JP6014387B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技演出を実行する遊技機に関する。
従来より、非接触で人体を検知するセンサを遊技盤に設けた遊技機が知られている(例えば、特許文献1参照。)。この遊技機は、遊技盤上にかざされた遊技者の手をセンサにより検出し、その検出結果を反映させた演出を実行する。
しかしながら、この遊技機では、次のような問題がある。すなわち、特定の空間的な位置に人体が有るか無いかをセンサが検知するのみであり、遊技者の動作を点でしか捉えることができないため、遊技者の動作を精度良く検出することが難しいという問題がある。
特開2004−49351号公報
本発明は、前記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、遊技者の動作を高精度に検出できる遊技機を提供しようとするものである。
第1の態様は、第1方向から遊技者の第1動作を検出する第1動作検出手段と、
前記第1方向とは異なる第2方向から前記第1動作よりも遊技者の第2動作を検出し易いように配置された第2動作検出手段と、
前記第1動作に基づいた第1特別演出、及び前記第2動作に基づいた第2特別演出を実行する演出実行手段と、
前記演出実行手段が前記第1特別演出を実行する場合には前記第1動作を検出するよう前記第1動作検出手段を駆動制御する一方、前記第2特別演出を実行する場合には前記第2動作検出手段を駆動制御する駆動制御手段と、を備えたことを特徴とする遊技機にある
第1の態様の遊技機は、2種類の動作検出手段を備えている。第1動作検出手段は、第1方向から遊技者の第1動作を検出する手段である。第2動作検出手段は、第2方向から遊技者の第2動作を検出し易いように配置された手段である。異なる方向から遊技者の動作を検出する複数の動作検出手段を組み合わせれば、第1動作や第2動作を含む多様な動作への対応が可能になり、遊技者の動作を高精度で検出できる。
この遊技機では、第1特別演出を実行する場合には第1動作検出手段が第1動作を検出し、第2特別演出を実行する場合には第2動作検出手段が第2動作を検出するように各動作検出手段が制御される。このように特別演出の種類に応じて駆動する動作検出手段を切り換えれば、検出対象の動作に応じて動作検出手段を効率良く使い分けることができる。
本発明をなす第2の態様は、音波、電波、光波などの波を遊技者に対して照射すると共に遊技者から反射した波を受けることで少なくとも着席動作を含む遊技者の動作を検出する動作検出手段と、
予め定められた特別リーチ演出を実行可能であり、当該特別リーチ演出の実行中に前記動作検出手段が遊技者の特別動作を検出した場合に特別演出を実行する演出実行手段と、
前記動作検出手段が遊技者の前記着席動作を検出したとき、前記動作検出手段が遊技者の前記着席動作を検出する前よりも前記波の照射範囲を狭くさせることで、遊技者の離席動作の検出を前記動作検出手段に開始させる駆動制御を実行する駆動制御手段と、を備え
前記駆動制御手段は、前記演出実行手段が前記特別リーチ演出を実行している場合、前記離席動作を検出しているときよりも前記波の照射範囲を狭くさせることで、前記離席動作の検出の終了及び前記特別動作の検出の開始を前記動作検出手段に行わせる駆動制御を実行すると共に、当該特別リーチ演出が終了した場合、前記離席動作を検出するときの範囲に前記波の照射範囲を戻させることで前記離席動作の検出を前記動作検出手段に再開させる駆動制御を実行することを特徴とする遊技機にある(請求項)。
第3の態様は、音波、電波、光波などの波を遊技者に対して照射すると共に遊技者から反射した波を受けることで遊技者の動作を検出する動作検出手段と、
前記動作検出手段が当該動作検出手段から第1距離以内に含まれる場所にて遊技者の所定動作を検出した場合に、当該所定動作に応じた第1距離演出を実行すると共に、前記動作検出手段が前記動作検出手段から前記第1距離よりも長い第2距離以内に含まれる場所にて遊技者の所定動作を検出した場合に、当該所定動作に応じた第2距離演出を実行する演出実行手段と、
前記演出実行手段が前記第1距離演出を実行する場合よりも前記第2距離演出の方が、前記波を照射する範囲を広くするよう前記動作検出手段を駆動制御する駆動制御手段と、を備えたことを特徴とする遊技機にある
第2及び第3の態様の遊技機は、遊技者の動作を検出する動作検出手段を備えている。この動作検出手段は、照射した波のうち遊技者側から反射されてきた波を利用して遊技者の体や手の位置を検知して遊技者の動作を検出する。反射された波を利用して動作を検出する動作検出手段の検出範囲は、当然ながら波の照射範囲に依存している。
第2の態様の遊技機は、遊技者の着席動作を検出することで、遊技者の着席動作や遊技開始を特定する。遊技者が着席しているときには、遊技者による特別動作の検出に応じて特別演出を実行する。遊技者の着席中では、遊技椅子の設置位置に基づいて遊技者の体の位置を予測できるため、着席前と比べて検出範囲を狭く設定可能である。そこで、前記遊技機では、着席動作を検出した場合、波の照射範囲を狭くするよう前記動作検出手段が駆動制御される。このように波の照射範囲を狭めて検出感度を抑制すれば、特別動作を検出する際の誤検出を抑制できる。
第3の態様の遊技機は、第1距離以内の所定動作に応じた第1距離演出と、第1距離よりも長い第2距離以内の所定動作に応じた第2距離演出と、を実行可能である。第1距離演出を実行する場合では、第2距離演出を実行する場合よりも波の照射範囲が狭く調節される。このように波の照射範囲を調節して検出感度を抑制すれば、例えば、第1距離演出に際して第1距離を超える範囲での誤検出を未然に抑制できる。
本発明における遊技機としては、パチンコ玉を遊技媒体として使用するパチンコ遊技機や、停止表示された図柄の組合せに応じて入賞を発生させるスロットマシン等がある。パチンコ遊技機としては、パチンコ玉を遊技価値として使用するタイプであっても良いが、パチンコ玉を遊技価値として利用しない、いわゆる封入式のタイプであっても良い。スロットマシンとしては、メダルやコイン等を遊技媒体として使用するスロットマシンでも良いが、遊技媒体を使用しない、いわゆる完全クレジット式のスロットマシンであっても良い。さらに、スロットマシンの場合であれば、パチンコ玉を遊技媒体として使用するパロット(R)であっても良い。
本発明の遊技機が実行する演出としては、例えば、液晶表示装置による表示を利用した演出であっても良い。液晶表示装置による表示を利用した演出の場合には、遊技者の動作の検出結果に応じて表示される内容を変更することが良い。
本発明の遊技機が遊技者に向けて照射する波としては、超音波等の音波、ミリ波や電磁波等の電波、赤外線やレーザー光等の光波等が考えられる。
第1の態様の遊技機が備える演出実行手段は、遊技者の第3動作に基づいた第3特別演出を実行するものであり、
前記駆動制御手段は、前記演出実行手段が前記第3特別演出を実行する場合には前記第1動作検出手段及び前記第2動作検出手段の両方を駆動制御するものであり、
前記第1動作検出手段及び前記第2動作検出手段の検出結果から遊技者が前記第3動作を行ったか否かを判定する第3動作判定手段を備えていることが好ましい
第1動作検出手段と第2動作検出手段とを組み合わせれば、いずれか一方の動作検出手段のみによって検出する第1動作あるいは第2動作よりも複雑な動作に対応できる。さらに、第1動作検出手段の検出結果と第2動作検出手段の検出結果に基づいて遊技者の第3動作を判定する場合には、第3動作を検出するための動作検出手段を新たに設ける必要がない。
前記第1の態様の遊技機が備える駆動制御手段は、前記演出実行手段が前記第1特別演出を実行する場合には前記第1動作検出手段を駆動制御する一方前記第2動作検出手段を駆動しないものであり、前記演出実行手段が前記第2特別演出を実行する場合には前記第2動作検出手段を駆動制御する一方前記第1動作検出手段を駆動しないものであることが良い
動作検出手段を選択的に駆動制御すれば、動作検出手段を動作させるための処理負荷や電力を低減できる。
実施例における、パチンコ遊技機を示す正面図。 実施例における、表示装置の表示画面を示す正面図。 実施例における、パチンコ遊技機の電気的構成を示すブロック図。 実施例における、動作検出ユニットの駆動制御の流れを示すフロー図。 実施例における、リーチ画面を示す正面図。 実施例における、第1のリーチ演出を説明する説明図。 実施例における、第2のリーチ演出を説明する説明図。 実施例における、第3のリーチ演出を説明する説明図。 実施例における、第4のリーチ演出を説明する説明図。
本発明の実施の形態につき、以下の実施例を用いて具体的に説明する。
(実施例)
本例は、大当たり抽選である特図判定に当選したときに大当たり状態を発生させるパチンコ遊技機(遊技機)1に関する例である。このパチンコ遊技機1は、リーチ演出に特徴があり、遊技者の動作に応じた特別リーチ演出が行われる場合がある。この内容について、図1〜図9を用いて説明する。
図1に示す本例のパチンコ遊技機1は、図示しない台枠に取り付けられた開閉扉13と、開閉扉13の内側の遊技盤面に形成された円形の遊技領域130と、遊技領域130の下部両側に配置された一対のスピーカ131と、遊技領域130の下側に設けられた上皿135及び下皿137と、上皿135の右下に配置された操作ハンドル15と、を備えている。
開閉扉13は、パチンコ遊技機1に対面して左側のヒンジ133を介して回動可能な状態で台枠に固定されている。開閉扉13には、遊技領域130に対応する略円形状の透明窓139と、透明窓139の上部両側に配置された装飾ランプ部136と、が設けられている。
上皿135は、入賞に応じて払い出された賞球や、貸玉等を受け入れるための受け皿である。上皿135は、遊技者側に向けて張り出すように形成されている。上皿135の玉は、図示しない供給通路を経由して発射装置421に供給されるようになっている。
下皿137は、上皿135の玉が一杯になったときに賞球を払い出したり、遊技者の操作に応じて上皿135の玉を回収するための受け皿である。
本例のパチンコ遊技機1は、円形の遊技領域130を取り囲む枠10を備えている。この枠10には、遊技者の動作を検出するための第1及び第2動作検出ユニット31、32が埋設されている。
第1及び第2動作検出ユニット31、32は、遊技領域130を時計の文字盤に見立てた際の12時に当たる位置、及び3時に当たる位置の2カ所に配置されている。12時の位置の枠10の上部の動作検出ユニット31は、水平方向(左右方向)の遊技者の動作(第1動作、特別動作)を上方(第1方向)から検出する第1動作検出手段を構成している。3時の位置の枠10の右側の動作検出ユニット32は、鉛直方向(上下方向)の遊技者の動作(第2動作、特別動作)を側方(第2方向)から検出する第2動作検出手段を構成している。
第1及び第2動作検出ユニット31、32は、赤外線LED311、321と赤外線カメラ312、322とを組み合わせたユニットである。赤外線LED311、321は、赤外光を発光するLEDである。赤外線カメラ312、322は、赤外線の波長領域に感度を有するカメラである。赤外線LED311、321は、遊技者側に向けて赤外光を照射できるように設置されている。赤外線カメラ312、322は、遊技者の手などによって反射された赤外光を取り込みできるように設置されている。赤外線カメラ312、322は、遊技領域130に対面して着席する遊技者の体や、遊技領域130にかざされた遊技者の手を撮像できるよう、遊技領域130の内側に向けて光軸が傾いた状態で設置されている。
赤外線LED311、321は、複数のLED素子により構成されている。赤外線LED311、321の照射範囲は、LED素子の点灯個数によって適宜、調節される。
赤外線カメラ312、322の光学系には、可視光カットフィルタがセットされている。この赤外線カメラ312、322によれば、可視光を遮断し赤外線LED311、321による赤外光を選択的に取り込み可能である。
第1及び第2動作検出ユニット31、32の検出範囲は、赤外線LED311、321の照射範囲の調節に応じて設定可能である。本例では、遊技者の着席動作を検出するための1m(メートル)の検出範囲、遊技者の離席動作を検出するための0.5mの検出範囲、及び演出用の遊技者の動作を検出するための0.3m又は0.15mの検出範囲うちのいずれかが選択的に設定される。
遊技領域130は、遊技媒体であるパチンコ玉を打ち込む領域である。遊技領域130には、液晶表示部190を含む表示装置19を中心として、左側に通過ゲート14等が配置され、下側に始動口12や大入賞装置16等が配置されている。遊技領域130の最下部には、入賞することなく流下した玉を回収するためのアウト孔138が開口している。遊技領域130の右縁には、特図表示部180が配置され、左縁には、普図表示部181、普図保留表示部182が配置されている。
通過ゲート14は、通過玉を検知するゲートである。玉を通過させるのみの通過ゲート14には、玉の払出が設定されていない。通過ゲート14が通過玉を検知すると、普通図柄の当否判定(以下、普図判定という。)用の抽選用乱数が取得され、普図判定が実行される。
始動口12は、特図判定の契機となる入賞口である。この始動口12は、一対の可動羽根121が開口部120に取り付けられた、いわゆる電チュータイプの入賞口である。通常時の一対の可動羽根121は、隙間を空けて相互に対面するように起立する状態(図1中、点線で示す状態。)にある。この状態では、上方に向けて開口する玉1個分の隙間を介してのみ玉が入賞できる。一方、相互に離隔するように回動した一対の可動羽根121(図1中、実線で示す状態。)は、開口部120への玉の流入をガイドする受け皿のように作用する。この状態では、始動口12への入賞が容易になり入賞率が一気に高くなる。
始動口12は、普図判定の当選に応じて可動羽根121を開放する。可動羽根121の開放時間は、通常状態において0.2秒×1回、時短状態において1.5秒×3回となっている。始動口12に玉が入賞(払出3玉)すると、特図判定用の抽選用乱数が取得され、特図判定が実行される。なお、始動口12を契機とした特図判定用の乱数は4個を上限として保留される。
特図表示部180は、特別図柄の当否判定(大当たり抽選。以下、特図判定という。)の当否の表示部である。特図表示部180は、特図判定の当否を表す内部制御コードを7セグメントの表示器に表示する。
普図表示部181は、普図判定の当否の表示部である。普図表示部181は、LEDを点灯させることにより当選を表示し、消灯に応じてハズレを表示する。なお、普図変動時間は、通常状態下で30秒、時短状態では1秒となっている。
普図保留表示部182は、普図判定用の抽選用乱数の保留数の表示部である。普図保留表示部182は、4個のLEDよりなり、その点灯個数によって保留数を表示する。
大入賞装置16は、大入賞口160を開口する、いわゆるアタッカーと呼ばれる可変入賞装置である。この大入賞装置16は、始動口12の下側に配置されている。大入賞装置16は、横長略矩形状を呈する大入賞口160と、手前に開く蓋部材161と、を有している。大入賞装置16では、遊技領域130をなす盤面と略面一をなすように蓋部材161が位置したときに大入賞口160が閉鎖状態となる。一方、蓋部材161が手前に開いたときに大入賞口160が開放状態となる。手前に開いた蓋部材161は、玉を大入賞口160へ導くための受け皿となる。なお、大入賞装置16への入賞に対する払出数は、1入賞当たり15玉となっている。
表示装置19は、液晶表示部190の表示画面191を装飾枠199によって取り囲んだ表示装置である。この液晶表示部190は、特図判定の当否をわかり易く遊技者に報知する報知演出を実行する演出実行手段403としての機能を備えている。
表示画面191の下側の装飾枠199には、特図保留数を表示する特図保留表示部195が配設されている。特図保留表示部195は、表示画面191の下縁に沿って配列された4個の保留ランプよりなる。特図保留表示部195は、保留ランプの点灯個数により特図保留数(上限保留数4個)を表示する。
報知演出中の表示画面191では、上段、中段、下段の各段で演出用の図柄40が変動表示される。本例の演出用の図柄40は、1〜9までの数字をモチーフにした数字図柄40Aと、数字図柄40Aの間隙に配置される四角形のドット図柄40Bと、により構成されている(図2)。各段では、図柄40の表示枠が3枠ずつ横方向に配置されている。図柄変動中では、左から右に昇順で配列された数字図柄40Aが右から左に流れるように変動表示される(図2上段は中段のみ変動表示中を示す。)。
特図判定の当否は、縦方向中央に沿って停止表示された図柄40の組合せによって報知される(例えば、図2下段参照。)。特図判定に当選したときには、ゾロ目の3つの数字図柄40Aが停止表示される。表示画面191では、上段→下段→中段の順番で演出用の図柄40が停止表示される。図柄変動中の中段を残して上段と下段で同じ数字図柄40Aが停止表示されたときに大当たりのリーチとなりリーチ演出が実行される。なお、表示画面191による図柄変動時間は、通常状態では30秒、時短状態では1秒となっている。
次に、パチンコ遊技機1の電気的な構成について、図3を用いて説明する。パチンコ遊技機1は、主回路20(主制御基板)を中心として電気的に構成されている。主回路20に対しては、玉の払出を制御する払出制御回路48、玉の打込を制御する発射制御回路42、遊技演出を制御する副制御回路43(副制御基板)、電源回路46のほか、入賞玉あるいは通過玉の検出器51〜53、始動口(電チュー)12を開放させる電チューソレノイド56、大入賞装置16を開放させる大入賞ソレノイド55、特図表示部180、特図保留表示部195、普図表示部181、普図保留表示部182等が電気的に接続されている。
入賞玉あるいは通過玉の検出器としては、通過ゲート14(図1)の通過玉を検出するゲート通過検出器51、始動口12(同)への入賞玉を検出する始動入賞検出器52、及び大入賞装置16(同)への入賞玉を検出する大入賞検出器53等がある。
電チューソレノイド56は、始動口12の可動羽根121を開閉するためのソレノイドである。
大入賞ソレノイド55は、大入賞装置16の蓋部材161を回動駆動して大入賞口160を開放させ、大入賞装置16を入賞可能な状態とするソレノイドである。
払出制御回路48は、入賞が発生したとき、主回路20からの指示を受けて払出装置481を制御し、所定数の玉の払出を実行させる。
発射制御回路42は、操作ハンドル15の操作量に応じて発射装置421を制御することで、玉の打ち出し強さ(発射強度)や、打ち出し間隔(発射間隔)等をコントロールする制御回路である。
副制御回路43には、駆動アンプを含むスピーカ装置451、装飾ランプ類452、液晶表示部190の表示等を制御する表示制御回路44等が電気的に接続されている。
主回路20は、CPU(Central Processing Unit)21、記憶素子であるROM(Read Only Memory)22・RAM(Random Access Memory)24、所定範囲の乱数を発生する乱数発生部26、及び入出力インタフェースをなすI/O(Input/Output)25等を備えている。なお、副制御回路43についても主回路20と同様、CPU431、ROM432・RAM434、及びI/O435等を備えている。
主回路20のROM22は、CPU21に実行させる各種の処理プログラムを記憶しているほか、特図判定の当選値が規定された抽選テーブル(図示略)、普図判定の当選値が規定された抽選テーブル(図示略)等を記憶している。なお、本例のパチンコ遊技機1の特図当選確率は、通常状態及び時短状態では1/100、確変状態では1/10となっている。同様の普図当選確率は、通常状態では1/30、時短状態では1/1となっている。
主回路20のRAM24は、CPU21のワークエリアや一時書き込みに利用される読み書き可能な記憶素子である。RAM24の記憶エリアには、各4データ分の特図保留エリア241及び普図保留エリア243、各1データ分の特図読出エリア245及び普図読出エリア246が割り当てられている。
特図保留エリア241は、特図判定の当否を表す保留乱数の記憶領域である。普図保留エリア243は、普図判定の当否を表す保留乱数の記憶領域である。特図読出エリア245は、特図保留エリア241から読み出された保留乱数の格納領域である。普図読出エリア246は、普図保留エリア243から読み出された保留乱数の格納領域である。
主回路20は、ROM22から読み出したプログラムをCPU21に実行させることにより、特図判定及び普図判定を実行する抽選手段211、特図判定用及び普図判定用の抽選用乱数を保留する保留制御手段212、特図判定用及び普図判定用の抽選用乱数を読み出す読出手段213、大当たり状態の発生に応じてアタッカー16を開放する大当たり状態発生手段215、大当たり状態の終了に応じて確変状態を発生させる確変状態発生手段216、確変状態の終了に応じて時短状態を発生させる時短状態発生手段217としての各機能を実現する。
副制御回路43は、第1及び第2動作検出ユニット31、32を制御する駆動制御手段401、斜め方向の手の動作(第3動作、特別動作)を判定する第3動作判定手段402としての機能を実現する。
以上のように構成された本例のパチンコ遊技機1は、操作ハンドル15が右回転方向に操作されたとき、その操作量に応じた強度で玉を発射する。発射された玉は、通過ゲート14などが配置された遊技領域130を流下する。入賞しなかった玉は、遊技領域130の最下部に設けられたアウト孔138から回収される。
玉が流下する間に通過ゲート14を通過した場合には、乱数発生部26が発生する乱数の中から普図判定用の抽選用乱数を抽出する抽選が実行される。抽選用乱数は、普図判定用の抽選テーブルと照合され、普図判定の当否が決定される。普図判定に当選した場合には、普図表示部181を構成するLEDが点滅する期間の後、点灯状態になる。ハズレの場合には、同様の期間の後、消灯状態になる。普図判定に当選した場合には、電チューである始動口12の可動羽根121が開放される。
始動口12への入賞が発生した場合には、特図判定用の抽選用乱数が取得され特図判定が実行される。特図判定用の抽選用乱数は、特図保留エリア241に随時、格納(保留)される。ただし、特図保留エリア241の保留数が4個である場合には、特図保留エリア241に格納されることなく消去される。
特図保留エリア241の保留乱数(特図保留)は、表示画面191上で演出用の図柄40が全て停止しており、かつ、大当たり状態の発生中ではないとき、記憶されたタイミングが古いものから順番に1つずつ読み出され、特図読出エリア245に格納される。読み出された特図判定用の抽選用乱数は、特図判定用の抽選テーブルと照合されて特図判定の当否が判定される。
特図保留が読み出されると、特図表示部180で変動表示が開始されると共に、液晶表示部190において報知演出が開始される。報知演出では、演出用の図柄40を変動表示させる演出動作が実行された後、停止表示された図柄40の組合せによって特図判定の当否が報知される。3段の演出用の図柄40は、上段→下段→中段の順番で停止する。
当選の場合には、3桁のゾロ目の大当たり図柄40が停止表示され、大当たり状態が発生する。本例の大当たり状態は、大入賞口160が開放状態となるラウンド処理が16回に渡って繰り返される状態である。大当たり状態が終了すると、特図当選確率が高い確変状態が発生する。この確変状態は、新たな大当たり状態が発生するか、あるいは図柄変動による報知演出が5回消化されると終了する。
新たな大当たり状態が発生することなく確変状態が終了すると、時短状態が発生する。この時短状態は、新たな大当たり状態が発生するか、あるいは図柄変動による報知演出が45回消化されると終了する。新たな大当たり状態が発生することなく時短状態が終了すると、通常状態に移行する。
次に、本例のパチンコ遊技機1における第1及び第2動作検出ユニット31、32の駆動制御の内容について図4のフロー図を参照しながら説明する。以下の説明のうち括弧内のSから始まる3桁の数字は、同図中の処理ステップの番号を示している。
パチンコ遊技機1が空き台状態のときには、枠10の上部の第1動作検出ユニット31が駆動制御され、枠10の右側の第2動作検出ユニット32が駆動制御されず休止している(図4中のステップS101)。このとき、赤外線LED311の照射範囲の調節により第1動作検出ユニット31の検出範囲が1mに設定される。
その後、遊技者の着席動作が検出されると(S102:YES)、遊技者の離席動作の検出モードとなる(S104)。この検出モードでは、赤外線LED311の照射範囲が狭められて第1動作検出ユニット31の検出範囲が0.5mに設定される(S103)。このように検出範囲を狭めて検出感度を抑えれば、通路を歩く他の遊技者や、灰皿の清掃等を行う従業員等の動きを離席動作と誤検出するおそれを抑制できる。
特図判定の当否の報知演出では、図5のように図柄変動中の中段を残して上下段で同じ数字図柄40Aが停止してリーチが発生したときにリーチ演出が実行される(図4中のステップS105)。リーチ演出としては、通常のリーチ演出のほか、遊技者の動作を反映させた遊技者参加型の特別リーチ演出が実行される場合がある(S106:YES)。本例のパチンコ遊技機1が実行する特別リーチ演出には、検出する遊技者の動作が異なる以下の4種類がある。特別リーチ演出の発生確率は、特図判定の当選時とハズレ時とで大きく相違している。当選時の発生確率はいずれも1/10であり、ハズレ時はいずれも1/1000である。
(1)第1の特別リーチ演出(第1特別演出)は、遊技者の左右方向の手の動きを利用した演出である。第1の特別リーチ演出は、図5のリーチ状態を経由して、例えば、図6の上段のごとく6の数字図柄40Aと7の数字図柄40Aの間隙のドット図柄40Bが停止したときに実行される。この特別リーチ演出は、「手を右から左に動かせ!!」というメッセージ表示に応じて開始される。
この特別リーチ演出では、枠10の上部に配設された第1動作検出ユニット31が駆動制御される一方、枠10の右側の第2動作検出ユニット32が駆動制御されず休止される。第1動作検出ユニット31では、赤外線LED311の照射範囲が狭められ、検出範囲が0.5m(離席動作の検出モード)から0.3mに短縮される(S107)。検出範囲を0.3mに設定して検出感度を抑えれば、遊技者の胸部や頭部の動きによる誤検出が抑制され、遊技者の体の手前側で行われる手の動きの検出精度を向上できる。
ここで、遊技領域130に面する空間内の左右の手の動きに対して、第1動作検出ユニット31を駆動制御し、第2動作検出ユニットを駆動制御しない理由を説明する。
左右の手の動きは、枠10の上部から見下ろすように設置された赤外線カメラ312(第1動作検出ユニット31)による撮像画面内の水平方向の動きとして現れ、検出が比較的容易である。左右の手の動きの場合、枠10の上部に設置された赤外線カメラ312との距離の変化が比較的小さく、それ故、手の動きが撮像画面内の位置の変化としてダイレクトに反映されるからである。一方、枠の右側の第2動作検出ユニット32により左右の手の動きを検出しようとした場合、赤外線カメラ322と手との距離が大きく変動する。このような距離の変化は、撮像画面上の手の大きさの変化として反映される。距離の変化を伴う動きは、大きさの変化として反映される分、撮像画面内の位置的な変化として表れ難く検出が若干難しくなる。
上記のメッセージ表示に従って遊技者が右から左に手を動かせば、第1動作検出ユニット31によってその動作が検出される。このような動作が検出され、かつ、特図判定に当選していれば、遊技者の手の動きに応じて7の数字図柄40Aが左に移動して、図6の下段左図のようにゾロ目の数字図柄40Aが停止して当選となる。なお、「手を右から左に動かせ!!」というメッセージ表示にも関わらず遊技者が手をかざさなかった場合については、所定時間の経過後、自動的に中段の7の数字図柄40Aが動いてゾロ目の数字図柄40Aが停止して当選となる。
特図判定がハズレの場合には、遊技者が右から左に手を動かしても7の数字図柄40Aが左に移動することなくハズレが確定する(図6中の下段右側)。このとき、7の数字図柄40Aが左に移動しようとするが何かに引っ掛かって移動できないような表示演出を行うことも有効である。
特別リーチ演出の終了後は(S111:YES)、離席動作の検出モードが再開される。この検出モードが再開されると、赤外線LED311の照射範囲の調節により第1動作検出ユニット31の検出範囲が0.5mに拡張される(S112)。一方、第2動作検出ユニット32については駆動休止状態がそのまま保持される。
(2)第2の特別リーチ演出(第2特別演出)は(S108)、遊技者の上下方向の手の動きを利用した演出である。この特別リーチ演出は、中段が図柄変動中という図5のリーチ状態下で実行される場合がある。第2の特別リーチ演出は、図7のように「手を上下に動かして図柄を止めろ!!」というメッセージ表示に応じて開始される。
第2の特別リーチ演出では、枠10の右側に配設された第2動作検出ユニット32が駆動制御される一方、枠10の上部の第1動作検出ユニット31が駆動制御されず休止状態に制御される。このとき、赤外線LED321の照射範囲の調節に応じて第2動作検出ユニット32の検出範囲が、第1の特別リーチ演出の場合と同様、0.3mに設定される(S108)。上下の手の動きに対して第2動作検出ユニット32を駆動制御する理由は、左右の手の動きに対して第1動作検出ユニット31を駆動制御する上記の理由と同様である。
上記のメッセージ表示に従って遊技者が上から下に手を動かせば、第2動作検出ユニット32によってその動作が検出される。このような動作が検出され、かつ、特図判定に当選していれば、遊技者の手の動きに応じて7の数字図柄40Aが中段に停止し、図7の下段左図のようにゾロ目の数字図柄40Aが揃って当選となる。
なお、特図判定が当選しているが、7の数字図柄40Aを停止表示できないようなタイミングで遊技者が手をかざした場合、動作のやり直しを要求するメッセージ(図示略)が表示される。一方、「手を上下に動かして図柄を止めろ!!」というメッセージ表示にも関わらず所定時間が経過するまで遊技者が動作を行わなかった場合には、特図判定の当否に応じた図柄40が自動停止される。
特図判定がハズレの場合には、手をかざすタイミングがずれたときはもとより、タイミング良く手をかざしても7の数字図柄40Aが停止することなくハズレが確定する(図7の下段右図)。
なお、特別リーチ演出の終了後は(S111:YES)、第2動作検出ユニット32が休止状態に制御され、第1動作検出ユニット31の駆動制御が再開される。このとき、第1動作検出ユニット31の検出範囲は、離席動作に対応する0.5mに制御される(S112)。
(3)第3の特別リーチ演出(第3特別演出)は、遊技者の斜め方向の手の動きを利用した演出である。第3の特別リーチ演出は、図5のリーチ状態を経由して、例えば、図8の上段のごとく6の数字図柄40Aが停止したときに実行される場合がある。この特別リーチ演出は、「手を斜めにかざして図柄を切れ!!」というメッセージ表示に応じて開始される。
第3の特別リーチ演出では、枠10の上部及び右側に配設された第1及び第2動作検出ユニット31、32が駆動制御される。第1動作検出ユニット31では、検出範囲が0.5m(離席動作の検出モード)から0.3mに切り換えられる。休止状態から駆動制御状態に切り換えられる第2動作検出ユニット32の検出範囲は0.3mに設定される(S109)。
ここで、斜めの手の動きは、上下の動きと左右の動きとを合成した動きである。そこで、左右の動きに適した第1動作検出ユニット31と、上下の動きに適した第2動作検出ユニット32と、を両方とも駆動制御し、第1動作検出ユニット31に主として左右の動き成分を検出させ、第2動作検出ユニット32に主として上下の動き成分を検出させるのが良い。各動作検出ユニット31、32の検出結果を合成して判断すれば、左右の動きと上下の動きとを合成した動きである斜めの手の動きを高精度に判定できる。
上記のメッセージ表示に従って遊技者が斜めに切るように手を動かしたとき、第1及び第2動作検出ユニット31、32の検出結果に基づいてその動作が判定される。このように斜めの動作が判定され、かつ、特図判定に当選していれば、図8の最下段左図のごとく遊技者の手の動きに応じて6の数字図柄40Aが斬られて7の数字図柄40Aが出現する。なお、「手を斜めにかざして図柄を切れ!!」というメッセージ表示にも関わらず遊技者が手をかざさなかった場合、特図判定に当選していれば自動的に6の数字図柄40Aが7の数字図柄40Aに入れ替わる。
特図判定がハズレの場合には、斜めに手を動かしても6の数字図柄40Aを斬ることができず、そのままハズレが確定する(図8の最下段右図)。なお、特別リーチ演出の終了後は(S111:YES)、第1動作検出ユニット31の検出範囲が0.5mに再設定されると共に、第2動作検出ユニット32の駆動制御が休止される(S112)。
(4)第4の特別リーチ演出は、遊技者の手の接近動作を利用した演出である。第4の特別リーチ演出は、図5のリーチ状態を経由して、例えば、図9の上段のごとく7の数字図柄40Aの手前にイラストの障害物40Cが出現すると共に「液晶に手を近づけて障害物を倒せ!」のメッセージ表示に応じて開始される。
第4の特別リーチ演出では、枠10の右側に配設された第2動作検出ユニット32が駆動される一方、枠10の上部の第1動作検出ユニット31の動作が駆動制御されず休止される。このとき、第2動作検出ユニット32については、検出範囲が0.15mに設定される(S110)。
ここで、液晶表示部190に接近する手の動きは、遊技領域190の内側に向けて光軸を傾けて設置された赤外線カメラ322(第2動作検出ユニット32)の撮像画面内の左右の動きとして検出可能である。
上記のメッセージ表示に従って遊技者が表示画面191に手を近づければ、第2動作検出ユニット32によってその手が検出される。このような動作を第2動作検出ユニット32が検出し、かつ、特図判定に当選していれば、遊技者の手の接近に応じて障害物40Cを倒すことができ(図9中段)、図9の最下段左図のようにゾロ目の数字図柄40Aが揃って当選となる。なお、「液晶に手を近づけて障害物を倒せ!」のメッセージ表示にも関わらず遊技者が手をかざさなかった場合、特図判定に当選していれば自動的に6の数字図柄40Aが7の数字図柄40Aに入れ替わる。
特図判定がハズレの場合には、手をかざしても障害物40Cが倒れることなくそのままハズレが確定する(図9の最下段右図)。なお、特別リーチ演出の終了後は(S111:YES)、第2動作検出ユニット32が停止され、第1動作検出ユニット31の駆動制御が再開される。このときの第1動作検出ユニット31の検出範囲としては、離席動作に対応する0.5mが設定される(S112)。
ここで、本例のパチンコ遊技機1における第4の特別リーチ演出は、第1距離である0.15m以内で検出された動作に応じた第1距離演出となっている。一方、第1〜第3の特別リーチ演出は、第1距離よりも長い第2距離である0.3m以内で検出された動作に応じた第2距離演出となっている。
以上のように構成された本例のパチンコ遊技機1は、第1及び第2動作検出ユニット31、32が上方あるいは側方から遊技者の手の動き等を検出する。上方から見込む第1動作検出ユニット31は、例えば、左右方向の手の動きを精度高く検出できる。側方から見込む第2動作検出ユニット32は、例えば、上下方向の手の動きを精度高く検出できる。見込む方向が異なる2つの動作検出ユニット31、32の検出結果に基づけば、斜め方向の手の動きも高精度に判定可能である。
さらに、第1及び第2動作検出ユニット31、32は、いずれも遊技領域130の外周に配置されている。遊技領域130の外周に配置され、例えば、遊技領域130に対面する遊技者の手の前後の動きを斜めから見込む動作検出ユニット31、32によれば、遊技領域130に対する前後方向の動きを精度良く検出可能である。
本例のパチンコ遊技機1は、左右方向の手の動作に応じた第1の特別リーチ演出を実行する際には第1動作検出ユニット31を駆動制御する一方、第2動作検出ユニット32を駆動制御せず休止させる。一方、上下方向の手の動作に応じた第2のリーチ演出を実行する際には第2動作検出ユニット32を駆動制御する一方、第1動作検出ユニット31を駆動制御せず休止させる。このように実行する特別リーチ演出の種類に応じて動作検出ユニット31、32をきめ細かく選択的に駆動制御することで、動作検出ユニット31、32の駆動時間を短縮し処理負荷や消費電力を抑制している。
パチンコ遊技機1は、検出対象の動作が行われる空間を予測し、その位置に応じて赤外線LED311、321の照射範囲の調節により第1及び第2動作検出ユニット31、32の検出範囲をきめ細かく設定している。動作検出ユニット31、32について、過大な検出範囲の設定を回避すれば、検出感度が過敏となるおそれを回避でき誤検出を未然に抑制できる。
例えば、空き台の状態では、検出範囲を拡大して遊技者の着席動作の検出に備えている。一方、着席動作の検出後では、遊技者の体と遊技機との間隙で動作を検出すれば良いことから、赤外線の照射範囲を短縮して検出範囲を狭くする。特別リーチ演出時には、検出対象の動作の種類に応じて赤外線の照射範囲を調節し、検出範囲をきめ細かく設定している。例えば、手を近づける動作に応じた第4の特別リーチ演出では、検出範囲を他の特別リーチ演出時よりもさらに狭く設定することで、手を近づける動作の検出精度を高めている。
以上のように、本例のパチンコ遊技機1は、遊技者の動作を精度高く検出できると共に、その動作に応じた特別リーチ演出を実行する優れた特性の遊技機である。
なお、本例では、赤外線LED311、321を構成するLED素子の点灯個数を変更して動作検出ユニット31、32の検出範囲を変更している。これに代えて、赤外線LED311、321に供給する電力を変更して照射範囲を調節することにより動作検出ユニット31、32の検出範囲を変更することも良い。
検出あるいは判定対象の手の動作、及び検出等された動作に応じた演出の具体的態様は、本例には限定されない。また、検出範囲の設定についても本例に限定されることなく、遊技機の仕様等に応じて適宜変更可能である。
赤外線カメラ312、322及び赤外線LED311、321の設置数は本例には限定されない。遊技者の動作を検出し易くできるよう、赤外線LED及び赤外線カメラのうちのいずれかの設置数を変更しても良い。例えば、遊技者の動作を撮影する赤外線カメラを一箇所のみに設ける一方、赤外線LEDを数箇所に設置しておき、演出の種類に応じて点灯する赤外線LEDを変更しても良い。この場合、赤外線カメラ312、322が遊技者の動作を特定し易い角度に赤外線が反射するように点灯する赤外線LED311、321を変更すると良い。つまり、一の赤外線カメラが遊技者の動作を検知できるように複数方向から赤外線を照射する構成が本発明に含まれる。
赤外線以外の光を用いて遊技者の動作を検出することも良い。さらに、光に代えて音波を用いて遊技者の動きを特定するようにしてもよい。
遊技者の動作を検出する方法は、赤外線カメラ及び赤外線LEDの組み合わせに限定されない。例えば、赤外線を照射することなく、カメラにより遊技者の動作を撮影し、その画像を解析して遊技者の動作を検出してもよい。。つまり、複数方向から遊技者の動作を撮像特定できれば、動作を特定する方法や、いずれの方向から遊技者の動作を特定するかが限定されるものではない。例えば、手と赤外線カメラ322との距離の変化に応じた撮像画面内の手の大きさの変化を検出することで、液晶表示部190に対する手の接近度合いや移動度合いの検出精度を高めることもできる。さらに、手が接近するほど、赤外線LED321から照射される赤外線の光量が増加し、赤外線カメラ322に入射する赤外線の光量が増加することから、その撮像画面における手の明るさ(輝度)の変化に基づいて手の接近度合いや移動度合いの検出精度を高めることも良い。
動作を検出したタイミングによって当選か否かを決定するようにしてもよい。例えば、上下の手の動作に応じた前記第2の特別リーチ演出において、「7」の数字図柄40Aが表示された瞬間に合わせてタイミング良く手を動かせば大当たりとなり、「7」が非表示のときにタイミング悪く手を動かすとハズレとなるようにしてもよい。
遊技機としては、本例のパチンコ遊技機に限定されない。スロットマシンやパロット(R)等であっても良い。
一方の動作検出ユニットで遊技者の動作を検出する際、他方の動作検出ユニットを駆動制御状態としても良い。この場合、この他方の動作検出ユニットの検出結果を取り込まないようにするか、無効として取り扱い演出に影響を与えないようにすれば良い。
本例では、液晶表示部190を利用した特別演出を例示している。特別演出としては、本例とは異なる態様の演出を採用することもできる。例えば、遊技者の動作に応じて出力する音声が変化する特別演出を実行するようにしても良い。
以上、実施例のごとく本発明の具体例を詳細に説明したが、これらの具体例は、特許請求の範囲に包含される技術の一例を開示しているにすぎない。言うまでもなく、具体例の構成や数値等によって、特許請求の範囲が限定的に解釈されるべきではない。特許請求の範囲は、公知技術や当業者の知識等を利用して前記具体例を多様に変形あるいは変更した技術を包含している。
遊技機のスペックや設定した値等、例示した全ての数値、桁数、項目等は例示であり、どのような数値を採用しても良い。勿論、設定情報等も、直接的、間接的を問わず適宜最適な設定方法にて設定すれば良い。
1 パチンコ遊技機(遊技機)
10 枠
12 始動口(入賞口)
130 遊技領域
15 操作ハンドル
160 大入賞口
19 表示装置
190 液晶表示部
20 主回路
211 抽選手段
212 保留制御手段
213 読出手段
215 大当たり状態発生手段
216 確変状態発生手段
217 時短状態発生手段
31 第1動作検出ユニット(第1動作検出手段)
32 第2動作検出ユニット(第2動作検出手段)
311、321 赤外線LED
312、322 赤外線カメラ
401 駆動制御手段
402 第3動作判定手段
403 演出実行手段
42 発射制御回路
43 副制御回路
48 払出制御回路

Claims (1)

  1. 音波、電波、光波などの波を遊技者に対して照射すると共に遊技者から反射した波を受けることで少なくとも着席動作を含む遊技者の動作を検出する動作検出手段と、
    予め定められた特別リーチ演出を実行可能であり、当該特別リーチ演出の実行中に前記動作検出手段が遊技者の特別動作を検出した場合に特別演出を実行する演出実行手段と、
    前記動作検出手段が遊技者の前記着席動作を検出したとき、前記動作検出手段が遊技者の前記着席動作を検出する前よりも前記波の照射範囲を狭くさせることで、遊技者の離席動作の検出を前記動作検出手段に開始させる駆動制御を実行する駆動制御手段と、を備え
    前記駆動制御手段は、前記演出実行手段が前記特別リーチ演出を実行している場合、前記離席動作を検出しているときよりも前記波の照射範囲を狭くさせることで、前記離席動作の検出の終了及び前記特別動作の検出の開始を前記動作検出手段に行わせる駆動制御を実行すると共に、当該特別リーチ演出が終了した場合、前記離席動作を検出するときの範囲に前記波の照射範囲を戻させることで前記離席動作の検出を前記動作検出手段に再開させる駆動制御を実行することを特徴とする遊技機。
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