JP6014457B2 - 粘弾性流体のシミュレーション方法、粘弾性流体のシミュレーション装置及び粘弾性流体のシミュレーションプログラム - Google Patents
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Description
前記粘弾性流体が流れる流路に対する計算格子の設定、各々の格子点に対する前記物理量の初期値の設定、及び前記流路の境界条件の設定を実行するステップと、
算出対象となる格子点を評価点とする場合に、前記評価点に隣接する所定数の格子点の値に基づいて前記評価点の微分値を差分法で算出する第一のアルゴリズムを用い、全ての格子点における前記物理量を算出し、算出値に基づき所定の終了条件が成立するかを判定し、当該所定終了条件の成立まで前記物理量の算出を繰り返すステップと、
前記評価点の周囲にある前記所定数よりも多い数の格子点の値に基づいて前記評価点の微分値を差分法で算出する第二のアルゴリズムを用い、全ての格子点における前記物理量の算出を繰り返すステップと、を含み、
前記第一のアルゴリズムにより物理量の算出を繰り返すステップにおいて、算出値の前回値に対する変動量を表す残差に基づき発散状態であると判定される場合、又は、前記第一のアルゴリズムによる物理量の算出を所定回数以上実行したと判定される場合の少なくともいずれかに該当するときに前記所定の終了条件が成立すると判定し、
当該終了条件が成立すると判定した場合に、前記第一のアルゴリズムによる複数の算出結果のうち前記残差が最も小さい時点の算出値を初期値とし、前記第二のアルゴリズムによる算出を開始することを特徴とする。
したがって、第一及び第二のアルゴリズムの良い所取りが可能となり、高い収束性と低計算コストとを両立することが可能となる。
すなわち、本発明の粘弾性流体のシミュレーション装置は、粘弾性流体の圧力、速度及び応力を含む物理量に関する微分方程式に基づき定常状態における前記物理量を算出するために用いられる粘弾性流体のシミュレーション装置であって、前記粘弾性流体が流れる流路に対する計算格子の設定、各々の格子点に対する前記物理量の初期値の設定、及び前記流路の境界条件の設定を実行する初期設定部と、算出対象となる格子点を評価点とする場合に、前記評価点に隣接する所定数の格子点の値に基づいて前記評価点の微分値を差分法で算出する第一のアルゴリズムを用い、全ての格子点における前記物理量の算出を繰り返し、その後、前記評価点の周囲にある前記所定数よりも多い数の格子点の値に基づいて前記評価点の微分値を差分法で算出する第二のアルゴリズムを用い、全ての格子点における前記物理量の算出を繰り返す物理量算出部と、前記物理量算出部による繰り返し計算の終了条件が成立したか否かを判定する判定部と、を備え、前記判定部は、前記物理量算出部が前記第一のアルゴリズムにより物理量の算出を繰り返すステップにおいて、算出値の前回値に対する変動量を表す残差に基づき発散状態であると判定される場合、又は、前記第一のアルゴリズムによる物理量の算出を所定回数以上実行したと判定される場合の少なくともいずれかに該当するときに終了条件が成立すると判定し、前記物理量算出部は、第一のアルゴリズムによる繰り返し計算の終了条件が成立すると判定された場合に、前記第一のアルゴリズムによる複数の算出結果のうち前記残差が最も小さい時点の算出値を初期値とし、前記第二のアルゴリズムによる算出を開始することを特徴とする。この装置によっても、上記シミュレーション方法が奏する作用効果を得ることができる。
前記粘弾性流体が流れる流路に対する計算格子の設定、各々の格子点に対する前記物理量の初期値の設定、及び前記流路の境界条件の設定を実行するステップと、算出対象となる格子点を評価点とする場合に、前記評価点に隣接する所定数の格子点の値に基づいて前記評価点の微分値を差分法で算出する第一のアルゴリズムを用い、全ての格子点における前記物理量を算出し、算出値に基づき所定の終了条件が成立するかを判定し、当該所定終了条件の成立まで前記物理量の算出を繰り返すステップと、
前記評価点の周囲にある前記所定数よりも多い数の格子点の値に基づいて前記評価点の微分値を差分法で算出する第二のアルゴリズムを用い、全ての格子点における前記物理量の算出を繰り返すステップと、を含み、
前記第一のアルゴリズムにより物理量の算出を繰り返すステップにおいて、算出値の前回値に対する変動量を表す残差に基づき発散状態であると判定される場合、又は、前記第一のアルゴリズムによる物理量の算出を所定回数以上実行したと判定される場合の少なくともいずれかに該当するときに前記所定の終了条件が成立すると判定し、
当該終了条件が成立すると判定した場合に、前記第一のアルゴリズムによる複数の算出結果のうち前記残差が最も小さい時点の算出値を初期値とし、前記第二のアルゴリズムによる算出を開始することを特徴とする。
このプログラムを実行することによっても、上記シミュレーション方法が奏する作用効果を得ることができる。
本実施形態の粘弾性流体のシミュレーション装置は、押出機の流路にゴムなどの粘弾性流体が流れる場合に、定常状態における粘弾性流体の圧力、速度及び応力を含む物理量を算出するために用いられる。説明を簡素にするために、本明細書では、粘弾性流体の圧力、速度及び応力をまとめて物理量と表記する。
ここで、Reはレイノルズ数を表し、Weはワイゼンベルグ数を表す。
なお、ここでは、説明のために式の一部のみを挙げているが、他の項についても適宜離散化しているのはいうまでもない。
ここで、imaxは、直交座標におけるx方向の格子点数を表す。jmaxは、直交座標におけるy方向の格子点数を表す。nは、計算の反復回数を表す。Pは、各格子点(i,j)における圧力値を表す。また、境界となる格子点の物理量(圧力、速度、応力)は固定値又は外挿値であるため、物理量の変化を観測する観点から境界となる格子点を除く内点のみを参照するようにしている。これにより、全ての格子点を参照する場合に比べて計算コストを削減できるので、好ましい。
上記シミュレーション装置1を用いた粘弾性流体のシミュレーション方法について説明する。
粘弾性流体が流れる流路に対する計算格子の設定、各々の格子点に対する物理量の初期値の設定、及び流路の境界条件の設定を実行するステップST1と、
算出対象となる格子点を評価点AP(i,j)とする場合に、評価点AP(i,j)に隣接する所定数(4つ)の格子点GP1〜GP4の値に基づいて評価点AP(i,j)の微分値を差分法で算出する第一のアルゴリズム12aを用い、全ての格子点における物理量を算出し、算出値に基づき所定の終了条件が成立するかを判定し、所定終了条件の成立まで物理量の算出を繰り返すステップST2〜7と、
評価点AP(i,j)の周囲にある所定数よりも多い数の格子点GP1〜GP20の値に基づいて評価点AP(i,j)の微分値を差分法で算出する第二のアルゴリズム12bを用い、全ての格子点における物理量の算出を繰り返すステップST9〜11と、を含み、
第一のアルゴリズム12aにより物理量の算出を繰り返すステップST2〜7において、算出値Pn+1の前回値Pnに対する変動量を表す残差Rnに基づき発散状態であると判定される場合(ST6:YES)、又は、第一のアルゴリズム12aによる物理量の算出を所定回数Nmax以上実行したと判定される場合(ST7:YES)の少なくともいずれかに該当するときに所定の終了条件が成立すると判定し、
終了条件が成立すると判定した場合に、第一のアルゴリズム12aによる複数の算出結果のうち残差Rnが最も小さい時点の算出値を初期値とし(ST8)、第二のアルゴリズムによる算出を開始する(ST9)。
粘弾性流体が流れる流路に対する計算格子の設定、各々の格子点に対する物理量の初期値の設定、及び流路の境界条件の設定を実行する初期設定部10と、
算出対象となる格子点を評価点AP(i,j)とする場合に、評価点AP(i,j)に隣接する所定数(4つ)の格子点GP1〜GP4の値に基づいて評価点AP(i,j)の微分値を差分法で算出する第一のアルゴリズム12aを用い、全ての格子点における物理量の算出を繰り返し、その後、評価点AP(i,j)の周囲にある所定数(4つ)よりも多い数の格子点GP1〜GP20の値に基づいて評価点AP(i,j)の微分値を差分法で算出する第二のアルゴリズム12bを用い、全ての格子点における物理量の算出を繰り返す物理量算出部12と、
物理量算出部12による繰り返し計算の終了条件が成立したか否かを判定する判定部14と、を備え、
判定部14は、物理量算出部12が第一のアルゴリズム12aにより物理量の算出を繰り返すステップST2〜7において、算出値Pn+1の前回値Pnに対する変動量を表す残差Rnに基づき発散状態であると判定される場合(ST6:YES)、又は、第一のアルゴリズム12aによる物理量の算出を所定回数Nmax以上実行したと判定される場合(ST7:YES)の少なくともいずれかに該当するときに終了条件が成立すると判定し、
物理量算出部12は、第一のアルゴリズム12aによる繰り返し計算の終了条件が成立すると判定された場合に、第一のアルゴリズム12aによる複数の算出結果のうち残差Rnが最も小さい時点の算出値を初期値とし(ST8)、第二のアルゴリズム12bによる算出を開始する(ST9)。
したがって、第一及び第二のアルゴリズムの良い所取りが可能となり、高い収束性と低計算コストとを両立することが可能となる。
本実施形態の装置において、物理量算出部12が第一のアルゴリズム12aにより物理量の算出を繰り返すステップST2〜7において、最小残差Rminが更新されるときに、全ての格子点について最小残差Rminとなる時点の物理量を記憶する最良物理データ記憶部15を有する。
本実施形態の装置では、物理量算出部12が第一のアルゴリズムにより物理量の算出を繰り返すステップST2〜7において、判定部14は、物理量の算出結果に基づき算出する残差Rnと予め記録されている最小残差Rminとの比率(Rn/Rmin)が所定閾値εerrを超えない場合に発散状態でないと判定し、比率(Rn/Rmin)が所定閾値εerrを超える場合に発散状態であると判定するように構成されている。
このように、残差Rnと最小残差Rminとの比率(Rn/Rmin)および所定閾値εerrに応じて発散状態であるかを判定するので、複雑な計算を要することなく、発散状態であるかの判定が可能となる。それでいて、所定閾値εerrを1よりも十分に大きい値か、1よりも十分に小さい値に設定すれば、図6Cに示すように、残差Rnが脈動しながら収束する場合に、誤って発散状態であると判定することを低減することが可能となる。
また、本実施形態では、第一のアルゴリズムによる計算の後、第二のアルゴリズムの繰り返し計算を行い、定常解を得ているが、第二のアルゴリズムの繰り返し計算により或る程度収束した時点で、第一のアルゴリズムに切り替え、当該第一のアルゴリズムによる計算で定常解を得るように構成してもよい。すなわち、図7に示すように、物理量算出部12が第二のアルゴリズムにより物理量の算出を繰り返すステップST9〜11において、判定部14は、定常状態であると規定する残差の規定値ε0(例えば1.0×10−3)よりも大きな値の基準値ε1(例えば1.0×10−2)を予め設定しておき、残差Rnと基準値ε1とを比較する(ステップST11)。残差Rnが基準値ε1よりも小さいと判定部14が判定した場合(ST11:YES)に、物理量算出部12は第二のアルゴリズム12bによる繰り返し計算を終了する。その後、物理量算出部12は、第二のアルゴリズムによる算出結果を初期値とし、再度、第一のアルゴリズムによる繰り返し計算を開始する(ST13参照)。定常状態であると規定する残差の規定値ε0より残差が小さくなると判定部14が判定した場合に(ST14:YES)、物理量算出部12は第一のアルゴリズムによる繰り返し計算を終了し、定常状態における物理量を算出する(ST12)。
したがって、高い収束性を確保したまま、計算コストをより一層削減することが可能となる。
12…物理量算出部
12a…第一のアルゴリズム
12b…第二のアルゴリズム
14…判定部
15…最良物理データ記憶部
AP(i,j)…評価点
Pn+1…算出値
Pn…前回値
Rmin…最小残差
Rn…残差
(Rn/Rmin)…残差と最小残差の比率
εerr…所定閾値
ε0…定常状態であると規定する残差の規定値
ε1…基準値
Claims (9)
- 粘弾性流体の圧力、速度及び応力を含む物理量に関する微分方程式に基づき定常状態における前記物理量を算出するために、コンピュータが実行する粘弾性流体のシミュレーション方法であって、
前記粘弾性流体が流れる流路に対する計算格子の設定、各々の格子点に対する前記物理量の初期値の設定、及び前記流路の境界条件の設定を実行するステップと、
算出対象となる格子点を評価点とする場合に、前記評価点に隣接する所定数の格子点の値に基づいて前記評価点の微分値を差分法で算出する第一のアルゴリズムを用い、全ての格子点における前記物理量を算出し、算出値に基づき所定の終了条件が成立するかを判定し、当該所定終了条件の成立まで前記物理量の算出を繰り返すステップと、
前記評価点の周囲にある前記所定数よりも多い数の格子点の値に基づいて前記評価点の微分値を差分法で算出する第二のアルゴリズムを用い、全ての格子点における前記物理量の算出を繰り返すステップと、を含み、
前記第一のアルゴリズムにより物理量の算出を繰り返すステップにおいて、算出値の前回値に対する変動量を表す残差に基づき発散状態であると判定される場合、又は、前記第一のアルゴリズムによる物理量の算出を所定回数以上実行したと判定される場合の少なくともいずれかに該当するときに前記所定の終了条件が成立すると判定し、
当該終了条件が成立すると判定した場合に、前記第一のアルゴリズムによる複数の算出結果のうち前記残差が最も小さい時点の算出値を初期値とし、前記第二のアルゴリズムによる算出を開始することを特徴とする粘弾性流体のシミュレーション方法。 - 前記第一のアルゴリズムにより物理量の算出を繰り返すステップにおいて、前記残差のうち最小残差を記録しておき、前記最小残差が更新されるときに、全ての格子点について前記最小残差となる時点の物理量を記憶する請求項1に記載の粘弾性流体のシミュレーション方法。
- 前記第一のアルゴリズムにより物理量の算出を繰り返すステップにおいて、前記物理量の算出結果に基づき算出する残差と予め記録されている最小残差との比率が所定閾値を超えない場合に発散状態でないと判定し、前記比率が前記所定閾値を超える場合に発散状態であると判定する請求項1又は2に記載の粘弾性流体のシミュレーション方法。
- 前記第二のアルゴリズムにより物理量の算出を繰り返すステップにおいて、定常状態であると規定する残差の規定値よりも大きな値の基準値を予め設定しておき、前記残差と前記基準値とを比較し、前記残差が前記基準値よりも小さいと判定した場合に、前記第二のアルゴリズムによる繰り返し計算を停止し、その後、前記第二のアルゴリズムによる算出結果を初期値とし、再度、前記第一のアルゴリズムによる繰り返し計算を開始し、定常状態であると規定する残差の規定値より残差が小さくなることを以て、繰り返し計算を終了して定常状態における物理量を算出する請求項1〜3のいずれかに記載の粘弾性流体のシミュレーション方法。
- 粘弾性流体の圧力、速度及び応力を含む物理量に関する微分方程式に基づき定常状態における前記物理量を算出するために用いられる粘弾性流体のシミュレーション装置であって、
前記粘弾性流体が流れる流路に対する計算格子の設定、各々の格子点に対する前記物理量の初期値の設定、及び前記流路の境界条件の設定を実行する初期設定部と、
算出対象となる格子点を評価点とする場合に、前記評価点に隣接する所定数の格子点の値に基づいて前記評価点の微分値を差分法で算出する第一のアルゴリズムを用い、全ての格子点における前記物理量の算出を繰り返し、その後、前記評価点の周囲にある前記所定数よりも多い数の格子点の値に基づいて前記評価点の微分値を差分法で算出する第二のアルゴリズムを用い、全ての格子点における前記物理量の算出を繰り返す物理量算出部と、
前記物理量算出部による繰り返し計算の終了条件が成立したか否かを判定する判定部と、
を備え、
前記判定部は、前記物理量算出部が前記第一のアルゴリズムにより物理量の算出を繰り返すステップにおいて、算出値の前回値に対する変動量を表す残差に基づき発散状態であると判定される場合、又は、前記第一のアルゴリズムによる物理量の算出を所定回数以上実行したと判定される場合の少なくともいずれかに該当するときに終了条件が成立すると判定し、
前記物理量算出部は、第一のアルゴリズムによる繰り返し計算の終了条件が成立すると判定された場合に、前記第一のアルゴリズムによる複数の算出結果のうち前記残差が最も小さい時点の算出値を初期値とし、前記第二のアルゴリズムによる算出を開始することを特徴とする粘弾性流体のシミュレーション装置。 - 前記物理量算出部が前記第一のアルゴリズムにより物理量の算出を繰り返すステップにおいて、最小残差が更新されるときに、全ての格子点について前記最小残差となる時点の物理量を記憶する最良物理データ記憶部を有する請求項5に記載の粘弾性流体のシミュレーション装置。
- 前記物理量算出部が前記第一のアルゴリズムにより物理量の算出を繰り返すステップにおいて、前記判定部は、前記物理量の算出結果に基づき算出する残差と予め記録されている最小残差との比率が所定閾値を超えない場合に発散状態でないと判定し、前記比率が前記所定閾値を超える場合に発散状態であると判定するように構成されている請求項5又は6に記載の粘弾性流体のシミュレーション装置。
- 前記物理量算出部が前記第二のアルゴリズムにより物理量の算出を繰り返すステップにおいて、前記判定部は、定常状態であると規定する残差の規定値よりも大きな値の基準値を予め設定しておき、前記残差と前記基準値とを比較し、
前記残差が前記基準値よりも小さいと前記判定部が判定した場合に、前記物理量算出部が前記第二のアルゴリズムによる繰り返し計算を停止し、その後、前記第二のアルゴリズムによる算出結果を初期値とし、再度、前記第一のアルゴリズムによる繰り返し計算を開始し、定常状態であると規定する残差の規定値により残差が小さくなると前記判定部が判定する場合に、前記物理量算出部は繰り返し計算を終了して定常状態における物理量を算出する請求項5〜7のいずれかに記載の粘弾性流体のシミュレーション装置。 - 粘弾性流体の圧力、速度及び応力を含む物理量に関する微分方程式に基づき定常状態における前記物理量を算出するために、下記ステップをコンピュータに実行させる粘弾性流体のシミュレーションプログラムであって、
前記粘弾性流体が流れる流路に対する計算格子の設定、各々の格子点に対する前記物理量の初期値の設定、及び前記流路の境界条件の設定を実行するステップと、
算出対象となる格子点を評価点とする場合に、前記評価点に隣接する所定数の格子点の値に基づいて前記評価点の微分値を差分法で算出する第一のアルゴリズムを用い、全ての格子点における前記物理量を算出し、算出値に基づき所定の終了条件が成立するかを判定し、当該所定終了条件の成立まで前記物理量の算出を繰り返すステップと、
前記評価点の周囲にある前記所定数よりも多い数の格子点の値に基づいて前記評価点の微分値を差分法で算出する第二のアルゴリズムを用い、全ての格子点における前記物理量の算出を繰り返すステップと、を含み、
前記第一のアルゴリズムにより物理量の算出を繰り返すステップにおいて、算出値の前回値に対する変動量を表す残差に基づき発散状態であると判定される場合、又は、前記第一のアルゴリズムによる物理量の算出を所定回数以上実行したと判定される場合の少なくともいずれかに該当するときに前記所定の終了条件が成立すると判定し、
当該終了条件が成立すると判定した場合に、前記第一のアルゴリズムによる複数の算出結果のうち前記残差が最も小さい時点の算出値を初期値とし、前記第二のアルゴリズムによる算出を開始することを特徴とする粘弾性流体のシミュレーションプログラム。
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