成する場合には有効である。
特開2000−208110号公報 特開2003−303577号公報 特開2010−15904号公報 特開2010−232076号公報 特開2005−222787号公報 特開2009−266392号公報
しかしながら、上記ダブルカップ構造の外装体を採用する場合においては、2つの凹部の深さを互いに異なるように設定することが求められることがある。これは、ラミネート外装電池を装着する機器との関係や、ラミネート外装電池に接続する回路基板の配置などを考慮したものである。このように凹部の深さが互いに異なる場合において、深さが浅い側の凹部形状が安定しない場合が生じ得る。
凹部形状が安定しない場合には、凹部の開口同士が向き合うように金属ラミネートシートを折り曲げたときに、外縁部同士が適正に重なり合わず、特に凹部の深さが浅い側の外縁部が他方の外縁部に対してズレを生じることになる。このような場合、成型不良となり歩留まりの低下を招くことになる。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであって、ダブルカップ構造の外装体であって、一方の凹部の深さが他方に比べて浅い場合において、安定した形状の凹部を有する外装体を備えるラミネート外装電池を提供することを目的とする。
そこで、本発明は、次の構成を採用することを特徴とする。
本発明に係るラミネート外装電池は、電極体、外装体、および正負極タブを備える。電極体は、正極要素および負極要素を含み構成され、扁平形状を有する。外装体は、金属ラミネートシートから構成され、電極体の外観形状に対応し、当該電極体を収納する収納空間(扁平角形の収納空間)を有し、当該収納空間に電極体が収納された状態で内部封止されている。
正負極タブは、電極体における正極要素および負極要素のそれぞれに接続され、電極体の一端面から当該一端面に交差する方向に延出され、外装体における外縁部を横断して外方へと導出されている。
本発明に係るラミネート外装電池において、外装体は、ともに有底浅皿状をした第1外装部と第2外装部とが、底面同士で電極体をその厚み方向に挟み込むように開口同士が突き合わされ、外縁部同士が接合されることで内部封止がなされてなる構成であり、且つ、平面視において矩形状をしている。
ここで、第1外装部における収納空間を臨む内面において、底面を第1主面とし、第1主面に対して一辺を共有する側面を第1側面とし、第1主面および第1側面に対して各一辺を共有する側面を第2側面とし、第1主面および第2側面に対して各一辺を共有する側面を第3側面とし、第1主面および第3側面および第1側面に対して各一辺を共有する側面を第4側面とし、第1主面に対し、第1側面および第2側面および第3側面および第4側面の各突き合わせ部分が、コーナーR(角丸)を以って構成されている。
また、第2外装部における収納空間を臨む内面において、底面を第2主面とし、第2主面に対して一辺を共有し、第1側面と電極体の同じ側部に面する側面を第5側面とし、第2主面および第5側面に対して各一辺を共有し、第2側面と電極体の同じ側部に面する側面を第6側面とし、第2主面および第6側面に対して各一辺を共有し、第3側面と電極体の同じ側部に面する側面を第7側面と、第2主面および第7側面および第5側面に対して各一辺を共有し、第4側面と前記電極体の同じ側部に面する側面を第8側面とし、第2主面に対し、第5側面および第6側面および第7側面および第8側面の各突き合わせ部分も、コーナーR(角丸)を以って構成されている。
そして、第1側面と第5側面とは、互いの開口側の一辺同士が突き合わせとなっており、当該突き合わせ部分を横切って前記正負極タブが導出されている。
本発明に係るラミネート外装電池において、第1外装部における開口縁から第1主面までの深さd1と、第2外装部における開口縁から第2主面までの深さd2とは、d1<d2の関係を満たす。
また、本発明に係るラミネート外装電池において、第1外装部における第1主面と第2側面との突き合わせ部分の曲率半径R12、および第1主面と第4側面との突き合わせ部分の曲率半径R14と、第2外装部における第2主面と第6側面との突き合わせ部分の曲率半径R26、および第2主面と第8側面との突き合わせ部分の曲率半径R28とは、R12<R26、R14<R28の関係を満たす、ことを特徴とする。
本発明に係るラミネート外装電池は、第1外装部における開口縁から第1主面までの深さd1と、第2外装部における開口縁から第2主面までの深さd2とは、d1<d2の関係を満たすことから、一方の凹部が他方の凹部に比べて深さが浅い。
また、本発明に係るラミネート外装電池は、第1外装部における第1主面と第2側面との突き合わせ部分の曲率半径R12、および第1主面と第4側面との突き合わせ部分の曲率半径R14と、第2外装部における第2主面と第6側面との突き合わせ部分の曲率半径R26、および第2主面と第8側面との突き合わせ部分の曲率半径R28とは、R12<R26、R14<R28の関係を満たす。
換言すると、所謂、ダブルカップ構造の外装体を採用し、その第1外装部および第2外装部の各々において、凹部の深さを互いに異ならせる。そして、深さが浅い第1外装部の凹部において、凹部底のコーナーRについて、曲率半径R12と曲率半径R14とを、これに対応する第2外装部の凹部における曲率半径R26および曲率半径R28よりも小さくなるようにしている。
本発明に係るラミネート外装電池においては、上記のような曲率半径の関係を満たすことにより、深さが浅い第1外装部の凹部についても、確実に凹部の形状を確保することができる。よって、本発明に係るラミネート外装電池では、ダブルカップ構造の外装体であって、一方の凹部の深さが他方に比べて浅い場合において、安定した形状の凹部を有する外装体を備える。
本発明に係るラミネート外装電池では、例えば、次のようなバリエーション構成を採用することができる。
本発明に係るラミネート外装電池では、曲率半径R12および曲率半径R14と、深さd1とが、R12≦d1、R14≦d1の関係を満たす、という構成を採用することもできる。
本発明に係るラミネート外装電池では、(0.3×d1)≦R12≦(0.7×d1)および(0.3×d1)≦R14≦(0.7×d1)の関係を満たす、ようにすることもできる。
本発明に係るラミネート外装電池では、(0.45×d2)≦R26≦(0.5×(d1+d2))および(0.45×d2)≦R28≦(0.5×(d1+d2))の関係を満たす、ようにすることもできる。
本発明に係るラミネート外装電池では、電池厚みが5[mm]以上であり、且つ、0.6mm≦R12≦1.4mm、0.6mm≦R14≦1.4mm、1.3mm≦R26≦2.4mm、1.3mm≦R28≦2.4mmの関係を満たす、ようにすることもできる。これにより、電池の厚みが5[mm]以上の場合にも十分に上記効果を得ることができる。
本発明に係るラミネート外装電池では、第1外装部における第2側面と第4側面の各開口縁の長さ、および第2外装部における第6側面と第8側面の各開口縁の長さが、第1外装部における第1側面と第3側面の各開口縁の長さ、および第2外装部における第5側面と前記第7側面の各開口縁の長さに対して、1.5倍以上の長さである、という構成を採用することもできる。このようなサイズを有するラミネート外装電池では、本発明の構成を採用することで特に効果を奏することができる。
本発明に係るラミネート外装電池では、第1外装において、第1側面および第2側面および第4側面の各開口側一辺を共有する第1フランジ面(フランジ状の外縁部における面)が、第1主面に沿った方向の外向きに設けられており、第2外装において、第5側面および第6側面および前記第8側面の各開口側一辺を共有する第2フランジ面(フランジ状の外縁部における面)が、第2主面に沿った方向の外向きに設けられており、第1フランジ面と第2フランジ面とが、外装体における外縁部として形成されており、互いに当接しているとともに、熱溶着により接合されており、第1外装における第3側面と、第2外装における第7側面とが、開口側の一辺を共有して連続している、という構成を採用することもできる。所謂、三方封止構造を採用することができる。
なお、本発明は、所謂、四方封止構造を採用することも勿論できる。
本発明に係るラミネート外装電池では、外装体が、一枚の金属ラミネートシートを、プレス加工および曲折加工を施すことにより形成されている、という構成を採用することもできる。
なお、本発明では、2枚の金属ラミネートシートを用い外装体を構成する場合を排除するものではない。
本発明の実施の形態1に係るラミネート外装電池1の構成を示す模式斜視図(一部切り欠き図)である。 ラミネート外装電池1を図1の矢印A方向から見た模式側面図である。 ラミネート外装電池1の外装体10を図1のB−B’面で切断したときの断面を示す模式断面図である。 ラミネート外装電池1の製造方法を示す模式工程概略図である。 外装体10の製造方法を示す模式断面図である。 (a)は、成形型502を図5のE−E’線で切断したときの断面を示す模式断面図であり、(b)は、成形型502を図5のD−D’線で切断した時の断面を示す模式断面図である。 (a)は、本発明の実施の形態2に係るラミネート外装電池2の構成を示す模式平面図であり、(b)は、ラミネート外装電池2の外装体60を(a)のF−F’線で切断した時の断面を示す模式断面図である。
以下では、本発明を実施するための形態について、図面を用い説明する。なお、以下で示す具体例は、本発明の構成およびその構成から奏される作用・効果を分かりやすく説明するために用いる一例であって、本発明は、発明の本質とする構成部分以外について、以下の具体例に何ら限定を受けるものではない。
[実施の形態1]
1.ラミネート外装電池1の全体構成
本発明の実施の形態1に係るラミネート外装電池1の全体構成について、図1および図2を用い説明する。
図1に示すように、本実施の形態に係るラミネート外装電池1は、一枚の金属ラミネートシートから構成された外装体10と、その内方に収納された電極体20と、外装体10におけるX軸方向上側部分を横断して外方に一部が延出された正負極タブ31,32とを有し構成されている。本実施の形態に係るラミネート外装電池1は、電極体20が収納されている部分について、X軸方向の長さはY軸方向の幅に比べて1.5倍以上に設定されている。具体的には、本実施の形態に係るラミネート外装電池1では、X軸方向の長さ(高さ)が120[mm]であるのに対して、Y軸方向の幅が35[mm]であり、縦横比が3.4:1程度となっている。
外装体10は、電極体20を収納する部分がカップ状に膨出しており、当該カップ状に膨出した部分の三方の外縁部10b,10c,10dがフランジ状に形成されている(テラス部)。この三方の外縁部10b,10c,10dが熱溶着により接合されることで、電極体20が収納された内部空間が気密封止されている。正負極タブ31,32は、電極体20における正極板21および負極板22の各々に接続されており、外装体10のX軸方向上側の外縁部10bを横断して外部に延出している。なお、正負極タブ31,32が外縁部10bを横断する部分には、タブ樹脂41,42が各タブ31,32と外装体10の内面との間に介挿されている。
図2に示すように、ラミネート外装電池1を図1における矢印Aの方向から見ると、外装体10は、2つの凹部により電極体20の収納空間が形成されている。そして、外装体10は、外縁部10dと外縁部10iの接合面(線L1)を基準として、Z軸方向上側への膨出高さ(凹部の深さ)が高く、Z軸方向下側への膨出高さ(凹部の深さ)が低くなっている。これに伴い、Z軸方向上側の凹部を取り囲む側壁10fの高さは、Z軸方向下側の凹部を取り囲む側壁10jの高さよりも高くなっている。
図1および図2に示すように、外装体10は、両凹部が、一の底壁10a,10hと四つの側壁10e,10f,10j,・・・の囲繞により各々が構成されている。
電極体20は、正極板21と負極板22とが、間にセパレータ23を介して対向配置され、当該配置状態で渦巻き状に巻回加工され、Z軸方向に扁平化されてなる。これより、電極体20は、図1のZ軸方向から見たときの平面視において、角形の外観形状を有しており、Y軸方向の両側部が丸味をもっている。外装体10における収納空間は、電極体20の外観形状に対応して扁平角形となっている。
なお、図1において矢印Cで示す領域は、回路基板を載置する予定の領域である。
2.外装体10の構成
外装体10の構成について、図3を用い説明する。図3は、図1におけるB−B’断面(横断面)を示す。なお、図3では、外装体10以外の構成については、図示を省略している。
図3に示すように、ダブルカップ構造の外装体10においては、外縁部10c,10dと外縁部10k,10iとの接合面(線L1)を基準として、Z軸方向の一方の凹部(底壁10h側の凹部;「第1凹部」)の深さd1と他方の凹部(底壁10a側の凹部;「第2凹部」)側の深さd2とが、次式の関係を満足する。
[数1] d1<d2
例えば、外装体10における底壁10a,10hでのシート厚みをtとしたとき、d1+t=1.8[mm]であり、d2+t=3.2[mm]である。なお、シート厚みtについては、100[μm]未満の厚みであるので便宜的に無視することができ、d1=1.8[mm]、d2=3.2[mm]と考えることができる。
外装体10において、底壁10a,10hの各内面は、収納空間10sの収納される電極体20の主面にそれぞれ面し、側壁10f,10g,10j,10lの各内面は、電極体20の側面にそれぞれ面する。そして、側壁10fと側壁10jの内面は、電極体20における同一の側面に面し、同様に、側壁10gと側壁10lの内面は、電極体における同一の側面に面する。
また、外装体10の内面においては、底壁10aと側壁10f,10gとの各内面同士の突き合わせ部分、および底壁10hと側壁10j,10lとの各内面同士の突き合わせ部分は、コーナーR(角丸)を以って構成されている。
図3の二点鎖線で引き出した部分に示すように、本実施の形態では、外装体10の内面において、第1凹部(図3のZ軸方向上側の凹部)の底壁10hと側壁10j,10lとの突き合わせ部分の曲率半径R1と、第2凹部(図3のZ軸方向下側の凹部)の底壁10aと側壁10f,10gとの突き合わせ部分の曲率半径R2とは、次の関係を満足する。
[数2] R1<R2
また、外装体10においては、凹部の深さd1と曲率半径R1とは、次の関係を満足する。
[数3] R1<d1
なお、本実施の形態に係るラミネート外装電池1においては、曲率半径R1,R2は、次の範囲内に設定されている。
[数4] 0.6[mm]≦R1≦1.4[mm]
[数5] 1.4[mm]≦R2
例えば、曲率半径R1=0.8[mm]であり、曲率半径R2=2.4[mm]である。
なお、図1に示す側壁10eと第1凹部における対応する側壁に関しては、各凹部の底壁10a,10hとの突き合わせ部分の曲率半径については、上記のような関係を必ずしも満たす必要はない。
3.効果
本実施の形態に係るラミネート外装電池1においては、[数1]から[数5]の各関係を満足することにより、深さが浅い第1凹部についても、確実に凹部の形状を確保することができ、ダブルカップ構造の外装体を採用する場合においても、安定した形状の凹部を有する外装体を備える。
なお、本実施の形態に係るラミネート外装電池1では、外装体10において、深さの浅い側の第1凹部を取り囲む側壁10j,10lの各内面が、Z軸方向に沿った平面部分を有する。これにより、第2凹部に収納された電極体10に対して第1凹部を構成する金属ラミネートシート部分がズレを生じたりし難くなる。
4.構成材料
(4−1)電極体20
a)正極材料
正極板21は、アルミニウム箔からなる正極芯体と、その両面に塗布形成された正極活物質を含有する正極活物質層とから構成されている。正極活物質としては、例えば、LiCoO2、LiNiO2、LiMn24、LiMnO2、LiNi(1-x)Mnx2(0<x<1)、LiNi(1-x)Cox2(0<x<1)、LiNixMnyCoz2(0<x、y、z<1、x+y+z=1)などのリチウム複合酸化物、LiFePO4などのオリビン構造を有するリン酸化合物を用いることができる。
b)負極材料
負極板22は、銅箔からなる負極芯体と、その両面に塗布形成された負極活物質を含有する負極活物質層とから構成されている。負極活物質としては、例えば、黒鉛、難黒鉛化性炭素および易黒鉛化性炭素などの炭素原料、LiTiO2およびTiO2などのチタン酸化物、ケイ素およびスズなどの半金属元素、またはSn−Co合金などを用いることができる。
c)セパレータ材料
セパレータ23としては、例えば、ポリプロピレンやポリエチレンなどのポリオレフィン材料から構成された微多孔膜を用いることができる。シャットダウン応答性を確保するために、融点の低い樹脂を混合したり、耐熱性を得るために高融点樹脂との積層体やブレンドさせた樹脂としてもよい。
(4−2)電解質
図1などでは、図示を省略したが、外装体10の収納空間10sには、電極体20とともに電解質も充填されている。電解質としては、例えば、非水溶媒に対して電解質塩を溶解させた非水電解液を用いることができる。
非水溶媒としては、エチレンカーボネート(EC)、プロピレンカーボネート(PC)、ブチレンカーボネート(BC)などの環状炭酸エステル、フッ素化された環状炭酸エステル、γ−ブチルラクトン(BL)、γ−バレロラクトン(VL)などの環状カルボン酸エステル、ジメチルカーボネート(DMC)、エチルメチルカーボネート(EMC)、ジエチルカーボネート(DEC)、メチルプロピルカーボネート(MPC)、ジブチルカーボネート(DMBC)などの鎖状炭酸エステル、ピバリン酸メチル、ピバリン酸エチル、メチルイソブチレート、メチルプロピオネートなどの鎖状カルボン酸エステルN,N’−ジメチルホルムアミド、N−メチルオキサゾリジノンなどのアミド化合物、スルホランなどの硫黄化合物、テトラフルオロ硼酸1−エチル−3−メチルイミダゾリウムなどの常温溶融塩などを用いることができる。これらは、2種以上を混合して用いることが望ましい。上記の中でも、EC、PC、鎖状炭酸エステル、3級カルボン酸エステルを用いることが特に望ましい。
また、電解質塩としては、リチウム塩として、LiPF6、LiBF4、LiCF3SO3、LiN(CF3SO22、LiN(C25SO22、LiN(CF3SO2)(C49SO2)、LiC(CF3SO23、LiC(C25SO23、LiAsF6、LiClO4、Li210Cl10、Li212Cl12など、およびそれらの混合物を用いることができる。この中でも、LiPF6(ヘキサフルオロリン酸リチウム)を用いることが特に望ましい。
また、非水溶媒に対する電解質塩の溶解量については、0.5[mol/L]〜2.0[mol/L]とすることが望ましい。
なお、本実施の形態に係るラミネート外装電池1において、非水電解液中には、電極の安定化用化合物として、さらに、ビニレンカーボネート(VC)、ビニルエチルカーボネート(VEC)、無水コハク酸(SUCAH)、無水マイレン酸(MAAH)、グリコール酸無水物、エチレンサルファイト(ES)、ジビニルスルホン酸(VS)、ビニルアセテート(VA)、ビニルピバレート(VP)、カテコールカーボネート、ビフェニル(BP)などを添加することもできる。これらの化合物は、2種以上を適宜混合して用いることができる。
また、ラミネート外装電池1において用いる非水電解質は、液状のものに限定されるものではなく、例えば、ゲル状のものとすることもできる。
(4−3)外装体材料
外装体10は、金属ラミネートシートをプレス加工および折り曲げ加工を施すことで構成されている。用いる金属ラミネートシートは、例えば、アルミニウムからなる厚み40[μm]の金属層と、金属層の一方の主面に樹脂層として配された厚み25[μm]のナイロン層と、金属層とナイロン層とを接着する厚み3[μm]の接着層と、金属層の他方の主面に樹脂層として配された厚み45[μm]のポリプロピレン層とで構成されたシートである。
プレス加工および折り曲げ加工を施す前の金属ラミネートシートの厚みは、113[μm]程度である。
また、外装体10においては、ナイロン層が電池外方に露出するようにシートが用いられている。
5.製造方法
ラミネート外装電池1の製造方法について、図4から図6を用い説明する。
先ず、図4に示すように、正極板21、負極板22、およびセパレータ23を準備する。
(5−1)正極板21の形成
正極板21の形成は、先ず、コバルト酸リチウム(LiCoO2)からなる正極活物質と、アセチレンブラックまたはグラファイトなどの炭素系導電剤と、ポリビニリデンフルオライド(PVDF)からなる結着剤とを、90:5:5(質量比)の割合で混合し、これにN−メチル−2−ピロリドンからなる有機溶剤を加えて、正極化物質スラリーを作製する。
次いで、この正極活物質スラリーを、ダイコーターまたはドクターブレードなどを用いて、厚み15[μm]、幅102.0[mm]、長さ865.5[mm]のアルミニウム箔からなる正極芯体の両面に均一な厚みで塗布する。
ここで、正極芯体の長手方向の一端(電極体20の形成時に巻き始めとなる側)には、正極活物質スラリーを塗布せず、正極芯体が露出した部分(長さ46[mm])を設けておく。
また、電極体20の形成時に巻き終わり側となる端部にも、正極活物質スラリーを塗布せず、正極芯体が露出した部分(長さ236[mm])を設けておく。
正極活物質スラリーを塗布した正極芯体を、乾燥機内に通し、N−メチル−2−ピロリドンを除去し、乾燥極板を作製し、その後、この乾燥極板を、ロールプレス機により厚みが0.109[mm]となるように圧延して、正極板21が形成される。
そして、電極体20の形成時に巻き始めとなる側の正極芯体露出部分に対し、アルミニウムからなる正極タブ31(長さ49.5[mm]、幅5[mm]、厚み0.1[mm])を接続する。なお、正極芯体に対しては、正極タブ31の接続部分を覆うようにタブ保護テープ(長さ31.5[mm]、幅7[mm]、厚み0.03[mm])を貼付する。また、外装体10の外縁部を横断する部分に対して、タブ樹脂41を貼付する。タブ樹脂41は、カルボン酸変性されたポリプロピレン製のものを用いる。
(5−2)負極板22の形成
負極板22の形成は、先ず、体積平均粒径20[μm]からなる人造黒鉛の負極活物質と、スチレンブタジエンゴムからなる結着剤と、カルボキシメチルセルロースからなる増粘剤とを、98:1:1(質量比)の割合で混合し、これに水を加えて、負極活物質スラリーを調整する。
次いで、負極活物質スラリーを、ダイコートまたはドクターブレードなどを用いて、厚み8[μm]、幅103.5[mm]、長さ830[mm]の銅箔からなる負極芯体の両面に均一な暑さで塗布する。
ここで、負極芯体の長手方向の一端(電極体20の形成時に巻き始めとなる側)には、負極活物質スラリーを塗布せず、負極芯体が露出した部分(長さ78[mm])を設けておく。
また、電極体20の形成時に巻き終わり側となる端部にも、負極活物質スラリーを塗布せず、負極芯体が露出した部分(長さ131[mm])を設けておく。
負極活物質スラリーを塗布した負極芯体を、乾燥機内に通し、水分を除去して乾燥極板を作製する。その後、この乾燥極板をロールプレス機により厚みが0.108[mm]となるように圧延して、負極板22が形成される。
そして、電極体20の形成時に巻き始めとなる側の負極芯体露出部分に対し、ニッケルからなる負極タブ32(長さ49.5[mm]、幅5[mm]、厚み0.1[mm])を接続する。なお、負極芯体に対しては、負極タブ32の接続部分を覆うようにタブ保護テープ(長さ31.5[mm]、幅8[mm]、厚み0.03[mm])を貼付する。また、外装体10の外縁部を横断する部分に対して、タブ樹脂42を貼付する。タブ樹脂42は、カルボン酸変性されたポリプロピレン製のものを用いる。
(5−3)電極体20の形成
次に、上記のように形成された正極板21、負極板22、およびセパレータ23を用い、電極体20を形成する(図4のステップS1)。
上記のように形成された正極タブ31付きの正極板21と、負極タブ32付きの負極板22とを、ポリエチレン製微多孔膜であるセパレータ23を間に挟んで対向配置する。このとき、正極板21における正極タブ31が接続された側、および負極板22における負極タブ32が接続された側を合わせて配置する。そして、正極板21および負極板22を重ね合わせた状態で、渦巻き状に巻回する。
次に、渦巻き状に巻回の後、巻回芯に対して交差する方向からプレスをかける。プレス条件は、例えば、常温で、0.65[MPa]、5[sec.]である。さらに、電極体20を、正負極タブ31,32に対応する箇所に逃がし部(幅10[mm]の凹部)が形成された治工具で挟み、ホットプレスすることで電極体20が形成できる。ホットプレスの条件は、例えば、40[℃]で、4[ton]、60[sec.]であり、これにより、電極体20のサイズは、厚み3.1[mm]、縦105.5[mm]、横66.6[mm]となる。
なお、電極体20の巻回最外周は、正極芯体が露出した状態となる。
(5−4)非水電解液の作製
非水電解液は、エチレンカーボネート(EC)と、プロピレンカーボネート(PC)と、ジエチルカーボネート(DEC)とを、体積比1:1:8(1気圧、25[℃])の割合で混合した非水溶媒に対し、電解質塩として、LiPF6を1.0[mol/L]の割合で溶解したものを調整することで形成する。
(5−5)金属ラミネートシートの加工
上記構成の金属ラミネートシート100を準備し、これに凹部加工(カップ形成加工)を施す(図4のステップS2)。これについて、図5および図6を用い説明する。
図5に示すように、金属ラミネートシート100への凹部形成には、成形型500,501,502を用いる。具体的には、成形型500は、雌型であって、Z軸方向上側の面500cに二つの凹部500a,500bが設けられている。2つの凹部500a,500bは、金属ラミネートシート100に加工を施そうとする凹部の各々に対応しており、凹部500aの方が凹部500bよりも深く形成されている。具体的には、金属ラミネートシート100の厚みをt(本実施の形態では、85[μm])とするとき、凹部500aの深さは(d2+t)であり、凹部500bの深さは(d1+t)である。
凹部500aと凹部500bとは、間に1[mm]から5[mm]程度の間隔をあけた状態で形成されている。
成形型501は、成形型500上に載置した金属ラミネートシート100の外縁部を抑えるためのものであって、矩形リング状をしている。
成形型502は、雄型であって、Z軸方向下側の面が、成形型500の凹部500a,500bに対応して凸形状となっている。凸部の凸量は、底面502aである側がd2であり、底面502bである側がd1である。
図6(a)に示すように、成形型502は、D−D’断面において、形成しようとする外装体10の側壁10j,10l(図3を参照)のそれぞれに対応する側面502c,502dは、それぞれ底面502bに対する付き合わせ部分がコーナーR(角丸)を以って構成されており、曲率半径がR3である。
同様に、成形型502は、E−E’断面において、形成しようとする外装体10の側壁10f,10g(図3を参照)のそれぞれに対応する側面502f,502eは、それぞれ底面502aに対する付き合わせ部分がコーナーR(角丸)を以って構成されており、曲率半径がR4である。そして、曲率半径R3,R4は、次の関係を満たす。
[数6] R3<R4
以上のような3つの成形型500,501,502を用いてプレス加工を施し、金属ラミネートシート100に2箇所の凹部を形成する。なお、成形型500に対する金属ラミネートシート100の配置は、成形型500の面500cの側に、金属ラミネートシート100のナイロン層が当接するように行う。
(5−6)電極体20の収納と外装体10の溶着
図4に戻って、上記のように凹部加工が施された金属ラミネートシート(凹部加工シート)に対し、一方の凹部(深さがd2の側の凹部)に電極体20を収納する(図4のステップS3)。そして、2つの凹部間の部分を折り曲げ線として凹部加工シートの一部を折り返し(図4のステップS4)、シートの外縁部(テラス部)を熱溶着することにより内部封止を行う(図4のステップS5)。
以上のようにして、ラミネート外装電池1が完成する。なお、全ての熱溶着部(外縁部)を熱溶着する前の段階で、外装体10の収納空間10sに非水電解液を注入しておく。
[実施の形態2]
本発明の実施の形態2に係るラミネート外装電池2の構成について、図7を用い説明する。
図7(a)に示すように、本実施の形態に係るラミネート外装電池2においても、外装体60は、その三方の外縁部60b,60c,60dで熱溶着されており、電極体が収納された内部空間を気密封止されている。電極体における正負極板にそれぞれ接続された正負極タブ81,82は、外縁部60bを横断してX軸方向上側に延出されている。そして、各タブ81,82の横断部分には、タブ樹脂91,92が外装体60の内面との間に介挿されている。
ここで、本実施の形態に係るラミネート外装電池2では、外装体60の形状がX軸方向長さに比べてY軸方向幅が長いところが、上記実施の形態1と異なっている。その他の構成については、上記実施の形態1と基本的に同じである。
図7(b)に示すように、外装体60は、F−F’断面において、線L2を基準としたときの底壁60aの側の凹部の深さd4が、底壁60hの側の凹部の深さd3よりも深くなっている。なお、線L2は、外装体60の外縁部60b,60c,60d,60j,60l,・・の接合面を示す。
外装体60においても、底壁60a,60hの各内面は、収納空間60sの収納される電極体の主面にそれぞれ面し、側壁60f,60g,60j,60lの各内面は、電極体の側面にそれぞれ面する。そして、側壁60fと側壁60jの内面は、電極体における同一の側面に面し、同様に、側壁60gと側壁60lの内面は、上記実施の形態1と同様に、電極体における同一の側面に面する。
また、本実施の形態に係るラミネート外装電池2においても、外装体60の内面においては、底壁60aと側壁60f,60gとの各内面同士の突き合わせ部分、および底壁60hと側壁60j,60lとの各内面同士の突き合わせ部分は、コーナーR(角丸)を以って構成されている。
本実施の形態においても、収納空間60sを臨む外装体60の内面において、第1凹部(図7(b)のZ軸方向上側の凹部)の底壁60hと側壁60j,60lとの突き合わせ部分の曲率半径R5と、第2凹部(図7(b)のZ軸方向下側の凹部)の底壁60aと側壁60f,60gとの突き合わせ部分の曲率半径R6とにおいても、次の関係を満足する。
[数7] R5<R6
[数8] R5<d3
本実施の形態に係るラミネート外装電池2においても、外装体60に2つの凹部が形成され、互いの深さd3,d4が相違するが、上記[数7]、[数8]の関係を満たすことにより、図7(a)に示すように外装体60の平面形状が上記実施の形態1と相違するとしても、上記同様の効果を得ることができる。
[その他の事項]
上記実施の形態1,2では、外装体10,60の寸法や、構成材料の材質について、一例を示したが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、上記実施の形態1では、外装体10の縦横比を3.4:1としたが、上記実施の形態2でも説明の通り、外装体の縦横比に関わりなく上記効果を得ることができる。ただし、外装体の縦横比が1.5:1以上である場合に、特に本発明の構成を採用することが望ましい。
また、上記実施の形態1などでは、例えば、図3に示すように、底壁10hの内面と側壁10jの内面との突き合わせ部分の曲率半径と、底壁10hの内面と側壁10lの内面との突き合わせ部分の曲率半径を等しいものとしたが、必ずしも互いに等しい関係になくてもよい。上記実施の形態2についても同様である。
なお、図3に示す曲率半径R1,R2と深さd1,d2を用いた場合、次の関係を満たすことが望ましい。
[数9] (0.3×d1)≦R1≦(0.7×d1
[数10] (0.45×d2)≦R2≦(0.5×(d1+d2))
[数11] 1.3[mm]≦R2≦2.4[mm]
なお、図7(b)における曲率半径R5,R6と深さd3,d4を用いた場合でも同様の関係を満たすことが望ましい。
また、上記実施の形態1,2では、所謂、三方封止型の外装体構造を採用したが、四方封止型の外装体構造を採用することもできる。即ち、深さが浅い側の凹部を構成する部分と、深さが深い側の凹部を構成する部分とが、異なる金属ラミネートシートであってもよい。
また、上記実施の形態1,2では、非水電解質として非水電解液を採用したが、本発明は、これに限定されず、例えば、ゲル状の非水電解質を採用することも可能である。
また、上記実施の形態1では、外装体10を成形型500,501,502を用い形成することとしたが、外装体10の形成に用いる成形型の形状などは、図5および図6に示したものに限定されるものではない。例えば、成形型に設ける凹部500a,500bの深さを、(d2+t)および(d1+t)よりも十分に深いものとすることもできる。また、凹部の代わりに、貫通孔を設けることとしてもよい。さらに、成形型の材質については、特に限定を受けない。例えば、ステンレス鋼などの金属であってもよいし、セラミックスなどであってもよい。
さらに、上記実施の形態1では、電極体20として、セパレータ23を介して正極板21と負極板22とを重ね合わせ、その状態で渦巻き状に巻回した形態のものを用いたが、電極体の形態はこれに限定を受けるものではない。例えば、複数の正極板と複数の正極板とを、セパレータを挟んで交互に積層した電極体を採用することも可能である。
本発明は、携帯電話機等のポータブル機器や、電動アシスト自転車などの車両などの電源として使用されるラミネート外装電池を実現するのに有用である。
1,2.ラミネート外装電池
10,60.外装体
20.電極体
21.正極板
22.負極板
23.セパレータ
31,81.正極タブ
32,82.負極タブ
41,42,91,92.タブ樹脂
100.金属ラミネートシート
500,501,502.成形型

Claims (8)

  1. 正極要素および負極要素を含み構成され、扁平形状を有する電極体と、
    金属ラミネートシートから構成され、前記電極体の外観形状に対応し、当該電極体を収納する収納空間を有し、当該収納空間に前記電極体が収納された状態で内部封止された外装体と、
    前記電極体における前記正極要素および前記負極要素のそれぞれに接続され、前記電極体の一端面から当該一端面に交差する方向に延出され、前記外装体における外縁部を横断して外方へと導出されてなる正負極タブと、
    を備え、
    前記外装体は、ともに有底浅皿状をした第1外装部と第2外装部とが、底面同士で前記電極体をその厚み方向に挟み込むように開口同士が突き合わされ、外縁部同士が接合されることで前記内部封止がなされてなる構成であり、且つ、平面視において矩形状をしており、
    前記第1外装部における前記収納空間を臨む内面において、
    底面を第1主面とし、
    前記第1主面に対して一辺を共有する側面を第1側面とし、
    前記第1主面および前記第1側面に対して各一辺を共有する側面を第2側面とし、
    前記第1主面および前記第2側面に対して各一辺を共有する側面を第3側面とし、
    前記第1主面および前記第3側面および前記第1側面に対して各一辺を共有する側面を第4側面とし、
    前記第1主面に対し、前記第1側面および前記第2側面および前記第3側面および前記第4側面の各突き合わせ部分は、コーナーRを以って構成されており、
    前記第2外装部における前記収納空間を臨む内面において、
    底面を第2主面とし、
    前記第2主面に対して一辺を共有し、前記第1側面と前記電極体の同じ側部に面する側面を第5側面とし、
    前記第2主面および前記第5側面に対して各一辺を共有し、前記第2側面と前記電極体の同じ側部に面する側面を第6側面とし、
    前記第2主面および前記第6側面に対して各一辺を共有し、前記第3側面と前記電極体の同じ側部に面する側面を第7側面と、
    前記第2主面および前記第7側面および前記第5側面に対して各一辺を共有し、前記第4側面と前記電極体の同じ側部に面する側面を第8側面とし、
    前記第2主面に対し、前記第5側面および前記第6側面および前記第7側面および前記第8側面の各突き合わせ部分も、コーナーRを以って構成されており、
    前記第1側面と前記第5側面とは、互いの開口側の一辺同士が突き合わせとなっており、当該突き合わせ部分を横切って前記正負極タブが導出されており、
    前記第1外装部における開口縁から前記第1主面までの深さd1と、前記第2外装部における開口縁から前記第2主面までの深さd2とは、
    1<d2
    の関係を満たし、
    前記第1外装部における前記第1主面と前記第2側面との突き合わせ部分の曲率半径R12、および前記第1主面と前記第4側面との突き合わせ部分の曲率半径R14と、前記第2外装部における前記第2主面と前記第6側面との突き合わせ部分の曲率半径R26、および前記第2主面と前記第8側面との突き合わせ部分の曲率半径R28とは、
    12<R26
    14<R28
    の関係を満たす
    ことを特徴とするラミネート外装電池。
  2. 曲率半径R12および曲率半径R14と、深さd1とは、
    12<d1
    14<d1
    の関係を満たす
    ことを特徴とする請求項1に記載のラミネート外装電池。
  3. (0.3×d1)≦R12≦(0.7×d1
    (0.3×d1)≦R14≦(0.7×d1
    の関係を満たす
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のラミネート外装電池。
  4. (0.45×d2)≦R26≦(0.5×(d1+d2))
    (0.45×d2)≦R28≦(0.5×(d1+d2))
    の関係を満たす
    ことを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載のラミネート外装電池。
  5. 厚みが5mm以上であり、
    0.6mm≦R12≦1.4mm
    0.6mm≦R14≦1.4mm
    1.3mm≦R26≦2.4mm
    1.3mm≦R28≦2.4mm
    である
    ことを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載のラミネート外装電池。
  6. 前記第1外装部における前記第2側面と前記第4側面の各開口縁の長さ、および前記第2外装部における前記第6側面と前記第8側面の各開口縁の長さは、前記第1外装部における前記第1側面と前記第3側面の各開口縁の長さ、および前記第2外装部における前記第5側面と前記第7側面の各開口縁の長さに対して、1.5倍以上の長さである
    ことを特徴とする請求項1から請求項5の何れかに記載のラミネート外装電池。
  7. 前記第1外装においては、前記第1側面および前記第2側面および前記第4側面の各
    開口側一辺を共有する第1フランジ面が、前記第1主面に沿った方向の外向きに設けられており、
    前記第2外装においては、前記第5側面および前記第6側面および前記第8側面の各開口側一辺を共有する第2フランジ面が、前記第2主面に沿った方向の外向きに設けられており、
    前記第1フランジ面と前記第2フランジ面とは、前記外装体における前記外縁部として形成されており、互いに当接しているとともに、熱溶着により接合されており、
    前記第1外装における前記第3側面と、前記第2外装における前記第7側面とは、開口側の一辺を共有して連続している
    ことを特徴とする請求項1から請求項6の何れかに記載のラミネート外装電池。
  8. 前記外装体は、一枚の金属ラミネートシートを、プレス加工および曲折加工を施すことにより形成されている
    ことを特徴とする請求項1から請求項7の何れかに記載のラミネート外装電池。
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